JPH0553330A - 水なし平版印刷版現像装置のブラツシング構造 - Google Patents

水なし平版印刷版現像装置のブラツシング構造

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JPH0553330A
JPH0553330A JP3218594A JP21859491A JPH0553330A JP H0553330 A JPH0553330 A JP H0553330A JP 3218594 A JP3218594 A JP 3218594A JP 21859491 A JP21859491 A JP 21859491A JP H0553330 A JPH0553330 A JP H0553330A
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JP
Japan
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developing
plate
waterless
water
brush
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Application number
JP3218594A
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English (en)
Inventor
Hideto Yamamoto
秀人 山本
Yoichiro Kenmochi
洋一郎 釼持
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動、騒音を増大させることなく複数のブラ
シローラ本体を揺動させる。 【構成】 ブラシローラ本体130は、同一方向に回転
しながら、揺動される。従って、水なしPS版12のブ
ラッシング効果(網点再現性)を高めている。現像部1
4と染色部部16とのカムドラム164のそれぞれに形
成されるカム溝166は、形状は同一であるが、平面展
開したときに位相がずれるように設定されている。この
位相差は、180°以外に設定されており、この結果、
ホルダ148の往復移動時の死点が一致しないようにな
っている。ホルダ148が方向転換する際には、他点の
移動中に比べて各機械部品の公差によるガタつきによっ
て、騒音を発すると共に振動が生じる。このため、この
死点が振動、騒音のピークとなる。上記の如く、両方の
ホルダ148の往復移動周期の位相をずらすことによ
り、振動、騒音のピークが重複せず、振動、騒音を緩和
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水なし平版印刷版のイン
キ反撥層をブラッシングする水なし印刷版現像装置のブ
ラッシング構造に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーン層をインキ反撥層とする水な
しPS版については、特公昭44−23042号、特公
昭46−16044号に記載された、基板上に光可溶性
あるいは光不溶化性感光層とシリコーンゴム層を積層し
た水なしPS版や、特開昭48−94504号、特開昭
50−50102号に記載された、基板上に光接着性感
光層とシリコーンゴム層を積層した水なしPS版が提案
されている。これらは、湿し水を用いることなくして数
万枚の印刷が可能である。
【0003】上記した水なしPS版はアルミ等の支持体
上に感光層及びシリコーンゴム層が積層され、これらの
上面は、保護フイルムがラミネートされて、表面が保護
されている。この水なしPS版へ画像を焼き付けると露
光量に応じて感光層は硬化して、よりシリコーンゴム層
に接着する。この状態で、現像液が表面に塗布されると
現像液によって、未露光部分及び露光量が少ない部分ほ
ど感光層が膨潤し、これをブラシローラによって擦るこ
とによりシリコーンゴム層を剥離する。すなわち、水な
しPS版は、搬送時に前記ブラシローラと平板状の受け
台との間に挿入、挟持されて搬送され、順次露光面がブ
ラッシングされるようになっている。
【0004】ここで、水なし現像に使用する現像液とし
て、有機物を含まない処理液(以下、現像水という)に
よって処理することが提案されている(特願平3−95
581号公報参照)。これは、PS版自体の品質の向上
から、有機物を含まなくても処理が可能となったためで
ある。
【0005】前記ブラシローラによるブラッシングは、
ブラシローラが高速で回転しているときに水なしPS版
を搬送するようにしている。ブラシローラの回転方向
は、水なしPS版の搬送方向と同一又は反対方向の何れ
であってもよいが、現像部側と染色部側とで反対方向の
回転とするのが好ましい。網点の再現性はブラシのコス
リ方向に依存するので、あらゆる方向からのブラシング
を行うことが好ましい。このため、少なくとも一方のブ
ラシローラを軸線方向に往復揺動させながら回転させる
ことにより、あらゆる方向からのブラッシングが可能と
なり、網点再現性の優れた現像を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
揺動のタイミング(周期)は何ら考慮されていないた
め、2本のブラシローラの揺動時の位相が一致している
と、各死点が一致することになる。死点での移動方向反
転時には比較的大きな騒音、振動があるため、この死点
が一致していると、騒音、振動のピーク値が重なり、騒
音、振動を増大させるという不具合があった。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、振動、騒音を
増大させることなく複数のブラシローラ本体を揺動させ
ることができる水なし平版印刷版現像装置のブラッシン
グ構造を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、水なし平版印刷版のインキ反撥層をブラッシングす
ることにより露光量に応じてインキ反撥層を剥離して現
像する水なし平版印刷版現像装置のブラッシング構造で
あって、円筒状のベースにブラシ素材が植え付けられた
少なくとも2本のブラシローラ本体と、前記各ブラシロ
ーラ本体を回転させる回転駆動手段と、前記各ブラシロ
ーラ本体を軸線方向に揺動させる揺動駆動手段と、前記
揺動駆動手段による各ブラシローラ本体の揺動時の死点
が一致しないように揺動周期の位相をずらす位相制御手
段と、を有している。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、少なくとも2
本のブラシローラを回転駆動手段で回転させ、かつ揺動
駆動手段で揺動させる場合、揺動時の移動方向反転時期
(死点)が一致していると、各ブラシローラ本体から発
する振動、騒音のピークが一致して、上記振動、騒音を
増大させることになる。
【0010】このため、位相制御手段では前記揺動駆動
手段による各ブラシローラ本体の揺動時の死点が一致し
ないように揺動周期の位相をずらしている。
【0011】これにより、振動、騒音のピークが一致す
ることがなく、複数のブラシローラ本体を揺動させても
大きな振動、騒音の増大に繋がることがない。
【0012】本発明によれば、複数のブラシローラの揺
動時に生じる、騒音、振動増大を防止することができる
と共に網点の再現性の良化を計ることができる。
【0013】
【実施例】図1には本実施例に係る水なし平版印刷版処
理機200の全体構成が示されている。露光済の水なし
PS版12は、箱型のフィーダ202に積層されてい
る。水なしPS版12を支持する受け台204は、圧縮
コイルばね206を介してフィーダ202の底部に支持
されている。これにより、最上層の水なしPS版12の
高さ位置がほぼ一定に保たれるようになっている。
【0014】ここで使用される水なしPS版12は、基
板上に、プライマー層、感光層、シリコーンゴム層、保
護フイルムが順次積層されたものが使用される。
【0015】フィーダ202の上方には、給版機構部2
08が配設されている。給版機構部208は、水なしP
S版12を吸着する吸盤部210とこの吸盤部を支持す
るレール部212とで構成されており、レール部212
には、長手方向に沿って長孔214が形成され、吸盤部
210の基部が軸216を介して収容されている。この
ため、図示しない駆動手段の駆動力で、軸216が長孔
214に沿って移動することにより、吸盤部210に吸
着された水なしPS版12が現像装置10方向へ搬送さ
れるようになっている。
【0016】フィーダ202と現像装置10との間に
は、ガイド板218が設けられ、このガイド板218の
搬送方向先端部近傍には、一対のローラ220が設けら
れている。このローラ220に挟持されて水なしPS版
12は、さらに搬送され、剥離爪222によって、表面
に貼付けられた保護フィルムが剥がされて、現像装置1
0へと至るようになっている。
【0017】現像装置10の詳細な構成については、後
述する。現像装置10によって現像処理された水なしP
S版12は、水洗乾燥装置224を経て排出口に設けら
れた、オートスタッカ226へと案内される。
【0018】オートスタッカ226は、略V字形状とさ
れており、排出口から排出された水なしPS版12が図
1の左側側壁228に寄り掛かるように配置される。こ
の状態で、この左側側壁228が下端部を中心に回動す
ることにより、水なしPS版12が図1の右側側壁23
0に寄り掛かるように層状にストックされる構成であ
る。
【0019】図2には本発明が適用された水なし平版印
刷版現像装置10の実施例が示されている。この水なし
平版印刷版現像装置10は現像部14と染色部16から
なり、水なしPS版12を現像処理した後に、検版作業
を容易にするための染色処理を行う装置である。
【0020】染色部16で使用される染色液17として
は、クリスタルバイオレツト、アストラゾンレツド等を
含む染色液17が用いられている。
【0021】現像部14の現像槽本体20は、上方に向
けて開口し、底部が逆山形状に形成されて底部中央部に
現像水回収槽22が形成されている。現像水回収槽22
内には現像水18が収容される。
【0022】現像水18は、前述したように、その成分
に有機物が含まれておらず、水道水等の水を適用するこ
とができる。また、水に消泡剤を混ぜて循環時の泡の発
生を防止したり、キレート剤を入れることにより、水の
硬度を調整するようにしてもよい。さらに、防腐剤を入
れることにより、循環利用の使用回数を増加させてもよ
い。防腐剤と同等の効果を得るものとして、オゾン発生
装置を装着してもよい。
【0023】現像槽本体20の上部には、水なしPS版
12の入側から順に搬送ローラ対24、26、28が配
置されている。搬送ローラ対24、26、28は、図示
しないラツク側板に支持され、図示しない駆動手段の駆
動力が伝達されて回転し、水なしPS版12を図2矢印
A方向へ挟持搬送するようになっている。
【0024】搬送ローラ対24の上側ローラには、液切
りローラ25が接触されており、現像水18の液切りを
行っている。なお、この液切りローラ25は、他の搬送
ローラ対26、28にも設けてもよい。
【0025】搬送ローラ対28は、現像部14内の水な
しPS版12の搬送経路の最後部に配置されて水なしP
S版12から現像水18を絞り取るスクイズローラの役
目を有している。
【0026】搬送ローラ対26と搬送ローラ対28との
間にはブラシ機構部30が配置されている。このブラシ
機構部30は、搬送される水なしPS版12の版面上を
擦ることによって版面上の未露光部のシリコーン層を掻
き取るためのものである。
【0027】図3に示される如く、ブラシ機構部30
は、ブラシローラ本体130を備えている。ブラシロー
ラ本体130は、金属又はプラスチックの円筒部材13
2の外周にブラシ134が植え付けられて形成されてい
る。
【0028】ブラシローラ本体130は、その回転軸1
36が図示しない側板に軸支されている。
【0029】回転軸136の一方の端部には、回転軸1
36が軸方向に揺動自在に支持され、かつ回転トルク伝
達可能に支持されたプーリー138が取付けられ、無端
の歯付ベルト140が巻掛けられている。この歯付ベル
ト140は、回転駆動手段としてのモータ142の回転
軸に取付けられたプーリー144及び後述する染色部1
6側のブラシローラ本体130に取付けられたプーリー
138にも巻掛けられている。
【0030】このため、ブラシローラ本体130は、モ
ータ142の駆動力によって同一方向に回転するように
なっている。
【0031】ここで、ブラシローラ本体130の回転方
向は、搬送方向に順方向及び搬送方向と逆方向(図2の
時計回り方向)の何れでもよいが、水なしPS版の進行
方向先端部がブラシによって跳ね上げされるのを防止す
るために水なしPS版12の搬送方向の順方向(図2の
反時計回り方向)とすることが好ましい。また、ブラシ
ローア本体の回転数は100〜800rpm(好ましく
は200〜600rpm)に設定されている。
【0032】このブラシローラ本体130が図1の反時
計周り方向へ回転することにより、図4に示される如
く、ブラシローラ本体130の回転力によって、水なし
PS版12の先端がブラシローラ本体130に接触する
一まで送られたときに、後述するローラ32との間に挿
入される方向に案内されることになる。すなわち、ブラ
シローラ本体130が水なしPS版12の搬送方向に対
し逆方向(図1の時計回り方向)に回転したときに生じ
るケラレ(図4の想像線参照)が無くなる。
【0033】図3に示される如くブラシローラ本体13
0の回転軸136の他方の端部には、揺動機構部146
が取付けられている。
【0034】揺動機構部146は、ブラシローラ本体1
30を軸線方向へ往復移動させる役目を有している。
【0035】ブラシローラ本体130の回転軸136の
他方の端部には、ホルダ148が取付けられている。ホ
ルダ148には、円孔150が設けられ、この円孔15
0に前記回転軸136が挿通され、所定の位置でE型止
め輪152によって軸線移動が阻止されている。これに
より、ホルダ148と回転軸136とは相対回転可能
で、かつ軸線方向へ一体移動される。
【0036】ホルダ148には、その両側壁に突出部1
54が形成されており、それぞれ円孔156が設けられ
ている。円孔156には、シャフト158がそれぞれ挿
通されている。シャフト158は、その軸線が互いに平
行とされ、両端部が略コ字型のブラケット160に取付
けられている。このシャフト158によって、ホルダ1
48の回転は阻止される。
【0037】ホルダ148の下端面には、案内ピン16
2が突出している。案内ピン162は、ホルダ148の
下方に配設されたカムドラム164と対向している。
【0038】カムドラム164の周面には、平面展開し
たときにサインカーブとなるカム溝166が形成されて
いる。前記案内ピン162は、このカム溝166に挿入
されている。
【0039】ここで、カムドラム164が回転すると、
案内ピン162は、カム溝166に案内されてホルダ1
48がシャフト158の軸線方向に往復移動することに
なる。
【0040】カムドラム164の一方には、歯車168
が取付けられ、無端のチェーン170が巻掛けられてい
る。このチェーン170は、揺動駆動手段としてのモー
タ172の回転軸に取付けられた歯車174及び後述す
る染色部16の揺動機構部176のカムドラム164に
取付けられた歯車168にも巻掛けられている。
【0041】このため、モータ172の駆動力によって
カムドラム164が回転され、ホルダ148をシャフト
158の軸線方向へ往復移動させることができる。
【0042】ホルダ148が往復移動されると、これに
伴って、ブラシローラ本体130も軸線方向に往復移動
(揺動)される。すなわち、ブラシローラ本体130
は、同一方向に回転しながら、揺動されることになり、
単に回転駆動するのに比べ、水なしPS版12のブラッ
シング効果による網点再現性を向上させることができ
る。
【0043】ここで、現像部14と染色部部16とのカ
ムドラム164のそれぞれに形成されるカム溝166
は、形状は同一であるが、図5に示される如く、平面展
開したときに位相がずれるように設定されている。この
位相差は、180°以外に設定されており、この結果、
ホルダ148の往復移動時の死点が一致しないようにな
っている。
【0044】ホルダ148が方向転換する際には、他点
の移動中に比べて各機械部品の公差によるガタつきによ
って、騒音を発すると共に振動が生じる。このため、こ
の死点が振動、騒音のピークとなる。
【0045】上記の如く、両方のホルダ148の往復移
動周期の位相をずらすことにより、振動、騒音のピーク
が重複せず、振動、騒音を緩和することができる。
【0046】ブラシローラ本体130の下部にはローラ
32が配置されている。水なしPS版12が通過する際
は、このローラ32とブラシローラ本体130とに水な
しPS版12が挟持されながら、ブラシ134によって
表面が擦られて、未露光部のシリコーン層が確実に掻取
られるようになっている。
【0047】搬送ローラ対24の上方にはスプレーパイ
プ34が配置されている。このスプレーパイプ34に
は、搬送ローラ対24の上側のローラに対向して吐出口
34Aが軸方向に沿って適当な間隔で設けられている。
このスプレーパイプ34はバルブ36を介して管路38
で後述する現像水供給装置と連通されている。これによ
ってスプレーパイプ34へは現像水18が送りこまれ、
搬送ローラ対24の上側のローラへ現像水18を吐出し
て、水なしPS版12上へ現像水18が塗布されるよう
になっている。
【0048】また搬送ローラ対26と搬送ローラ対28
との間にもスプレーパイプ40、42が配置されてい
る。スプレーパイプ40はブラシ機構部30と搬送ロー
ラ対26との間に配置されており、前記スプレーパイプ
34と同様に吐出口40Aが形成されている。スプレー
パイプ40の吐出口40Aはブラシ134に対向して設
けられている。このスプレーパイプ40もスプレーパイ
プ34と同様にバルブ36を介して管路38から分岐し
ている管路で後述する現像水供給装置と連通されてい
る。これによってスプレーパイプ40へは現像水18が
送りこまれ、ブラシ134へ現像水18を吐出し、供給
するようになっている。
【0049】またスプレーパイプ42は、搬送ローラ対
28の上側のローラに対向して、吐出口42Aが形成さ
れている。このスプレーパイプ42もバルブ36を介し
て管路38から分岐している管路で後述する現像水供給
装置と連通されている。これによってスプレーパイプ4
0へ現像水18が送りこまれ、搬送ローラ対28の上側
のローラへ現像水18を吐出するようになっている。
【0050】搬送ローラ対26からブラシ機構部30の
上部に掛けて、断面形状が略コ字状のカバー39が配置
されている。このカバー39はブラシ134による現像
水18の他への飛散を防止している。
【0051】現像水供給装置は循環ポンプ44と、フイ
ルタ46と、循環ポンプ44と現像水回収槽22とを連
通する管路48で構成されている。
【0052】循環ポンプ44は流量可変型のポンプで、
制御装置52と接続されて、その吐出流量が制御され
る。循環ポンプ44の吐出口側へ管路38が連通され、
吸い込み口側には管路48の一端が連通されている。管
路48の他端は途中にバルブ55を介して現像水回収槽
22の底部と連通されている。この循環ポンプ44の作
動によって、現像水回収槽22内の現像水18が管路4
8を通って、循環ポンプ44に吸い込まれ、管路38を
通ってスプレーパイプ34、40、42へ送られるよう
になっている。
【0053】管路38の途中には流量センサ50が配設
されており、管路38内を通過する現像水18の流量を
検出するようになっている。この流量センサ50は制御
装置52と接続されており、現像水18の流量検出結果
を伝達するようになっている。この流量センサ50は一
般的な流量計を用いることが出来るが、装置を小型化す
るためには回転式のものが好ましい。
【0054】管路48の途中にフイルタ46が配設され
ており、管路48内を通る現像水中のかす(主に水なし
PS版12の表面から擦り取ったシリコーン層からの現
像かす18A)を濾過するようになっている。
【0055】制御装置52には告知装置56が接続され
ており、管路38内を通過する現像水18の流量が所定
流量以下になるとフイルタ46の交換時期を告知するよ
うになっている。これによってフイルタの交換がなされ
る。このフイルタの網目は10μ〜500μ(好ましく
は50μ〜300μ)のものが使用されている。
【0056】管路48の途中から分岐管路58が分岐し
ており、バルブ60を介して捕集槽であるオーバーフロ
ー槽62と連通されている。オーバーフロー槽62は現
像水回収槽22の側部に配設されており、現像水回収槽
22の隔壁に設けられ、現像水面に沿う長孔64によっ
て現像水回収槽22と連通されている。これによって現
像水回収槽22内の現像水18の表層部が、現像水回収
槽22の下部隔壁22Aの上端部を乗り越えてオーバー
フロー槽62内へ流れ込むようになっている。オバーフ
ロー槽62内への現像水18のオーバーフロー流量は、
全循環量の1/10〜2/3(好ましくは1/3〜1/
2)とされている。
【0057】また上部隔壁22Bは、後述する現像水補
充装置によって現像水18が補充され、現像水18の液
面が上昇した場合に、オーバーフロー槽62内に一旦捕
集された現像かす18Aが現像水回収槽22内へ広がら
ないようにしている。
【0058】オーバーフロー槽62は上方が開口されて
開口部が形成され、蓋66で開閉されるようになってお
り、オバーフロー槽62内のメンテナンス時には開口部
から取り外されるようになっている。またオーバーフロ
ー槽62の側壁68の下部を貫通して分岐管路58が連
通されており、循環ポンプ44の作動によってオーバー
フロー槽62内の現像水18が吸引されるようになって
いる。循環ポンプ44の吸引によって現像水回収槽22
内現像水18の表層部がオーバーフロー槽62内へ流れ
込み、現像水回収槽22内の現像水18に浮遊している
現像かす18Aがオーバーフロー槽62内へ流れ込ん
で、現像かす18Aが捕集される。この場合水なしPS
版12の表面にはインキ反撥用としてシリコーンゴム層
が積層されており、未露光部のシリコーンゴム層がブラ
シ134によって掻き取られると、現像かす18Aとな
って余剰の現像水18と共に現像水回収槽22内へ回収
される。現像水回収槽22内の現像水中では、現像かす
18Aは比重が現像水18より低いため現像水18の表
層部へ浮遊する。また下部隔壁22Aは現像水回収槽2
2内の表層の現像かす18Aがオーバーフロー槽62内
へ流れ込み捕集するためのいわゆる堰の役目をしてい
る。また後述する現像水18の補充によって、オーバー
フロー槽62内の現像水18の液面が上昇したときに
は、上部隔壁22Bは、一旦捕集された現像かす18A
が現像水回収槽22内へ広がらないように堰の役目をし
ている。
【0059】また、オーバーフロー槽62内にはオーバ
ーフロー管70が配設されている。オーバーフロ管70
の上端部は、現像水回収槽22上部隔壁22Bの下端部
より高く設定されている。このため、後述する現像水補
充装置によって現像水18が補充されて、現像水回収槽
22内の現像水18の液面が上昇すると水没し、オーバ
ーフロ槽62内の現像水18の表層部が、現像かす18
Aと共にオーバーフロー管70によって外方へ流れ出す
ようになっている。
【0060】現像水補充装置は、水が収容された水タン
ク74と、水を現像水回収槽22内へ供給するための水
供給ポンプ78とで構成されている。水供給ポンプ78
で現像水回収槽22へと送られた水は、受け皿82へと
送り込まれる。受け皿82は、筒状で水は下端部開口か
ら排出される。
【0061】制御装置52には、現像部14の入り側に
配設されて、水なしPS版12の通過量すなわち処理量
(水なしPS版12の面積)を検出する検出器86が接
続されており、処理量を制御装置52へ供給するように
なっている。この検出器86は光電管を水なしPS版1
2の幅方向に沿って複数個配置し、水なしPS版12が
検出器86の上部を通過する時間を計測することによっ
て、版面上の面積を検出しても良く、水なしPS版12
の幅方向の長さを予め装置に入力しておき、1個の光電
管で搬送方向の長さを検出することによって面積を算出
しても良い。
【0062】また現像水回収槽22内の底部にはヒータ
88が配置されている。このヒータ88は図示しない電
源と接続されて、現像水18を加熱するようになってい
る。このヒータ88によって現像水18の温度は15°
C〜60°C(好ましくは25°C〜50°C)に設定
されている。
【0063】また本装置における現像時間は、10秒〜
3分(好ましくは30秒〜2分)に設定されており、染
色時間は、5秒〜1分(好ましくは10秒〜30秒)に
設定されている。又、必要に応じて現像槽を追加するこ
とが出来る。
【0064】次に染色部16について説明する。染色部
16の染色槽本体90は現像槽本体20と同様に上方に
向けて開口し、底部が逆山形状に形成されて底部中央部
に染色液回収槽92が形成されている。染色液回収槽9
2内には染色液17が収容される。染色液回収槽92内
にはオーバーフロー管91が配置されている。このオー
バーフロー管91の上端は染色液回収槽92内の上部に
位置しており、下端は、染色液回収槽92の底部を貫通
して外方に突出している。このオーバーフロー管91
は、後述する染色液補充装置による染色液17の補充に
よって、染色液回収槽92内の液面が上昇して、オーバ
ーフロー管91の上端を越えると染色液17を染色液回
収槽92内から外方へ排出し、染色液17の液面高さを
設定している。
【0065】染色槽本体90の上部には、水なしPS版
12の搬送方向に沿って、染色槽本体90への入側から
順次搬送ローラ対94、96が配置されている。搬送ロ
ーラ対94、96、は、図示しないラツク側板に支持さ
れ、図示しない駆動手段の駆動力が伝達されて回転し、
水なしPS版12を挟持搬送するようになっている。こ
れらの搬送ローラ対94、96は一般的なゴム材質で成
形されており、搬送する水なしPS版12の表面を傷付
けないようになっている。
【0066】また、搬送ローラ対94の上側のローラに
は、ブレード95の先端部が接触されている。これによ
り、搬送ローラ対94に付着した現像かすがブレード9
5によってかき取られ、搬送ローラ対94の表面の円滑
性を保持している。なお、このブレードは、搬送ローラ
対96にも設けてもよい。
【0067】染色槽本体90の、水なしPS版12の搬
送方向下流側には搬送ローラ対98が配置されている。
この搬送ローラ対98は、ロール材質がNBRゴム(ニ
トリルブタジエンラバー)又はモルトンローラ等で形成
されており、染色液17の拭き取り性が向上されてい
る。
【0068】搬送ローラ対94と搬送ローラ対96との
間にはブラシ機構部100が配置されている。このブラ
シ機構部100は、搬送される水なしPS版12の版面
上を擦ることによって版面上の未露光部のシリコーン層
を掻き取ると共に染色液を均一に画像部に浸透させるた
めのものである。
【0069】なお、このブラシ機構部100の構成は、
前記現像部14に設けられたブラシ機構部30と同一構
造であるので、同一の符号を付して構成の説明は省略す
る。
【0070】また、プーリー144等の回転駆動系、ホ
ルダ148等の揺動駆動系においても、前記現像部14
のブラシローラ本体130の構成の説明のときに併せて
説明したので、構成の説明を省略する。
【0071】このブラシ134の下部にはローラ32が
配置されている。このため水なしPS版12が通過する
際は、ブラシ134とローラ32との間に挟持されなが
ら搬送され、ブラシ134によって表面へ染色液17が
塗布されるようになっている。
【0072】ブラシ機構部100の上部には、スプレー
パイプ104が配設されている。このスプレーパイプ1
04は略コ字状の整流板106で囲まれている。この整
流板106に対向して、スプレーパイプ104には吐出
口104Aが軸方向に沿って適当数形成されている。
【0073】このスプレーパイプ104はバルブ108
を介して管路110で後述する染色液供給装置と連通さ
れている。これによってスプレーパイプ104へは染色
液17が送りこまれ、整流板106へ向けて吐出され、
整流板106に案内されてブラシ134へ染色液17が
供給される。このとき染色液17は整流板106の板上
を流下しながら広がり、ブラシ134上へ均一に供給さ
れる。
【0074】ブラシ機構部100と搬送ローラ対96と
の間で搬送ローラ対96側にもスプレーパイプ112が
配設されている。このスプレーパイプ112もスプレー
パイプ104と同様に略コ字状の整流板106で囲われ
ている。このスプレーパイプ112は吐出口112A
が、整流板106に対向して軸方向に沿って適当数設け
られている。スプレーパイプ112はスプレーパイプ1
04と同様にバルブ108を介して管路110で後述す
る染色液供給装置と連通されている。これによってスプ
レーパイプ112へは染色液17が送りこまれ、整流板
106へ向けて吐出され案内されて搬送ローラ対96の
上側ローラへ染色液17が供給されるようになってい
る。このとき染色液17は整流板106の板上を流下し
ながら広がり、搬送ローラ対96へ均一に供給される。
【0075】ブラシ機構部100と搬送ローラ対96の
上方には断面形状が略コ字状のカバー107が配置され
ている。このカバー107はブラシ機構部100による
染色液17の他への飛散を防止している。
【0076】染色液供給装置は循環ポンプ114と、フ
イルタ116と、循環ポンプ114と染色液回収槽92
とを連通する管路118で構成されている。循環ポンプ
114の吐出口側へ管路110が連通され、吸い込み口
側には管路118の一端が連通されている。管路118
の他端は染色液回収槽92の底部と連通されている。こ
の循環ポンプ114の作動によって、染色液回収槽92
内の染色液17が管路118を通って、循環ポンプ11
4に吸い込まれ、管路110を通ってスプレーパイプ1
04、112へ送られるようになっている。
【0077】管路118の途中にフイルタ116が配設
されており、管路118内を通る染色液中のかす(主に
現像部14より持ち込まれた水なしPS版12の表面か
ら擦り取られたシリコーン層からのかす)を除去するよ
うになっている。
【0078】染色液補充装置は染色液17が収容された
染色液タンク122と、染色液17を染色液回収槽92
内へ供給するための染色液供給ポンプ124と、で構成
されている。
【0079】染色液タンク122には管路126の一端
が連通されており、他端は染色液回収槽92内に配設さ
れた広口管路82へ開口している。この管路126の途
中に染色液供給ポンプ124が配設されている。この染
色液供給ポンプ124は制御装置52へ接続されてお
り、作動のタイミングすなわち染色液17の補充時の作
動が制御されるようなっている。染色液17の補充量は
5〜100cc/m2(好ましくは10〜60cc/m2)に設
定されている。
【0080】染色液回収槽92内の底部にはヒータ88
が配設されており、図示しない電源と接続されて染色液
17を加熱するようになっている。この染色液17の温
度は15〜45℃(好ましくは20〜40℃)に設定さ
れている。又必要に応じて染色槽を増やすことが出来
る。
【0081】次に本実施例の作用を説明する。図示しな
い画像焼付け装置で画像が焼付けられた水なしPS版1
2は検出器86の上方を通過した後に現像部14内へ挿
入される。現像部14内へ挿入される水なしPS版12
の感光層へ光が照射された部分すなわち露光部分は硬化
してシリコーン層へ接着し、未露光部分は現像水18に
よって膨潤又は溶出可能な状態となっている。
【0082】この状態から、剥離爪222によって水な
しPS版12の表面を保護するためにラミネートされた
保護フイルムを剥離した後、水なしPS版12は現像部
14へ挿入され、現像部14の搬送ローラ対24に挟持
搬送されながら現像水18が表面へ塗布される。これに
よって水なしPS版12の未露光部分の感光層は膨潤し
てシリコーン層が剥がれ易くなる。
【0083】さらに水なしPS版12は搬送ローラ対2
6によって挟持搬送され、ブラシ30とローラ32との
間に挿入される。
【0084】ブラシローラ本体130は、モータ142
の駆動が歯付ベルト140によって伝達され、プーリー
144を介して回転している。この回転方向は、水なし
PS版12の搬送方向に対して順方向(図1の反時計周
り方向)に回転されているので、図4の想像線の如く、
ケラレが生じることはなく、図4の実線で示される如
く、円滑にブラシ134とローラ32との間に案内する
ことができる。
【0085】このブラシ134へも現像水18が供給さ
れており、水なしPS版12は現像水18を塗布されな
がら、ブラシ134によって表面が擦られ、現像水18
によってシリコーンゴム層が掻き取られる。
【0086】ここで、ブラシローラ本体130は、揺動
機構部146、176によって軸線方向に往復移動され
ている。すなわち、モータ172の駆動力がチェーン1
70を介してカムドラム164に伝わり、カムドラム1
64が回転される。
【0087】カムドラム164が回転すると、このカム
ドラム164のカム溝166に挿入されている案内ピン
162がカム溝166に沿って移動する。この移動によ
って、ホルダ148がシャフト158の軸線方向へ移動
するため、このホルダ148と一体移動されるブラシロ
ーラ本体130を揺動させることができる。
【0088】従って、ブラシローラ本体130は回転駆
動と共に揺動駆動されるため、水なしPS版12のブラ
ッシング効果を高めることができる。
【0089】これによって、水なしPS版12には未露
光部分のシリコーン層が除去される。
【0090】水なしPS版12の表面へ塗布された現像
水18の現像後の余剰の現像水18は、現像水回収槽2
2内へ落下して回収される。
【0091】さらにブラシ134によって未露光部分の
シリコーン層が掻き取られた水なしPS版12は搬送ロ
ーラ対28に挟持搬送されると共に現像水18が再度塗
布されて、水なしPS版12から現像水18が絞り取ら
れる。その後水なしPS版12は染色部16の搬送ロー
ラ対94間へ挿入される。
【0092】搬送ローラ対94による挟持搬送によっ
て、水なしPS版12は染色部16のブラシローラ10
0とローラ32との間に挿入され、ブラシ134が前記
現像部14と同様に水なしPS版12の搬送方向と同一
方向(図2の反時計回り方向)に回転しながら平行移動
されることにより、水なしPS版12は、均一に擦られ
る。
【0093】ここで、染色部16側のブラシローラ本体
130は、現像部14側のブラシローラ本体130の同
一駆動源(モータ142)によって同一方向(図1の反
時計方向)に回転され、かつ、揺動機構部176によっ
て揺動されている。
【0094】この両方のブラシローラ本体130を揺動
させることにより、揺動動作による振動、騒音が増大さ
れる。
【0095】そこで、本実施例では、各ブラシローラ本
体130の揺動周期の位相をずらし(図5参照)、各揺
動機構部146、176の振動、騒音のピークが一致し
ないようにしている。
【0096】これにより、振動、騒音が極端に増大され
るようなことがない。ブラシ134は、整流板104に
案内されて供給された染色液17を水なしPS版12の
上面へ塗布する。これによって未露光部の感光層に染色
液17が付着して染色される。
【0097】さらに水なしPS版12は搬送ローラ対9
6間に挿入され、搬送ローラ対96の上側のローラへ、
整流板106によって案内されて供給される染色液17
が表面へ塗布されながら染色液17が絞り取られて、ス
クイズされる。この染色は、現像処理した後の水なしP
S版12のシリコーン層がとり除かれた画像部を染色し
て検版性を向上させるために行う工程である。
【0098】画像部が染色された水なしPS版12は染
色部16から送り出された後に、搬送ローラ対98間へ
挿入され、表面に残っている染色液17がぬぐい取られ
る。この搬送ローラ対98はNBRゴム又はモルトンロ
ーラで形成されているので、染色液17のぬぐい取り性
が向上する。特に非画像部に染色液17が残っていると
シリコーンゴム層のインキ反撥力が低下するので、印刷
時に良好な画像を得ることが出来なくなるが、搬送ロー
ラ対98で染色液17を確実に表面から絞り取るので、
良好な画像を得ることができる。また、この後に水洗及
び乾燥工程を設けてもよい。
【0099】次に現像部14における現像水18の循
環、かす取り及び現像水18の補充について説明する。
【0100】〈循環〉図2に示されるように、現像水回
収槽22内の現像水18は、循環ポンプ44の作動によ
ってスプレーパイプ34、40、42へ送られ、現像部
14を搬送される水なしPS版12へ塗布される。水な
しPS版12の塗布後の余剰の現像水18は落下して、
現像水回収槽22内へ回収される。現像水回収槽22内
へ回収された現像水中には水なしPS版12の表面から
剥離したシリコーンゴム層等の現像かす18Aが混ざっ
ており、これらの現像かす18Aは、比重が現像水18
よりも軽いので、現像水回収槽22内で現像水18の表
層部に浮遊している。 〈かす取り〉この状態で、現像水回収槽22内の現像水
18はオーバーフロー槽62内へ下部隔壁22Aを乗り
越えて流れ込む。これによって現像水18の表層部に浮
遊している現像かす18Aは、オーバーフロー槽62内
へ流れ込んで、このオーバーフロー槽62内へ集積され
る。
【0101】フイルタ46が万一現像かす18Aによっ
て、目詰まりを生じると、管路38内を通過する現像水
18の循環流量が低下する。これを流量センサ50が検
出して、制御装置52へ検出結果を伝達する。制御装置
52は告知装置56を作動させて、フイルタ46が目詰
まりを生じていることを告知する。これによって操作員
は、フイルタ46を新規なものと交換する時期を知るこ
とができる。
【0102】さらに現像水回収槽22内へ現像水18を
補充すると、現像水回収槽22内の現像水18の液面高
さが上昇し、貫通孔64を越えて上昇するとオーバーフ
ロー槽62内の現像水18(表層部に現像かす18Aが
捕集されている)の液面の高さも上昇し、オーバーフロ
ー管70の上端部が水没する。
【0103】これによって、オーバーフロー槽62内の
現像水18は表層部(現像かす18Aが浮遊している)
からオーバーフロー管70を通って外方へ排出される。
【0104】この際に貫通孔64を形成している現像水
回収槽22の上部隔壁22Bは堰の役目をして、オーバ
ーフロー槽62内へ一旦捕集されたかすが、現像水18
の補充による現像水面の上昇によって現像水回収槽22
内へ拡散することがない。
【0105】このように、本実施例では、オーバーフロ
ー管70によって、現像かす18Aが、水の補充時に外
方へ排出されるので、フイルタの目詰まりが低減され、
長期に安定した現像処理をすることが出来る。さらに現
像水18の循環経路を分岐管路58と、管路48との2
系統とし、現像水18から現像かす18Aを取り除くこ
とが出来るので、現像水回収槽22、循環ポンプ44に
現像かす18Aが溜まることが無く、これらのメンテナ
ンスが容易となる。 〈現像水補充〉検出器86によって、現像部14内へ挿
入される水なしPS版12が検出され、処理量が検出さ
れる。
【0106】この検出結果に基づいて制御装置52は水
供給ポンプ78を作動させ、現像原液を現像水回収槽2
2内へ供給する。この補充は水なしPS版12の処理量
すなわち面積に応じて補充される。
【0107】この水の補充量は250〜2000cc/回
に設定されている。なお、現像水18の供給方法とし
て、0.1 リットル/ 分〜10リットル/ 分の範囲内で、処
理装置が稼働中、常時現像水18を供給し、オーバーフ
ローから排出させる方法もある。
【0108】次に染色部16の染色液17の補充につい
て説明する。染色部16へ挿入される水なしPS版12
の表面には現像水18が付着残存しており、この状態で
染色液17が塗布される。このため染色後に染色液回収
槽92に回収される染色液17中には現像水18が持ち
込まれ、染色液17が劣化する。また水なしPS版12
の染色処理量によって、染色液17は劣化する。このた
め検出器86による水なしPS版12の面積の検出結果
に基づいて、制御装置52は染色液供給ポンプ124を
作動させ染色液回収槽92内へ染色液17を供給する。
これによって染色液17の染色能力が低下することがな
く、長期に安定した染色処理が可能となる。
【0109】なお、本実施例では、カムドラム164に
設けられたカム溝166とホルダ148に取付けられた
案内ピン162とによってブラシローラ本体130を揺
動させるようにしたが、これに限らず様々なカム機構に
よって揺動させるようにしてもよい。
【0110】また、本実施例では、2本のブラシローラ
本体130を同一方向に回転させると共に揺動させ、こ
れによって生じる振動、騒音の防止のために位相差を設
けたが、各々のブラシローラ本体130を互いに逆方向
に回転させる場合でも、振動、騒音低減効果を得ること
ができる。
【0111】さらに、本実施例では位相制御手段をカム
溝166と案内ピン162とで構成し、これらの位置関
係によって位相差を設けたが、駆動源を独立してこの駆
動源を制御する電気信号で位相差を設ける等、他の位相
制御手段を用いてもよい。
【0112】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明に係る水なし
平版印刷版現像装置のブラッシング構造は、振動、騒音
を増大させることなく複数のブラシローラ本体を揺動さ
せることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る水なしPS版処理機の全体構成
を示す概略図である。
【図2】本発明に係る水なし平版印刷版現像装置の実施
例を示す概略構成図である。
【図3】ブラシローラの駆動系を示す分解斜視図であ
る。
【図4】ブラシローラとローラとの間に挿入される水な
しPS版の搬送状態を示す側面図である。
【図5】 カムローラに設けられたカム溝の展開図及び
このカム溝と対応する騒音、振動値の特性図である。
【符号の説明】
10 水なし平版印刷版現像装置 12 水なし平版印刷版(PS版) 30 ブラシ機構部(現像部側) 32 受け台 100 ブラシ機構部(染色部側) 130 ブラシローラ本体 142 モータ(回転駆動手段) 146 揺動機構部(現像部側) 148 ホルダ 162 案内ピン(位相制御手段) 164 カムドラム 166 カム溝(位相制御手段) 172 モータ(揺動駆動手段) 176 揺動機構部(染色部側)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水なし平版印刷版のインキ反撥層をブラ
    ッシングすることにより露光量に応じてインキ反撥層を
    剥離して現像する水なし平版印刷版現像装置のブラッシ
    ング構造であって、円筒状のベースにブラシ素材が植え
    付けられた少なくとも2本のブラシローラ本体と、前記
    各ブラシローラ本体を回転させる回転駆動手段と、前記
    各ブラシローラ本体を軸線方向に揺動させる揺動駆動手
    段と、前記揺動駆動手段による各ブラシローラ本体の揺
    動時の死点が一致しないように揺動周期の位相をずらす
    位相制御手段と、を有する水なし平版印刷版現像装置の
    ブラッシング構造。
JP3218594A 1991-08-29 1991-08-29 水なし平版印刷版現像装置のブラツシング構造 Pending JPH0553330A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6342798B1 (en) 1999-01-06 2002-01-29 Nec Corporation PLL circuit used temperature compensated VCO
CN103128066A (zh) * 2011-11-25 2013-06-05 虎丘影像科技(苏州)有限公司 一种印刷冲版机的毛刷
CN112958569A (zh) * 2020-05-26 2021-06-15 沈彬彬 一种食品包装袋清洗设备

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