JPH08117735A - 感光性平版印刷版の処理廃液の処理装置 - Google Patents

感光性平版印刷版の処理廃液の処理装置

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JPH08117735A
JPH08117735A JP26034394A JP26034394A JPH08117735A JP H08117735 A JPH08117735 A JP H08117735A JP 26034394 A JP26034394 A JP 26034394A JP 26034394 A JP26034394 A JP 26034394A JP H08117735 A JPH08117735 A JP H08117735A
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waste liquid
treatment
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photosensitive lithographic
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Application number
JP26034394A
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Ryoji Hattori
良司 服部
Yoko Hirai
葉子 平井
Hideyuki Nakai
英之 中井
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Konica Minolta Inc
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光性平版印刷版の処理で生じる廃液の処理
コストを低減し、廃液を再利用するときの汚れの発生を
防止し、固形分の除去性能が向上する処理廃液の処理装
置を提供する。 【構成】 廃液と接触している複数の縦型の回転ディス
クと該ディスクに接触している耐熱及び耐アルカリ性物
質からなる串型のブレードを有する感光性平版印刷版の
処理廃液の処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版の処
理で排出される廃液の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光性成分としてジアゾ化合物や
o-キノンジアジド化合物等を用いた感光性平版印刷版の
処理は、通常自動現像機を用い、画像露光された感光性
平版印刷版を搬送しながら、その感光層の表面に現像液
を付与して画像様に感光層を溶出させる現像工程、及び
該現像工程の後に、必要により、水洗工程、リンス液に
よる処理や不感脂化処理の工程等が付加される。このよ
うな処理において、現像工程では、現像槽に入れた現像
液をシャワーノズルから版面に供給し流下した現像液は
該現像液槽に戻して繰り返し使用する方法、現像液を入
れた現像槽に感光性平版印刷版を浸漬して現像する方
法、新液を感光層面に付与して現像する方法等が行われ
ている。
【0003】そして、現像液を繰り返し使用する方法で
は、処理によって消費された成分を補充し、また、処理
によって処理液中に混入したり蒸発によって濃化する成
分を除去して処理液性能を一定に維持する手段がとられ
ており、上記補充のために補充液が処理液に補充され、
上記濃化成分の除去のために処理液の一部が、また、処
理液性能が許容限度外となるような場合には処理液の全
部が廃液として処分される。また、新液を付与する現像
方法では、現像に使用された液は廃液とされる。現像以
降の処理工程においても、前工程からの持ち込み等によ
って処理液が疲労し、現像液の場合と同様に処理廃液を
生じる。
【0004】ところで、写真フィルム又は印画紙等の感
光材料の処理処理で排出される廃液の処理方法として、
加熱ディスク上に現像廃液を滴下して加熱し、凝縮又は
固化させるとともに凝縮物又は固形物を掻き落とす現像
廃液の処理装置が提案されている(特開昭63-128345号
公報)。しかしながら、この技術を感光性平版印刷版の
処理廃液に適用すると、回転ディスク上への廃液の供給
手段が単にパイプから廃液を滴下させるものであるた
め、廃液の供給量が多すぎると湿潤固体しか得られ無い
問題、及びディスクの使用効率が悪いという問題があっ
