JPH0553286A - シート材料搬送用ガイド - Google Patents
シート材料搬送用ガイドInfo
- Publication number
- JPH0553286A JPH0553286A JP21074191A JP21074191A JPH0553286A JP H0553286 A JPH0553286 A JP H0553286A JP 21074191 A JP21074191 A JP 21074191A JP 21074191 A JP21074191 A JP 21074191A JP H0553286 A JPH0553286 A JP H0553286A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photosensitive material
- guide
- sheet material
- contact
- conveying
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シート材料の同一位置がガイドと接触してい
る時間を短縮するシート材料搬送用ガイドを得る。 【構成】 長手方向が感光材料14の搬送路の幅方向に
沿って配置されたガイド72には、搬送路に対向するガ
イド面94に筋状のガイド歯102が突設されている。
これらのガイド歯は搬送方向(矢印A方向)に対して鋭
角な角度θで搬送路の幅方向の外側へ向けられ、ガイド
歯の搬送方向下流側の先端は、搬送路へ向けて突出され
ている。また、ガイド面には、長手方向に沿ってスリッ
ト74が形成され、開口90から送り込まれる乾燥風が
感光材料の搬送路へ向けて吐出される。搬送される感光
材料はガイド歯に当接して、ガイド歯の傾斜に沿って案
内される。また、ガイド歯に接触する感光材料の位置
は、搬送されるにしたがって感光材料の幅方向に沿って
移動し、同一位置がガイド歯と接触している時間が短縮
されている。
る時間を短縮するシート材料搬送用ガイドを得る。 【構成】 長手方向が感光材料14の搬送路の幅方向に
沿って配置されたガイド72には、搬送路に対向するガ
イド面94に筋状のガイド歯102が突設されている。
これらのガイド歯は搬送方向(矢印A方向)に対して鋭
角な角度θで搬送路の幅方向の外側へ向けられ、ガイド
歯の搬送方向下流側の先端は、搬送路へ向けて突出され
ている。また、ガイド面には、長手方向に沿ってスリッ
ト74が形成され、開口90から送り込まれる乾燥風が
感光材料の搬送路へ向けて吐出される。搬送される感光
材料はガイド歯に当接して、ガイド歯の傾斜に沿って案
内される。また、ガイド歯に接触する感光材料の位置
は、搬送されるにしたがって感光材料の幅方向に沿って
移動し、同一位置がガイド歯と接触している時間が短縮
されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート材料の搬送路を
構成するシート材料搬送用ガイドに関する。
構成するシート材料搬送用ガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、感光材料処理装置においては、
感光材料を感光材料処理装置内の現像槽、定着槽、水洗
槽等に貯留された各処理液に浸漬して処理液処理を行っ
た後、乾燥部で乾燥処理を行うようになっている。この
感光材料処理装置内における感光材料の搬送路は、挟持
した感光材料に駆動力を付与する多数のローラ対と、感
光材料を所定の方向へ向けて案内するガイド等によって
構成されている。
感光材料を感光材料処理装置内の現像槽、定着槽、水洗
槽等に貯留された各処理液に浸漬して処理液処理を行っ
た後、乾燥部で乾燥処理を行うようになっている。この
感光材料処理装置内における感光材料の搬送路は、挟持
した感光材料に駆動力を付与する多数のローラ対と、感
光材料を所定の方向へ向けて案内するガイド等によって
構成されている。
【0003】しかし、搬送路に配設されたローラ対の間
隔が狭い状態で感光材料が搬送されると、処理液処理時
の感光材料表面近傍の処理液の循環や、乾燥部における
乾燥処理時の感光材料表面近傍の乾燥風の循環が悪くな
り、感光材料の処理液処理や乾燥に支障が生じる場合が
ある。このため、各処理槽内及び乾燥部では、ローラ対
の間隔を広げて搬送路を形成している。また、ローラ対
の間隔を単に広くしただけでは、上流側のローラ対から
下流側のローラ対へ感光材料の先端が確実に受け渡され
ないことがあるため、ローラ対の間に感光材料を確実に
下流側のローラ対へ案内するようにガイドを設ける場合
がある。
隔が狭い状態で感光材料が搬送されると、処理液処理時
の感光材料表面近傍の処理液の循環や、乾燥部における
乾燥処理時の感光材料表面近傍の乾燥風の循環が悪くな
り、感光材料の処理液処理や乾燥に支障が生じる場合が
ある。このため、各処理槽内及び乾燥部では、ローラ対
の間隔を広げて搬送路を形成している。また、ローラ対
の間隔を単に広くしただけでは、上流側のローラ対から
下流側のローラ対へ感光材料の先端が確実に受け渡され
ないことがあるため、ローラ対の間に感光材料を確実に
下流側のローラ対へ案内するようにガイドを設ける場合
がある。
【0004】このガイドには、感光材料の表面に各処理
液や乾燥風が供給されるように、搬送方向に向けられた
多数の筋状の突出部から成るガイド歯が形成されてい
る。感光材料は接触するこれらのガイド歯によって支持
されながら所定の方向へ案内される。さらに、感光材料
の表面には、これらのガイド歯の間から各処理液あるい
は乾燥風が供給され、各処理液による処理あるいは乾燥
風による乾燥処理が促進される。
液や乾燥風が供給されるように、搬送方向に向けられた
多数の筋状の突出部から成るガイド歯が形成されてい
る。感光材料は接触するこれらのガイド歯によって支持
されながら所定の方向へ案内される。さらに、感光材料
の表面には、これらのガイド歯の間から各処理液あるい
は乾燥風が供給され、各処理液による処理あるいは乾燥
風による乾燥処理が促進される。
【0005】例えば、感光材料処理装置の乾燥部には、
ヒートローラ等を用いて感光材料を熱伝導によって加熱
して乾燥するものがある。この乾燥部では、加熱された
感光材料からの水分の蒸発を促進するために、感光材料
の表面ヘ乾燥風を吹き付けるようになっている。
ヒートローラ等を用いて感光材料を熱伝導によって加熱
して乾燥するものがある。この乾燥部では、加熱された
感光材料からの水分の蒸発を促進するために、感光材料
の表面ヘ乾燥風を吹き付けるようになっている。
【0006】図6A及び図6Bに示されるように、感光
材料処理装置の乾燥部内では、ローラ対110の間に、
