JPH09265170A - 自動現像装置の搬送ローラの駆動方法 - Google Patents

自動現像装置の搬送ローラの駆動方法

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JPH09265170A
JPH09265170A JP7298196A JP7298196A JPH09265170A JP H09265170 A JPH09265170 A JP H09265170A JP 7298196 A JP7298196 A JP 7298196A JP 7298196 A JP7298196 A JP 7298196A JP H09265170 A JPH09265170 A JP H09265170A
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JP
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processing
automatic developing
developing device
roller
processing liquid
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JP7298196A
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English (en)
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Takero Yamamoto
健朗 山本
Yoshie Nozawa
良衛 野沢
Satoru Kanbe
哲 神部
Atsushi Ikeda
淳 池田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立ち上げ処理時に結露によって挿入ローラに
付着する水分の効率的な除去。 【解決手段】 電源スイッチがオンされると処理液の加
熱を開始し、処理液の温度を検出しながら経過時間の計
測を行う。立ち上げ処理を開始してから設定時間に達す
ると、一定時間だけ挿入ローラ対60、62を回転駆動
し、処理液中から蒸発した水分が結露して挿入ローラ対
に付着した水分を拡散させて蒸発させる。また、処理液
が設定温度に達する直前に、 挿入ローラ対を回転駆動さ
せ、挿入ローラ対に新たに付着した水分を除去した後
に、立ち上げ処理を終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送ローラの駆動
によって写真感光材料を、搬送しながら所定温度に維持
された処理液に浸漬して処理する自動現像装置に係り、
詳細には、少なくとも一部が処理液外に露出させて配置
されているローラの乾燥による固着を防ぎ、かつ処理液
の空気との接触による劣化を抑えた自動現像装置の搬送
ローラの駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線フィルム等の画像露光された写真感
光材料を処理する自動現像装置では、処理液中及び処理
液外に配置している多数の搬送ローラによって感光材料
を搬送しながら現像液、 定着液等の処理液に浸漬して処
理する。このような自動現像装置では、感光材料を効率
良くかつ最適な品質で仕上げるように装置が稼動中に
は、現像液、定着液等の処理液をそれぞれ所定の温度に
加熱し、活性化した状態で感光材料の処理を行うように
している。
【0003】また、自動現像装置の内部では、処理液外
に配置されている搬送ローラにも感光材料によって処理
槽内から持ち出された処理液が付着する。この液外に配
置した搬送ローラの表面に付着した処理液中の水分が蒸
発して濃縮したり、搬送ローラの表面に処理液中の成分
が析出すると、新たに処理されるべく搬送される感光材
料の表面を傷めたり感光材料に処理ムラを生じさせるな
どの処理の仕上がり不良の原因となる。
【0004】自動現像装置では、液外に配置した搬送ロ
ーラに付着した処理液による感光材料の仕上がり不良を
防止するために、処理槽へ補充する希釈用の水又は処理
槽から蒸発した水分を補うために補充する水を、これら
の搬送ローラを介して補充するようにして、搬送ローラ
の表面に付着した処理液の洗浄を行うようにしたものが
ある。
【0005】また、搬送ローラの固着を防止するため
に、感光材料を処理するために搬送ローラを連続的に駆
