JPH06295067A - 感光性平版印刷版処理装置 - Google Patents

感光性平版印刷版処理装置

Info

Publication number
JPH06295067A
JPH06295067A JP8087293A JP8087293A JPH06295067A JP H06295067 A JPH06295067 A JP H06295067A JP 8087293 A JP8087293 A JP 8087293A JP 8087293 A JP8087293 A JP 8087293A JP H06295067 A JPH06295067 A JP H06295067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
developing
printing plate
lithographic printing
photosensitive lithographic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8087293A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikashi Oishi
近司 大石
Hiroyuki Sasayama
笹山  洋行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP8087293A priority Critical patent/JPH06295067A/ja
Publication of JPH06295067A publication Critical patent/JPH06295067A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 水洗水を特別な移送機構を設けることなく、
現像槽内へ送り込むことができ、総廃棄量を減少させる
感光性平版印刷版処理装置を得る。 【構成】 水洗部24は、斜面65によって現像部22
の現像槽18と一体に形成された受け皿62を備えてい
る。スプレーパイプ56から滴下され、PS版12の表
面上を幅方向へ拡散した水洗水は、PS版12の幅方向
両端部から下方の第2の槽66へ落ち、中間槽68を介
して第1の槽64へ流れ、この第1の槽64、第2の槽
66から汲み上げられた水洗水によってPS版12の裏
面が処理される。第1の槽64から溢れた水洗水は、前
記斜面65を介して現像槽28へ案内され、現像補充希
釈水として適用される。水洗水を水洗部24から現像部
22へ送り込む場合に、特別な移送機構を必要とせず、
受け皿64から溢れ出た水洗水を現像部22と水洗部2
4とを連結する斜面65に沿って流し込む構造としたの
で、構造が簡単となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版を搬
送しながら少なくとも現像部を通過させて処理する感光
性平版印刷版処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シート材、例えば感光性平版印刷版(以
下「PS版」という)を処理する感光性平版印刷版自動
現像機(以下「PS版プロセッサー」という)では、焼
付装置等で画像が記録されたPS版が、このPS版プロ
セッサーへ送られ現像槽内を搬送されながら現像液に浸
漬され、或いは現像液が画像記録面(表面)に吹きつけ
られる等の種々の方法によって画像記録面に現像液が供
給され現像処理される。
【0003】現像処理されたPS版は、リンス部である
水洗部でリンス液である水洗水によって水洗された後
(水洗処理)、不感脂化処理部でガム液が塗布されて版
面保護され(不感脂化処理)、次いで乾燥処理される。
【0004】ここで、現像液は、PS版の処理量に応じ
て劣化したり(処理劣化)、空気中の二酸化炭素等によ
って経時的に劣化する(経時劣化)。このため、現像液
の能力を復活させるため、現像補充液を補充するように
している。この現像補充液は、現像液の電導度を測定
し、この電導度が許容値を下回り、かつ所定の範囲内に
あるときに一定量補充するようになっている。現像補充
液は、現像補充原液と希釈水とが別個に所定の比率で供
給されるように、それぞれ現像補充原液タンク及び希釈
水用タンク、供給用ポンプ及び配管なとを備えている。
一方、水洗部で使用される水洗水も水洗用タンク、供給
用ポンプ及び配管などを備えており、それぞれの液の消
費量は例えば以下に示すようになっている。
【0005】
【表1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、現像補充
原液と希釈水用のそれぞれの移送機構(ポンプ、配管
等)を設けなければならず、部品点数が増加し、装置が
複雑化するという問題があり、また現像補充用希釈水と
水洗水を別々に供給しているので、現像部、リンス部の
