JP2007245090A - 塗布膜の乾燥方法及び装置 - Google Patents

塗布膜の乾燥方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007245090A
JP2007245090A JP2006075418A JP2006075418A JP2007245090A JP 2007245090 A JP2007245090 A JP 2007245090A JP 2006075418 A JP2006075418 A JP 2006075418A JP 2006075418 A JP2006075418 A JP 2006075418A JP 2007245090 A JP2007245090 A JP 2007245090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drying
air
coating film
dry air
zone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2006075418A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Kominami
秀彰 小南
Yasunaga Harabe
安永 原部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2006075418A priority Critical patent/JP2007245090A/ja
Publication of JP2007245090A publication Critical patent/JP2007245090A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】塗布膜に斑が発現することを抑制し、均一に乾燥できる乾燥方法及び装置を提供する。
【解決手段】走行する長尺状支持体12に有機溶剤を含む塗布液12aを塗布して形成した塗布膜の乾燥方法において、塗布直後に乾燥ゾーン14を設けて走行する長尺状支持体12の乾燥される塗布膜面を囲み、乾燥ゾーン14に、長尺状支持体幅方向の一方端側から他方端側に向けて、長尺状支持体12の搬送に伴う同伴風44と略同じ方向の同伴風方向成分を有する乾燥風46を吹き出すことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は塗布膜の乾燥方法及び装置に係り、特に、光学補償シート等の製造において、長尺状支持体に有機溶剤を含む塗布液を塗布して形成した長尺で広幅な塗布膜面を乾燥する乾燥方法及び装置に関する。
液晶表示装置において視野角特性を改善するために、一対の偏光板と液晶セルとの間に位相差板として光学補償シートを設けている。長尺状の光学補償シートは、長尺状の透明フィルムの表面に配向膜形成用樹脂を含む塗布液を塗布してからラビング処理を行なって配向膜を形成し、その配向膜の上に液晶性ディスコティック化合物を含む塗布液を塗布し、塗布した塗布膜を乾燥することで製造することができる。特許文献1に開示されている液晶性ディスコティック化合物を含む塗布液の乾燥方法は、該配向膜上に液晶性ディスコティック化合物を含む塗布液を塗布してから正規の乾燥装置で乾燥するまで室内空調条件下で初期乾燥を行なって主として塗布液中の有機溶剤を蒸発させるようにしている。この方法で製造された光学補償シートには、塗布膜1面上に乾燥過程において、図8に示したようなブロードな斑A(細い線で示す)とシャープな斑B(太い線で示す)の2種類の斑(ムラ)A、Bが発生し、場合によって製品の得率を下げるという問題があった。
そこで、特許文献2では、塗布直後に乾燥ゾーンを設けて、長尺状支持体幅方向の一方向側から他方向側に流れる一方向流れの乾燥風を発生することで、乾燥過程で発生するブロードな斑Aとシャープな斑Bを抑制することが開示されている。
特開平9−73081 特開2001−170547
しかしながら、特許文献2では、特許文献1の塗布膜のブロードな斑Aとシャープな斑Bを抑制することができるものの、新たな問題として図9に示すように、長尺状支持体の塗布膜を乾燥する一方向流れの乾燥風2により、新たな斑状の欠陥として、長尺状支持体幅方向の乾燥風を吹き出す側の端部近傍において直線状のシャープな斑Cと斜線状のシャープな斑Dが発生してしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、乾燥時に全ての斑状の欠陥が塗布膜面上に発生することを効果的に抑制し、塗布膜面を均一に乾燥できる乾燥方法及び装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、前記目的を達成するために、走行する長尺状支持体に有機溶剤を含む塗布液を塗布して形成した塗布膜の乾燥方法において、前記塗布直後に乾燥ゾーンを設けて前記走行する長尺状支持体の乾燥される塗布膜面を囲み、前記乾燥ゾーンに、前記長尺状支持体幅方向の一方端側から他方端側に向けて、前記長尺状支持体の搬送に伴う同伴風と略同じ方向の同伴風方向成分を有する乾燥風を吹き出すことを特徴とする塗布膜の乾燥方法を提供する。
本発明者は、長尺状支持体幅方向の一方端側から他方端側に流れる一方向流れの乾燥風による直線状のシャープな斑と斜線状のシャープな斑とが長尺状支持体の乾燥風吹出口側端部近傍に発生する原因について鋭意研究した結果、次のことが分かった。即ち、長尺状支持体の搬送に伴い塗布膜面には、長尺状支持体の搬送方向と同方向の同伴風が発生する。そして、乾燥風の風速が減衰されない乾燥風吹出口側近傍の塗布膜面上では、同伴風と、該同伴風と直交する方向へ流れる乾燥風とが衝突して気流乱れ(渦流)が発生し、この気流乱れに起因して直線状のシャープな斑と、斜線状のシャープな斑とが発生することが分かった。従って、同伴風と乾燥風との衝突による気流乱れを緩和することで、直線状のシャープな斑と、斜線状のシャープな斑を抑制することができることを見出した。
