JPH0566566A - 水なし平版印刷版の保護フイルム剥離装置 - Google Patents

水なし平版印刷版の保護フイルム剥離装置

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Publication number
JPH0566566A
JPH0566566A JP22747691A JP22747691A JPH0566566A JP H0566566 A JPH0566566 A JP H0566566A JP 22747691 A JP22747691 A JP 22747691A JP 22747691 A JP22747691 A JP 22747691A JP H0566566 A JPH0566566 A JP H0566566A
Authority
JP
Japan
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waterless
plate
printing plate
protective film
adhesive tape
Prior art date
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Pending
Application number
JP22747691A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideto Yamamoto
秀人 山本
Yoichiro Kenmochi
洋一郎 剱持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0566566A publication Critical patent/JPH0566566A/ja
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造でこの保護フィルムを自動的に剥
離し、排出する。 【構成】 剥離装置230のフレーム232には、押さ
え板240が駆動ロッド238に吊り下げ支持されてい
る。フレーム232の長手方向両端部には、それぞれホ
イール246、248が取付けられ、粘着テープ252
が巻き取られており、モータ254の駆動力でホイール
246からホイール248へと搬送される。ガイド板2
56上に水なしPS版12の先端が位置すると、押さえ
板240によって粘着テープ252が露光面上に密着さ
れ、再度離反位置に戻ると、粘着テープ252によって
保護フィルム136の先端部が水なしPS版12の本体
から剥離される。剥離ローラ258の後退及び水なしP
S版12の進行により、保護フィルム136が完全に剥
離されたのち、粘着テープ252が巻き取られる。粘着
テープ252がループ部262を通過する際に、貼付け
られた保護フィルム136が剥ぎ取られ、粘着テープ2
52から離脱され、排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水なし平版印刷版の露
光面に貼付けられた透明の保護フィルムを処理部への搬
入前に剥離するための水なし平版印刷版の保護フィルム
剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーン層をインキ反撥層とする水な
し平版印刷版(以下「水なしPS版」という)水なしP
S版については、特公昭44−23042号、特公昭4
6−16044号に記載された、基板上に光可溶性ある
いは光不溶化性感光層とシリコーンゴム層を積層した水
なしPS版や、特開昭48−94504号、特開昭50
−50102号に記載された、基板上に光接着性感光層
とシリコーンゴム層を積層した水なしPS版が提案され
ている。これらは、湿し水を用いることなくして数万枚
の印刷が可能である。
【0003】上記した水なしPS版はアルミ等の支持体
上に感光層及びシリコーンゴム層が積層され、これらの
上面は、保護フイルムがラミネートされて、表面が保護
されている。この水なしPS版へ画像を焼き付けると露
光量に応じて感光層は硬化して、よりシリコーンゴム層
に接着する。この状態で、現像液が表面に塗布されると
現像液によって、未露光部分及び露光量が少ない部分ほ
ど感光層が膨潤し、これをブラシローラによって擦るこ
とによりシリコーンゴム層を剥離する。すなわち、水な
しPS版は、搬送時に前記ブラシローラと受け部材との
間に挿入、挟持されて搬送され、順次露光面がブラッシ
ングされるようになっている。
【0004】ここで、水なしPS版の現像に使用する現
像液として、有機物を含まない処理液(以下、現像水と
いう)によって処理することが提案されている(特願平
3−95581号公報参照)。これは、PS版自体の品
質の向上から、有機物を含まなくても処理が可能となっ
たためである。
【0005】ところで、水なしPS版は前記保護フィル
ムが被覆された状態で露光されるが、処理のために現像
工程の前までに剥離しておく必要がある。このため、従
来では、オペレータの手作業によって保護シルムを剥離
し、その後、水なしPS版を手挿入又はシートオートフ
ィーダを用いて水なし平版印刷版処理装置(以下「水な
しPS版処理装置」という)へ挿入する。
【0006】シートオートフィーダを用いる場合は、積
層された水なしPS版の最上層から順に搬送し、現像処
理部の挿入口へ送り込むようになっており、このため、
水なしPS版を1枚1枚現像処理部の挿入口へセット必
要がない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如
く、保護フィルムを剥離した状態で積層された水なしP
S版の最上層の水なしPS版から順次処理装置の挿入口
に搬送する際に、搬送される水なしPS版の裏面と次層
の水なしPS版の露光面とが擦れ合い、露光面を傷つけ
ることがある。
【0008】この擦れによって露光面に傷がつき、処理
後の水なしPS版の画像品質に大きな影響を及ぼす原因
となっている。
【0009】このため、水なしPS版の搬送中に保護フ
ィルムを剥離する装置を設けることが提案されている
(特開昭61−103152号、同61−9352号、
同62−167176号、同62−167177号公報
参照)。これは、例えば粘着テープの粘着性テープを利
用して保護フィルムを剥がし、軸線が水なしPS版の幅
方向に沿って配設されローラ等へ剥がした保護フィルム
を巻取る構成となっている。
【0010】しかしながら、上記従来構造では、剥離の
ための構造が複雑であり、巻き取った保護フィルムを巻
取るためのローラ等のために設置スペースが大きくなる
という欠点がある。また、ローラ等には次々の保護フィ
ルムが巻き取られるため、定期的に排出する必要があ
る。
【0011】本発明は上記事実を考慮し、水なし平版印
刷版を処理部へ搬入する直前までは保護フィルムによっ