搬送路を挟むように上下にガイド112が設けられてい
る。これらのガイド112は、感光材料14側のガイド
面114に、感光材料14の搬送方向(図6A及び図6
Bに示される矢印A方向)に沿った筋状に形成された突
出部であるガイド歯116が、搬送路の幅方向に沿って
複数設けられている。また、これらのガイド歯116
は、搬送方向下流側の先端部が搬送方向上流側の先端部
より搬送される感光材料14に接近するように突出され
て傾斜されている。
材料処理装置の乾燥部内では、ローラ対110の間に、
搬送路を挟むように上下にガイド112が設けられてい
る。これらのガイド112は、感光材料14側のガイド
面114に、感光材料14の搬送方向(図6A及び図6
Bに示される矢印A方向)に沿った筋状に形成された突
出部であるガイド歯116が、搬送路の幅方向に沿って
複数設けられている。また、これらのガイド歯116
は、搬送方向下流側の先端部が搬送方向上流側の先端部
より搬送される感光材料14に接近するように突出され
て傾斜されている。
【0007】上流側のローラ対110から送り出された
感光材料14の先端は、一対のガイド112の間へ挿入
される。さらに、感光材料14が搬送されることによ
り、感光材料14の先端部は、ガイド112のガイド歯
116に支持されながらガイド歯116の傾斜に沿って
移動し、ガイド112の間から下流側のローラ対110
の間へ送られる。また、ガイド112のガイド歯116
の間には、図示しない乾燥風供給手段により乾燥風が供
給され、この乾燥風が感光材料14の表面へ吹き付けら
れるようになっている。
感光材料14の先端は、一対のガイド112の間へ挿入
される。さらに、感光材料14が搬送されることによ
り、感光材料14の先端部は、ガイド112のガイド歯
116に支持されながらガイド歯116の傾斜に沿って
移動し、ガイド112の間から下流側のローラ対110
の間へ送られる。また、ガイド112のガイド歯116
の間には、図示しない乾燥風供給手段により乾燥風が供
給され、この乾燥風が感光材料14の表面へ吹き付けら
れるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上に述
べた乾燥部では、各ガイド歯は感光材料の搬送方向に沿
って筋状に設けられているため、このガイドに案内され
搬送される感光材料は、ガイド歯の筋に沿った位置だけ
がガイド歯と接触するため、ガイド歯による熱の影響を
受け、仕上がった感光材料の表面に乾燥ムラとして現れ
ることがある。その原因は、ヒートローラや高温の乾燥
風によって感光材料がガイド歯より高い温度となってい
るため、感光材料はガイド歯と接触している部分の温度
が下げられてこの部分の蒸発が抑えられるからと考えら
れる。このため、仕上がった感光材料の表面には筋状の
光沢ムラ等が現れることになる。
べた乾燥部では、各ガイド歯は感光材料の搬送方向に沿
って筋状に設けられているため、このガイドに案内され
搬送される感光材料は、ガイド歯の筋に沿った位置だけ
がガイド歯と接触するため、ガイド歯による熱の影響を
受け、仕上がった感光材料の表面に乾燥ムラとして現れ
ることがある。その原因は、ヒートローラや高温の乾燥
風によって感光材料がガイド歯より高い温度となってい
るため、感光材料はガイド歯と接触している部分の温度
が下げられてこの部分の蒸発が抑えられるからと考えら
れる。このため、仕上がった感光材料の表面には筋状の
光沢ムラ等が現れることになる。
【0009】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
で、シート材料の同一位置がガイド歯と接触している時
間を短縮するシート材料搬送用ガイドを提供することが
目的である。
で、シート材料の同一位置がガイド歯と接触している時
間を短縮するシート材料搬送用ガイドを提供することが
目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
シート材料搬送用ガイドは、シート材料を支持すると共
にこのシート材料の下流側への搬送を案内する複数の筋
状の突出部を前記シート材料の表面上の被支持位置がシ
ート材料の搬送に応じてシート材料の幅方向へ変移する
ように前記搬送方向に対して斜めに配置したことを特徴
とする。
シート材料搬送用ガイドは、シート材料を支持すると共
にこのシート材料の下流側への搬送を案内する複数の筋
状の突出部を前記シート材料の表面上の被支持位置がシ
ート材料の搬送に応じてシート材料の幅方向へ変移する
ように前記搬送方向に対して斜めに配置したことを特徴
とする。
【0011】本発明の請求項2に係るシート材料搬送用
ガイドは、請求項1のシート材料搬送用ガイドであっ
て、前記突出部の搬送方向下流側端部が、シート材料の
幅方向の中間部近傍を境にして外側へ向けられて形成さ
れたことを特徴とする。
ガイドは、請求項1のシート材料搬送用ガイドであっ
て、前記突出部の搬送方向下流側端部が、シート材料の
幅方向の中間部近傍を境にして外側へ向けられて形成さ
れたことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項3に係るシート材料搬送用
ガイドは、請求項1又は2のシート材料搬送用ガイドで
あって、前記複数の筋状の突出部は流体通路となる筒状
のガイド本体の表面に配設され、前記ガイド本体には前
記シート材料へ向けて流体を吐出するための前記流体通
路に連通する連通孔が設けられていることを特徴とす
る。
ガイドは、請求項1又は2のシート材料搬送用ガイドで
あって、前記複数の筋状の突出部は流体通路となる筒状
のガイド本体の表面に配設され、前記ガイド本体には前
記シート材料へ向けて流体を吐出するための前記流体通
路に連通する連通孔が設けられていることを特徴とす
る。
【0013】
【作用】本発明の請求項1に記載のシート材料搬送用ガ
イドは、突出部がシート材料の表面を支持し、シート材
料が搬送されるにしたがってシート材料を下流側に案内
する。突出部の突出先端が支持するシート材料上の位置
は、シート材料が搬送されるにしたがって、シート材料
の幅方向に沿って変移する。このため、感光材料の同一
位置が突出部の突出先端と接している時間を短縮するこ
とができる。
イドは、突出部がシート材料の表面を支持し、シート材
料が搬送されるにしたがってシート材料を下流側に案内
する。突出部の突出先端が支持するシート材料上の位置
は、シート材料が搬送されるにしたがって、シート材料
の幅方向に沿って変移する。このため、感光材料の同一
位置が突出部の突出先端と接している時間を短縮するこ
とができる。
【0014】即ち、シート材料の同一部分が突出部と接