そこで、本発明者は、気流乱れを緩和する対策の実験を試みたところ、乾燥風が、少なくとも長尺状支持体幅方向の前記一方端側端部から100mm(好ましくは200mmまで)までは同伴風方向成分を有するようにすれば、気流乱れを緩和できることが分かった。即ち、乾燥風に同伴風方向成分を付与することによって長尺状支持体の乾燥風吹出口側の気流乱れを緩和し、乾燥条件(乾燥風が長尺状支持体の塗布膜表面に当たる状況)を長尺状支持体幅方向全体で均一化することができるので、直線状のシャープな斑と、斜線状のシャープな斑を抑制することができる。換言すると、塗布膜面上を流れる同伴風の厚みを、長尺状支持体幅方向全体で均一化することで、直線状のシャープな斑と、斜線状のシャープな斑を抑制することができる。
尚、乾燥風を吹き出す吹出口側近傍の塗布膜面位置から更に中央部側に入った塗布膜面位置では、乾燥風の風速が減衰されており、同伴風の風速が支配的になるので、気流乱れを発生することはない。
よって、請求項1によれば、塗布直後に乾燥ゾーンを設けて、乾燥ゾーンに、長尺状支持体幅方向の一方端側から他方端側に向けて、長尺状支持体の搬送に伴う同伴風と略同じ方向の同伴風方向成分を有する乾燥風を吹き出すようにしたので、乾燥時において従来のブロードな斑Aとシャープな斑Bのみならず、長尺状支持体幅方向の乾燥風吹出口側端部近傍に発生する直線状のシャープな斑Cと斜線状のシャープな斑Dをも抑制することができる。これにより、斑状の塗布欠陥を抑制すると共に塗布膜を均一に乾燥することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、前記乾燥風は、少なくとも前記長尺状支持体幅方向の前記一方端側端部から100mmまでは同伴風方向成分を有することを特徴とする。
これは前記したように、気流乱れは長尺状支持体幅方向の前記一方端側端部から100mmまでに発生するからである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の発明において、前記同伴風方向成分を前記乾燥風に旋回流を付与することによって発生させることを特徴とする。
請求項3は、同伴風方向成分を乾燥風に付与するための好ましい一例を示したものである。旋回流が付与された乾燥風を、長尺状支持体幅方向の一方端から他方端に向けて吹き出せば、長尺状支持体幅方向の乾燥風吹出口側端部近傍の塗布膜面上において同伴流と同方向の風向成分を形成できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1の発明において、前記吹出口側近傍の前記塗布膜面位置における前記同伴風方向成分の風速は、前記同伴風の風速と同一であることを特徴とする。
同伴風方向成分の風速が同伴風の風速と同じであれば、前述した気流乱れを一層抑制できるからである。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1の発明において、前記乾燥風は整流部材を介して吹き出されることを特徴とする。
乾燥風を整流部材を介して吹き出すことにより、乾燥風の風速を均一化することができるからである。
請求項6に記載の発明は、請求項5の発明において、前記整流部材はハニカム構造であることを特徴とする。
請求項6によれば、整流部材がハニカム構造の部材であるので、乾燥風を一方向流れにし、風速分布を均一にすることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1に記載の発明において、前記乾燥風は、前記有機溶剤と同一の溶剤ガスを含むことを特徴とする。
請求項7によれば、乾燥風に塗布液の有機溶剤と同一の溶剤ガスを含ませることで、乾燥ゾーン内の有機溶剤濃度を常に一定に保つことができるので、有機溶剤の分布による乾燥の不均一性を解消することができる。従って、更に塗布膜を均一に乾燥することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1に記載の発明において、前記乾燥ゾーンを前記長尺状支持体の走行方向において複数の分割ゾーンに分割し、各分割ゾーンごとに前記乾燥風の風速を調整することを特徴とする。
請求項8によれば、乾燥ゾーンを複数の分割ゾーンに分割し、その分割ゾーンごとに乾燥風の風速を調整するようにしたので、きめ細かく塗布膜の乾燥条件を設定することができ、塗布膜を均一に乾燥することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記乾燥風の風量と、前記同伴風方向成分の風量とを、前記各分割ゾーンごとに調整することを特徴とする。
乾燥風の風量と、同伴風方向成分の風量とを、各分割ゾーンごとに調整するようにしたので、更にきめ細かく塗布膜の乾燥条件を設定することができ、塗布膜を均一に乾燥することができる。
請求項10に記載の発明は、前記目的を達成するために、走行する長尺状支持体に塗布機により有機溶剤を含む塗布液を塗布して形成した塗布膜の乾燥装置において、前記塗布機の直後に設けられ、前記走行する長尺状支持体の乾燥される塗布膜面を囲む乾燥ゾーンを形成する乾燥装置本体と、前記乾燥ゾーン内に前記長尺状支持体幅方向の一方端側から他方端側に向けて、前記長尺状支持体の搬送に伴う同伴風と略同じ方向の同伴風方向成分を有する乾燥風を付与する乾燥風給気手段が設けられていることを特徴とする。
