JPH0621953B2 - 写真感光材料用現像処理装置 - Google Patents

写真感光材料用現像処理装置

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JPH0621953B2
JPH0621953B2 JP61290619A JP29061986A JPH0621953B2 JP H0621953 B2 JPH0621953 B2 JP H0621953B2 JP 61290619 A JP61290619 A JP 61290619A JP 29061986 A JP29061986 A JP 29061986A JP H0621953 B2 JPH0621953 B2 JP H0621953B2
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03DAPPARATUS FOR PROCESSING EXPOSED PHOTOGRAPHIC MATERIALS; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03D3/00Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion
    • G03D3/02Details of liquid circulation

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は写真感光材料用現像処理装置に関する。
(従来の技術とその問題点) 従来の自動現像処理装置の一例を第2図に示したが、こ
れを参照しながら以下説明する。
例えば、従来から被写体の患部情報等を得るべく放射線
画像記録装置が医療分野等で好適に採用されている。こ
の装置にあつては被写体に対して放射線を曝射し、その
放射線画像情報はハロゲン化銀黒白写真感光材料等に記
録されることになる。次いで、このように画像が記録さ
れた写真感光材料フイルムは現像工程に付される。すな
わち、画像が記録されたフイルムは第2図に示した自動
現像装置の内部に搬送される。
先ず、ローラー4に挾持された前記フイルムを現像液を
貯留する現像タンク1内に搬送して現像し、次いで、定
着液を貯留する定着タンク2内を通過させて後、水洗水
を貯留する水洗タンク3内に搬送する。次いで、図示の
通りこのフイルムはスクイズ部を構成するローラ等で前
記フイルムに付着する水を絞つた後、乾燥部に搬送され
て所定温度(約50℃〜55℃)の温風を吹き付けるこ
とにより乾燥させ、その後、所定の場所に保管され、必
要に応じて医療診断等に供される。
ところで、このような自動現像装置内には、前述したよ
うに、現像液並びに定着液内で浸漬され通過したフイル
ムを水洗するために水洗用タンクが設けられており、こ
の場合、前記水洗タンク3内には常時多量の水洗水(例
えば、感光材料1m2当たり3以上の水洗水)を供給し
てこの水洗タンク3内の水洗水を清浄に維持するよう構
成している。
然しながら、大量の水洗水を供給することは極めて不経
済であり、しかも、近年、特に期待されている資源の節
約に著しく反するものであることは言うまでもない。ま
た、水洗水の廃液も大量となり、銀の回収効率が低いと
いう同様の問題がある。
そこで、水洗タンク3への水洗水の供給量を相当に減少
させようとすると水洗用タンクにフイルムによつて持ち
こまれたチオ硫酸塩の濃度が高くなつてフイルムの水洗
度が低下し、処理後の画像の安定性に悪影響を及ぼすば
かりか、水洗タンクから出た最初のローラーに処理剤成
分が付着乾燥して、それが再び別のフイルムに付着して
濃度ムラを生じさせる。更には定着液中にアルミニウム
塩が含まれているときには、水洗水量が不充分なときに
は析出沈澱を生ずることがある。また、前記水洗用タン
ク内に長時間に亘り水洗水が滞留するためにこの水洗水
