JPH06289623A - 感光性平版印刷版の自動現像機 - Google Patents

感光性平版印刷版の自動現像機

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Publication number
JPH06289623A
JPH06289623A JP7244693A JP7244693A JPH06289623A JP H06289623 A JPH06289623 A JP H06289623A JP 7244693 A JP7244693 A JP 7244693A JP 7244693 A JP7244693 A JP 7244693A JP H06289623 A JPH06289623 A JP H06289623A
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JP
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plate
developing
tank
developer
printing plate
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Pending
Application number
JP7244693A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Kaneko
雅俊 金子
Youko Takekawa
容子 嶽川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06289623A publication Critical patent/JPH06289623A/ja
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  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像液の電導度の測定を1回目から正確に行
うことができ、過補充、補充不足を防止する感光性平版
印刷版の自動現像機を得る。 【構成】 装置の運転が開始されてから、3分後に1回
目の前記計測による現像液の電導度の測定がなされるよ
うに設定されており、この1回目の電導度の測定時から
現像液にむらがなく、適正な電導度を得ることができる
ように、モータ及びポンプを作動させ、現像液を攪拌、
循環するようにしている。これにより、運転開始3分後
には、現像槽内の現像液は十分に攪拌、循環されること
になる。なお、1回目の電導度の測定後、すなわち2回
目以降は、モータは、PS版の通過中のみ作動され、ポ
ンプは電導度測定時期毎に作動するように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版を搬
送しながら少なくとも現像部を通過させて処理する感光
性平版印刷版の自動現像機に関する。
【0002】
【従来の技術】シート材、例えば感光性平版印刷版(以
下「PS版」という)を処理する感光性平版印刷版自動
現像機(以下「PS版プロセッサー」という)では、焼
付装置等で画像が記録されたPS版が、このPS版プロ
セッサーへ送られ現像槽内を搬送されながら現像液に浸
漬され、或いは現像液が画像記録面(表面)に吹きつけ
られる等の種々の方法によって画像記録面に現像液が供
給され現像処理される。
【0003】現像処理されたPS版は、水洗部で水洗水
によって水洗された後(水洗処理)、不感脂化処理部で
ガム液が塗布されて版面保護され(不感脂化処理)、次
いで乾燥処理される。
【0004】ここで、現像液は、PS版の処理量に応じ
て劣化したり(処理劣化)、空気中の二酸化炭素等によ
って経時的に劣化する(経時劣化)。このため、現像液
の能力を復活させるため、現像補充液を補充するように
している。この現像補充液は、現像液の電導度を測定
し、この電導度が許容値を下回ったときに補充するよう
になっている。
【0005】前記電導度を測定するセンサは、現像槽に
設けられた循環系(ポンプによって一部から吸い込み、
他の部分から送出する配管であり、現像液を攪拌するこ
とができる。)の途中に設けられているため、現像液を
測定することができる。
【0006】ところで、装置の運転開始後の現像液には
濃度むらがあり、1回目の電導度の測定値は、誤差が大
きい。このため、1回目の測定時期(運転開始後、約3
分)の若干前(約20秒前)から循環系のポンプを作動
させるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、循環系
