JPH08286385A - 感光性平版印刷版の現像処理装置 - Google Patents

感光性平版印刷版の現像処理装置

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JPH08286385A
JPH08286385A JP9265095A JP9265095A JPH08286385A JP H08286385 A JPH08286385 A JP H08286385A JP 9265095 A JP9265095 A JP 9265095A JP 9265095 A JP9265095 A JP 9265095A JP H08286385 A JPH08286385 A JP H08286385A
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JP
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printing plate
lithographic printing
photosensitive
silver
developing
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JP9265095A
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English (en)
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Tomoaki Takekoshi
友昭 竹越
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • B41C1/1083Mechanical aspects of off-press plate preparation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送ローラの汚れを防止して良好な現像処理
を行い得るうえに、搬送ローラの清掃等のメンテナンス
作業を削減し得る感光性平版印刷版の現像処理装置を提
供する。 【構成】 平版印刷版1を両側面から挟み付けて搬送す
る搬送ローラ18の周面に、この搬送ローラ18の回転
方向とは逆方向に回転し、かつ表面にブラシを形成した
ブラシローラ73を当接させ、更に洗浄用噴射手段76
から処理液を噴射させて、搬送ローラ18に付着しよう
とする汚れをブラシローラ73で擦り取り、かつ噴射さ
れる処理液により洗い流すように構成した現像処理装置
11。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親水性支持体と、この
親水性支持体上に形成された水不溶性で親油性画像を形
成し得る非銀感光層と、この非銀感光層上に形成された
ゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層とを備えた感光性平版
印刷版の湿式現像を行う現像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性平版印刷版として、親水性表面を
有する支持体上に、水に不溶の親油性画像を形成しうる
o−キノンジアジド化合物等よりなる非銀感光層を有
し、その上にゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層(以下、
単に銀感光層という)を有する複合タイプのものがあ
る。この感光性平版印刷版を用いた製版方法について
は、特開昭56−25739号公報に記載されている。
この感光性平版印刷版において、銀感光層は非銀感光層
とは異なる波長の光に感度を有し、その下の非銀感光層
を画像状にマスクする機能を有する。
【0003】まず、図4(a)を参照して感光性平版印
刷版1の構成を説明する。支持体2はアルミニウムを厚
さ0.1mm以上の板状に形成したものであり、その上
面に非銀感光層3及び銀感光層4が積層状態で形成され
ている。次に、図4(b)〜(g)を参照して感光性平