に水垢等が発生し、あるいは、この水洗水が腐敗して悪
臭を生じてしまう。また、自動現像装置を数日間に亘り
停止させておくと水洗水に浮遊物が発生し、再び当該自
動現像装置を駆動する際に、フイルムに前記浮遊物が付
着したり、自動現像装置に組み込まれるフイルムの目詰
まり等を惹起する虞がある。このため、水洗タンク3を
定期的に洗浄しなければならず、前記洗浄作業にかなり
の時間を要すると共に、作業者に過剰な負担を強いる難
点があり、事実上、単なる節水は不可能である。
このため、水洗タンク3内に供給される水洗水を効果的
に節約することを可能にすべく従来から種々の自動現像
装置が提案されている。例えば、水洗タンク3を多槽構
成にした向流水洗法がある。すなわち、複数の水洗用タ
ンクを夫々の高さ位置を異にして段状に配設し、最上位
の水洗タンク3から高さ位置を低くする他の水洗用タン
クへと比較的少量の水洗水を供給すると共に、フイルム
を順次夫々の水洗タンク3内に浸漬された複数対のロー
ラー4に挾持された前記フイルムの洗浄を行うよう構成
されている。
ところが、この種の自動現像装置では、複数の水洗タン
ク3を並設すると共に前記水洗タンク3の数に対応して
複数対の搬送用ローラ4等を装着しなければならず、前
記自動現像装置全体が大型化して現像作業用空間を効果
的に活用することが出来ず、しかも、この自動現像装置
の製造コストが相当に高騰するという不都合が露呈して
しまう。
そこで、本出願人は前記の欠点に鑑み、水洗水内にキレ
ート剤あるいはハロゲン系化合物等の防菌剤等を含有さ
せることにより、前記水洗水の腐敗あるいは水垢等の発
生を回避して水洗タンク3内への水洗水の供給量を大幅
に減少することを可能にした種々の現像処理方法を提案
している(特願昭第60−253807号、特願昭60
−295894号参照)。これによつて、このような溜
め水式自動現像装置を大型化することなく、しかも、可
及的に水洗水を節水しても長時間に亘り好適にフイルム
の水洗作業を行うことが出来るという効果が得られてい
る。
しかし、十分な量の水洗水を供給して水洗する場合と異
なつて節水または溜め水で水洗した場合、水洗タンク3
内には現像処理量と共に水洗タンク3内の水洗水には、
搬送されているフイルムを介して、例えば、定着液中の
チオ硫酸塩等が蓄積するに至る。このため、フイルムに
残留するチオ硫酸塩により、長時間保存後の銀画像が黄
変する不都合が生じる。あるいは、水洗終了後のフイル
ムが前記チオ硫酸塩等を含んでスクイズ部を通過して絞
り出され、このスクイズ部を構成するローラ対に前記チ
オ硫酸塩等が付着する場合が多い。ここで、スクイズ部
はフイルム乾燥部に近接して配置されており、フイルム
の現像作業を断続して行うと前記現像作業の休止期間に
前記フイルム乾燥部から導出される温風により前記スク
イズ部を構成するローラ対が急速に乾燥することにな
る。その際、チオ硫酸塩がローラ表面にむら状で且つ高
濃度に蓄積され、このローラで水洗後のフイルムを再び
搬送すると、このフイルムの表面には部分的にチオ硫酸
塩等が付着し、画像部に濃度むらや表面反射のむらが生
じ、あるいは、現像処理済フイルムを長期に亘つて保存
する際に前記付着部分が黄変してしまうという不都合が
露呈する。
一方、水洗水廃液中の銀回収率を増大させ、また水洗浴
中でのチオ硫酸塩の除去を容易にするため、水洗浴の前
に予備水洗を一槽設けることが既に公知である。しか
し、この方法で処理をした場合、予備水洗浴中のハロゲ
ン化銀写真感光材料(以下、感材という)から持ち込ま
れる成分がある程度の濃度になると予備水洗での可溶性
銀塩の感材からの溶出速度が遅くなり、また、その液を
そのまま感材に含んで水洗浴に入るため、水洗浴への流
出が多くなり、効果が大幅に減少するという欠点があつ
た。
従つて定着液成分はその殆んどが水洗浴で洗い落され
る。しかし水洗浴でも、水洗水量の補充量が少なく場合
には、水洗浴中のチオ硫酸塩濃度が高くなり、その液を
