JP2006227472A - アルミニウム平版印刷版処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】平版印刷版を処理する過程で発生した泡を、安価で極めて簡単な機構で効率的に除去、消泡し、泡やスラッジによる製版上やメンテナンス上の悪影響を解消した平版印刷版処理装置を提供すること。
【解決手段】少なくとも現像工程部と水洗工程部を有する平版印刷版処理装置であって、少なくとも平版印刷版搬送機構、水洗液吐出手段、水洗液回収手段、版面洗浄促進手段からなる水洗処理部と、処理液が貯留される貯留槽、及び前記水洗処理部から前記貯留槽への送液管を少なくとも有する水洗工程部を含む平版印刷版処理装置において、該貯留槽の液面より上部となる空間と液回収手段とを結ぶ泡誘導管を設けることを特徴とする平版印刷版処理装置によって達成された。
【選択図】 図1

Description

本発明は、平版印刷版の製版処理装置に関する。特にアルミニウム支持体上に少なくともハロゲン化銀乳剤層を有する銀塩拡散転写法を用いた平版印刷版の製版処理装置に関する。
本発明に使用される銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた平版印刷版には、転写材料と受像材料を別々にしたツーシートタイプ、またはそれらを一枚の支持体上に設けたモノシートタイプの2方式が知られている。本発明が対象とするアルミニウム板を支持体とする銀錯塩拡散転写法を利用したモノシートタイプの平版印刷版(以降、銀塩アルミニウム平版印刷版と称す)は、特開昭57−118244号、特開57−158844号、特開63−260491号、特開平3−116151号、特開4−282295号、米国特許第4,567,131号、同第5,427,889号等の公報に詳しく記載されている。
前記銀塩アルミニウム平版印刷版は、粗面化され陽極酸化されたアルミニウム支持体上に物理現像核を担持し、その上に実質硬化されていないハロゲン化銀乳剤層を設けた基本構成からなっている。この銀塩アルミニウム平版印刷版の一般的な製版処理方法は、露光後、現像工程、水洗工程(ハロゲン化銀乳剤層の除去)、仕上げ工程からなっている。
詳細には、現像工程により物理現像核上に金属銀画像部が形成され、次に水洗工程によりハロゲン化銀乳剤層が除去されアルミニウム支持体上に金属銀画像部(以降、銀画像部と称す)が露出する。同時に陽極酸化されたアルミニウム表面自身が非画像部として露出する。
露出した銀画像部及び非画像部には、その保護のためにアラビアゴム、デキストリン、カルボキシメチルセルロース、ポリスチレンスルホン酸等の保護コロイドを含有する仕上げ液による処理工程、いわゆるガム引きといわれる処理が施される。この仕上げ液は、定着液やフィニッシング液とも称され、銀画像部を親油性にする化合物(例えば、メルカプト基またチオン基を有する含窒素複素化合物)を含有する事も一般的である。
上記平版印刷版の製版処理を実施するための装置としては、例えば、特開平6−67438号、特開平6−95395号、特開平6−332194号、特開平7−43879号、特開平7−285233号、特開平7−31916号、特開平8−440659号、特開平8−314105号、特開2001−174970号公報等に記載される装置が提案されている。これらの製版処理装置は、現像工程、水洗工程、仕上げ工程、乾燥工程から構成されている。
銀塩アルミニウム平版印刷版において、水洗工程、すなわちハロゲン化銀乳剤層の除去工程は、銀画像部及びアルミニウム表面自身で構成する非画像部を完全に露出させるために極めて重要な工程である。とりわけ、インキを受容する銀画像部は強い親油性が必要であり、ゼラチン等の親油性を阻害する物質は完全に排除する必要がある。
上記水洗工程は、25〜40℃の水洗液をジェット方式で吹き付けて現像処理後のハロゲン化銀乳剤層を有する面に吹き付けて不要となったハロゲン化銀乳剤層を除去する方法、または該水洗液を現像処理後のハロゲン化銀乳剤層を有する面に供給しながら例えばスクラブローラで掻き落とし除去する方法等が一般的に実施されている。
