JPH096013A - Ps版自動現像機 - Google Patents

Ps版自動現像機

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Publication number
JPH096013A
JPH096013A JP15460695A JP15460695A JPH096013A JP H096013 A JPH096013 A JP H096013A JP 15460695 A JP15460695 A JP 15460695A JP 15460695 A JP15460695 A JP 15460695A JP H096013 A JPH096013 A JP H096013A
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JP
Japan
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plate
developing
developer
flow
nozzle
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Application number
JP15460695A
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English (en)
Inventor
Kazunari Aoki
一成 青木
Shinichi Otani
新一 大谷
Ryuji Tanno
龍司 丹野
Yusuke Kimura
祐介 木村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication of JPH096013A publication Critical patent/JPH096013A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像液シャワーの流れによる現像むらや飛沫
による現像槽内の汚れの発生を防止したシャワー式のP
S版自動現像機の提供。 【構成】 PS版を受け入れて搬送中のPS版の像露光
された面に現像液をシャワーノズルから注ぎ掛け、次い
で該面を回転ブラシで摺擦する現像部を備えたPS版自
動現像機において、シャワーノズルから現像液を注ぎ掛
けられるPS版の搬送路に現像液の流れを搬送路に沿わ
しめると共に整流する内面側に整流突起を形成した案内
部材を設けていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PS版自動現像機に関
し、特にPS版を受け入れて搬送中のPS版の像露光さ
れた面に現像液をシャワーノズルから注ぎ掛け、次いで
該面を回転ブラシで摺擦する現像部を備えたPS版自動
現像機に関する。
【0002】
【従来の技術】PS版自動現像機には、現像部でPS版
の搬送路を湾曲させてPS版を現像槽に貯えられた現像
液中に潜らせるようにしたディップ式のものと、搬送ロ
ーラ間を搬送されるPS版の像露光面にシャワーノズル
等から現像液を注ぎ掛けるようにしたシャワー式のもの
とがある。その内ディップ式のものはPS版が現像液に
対して出入りする前後に傾斜搬送部を必要として、その
傾斜搬送部も含めた長さが一定の現像液浸漬距離を得る
ための現像槽の長さとなる。したがって、現像機の長さ
が長くなると言う問題がある。それに対してシャワー式
のものは現像槽の長さを略現像液浸漬距離に等しくでき
て、現像機の長さを短くできるが、PS版から現像液が
こぼれるからPS版に現像液ぎれが起こらないように現
像液を供給し続ける必要があって、そのためにポンプ運
転費用が掛かるだけでなく、現像液シャワーの流れによ
る現像むらが発生し易く、またシャワーの飛沫によって
現像槽内が汚れ易いと言う問題がある。
【0003】また上述のいずれの現像機においても、現
像液で濡れてるPS版の像露光面を回転ブラシで摺擦し
て現像液に溶解した感光性樹脂をPS版から除去するよ
うにしているが、この回転ブラシにより現像液に泡が生
じ、その泡が現像液のPS版への接触作用効率を低下さ
せて現像むら等の現像不良を生じさせたり、現像槽から
外に溢れ出すようになって周囲を汚したり、現像部の次
の濯ぎ部に入り込んでリンス液の濯ぎ効率を低下させた
りし易いと言う問題もある。この問題はポンプが泡を吸
うようになるシャワー式において特に著しい。