のポンプを測定時間前に作動させただけでは、現像液が
十分に攪拌されず、測定値に誤差が生じて、過補充され
たり、補充不足となることがある。
【0008】また、センサで補充が必要と判断された場
合、一定量の補充を行っているが、この一定の補充量で
確実に現像液の能力を所定の許容範囲内に収めることが
できない場合があった。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、現像液の電導
度の測定を1回目から正確に行うことができ、過補充、
補充不足を防止することができる感光性平版印刷版の自
動現像機を得ることが目的である。
【0010】また、上記目的に加え、測定された電導度
に基づいて現像補充液の補充量を可変とし、現像能力を
所定の許容範囲内に収めることができる感光性平版印刷
版の自動現像機を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、露光処理された感光性平版印刷版を搬送しながら現
像槽に貯留された現像液に浸漬させ、かつこの浸漬中に
感光性平版印刷版をブラシローラの回転によって擦るこ
とにより、前記感光性平版印刷版の現像液による処理を
促進させる現像部を備えた感光性平版印刷版の自動現像
機であって、前記現像槽内の一部から現像液を吸い込
み、他の部分から前記現像液槽内へ送出することにより
前記現像槽内の現像液を循環攪拌するポンプと、前記現
像液の電導度を測定するセンサと、装置の運転開始直後
から最初の前記センサによる電導度測定時期まで、前記
ブラシローラ及び/又はポンプを作動させる制御手段
と、を有している。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記制御手段に
は、前記センサによって測定された電導度に対応する現
像液の単位量当たりの補充量が記憶されており、前記現
像槽中の現像液量に応じた量の現像補充液を供給するこ
とを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、センサによっ
て現像液の電導度を測定する。ここで、運転開始後、1
回目の電導度の測定時期は、例えば3分後に設定されて
おり、仮に運転開始後、現像液が循環されない状態で測
定すると、現像液に濃度むらが生じているため、正確な
電導度を測定することはできない。また、測定直前に循
環を開始しても、確実に現像液の濃度むらを解消するこ
とができない。
【0014】このため、装置が運転を開始してから1回
目の電導度測定時期まで、ブラシローラ及び/又はポン
プを作動させる。この作動により、現像槽内の現像液は
短時間で攪拌され、1回目の電導度の測定から正確な値
を得ることができ、このようにセンサによる電導度の測
定の結果、現像補充液の補充が必要と判断された場合
は、補充ポンプを作動させて、現像補充液を補充する。
これにより、現像液の処理能力が回復し、適正な現像処
理を行うことができる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、現像補充
液を補充する場合、センサによって測定された電導度に
基づいて現像補充液量を可変としている。すなわち、電
導度に対応する現像液の単位量当たりの補充量が記憶さ
れており、現像槽中の現像液量に応じた適正な現像補充
液を補充することによって、過補充、補充不足のない、
適正な補充を行うことができる。
【0016】
【実施例】図1及び図2には、本実施例に係る感光性平
版印刷版自動現像機(以下「PS版プロセッサー」と言
う)10が示されている。PS版プロセッサー10は、
図示しない焼付装置によって画像が焼付けられた感光性
平版印刷版(以下「PS版」と言う)12をこのPS版
プロセッサー10で現像処理した後に乾燥するようにな
っている。
【0017】図1に示されるように、PS版プロセッサ
ー10は、内部の処理部が外板パネル14で覆われてい
る。外板パネル14には、PS版12(図2参照)を内
方へ送り込むための挿入台16が取り付けられている。
PS版12は、この挿入台16に載置されて挿入台16
の奥側の開口から外板パネル14内部へ挿入される。
【0018】外板パネル14の内部には、図2に示され
る如く、PS版12を現像処理するための現像槽18及
び現像槽18からオーバーフローした現像液を回収する
オーバーフロー管20を備えた現像部22と、PS版1
2に付着した現像液を水洗して水洗処理する水洗部24
と、水洗後のPS版12にガム液を塗布して不感脂化処
理するフィニッシャー部26と、が配設されている。
【0019】なお、水洗部24には、水洗槽28が配設
され、フィニッシャー部26には、ガム液槽30が配設