含んでスクイズローラーでしぼられるとスクイズローラ
ー表面にチオ硫酸塩が付着、乾燥してフイルムに転写さ
れフイルム表面を汚すという重大欠点を生ずる。
一方感材が増感色素および/または染料(イラジエーシ
ヨン防止、アンチハレーシヨン防止などのため)を含む
場合、増感色素および/または染料の溶出は無機塩類の
溶出より速度が遅く、水洗性が悪いため上記予備水洗浴
や水洗浴だけの水洗では全く不充分であり、残色という
もう一つの重大な欠点を生ずる。
本発明は前記の不都合を克服するためになされたもので
あつて、水洗用タンクに供給する水洗水を可及的に節約
すると共に、スクイズ部への処理液の付着を阻止して良
好な現像工程を容易に達成し、しかも現像されたフイル
ムの画像表示の汚染を回避し、画像安定性を一層向上出
来る簡単な構成で好適に小型化し且つ経済的に製造する
ことを可能にし、また、銀回収効率の高い自動現像装置
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明の目的は、画像記録後のハロゲン化銀写真感光材
料を現像、定着および水洗処理するための各槽を有する
自動現像処理装置において、感光材料1m2当り3以下
(0を含む)、好ましくは1〜50ml、の水洗水の供
給で処理するとき、前記定着槽2と水洗槽W2との間に
前水洗槽W1を設け、かつ感光材料を水洗槽から乾燥部
へ搬送するための少なくとも最初のローラー対を洗浄す
るローラー洗浄槽W3を設けて、前水洗槽とローラー洗
浄槽のローラー対(10,11)の少なくとも下方を洗浄す
るようにローラー洗浄槽W3から水洗槽W2、前水洗槽W
1に順次水洗水を逆流補充することを特徴とする写真感
光材料用現像処理装置により達成される。
従来から知られている多段向流水洗は、水洗浴各槽が複
数のローラーで構成されているか及び/又は、各槽に処
理される感材がローラーと共に浸漬されている。しかし
本発明のローラー洗浄槽は好ましくは1槽に1対のロー
ラーであり、さらに感材は水洗水に浸されていない点、
従来の方法とは異なるものである。
上記前水洗槽及びローラー洗浄槽におけるローラー対は
各々少なくとも1対以上、例えば1〜3対、存在するこ
とができる。各々1対でも有効であり、装置の小型化及
びコストの点からは各1対であることが好ましい。ま
た、順次逆流補充される水洗水は上記ローラー対の少な
くとも下方を洗浄するのが好ましい。ローラー洗浄槽の
ローラー対は一般的にはローラー同志の接触点が液面よ
り上にあることが好ましい。他方、特に前水洗浴のロー
ラー対は、下方ローラーのみでなく、ローラーに挾持さ
れた感光材料が前水洗浴の水に漬かるレベルまで浸漬洗
浄されている方がより好ましい。また、前水洗浴には自
現機のコスト及びスペースの許す限り1対のローラーと
いわず複数のローラーが洗浄された方がよいことはいう
までもない。
更に、本発明における画像記録には像様露光の他、放射
線曝射による放射画像情報の記録等が含まれる。
本発明において、該水洗水を逆流補充するための手段
は、特に限定されず、水を単に空間を通して移動しても
よいし、該各槽を連通する手段等を設けてもよい。
本発明において用いられる前水洗槽とローラー洗浄槽の
ローラー対の洗浄は上記の通りでほぼ完遂できるが、更
に完全を期すために、他のローラー洗浄手段を併用して
もよい。例えば、ローラー対に近接して、開口部を有す
る管路を配置し、開口部から逆流補充される水洗水を噴
出させるような手段等が挙げられる。
また、逆流補充される水洗水は、本装置に水ストツクタ
ンクを設けても、水道等から直接導入してもよい。
また、水洗水は前水洗槽からオーバーフローされるが、
そのオーバーフロー液の一部または全部を定着槽に供給
してもよい。
また、本発明の水洗槽に用いられる水洗水は、洗浄能さ
えあればよく、一般的な水洗水以外に安定化液も含まれ
る。
さらに、本発明に用いられる水洗水は防黴手段を施した