触している時間を短くするために、突出部のシート材料
上の接触位置をシート材料が搬送されるにしたがって、
シート材料の幅方向へ変移させている。
触している時間を短くするために、突出部のシート材料
上の接触位置をシート材料が搬送されるにしたがって、
シート材料の幅方向へ変移させている。
【0015】シート材料搬送用ガイドは、シート材料の
表面に接触する突出先端がシート材料の搬送方向に対し
て所定の角度で斜めに配置されている。このため、突出
先端のシート材料の表面への接触部分は、搬送方向に沿
って筋状とはならず、帯状となる。即ち、突出部の感光
材料への接触範囲が広がるため、感光材料の一定部分が
突出部と接触している時間が分散される。このため、シ
ート材料が突出部と接触することによる悪影響を抑える
ことができる。
表面に接触する突出先端がシート材料の搬送方向に対し
て所定の角度で斜めに配置されている。このため、突出
先端のシート材料の表面への接触部分は、搬送方向に沿
って筋状とはならず、帯状となる。即ち、突出部の感光
材料への接触範囲が広がるため、感光材料の一定部分が
突出部と接触している時間が分散される。このため、シ
ート材料が突出部と接触することによる悪影響を抑える
ことができる。
【0016】また、突出部が筋状に複数形成されている
ため、これらの突出部の間では、シート材料がシート材
料搬送用ガイドと接触していないことになる。これによ
って、感光材料処理装置の感光材料の搬送路に適用した
場合、これらの突出部の間から、乾燥風等を供給するこ
とが可能となる。
ため、これらの突出部の間では、シート材料がシート材
料搬送用ガイドと接触していないことになる。これによ
って、感光材料処理装置の感光材料の搬送路に適用した
場合、これらの突出部の間から、乾燥風等を供給するこ
とが可能となる。
【0017】本発明の請求項2に記載のシート材料搬送
用ガイドは、シート材料の幅方向の中間部近傍から一端
側と他端側とで突出部の傾斜の向きを変え、各々の突出
部の搬送方向下流側の先端をシート材料の幅方向の外側
へ向けているこれによって、シート材料の幅方向の端部
と接触する突出部は、シート材料の搬送に伴ってシート
材料への接触位置をシート材料の幅方向の外側へ移す。
このため、シート材料の幅方向の先端は、突出部によっ
て持ち上げられるため、突出部に引っ掛かって巻込まれ
ることはなく、シート材料は折れ曲がる等の損傷を受け
ることはない。
用ガイドは、シート材料の幅方向の中間部近傍から一端
側と他端側とで突出部の傾斜の向きを変え、各々の突出
部の搬送方向下流側の先端をシート材料の幅方向の外側
へ向けているこれによって、シート材料の幅方向の端部
と接触する突出部は、シート材料の搬送に伴ってシート
材料への接触位置をシート材料の幅方向の外側へ移す。
このため、シート材料の幅方向の先端は、突出部によっ
て持ち上げられるため、突出部に引っ掛かって巻込まれ
ることはなく、シート材料は折れ曲がる等の損傷を受け
ることはない。
【0018】本発明の請求項3に記載のシート材料搬送
用ガイドは、ガイド本体の流体通路から連通孔を介して
シート材料へ流体が吐出されるので、例えば流体として
乾燥空気を吐出したときは、シート材料である感光材料
の表面から湿気の多い空気を取り除くと共に、熱を与え
て乾燥を促進させることができる。また、流体として処
理液を吐出するときは、シート材料である感光材料の処
理を効率よく促進させることができる。
用ガイドは、ガイド本体の流体通路から連通孔を介して
シート材料へ流体が吐出されるので、例えば流体として
乾燥空気を吐出したときは、シート材料である感光材料
の表面から湿気の多い空気を取り除くと共に、熱を与え
て乾燥を促進させることができる。また、流体として処
理液を吐出するときは、シート材料である感光材料の処
理を効率よく促進させることができる。
【0019】
【実施例】図1には、感光材料処理装置である自動現像
機10の概略構造図が示されている。
機10の概略構造図が示されている。
【0020】自動現像機10には、そのケーシング12
の図1紙面左側面(上流側端部)に感光材料14を挿入
する挿入口16が設けられている。挿入口16の内方に
は、一対のローラ18が備えられており、図示しない駆
動手段で回転するようになっている。このため、挿入口
16から挿入された感光材料14は、一対のローラ18
の駆動力によって自動現像機10の内部に設置される処
理部20へと案内される。
の図1紙面左側面(上流側端部)に感光材料14を挿入
する挿入口16が設けられている。挿入口16の内方に
は、一対のローラ18が備えられており、図示しない駆
動手段で回転するようになっている。このため、挿入口
16から挿入された感光材料14は、一対のローラ18
の駆動力によって自動現像機10の内部に設置される処
理部20へと案内される。
【0021】処理部20には複数の処理槽が設けられ、
それぞれ図1の紙面左側から現像槽24、リンス槽2
6、定着槽28、リンス槽30及び水洗槽32とされて
いる。現像槽24、定着槽26、水洗槽32(以下総称
する場合は「処理槽」と言う)には、それぞれ現像液、
定着液、水洗水が蓄えられる。また、リンス槽26には
洗浄水(例えば水または酢酸水溶液)、リンス槽30に
は洗浄水(例えば水)が図示しないそれぞれの貯留タン
クからポンプを介して管路により供給され、供給された
洗浄水は、リンス槽26、30からオーバーフロー槽へ
オーバーフローするようになっている。
それぞれ図1の紙面左側から現像槽24、リンス槽2
6、定着槽28、リンス槽30及び水洗槽32とされて
いる。現像槽24、定着槽26、水洗槽32(以下総称
する場合は「処理槽」と言う)には、それぞれ現像液、
定着液、水洗水が蓄えられる。また、リンス槽26には
洗浄水(例えば水または酢酸水溶液)、リンス槽30に
は洗浄水(例えば水)が図示しないそれぞれの貯留タン
クからポンプを介して管路により供給され、供給された
洗浄水は、リンス槽26、30からオーバーフロー槽へ
オーバーフローするようになっている。
【0022】なお、洗浄水が水の場合には、貯留タンク
を用いずに上水道から直接ソレノイドバルブを介してリ
ンス槽26、30へ管路を設け、リンス槽26、30の
各々へ水を供給するようにしてもよい。
を用いずに上水道から直接ソレノイドバルブを介してリ
ンス槽26、30へ管路を設け、リンス槽26、30の
各々へ水を供給するようにしてもよい。
【0023】処理槽24、28、32内には、各々ラッ
ク34が配置され、感光材料14を挟持して、所定の搬
送路に沿って搬送する複数対のローラ36が設けられて
いる。
ク34が配置され、感光材料14を挟持して、所定の搬