総廃液量が多いという問題がある。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、水洗水を特別
な移送機構を設けることなく、現像槽内へ送り込むこと
ができ、総廃棄量を減少させることができる感光性平版
印刷版処理装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、感光性平版印刷版を搬送しながら少なくとも現像
部、リンス部を備えた処理部によって感光性平版印刷版
の処理を行う感光性平版印刷版処理装置であって、現像
部による処理が終了した前記感光性平版印刷版を挟持し
て前記感光性平版印刷版から現像液を絞り取ると共にリ
ンス部へ送り込む第1のローラ対と、前記第1のローラ
対の下流側に設けられ感光性平版印刷版へリンス液を供
給するリンス液供給手段と、前記感光性平版印刷版を挟
持搬送しながら前記感光性平版印刷版からリンス液を絞
り取る第2のローラ対と、前記リンス液供給手段によっ
て供給され前記感光性平版印刷版のリンス処理が終了し
たリンス液を前記現像部へ案内する案内手段と、を有し
ている。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記リンス部に
おける第2のローラ対の下側のローラが浸漬される受け
皿を備え、この受け皿から溢れ出たリンス液が前記現像
部へ前記案内手段によって案内されることを特徴として
いる。
【0010】請求項3に記載の発明は、感光性平版印刷
版を搬送しながら少なくとも現像部、リンス部を備えた
処理部によって感光性平版印刷版の処理を行う感光性平
版印刷版処理装置であって、現像液による処理が終了し
た後、前記感光性平版印刷版から現像液を絞り採りなが
ら前記感光性平版印刷版を挟持して搬送する第1のロー
ラ対と、前記第1のローラ対の下流側に設けられ前記感
光性平版印刷版へリンス液を供給するリンス液供給手段
と、前記感光性平版印刷版を挟持搬送しながら前記感光
性平版印刷版からリンス液を絞り取る第2のローラ対
と、を有し、前記リンス液供給手段は、第1のローラ対
と第2のローラ対との間に配設されると共に、前記第1
のローラ対及び前記第2のローラ対のそれぞれのスクイ
ズ面が前記現像部の現像液面より上方になるように前記
第1のローラ対及び前記第2のローラ対が配設されてい
ることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、現像部で現像
処理が終了した感光性平版印刷版は第1のローラ対に挟
持されることによって、現像液が絞り取られると共にリ
ンス部へ送り込まれる。
【0012】リンス部では、リンス液がリンス液供給手
段によって供給され、感光性平版印刷版はリンス処理さ
れる。リンス処理された感光性平版印刷版は、第2のロ
ーラ対によって挟持されることにより、リンス液が絞り
取られる。
【0013】ここで、案内手段では、リンス液供給手段
によって供給され、かつ感光性平版印刷版を処理したリ
ンス液を現像部へ案内するようにしている。すなわち、
現像部は、処理劣化或いは経時劣化によって定期的に現
像補充液が供給されるが、この現像補充液の内、一定の
比率で現像補充原液に混ぜ合わせる現像希釈水として、
前記リンス部からのリンス液を適用する。これにより、
現像希釈水とリンス液とが併用されるため、総廃液量を
減少させることができる。
【0014】また、リンス液は、案内手段により案内さ
れるのみで現像部へ送られるため、特別な移送機構を必
要とせず、装置構成が簡単となる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、リンス部
には、受け皿が設けられており、第2のローラ対の下側
ローラが受け皿に貯留されたリンス液に浸漬されてい
る。このため、感光性平版印刷版の上方からリンス液を
若干量滴下することによって、感光性平版印刷版の表面
の処理ができ、受け皿から回転する下側のローラによっ
てリンス液を持ち出すことによって、感光性平版印刷版
の裏面の処理ができる。
【0016】なお、受け皿から溢れ出たリンス液が、現
像部へ案内される構造である。従って、リンス部におけ
るリンス液の量は少なくて済み、また、現像部への希釈
水も専用の希釈水供給装置を設ける必要がなく、希釈水
も特別用意する必要がない。
【0017】請求項3に記載の発明は、第1のローラ対
及び第2のローラ対が現像部現像槽上方に配設され、リ
ンス液供給手段を前記第1のローラ対の下流側に配設し
たため、感光性平版印刷版が第1のローラ対及び第2の
ローラ対の間に掛け渡されているときには、感光性平版
印刷版をリンス処理した後のリンス液が現像槽内へ案内
され、感光性平版印刷版が存在しないときには、リンス
液供給手段から供給されたリンス液は、直接現像槽内へ
送り込まれることになる。このため、現像液希釈液とし
て用いるリンス液の特別な移送機構が不要となる。な
お、請求項1乃至請求項3に記載の発明におけるリンス
液としては、例えば水を使用することができ、その他に
も現像液の希釈液として使うことが可能な液体を使用す
