JPH05232673A - 感光材料乾燥装置及びチャンバー - Google Patents

感光材料乾燥装置及びチャンバー

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JPH05232673A
JPH05232673A JP3630192A JP3630192A JPH05232673A JP H05232673 A JPH05232673 A JP H05232673A JP 3630192 A JP3630192 A JP 3630192A JP 3630192 A JP3630192 A JP 3630192A JP H05232673 A JPH05232673 A JP H05232673A
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JP
Japan
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photosensitive material
dry air
chamber
guide
slit
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JP3630192A
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English (en)
Inventor
Eiichi Isozaki
栄一 磯崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率良く感光材料に乾燥風を吐出させる。 【構成】 乾燥室45A内に設けられたガイド72は、
略筒状のガイド本体68の一端に開口88が設けられ、
長手方向に沿ってスリット74が穿設されている。この
スリットは感光材料14の幅方向に沿わせられている。
また、ガイド本体の内部には、複数のリブ92、94、
96が突設されている。これらのリブは、開口から矢印
B方向に供給される乾燥風を矢印C方向に沿う螺旋状の
流れとなるように傾斜されている。ガイド本体には乾燥
風が螺旋状となって送り込まれ、スリットから略均一な
風量となって吐出される。リブは乾燥風の流れに沿う状
態となるため、乾燥風の抵抗となることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料に乾燥風を吹
き付けて乾燥させる感光材料乾燥装置及びこの感光材料
乾燥装置に適用されるチャンバーに関する。
【0002】
【従来の技術】画像が焼付けられ潜像が形成された感光
材料は、感光材料処理装置としての自動現像機等によっ
て潜像を顕像化される。この自動現像機には、現像槽、
定着槽及び水洗槽を備えたものがあり、それぞれ現像
液、定着液及び水洗水を貯留している。感光材料はこの
自動現像機内の各処理槽中を自動的に搬送されながら、
現像液、定着液及び水洗水に順次浸漬されて現像、定
着、水洗処理される。
【0003】また、自動現像機には、さらに乾燥部を備
えたものがある。この乾燥部では、前述のような各処理
液によって処理され処理液中の水分によって膨潤した感
光材料を自動搬送しながら乾燥する。一般に乾燥部で
は、感光材料から水分を短時間で除去するために、感光
材料を直接又は間接的に加熱手段によって加熱して乾燥
する。この乾燥部の加熱手段には、ヒートローラ、赤外
線ヒータ、温風等があり、また、これらと併用して乾燥
風を供給するものがある。乾燥風は、加熱手段によって
加熱された感光材料から蒸発した水分を多量に含んだ空
気を感光材料の表面近傍から取り除き感光材料の乾燥を
促進させるようになっている。一般に、温風は、加熱手
段と乾燥風との両方の働きを持つ。
【0004】乾燥部には、感光材料へ乾燥風(温風も含
む)を供給するものとして吹出パイプを備えたものがあ
る。例えば、図8に示される吹出パイプ100には、そ
の長手方向の一端が開口された筒状のチャンバー102
に長手方向に沿ってスリット104を形成したものがあ
り、このスリット104が感光材料14の幅方向に沿う
ようにこの吹出パイプは配置される。吹出パイプ100
は、チャンバー102の長手方向の一端に設けられた開
口から乾燥風供給手段によって乾燥風が供給(図8矢印
