JP2896689B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents
感光材料処理装置Info
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- JP2896689B2 JP2896689B2 JP1537090A JP1537090A JP2896689B2 JP 2896689 B2 JP2896689 B2 JP 2896689B2 JP 1537090 A JP1537090 A JP 1537090A JP 1537090 A JP1537090 A JP 1537090A JP 2896689 B2 JP2896689 B2 JP 2896689B2
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- photosensitive material
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は感光材料高速処理に関し、詳しくは感光材
料を搬送機構によって、水洗槽中に浸漬した状態で安定
して高速搬送して処理する感光材料処理装置の改良に関
する。
料を搬送機構によって、水洗槽中に浸漬した状態で安定
して高速搬送して処理する感光材料処理装置の改良に関
する。
感光材料処理装置においては、例えば感光材料を、処
理槽に備えた圧着ローラ対で構成される送りローラ群を
有する搬送ラックによって、処理液中を搬送させて処理
するものがある。
理槽に備えた圧着ローラ対で構成される送りローラ群を
有する搬送ラックによって、処理液中を搬送させて処理
するものがある。
このような感光材料処理装置で、感光材料の処理量を
増加させて高能力化させるため、感光材料の搬送速度を
高速化させることが行われる。この場合、処理液での処
理時間を確保する必要があるため、搬送速度が速くなる
のに応じて、感光材料を搬送する搬送距離を長くし各処
理槽の容積も大きくすることで対処している。
増加させて高能力化させるため、感光材料の搬送速度を
高速化させることが行われる。この場合、処理液での処
理時間を確保する必要があるため、搬送速度が速くなる
のに応じて、感光材料を搬送する搬送距離を長くし各処
理槽の容積も大きくすることで対処している。
このように高速搬送は従来の2000mm/minから2500更に
3000mm/minが必要になり更に4000mm/min,5000mm/minが
望まれるようになっている。
3000mm/minが必要になり更に4000mm/min,5000mm/minが
望まれるようになっている。
しかし、このような高速搬送が行われると特に水洗槽
での搬送ローラと感光材料の間でスリップが起こり水洗
槽内で先行の感光材料シートと後続の感光材料シートと
の間隔がつまり重畳しはてはジャムを起こしてしまう現
象が頻繁に起きるようになる。
での搬送ローラと感光材料の間でスリップが起こり水洗
槽内で先行の感光材料シートと後続の感光材料シートと
の間隔がつまり重畳しはてはジャムを起こしてしまう現
象が頻繁に起きるようになる。
それについて今までの水洗槽の液中搬送ローラ対の材
質としてはフェノール系熱硬化性樹脂(ベークライト)
やEPDMゴムやネオプレンゴム(CR)が使われており、水
垢がつくことにより感光材料との間の摩擦係数が下がり
スリップしてしまうことがわかった。更にネオプレンゴ
ムは、高速時には耐久性が悪くぼろぼろになってしま
う。
質としてはフェノール系熱硬化性樹脂(ベークライト)
やEPDMゴムやネオプレンゴム(CR)が使われており、水
垢がつくことにより感光材料との間の摩擦係数が下がり
スリップしてしまうことがわかった。更にネオプレンゴ
ムは、高速時には耐久性が悪くぼろぼろになってしま
う。
このように、水洗槽での感光材料シートのスリップに
よる搬送不良は高速搬送時に頻発する宿命的なものであ
った。
よる搬送不良は高速搬送時に頻発する宿命的なものであ
った。
本発明はこのような問題点を解決して高速時にも安定
した搬送を示す感光材料処理装置を提供することを課題
目的にする。
した搬送を示す感光材料処理装置を提供することを課題
目的にする。
この目的は次の技術手段(1),(2),(3)の何
れかによって達成される。
れかによって達成される。
