JPH06289624A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

Info

Publication number
JPH06289624A
JPH06289624A JP7249093A JP7249093A JPH06289624A JP H06289624 A JPH06289624 A JP H06289624A JP 7249093 A JP7249093 A JP 7249093A JP 7249093 A JP7249093 A JP 7249093A JP H06289624 A JPH06289624 A JP H06289624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
tank
developing
processing
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7249093A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kunichika
健二 国近
Masao Nakamura
正雄 中村
Hideto Yamamoto
秀人 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP7249093A priority Critical patent/JPH06289624A/ja
Publication of JPH06289624A publication Critical patent/JPH06289624A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタの交換等のメンテナンスを容易にす
る。 【構成】 循環ポンプの吐出側に設けられたケーシング
140、144は、側板182に取付けられ現像槽18
内の現像液の液面レベルの上方に配置されている。ケー
シングは側板と共に側板カバー72に覆われるようにな
っており、側板カバーに取付けられたマグネット216
がマグネットスイッチ218に近接することによって、
これらが側板カバーに覆われた状態を検知して循環ポン
プが作動可能となる。キャップ140Aを外してケーシ
ング140を開放することにより、ケーシング140内
の現像液の液面が下がり、フィルタ138を交換するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理槽内の処理液を循
環させる配管の途中にフィルタ等を備えた感光材料処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】露光によって画像が焼付けられた感光材
料は、感光材料処理装置によって現像処理される。この
ような感光材料には、アルミニウム等の支持体に感光層
を形成した感光性平版印刷版(以下「PS版」と言う)
があり、このPS版は感光性平版印刷版処理装置(以下
「PS版プロセッサー」と言う)によって現像処理され
る。
【0003】PS版プロセッサーには、画像が焼付けら
れたPS版を現像液に浸漬しながら搬送して現像処理し
たのち、第1のリンス槽又は水洗槽で水洗して第2のリ
ンス槽又は不感脂化処理槽でフニッシャー液(ガム液)
を塗布して版面保護を行うものがある。このようなPS
版プロセッサーでは、PS版の処理が進むにしたがって
処理液、特に現像液が疲労する。このため、PS版プロ
セッサーでは、各処理槽に補充液を補充する機構を備え
ており、補充液を補充すると共に現像槽内の現像液を循
環させて、現像液の処理能力が均一となるようにしてい
る。
【0004】この現像液の補充は、現像液を循環させる
配管の途中に設けたセンサによって例えば、現像液の液
交流インピーダンスを測定して、この液交流インピーダ
ンスを所定の範囲に維持するように行う。また、現像液
を循環させる配管には、ケーシング内に収容したフィル
タを設けており、循環される現像液がケーシング内を通
過するとき、フィルタによって現像液中の浮遊物(例え
ばPS版に付着して混入したゴミなど)を濾し取るよう
にしている。
【0005】一般にこのようなセンサやフィルタは、現
像槽の底部から引き出され循環用のポンプの吸引側に接
続された配管の途中に設けており、循環用ポンプが吸引
した現像液が流れ込むようにし、この現像液をフィルタ
によってろ過して、現像槽の現像液に浸漬されるPS版
に現像槽内の浮遊物が付着しないようにすると共に、測
定した液交流インピーダンスに応じて補充液を補充し
て、PS版を最適な状態で現像処理するようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなセンサやフィルタは、循環ポンプの吸引側と現像槽
との間に配置しているため、現像槽の下方に取付けられ
ている。このため、例えばフィルタの交換を行う場合、
配管の途中をコック等によって閉状態にしてフィルタを
収容したケーシング内の現像液を排出した後に、ケーシ
ングのキャップを開けて行わなければならない。また、
フィルタを交換した後は、ケーシング内のエアー抜きを
行わなければならず、フィルタの交換等やセンサのメン
テナンスは極めて煩雑な作業となっている。
【0007】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、フィルタの交換やセンサのメンテナンスの容易
な感光材料処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光材料処理装置は、感光材料を処理する処理液を貯留
する処理槽と、前記処理槽に連通され処理槽内の処理液
を吸引する循環ポンプと、一端が前記循環ポンプの吐出
側に連結され他端が前記処理槽へ連結されて循環ポンプ
の作動によって処理液を循環させる連通配管と、前記連
通配管に設けられ密閉状態で処理液をろ過するフィルタ
及び/又は処理液の疲労度を検出可能なセンサをを収容
すると共に取り外し可能な開口が前記処理槽に貯留した
処理液の液面レベルの上方に位置された収容部と、を有
することを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2に係る感光材料処理装置
は、請求項1の感光材料処理装置であって、前記収容部
を覆うカバーと、前記カバーに設けられカバーが所定の
位置に装着されていることを検出するカバー検出手段
と、前記カバー検出手段が前記所定の位置に装着されて
いることを検出したときのみ前記循環ポンプを作動可能
とする制御部と、を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に記載の感光材料処理装置で
は、フィルタ及び/又は処理液の処理能力を検出可能な
センサを循環ポンプの吐出側に設けると共に、このフィ
ルタやセンサを収容する収容部を少なくともこれらを取
り出し可能な収容部の開口が処理槽の液面レベルより上
方になるように配置している。
【0011】したがって、収容部からフィルタやセンサ
を取り出すときに、処理液が溢れ出ることがないのでこ
の収容部内の処理液を抜き取る必要はない。また、循環
ポンプの吐出側に収容部を設けているため、収容部を密
閉した状態で循環ポンプを作動させればエアー抜きを行
うことなく、処理液の循環させることができる。
【0012】このため、フィルタ、センサの交換等のメ
ンテナンスを極めて容易に行うことができる。すなわ
ち、フィルタ、センサのメンテナンスを行うとき、収容
部から処理液を抜き取る必要がないと共に、メンテナン
スの収容した後に収容部内のエアー抜きを行う必要もな
い。
【0013】本発明の請求項2に記載の感光材料処理装
置では、カバーによって収容部を覆うと共に、カバーに
カバー検出手段を設け、カバーを装着した状態でないと
循環ポンプが作動しないようにしたインターロック機構
を設けている。
【0014】収容部を確実にカバーによって密閉した状
態でないと、循環ポンプが作動したとき収容部の蓋が完
全に閉まっていないときに収容部から処理液が飛散する
恐れがあり、カバー検出手段によってカバーが確実に装
着されていることを確認して循環ポンプを作動可能し
て、収容部からの処理液の飛散を確実に防止している。
【0015】
【実施例】図1及び図2には、本実施例に係る感光材料
処理装置である感光性平版印刷版自動現像機(以下「P
S版プロセッサー」と言う)10が示されている。PS
版プロセッサー10は、図示しない焼付装置によって画
像が焼付けられた感光性平版印刷版(以下「PS版」と
言う)12を現像処理するものである。
【0016】図1に示されるように、PS版プロセッサ
ー10は、内部の処理部が機枠14で覆われている。機
枠14は、上蓋70、側板カバー72、74及び側板カ
バー72、74の下方を覆う外板パネル76によって構
成されている。また、機枠14には、PS版12(図2
参照)を内方へ送り込むための挿入台16が取り付けら
れている。PS版12は、この挿入台16に載置されて
挿入台16の奥側の開口から機枠14の内部へ挿入され
る。
【0017】図2に示されるように、機枠14の内部に
は、PS版12を現像処理する現像液が貯留される現像
槽18を備えた現像部22、PS版12に付着した現像
液を水洗して水洗処理する水洗部24、水洗後のPS版
12にガム液を塗布して不感脂化処理するガム液を貯留
するガム液槽30を備えたフィニッシャー部26、が挿
入台16からPS版12の搬送方向に沿って順に配設さ
れている。なお、水洗部24は水洗水を回収する水洗槽
28が配置されている。
【0018】機枠14には、スリット状の挿入口102
及び排出口104がそれぞれ設けられ、挿入口102
は、前記挿入台16の奥側開口と対応して設けられてい
る。一方、排出口104は、図1に示される如く、フィ
ニッシャー部26の下流側に必要に応じて設けられる乾
燥部31の入口と対応するようになっている。
【0019】図1に示すように、このPS版プロセッサ
ー10には、機枠14の挿入台16とは反対側に乾燥部
31が配置されている。この乾燥部31には、例えば、
多数のローラによってフィニッシャー部26から送り出
されたPS版12を搬送しながら、このPS版12の両
面に温風を吹きつけて乾燥するものなどを用いることが
できる。さらに、処理されてPS版プロセッサー10又
は乾燥部31から排出されるPS版12を立て掛けて貯
版するストッカー等を設けるようにしてもよい。
【0020】機枠14の上面の上蓋70には、現像部2
2と水洗部24との間にPS版12を挿入するリエント
リー用挿入口150が設けられている。このリエントリ
ー用挿入口150からは、再水洗及びガム液塗布等の現
像処理を除く処理を行うためのPS版12を挿入するこ
とができるようになっている。
【0021】図2に示されるように、このリエントリー
用挿入口150には、ブレード152が配設されてい
る。ブレード152は、ゴム製で先端部がリエントリー
用挿入口150の案内面とされる外板パネル14に接触
され、基部がブラケット154を介して外板パネル14
の裏面側に固定されている。このため、リエントリー用
挿入口150は、ブレード152によって閉塞された状
態となっている。ここで、PS版12をリエントリー用
挿入口150から挿入すると、ブレード152は弾性変
形してこのPS版12の挿入を妨げることがないように
なっている。
【0022】なお、図5に示される如く、リエンントリ
ー用挿入口150へPS版12を案内するための斜面部
110の上端部と、リエントリー用挿入口150から立
設される縦壁部112の上端部とに掛け渡される蓋体1
14を設けるようにしてもよい。これらによって、現像
部22を密閉構造とすることができ、現像液が外気中の
炭酸ガスに接触することによって劣化するのを防止する
ことができる。このとき、ブレード152に代えて蓋体
114を設けてもよいし、ブレード152と蓋体114
を共に設けてもよい。
【0023】この蓋体114は、縦壁部112側が軸1
16によって回動可能に連結されている。また、蓋体1
14の斜面部110側端部には、板状の磁性体118が
取付けられ、斜面部110のPS版12の搬送幅方向両
端部には、ロック機構によって出没可能なフェライト磁
石が収容された鉄枠が埋め込まれたプラスチック製のボ
ックスユニット(磁石式プッシュラッチ)120が処理
可能な最も幅の広いPS版12よりも搬送幅方向の幅が
広い位置に取付けられている。これにより、フェライト
磁石が収容された状態では、磁力が増して蓋体114を
閉止状態に保持し、押圧等の操作を行って磁石を突出さ
せることによって、磁力が低下してフェライト磁石の上
に金属片115を介して載っている蓋体114が、軸1
16を中心にして回動して押し上げられて開口され(図
5の想像線状態)、PS版12が挿入可能となる。
【0024】なお、蓋体114の縦壁部112側を軸1
16によって回動可能に連結して、図示しない付勢手段
(ねじりコイルばね等)によって水平状態(閉止状態)
から磁石式プッシュラッチ120付近の蓋体114の上
から押圧等の操作を行うことによりフェライト磁石を突
出させ、これによって磁力が低下して図示しない付勢手
段の付勢力で蓋体114を開口して、PS版12を挿入
可能とするようにしてもよい。
【0025】次にPS版プロセッサー10の機枠14の
内部について説明する。図2に示される如く、現像部2
2の現像槽18へのPS版12の挿入側には、一対の搬
送ローラ32が配設されており、この一対の搬送ローラ
32の間に画像が焼付けられたPS版12が挿入口10
2から挿入されるようになっている。一対の搬送ローラ
32は、PS版12を水平方向に対して例えば15°の
角度で現像槽18へ向けて送り出すようになっている。
【0026】搬送ローラ32の下流側近傍には、ゴム製
のブレード106が取付けられている。ブレード106
は、その先端部が現像部22の現像槽18の側壁に接触
されており、基部がブラケット156を介して外板パネ
ル14に取付けられている。ブラケット156は、固定
部156Aと固定部に蝶ねじ158で取付けられたスラ
イド部156Bとによって構成され、ブレード106は
スライド部156Bに固着されている。このため、ブレ
ード106は、蝶ねじ158を緩めスライド部156B
を固定部156Aに対してスライドさせることにより、
先端部を現像槽18の側壁から離反させることができる
構成となっている。
【0027】ここで、通常はブレード106の先端は、
現像槽18の側壁へ接触されており、PS版12が挿入
口102へ挿入されたときに、このPS版12の先端部
がブレード106を押して弾性変形させて拡開するよう
になっている。このようにブレード106を拡開しなが
ら、PS版12が現像部22へ挿入される。
【0028】また、この挿入口102の近傍には、PS
版12の有無を検出する挿入センサ108が取付けられ
ている。この挿入センサ108によってPS版12が装
置内に存在することが認識できる。
【0029】現像部22の現像槽18はは、上方が開口
され底部中央部が下方に向けて突出された略逆山形状と
されている。現像槽18内には、ガイド板168、複数
のガイドローラ34及び回転ブラシローラ170が配設
されている。また、ガイド板168の上方には比較的大
径のガイドローラ36が、ガイドローラ34及び回転ブ
ラシローラ170の上方側には、回転ブラシローラ38
及びガイドローラ40が配設され、現像槽18内の中央
部には、PS版12の表面をスクイズする機能を備えた
一対の絞りローラ42が配設されている。
【0030】これらは、現像槽18内の図示しない一対
の側板の間に回転可能に掛け渡され、図示しない駆動手
段の駆動力が伝達されて回転し、PS版12を一定速度
で搬送する搬送路を構成している。なお、現像槽18の
底部近傍では、一対の絞りローラ42及びこれに隣接す
る複数のガイドローラ34、ガイド板168によって、
例えばPS版12を300〜350mmの曲率半径で搬送
するように配置されている。したがって、一対の搬送ロ
ーラ32に挟持搬送されて現像槽18へ挿入されたPS
版12は、ガイド板168とガイドローラ36との間を
通って斜めに搬送され、絞りローラ42の間へ挿入され
る。絞りローラ42は、PS版12を挟持して搬送力を
付与するようになっている。
【0031】絞りローラ42から送り出されたPS版1
2は、ガイドローラ34によって斜め上方へ向けられ、
回転ブラシローラ38、ガイドローラ40によって案内
されて現像槽18から排出される。これによって、PS
版12は無理な力が加えられことなく滑らかにかつ確実
に現像液に浸漬されながら搬送される。なお回転ブラシ
ローラ38、170は、PS版12の感光層面を擦るこ
とによって現像を促進する。あるいは、現像液中の老廃
物等を除くようにしており、片面タイプのPS版12を
専ら処理するときは、感光層面は回転ブラシローラ38
側にして処理するので、回転ブラシローラ170の代わ
りに通常のガイドローラを配置してもよい。
【0032】絞りローラ42の下流側の最も接近したス
プレーパイプ44はその外周に弾性回転部材が複数個軸
支された串型ローラ形状とされ、PS版12を案内する
役目も有しており、弾性回転部材の間にパイプの外周と
内部とを連通するで吐出口(図示省略)が設けられてい
る。また、ガイド板168の下方には、スプレーパイプ
172が配設されている。スプレーパイプ172は中空
パイプの外周面に軸方向に沿って内部と連通する図示し
ない多数の吐出口が設けられ、軸方向が搬送路の幅方向
に沿うように配置されている。これらのスプレーパイプ
172及びスプレーパイプ44には、後述する循環手段
によって現像液が供給されるようになっており、この現
像液を現像槽18の底面に向けて吐出して現像槽18内
の現像液を均一に攪拌するようになっている。
【0033】現像槽18内の現像液液面側には、液面蓋
50が配置されている。この液面蓋50は回転ブラシロ
ーラ38とこれに隣接したガイドローラ40に対応する
部分が略円弧状に突出され、現像液表面と空気との接触
をできるだけ少なくするため現像液面に密着され、現像
液の増減に応じて上下するように、この液面蓋50のP
S版12の搬送方向の両端が図示しない側板にスライド
可能な構造によって取付けられている。材質としてはポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリアミド等の軽量な材
質が選ばれる。
【0034】この液面蓋50の搬送方向下流側端には、
ブレード174の先端が接触されている。このブレード
174はゴム製でブラケット176を介して機枠14に
固定されている。このブレード174によって液面蓋5
0の搬送方向下流端から露出する現像液の液面と、液面
蓋50の上方との間が仕切られ、前記挿入口102の近
傍のブレード106(現像槽18の側壁と接触した状
態)とによって、液面蓋50の上方は外気とは完全に隔
離されることになり、現像液の蒸発を抑制することがで
きる。
【0035】現像槽18の搬送方向の最下流側には、P
S版12を挟持して搬送すると共に、PS版12の表面
から現像液を絞り取るローラ対54が配置されており、
現像部22から水洗部24へ送り出されるPS版12の
表面から現像液を絞り取るようになっている。
【0036】水洗部24の水洗槽28の上方には、2対
の搬送ローラ52、53(以下、必要に応じて上流側ロ
ーラ対52、下流側ローラ対53とし、区別して説明す
る。)が配設されている。これらの搬送ローラ52、5
3は、図示しない側板に回転可能に支持されており、図
示しない駆動手段の駆動力が伝達されて回転するように
なっており、現像部22から送り込まれたPS版12の
搬送路を形成している。
【0037】ここで、現像部22から送られてくるPS
版12の先端部は上流側ローラ対52の下側ローラの上
部に当接するように案内されるようになっている。ま
た、上流側ローラ対52から排出されるPS版12の先
端部は下流側ローラ対53の下側ローラの上部に当接す
るように案内されるようになっている。
【0038】水洗槽28は、現像槽18から送り出され
たPS版12から現像液を洗い落とした後の水洗水を回
収するようになっている。下流側ローラ対53の上流
側、かつ搬送路よりも上側には、スプレーパイプ56が
配設されており、このスプレーパイプ56は、下流側ロ
ーラ対53の軸線に沿って配設され、その上側ローラの
中央部に対応する位置に内部と連通する図示しない吐出
口が設けられている。
【0039】スプレーパイプ56には、後述する給水手
段によって水洗水が供給されるようになっており、この
水洗水を下流側ローラ対53の上側ローラに滴下し、下
流側ローラ対53の上側ローラが回転することによっ
て、PS版12の表面に水洗水が速やかに拡がり、PS
版12の表面が水洗水によって洗浄される。また、洗浄
後の水洗水はPS版12の幅方向両端部から受け皿62
へ落下する構成となっている。なお、スプレーパイプ5
6に水洗水が供給されるタイミングは、PS版12の先
端が下流側ローラ対53に到達した時点とされ、挿入セ
ンサ108がPS版12を検出してから所定時間経過後
となっている。
【0040】受け皿62は、搬送ローラ52、53の下
方に配置され、搬送ローラ52の下側のローラの下端部
を収容する第1の槽64、搬送ローラ53の下側のロー
ラの下端部を収容する第2の槽66、及び第1の槽64
と第2の槽66の間を連結する中間槽68を備えてい
る。スプレーパイプ56から滴下された水洗水は、第2
の槽66に回収され、この第2の槽66からオーバーフ
ローした水が、中間槽68を介して第1の槽64へ流れ
込むようになっている。また、第1の槽64で余剰とな
った水は、水洗槽28へオーバーフローするようになっ
ている。
【0041】搬送ローラ52、53の下側のローラの回
転によって、受け皿62内の水をローラ表面で汲み上げ
てPS版12の裏面を洗浄すると共に上側の搬送ローラ
52、53が乾くのを抑えている。
【0042】また、この汲み上げられた水洗水は、前述
の如く、PS版12に先端部がそれぞれ下側ローラに当
接するため、当接前に汲み上げられ、上側ローラと下側
ローラとの接触部で滞留している水洗水がPS版12の
挟持状態で残ることになり、PS版12の先端部表面も
確実に水洗処理することができるようになっている。な
お、水洗槽28には、オーバーフロー管210が配設さ
れ、所定の液面を超えると、廃液タンク184へ廃棄さ
れる。
【0043】水洗部24で水洗されたPS版12は、フ
ィニッシャー部26へ送られる。フィニッシャー部26
のガム液槽30の上方には、一対の搬送ローラ78が設
けられており、水洗部24から送り込まれたPS版12
は、この搬送ローラ78へ案内されるようになってい
る。この場合、下流側ローラ対53の上側ローラ及び下
側ローラの軸を結ぶ線が垂線に対して時計周り方向に約
10°傾斜されている。これにより、フィニッシャー部
26によるPS版12の搬送は搬送方向に沿って徐々に
低くなる傾斜面とされ、PS版12上のガム液が水洗部
24へ流れ込むことがないようになっている。
【0044】また、搬送ローラ78の上流側には、搬送
路の上下方向にスプレーパイプ82、188が配設され
ている。これらのスプレーパイプ82、188には外周
に内部と連通する吐出口(図示省略)が設けられてお
り、後述する循環手段によって供給されるガム液を吐出
し、PS版12の表面及び裏面に供給するようになって
いる。なお、このスプレーパイプ82の周囲には案内板
84が取付けられ、PS版12の搬送を案内すると共
に、スプレーパイプ82からのガム液を拡散させながら
均一にPS版12の表面へ流し落とすようにしている。
【0045】一方、スプレーパイプ188とPS版12
の搬送との間には、案内板86が搬送路に沿って配設さ
れている。この案内板86の上流側端部は略直角に屈曲
されて縦壁部86Aが形成され、全体として略L字型と
されている。この縦壁部86Aに対応して、縦壁部86
Aと平行な縦壁部88Aを有するクランク状のブラケッ
ト88が配設されている。このブラケット88の縦壁部
88A及び底板部88B及び案内板86の縦壁部86A
により縦溝90が形成されている。この縦溝90には、
前記スプレーパイプ188から吐出されるガム液が縦壁
部86Aに設けられた孔から流入し、このガム液を上端
開口から溢れ出させて案内板86の上面側を通過するP
S版12の裏面に均一に付着させるようにしている。な
お、縦溝部90の底部には、硬質のスポンジ92が設け
られ、縦溝90を構成する部材の隙間からのガム液の漏
れを防止している。
【0046】このようにしてPS版12の表裏面に塗布
されたガム液は、搬送ローラ78によって余剰に付着し
ている部分がスクイズされて、均一に塗布される。スク
イズされたガム液はガム液槽30に回収される。また、
搬送ローラ78のの下側のローラの一部は、ガム液槽3
0内のガム液に漬かっている。このため、搬送ローラ7
8の下側のローラに持ち出されたガム液は、主にPS版
12の裏面側に塗布されると共に、上側の搬送ローラ7
8の乾きを抑えて搬送ローラ78の表面にガム液が析出
して固着するのを防止している。
【0047】このフィニッシャー部26での処理が終了
したPS版12は、ケーシング100の排出口104を
通過して、前記乾燥部31へ送り出されるようになって
いる。この排出口104には、機枠14の外面に沿って
上下移動可能なシャッター94が取付けられている。こ
のシャッター94は、例えば幅方向の両側が図示しない
ガイド溝に案内されるようになっており、上端部に設け
た把手94Aを把持して平行移動させて、排出口104
を開閉可能となっている。このシャッター94は、PS
版プロセッサー10の稼動停止時に閉塞され、機枠14
の内部を外部と閉塞するようにしている。なお、PS版
12が排出口104を通過して乾燥部31へ送りこまれ
たときにシャッター94を閉止して、乾燥部31から温
風が機枠14内へ流れ込まないようにしてもよい。
【0048】PS版プロセッサー10は、現像部22を
ブレード106、174によって機外及び水洗部24等
と隔離し、水洗部24、フィニッシャー部26をブレー
ド174、152、シャッター94によって機外と隔離
しているので、外気による処理液の劣化を抑えることが
できるようになっている。従来の処理装置では、始業時
に必要であったクリーニング版(1〜3版程度)による
クリーニング作業を不要としている。
【0049】次に現像部22、水洗部24、フィニッシ
ャー部26での各処理液の補充及び循環について説明す
る。
【0050】図3に示すように、PS版プロセッサー1
0には、現像補充液を貯留する現像補充液タンク12
2、ガム補充液を貯留するガム補充液タンク124及び
水を貯留する貯水タンク126が配置されている。貯水
タンク126には、中間部に給水ポンプ128が設けら
れた配管130の一端が開口されており、この配管13
0の他端は、水洗部24に設けたスプレーパイプ56に
連結されており、制御部132によって給水ポンプ12
8が作動すると、貯水タンク126内の水がスプレーパ
イプ56へ供給される。
【0051】現像部22には、現像槽18の底部に吸引
側が連通した循環ポンプ134が設けられている。この
循環ポンプ134の吐出側には、連通配管136の一端
が連結されている。この連通配管136の他端は、現像
槽18の側方に引き出されて、スプレーパイプ44、1
72に連結されている。
【0052】この連通配管136の中間部には、フィル
タ138(図4に示す)を収容するケーシング140、
及び現像液の液交流インピーダンスを測定する液交流イ
ンピーダンスセンサ142が取付けられたケーシング1
44が配設されている。したがって、循環ポンプ134
が作動すると現像槽18内の現像液が吸引され、ケーシ
ング140、144を通過してスプレーパイプ44、1
72から噴出されて現像槽18に戻される。これによ
り、現像槽18内に貯留された現像液は循環されるよう
になっている。
【0053】また、現像槽18の側方には補充筒160
が配設されており、この補充筒160の底部に開口した
配管162が現像槽18の側壁を貫通して、補充筒16
0と現像槽18を連通している。この補充筒160の上
部には、配管164、166の一端が開口されている。
このうち配管164の他端は、現像補充液タンク122
内に開口され、中間部に補充ポンプ178が配設されて
いる。もう一方の配管166の他端は、水洗槽28の底
部に開口され、中間部に給水ポンプ180が配設されて
いる。
【0054】制御部132によって補充ポンプ178と
給水ポンプ180が作動すると、補充筒160内には、
現像補充液と水洗槽28に貯留された水洗水を希釈水と
して再利用する水が供給される。この補充筒160に供
給された現像補充液と水が混合されながら配管162を
介して現像槽18へ流れ込むようになっており、これに
よって現像槽18への補充液の補充がなされる。なお、
水洗槽28と給水ポンプ180の間に水洗槽28内の水
を貯留するストックタンクを設けて、このストックタン
クに貯留した水を補充筒160へ供給するようにしても
よい。
【0055】ここで、フィルタ138、液交流インピー
ダンスセンサ142を収容するケーシング140、14
4及び補充筒160の取付け位置について説明する。
【0056】図4に示すように、ケーシング140、1
44及び補充筒160は、側板182に取付けられてい
る。この側板182は、現像槽18(図4では図示省
略)の側壁の外側に取付けられており、現像槽18に貯
留する現像液の最高液面レベルより上方に、ケーシング
140、144のキャップ140A、144Aが位置す
るようになっている。フィルタ138を交換するとき
は、ケーシング140のキャップ140Aを取り外して
行うようになっている。また、補充筒160も底部が現
像槽18の現像液の液面レベルの上方となるように配置
されており、これによって、補充筒160に供給された
現像補充液及び水が現像槽18内へ自然に流れ込むよう
になっている。
【0057】なお、液交流インピーダンスセンサ142
は、ケーシング144内を通過する現像液のインピーダ
ンスを測定するようになっている。制御部132では、
この液交流インピーダンスセンサ142によって検出し
た値が予め設定した所定の範囲を外れたときに、補充ポ
ンプ178及び給水ポンプ180を作動させて現像液の
補充を行うようになっている。
【0058】また、図2に示すように、現像槽18に
は、余剰となった現像液をオーバーフローさせて排出す
るためのオーバーフロー管20が配設されており、現像
液の補充が行われると、疲労した現像液をオーバーフロ
ーさせて廃液タンク184へ排出するようにしている。
【0059】図2に示すように、フィニッシャー部26
のガム液槽30の底部は、循環ポンプ186の吸引側に
連通されており、この循環ポンプ186の吐出側には、
連通配管190の一端が連結されている。この連通配管
190の他端は、スプレーパイプ82、188に連結さ
れている。これによって、制御部132が循環ポンプ1
86を作動させると、ガム液槽30内のガム液が吸引さ
れてスプレーパイプ82、188へ供給される。
【0060】この連通配管190の中間部には、フィル
タ192を収容したケーシング194が配設されてい
る。図4に示すように、このケーシング194は、前記
現像部22のフィルタ138を収容しているケーシング
140と同様に側板182に取付けられており、キャッ
プ194Aがガム液槽30に貯留しているガム液の最高
液面レベルより上方となるように配置されている。
【0061】また、この側板182には、補充筒160
に隣接して補充筒196が配設されている。この補充筒
196の底部も前記ガム液の液面レベルより上方に位置
されている。図3に示すように、補充筒196は底部に
開口された配管198によってガム液槽30に連通され
ている。また、この補充筒196の上部には、配管20
0、202の一端が開口されている。このうち配管20
0の他端は、ガム補充液タンク124内に開口され、中
間部に補充ポンプ204が配設されている。また、他方
の配管202の他端は貯水タンク126内に開口されて
おり、中間部に給水ポンプ206が配設されている。
【0062】これらの補充ポンプ204、給水ポンプ2
06が制御部132によって作動すると、補充筒196
へガム補充液と希釈用の水が供給され、これらが混合し
ながらガム液槽30へ流れ込むようになっており、これ
によってガム液の補充がなされる。なお、図2に示すよ
うに、ガム液槽30には、オーバーフロー管208が設
けられ、ガム液が所定の液面を超えると余剰となったガ
ム液が廃液タンク184へ案内され廃棄される構成とな
っている。
【0063】図4に示すように、側板182は、側板カ
バー72(図1も参照)の内方に配置されている。この
側板カバー72は、側板182に設けた複数のブラケッ
ト212へ、側板カバー72に形成した切欠214を係
合させて、引っ掛けた状態で装着されるようになってお
り、これによって、側板182に取り付けているケーシ
ング140、144、194等が機枠14の外方から覆
われるようになっている。
【0064】また、側板カバー72の内方下部にはマグ
ネット216が配置されており、側板182の外方側に
は、マグネット216に対応する磁気近接スイッチ21
8が配置されている。磁気近接スイッチ218は、制御
部132に接続され(図3に示す)ており、マグネット
216の接離によって内部の接点を開閉するようになっ
ており、これを制御部132で検出して側板カバー72
が装着されているか否かを検知できるようになってい
る。
【0065】制御部132では、側板カバー72が装着
された状態でのみ循環ポンプ134、186等を作動可
能とするようにインターロック機構を構成しており、側
板カバー72が所定の状態で装着されていないときに
は、循環ポンプ134、186が作動しないようになっ
ている。
【0066】以下に本実施例の作用を説明する。図示し
ない焼付装置等によって画像が記録されたPS版12
は、挿入台16に載置されこの挿入台16の奥側へ送り
込まれる。これにより、PS版12は挿入口102へと
至る。
【0067】また、このPS版12の先端が挿入口10
2を通過すると、挿入センサ108がこのPS版12を
検出して、PS版12の処理を開始したことを検知す
る。これによって、例えば、所定時間経過した後に給水
ポンプ128を作動して、スプレーパイプ56に水を供
給し、PS版12の水洗を開始する。
【0068】機枠14の挿入口102から挿入されたP
S版12は、搬送ローラ32によって現像部22に送ら
れ、現像槽18内の現像液に浸漬される。現像槽18内
に挿入されたPS版12は、ガイド板168に案内され
て絞りローラ42の間へ挿入されて通過すると、ガイド
ローラ34等によって現像槽18内を搬送される。
【0069】しかる後に、PS版12の感光層は、回転
ブラシローラ38、170でこすられて現像が促進さ
れ、焼付けられた画像に応じて不要な感光層が除去され
る。
【0070】現像処理されたPS版12は、水洗部24
へ送られ、搬送ローラ52、53によって挟持搬送され
る。この際、PS版12は搬送ローラ52の下側ローラ
に当接するように案内されているため、この下側ローラ
の回転によって受け皿62から汲み上げられた水洗水が
PS版12の先端表面へ回り込み、PS版12が搬送ロ
ーラ52に挟持された時点で、液溜まりをつくることが
できる。これにより、PS版12の先端から確実に水洗
処理を行うことができる。
【0071】その後、PS版12は下流側ローラ対53
に到達するタイミングでスプレーパイプ56から下流側
ローラ対53の上側ローラに滴下される新しい水によっ
て洗浄され、裏面は受け皿62から搬送ローラ52、5
3のうち下側のローラによって持ち出される水洗水によ
って洗浄される。
【0072】水洗処理が終了すると、PS版12は、フ
ィニッシャー部26へ送られ、搬送ローラ78によって
挟持搬送される。ここで、スプレーパイプ82、188
から吐出されるガム液が塗布されて不感脂化処理され
る。このとき、搬送ローラ対53の上下ローラの軸を結
ぶ線が垂線に対して傾斜されPS版12の先端側が徐々
に低い位置となるため、PS版12に付着したガム液の
流れ方向を一定とすることができる。
【0073】フィニッシャー部26から排出されたPS
版12は、機枠14の排出口104へと至り、この後、
乾燥部31で乾燥処理されて排出される。
【0074】ここで、現像部22では、循環ポンプ13
4によって現像槽18内の現像液を循環しながら攪拌す
ると共に、循環ポンプ134の吐出側に配置したフィル
タ138によって、現像液中の浮遊物(PS版12に付
着していたゴミや離型紙の紙片等)を濾し取ると共に、
ケーシング144内に配置した液交流インピーダンスセ
ンサ142によって現像液の液交流インピーダンスを測
定している。この測定した液交流インピーダンスが所定
の範囲を外れたときに、補充ポンプ178と給水ポンプ
180を作動させて、現像補充液を補充するようになっ
ている。
【0075】PS版12の処理が進むにしたがって、フ
ィルタ138には、浮遊物が蓄積し除々にその機能が低
下するため、交換が必要となる。このフィルタ138の
交換を行う場合、フィルタ138のケーシング140を
覆っている側板カバー72を取り外し、ケーシング14
0が取付けられている側板182を露出させる。これに
よって、側板カバー182に取付けられたマグネット2
16と磁気近接スイッチ218が離間して、磁気近接ス
イッチ218からの信号が制御部132へ送られ、これ
によって、循環ポンプ134、186等が作動しないよ
うになる。
【0076】この状態で、ケーシング140のキャップ
140Aを取り外して、ケーシング140内に挿入して
いるフィルタ138を新たなものと交換することができ
る。このとき、ケーシング140のキャップ140A部
分が現像槽18内の現像液の最高液面レベルより高くし
てあるため、キャップ140Aを取り外したときに、ケ
ーシング140内に空気が侵入して、ケーシング140
内の現像液の液面レベルが現像槽18の液面レベルと一
致するまでさがる。これによって、ケーシング140か
ら現像液を抜くことなく、フィルタ138の交換を行う
ことができる。
【0077】フィルタ138を交換した後、ケーシング
140内をキャップ140Aによって密閉する。このと
きケーシング140内には空気が入り込んでいる。この
後側板カバー72を側板182のブラケット212へ引
っ掛けて、側板182を側板カバー72によって覆う。
これによって、側板カバー72に設けたマグネット21
6が磁気近接スイッチ218に近接して、磁気近接スイ
ッチ218の内部接点が切り代わり、インターロック機
構が解除されて循環ポンプ134、186が作動可能な
状態となる。
【0078】この後、循環ポンプ134が作動してケー
シング140内に現像液が送り込まれ、ケーシンング1
40内に残っていた空気が、この現像液によって押し出
され、ケーシング140内に現像液が充填されることに
なる。
【0079】このとき、もしケーシング140がキャッ
プ140Aによって完全に密閉されていない状態である
と、ケーシング140とキャップ140Aの隙間から現
像液が噴出することになるが、ケーシング140の外側
を側板カバー72によって覆っているため、現像液が機
枠14の外方に飛散することがない。また、側板カバー
72を装着しない状態では、循環ポンプ134を作動し
ないようにしている。これによって、如何なるときでも
ケーシング140から漏れた現像液が機枠14の外方に
飛散するのを防止することができる。
【0080】このように、本実施例では、ケーシング1
40から現像液を抜き取ることなく、フィルタ138の
交換を容易に行うことができると共に、交換が終了した
ときにケーシング140内のエアー抜きを行う必要もな
く、メンテナンス性が極めて向上する。
【0081】また、現像槽18内の現像液の液面レベル
より下にフィルタ138を収容したケーシング140を
配置した場合、フィルタ138を交換するときに、ケー
シング140内に現像槽18内の現像液が流れ込まない
ようにバルブを設ける必要があるが、本実施例では、そ
のバルブ設ける必要がなく、装置の部品点数を削減して
コストダウンを図ることができる。
【0082】現像液の疲労度を測定するための液交流イ
ンピーダンスセンサ142のメンテナンスを行うとき
や、ガム液のフィルタ192を交換する場合も同様に簡
単に行うことができると共に、このときの現像液やガム
液の飛散を防止することができる。また、作業が終了し
たときに、ケーシング140、144、194内のエア
ー抜きも行う必要がない。
【0083】なお、本実施例では、側板カバー72を取
り外した状態で循環ポンプ134、186が作動しない
ようにするインターロック機能を持たせるために、カバ
ー検出手段として磁気近接スイッチ218を設けたが、
カバー検出手段はこれに限定するものではなく、機械的
なリミットスイッチや光電式のスイッチ、センサ等、一
般的な接触式、非接触式のスイッチやセンサを適用する
ことができる。また、本実施例は、本発明が適用される
感光材料処理装置の構成を限定するものではない。例え
ば、感光材料としてPS版12を処理する感光性平版印
刷版処理装置であっても、本実施例のPS版プロセッサ
ー10と処理槽の構造及び配置が異なる装置であっても
よく、また、PS版12に限らず他の感光性平版印刷版
を処理する感光性平版印刷版処理装置、印画紙やフィル
ム等を処理する感光材料処理装置等に適用が可能であ
る。
【0084】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の感光材料処理
装置では、フィルタやセンサ等の循環ポンプに連通して
配置されたフィルタ及び/又は処理液の疲労度を検出可
能なセンサのメンテナンスを極めて容易に行うことがで
きる。また、メンテナンス中に循環ポンプが不用意に作
動して処理液が周囲に飛散してしまうのを確実に防止す
ることができる極めて優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用したPS版プロセッサーの概略
斜視図である。
【図2】本実施例に適用したPS版プロセッサーの概略
構成図である。
【図3】PS版プロセッサーの要部構成図である。
【図4】PS版プロセッサーのフィルタ等の取付け位置
を示す要部斜視図である。
【図5】リエントリー用挿入口の変形例を示す要部断面
図である。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー(感光材料処理装置) 12 PS版(感光材料) 18 現像槽(処理槽) 30 ガム液槽(処理槽) 134、186 循環ポンプ 136、190 連通配管 140、144、194 ケーシング(収容部) 138、192 フィルタ 142 液交流インピーダンスセンサ 218 磁気近接スイッチ(カバー検出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理する処理液を貯留する処
    理槽と、前記処理槽に連通され処理槽内の処理液を吸引
    する循環ポンプと、一端が前記循環ポンプの吐出側に連
    結され他端が前記処理槽へ連結されて循環ポンプの作動
    によって処理液を循環させる連通配管と、前記連通配管
    に設けられ密閉状態で処理液をろ過するフィルタ及び/
    又は処理液の疲労度を検出可能なセンサをを収容すると
    共に取り外し可能な開口が前記処理槽に貯留した処理液
    の液面レベルの上方に位置された収容部と、を有するこ
    とを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記収容部を覆うカバーと、前記カバー
    に設けられカバーが所定の位置に装着されていることを
    検出するカバー検出手段と、前記カバー検出手段が前記
    所定の位置に装着されていることを検出したときのみ前
    記循環ポンプを作動可能とする制御部と、を有すること
    を特徴とする請求項1の感光材料処理装置。
JP7249093A 1993-03-30 1993-03-30 感光材料処理装置 Pending JPH06289624A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7249093A JPH06289624A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 感光材料処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7249093A JPH06289624A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 感光材料処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06289624A true JPH06289624A (ja) 1994-10-18

Family

ID=13490823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7249093A Pending JPH06289624A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 感光材料処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06289624A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06289624A (ja) 感光材料処理装置
JP3032660B2 (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JP2580044B2 (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JPH0635165A (ja) 感光材料処理装置
JP3108237B2 (ja) 感光性平版印刷版の自動現像機
JP2798320B2 (ja) 感光性平版印刷版の自動現像機
JP3273654B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理装置
JP3236695B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理装置
JPH0538356Y2 (ja)
JPH06295067A (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JPH06295070A (ja) ローラ対の取り付け構造
JP2689142B2 (ja) ハロゲン化銀カラー写真感光材料用自動現像機
JP2866760B2 (ja) 感光性平版印刷版自動現像機
JP3140616B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理方法及び装置
JPH06289623A (ja) 感光性平版印刷版の自動現像機
JP4359403B2 (ja) 処理液の調整方法及び感光材料処理装置
JP4266091B2 (ja) 補充液タンク
JP3548295B2 (ja) 処理剤供給装置
JP3576648B2 (ja) 処理剤供給装置
JPH03107166A (ja) 感光材料処理装置
JP2670932B2 (ja) 感光材料処理装置
JP2501273Y2 (ja) 感光性平版印刷版処理機
JP3349266B2 (ja) 感光材料処理装置
JP3142979B2 (ja) カートリッジ受け構造
JPH11327159A (ja) 湿し水不要平版印刷版の現像装置