B方向)されると、この乾燥風をスリット104から感
光材料14の表面へ向けて吐出する。乾燥部内を搬送さ
れる感光材料14は、この吹出パイプ100から吐出さ
れる乾燥風によって略均一な状態で乾燥される。
【0005】乾燥部では、感光材料14を一定の速度で
搬送しても吹出パイプ100から吐出される乾燥風の風
量が感光材料14の幅方向に沿って均一となっていない
場合、乾燥された感光材料14の表面に乾燥むらが発生
することがある。このため、吹出パイプ100のチャン
バー102には、感光材料の幅方向に沿って除々に断面
積を小さくすると共に遮板106掛け渡して、乾燥風の
向きを変えると共にスリット104から吐出される乾燥
風の風量を感光材料14の幅方向に沿って略均一となる
ようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チャン
バー102に遮板106を設けて乾燥風の向きを変える
場合、遮板106が乾燥風の流れを遮るようになるた
め、遮板106の裏側に乾燥風のヨドミが生じる。特に
乾燥風を感光材料14の表面に対して略直角に吹きつけ
ようとした場合に大きくなる。この乾燥風のヨドミは、
乾燥風を感光材料14へ向けて吐出するためにチャンバ
ー102に供給される乾燥風の送風抵抗となり、乾燥風
供給手段に大きな負荷を与える。このため、吹出パイプ
100により乾燥風を効率良く感光材料14へ吹き付け
ることができず、エネルギーのロスが大きくなってい
る。
【0007】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、供給された乾燥風をロスすることなく感光材料
の表面に均一に吐出して効率良く感光材料を乾燥するこ
とができる感光材料乾燥装置及びチャンバーを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するための
本発明の請求項1に係る感光材料乾燥装置は、搬送路に
沿って搬送される感光材料へ乾燥風を吹き付けてこれを
乾燥する感光材料乾燥装置であって、搬送される前記感
光材料の幅方向に配設された筒体状で内部と前記搬送路
近傍とを連通し前記感光材料の幅方向に沿うスリットが
形成されたチャンバーと、前記チャンバーの内部に筒体
の一端から乾燥風供給手段と、から成り前記チャンバー
の内周面には前記乾燥風供給手段によって供給される前
記乾燥風を螺旋状の流れとする整流手段を有することを
特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項2に係るチャンバー
は、互いに重ね合わせて一端が開口された筒体を形成す
る一対の箱体と、前記開口から前記箱体の内部に向けて
螺旋状の風路を形成するように前記箱体の内壁面に配置
された整流板と、前記一対の箱体の一方の外面に感光材
料を案内するように設けられた突状のガイドと、前記一
対の箱体の一方の外面に搬送される感光材料の幅方向に
沿って突設されガイド近傍と筒体の内部とを連通するス
リットと、を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成の本発明に記載の感光材料乾燥装置
は、乾燥風供給手段からの乾燥風をチャンバーに供給し
ている。チャンバーにはスリットが設けられており、乾
燥風を吐出する吹出パイプを構成している。チャンバー
に供給される乾燥風としては、湿度の低い空気であって
も、また温風であってもよい。
【0011】チャンバーの内部には整流手段が設けられ
ている。この整流手段は、チャンバーの長手方向の一端
から供給される乾燥風を螺旋状の流れに変えて長手方向
の他端側へ送り込む。乾燥風がチャンバー内で螺旋状の
流れとなるため、チャンバーの内壁には略均一の圧力が
作用する。また、感光材料の搬送方向に沿っては、乾燥
風が渦状となるため、チャンバーの内壁に作用する圧力
が最も高くなる。
【0012】したがって、チャンバーに形成されたスリ
ットからは、長手方向に沿って略均一な風量で乾燥風が
吐出される。
【0013】整流手段は、遮板のような吹きつけられた
乾燥風をはね返して乾燥風の向きを変えるものではな
く、乾燥風を整流手段に沿って流し乾燥風の流れの方向
を変えるものである。このため、整流手段を設けたこと
による乾燥風のヨドミの発生を抑えることができ、チャ
ンバー内に供給される乾燥風に対しての抵抗を少なくす
ることができる。したがって、乾燥風供給手段に係る負
荷を軽減して効率良く乾燥風を感光材料へ向けて吐出す
ることができる。
【0014】この整流手段としては、例えば、チャンバ
ーの内面に断続的あるいは連続的に凸部又は凹部を螺旋
状に形成するものがある。これらの凹部又は凸部によっ
てチャンバーに供給された乾燥風を螺旋状の流れとする
ことができる。例えば、チャンバーの内面に乾燥風の向
きを一定方向へ向けるように突出させたフィン等の整流
板を設けてもよい。
【0015】本発明の乾燥装置に用いられるチャンバー
は、一方に乾燥風を吐出するスリットが形成された一対
の箱体を重ね合わせた構造のものでもよい。
【0016】チャンバーの内面には、上に説明すたよう
な複数の整流板が設けられており、螺旋状の風路を形成
している。
【0017】このチャンバーは、感光材料乾燥装置にお
いて、搬送される感光材料を所定の方向へ案内し、かつ
乾燥風を感光材料へ向けて吐出する吹出パイプに適用す
ることができる。
【0018】整流板は、チャンバーの長手方向と直交す
る方向に対して傾斜させ、かつ整流板が取り付けられて
いるチャンバー内壁面に鉛直またはチャンバー内壁面に
傾斜させて設けたものを使用する。
【0019】チャンバーは一対の箱体を重ね合わせて組
付けられているため、各々の箱体は内面(凹部)に整流
板を一体成形することが可能であり、これによって、チ
ャンバーの製作が容易となる。
【0020】
【実施例】図1には、感光材料処理装置である自動現像
機10の概略構造図が示されている。
【0021】自動現像機10には、そのケーシング12
の図1紙面左側面(上流側端部)に感光材料14を挿入
する挿入口16が設けられている。挿入口16の内方に
は、一対のローラ18が備えられており、図示しない駆
動手段で回転するようになっている。このため、挿入口
16から挿入された感光材料14は、一対のローラ18
の駆動力によって自動現像機10の内部に設置された処
理部20へと案内される。
【0022】処理部20には、図1の紙面左側から現像
槽24、リンス槽26、定着槽28、リンス槽30及び
水洗槽32の順に配置されている。現像槽24、定着槽
26、水洗槽32(以下総称する場合は「処理槽」と言
う)には、それぞれ現像液、定着液、水洗水が蓄えられ
ている。また、リンス槽26には洗浄水(例えば水また
は酢酸水溶液)、リンス槽30には洗浄水(例えば水)
が図示しないそれぞれの貯留タンクからポンプを介して
管路により供給され、余剰となった洗浄水は、リンス槽
26、30から図示しないオーバーフロー槽へオーバー
フローするようになっている。なお、洗浄水が水の場合
には、貯留タンクを用いずに上水道から直接ソレノイド
バルブを介してリンス槽26、30への管路を設け、リ
ンス槽26、30の各々へ水道水を供給してもよい。
【0023】処理槽24、28、32内には、各々ラッ
ク34が配置され、感光材料14を挟持して、所定の搬
送路に沿って搬送する複数対のローラ36が設けられて
いる。各処理槽の上方には、、リンスラックを備えたク
ロスオーバーラック46が配置されている。このクロス
オーバーラック46には、そのリンス槽26、30の上
方にローラ38、40が設けられ、感光材料14を挟持
して隣接する処理槽へ案内すると共に、感光材料14に
付着した処理液が除かれる。
【0024】また、現像槽24及び定着槽28には、そ
れぞれヒータ60、62が配設されている。これらのヒ
ータ60、62は、ステンレス合金(例えばSUS31
6)製の筒体とこの筒体に収容された熱源としてのコイ
ル状ヒータ本体(図示省略)とで構成され、各処理槽2
4、28の側壁から処理槽24、28内に挿入して配設
されている。このヒータ60、62により現像液及び定
着液は加熱され、自動現像機10の稼働立ち上げ時に
は、感光材料14を処理可能な温度となり、立ち上げ後
は、感光材料14を処理可能な温度に維持するようにな
っている。
【0025】水洗槽32で水洗処理された感光材料14
は、一対の搬送ローラ42によって処理部20に隣接さ
れた乾燥部45へと搬送されるようになっている。この
乾燥部45では水洗水で水洗処理が終了した感光材料1
4が乾燥処理する。
【0026】図1に示されるように乾燥部45の乾燥室
45A内には、乾燥室挿入口44から感光材料14が挿
入される。乾燥室45A内には、挿入された感光材料1
4の搬送路に沿ってスクイズローラ48、2本のヒート
ローラ50、50及び排出ローラ52が備えられ、一対
の側板(図1において紙面に平行)の間に掛け渡されて
軸支されている。これらのスクイズローラ48、ヒート
ローラ50及び排出ローラ52は、図示しない駆動手段
の駆動力が伝達され感光材料14を一定速度で搬送する
ようになっている。
【0027】感光材料14はスクイズローラ48によっ
て挟持搬送されながら表面に付着した水分がスクイズさ
れ、さらに、これらのスクイズローラ48の下流側に設
けられたガイド74によって一方のヒートローラ50の
外周周縁へと案内される。
【0028】2本のヒートローラ50は、略上下に配置
され外周面に感光材料14を巻掛けて搬送する。これら
のヒートローラ50は円筒状とされ、各々の軸心部に
は、ヒートローラ50の外周部を加熱する赤外線ヒータ
56が同軸的に配設されている。また、ヒートローラ5
0の外周周縁には、複数のニップローラ58が配設され
ており、ヒートローラ50に巻掛けられた感光材料14
をヒートローラ50の外周面との間で挟持するようにな
っている。感光材料14は、赤外線ヒータ56に加熱さ
れたヒートローラ50の外周面に接触し、ヒートローラ
50から熱伝導によって加熱される。
【0029】各々のヒートローラ50の感光材料14の
搬送方向下流側には、一端がヒートローラ50の外周面
に当接し、他端部が側板64に軸支された剥離ガイド6
6が配設されており、ヒートローラ50に巻掛けられた
感光材料14を所定の位置でヒートローラ50の外周面
から剥離するようになっている。また、剥離ガイド66
の中間部は、感光材料14の搬送方向下流側へ向けて突
出しており、ヒートローラ50から剥離した感光材料1
4を搬送方向下流側へ案内する。
【0030】各々のヒートローラ50、50の下流側及
び排出ローラ52の間には、ガイド72が配置されてい
る。スクイズローラ48、ヒートローラ50あるいは排
出ローラ52で送られる感光材料14は、ガイド72に
よって各々の下流側へと案内される(図2及び図5に示
す矢印A方向)。
【0031】図2乃至図5に示されるように、ガイド7
2のガイド本体86は、長手方向の一端が開放されて開
口88が形成され他端が閉塞されて内部が中空とされた
略矩形状断面の筒体であり、本発明に係るチャンバーを
構成している。図2に示されるように、ガイド72は、
ガイド本体86の長手方向が感光材料14の幅方向(図
1にて紙面に垂直方向)となるように配設され乾燥室の
側板に固定されている(図示省略)。このガイド本体8
6は、それを長手方向に沿う1平面で切断した形状の成
形箱体86A、86Bを、互いの切断面相当部で重ね合
わせるように組付けられ、当接部Fで接合されて作られ
る。なお、図3及び図4に示すように、ガイド本体86
の内部空間はその断面積が開口88から長手方向奥に向
かって除々に小さくなるように箱体86Aと箱体86B
は成形されている。
【0032】図2及び図3に示されるように、ガイド本
体86の箱体86Aには、感光材料14の搬送路側の面
に長手方向に沿って(感光材料14の幅方向に)スリッ
ト74が穿設されている。また、ガイド本体86の箱体
86Aの感光材料14搬送路側の面には、スリット74
と隣接して感光材料14の搬送方向に長い複数のガイド
突起90が、感光材料14の幅方向に並べて形成されて
いる。スリット74は、箱体86Aの感光材料搬送路側
の面にてガイド突起90の上流側に設けられ、ガイド本
体86の中空内部とガイド突起90近傍にて連通してい
る。また、ガイド突起90は、感光材料14の搬送方向
上流側より搬送方向下流側がガイド本体86から大きく
突出し、感光材料14をその搬送路へ接近させる方向
(感光材料14をガイド本体86から離れる方向)へ傾
斜している。
【0033】図2乃至図5に示されるように、このガイ
ド本体86の内部には、整流手段である多数のリブ9
2、94、96が形成されている。ガイド本体86の箱
体86Bのリブ92、96は薄い平板とされ、ガイド本
体86の内部の互いに隣接して交差する壁面に跨がって
突設されている。図3に示されるように、これらのリブ
92、94、96は、ガイド本体86の長手方向に沿っ
て傾斜しており、また、図4に示されるように、これら
のリブ92、94、96は、ガイド本体86の長手方向
と直交する方向に対しても傾斜している。また、ガイド
本体86の箱体86Bに設けられたリブ94は、感光材
料14の搬送方向の下流側となるチャンバー内壁に設け
られ、互いに隣接して交差する壁面に跨がって突設され
ており、ガイド本体86の長手方向及び長手方向と直交
する方向に対して傾斜している。
【0034】これらのリブ92、94、96の働きは次
の説明で判るであろう。図6に示されるように、リブ9
2、94、96に相当する整流板99は、X方向及びZ
方向に対して各々角度θ1、θ2だけY方向に沿って傾
斜している。このため、Y方向に供給される乾燥風は、
整流板99に沿って風路を変えられる。なお、図6中の
Y軸は、筒状チャンバー86の中心軸を示し、Y方向は
Y軸に沿い開口88からチャンバー86の奥へ向かうガ
イド本体86の長手方向を示し、X方向及びZ方向は、
ガイド本体86の中心部から外方向へ向いている。
【0035】すなわち、図2乃至図5に示されるよう
に、ガイド本体86では、リブ92、94、96がガイ
ド本体86内に長手方向に沿った螺旋状の風路を形成し
ている。したがって、開口88からガイド72内に矢印
B方向へ供給される乾燥風は、これらのリブ92、9
4、96によって矢印C方向への螺旋状の流れを成して
奥方へ流れる。また、図3及び図5に示されるように、
螺旋状の乾燥風の外周部から乾燥風の一部がスリット7
4へ流れ込み、ガイド本体86のスリット74から搬送
路へ向けて矢印D方向へ吐出される。なお、リブ92、
94、96は、整流板99をガイド本体86内の風路を
狭めない形状で形成されている。
【0036】図1に示すように、乾燥室54A内には、
ニップローラ58に関しヒートローラ50と反対側に内
部が中空の吹出パイプ68が備えられている。図7に示
すように、これらの吹出パイプ68の感光材料搬送路側
の面に、内部と連通するスリット70が感光材料14の
幅方向に沿って形成されている。この吹出パイプ68に
は、前記ガイド72と同様に乾燥風供給手段から乾燥風
が供給されるようになっている。
【0037】したがって、吹出パイプ68及びガイド7
2に供給される乾燥風は、スリット70、74から感光
材料14の表面へ向けて吐出される。これらの乾燥風に
よって、ヒートローラ50で加熱された感光材料14の
表面近傍の水分を多量に含んだ空気が除去される。
【0038】乾燥室45Aの下方には、乾燥風供給手段
とされるファン82及びヒータ84が設けられ乾燥風を
発生すると共に、図示しないダクトを介して前記吹出パ
イプ68及びガイド72のガイド本体86へ供給される
ようになっている。なお、本実施例では、ヒータ84を
設けたが、このヒータ84を設けずにファン82によっ
て自動現像機10の機外の空気を乾燥室45A内へ供給
するか、ファン82によって大部分の乾燥室45A内の
空気を循環させ、機外の空気を一部取り入れて乾燥室4
5A内に供給するものでもよい。また、吹出パイプ68
及びガイド72のうち少なくともひとつの乾燥風供給量
が、制御装置80によって開閉が制御されるシャッタ等
によって調整されるようにしてもよい。
【0039】この乾燥室45Aには、各ヒートローラ5
0の外周周縁の近傍に温度センサ76が配設されてい
る。これらの温度センサ76によって各ヒートローラ5
0の外周部の表面温度、すなわち、感光材料14への加
熱温度が測定される。
【0040】赤外線ヒータ56、温度センサ76、ファ
ン82及びヒータ84は、制御装置80へ接続されてお
り、乾燥部45での感光材料14の乾燥状態が制御装置
80によって制御されるようになっている。また、この
制御装置80には、自動現像機10の機外の温湿度又
は、湿度を検知する図示しない温湿度センサ又は湿度セ
ンサが接続されており、機外、即ち、作業環境下の温湿
度又は、湿度を検知するようになっている。なお、制御
装置80には、仕上がった感光材料14の含水量をその
露光時の含水量とするために、作業環境下の温湿度又は
湿度に応じた感光材料14の乾燥温度を予め実験結果等
によって得て記憶させている。