(1)感光材料を現像処理する現像処理槽と、定着処理
する定着処理槽と、水洗処理する水洗処理槽とを有する
感光材料処理装置において、 前記各処理槽中に感光材料を高速で搬送する複数の搬
送ローラ対を備えた前記水洗処理槽の搬送ローラ対は固
定ローラ及びそれに圧接する圧着ローラにより構成さ
れ、その固定ローラ及び圧着ローラはいずれも駆動さ
れ、前記圧着ローラの少なくとも一つのローラ面材質が
シリコンゴムであることを特徴とする感光材料処理装
置。
する定着処理槽と、水洗処理する水洗処理槽とを有する
感光材料処理装置において、 前記各処理槽中に感光材料を高速で搬送する複数の搬
送ローラ対を備えた前記水洗処理槽の搬送ローラ対は固
定ローラ及びそれに圧接する圧着ローラにより構成さ
れ、その固定ローラ及び圧着ローラはいずれも駆動さ
れ、前記圧着ローラの少なくとも一つのローラ面材質が
シリコンゴムであることを特徴とする感光材料処理装
置。
(2)前記シリコンゴムの圧着ローラはターン部及びそ
れに隣接して配置されていることを特徴とする(1)項
に記載の感光材料処理装置。
れに隣接して配置されていることを特徴とする(1)項
に記載の感光材料処理装置。
(3)前記高速で搬送される感光材料の搬送速度が4000
mm/min以上であることを特徴とする(1)又は(2)項
に記載の感光材料処理装置。
mm/min以上であることを特徴とする(1)又は(2)項
に記載の感光材料処理装置。
(4)前記高速で搬送される感光材料の搬送速度が5000
mm/min以上であることを特徴とする(1)又は(2)項
に記載の感光材料処理装置。
mm/min以上であることを特徴とする(1)又は(2)項
に記載の感光材料処理装置。
水垢がつきにくく、耐久性の高いシリコンゴムを処理
槽内、特に水洗処理槽内の少なくとも一つの搬送ローラ
面材質に用いることにより、感光材料を高速搬送させて
処理する高能力の感光材料処理装置においても、搬送力
が向上し、安定して搬送されるようになった。また、搬
送ローラ対の圧着ローラのローラ面材質をシリコンゴム
にすることにより更に搬送の安定性が得られる。
槽内、特に水洗処理槽内の少なくとも一つの搬送ローラ
面材質に用いることにより、感光材料を高速搬送させて
処理する高能力の感光材料処理装置においても、搬送力
が向上し、安定して搬送されるようになった。また、搬
送ローラ対の圧着ローラのローラ面材質をシリコンゴム
にすることにより更に搬送の安定性が得られる。
水洗処理槽内のターン部など感光材料を搬送するのに
抵抗の大きくなるような個所の駆動搬送ローラ対の少な
くとも圧着ローラのローラ面材質をシリコンゴムにする
ことにより、感光材料との間の摩擦係数が上がり搬送遅
れもなくなり水洗処理槽内でのジャムなどの搬送不良が
解消される。
抵抗の大きくなるような個所の駆動搬送ローラ対の少な
くとも圧着ローラのローラ面材質をシリコンゴムにする
ことにより、感光材料との間の摩擦係数が上がり搬送遅
れもなくなり水洗処理槽内でのジャムなどの搬送不良が
解消される。
近年の処理機器に求められる高速搬送、搬送速度が40
00mm/min以上、更には5000mm/min以上の高速搬送時にお
いても、処理槽内の搬送ローラの面材質にシリコンゴム
を用いることにより、スリップが減少する。
00mm/min以上、更には5000mm/min以上の高速搬送時にお
いても、処理槽内の搬送ローラの面材質にシリコンゴム
を用いることにより、スリップが減少する。
以下、この発明の1実施例を添付図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
第1図は感光材料処理装置の概略図である。
図において、符号Aは露光された感光材料を搬入する
感光材料搬入部、Bは搬入された感光材料を処理する処
理部、Cは処理された感光材料をスクイズするスクイズ
部、Dは処理された感光材料を乾燥する乾燥部、Eは処
理済の感光材料を搬出する感光材料搬出部である。
感光材料搬入部、Bは搬入された感光材料を処理する処
理部、Cは処理された感光材料をスクイズするスクイズ
部、Dは処理された感光材料を乾燥する乾燥部、Eは処
理済の感光材料を搬出する感光材料搬出部である。
感光材料搬入部A 撮影済の感光材料Fは、装置本体1の上方位置に設け
られた挿入口20から1枚ずつ挿入され、この挿入口20に
