JPH09265171A - 自動現像装置 - Google Patents

自動現像装置

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JPH09265171A
JPH09265171A JP7298596A JP7298596A JPH09265171A JP H09265171 A JPH09265171 A JP H09265171A JP 7298596 A JP7298596 A JP 7298596A JP 7298596 A JP7298596 A JP 7298596A JP H09265171 A JPH09265171 A JP H09265171A
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JP
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roller
water
sheet film
processing
drying
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Application number
JP7298596A
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English (en)
Inventor
Atsushi Ikeda
淳 池田
Satoru Toda
悟 戸田
Motoi Suzuki
基 鈴木
Yoshie Nozawa
良衛 野沢
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクイズ部のローラの周面に水滴となって溜
まった水分からの析出物による感光材料の仕上がり品質
の低下を防止する。 【解決手段】 スクイズ部とローラ対76には、シート
フィルムの処理が終了して回転が停止すると、水分が下
端部に溜まって水滴Wとなる。この状態でローラ対を1
回転から2回転させることにより、ローラ76Bの周面
の点Pに付着していた水滴が移動し、水分がローラの周
面に筋状に拡散される。これによって、水分が上達し
て、染料等がローラの周面に析出しても、薄く広がって
いるために、シートフィルムの仕上がりを損ねることは
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真感光材料を処
理する自動現像装置に係り、詳細には、処理液処理した
写真感光材料をスクイズした後、乾燥処理を施して仕上
げる自動現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線フィルム等の画像露光された写真感
光材料(以下「感光材料」と言う)は、自動現像装置に
よって現像液、定着液及び水洗水等に浸漬されて現像処
理される。自動現像装置では、感光材料を現像処理した
後、乾燥処理を施して仕上げる。感光材料を乾燥処理す
るとき、感光材料の表面に部分的に水滴等が付着して残
っていると、乾燥ムラを引き起こして、感光材料の表面
に反射ムラ等の仕上がり不良を生じさせてしまう。この
ような感光材料の仕上がり不良を防止するために、自動
現像装置では、乾燥部の上流側にスクイズ部を設けて、
処理液処理の終了した感光材料の表面から均一に水滴を
除去するようにしている。
【0003】一般に、自動現像装置のスクイズ部では、
感光材料をローラ対によって挟持して、感光材料の表面
に付着している水分を絞り取るようにして除去する。
【0004】ところで、自動現像装置では、水洗処理の
終了した感光材料の表面に付着している水分中には、感
光材料の感光層中に含まれる染料やポリマーが溶出して
いる。このため、感光材料から除去した水分がスクイズ
部のローラ対の周面に部分的に付着した状態で水分が蒸
発すると、染料がローラの周面に析出してしまう。この
ローラの周面に析出した染料は、新たに処理される感光
材料の表面に転写し、感光材料の表面に部分的な汚れと
なって現れる。
【0005】特に、スクイズ部の最も水洗槽側のローラ
対には、多量の水分が付着するため、感光材料の処理が
終了してローラ対の回転駆動が停止すると、ローラの周
面の水分が下端部に溜まって水滴を形成してしまう。こ
の状態で感光材料の非処理状態が長時間続くと、このロ
ーラの下端部に残った水滴から水分が蒸発し、水滴中に
溶けている染料等が析出する。このために、次に処理す
る感光材料の先端部(搬送方向の先端部)に、例えば白
点となって、搬送方向に沿って等間隔で現れる。これ
は、感光材料に付着した水分によって次第に薄くなる
が、最初に処理する感光材料の仕上がり品質を低下させ
てしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたものであり、スクイズ部のローラの周面に