【0004】上述の泡による問題を解消するために本発
明者らは、回転ブラシの回転数を下げることや、回転ブ
ラシのPS版搬送路に対向する面側を除いた外側をカバ
ーで囲うようにすることや、現像液にシリコン系の消泡
剤を添加することを試みたが、回転ブラシの回転数を下
げると現像不良が生じ易くなり、カバーを設けても泡の
発生は押さえられないから効果が少なく、消泡剤を添加
すると現像によって得られた平版印刷版の非画像部にシ
リコン膜が付着して、印刷時に汚れが発生し易いと言う
問題のあることが分かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題を
解消するためになされたものであり、現像液シャワーの
流れによる現像むらの発生や飛沫による現像槽内の汚れ
の発生を防止したシャワー式のPS版自動現像機の提供
を第1の目的とし、回転ブラシの回転数を落としたり現
像液に消泡剤を添加したりすることなしに泡による現像
不良や濯ぎ不良等の問題が起こらないようにしたPS版
自動現像機の提供を第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、PS版を受け
入れて搬送中のPS版の像露光された面に現像液をシャ
ワーノズルから注ぎ掛け、次いで該面を回転ブラシで摺
擦する現像部を備えたPS版自動現像機において、シャ
ワーノズルから現像液を注ぎ掛けられるPS版の搬送路
に現像液の流れを搬送路に沿わしめると共に整流する内
面側に整流突起を形成された案内部材を設けた第1発明
の特徴によって前記第1の目的を達成し、回転ブラシの
PS版搬送路に対向する面側を除いた外側を囲うカバー
を設けると共に該カバー内に吸引ノズルを配置した第2
発明の特徴によって前記第2の目的を達成する。
【0007】
【作用】すなわち、本発明のPS版を受け入れて搬送中
のPS版の像露光された面に現像液をシャワーノズルか
ら注ぎ掛け、次いで該面を回転ブラシで摺擦する現像部
を備えたPS版自動現像機においては、現像液をシャワ
ーノズルから注ぎ掛けるPS版の搬送路に設けた第1発
明の案内部材によって現像液はPS版の表面に一様に接
触させられてPS版に沿い流れるようになるから、PS
版に注ぎ掛けられた現像液シャワーの不均一な接触によ
る現像むらや飛沫による現像槽内の汚れは発生しなくな
る。また、回転ブラシ外側を囲うように設けた第2発明
のカバーとカバー内に設けた吸引ノズルとによって回転
ブラシで発生した泡はカバー内に閉じ込められ増えれば
吸引ノズルで吸引されてカバー内から除かれるから、泡
がカバーからあふれ出ることは起こらず、したがって回
転ブラシの回転数を落としたり現像液に消泡剤を添加し
たりすることなしに泡による現像不良や濯ぎ不良等は発
生しなくなる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して実施例により本発明を
説明する。
【0009】図1は本発明のPS版自動現像機の例を示
す構成概要断面図、図2は第1発明に係わる部分断面
図、図3及び図4は異なる例の案内部材をPS版の搬送
路平面で切断して案内部材の天板内面側を見た部分平面
図、図5は第2発明に係わる部分断面図、図6は吸引ノ
ズルを有する回転ブラシの例を示す部分斜視図である。
【0010】図1の自動現像機においても、像露光され
たPS版10は挿入台1から挿入されると、版検出手段
2により検出されて現像機の運転が開始されることによ
り現像部3に送り込まれて現像液により現像処理され、
次いで濯ぎ部4に送り込まれてリンス液により濯ぎ処理
され、次いでガム引き部5に送り込まれてガム液を付与
され、次いで乾燥室6に送り込まれて乾燥された後に送
り出され、平版印刷版として用いられるようになること
は、例えば特開平6−236041号、特開平6−35
174号、実開平5−81842号、特開平3−596
66号、特開昭62−288845号、特開昭61−1
62049号、特開昭55−32044号各公報に記載
されているPS版自動現像機におけると同様である。
【0011】PS版10は、紙、プラスチックシート、
金属シート、紙にプラスチックまたはプラスチックシー
トに金属をラミネートした複合シートなど、好ましくは
片面を粗面化処理して両面に陽極酸化皮膜を設けたアル
ミニウム乃至はアルミニウム合金シートを支持体とし、
支持体の前記片面側に露光によって硬化型または可溶型
に変化する感光性のジアゾ化合物、アジド化合物、エチ
レン系不飽和二重結合を有する化合物、酸触媒で重合を