上記方法によって除去されたハロゲン化銀乳剤層の構成成分等は水洗液中に滞留する。除去されたハロゲン化銀乳剤層の構成成分は、ハロゲン化銀粒子の保護コロイドもしくはハロゲン化銀乳剤層のバインダーに用いる親水性コロイドであるゼラチン、さらにハロゲン化銀粒子が現像された銀粒子等を含む。これらは最初、水洗液中に均一に分散されているが、時間の経過やその後更に水洗液中に持ち込まれるハロゲン化銀乳剤の構成成分等の影響によりスラッジとして凝集するようになる。スラッジは前記ゼラチンや銀粒子等が凝集、沈殿したもので黒化銀を含むため真っ黒であり、ヘドロ状もしくはプリン状で製版処理装置内の水洗液貯留部に蓄積する。
平版印刷版の処理量が増加するに従い水洗液中の除去されたハロゲン化銀乳剤層の構成成分等の量は増加しスラッジも増加する。やがては平版印刷版表面にスラッジが付着するようになり印刷結果に悪影響を及ぼす。また、上記のような状態で製版処理装置の水洗液貯留部に蓄積していくので清掃に手間がかかるなどメンテナンス性を悪くしていた。
このため、通常水洗液を平版印刷版の処理毎に補充しスラッジを含む水洗液を排出させている。大量の水洗液を補充することで、水洗液中の除去されたハロゲン化銀乳剤層等の構成成分を水洗液と共に排出しスラッジ量を減らすことは可能であるが、非経済的である。そこで濾過フィルターを用いてスラッジを回収することにより水洗液中のスラッジ量を減らす方法が知られている。また、沈殿槽を新たに設けることにより水洗液中のスラッジ量を減らす方法が特開平7−134423号公報(特許文献1)に記載されている。
しかし、平版印刷版の処理量の増加に伴い水洗液中で増加するのはスラッジだけではなく、例えばアルミニウム支持体上にハロゲン化銀乳剤を塗工する際等に用いられる界面活性剤や水洗液中に溶出するゼラチンの低分子成分なども増加し、これらの影響により大量の泡が発生する。さらに前記のシャワーやスクラブロールなどのハロゲン化銀乳剤層を除去する手段が泡の発生を促進する。
一方、銀塩アルミニウム平版印刷版以外の平版印刷版に関して、特開2001−125282号公報には、化学増幅型のフォトレジストに長波長光線吸収色素を組み合わせた感光性組成物を用いた感光性、感熱性の平版印刷版について、これらの感光性平版印刷版の多くはアルカリ現像液によって現像処理され、得られる画像に鮮明性や安定性を付与する目的でアルカリ現像液に界面活性剤が添加されており、該アルカリ現像液を用いた現像処理の後に通常施される水洗工程においてしばしば泡が発生することが記載されている。また、特開平9−34132号公報には、水なし平版印刷版の自動現像機では画線部の染色処理が通常施され、多量処理を行なうと染色液の槽内で泡の発生が起こることも記載されている。
大量の泡の発生は、平版印刷版処理装置の内外を汚し、さらに版面を汚したり、現像工程部など他の処理工程部へ侵入し処理を阻害したりするなど、平版印刷版処理装置の製版性能やメンテナンスに関して多大な悪影響を及ぼしていた。
水洗液の発泡の対策として、消泡剤を水洗液に導入する事が一般に知られているが、連続的に大量の泡が発生するような場合、例えば、水洗液を連続循環して使用する場合には消泡剤の消泡能力が追いつかないことがあった。
また、同様に処理液の発泡の対策として、物理的な機構による消泡装置、または発泡を抑制するような構造を設けることも一般に知られている。
消泡装置として、特開2000−254408号、特開2000−218220号、特開平5−125572号などの公報に見られる装置が挙げられるが、いずれも物理的に破泡・消泡するための稼動体や、エアや液体を放出するノズルと、その動力となるモーターやポンプを必要とし、複雑な構造となっていた。
特開平7−134423号(第2頁)
本発明の目的は、平版印刷版処理の水洗工程で発生するスラッジや泡を安価で極めて簡単な機構で効率的に除去し、製版上やメンテナンス上の悪影響を解消し、安定した継続処理を実現した平版印刷版処理装置を提供する事にある。