は挿入検知センサ21が設けられ、感光材料の挿入を検知
して制御部に入力される。これにより、装置本体1の搬
送系を駆動すると共に、乾燥部Dを駆動して、乾燥温度
を上昇させるようになっている。また、感光材料Fの挿
入を検知して、処理時間に応じた挿入間隔を設定する。
られた挿入口20から1枚ずつ挿入され、この挿入口20に
は挿入検知センサ21が設けられ、感光材料の挿入を検知
して制御部に入力される。これにより、装置本体1の搬
送系を駆動すると共に、乾燥部Dを駆動して、乾燥温度
を上昇させるようになっている。また、感光材料Fの挿
入を検知して、処理時間に応じた挿入間隔を設定する。
この感光材料搬入部Aには、図示しない感光材料幅検
出手段が設けられ、感光材料の幅を検出して、その情報
を制御部に出力するようになっており、制御部ではこの
情報から感光材料の面積演算を行い、処理液補充の基準
としている。
出手段が設けられ、感光材料の幅を検出して、その情報
を制御部に出力するようになっており、制御部ではこの
情報から感光材料の面積演算を行い、処理液補充の基準
としている。
処理部B 処理部Bには現像槽30、定着槽31、水洗槽32等の処理
槽が備えられ、それぞれに送りローラ群を有する搬送ラ
ック33,34,35,36が着脱可能に設けられており、処理槽
や搬送ラックの洗浄のとき取り外すことができるように
なっている。この搬送ラック33〜36はそれぞれ感光材料
の搬送方向を変えるターン部33a〜36aを有しており、処
理槽の底部で下方から上方へ搬送方向を変えるようにな
っている。
槽が備えられ、それぞれに送りローラ群を有する搬送ラ
ック33,34,35,36が着脱可能に設けられており、処理槽
や搬送ラックの洗浄のとき取り外すことができるように
なっている。この搬送ラック33〜36はそれぞれ感光材料
の搬送方向を変えるターン部33a〜36aを有しており、処
理槽の底部で下方から上方へ搬送方向を変えるようにな
っている。
現像槽30と定着槽31との間、定着槽31と水洗槽32との
間には渡り部37,38が備えられ、現像槽30の搬送ラック3
3,34で搬送される感光材料は現像液中から渡り部37に送
られ、この渡り部37のローラ群によって現像液をスクイ
ズして定着槽31へ送る。定着槽31では感光材料が搬送ラ
ック35で搬送されて、定着液中から渡り部38へ送り、こ
の渡り部38で定着液をスクイズして水洗槽32へ送り、そ
れぞれ後段の処理槽へ処理液が持込まれることを防止し
ている。
間には渡り部37,38が備えられ、現像槽30の搬送ラック3
3,34で搬送される感光材料は現像液中から渡り部37に送
られ、この渡り部37のローラ群によって現像液をスクイ
ズして定着槽31へ送る。定着槽31では感光材料が搬送ラ
ック35で搬送されて、定着液中から渡り部38へ送り、こ
の渡り部38で定着液をスクイズして水洗槽32へ送り、そ
れぞれ後段の処理槽へ処理液が持込まれることを防止し
ている。
現像槽30に備えられた搬送機構はターン部33a,34aを
有する搬送ラック33,34で構成されており、この搬送ラ
ック33,34は感光材料の搬送方向に直列に配置されてい
る。これは高速搬送時の搬送経路を長くして規定処理時
間を守らせるためのものである。搬送ラック33,34の渡
り部39は処理液中に配置され、この渡り部39で感光材料
Fが空気中に出ないで現像液中で送られ、連続的な現像
処理が可能になっている。
有する搬送ラック33,34で構成されており、この搬送ラ
ック33,34は感光材料の搬送方向に直列に配置されてい
る。これは高速搬送時の搬送経路を長くして規定処理時
間を守らせるためのものである。搬送ラック33,34の渡
り部39は処理液中に配置され、この渡り部39で感光材料
Fが空気中に出ないで現像液中で送られ、連続的な現像
処理が可能になっている。
次に渡り部37で感光材料Fが一端空気中に出て、次の
定着槽31に入るようにしてある。該定着槽31はターン部
35aを有する搬送ラック35が組みこまれている。該定着
槽31の次には同様な渡り部38で感光材料Fが次の水洗槽
32へ入るようにしてある。該水洗槽32にはターン部36a
を有する搬送ラック36が組みこまれている。そして水洗
を終わった感光材料Fは水洗の残り水分をぬぐうスクイ
ズ部Cに入る。
定着槽31に入るようにしてある。該定着槽31はターン部