付着した水滴による感光材料の仕上がり不良を防止した
自動現像装置を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
写真感光材料を処理液によって処理する処理液処理部
と、処理液処理された写真感光材料を乾燥処理する乾燥
部と、処理液処理された写真感光材料をローラ対によっ
て挟持して写真感光材料の表面に付着している水分をス
クイズしながら前記乾燥部へ送るスクイズ部と、写真感
光材料の処理時に前記スクイズ部のローラ対を駆動する
駆動手段と、を含む自動現像装置であって、前記写真感
光材料の非処理時に前記駆動手段を所定の時間間隔で駆
動する駆動制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】この発明によれば、感光材料の処理が終了
して駆動手段が停止した後、所定の時間後に駆動手段を
作動させて、ローラ対を回転させる。これにより、ロー
ラの下端部に溜まった水分による水滴が、ローラの周面
に対して円周方向に相対移動し、水分を散らすことがで
きる。
【0009】このようにして水分を散らせば、この水分
が蒸発して、溶けている染料等が析出し、次に処理する
感光材料の先端部に搬送方向に沿った筋状に転写する
が、析出する染料も散るために、薄くなり目立つことが
ない。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明であって、前記駆動制御手段は、前記写真感光材料
の非処理時に前記ローラ対を少なくとも1回転させるよ
うに前記駆動手段を作動させることを特徴とする。
【0011】この発明によれば、少なくともローラを1
回転させることにより、水滴となっている水分を散らす
ことができる。ローラを2回転させれば、ローラの円周
に沿った略均等に水分を散らすのに十分である。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1又は請求
項2の何れかに記載の発明であって、前記駆動制御手段
は、前記感光材料の非処理状態となって所定時間経過し
た後に、前記駆動手段を2回作動させることを特徴とす
る。
【0013】この発明によれば、所定時間経過させて、
ある程度、水分が蒸発した状態で回転させれば、散らし
た水分が再度、ローラの下端部に溜まることがない。
【0014】また、ローラの回転数及び回転回数を最小
限とすることにより、スクイズ部のローラ対と共に、処
理液中のローラが回転するが、現像槽の液面に接したロ
ーラの回転を最小限に抑えることができ、現像液の液面
に接したローラの回転によって現像液が攪拌されること
により引き起こされる現像液の酸化等の劣化を抑えるこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1には、本発明を適用した自動
現像装置10の概略構成を示している。この自動現像装
置10は、箱体状の自動現像機フレーム14の内部にシ
ート状の感光材料であるシートフィルム12を搬送しな
がら複数の処理液に浸漬して処理する処理液処理部16
と、処理液処理部16で処理されたシートフィルム12
を乾燥処理する乾燥部18が設けられている。
【0016】処理液処理部16は、処理タンク20が現
像液を貯留する現像槽22、定着液を貯留する定着槽2
4及び水洗水を貯留する水洗槽26に区画されている。
現像槽22、定着槽24、水洗槽26のそれぞれには、
複数のローラ対とガイドによって略U字状のシートフィ
ルム12の搬送路が形成された現像ラック28、定着ラ
ック30、水洗ラック32が配設されている。また、現
像槽22の上流側には、自動現像機フレーム14に形成
されている挿入口44に隣接して挿入ラック34が設け
られ、現像槽22と定着槽24の間及び定着槽24と水
洗槽26の間には、ローラ対とガイドによって上流側の
処理槽から下流側の処理槽へ向けてシートフィルム12
を案内搬送するクロスオーバーラック36、38が設け
られている。
【0017】挿入口44から自動現像機フレーム14内
に挿入されたシートフィルム12は、挿入ラック34に
よって処理液処理部16内に引き入れられ、現像ラック
28、クロスオーバーラック36、定着ラック30、ク
ロスオーバーラック38及び水洗ラック32によって搬
送され、現像液、定着液及び水洗水に順に浸漬されて処
理される。
【0018】乾燥部18は、処理液処理部16の近傍か
ら上方へ突設され、多数のローラ42を千鳥状に配置し
たシートフィルム12の搬送路が形成されている。この
乾燥部18では、ローラ42によってシートフィルム1
2を上方へ向けて案内搬送しながら、シートフィルム1
2に乾燥風を吹きつけ、シートフィルム12を乾燥処理
する。
【0019】乾燥処理されたシートフィルム12は、乾
燥部18の上部に設けられたターン部46によって処理