上記目的は、少なくとも現像工程部と水洗工程部を有する平版印刷版処理装置であって、少なくとも平版印刷版搬送機構、版面への水洗液吐出手段、水洗液回収手段、版面洗浄促進手段からなる水洗処理部と、処理液が貯留される貯留槽、及び前記処理部から前記貯留槽への送液管を少なくとも有する水洗工程部を含む平版印刷版処理装置において、該貯留槽の液面より上部となる空間と水洗液回収手段とを結ぶ泡誘導管を設けることを特徴とする平版印刷版処理装置によって達成された。
本発明の平版印刷版処理装置によって、処理する過程で発生した泡を安価で極めて簡単な機構で効率的に除去、消泡し、泡やスラッジによる製版上やメンテナンス上の悪影響を解消した平版印刷版処理装置を提供することが可能となる。
以下に本発明における好ましい平版印刷版処理装置について図1を用いて述べる。図1は平版印刷版処理装置のうち水洗工程を模式的に表した断面図であり、温度調整用のヒーターや温度計、液面センサーなどは省略してあるが、貯留槽5にて液温の管理を行なっている。
また、図では示していないが該水洗工程の前には、現像液中に浸漬あるいは現像液の必要量を版面に塗布する現像工程があり、該水洗液工程の後には仕上げ液を版面に供給する仕上げ工程、及び乾燥工程がある。また、該水洗工程と仕上げ工程の間に、印刷性能向上のために未使用またはより新鮮な水洗液を版面に供給する工程があっても良い。
現像処理された平版印刷版1は、平版印刷版搬送機構である搬送ロール対2a、2bによって水洗工程を搬送され、白抜き矢印の方向へ進みながら水洗液吐出手段であるシャワーパイプ4から水洗液がハロゲン化銀乳剤面に供給され、版面洗浄促進手段であるスクラブロール15によってハロゲン化銀乳剤層が掻き落とされ、次の仕上げ工程へと搬送される。このとき、版面洗浄促進手段はスクラブロールに限らず例えば水洗液をジェット方式で吹き付けてハロゲン化銀乳剤層を除去してもよい。シャワーパイプ4はスプレーであってもよい。ここで平版印刷版1のハロゲン化銀乳剤面は上向きであり、搬送用ロール対2a、2bは版面の傷を防ぐとともにロールの空転を防ぎ安定に搬送するためにステンレスの心金にニトリルブタジエンラバー(NBR)を巻いたゴムロールが望ましい。
水洗液は図中の黒矢印に示されるように循環することで版面に供給され繰り返し使用される。具体的にはシャワーパイプ4から版面に供給され、除去された乳剤と共に水洗液回収手段16で受け止められ水洗処理部3から送液管17を通り貯留槽5へと流れ込む。そして、循環用ポンプPにより循環経路6を通り再びシャワーパイプ4により版面へと供給される。水洗液回収手段16はシャワーパイプ4から供給される水洗液と版面から流れ落ちる水洗液の全てを回収できるだけの大きさを持つことが望ましく、また、下方に傾斜し、その最下部に送液管17が配されていることが望ましい。また、この循環経路6には図示しないがスラッジを濾過するフィルターを設置しても良い。貯留槽5の形状は特に限定しないが深型でスラッジを沈殿させる効果を持っていることが好ましい。
貯留槽5において、現像工程からの現像液の持込や、水洗液の補充を行なった場合など一定以上の水洗液量が貯留された場合には、スラッジを含む水洗液はオーバーフロー口9を通り処理装置外部の廃液タンク等へと溢れる。また、水洗液が劣化した場合、または該装置の清掃の場合には、排液バルブ11を開くことで排液口10から処理装置外部の廃液タンク等へと排出できる。このときスラッジを排出するためには貯留槽5の底は排液口10に向かって下方に傾斜していることが好ましい。また貯留槽5は、貯留槽5と水洗処理部3を結ぶ循環経路6、泡誘導管8、送液管17上に、貯留槽5を取り外し可能として清掃などメンテナンスを容易に行なえるようにするためのカップラー18など管着脱機構を各々に設けることができる。さらには貯留槽5にはキャスター19のような貯留槽移動補助装置を設けてもよい。
送液管17では、シャワーパイプ4からの水洗液や版面から流れ落ちた水洗液が空気を巻き込むように流れ込み、発泡が抑えられない。製版処理が続く間は水洗液の循環が続き、泡が発生し続ける。この泡は、例えば送液管17が液面7の下(処理液中)まで達しているなどの工夫が成されても発生が抑えられない。ここで貯留槽5の液面7よりも上部の空間と水洗液回収手段16とを結ぶ泡誘導管8を設けることで、発生した泡の大半は2重線矢印のように水洗液回収手段16へ特別な動力を設けることなく誘導され、一部は泡誘導管8内を移動する間に消泡される。泡誘導管8内で消泡されなかった泡は出口14を経て水洗液回収手段16へ移動した後、シャワーパイプ4からの水洗液や版面から流れ落ちる水洗液で破泡されたり、傾斜した水洗液回収手段16の斜面を流れたりすることで消泡される。泡誘導管8により水洗液回収手段16へと誘導された泡は、前述のような極めて簡単な消泡機構によりほぼ完全に消泡される。