請求項10は、本発明を装置発明として構成したものであり、本発明によれば、乾燥時において従来のブロードな斑Aとシャープな斑Bのみならず、長尺状支持体幅方向の乾燥風吹出口側端部近傍に発生する直線状のシャープな斑Cと斜線状のシャープな斑Dをも抑制することができる。これにより、斑状の塗布欠陥を抑制すると共に塗布膜を均一に乾燥することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項10において、前記乾燥風給気手段は、前記乾燥風の吹出口が側面に形成された箱体と、前記箱体内に乾燥風を供給する乾燥風供給管と、前記箱体内に供給された乾燥風に旋回流を発生させるエアを供給する旋回流エア供給管と、を備えたことを特徴とする。
請求項11によれば、乾燥風供給管から箱体内に供給された乾燥風に、旋回流を発生させるためのエアを供給する旋回流エア供給管を設けたので、箱体の側面に形成された吹出口からは、長尺状支持体幅方向の一方端側から他方端側の一方向に向けて旋回流成分を有する乾燥風を吹き出すことができる。これにより、乾燥風を吹き出す吹出口側近傍の塗布膜面位置までは(旋回流成分の風速が減衰しない位置までは)、乾燥風が長尺状支持体の搬送に伴う同伴風と略同じ方向の同伴風方向成分を有するので、同伴風と、該同伴風と直交する方向の乾燥風との衝突による気流乱れを緩和することができる。
請求項12に記載の発明は、請求項11において、前記乾燥風供給管から前記箱体内に供給する乾燥風量と、前記旋回流エア供給管から前記箱体内に供給する旋回風量との比が、1:0.1〜1:2の範囲であることを特徴とする。
請求項12によれば、乾燥風量と旋回風量との比が、1:0.1〜1:2の範囲であるときに、気流乱れを効果的に抑制することができるからである。尚、乾燥風量を1としたときに旋回風量が0.1未満であると、気流乱れを緩和する効果が小さく、2を超えて大きくすると、新たな気流乱れを発現してしまう。
請求項13に記載の発明は、請求項10又は11において、前記乾燥風供給管から前記箱体内に供給された乾燥風は整流部材によって整流された後で、前記旋回流エア供給管からエアが供給されて旋回流が形成されることを特徴とする。
乾燥風が整流された後で該乾燥風に旋回流を形成した方が、風速分布のない旋回流を形成できるからである。
請求項14に記載の発明は、請求項13において、前記整流手段はハニカム構造の部材により構成されていることを特徴とする。
請求項14によれば、整流手段がハニカム構造の部材により構成されているので、乾燥風を一方向流れにし、風速分布を均一にすることができる。
請求項15に記載の発明は、請求項10〜14のいずれかにおいて、前記旋回流エア供給管は、先端部に流体噴出ノズルを備えていることを特徴とする。
請求項15によれば、旋回流エア供給管は、先端部に流体噴出ノズルを備えているので、箱体に供給された乾燥風に対して効果的に旋回流を形成することができる。
請求項16に記載の発明は、請求項10〜15の何れか1において、前記乾燥ゾーンを、前記長尺状支持体の走行方向に直交する仕切板で仕切って複数の分割ゾーンを形成し、各分割ゾーンごとに前記乾燥風給気手段を設けることを特徴とする。
請求項16によれば、乾燥ゾーンを仕切板で仕切って複数の分割ゾーンを形成し、その分割ゾーンごとに乾燥風給気手段を設けるので、きめ細かく塗布膜の乾燥条件を設定することができ、塗布膜を均一に乾燥することができる。
本発明によれば、長尺状支持体幅方向の一方端から他方端に吹き出す乾燥風が、該長尺状支持体の搬送に伴う同伴風と塗布膜表面において略同じ方向の同伴風方向成分を有するようにしたので、乾燥時における長尺状支持体の乾燥風吹出口側に発生してしまう斑を抑制でき、均一な乾燥を行なうことができる。
以下、添付図面により本発明の塗布膜の乾燥方法及び装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明の塗布膜の乾燥装置の全体構成を示す側面図であり、また、図2は図1を上方から見た平面図である。尚、図2では、図1に示している上蓋34を取り外して示している。
図1又は図2に示すように、本発明の塗布膜の乾燥装置10は、主として、走行する長尺状支持体12(以下、「ウエブ12」と言う)を通過させて塗布膜の乾燥が行なわれる乾燥ゾーン14を形成する乾燥装置本体16と、乾燥ゾーン14内にウエブ12幅方向の一方端側から他方端側に乾燥風を吹き出す乾燥風給気手段18A、18B、18C、18D、18E、18F、18Gと、乾燥風を排出する乾燥風排気手段18H、18I、18J、18K、18L、18M、18Nとで構成される。この乾燥装置10は、走行するウエブ12に有機溶剤を含む塗布液を塗布する塗布機20の直後に設けられる。
尚、本実施の形態の一例として、ウエブ12は、予め塗布された配向膜形成用樹脂をラビング処理して配向膜となる層を有するものであると共に、塗布液は液晶性ディスコティック化合物を含む有機溶剤性塗布液の例で説明する。
塗布機20としては、例えば、ワイヤーバー20Aを備えたバー塗布装置を使用することができ、複数のパスローラ22、24、26に支持されて走行するウエブ12の下面に塗布液が塗布されて塗布膜が形成される。