た。
【0005】上記の他に、廃液の処理方法としては、複
数のエンドレスベルトを空隙を設けて重畳したものに廃
液を付着又は含浸させ蒸発させる方法(特開平2-277590
号公報)、エンドレスベルトに廃液を付着又は含浸させ
加熱した空気で蒸発させ冷却凝縮する方法(特開平3-26
385号公報)、水選択吸収性のエンドレスベルトで水分
を吸収させ吸水部材から脱水した水を廃液と分離する方
法(特開平4-48989号公報)等が知られているが、これ
らの方法では、廃液の処理効率が低いために処理コスト
が大きい問題がある。また、廃液中に混入した固形分の
除去が不十分であったために処理液を再利用した場合、
次の後処理槽に混入して製版後の印刷時に非画像部が汚
れてしまう問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記のような問題を解決しようとするもので、
本発明の目的は、処理コストが低減され、廃液を再利用
するときの汚れが防止され、固形分除去性が向上する感
光性平版印刷版の処理廃液の処理装置を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、廃
液と接触している複数の縦型の回転ディスクと該回転デ
ィスクに接触している串型のブレードを有することを特
徴とする感光性平版印刷版の処理廃液の処理装置によっ
て達成される。
【0008】上記串型のブレードの上記回転ディスクと
の接触部及び上記回転ディスクが少なくとも耐熱性部材
からなり、かつ上記串型のブレード及び上記回転ディス
クの廃液との接触部が少なくとも耐アルカリ性部材から
なることが好ましい。
【0009】本発明の処理装置によれば、水平状に回転
する1枚の円盤上で蒸発濃縮する方法及びエンドレスベ
ルトを使用する公知の方法と比べて処理効率が改善さ
れ、それにより処理コストが低減する。また、本発明の
処理装置を設けた感光性平版印刷版の現像処理装置によ
れば、長期の現像処理を行っても廃液中に固形分、汚れ
等が発生せず、感光性平版印刷版に該固形分、汚れ等が
版面に付着することがないので版上の汚れを生じない。
また、本発明の処理装置は、廃液の処理効率(蒸発量/
供給熱量)が改善されるので処理コストが低減する。更
にまた、本発明の構成によれば、特開平3-26385号又は
同4-48989号公報記載の発明と対比して、廃液との接触
面積が大きいために廃液からの不純物を取り除く量を多
くすることができ、また不純物を効率良く除くことがで
きる。
【0010】本発明において、回転ディスクの大きさは
好ましくは直径が5〜100cm、より好ましくは10〜50cm
である。複数の回転ディスクは互いに平行配設し、その
数は2つ以上でよいが、好ましくは3つ以上である。1
枚の回転ディスクで本発明と同等の蒸発量を得るには回
転ディスクの直径を大きくする必要があり、処理装置の
占めるスペースが大きくなるが、本発明は複数の回転デ
ィスクを備えるので同一の処理量に対して処理装置の占
めるスペースを小さくすることができる。串型のブレー
ドは、回転ディスクと接触し、回転ディスクから十分に
固形分が除去できる強度を有することが必要である。串
型のブレードは、材質においても回転ディスクとの接触
部が少なくとも耐熱性及び耐アルカリ性であることが好
ましく、また除去された固形分を収蔵できる構造を有す
ることが好ましい。更に、本発明の処理装置は、処理装
置の処理液槽から処理液の廃液を導入し処理してスラッ
ジが除去された廃液を該処理液槽へ戻して処理液を循環
させる構造とすることが好ましい。回転ディスクの温度
は常温ないし120℃とすることが好ましく、特に50〜100
℃の範囲に加熱することが好ましい。
【0011】回転ディスク及び串型のブレードの回転デ
ィスクと接触する部分を形成する材料は、耐アルカリ性
及び耐熱性を有していることが好ましい。耐アルカリ性
及び耐熱性を有する材料としては任意のものを用いるこ
とができる。該材料として例えばポリ塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステ
ル、フッ素樹脂、ポリイミド、ポリエーテルサルホン、
金属、発泡プラスチック等の公知の材料を用いることが
できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の廃液の処理装置を設けた感光性平
版印刷版の自動現像機の一実施例の概略構成を示したも
ので、該処理装置は、感光性平版印刷版を挿入する挿入