起こすエポキシ化合物、酸で分解するシリルエーテルポ
リマーやC−O−C−基を有する化合物と光酸発生剤と
の組み合わせなどの層を形成した、ネガ型またはポジ型
のPS版のいずれであってもよい。
【0012】いずれのPS版10の像露光も、カーボン
アーク灯、水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンラ
ンプ、ケミカルランプ、タングステンランプ等の光源か
らの線画像や網点画像等を有する透明原図を通した活性
光線豊富な光によって行われる。
【0013】現像部3の現像液には、アルカリ金属の珪
酸塩を含む水系アルカリ現像液、好ましくは〔Si
2〕/〔M〕(式中、〔SiO2〕は、SiO2のモル
濃度を示し、〔M〕は、アルカリ金属のモル濃度を示
す。)が0.5〜1.2の範囲にあって、SiO2の含
有量が0.5〜7重量%であるアルカリ金属珪酸塩の濃
度が0.1〜10重量%の範囲のアルカリ水溶液、それ
に必要に応じて水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、第
三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム等の他のアルカリ剤を添加溶解さ
せたアルカリ水溶液であって、pH(25℃、以下同
じ)が12以上13.5以下のアルカリ水溶液が用いら
れる。
【0014】そして現像液の使用等による現像能力低下
を回復させるために現像液に補充する補充液として、ア
ルカリ金属の珪酸塩を含むアルカリ剤濃度が現像液の濃
度以上のアルカリ水溶液、好ましくは〔SiO2〕/
〔M〕が0.2〜0.8の範囲にあって、SiO2の含
有量が0.5〜7重量%であるアルカリ金属珪酸塩の濃
度が現像液における濃度以上のアルカリ水溶液、それに
必要に応じて水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化リチウム、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリ
ウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸カリウム、第三
リン酸アンモニウム、第二リン酸アンモニウム、メタケ
イ酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸アンモニウム等の無機アルカリ剤や
モノ、ジまたはトリエタノールアミン、水酸化テトラア
ルキルアンモニウム、有機ケイ酸アンモニウム等の有機
アルカリ剤を0.05〜20重量%の範囲で添加溶解さ
せたアルカリ水溶液であって、pHが現像液のpH以上
好ましくは現像液のpHより0.5以上高いアルカリ水
溶液が用いられる。
【0015】また上述の現像液や補充液には必要に応じ
現像の促進や抑制、現像かすの分散あるいは平版印刷板
の親インキ性を高める等の目的で種々の界面活性剤や有
機溶剤を0.01〜10重量%の範囲で添加し得るが、
補充液にpHまたはアルカリ金属珪酸塩の濃度が現像液
のそれより大きいアルカリ水溶液を用いた場合、多くは
現像液に補充液を補充する際にpHや濃度を現像液のそ
れに近付けるように希釈水も補給することになるので、
希釈水に界面活性剤や有機溶剤を添加して置くようにし
てもよい。この他、現像液や補充液には消泡剤や硬水軟
化剤等の添加剤も添加し得る。
【0016】濯ぎ部4のリンス液には水や界面活性剤等
を含有した水が用いられ、ガム引き部5のガム液にはア
ラビアガムや澱粉誘導体等の含有液が用いられる。
【0017】図示例の自動現像機では、運転開始前に現
像部3の下半分の現像槽30に、補充液槽11と希釈水
槽12からそれぞれ前述のような補充液と希釈水を適当
な割合で供給して、前述のような現像液を所定のレベル
になるように貯える。その貯えた現像液の上に空気との
接触面積を減らして酸化変質を少なくするために浮き蓋
を浮かべるようにしている。現像槽30に貯えられた現
像液は不図示のヒータによって所定温度に加熱され、P
S版10が現像部3を通過する間、現像槽30の底に開
口した循環路入り口からフィルタ13、ポンプ14、ヘ
ッドチャンバー15、分岐管16を経て分岐管16の末
端のシャワーパイプ31のノズルからPS版10に注ぎ
掛けられ、そして現像槽30に再び溜まると言ったよう
に循環使用される。
【0018】現像槽30の現像液は循環使用されるとP
S版10の感光性樹脂を溶解することや酸化によって現