動する以外のときには、搬送ローラを所定時間毎に一定
時間駆動することは知られている。しかし、自動現像装
置においては、加熱されて活性化している処理液は、処
理液中に配置されている搬送ローラの回転によって攪拌
されることにより空気との接触に基づく劣化の可能性が
増えるため、搬送ローラの不必要な回転( 例えが感光材
料の非処理時の回転等) を抑える必要がある。
【0006】また、処理槽内の処理液の蒸発は、液面部
分に限定されるものであり、特に液外に配置された搬送
ローラとラック側板との間に生じる空間から空気が拡散
することによって処理液の蒸発が促進される。このため
に自動現像装置では、液外に配置されている搬送ローラ
を、ラック側板やガイド等によって包み込むようにし、
処理槽内の処理液と空気の接触面積である処理液の液面
面積を狭めると共に処理槽内を密閉できるようにした処
理ラック構造を用いている。これによって、自動現像装
置の稼動中は、処理槽内の処理液の液面近傍の空気中に
含まれる水分が飽和状態となるようにして処理液中の水
分の蒸発は勿論、感光材料によって持ち出されて液外の
搬送ローラの表面に付着した処理液中の水分の蒸発も抑
えることができる。
【0007】このように処理液の液面近傍及び液外の搬
送ローラの周囲を密閉した構造の自動現像装置では、処
理槽内の液外に配置した搬送ローラ等の部品が処理液中
から蒸発した水分によって高湿度となっている空気にさ
らされることになる。このため、液外の搬送ローラ等の
部品と周囲の空気との間に温度差が生じていると、結露
が生じる。自動現像装置は、低温ないし高湿度の環境下
に設置されることが多く、装置の停止中と稼働中との間
の温度差が大きいことが多い。このため、低温下( 例え
ば気温10°C)で自動現像装置を立ち上げると、装置
内部の低温状態となっている液外の部品が処理液中から
蒸発した水分を含む比較的高温となった空気にさらされ
るため、これらの部品に結露が生じてしまう。自動現像
装置の各処理槽の下流側の液外の搬送ローラ等には、洗
浄機構を設けることにより結露が生じても実質的に感光
材料の仕上がりに影響を及ぼすことがないような工夫が
なされていることがある。
【0008】一方、自動現像装置への感光材料の挿入口
と最上流の処理槽( 例えば現像槽)との間に設けられて
いる挿入ローラに水分が付着していると、この水分が現
像処理前の感光材料に付着することになり、感光材料に
現像ムラ等を引き起こして感光材料の仕上がりを損ねて
しまう。このため、自動現像装置の立ち上げ時に結露し
て付着した水分を、感光材料の処理に先立って除去する
必要がある。
【0009】挿入ローラの表面に付着している水分を除
去する方法としては、挿入ローラを回転駆動することに
より水分を絞り落とすことができるが、自動現像装置で
は、挿入ローラと一体で処理液中の搬送ローラも回転し
てしまうために、挿入ローラを回転駆動させただけで
は、立ち上げ時に処理液の劣化を進行させてしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮してなされたものであり、自動現像装置の立ち上げ時
に挿入ローラに結露によって付着する水分を効率良く除
去して、挿入ローラに結露等にによって付着した水分が
感光材料の仕上がりを損ねることがなくしかも処理液の
劣化がないようにするための挿入ローラを含む自動現像
装置の搬送ローラの駆動方法を提案することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
写真感光材料を駆動手段により駆動される搬送ローラに
よって搬送しながら、加熱手段によって所定温度に加熱
された処理槽内の処理液中に浸漬して処理する自動現像
装置において、前記搬送ローラの中で少なくとも一部が
処理液外に露出されて配置されているローラを、 処理液
の加熱を開始してから所定時間経過した後に、一定時間
の間、駆動することを特徴とする。
【0012】この発明によれば、自動現像装置の立ち上
げを開始(自動現像装置の電源スイッチをオンして、処
理液の加熱を開始)してから所定時間経過した後に、挿
入ローラ等の液外のローラを一定時間駆動することによ
り、処理液の温度が上昇し、この処理液の温度上昇に伴
って挿入ローラの周囲の空気の温度及び湿度が上昇する
ことにより、挿入ローラに結露によって水分が水滴とな
って現れても、この挿入ローラを回転駆動し、挿入ロー