ることができる。
【0018】
【実施例】図1及び図2には、本実施例に係る感光性平
版印刷版自動現像機(以下「PS版プロセッサー」と言
う)10が示されている。PS版プロセッサー10は、
図示しない焼付装置によって画像が焼付けられた感光性
平版印刷版(以下「PS版」と言う)12をこのPS版
プロセッサー10で現像処理した後に乾燥するようにな
っている。
【0019】図1に示されるように、PS版プロセッサ
ー10は、内部の処理部が外板パネル14で覆われてい
る。外板パネル14には、PS版12(図2参照)を内
方へ送り込むための挿入台16が取り付けられている。
PS版12は、この挿入台16に載置されて挿入台16
の奥側の開口から外板パネル14内部へ挿入される。
【0020】外板パネル14の内部には、図2に示され
る如く、PS版12を現像処理するための現像槽18及
び現像槽18からオーバーフローした現像液を回収する
オーバーフロー管20を備えた現像部22と、PS版1
2に付着した現像液を水洗して水洗処理する水洗部24
と、水洗後のPS版12にガム液を塗布して不感脂化処
理するフィニッシャー部26と、が配設されている。
【0021】水洗部24は、上流から下流へいくに従い
徐々に高位とされた斜面65によって現像部22の現像
槽18と一体に形成された受け皿62を備えている。ま
た、フィニッシャー部26には、ガム液槽30が配設さ
れている。
【0022】外板パネル14には、スリット状の挿入口
102及び排出口104がそれぞれ設けられ、挿入口1
02は、前記挿入台16の奥側開口と対応して設けられ
ている。一方、排出口104は、図1に示される如く、
フィニッシャー部26の下流側に設けられた乾燥部31
の入口と対応して設けられている。
【0023】外板パネル14の上面には、現像部22と
水洗部24との間にPS版12を挿入するリエントリー
用挿入口(副挿入口)150が設けられている。この副
挿入口150からは、現像処理を除く処理を行うための
PS版12の挿入口とされている。
【0024】この副挿入口150には、ブレード152
が配設されており、このため、副挿入口150は、ブレ
ード152によって閉塞された状態となる。ここで、リ
エントリーされるPS版12が副挿入口150から挿入
されると、ブレード152は弾性変形してこのPS版1
2の挿入を妨げることはない。
【0025】乾燥部31は、図示しない多数のローラに
よって、フィニッシャー部26から送り出されたPS版
12(図2参照)を搬送しながら、このPS版12の両
面に温風を吹きつけて乾燥するようになっている。乾燥
されたPS版12は、PS版プロセッサー10から排出
されて、例えば、PS版12を立て掛けて貯版するスト
ッカー(図示省略)等に排出される。
【0026】図2に示される如く、現像部22の現像槽
18へのPS版12の挿入側には、一対の搬送ローラ3
2が配設されており、この一対の搬送ローラ32の間に
画像が焼付けられたPS版12が挿入口102から挿入
されるようになっている。一対の搬送ローラ32は、P
S版12を水平方向に対して15°の角度で現像槽18
へ向けて送り出すようになっている。
【0027】搬送ローラ32の下流側近傍には、ゴム製
ブレード106が取付けられている。ブレード106
は、その先端部が現像部22の現像槽18の側壁に接触
されており、基部がブラケット156を介して外板パネ
ル14に取付けられている。ブラケット156は、固定
部156Aと固定部に蝶ねじ158で取付けられたスラ
イド部156Bとによって構成され、ブレード106は
スライド部156Bに固着されている。このため、ブレ
ード106は、蝶ねじ158を緩めスライド部156B
を固定部156Aに対してスライドさせることにより、
先端部を現像槽18の側壁から離反させることができる
構成となっている。
【0028】ここで、通常はブレード106の先端は、
現像槽18の側壁へ接触されており、PS版12が挿入
口102へ搬送されてくると、このPS版12の搬送時
の押圧力によってブレード106は、弾性力に抗して拡
開される構成となっている。このため、PS版12を円
滑に現像部22へ送り込むことができる。
【0029】また、この挿入口102の近傍には、PS
版12の有無を検出するセンサ108が取付けられてい
る。このセンサ108によってPS版12が装置内に存
在することが認識できる。
【0030】現像槽18は上方が開口され底部中央部が
下方に向けて突出された略逆山形状とされている。この
現像槽18内には、ポンプ160が設けられ、このポン
プ160によって現像槽18内の現像液が吸い出され、
後述のスプレーパイプ44、172から噴出されるよう
になっている。これにより、現像槽18内に貯留された
現像液は循環されるようになっている。この循環中に現
像液の疲労度(現像液の交流インピーダンス)を計測す
る計測器162を通過するようになっており、現像液の
疲労度が検出される。また、現像槽18には、ポンプ1
64を介して現像補充原液タンク166から補充原液が