水を用いるのが好ましく、水ストツクタンクに貯留して
用いるのが好ましい。本装置が有することのできる防黴
手段としては、例えば、紫外線照射、磁場照射、イオン
交換または特定化合物の添加手段等の各手段が挙げら
れ、好ましくは、特定化合物の添加手段である。
該特定化合物としては、公知の写真用防バイ剤が用いる
ことができ、好ましくは、特開昭62−115154号
の第7頁〜第15頁、あるいは同62−153952号
第6頁〜第12頁に記載のアミノポリカルボン酸類ある
いはホスホン酸類等、特願昭61−51396号の第9
頁〜第12頁に記載の化合物等が挙げられる。
また、本発明に用いられる水洗水には水洗水の安定性
(例えば沈でん防止)のためにキレート化合物などを用
いることができ、また、処理後の銀または色素画像の安
定性のために公知の画像安定剤を用いることができる
(即ち、いわゆる安定化液も含まれる)。
また、本発明は現像液、定着液を本発明における水洗水
あるいはそのオーバーフロー液を用いて自動的に調液で
きる各調液手段を有することができる。特に、本装置は
定着液を濃縮定着液と希釈水が用いられる調液手段にお
いて、該オーバーフロー液を利用する手段を設けること
ができる。
本発明装置には、例えば感光材料として、主に、医療用
または工業用X線写真材料、X−レイ用デユープ写真材
料、医療CRT画像用写真材料および印刷用感光材料
(例えば、スキヤナー感光材料、撮網感光材料、撮線感
光材料、返し感光材料等)などの黒白感光材料の他にカ
ラーペーパー、カラーネガフイルム、カラー反転ペーパ
ー、カラー反転フイルムなどのカラー感光材料にも適用
することができるが、特に、黒白感光材料に対して好ま
しく適用される。また、スクイズ部を構成する複数のロ
ーラ対の中、洗浄用タンクから搬送されてくる写真感光
材料を最初に挾持するローラ対にローラ用洗浄手段を設
け、他のローラ対には必要に応じてローラ用洗浄手段を
設けることが出来る等、本発明の要旨を逸脱しない範囲
において種々の改良並びに設計の変更が可能なことは勿
論である。
(実施例) 以下、添付図面第1図を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
第1図は本発明に用いられるハロゲン化銀写真感光材料
処理装置の要部を示す概略図である。
5は露光済フイルム挿入部、6はフイルム検出部、1は
現像タンク、2は定着タンク、W1は前水洗浴タンク、
2は水洗浴タンク、W3はスクイズローラー洗浄槽、7
は乾燥部、8はフイルム収納箱、9は乾燥フアン、10
はダクト、11はガイド、12は匡体、13はフイル
ム、14は水洗水オーバーフローパイプ、15はW1
クイズローラー対、16はW3スクイズローラー対およ
び17は廃液パイプである。
第1図の露光済フイルム挿入部5から挿入されたフイル
ム13は、フイルム検出部6を通つて現像タンク1で現
像され、定着タンク2で未感光ハロゲン化銀が定着除去
される。次に前水洗浴タンクW1の上部に下方のローラ
ーのみが浸漬されているW1スクイズローラー対15に
より圧接挾持されて付着した銀を含む定着液を除去し、
除去した定着液をW1に導入し、W1の銀濃度を高める。
次いでフイルム13は水洗浴タンクW2に搬送され、水
洗浴タンクW2の上部に前記W1スクイズローラーと同様
にスクイズローラー洗浄槽W3浴に浸漬されているW3
クイズローラー対16により各種薬剤を含む水洗水がフ
イルムから除去される。この間W1〜W3内の水はW3
らW1の方向へ順次補充されるように各液面レベルS3
2、S1を図示の如く順次低くなるように設定されてい
るためW3スクイズローラー対16に付着したS23
等の薬剤の洗浄は効果的に実施され、かつ節水ができる
から廃液パイプ17からの水洗廃液の銀濃度も高く維持
でき銀回収効率が上昇する。また、水洗廃液の一部また
は全部を定着タンク2へ移して利用することもできる。