て水なし平版印刷版の露光面を保護すると共に簡単な構
造でこの保護フィルムを自動的に剥離し、排出すること
ができる水なし平版印刷版の保護フィルム剥離装置を得
ることが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、水なし平版印刷版の露光面に貼付けられた透明の保
護フィルムを処理部への搬入前に剥離するための水なし
平版印刷版の保護フィルム剥離装置であって、前記処理
部の上流側に設けられ水なし平版印刷版を現像部へ送り
込むフィーダ機構部と、前記フィーダ機構部によって搬
送される水なし平版印刷版の有無を検出する検出手段
と、前記検出手段で水なし平版印刷版を検出した場合に
作動され前記フィーダ機構による水なし平版印刷版の搬
送に応じて順次前記保護フィルムを水なし平版印刷版の
本体から剥離する剥離手段と、を有している。
【0013】請求項2に記載の発明は、駆動手段によっ
て処理部に搬入される水なし平版印刷版の露光面に貼付
けられた透明の保護フィルムを前記処理部への搬入前に
剥離するための水なし平版印刷版の保護フィルム剥離装
置であって、前記水なし平版印刷版の幅方向に沿って配
設され前記保護フィルムと粘着される粘着テープと、前
記粘着テープに対応して配置され粘着テープと水なし平
版印刷版とを離反位置から密着位置へ往復移動可能な押
さえ板と、前記水なし平版印刷版の有無を検出する検出
センサと、前記検出センサによって前記水なし平版印刷
版の先端が粘着テープと対応したときに前記押さえ板を
往復移動させ保護フィルムを水なし平版印刷版から剥離
させる剥離制御手段と、粘着テープに粘着された保護フ
ィルムを排出する排出手段と、を有している。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、検出手段によ
って水なし平版印刷版を検出すると、フィーダ機構部に
よる水なし平版印刷版の搬送に応じて剥離手段によって
保護フィルムを剥がす。このため、処理部へ送り込む直
前まで保護フィルムによって水なし平版印刷版の露光面
を保護することができる。また、水なし平版印刷版の搬
送に応じて順次保護フィルムを自動的に剥がすので、オ
ペレータによる保護フィルムの剥離作業を省くことがで
きる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、粘着テー
プを水なし平版印刷版の幅方向に沿って張っておき、検
出センサで水なし平版印刷版の先端がこの粘着テープと
対応されたことが検出された時点で、剥離制御手段によ
って押さえ板を往復移動させる。
【0016】押さえ板は往復移動されることによって、
粘着テープを一旦水なし平版印刷版の保護フィルムと密
着し、この保護フィルムを粘着された状態で水なし平版
印刷版から離反する。これにより、保護フィルムの先端
部を水なし平版印刷版から剥離することができる。この
状態で、水なし平版印刷版を搬送及び剥離ローラの後退
により、保護フィルムは剥がされながら処理部へ送りこ
まれる。
【0017】水なし平版印刷版から剥離された保護フィ
ルムは排出手段によって排出される。例えば、粘着テー
プを水なし平版印刷版の幅方向に移動させることによ
り、保護フィルムは水なし平版印刷版の搬送経路上から
退避させることができ、これと同時に新たな粘着テープ
を水なし平版印刷版の搬送経路上へ配置すれば、次の水
なし平版印刷版の保護フィルムの剥離を行うことができ
る。
【0018】
【実施例】図1には本実施例に係る水なし平版印刷版処
理機200の全体構成が示されている。図3及び図4に
は、本実施例に係るオートフィーダ132が示されてい
る。
【0019】オートフィーダ132は傾斜した載置台1
34へ水なしPS版12が多数枚重ねて縦方向に載置さ
れており、これらは離反持上部138によって順次水な
しPS版12を処理装置10へと送り込むようになって
いる。
【0020】ここで使用される水なしPS版12は、基
板上に、プライマー層、感光層、シリコーンゴム層が順
次積層され、その上に保護フィルム136が貼付けられ
ており、露光面が保護されている。この保護フィルム1
36は、後述する処理装置10に搬入される直前まで貼
付けられている。
【0021】載置台134はフレーム140の両側部に
突片142が(但し、図4には手前側の突片142が図
示省略されている。)、並びに下端部に支持片144が
それぞれ突出されており、支持片144へ水なしPS版
12の下端部を順次載置するようになっている。
【0022】フレーム140は、垂直線からの傾斜角が
約8°となっており、水なしPS版12は図4の右方向
から順次重合され、最上層が離反持上部138へと面す
るようになっている。
【0023】離反持上部138では両側部に一対の側板
148、150が立設されており、これらの側板14
8、150の下端部が底板152で連結されている。ま
た、これらの側板148、150は図4に示される如
く、その上端部が支軸154により、その下端部が支軸
156、158により連結され互いに平行となってい
る。
【0024】図3に示される如く、一対の側板148、
150の上端部には、剥離装置230のフレーム232
がブラケット234を介して掛け渡されている。
【0025】フレーム232の長手方向(水なしPS版
12の幅方向)中央部には、エアシリンダ236が取付
けられ、その駆動ロッド238は、フレーム232の下
方へ貫通されている。
【0026】フレーム232の下方には、押さえ板24
0が配設されており、この押さえ板240は、前記エア
シリンダ236の駆動ロッド238に吊り下げられた状
態で支持されている。
【0027】押さえ板240には、前記駆動ロッド23
8による支持点を中心に水なしPS版12の幅方向両端
部方向に均等に振り分けられた位置に案内軸242が取
付けられており、フレーム232に設けられた円孔24
4に軸支されている。これにより、押さえ板240は、
エアシリンダ236の駆動ロッド238の伸縮に応じて
図4の上下方向に移動可能とされ、その際に駆動ロッド
238の中心とする回転は阻止されている。
【0028】フレーム232の長手方向両端部には、そ
れぞれホイール246、248が軸250介して取付け
られている。一方のホイール246(図3の手前側)に
は、粘着テープ252が巻き取られて収容されている。
ホイール246の粘着テープ252は、最上層から引き
出されて、前記押さえ板240の下方を通過して他方の
ホイール248へと至っている。
【0029】この他方のホイール248の外周には粘着
テープ252の先端が固定されている。また、この他方
のホイール248の軸250はモータ254の回転軸と
連結されており、モータ254の駆動力で粘着テープ2
52は、一方のホイール246から他方のホイール24
8へと搬送される。
【0030】押さえ板240の下方における水なしPS