供給されるようになっている。
【0031】現像槽18内には、上流側にガイド板16
8、下流側に多数のガイドローラ34及び回転ブラシロ
ーラ170が配設されている。これらのガイドローラ3
4及び回転ブラシローラ170は、現像槽18の一対の
側板の間に回転可能に掛け渡されている。
【0032】前記ガイド板168の上方には、比較的大
径のガイドローラ36が、ガイドローラ34の上方に
は、回転ブラシローラ38及びガイドローラ40が各々
配設され、現像槽18の一対の側板の間に回転可能に支
持されている。
【0033】また、現像槽18内の中央部には、PS版
12の表面をスクイズする機能を備えた一対の絞りロー
ラ42が配設されている。これらの搬送ローラ32、ガ
イドローラ34、36、40、回転ブラシローラ38、
70及び絞りローラ42には、図示しない駆動手段の駆
動力が伝達されて回転し、PS版12を一定速度で搬送
する。
【0034】なお、現像槽18の底部近傍では、一対の
絞りローラ42、これに隣接する複数のガイドローラ3
4、40ガイド板168によって、PS版12を300
〜350mmの曲率半径で搬送するように配置されてい
る。したがって、一対の搬送ローラ32に挟持搬送され
て現像槽18へ挿入されたPS版12は、ガイド板16
8とガイドローラ36との間を通って斜めに搬送され、
絞りローラ42の間へ挿入される。絞りローラ42は、
PS版12の感光層から現像液中に溶出した老廃物をそ
の表面から除去し、老廃物がPS版12の移動と共に下
流側へ搬送されないように隔離する。
【0035】絞りローラ42から送り出されたPS版1
2は、ガイドローラ34によって斜め上方へ向けられ、
回転ブラシローラ38、70ガイドローラ40によって
案内されて現像槽18から排出される。これによって、
PS版12は無理な力が加えられことなく滑らかにかつ
確実に現像液に浸漬されながら搬送される。
【0036】絞りローラ42の下流側の最も接近したス
プレーパイプ44はその外周に弾性回転部材が複数個軸
支された串型ローラ形状とされ、PS版12を案内する
役目も有しており、弾性回転部材の間にパイプの外周と
内部とを連通するで吐出口(図示省略)が設けられてい
る。また、ガイド板168の下方には、スプレーパイプ
172が配設されている。スプレーパイプ172は中空
パイプの外周面に軸方向に沿って内部と連通する図示し
ない多数の吐出口が設けられ、軸方向が搬送路の幅方向
に沿うように配置されている。これらのスプレーパイプ
172及びスプレーパイプ44は、現像液を現像槽18
の底面に向けて吐出するようになっており、新鮮な現像
液が速やかに現像槽18全体に行き渡るようになってい
る。
【0037】現像槽18の最下流側には、前記オーバフ
ロー管20が配設され、現像液の液面が所定のレベルを
超えると、現像液を廃液タンク184へ案内して廃棄す
るようになっている。
【0038】現像槽18内の現像液表面には、液面蓋5
0が配置されている。この液面蓋50は回転ブラシロー
ラ38とこれに隣接したガイドローラ40に対応する部
分が略円弧状に突出され、現像液表面と空気との接触を
できるだけ少なくするため現像液面に密着され、現像液
の増減に応じて上下するように、この液面蓋50のPS
版12の搬送方向の両端が図示しない側板にスライド可
能な構造によって取付けられている。材質としてはポリ
塩化ビニル、ポリエチレン、ポリアミド等の軽量な材質
が選ばれる。
【0039】この液面蓋50の搬送方向下流側端には、
ブレード174の先端が接触されている。このブレード
174はゴム製でブラケット176を介して外板パネル
14に固定されている。このブレード174によって液
面蓋50の搬送方向下流端から露出する現像液の液面
と、液面蓋50の上方との間が仕切られ、前記挿入口1
02の近傍のブレード106(現像槽18の側壁と接触
した状態)とによって、液面蓋50の上方は外気とは完
全に隔離されることになり、現像液の炭酸ガスによる劣
化及び蒸発を抑制することができる。
【0040】現像槽18の搬送方向の最下流側には、P
S版12を挟持して搬送すると共に、PS版12の表面
から現像液を絞り取るローラ対54が配置されている。
【0041】一方、PS版プロセッサー10には、現像
部22の下流側に水洗部24が配設され、2対の搬送ロ
ーラ52、53(以下、必要に応じて上流側ローラ対5
2、下流側ローラ対53とし、区別して説明する。)が
配設されている。これらの搬送ローラ52、53は、図
示しない側板に回転可能に支持されており、図示しない
駆動手段の駆動力が伝達されて回転するようになってお
り、現像部22から送られたPS版12の搬送路を形成
している。
【0042】ここで、現像部22から送られるPS版1
2の先端部は上流側ローラ対52の下側ローラの上部に
当接するように案内されるようになっている。また、上
流側ローラ対52から排出されるPS版12の先端部は
下流側ローラ対53の下側ローラの上部に当接するよう
