JP2741549B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents
感光材料処理装置Info
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- JP2741549B2 JP2741549B2 JP2054641A JP5464190A JP2741549B2 JP 2741549 B2 JP2741549 B2 JP 2741549B2 JP 2054641 A JP2054641 A JP 2054641A JP 5464190 A JP5464190 A JP 5464190A JP 2741549 B2 JP2741549 B2 JP 2741549B2
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Description
材料処理装置に関する。
光材料(以下、単に感光材料という)は、その処理工程
に従って、現像、定着(または漂白・定着)、水洗等の
処理が施されている。
液、定着液、洗浄水等を入れた各処理槽間を順次搬送す
ることによって行われている。
全、資源節減が要望されてきており、処理液、特に現像
液の節減が課題となっている。
であり、実際、所定量の現像液を入れた現像槽を複数用
いて処理すれば現像効率が上がることが知られている。
カウンターフローで水洗処理すればよいことも知られて
いる。
理可能な方法として、いわゆるカスケード処理方式等が
採用されている。
の処理槽(例えば、2〜9槽)を並設し、感光材料を各
処理槽間をクロスオーバさせて順次浸漬処理するもので
ある。この場合、処理液も隣接する処理槽間を順次流れ
るが、処理液の流れ方向は特に定められておらず、感光
材料の進行方向に対し処理液の流れ方向が同方向である
パラレルフローと、逆方向であるカウンターフローとの
両方がある。
するため、装置が大型化して広い設置スペースが必要と
なり、また、空気と接触する部分(クロスオーバー部)
が増え、そこでの酸化劣化分を補う必要があるため、現
像液の消費量(補充量)の低減化においても十分とはい
えない。
たもので、その主たる目的は、第一に、装置の小型化お
よび処理液の補充量の低減を図ることができる感光材料
処理装置を提供することにある。
能を一定に保持することができる感光材料処理装置を提
供することにある。
明により達成される。
の処理室を連結してそれより狭幅の処理路で連続処理路
が形成され、この狭幅処理路には感光材料の非通過時に
狭幅処理路を遮蔽する遮蔽手段が設けられており、感光
材料が前記各処理室を順次通過する間に各処理室内に満
たされた処理液と接触して処理がなされるよう構成され
た感光材料処理装置であって、 前記連続処理路に連通して給液口を設け、感光材料が
最初に通過する処理室および最後に通過する処理室以外
の位置に、少なくとも1つの排液口を設けたことを特徴
とする感光材料処理装置。
上の給液口を、各々異なる位置に設けた上記(1)に記
載の感光材料処理装置。
理室より小さな容積をもつものとした上記(1)または
(2)に記載の感光材料処理装置。
理液の供給量を制御するようにした上記(1)〜(3)
のいずれかに記載の感光材料処理装置。
前記感光材料が最初に通過する処理室を前記処理液が最
初に供給される処理室とした上記(3)または(4)に
記載の感光材料処理装置。
大気と接触することなく各処理室を順次通過するよう構
成された感光材料処理装置であるのが好ましい。
は、特願平01-61707号および特願平1-90422号を特許出
願している。
理槽の各処理室内に処理液を満たし、感光材料を大気と
接触することなく前記各処理室を順次通過させることを
特徴とするハロゲン化銀感光材料の処理方法であり、同
願明細書中には、この方法を実施するための感光材料処
理装置が開示されている。
対し、現像液、漂白・定着液または洗浄水等のうちのい
ずれか1種類である。
に通過する処理室および最後に通過する処理室にて行わ
れ、処理液の流れは一方向、即ち感光材料の進行方向に
対し同方向(現像液、漂白・定着液)または逆方向(洗
浄水)となっている。
通過する処理室以外の位置に、少なくとも1つの排液口
を設けたことにより、各処理室内の処理液が排液口に向
って流れるが形成され、よって、複数の箇所からそれぞ
れ機能の異なる2種以上の処理液を供給することが可能
となる。
とができる。また、後述するように、異種の処理液同士
が混合すると不都合を生じる場合には、両処理液の境界
部に水等を供給し、希釈した上で排液するといった対応
も可能である。
以上の機能を持たせることができ、より一層装置の小型
化を図ることができるようになる。さらに、2種以上の
処理液が組み合されることにより、その組み合せに応じ
た処理効率の向上が図れ、処理液の補充量のさらなる低
減が可能となる。
のは、複数の処理室に区画されているため、各処理室間
にて処理液の供給方向に従い、各処理室内の処理液の液
組成の濃度比が維持されることも一因である。このよう
な利点は、本発明の処理装置では同一機能を有する処理
液を満たした処理室間にて見出されることになる。
の通路で順次連結された構成とするとき、感光材料の通
過性をよくするため各処理室間の遮蔽度をある程度まで
小さくするが、このようにすると各処理室間の濃度比が
維持されにくくなる。これに伴なう弊害は、特に、休止
後処理を再開するに際して生じやすい。
に供給される処理室を他の処理室に比べてその容積が小
さいものとなるようにしているので、休止後処理液の供
給を再々する場合、この小さい処理室内は即座に新鮮な
処理液に交換され、処理を再開したとき直ちに良好な処
理効率が得られる。
いて処理液供給の際の供給量を制御しているので、容積
の小さい処理室で生じやすい処理液の供給誤差、即ち補
充誤差を抑えることができ、精度のよい補充を行うこと
ができ、処理性能を一定に保持することができる。
満たして処理するものとしたとき、例えば、感光材料が
最初に通過する処理室から漂白液を供給し、最後に通過
する処理室から定着液を供給し、中間部に位置する処理
室に設けた排液口から排液する態様とすることができ
る。この態様にて、漂白→漂白定着→定着の工程を含む
脱銀処理を施すことが可能となる。
さくし、この処理室に漂白液を供給する。そして、この
漂白液の供給に際し、漂白液の供給量の検出値に基づ
き、漂白液の供給量を制御しているので、例えば発色現
像液等の前槽からの処理液の持込みや漂白液の補充誤差
による漂白液の処理性能のバラツキを排除することがで
き、処理性能を一定に保持することができる。
適実施例について詳細に説明する。
断面側面図、第2図は、第1図中のII-II線での断面図
である。これら図に示すように、本発明の感光材料処理
装置1は、所定の容積を有する縦長の処理槽2を有す
る。この処理槽2内には、ラック3の側板31、32間に設
置されたブロック状の部材(以下、ブロック体という)
4および5がラック3ごとに挿入されている。
ン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキサイド(PP
O)、ABS樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リウレタン樹脂等のプラスチック、アルミナ等のセラミ
ックスまたはステンレス、チタニウム等の各種金属等の
硬質材料で構成されている。特に、成形性に優れ、軽量
で、十分な強度を有するという点から、ポリプロピレ
ン、PPO、ABS樹脂等のプラスチックスで構成されている
のが好ましい。
っているが、中空部材(例えばブロー成形により製造さ
れる)として構成してもよい。
になっており、この挿入状態で、感光材料100を処理す
るための空間である5つの処理室6A、6B、6C、6Dおよび
6Eが形成される。また、隣接する処理室6Aと6B、6Bと6
C、6Cと6Dおよび6Dと6Eとの間には、両処理室を連結す
る狭幅の通路71、72、73および74が形成される。
料100を搬入および搬出するための同様の通路75および7
6が形成される。これらの通路71〜76の幅は、感光材料1
00の厚さの5〜40倍程度とするのが好ましい。
ても、通路71〜76の幅は、前記と同様であるが、この場
合には、通路の長さを比較的長くすることが好ましい。
板状の表面処理を施しておくのが好ましい。これによ
り、感光材料の通過性の向上が図れるからである。
れ1対の搬送ローラ8が設置され、処理室6Cには、3対
の搬送ローラ8が設置されている。また、通路75の感光
材料入口付近および通路76の感光材料出口付近にも、そ
れぞれ1対の搬送ローラ8が設置されている。
軸支されており、ローラ対のいずれか一方または双方が
駆動回転し、ローラ間に感光材料を挟持して感光材料10
0を搬送するようになっている。搬送ローラ8の駆動機
構は、第2図に示すように、図中垂直方向に軸支された
主軸82の所定箇所に固定されたベベルギア83と、各搬送
ローラ8の回転軸81の一端部に固定されたベベルギア84
とが噛合し、モータ等の駆動源(図示せず)の作動で主
軸82を所定方向に回転することにより、各搬送ローラ8
が回転するようになっている。
主軸82とずれた位置にあるので、主軸82に固定されたギ
ア85を含む歯車列を介して主軸82と平行に支持された従
動軸86を設け、該従動軸86に固定されたベベルギア83
と、回転軸81aの一端部に固定されたベベルギア84とを
噛合させて回転軸81aを回転させる。さらに、回転軸81a
には、ベベルギア84の内側にギア87が固定され、該ギア
87と他方の搬送ローラの回転軸81bの一端部に固定され
たギア88とを噛合させることにより両搬送ローラ8が同
時に駆動回転する。
回転させ、両ローラの周面同士が接触することによって
他方のローラを従動回転させる構成となっている。な
お、両ローラをギアで連結し、双方のローラを駆動回転
する構成としてもよい。
理液Qに対する耐薬品性を有するものであるのが好まし
く、例えば、ネオプレン、E.PTゴム等の各種ゴム、サン
プレーン、サーモラン、ハイトレル等のエラストマー、
硬質塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS
樹脂、PPO、ナイロン、POM、フェノール樹脂、シリコー
ン樹脂、テフロン等の各種樹脂、アルミナ等のセラミッ
クス、ステンレス、チタン、ハステロイ等の耐食性を有
する金属類、またはこれらを組み合わせたものを挙げる
ことができる。
には、感光材料100を案内するための対をなすガイド9
が設置されている。また、処理室6Cの搬送ローラ8間に
は、円弧状に湾曲し、この湾曲部に沿って感光材料100
の方向を転換する反転ガイド10が設置されている。
クや金属の板で構成され、ガイドを貫通する開口90がほ
ぼ均一に形成されている。この開口90の存在により処理
液Qの流通が可能となり、循環が促進されるため、処理
効率が高まる。
の駆動系により感光材料100を所定の経路で搬送する搬
送手段が構成される。
たされており、感光材料100の処理時には、新鮮な処理
液(補充液)が供給される。即ち、図示の例では、処理
液の給液管の一端部である給液口11が処理室6E内に設置
され、この給液口11から処理室6E内に処理液が注入され
る。
最後に通過する処理室6E以外の位置(図示の例では処理
室6B)から処理液が排出される。即ち、排液管12の一端
部である排液口120が処理室6B内に設置され、排液管12
の他端部121が処理液Qの液面付近に設置され、処理室6
B内の処理液が排液管12を通じてオーバーフローにより
排出される。
等は図示の例に限定されない。また給液口11および排液
口120は、通路71〜74の途中に設けられていてもよい。
ものに限らず、ポンプ等の吸引により強制的に排液する
ような構成としてもよい。
処理室6A〜6E内の処理液の濃度または組成に勾配が形成
され、よって処理効率が向上する。
が狭幅であるため、隣接する処理室間において、必要以
上の処理液Qの流通が生じず、よって上記液組成勾配が
十分に保たれる。
に大気との接触がなく、即ち、前述した従来のカスケー
ド処理のように、大気中でのクロスオーバーがないた
め、クロスオーバー時間の節減や処理液補充量の低減が
図れ、写真性も向上する。
材料100の非通過時にこの部分を遮蔽(封止)しうる遮
蔽手段としての弁13aおよび13bが設置されている。この
弁13a、13bは、第2図に示すように、いずれも両端が縮
径(円錐状)したローラ状をなしているが、その構成は
弁13aと13bとで異なっている。
浮力により浮上し、各処理室6A〜6Eの上部を遮蔽するも
のである。これに対し、弁13bは、その比重が処理液Q
よりも大きく、よって沈降し、各処理室6A、6B、6D、6E
の下部を遮蔽するものである。
選択により行うことができる。例えば、弁13aおよび13b
を中実ローラとする場合、弁13aの構成材料として、発
泡ポリプロピレン、発泡PPO、発泡ABS等を、弁13bの構
成材料として、硬質塩化ビニル、ABS樹脂、PPO等を用い
ればよい。
成されていたとしても、図示のごとく弁13aを中空ロー
ラとすることにより浮力を与えることができる。
入れる(図示せず)ことにより、弁13b全体の比重を増
大させることができる。
は、弁13aおよび13bを、シリコーンゴムやその他の各種
エラストマー等の弾性体で構成し、またはこれらの材料
で弁13a、13bのローラ周面を被覆しておくのが好まし
い。
は通路71〜76の出入口を遮蔽しているが、感光材料100
が通過する際には、感光材料100に押圧されてブロック
体4、5に形成された傾斜面14a、14bに沿って転動し、
感光材料100の通過が可能となる。そして、感光材料100
が通過した後は、弁13a、13bが元にもどり、再び通路71
〜76の出入口を遮断する。
ず、例えば特願昭63-142464号に記載されている流体
(パラフィン、液晶、オイル等)による流体シャッタ
ー、磁性流体によるシャッター、特願昭63-94756号に記
載されているローラタイプの遮蔽部材、特願昭63-94756
号に記載されているスキージータイプの遮蔽部材、特願
平01-27034号の第2図に示されているクランク機構によ
り移動する遮蔽板、またはその他のパッキン、ガスケッ
ト、ラビリンス等を用いてもよい。
よい。
び第2図に基づいて説明したが、本発明はこれに限定さ
れず、例えば特願平01-61707号に記載されている処理路
が幅狭のスリット状になっているものや、処理槽内をロ
ーラおよび区画部材等で仕切ったもの等、複数の処理室
を有するものであればいかなるものでもよい。
設置パターンのバリエーションを第3図〜第12図に基づ
いて説明する。
のみを模式的に示すもので、処理槽、ブロック体、搬送
ローラ、ガイド等の記載は省略されている。
は第2現像液、AはH2SO4、HCl、CH3COOH等の酸、 NはNaOH、KOH、Na2CO3、Na3PO4、各種アミン化合物
(例えばトリエタノールアミン)等のアルカリ、Wは
水、Blは漂白液、Fは定着液、SBは安定液、Rは反転液
を示し、これらの処理液の供給位置(給液口の設置位置
を)を、白ぬきの矢印で示す。
側から数えてn番目(n=1、2、3、…)のものを第
n処理室という。
第2処理室からアルカリNを、第5処理室から酸Aをそ
れぞれ供給し、第4処理室から排液する。
NaOH)により現像液の再生が得られる。
カリの添加により、処理液のpHが上昇し、現像主薬の活
性がより高くなり、これらが合まって現像補充液の追加
添加なしで現像活性が維持され、結果として見かけ上現
像液の再生が図られる。
乳剤層中に含まれる現像液成分が酸によって除去される
ため、処理後のサーモステインや次工程でのブリーチカ
ブリの発生が抑制される。
まれており、その除去が困難であるが、酸には易溶性の
ため、容易に感材中から処理液中に溶け出す。
戻りするため、この現像主薬も有効に再利用できるので
現像液の補充量を低減でき、特に、現像の途中でアルカ
リ(NaOH)を加えることにより、その補充量を一層低減
することができる。
5処理室から水Wをそれぞれ供給し、第4処理室から排
液する。
および第5処理室において感光材料100の乳剤層中に含
まれる現像液成分が除去(希釈)されるため、処理後の
サーモステインや次工程でのブリーチカブリの発生が抑
制される。
れないため著しく抑えられる。
第5処理室から水Wをそれぞれ供給し、第4処理室から
排液する。
および第5処理室において漂白液が希釈されるため、次
工程の定着性への漂白液成分の持込みが抑制され、よっ
て、定着液での銀の回収(脱銀)工程が容易となる。
み、その結果、使用する漂白液のpHをより低いものとす
ることができ、少ない酸化剤でも漂白力を向上すること
ができる。
第5処理室から水Wをそれぞれ供給し、第2処理室から
排液する。
なされた後、第3処理室以後にて水洗が行われる。即
ち、1つの処理槽で、定着と水洗の2つの機能を有して
いる。これにより、水洗槽の設置が不要なため、処理槽
の全体の設置スペースが小さくなる。
剤層中の定着液成分の残存量が少ないため、処理後の保
存性が良く、サーモステインの発生が抑制され、また、
カラーの場合、シアン色素の退色が抑制される。
を、第5処理室から水Wを、第9処理室から第2現像液
CDをそれぞれ供給し、第4処理室と第5処理室との間の
通路および第5処理室と第6処理室との間の通路から排
液する。
れ(パラレルフロー)、第5〜第9処理室において第2
現像がなされる(カウンターフロー)。そして、第1現
像液FDが第2現像液CD中に混入すると写真性能が低下す
るため、第5処理室に水Wを加え、かつその両側に排液
口120を設けることにより両現像液を分断し、良好な写
真性を得ている。
第5処理室から水Wを、第9処理室から漂白液Blをそれ
ぞれ供給し、第4処理室と第5処理室との間の通路およ
び第5処理室と第6処理室との間の通路から排液する。
(パラレルフロー)、第5〜第9処理室において漂白が
なされる(カウンターフロー)。そして、現像液Dが漂
白液Bl中に混入すると写真性能が低下するため、第5処
理室に水Wを加え、かつその両側に排液口120を設ける
ことにより現像液と漂白液とを分断し、良好な写真性を
得ている。
第4処理室と第5処理室との間および第5処理室と第6
処理室との間にそれぞれ設置した場合には、漂白液の再
生がし易くなるという利点が生じる。
第2および第6処理室から定着液Fを、第8処理室から
水Wを、第9処理室から安定液SBをそれぞれ供給し、第
4処理室と第5処理室との間の通路から排液する。
第4処理室)、定着(第5および第6処理室)、水洗
(第7および第8処理室)および安定(第9処理室)の
5種の処理が1つの処理槽内にて順次行われる。
液の補充量の低減とともに、隣接処理槽間の空気中での
クロスオーバーの時間が省略され、処理時間の短縮が図
られる。
により乳剤層中の現像主薬や酸化材の洗出し効果が大と
なり、処理後のサーモステインの発生が抑制される。
を、第8処理室から水Wを、第10処理室から反転液R
を、第16処理室から第2現像液CDをそれぞれ供給し、第
7および第9処理室ならびに第10処理室と第11処理室と
の間の通路から排液する。
像が順次行われる。なお、第8処理室に供給される水W
により、第1現像液FDと反転液Rとが分断され、何ら問
題なく良好な写真性能が得られる。
処理槽が必要であったが、第10図では1槽で4機能の処
理ができる。
を、第4および第11処理室から水Wを、第7処理室から
第2現像液CDを、第14処理室から漂白・定着液Bl+Fを
それぞれ供給し、第4および第11処理室の前後の通路4
箇所から排液する。
白・定着が順次行われる。なお、第4および第11処理室
に供給される水Wにより、第1現像液FDと第2現像液お
よび第2現像液と漂白・定着液とがそれぞれ分断され、
1つの処理槽で5機能の処理を行うことができ、少スペ
ース化に有効である。
第5処理室から酸Aを、第6処理室から漂白液Blを、第
8処理室から定着液Fを、第15処理室から水Wを、第16
処理室から安定液SBをそれぞれ供給し、第4処理室と第
5処理室との間の通路および第10処理室と第11処理室と
の間の通路から排液する。
着、定着、水洗、安定が順次行われる。
白液の活性が保たれ、また、漂白処理前に感材が酸によ
り現像停止されるため、ブリーチステインの発生もな
い。
れらに限定されないことは言うまでもない。
成の処理槽について説明してきたが、本発明の感光材料
処理装置は、第13図に示すように、最前段に位置する処
理室の容積を他の処理室に比べて小さいものにしてもよ
い。
1図および第2図で示すものと処理室の大きさなどの点
を除けば同じであり、第3図〜第12図と同様に処理室お
よび通路等の輪郭のみを模式的に示すものである。
Eの5つの処理室を有するもので、第1処理室60Aから漂
白液Blを、第5処理室60Eから定着液Fを、それぞれ供
給し、第3処理室60Cから排液する構成のものである。
lが最初に供給される第1処理室60Aは、他の処理室60B
〜60Eに比べてその容積が小さいものとなっている。
の容積をV、処理室数をn(図示例では5)とした場
合、下記の関係式で表わされるものとすることが好まし
い。
2〜0.5とするのがよい。
より、休止後処理を再開したとき、小さな処理室内の液
は新鮮な漂白液Blに即座に交換されることになり、処理
効率が向上する。
l、第1処理室6Aの容積vは0.2〜2l、好ましくは0.1〜
1とするのがよい。
室数nによるが、通常、処理室数nは3〜10、好ましく
は5〜7、全容積Vは2〜20l、好ましくは3〜10l、漂
白液が最初に供給される処理室の体積は0.2〜2l、好ま
しくは0.2〜1とするのがよい。
すような遮蔽手段を設置しないものとすることがしばし
ばあるが、このような場合の各処理室間の通路の長さは
1〜200mm、好ましくは20〜60mmとするのがよい。
補充液として供給(補充)するためのタンクと、定着液
Fを第5処理室60Eに補充液として供給するためのタン
ク65とが設置されている。
れたポンプ63により、タンク65内の定着液Fは、フィル
タ66を介して配置されたポンプ67により、各々補充され
る。
への漂白液Blの供給量を検出する供給量検出手段64が設
置されている。この供給量検出手段64は例えば流量セン
サであり、補充液を供給する供給口に設ければよい。
段64の検出値に基づいて、制御される。
14図に示すものが挙げられる。
る。
充液としての供給量を検出する供給量検出手段64と、供
給量検出手段による検出値に対応して一定間隔で順次パ
ルスを発生し、また算出して補充量をパルスに変換して
パルスを発生するパルス発生手段92と、発生したパルス
数に基づいてポンプ63の作動停止時期を制御する制御手
段94と、所定時間内に発生したパルス数を計測する計測
手段96と、パルス発生手段92で発生したパルス数とポン
プ63の制御に関与したパルス数との差を一時記憶する記
憶手段98と、記憶したパルス数と次回の算出補充量に対
応するパルス数とを加算する演算手段97とからなる。
出信号をパルス発生手段92に供給する。
算出し、算出した補充量をパルス発生手段92に供給す
る。
対応したパルスを発生し、発生したパルスは制御手段94
および計測手段96に供給される。
段96に接続されている。そして、制御手段94は、補充量
に対応したパルス数、供給量に対応したパルス数、所定
時間内に発生したパルス数、供給量に対応したパルス数
とポンプの制御に関与したパルス数との差と次回の算出
補充量に対応したパルス数との和に基づいて補充した量
をフィードバックしながらポンプ63の作動を制御する。
を説明する。第15図は補充制御のフローチャートであ
る。
が算出されると、ステップS2において補充量Reが読み込
まれる。
プ63の容量との関係で補充しきれなかった未補充量が記
憶されている。また、記憶手段98には、前回の未補充量
に対応したパルス数とポンプの制御に関与したパルス数
との差が記憶されている。そこで、ステップS3におい
て、読み込まれた補充量に、前回の未補充量に対応した
パルス数とポンプの制御に関与したパルス数との差が、
演算手段97により加算され、今回の補充量に対応したパ
ルス数が演算される。
費やすと予想される補充時間Tpを演算(算出)し、ステ
ップS5においてタイマーがONとなり、時間Tp経過後、第
16図に示す割り込みタイマールーチンが作動する。な
お、Tpは少なくとも予想される補充時間であり、最大次
の感材処理開始までの時間に設定され、記憶手段98に記
憶される。
テップS6においてポンプ63が駆動される。
れた供給量に対応したパルスを読み込み、ステップS8に
おいてこのパルス数Cpも計測する。
給した既補充量Cp×α(αはパルス数を補充量に変換す
るための補正係数)とを比較判断する。そして、既補充
量Cp×αがまだ算出補充量Reに達していないときは補充
を続け、ステップS7に戻り補充量に対応したパルスを更
に読み込む。また、既補充量Cp×αが算出補充量Re以上
になったら、ステップS10においてポンプ63の作動を停
止し補充量を終了する。
みタイマールーチンを起動させなくてもよい。
ついて説明する。第16図は割り込みタイマールーチンの
フローチャートである。
ーONから時間Tp経過後に、ステップS11において割り込
みタイマールーチンが起動すると、ステップS12におい
て、算出補充量Reと実際に供給した既補充量Cp×αとを
比較判断する。既補充量Cp×αが算出補充量Re以上であ
れば、すでに算出補充量が補充量された後なので、ステ
ップS13において第15図に示す制御に戻り、ステップS10
においてポンプ63の作動を停止し補充を終了する。
より少なければ、ステップS14において、算出補充量を
再度補充し直すトリライ処理を行うとともに、リトライ
数を計数する。
と、あらかじめ設定してあったリトライ数Nとを比較判
断し、計数したリトライ数が設定したリトライ数以上に
なったときは、ステップS16においてエラー処理ルーチ
ンに移行し、補充装置の故障と判断する。
あれば、ステップS17からステップS21において、第15図
に示すステップS6からステップS10と同様の処理を行い
補充を終了する。
ついて説明する。第17図は割り込みタイマールーチン起
動のタイミングチャートであり、実線は起動時、点線は
非起動時を表す。
例えば6パルスであった場合、供給量検出手段64が供給
量を検出し、パルス発生手段92が6パルスを発生する
と、制御装置94はポンプ63の作動を停止して補充を終了
する。
したパルスが4パルスしかないと、補充が完了しないま
まポンプ駆動開始から時間Tpが経過し、割り込みタイマ
ールーチンが起動する。割り込みタイマールーチンが起
動すると、制御装置94はポンプ作動信号が再度ポンプ63
に供給し、ポンプ63を引き続き作動させる。そして、割
り込みタイマールーチン起動後に、新たに2パルス分に
相当する供給量が供給されたことを検出したところで、
割り込みタイマールーチンが終了し、補充が完了する。
ここで、割り込みタイマールーチンを起動させる時間Tp
は、ポンプ作動開始から予想される補充完了時と次の感
材処理開始時までの範囲で設定する。
検出し、検出した供給量を一定間隔のパルスに変換し、
パルス数が所定値になったところで補充液供給手段の作
動を停止することにより、算出した補充量を正確に補充
することができる。
をパルス数に変化して記憶しておき、次回の補充時に、
算出補充量のパルス数に誤差分のパルス数を加算して処
理液供給手段の作動を制御することにより、補充を繰り
返すうちに誤差が補償される。
時間内のパルス数に基づき補充液供給手段の作動停止時
期を制御することにより、故障等によりパルス数が大き
く変動した場合に、補充液供給装置が作動し続けること
はなく、過補充を防止することができる。
補充誤差や発色現像液等、感材が前槽から持込む処理液
に起因する処理性能のバラツキが出やすくなるが、上記
のような補充方法を採用することにより、これらの問題
が解消する。
補充に採用してもよく、また、この場合定着液が最初に
供給される第5処理室60Eの容積を第1処理室60A同様小
さいものとしてもよい。
に基づく、各処理室には以下のように脱銀能を有する処
理液が満たされることになる。
感材の搬送方向と同方向(パラレルフロー)、定着液の
流れは反対方向(カウンターフロー)である。
とに漂白効率は向上する。
漂白定着処理では、未露光未現像部分にて定着のみ進行
し、現像部分にてはまず漂白が進行した後定着が進行す
るという過程を経るため、第1処理室60Aで実質的な漂
白処理を行い、第5処理室60Eで実質的な定着処理を行
うことは処理効率の上から好ましく、むしろ、処理効率
は向上する。
漂白定着→定着の工程を含む脱銀処理を施すことができ
る。
必要とするが、本発明においては、一槽のみの処理槽で
効率よく行うことができる。
容積を他の処理室に比べて小さいものにする装置とし
て、脱銀処理を施すための装置について述べてきたが、
このものに限定されるわけではなく、第3図〜第12図に
示されるいずれのものに適用することができる。また、
図示例に限定されるものではない。
処理するものとするときは、感光材料が最後に通過する
処理室の容積を他の処理室に比べて小さいものとし、こ
の処理室から水洗水等を供給することが処理効率を向上
させる上で好ましい。そして、いずれにおいても小さな
容積の処理室に処理液を供給するとき、供給量の検出値
に基づく制御を行うことは効果的である。
する処理液、脱銀機能を有する処理液、水洗機能を有す
る処理液、安定化機能を有する処理液などに大別され
る。
像液、発色現像液等、脱銀機能を有する処理液としては
さらに漂白機能を有する処理液と定着機能を有する処理
液に分けられ、これらのものとしては漂白液、漂白定着
液、定着液等、水洗機能を有する処理液としては水洗
水、リンス液等、安定化機能を有する処理液としては安
定液等である。
に限定されず、例えば、カラーネガフィルム、カラー反
転フィルム、カラー印画紙、カラーポジフィルム、カラ
ー反転印画紙、製版用写真感光材料、X線写真感光材
料、黒白ネガフィルム、黒白印画紙、マイクロ用感光材
料等、各種感光材料が挙げられる。
機、プリンタープロセッサ、ビデオプリンタープロセッ
サー、写真プリント作成コインマシーン、検版用カラー
ペーパー処理機等の各種感光材料処理装置に適用するこ
とができる。
よび処理液の補充量の低減を図ることができる。
の処理液を供給することが可能となり、処理槽の多機能
化による装置のより一層の小型化や処理時間の短縮が図
れるとともに、供給する処理液種類の組み合せ、供給位
置等を適宜選定することにより、これに応じた処理効率
の向上や写真性の向上等が可能となる。
の処理室に比べて小さくすることによって、休止後の処
理再開時には上記処理室内の処理液が新鮮な処理液と直
ちに交換され、処理効果を良好なものとすることができ
る。
では、この処理室における処理液の補充に際し、処理液
の供給量の検出値に基づいて処理液を供給すると、精度
よく補充でき、処理性能を一定に保持でき、常に良好な
写真性能の画像が得られる。
となる脱銀能を有する処理液を満たした装置としたとき
に大きくなる。
行った。以下に一例を示す。
1のカラーネガフィルムを用い、富士写真フイルム
(株)製のカラーネガ用自現機FP230Bの改造機を使用し
て以下の処理工程に従って発色現像液の累積補充量が80
lとなるまで1ケ月ランニング処理した。
使用した。
ハース社製アンバーライトIR-120B)とOH型アニオン交
換樹脂(同アンバーライトIR-400)を充填した混床式カ
ラムに通水してカルシウムおよびマグネシウムイオン濃
度を3mg/l以下に処理し、続いて二塩化イソシアヌール
酸ナトリウム20mg/lと硫酸ナトリウム0.15g/lを添加し
た。
かわりに以下のような装置を用いて同様に処理した。
800mlとし、第1処理室から漂白液、第5処理室から定
着液を供給して処理した。補充は、ポンプによる通常の
補充を行い、漂白液の補充量は5ml、定着液の補充量は4
8ml(いずれも感材35mm×1m当たり)とした。
た。容積の小さい第1処理室の容積は150mlとした。
の構成に従い、処理液供給量の検出値に基づく制御を行
うものとした。
材の処理量をかえて1週間毎繰返して1ケ月間ランニン
グし、ランニング開始時からランニング終了時に至るま
での間ランダムに20回サンプリングして写真性能を調べ
た。
ラツキについて以下のように評価した。
度測定し、次に漂白液から再度処理をして再度濃度測定
し、赤色の透過濃度が1.2の時の再処理による濃度上昇
で評価した。このとき、濃度上昇が0.1以上あると復色
不良発生と評価した。表中には、全く問題のないものを
○、ほとんど問題のないものを△、問題があるものを×
として示す。
発生すると濃度上昇と共に脱銀レベルにより濃度2.3レ
ベルの濃度が変動するので、この変動巾(20ケ所の濃度
を測定し、その標準偏差を求めた)で評価した。
1C、1Dでは処理の要する処理槽数を減少させることがで
き、装置の小型化が図れる。
としたものでは、処理液供給量の検出値に基づく補充方
法とした場合、特に写真性能のバラツキを小さくするこ
とができ、かつ復色不良の発生もない。
側面図である。 第2図は、第1図中のII-II線での断面図である。 第3図〜第12図は、それぞれ、本発明の感光材料処理装
置における給液および排液のパターンを示す模式図であ
る。 第13図は、本発明の感光材料処理装置を示す概略構成図
である。 第14図は、補充部のブロック図である。 第15図および第16図は、補充制御のフローチャートであ
る。 第17図は、補充制御のタイミングチャートである。 符号の説明 1……感光材料処理装置 2……処理槽 3……ラック 31、32……側板 4、5……ブロック体 6A〜6E、60A〜60E……処理室 61、65……タンク 62、66……フィルタ 63、67……ポンプ、 64……流量センサ(供給量検出手段) 71〜76……通路 8……搬送ローラ 81……回転軸 82……主軸 83、84……ベベルギア 85、87、88……ギア 86……従動軸 9……ガイド 90……開口 92……パルス発生手段 94……制御手段 96……計測手段 97……演算手段 98……記憶手段 10……反転ガイド 11……給液口 12……排液管 120……排液口 121……他端部 13a、13b……弁 14a、14b……傾斜面 100……感光材料 Q……処理液 D……現像液 FD……第1現像液 CD……第2現像液 A……酸 N……アルカリ W……水 Bl……漂白液 F……定着液 SB……安定液 R……反転液
Claims (5)
- 【請求項1】処理槽内に複数に区画された処理室を有
し、この処理室を連結してそれより狭幅の処理路で連続
処理路が形成され、この狭幅処理路には感光材料の非通
過時に狭幅処理路を遮蔽する遮蔽手段が設けられてお
り、感光材料が前記各処理室を順次通過する間に各処理
室内に満たされた処理液と接触して処理がなされるよう
構成された感光材料処理装置であって、 前記連続処理路に連通して給液口を設け、感光材料が最
初に通過する処理室および最後に通過する処理室以外の
位置に、少なくとも1つの排液口を設けたことを特徴と
する感光材料処理装置。 - 【請求項2】機能の異なる2種以上の処理液を供給する
2以上の給液口を、各々異なる位置に設けた請求項1に
記載の感光材料処理装置。 - 【請求項3】前記処理液が最初に供給される処理室を他
の処理室より小さな容積をもつものとした請求項1また
は2に記載の感光材料処理装置。 - 【請求項4】前記処理液の供給量の検出値に基づき、前
記処理液の供給量を制御するようにした請求項1〜3の
いずれかに記載の感光材料処理装置。 - 【請求項5】前記処理液が脱銀能を有する処理液であっ
て、前記感光材料が最初に通過する処理室を前記処理液
が最初に供給される処理室とした請求項3または4に記
載の感光材料処理装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2054641A JP2741549B2 (ja) | 1989-04-19 | 1990-03-06 | 感光材料処理装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
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JP9985589 | 1989-04-19 | ||
JP2054641A JP2741549B2 (ja) | 1989-04-19 | 1990-03-06 | 感光材料処理装置 |
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ID=26395427
Family Applications (1)
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Family Cites Families (2)
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---|---|---|---|---|
JPH01166041A (ja) * | 1987-12-22 | 1989-06-29 | Hanshin Gijutsu Kenkyusho:Kk | 現像処理タンク |
JP2739357B2 (ja) * | 1988-11-09 | 1998-04-15 | コニカ株式会社 | ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 |
-
1990
- 1990-03-06 JP JP2054641A patent/JP2741549B2/ja not_active Expired - Fee Related
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