このように水洗処理されたフイルム13は乾燥部7を経
由して収納箱8に収納される。
以上のように、本発明によれば、第2図に示したスクイ
ズ部を構成する複数のローラー対の最初のローラ対、即
ち、第1図におけるW3スクイズローラー対16にロー
ラ用洗浄手段、即ち、スクイズローラー洗浄槽W3を配
設し、各処理液中を浸漬通過してきた写真感光材料から
前記ローラ対に付着し易い処理液成分を前記ローラ用洗
浄手段から供給される洗浄水により除去するように構成
し、かつ、銀回収を効率かつ容易にするための手段が上
記の洗浄手段と共に、効果的に配設されている。
上述のような構成の自動現像機およびその比較機を使つ
て以下のような実験を行なつた。
現像タンク1 7.5 富士写真フイルム(株)製 X−レイ感材用現像液RD−
V.1に対してスターター20mlを添加して、現像液
タンクを満たし、以後四切サイズ(10inch×12inc
h)1枚現像処理される毎に同補充液を50mlずつ補充
した。
定着タンク2 7.5 富士写真フイルム(株)製 X−レイ感材用定着液富士
Fを定着タンクに満たし、以後四切サイズ1枚現像処理
される毎に同補充液を60mlずつ補充した。
前水洗浴タンクW1500ml 定着タンクから水洗浴タンクW2へのクロスオーバーの
1スクイズローラー対6の下側のローラーが半分浸る
ように水洗水(エチレンジアミン四酢酸・二ナトリウム
・二水塩0.5g/水溶液)を最初に満たした。
以後はW2からオーバーフロー液が補充されるように液
レベルを保ち、W1から全体の水洗水が排出されるよう
にした。
水洗浴タンクW26.0 W1と同様の組成の水溶液を最初満たし、以後はスクイ
ズローラー洗浄槽W3からオーバーフロー液が補充され
るように液レベルを保ち、更にW2からW1へオーバーフ
ローさせた。
スクイズローラー洗浄槽W3300ml W1と同様の組成の水溶液を最初満たし、以後は同様の
組成の水溶液を四切サイズ1枚現像される毎に60mlず
つ補充した。
上記のようにW1、W2、W3の全部を組合せた場合に対
して、比較として、W2だけで、W1、W3共になくて少
量の水で水洗した場合、更に通常のように多量の水で水
洗した場合、W1とW2だけでW3がない場合、W2とW3
だけでW1がない場合、について処理後の感材の品質及
び水洗水の状態を実験した。使用した感材は同社製医療
X−レイ写真感材HRSである。なお現像、定着温度は
35℃、水洗温度は20〜25℃の間であり、現像時間
は23秒であり、全体のDry to Dryの処理時間は110
秒である。結果を下表に示す。
上記のようなランニング実験をそれぞれ四切サイズ50
枚/日、1ケ月間継続した。
上表より明らかなように、本発明1は比較例2、4、5
に比して黄変度が改善されかつ、比較例2、4に見られ
た表面反射ムラや濃度ムラが見られなかつた。比較例3
は補充水として大量な水を使つているため不経済であ
り、比較例2のように節水すると品質が悪化している。
また、廃液銀濃度において、本発明1は比較例2、3、
5に比べ濃度が高く銀回収効率を上げることができる。
一方、比較例4は本発明1と同程度であるが感材品質は
改善されない。
本発明の処理方法1についてW1、W2、W3のチオ硫酸
塩の溶出量比率及び増感色素(オルソ増感に使用した色
素)の溶出比率を求めた所次のようであつた。
従つてチオ硫酸塩はW1、W2でその殆んどが溶出し増感
色素はW2、W3で溶出する。
すなわちW3はスクイズローラーの洗浄に効果があつて
濃度ムラ、表面の汚れの解消に役に立つと同時に、残色
をなくすという意外な効果を付加するものである。
このようにして少ない水洗水量で実用上問題のないレベ
ルまで水洗することができるわけである。
更に本発明に従えば、ローラ対にフイルムを介して運ば
れてくる処理液成分が付着することがなく、従つて、従
来、特に写真感光材料を断続的に現像処理する際に惹起
していた前記ローラ対から写真感光材料への処理液の部