【0041】乾燥室45A内で乾燥処理された感光材料
14は、排出口78から自動現像機10の機外へ排出さ
れる。
【0042】次に、本実施例の作用を説明する。感光材
料14が挿入口16から自動現像機10の内部へ挿入さ
れると、搬送ローラ18によって感光材料14が引き入
れられクロスオーバーラック46のガイド面に案内さ
れ、現像槽24内へ搬送される。現像槽24内では、感
光材料14がラック34に設けられたローラ36に挟持
され、現像液中を略U字状に搬送されながら現像液によ
って現像処理され下流側へ排出される。
【0043】現像槽24から排出された感光材料14
は、リンス槽26のローラ38に搬送されながらリンス
槽26の洗浄水によって洗浄された後、クロスオーバー
ラック46のガイド面に案内されて定着槽28へ送られ
る。定着槽28内では、感光材料14がラック34に設
けられたローラ36に挟持され、定着液中を略U字状に
搬送されて定着液によって定着処理され下流側へ排出さ
れる。
【0044】定着槽28から排出された感光材料14は
リンス槽30のローラ40に搬送されながら洗浄水によ
って洗浄され、水洗槽34へと至り、ラック34によっ
て水洗水中を搬送されて水洗処理がなされる。ここで、
現像槽24、定着槽28に貯留された現像液及び定着液
は、ヒータ60、62によって感光材料14を処理可能
な所定の温度まで加熱され、この温度が維持される。
【0045】水洗槽32で水洗処理が完了した感光材料
14は、乾燥部45の乾燥室45A内へ挿入され、乾燥
室45A内を搬送されて乾燥処理される。
【0046】乾燥室45A内に挿入された感光材料14
は、スクイズローラ48によってスクイズされ、ガイド
72のガイド突起90に案内されて、上流側のヒートロ
ーラ50へ巻き掛けられる。感光材料14はヒートロー
ラ50に巻き掛けられながら搬送され、赤外線ヒータ5
6で加熱されたヒートローラ50の外周部から熱伝導に
よって内部まで熱が伝達され加熱される。また、ファン
82及びヒータ84によって発生された乾燥風の一部が
ガイド72及び吹出パイプ68から感光材料14の反対
側の表面へ向けて吹き付けられる。感光材料14は加熱
されて水分が蒸発すると共に、乾燥風によって表面近傍
の蒸発した水分が取り除かれるために、ヒートローラ5
0に加熱された感光材料14からの水分の蒸発が妨げら
れることがない。感光材料14は下流側のヒートローラ
50によっても加熱されて乾燥が進められながら、ガイ
ド72に案内されながら排出ローラ52によって挟持搬
送され、排出口78から自動現像機10の機外へ排出さ
れる。
【0047】ここで、ヒートローラ50を加熱する赤外
線ヒータ56の放射熱や吹出パイプ68及びガイド72
から吐出する乾燥風の温度を制御することにより、排出
口78から排出された感光材料14は、その露光時と略
同等の含水量にされ、露光時と略同一の寸法となる。
【0048】ガイド72には、ファン82とヒータ84
とによって発生された乾燥風が供給されている。この乾
燥風は、図3及び図4に示されるように、ガイド本体8
6の開口88から矢印B方向に沿って供給される。ガイ
ド本体86内に供給された乾燥風は、リブ92、94、
96によってガイド本体86の内部で矢印C方向に沿っ
た螺旋状の流れに変えられる。図5に示されるように、
ガイド本体86内の螺旋状の乾燥風の流れは、感光材料
14の搬送方向に対して渦状となっており、ガイド本体
86の内壁面への圧力が高くなっている。この渦状の乾
燥風の外周部分が、スリット74から感光材料14の搬
送路へ向けて矢印D方向に吐出する。
【0049】ガイド本体86のチャンバーでは、開口8
8から奥にゆくにしたがって除々に断面が狭められてい
るため、スリット74から吐出される乾燥風の風量は、
ガイド本体86の長手方向に沿って略均一となってい
る。また、スリット74から吐出される乾燥風は、ガイ
ド本体86の内壁面に沿った螺旋状の流れの外周部分が
吐出され、感光材料14の表面に対して垂直に近い角度
とすることができる。なお、乾燥風の螺旋状の流れは、
リブ92、94、96の取り付け向きによって変化させ
ることが可能である。これによって、ガイド本体86の
スリット74から吐出される乾燥風の向きを変えること
が可能である。さらに、リブ92、94、96は、各々