乾燥装置本体16は、塗布機20の直後に設けられ、走行するウエブ12の塗布膜面側(ウエブの下面側)に沿った長四角な箱体状に形成され、箱体の各辺のうちの塗布膜面側の辺(箱体の上辺)が切除されている。これにより、走行するウエブ12の乾燥される塗布膜面を囲む乾燥ゾーン14が形成される。乾燥ゾーン14は、乾燥装置本体16を、ウエブ12の走行方向に直交した複数の仕切板28、28…で仕切ることにより、複数の分割ゾーン14A、14B、14C、14D、14E、14F、14G(本試験では7つの分割ゾーン)に分割される。この場合、乾燥ゾーン14を分割する仕切板28の上端と、ウエブ12に形成された塗布膜面との距離は、0.5mm〜12mmの範囲が好ましく、更に好ましくは1mm〜10mmの範囲である。また、乾燥装置本体16の幅はウエブ12の幅よりも大きくなるように形成されており、乾燥ゾーン14の上部には上蓋34(図1参照)が設けられている。
そして、パスローラ22、24、26に支持され走行するウエブ12に塗布機20のワイヤーバー20Aで塗布液を塗布した直後、乾燥装置10によって塗布膜面の初期乾燥が行なわれる。この初期乾燥は、塗布直後、遅くとも5秒以内の塗布直後に乾燥風による乾燥を開始することが好ましい。
複数に分割された乾燥ゾーン14A、14B、14C、14D、14E、14F、14Gごとに、幅方向一方端側に乾燥風給気手段18A、18B、18C、18D、18E、18F、18Gが設けられると共に、他方端側に乾燥風排気手段18H、18I、18J、18K、18L、18M、18Nが設けられる。
図3は、乾燥ゾーン14のうち分割ゾーン14Cにおけるウエブ幅方向の断面図であり、図4は、分割ゾーン14Cにおけるウエブ搬送方向の断面図である。また、図5は乾燥風給気手段と乾燥風排気手段とを示した概念図である。尚、分割ゾーン14C以外の分割ゾーンの構造も同様である。
図3に示すように、分割ゾーン14Cには、ウエブ12幅方向の一方端側から他方端側に向けて乾燥風42を吹き出す乾燥風給気手段18が設けられている。
乾燥風給気手段18は、図3及び図5に示すように、乾燥風の吹出口aが側面に形成された箱体21と、箱体21内に乾燥風を供給する乾燥風供給管17Cと、箱体21内に供給された乾燥風に旋回流を発生させるためのエアを供給する旋回流エア供給管40Cと、整流板19とで構成される。整流板19は箱体21を吹出口aを有する前室21Aと、吹出口aのない後室21Bとに仕切ると共に、後室21Bの下面中央部に乾燥風供給管17Cが接続され、前室21Aの上面一端部に旋回流エア供給管40Cが接続される。係る構造の乾燥風給気手段18によれば、乾燥風供給管17Cから箱体21内に乾燥風を供給する一方、箱体21内に旋回流エア供給管40Cからエアを供給して乾燥風を旋回させながら、箱体21の側面に形成された吹出口aから吹き出す。この乾燥風給気手段は分割ゾーン14A〜14Gごとに個々に乾燥風の風量(風速)を制御できるようになっている。乾燥風給気手段18A〜18Gから吹き出される乾燥風としては、温度・湿度が空調された空調風が好ましい。
乾燥風排気手段18Jは、図3に示すように、乾燥風給気手段18C対向配置され、乾燥風の排出口bが側面に形成された箱体23と、該箱体23に接続された排気管17Jとで構成される。
これにより、乾燥風給気手段18Cから乾燥風排気手段18Jに向けて、即ちウエブ幅方向の一方端側(吹出口側)から他方端側(排出口側)に向けて、旋回流46を有する乾燥風を一方向42に吹き出すことができる。
尚、乾燥風供給管17Cから乾燥エアを箱21に供給し、旋回流エア供給管40Cからエアを箱体21に供給するようにしたが、乾燥風供給管17Cを分岐して旋回流エア供給管40Cに接続することにより、旋回流エア供給管40Cから乾燥風を吹き出すようにしてもよい。また、本実施の形態では、乾燥風供給管17Cと旋回流エア供給管40Cによって、旋回流を発生させるようにしたが、例えば、旋回流エア供給管40Cの代わりに箱体21内にファンを設けたり、旋回用フィンが付いた整流部材を設けたりしてもよい。要は、旋回流46を有する乾燥風を、ウエブ幅方向の一方端側(吹出口側)から他方端側(排出口側)に向けて吹き出せればよい。
ところで、図4から分かるように、ウエブ12の搬送に伴い塗布膜面には、ウエブ12の搬送方向と同方向の同伴風が発生し、この同伴風が仕切板28に衝突して仕切板28を下降することにより、分割ゾーン14C内で旋回流となる。
そして、従来のように、ウエブ幅方向の一方端から他方端への一方向の乾燥風の気流のみでは、乾燥風の風速が減衰されない乾燥風吹出口側近傍(吹出口a近傍)の塗布膜面上では、上述した同伴風と、該同伴風に直交する乾燥風とが衝突して、ウエブ12吹出口側の塗布膜面上で気流乱れが発生する。この気流乱れにより、ウエブ幅方向の吹出口側近傍に直線状のシャープな斑Cと、斜線状のシャープな斑Dとが発生してしまう。この斑C、Dは、ウエブ幅方向の吹出口側端部から100mm程度の位置で発生する。
そこで本発明では、気流乱れの影響でウエブ幅方向における吹出口側の斑が発生するのを抑制するために、図3に示すように、乾燥風給気手段18の吹出口aから乾燥風排気手段18Jの排出口bに向けて旋回流46を有する乾燥風を吹き出すことにより、ウエブ12の塗布膜面12aにおいて、ウエブ12の搬送に伴う同伴風44(図4参照)と同じ方向に流れる同伴風方向成分46Aを付与するようにした。
このように、旋回流46を有する乾燥風によりウエブ12の乾燥風吹出口側の気流乱れを緩和し、乾燥条件(乾燥風が長尺状支持体の塗布膜表面に当たる状況)をウエブ12の乾燥風吹出口側以外の部分と同じようにすることができる。これにより、乾燥時において従来のブロードな斑Aとシャープな斑Bのみならず、ウエブ幅方向の乾燥風吹出口側端部近傍に発生する直線状のシャープな斑Cと斜線状のシャープな斑Dをも抑制することができる。