部A、現像を行う現像部B、水洗を行う水洗部C、リン
ス液又はガム液による処理を行うフィニシャー部D、乾
燥を行う乾燥部E、及び感光性平版印刷版の自動現像機
への挿入を検知し、かつ挿入された感光性平版印刷版の
面積を検出するセンサ及び図示されない制御機構から主
として構成されている。PSは感光性平版印刷版又はそ
の搬送路である。
【0013】挿入部Aは、感光性平版印刷版の挿入を案
内する挿入台1、感光性平版印刷版を反射光で検出する
光学センサ2、感光性平版印刷版をニップして搬送する
ニップ搬送ローラ3を備えている。
【0014】現像部Bは、感光性平版印刷版をニップ搬
送ローラ3、搬送ローラ4により、現像槽5に容れた現
像液中を湾曲して搬送するようになっており、現像槽5
中での浸漬現像中に現像液を感光性平版印刷版の感光層
面に噴射させる処理液吐出ノズル6、処理液吐出ノズル
6へ現像液を送るマグネットポンプ7、感光性平版印刷
版の表面をこすって現像を促進させるブラシローラ8、
感光性平版印刷版を支持する版押さえローラ9、現像液
の温度を所定の温度範囲に維持するためのヒータ10、濃
縮現像補充液を容れる濃縮現像補充液タンク14、濃縮現
像補充液を現像槽5へ送るベローズポンプ12、希釈水を
容れる希釈水タンク15、希釈水を現像槽5へ送るベロー
ズポンプ13、現像槽5からオーバーフローした現像液を
現像槽5へ戻すベローズポンプ11、現像廃液タンク17、
現像液の表面を覆い現像液の空気との接触面積を減らす
ための蓋18、感光性平版印刷版の処理に応じて補充を行
う補充回路(図示せず)から主として構成されている。
【0015】水洗部Cは、水洗水を容れる水洗水槽20、
水洗水槽20内の水洗水を感光性平版印刷版の表面に噴射
する処理液吐出ノズル6、水洗水槽20内の水洗水を処理
液吐出ノズル6へ送るポンプ21、ニップ搬送ローラ3及
び水洗水の廃液を処理する本発明の処理装置22から主と
して構成されている。処理装置22は、処理箱23の内部に
縦型の回転ディスク24、串型のブレード25、水洗水槽20
内の水洗水を処理箱23内へ送るポンプ26、処理箱23内の
液を処理液吐出ノズル6へ送るポンプ27並びに回転ディ
スク24、ポンプ26,27等の作動を制御する図示しない制
御機構から主として構成されている。
【0016】フィニシャー部Dは、リンス液又はガム液
を容れるフィニシャー液槽40、マグネットポンプ41、処
理液吐出ノズル6、ニップ搬送ローラ3、濃縮フィニシ
ャー補充液タンク16、濃縮フィニシャー補充液をフィニ
シャー液槽40に送るベローズポンプ43、希釈水タンク1
5、希釈水をフィニシャー液槽40に送るベローズポンプ4
2、感光性平版印刷版の処理に応じて補充を行う補充回
路(図示せず)から主として構成されている。同図にお
いて、*1と*1と、*2と*2とはそれぞれ配管で接
続されている。乾燥部Eは、乾燥風吐出ノズル50、ニッ
プ搬送ローラ3から主として構成されている。
【0017】上記自動現像機の挿入部Aに設けた光学セ
ンサ2は、自動現像機の幅方向にわたって等間隔に多数
個配設されており、これらの光学センサは感光性平版印
刷版の表面による反射光を検出し、この検出信号を図示
されない補充回路によって積分して積分信号を得て、こ
の積分された面積に比例する所要の補充量が補充される
ようにベローズポンプ12,13,42,43の作動を制御する
ように構成されている。また、上記補充回路には感光性
平版印刷版の処理に関係なく単位時間当たり一定量の補
充液を補充する機能を持たせてある。
【0018】上記処理装置22の一部切欠斜視図を図2に
示す。処理箱23の内部には回転面を縦方向(垂直方向)
に設置した回転ディスク24の複数と串型のブレード25を
有し、処理箱23内に処理すべき廃液を送入する管路28と
処理箱23内の液を外部へ排出する管路29とを有してい
る。
【0019】回転ディスク24は、円盤状部材からなり、
その複数個(この図では10個)が平行かつ等間隔に回転
軸30に固定され、回転ディスク24の回転面が水平面に対
して垂直に処理箱23の内部に設けられている。回転軸30
とそれに固定されている回転ディスク24は図示しない駆
動装置により矢印方向へ回転するようになっている。回
転ディスク24は少なくとも表面が耐食性かつ伝熱性の材
料(例えばステンレス鋼板)からなり、その表面を加熱
する加熱手段(不図示)を有している。この加熱手段と
しては、例えば、回転ディスク24の内部に電熱ヒータを
