JPH11327159A - 湿し水不要平版印刷版の現像装置 - Google Patents

湿し水不要平版印刷版の現像装置

Info

Publication number
JPH11327159A
JPH11327159A JP13339298A JP13339298A JPH11327159A JP H11327159 A JPH11327159 A JP H11327159A JP 13339298 A JP13339298 A JP 13339298A JP 13339298 A JP13339298 A JP 13339298A JP H11327159 A JPH11327159 A JP H11327159A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
roll
printing plate
transport
brush roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13339298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4273536B2 (ja
Inventor
Ryoji Furuno
良治 古野
Ichiro Kumo
雲  一郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP13339298A priority Critical patent/JP4273536B2/ja
Publication of JPH11327159A publication Critical patent/JPH11327159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4273536B2 publication Critical patent/JP4273536B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • B41C1/1083Mechanical aspects of off-press plate preparation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ブラシロールの回転および、揺動のための安価
で耐久性に優れた軸受け構成を備えた、湿し水不要平版
印刷版の現像装置を提供する。 【解決手段】湿し水不要平版印刷版を搬送しながら画線
部のシリコーンゴム層をブラシロールにてブラッシング
除去する現像部、および染色部を少なくとも備えた湿し
水不要平版印刷版の現像装置であって、前記ブラシロー
ルの回転軸を回転可能に支持する回転支持手段と、前記
回転支持手段を前記回転軸の軸方向に沿って移動可能に
支持する支持手段と、前記ブラシロールを回転駆動する
回転手段と、前記回転軸と相対的に回転可能で前記回転
軸に係合した軸係合手段と、前記軸係合手段を前記回転
軸の軸方向に揺動させる揺動手段と、前記揺動手段を駆
動する駆動手段を有することを特徴とする湿し水不要平
版印刷版の現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は湿し水不要平版印刷
版の現像装置に関するものであり、さらに詳しくは、基
板上に、インキを受容しうる感光層、インキを反発しう
るシリコーンゴム層とをこの順に設けてなる湿し水不要
平版印刷版を、搬送ロールにより搬送し、表面側をブラ
シで擦りながら現像する湿し水不要平版印刷版の現像装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、湿し水不要平版印刷版の現像機と
して、図5に示すように、ブラシロール57は、回転軸
201が現像槽51の側板51Aを貫通して掛け渡さ
れ、回転軸201は、側板51Aに取付られ、軸方向に
沿って摺動するシール202を挿通している。側板51
Aの外側には、略L字状の支持ベース203,204が
互いに対向して装置本体のフレームに固定されている。
支持ベース203,204は、一方の支持ベース203
を貫通する回転軸201の先端部は、スプライン軸25
0となっており、支持ベース203に取り付けられたケ
ーシング260内のボールスプライン軸受270へ挿通
され、回転方向には係合状態となって一体に回転し、軸
方向には相対移動可能な構造となっている。ケーシング
260とボールスプライン軸受け270はベアリング2
60Aで相対回転可能となっている。プーリ280に
は、無端ベルト290が巻き掛けられ駆動源と連結さ
れ、駆動力が伝達されボールスプライン軸受け270を
介してブラシロール軸に回転駆動力を伝えるようになっ
ている。
【0003】一般に、スプライン軸とボールスプライン
軸受けの係合は、スプライン軸の外周に半円状の溝が設
けられ、スプライン軸受けに設けられた小金属ボールで
係合する構造となっており、ボールと溝の受圧面積が小
さく長時間使用することで、金属ボールや溝が摩耗した
り、金属ボールがスプライン軸受けより脱落するなど長
寿命化が望めなかった。また、ボールスプラインとスプ
ライン軸受けは高い精度が要求されるため、部品価格が
高く装置のコストダウンが望めなかった。
【0004】もう一方のブラシロールの回転軸201
は、支持ベース204に取り付けられた軸受け210で
回転と摺動運動を支持しているが、長時間使用すると同
様に軸受けや回転軸の摩耗が発生し長寿命化が困難であ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記事
実を考慮してなされたもので、ブラシロールの回転およ
び、揺動のための安価で耐久性に優れた軸受け構成を備
えた、湿し水不要平版印刷版の現像装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)本発明の湿し水不
要平版印刷版の現像装置は、感光性平版印刷版の表面に
処理液を塗布しながらブラシロールによって擦って処理
する湿し水不要平版印刷版の現像装置であって、前記ブ
ラシロールの回転軸を回転可能に支持する回転支持手段
と、前記回転支持手段を前記回転軸の軸方向に沿って移
動可能に支持する支持手段と、前記回転軸と相対的に回
転可能で前記回転軸に係合した軸係合手段と、前記軸係
合手段を前記回転軸の軸方向に揺動させる揺動手段と、
前記揺動手段を駆動する駆動手段を有することを特徴と
する。
【0007】(2)また、上記(1)の湿し水不要平版