版印刷版の製版工程を説明する。(b)に示すように銀
感光層4の上部からレーザー光5等で露光し、次いで写
真現像液に浸漬する。この結果、(c)に示すように露
光部分が黒化し、この状態で定着液に浸漬すると(d)
に示すように黒化部分6以外のハロゲン化銀が除去され
る。すなわち、黒化部分6を除き、銀感光層4は透明に
なる。
【0004】次に、(e)に示すように感光性平版印刷
版1の全面を紫外光7により曝光すると、黒化部分6の
下部を除く非銀感光層3が露光される。次に、黒化部分
6を含む銀感光層4を溶出させて除去する工程に移行す
るのであるが、この除去工程はウォッシュオフとも呼ば
れている。ウォッシュオフは、感光性平版印刷版の表面
に洗浄液(例えば温水)を供給しながら、感光性平版印
刷版に接するブラシローラにより銀感光層4を溶出させ
るものである。ウォッシュオフの結果、感光性平版印刷
版1には、図3(f)に示すように、非銀感光層3の全
面が表面に出ている。この感光性平版印刷版1は、次の
現像工程に搬送され、紫外光7により曝光された部分の
非銀感光層3が除去されて図3(g)に示す平版印刷原
版21が完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、平版印刷版を
一対のローラにより挟持して搬送する構成であると、現
像液等の処理液中に感光性平版印刷版から溶出した成分
が搬送ローラに付着・堆積し、更に付着した成分が、次
に挟持搬送する感光性平版印刷版に転写し易くなる。曝
光前の銀感光層4の表面に汚れが付着すると、その部分
が曝光によっても露光されず、非銀感光層3の意図しな
い部分18aが残ってしまう。また、銀感光層4が溶出
した後の非銀感光層3の表面に汚れが付着すると、その
部分が現像されず、非銀感光層3の意図しない部分18
bが残ってしまう。このように非銀感光層3の意図しな
い部分18a,18bが残ってしまうと、製版後の非画
像部分にスポット状画像ができ、その部分が印刷汚れと
なってしまう。前記成分のローラへの付着は、感光性平
版印刷版の処理を連続して行った場合に特に顕著に現れ
る。このため、従来の感光性平版印刷版の現像処理装置
にあっては、搬送ローラの清掃等を頻繁に行わねばなら
ず、メンテナンス作業に手間がかかっていた。本発明の
目的は、搬送ローラの汚れを防止して良好な現像処理を
行い得るうえに、搬送ローラの清掃等のメンテナンス作
業を削減し得る感光性平版印刷版の現像処理装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る目的は、下
記構成により達成される。 親水性支持体と、この親水性支持体上に形成された
水不溶性で親油性画像を形成し得る非銀感光層と、この
非銀感光層上に形成されたゼラチンハロゲン化銀感光乳
剤層とを備えた露光済感光性平版印刷版を湿式現像する
現像処理装置において、シリコンゴムまたはEPTから
構成され前記露光済感光性平版印刷版に付着した処理液
を絞り取りながら前記露光済感光性平版印刷版を挟持搬
送する搬送ローラと、前記搬送ローラと異なる回転速度
で前記搬送ローラの周面に当接して逆方向に回転するブ
ラシローラ又はモルトンローラと、前記搬送ローラの周
面に処理液を噴射する噴射手段と、前記噴射手段から噴
射する処理液の流路中に設けたフィルタとを備えた感光
性平版印刷版の現像処理装置。
【0007】
【作用】本発明の現像処理装置は、感光性平版印刷版を
両側面から挟み付けて搬送する搬送ローラの周面に、こ
の搬送ローラの回転方向とは逆方向に回転し、かつ表面
にブラシを形成したブラシローラ又は表面にスポンジや
フェルトを設けたモルトンローラを当接させ、更に搬送
ローラの表面に洗浄用噴射手段により処理液を噴射させ
ている。したがって、搬送ローラに汚れが付着してもブ
ラシローラ又はモルトンローラにより擦り取られ、しか
も噴射される処理液によって洗い流されるので、感光性
平版印刷版の汚れを防止できる。また、感光性平版印刷
版の処理に用いた処理液をフィルタにより清浄化してか
ら洗浄用噴射手段から噴射させるので、処理液を効率的
に使用することができる。
【0008】本発明において使用される感光性平版印刷