像性能が低下するから、現像性能を回復させるために処
理量に応じ補充液を補充される。しかし次第に現像液の
樹脂濃度等が増加して回復不能に現像性能が低下し、現
像部3内にスラッジを発生させ易くなるから、所定量の
PS版10の現像を行ったらそれ以上現像を行うことな
く、現像部3の現像液をバルブ17を介し廃現像液槽1
8に落として現像部3の清掃を行い、そして現像液を更
新した後に現像を再開するようにする。それには、版検
出手段2をPS版10の大きさも検出するものとして、
その検出情報から現像部3の清掃等を行うPS版10の
処理枚数を決定するか、より精確には作業者が入力した
PS版のメーカー、種類等の情報と面積情報に基づいて
予め求められている適正処理枚数テーブルから現像部3
の清掃等を行うPS版10の処理枚数を決定するのが良
好な現像を経済的に実施する上で好ましい。
【0019】決定処理枚数に達する前に現像部3の搬送
ローラ32にスラッジが固着するのを防止するために
は、現像液が付着して乾くことがある搬送ローラ32に
現像液や希釈水を掛けて常時濡らすようにし、PS版の
処理を終了して機械を停止する際には水あるいは希釈水
を掛けることで洗うようにすればよい。それによって現
像部3の清掃時における搬送ローラ32を清掃する負担
も軽減される。上述のように搬送ローラ32を濡らすの
に用いた水や希釈水は循環使用しても、現像部3の後工
程の濯ぎ部4で使用しても、現像液に補充液とともに混
ぜて用いてもよく、それによってランニングコストの上
昇はなくなる。
【0020】また、現像部3の現像槽30や搬送ローラ
32と言ったスラッジが固着し易い部材には線膨張率β
=(dl/dt)/l0(ここで、lは長さ、tは温
度、l0は0°Cの長さである。)が大きい材料を用い
るのが好ましい。βが大きい材料からなる部材を加熱す
ることによって固着したスラッジが容易に剥離除去され
るようになる。これは搬送ローラに固着したスラッジの
除去に応用できる。また、現像部3の現像槽30等現像
液を貯留している部分で電気分解により現像液にOH-
を増やして適当な高pHを維持するようにすれば、その
部分でのスラッジの発生を抑えることができるだけでな
く、その高pHの現像液が循環接触する部分でのスラッ
ジの発生を抑制できる。
【0021】以上のような現像液を循環使用する例に限
らず、現像液を処理するPS版に必要な量だけ供給して
使い捨てにする方法を採用してもよい。その方法は、良
好な現像を行うのに現像液の消費が増加し易いと言う問
題がある反面、常に新液で現像を行うから現像時間の短
縮と一定化を図り得ると共に、現像液の流し方によって
現像液の溶解樹脂や酸化などによるスラッジ発生と言う
問題を解消することができ、安定した現像性能と装置の
清掃などのメンテナンスの簡略化の点で優れている。こ
の方法においても、PS版に必要な現像液の供給量をP
S版のサイズ、メーカー、種類等の情報に基づいて決定
して、比較的現像液の消費量少なく良好な現像が行われ
るようにできる。
【0022】本発明のPS版自動現像機においては、い
ずれにしてもPS版10が現像部3の搬送ローラ32に
よって搬送されている間、前述のようにシャワーパイプ
31のノズルから現像液がPS版10の上面の像露光面
に注ぎ掛けられるが、その際に現像液との接触むらによ
る現像不良や現像液の飛沫による現像部3内の汚れが発
生することを防止するために、ノズルから現像液を注ぎ
掛けられるPS版10の搬送路に、詳細を図2と図3ま
たは図4に示したような、現像液の流れを搬送路に沿わ
しめると共に整流する内面側に整流突起33aを形成さ
れた案内部材33を設けている。この案内部材33によ
って、シャワーパイプ31のノズルから吐出された現像
液が飛沫を形成することなくPS版10の表面に均一に
接触して流れるようになるから、現像が良好に行われ
て、飛沫による現像部3内の汚れも発生しなくなる。な
お、PS版10の搬送方向に対して整流方向を傾けてい
る図3の整流突起33aの方がPS版10の搬送方向と
整流方向が平行な図4の整流突起33aよりも現像液を
撹拌させて現像作用を高め、現像ムラを少なくする効果
が大きい。
【0023】また、上述の案内部材33の内面側に超音
波振動子を設けて、PS版10に均一に接触する現像液
に超音波振動を与えるようにしてもよい。それにより現
像液に溶解するPS版10の感光性樹脂が容易に溶出し
て現像が迅速確実に行われるようになり、しかも現像部