泡誘導管8の他の構成要素との位置関係を、図3を用いて説明する。泡誘導管の入口13は、効率よく泡が泡誘導管8へ入るように送液管の出口12とある程度近いほうが望ましく、具体的にはその距離が5〜15cmであることが望ましい。逆にオーバーフロー口9は、液面の揺れで必要以上に水洗液がオーバーフロー口9から流出しないように、また、オーバーフロー口9から泡が大量に流出し廃液用のタンクから溢れるなど処理装置外部を汚さないように送液管の出口12から遠いほうが望ましく、具体的には距離が20cm以上であることが望ましい。また、泡誘導管8の途中には液がたまらないよう該入口13よりも低い部分が無い方が望ましい。
泡誘導管の出口14は、水洗液の流入を防ぐため水洗液回収手段16の斜面ではない壁面、例えば垂直な壁面に設けることが望ましい。さらには、泡による汚染などを防ぐため該出口14は平版印刷版搬送機構である搬送ロール対2a、2bからはできるだけ遠いことが望ましい。また、シャワーパイプ4からの水洗液や水洗処理中の版面から流れ落ちる水洗液による消泡効果を得るために該出口14は搬送ロール対2aと2bの間に位置することが好ましい。また、水洗液の流入を防ぐためのカバー等を該出口14に設けてもよい。
本発明で使用される水洗液は水道水など単なる水であっても良いが、平版印刷版のインキ受理性を高める親油化剤、版面を中和するための中性から酸性領域の緩衝剤、タンパク質分解酵素、防腐剤、各種界面活性剤、消泡剤を含むのが望ましい。また処理中の液温は25〜40℃が望ましい。
また、該水洗工程の循環経路内のいずれかの箇所において、未使用の水洗液を平版印刷版の処理量や使用経過時間に応じて補充する機構を設けることも可能である。
以下、本発明を実施例によって説明するが、本発明はその趣旨を逸脱しない限り、下記実施例に限定されるものではない。
平版印刷版処理装置として、現像工程(現像液の必要量を乳剤面に塗布する方式)、水洗工程(スクラブロールで乳剤層を掻き落とす方式)、仕上げ工程、乾燥工程から構成されているP−α880EcoRF−H(三菱製紙(株)製)を用いた。該水洗工程部は乳剤膜を除去する第1工程と、印刷性能向上のために新鮮な水洗液の補充がなされより綺麗な水洗液を版面に供給する第2工程からなり、第2工程部からのオーバーフロー分が第1工程部に流れ込む仕組みとなっている。
実施例1では該水洗工程部の第1工程について図1に示した機構を適用したP−α880EcoRF−Hを用いた。水洗液の初期使用量は約30リットルであり、水洗液の補充量は90ml/m、90ml/時間を同時に行なった。また、水洗液循環ポンプの流量は約16リットル/分にバルブにより調整した。
試験に使用した平版印刷版はSDP−αV(670mm×560mm×0.24mm)(三菱製紙(株)製)であり、紫色半導体レーザー露光機VIPLAS(三菱製紙(株)製)を用いて露光した。このとき印刷版の画像率(黒化率)は20%とした。現像液にはSDP−αEDV、水洗液はSDP−αSTIII、ガム液(仕上げ液)はSDP−αGum(以上、三菱製紙(株)製)を使用し平版印刷版を処理した。処理条件は三菱製紙(株)SDP‐αシステムの標準処理条件である、現像時間12秒、現像液塗布量90ml/m、水洗液温度32℃、乾燥温度50℃にて行なった。
前記SDP−αVを用いてランニング処理を行なった結果、貯留槽5で発生した泡は泡誘導管8を通り水洗液回収手段16へと誘導され、シャワーパイプ4からの水洗液により効率よく消泡されていた。250mを処理し終えるまで、泡による汚れや版面へのスラッジの付着、他処理工程や処理装置外への泡の流出などは起こらず安定に処理することができた。
<比較例1>