内設し通電して加熱する手段が挙げられる。
【0020】串型のブレード25は、そのエッジが回転し
ている回転ディスク24の表面に接して該表面に付着する
スラッジを掻き取るようになっており、掻き取られたス
ラッジは串型のブレード25の上面に沿って滑落し、串型
のブレード25の一端に形成されたスラッジ溜め部25aに
収容されるようになっている。また、串型のブレード25
は処理箱23の内面の所定位置に着脱自在に固定されるよ
うに構成されている。
【0021】処理箱23は上記の他に、処理箱23内の液面
の上限及び下限を検出する液面検出センサ、管路28を通
じて廃液を処理箱23内へ注入する注入用ポンプ、管路29
から処理箱23内の廃液を排出する排出用ポンプ、及び液
面センサが液面の下限を検出すると液面センサが上限を
検出するまで上記注入用ポンプを作動し、次いで回転デ
ィスク24の回転と加熱手段を所定時間作動させ、次いで
上記排出用ポンプを作動して処理箱23内の液を排出する
制御機構を有している(図示せず)。上記液面の上限
は、回転ディスク24の下部が廃液中に浸漬する所定の高
さに設定する。
【0022】図3に処理装置22の断面図を示す。同図に
示すように、串型のブレード25の上面は掻きとったスラ
ッジが該上面を滑落してスラッジ溜め部25aへ収容され
るように水平面に対して傾斜を有している。この傾斜は
上記上面を形成する材質等にもよるが通常20°前後が好
ましい。処理箱23はその上部に開閉できる蓋23aを有
し、蓋23aを開けて串型のブレード25を取り出せるよう
になっている。串型のブレード25はその係止面25bで処
理箱23の内面に取り外し自在に固定できるようになって
いる。また、処理箱23には回転ディスク24で蒸発させた
蒸気を排出するダクト31及び排気ファン32と、空気の吸
込み口23bとを有してる。処理箱23から排出する蒸気は
そのまま排出してもかまわないが、好ましくは、排出口
から出た蒸気を冷却し、処理箱23へ戻すか又は自動現像
機の水洗水槽20へ戻して循環使用することが好ましい。
【0023】次に、この処理装置の動作について説明す
る。図示しない制御機構により管路28から処理すべき廃
液が処理箱23内の所定液面高さまで注入されると、回転
ディスク24の加熱と回転及び排気ファン32の作動が開始
される。処理箱23内の廃液に浸漬している回転ディスク
24の下部から回転により回転ディスク24の表面に付着
し、加熱され、串型のブレード25に達するまでに廃液中
の蒸発成分が蒸発して濃縮され、濃縮物(スラッジ)が
串型のブレード25により掻き取られる。掻き取られたス
ラッジは串型のブレード25の上面を滑落してスラッジ溜
め部25aへ蓄積する。このような操作を所定時間続けた
後、回転ディスク24の加熱と回転及び排気ファンの作動
を停止し、ポンプ27が作動して処理箱23内の液を水洗水
槽20へ戻す。
【0024】本発明の処理装置の別の実施例を図4に示
す。同図に示す処理装置62は処理箱の構造及び廃液を送
入する管路28の取り付け位置のほかは図1〜図3に示す
ものと同じである。処理箱63は、その下部に複数の凹部
63aを設け、その複数の凸部63b内に回転ディスク24の
下部が入る構造とし、この凹部63aを設けることによっ
て処理箱内の液量を少なくし液の循環量を多くすること
によって処理効率を高めるように構成したものである。
本発明の処理装置は、上記のような処理箱にオーバーフ
ロー排出口を設け、回転ディスクの回転時にこの排出口
から下方に廃液を排出し、排出した廃液を処理箱に循環
して流入させるように構成してもよい。
【0025】本発明の廃液の処理装置が適用される被処
理物及びその処理には次のようなものが包含される:感
光性物質としてジアゾ化合物を用いたネガ型感光層を有
する感光材料、o-キノンジアジド化合物を用いたポジ型
感光層を有する感光材料、マレイミド基含有光架橋ポリ
マーからなるポジ現ネガ型感光材料、及びフォトポリマ
ーを用いた感光材料並びにその処理。より具体的には、
例えば、特開昭62-175757号、同62-24264号、同62-2576
1号、同62-35351号、同62-73271号、同62-75535号、同6
2-89060号、同62-125357号、同62-133460号、同62-1591
48号、同62-168160号、同62-175758号、同62-238565
号、同63-188141号、同63-200154号、同63-205658号、