3内を汚す飛沫を発生させることもない。そして超音波
振動を与えたのち回転ブラシなどの摺擦手段で現像液に
溶解する樹脂をこすりとるようにすることで一層現像が
迅速確実に行われる。超音波振動子はノズルから現像液
を注ぎ掛けられるPS版10の搬送路の上流側、下流
側、中間のどこに設けてもよい。
【0024】図示例の自動現像機においては、案内部材
33を設けられた搬送路で現像液に接触させられたPS
版10は、下受けガイド34と回転ブラシ35の間を通
過する際に回転ブラシ35によって像露光面を摺擦され
て、現像液に溶解された感光性樹脂を表面から除去され
る。この回転ブラシ35によって現像液に泡が発生させ
られるので、その泡を拡がらせずに排除するため、図5
の例に示したように、回転ブラシ35のPS版搬送路に
対向する面側を除いた外側をカバー36で囲うと共に、
カバー36内に吸引ノズルを有する吸引パイプ37を配
置している。吸引パイプ37の吸引ノズルによりカバー
36内の泡は吸引されて例えばサイクロンと言った吸引
ポンプ19を介し消泡槽20に送り込まれ、消泡槽20
に溜まった泡のない下澄液がポンプ21を介して現像槽
30に還元されるから、泡がカバー36から溢れ出て現
像不良を引き起こしたり濯ぎ部4に入り込んで濯ぎ不良
を引き起こしたりすることは無くなる。吸引パイプ37
の代わりに図6に示したように、回転ブラシ35の回転
軸を中空軸にしてその筒壁に吸引ノズルを穿設し吸引パ
イプとして用いても同様の効果が得られる。
【0025】なお、図5の例ではカバー36内にもシャ
ワーパイプ31を配設して、そのノズルから現像液を回
転ブラシ35で摺擦されるPS版10に注ぎ掛けるよう
にしている。それによって回転ブラシ35にスラッジの
付着することが防止されて、一層良好な現像が安定して
行われるようになる。そして図1乃至図5のいずれの例
でも、上述のように現像されたPS版10は絞りローラ
38によって現像液の随伴を阻止されて現像部3から濯
ぎ部4に送り出される。
【0026】濯ぎ部4の濯ぎ槽40も現像機の運転開始
前にリンス液を不図示のリンス液供給手段から供給され
て所定のレベルに貯え、そのリンス液はPS版10が濯
ぎ部4を通過するときには濯ぎ槽40の底に開口した入
り口からポンプ41を通って濯ぎ槽40内にもどる端末
にシャワーパイプ42を備えたリンス液循環経路によっ
て循環使用される。すなわち、リンス液はシャワーパイ
プ42のノズルから濯ぎ槽40内の搬送ローラ43によ
って送られるPS版10に注ぎ掛けられ、PS版10に
付着している現像液や現像液に溶解した感光性樹脂等を
洗い落として濯ぎ槽40の底に溜まり、再びリンス液循
環経路によってシャワーパイプ42のノズルからPS版
10に注ぎ掛けられる。このリンス液も所定枚数のPS
版10を濯ぎ処理して現像液等により洗浄能力が低下し
たら、それ以上は現像を行うことなく、濯ぎ部4のリン
ス液をバルブ44を介し廃リンス液槽45に落として濯
ぎ部4の清掃を行い、そしてリンス液を更新した後に現
像の再開を行うようにする。
【0027】濯ぎ部4で洗浄された現像PS版10はガ
ム引き部5に送り込まれ、濯ぎ部4と同様の構成を備え
たガム引き部5でガム液を付与される。すなわち、ガム
引き部5のガム液槽50も予めガム液を不図示のガム液
供給手段から供給されて所定のレベルに貯えていて、そ
のガム液はPS版10がガム引き部5内の搬送ローラ5
3によって送られるときはガム液槽50の底に開口した
入り口からポンプ51を通ってガム液槽50内にもどる
ガム液循環経路の端末のシャワーパイプ52のノズルか
らPS版10に注ぎ掛けられ循環する。
【0028】ガム引き部5でガム液を付与されたPS版
10は、渡り部ローラ56を介して乾燥室6に送り込ま
れ、乾燥室6を通過する間に搬送路の上下一対のエアー
ノズル61から温風を上下両面に吹き付けられて乾燥さ
れ、搬送ローラ62や63によって送られて機外に排出
される。排出されたPS版10は、良好な現像と濯ぎと
が行われた再現性及び耐久性に優れた平版印刷版として
用いられる。
【0029】
【発明の効果】第1発明のPS版自動現像機において
は、シャワーノズルからPS版の表面に注ぎ掛けられた
現像液は案内部材によってPS版に一様に接触させられ
てPS版に沿い流れるようになるから、PS版に注ぎ掛
けられたシャワーの不均一な接触による現像むらや飛沫
による現像槽内の汚れは発生しなくなる。また、第2発
明のPS版自動現像機においては、回転ブラシのPS版
搬送路に対向する面側を除いた外側を囲うカバー内の吸