印刷版の現像装置において、ブラシロールを少なくとも
2本以上有し、かつ少なくとも1本の回転方向が他の回
転と逆方向であるようにすることを特徴とする。
【0008】(3)また、上記(1)または(2)の湿
し水不要平版印刷版の現像装置において、現像部の前
に、湿し水不要平版印刷版の画線部の感光層の一部を溶
解または膨潤させる前処理部を設けたことを特徴とす
る。
【0009】(4)また、上記(1)〜(3)のいずれ
かに記載の湿し水不要平版印刷版の現像装置において、
染色部の後ろに、湿し水不要平版印刷版の少なくとも表
面を洗浄する洗浄部を設けたことを特徴とする。
【0010】本発明にかかる現像装置が適用できる湿し
水不要平版印刷版(以下、単に水なし平版という)は、
基板上にプライマー層、感光層、シリコーンゴム層、保
護フィルムが順次積層されたものであり、公知のものを
使用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施例により具体的に説明
する。
【0012】図1は本発明が適用された水なし平版の現
像装置の一実施例を示す概略構成図である。
【0013】この現像装置1は、前処理部2、現像部
3、染色部4、洗浄部5、除液部6とからなり、水なし
平版7を現像、染色処理した後に、洗浄し、さらに洗浄
液を除去することができるようになっている。
【0014】また、前処理部2で使用される前処理液、
現像部3で使用される現像液、染色部4で使用される染
色液、洗浄部で使用される洗浄液は公知の処理液が適応
できる。
【0015】本実施例における前処理部2の前処理槽2
1は、逆山形状で、底部に、上面を開口させた前処理タ
ンク22を有している。前処理タンク22には前処理液
8が収容される。前処理槽21は保守・点検のために上
部を開口させているが、通常は上蓋23を載せて、前処
理液8への塵埃の混入を防止し、かつ前処理液8の放熱
を抑えている。
【0016】前処理槽21の上部には、水なし平版7の
入り口側から順に搬送ロール対24,25が配置されて
いる。搬送ロール対24,25は図示していない側板に
支持され、図示していない駆動手段の駆動力が伝達され
て回転し、水なし平版7を図1の矢印A方向へ所定速度
で搬送するようになっている。搬送ロール対24は、前
処理槽21内の水なし平版7の搬送経路の最前部に配置
されて、水なし平版7の上に塗布された前処理液8をせ
き止める役目も果たしている。また、搬送ロール対25
は、前処理槽21内の水なし平版7の搬送経路の最後部
に配置されて、水なし平版7から前処理液8を絞り取る
役目も果たしている。ここで、搬送性を向上させるた
め、搬送ロール24と25との間に、搬送ロール対を一
対以上設けることは任意である。
【0017】搬送ロール対24と25との間には、搬送
ガイド26が配置されており、水なし平版7が、その自
重と塗布された前処理液8の重さにより垂れ下がって、
搬送経路から外れることを防止している。搬送ロール対
24の上側ロールの上部に接してロール構造のスキージ
部材27が設けられている。スキージ部材27は搬送ロ
ール対24,25と同様に、図示していない側板によっ
て支持され、搬送ロール対24の回転に従動して回転す
るように構成されている。スキージ部材27によって搬
送ロール24についた余分な前処理液を絞り取ることが
できる。
【0018】搬送ロール対24の上方にはシャワーパイ
プ28が配置されている。このシャワーパイプ28に
は、搬送ロール対の上側のロールに対向して吐出口28
Aが、軸方向に沿って適当な間隔で設けられている。こ
のシャワーパイプ28は流量調節バルブ29を介してシ
ャワー配管30で後述する前処理液循環装置と連通され
ている。これによって前処理液8がシャワーパイプ28
へ送りこまれ、搬送ロール対24の上側のロールへ吐出
され、水なし平版7上へ塗布されるようになっている。
搬送ロール対24と25との間に、さらに搬送ロール対
を設けた場合は、搬送ロール対24と同様に、その上部
にシャワーパイプを配置する。
【0019】前処理液循環装置は、循環ポンプ31、圧
力計32、フィルタ交換バルブ33と35、フィルタ3
4、シャワー配管30、およびバイパス管36で構成さ
れている。
【0020】循環ポンプ31は、制御部37によりその
動作が制御される。循環ポンプ31の吸入口側は前処理
タンク22の底部と連通され、吐出口側はシャワー配管
30に連通されている。この循環ポンプ31の運転によ
って、前処理タンク22の前処理液8がシャワー配管3
0を通ってシャワーパイプ28へ送られるようになって
いる。
【0021】シャワー配管30の途中にはフィルタ3
4、およびフィルタ交換バルブ33、35が配置されて
いる。このフィルタ34によって、シャワー配管内を通
る前処理液中のゴミを濾過し、シャワーパイプ28の吐
出口28Aの目詰まりを防止している。フィルタ34に
は、濾過精度が10〜1000μmのものが使用されて
いる。また、フィルタ交換用バルブ33,35は、フィ
ルタ交換の際、これらのバルブを閉じることにより前処
理液8が流出するのを防止するために設けられている。
【0022】循環ポンプ31とフィルタ34との間には
圧力計32が設けられており、フィルタ34に入る前処
理液8の圧力が検出されるようになっている。圧力計3
2は制御部37と結線されており、圧力検出結果は制御
部37に伝達される。この圧力が設定値以上になった場
合、制御部37に接続され表示器38にフィルタ34の
交換を促す表示がなされる。
【0023】バイパス管36を設けることにより、前処
理タンク内の前処理液8は循環撹拌され、前処理液全体
の温度は均一になる。
【0024】また、前処理タンク22内には温度検出器
39、ヒータ40、およびフロートスイッチ41が配置
されている。温度検出器39は制御部37と結線されて
おり、温度検出結果が制御部37に伝達されるようにな
っている。ヒータ40は制御部37内の電源と接続され
ており、温度検出結果に基づいて電源が入切され温度制
御される。また、フロートスイッチ41は前処理液8の
減少を検知するものであり、制御部37と結線されてい
る。前処理液8の減少を検出した場合、ヒータ40の電
源が切られ、循環ポンプ31が停止するようになってい
る。これにより、ヒータ40の電熱面が液面から露出し
た状態でヒータ40に電源が入ること、および空気を噛
み込んだ状態で循環ポンプ31が空転することを防いで
いる。
【0025】次に現像部3について説明する。
【0026】本実施例における現像部3の現像槽51
は、逆山形状で、底部に上面を開口させた現像タンク5