されている。
【0020】外板パネル14には、スリット状の挿入口
102及び排出口104がそれぞれ設けられ、挿入口1
02は、前記挿入台16の奥側開口と対応して設けられ
ている。一方、排出口104は、図1に示される如く、
フィニッシャー部26の下流側に設けられた乾燥部31
の入口と対応して設けられている。
【0021】外板パネル14の上面には、現像部22と
水洗部24との間にPS版12を挿入するリエントリー
用挿入口(副挿入口)150が設けられている。この副
挿入口150からは、現像処理を除く処理を行うための
PS版12の挿入口とされている。
【0022】この副挿入口150には、ブレード152
が配設されており、このため、副挿入口150は、ブレ
ード152によって閉塞された状態となる。ここで、リ
エントリーされるPS版12が副挿入口150から挿入
されると、ブレード152は弾性変形してこのPS版1
2の挿入を妨げることはない。
【0023】乾燥部31は、図示しない多数のローラに
よって、フィニッシャー部26から送り出されたPS版
12(図2参照)を搬送しながら、このPS版12の両
面に温風を吹きつけて乾燥するようになっている。乾燥
されたPS版12は、PS版プロセッサー10から排出
されて、例えば、PS版12を立て掛けて貯版するスト
ッカー(図示省略)等に排出される。
【0024】図2に示される如く、現像部22の現像槽
18へのPS版12の挿入側には、一対の搬送ローラ3
2が配設されており、この一対の搬送ローラ32の間に
画像が焼付けられたPS版12が挿入口102から挿入
されるようになっている。一対の搬送ローラ32は、P
S版12を水平方向に対して15°の角度で現像槽18
へ向けて送り出すようになっている。
【0025】搬送ローラ32の下流側近傍には、ゴム製
ブレード106が取付けられている。ブレード106
は、その先端部が現像部22の現像槽18の側壁に接触
されており、基部がブラケット156を介して外板パネ
ル14に取付けられている。ブラケット156は、固定
部156Aと固定部に蝶ねじ158で取付けられたスラ
イド部156Bとによって構成され、ブレード106は
スライド部156Bに固着されている。このため、ブレ
ード106は、蝶ねじ158を緩めスライド部156B
を固定部156Aに対してスライドさせることにより、
先端部を現像槽18の側壁から離反させることができる
構成となっている。
【0026】ここで、通常はブレード106の先端は、
現像槽18の側壁へ接触されており、PS版12が挿入
口102へ搬送されてくると、このPS版12の搬送時
の押圧力によってブレード106は、弾性力に抗して拡
開される構成となっている。このため、PS版12を円
滑に現像部22へ送り込むことができる。
【0027】また、この挿入口102の近傍には、PS
版12の有無を検出するセンサ108が取付けられてい
る。このセンサ108によってPS版12が装置内に存
在することが認識できる。
【0028】現像槽18は上方が開口され底部中央部が
下方に向けて突出された略逆山形状とされている。この
現像槽18内には、ポンプ160が設けられ、このポン
プ160によって現像槽18内の現像液が吸い出され、
後述のスプレーパイプ44、172から噴出されるよう
になっている。これにより、現像槽18内に貯留された
現像液は循環されるようになっている。この循環中に現
像液の疲労度(現像液の交流インピーダンス)を計測す
る計測器162を通過するようになっており、現像液の
疲労度が検出される。また、現像槽18には、ポンプ1
64を介して現像補充原液タンク166から補充原液が
供給されるようになっている。
【0029】現像槽18内には、上流側にガイド板16
8、下流側に多数のガイドローラ34及び回転ブラシロ
ーラ170が配設されている。これらのガイドローラ3
4及び回転ブラシローラ170は、現像槽18の一対の
側板の間に回転可能に掛け渡されている。
【0030】前記ガイド板168の上方には、比較的大
径のガイドローラ36が、ガイドローラ34の上方に
は、回転ブラシローラ38、170及びガイドローラ4
0が各々配設され、現像槽18の一対の側板の間に回転
可能に支持されている。
【0031】また、現像槽18内の中央部には、PS版
12をスクイズする機能を備えた一対の絞りローラ42
が配設されている。これらのガイドローラ34、36、
40、回転ブラシローラ38、170及び絞りローラ4
2には、図示しない駆動手段の駆動力が伝達されて回転
し、PS版12を一定速度で搬送する。
【0032】なお、現像槽18の底部近傍では、一対の
絞りローラ42、これに隣接する複数のガイドローラ3