液処理部16の上方へ向けて排出される。処理液処理部
16の上部には、フィルムトレイ48が設けられてお
り、シートフィルム12は、このフィルムトレイ48上
に載置されて集積される。
【0020】図2には、乾燥部18の概略構成を示して
いる。この乾燥部18では、一対のラック側板50の間
にローラ42が掛け渡された乾燥ラック52を備えてい
る。また、この乾燥ラック52には、シートフィルム1
2の搬送路を挟んで対で内部が中空となっているスプレ
ーパイプ54が設けられている。このスプレーパイプ5
4には、シートフィルム12の搬送路へ向けてスリット
状の噴出口56が形成されている。これらのスプレーパ
イプ54は、ラック側板50の間に掛け渡されて取り付
けられている。
【0021】乾燥ラック52の下方には、内部が中空の
加熱ボックス58及び軸心部にモータ60が設けられた
軸流ファン62が配置されている。加熱ボックス58及
び軸流ファン62は、処理タンク20に一体に形成され
ている乾燥部フレーム64内に収容されている。軸流フ
ァン62は、乾燥部フレーム64内に流れ込む空気を保
護金網66を介して吸引し、加熱ボックス58内へ送り
込む。
【0022】加熱ボックス58内には、乾燥風発生用の
ヒータ96及び温度センサ98(何れも図4参照)が設
けられている。この加熱ボックス58内では、軸流ファ
ン62によって送り込まれた空気を所定の温度に加熱
し、上方へ向けられた吹き出し口58Aから乾燥風とし
て噴出する。
【0023】乾燥ラック52のラック側板50には、チ
ャンバー68が取り付けられており、加熱ボックス58
の吹き出し口58Aから吹き出される乾燥風が、チャン
バー68内に供給される。また、チャンバー68が取り
付けられているラック側板50には、スプレーパイプ5
4の内部とチャンバー68内とを連通する開口50Aが
形成されている。
【0024】したがって、軸流ファン62と加熱ボック
ス58内のヒータ96によて発生された乾燥風が、チャ
ンバー68を介してスプレーパイプ52へ供給され、ス
プレーパイプ52の吹き出し口56からシートフィルム
12へ向けて噴出される。また、スプレーパイプ52か
ら吹き出された乾燥風は、乾燥ラック52の周囲から乾
燥部フレーム64内に流れ込み、再度、軸流ファン62
に吸引されて、乾燥風を発生させる空気として、加熱ボ
ックス58内へ送られる。
【0025】従来、このような乾燥部には、乾燥風を発
生させるために、シロッコファンを用いていたが、軸流
ファン62を用いることにより、乾燥風を発生させるた
めのスペースの縮小を図ることができ、より一層の自動
現像装置10の小型化を達成できている。
【0026】ところで、図1及び図3に示されるよう
に、自動現像装置10は、処理液処理部16と乾燥部1
8の間にスクイズ部70を備えている。このスクイズ部
70は、水洗槽26の下流側の上方に、ガイド72と共
にスクイズラック74に設けられているローラ対76
と、乾燥ラック52に設けられられている複数のローラ
対78、80によって構成されている(図2も参照)。
スクイズ部70では、水洗槽26から送り出されたシー
トフィルム12をこれらのローラ対76〜80によって
順に挟持しながら略水平に搬送する搬送路が形成されて
いる。
【0027】また、ローラ対80の下流側には、ガイド
82及びローラ対84が設けられており、スクイズ部7
0で略水平状態で搬送されたシートフィルム12を上方
の乾燥部18へ向けて案内搬送する。なお、ローラ対8
2は、スクイズ機能を備えてはいるが、実質的には、シ
ートフィルム12を乾燥部12へ安定させて送り込む役
目を有している。
【0028】スクイズ部70の最上流のローラ対76
は、上方のローラ76Aがシリコンゴムを用いたゴムロ
ーラであり、下方のローラ76Bは、紙巻フェノールの
樹脂ローラである。ここでは、 紙巻フェノールにしてい
るが、 押し出しフェノールであっても良い。
【0029】このローラ対76は、表面に多量の水分が
付着した状態で水洗槽26から送り出されたシートフィ
ルム12を挟持して、シートフィルム12の表面から、
多量の水分を均一に絞り落とす。このため、処理タンク
20には、ローラ対76の下方に受水部86が形成され
ており、ローラ対76によってシートフィルム12から
絞り取った水分を回収するようにしている。なお、受水
部86に回収した水は、例えば水洗槽26からオーバー
フローした水と一緒に排出するようにしている。
【0030】ローラ対76の下流側に配置されているロ
ーラ対78は、上方のローラ78Aとして撥水性のEP
Tのゴムローラを用いている。ローラ対78の下方のロ
ーラ78Bは、紙フェノールを巻きつけた親水性の樹脂
ローラであり、このローラ78Bの周面は、所定の粗さ
に荒らし、ローラ78Bの周面に残った水分を散らすよ
うにしている。また、ローラ対78の下流側のローラ対