35aを有する搬送ラック35が組みこまれている。該定着
槽31の次には同様な渡り部38で感光材料Fが次の水洗槽
32へ入るようにしてある。該水洗槽32にはターン部36a
を有する搬送ラック36が組みこまれている。そして水洗
を終わった感光材料Fは水洗の残り水分をぬぐうスクイ
ズ部Cに入る。
スクイズ部C スクイズ部Cはそのローラ群40によって、感光材料F
の洗浄水を絞り落としたり、吸い取って乾燥部Dに送
る。
の洗浄水を絞り落としたり、吸い取って乾燥部Dに送
る。
乾燥部D 乾燥部Dでは感光材料Fが送りローラ群50によって送
られ、乾燥部Dの前段部には赤外線ヒータ51からの赤外
線を入射して乾燥する赤外線乾燥部D1と、スリットノズ
ル52から水分不飽和加熱空気が感光材料Fへ吹き付けて
乾燥する温風乾燥部D2とから構成されている。
られ、乾燥部Dの前段部には赤外線ヒータ51からの赤外
線を入射して乾燥する赤外線乾燥部D1と、スリットノズ
ル52から水分不飽和加熱空気が感光材料Fへ吹き付けて
乾燥する温風乾燥部D2とから構成されている。
赤外線乾燥部D1では黒化部の方が白抜け部よりも保有
水分の多い前段部では、感光材料に主として赤外線を入
射して黒化部を白抜け部よりも速い乾燥速度で乾燥し、
そして黒化部と白抜け部の残留水分がほぼ同じになった
ら、後段部の温風乾燥部D2では黒化部と白抜け部とをほ
ぼ同じ速度で乾燥し、黒化部と白抜け部の水分をほぼ同
時に0にして、黒化部や白抜け部にゼラチン槽の硬化等
の変質を生じないようにして十分な乾燥を行うようにな
っている。
水分の多い前段部では、感光材料に主として赤外線を入
射して黒化部を白抜け部よりも速い乾燥速度で乾燥し、
そして黒化部と白抜け部の残留水分がほぼ同じになった
ら、後段部の温風乾燥部D2では黒化部と白抜け部とをほ
ぼ同じ速度で乾燥し、黒化部と白抜け部の水分をほぼ同
時に0にして、黒化部や白抜け部にゼラチン槽の硬化等
の変質を生じないようにして十分な乾燥を行うようにな
っている。
乾燥部Dで蒸発した水分は排気ダクト60を介して、処
理部Bの排気ダクト61からの排気と共に、排気ファン62
の駆動によって外部へ排出される。
理部Bの排気ダクト61からの排気と共に、排気ファン62
の駆動によって外部へ排出される。
感光材料搬出部E 装置本体1の感光材料搬入部Aと反対側には、感光材
料搬出部Eが設けられ、そのバスケット70内に現像処理
された後、乾燥された処理済の感光材料Fが排出され
る。
料搬出部Eが設けられ、そのバスケット70内に現像処理
された後、乾燥された処理済の感光材料Fが排出され
る。
さて前述の処理部Bの各処理槽の搬送ラック33,34,3
5,36のターン部33a,34a,35a,36aの近辺のローラ配置は
第1図及び第3図に示すように同一形状のローラを同様
の関係位置にしてある。
5,36のターン部33a,34a,35a,36aの近辺のローラ配置は
第1図及び第3図に示すように同一形状のローラを同様
の関係位置にしてある。
即ち、第2図の水洗槽32の搬送ラック36のターン部36
aにおいては固定ローラ36bがおかれ、それに圧着ローラ
36c,36d,36eが配置されガイド36l,36mが設けられ更にそ
の上方に固定ローラ36f及びその圧着ローラ36gが更にそ
の上方に固定ローラ36hとその圧着ローラ36jが配設され
ている。そして、固定ローラとそれに圧着するローラと
が対となり搬送ローラ対を構成し両ローラとも駆動され
ている。そしてシートフィルムFは上方から各搬送ロー
ラ対に喰えこまれターン部36aに至り、ガイド36l,36m沿
いにUターンして再び上昇して行く。
aにおいては固定ローラ36bがおかれ、それに圧着ローラ
36c,36d,36eが配置されガイド36l,36mが設けられ更にそ
の上方に固定ローラ36f及びその圧着ローラ36gが更にそ
の上方に固定ローラ36hとその圧着ローラ36jが配設され
ている。そして、固定ローラとそれに圧着するローラと
が対となり搬送ローラ対を構成し両ローラとも駆動され
ている。そしてシートフィルムFは上方から各搬送ロー
ラ対に喰えこまれターン部36aに至り、ガイド36l,36m沿
いにUターンして再び上昇して行く。
この配置はその上流の定着槽及び更にその上流の各現
像槽における搬送ラックの各ローラも第3図に示すよう
に例えば、ターン部の各ローラ35b,35c,34b,34c,33b,33