特開平1-159654号、同2-236552号、同2-189547号公報に
記載されているような感光性平版印刷版とその処理が挙
げられる。
【0026】次に、本発明の処理装置を使用して廃液を
処理した実験例を示す。
【0027】実験例1 図1に示す自動現像機の現像槽5に下記現像液組成物1
を24l、水洗水槽20に水を10l仕込み、各液温を30℃に
調整した。また、現像時間が12秒間になるように感光性
平版印刷版の搬送速度を調整した。下記現像補充液組成
物Aの補充量が感光性平版印刷版を5m2処理する毎に21
ml、自動現像機の稼働時間が1時間に達する毎に110m
l、自動現像機の停止時間1時間当たり167mlになるよう
に、また、ガム液の補充量が感光性平版印刷版を5m2
理する毎に30ml、自動現像機の稼働が1時間に達する毎
に17ml、自動現像機の停止時間1時間当たり17mlになる
ようにした。
【0028】感光性平版印刷版としてポジ型感光性平版
印刷版KM(コニカ(株)製)の1003mm×800mmサイズを2
0000m2処理した。この水洗水槽20中の廃液を処理箱23に
入れ処理を行った。処理装置22による処理条件は、処理
量を1時間当たり5l、排出量は1分毎に130mlになる
ように調整した。回転ディスク24の回転数を300rpm、温
度を80℃とした。この処理において、固形分の除去性及
び汚れ性について下記の方法で評価した。結果を下記表
1に示す。
【0029】固形分除去性の評価 上記処理の後、串型のブレード25上に掻き取られた固形
分を100℃で3時間乾燥させ、その重量を測定して固形
分の量とした。
【0030】汚れ性の評価 前記感光性平版印刷版KMにフィルム原稿を密着させて
2kWのメタルハライドランプで90cmの距離から60秒間
露光した。この試料を前記感光性平版印刷版を0m2,10
00m2,5000m2,10000m2,15000m2,20000m2それぞれ処
理した後に処理を行って得られた平版印刷版を印刷機
(ハイデルGTO)でコート紙、印刷インキ(東洋イン
キ製造(株)製ハイプラスM紅)及び湿し水(コニカ(株)
製SEU−3:2.5%)を使用し、1万枚印刷したとき
の非画像部を下記の評価基準で目視評価した。
【0031】○:非画線部が汚れていない。
【0032】×:非画線部にインキが着肉されていて印
刷不良を起こしている。
【0033】実験例2 図1に示す自動現像機の現像槽5に下記現像液組成物2
を24l、水洗水槽20に水を10l仕込み、各液温を30℃に
調整した。また、現像時間が12秒間になるように感光性
平版印刷版の搬送速度を調整した。下記現像補充液組成
物Bの補充量が感光性平版印刷版を5m2処理する毎に21
ml、自動現像機の稼働時間が1時間に達する毎に110m
l、自動現像機の停止時間1時間当たり167mlになるよう
に、また、ガム液の補充量が感光性平版印刷版を5m2
理する毎に30ml、自動現像機の稼働が1時間に達する毎
に17ml、自動現像機の停止時間1時間当たり17mlになる
ようにした。
【0034】感光性平版印刷版としてネガ型感光性平版
印刷版SWN−X(コニカ(株)製)の1003mm×800mmサ
イズを20000m2処理した。この水洗水槽20中の廃液を処
理箱23に入れ処理を行った。回転ディスク24の回転数を
300rpm、温度を80℃とした。この処理において、固形分
の除去性及び汚れ性について実験例1と同様に評価し
た。結果を下記表1に示す。
【0035】実験例3 図1に示す自動現像機の現像槽5に下記現像液組成物3
を24l、水洗水槽20に水を10l仕込み、各液温を30℃に
調整した。また、現像時間が12秒間になるように感光性
平版印刷版の搬送速度を調整した。下記現像補充液組成
物Cの補充量が感光性平版印刷版を5m2処理する毎に21
ml、自動現像機の稼働時間が1時間に達する毎に110m
l、自動現像機の停止時間1時間当たり167mlになるよう
に、また、ガム液の補充量が感光性平版印刷版を5m2
理する毎に30ml、自動現像機の稼働が1時間に達する毎
に17ml、自動現像機の停止時間1時間当たり17mlになる
ようにした。
【0036】感光性平版印刷版としてポジ型感光性平版
印刷版KMとネガ型感光性平版印刷版SWN−X(コニ
カ(株)製)の1003mm×800mmサイズを8:2の比率で2
0000m処理した。この水洗水槽20中の廃液を処
理箱23に入れ処理を行った。回転ディスク24の回転数を
300rpm、温度を80℃とした。この処理において、固形分