2を有しおり、現像液9が収容される。
【0027】現像槽51は、保守・点検のために上部を
開口させているが、通常は上蓋53を載せて、現像液9
への塵埃の混入を防止し、かつ現像液9の放熱を抑えて
いる。
【0028】現像槽51の上部には、水なし平版7の入
り口側から順に搬送ロール対54,55が配置されてい
る。搬送ロール対54,55は図示していない側板に支
持され、図示していない駆動手段の駆動力が伝達されて
回転し、水なし平版7を矢印A方向へ所定速度で搬送す
るようになっている。搬送ロール対54は、現像槽51
内の水なし平版7の搬送経路の最前部に配置されて、水
なし平版7の上に塗布された現像液9をせき止める役目
も果たしている。搬送ロール対55は、現像槽51内の
水なし平版7の搬送経路の最後部に配置されて、水なし
平版7から現像液8を絞り取る役目も果たしている。搬
送ロール対54の上側ロールの上部に接してロール構造
のスキージ部材59が設けられている。スキージ部材5
9は搬送ロール対54,55と同様に、図示していない
側板によって支持され、搬送ロール対54の回転に従動
して回転するように構成されている。スキージ部材59
によって搬送ロール54についた余分な現像液を絞り取
ることができ、装置の外あるいは前処理槽21側へ現像
液9が流れるのを防止できる。ここで搬送ロール対55
の上部にスキージ部材59を設けることは任意である。
【0029】搬送ロール対54と55の間にはブラシロ
ール57が配置されている。このブラシロール57は、
水なし平版7の表面を擦ることによって画線部に相当す
るシリコーンゴム層を掻き取るためのものである。ブラ
シロール57は、図示していないブラシロール回転駆動
手段によって、搬送ロール対54、55の回転と同じ方
向の順方向(B方向、以下「正回転」とする)に回転す
るようになっている。また、さらにブラシロール57は
後述する揺動手段によりブラシロール57の軸方向に揺
動するようになっている。
【0030】ブラシロール57としては、直径20〜5
00μmのブラシ素材を金属の溝形材に列状に植え込ん
だものを芯に巻き付けたものが使用される。
【0031】図2は、本発明におけるブラシロール部の
近傍の一例を示す概略断面図であり、図3は、本発明に
おけるブラシ軸受け部の一例を示す正面概略図である。
【0032】図2に示すように、ブラシロール57は回
転軸201が現像槽51の側板51Aを貫通して掛け渡
されている。各々の回転軸201は、側板51Aに取付
られたシール202を挿通して側板51Aの外に現像液
が流出するのを防止している。シール202は回転軸2
01を軸方向に沿って容易に摺動する構造になってい
る。
【0033】この側板51Aの外方には、略L字状に組
まれた支持ベース203,204が互いに対向して配置
されている。支持ベース203,204は、装置本体の
フレーム205に位置決めされて固定されている。
【0034】支持ベース203,204を貫通する回転
軸201の先端部には軸ケース206が係合している、
回転軸201と軸ケース206はベアリング207によ
り回転可能に取り付けられている。ベアリング207は
ベアリングケース208に納められている。図3に示す
ように、ベアリングケース208には回転軸201の軸
方向と直交し、回転軸201の水平方向に、対向してカ
ムフォロアー209が取り付けられている。また回転軸
201の垂直方向には、カムフォロアー210が取り付
けられている。支持ベース203,204にはケーシン
グ211が取り付けられており、ケーシング211には
ベアリングケース208に取り付けてあるカムフォロア
ー209,210に対応する位置に、回転軸201の軸
方向と平行に略U字状の溝211Aがある。溝211A
はカムフォロアー209,210と回転軸201の軸方
向に移動可能に係合し、回転軸201、軸ケース20
6、ベアリング207とベアリングケース208を一体
的に、回転軸201の軸方向に容易に揺動可能な構造と
なっている。ここでカムフォロアー209はブラシロー
ル57の重量を支える役目も果たしている。また、カム
フォロアー210はブラシロール57の水平位置の位置
決めの役目も果たしている。
【0035】本実施例では垂直方向のカムフォロアーを
1個としているが、対向する位置にも設けてもよい。
【0036】図2に示すように、回転軸201の一端に
はギヤ212が取り付けられている。ギヤ212は駆動
源(図省略)と連結されたギャ(図省略)と噛み合って
おり、駆動源の駆動力が伝達されブラシロール57が回
転する。
【0037】図4は、本発明におけるブラシロール部の
揺動機構の一例を示す概略斜視図である。
【0038】図4に示す、側板51Aが省略されたブラ
シ揺動部において、回転軸201の軸端には軸受け21
3が、回転軸201と相対的に回転可能に取り付けられ
ている。
【0039】軸受け213の下部は揺動アーム214と
係合している。揺動アーム214は揺動軸215を支点
とし揺動モータ216に取り付けられている偏芯カム2
17に係合している。揺動モータ216により偏芯カム
217が回転し揺動アーム214が揺動軸215を支点
に揺動運動し、軸受け213と回転軸201を一体で揺
動させることで、ブラシロール57を軸方向に揺動させ
ることができるようになっている。
【0040】再び図1に戻って、ブラシロール57の下
部には、ブラシ受けロール58が設けらており、水なし
平版7が通過する際は、水なし平版7がたわまないよう
にブラシ受けロール58によって支持し、ブラシロール
57によって表面を強く擦ることにより、画線部に相当
するシリコーンゴム層を掻き取れるようになっている。
【0041】また、ブラシ受けロール58は搬送ロール
54、55と同様に図示していない駆動手段に連結され
搬送ロール54,55と同一方向に回転している。
【0042】搬送ロール対54とブラシロール57との
間には、シャワーパイプ60が配置されている。このシ
ャワーパイプ60には、ブラシロール57に対向して吐
出口60Aが、軸方向に沿って適当な間隔で設けられて
いる。このシャワーパイプ60は流量調節バルブ61を
介してシャワー配管62で後述する現像液循環装置と連
通されている。これによって現像液9がシャワーパイプ
60へ送りこまれ、ブラシロール57へ吐出され、水な
し平版7上へ塗布されるようになっている。
【0043】また、シャワーパイプ63はブラシロール
57と搬送ロール対55との間に配置されている。この
シャワーパイプ63には、搬送ロール対55に対向して