ラの表面の水分をローラ表面に均一に拡散させて、蒸発
し易くして結露した水分を除去する。
【0013】このようにして挿入ローラを回転させるこ
とにより、自動現像装置の立ち上げ時に結露によって挿
入用ローラの表面に部分的に水分が付着しても、この水
分を除去することができ、挿入用ローラの表面に付着し
た水分によって感光材料の仕上がりが損ねられてしまう
ことがない。
【0014】前記所定時間は、液外ローラの温度と処理
液の加温により処理液から蒸発する蒸気との温度差が大
きく最も結露し易い状態となる時間であることが好まし
い。したがって、処理液の加温開始から加温終了までの
時間であるのが普通である。
【0015】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
発明であって、前記搬送ローラの回転駆動を、所定の時
間間隔をおいて1〜2回行わせることを特徴とする。
【0016】2回目の駆動は、処理液の加温が終了する
直前が好ましい。2回目の駆動時には、液外ローラの温
度が上昇しているので結露は少ないが、直ちに写真感光
材料の処理を開始する可能性があるので、行うのが好ま
しい。その後は、結露の可能性はさらに小さいので、通
常は駆動させる必要はない。
【0017】なお、本発明を適用する自動現像装置は、
処理液中の水分が蒸発するのを防止するために、浮蓋等
によって処理槽中の処理液が空気と接触する面積を狭め
ると共に、処理液の液面近傍及び液外に配置している挿
入ローラを含む搬送ローラの周囲に新鮮な空気が流れこ
むのを抑えてこれらのローラが冷やされることがない構
造であることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】図1には、自動現像装置10の概
略構成を示している。自動現像装置10は、本体14内
に写真感光材料の一種であるシートフィルム(以下「フ
ィルム12」と言う)を処理液に浸漬して処理する処理
液処理部16と、処理液処理したフィルム12を乾燥処
理する乾燥部18と、を備えている。
【0019】処理液処理部16は、処理タンク20を備
えている。処理タンク20は、内部が現像液を貯留する
現像槽22、定着液を貯留する定着槽24及び水洗水を
貯留する水洗槽26に仕切られている(以下総称すると
きは「処理槽」と言う)。
【0020】現像槽22、定着槽24及び水洗槽26に
は、それぞれ処理ラック28、30、32によってフィ
ルム12を略U字状に案内搬送しながらそれぞれの処理
液に浸漬して処理するための搬送路が形成されている。
【0021】本体14には、現像槽22の上流側(図1
の紙面左側)に挿入口44が形成されており、この挿入
口44と現像槽22の間に挿入ラック34が配設されて
いる。挿入ラック34には、2組のローラ対、挿入ロー
ラ対60、62が配設されている。挿入口44から挿入
されるフィルム12は、挿入ラック34の挿入ローラ対
60によって挟持されて本体14内へ引き入れられる
と、挿入ローラ対62に挟持されて現像槽22内へ送り
込まれる。
【0022】現像槽22と定着槽24の間及び定着槽2
4と水洗槽26の間には、クロスオーバーラック50、
52が設けられている。クロスオーバーラック50、5
2は、処理液の液面上方に配置される搬送ローラ56、
58を備えており、上流側の処理槽から送り出されたフ
ィルム12を挟持しながら搬送して下流側の処理槽へ送
り込む。また、水洗部26の下流側(図1の紙面右側)
には、スクイズ部36が設けられており、水洗処理の終
了したフィルム12をその表面に付着している水分を除
去(スクイズ)しながら乾燥部18へ搬送する。
【0023】乾燥部18には、複数のローラを千鳥状に
配置したローラ群38によって、スクイズ部36から送
り込まれたフィルム12を上方へ向けて搬送する搬送路
が形成されている。また、乾燥部18内には、図示しな
い乾燥風発生手段によって発生された乾燥風が供給され
る。乾燥部18では、フィルム12を搬送しながら、乾
燥風によってフィルム12の乾燥処理を行う。
【0024】乾燥処理の終了したフィルム12は、乾燥
部18の上部のターン部42によって、処理液処理部1
6の上部を覆うカバー46に設けられている排出用トレ
イ48の上へ排出されて集積される。
【0025】この自動現像装置10の処理液処理部16
には、処理ラック28、30、32に浮蓋としての機能
をもったガイド部54、55が設けられている。これら