の除去性及び汚れ性について実験例1と同様に評価し
た。結果を下記表1に示す。
【0037】 現像液組成物1 A珪酸カリウム 120重量部 水酸化カリウム(50%水溶液) 13重量部 水 620重量部 現像液組成物2 ベンジルアルコール 72重量部 ジエタノールアミン 42重量部 ペレックスNBL(花王(株)製) 18重量部 亜硫酸カリウム 9重量部 水 300重量部 現像液組成物3 プロピレングリコール 7重量部 p-t-ブチル安息香酸 4重量部 水酸化カリウム(50%水溶液) 30重量部 エマルゲン147 1重量部 A珪酸カリウム 31重量部 トリエタノールアミン 6重量部 水 159重量部 現像補充液組成物A A珪酸カリウム 70重量部 水酸化カリウム(50%水溶液) 30重量部 水 350重量部 現像補充液組成物B ベンジルアルコール 72重量部 ジエタノールアミン 42重量部 ペレックスNBL(花王(株)製) 18重量部 亜硫酸カリウム 9重量部 水 300重量部 現像補充液組成物C プロピレングリコール 7重量部 p-t-ブチル安息香酸 4重量部 水酸化カリウム(50%水溶液) 60重量部 エマルゲン147 1重量部 A珪酸カリウム 31重量部 トリエタノールアミン 6重量部 水 159重量部 実験例4 本発明の処理装置として図4に示す装置を使用し、回転
ディスク24の温度を100℃とした外は実施例1と同様の
実験を行った。結果を下記表1に示す。
【0038】実験例5 本発明の処理装置として図4に示す装置を使用し、回転
ディスク24の温度を100℃とした外は実施例2と同様の
実験を行った。結果を下記表1に示す。
【0039】実験例6 本発明の処理装置として図4に示す装置を使用し、回転
ディスク24の温度を100℃とした外は実施例3と同様の
実験を行った。結果を下記表1に示す。
【0040】比較実験例1 廃液の処理装置として特開平63-128345号公報に記載の
装置に類似の装置を使用した外は実施例1と同様の実験
を行った。結果を下記表1に示す。
【0041】比較実験例2 廃液の処理装置として特開平63-128345号公報に記載の
装置に類似の装置を使用した外は実施例2と同様の実験
を行った。結果を下記表1に示す。
【0042】比較実験例3 廃液の処理装置として特開平63-128345号公報に記載の
装置に類似の装置を使用した外は実施例3と同様の実験
を行った。結果を下記表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、処理コストが低減さ
れ、廃液を再利用するときの汚れの発生が防止され、固
形分の除去性能が向上する感光性平版印刷版の処理廃液
の処理装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理装置を設けた感光性平版印刷版の
自動現像機の概略構成図である。
【図2】図1中の本発明の処理装置の一部切欠斜視図で
ある。
【図3】図1中の本発明の処理装置の断面図である。
【図4】本発明の処理装置の他の実施例を示す一部切欠
斜視図である。
【符号の説明】
A 挿入部 B 現像部 C 水洗部 D フィニシャー部 E 乾燥部 20 水洗水槽 22,62 処理装置 23,63 処理箱 24 回転ディスク 25 串型のブレード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃液と接触している複数の縦型の回転デ
    ィスクと該回転ディスクに接触している串型のブレード
    を有することを特徴とする感光性平版印刷版の処理廃液
    の処理装置。
  2. 【請求項2】 串型のブレードの回転ディスクとの接触
    部及び回転ディスクが少なくとも耐熱性部材からなり、
    かつ串型のブレード及び回転ディスクの廃液との接触部
    が少なくとも耐アルカリ性部材からなることを特徴とす
    る請求項1記載の処理廃液の処理装置。
JP26034394A 1994-10-25 1994-10-25 感光性平版印刷版の処理廃液の処理装置 Pending JPH08117735A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013039235A1 (ja) * 2011-09-15 2013-03-21 富士フイルム株式会社 製版処理廃液のリサイクル方法

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