cの如く同形状に配置してある。
像槽における搬送ラックの各ローラも第3図に示すよう
に例えば、ターン部の各ローラ35b,35c,34b,34c,33b,33
cの如く同形状に配置してある。
ここで、各処理槽のターン部で固定ローラ33b,34b,35
b,36bとその圧着ローラ33c,34c,35c,36cとの圧着関係を
第2図の水洗槽のみの図で示すようにBとする。
b,36bとその圧着ローラ33c,34c,35c,36cとの圧着関係を
第2図の水洗槽のみの図で示すようにBとする。
また、ターン部の隣接して上方の固定ローラ33f,34f,
35f,36fとそれ等に対する圧着ローラ33g,34g,35g,36gと
の圧着関係を第2図の水洗槽のみで図で示すようにAと
する。
35f,36fとそれ等に対する圧着ローラ33g,34g,35g,36gと
の圧着関係を第2図の水洗槽のみで図で示すようにAと
する。
従来、これ等A部B部の固定ローラは、フェノール系
熱硬化性樹脂のものを使い、圧着ローラはEPDM樹脂(ゴ
ム)またはフェノール系熱硬化性樹脂またはネオプレン
ゴム(CR)を使っており第5図の点線で示すように5000
mm/minの高速搬送の場合に大きなスリップが起こってい
た。そして、現像槽(DEV)や定着槽(FIX)でのスリッ
プはそれ程大きくないが、水洗槽でのスリップは90mm程
度と大きく実用に耐えられなくなる。これも第4図に示
すように2000mm/minのような低速では25mm程度で小さい
が、4000,5000mm/minと高速になるにつれて大きなスリ
ップ量を示すことになる。
熱硬化性樹脂のものを使い、圧着ローラはEPDM樹脂(ゴ
ム)またはフェノール系熱硬化性樹脂またはネオプレン
ゴム(CR)を使っており第5図の点線で示すように5000
mm/minの高速搬送の場合に大きなスリップが起こってい
た。そして、現像槽(DEV)や定着槽(FIX)でのスリッ
プはそれ程大きくないが、水洗槽でのスリップは90mm程
度と大きく実用に耐えられなくなる。これも第4図に示
すように2000mm/minのような低速では25mm程度で小さい
が、4000,5000mm/minと高速になるにつれて大きなスリ
ップ量を示すことになる。
ちなみに処理する感光材料Fとそれに圧着して搬送す
る圧着ローラの材質との間の摩擦係数を搬送速度3000mm
/min,圧着力200〜1000gr/cmで処理槽に液浸したと同じ
状態で測定した結果は第1表のようになる。
る圧着ローラの材質との間の摩擦係数を搬送速度3000mm
/min,圧着力200〜1000gr/cmで処理槽に液浸したと同じ
状態で測定した結果は第1表のようになる。
圧着ローラとしては従来フェノール系のものよりもEP
DMゴムの方が摩擦係数がはるかに大きく搬送力が良いの
で、これを使う場合が多かったが、これも水洗部では第
1表に示すように水垢がついてくると高度に摩擦係数が
低くなり搬送力がおちてしまう。
DMゴムの方が摩擦係数がはるかに大きく搬送力が良いの
で、これを使う場合が多かったが、これも水洗部では第
1表に示すように水垢がついてくると高度に摩擦係数が
低くなり搬送力がおちてしまう。
このような欠点を排除するために種々実験を重ねたと
ころ第1表に示すようにシリコンゴムを採用すると、現
像,定着,水洗の各部にわかってすばらしい効果を示す
ことがわかった。
ころ第1表に示すようにシリコンゴムを採用すると、現
像,定着,水洗の各部にわかってすばらしい効果を示す
ことがわかった。
このようにして感光材料Fを搬送した結果が第5図の
グラフの実線で示すようになる。即ち、5000mm/minの高
速搬送時のスリップは現像(DEV),定着(FIX),水洗
(WASH)の各部に於いて低くなり特に水洗においては激
減している。
グラフの実線で示すようになる。即ち、5000mm/minの高
速搬送時のスリップは現像(DEV),定着(FIX),水洗
(WASH)の各部に於いて低くなり特に水洗においては激
減している。
なお、実用的にはDEV,FIXにおいては、特に前述のA
部及びB部の圧着ローラの材質をシリコンゴムにしなく
て幾分耐久性が悪いことはあってもEPDMゴムにして搬送
力が充分であるが、水洗槽においては、該圧着ローラを
シリコンゴムにすることにより搬送力が格段に向上し搬
送を安定させることが可能になった。