に案内されるようになっている。
【0043】下流側ローラ対53の上流側、かつ搬送路
よりも上側には、ノズルとしてのスプレーパイプ56が
配設されており、このスプレーパイプ56は、下流側ロ
ーラ対53の軸線に沿って配設され、その上側ローラの
中央部に対応する位置に内部と連通する吐出口が設けら
れている。スプレーパイプ56からは、水洗水タンク1
78からポンプ180によって汲み上げられた水洗水が
下流側ローラ対53の上側ローラに滴下され、下流側ロ
ーラ対53の上側ローラが回転することによって、PS
版12の表面に水洗水が速やかに拡がり、PS版12の
表面が水洗水によって洗浄される。また、洗浄後の水洗
水はPS版12の幅方向両端部から受け皿62へ落下す
る構成となっている。
【0044】なお、スプレーパイプ56からの水洗水の
滴下タイミングは、PS版12が下流側ローラ対53に
到達した時点とされており、前記センサ108でPS版
12の先端を検出してからの時間によって制御されてい
る。
【0045】また、スプレーパイプ56からの水洗水の
滴下終了タイミングはPS版12の後端が下流側ローラ
対53に到達した時点とされており、前記センサ108
でPS版12の後端を検出してからの時間によって制御
されている。
【0046】搬送ローラ52、53の下側のローラの下
部は、受け皿62の第1の槽64第2の槽66にそれぞ
れ収容されている。この第1の槽64と第2の槽66と
の間には、中間槽68が設けられている。受け皿62に
は、前記落下した水洗水が貯留されるようになってお
り、下側のローラで汲み上げられて、PS版12の裏面
を洗浄すると共に上側の搬送ローラ52、53が乾くの
を抑えている。
【0047】また、この汲み上げられた水洗水は、前述
の如く、PS版12に先端部がそれぞれ下側ローラに当
接するため、当接前に汲み上げられ、上側ローラと下側
ローラとの接触部で滞留している水洗水がPS版12の
挟持状態で残ることになり、PS版12の先端部から確
実に水洗処理することができるようになっている。
【0048】スプレーパイプ56から滴下され、PS版
12の表面上を幅方向へ拡散した水洗水は、PS版12
の幅方向両端部から下方の第2の槽66へ落ち、中間槽
68を介して第1の槽64へ流れ、この第1の槽64、
第2の槽66から汲み上げられた水洗水によってPS版
12の裏面が処理される構成となっている。第1の槽6
4から溢れた水洗水は、前記斜面65を介して現像槽2
8へ案内され、現像補充希釈水として適用されるように
なっている。
【0049】図2に示される如く、不感脂化処理部であ
るフィニッシャー部26のガム液槽30の上方には、一
対の搬送ローラ78が設けられている。下流側ローラ対
53によって送り出されたPS版12は、この搬送ロー
ラ78へ案内されるようになっている。
【0050】また、搬送ローラ78の上流側には、搬送
路の上下方向にスプレーパイプ82、188が配設され
ている。これらのスプレーパイプ82、188には外周
に内部と連通する吐出口(図示省略)が設けられてい
る。このスプレーパイプ82、188からは、ガム液タ
ンク190からポンプ192によって汲み上げられたガ
ム液が吐出され、PS版12の表面及び裏面に供給され
る。なお、このスプレーパイプ82の周囲には案内板8
4が取付けられ、PS版12の搬送を案内すると共に、
汲み上げられたガム液を間接的にPS版12へ吹き付け
るようにしている。
【0051】一方、スプレーパイプ188とPS版12
の搬送との間には、案内板86が搬送路に沿って配設さ
れている。この案内板86の上流側端部は略直角に屈曲
されて縦壁部86Aが形成され、全体として略L字型と
されている。この縦壁部86Aに対応して、縦壁部86
Aと平行な縦壁部88Aを有するクランク状のブラケッ
ト88が配設されている。このブラケット88の縦壁部
88A及び底板部88B及び案内板86の縦壁部86A
により縦溝90が形成されている。この縦溝90には、
前記スプレーパイプ188から吐出されるガム液が縦壁
部86Aに設けられた孔から流入され、上端開口から溢
れ出る構成となっている、溢れ出たガム液は案内板86
の上面に沿って流れ、PS版12の裏面側の処理がなさ
れる。
【0052】なお、縦溝部90の底部には、硬質のスポ
ンジ92が設けられ、ガム液の漏れを防止している。
【0053】搬送ローラ78は、PS版12を挟持して
搬送すると共に、PS版12の表面を不感脂化処理する
ためにスプレーパイプ82、188によって供給された
ガム液をスクイズするようになっている。PS版12の
表面からスクイズされたガム液は、ガム液槽30に回収
される。ガム液槽30内のガム液は、ポンプ194によ
って循環されるようになっている。また、このガム液槽
30には、オーバフロー管196が設けられ、ガム液が
所定の液面を超えると廃液タンク184へ案内され廃棄
される構成となっている。
【0054】また、下側の搬送ローラ78の下部はガム
液槽30に貯留されたガム液に浸されており、PS版1