送路に沿って搬送する複数対のローラ36が設けられて
いる。
【0024】各処理槽の上方には、、リンスラックを備
えたクロスオーバーラック46が配置されている。この
クロスオーバーラック46には、そのリンス槽26、3
0の上方にローラ38、40が設けられ、感光材料14
を挟持して隣接する処理槽へ案内すると共に、感光材料
14に付着した処理液が除かれる。
えたクロスオーバーラック46が配置されている。この
クロスオーバーラック46には、そのリンス槽26、3
0の上方にローラ38、40が設けられ、感光材料14
を挟持して隣接する処理槽へ案内すると共に、感光材料
14に付着した処理液が除かれる。
【0025】また、現像槽24及び定着槽28には、そ
れぞれヒータ60、62が配設されている。これらのヒ
ータ60、62は、ステンレス合金(例えばSUS31
6)製の筒体とこの筒体に収容された熱源としてのコイ
ル状ヒータ本体(図示省略)とで構成され、各処理槽2
4、28の側壁から処理槽24、28内に挿入して配設
されている。
れぞれヒータ60、62が配設されている。これらのヒ
ータ60、62は、ステンレス合金(例えばSUS31
6)製の筒体とこの筒体に収容された熱源としてのコイ
ル状ヒータ本体(図示省略)とで構成され、各処理槽2
4、28の側壁から処理槽24、28内に挿入して配設
されている。
【0026】このヒータ60、62により、処理液(現
像液及び定着液)は加熱され、自動現像機10の稼働立
ち上げ時には、感光材料14を処理可能な温度となり、
立ち上げ後は、感光材料14を処理可能な温度に維持さ
れるようになっている。
像液及び定着液)は加熱され、自動現像機10の稼働立
ち上げ時には、感光材料14を処理可能な温度となり、
立ち上げ後は、感光材料14を処理可能な温度に維持さ
れるようになっている。
【0027】水洗槽32で水洗処理された感光材料14
は、一対の搬送ローラ42によって処理部20に隣接さ
れた乾燥部45へと搬送されるようになっている。この
乾燥部45では水洗水で水洗処理が終了した感光材料1
4が乾燥処理される。
は、一対の搬送ローラ42によって処理部20に隣接さ
れた乾燥部45へと搬送されるようになっている。この
乾燥部45では水洗水で水洗処理が終了した感光材料1
4が乾燥処理される。
【0028】図1及び図2に示されるように乾燥部45
の乾燥室45A内には、乾燥室挿入口44から感光材料
14が挿入される。乾燥室45A内には、挿入された感
光材料14の搬送路に沿ってスクイズローラ48、2本
のヒートローラ50及び排出ローラ52が備えられ、一
対の側板46の間に掛け渡されて軸支されている。これ
らのスクイズローラ48、ヒートローラ50及び排出ロ
ーラ52は、図示しない駆動手段によって感光材料14
を一定速度で搬送するようになっている。
の乾燥室45A内には、乾燥室挿入口44から感光材料
14が挿入される。乾燥室45A内には、挿入された感
光材料14の搬送路に沿ってスクイズローラ48、2本
のヒートローラ50及び排出ローラ52が備えられ、一
対の側板46の間に掛け渡されて軸支されている。これ
らのスクイズローラ48、ヒートローラ50及び排出ロ
ーラ52は、図示しない駆動手段によって感光材料14
を一定速度で搬送するようになっている。
【0029】感光材料14はスクイズローラ48によっ
て挟持搬送されながら表面に付着した水分をスクイズさ
れ、さらに、これらのスクイズローラ48の下流側に設
けられたガイド54によって一方のヒートローラ50の
外周周縁へと案内される。
て挟持搬送されながら表面に付着した水分をスクイズさ
れ、さらに、これらのスクイズローラ48の下流側に設
けられたガイド54によって一方のヒートローラ50の
外周周縁へと案内される。
【0030】2本のヒートローラ50は、略上下に配置
され外周面に感光材料14を巻掛けて搬送する。これら
のヒートローラ50は円筒状とされ、各々の軸心部に
は、ヒートローラ50の外周部を加熱する赤外線ヒータ
56が同軸的に配設されている。また、ヒートローラ5
0の外周周縁には、複数のニップローラ58が配設され
ており、ヒートローラ50に巻掛けられた感光材料14
をヒートローラ50の外周面との間で挟持するようにな
っている。感光材料14は、赤外線ヒータ56に加熱さ
れたヒートローラ50の外周部と接触し、ヒートローラ
50から熱伝導によって加熱される。
され外周面に感光材料14を巻掛けて搬送する。これら
のヒートローラ50は円筒状とされ、各々の軸心部に
は、ヒートローラ50の外周部を加熱する赤外線ヒータ
56が同軸的に配設されている。また、ヒートローラ5
0の外周周縁には、複数のニップローラ58が配設され
ており、ヒートローラ50に巻掛けられた感光材料14
をヒートローラ50の外周面との間で挟持するようにな
っている。感光材料14は、赤外線ヒータ56に加熱さ
れたヒートローラ50の外周部と接触し、ヒートローラ
50から熱伝導によって加熱される。
【0031】各々のヒートローラ50の感光材料14の
搬送方向下流側には、一端がヒートローラ50の外周面
に当接し、他端部が側板64に軸支された剥離ガイド6
6が配設されており、ヒートローラ50に巻掛けられた
感光材料14を所定の位置でヒートローラ50の外周面
から剥離するようになっている。また、剥離ガイド66
の中間部は、感光材料14の搬送方向下流側へ向けて突
出しており、ヒートローラ50から剥離した感光材料1
4を搬送方向下流側へ案内するようになっている。
搬送方向下流側には、一端がヒートローラ50の外周面
に当接し、他端部が側板64に軸支された剥離ガイド6
6が配設されており、ヒートローラ50に巻掛けられた
感光材料14を所定の位置でヒートローラ50の外周面
から剥離するようになっている。また、剥離ガイド66
の中間部は、感光材料14の搬送方向下流側へ向けて突
出しており、ヒートローラ50から剥離した感光材料1
4を搬送方向下流側へ案内するようになっている。
【0032】また、ニップローラ58のヒートローラ5
0と反対側には、内部が中空とされたスプレーパイプ6
8が備えられている。これらのスプレーパイプ68に
は、感光材料14側の面に内部と連通するスリット70
が、感光材料14の幅方向に沿って形成されている。こ
れらのスプレーパイプ68の内部に乾燥風が供給される
ことにより、この搬送風を感光材料14へ向け、かつ、
感光材料14の幅方向に沿って均一に吐出するようにな
っている。
0と反対側には、内部が中空とされたスプレーパイプ6
8が備えられている。これらのスプレーパイプ68に
は、感光材料14側の面に内部と連通するスリット70
が、感光材料14の幅方向に沿って形成されている。こ