分的な付着が回避されて前記写真感光材料を良好に現像
し、また、長期に亘つて利用することが出来る。更に
は、従来のように、フイルム水洗用タンク内に常時多量
の水洗水を供給しあるいは前記水洗用タンクを多槽構成
する必要をなくすことができ、ローラ対を洗浄するため
に必要な量だけで済むために水洗水を可及的に節約する
と共に、水洗水廃液の銀濃度を濃縮し銀回収効率を高め
ることができる。更に、自動現像装置自体を一層小型化
し且つ経済的に製造することが可能となる。
実施例2 実施例1の処理方法1に、更に次のような装置及び方法
をつけ加えて同様な処理量のランニング実験を継続し
た。
1、W2、W3に補充する水洗水ストツクタンク約30
容器を設置し、エチレンジアミン・四酢酸・二ナトリ
ウム・二水塩水溶液0.5g/を30調液して、感材
四切サイズ1枚毎に60ml補充した。なくなり次第また
同様な水溶液を調液補充した。更に特願昭61−131
338号に記載されているような現像−定着工程間の液
面から出ているクロスオーバーのローラー対と定着−水
洗工程間の液面から出ているクロスオーバーのローラー
対に、一日の現像作業の終了時に、上記水洗水ストツク
タンクの水溶液各々80mlを回転しているローラー巾全
域にわたつて間欠的に10ケ所の小穴から吹き出させて
ローラー表面の付着物を洗浄させてから自現機を停止し
た。クロスオーバーのローラーの洗浄水はそのまま現像
液タンク、定着液タンクにたれ落ちるようにした。こう
してクロスオーバーのローラーを毎日設置したままの状
態で1ケ月のランニングを継続したが、水洗水には水あ
かも発生せず、アルミニウムの沈澱も出ず、処理後の感
材の水洗性もよく、表面に汚れがつかないばかりか、自
現機の日々の手入れ(クロスオーバーのローラーの洗
浄、水洗タンクの洗浄等)も全く何もしないでよいとい
う楽なメンテナンスが可能になつた。
(発明の効果) 従つて本発明の装置は少量の水洗で、水洗の効果が大き
く、しかも濃度ムラや反射ムラも発生しない。ローラー
搬送型自現機でも本発明の方法をとれば、自現機のコス
トもスペースも余り必要とせずに、少量の水洗水で処理
可能な処理システムを実現できる。また、本発明は銀回
収が効率的に行え、かつ、コストのかかる廃液処理を軽
減すると共に、BOD、CODの低減を容易にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に用いられるハロゲン化銀写真感光材
料処理装置の一態様の要部を示す概略図である。 第2図は、従来のハロゲン化銀写真感光材料処理装置の
一例の要部を示す概略図である。 W1……前水洗浴タンク、W2……水洗浴タンク W3……スクイズローラー洗浄槽 1……現像タンク、2……定着タンク 3……水洗タンク 5……フイルム挿入部、6……フイルム検出部 7……乾燥部、13……フイルム 14……水洗水オーバーフローパイプ 15……W1スクイズローラー対 16……W3スクイズローラー対 17……廃液パイプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像記録後のハロゲン化銀写真感光材料を
    現像、定着および水洗処理するための各槽を有する現像
    処理装置において、感光材料1m2当り3以下(0を含
    む)の水洗水の供給で処理するとき、前記定着槽と水洗
    槽との間に前水洗槽を設け、かつ感光材料を水洗槽から
    乾燥部へ搬送するための少なくとも最初のローラー対を
    洗浄するローラー洗浄槽を設けて、前水洗槽とローラー
    洗浄槽のローラー対の少なくとも下方を洗浄するように
    ローラー洗浄槽から水洗槽、前水洗槽に順次水洗水を逆
    流補充することを特徴とする写真感光材料用現像処理装
    置。
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