80は、上下のローラ80A、80Bがともに紙フェノ
ールを用いた親水性の樹脂ローラであり、さらに、ロー
ラ78Bと同様に周面を荒らして仕上げている。
【0031】一方、図4には、自動現像装置10の制御
部88の一部を示している。この制御部88は、図示し
ないマイクロコンピュータが設けられているコントロー
ラ90を備えている。このコントーラ90には、挿入口
44から挿入されるシートフィルム12の通過を検出す
る挿入検出センサ92(図1参照)及びスクイズ部70
のローラ対76〜80を含む自動現像装置10内の各ラ
ックのローラを駆動する搬送モータ94が接続されてい
る。
【0032】コントローラ90は、挿入口44から挿入
されるシートフィルム12を検出すると、搬送モータ9
4を駆動して、シートフィルム12の搬送を開始する。
また、コントローラ90は、挿入検出センサ92がシー
トフィルム12の後端の通過を検出した後、一定時間内
に新たなシートフィルム12の挿入を検出しないと、搬
送モータ94の作動を停止させて、スタンバイ状態に移
行する。
【0033】また、このコントローラ90は、自動現像
装置10がシートフィルム12の処理を終了してスタン
バイ状態となって所定時間経過すると、搬送モータ94
を一定時間作動させる。このときの作動時間は、スクイ
ズ部70のローラ対76〜80の各ローラ(他のラック
のローラも略同じ)を略1〜2回転させる時間としてい
る。
【0034】なお、このコントローラ90には、乾燥部
18の軸流ファン62のモータ60、加熱ボックス58
内に設けられているヒータ96及び温度センサ98が接
続されている。コントローラ90は、温度センサ98の
検出結果に基づいてヒータ96の作動を制御して、所定
温度の乾燥風を発生させる。
【0035】また、このコントローラ90は、処理液処
理部16内の各処理槽中の処理液の温度、処理液の循環
及び処理液の補充等を制御するようになっているが、詳
細な説明は省略する。
【0036】次に本実施の形態の作用を説明する。自動
現像装置10では、挿入口44からシートフィルム12
が挿入されると、挿入ラック34によってシートフィル
ム12を引き入れて処理液処理部16へ送り込む。処理
液処理部16では、シートフィルム12を、現像槽2
2、定着槽24及び水洗槽26内へ順に搬送し、現像
液、定着液及び水洗水に浸漬して現像処理する。
【0037】現像処理が終了したシートフィルム12
は、水洗槽26からスクイズ部70へ送られ、ローラ対
76、78、80によってスクイズされながら搬送さ
れ、乾燥部18へ送られる。乾燥部18へ送られたシー
トフィルム12は、ローラ42によって搬送されながら
乾燥風によって乾燥処理され、内部の水分が除去され
る。乾燥処理が終了したシートフィルム12は、ターン
部46によって機外のフィルムトレイ48上へ排出され
て集積される。
【0038】一方、自動現像装置10のスクイズ部70
では、最初のローラ対76によって、シートフィルム1
2の表面に付着している多量の水分を絞り落とす。ロー
ラ対78及びローラ対80は、ローラ対76によって除
去し残したシートフィルム12の表面の水分を綺麗に除
去して、シートフィルム12の表面に部分的に水分が付
着することなく乾燥部18へ送り込む。このため、乾燥
処理の終了したシートフィルム12は、表面に水分が部
分的に付着することによる乾燥ムラが生じることがな
く、乾燥ムラによる光沢ムラ等の仕上がり不良が生じす
ることがない。
【0039】ところで、シートフィルム12が通過する
と、ローラ対76〜80には、シートフィルム12の表
面上の水分が付着する。特に最上流のローラ対76のロ
ーラ76A、76Bには、多量の水分が付着し、搬送モ
ータ94が停止すると、ローラ対76に付着している水
分が雫となって受水部86内に落下する。
【0040】しかし、雫となって落下せずに残った水分
は、下方のローラ76Bの周面に水滴となって残る。こ
の状態を長時間放置すると、水滴となって残っている水
分が蒸発して、溶出している染料やポリマーが析出す
る。コントローラ90は、特にスクイズ部70のローラ
対76に付着した水滴よって、シートフィルム12の仕
上がりを損ねてしまうのを防止している。
【0041】以下、コントローラ90による処理を、図
5に示すフローチャート及び図6(A)〜図6(D)を
参照しながら説明する。
【0042】図5には、搬送モータ94の挿入検出セン
サ92の検出結果に応じた作動ルーチンの一例を示して
いる。このフローチャートの最初のステップ100で
は、挿入検出センサ92が、自動現像装置10で処理さ
れるシートフィルム12が、挿入口44から挿入された
か否かを確認している。ここで、挿入検出センサ92
が、シートフィルム12の先端を検出する(ステップ1
00で肯定判定)と、ステップ102へ移行して、搬送
モータ94を作動させる。