吐出口63Aが、軸方向に沿って適当な間隔で設けられ
ている。このシャワーパイプ63は流量調節バルブ64
を介してシャワー配管62から分岐している管路で後述
する現像液循環装置と連通されている。これによって現
像液9がシャワーパイプ63へ送りこまれ、搬送ロール
対55へ吐出され、水なし平版7上へ塗布されるように
なっている。
【0044】ブラシロール57の上方には断面形状が略
コ字状のブラシカバー65が配置されている。このブラ
シカバー65はブラシロール57による現像液9の他へ
の飛散を防止している。
【0045】現像液循環装置は、循環ポンプ66、圧力
計67、フィルタ交換バルブ68と70、フィルタ6
9、シャワー配管62、およびバイパス管71で構成さ
れている。
【0046】循環ポンプ66は、制御部37によりその
動作が制御される。循環ポンプ66の吸入口側は現像タ
ンク52の底部と連通され、吐出口側はシャワー配管6
2に連通されている。この循環ポンプ66の運転によっ
て、現像タンク52の現像液9がシャワー配管62を通
ってシャワーパイプ60、63へ送られるようになって
いる。
【0047】シャワー配管62の途中にはフィルタ6
9、およびフィルタ交換バルブ68、70が配置されて
いる。このフィルタ69によって、シャワー配管62内
を通る現像液中のかす(主に水なし平版7の表面から擦
り取ったシリコーンゴム)を濾過し、シャワーパイプの
吐出口60A、63Aの目詰まりを防止している。フィ
ルタ69には、濾過精度が10〜500μmのものが使
用されている。また、フィルタ交換用バルブ68,70
は、フィルタ交換の際、これらのバルブを閉じることに
より現像液9が流出するのを防止するために設けられて
いる。
【0048】循環ポンプ66とフィルタ69との間には
圧力計67が設けられており、フィルタ69に入る現像
液9の圧力が検出されるようになっている。圧力計67
は制御部37と結線されており、圧力検出結果は制御部
37に伝達される。この圧力が設定値以上になった場
合、制御部37に接続され表示器38にフィルタ69の
交換を促す表示がなされる。
【0049】バイパス管71を設けることにより、現像
タンク内の現像液9は循環撹拌され、現像液全体の温度
は均一になる。
【0050】現像タンク52内には、新現像液供給口7
2およびオーバーフロー口73が設けられている。新現
像液供給口72は電磁弁74、フィルタ75、バルブ7
6を介して新現像液供給管77で図示していない新現像
液供給装置と連通されている。これによって新しい現像
液が現像タンク52内へ供給される。電磁弁74は制御
部37内の電源と接続されており、処理枚数に応じて開
閉される。フィルタ75は新現像液供給管77内を通る
新しい現像液中の異物を濾過するために設けられてい
る。バルブ76は、新しい現像液の供給量の調節と、フ
ィルタ75の交換の際に新現像液が流れ出るのを防ぐた
めに設けられている。
【0051】オーバーフロー口73はオーバーフロー管
78で図示していない廃液管に連通されている。これに
よって、新しい現像液の供給による現像液9の余剰分が
廃液管へ排出されるようになっている。
【0052】前処理部2において、前処理液8を搬送ロ
ール対25で絞り取っているが、完全には除去できない
ため現像部3に運ばれ、現像液9に混入する。現像液9
中の前処理液濃度が上昇すると、水なし平版7の非画線
部のシリコーン層に傷がつきやすい状態になり、ブラシ
ロール57に擦られると傷がつくという問題が生じる。
【0053】しかし、新現像液を供給しオーバーフロー
させることにより、現像液9中の前処理液濃度を一定以
下に抑えることができるため、非画線部のシリコーンゴ
ム層に傷がつくこともなく、また現像液交換作業も不必
要となる。
【0054】現像タンク52内には温度検出器79、ヒ
ータ80、およびフロートスイッチ81が配置されてい
る。温度検出器79は制御部37と結線されており、温
度検出結果が制御部37に伝達されるようになってい
る。ヒータ80は制御部37内の電源と接続されてお
り、温度検出結果に基づいて電源が入切され温度制御さ
れる。また、フロートスイッチ81は現像液9の減少を
検知するものであり、制御部37と結線されている。現
像液9の減少を検出した場合、ヒータ80の電源が切ら
れ、循環ポンプ66が停止するようになっている。これ
により、ヒータ80の電熱面が液面から露出した状態で
ヒータ80に電源が入ること、および空気を噛み込んだ
状態で循環ポンプ66が空転することを防いでいる。
【0055】次に、染色部4について説明する。
【0056】本実施例における染色部4の染色槽91
は、逆山形状で、底部に上面を開口させた染色タンク9
2を有しおり、染色液10が収容される。
【0057】染色槽91は保守・点検のために上部を開
口させているが、通常は上蓋93を載せて、染色液10
への塵埃の混入を防止している。
【0058】染色槽91の上部には、水なし平版7の入
り口側から順に搬送ロール対94,95が配置されてい
る。搬送ロール対94,95は図示していない側板に支
持され、図示していない駆動手段の駆動力が伝達されて
回転し、水なし平版7を図1の矢印A方向へ所定速度で
搬送するようになっている。搬送ロール対94は、染色
槽91内の水なし平版7の搬送経路の最前部に配置され
て、水なし平版7の上に塗布された染色液10をせき止
める役目も果たしている。搬送ロール対95は、染色槽
91内の水なし平版7の搬送経路の最後部に配置され
て、水なし平版7から染色液10を絞り取る役目も果た
している。搬送ロール対94の上側ロールの上部に接し
てロール構造のスキージ部材97が設けられている。ま
た搬送ロール対95の上部にスキージ部材を設けること
は任意である。
【0059】搬送ロール対94と95の間にはブラシロ
ール96が配置されている。このブラシロール96は、
水なし平版7の表面を擦ることによって水なし平版7の
表面に付着した現像かすを除去し、染色液10による染
色を均一に行なうためのものである。ブラシロール96
は、図示していないブラシロール回転駆動手段によっ
て、搬送ロール対94、95の回転と逆方向、すなわち
水なし平版の搬送方向と反対方向(C方向、以下「逆回
転」とする)に回転するようになっている。また、さら
にブラシロール96は揺動手段によりブラシロール96
の軸方向に揺動するようになっている。
【0060】ブラシロール96の軸受け構造および、揺
動手段は前述の現像部のブラシロールと同一であり、こ
こでは説明を省略する。
【0061】ブラシロール96の下部には、ブラシ受け