ガイド本体86の長手方向と直交する方向の二方向に対
して傾斜させたが、傾斜状態はこれに限定するものでは
ない。例えば、ガイド本体86の長手方向と直交する方
向の何れか一方に対して傾斜させたもので螺旋状の乾燥
風の流れができればよく、さらに、これらのリブ92、
94、96は、湾曲させて形状に形成してもよい。
【0050】ガイド72に案内されて搬送される感光材
料14の表面には、ガイド本体86内からスリット74
を介して幅方向に沿って略均一の風量でかつ、感光材料
14の表面に対して垂直に近い角度で乾燥風が吹き付け
られる。この乾燥風によって、ヒートローラ50で加熱
された感光材料14の内部の水分を略均一にむらなく蒸
発して感光材料14の乾燥を促進する。したがって、乾
燥部45での乾燥処理が終了した感光材料14には乾燥
むらが生じることがない。
【0051】また、リブ92、94、96は、乾燥風を
各々の薄板の平面に沿った螺旋状の流れとしており、リ
ブ92、94、96の近傍に乾燥風のヨドミが発生する
ことがない。また、ガイド本体86内部の乾燥風が螺旋
状となるため渦の中心部分の圧力が低くなり、ガイド本
体86の開口88近傍の乾燥風がガイド本体86内に吸
い込まれる状態が発生する。このため、ガイド本体86
内には、乾燥風が抵抗なく供給され、この乾燥風がスリ
ット74から吐出される。したがって、乾燥風を発生す
るファン62の負荷が減少させることができ、スリット
74から同量の乾燥風を吐出させる場合に、能力の小さ
いファン、即ち、小型のファンを適用することができる
と共に、ヒータの発熱量を抑えることができる。このた
め、ガイド本体86は、自動現像機10のエネルギーロ
スを低減させることができる。
【0052】ガイド本体86は、箱体86A、86Bが
接合部Fで接合されて組付けられている。このため、各
々の箱体86Aにリブ94、ガイド突起90及びスリッ
ト74を設けるように一体成形し、また、箱体86Bに
リブ92、96を一体成形して組付けることができる。
したがって、ガイド本体86の内部にリブ92、94、
96を形成した複雑な構造であって、成形及び組付けが
容易である。
【0053】なお、ガイド本体86の接合部Fはこれに
限定するものではなく、ガイド本体86を複数の部材に
分割して各々を成形して組付けるようにすることができ
る。例えば、箱体86Bをさらに分割して、リブ92を
備えた部材とリブ96を備えた部材とに分割して成形す
る等であってもよい。
【0054】本実施例の乾燥装置を組み込んだ自動現像
機10の乾燥部45では、制御装置80によって2本の
ヒートローラ50の各々の表面温度が温度センサ76に
よって検知し、感光材料14が予め設定された乾燥状態
となるように制御している。この制御装置80は、作業
環境下の温湿度又は、湿度に応じて各々のヒートローラ
50の表面温度を設定して制御している。各々のヒート
ローラ50からの熱伝導によって感光材料14の乾燥が
促進され、感光材料14に吹き付ける乾燥風と共に、感
光材料14の含水量が所定量となるまで下げられる。こ
の所定の含水量とは、感光材料14の露光時と略同等の
含水量であり、感光材料14をその露光時の含水量と略
同等とすることにより、仕上がった感光材料14の支持
体、乳剤層及びバッキング層を露光時の寸法と同等とす
ることができる。
【0055】なお、本実施例では、ガイド72に本発明
を適用したが、吹出パイプ68に本発明を適用してもよ
い。図7A及び図7Bに示されるように、吹出パイプ6
8の内周面に螺旋状の突出部98を略連続させて設け
る。この際、スリット70の近傍では、スリット70か
らの乾燥風の吐出を妨げないように突出部98の突出高
さを抑えることが好ましい。この突出部98によって、
吹出パイプ68の開口68Aから供給される乾燥風は、
吹出パイプ68内で螺旋状の流れとなり、吹出パイプ6
8のスリット70から吐出される乾燥風は、吹出パイプ
68の長手方向、すなわち、感光材料14の幅方向に沿
って略均一となる。
【0056】また、突出部98の代わりに吹出パイプ6
8の内周面に螺旋状の溝を形成したものであってもよ
い。すなわち、本発明に係る整流手段としては、チャン
バー内の乾燥風の流れを螺旋状に形成するものであれば
適用が可能である。
【0057】本実施例では、加熱手段として赤外線ヒー