部及びB部の圧着ローラの材質をシリコンゴムにしなく
て幾分耐久性が悪いことはあってもEPDMゴムにして搬送
力が充分であるが、水洗槽においては、該圧着ローラを
シリコンゴムにすることにより搬送力が格段に向上し搬
送を安定させることが可能になった。
なお、圧着ローラは、固定ローラを通じて廻すように
するのでなく駆動ローラと同様に直接駆動をかけており
その状態で固定ローラに圧接するようにばねでわずか移
動可能にしてある。
するのでなく駆動ローラと同様に直接駆動をかけており
その状態で固定ローラに圧接するようにばねでわずか移
動可能にしてある。
シリコンゴムローラは水洗槽のA及び/又はBの圧着
ローラのところだけでなくその他の任意の圧着ローラに
適用することができ、水洗以外の他の処理槽に適用して
も勿論効果が大きい。また固定ローラの全部又は一部を
シリコンゴムローラにしてもよい。
ローラのところだけでなくその他の任意の圧着ローラに
適用することができ、水洗以外の他の処理槽に適用して
も勿論効果が大きい。また固定ローラの全部又は一部を
シリコンゴムローラにしてもよい。
本発明により感光材料を高速搬送、特に搬送速度が40
00mm/min以上、更に5000mm/min以上で処理する高能力の
感光材料処理装置が処理液中での搬送トラブルを起こす
ことなく、またコストを大きく増大させることなく安定
した作動を接続しながら処理することが実現可能になっ
た。
00mm/min以上、更に5000mm/min以上で処理する高能力の
感光材料処理装置が処理液中での搬送トラブルを起こす
ことなく、またコストを大きく増大させることなく安定
した作動を接続しながら処理することが実現可能になっ
た。
第1図は感光材料処理装置の概略図。 第2図は水洗ラックのローラ配置図。 第3図は各ラックのローラ配置図。 第4図は、従来の水洗槽における感光材料の搬送速度と
スリップ量の関係を表すグラフ。 第5図は高速搬送時の各処理槽内の感光材料のスリップ
を表すグラフ。 32…水洗槽、36…水洗ラック 36a…ターン部、36b,36f…固定ローラ 36c,36g…圧着ローラ、F…感光材料
スリップ量の関係を表すグラフ。 第5図は高速搬送時の各処理槽内の感光材料のスリップ
を表すグラフ。 32…水洗槽、36…水洗ラック 36a…ターン部、36b,36f…固定ローラ 36c,36g…圧着ローラ、F…感光材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−151944(JP,A) 特開 平1−225954(JP,A) 特開 平2−264949(JP,A) 特開 平3−132659(JP,A) 特開 平1−267648(JP,A) 実開 昭62−156946(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03D 3/00 - 17/00
Claims (4)
- 【請求項1】感光材料を現像処理する現像処理槽と、定
着処理する定着処理槽と、水洗処理する水洗処理槽とを
有する感光材料処理装置において、 前記各処理槽中に感光材料を高速で搬送する複数の搬送
ローラ対を備えた前記水洗処理槽の搬送ローラ対は固定
ローラ及びそれに圧接する圧着ローラにより構成され、
その固定ローラ及び圧着ローラはいずれも駆動され、前
記圧着ローラの少なくとも一つのローラ面材質がシリコ
ンゴムであることを特徴とする感光材料処理装置。 - 【請求項2】前記シリコンゴムの圧着ローラはターン部
及びそれに隣接して配置されていることを特徴とする請
求項(1)に記載の感光材料処理装置。 - 【請求項3】前記高速で搬送される感光材料の搬送速度
が4000mm/min以上であることを特徴とする請求項(1)
又は(2)に記載の感光材料処理装置。 - 【請求項4】前記高速で搬送される感光材料の搬送速度
が5000mm/min以上であることを特徴とする請求項(1)
又は(2)に記載の感光材料処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1537090A JP2896689B2 (ja) | 1990-01-25 | 1990-01-25 | 感光材料処理装置 |
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