更に、乾燥風給気手段18に整流部材19を取り付けるようにしたので、整流部材19によって、乾燥風42を整流することができるので、風速分布を均一にすることができる。整流部材19としては、ハニカム構造の部材であることが好ましい。ハニカム構造の部材は、六角、OX、フレックス、バイセクト、フェザー等のセルの形状があるが、どの形状でも良い。ハニカム構造の部材19の一例として図6は六角のセル形状を示したものであるが、各セル19aが細かく、厚みがあるので、整流効果が大きい。
この場合、乾燥風供給管17Cから箱体21内に供給された乾燥風は整流部材19によって整流された後で、旋回流エア供給管40Cからエアが供給されて旋回流が形成されることが好ましい。乾燥風が整流された後で該乾燥風に旋回流を形成した方が、風速分布のない旋回流を形成できるからである。
また、乾燥風供給管17Cから箱体21内に供給する乾燥風量と、旋回流エア供給管40Cから箱体21内に供給する旋回風量との比が、1:0.1〜1:2の範囲であることが好ましい。乾燥風量と旋回風量との比が、1:0.1〜1:2の範囲であることで、気流乱れを効果的に抑制することができる。ここで、乾燥風量を1としたときに旋回風量が0.1よりも小さいと、気流乱れを緩和するのに効果が薄く、乾燥風量を1としたときに旋回風量が2よりも大きいと、新たな気流乱れを発現してしまい斑の解消に効果的ではない。
また、乾燥ゾーン14を設けたことで、塗布膜面から蒸発した有機溶剤が塗布膜面を覆う乾燥環境が形成される。この乾燥環境下で、乾燥風給気手段18A〜18Gから分割ゾーン14A〜14Gに吹き出された乾燥風が乾燥風排気手段18H〜18Nから排気されるので、各分割ゾーン14A〜14Gには、旋回流を有する乾燥風はウエブ幅方向の一方端側(吹出口側)から他方端側(排出口側)に向けて一方向に流れる。これにより、塗布膜面が有機溶剤で覆われた状態のまま、蒸発した有機溶剤を含む乾燥風が乾燥風排気手段18H〜18Nから排気されて次第に乾燥される。この場合、乾燥風給気手段18A〜18Gの吹出口aから吹き出す乾燥風の風量(風速)が大きすぎると、塗布膜面を有機溶剤が均等に覆わなくなるので、乾燥風の風量を調整して、風量が大きくなりすぎないようにする必要がある。これにより、塗布膜面近傍における有機溶剤濃度を均等にできるので、塗布膜面の各部分から有機溶剤を均等に蒸発させることができる。
この場合、ウエブ12が乾燥ゾーン14を走行することで、乾燥ゾーン14のウエブ搬送方向における入口側と出口側における塗布膜面近傍の有機溶剤濃度が異なる場合があるが、乾燥ゾーン14を、複数の分割ゾーン14A〜14Gに分割したことで解消することができる。即ち、7分割された各分割ゾーン14A〜14Gに設けた各乾燥風給気手段18A〜18Gの風量を制御して、各分割ゾーン14A〜14Gを流れる乾燥風の風速を調整することにより、乾燥ゾーン14の入口側と出口側における塗布膜面近傍の有機溶剤濃度の異なりを解消することができる。
乾燥風としては、乾燥装置10が設置された、例えば空調室等の空調風を使用することができるが、塗布液に含有される有機溶剤と同じ溶剤を含む風を、乾燥風給気手段18A〜18Gから吹き出すようにしてもよい。
本発明で使用されるウエブ12としては、一般に幅0.3〜5m、長さ45〜10000m、厚さ5〜200μmのポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6ナフタレート、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド等のプラスチックフィルム、紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンブテン共重合体等の炭素数が2〜10のα−ポリオレフィン類を塗布又はラミネートした紙、アルミニウム、銅、錫等の金属箔等、或いは帯状基材の表面に予備的な加工層を形成させたものが含まれる。更に、前記したウエブ12には、光学補償シート塗布液、磁性塗布液、写真感光性塗布液、表面保護、帯電防止あるいは滑性用塗布液等がその表面に塗布され、乾燥された後、所望する長さ及び幅に裁断されるものも含まれ、これらの代表例としては、光学補償シート、各種写真フィルム、印画紙、磁気テープ、PS版等が挙げられる。
塗布液の塗布方法として、上記したバーコーティング法の他、カーテンコーティング法、エクストルージョンコーティング法、ロールコーティング法、ディップコーティング法、スピンコーティング法、印刷コーティング法、スプレーコーティング法及びスライドコーティング法を使用することができる。特にバーコーティング法、エクストルージョンコーティング法、スライドコーティング法が好適に使用できる。
また、本発明において同時に塗布される塗布液の塗布層の数は単層に限定されるものではなく、必要に応じて同時多層塗布方法にも適用できる。
図7は、光学補償シートの製造工程に、本発明の乾燥装置10を組み込んだものであり、乾燥装置10の各乾燥風給気手段18A〜18Gから吹き出す乾燥風の風量を調整した場合の効果を、製造された光学補償シートの斑(ムラ)の発生状況との関係で調べた。
乾燥装置10の各乾燥風給気手段18A〜18Gの風量については、表1の1〜3の3試験について行い、各試験において各分割ゾーン14A〜14Gを流れる乾燥風の風速を表1に示した。更に、1〜3の3試験は、それぞれ以下のa〜cの条件について行った。
a)旋回風量が0(ゼロ)
b)乾燥風量:旋回風量=1:0.2
c)乾燥風量:旋回風量=1:1
先ず、光学補償シートの製造工程について説明すると、図7のように送出機40で送り出されたウエブ12は複数のガイドローラ42、42…によって支持されながらラビング処理装置44、塗布機20そして、初期乾燥を行なう本発明の乾燥装置10、本乾燥を行なう乾燥ゾーン46、加熱ゾーン48、紫外線ランプ50を通過して巻取機52で巻き取られる。