【0043】次のステップ104では、挿入検出センサ
92がシートフィルム12の後端の通過を検出したか否
かを確認している。挿入検出センサ92がシートフィル
ム12の後端を通過を検出すると肯定判定されてステッ
プ106へ移行する。このステップ106では、搬送モ
ータ94を停止させるまでの時間を測定するタイマーT
1 をリセット/スタートさせる。
【0044】次のステップ108では、タイマーT1
計測時間が所定時間t1 に達したか否かの確認を行って
おり、また、ステップ110では、新たなシートフィル
ム12の挿入を挿入検出センサ92が検出したか否かの
確認を行っている。ここで、タイマーT1 の計測時間が
時間t1 に達する前(ステップ108で否定判定)に、
挿入検出センサ92が新たなシートフィルム12の挿入
を検出すると、ステップ110で肯定判定されて、ステ
ップ104へ移行する。
【0045】一方、ステップ108で肯定判定されたと
き、即ち、時間t1 だけ経過しても新たなシートフィル
ム12が挿入されなかったときには、ステップ112へ
移行して、搬送モータ94の作動を停止させ、カウンタ
Nをリセット(N=0)してスタンバイ状態へ移行す
る。これと共に、ステップ114では、搬送モータ94
が停止してからの経過時間を計測するタイマーT2 をリ
セット/スタートさせる。このとき、ステップ114で
は、カウンタNに1を加算する(N←N+1)。
【0046】この後、ステップ116では、タイマーT
2 による計測時間、すなわち、シートフィルム12の処
理が終了し、搬送モータ94が停止してから時間t2
け経過したか否かを確認する。また、ステップ118で
は、挿入検出センサ92がシートフィルム12の挿入を
検出したか否か、すなわち、新たなシートフィルム12
の処理を開始するか否かの確認を行う。
【0047】ところで、シートフィルム12の処理が終
了して、搬送モータ94が停止すると、スクイズ部70
のローラ対76等の回転も停止する。これにより、図6
(A)及び図6(B)に示すように、ローラ対76の下
方のローラ76Bの下端部には、ローラ76A、76B
に付着している水分が溜まって、部分的に水滴Wが生じ
る。この水滴Wは、乾燥部18等から熱を受けて水分が
徐々に蒸発する。
【0048】このため、図5に示すフローチャートで
は、ステップ116で、タイマーT2の計測時間が、所
定の時間t2 に達したか否かを確認している。この時間
2 の設定値としては、ローラ76A、76Bに付着し
ている水分が略水滴Wとして溜まり切り、水分が徐々に
蒸発し始めたタイミングとすることが好ましい。この時
間t2 は、スクイズ部70の温度、湿度環境によっても
異なるが、例えば15分から30分程度に設定すること
ができる。自動現像装置10では、一例として20分に
設定している。
【0049】ステップ116で肯定判定されると、次の
ステップ120では、搬送モータ94を時間t3 だけ作
動させる。自動現像装置10では、この時間t3 をロー
ラ対76のローラ76A、76Bが約2回転する時間と
して、約12秒に設定している。この後、 ステップ12
2では、 搬送モータ94の作動回数、すなわち、 スタン
バイ状態となってからのローラ対76の動作回数をカウ
ンタNによってカウントし、このカウンタNのカウント
値から2回の作動が終了したかを確認する。なお、ロー
ラ対76の動作回数が2回に達していないときには、ス
テップ114へ移行して、再度、タイマT2 をリセット
/スタートさせ、ステップ114〜120までの動作を
2回繰り返す。
【0050】なお、このフローチャートでは、搬送モー
タ94の作動を2回繰り返して行うときに、1回目の搬
送モータ94の作動時間と2回目の搬送モータ94の作
動時間を同じにしているが、2回目の搬送モータ94の
作動時には、水滴の大きさが水分の蒸発により小さくな
るので、ローラ対76を1回転で停止させるように制御
しても良い(時間t3 を12秒から6秒に変更する
等)。
【0051】このようなタイミングで搬送モータ94が
作動してローラ対76が駆動されることにより、ローラ
76Bは、図6(B)〜図6(D)に示す矢印A方向へ
回転する。ローラ76Bが回転を開始することにより、
ローラ76Bの周面の点Pに付着していた水滴Wは、そ
の一部が反動で受水部86内に落下する。また、残った
水滴Wは、点Pの移動に拘らず、ローラ76Bの下端部
に移動しようとするため、図6(C)に示すように、ロ
ーラ76Bの周囲を点Pに対して移動する。これによ
り、図6(D)に示すように、水分は、ローラ76Bの
周面に筋状に付着し、ローラ76Bを2回転させること
により、水滴Wは略消滅して、ローラ76Bの周面に筋
状に水分が拡散して付着する。
【0052】この状態で、ローラ76Bを再度停止させ
ることにより、筋状に拡散した水分が蒸発し、この水分
中に溶けていた染料等が析出するが、極めて薄く伸ばさ