2の裏面側は、下側の搬送ローラ78が、ガム液槽30
からガム液を汲み上げることにより、塗布処理を行って
いる。これによって、搬送ローラ78がガム液を持ち出
してPS版12の裏面の不感脂化処理を行うと共に上側
の搬送ローラ78の乾きが抑えられ、搬送ローラ78の
表面に処理液の成分が析出しないようになっている。
【0055】このフィニッシャー部26での処理が終了
したPS版12は、ケーシング100の排出口104を
通過して、前記乾燥部31へ送り出されるようになって
いる。
【0056】この排出口104には、シャッター92が
設けられている。シャッター92は、図示しないガイド
部材によって図2の上下方向に移動可能とされ、下端位
置にきたときに排出口104が閉塞され、上端位置にき
たときに排出口104が開口される構造となっている。
シャッター92に上端には、把手92Aが取付けられて
おり、オペレータの手作業によって、運転中は排出口1
04を開放する位置に、非運転中は排出口104を閉塞
する位置に移動させるようになっている。
【0057】また、シャッター93は、PS版12の通
過に支障のないように、モータ等によって自動的に開閉
するようにしてもよい。
【0058】以下に本実施例の作用を説明する。図示し
ない焼付装置等によって画像が記録されたPS版12
は、挿入台16に載置されこの挿入台16の奥側へ送り
込まれる。これにより、PS版12は挿入口102へと
至る。
【0059】また、このPS版12の先端が挿入口10
2を通過すると、センサ108によってこれを検出し、
タイマをスタートさせる。このタイマーは、水洗部24
のスプレーパイプ56から水洗水を滴下させるタイミン
グを計るものである。
【0060】ケーシング100内に挿入されたPS版1
2は、まず、現像部22に送られる。PS版プロセッサ
ー10はPS版12が挿入されると、搬送ローラ32に
よって現像槽18へ送り込まれる。搬送ローラ32によ
って送り込まれるPS版12は、その搬送時の押圧力で
ブレード106をその弾性力に抗して拡開させる。この
ため、PS版12は円滑に現像部22へと搬送される。
【0061】PS版12はガイド板168に案内されて
水平に対して15°の角度で送り出され、ガイドローラ
34等によって現像槽18内を搬送される。
【0062】しかる後に、PS版12の感光層は、回転
ブラシ38、70でこすられて現像が促進され、不要な
感光層が除去される。
【0063】現像処理されたPS版12は、水洗部24
へ送られ、搬送ローラ52、53によって挟持搬送され
る。この際、PS版12は搬送ローラ52の下側ローラ
に当接するように案内されているため、この下側ローラ
の回転によって受け皿62から汲み上げられた水洗水が
PS版12の表面へ周り込み、PS版12が搬送ローラ
52に挟持された時点で、液溜まりをつくることができ
る。これにより、PS版12の先端から確実に水洗処理
を行うことができる。
【0064】その後、タイマにより計測した時間が所定
時間となると、PS版12は下流側ローラ対53に到達
したと判断され、PS版12の表面はスプレーパイプ5
6から下流側ローラ対53の上側ローラに滴下される新
しい水洗水によって洗浄され、裏面は受け皿62から搬
送ローラ52、53の下側のローラによって持ち出され
る水洗水によって洗浄される。その後、水洗水は第1の
槽64から斜面65を介して現像槽28へオーバフロー
される。
【0065】このように、本実施例の受け皿62では、
水洗水の流れを一定とし、PS版12の表面を洗浄した
比較的新鮮な水洗水を、まず第2の槽66に貯留して、
第2の槽66から第1の槽64への水洗水の流れをつく
り、PS版12の表面及び裏面を洗浄した比較的汚れた
水洗水を速やかに斜面65を介して現像槽28へオーバ
フローさせるようにしたので、必要最小量の水洗水で従
来大量に使用していたときの洗浄効果と同等の洗浄効果
を得ることができる。
【0066】受け皿62から溢れた水洗水は、現像部2
0へと案内され、水現像槽18に補充される補充原液量
と所定の比率とされる希釈水として利用される。
【0067】水洗処理が終了すると、PS版12は、ガ
イドローラ80に案内されて不感脂化処理部であるフィ
ニッシャー部26へ送られ、搬送ローラ78によって挟
持搬送される。ここで、スプレーパイプ82、188か
ら吐出されるガム液によって不感脂化処理される。
【0068】フィニッシャー部26から排出されたPS
版12は、ケーシング100の排出口104へと至る。
【0069】排出口104には、ケーシング100に沿
って上下移動可能なシャッター92が取付けられている
が、運転中は排出口104が開放された状態で保持され
ているため、PS版12は円滑に排出される。
【0070】ここで、現像槽18内の現像液は、PS版
12の処理に応じて、及び炭酸ガス等により経時的に劣
化するため、補充液を補充する必要がある。この補充液
の補充の必要性は、測定器162による現像液の電導度
の測定結果によって判断される。