れらのスプレーパイプ68の内部に乾燥風が供給される
ことにより、この搬送風を感光材料14へ向け、かつ、
感光材料14の幅方向に沿って均一に吐出するようにな
っている。
【0033】各々のヒートローラ50の下流側及び排出
ローラ52の間には、ガイド72が配置されている。ガ
イド72は、ヒートローラ50あるいは排出ローラ52
から送り出された感光材料14を、各々の下流側へと案
内するようになっている。
ローラ52の間には、ガイド72が配置されている。ガ
イド72は、ヒートローラ50あるいは排出ローラ52
から送り出された感光材料14を、各々の下流側へと案
内するようになっている。
【0034】図3及び図4Aに示されるように、ガイド
72は、感光材料14の幅方向に沿って長尺とされ、長
手方向の両端部が一対の側板46の各々に支持されてい
る(図示省略)。尚、感光材料14の搬送方向は、各図
に示される矢印A方向とされている。
72は、感光材料14の幅方向に沿って長尺とされ、長
手方向の両端部が一対の側板46の各々に支持されてい
る(図示省略)。尚、感光材料14の搬送方向は、各図
に示される矢印A方向とされている。
【0035】ガイド72の内部には空洞が形成され、ガ
イド72の長手方向の一端には、内部と連通する開口9
0が設けられ、他端は閉塞されている。ガイド72の内
部の空洞には、仕切板92が取り付けられており、この
仕切板92によって開口90に連通する内部の空洞が、
ガイド72の長手方向の他端に向けて徐々に狭くされて
いる。また、ガイド72の感光材料14側のガイド面9
4には、搬送方向上流側の位置に内部と連通するスリッ
ト74が、感光材料14の幅方向に沿って穿設されてい
る。
イド72の長手方向の一端には、内部と連通する開口9
0が設けられ、他端は閉塞されている。ガイド72の内
部の空洞には、仕切板92が取り付けられており、この
仕切板92によって開口90に連通する内部の空洞が、
ガイド72の長手方向の他端に向けて徐々に狭くされて
いる。また、ガイド72の感光材料14側のガイド面9
4には、搬送方向上流側の位置に内部と連通するスリッ
ト74が、感光材料14の幅方向に沿って穿設されてい
る。
【0036】ガイド72の開口90へは、前記スプレー
パイプ68と同様に乾燥風が供給されるようになってい
る。また、ガイド72は開口90から送り込まれる乾燥
風を、スリット74から感光材料14の表面へ吐出する
ようになっている。
パイプ68と同様に乾燥風が供給されるようになってい
る。また、ガイド72は開口90から送り込まれる乾燥
風を、スリット74から感光材料14の表面へ吐出する
ようになっている。
【0037】感光材料14は、ガイド72から吐出され
る乾燥風によって水分の蒸発が促進されると共に、感光
材料14の表面近傍に滞留した高湿度の空気が排出され
るようになっている。尚、前記ガイド54は、ガイド7
2と外形形状は同じとされているが、ガイド54にはス
リット及び空洞が形成されておらず乾燥風を吐出しない
ようになっている。
る乾燥風によって水分の蒸発が促進されると共に、感光
材料14の表面近傍に滞留した高湿度の空気が排出され
るようになっている。尚、前記ガイド54は、ガイド7
2と外形形状は同じとされているが、ガイド54にはス
リット及び空洞が形成されておらず乾燥風を吐出しない
ようになっている。
【0038】ガイド72の搬送路側のガイド面94に
は、搬送路へ向けて突出する突出ぶである薄肉のガイド
歯102が、感光材料14の搬送路の中心線Pに対して
対称となるように形成されている。これらのガイド歯1
02は、搬送方向下流側の端部が搬送路から見て搬送路
の幅方向の中心線Pから外側に各々搬送方向に対して角
度θで外側へ向けられ、同一方向へ向けられたガイド歯
102は等間隔で互いに平行とされている。本実施例で
は、角度θを10°としていがこれに限定されるもので
はない。
は、搬送路へ向けて突出する突出ぶである薄肉のガイド
歯102が、感光材料14の搬送路の中心線Pに対して
対称となるように形成されている。これらのガイド歯1
02は、搬送方向下流側の端部が搬送路から見て搬送路
の幅方向の中心線Pから外側に各々搬送方向に対して角
度θで外側へ向けられ、同一方向へ向けられたガイド歯
102は等間隔で互いに平行とされている。本実施例で
は、角度θを10°としていがこれに限定されるもので
はない。
【0039】図4Bに示されるように、各々のガイド歯
102は、上流側の端部よりも下流側の端部が搬送路へ
向けて突出されている。また、図4Cに示されるよう
に、各々のガイド歯102の先端部は接触する感光材料
14の表面を傷付けないように丸められている。
102は、上流側の端部よりも下流側の端部が搬送路へ
向けて突出されている。また、図4Cに示されるよう
に、各々のガイド歯102の先端部は接触する感光材料
14の表面を傷付けないように丸められている。
【0040】乾燥室45A内で乾燥処理された感光材料
14は、排出口78から自動現像機10の機外へ排出さ
れる。
14は、排出口78から自動現像機10の機外へ排出さ
れる。
【0041】乾燥室45Aの下方には、ファン82及び
ヒータ84が設けられ乾燥風を発生するようになってい
る。この乾燥風は図示しないダクトを介して、前記スプ
レーパイプ68及びガイド72の内部へ供給されるよう
になっている。なお、ヒータ84を設けずに、ファン8
2によって自動現像機10の機外の空気を乾燥室45A
内へ供給するか、ファン82によって大部分の乾燥室4
5A内の空気を循環させ、機外の空気を一部取り入れて
乾燥室45A内に供給するものでもよい。
ヒータ84が設けられ乾燥風を発生するようになってい
る。この乾燥風は図示しないダクトを介して、前記スプ
レーパイプ68及びガイド72の内部へ供給されるよう
になっている。なお、ヒータ84を設けずに、ファン8
2によって自動現像機10の機外の空気を乾燥室45A
内へ供給するか、ファン82によって大部分の乾燥室4
5A内の空気を循環させ、機外の空気を一部取り入れて
乾燥室45A内に供給するものでもよい。
【0042】また、スプレーパイプ68及びガイド72
のうち少なくともひとつの乾燥風供給量が、制御装置8
0によって開閉が制御されるシャッタ等によって調整さ
れるようにしてもよい。
のうち少なくともひとつの乾燥風供給量が、制御装置8
0によって開閉が制御されるシャッタ等によって調整さ
れるようにしてもよい。
【0043】また、この乾燥室45Aには、ヒートロー
ラ50の外周周縁の近傍に複数の温度センサ76が配設
されている。これらの温度センサ76によって各ヒート
ローラ50の外周部の表面温度が測定されるようになっ
ている。
ラ50の外周周縁の近傍に複数の温度センサ76が配設