ロール98が設けらており、水なし平版7が通過する際
は、水なし平版7がたわまないようにブラシ受けロール
98によって支持し、ブラシロール96によって表面を
強く擦ることにより、均一に染色されるようになってい
る。
【0062】また、ブラシ受けロール98は搬送ロール
94、95と同様に図示していない駆動手段に連結され
搬送ロール94,95と同一方向に回転している。
【0063】搬送ロール対94とブラシロール96との
間には、シャワーパイプ99が配置されている。このシ
ャワーパイプ99には、ブラシロール96に対向して吐
出口99Aが、軸方向に沿って適当な間隔で設けられて
いる。このシャワーパイプ99は流量調節バルブ100
を介してシャワー配管101で後述する染色液循環装置
と連通されている。これによって染色液10がシャワー
パイプ99へ送りこまれ、ブラシロール96へ吐出さ
れ、水なし平版7上へ塗布されるようになっている。
【0064】また、シャワーパイプ102はブラシロー
ル96と搬送ロール対95との間に配置されている。こ
のシャワーパイプ102には、搬送ロール対95に対向
して吐出口102Aが、軸方向に沿って適当な間隔で設
けられている。このシャワーパイプ102は流量調節バ
ルブ103を介してシャワー配管101から分岐してい
る管路で後述する染色液循環装置と連通されている。こ
れによって染色液10がシャワーパイプ102へ送りこ
まれ、搬送ロール対95へ吐出され、水なし平版7上へ
塗布されるようになっている。
【0065】ブラシロール96の上方には断面形状が略
コ字状のブラシカバー104が配置されている。このブ
ラシカバー104はブラシロール96による染色液10
の他への飛散を防止している。
【0066】染色液循環装置は、循環ポンプ105と、
圧力計106、フィルタ交換バルブ107と109、フ
ィルタ108、シャワー配管101で構成されている。
【0067】循環ポンプ105は、制御部37によりそ
の動作が制御される。循環ポンプ105の吸入口側は、
染色タンク92の底部と連通され、吐出口側はシャワー
配管101に連通されている。この循環ポンプ105の
運転によって、染色タンク92の染色液10がシャワー
配管101を通ってシャワーパイプ99、102へ送ら
れるようになっている。
【0068】シャワー配管101の途中にはフィルタ1
08、およびフィルタ交換バルブ107,109が配置
されている。このフィルタ108によって、シャワー配
管101内を通る染色液中のかす(主に水なし平版7の
表面から除去したシリコーンゴム)を濾過し、シャワー
パイプの吐出口99A、102Aの目詰まりを防止して
いる。フィルタ108には、濾過精度が10〜500μ
mのものが使用されている。また、フィルタ交換用バル
ブ107および109は、フィルタ交換の際、これらの
バルブを閉じることにより染色液10が流出するのを防
止するために設けられている。
【0069】循環ポンプ105とフィルタ108との間
には圧力計106が設けられており、フィルタ108に
入る染色液10の圧力が検出されるようになっている。
圧力計106は制御部37と結線されており、圧力検出
結果は制御部37に伝達される。この圧力が設定値以上
になった場合、制御部37に接続され表示器38にフィ
ルタ108の交換を促す表示がなされる。
【0070】フロートスイッチ110は染色液10の減
少を検知するものであり、制御部37と結線されてい
る。染色液10の減少を検出した場合、循環ポンプ10
5が停止するようになっている。これにより、空気を噛
み込んだ状態で循環ポンプ105が空転することを防い
でいる。
【0071】次に、洗浄部5について説明する。
【0072】本実施例における洗浄部5の洗浄槽121
は、逆山形状で、底部に上面を開口させた洗浄タンク1
22を有しおり、洗浄液10が収容される。
【0073】洗浄槽121は保守・点検のために上部を
開口させているが、通常は上蓋123を載せて、洗浄液
11への塵埃の混入を防止している。
【0074】洗浄槽121の上部には、水なし平版7の
入り口側から順に搬送ロール対124,125が配置さ
れている。搬送ロール対124,125は図示していな
い側板に支持され、図示していない駆動手段の駆動力が
伝達されて回転し、水なし平版7を図1の矢印A方向へ
所定速度で搬送するようになっている。搬送ロール対1
24は、洗浄槽121内の水なし平版7の搬送経路の最
前部に配置されて、水なし平版7の上に塗布された洗浄
液11をせき止める役目も果たしている。搬送ロール対
125は、洗浄槽121内の水なし平版7の搬送経路の
最後部に配置されて、水なし平版7から洗浄液11を絞
り取る役目も果たしている。搬送ロール対124の上側
ロールの上部に接してロール構造のスキージ部材127
が設けられている。また搬送ロール対125の上部にス
キージ部材を設けることは任意である。
【0075】搬送ロール対124と125の間にはブラ
シロール126が配置されている。ブラシロール126
は、図示していないブラシロール回転駆動手段によっ
て、搬送ロール対124、125の回転と逆方向、すな
わち水なし平版の搬送方向と反対方向(D方向、以下
「逆回転」とする)に回転するようになっている。ま
た、さらにブラシロール126は揺動手段によりブラシ
ロール126の軸方向に揺動するようになっている。
【0076】ブラシロール126の軸受け構造および、
揺動手段は前述の現像部のブラシロールと同一であり、
ここでは説明を省略する。
【0077】ブラシロール126の下部には、ブラシ受
けロール155が設けらており、水なし平版7が通過す
る際は、水なし平版7がたわまないようにブラシ受けロ
ール155によって支持し、ブラシロール126によっ
て表面を強く擦ることにより、均一に洗浄されるように
なっている。
【0078】搬送ロール対124とブラシロール126
との間には、シャワーパイプ128が配置されている。
このシャワーパイプ128には、ブラシロール126に
対向して吐出口128Aが、軸方向に沿って適当な間隔
で設けられている。このシャワーパイプ128は流量調
節バルブ129を介してシャワー配管130で後述する
洗浄液循環装置と連通されている。これによって洗浄液
11がシャワーパイプ128へ送りこまれ、ブラシロー
ル126へ吐出され、水なし平版7上へ塗布されるよう
になっている。
【0079】また、シャワーパイプ131はブラシロー
ル126と搬送ロール対125との間に配置されてい
る。このシャワーパイプ131には、搬送ロール対12