【0071】補充が必要と判断されると、現像補充原液
タンク166から補充原液が供給されると共に、水洗部
における水洗処理に拘らず、ポンプ180が作動して、
水洗水を水洗部24へ供給する。この水洗水は、受け皿
64及び斜面65を介して現像部22へ送られるため、
前記現像補充原液の希釈水として利用される。このよう
に、水洗水を水洗部24から現像部22へ送り込む場合
に、特別な移送機構を必要とせず、受け皿64から溢れ
出た水洗水を現像部22と水洗部24とを連結する斜面
65に沿って流し込む構造としたので、構造が簡単とな
る。なお、水洗部24における水洗処理時の水洗水の滴
下量が極めて少ないため、この水洗処理時に斜面65を
介して送り込まれる水洗水によって現像液が希薄される
ようなことはない。
【0072】以下に、本実施例の構成、すなわち水洗部
24の水洗水を現像希釈水として適用した場合における
総廃棄量を示す。
【0073】
【表2】
【0074】この表2と前記表1とを比較すると、現像
補充希釈水が不要な分、総廃棄量が減少されていること
が分かる。なお、水洗水の流量が増加(40cc/m2
が58cc/m2 に増加)しているのは、水洗処理以外
に希釈水のみとして使用される水洗水が含まれるからで
ある。
【0075】なお、本実施例では、現像部22と水洗部
24を分け、これらの間を斜面65によって連結した構
造としたが、図3に示される如く、現像部22の現像槽
18の下流側を延長して、その上部にローラ対55を配
設し、このローラ対55の上流側にPS版12の表裏面
に向けて水洗水を噴射するノズル57、59を設ける構
造としてもよい。この場合、現像部と水洗部との区別が
なく、水洗処理が現像槽18の上方で行われるため、水
洗処理された水洗水は、現像槽18へ自然落下すること
になる。
【0076】また、フィニッシャー部26が、受け皿を
持たず直接ガム液槽に下側の搬送ローラ78を浸すよう
にしたが、水洗部24と同様に受け皿を設けるような構
成としてもよい。また、フィニッシャー部もガム液の処
理性能によっては非循環型にしてもよい。
【0077】また、本実施例では、水洗部24に2対の
ローラ52、53を配設した構造としたが、一対のロー
ラによって水洗処理する構造であってもよい。この場
合、滴下される水洗水がPS版12の表面を処理した
後、確実に受け皿64へ至るように、ローラの上流側に
PS版12の表面に接触するブレードを取付けてもよ
い。
【0078】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光性平
版印刷版処理装置は、水洗水を特別な移送機構を設ける
ことなく、現像槽内へ送り込むことができ、総廃棄量を
減少させることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るPS版プロセッサーの斜視図で
ある。
【図2】本実施例に係るPS版プロセッサーの概略構成
図である。
【図3】PS版プロセッサーの変形例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー 12 PS版 18 現像槽 22 現像部 24 水洗部(リンス部) 26 フィニッシャー部 52、53 ローラ対(第2のローラ対) 54 ローラ対(第1のローラ対) 64 受け皿 65 斜面(案内手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性平版印刷版を搬送しながら少なく
    とも現像部、リンス部を備えた処理部によって感光性平
    版印刷版の処理を行う感光性平版印刷版処理装置であっ
    て、 現像部による処理が終了した前記感光性平版印刷版を挟
    持して前記感光性平版印刷版から現像液を絞り取ると共
    にリンス部へ送り込む第1のローラ対と、 前記第1のローラ対の下流側に設けられ感光性平版印刷
    版へリンス液を供給するリンス液供給手段と、 前記感光性平版印刷版を挟持搬送しながら前記感光性平
    版印刷版からリンス液を絞り取る第2のローラ対と、 前記リンス液供給手段によって供給され前記感光性平版
    印刷版のリンス処理が終了したリンス液を前記現像部へ
    案内する案内手段と、 を有する感光性平版印刷版処理装置。
  2. 【請求項2】 前記リンス部における第2のローラ対の
    下側のローラが浸漬される受け皿を備え、この受け皿か
    ら溢れ出たリンス液が前記現像部へ前記案内手段によっ
    て案内されることを特徴とする請求項1記載の感光性平
    版印刷版処理装置。
  3. 【請求項3】 感光性平版印刷版を搬送しながら少なく
    とも現像部、リンス部を備えた処理部によって感光性平
    版印刷版の処理を行う感光性平版印刷版処理装置であっ
    て、 現像液による処理が終了した後、前記感光性平版印刷版
    から現像液を絞り採りながら前記感光性平版印刷版を挟
    持して搬送する第1のローラ対と、 前記第1のローラ対の下流側に設けられ前記感光性平版