されている。これらの温度センサ76によって各ヒート
ローラ50の外周部の表面温度が測定されるようになっ
ている。
【0044】赤外線ヒータ56、温度センサ76、ファ
ン82及びヒータ84は、制御装置80へ接続されてお
り、乾燥部45での感光材料14の乾燥温度が制御装置
80によって制御されるようになっている。また、この
制御装置80には、自動現像機10の機外の温湿度又
は、湿度を検知する図示しない温湿度センサ又は湿度セ
ンサが接続されており、機外、即ち、作業環境下の温湿
度又は、湿度を検知するようになっている。なお、制御
装置80には、仕上がった感光材料14の含水量をその
露光時の含水量とするために、作業環境下の温湿度又
は、湿度に応じた感光材料14の乾燥温度を予め実験結
果等によって得て、記憶している。
ン82及びヒータ84は、制御装置80へ接続されてお
り、乾燥部45での感光材料14の乾燥温度が制御装置
80によって制御されるようになっている。また、この
制御装置80には、自動現像機10の機外の温湿度又
は、湿度を検知する図示しない温湿度センサ又は湿度セ
ンサが接続されており、機外、即ち、作業環境下の温湿
度又は、湿度を検知するようになっている。なお、制御
装置80には、仕上がった感光材料14の含水量をその
露光時の含水量とするために、作業環境下の温湿度又
は、湿度に応じた感光材料14の乾燥温度を予め実験結
果等によって得て、記憶している。
【0045】次に、本実施例の作用を説明する。感光材
料14が挿入口16から自動現像機10の内部へ挿入さ
れると、搬送ローラ18によって感光材料14が引き入
れられクロスオーバーラック46のガイド面に案内さ
れ、現像槽24内へ搬送される。現像槽24内では、感
光材料14がラック34に設けられたローラ36に挟持
され、現像液中を略U字状に搬送されて現像液によって
現像処理され下流側へ排出される。
料14が挿入口16から自動現像機10の内部へ挿入さ
れると、搬送ローラ18によって感光材料14が引き入
れられクロスオーバーラック46のガイド面に案内さ
れ、現像槽24内へ搬送される。現像槽24内では、感
光材料14がラック34に設けられたローラ36に挟持
され、現像液中を略U字状に搬送されて現像液によって
現像処理され下流側へ排出される。
【0046】現像槽24から排出された感光材料14
は、リンス槽26のローラ38に搬送されながらリンス
槽26の洗浄水によって洗浄された後、クロスオーバー
ラック46のガイド面に案内されて定着槽28へ送られ
る。定着槽28内では、感光材料14がラック34に設
けられたローラ36に挟持され、定着液中を略U字状に
搬送されて定着液によって定着処理され下流側へ排出さ
れる。
は、リンス槽26のローラ38に搬送されながらリンス
槽26の洗浄水によって洗浄された後、クロスオーバー
ラック46のガイド面に案内されて定着槽28へ送られ
る。定着槽28内では、感光材料14がラック34に設
けられたローラ36に挟持され、定着液中を略U字状に
搬送されて定着液によって定着処理され下流側へ排出さ
れる。
【0047】定着槽28から排出された感光材料14は
リンス槽30のローラ40に搬送されながら洗浄水によ
って洗浄され、水洗槽34へと至り、ラック34によっ
て水洗水中を搬送されて水洗処理がなされる。ここで、
現像槽24、定着槽28に貯留された現像液及び定着液
は、ヒータ60、62によって感光材料14を処理可能
な所定の温度まで加熱され、この温度が維持される。
リンス槽30のローラ40に搬送されながら洗浄水によ
って洗浄され、水洗槽34へと至り、ラック34によっ
て水洗水中を搬送されて水洗処理がなされる。ここで、
現像槽24、定着槽28に貯留された現像液及び定着液
は、ヒータ60、62によって感光材料14を処理可能
な所定の温度まで加熱され、この温度が維持される。
【0048】水洗槽32で水洗処理が完了した感光材料
14は、乾燥部45の乾燥室45A内へ挿入され、乾燥
室45A内を搬送されて乾燥処理される。
14は、乾燥部45の乾燥室45A内へ挿入され、乾燥
室45A内を搬送されて乾燥処理される。
【0049】乾燥室45A内に挿入された感光材料14
は、スクイズローラ48によってスクイズされ、ガイド
54のガイド歯102に案内されて、上流側のヒートロ
ーラ50へ巻掛けられる。ヒートローラ50に巻掛けら
れた感光材料14は、赤外線ヒータ56で加熱されたヒ
ートローラ50の外周部から、熱伝導によって内部まで
熱が伝達され加熱される。また、ファン82及びヒータ
84によって発生された乾燥風の一部がスプレーパイプ
68から感光材料14の表面へ向けて吹き付けられる。
感光材料14は加熱されて水分が蒸発すると共に、乾燥
風によって表面近傍の蒸発した水分が取り除かれるため
に、さらに感光材料14からの水分の蒸発が促進され
る。ここで、ヒートローラ50を加熱する赤外線ヒータ
56の放射熱やスプレーパイプ68及びガイド72から
吐出する乾燥風の温度を制御することにより、排出口7
8から排出された感光材料14は、その露光時と略同等
の含水量にされ、露光時と略同一の寸法とされる。
は、スクイズローラ48によってスクイズされ、ガイド
54のガイド歯102に案内されて、上流側のヒートロ
ーラ50へ巻掛けられる。ヒートローラ50に巻掛けら
れた感光材料14は、赤外線ヒータ56で加熱されたヒ
ートローラ50の外周部から、熱伝導によって内部まで
熱が伝達され加熱される。また、ファン82及びヒータ
84によって発生された乾燥風の一部がスプレーパイプ
68から感光材料14の表面へ向けて吹き付けられる。
感光材料14は加熱されて水分が蒸発すると共に、乾燥
風によって表面近傍の蒸発した水分が取り除かれるため
に、さらに感光材料14からの水分の蒸発が促進され
る。ここで、ヒートローラ50を加熱する赤外線ヒータ
56の放射熱やスプレーパイプ68及びガイド72から
吐出する乾燥風の温度を制御することにより、排出口7
8から排出された感光材料14は、その露光時と略同等
の含水量にされ、露光時と略同一の寸法とされる。
【0050】感光材料14は下流側のヒートローラ50
によっても加熱されて乾燥が進められながら、排出ロー
ラ52へ向けて搬送される。さらに、感光材料14は排
出ローラ52によって排出口78から、自動現像機10
の機外へ排出される。
によっても加熱されて乾燥が進められながら、排出ロー
ラ52へ向けて搬送される。さらに、感光材料14は排
出ローラ52によって排出口78から、自動現像機10
の機外へ排出される。
【0051】この乾燥室45A内では、各ガイド54、
72によって感光材料14が下流側のヒートローラ50