5に対向して吐出口131Aが、軸方向に沿って適当な
間隔で設けられている。このシャワーパイプ131は流
量調節バルブ132を介してシャワー配管130から分
岐している管路で後述する洗浄液循環装置と連通されて
いる。これによって洗浄液11がシャワーパイプ131
へ送りこまれ、搬送ロール対125へ吐出され、水なし
平版7上へ供給されるようになっている。
【0080】搬送ロール対124および125とブラシ
受けロール155との間で搬送経路よりも下側に、シャ
ワーパイプ133、135が配置されている。このシャ
ワーパイプ133、135には吐出口133A、135
Aが上向きに形成されている。このシャワーパイプ13
3、135は流量調節バルブ134、136を介してシ
ャワー配管130から分岐している管路で後述する洗浄
液循環装置と連通されている。これによって洗浄液11
が、シャワーパイプ133、135に送り込まれ、水な
し平版7の裏面に供給される。
【0081】ブラシロール126の上方には断面形状が
略コ字状のブラシカバー137が配置されている。この
ブラシカバー137はブラシロール126による洗浄液
11の他への飛散を防止している。
【0082】洗浄液循環装置は、循環ポンプ138と、
圧力計139、フィルタ交換バルブ140と142、フ
ィルタ141、シャワー配管130で構成されている。
【0083】循環ポンプ138は、制御部37によりそ
の動作が制御される。循環ポンプ138の吸入口側は、
洗浄タンク122の底部と連通され、吐出口側はシャワ
ー配管130に連通されている。この循環ポンプ138
の運転によって、洗浄タンク122の洗浄液11がシャ
ワー配管130を通ってシャワーパイプ128、13
1、133、135へ送られるようになっている。
【0084】シャワー配管130の途中にはフィルタ1
41、およびフィルタ交換バルブ140,142が配置
されている。このフィルタ141によって、シャワー配
管130内を通る洗浄液中のかすを濾過し、シャワーパ
イプの吐出口128A、131A、133A、135A
の目詰まりを防止している。フィルタ141には、濾過
精度が10〜500μmのものが使用されている。ま
た、フィルタ交換用バルブ140および142は、フィ
ルタ交換の際、これらのバルブを閉じることにより洗浄
液11が流出するのを防止するために設けられている。
【0085】循環ポンプ138とフィルタ141との間
には圧力計139が設けられており、フィルタ141に
入る洗浄液11の圧力が検出されるようになっている。
圧力計139は制御部37と結線されており、圧力検出
結果は制御部37に伝達される。この圧力が設定値以上
になった場合、制御部37に接続され表示器38にフィ
ルタ141の交換を促す表示がなされる。
【0086】洗浄タンク122内には、新洗浄液供給口
143およびオーバーフロー口144が設けられてい
る。新洗浄液供給口143は電磁弁145、フィルタ1
46、バルブ147を介して新洗浄液供給管148で図
示していない新洗浄液供給装置と連通されている。これ
によって新しい洗浄液が洗浄タンク122内へ供給され
る。電磁弁145は制御部37内の電源と接続されてお
り、処理枚数に応じて開閉される。バルブ147は、新
しい洗浄液の供給量の調節と、フィルタ146の交換の
際に新洗浄液が流れ出るのを防ぐために設けられてい
る。
【0087】オーバーフロー口144はオーバーフロー
管149で図示していない廃液管に連通されている。こ
れによって、新しい洗浄液の供給による洗浄液11の余
剰分が廃液管へ排出されるようになっている。
【0088】染色部4において、染色液10を搬送ロー
ル対95で絞り取っているが、完全には除去できないた
め洗浄部5に運ばれ、洗浄液11に混入する。洗浄液1
1中の染色液濃度が上昇すると、水なし平版7を洗浄す
る洗浄力が低下するという問題が生じる。しかし、新洗
浄液を供給しオーバーフローさせることにより、洗浄液
11中の染色液濃度を一定値以下に抑えることができる
ため、洗浄力が安定し、また洗浄液交換作業も不必要と
なる。
【0089】洗浄タンク122内にはフロートスイッチ
150が配置されている。フロートスイッチ150は洗
浄液11の減少を検知するものであり、制御部37と結
線されている。洗浄液11の減少を検出した場合、循環
ポンプ138が停止するようになっている。これによ
り、空気を噛み込んだ状態で循環ポンプ138が空転す
ることを防いでいる。
【0090】次に除液部6について説明する。
【0091】本実施例における除液部6の除液槽151
は、箱形で、底部を開口させてある。除液槽151に上
部には水なし平版7の入り口側から順に搬送ロ152,
153が配置されている。搬送ロール対152,153
は図示していない側板に支持され、図示していない駆動
手段の駆動力が伝達され回転し、水なし平版7を矢印A
方向へ所定速度で搬送するようになっている。搬送ロー
ル対152,153の表面には吸水性の高い布地152
A、153Aが巻かれ、洗浄部5の搬送ロール対125
で絞り切れずに残った水なし平版7上の洗浄液を吸い取
るようになっている。除液槽151の上面にはファン1
54が設けられている。ファン154によって除液槽1
51内に外気が流入し、除液槽151底部の開口部から
槽内の空気が流出する。搬送ロール対に巻かれた布地1
52A、153Aは、洗浄部5で絞り切れなかった洗浄
液を吸って湿ってくるが、ファン154が作る空気の流
れによって乾燥が促進される。
【0092】次に本実施例の作用について説明する。
【0093】前述の水なし平版7を、図示していない露
光装置により画像を露光し、露光後カーバーフィルムを
剥ぎ取り、図1に示された現像装置1の挿入台181の
上に挿入する。挿入台181の上部に水なし平版7が挿
入されたことを入り口センサー182が感知すると現像
装置1の搬送ロール対24,25,54,55,94,
95,124,125,152,153の搬送ロールが
図示しない駆動モータで始動、またポンプ31,66,
105,138も始動開始する、搬送ロール対24によ
って水なし平版7は前処理部2内に引き込まれる。ここ
で水なし平版7の露光部は硬化しており、未露光部の感
光層は前処理液8によって一部溶解あるいは膨潤可能な
状態となっている。
【0094】前処理部2に引き込まれた水なし平版7
は、矢印A方向へ所定速度で搬送されながら、所定温度
にコントロールされた前処理液8が塗布される。これに
よって水なし平版7の未露光部(画線部)の感光層の一
部が溶解または膨潤してシリコーンゴム層が剥がれやす