版の処理について以下に説明する。本発明において使用
される感光性平版印刷版は、上記のような非銀感光層の
上に、ゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層が直接設けられ
たものであり、この中に実質的に水不溶性の親油性樹脂
が微細粒子状で分散含有されている。ここで親油性樹脂
とは、所定の樹脂をある支持体の上に2μm以上塗布し
たものを試料とし、その試料の樹脂表面の接触角θを測
定する。印刷雑誌第25号10月号(1968年)尾花
光雄著「平版におけるぬれ現象」で示唆しているよう
に、captive bubble method により、24℃で試料を水
につけその表面にケロシンの微粒子(泡)を接触させ
て、ゴニオメーターを用いて水中におけるケロシンの接
触角θo/w 、試料をケロシンにつけその表面に水の微粒
子(泡)を接触させて、同様にしてケロシン中における
水の接触角θw/o を測定し、θ=−〔θo/w −θw/o
がほぼ正であるものを言う。このような実質的に水に不
溶の親油性の樹脂は、前記の非銀感光層に用いられるバ
インダーの樹脂として挙げたもの、例えば、シェラッ
ク、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアセ
タール樹脂、線状ポリウレタン樹脂、ノボラック型フェ
ノール樹脂、ポリエステル樹脂の他、ポリビニルシンナ
メート系樹脂や感光性不飽和ポリエステルなどの感光性
ポリマーなどが含まれる。
【0009】これらの親油性樹脂は、0.01μmから
10μmの粒径でゼラチンハロゲン化銀感光乳剤中に分
散されていることが好ましい。そして、その量はゼラチ
ンハロゲン化銀感光乳剤中に親水性コロイド10重量部
に対して約0.1重量部ないし約20重量部を用いるこ
とができる。好ましくは親水性コロイド10重量部に対
して1ないし10重量部、最も好ましくは2ないし5重
量部である。ゼラチンハロゲン化銀感光乳剤は、ネガ型
の通常の乳剤、直接ポジ型の乳剤でもよい。ハロゲン化
銀は、通常用いられる塩化銀、臭化銀、よう化銀または
その混合ハロゲン化銀を使用できる。その平均粒子径は
約0.01μmから5μmが好ましい。この粒子は、適
切な感度になるよう例えば硫黄増感、還元増感、Ir、
Rh、Ptなどの貴金属の塩による増感などの化学増
感、増感色素による分光増感を施すことができる。表面
潜像型や内部潜像型の潜像分布をもついずれの粒子でも
よい。これに通常用いられる添加剤を加えることができ
る。前述のように親油性樹脂を分散含有させたゼラチン
ハロゲン化銀感光乳剤層を用いた場合には、下層の非銀
感光層との強固な密着が計られる。そして、このような
親油性樹脂を含有するゼラチンハロゲン化銀感光乳剤を
前記の非銀感光層上へ直接塗布、乾燥した場合において
も、その乾燥工程で起こりうるゼラチンハロゲン化銀感
光乳剤層の剥離によるトラブルを回避することができ
る。
【0010】これらのゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層
は、約1g/m2 ないし10g/m 2 、好ましくは2g
/m2 ないし6g/m2 の乾燥量で塗布することができ
る。塗布はディップ、エアーナイフ、カーテンなどの塗
布法、また例えば米国特許第2,681,294号明細
書に記載のホッパー塗布法、エクストルージョン塗布法
を適用できる。また、非銀感光層の上に、特別な組成の
中間層を設けてその上にゼラチンハロゲン化銀感光乳剤
を含有する感光層を設けることもできる。上記のような
感光性平版印刷版を用いて平版印刷版を作る方法及び処
理は次の通りである。まず像露光し、ゼラチンハロゲン
化銀感光乳剤層中のハロゲン化銀に潜像を形成せしめ
る。次にハロゲン化銀の現像(第1現像)を行い、現像
停止液または定着液で処理するかの何れかの工程を経て
非銀感光層に活性な光線に曝光させ、次いでゼラチンハ
ロゲン化銀感光乳剤層を除去するための洗い出し処理を
し、次いで非銀感光層の露光部分または未露光部分のい
ずれか一方のみ溶解除去して支持体の親水性表面を露出
させ平版印刷版を得る第2現像処理がなされる。この場