あるいは排出ローラ52へ確実に案内される。また、各
々のガイド54、72に設けられたガイド歯102が、
感光材料14の搬送方向に対して幅方向の外方向へ向け
て角度θで傾斜されているため、感光材料14の幅方向
に沿ったガイド歯102との接触位置は、感光材料14
の幅方向に沿って移動する。各ガイド歯102は、感光
材料14の表面の同一位置に長時間接触することはな
く、感光材料14と各ガイド歯102との間に温度差が
あっても、実質的に感光材料14の乾燥に影響すること
はない。
72によって感光材料14が下流側のヒートローラ50
あるいは排出ローラ52へ確実に案内される。また、各
々のガイド54、72に設けられたガイド歯102が、
感光材料14の搬送方向に対して幅方向の外方向へ向け
て角度θで傾斜されているため、感光材料14の幅方向
に沿ったガイド歯102との接触位置は、感光材料14
の幅方向に沿って移動する。各ガイド歯102は、感光
材料14の表面の同一位置に長時間接触することはな
く、感光材料14と各ガイド歯102との間に温度差が
あっても、実質的に感光材料14の乾燥に影響すること
はない。
【0052】また、各ガイド歯102と感光材料14の
同一部分とが接触している時間が短くなるため、感光材
料14の表面へムラなく乾燥風を吹き付けることができ
る。さらに、ガイド72には、スリット74から乾燥風
が吐出され、ガイド面94側の感光材料14の表面へ確
実に乾燥風を吹き付けることができる。
同一部分とが接触している時間が短くなるため、感光材
料14の表面へムラなく乾燥風を吹き付けることができ
る。さらに、ガイド72には、スリット74から乾燥風
が吐出され、ガイド面94側の感光材料14の表面へ確
実に乾燥風を吹き付けることができる。
【0053】このため、感光材料14の表面温度とガイ
ド歯102の温度とが異なっても、仕上がった感光材料
14の表面に乾燥ムラ等として現れることはない。さら
に、ガイド歯102は中心線Pに対して線対称に配置さ
れているため、スリット74から感光材料14へ吐出さ
れる乾燥風も中心線Pに対して対称となり、感光材料1
4の搬送が、この乾燥風の影響を受けることはない。
ド歯102の温度とが異なっても、仕上がった感光材料
14の表面に乾燥ムラ等として現れることはない。さら
に、ガイド歯102は中心線Pに対して線対称に配置さ
れているため、スリット74から感光材料14へ吐出さ
れる乾燥風も中心線Pに対して対称となり、感光材料1
4の搬送が、この乾燥風の影響を受けることはない。
【0054】また、図3及び図4Aに示されるように、
ガイド歯102が感光材料14の幅方向の外側へ向けら
れているため、感光材料14の先端の幅方向端部は、感
光材料14が搬送されるにしたがってガイド歯102に
持ち上げられるかたちとなり、ガイド歯102に引っ掛
かって巻込まれ折れ曲がることはない。
ガイド歯102が感光材料14の幅方向の外側へ向けら
れているため、感光材料14の先端の幅方向端部は、感
光材料14が搬送されるにしたがってガイド歯102に
持ち上げられるかたちとなり、ガイド歯102に引っ掛
かって巻込まれ折れ曲がることはない。
【0055】この乾燥部45では、2本のヒートローラ
50の各々の表面温度、即ち、感光材料14の乾燥温度
は、温度センサ76によって検知されながら制御装置8
0によって制御されている。この制御装置80は、作業
環境下の温湿度又は、湿度に応じて各々のヒートローラ
50の表面温度を制御している。各々のヒートローラ5
0からの熱伝導によって感光材料14の乾燥が促進さ
れ、感光材料14に吹き付ける乾燥風と共に、感光材料
14の含水量が所定量となるまで下げられる。この所定
の含水量とは、感光材料14の露光時と略同等の含水量
であり、感光材料14をその露光時の含水量と略同等と
することにより、仕上がった感光材料14の支持体、乳
剤層及びバッキング層を露光時の寸法と同等とすること
ができる。
50の各々の表面温度、即ち、感光材料14の乾燥温度
は、温度センサ76によって検知されながら制御装置8
0によって制御されている。この制御装置80は、作業
環境下の温湿度又は、湿度に応じて各々のヒートローラ
50の表面温度を制御している。各々のヒートローラ5
0からの熱伝導によって感光材料14の乾燥が促進さ
れ、感光材料14に吹き付ける乾燥風と共に、感光材料
14の含水量が所定量となるまで下げられる。この所定
の含水量とは、感光材料14の露光時と略同等の含水量
であり、感光材料14をその露光時の含水量と略同等と
することにより、仕上がった感光材料14の支持体、乳
剤層及びバッキング層を露光時の寸法と同等とすること
ができる。
【0056】なお、本実施例では、ガイド54、72が
感光材料14を略直線上に案内しているが、感光材料1
4の搬送方向を変えるものであってもよい。さらに、ガ
イド72では、内部の空洞を仕切板92によって狭めた
が、外形寸法を徐々に小さくする等によって内部の空洞
を狭めるものなどでもよい。
感光材料14を略直線上に案内しているが、感光材料1
4の搬送方向を変えるものであってもよい。さらに、ガ
イド72では、内部の空洞を仕切板92によって狭めた
が、外形寸法を徐々に小さくする等によって内部の空洞
を狭めるものなどでもよい。
【0057】例えば、図5に示されるように、ガイド歯
106の感光材料14への接離方向に沿った傾斜を湾曲
させたガイド108であってもよい。また、内部の空洞
は、ガイド面94と反対側の面を傾斜させることによっ
て徐々に狭めるものであってもよい。ガイド歯106を
湾曲させることによって、感光材料14の搬送方向を変
えることもできる。
106の感光材料14への接離方向に沿った傾斜を湾曲
させたガイド108であってもよい。また、内部の空洞
は、ガイド面94と反対側の面を傾斜させることによっ
て徐々に狭めるものであってもよい。ガイド歯106を
湾曲させることによって、感光材料14の搬送方向を変
えることもできる。
【0058】また、本実施例では、感光材料処理装置で
ある自動現像機10の乾燥部45に本発明を適用した例
について説明したが、自動現像機10の現像槽24、定
着槽28及び水洗槽32のラック34に適用するもので
あってもよい。即ち、ラック34に形成される感光材料
14のガイド構造に適用することも可能である。
ある自動現像機10の乾燥部45に本発明を適用した例
について説明したが、自動現像機10の現像槽24、定
着槽28及び水洗槽32のラック34に適用するもので
あってもよい。即ち、ラック34に形成される感光材料
14のガイド構造に適用することも可能である。
【0059】さらに、案内するシート材料は、感光材料
14に限定するものではなく、シート材料を搬送するた
めのガイドに適用が可能であり、シート材料の同一部分
がガイド歯と接触することによって、シート材料が受け
る影響を抑えることができる。シート材料がガイド歯と
接触して受ける影響には、摩擦による汚れ、損傷、ある
いは、接触時間の差が生じるための薬品等による処理状
態の差が上げられる。
14に限定するものではなく、シート材料を搬送するた
めのガイドに適用が可能であり、シート材料の同一部分
がガイド歯と接触することによって、シート材料が受け
る影響を抑えることができる。シート材料がガイド歯と
接触して受ける影響には、摩擦による汚れ、損傷、ある
いは、接触時間の差が生じるための薬品等による処理状
態の差が上げられる。
【0060】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るシート材
搬送用ガイドは、突出部(ガイド歯)がシート材料の同
一部分に接触している時間を短縮することができる。こ
れによって、シート材料が突出部と接触することによる
悪影響を抑えることができる。
搬送用ガイドは、突出部(ガイド歯)がシート材料の同
一部分に接触している時間を短縮することができる。こ
れによって、シート材料が突出部と接触することによる
悪影響を抑えることができる。
【0061】また、突出部の搬送方向下流側の端部をシ
ート材料の幅方向の中間部近傍を境にして外側へ向けて
傾斜させることによって、シート材料の端部は突出部と
引っ掛かる等して生ずる損傷を受けることがない優れた
効果が得られる。
ート材料の幅方向の中間部近傍を境にして外側へ向けて
傾斜させることによって、シート材料の端部は突出部と
引っ掛かる等して生ずる損傷を受けることがない優れた
効果が得られる。
【0062】さらに、ガイド本体の流体通路から連通孔
を介してシート材料へ流体を吐出することによって、シ
ート材料の処理をスムーズに進めることができる。
を介してシート材料へ流体を吐出することによって、シ
ート材料の処理をスムーズに進めることができる。
【図1】本実施例に係る自動現像機を示す概略構成図で
ある。
ある。
【図2】自動現像機の乾燥部を示す要部概略構成図であ
る。
る。
【図3】本発明が適用されたガイドを示す斜視図であ
る。
る。
【図4】(A)は図3に示すガイドの平面図、(B)は
図3の4B−4B線に沿った要部断面図、(C)は図3
の4C−4C線に沿った要部断面図である。
図3の4B−4B線に沿った要部断面図、(C)は図3
の4C−4C線に沿った要部断面図である。
【図5】ガイドの変形例を示す斜視図である。
【図6】(A)はガイドの従来例を示す要部平面図、
(B)は図6Aの6B−6B線に沿った要部断面図であ
る。
(B)は図6Aの6B−6B線に沿った要部断面図であ
る。
10 自動現像機 14 感光材料(シート材料) 45 乾燥部 48 スクイズローラ 50 ヒートローラ 52 排出ローラ 54 ガイド(シート材料搬送用ガイド) 70 スリット(連通孔) 72 ガイド(シート材料搬送用ガイド) 94 ガイド面 102 ガイド歯(突出部) θ 角度
Claims (3)
- 【請求項1】 シート材料を支持すると共にこのシート
材料の下流側への搬送を案内する複数の筋状の突出部を
前記シート材料の表面上の被支持位置がシート材料の搬
送に応じてシート材料の幅方向へ変移するように前記搬
送方向に対して斜めに配置したことを特徴とするシート
材料搬送用ガイド。 - 【請求項2】 請求項1のシート材料搬送用ガイドであ
って、前記突出部の搬送方向下流側端部が、シート材料
の幅方向の中間部近傍を境にして外側へ向けられて形成
されたことを特徴とするシート材料搬送用ガイド。 - 【請求項3】 請求項1又は2のシート材料搬送用ガイ
ドであって、前記複数の筋状の突出部は流体通路となる
筒状のガイド本体の表面に配設され、前記ガイド本体に
は前記シート材料へ向けて流体を吐出するための前記流
体通路に連通する連通孔が設けられていることを特徴と
するシート材料搬送用ガイド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21074191A JPH0553286A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | シート材料搬送用ガイド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21074191A JPH0553286A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | シート材料搬送用ガイド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0553286A true JPH0553286A (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=16594348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21074191A Pending JPH0553286A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | シート材料搬送用ガイド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0553286A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5589321A (en) * | 1993-07-20 | 1996-12-31 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method of and apparatus for controlling drying of photographic material |
-
1991
- 1991-08-22 JP JP21074191A patent/JPH0553286A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5589321A (en) * | 1993-07-20 | 1996-12-31 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method of and apparatus for controlling drying of photographic material |
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