ウエブ12としては、厚さ100μmのトリアセチルセルロース(フジタック、富士写真フイルム(株)製)を使用した。そして、ウエブ12の表面に、長鎖アルキル変性ポバール(MP−203、クラレ(株)製)の2重量パーセント溶液をフィルム1m2 当り25ml塗布後、60℃で1分間乾燥させて造られた配向膜用樹脂層を形成したウエブ12を、18m/分で搬送走行させながら、樹脂層表面にラビング処理を行って配向膜を形成した。ラビング処理におけるラビングローラ54の押しつけ圧力は、配向膜樹脂層の1cm2 当たり98Pa(10kgf/cm2 )とすると共に、回転周速を5.0m/秒とした。
そして、配向膜用樹脂層をラビング処理して得られた配向膜上に、塗布液12aとしては、ディスコティック化合物TE−8の(3)とTE−8の(5)の重量比で4:1の混合物に、光重合開始剤(イルガキュア907、日本チバガイギー(株)製造)を前記混合物に対して1重量パーセント添加した混合物の40重量%メチルエチルケトン溶液とする液晶性化合物を含む塗布液を使用した。ウエブ12を走行速度18m/分で走行させながら、この塗布液を配向膜上に、塗布液量がウエブ1m2 当り5mlになるようにワイヤーバー20Aで塗布した。そして、塗布直後に、本発明の乾燥装置10を使用して初期乾燥を行なった。
また、乾燥ゾーン14を7分割する仕切板28の上端と塗布膜面との間隔は5〜9mmの範囲に設定して行なった。また、本発明の乾燥装置10で初期乾燥されたウエブ12は、100℃に調整された乾燥ゾーン46及び、130℃に調整された加熱ゾーン48を通過させてネマチック相を形成した後、この配向膜及び液晶性化合物が塗布されたウエブ12を連続搬送しながら、液晶層の表面に紫外線ランプ50により紫外線を照射した。
尚、表1の斑の発生状況において、△は斑が発生したが発生頻度が少ないことを示し、○は斑が殆ど発生しなかったことを示し、◎は斑が完全に発生しなかったことを示す。
Figure 2007245090
その結果、表1から分かるように、各分割ゾーンの風速を全て同じ0.5m/秒とした試験1−a〜1−cでは、ブロード斑Aが発生し、シャープ斑Bは発生しなかった。
一方、旋回風量が0である試験1−aでは、乾燥風吹出口側に直線状のシャープな斑Cと斜線状のシャープな斑Dが発生した。しかしながら、旋回流を有する乾燥風で実施した試験1−b、1−cでは、直線状のシャープな斑Cと斜線状のシャープな斑Dの発現を低減することができた。
また、塗布機20に近い分割ゾーン14Aの風速を1.0m/秒、次の分割ゾーン14Bの風速を1.5m/秒とし、それ以後の分割ゾーン14C〜14Gの風速を0.5m/秒とした試験2−a〜2−cは、ブロード斑A及びシャープ斑Bともに発生せず、良好な結果であった。
一方、旋回風量が0である試験2−aでは、乾燥風吹出口側に直線状のシャープな斑Cと斜線状のシャープな斑Dが発生した。しかしながら、旋回流を有する乾燥風で実施した試験2−b、2−cでは、直線状のシャープな斑Cと斜線状のシャープな斑Dの発現を低減することができた。
また、分割ゾーン14Aの風速を1.0m/秒、次の分割ゾーン14Bの風速を1.5m/秒とし、分割ゾーン14C、14Dの風速を0.5m/秒とし、分割ゾーン14E、14F、14Gの風速を2.0m/秒とした試験3−a〜3−cは、ブロード斑A及びシャープ斑Bともに発生し、試験1〜3の中では、一番悪い評価であった。
一方、旋回風量が0(ゼロ)である試験3−aでは、乾燥風吹出口側に直線状のシャープな斑Cと斜線状のシャープな斑Dが発生した。しかしながら、旋回流を有する乾燥風で実施した試験3−cでは、直線状のシャープな斑Cの発現を低減することができた。
このように、塗布直後に乾燥装置10を設置すると共に、乾燥ゾーンを分割し個々の排気手段で最適風速に設定することは、初期乾燥過程で発生する斑A、Bを抑制するために効果的であることが分かった。更に、旋回流を有する乾燥風で乾燥することで、乾燥風吹出口側に発生する直線状のシャープな斑Cと斜線状のシャープな斑Dとを低減することができることが分かった。尚、いずれの試験1〜3においても、旋回風量を増やすことで、先ず斑Cが低減し、次に斑Dが低減することが分かる。
ちなみに、試験1〜3において、斑の評価レベルが異なったが、これは各乾燥ゾーンの風速を変えて、斑の発現し易い条件、発現しにくい条件を形成した為であり、試験3、試験1、試験2の順に斑が発現しにくくなる。
更に、整流部材の効果を確認するために、試験1〜3において、それぞれ以下のd、eの条件について行った。
c)乾燥風量:旋回風量=1:1
d)乾燥風量:旋回風量=1:1、 整流部材;金網
e)乾燥風量:旋回風量=1:1、 整流部材;多孔板
尚、圧力損失:ΔP(Pa)、平均風速:v(m/sec)とした時に、ΔP≡ξ×v2 で定義されるξ(kg/m3 )を圧力損失係数というが、整流部材の金網と多孔板は、以下のものを用いた(但し、vは通過風速(金網の場合は線材隙間、多孔板の場合は穴を通過する時の風速)と違う。)。
金網 : 呼び#350(平織)、線径30μm、線材間隔42μm、ξ=約3(kg/m3
多孔板: 穴径5mm、穴間隔8mm、チドリ配置、ξ=約30(kg/m3
Figure 2007245090
表2の結果から分かるように、整流部材を設けることで斑の発現を更に抑制することができる。特に、整流部材がハニカム構造である多孔板のほうが良い結果が得られていることが分かる。
本発明の乾燥装置の側面図 本発明の乾燥装置の平面図 本発明の乾燥装置の分割ゾーンをウエブの幅方向で見た断面図 本発明の乾燥装置の分割ゾーンをウエブの搬送方向で見た断面図 通風口を示す概略図 ハニカム構造の部材の一例を示す概略平面図 光学補償シートの製造工程に、本発明の乾燥装置を組み込んだ工程図 従来の乾燥方式で発生した斑(ムラ)発生状況図 一方向の乾燥風による乾燥方式で発生した斑(ムラ)発生状況図