合、第2現像に使用される処理液は非銀感光層の露光部
または未露光部の一方のみ選択的に溶解するような処理
液が必要で、特に通常PS版の現像に用いられている現
像液又はそれに類似の現像液の中から選ぶことができ
る。例えば、非銀感光層がo−キノンジアジド化合物か
らなる層である場合には珪酸ナトリウムの水溶液や米国
特許第4,141,733号明細書に記載されているよ
うな現像液が使用される。
【0011】ゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層の現像に
は、ハロゲン化銀感光材料に通常用いられる現像方法が
用いられる。現像主薬にはハイドロキノン、カテコー
ル、レゾルシン、ピロガロールや、例えばハロゲン原
子、アリール基、アミノ基、C1〜C6 のアルキル基、
アルコキシ基などで置換された上記の化合物が用いられ
る。現像液にはさらに、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、トリエタノールアミンなどのアルカリ剤、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウムや硅酸カリウム、第3燐酸ナト
リウムなどのpH緩衝剤、臭化カリウム、メルカプト化
合物やトリアゾール類などのかぶり防止剤、EDTAや
ポリ燐酸ナトリウムなどの硬水軟化剤、亜硫酸ナトリウ
ム、エタノールアミンなどの保恒剤などを用いることが
できる。このような現像液による処理条件は、一般には
液温20℃〜50℃、より好ましくは24℃〜40℃で
10秒間〜120秒間、より好ましくは10秒間〜40
秒間である。定着液には、チオ硫酸ナトリウム、亜硫酸
ナトリウム、ロダンアンモニウムやチオ硫酸アンモニウ
ムなどのハロゲン化銀溶剤や、pH緩衝剤などを含有
し、通常ハロゲン化銀感光材料に用いられる定着液が用
いられる。定着処理は、常温で1秒〜30秒、好ましく
は10秒以下で行なわれる。
【0012】本発明においては、ゼラチンハロゲン化銀
感光乳剤層の洗い出しが蛋白分解酵素の存在下で行なわ
れることが好ましい。ここで「存在下」とは、洗い出し
処理される時点において、上記乳剤層中に蛋白分解酵素
が存在するようになされる態様と、洗い出しのための処
理液である水溶液中に蛋白分解酵素を溶解させておく態
様の両者が含まれる。前者の態様のより具体的な例とし
ては、ゼラチンに対して不活性化された蛋白分解酵素を
予めゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層中に含有させてお
く態様(例えば硫酸による低pH(例えば4以下)溶液
で処理された蛋白分解酵素を低いpHに保たれたゼラチ
ンハロゲン化銀感光乳剤層に含有させておく方法)、前
記定着液に蛋白分解酵素を溶解させておき、定着を行な
うことによってゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層に蛋白
分解酵素が含有されるようにする態様などが含まれる。
また後者の態様の変形として、洗い出しの処理を2浴に
分割して行ない、前の浴、後の浴、あるいはこれらの両
者の浴に蛋白分解酵素を含有させる態様も可能である。
これらの内で、洗い出しのための処理液中に蛋白分解酵
素を含有させておく態様が好ましく、最も好ましくは定
着液に蛋白分解酵素を溶解させておく態様である。
【0013】
【実施例】次に、図1〜図4を参照して本発明を適用し
た現像処理装置の第1実施例を説明する。なお、図1は
現像処理装置(以下、単に処理装置と略称する)の構成
を示す模式的構成図、図2は洗浄装置の要部の拡大構成
図、図3は洗浄装置の構成を示す平面図、図4は感光性
平版印刷版の処理原理図である。本実施例の説明にあた
っては、図4を参照して感光性平版印刷版について先ず
説明し、次に処理装置及び洗浄機構について説明する。
本実施例における感光性平版印刷版1は、図4(a)に
示すように支持体2上に非銀感光層3とゼラチンハロゲ
ン化銀感光乳剤層4とを設けた構成になっている。支持
体2は、アルミニウム材で形成されており、厚さ約0.