れており、次に処理するシートフィルム12に付着して
も、シートフィルム12の表面の水分中に溶けるか、シ
ートフィルム12の表面に転写したとしても目立つこと
はなく、スクイズ部70のローラ対76〜80、特にロ
ーラ対76に付着した水分がシートフィルム12の仕上
がり品質を低下させるのを確実に防止することができ
る。
【0053】このように、自動現像装置10がスタンバ
イ状態となった後、所定時間経過してから搬送モータ9
4を少なくとも1回作動させることにより、ローラ76
Bに水分が水滴Wとなって付着していても、シートフィ
ルム12の仕上がり品質に影響を及ぼすのを防止するこ
とができる。
【0054】また、搬送モータ94を作動させたとき
に、ローラ76Bは、少なくとも1回転以上させれば、
水滴Wを広く拡散させることができる。また、ローラ7
6Bの回転数を及び回転回数を多くすると、現像液、定
着液中の現像ラック28及び定着ラック30のローラも
回転して、特に現像液では、現像槽22の液面に接した
ローラも回転するため、現像液の空気酸化が促進される
ことになり好ましくはない。この点からローラ76B
は、多くとも2回転させればよい。
【0055】なお、本実施の形態では、シートフィルム
12を処理する自動現像装置10を用いて説明したが、
処理液によって処理した後に乾燥処理を施す自動現像装
置であれば、シートフィルム12に限らず、写真撮影用
の長尺フィルムや印画紙等の種々の感光材料を処理する
自動現像装置に適用が可能である。
【0056】
【発明の効果】以上説明した如く、感光材料の処理が終
了してからのスクイズ部のローラの停止時間によってロ
ーラを回転させるため、ローラに水滴となって溜まって
付着している水分を拡散させることができ、水分中の成
分がローラの表面に析出しても、感光材料の仕上がり品
質を低下させることがない優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した自動現像装置の概略構
成図である。
【図2】自動現像装置の乾燥部の概略構成を示す要部斜
視図である。
【図3】スクイズ部近傍を示す要部の概略構成図であ
る。
【図4】自動現像装置の制御部の一部を示す概略ブロッ
ク図である。
【図5】搬送モータの作動の一例を示すフローチャート
である。
【図6】(A)〜(D)はそれぞれスクイズ部のローラ
対を示す概略図であり、(A)は、ローラの下端部に水
滴が溜まった状態を示すシートフィルムの搬送方向の上
流側から見た正面図、(B)は、(A)の搬送幅方向か
ら見た側面図、(C)はローラが回転を開始した状態を
示す搬送幅方向から見た側面図、(D)は、水滴除去の
ための回転を終了させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置 12 シートフィルム(感光材料) 16 処理液処理部 18 乾燥部 70 スクイズ部 76 ローラ対 76A、76B ローラ 90 コントローラ(駆動制御手段) 92 挿入検出センサ 94 搬送モータ(駆動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野沢 良衛 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料を処理液によって処理する
    処理液処理部と、 処理液処理された写真感光材料を乾燥処理する乾燥部
    と、 処理液処理された写真感光材料をローラ対によって挟持
    して写真感光材料の表面に付着している水分をスクイズ
    しながら前記乾燥部へ送るスクイズ部と、 写真感光材料の処理時に前記スクイズ部のローラ対を駆
    動する駆動手段と、 を含む自動現像装置であって、 前記写真感光材料の非処理時に前記駆動手段を所定の時
    間間隔で駆動する駆動制御手段と、 を備えたことを特徴とする自動現像装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動制御手段は、前記写真感光材料
    の非処理時に前記ローラ対を少なくとも1回転させるよ
    うに前記駆動手段を作動させることを特徴とする請求項
    1に記載の自動現像装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動制御手段は、前記感光材料の非
    処理状態となって所定時間経過した後に、前記駆動手段
    を2回作動させることを特徴とする請求項1又は請求項
    2の何れかに記載の自動現像装置。
JP7298596A 1996-03-27 1996-03-27 自動現像装置 Pending JPH09265171A (ja)

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