符号の説明
10…乾燥装置、12…ウエブ、14…乾燥ゾーン、14A〜14G…分割ゾーン、16…乾燥装置本体、18A〜18G…乾燥風給気手段、18H〜18N…乾燥風排気手段、19…整流部材(ハニカム構造の部材)、19a…セル、20…塗布機、22、24、26…バックアップローラ、28…仕切板、42…乾燥風、44…同伴風、46…旋回風、A…ブロードな斑、B…シャープな斑、C…直線状のシャープな斑、D…斜線状のシャープな斑

Claims (16)

  1. 走行する長尺状支持体に有機溶剤を含む塗布液を塗布して形成した塗布膜の乾燥方法において、
    前記塗布直後に乾燥ゾーンを設けて前記走行する長尺状支持体の乾燥される塗布膜面を囲み、
    前記乾燥ゾーンに、前記長尺状支持体幅方向の一方端側から他方端側に向けて、前記長尺状支持体の搬送に伴う同伴風と略同じ方向の同伴風方向成分を有する乾燥風を吹き出すことを特徴とする塗布膜の乾燥方法。
  2. 前記乾燥風は、少なくとも前記長尺状支持体幅方向の前記一方端側端部から100mmまでは同伴風方向成分を有することを特徴とする請求項1の塗布膜の乾燥方法。
  3. 前記同伴風方向成分を前記乾燥風に旋回流を付与することによって発生させることを特徴とする請求項1又は2の塗布膜の乾燥方法。
  4. 前記同伴風方向成分の風速は、前記同伴風の風速と同一であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の塗布膜の乾燥方法。
  5. 前記乾燥風は整流部材を介して吹き出されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の塗布膜の乾燥方法。
  6. 前記整流部材はハニカム構造であることを特徴とする請求項5に記載の塗布膜の乾燥方法。
  7. 前記乾燥風は、前記有機溶剤と同一の溶剤ガスを含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか1に記載の塗布膜の乾燥方法。
  8. 前記乾燥ゾーンを前記長尺状支持体の走行方向において複数の分割ゾーンに分割し、各分割ゾーンごとに前記乾燥風の風速を調整することを特徴とする請求項1〜7の何れか1に記載の塗布膜の乾燥方法。
  9. 前記乾燥風の風量と、前記同伴風方向成分の風量とを、前記各分割ゾーンごとに調整することを特徴とする請求項8に記載の塗布膜の乾燥方法。
  10. 走行する長尺状支持体に塗布機により有機溶剤を含む塗布液を塗布して形成した塗布膜の乾燥装置において、
    前記塗布機の直後に設けられ、前記走行する長尺状支持体の乾燥される塗布膜面を囲む乾燥ゾーンを形成する乾燥装置本体と、
    前記乾燥ゾーン内に前記長尺状支持体幅方向の一方端側から他方端側に向けて、前記長尺状支持体の搬送に伴う同伴風と略同じ方向の同伴風方向成分を有する乾燥風を付与する乾燥風給気手段が設けられていることを特徴とする塗布膜の乾燥装置。
  11. 前記乾燥風給気手段は、
    前記乾燥風の吹出口が側面に形成された箱体と、
    前記箱体内に乾燥風を供給する乾燥風供給管と、
    前記箱体内に供給された乾燥風に旋回流を発生させるためのエアを供給する旋回流エア供給管と、を備えたことを特徴とする請求項10の塗布膜の乾燥装置。
  12. 前記乾燥風供給管から前記箱体内に供給する乾燥風量と、前記旋回流エア供給管から前記箱体内に供給する旋回風量との比が、1:0.1〜1:2の範囲であることを特徴とする請求項11に記載の塗布膜の乾燥装置。
  13. 前記乾燥風供給管から前記箱体内に供給された乾燥風は整流部材によって整流された後で、前記旋回流エア供給管からエアが供給されて旋回流が形成されることを特徴とする請求項10又は11の塗布膜の乾燥装置。
  14. 前記整流手段はハニカム構造の部材により構成されていることを特徴とする請求項13に記載の塗布膜の乾燥装置。
  15. 前記旋回流エア供給管は、先端部に流体噴出ノズルを備えていることを特徴とする請求項10〜14の何れか1に記載の塗布膜の乾燥装置。
  16. 前記乾燥ゾーンを、前記長尺状支持体の走行方向に直交する仕切板で仕切って複数の分割ゾーンを形成し、各分割ゾーンごとに前記乾燥風給気手段を設けることを特徴とする請求項9〜15の何れか1に記載の塗布膜の乾燥装置。
JP2006075418A 2006-03-17 2006-03-17 塗布膜の乾燥方法及び装置 Abandoned JP2007245090A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006075418A JP2007245090A (ja) 2006-03-17 2006-03-17 塗布膜の乾燥方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006075418A JP2007245090A (ja) 2006-03-17 2006-03-17 塗布膜の乾燥方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007245090A true JP2007245090A (ja) 2007-09-27

Family