3mmである。次に、図1及び図2を参照して処理装置
11について説明する。なお、処理装置11には、図示
しない露光装置により前記感光性平版印刷版(以下、平
版印刷版という)1の、ゼラチンハロゲン化銀感光乳剤
層4に潜像が形成された平版印刷版1が矢印Aに示すよ
うに搬送されてくるものとする。先ず処理装置11の全
体構成を説明すると、搬送中の平版印刷版1の画像形成
面に現像液を噴射して現像を行う第1現像部12と、第
1現像部12から搬送されてくる平版印刷版1に定着液
を噴射する定着部13と、定着部13から搬送されてく
る平版印刷版1をUV光で曝光する曝光部14と、曝光
後の平版印刷版1からゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層
4を溶出除去する溶出部15と、ゼラチンハロゲン化銀
感光乳剤層4が除去されて露出した非銀感光層3を現像
する第2現像部16と、非銀感光層3を現像後の平版印
刷版1を水洗する水洗部17とを、平版印刷版1の搬送
方向Aに沿って順に配設した構成になっている。そし
て、第1現像部12から水洗部17に至る各部は、図示
しない暗箱ケース内に収納され、現像から水洗までの各
処理工程が光密な環境で行われるようになっている。な
お、図示しないが水洗部17の後に、平版印刷版1の表
面にガム液を塗布するフィニッシャー部を設けることが
好ましい。
【0014】平版印刷版1は、矢印A方向に搬送される
のであるが、第1現像部12から水洗部17に至る搬送
経路には、平版印刷版1を上下から挟持して矢印A方向
に搬送する搬送ローラ18と、平版印刷版1を下方で案
内するガイドローラ19とが適宜間隔で配設され、平版
印刷版1を変形させずに矢印A方向に搬送し得るように
なっている。
【0015】第1及び第2現像部12,16は平版印刷
版1に現像液を噴射するように構成され、搬送ローラ1
8の下部には噴射後の現像液や補充される現像液を貯溜
する貯溜槽21が設けられている。第1及び第2現像部
12,16は同一構造でよいので、それぞれに共通符号
を付して説明すると、現像液を貯溜槽21の底部から上
部に還流させるためのポンプ22とパイプ23,24に
より構成された還流経路と、現像液を吸み上げるポンプ
25とフィルタ26、更にパイプ27,28と噴射ノズ
ル29とにより構成された噴射経路、現像液を補充する
際に開操作され通常は閉じられているバルブ31と、現
像液の排出時に開状態に操作され、通常は閉じられてい
るバルブ32等を備えている。現像液は、噴射ノズル2
9から平版印刷版1の表面、即ち画像形成面に噴射され
るのであるが、現像処理を継続していると現像液が搬送
ローラ18に付着して前記問題が発生する。そこで本実
施例では図2に示すような洗浄機構71を設け、前記問
題を未然に防止し得るようになっている。なお、洗浄機
構71の構成と作用については、後に図2を参照して詳
細に説明する。
【0016】定着部13は、定着液を貯溜する貯溜槽3
3と、定着液を汲み上げるポンプ34や定着液の汚れを
除去するフィルタ35、更に噴射ノズル36等により構
成した噴射経路と、還流ポンプ37を備えた還流経路
と、定着液補充用のバルブ38と、定着液排出用のバル
ブ39等を備えている。
【0017】曝光部14は、現像、定着を経たゼラチン
ハロゲン化銀感光乳剤層4をマスクとして平版印刷版1
の非銀感光層3の全面曝光を行うものであり、搬送中の
平版印刷版1に対しUV光を照射する紫外線発生器61
を備えている。紫外線発生器61は、一般に水銀灯や蛍
光灯などで構成されるが、メタルハイドランプやキセノ
ン灯、カーボンアーク灯を用いることができる。溶出部
15は、洗浄液(温水)を貯溜する貯溜槽41と、洗浄
液を汲み上げるポンプ42や洗浄液の汚れを除去するフ
ィルタ43、更に噴射ノズル44等により構成した噴射
経路と、還流ポンプ45を備えた還流経路と、洗浄液補
充用のバルブ46と、洗浄液排出用のバルブ47等を備
えている。水洗部17は、水道水等の洗浄液を貯溜する
貯溜槽51と、洗浄液を汲み上げるポンプ52や洗浄液
の汚れを除去するフィルタ53、更に噴射ノズル54等
により構成した噴射経路と、洗浄水補充用のバルブ5
5、排出用のバルブ56等を備えている。
【0018】次に、図2及び図3を参照して洗浄機構7
1について説明する。本実施例において、洗浄機構71
は第1及び第2現像部12,16と定着部13に設けら
れているが、各洗浄機構71の構成と作用は同一でよい
ので、主として第1現像部12に関連して説明する。洗
浄機構71は、一対の枠体72a,72b間に回転自在
に設けたブラシローラ73と、このブラシローラ73と
一体に回転するギア74に噛み合ってブラシローラ73
を回転駆動する駆動ギア75と、洗浄用噴射ノズル76
とにより構成されている。ブラシローラ73にはブラシ
が植毛状に形成され、一対の搬送ローラ18の一方、即
ち本実施例では平版印刷版1を上から挟みつける側の搬
送ローラ18aの表面に接触するようになっている。ブ
ラシローラ73は、搬送ローラ18aとは逆方向に回転
し、しかも回転速度が異なっている。なお、ブラシロー
ラ73の代わりに、表面に例えばスポンジやフェルト等
の吸水性及び保水性に優れたものを巻回して構成したモ
ルトンローラを設けてもよい。搬送ローラ18は汚れが
付きにくく、しかも付着した汚れを落としやすい材質、
例えばシリコンゴムやEPTにより構成されている。
【0019】前記洗浄機構71が第1及び第2現像部1
2,16に適用される場合、洗浄用噴射ノズル76はパ
イプ28に接続され、フィルタ26により濾過された現
像液を搬送ローラ18aの周面に噴射するようになって
いる。なお、平版印刷版1を現像するための現像液は、
図1に示すように噴射ノズル29から噴射され、噴射後
の現像液、即ち使用後の現像液は貯溜槽21内に貯溜さ
れるようになっている。しかし、洗浄用噴射ノズル76
から噴射されて、搬送ローラ18a等の洗浄に使用され
た現像液は、当然のことながら噴射ノズル29から噴射
された現像液に比較して汚れている。そこで、図2に示
したように、洗浄後の現像液を受ける貯溜槽78を貯溜
槽21とは別に設け、貯溜槽78内の現像液を排出する
ように構成してもよい。
【0020】また、洗浄機構71が図2の右方に示すよ
うに定着部13に適用された場合は、フィルタ35によ
って濾過された定着液を洗浄用噴射ノズル76から噴射
するようになっている。洗浄用噴射ノズル76から噴射
される定着液は、噴射ノズル36から噴射される定着液
と同様にフィルタ34により濾過されたものであり、ポ
ンプ34の作用により所定の水圧で搬送ローラ18aの
表面に吹き付けられる。
【0021】次に、処理装置11及び洗浄機構71の作
用を説明する。平版印刷版1は、図1の左方から第1現
像部12に供給され、搬送ローラ18に挟み付けられて
矢印A方向に搬送される。第1現像部12では、噴射ノ
ズル29により平版印刷版1のゼラチンハロゲン化銀感
光乳剤層4に現像液を噴射し、露光により潜像が形成さ
れたゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層4を現像する。こ
の現像工程において、搬送ローラ18の一方の搬送ロー
ラ18aには、洗浄機構71を構成する洗浄用噴射ノズ
ル76から現像液が噴射され、更に搬送ローラ18aの
回転方向とは逆方向に回転するブラシローラ73が押し
つけられる。ブラシローラ73の表面にはブラシが設け
られているので、搬送ローラ18aの表面は現像液が噴
射されながら常にブラシで擦られるようになり、言わば
表面が常に洗われている状態になる。したがって、現像
に伴って汚れが付着しても直ぐに洗われ、ブラシローラ
73により掻き落とされるので、平版印刷版1への汚れ
付着を防止することができる。
【0022】第1現像部12により現像処理された平版
印刷版1は、搬送ローラ18によって定着部13に搬送
される。定着部13においては、噴射ノズル36から平
版印刷版1のゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層4に定着
液を噴射し、未露光のハロゲン化銀を除去する。この定
着作用と同時に、洗浄機構71を構成する洗浄用噴射ノ
ズル76から定着液を噴射し、搬送ローラ18のうちの
一方の搬送ローラ18aを洗浄する。この際、ブラシロ
ーラ73も前記同様に作用するので、搬送ローラ18a
の表面は常に清浄に保たれ、平版印刷版1への汚れ付着
を防止することができる。
【0023】定着処理された平版印刷版1は、搬送ロー
ラ18により曝光部14に搬送される。曝光部14は画
像露光、現像、定着を経たゼラチンハロゲン化銀感光乳
剤層4をマスクとして非銀感光層3について、UV光に
より全面曝光を行う。なお、UV光の光源については、
前記のとおりである。曝光された平版印刷版1は、搬送
ローラ18により溶出部15に搬送される。溶出部15
は、噴射ノズル44から洗浄液を噴射するとともに、ブ
ラシローラ48を擦接させ、ゼラチンハロゲン化銀感光
乳剤層4の全体の溶出、いわゆる洗い出しを行う。ゼラ
チンハロゲン化銀感光乳剤層4が溶出した平版印刷版1
は搬送ローラ18により第2現像部16に搬送される。
【0024】第2現像部16は、非銀感光層からなる画
像形成層に現像液を噴射して現像を行う。この現像は、
噴射ノズル29から画像形成層に非銀感光層用現像液を
噴射して非画像部を溶解除去し、支持体の親水性表面を
露出させ、刷版を得るために行うものである。第2現像
部16にも、前記第1現像部12同様に洗浄機構71が
設けられている。そして、搬送ローラ18の一方の搬送
ローラ18aに対し、洗浄機構71を構成する洗浄用噴
射ノズル76から非銀感光層用現像液が噴射され、ブラ
シローラ73の前記作用と相まって一方の搬送ローラ1
8aを洗浄する。したがって、第2現像部16において
も搬送ローラ18aを常に清浄に保つことができ、第1
現像部12と同様に平版印刷版1の汚れを未然に防止す
ることができる。水洗部17は、第2現像部16から搬
送されてきた平版印刷版1に対し、噴射ノズル54から
洗浄水を噴射し、水洗いすると同時にブラシ58により
表面の汚れを除去する。
【0025】このように、平版印刷版1について現像処
理が行われるのであるが、本実施例では第1及び第2現
像部12,16及び定着部13に洗浄機構71が設けら
れているので、平版印刷版1の汚れが防止される。した
がって、印刷原版21に意図しない非露光部分による部
分18aが残ることがなく、印刷汚れを未然に防止する
ことができる。
【0026】次に、図5を参照して本発明の第2実施例
を説明する。第1現像部12に設けた洗浄機構71につ
いては、洗浄用噴射ノズル76に新たに設けた補充ポン
プ81から現像液を供給し、貯溜槽21には給液ポンプ
82から現像液を給液するようになっている。また、貯
溜槽21内の現像液は、ポンプ83及びフィルタ84に
よって構成された循環経路で清浄化される。本実施例に
おける第1現像部は,平版印刷版1を現像液に浸漬して
現像する構成であり、図1に示した噴射ノズル29は除
去されている。定着部13に備えた洗浄機構71につい
ては、洗浄用噴射ノズル76に補充用ポンプ85または
給液ポンプ86から定着液を供給し、噴射ノズル35に
は貯溜槽33内の定着液をポンプ87で吸い上げた後、
フィルタ88で清浄化してから供給するように構成され
ている。貯溜槽33内には排出管89が所定高さ突出す
るように設けられているので、貯溜槽内の定着液が排出
管89の高さ以上になると排出管89を介して少量ずつ
排出される。
【0027】次に、図6を参照して本発明の第3実施例
を説明する。第1現像部12に設けた洗浄装置71につ
いては、現像液用の貯溜槽21とは別に設けた貯溜槽7
8からポンプ91により現像液を吸い上げ、洗浄用噴射
ノズル76に現像液を供給するようになっている。貯溜
槽78には所定高さの排出管92が設けられているの
で、貯溜槽78内の現像液が排出管92の高さ以上にな
ると排出管92を介して少量ずつ排出される。なお、第
1現像部12は平版印刷版1を現像液中に浸漬する構成
であり、下流側の搬送ローラ18に挟み付けられる時点
では両面に現像液が付着している。そして、下流側の搬
送ローラ18に挟み付けられることにより、現像液が言
わば絞り出されるようにして貯溜槽78内に貯溜され
る。したがって、洗浄用噴射ノズル76に特に洗浄用と
して現像液を供給しなくても、現像処理を継続している
間に必要量の現像液が貯溜され、必要量以上になったと
きは排出管92を介して排出される。貯溜槽21内の現
像液は、第2実施例同様にポンプ83及びフィルタ84
の循環経路により清浄化され、現像液の補充は補充ポン
プ81によって、また現像液の給液は給液ポンプ82に
より行われる。
【0028】定着部13にいては、貯溜槽33に給液ポ
ンプ86を介して定着液を供給し、補充する際は補充用
ポンプ85により補充する。また、噴射ノズル36及び
洗浄用噴射ノズル76には、貯溜槽33からポンプ87
により吸い上げた定着液を供給し、定着液が一定量以上
になると排出管89により排出される。すなわち、本実
施例における定着部13は、定着液が給液ポンプ86、
貯溜槽33、ポンプ87、噴射ノズル36及び洗浄用噴
射ノズル76、貯溜槽33、排出管89と循環し、この
循環経路において平版印刷版1の定着と搬送ローラ18
の洗浄とを行うようになっている。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る感
光性平版印刷版の現像処理装置は、感光性平版印刷版を
両側面から挟持搬送する搬送ローラの周面に、この搬送
ローラの回転方向とは逆方向に異なる速度で回転し、表
面にブラシを形成したローラ又はスポンジやフェルト等
を設けたモルトンローラを当接させ、更に搬送ローラに
洗浄用噴射手段から処理液を噴射させて、搬送ローラに
付着した汚れをブラシローラ又はモルトンローラにより
擦り取り、かつ噴射される処理液によって洗い流すよう
に構成した。本発明によれば、感光性平版印刷版を挟持
搬送する搬送ローラに処理液による汚れが付着せず、搬
送ローラにより搬送される次の感光性平版印刷版に汚れ
が付着することもない。したがって、感光性平版印刷版
を用いて印刷原版を作製して印刷を行った場合、スポッ
ト状の意図しない汚れが形成されることがなく、常に良
好な印刷を行うことができる。また、搬送ローラに汚れ
が付着しないので、現像処理を長期間にわたり継続する
ことができ、更に清掃等のメンテナンス作業を削減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である感光性平版印刷版の
現像処理装置の模式的構成図である。
【図2】洗浄機構の構成を示す要部の拡大構成図であ
る。
【図3】洗浄機構の構成を示す要部の平面図である。
【図4】感光性平版印刷版の処理原理図である。
【図5】本発明の第2実施例である現像処理装置の要部
の構成図である。
【図6】本発明の第3実施例である現像処理装置の要部
の構成図である。
【符号の説明】
1 感光性平版印刷版 2 支持体 3 非銀感光層 4 ゼラチンハロゲン化銀感光乳剤層 11 現像処理装置 12 第1現像部 13 定着部 14 曝光部 15 溶出部 16 第2現像部 17 水洗部 18,18a 搬送ローラ 21,33,41,51,78 貯溜槽 26,35,43,84 フィルタ 29,36,44,54 噴射ノズル 61 紫外線発生器 71 洗浄機構 72a,72b 一対の枠体 73 ブラシローラ 74 ギア 75 駆動ギア 76 洗浄用噴射ノズル A 搬送方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性支持体と、この親水性支持体上に
    形成された水不溶性で親油性画像を形成し得る非銀感光
    層と、この非銀感光層上に形成されたゼラチンハロゲン
    化銀感光乳剤層とを備えた露光済感光性平版印刷版を湿
    式現像する現像処理装置において、 シリコンゴムまたはEPTから構成され前記露光済感光
    性平版印刷版に付着した処理液を絞り取りながら前記露
    光済感光性平版印刷版を挟持搬送する搬送ローラと、 前記搬送ローラと異なる回転速度で前記搬送ローラの周
    面に当接して逆方向に回転するブラシローラ又はモルト
    ンローラと、 前記搬送ローラの周面に処理液を噴射する噴射手段と、 前記噴射手段から噴射する処理液の流路中に設けたフィ
    ルタとを備えた感光性平版印刷版の現像処理装置。
JP9265095A 1995-04-18 1995-04-18 感光性平版印刷版の現像処理装置 Pending JPH08286385A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006190535A (ja) * 2005-01-05 2006-07-20 Mitsubishi Paper Mills Ltd 導電性パタンを形成するための処理方法及びその処理装置

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