くなる。搬送ロール対25によって前処理液8が絞られ
た後、水なし平版7は現像部3へ搬送される。
【0095】現像部3の入り口に取り付けられた光電セ
ンサー166が水なし平版7を検知すると、図示してい
ないブラシ駆動モータによりブラシロール57、96が
回転する。また、同時にブラシ揺動モータ216により
ブラシロール57、96がブラシロールの軸方向に揺動
を開始する。
【0096】ここで、ブラシ軸201は軸ケース206
を介してベアリング207により回転を支持され、カム
フォロアー209、210によりブラシ軸201は軸ケ
ース206、ベアリング207、ベアリングケース20
8と一体的に揺動するため、ブラシ軸の摩耗が無く。ま
た、回転はブラシ軸201に取付れれたギャ211によ
り直接駆動力が伝達されるため、ベアリング207およ
びカムフォロアー209、210への負担が軽減でき
る。
【0097】また、ここでベアリングとカムフォロアー
は一般的なものが使用出来るため、構造が簡単でコスト
が易くすることができる。
【0098】搬送ロール対54によって現像部3に引き
込まれた水なし平版7はブラシロール57とブラシ受け
ロール58の間に搬送される。ブラシロール54を介し
て、所定温度にコントロールされた現像液9が塗布され
ながら、正回転するブラシロール57で擦られることに
より、水なし平版7の未露光部(画線部)のシリコーン
ゴム層が除去され、水なし平版7上にポジ画像が形成さ
れる。
【0099】水なし平版7の表面に塗布された現像液9
は、擦り取られた現像かすと共に、現像タンク52に回
収される。
【0100】現像タンク52には、新現像液供給口72
から新現像液が供給され、余剰分はオーバーフロー口7
3から現像かすとともに排出される。搬送ロール対55
によって現像液9が絞られた後、水なし平版7は染色部
4へ搬送される。
【0101】搬送ロール対94によって染色部4に引き
込まれた水なし平版7は、ブラシロール96とブラシ受
けロール98との間に搬送される。ブラシロール96を
介して、染色液10が塗布されながら、回転するブラシ
ロール96で擦られることにより、水なし平版7の表面
に付着した現像かすが除去され、さらに画線部の感光層
が染色される。これにより画線部と非画線部に明確な差
がつき、検版を容易にすることができる。
【0102】水なし平版7の表面に塗布された染色液1
0は、擦り取られた現像かすと共に、染色タンクに回収
される。搬送ロール95によって染色液10が絞られた
後、水なし平版7は洗浄部5へ搬送される。洗浄部5の
入り口部に取り付けられた光電センサー166’が水な
し平版7の後端部が検出されると、ブラシロール57、
96のブラシ駆動モータを停止させブラシロールの回転
が停止する。また、同時に揺動駆動モータ216も停止
しブラシロール57、96の揺動を停止する。
【0103】洗浄部5の入り口部に取り付けられた光電
センサー166’が水なし平版7の先端部を検知する
と、図示していないブラシ駆動モータによりブラシロー
ル126が回転する。また、揺動モータ216によりブ
ラシロール126が軸方向に揺動する。
【0104】搬送ロール対124によりブラシロール1
26とブラシ受けロール155に挿入された水なし平版
7は、ブラシロール126を介して、洗浄液11が塗布
されながら、回転するブラシロール126で擦られるこ
とにより、水なし平版7の表面が洗浄される。また、搬
送経路の下側に設けた、上向きのシャワーパイプ13
3,135から洗浄液11が塗布され水なし平版7の裏
面が洗浄される。
【0105】水なし平版7の表面と裏面に塗布された洗
浄液11は、洗い流された染色液とともに、洗浄タンク
122に回収される。
【0106】搬送ロール対125によって洗浄液11が
絞られた後、水なし平版7は除液部6へ搬送される。搬
送ロール対152,153に巻かれた吸水性の高い布地
152A、153Aに吸い取られる。これによって水な
し平版7の表面と裏面にのこった洗浄液はすべて除去さ
れる。
【0107】水なし平版7が完全に搬出されたことを出
口センサー183が検知すると、ブラシ駆動モータが停
止しブラシロール126の回転が停止する、また現像機
1も同時に停止する。
【0108】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る湿し
水不要平版印刷版の現像装置は、ブラシ軸の回転をベア
リングで支え、ブラシ軸とベアリングを一体で揺動可能
なためブラシ軸の摩耗を低減できるばかりでなく、回転
駆動を直接ブラシ軸に伝えることができるので軸受けの
負荷が軽減でき耐久性が向上する。
【0109】また、ベアリング、カムフォロアーは一般
的なものが使用でき部品コストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における湿し水不要平版印刷版の現像装
置の一例を示す概略構成図である。
【図2】本発明におけるブラシロール部の近傍の一例を
示す概略断面図である。
【図3】本発明におけるブラシ軸受け部の一例を示す正
面概略図である。
【図4】本発明におけるブラシロール部の揺動機構の一
例を示す概略斜視図である。
【図5】従来のブラシロールの近傍を示す概略断面図で
ある。
【符号の説明】
1‥‥‥‥現像装置 2‥‥‥‥前処理部 3‥‥‥‥現像部 4‥‥‥‥染色部 5‥‥‥‥洗浄部 6‥‥‥‥除液部 7‥‥‥‥湿し水不要平版印刷版(水なし平版) 57,96、126‥‥‥ブラシロール 207‥‥‥ベアリング 210‥‥‥カムフォロアー 214‥‥‥揺動アーム 216‥‥‥揺動モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湿し水不要平版印刷版を搬送しながら画線
    部のシリコーンゴム層をブラシロールにてブラッシング
    除去する現像部、および染色部を少なくとも備えた湿し
    水不要平版印刷版の現像装置であって、前記ブラシロー
    ルの回転軸を回転可能に支持する回転支持手段と、前記
    回転支持手段を前記回転軸の軸方向に沿って移動可能に
    支持する支持手段と、前記ブラシロールを回転駆動する
    回転手段と、前記回転軸と相対的に回転可能で前記回転
    軸に係合した軸係合手段と、前記軸係合手段を前記回転
    軸の軸方向に揺動させる揺動手段と、前記揺動手段を駆
    動する駆動手段を有することを特徴とする湿し水不要平
    版印刷版の現像装置。
  2. 【請求項2】前記ブラシロールを少なくとも2本以上有