版12の搬送経路よりも下側には、ガイド板256が設
けられている。このガイド板256上に水なしPS版1
2の先端が位置すると、エアシリンダ236が駆動さ
れ、押さえ板240によって粘着テープ252が水なし
PS版12の露光面上に密着されるようになっている。
【0031】水なしPS版12の露光面には、前述の如
く、保護フィルム136が貼付けられており、押さえ板
240が水なしPS版12の保護フィルム136の面に
密着され、再度離反位置に戻ると、粘着テープ252に
よって保護フィルム136の先端が水なしPS版12の
本体から剥離される構成である。
【0032】側板148、150の対向面からは支柱1
60がそれぞれ突出されており、これらの支柱160の
先端部には内ガイド板162がそれぞれ固着されてい
る。
【0033】このため、これらの内ガイド板162は一
対の側板148、150とそれぞれ平行となっており、
これらの内ガイド板162間は複数の支軸164で連結
されている。
【0034】これらの支軸164にはそれぞれ一定間隔
で複数個のガイドリング166が軸支されている。これ
らのガイドリング166は載置台134から離反された
水なしPS版12を支持するためのものであり、図4に
示される如く、下方の支軸164へ軸支されるガイドリ
ング166上方の支軸164へ軸支されるガイドリング
166にかけて次第に載置台134から離れており、載
置台134から離反された水なしPS版12を載置台1
34への支持角度とは垂直軸に対して逆の支持角度で支
えるようになっている。
【0035】前記複数本の支軸164には支持板168
が取付けられており、これらの支持板168にはガイド
リング166の一部を載置台134側へ突出されるため
の切欠172が複数個形成されている。
【0036】複数本の支軸164のうちの最上部から2
個目と3個目の間の支軸164の間には、側板148、
150間へ回転軸174が平行に軸支されており、スプ
ロケットホイル176が固着されている。
【0037】これらのスプロケットホイル176は内ガ
イド板162の上方に配置されており、それぞれ内側チ
ェーン180が巻掛けられている。この内側チェーン1
80は、内ガイド板162の下端付近に設けられた支軸
158に対し回転角自在に設けられたスプロケットホイ
ル182へ他の一部が巻掛けられており、これらのスプ
ロケットホイル176とスプロケットホイル182との
間では内ガイド板162の表面に沿って移動するように
なっている。
【0038】この内側チェーン180は載置台であるフ
ック184の長手方向端部が固定されている。このフッ
ク184は図4に示される如く、側面形状がV字型であ
り、その一辺の長手方向端部が内側チェーン180へ固
着され、他一辺が載置台134方向へ向けて延長されて
おり、載置台134へ設置される複数枚の水なしPS版
12のうちの最上層の水なしPS版12の下端部を収容
するようになっている。
【0039】また、回転軸174にはモータ186が取
付けられており、回転軸174を図4の時計方向及び反
時計方向に回転できるようになっている。従って、フッ
ク184はスプロケットホイル182の図4の反時計方
向の回転により、フック184に下端部が載置された水
なしPS版12を持ち上げてガイドリング166の回転
で案内させながら現像装置10方向へと送り出すことが
できるようになっている。
【0040】このフック184の移動はスプロケットホ
イル182付近に取付けられた上限リミットスイッチ1
78A及びスプロケットホイル176付近に取付けられ
た下限リミットスイッチ178Bによって制限されるよ
うになっている。
【0041】側板148、150と内ガイド板162と
の間の支軸154にスプロケットホイル190、支軸1
58にスプロケットホイル192が、さらに支軸156
へスプロケットホイル194が取付けられ、外側チェー
ン196がそれぞれ巻掛けられている。これらの外側チ
ェーン196は支軸158へ連結されるモータ198の
駆動力を受けて、図4の時計方向及び反時計方向に回転
できるようになっている。
【0042】これらの外側チェーン196は支軸154
と支軸158との間に配置される外ガイド板200によ
って案内されるようになっている。これらの外ガイド板
200は支軸158の上方へ内側チェーン180と平行
状態で延長され、内側チェーン180よりも上部では円
弧状に屈曲してその延長線がスプロケットホイル190
のピッチ円の接線を構成するようになっている。
【0043】さらに、外側チェーン196間には複数本
の連結軸202が掛け渡されており、これらの連結軸2
02の中間部にはガイドリング204が等間隔で軸支さ
れている。
【0044】従って、これらのガイドリング204は水
なしPS版184の下端部がフック184へ搭載された
状態で図4の反時計方向に回転されると、この水なしP
S版12の中間部を載置台134から引き離して離反さ
せつつ、ガイドリング166上へと移すようになってい
る。
【0045】このときの移動方向先端のガイドリング2
04は、前記押さえ板240よりも下流側へ至るように
なっている。この移動方向先端のガイドリング204に
は小径の剥離ローラ258が隣接配置されている。
【0046】外側チェーン196は、水なしPS版12
がガイドリング166上に移されると、図4の時計方向
に回転され、元の位置の戻るように制御されるが、この
ときの移動方向後端のガイドリング204(剥離ローラ
258が隣接配置されたガイドリング204)は、押さ
え板240の往復駆動により粘着テープ252に貼付け
られた保護フィルム136と保護フィルム136が剥離
された水なしPS版12の本体との間に位置することに
なる。このため、外側チェーン196の図4の時計方向
の回転に応じて、順次保護フィルム136が剥離される
ことになる。
【0047】なお、フック184の一部にはガイドリン
グ204が通過するための切欠184Aが形成されてい
る。
【0048】これらの外側チェーン196のストローク
を制御するために、スプロケットホイル190付近に上
限リミットスイチ206が、スプロケットホイル192
付近に下限リミットスイッチ208が配置されている。
【0049】図4の反時計方向に移動する外側チェーン
196に取付けられた最先端及びその次の連結軸202
(最先端の連結軸を202Aで示す)には、図示しない
ステーが掛け渡され、このステーに先端検出センサ21
0が取付けられている。この先端検出スイッチ210
は、反射型の光学式センサで、載置台134から離反持
上部138へ移された水なしPS版12の先端を検知で
きるようになっている。
【0050】スプロケットホイル190に隣接して処理
装置10の一部を構成する一対の搬送ローラ266、2
67が配置されており、離反持上部138に沿って上昇
され、保護フィルム136が剥離された水なしPS版1
2の先端部を挟持して処理装置10内へと送り込むよう
になっている。このためこれらの搬送ローラ266、2
67は現像装置10内における搬送速度同一の周速度を
有している。
【0051】側板148、150間の下方部には吸着盤
移動手段216が設けられている。この吸着盤移動手段
216には一対の吸着盤218、220が配置されて水
なしPS版12の吸着用となっている。これらの吸着盤
218、220は図示しない支軸の先端へ取付けられ、
図示しない負圧源からの負圧力が伝達されてその負圧力
で水なしPS版を吸着できるようになっている。
【0052】外側チェーン196の回動に伴ってによっ
て水なしPS版12から剥離された保護フィルム136
は、モータ254の駆動によって他方のホイール248
に巻き取られる粘着テープ252と共に水なしPS版1
2の搬送経路上から退避されるようになっている。
【0053】ここで、他方ホイール248の近傍の粘着
テープ252は、フレーム232に取付けられたレバー
260の角形のループ部262に挿通されている。この
ため、粘着テープ252がこのループ部262を通過す
る際に、貼付けられた保護フィルム136が剥ぎ取ら
れ、粘着テープ252から離脱され、排出されるように
なっている。
【0054】図2には処理装置10が示されている。こ
の水なし平版印刷版処理装置10は現像部14と染色部
16からなり、水なしPS版12を現像処理した後に、
検版作業を容易にするための染色処理を行う装置であ
る。
【0055】染色部16で使用される染色液17として
は、クリスタルバイオレツト、アストラゾンレツド等を
含む染色液17が用いられている。
【0056】現像部14の現像槽本体20は、上方に向
けて開口し、底部が逆山形状に形成されて底部中央部に
現像水回収槽22が形成されている。現像水回収槽22
内には現像水18が収容される。
【0057】現像水18は、前述したように、その成分
に有機物が含まれておらず、水道水等の水を適用するこ
とができる。また、水に消泡剤を混ぜて循環時の泡の発
生を防止したり、キレート剤を入れることにより、水の
硬度を調整するようにしてもよい。さらに、防腐剤を入
れることにより、循環利用の使用回数を増加させてもよ
い。防腐剤と同等の効果を得るものとして、オゾン発生
装置を装着してもよい。
【0058】現像槽本体20の上部には、水なしPS版
12の入側から順に搬送ローラ対24、26、28が配
置されている。搬送ローラ対24、26、28は、図示
しないラツク側板に支持され、図示しない駆動手段の駆
動力が伝達されて回転し、水なしPS版12を図2矢印
A方向へ挟持搬送するようになっている。
【0059】搬送ローラ対24の上側ローラには、スク
イズバー25が接触されている。このスクイズバー25
は、他の搬送ローラ対26、28にも設けてもよい。
【0060】搬送ローラ対28は、現像部14内の水な
しPS版12の搬送経路の最後部に配置されて水なしP
S版12から現像水18を絞り取るスクイズローラの役
目を有している。
【0061】搬送ローラ対26と搬送ローラ対28との
間にはブラシローラ30が配置されている。このブラシ
ローラ30は、搬送される水なしPS版12の版面上を
擦ることによって版面上の未露光部のシリコーン層を掻
き取るためのものである。ブラシローラ30は、円筒部
材の外周にブラシが植え付けられて形成されている。
【0062】ブラシローラ30の下部にはローラ32が
配置されている。水なしPS版12が通過する際は、こ
のローラ32とブラシローラ30とに水なしPS版12
が挟持されながら、ブラシローラ30のブラシ134に
よって表面が擦られて、未露光部のシリコーン層が確実
に掻取られるようになっている。
【0063】搬送ローラ対24の上方にはスプレーパイ
プ34が配置されている。このスプレーパイプ34に
は、搬送ローラ対24の上側のローラに対向して吐出口
34Aが軸方向に沿って適当な間隔で設けられている。
このスプレーパイプ34はバルブ36を介して管路38
で後述する現像水供給装置と連通されている。これによ
ってスプレーパイプ34へは現像水18が送りこまれ、
搬送ローラ対24の上側のローラへ現像水18を吐出し
て、水なしPS版12上へ現像水18が塗布されるよう
になっている。
【0064】また搬送ローラ対26と搬送ローラ対28
との間にもスプレーパイプ40、42が配置されてい
る。スプレーパイプ40はブラシローラ30と搬送ロー
ラ対26との間に配置されており、前記スプレーパイプ
34と同様に吐出口40Aが形成されている。スプレー
パイプ40の吐出口40Aはブラシローラ30に対向し
て設けられている。このスプレーパイプ40もスプレー
パイプ34と同様にバルブ36を介して管路38から分
岐している管路で後述する現像水供給装置と連通されて
いる。これによってスプレーパイプ40へは現像水18
が送りこまれ、ブラシローラ30へ現像水18を吐出
し、供給するようになっている。
【0065】またスプレーパイプ42は、搬送ローラ対
28の上側のローラに対向して、吐出口42Aが形成さ
れている。このスプレーパイプ42もバルブ36を介し
て管路38から分岐している管路で後述する現像水供給
装置と連通されている。これによってスプレーパイプ4
0へ現像水18が送りこまれ、搬送ローラ対28の上側
のローラへ現像水18を吐出するようになっている。
【0066】搬送ローラ対26からブラシローラ30の
上部に掛けて、断面形状が略コ字状のカバー39が配置
されている。このカバー39はブラシ134による現像
水18の他への飛散を防止している。
【0067】現像水供給装置は循環ポンプ44と、フイ
ルタ46と、循環ポンプ44と現像水回収槽22とを連
通する管路48で構成されている。
【0068】循環ポンプ44は流量可変型のポンプで、
制御装置52と接続されて、その吐出流量が制御され
る。循環ポンプ44の吐出口側へ管路38が連通され、
吸い込み口側には管路48の一端が連通されている。管
路48の他端は途中にバルブ55を介して現像水回収槽
22の底部と連通されている。この循環ポンプ44の作
動によって、現像水回収槽22内の現像水18が管路4
8を通って、循環ポンプ44に吸い込まれ、管路38を
通ってスプレーパイプ34、40、42へ送られるよう
になっている。
【0069】管路38の途中には流量センサ50が配設
されており、管路38内を通過する現像水18の流量を
検出するようになっている。この流量センサ50は制御
装置52と接続されており、現像水18の流量検出結果
を伝達するようになっている。この流量センサ50は一
般的な流量計を用いることが出来るが、装置を小型化す
るためには回転式のものが好ましい。
【0070】管路48の途中にフイルタ46が配設され
ており、管路48内を通る現像水中のかす(主に水なし
PS版12の表面から擦り取ったシリコーン層からなる