上記実施例1において図1に示す泡誘導管8を設けていない平版印刷版処理装置を用い実施例1と同様の条件でランニング処理を比較例1として行なった。結果、処理開始後約10mで貯留槽5内の空間は泡で満たされ、約25mでオーバーフロー口9から大量の泡が流出し廃液タンクからも泡が溢れ周囲を汚し、処理を中断せざるをえなかった。
<比較例2>
上記比較例1において図1に示す送液管17を水洗液面7より下まで延長し液面7を叩くことなく貯留槽5へ水洗液を送液するようにした平版印刷版処理装置について実施例1と同様の条件にてランニング処理を比較例2として行なった。結果、比較例1とまったく同じ結果となり処理を中断した。
<比較例3>
上記比較例1において図1に示す送液管の出口12にスロープを設け比較的緩やかに貯留槽5へ水洗液を送液するようにした平版印刷版処理装置について実施例1と同様の条件にてランニング処理を比較例3として行なった。結果、比較例1より泡の発生速度は遅くなったが依然として泡の発生量は多く、約40mを処理した時点で比較例1と同様に泡が溢れ処理を中断した。また、該スロープは貯留槽5内の清掃時に障害物となりメンテナンス性も妨げる結果となった。
<比較例4>
上記実施例1において、水洗工程部の第1工程に図1に示される機構を適用しない平版印刷版処理装置、具体的には、該水洗工程部の第1工程に図2に示される平版印刷版処理装置を用いて実施例1と同様の条件にてランニング処理を行なった。該図2を適用した平版印刷版処理装置はP−α880EcoRF−Hと同一である。
結果、約100mを処理した時点で泡の発生が著しくなり、130mを超えると泡の一部が現像工程へ流入し現像工程を妨げる可能性のある状態となり、また、版面へのスラッジ付着が起こり始めた。250mまで処理を続けたところ、泡に関しては上記以上の悪化は見られなかったが現像工程部に汚れが見られ、スラッジに関しては徐々に1版あたりの付着数、大きさともに悪化していき、一部のものは印刷においてインキを転写し汚れを発生させた。
平版印刷版処理装置のうち水洗工程を模式的に表した断面図であり、温度調整用のヒーターや温度計、液面センサーなどは省略してある。 平版印刷版処理装置のうち三菱製紙(株)製P−α880EcoRF−Hの水洗工程部の第1工程部を模式的に表した断面図であり、温度調整用のヒーターや温度計、液面センサーなどは省略してある。 平版印刷版処理装置のうち水洗工程を表した略図であり、温度調整用のヒーターや温度計、液面センサー、及び循環用ポンプと循環経路、カップラー、キャスターは省略されている。
符号の説明
1:平版印刷版
2a:搬送ロール対(平版印刷版搬送機構)入口側
2b:搬送ロール対(平版印刷版搬送機構)出口側
3:水洗処理部
4:シャワーパイプ(水洗液吐出手段)
5:貯留槽
6:循環経路
7:液面
8:泡誘導管
9:オーバーフロー口
10:排水口
11:バルブ
12:送液管の出口
13:泡誘導管の入口
14:泡誘導管の出口
15:スクラブロール(版面洗浄促進手段)
16:液回収手段
17:送液管
18:カップラー(管着脱機構)
19:キャスター(貯留槽移動補助装置)
P:循環用ポンプ

Claims (2)

  1. 少なくとも現像工程部と水洗工程部を有する平版印刷版処理装置であって、少なくとも平版印刷版搬送機構、水洗液吐出手段、水洗液回収手段、版面洗浄促進手段からなる水洗処理部と、処理液が貯留される貯留槽、及び前記水洗処理部から前記貯留槽への送液管を少なくとも有する水洗工程部から成る平版印刷版処理装置において、該貯留槽の液面より上部となる空間と液回収手段とを結ぶ泡誘導管を設けることを特徴とする平版印刷版処理装置。
  2. 該泡誘導管の出口側に消泡機構を有する事を特徴とする請求項1記載の平版印刷版処理装置。
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CN108745257A (zh) * 2018-08-14 2018-11-06 河南汇达印通科技股份有限公司 减少产品表面有浮沫的氧化槽

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