のガイド部54、55は、フィルム12が通過するスリ
ット状の開口が形成されているのみで、各処理槽内の処
理液の液面に接してそれらの表面を覆い、各処理槽内の
処理液の液面が空気と接触する面積を狭め、処理槽内の
処理液が新鮮な空気と接触することにより生じる処理液
の酸化や処理液表面からの水分の蒸発等の防止を図って
いる。
【0026】また、クロスオーバーラック50、52に
は、搬送ローラ56、58の周囲を含むフィルム12の
搬送路を略密閉する状態で囲っている。また、ラック部
100には、搬送ローラ56、58に対抗して受水口6
4が設けられている。この受水口64の底部には、貫通
孔66が形成されており、受水口64に水を供給するこ
とにより、この水が貫通孔66から搬送ローラ56、5
8へ流れ落ち手、搬送ローラ56、58を洗浄できるよ
うにしている。また、処理ラック28、30、32のガ
イド部54、55には、搬送ローラ56、58の下方に
貫通孔68が形成されており、搬送ローラ56、58を
洗浄した水を処理槽へ回収できるようにしている。すな
わち、自動現像装置10では、各処理槽へ供給( 補充)
する水を受水口64を介して供給することにより、この
水によって搬送ローラ56、58の洗浄を行っている。
【0027】図2には、自動現像装置10の作動を制御
する制御部70の概略を示している。この制御部70
は、図示しないマイクロコンピュータを有するコントロ
ーラ72を備えている。このコントローラ72には、電
源スイッチ74、操作パネル76及び電源部78が接続
されている。自動現像装置10では、電源スイッチ74
をオンすることにより、電源部78から後述する種々の
ポンプ等の作動用の電力が供給される。また、操作パネ
ル76は、装置を稼働させるための種々の設定が可能で
あると共に、設定内容及び自動現像装置10の動作状態
等の種々の表示が可能となっている。
【0028】また、コントローラ72には、現像槽22
内の現像液を循環させる現像液循環ポンプ80、定着槽
24内の定着液を循環させる定着液循環ポンプ82、処
理液の加熱用のカートリッジヒータ84及び現像液(又
は定着液)の温度を検出する温度センサ86が接続され
ている。コントローラ72は、電源スイッチ74がオン
されている自動現像装置10の稼動中は、温度センサ8
6の検出結果に基づいてカートリッジヒータ84をオン
/オフ制御しながら現像液循環ポンプ80及び定着液循
環ポンプ82を作動させながらカートリッジヒータ84
を作動させて、現像液及び定着液をそれぞれ所定の温度
に維持している。
【0029】さらに、コントローラ72には、現像補充
液ポンプ88、定着補充液ポンプ90、給水ポンプ9
2、94及び処理液処理部16及び乾燥部18に設けら
れている搬送ローラ回転駆動する搬送モータ96が接続
されている。また、図1に示すように、自動現像装置1
0には、挿入口44の近傍に挿入検出センサ98が設け
られており、この挿入検出センサ98がコントローラ7
2に接続されている( 図2参照)。
【0030】コントローラ72は、挿入検出センサ98
が挿入口44から挿入されるフィルム12を検出する毎
に所定時間搬送モータ96を作動させて処理液処理部1
6及び乾燥部18内の各搬送ローラを回転駆動させて、
フィルム12の搬送して処理を行う。
【0031】また、コントローラ72は、フィルム12
の先端から後端までの通過を検出することにより、自動
現像装置10の処理量( 処理したフィルム12の面積)
を演算し、この演算結果に基づいて、現像補充液ポンプ
88、定着補充液ポンプ90及び給水ポンプ92、94
を作動させて補充液の補充を行う。この時、給水ポンプ
92、94からの水をラック部100の受水口64へ給
水しながら搬送モータ96を作動させて、液外( クロス
オーバーラック50、52) に配置している搬送ローラ
56、58の洗浄を行う。
【0032】給水ポンプ92、94が供給する水は、自
動現像装置10の内部に設けられている図示しない給水
タンクに貯留しており、自動現像装置10の稼働開始時
及び稼働中に、機外からこの給水タンクへ水道水等が供
給される。
【0033】ところで、自動現像装置10では、稼動停
止状態から電源スイッチ74をオンすることにより、現
像液、定着液の加熱を開始してフィルム12を最適に処
理できるように予め設定されている温度( 例えば35°
C) とする所謂処理液の立ち上げを開始する。この処理
液の加熱に伴って装置内部の各部品の温度が徐々に上昇
し、自動現像装置10の内部が処理液の温度に応じた平
衡状態となるようにしている。
【0034】自動現像装置10では、処理液は勿論内部
の各部品が処理液などによって温度的に平衡状態となる
と、装置内部の部品の温度の影響を全く受けることなく
フィルム12の処理を行うことができるようになってい
るが、少なくとも各処理液及び乾燥部18内がそれぞれ
設定温度に達することによりフィルム12を適切な品質
で仕上げることができるようになっている。
【0035】この自動現像装置10では、処理タンク2
0の上部をクロスオーバーラック50、52によって覆
っているため、処理液中から蒸発した水分によって高湿
度に保たれるようにしている。これにより、処理槽内の
処理液及びフィルム12によって持ち出されて液外の搬
送ローラ56、58に付着した処理液中の水分が蒸発す
るのを抑えている。したがって、搬送ローラ56、58
に付着した処理液が濃縮したり、処理液中の成分が析出
するなどして、フィルム12の仕上がり品質が損ねられ
てしまうのを防止することができている。
【0036】一方、自動現像装置10では、処理液の立
ち上げ処理を行うことによって、装置内部が温度的に環
境温度に近い平衡状態となるようになっているため、装
置の内部が温度的に平衡状態となるまでの間は、処理液
中から蒸発した水分によって高湿度となる空気よりも液
外の部品の温度が低いために、装置の立ち上げ処理が終
了するまでは液外の部品に結露が生じ易くなっている。
特に挿入口44と現像槽22の間に設けられている挿入
ラック34の挿入ローラ対60、62に結露した水分が
水滴となって付着していると、この水滴がフィルム12
に付着して、フィルム12に現像ムラ等の処理ムラを生
じさせる。
【0037】自動現像装置10では、立ち上げ処理時に
所定のタイミングで挿入ローラ対60、62を回転駆動
させることにより、結露によって生じる水滴の除去を効
率的に行うようにしている。すなわち、自動現像装置1
0では、電源スイッチ74がオンされて処理液の立ち上
げ処理を開始してから所定時間経過した後に、挿入ロー
ラ対60、62を一定時間回転駆動させることにより、
挿入ローラ対60及び62の表面に付着していた水滴を
拡散させるのである。
【0038】自動現像装置10では、挿入ローラ対6
0、62を回転駆動するタイミング、すなわち搬送モー
タ96を作動させるタイミングとして、処理液の立ち上
げが終了するまでに少なくとも1回作動させ、また、自
動現像装置10の内部が温度的に平衡状態となるまでに
少なくとも1回作動させるようにしている。なお、処理
液の立ち上げを開始してから最初に搬送モータ96を作
動させる時間及び1回の搬送モータ96の作動時間及び
搬送モータ96を作動させる時間間隔は、自動現像装置
10が設置されている環境( 特に環境温度)によって設
定できるものであっても良く、カートリッジヒータ84
の能力等を考慮して予め設定しておくものであってもよ
い。
【0039】次に本実施の形態の作用を説明する。自動
現像装置10では、フィルム12が挿入口44から挿入
されるフィルム12を挿入検出センサ98によって検出
すると、搬送モータ96を作動させる。これにより、挿
入口44から挿入されたフィルム12は、挿入ラック3
4の挿入ローラ対60によって自動現像装置10内へ引
き入れられ、挿入ローラ対62によって挟持されて処理
液処理部16の現像槽22へ送り込まれる。処理液処理
部16へ送り込まれたフィルム12は、現像槽22、定
着槽24及び水洗槽26内を順に搬送されて、現像、定
着及び水洗の各処理液処理が順に行われる。水洗処理の
終了したフィルム12はスイクズ部36によってスクイ
ズされながら搬送されて乾燥部18へ送られる。乾燥部
18では、乾燥風によってフィルム12を乾燥処理した
後、排出用トレイ48上へ排出する。
【0040】ところで、自動現像装置10を立ち上げる
ときには、各処理槽から蒸発した水分によって挿入ラッ
ク34やクロスオーバーラック50、52に設けられて
いる挿入ローラ対60、62、ローラ対56、58等の
液外( 処理液外) の部品には結露が生じる。挿入ラック
34に設けられている挿入ローラ対60、62に結露に
よって水分が付着していると、この水分が現像槽22へ
送り込まれるフィルム12の表面に付着して処理ムラを
引き起こしてしまうことがある。このため、本実施の形
態に適用した自動現像装置10では、立ち上げ処理時に