4、ガイド板168によって、PS版12を300〜3
50mmの曲率半径で搬送するように配置されている。し
たがって、一対の搬送ローラ32に挟持搬送されて現像
槽18へ挿入されたPS版12は、ガイド板168とガ
イドローラ36との間を通って斜めに搬送され、絞りロ
ーラ42の間へ挿入される。絞りローラ42は、PS版
12の感光層側(図2の紙面上方側)から現像液中に溶
出した老廃物をその表面から除去し、老廃物がPS版1
2の移動と共に下流側へ搬送されないように隔離する。
【0033】絞りローラ42から送り出されたPS版1
2は、ガイドローラ34によって斜め上方へ向けられ、
回転ブラシローラ38、170、ガイドローラ40によ
って案内されて現像槽18から排出される。これによっ
て、PS版12は無理な力が加えられことなく滑らかに
かつ確実に現像液に浸漬されながら搬送される。
【0034】絞りローラ42の下流側の最も接近したス
プレーパイプ44はその外周に弾性回転部材が複数個軸
支された串型ローラ形状とされ、PS版12を案内する
役目も有しており、弾性回転部材の間にパイプの外周と
内部とを連通するで吐出口(図示省略)が設けられてい
る。また、ガイド板168の下方には、スプレーパイプ
172が配設されている。スプレーパイプ172は中空
パイプの外周面に軸方向に沿って内部と連通する図示し
ない多数の吐出口が設けられ、軸方向が搬送路の幅方向
に沿うように配置されている。これらのスプレーパイプ
172及びスプレーパイプ44は、現像液を現像槽18
の底面に向けて吐出するようになっており、新鮮な現像
液が速やかに現像槽18全体に行き渡るようになってい
る。
【0035】現像槽18の最下流側には、前記オーバフ
ロー管20が配設され、現像液の液面が所定のレベルを
超えると、現像液を廃液タンク184へ案内して廃棄す
るようになっている。
【0036】現像槽18内の現像液表面には、液面蓋5
0が配置されている。この液面蓋50は回転ブラシロー
ラ38とこれに隣接したガイドローラ40に対応する部
分が略円弧状に突出され、現像液表面と空気との接触を
できるだけ少なくするため現像液面に密着され、現像液
の増減に応じて上下するように、この液面蓋50のPS
版12の搬送方向の両端が図示しない側板にスライド可
能な構造によって取付けられている。材質としてはポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリアミド等の軽量な材質
が選ばれる。
【0037】この液面蓋50の搬送方向下流側端には、
ブレード174の先端が接触されている。このブレード
174はゴム製でブラケット176を介して外板パネル
14に固定されている。このブレード174によって液
面蓋50の搬送方向下流端から露出する現像液の液面
と、液面蓋50の上方との間が仕切られ、前記挿入口1
02の近傍のブレード106(現像槽18の側壁と接触
した状態)とによって、液面蓋50の上方は外気とは完
全に隔離されることになり、現像液の蒸発を抑制するこ
とができる。
【0038】現像槽18の搬送方向の最下流側には、P
S版12を挟持して搬送すると共に、PS版12の表面
から現像液を絞り取るローラ対54が配置されている。
【0039】一方、PS版プロセッサー10には、現像
部22の下流側に水洗部24の水洗槽28が配設されて
いる。水洗槽28の上方には、2対の搬送ローラ52、
53(以下、必要に応じて上流側ローラ対52、下流側
ローラ対53とし、区別して説明する。)が配設されて
いる。これらの搬送ローラ52、53は、図示しない側
板に回転可能に支持されており、図示しない駆動手段の
駆動力が伝達されて回転するようになっており、現像部
22から送られたPS版12の搬送路を形成している。
【0040】ここで、現像部22から送られるPS版1
2の先端部は上流側ローラ対52の下側ローラの上部に
当接するように案内されるようになっている。また、上
流側ローラ対52から排出されるPS版12の先端部は
下流側ローラ対53の下側ローラの上部に当接するよう
に案内されるようになっている。
【0041】水洗槽28には、現像槽18から送り出さ
れたPS版12から現像液を洗い落とした後の水洗水が
貯留されている。下流側ローラ対53の上流側、かつ搬
送路よりも上側には、ノズルとしてのスプレーパイプ5
6が配設されており、このスプレーパイプ56は、下流
側ローラ対53の軸線に沿って配設され、その上側ロー
ラの中央部に対応する位置に内部と連通する吐出口が設
けられている。スプレーパイプ56からは、水洗水タン
ク178からポンプ180によって汲み上げられた水洗
水が下流側ローラ対53の上側ローラに滴下され、下流