現像かす18A)を濾過するようになっている。
【0071】制御装置52には告知装置56が接続され
ており、管路38内を通過する現像水18の流量が所定
流量以下になるとフイルタ46の交換時期を告知するよ
うになっている。これによってフイルタの交換がなされ
る。このフイルタの網目は10μ〜500μ(好ましく
は50μ〜300μ)のものが使用されている。
【0072】管路48の途中から分岐管路58が分岐し
ており、バルブ60を介して捕集槽であるオーバーフロ
ー槽62と連通されている。オーバーフロー槽62は現
像水回収槽22の側部に配設されており、現像水回収槽
22の隔壁に設けられ、現像水面に沿う長孔64によっ
て現像水回収槽22と連通されている。これによって現
像水回収槽22内の現像水18の表層部が、現像水回収
槽22の下部隔壁22Aの上端部を乗り越えてオーバー
フロー槽62内へ流れ込むようになっている。オバーフ
ロー槽62内への現像水18のオーバーフロー流量は、
全循環量の1/10〜2/3(好ましくは1/3〜1/
2)とされている。
【0073】また上部隔壁22Bは、後述する現像水補
充装置によって現像水18が補充され、現像水18の液
面が上昇した場合に、オーバーフロー槽62内に一旦捕
集された現像かす18Aが現像水回収槽22内へ広がら
ないようにしている。
【0074】オーバーフロー槽62は上方が開口されて
開口部が形成され、蓋66で開閉されるようになってお
り、オバーフロー槽62内のメンテナンス時には開口部
から取り外されるようになっている。またオーバーフロ
ー槽62の側壁68の下部を貫通して分岐管路58が連
通されており、循環ポンプ44の作動によってオーバー
フロー槽62内の現像水18が吸引されるようになって
いる。
【0075】循環ポンプ44の吸引によって現像水回収
槽22内現像水18の表層部がオーバーフロー槽62内
へ流れ込み、現像水回収槽22内の現像水18に浮遊し
ている現像かす18Aがオーバーフロー槽62内へ流れ
込んで、現像かす18Aが捕集される。
【0076】この場合水なしPS版12の表面にはイン
キ反撥用としてシリコーンゴム層が積層されており、こ
の未露光部のシリコーンゴム層はブラシローラ30によ
って掻き取られると、現像かす18Aとなって余剰の現
像水18と共に現像水回収槽22内へ回収される。現像
水回収槽22内の現像水中では、現像かす18Aは比重
が現像水18より低いため現像水18の表層部へ浮遊す
る。
【0077】また下部隔壁22Aは現像水回収槽22内
の表層の現像かす18Aがオーバーフロー槽62内へ流
れ込み捕集するためのいわゆる堰の役目をしている。ま
た後述する現像水18の補充によって、オーバーフロー
槽62内の現像水18の液面が上昇したときには、上部
隔壁22Bは、一旦捕集された現像かす18Aが現像水
回収槽22内へ広がらないように堰の役目をしている。
【0078】また、オーバーフロー槽62内にはオーバ
ーフロー管70が配設されている。オーバーフロ管70
の上端部は、現像水回収槽22上部隔壁22Bの下端部
より高く設定されている。このため、後述する現像水補
充装置によって現像水18が補充されて、現像水回収槽
22内の現像水18の液面が上昇すると水没し、オーバ
ーフロ槽62内の現像水18の表層部が、現像かす18
Aと共にオーバーフロー管70によって外方へ流れ出す
ようになっている。
【0079】現像水補充装置は、水が収容された水タン
ク74と、水を現像水回収槽22内へ供給するための水
供給ポンプ78とで構成されている。水供給ポンプ78
で現像水回収槽22へと送られた水は、受け皿82へと
送り込まれる。受け皿82は、筒状で水は下端部開口か
ら排出される。
【0080】制御装置52には、現像部14の入り側に
配設されて、水なしPS版12の通過量すなわち処理量
(水なしPS版12の面積)を検出する検出器86が接
続されており、処理量を制御装置52へ供給するように
なっている。この検出器86は光電管を水なしPS版1
2の幅方向に沿って複数個配置し、水なしPS版12が
検出器86の上部を通過する時間を計測することによっ
て、版面上の面積を検出しても良く、水なしPS版12
の幅方向の長さを予め装置に入力しておき、1個の光電
管で長さを検出することによって面積を算出しても良
い。
【0081】また現像水回収槽22内の底部にはヒータ
88が配置されている。このヒータ88は図示しない電
源と接続されて、現像水18を加熱するようになってい
る。このヒータ88によって現像水18の温度は15°
C〜60°C(好ましくは25°C〜50°C)に設定
されている。
【0082】また本装置における現像時間は、10秒〜
3分(好ましくは30秒〜2分)に設定されており、染
色時間は、5秒〜1分(好ましくは10秒〜30秒)に
設定されている。又、必要に応じて現像槽を追加するこ
とが出来る。
【0083】次に染色部16について説明する。染色部
16の染色槽本体90は現像槽本体20と同様に上方に
向けて開口し、底部が逆山形状に形成されて底部中央部
に染色液回収槽92が形成されている。染色液回収槽9
2内には染色液17が収容される。染色液回収槽92内
にはオーバーフロー管91が配置されている。このオー
バーフロー管91の上端は染色液回収槽92内の上部に
位置しており、下端は、染色液回収槽92の底部を貫通
して外方に突出している。このオーバーフロー管91
は、後述する染色液補充装置による染色液17の補充に
よって、染色液回収槽92内の液面が上昇して、オーバ
ーフロー管91の上端を越えると染色液17を染色液回
収槽92内から外方へ排出し、染色液17の液面高さを
設定している。
【0084】染色槽本体90の上部には、水なしPS版
12の搬送方向に沿って、染色槽本体90への入側から
順次搬送ローラ対94、96が配置されている。搬送ロ
ーラ対94、96、は、図示しないラツク側板に支持さ
れ、図示しない駆動手段の駆動力が伝達されて回転し、
水なしPS版12を挟持搬送するようになっている。こ
れらの搬送ローラ対94、96は一般的なゴム材質で成
形されており、搬送する水なしPS版12の表面を傷付
けないようになっている。
【0085】また、搬送ローラ対94の上側のローラに
は、ブレード95の先端部が接触されている。これによ
り、搬送ローラ対94に付着した現像かすがブレード9
5によってかき取られ、搬送ローラ対94の表面の円滑
性を保持している。なお、このブレードは、搬送ローラ
対96にも設けてもよい。
【0086】染色槽本体90の、水なしPS版12の搬
送方向下流側には搬送ローラ対98が配置されている。
この搬送ローラ対98は、ロール材質がNBRゴム(ニ
トリルブタジエンラバー)又はモルトンローラ等で形成
されており、染色液17の拭き取り性が向上されてい
る。
【0087】搬送ローラ対94と搬送ローラ対96との
間には前記現像部14に設けられたブラシローラ30と
同一構造のブラシローラ100が配置されている。この
ブラシローラ100は、搬送される水なしPS版12の
版面上を擦ることによって版面上の非画像部のシリコー
ン層の残部を掻き取ると共に染色液で感光層を染色する
ためのものである。
【0088】このブラシローラ100の下部にはローラ
32が配置されている。このため水なしPS版12が通
過する際は、ブラシローラ100とローラ32との間に
挟持されながら搬送され、ブラシローラ100によって
表面へ染色液17が塗布されるようになっている。
【0089】ブラシローラ100の上部には、スプレー
パイプ104が配設されている。このスプレーパイプ1
04は略コ字状の整流板106で囲まれている。この整
流板106に対向して、スプレーパイプ104には吐出
口104Aが軸方向に沿って適当数形成されている。
【0090】このスプレーパイプ104はバルブ108
を介して管路110で後述する染色液供給装置と連通さ
れている。これによってスプレーパイプ104へは染色
液17が送りこまれ、整流板106へ向けて吐出され、
整流板106に案内されてブラシローラ100へ染色液
17が供給される。このとき染色液17は整流板106
の板上を流下しながら広がり、ブラシローラ100上へ
均一に供給される。
【0091】ブラシローラ100と搬送ローラ対96と
の間で搬送ローラ対96側にもスプレーパイプ112が
配設されている。このスプレーパイプ112もスプレー
パイプ104と同様に略コ字状の整流板106で囲われ
ている。このスプレーパイプ112は吐出口112A
が、整流板106に対向して軸方向に沿って適当数設け
られている。スプレーパイプ112はスプレーパイプ1
04と同様にバルブ108を介して管路110で後述す
る染色液供給装置と連通されている。これによってスプ
レーパイプ112へは染色液17が送りこまれ、整流板
106へ向けて吐出され案内されて搬送ローラ対96の
上側ローラへ染色液17が供給されるようになってい
る。このとき染色液17は整流板106の板上を流下し
ながら広がり、搬送ローラ対96へ均一に供給される。
【0092】ブラシローラ100と搬送ローラ対96の
上方には断面形状が略コ字状のカバー107が配置され
ている。このカバー107はブラシローラ100による
染色液17の他への飛散を防止している。
【0093】染色液供給装置は循環ポンプ114と、フ
イルタ116と、循環ポンプ114と染色液回収槽92
とを連通する管路118で構成されている。循環ポンプ
114の吐出口側へ管路110が連通され、吸い込み口
側には管路118の一端が連通されている。管路118
の他端は染色液回収槽92の底部と連通されている。こ
の循環ポンプ114の作動によって、染色液回収槽92
内の染色液17が管路118を通って、循環ポンプ11
4に吸い込まれ、管路110を通ってスプレーパイプ1
04、112へ送られるようになっている。
【0094】管路118の途中にフイルタ116が配設
されており、管路118内を通る染色液中のかす(主に
現像部14より持ち込まれた水なしPS版12の表面か
ら擦り取られたシリコーン層からのかす)を除去するよ
うになっている。
【0095】染色液補充装置は染色液17が収容された
染色液タンク122と、染色液17を染色液回収槽92
内へ供給するための染色液供給ポンプ124と、で構成
されている。
【0096】染色液タンク122には管路126の一端
が連通されており、他端は染色液回収槽92内に配設さ
れた広口管路82へ開口している。この管路126の途
中に染色液供給ポンプ124が配設されている。この染
色液供給ポンプ124は制御装置52へ接続されてお
り、作動のタイミングすなわち染色液17の補充時の作
動が制御されるようなっている。染色液17の補充量は
5〜100cc/m2(好ましくは10〜60cc/m2)に設
定されている。
【0097】染色液回収槽92内の底部にはヒータ88
が配設されており、図示しない電源と接続されて染色液
17を加熱するようになっている。この染色液17の温
度は15〜45℃(好ましくは20〜40℃)に設定さ
れている。又必要に応じて染色槽を増やすことが出来
る。
【0098】処理装置10によって現像処理された水な
しPS版12は、水洗乾燥装置270を経て排出口に設
けられた、オートスタッカ272へと案内される。
【0099】オートスタッカ272は、略V字形状とさ
れており、排出口から排出された水なしPS版12が図
1の右側側壁274に寄り掛かるように配置される。こ
の状態で、この右側側壁274が下端部を中心に回動す
ることにより、水なしPS版12が図1の左側側壁27
6に寄り掛かるように層状にストックされる構成であ
る。
【0100】次に本実施例の作用を説明する。オートフ
ィーダ132では、吸着盤218、220が図3の右方
向へと突出し、載置台134上の最上層に載置された水
なしPS版12(1枚目)の下端部付近を吸着する。吸
着後は吸着盤218、220が図3の左方向へ復帰し、
フック184の上方でその負圧力を解除させる。これに
より最上層の水なしPS版12はその下端部がフック1
84内へと落下する。
【0101】フック184内で版を検出すると、モータ
198が駆動され、外側チェーン196が図4の反時計
方向に回転する。そして下端部がフック184内へ収容
された最上層の水なしPS版12はガイドリング204
が順次上昇することにより、水なしPS版12の中間部
が下部から上部にかけて次第に載置台134から離され
て離反持上部138の上部へと移され水なしPS版12
の片方面側が複数のガイドリング166上へと当たる。
【0102】先端のガイドリング204に案内される先
端検出センサ210が水なしPS版12の片方面側に沿
って上昇し水なしPS版12の上端部を検出すると、モ
ータ186も駆動され内側チェーン180が外側チェー
ン196と共に同速度で図4の反時計方向に回転する。
【0103】これによって、フック184が上昇し、水
なしPS版12を持ち上げる。このため、先端のガイド
リング204はガイドリング166との間に水なしPS
版12の上端部を挟持しつつ外ガイド板200に沿って
水なしPS版12の上端部を次第に水平方向に屈曲させ
処理装置10の搬送ローラ266、267間へと送り出
す。
【0104】このとき、水なしPS版12の先端部が押
さえ板240よりも下流側に至った時点で搬送は一旦停
止され、押さえ板240がエアシリンダ236の駆動ロ
ッド238の駆動によって下降する。これにより、押さ
え板240の下方に配置されている粘着テープ252が
水なしPS版12の保護フィルム136の表面に密着す
る(図5参照)。
【0105】エアシリンダ236の駆動ロッド238の
駆動によって、押さえ板240を引き上げると、粘着テ
ープ252には、保護フィルム136のみが粘着された
状態となり、水なしPS版12の先端部の保護フィルム
136が本体から剥離される(図6参照)。この状態
で、外側チェーン196が図4の時計方向に回転される
と、移動方向後端のガイドリング204及び剥離ローラ
258が水なしPS版12よりも下流側に位置している
ため、水なしPS版12の本体と剥離された保護フィル
ム136との間を移動されることになる。このため、外
側チェーン196の図4の時計方向の回転に応じたガイ
ドリング204の逆転に応じて、順次保護フィルム13
6が剥離される(図7参照)。
【0106】これと同時に水なしPS版12の搬送が再
開され、先端部が搬送ローラ266、267へ挟持され
ると、モータ186は逆転し、内側チェーン180を図
4の時計方向に回転させフック184が図4の図示状態
となって停止する。
【0107】また、モータ254の駆動によって他方の
ホイール248に粘着テープ252が巻き取られると、
この粘着テープ252に粘着された保護フィルム136
を水なしPS版12の搬送経路から退避させることがで
きる。
【0108】退避された保護フィルム136は、粘着テ
ープ252がレバー260のループ部262を通過する
ことによって、粘着テープ252から剥ぎ取られ、排出
されるので、粘着テープ252は他方のホイール248
に円滑に巻き取られる(図8参照)。
【0109】現像部14内へ挿入される水なしPS版1
2の感光層へ光が照射された部分すなわち露光部分は硬
化してシリコーン層へ接着し、未露光部分は現像水18
によって膨潤又は溶出可能な状態となっている。
【0110】現像部14では、搬送ローラ対24に挟持
搬送されながら現像水18が表面へ塗布される。これに
よって水なしPS版12の未露光部分の感光層は膨潤し
てシリコーン層が剥がれ易くなる。
【0111】さらに水なしPS版12は搬送ローラ対2
6によって挟持搬送され、ブラシローラ30とローラ3
2との間へと搬送され、これらに挟持される。
【0112】このとき、ブラシローラ30の下部に配設
される受け部材がローラ32であるので、水なしPS版
12は、ブラシローラ30が回転していなくてもローラ
32が回転することにより、円滑にブラシローラ30と
ローラ32との間に挿入される。
【0113】これにより、水なしPS版12は、ブラシ
ローラ30によってブラシングされる。このブラシロー
ラ30へも現像水18が供給されており、水なしPS版
12は現像水18を塗布されながら、ブラシローラ30
によって表面が擦られ、現像水18によってシリコーン
ゴム層が掻き取られる。これによって水なしPS版12
には露光部分に相当する、感光層、シリコーン層が残
り、ポジ画像が形成される。
【0114】水なしPS版12の表面へ塗布された現像
水18の現像後の余剰の現像水18は、現像水回収槽2
2内へ落下して回収される。
【0115】ブラシローラ30によって未露光部分のシ
リコーン層が掻き取られた水なしPS版12は、搬送ロ
ーラ対28に挟持搬送されると共に現像水18が再度塗
布されて、水なしPS版12から現像水18が絞り取ら
れる。その後水なしPS版12は染色部16の搬送ロー
ラ対94間へ挿入される。
【0116】搬送ローラ対94による挟持搬送によっ
て、水なしPS版12はブラシローラ100とローラ3
2との間に挿入され、ブラシローラ100が回転される
ことにより、水なしPS版12は擦られる。
【0117】このブラシローラ100は、整流板104
に案内されて供給された染色液17を水なしPS版12
の上面へ塗布する。これによって感光層すなわち未露光
部に染色液17が付着して染色される。
【0118】さらに水なしPS版12は搬送ローラ対9
6間に挿入され、搬送ローラ対96の上側のローラへ、
整流板106によって案内されて供給される染色液17
が表面へ塗布されながら染色液17が絞り取られて、ス
クイズされる。この染色は、現像処理した後の水なしP
S版12の画像部と非画像部とを見分け易くするための
工程で、検版作業のために行う工程である。
【0119】画像部が染色された水なしPS版12は染
色部16から送り出された後に、搬送ローラ対98間へ
挿入され、表面に残っている染色液17がぬぐい取られ
る。この搬送ローラ対98はNBRゴム又はモルトンロ
ーラで形成されているので、染色液17のぬぐい取り性
が向上する。特に非画像部に染色液17が残っていると
シリコーンゴム層のインキ反撥力が低下するので、印刷
時に良好な画像を得ることが出来なくなるが、搬送ロー
ラ対98で染色液17を確実に表面から絞り取るので、
良好な画像を得ることができる。また、この後に水洗及
び乾燥工程を設けてもよい。
【0120】次に現像部14における現像水18の循
環、かす取り及び現像水18の補充について説明する。
【0121】〈循環〉図2に示されるように、現像水回
収槽22内の現像水18は、循環ポンプ44の作動によ
ってスプレーパイプ34、40、42へ送られ、現像部
14を搬送される水なしPS版12へ塗布される。水な
しPS版12の塗布後の余剰の現像水18は落下して、
現像水回収槽22内へ回収される。現像水回収槽22内
へ回収された現像水中には水なしPS版12の表面から
剥離した、シリコーンゴム層等の現像かす18Aが混ざ
っており、これらの現像かす18Aは、比重が現像水1
8よりも軽いので、現像水回収槽22内で現像水18の
表層部に浮遊している。 〈かす取り〉この状態で、現像水回収槽22内の現像水
18はオーバーフロー槽62内へ下部隔壁22Aを乗り
越えて流れ込む。これによって現像水18の表層部に浮
遊している現像かす18Aは、オーバーフロー槽62内
へ流れ込んで、このオーバーフロー槽62内へ集積され
る。
【0122】フイルタ46が万一現像かす18Aによっ
て、目詰まりを生じると、管路38内を通過する現像水
18の循環流量が低下する。これを流量センサ50が検
出して、制御装置52へ検出結果を伝達する。制御装置
52は告知装置56を作動させて、フイルタ46が目詰
まりを生じていることを告知する。これによって操作員
は、フイルタ46を新規なものと交換する時期を知るこ
とができる。
【0123】さらに現像水回収槽22内へ現像水18を
補充すると、現像水回収槽22内の現像水18の液面高
さが上昇し、貫通孔64を越えて上昇するとオーバーフ
ロー槽62内の現像水18(表層部に現像かす18Aが
捕集されている)の液面の高さも上昇し、オーバーフロ
ー管70の上端部が水没する。
【0124】これによって、オーバーフロー槽62内の
現像水18は表層部(現像かす18Aが浮遊している)
からオーバーフロー管70を通って外方へ排出される。
【0125】この際に貫通孔64を形成している現像水
回収槽22の上部隔壁22Bは堰の役目をして、オーバ
ーフロー槽62内へ一旦捕集されたかすが、現像水18
の補充による現像水面の上昇によって現像水回収槽22
内へ拡散することがない。
【0126】このように、本実施例では、オーバーフロ
ー管70によって、現像かす18Aが、水の補充時に外
方へ排出されるので、フイルタの目詰まりが低減され、
長期に安定した現像処理をすることが出来る。さらに現
像水18の循環経路を分岐管路58と、管路48との2
系統とし、現像水18から現像かす18Aを取り除くこ
とが出来るので、現像水回収槽22、循環ポンプ44に
現像かす18Aが溜まることが無く、これらのメンテナ
ンスが容易となる。 〈現像水補充〉検出器86によって、現像部14内へ挿
入される水なしPS版12が検出され、処理量が検出さ
れる。
【0127】この検出結果に基づいて制御装置52は水
供給ポンプ78を作動させ、現像原液を現像水回収槽2
2内へ供給する。この補充は水なしPS版12の処理量
すなわち面積に応じて補充される。
【0128】この水の補充量は250〜2000cc/回
に設定されている。なお、現像水18の供給方法とし
て、0.1 リットル/ 分〜10リットル/ 分の範囲内で、処
理装置が稼働中、常時現像水18を供給し、オーバーフ
ローから排出させる方法もある。
【0129】次に染色部16の染色液17の補充につい
て説明する。染色部16へ挿入される水なしPS版12
の表面には現像水18が付着残存しており、この状態で
染色液17が塗布される。このため染色後に染色液回収
槽92に回収される染色液17中には現像水18が持ち
込まれ、染色液17が劣化する。また水なしPS版12
の染色処理量によって、染色液17は劣化する。このた
め検出器86による水なしPS版12の面積の検出結果
に基づいて、制御装置52は染色液供給ポンプ124を
作動させ染色液回収槽92内へ染色液17を供給する。
これによって染色液17の染色能力が低下することがな
く、長期に安定した染色処理が可能となる。
【0130】なお、本実施例では剥離装置230をオー
トシートフィーダ132に設けたが、水なしPS版12
を直線的に搬送する手動の搬入機構に設けてもよい。
【0131】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明に係る水なし
平版印刷版の保護フィルム剥離装置は、水なし平版印刷
版を現像処理部へ搬入する直前までは保護フィルムによ
って水なし平版印刷版の露光面を保護すると共に簡単な
構造でこの保護フィルムを自動的に剥離し、排出するこ
とができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る水なしPS版処理装置の全体構
成を示す概略図である。
【図2】本発明に係る水なし平版印刷版処理装置の実施
例を示す概略構成図である。
【図3】オートシートフィーダの斜視図である。
【図4】オートシートフィーダの側面図である。
【図5】剥離装置の押さえ板が下降したときの側面図で
ある。
【図6】剥離装置の粘着テープが保護フィルムを粘着し
たときの側面図である。
【図7】ガイドリングが保護フィルムを剥がす動作を示
す側面図である。
【図8】レバーによって粘着テープから保護フィルムが
剥がされる動作を示す斜視図である。
【符号の説明】
12 水なし平版印刷版(PS版) 132 オートシートフィーダ 136 保護フィルム 196 外側チェーン 204 ガイドリング 230 剥離装置 236 エアシリンダ 240 押さえ板 246 ホイール(一方側) 248 ホイール(他方側) 252 粘着テープ 258 剥離ローラ 260 レバー 262 ループ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水なし平版印刷版の露光面に貼付けられ
    た透明の保護フィルムを処理部への搬入前に剥離するた
    めの水なし平版印刷版の保護フィルム剥離装置であっ
    て、前記処理部の上流側に設けられ水なし平版印刷版を
    現像部へ送り込むフィーダ機構部と、前記フィーダ機構
    部によって搬送される水なし平版印刷版の有無を検出す
    る検出手段と、前記検出手段で水なし平版印刷版を検出
    した場合に作動し前記フィーダ機構による水なし平版印
    刷版の搬送に応じて順次前記保護フィルムを水なし平版
    印刷版の本体から剥離する剥離手段と、を有する水なし
    平版印刷版の保護フィルム剥離装置。
  2. 【請求項2】 駆動手段によって処理部に搬入される水
    なし平版印刷版の露光面に貼付けられた透明の保護フィ
    ルムを前記処理部への搬入前に剥離するための水なし平
    版印刷版の保護フィルム剥離装置であって、前記水なし
    平版印刷版の幅方向に沿って配設され前記保護フィルム
    と粘着される粘着テープと、前記粘着テープに対応して
    配置され粘着テープと水なし平版印刷版とを離反位置か
    ら密着位置へ往復移動可能な押さえ板と、前記水なし平
    版印刷版の有無を検出する検出センサと、前記検出セン
    サによって前記水なし平版印刷版の先端が粘着テープと
    対応したときに前記押さえ板を往復移動させ保護フィル
    ムを水なし平版印刷版から剥離させる剥離制御手段と、
    粘着テープに粘着された保護フィルムを排出する排出手
    段と、を有する水なし平版印刷版の保護フィルム剥離装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0999045A1 (de) * 1998-11-05 2000-05-10 Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft Einrichtung zur Abschirmung der Oberfläche von Druckformen
FR2785565A1 (fr) * 1998-11-05 2000-05-12 Heidelberger Druckmasch Ag Dispositif de protection de la surface de formes d'impression
US10162196B2 (en) 2015-04-03 2018-12-25 Daicel-Evonik Ltd. Functional lens and functional eyeglasses provided with same

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FR2785565A1 (fr) * 1998-11-05 2000-05-12 Heidelberger Druckmasch Ag Dispositif de protection de la surface de formes d'impression
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