タ56によって加熱されたヒートローラ50を設け、ヒ
ートローラ50によって感光材料14を加熱して乾燥す
る乾燥部45について説明したが、本発明が適用される
感光材料乾燥装置はこれに限定するものではない。加熱
手段としっては、例えば、赤外線ヒータによって直接感
光材料14を乾燥するもの、あるいは、吹出パイプから
温風を吐出して、この温風によって感光材料14を加熱
して乾燥するもの等であってもよい。本発明の感光材料
乾燥装置は、加熱手段を限定するものではなく、乾燥風
(温風を含む)を感光材料の表面に略均一の風量で吹き
つけて加熱乾燥、あるいは乾燥を促進させる感光材料乾
燥装置であればよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るチャンバ
ーは、内部に螺旋状の流れを形成する整流板を設けた筒
体であっても、製作が容易である。
【0059】また、本発明に係る感光材料乾燥装置は、
チャンバーに供給された乾燥風を螺旋状の流れとしてい
る。この螺旋状に流れる乾燥風がスリットから感光材料
の表面へ向けて吐出させる。これによって、感光材料の
表面には、幅方向に沿って略均一な風量の乾燥風が吹き
付けられる。
【0060】チャンバー内の整流手段は、乾燥風供給手
段から供給される乾燥風を螺旋状の流れとすればよく、
チャンバー内に供給される乾燥風の送風抵抗を抑えるこ
とができ、乾燥風供給手段に負荷をかけることなく効率
良くかつ均一に乾燥風を感光材料へ向けて吐出すること
ができる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る自動現像機を示す概略構造図で
ある。
【図2】本発明が適用されたチャンバーの一例を示す斜
視図である。
【図3】図2の3−3線に沿った要部断面図である。
【図4】図2の4−4線に沿った要部断面図である。
【図5】図2の5−5線に沿った要部断面図である。
【図6】整流板の傾斜を示す斜視図である。
【図7】(A)はチャンバーの変形例を示す要部斜視
図、(B)は図7(A)の7B−7B線に沿った要部断
面図である。
【図8】チャンバーの従来例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 自動現像機 14 感光材料 20 処理部 45 乾燥部(感光材料乾燥装置) 72 ガイド 74 スリット 82 ファン(乾燥風供給手段) 84 ヒータ(乾燥風供給手段) 86 ガイド本体(チャンバー) 86A、86B 箱体 92、94、96 リブ(整流手段、整流板)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送路に沿って搬送される感光材料へ乾
    燥風を吹き付けてこれを乾燥する感光材料乾燥装置であ
    って、搬送される前記感光材料の幅方向に配設された筒
    体状で内部と前記搬送路近傍とを連通し前記感光材料の
    幅方向に沿うスリットが形成されたチャンバーと、前記
    チャンバーの内部に筒体の一端から乾燥風供給手段と、
    から成り前記チャンバーの内周面には前記乾燥風供給手
    段によって供給される前記乾燥風を螺旋状の流れとする
    整流手段を有することを特徴とする感光材料乾燥装置。
  2. 【請求項2】 互いに重ね合わせて一端が開口された筒
    体を形成する一対の箱体と、前記開口から前記箱体の内
    部に向けて螺旋状の風路を形成するように前記箱体の内
    壁面に配置された整流板と、前記一対の箱体の一方の外
    面に感光材料を案内するように設けられた突状のガイド
    と、前記一対の箱体の一方の外面に搬送される感光材料
    の幅方向に沿って突設されガイド近傍と筒体の内部とを
    連通するスリットと、を有することを特徴とするチャン
    バー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245090A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Fujifilm Corp 塗布膜の乾燥方法及び装置

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