側ローラ対53の上側ローラが回転することによって、
PS版12の表面に水洗水が速やかに拡がり、PS版1
2の表面が水洗水によって洗浄される。また、洗浄後の
水洗水はPS版12の幅方向両端部から後述する受け皿
62へ落下する構成となっている。
【0042】なお、スプレーパイプ56からの水洗水の
滴下タイミングは、PS版12が下流側ローラ対53に
到達した時点とされており、前記センサ108でPS版
12の先端を検出してからの時間によって制御されてい
る。
【0043】搬送ローラ52、53の下側のローラの下
部は、受け皿62の第1の槽64第2の槽66にそれぞ
れ収容されている。この第1の槽64と第2の槽66と
の間には、中間槽68が設けられている。受け皿62に
は、前記落下した水洗水が貯留されるようになってお
り、下側のローラで汲み上げられて、PS版12の裏面
を洗浄すると共に上側の搬送ローラ52、53が乾くの
を抑えている。
【0044】また、この汲み上げられた水洗水は、前述
の如く、PS版12に先端部がそれぞれ下側ローラに当
接するため、当接前に汲み上げられ、上側ローラと下側
ローラとの接触部で滞留している水洗水がPS版12の
挟持状態で残ることになり、PS版12の先端部から確
実に水洗処理することができるようになっている。
【0045】スプレーパイプ56から滴下され、PS版
12の表面上を幅方向へ拡散した水洗水は、PS版12
の幅方向両端部から下方の第2の槽66へ落ち、中間槽
68を介して第1の槽64へ流れ、この第1の槽64、
第2の槽66から汲み上げられた水洗水によってPS版
12の裏面が処理される構成となっている。第1の槽6
4から溢れた水洗水は水洗槽28へ案内される。水洗槽
28には、オーバフロー管182が配設され、所定の液
面を超えると、廃液タンク184へ廃棄される。
【0046】また、この水洗槽28と現像槽18とは、
ポンプ186を介して連通されており、ポンプ186の
駆動によって、水洗槽28内の水洗水が現像槽18へ案
内され、現像槽18に補充原液を供給する際の希釈水と
して利用可能となっている。
【0047】図2に示される如く、不感脂化処理部であ
るフィニッシャー部26のガム液槽30の上方には、一
対の搬送ローラ78が設けられている。下流側ローラ対
53によって送り出されたPS版12は、この搬送ロー
ラ78へ案内されるようになっている。
【0048】また、搬送ローラ78の上流側には、搬送
路の上下方向にスプレーパイプ82、188が配設され
ている。これらのスプレーパイプ82、188には外周
に内部と連通する吐出口(図示省略)が設けられてい
る。このスプレーパイプ82、188からは、ガム液タ
ンク190からポンプ192によって汲み上げられたガ
ム液が吐出され、PS版12の表面及び裏面に供給され
る。なお、このスプレーパイプ82の周囲には案内板8
4が取付けられ、PS版12の搬送を案内すると共に、
汲み上げられたガム液を間接的にPS版12へ吹き付け
るようにしている。
【0049】一方、スプレーパイプ188とPS版12
の搬送との間には、案内板86が搬送路に沿って配設さ
れている。この案内板86の上流側端部は略直角に屈曲
されて縦壁部86Aが形成され、全体として略L字型と
されている。この縦壁部86Aに対応して、縦壁部86
Aと平行な縦壁部88Aを有するクランク状のブラケッ
ト88が配設されている。このブラケット88の縦壁部
88A及び底板部88B及び案内板86の縦壁部86A
により縦溝90が形成されている。この縦溝90には、
前記スプレーパイプ188から吐出されるガム液が縦壁
部86Aに設けられた孔から流入され、上端開口から溢
れ出る構成となっている、溢れ出たガム液は案内板86
の上面に沿って流れ、PS版12の裏面側の処理がなさ
れる。
【0050】なお、縦溝部90の底部には、硬質のスポ
ンジ92が設けられ、ガム液の漏れを防止している。
【0051】搬送ローラ78は、PS版12を挟持して
搬送すると共に、PS版12の表面を不感脂化処理する
ためにスプレーパイプ82、188によって供給された
ガム液をスクイズするようになっている。PS版12の
表面からスクイズされたガム液は、ガム液槽30に回収
される。ガム液槽30内のガム液は、ポンプ194によ
って循環されるようになっている。また、このガム液槽
30には、オーバフロー管196が設けられ、ガム液が
所定の液面を超えると廃液タンク184へ案内され廃棄
される構成となっている。
【0052】また、下側の搬送ローラ78の下部はガム
液槽30に貯留されたガム液に浸されており、PS版1
2の裏面側は、下側の搬送ローラ78が、ガム液槽30
からガム液を汲み上げることにより、塗布処理を行って