    印刷版へリンス液を供給するリンス液供給手段と、 前記感光性平版印刷版を挟持搬送しながら前記感光性平
    版印刷版からリンス液を絞り取る第2のローラ対と、を
    有し、 前記リンス液供給手段は、第1のローラ対と第2のロー
    ラ対との間に配設されると共に、前記第1のローラ対及
    び前記第2のローラ対のそれぞれのスクイズ面が前記現
    像部の現像液面より上方になるように前記第1のローラ
    対及び前記第2のローラ対が配設されていることを特徴
    とする感光性平版印刷版処理装置。
JP8087293A 1993-04-07 1993-04-07 感光性平版印刷版処理装置 Pending JPH06295067A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8087293A JPH06295067A (ja) 1993-04-07 1993-04-07 感光性平版印刷版処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8087293A JPH06295067A (ja) 1993-04-07 1993-04-07 感光性平版印刷版処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06295067A true JPH06295067A (ja) 1994-10-21

Family

ID=13730440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8087293A Pending JPH06295067A (ja) 1993-04-07 1993-04-07 感光性平版印刷版処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06295067A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113728273A (zh) * 2019-04-24 2021-11-30 富士胶片株式会社 冲洗装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113728273A (zh) * 2019-04-24 2021-11-30 富士胶片株式会社 冲洗装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4740075A (en) Device for processing photosensitive materials
JPH0387832A (ja) 感光材料処理装置
JPH06295067A (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JP2573668B2 (ja) 感光性平版印刷版現像処理方法および装置
JP2580044B2 (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JPH0635165A (ja) 感光材料処理装置
JP3140616B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理方法及び装置
JP3108237B2 (ja) 感光性平版印刷版の自動現像機
JPH06289623A (ja) 感光性平版印刷版の自動現像機
JP3236695B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理装置
JP3286394B2 (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JP2522835B2 (ja) 感光材料処理装置
JPH06295071A (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JP2866760B2 (ja) 感光性平版印刷版自動現像機
JP2798320B2 (ja) 感光性平版印刷版の自動現像機
JP2689142B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料用自動現像機
JP4213372B2 (ja) 感光材料処理装置
JP4119595B2 (ja) 感光材料処理装置
JP3273654B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理装置
JP4266091B2 (ja) 補充液タンク
JP4132711B2 (ja) 感光材料処理装置
JPH06295070A (ja) ローラ対の取り付け構造
JP4359403B2 (ja) 処理液の調整方法及び感光材料処理装置
JP2916036B2 (ja) シート材料処理装置
JPH03107168A (ja) スタート液の調製方法及び感光材料処理装置