挿入ローラ対60、62に付着する水分の除去を行って
いる。
【0041】例えば、本実施の形態に適用している自動
現像装置10は、一例として処理液の立ち上げ時間が2
0分から30分( 例えば外気温度が10°Cのときに現
像液を35°Cまで立ち上げるのに約35分要する)で
あり、少なく60分以内に内部が温度的な平衡状態に達
する( 立ち上げ処理が終了する)ようになっている。こ
こから、以下の説明では、立ち上げ処理を開始(自動現
像装置10の電源スイッチ74をオン)してから15分
後に1分間、30分後に1分間ずつ搬送モータ96を作
動( ON)させて挿入ローラ対60、62を回転駆動す
るように設定している。
【0042】この後は、フィルム12が挿入口44へ挿
入されたことを、挿入ローラ対60の近傍に取付けた挿
入検出センサ98が検出すると、搬送モータ96が作動
を開始し、フィルム12を所定の搬送経路に沿って搬送
しながら、フィルム12に対して処理を行う。挿入検出
センサ98がフィルム12の後端の通過を検出してから
所定時間後、または、乾燥部18の排出口の近傍に設け
られた排出センサがフィルム12の排出を検出すると、
搬送モータ96の作動を停止させる。
【0043】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明では、自動現
像装置の立ち上げ処理を開始して所定時間経過した後
に、挿入ローラ等を一定時間駆動させることで、結露に
よって挿入ローラに付着した水滴を拡散させて除去する
ことができる。これによって、自動現像装置の立ち上げ
時に生じる結露により感光材料の仕上がりを損ねること
がなく、立ち上げ直後から感光材料を最適名品質で仕上
げることができる。
【0044】また、本発明では挿入ローラの回転駆動を
最低限に抑えることにより、挿入ローラの回転駆動に伴
って処理液中の搬送ローラが回転することによって生じ
る処理液の劣化を抑えることができる優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した自動現像装置の概略構
成図である。
【図2】自動現像装置の制御部の概略構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置 12 フィルム(写真感光材料) 16 処理液処理部 22 現像槽 24 定着槽 34 挿入ラック 60、62 挿入ローラ 72 コントローラ 84 カートリッジヒータ( 加熱手段) 86 温度センサ 96 搬送モータ 98 挿入検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 淳 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機器 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料を駆動手段により駆動され
    る搬送ローラによって搬送しながら、加熱手段によって
    所定温度に加熱された処理槽内の処理液中に浸漬して処
    理する自動現像装置において、前記搬送ローラの中で少
    なくとも一部が処理液外に露出されて配置されているロ
    ーラを、 処理液の加熱を開始してから所定時間経過した
    後に、一定時間の間、駆動することを特徴とする自動現
    像装置の搬送ローラの駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記搬送ローラの回転駆動を、所定の時
    間間隔をおいて1〜2回行わせることを特徴とする請求
    項1に記載の自動現像装置の搬送ローラの駆動方法。
JP7298196A 1996-03-27 1996-03-27 自動現像装置の搬送ローラの駆動方法 Pending JPH09265170A (ja)

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JP7298196A Pending JPH09265170A (ja) 1996-03-27 1996-03-27 自動現像装置の搬送ローラの駆動方法

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JP (1) JPH09265170A (ja)

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