いる。これによって、搬送ローラ78がガム液を持ち出
してPS版12の裏面の不感脂化処理を行うと共に上側
の搬送ローラ78の乾きが抑えられ、搬送ローラ78の
表面に処理液の成分が析出しないようになっている。
【0053】このフィニッシャー部26での処理が終了
したPS版12は、ケーシング100の排出口104を
通過して、前記乾燥部31へ送り出されるようになって
いる。
【0054】図3には、現像部22における補充液補充
のための制御ブロック図が示されている。
【0055】制御部132には、計測器162からの信
号線が接続されており、この計測器162からの信号に
応じて、電導度を得るようになっている。制御部132
のメモリ132Aには、電導度に応じた現像液1リット
ル当たりの補充液量nが定められたマップが記憶されて
おり、電導度が検出されると、上記マップに基づいて現
像液1リットル当たりの補充量nを得ることができる。
ここで、本実施例の装置の現像槽に貯留されている現像
液量D(リットル)が予め定められているため、必要補
充液量mは、n×Dで求めることができる。
【0056】制御部132には、前記ポンプ164、1
86が接続されており、前記演算によって得られた補充
液量mを所定の希釈比率で供給するようになっている。
【0057】また、この制御部132には、回転ブラシ
ローラ38、170を回転させるためのモータ136、
138及びポンプ160が接続されており、これらの駆
動を制御している。
【0058】すなわち、本実施例では、装置の運転が開
始されてから、3分後に1回目の前記計測器162によ
る現像液の電導度の測定がなされるように設定されてい
るが、運転開始直後から1回目の計測器162による電
導度測定後の所定時期まで回転ブラシローラ38、17
0を回転させるためのモータ136、138及びポンプ
160が駆動される。この1回目の計測器162による
電導度測定後の所定時期とは電導度の測定結果により補
充液の補充が行われたときは補充終了後一定時間例えば
A秒経過した時期であり、補充液の補充が必要なく補充
が行われないときは一定時間例えば31秒経過した時期
のことである。ここで上記A秒とは現像液の補充原液補
充ポンプ又は希釈水補充ポンプのうち稼働時間の長い方
の稼働時間に60秒を加えた時間である。1回目の電導
度の測定時から現像液に濃度むらがなく、適正な電導度
を得ることができるように、またPS版12を均一に適
正に現像処理できるようにモータ136、138及びポ
ンプ160を作動させ、現像液を攪拌、循環するように
している。
【0059】これにより、運転開始3分後には、現像槽
18内の現像液は十分に攪拌、循環されることになる。
また、3分後の1回目の計測器162による電導度の測
定結果によって補充が必要となり補充液が補充されて
も、補充終了後一定時間経過した所定時期までモータ1
36、138及びポンプ160を作動させるので、現像
液は十分に撹拌、循環されPS版12を適正に現像処理
することができる。なお、1回目の電導度の測定後、す
なわち2回目以降は、モータ136、138は、PS版
12の通過中のみ作動され、ポンプ160は電導度測定
時期毎に作動するように制御される。
【0060】以下に本実施例の作用を説明する。図示し
ない焼付装置等によって画像が記録されたPS版12
は、挿入台16に載置されこの挿入台16の奥側へ送り
込まれる。これにより、PS版12は挿入口102へと
至る。
【0061】また、このPS版12の先端が挿入口10
2を通過すると、センサ108によってこれを検出し、
タイマをスタートさせる。このタイマーは、水洗部24
のスプレーパイプ56から水洗水を滴下させまた停止さ
せるタイミングを計るものである。
【0062】ケーシング100内に挿入されたPS版1
2は、まず、現像部22に送られる。PS版プロセッサ
ー10はPS版12が挿入されると、搬送ローラ32に
よって現像槽18へ送り込まれる。搬送ローラ32によ
って送り込まれるPS版12は、その搬送時の押圧力で
ブレード106をその弾性力に抗して拡開させる。この
ため、PS版12は円滑に現像部22へと搬送される。
【0063】PS版12はガイド板168に案内されて
水平に対して15°の角度で送り出され、ガイドローラ
34等によって現像槽18内を搬送される。
【0064】しかる後に、PS版12の感光層は、回転
ブラシ38、170でこすられて現像が促進され、軟化
した感光層が除去される。
【0065】現像処理されたPS版12は、水洗部24
へ送られ、搬送ローラ52、53によって挟持搬送され
る。この際、PS版12は搬送ローラ52の下側ローラ
に当接するように案内されているため、この下側ローラ
の回転によって受け皿62から汲み上げられた水洗水が
PS版12の表面へ周り込み、PS版12が搬送ローラ
52に挟持された時点で、液溜まりをつくることができ
る。これにより、PS版12の先端から確実に水洗処理
を行うことができる。
【0066】その後、タイマにより計測した時間が所定
時間となると、PS版12は下流側ローラ対53に到達
したと判断され、PS版12の表面はスプレーパイプ5
6から下流側ローラ対53の上側ローラに滴下される新
しい水洗水によって洗浄され、裏面は受け皿62からロ
ーラ対52、53のうち下側のローラによって持ち出さ
れる水洗水によって洗浄される。その後、水洗水は第1
の槽64からオーバフローされる。
【0067】このように、本実施例の受け皿62では、
水洗水の流れを一定とし、第2の槽66にPS版12の
表面を洗浄した比較的新鮮な水洗水をPS版12の幅方
向両端部から落下させて貯留し、この後第2の槽66か
ら第1の槽64に水洗水が流れるようになっており搬送
ローラ52、53の下側ローラでPS版12の裏面側を
洗浄した比較的汚れた水洗水を第1の槽64から速やか
にオーバフローさせるようにしたので、必要最小量の水
洗水で従来大量に使用していたときの洗浄効果と同等以
上の洗浄効果を得ることができる。
【0068】受け皿62から溢れた水洗水は、水洗槽2
8へと案内され、水洗槽28内の水洗水は、所定の量を
超えると、オーバフロー管182によって廃液タンク1
84へ送られるが、大部分はポンプ186によって現像
槽18へ供給され、現像槽18に補充される補充原液量
と所定の比率とされる希釈水として利用される。
【0069】水洗処理が終了すると、PS版12は、ガ
イドローラ80に案内されて不感脂化処理部であるフィ
ニッシャー部26へ送られ、搬送ローラ78によって挟
持搬送される。ここで、スプレーパイプ82、188か
ら吐出されるガム液によって不感脂化処理される。
【0070】フィニッシャー部26から排出されたPS
版12は、ケーシング100の排出口104へと至る。
【0071】排出口104には、ケーシング100に沿
って上下移動可能なシャッター92が取付けられてい
る。シャッター92は、その幅方向両側が図示しないガ
イド溝に案内されており、上端には把手92Aが取付け
られている。このシャッター92は、装置休止中は排出
口104を遮蔽するように配置され(図2の想像線参
照)、装置運転開始時にオペレータが把手92Aを把持
し、持ち上げることによって、排出口104が開放され
る構造である。また、このシャッター92は、センサ1
08がPS版12の挿入を検出して所定時間経過後排出
して104からPS版12が排出されるときにセンサ1
08からの信号によってPS版12の排出に支障がない
ように自動的に開状態にする構造にすることもできる。
【0072】ここで、現像槽18内の現像液は、PS版
12の処理に応じて、及び空気中の二酸化炭素等により
経時的に劣化するため、補充液を補充する必要がある。
この補充液の補充の必要性は、計測器162による現像
液の電導度の測定結果によって判断される。以下、図4
のフローチャートに従い、補充液の補充制御ルーチンを
説明する。
【0073】運転が開始されるとこのルーチンが起動し
て、ステップ200でモータ136、138を作動させ
て、回転ブラシローラ38、170を回転させる。これ
により、現像槽18内の現像液が攪拌される。次のステ
ップ202では、循環用のポンプ160を作動させる。
これにより、現像槽18内の現像液は現像槽18の一部
から吸い込まれ、現像槽18の他の部分から構内に送出
され、循環される。
【0074】このように、運転開始直後から、現像液の
攪拌及び循環がなされるため、比較的早く停止中に生じ
た現像液の濃度むらを無くすことができる。
【0075】ステップ204では、電導度の測定時期か
否かが判断され、肯定判定されると、ステップ208
で、計測器162により現像液の電導度を測定する。
【0076】次いでステップ210では、この測定され
た電導度が所定の許容値の範囲内であるか否かが判別さ
れ、補充が必要か否かを判断する。
【0077】ステップ210で補充が必要と判断された
場合、ステップ212へ移行して、この測定された電導
度に基づいて現像液1リットル当たりの補充量nを制御
部132のメモリ132Aに記憶されているマップから
読みだす。次いでステップ214で、本実施例での現像
槽18に貯留されている現像液量Dを読出して、ステッ
プ216へ移行する。
【0078】ステップ216では、現像液量Dに必要な
補充液量mを演算し(m=n×D)、ステップ218へ
移行して演算された補充量m及び希釈比率に基づいて、
補充原液量と希釈水量とをそれぞれ設定し、ステップ2
20へ移行する。
【0079】ステップ220では、ポンプ164、18
6を作動させて、補充液の補充を実行する。
【0080】次のステップ222では、所定の補充量m
を補充し終えたカ否かが判断され、肯定判定された場合
は、ステップ224へ移行してポンプ164、186の
作動を停止し、ステップ226へ移行する。ステップ2
26で電導度測定後の所定時期になったことを判別する
と、ステップ228でモータ136、138の作動を停
止させ、回転ブラシローラ38、170の回転を停止さ
せ、次いでステップ230で循環用ポンプ160の作動
を停止させ、ステップ204へ移行して、2回目以降の
電導度測定時期を待つ。
【0081】ここで、ステップ210で補充が不要と判
断された場合は、上記補充制御ステップ212〜224
を飛び越してステップ226へ移行する。
【0082】このように、本実施例では、1回目の電導
度測定後の所定時期まで運転開始直後から回転ブラシロ
ーラ38,170を回転させて現像液を攪拌すると共に
ポンプ160を作動させて、現像液を循環させているた
め、運転停止中に現像液に生じていた濃度むらを解消で
き、1回目の電導度測定で適正な値を測定することがで
きると共に1回目の電導度測定後補充液の補充が必要と
判断されて補充を行っても直ちに均一な現像液となり適
正な現像処理をすることができる。
【0083】また、補充する補充液量は、測定された電
導度に基づいて可変としたため、1回の補充で必要な補
充量を補充することができ、補充の過不足を生じること
がない。
【0084】なお、本実施例では、フィニッシャー部2
6が、受け皿を持たず直接ガム液槽に下側の搬送ローラ
78を浸すようにしたが、水洗部24と同様に受け皿を
設けるような構成としてもよい。また、フィニッシャー
部もガム液の処理性能によっては非循環型にしてもよ
い。
【0085】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光性平
版印刷版の自動現像機は、現像液の電導度の測定を1回
目から正確に行うことができ、過補充、補充不足を防止
することができると共に適正な現像処理ができるという
優れた効果を有する。
【0086】また、上記効果に加え、測定された電導度
に基づいて現像補充液の補充量を可変とし、現像能力を
所定の許容範囲内に収めることができるという効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るPS版プロセッサーの斜視図で
ある。
【図2】本実施例に係るPS版プロセッサーの概略構成
図である。
【図3】補充液補充のための制御ブロック図である。
【図4】補充液補充制御フローチャートである。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー 12 PS版 22 現像部 24 水洗部 26 フィニッシャー部 38 回転ブラシローラ 132 制御部 136 モータ 138 モータ 160 ポンプ 164 ポンプ 170 回転ブラシローラ 184 ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光処理された感光性平版印刷版を搬送
    しながら現像槽に貯留された現像液に浸漬させ、かつこ
    の浸漬中に感光性平版印刷版をブラシローラの回転によ
    って擦ることにより、前記感光性平版印刷版の現像液に
    よる処理を促進させる現像部を備えた感光性平版印刷版
    の自動現像機であって、 前記現像槽内の一部から現像液を吸い込み、他の部分か
    ら前記現像液槽内へ送出することにより前記現像槽内の
    現像液を循環攪拌するポンプと、 前記現像液の電導度を測定するセンサと、 装置の運転開始直後から最初の前記センサによる電導度
    測定時期まで、前記ブラシローラ及び/又はポンプを作
    動させる制御手段と、 を有する感光性平版印刷版の自動現像機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段には、前記センサによって
    測定された電導度に対応する現像液の単位量当たりの補
    充量が記憶されており、前記現像槽中の現像液量に応じ
    た量の現像補充液を供給することを特徴とする請求項1
    記載の感光性平版印刷版の自動現像機。
JP7244693A 1993-03-30 1993-03-30 感光性平版印刷版の自動現像機 Pending JPH06289623A (ja)

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