ID=38589937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006075418A Abandoned JP2007245090A (ja) 2006-03-17 2006-03-17 塗布膜の乾燥方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007245090A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013234818A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Okura Ind Co Ltd 乾燥用フード及び乾燥装置
CN113844102A (zh) * 2021-09-18 2021-12-28 常熟新常泰汽车内饰科技有限公司 一种汽车行李箱蜂窝纸材料涂胶除湿成型设备

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05232673A (ja) * 1992-02-24 1993-09-10 Fuji Photo Film Co Ltd 感光材料乾燥装置及びチャンバー
JP2001170547A (ja) * 1999-12-17 2001-06-26 Fuji Photo Film Co Ltd 塗布膜の乾燥方法及び装置
JP2002340479A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Dainippon Printing Co Ltd 乾燥装置
JP2003093954A (ja) * 2001-07-18 2003-04-02 Fuji Photo Film Co Ltd 乾燥方法及び乾燥装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05232673A (ja) * 1992-02-24 1993-09-10 Fuji Photo Film Co Ltd 感光材料乾燥装置及びチャンバー
JP2001170547A (ja) * 1999-12-17 2001-06-26 Fuji Photo Film Co Ltd 塗布膜の乾燥方法及び装置
JP2002340479A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Dainippon Printing Co Ltd 乾燥装置
JP2003093954A (ja) * 2001-07-18 2003-04-02 Fuji Photo Film Co Ltd 乾燥方法及び乾燥装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013234818A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Okura Ind Co Ltd 乾燥用フード及び乾燥装置
CN113844102A (zh) * 2021-09-18 2021-12-28 常熟新常泰汽车内饰科技有限公司 一种汽车行李箱蜂窝纸材料涂胶除湿成型设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4901395B2 (ja) 塗布膜の乾燥方法
JP4147370B2 (ja) 塗布膜の乾燥方法及び装置
JP2003211052A (ja) 塗布装置及び塗布方法
JP5114108B2 (ja) 塗布膜の乾燥方法及び装置
JP4513293B2 (ja) 塗布膜の乾燥方法
JP2009243734A (ja) 塗布膜の乾燥装置および光学機能性フィルム
JP3941857B2 (ja) 塗布方法及び装置
JP5147291B2 (ja) 乾燥装置及び光学フィルムの製造方法
JP2007245090A (ja) 塗布膜の乾燥方法及び装置
JP2007245091A (ja) 塗布膜の乾燥方法及び装置
JP2005081257A (ja) 塗布膜の乾燥方法及び装置
JP4163876B2 (ja) 塗布方法
JP2003251260A (ja) 塗布方法
JP2010069443A (ja) 塗布膜の乾燥装置及びそれにより製造された光学フィルム
JP2005224658A (ja) 塗布膜の乾燥方法及び光学機能性フィルム
JP4121324B2 (ja) 乾燥方法及び乾燥装置
JP4881750B2 (ja) 塗布膜の形成方法及び形成装置
JP4891041B2 (ja) 乾燥方法及び装置
JP4881749B2 (ja) 塗布膜の乾燥方法及び乾燥装置
JP4743482B2 (ja) 塗布液の塗布方法、および塗布装置
JP2009213976A (ja) 塗布装置
JPH0365266A (ja) 塗布方法及び装置
JP2009082829A (ja) バー塗布装置、それを用いた塗布方法、及び光学フィルムの製造方法
JP2009241012A (ja) 乾燥装置及び乾燥方法
JP2008302309A (ja) 塗布膜の乾燥装置および乾燥方法、それらを用いた塗布物の製造装置および製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080828

A977 Report on retrieval

Effective date: 20101222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110105

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110325

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20110511