引ノズルが回転ブラシによる泡を吸引してカバーから泡
があふれでないようにするから、回転ブラシの回転数を
落としたり現像液に消泡剤を添加したりすることなしに
泡による現像不良や濯ぎ不良等は発生しなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPS版自動現像機の例を示す構成概要
断面図である。
【図2】第1発明に係わる部分断面図である。
【図3】案内部材をPS版の搬送路平面で切断して案内
部材の天板内面側を見た部分平面図である。
【図4】案内部材をPS版の搬送路平面で切断して案内
部材の天板内面側を見た部分平面図である。
【図5】第2発明に係わる部分断面図である。
【図6】吸引ノズルを有する回転ブラシの例を示す部分
斜視図である。
【符号の説明】
1 挿入台 2 版検出手段 10 PS版 11 補充液槽 12 希釈水槽 14,21,41,51 ポンプ 3 現像部 30 現像槽 31,42,52 シャワーパイプ 32,43,53,62,63 搬送ローラ 35 回転ブラシ 36 カバー 37 吸引パイプ 38 絞りローラ 4 濯ぎ部 40 濯ぎ槽 5 ガム引き部 6 乾燥室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 祐介 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PS版を受け入れて搬送中のPS版の像
    露光された面に現像液をシャワーノズルから注ぎ掛け、
    次いで該面を回転ブラシで摺擦する現像部を備えたPS
    版自動現像機において、シャワーノズルから現像液を注
    ぎ掛けられるPS版の搬送路に現像液の流れを搬送路に
    沿わしめると共に整流する内面側に整流突起を形成され
    た案内部材を設けたことを特徴とするPS版自動現像
    機。
  2. 【請求項2】 前記シャワーノズルと案内部材とが一体
    化されていることを特徴とする請求項1に記載のPS版
    自動現像機。
  3. 【請求項3】 PS版を受け入れて搬送中のPS版の像
    露光された面に現像液をシャワーノズルから注ぎ掛け、
    次いで該面を回転ブラシで摺擦する現像部を備えたPS
    版自動現像機において、回転ブラシのPS版搬送路に対
    向する面側を除いた外側を囲うカバーを設けると共に該
    カバー内に吸引ノズルを配置したことを特徴とするPS
    版自動現像機。
  4. 【請求項4】 前記回転ブラシの回転軸が中空軸で、吸
    引パイプの役割も兼ね、吸引ノズルを設けられているこ
    とを特徴とする請求項3に記載のPS版自動現像機。
JP15460695A 1995-06-21 1995-06-21 Ps版自動現像機 Pending JPH096013A (ja)

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JP15460695A JPH096013A (ja) 1995-06-21 1995-06-21 Ps版自動現像機

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JPH096013A true JPH096013A (ja) 1997-01-10

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JP15460695A Pending JPH096013A (ja) 1995-06-21 1995-06-21 Ps版自動現像機

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JP (1) JPH096013A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003021916A (ja) * 2001-06-21 2003-01-24 Agfa Gevaert Nv 平板印刷用版前駆体の製造法

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JP2003021916A (ja) * 2001-06-21 2003-01-24 Agfa Gevaert Nv 平板印刷用版前駆体の製造法

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