    し、かつ少なくとも1本の回転方向が他の回転と逆方向
    であるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の湿
    し水不要平版印刷版の現像装置。
  3. 【請求項3】現像部の前に、湿し水不要平版印刷版の画
    線部の感光層の一部を溶解または膨潤させる前処理部を
    設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の湿し
    水不要平版印刷版の現像装置。
  4. 【請求項4】染色部の後ろに、湿し水不要平版印刷版の
    少なくとも表面を洗浄する洗浄部を設けたことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の湿し水不要平版印
    刷版の現像装置。
JP13339298A 1998-05-15 1998-05-15 湿し水不要平版印刷版の現像装置 Expired - Fee Related JP4273536B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13339298A JP4273536B2 (ja) 1998-05-15 1998-05-15 湿し水不要平版印刷版の現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13339298A JP4273536B2 (ja) 1998-05-15 1998-05-15 湿し水不要平版印刷版の現像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11327159A true JPH11327159A (ja) 1999-11-26
JP4273536B2 JP4273536B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=15103682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13339298A Expired - Fee Related JP4273536B2 (ja) 1998-05-15 1998-05-15 湿し水不要平版印刷版の現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4273536B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009098685A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Toray Ind Inc シリコーンゴム層を有する平版の現像方法
CN103128066A (zh) * 2011-11-25 2013-06-05 虎丘影像科技(苏州)有限公司 一种印刷冲版机的毛刷

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009098685A (ja) * 2007-09-28 2009-05-07 Toray Ind Inc シリコーンゴム層を有する平版の現像方法
CN103128066A (zh) * 2011-11-25 2013-06-05 虎丘影像科技(苏州)有限公司 一种印刷冲版机的毛刷

Also Published As

Publication number Publication date
JP4273536B2 (ja) 2009-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11327159A (ja) 湿し水不要平版印刷版の現像装置
JP2992418B2 (ja) ブラシローラ及び平版印刷版処理装置
JPH0561203A (ja) 感光材料処理装置
JP3140616B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理方法及び装置
JP2732725B2 (ja) 水なし平版印刷版の廃液処理装置
JPH08292578A (ja) 湿し水不要平版印刷用原版の現像装置
JPH0792692A (ja) 水なし平版印刷用原版の現像装置
JP3246036B2 (ja) 湿し水不要平版印刷用原版の現像装置
JP3286394B2 (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JP2955404B2 (ja) 水なし平版印刷版処理装置のブラッシング構造
JPH06258842A (ja) 湿し水不要平版印刷用原版の現像装置
JPH06258843A (ja) 湿し水不要平版印刷用原版の現像装置
JP3005121B2 (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JP2001075293A (ja) 湿し水不要平版印刷用原版の現像装置
JPH04366963A (ja) 水なし平版印刷版の廃液処理装置
JP3455373B2 (ja) 感光材料処理装置
JP2798309B2 (ja) 水なし平版印刷版現像装置のブラッシング構造及びブラッシング調整方法
JP2916030B2 (ja) 平版印刷版現像装置のブラッシング構造
JPH0553329A (ja) 水なし平版印刷版現像装置のブラツシング構造
JPH0553330A (ja) 水なし平版印刷版現像装置のブラツシング構造
JPH04366964A (ja) 水なし平版印刷版の廃液処理装置
JPH02226252A (ja) 感光性平版印刷版処理装置
JPH0553328A (ja) 水なし平版印刷版処理装置のブラシローラ駆動制御装置
JP3273654B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理装置
JP3236695B2 (ja) 感光性平版印刷版の処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090210

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090223

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140313

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees