JPH0553328A - 水なし平版印刷版処理装置のブラシローラ駆動制御装置 - Google Patents

水なし平版印刷版処理装置のブラシローラ駆動制御装置

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JPH0553328A
JPH0553328A JP21846291A JP21846291A JPH0553328A JP H0553328 A JPH0553328 A JP H0553328A JP 21846291 A JP21846291 A JP 21846291A JP 21846291 A JP21846291 A JP 21846291A JP H0553328 A JPH0553328 A JP H0553328A
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JP
Japan
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brush roller
plate
waterless
printing plate
developing
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Application number
JP21846291A
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English (en)
Inventor
Shinichi Miyamoto
真一 宮本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラシローラの回転による水なし平版印刷版
の先端及び後端のケラレを防止する。 【構成】 ブラシローラ本体130が逆転駆動している
ときにブラシローラ本体130とローラ32との間へ搬
送されてくる水なしPS版12の先端がブラシローラ本
体130と接触すると、先端部のケラレを生ずるので、
接触直前に正転駆動させることにより、ブラシローラ本
体130とローラ32との間に案内し、ケラレを防止す
る。水なしPS版12の先端が挟持されたことが検出さ
れると、ブラシローラ本体130を逆転し、逆転ブラッ
シングする。一方、正転ブラッシングでは、排出される
水なしPS版12の後端がケラレを生じることがある。
このため、正転しているブラシローラ本体130から水
なしPS版の後端が離反する直前から所定時間逆転させ
る。これにより、正転駆動でブラシングするブラシロー
ラ130から排出される水なしPS版12の後端がケラ
レを生じることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水なし平版印刷版をブ
ラシローラ及び受け部材によって挟持しながら搬送し、
インキ反撥槽をブラッシングすることにより現像する水
なし平版印刷版処理装置のブラシローラ駆動制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーン層をインキ反撥層とする水な
しPS版については、特公昭44−23042号、特公
昭46−16044号に記載された、基板上に光可溶性
あるいは光不溶化性感光層とシリコーンゴム層を積層し
た水なしPS版や、特開昭48−94504号、特開昭
50−50102号に記載された、基板上に光接着性感
光層とシリコーンゴム層を積層した水なしPS版が提案
されている。これらは、湿し水を用いることなくして数
万枚の印刷が可能である。
【0003】上記した水なしPS版はアルミ等の支持体
上に感光層及びシリコーンゴム層が積層され、これらの
上面は、保護フイルムがラミネートされて、表面が保護
されている。この水なしPS版へ画像を焼き付けると露
光量に応じて感光層は硬化して、よりシリコーンゴム層
に接着する。この状態で、現像液が表面に塗布されると
現像液によって、未露光部分及び露光量が少ない部分ほ
ど感光層が膨潤し、これをブラシローラによって擦るこ
とによりシリコーンゴム層を剥離する。すなわち、水な
しPS版は、搬送時に前記ブラシローラと受け部材との
間に挿入、挟持されて搬送され、順次露光面がブラッシ
ングされるようになっている。
【0004】ここで、水なし現像に使用する現像液とし
て、有機物を含まない処理液(以下、現像水という)に
よって処理することが提案されている(特願平3−95
581号公報参照)。これは、PS版自体の品質の向上
から、有機物を含まなくても処理が可能となったためで
ある。
【0005】前記ブラシローラによるブラッシングは、
ブラシローラが高速で回転しているときに水なしPS版
を搬送するようにしている。ブラシローラの回転方向
は、現像部側又は染色部側の何れか一方で水なしPS版
の搬送方向に反する方向に回転されている。また、少な
くとも一方のブラシローラを軸線方向に往復移動させな
がら(揺動)回転させることにより、あらゆる方向から
のブラッシングが可能となる、網点再現性の優れた現像
を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の如く、ブラシローラの水なしPS版の搬送方向に反
する方向に回転させておきながら、水なしPS版を搬送
すると、この水なしPS版の搬送方向先端が、ブラシロ
ーラの先端と接触して跳ね上げられ(以下、ケラレとい
う)、ブラシローラと受け部材との間に円滑に挿入する
ことができないという問題点がある。
【0007】さらに、ブラシローラが水なしPS版の搬
送方向に準ずる方向に回転している状態で水なしPS版
がブラッシングされ、水なしPS版の後端がブラシロー
ラから離反されるときに、上記と同様のケラレが生じる
という問題点がある。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、ブラシローラ
の回転による水なし平版印刷版の先端及び後端のケラレ
を防止することができる水なし平版印刷版処理装置のブ
ラシローラ駆動制御装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、水なし平版印刷版をブラシローラ及び受け部材によ
って挟持しながら搬送し、インキ反撥槽をブラッシング
することにより処理する水なし平版印刷版処理装置のブ
ラシローラ駆動制御装置であって、前記水なし平版印刷
版の搬送方向に順方向の正転駆動信号及び搬送方向に反
対方向の逆転駆動信号の入力に応じて前記ブラシローラ
を正転又は逆転駆動させる駆動手段と、前記水なし平版
印刷版の位置を検出する位置検出手段と、前記駆動手段
によってブラシローラを正転させている状態で前記水な
し平版印刷版の搬送方向先端が前記ブラシローラと前記
受け部材とに挟持され前記位置検出手段によって検出さ
れる前記水なし平版印刷版の搬送方向後端が前記ブラシ
ローラと前記受け部材とから離反される直前の位置に達
したときに逆転駆動信号を出力する第1の制御手段と、
を有している。
【0010】請求項2に記載の発明は、水なし平版印刷
版をブラシローラ及び受け部材によって挟持しながら搬
送し、インキ反撥槽をブラッシングすることにより現像
する水なし平版印刷版処理装置のブラシローラ駆動制御
装置であって、前記水なし平版印刷版の搬送方向に順方
向の正転駆動信号及び搬送方向に反対方向の逆転駆動信
号の入力に応じて前記ブラシローラを正転又は逆転駆動
させる駆動手段と、前記水なし平版印刷版の位置を検出
する位置検出手段と、前記位置検出手段によって検出さ
れる前記水なし平版印刷版の搬送方向先端がブラシロー
ラと受け部材とに挟持される直前の位置に達したときに
前記ブラシローラの正転駆動信号を所定時間出力する第
2の制御手段と、を有している。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記請求項2に
記載の発明において、前記所定時間経過後に前記ブラシ
ローラの逆転駆動信号を出力する第3の制御手段を有し
ている。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、第1の制御手
段は、水なし平版印刷版がブラシローラと受け部材との
間に挟持されていないときは、駆動手段が正転させるた
めの正転駆動信号を出力している。このため、ブラシロ
ーラと受け部材との間へ搬送されてくる水なし平版印刷
版の先端がブラシローラと接触しても、この先端は、確
実にブラシローラと受け部材との間に案内され、ケラレ
を防止することができる。
【0013】位置検出手段によって前記水なし平版印刷
版の搬送方向後端が前記ブラシローラと前記受け部材と
から離反される直前の位置に達したときに、第1の制御
手段は逆転駆動信号を出力する。これにより、排出時の
ケラレが防止でき、ブラシローラが一対設けられ、それ
ぞれ反対方向に回転させてブラッシングさせることが可
能となる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、逆転駆動
しているブラシローラからの水なし平版印刷版の排出で
は、その後端がブラシローラによってケラレを生じるこ
とはない。しかし、逆転駆動しているブラシローラへ挿
入される水なし平版印刷版の先端はケラレを生じること
がある。このため、位置検出手段で前記水なし平版印刷
版の搬送方向先端がブラシローラと受け部材とに挟持さ
れる直前の位置に達したことを検出すると、第2の制御
手段で前記ブラシローラの正転駆動信号を所定時間出力
する。これにより、逆転駆動でブラシングするブラシロ
ーラへ挿入される水なし平版印刷版の先端がケラレを生
じることがない。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、前記正転
信号が所定時間出力された後に第3の制御手段で逆転駆
動信号を出力することにより、逆転駆動でブラッシング
できると共に後端の排出時にケラレを生じることがな
い。
【0016】
【実施例】図1には本実施例に係る水なし平版印刷版処
理機200の全体構成が示されている。露光済の水なし
PS版12は、箱型のフィーダ202に積層されてい
る。水なしPS版12を支持する受け台204は、圧縮
コイルばね206を介してフィーダ202の底部に支持
されている。これにより、最上層の水なしPS版12の
高さ位置がほぼ一定に保たれるようになっている。
【0017】ここで使用される水なしPS版12は、基
板上に、プライマー層、感光層、シリコーンゴム層、保
護フイルムが順次積層されたものが使用される。
【0018】フィーダ202の上方には、給版機構部2
08が配設されている。給版機構部208は、水なしP
S版12を吸着する吸盤部210とこの吸盤部を支持す
るレール部212とで構成されており、レール部212
には、長手方向に沿って長孔214が形成され、吸盤部
210の基部が軸216を介して収容されている。この
ため、図示しない駆動手段の駆動力で、軸216が長孔
214に沿って移動することにより、吸盤部210に吸
着された水なしPS版12が現像装置10方向へ搬送さ
れるようになっている。
【0019】フィーダ202と現像装置10との間に
は、ガイド板218が設けられ、このガイド板218の
搬送方向先端部近傍には、一対のローラ220が設けら
れている。このローラ220に挟持されて水なしPS版
12は、さらに搬送され、剥離爪222によって、表面
に貼付けられた保護フィルムが剥がされて、現像装置1
0へと至るようになっている。
【0020】現像装置10の詳細な構成については、後
述する。現像装置10によって現像処理された水なしP
S版12は、水洗乾燥装置224を経て排出口に設けら
れた、オートスタッカ226へと案内される。
【0021】オートスタッカ226は、略V字形状とさ
れており、排出口から排出された水なしPS版12が図
1の左側側壁228に寄り掛かるように配置される。こ
の状態で、この左側側壁228が下端部を中心に回動す
ることにより、水なしPS版12が図1の右側側壁23
0に寄り掛かるように層状にストックされる構成であ
る。
【0022】図2には本発明が適用された水なし平版印
刷版現像装置10の実施例が示されている。この水なし
平版印刷版現像装置10は現像部14と染色部16から
なり、水なしPS版12を現像処理した後に、検版作業
を容易にするための染色処理を行う装置である。
【0023】染色部16で使用される染色液17として
は、クリスタルバイオレツト、アストラゾンレツド等を
含む染色液17が用いられている。
【0024】現像部14の現像槽本体20は、上方に向
けて開口し、底部が逆山形状に形成されて底部中央部に
現像水回収槽22が形成されている。現像水回収槽22
内には現像水18が収容される。
【0025】現像水18は、前述したように、その成分
に有機物が含まれておらず、水道水等の水を適用するこ
とができる。また、水に消泡剤を混ぜて循環時の泡の発
生を防止したり、キレート剤を入れることにより、水の
硬度を調整するようにしてもよい。さらに、防腐剤を入
れることにより、循環利用の使用回数を増加させてもよ
い。防腐剤と同等の効果を得るものとして、オゾン発生
装置を装着してもよい。
【0026】現像槽本体20の上部には、水なしPS版
12の入側から順に搬送ローラ対24、26、28が配
置されている。搬送ローラ対24、26、28は、図示
しないラツク側板に支持され、図示しない駆動手段の駆
動力が伝達されて回転し、水なしPS版12を図2矢印
A方向へ挟持搬送するようになっている。
【0027】搬送ローラ対24の上側ローラには、逆流
防止ローラ25が接触され、現像水18の逆流を防止し
ている。なお、この逆流防止ローラ25は、他の搬送ロ
ーア対26、28にも設けてもよい。
【0028】搬送ローラ対28は、現像部14内の水な
しPS版12の搬送経路の最後部に配置されて水なしP
S版12から現像水18を絞り取るスクイズローラの役
目を有している。
【0029】搬送ローラ対26と搬送ローラ対28との
間にはブラシ機構部30が配置されている。このブラシ
機構部30は、搬送される水なしPS版12の版面上を
擦ることによって版面上の未露光部に相当するシリコー
ン層を掻き取るためのものである。
【0030】図3に示される如く、ブラシ機構部30
は、ブラシローラ本体130を備えている。ブラシロー
ラ本体130は、円筒部材132の外周にブラシ134
が植え付けられて形成されている。
【0031】ブラシローラ本体130には、回転軸13
6が挿通され、ブラシローラ本体130の軸線方向両端
部に設けられたホルダ138に固定されている。これに
より、回転軸136とブラシローラ本体130とは一体
回転する。
【0032】回転軸136の一方の端部には、歯車14
0が取付けられ、無端の歯付ベルト142が巻掛けられ
ている。この歯付ベルト142は、モータ144の回転
軸に取付けられた歯車146にも巻掛けられており、モ
ータ144の駆動力で歯車140を回転させることがで
きる。
【0033】この歯車140の回転に応じて、回転軸1
36を介してブラシローラ本体130は、水なしPS版
12の搬送方向に反する方向(図1の時計周り方向)に
回転される構成である。
【0034】モータ144は、制御装置52に接続され
ており、制御装置52からの信号に応じて正転駆動及び
逆転駆動させることができるようになっている。
【0035】ブラシ134の下部にはローラ32が配置
されている。水なしPS版12が通過する際は、このロ
ーラ32とブラシ134とに水なしPS版12が挟持さ
れながら、ブラシ134によって表面が擦られて、未露
光部に相当するシリコーン層が確実に掻取られるように
なっている。
【0036】ブラシローラ本体130の水なしPS版1
2の搬送方向上流側には、反射型光電センサ154が配
設されている。
【0037】反射型光電センサ154は、投光部及び受
光部を備えており、それぞれ制御装置52と接続されて
いる。
【0038】投光部から発せられた光は、水なしPS版
12の下面で反射されて、受光部へと至るようになって
おり、制御装置52では、受光部での光の検出に応じ
て、水なしPS版12の有無を検出することができる。
【0039】本実施例の現像部14では、ブラシローラ
本体130を正転(水なしPS版12の搬送方向に対し
て順方向に回転)させてブラッシングするため、水なし
PS版12の後端部が排出されるときにケラレが生じる
ことがある。このため、反射型光電センサ154によっ
て、水なしPS版12の後端が検出されたときに制御装
置52からの逆転駆動信号によってモータ144を逆転
させ、ブラシローラ本体130を水なしPS版12の搬
送方向に反対の方向に回転させるようにし、これによっ
て、水なしPS版12の後端部のケラレを防止してい
る。
【0040】搬送ローラ対24の上方にはスプレーパイ
プ34が配置されている。このスプレーパイプ34に
は、搬送ローラ対24の上側のローラに対向して吐出口
34Aが軸方向に沿って適当な間隔で設けられている。
このスプレーパイプ34はバルブ36を介して管路38
で後述する現像水供給装置と連通されている。これによ
ってスプレーパイプ34へは現像水18が送りこまれ、
搬送ローラ対24の上側のローラへ現像水18を吐出し
て、水なしPS版12上へ現像水18が塗布されるよう
になっている。
【0041】また搬送ローラ対26と搬送ローラ対28
との間にもスプレーパイプ40、42が配置されてい
る。スプレーパイプ40はブラシ機構部30と搬送ロー
ラ対26との間に配置されており、前記スプレーパイプ
34と同様に吐出口40Aが形成されている。スプレー
パイプ40の吐出口40Aはブラシ134に対向して設
けられている。このスプレーパイプ40もスプレーパイ
プ34と同様にバルブ36を介して管路38から分岐し
ている管路で後述する現像水供給装置と連通されてい
る。これによってスプレーパイプ40へは現像水18が
送りこまれ、ブラシ134へ現像水18を吐出し、供給
するようになっている。
【0042】またスプレーパイプ42は、搬送ローラ対
28の上側のローラに対向して、吐出口42Aが形成さ
れている。このスプレーパイプ42もバルブ36を介し
て管路38から分岐している管路で後述する現像水供給
装置と連通されている。これによってスプレーパイプ4
0へ現像水18が送りこまれ、搬送ローラ対28の上側
のローラへ現像水18を吐出するようになっている。
【0043】搬送ローラ対26からブラシ機構部30の
上部に掛けて、断面形状が略コ字状のカバー39が配置
されている。このカバー39はブラシ134による現像
水18の他への飛散を防止している。
【0044】現像水供給装置は循環ポンプ44と、フイ
ルタ46と、循環ポンプ44と現像水回収槽22とを連
通する管路48で構成されている。
【0045】循環ポンプ44は流量可変型のポンプで、
制御装置52と接続されて、その吐出流量が制御され
る。循環ポンプ44の吐出口側へ管路38が連通され、
吸い込み口側には管路48の一端が連通されている。管
路48の他端は途中にバルブ55を介して現像水回収槽
22の底部と連通されている。この循環ポンプ44の作
動によって、現像水回収槽22内の現像水18が管路4
8を通って、循環ポンプ44に吸い込まれ、管路38を
通ってスプレーパイプ34、40、42へ送られるよう
になっている。
【0046】管路38の途中には流量センサ50が配設
されており、管路38内を通過する現像水18の流量を
検出するようになっている。この流量センサ50は制御
装置52と接続されており、現像水18の流量検出結果
を伝達するようになっている。この流量センサ50は一
般的な流量計を用いることが出来るが、装置を小型化す
るためには回転式のものが好ましい。
【0047】管路48の途中にフイルタ46が配設され
ており、管路48内を通る現像水中のかす(主に水なし
PS版12の表面から擦り取ったシリコーン層からなら
現像かす18A)を濾過するようになっている。
【0048】制御装置52には告知装置56が接続され
ており、管路38内を通過する現像水18の流量が所定
流量以下になるとフイルタ46の交換時期を告知するよ
うになっている。これによってフイルタの交換がなされ
る。このフイルタの網目は10μ〜500μ(好ましく
は50μ〜300μ)のものが使用されている。
【0049】管路48の途中から分岐管路58が分岐し
ており、バルブ60を介して捕集槽であるオーバーフロ
ー槽62と連通されている。オーバーフロー槽62は現
像水回収槽22の側部に配設されており、現像水回収槽
22の隔壁に設けられ、現像水面に沿う長孔64によっ
て現像水回収槽22と連通されている。これによって現
像水回収槽22内の現像水18の表層部が、現像水回収
槽22の下部隔壁22Aの上端部を乗り越えてオーバー
フロー槽62内へ流れ込むようになっている。オバーフ
ロー槽62内への現像水18のオーバーフロー流量は、
全循環量の1/10〜2/3(好ましくは1/3〜1/
2)とされている。
【0050】また上部隔壁22Bは、後述する現像水補
充装置によって現像水18が補充され、現像水18の液
面が上昇した場合に、オーバーフロー槽62内に一旦捕
集された現像かす18Aが現像水回収槽22内へ広がら
ないようにしている。
【0051】オーバーフロー槽62は上方が開口されて
開口部が形成され、蓋66で開閉されるようになってお
り、オバーフロー槽62内のメンテナンス時には開口部
から取り外されるようになっている。またオーバーフロ
ー槽62の側壁68の下部を貫通して分岐管路58が連
通されており、循環ポンプ44の作動によってオーバー
フロー槽62内の現像水18が吸引されるようになって
いる。循環ポンプ44の吸引によって現像水回収槽22
内現像水18の表層部がオーバーフロー槽62内へ流れ
込み、現像水回収槽22内の現像水18に浮遊している
現像かす18Aがオーバーフロー槽62内へ流れ込ん
で、現像かす18Aが捕集される。この場合水なしPS
版12の表面にはインキ反撥用としてシリコーンゴム層
が積層されており、この未露光部のシリコーンゴム層は
ブラシ134によって掻き取られると、現像かす18A
となって余剰の現像水18と共に現像水回収槽22内へ
回収される。現像水回収槽22内の現像水中では、現像
かす18Aは比重が現像水18より低いため現像水18
の表層部へ浮遊する。また下部隔壁22Aは現像水回収
槽22内の表層の現像かす18Aがオーバーフロー槽6
2内へ流れ込み捕集するためのいわゆる堰の役目をして
いる。また後述する現像水18の補充によって、オーバ
ーフロー槽62内の現像水18の液面が上昇したときに
は、上部隔壁22Bは、一旦捕集された現像かす18A
が現像水回収槽22内へ広がらないように堰の役目をし
ている。
【0052】また、オーバーフロー槽62内にはオーバ
ーフロー管70が配設されている。オーバーフロ管70
の上端部は、現像水回収槽22上部隔壁22Bの下端部
より高く設定されている。このため、後述する現像水補
充装置によって現像水18が補充されて、現像水回収槽
22内の現像水18の液面が上昇すると水没し、オーバ
ーフロ槽62内の現像水18の表層部が、現像かす18
Aと共にオーバーフロー管70によって外方へ流れ出す
ようになっている。
【0053】現像水補充装置は、水が収容された水タン
ク74と、水を現像水回収槽22内へ供給するための水
供給ポンプ78とで構成されている。水供給ポンプ78
で現像水回収槽22へと送られた水は、受け皿82へと
送り込まれる。受け皿82は、筒状で水は下端部開口か
ら排出される。
【0054】制御装置52には、現像部14の入り側に
配設されて、水なしPS版12の通過量すなわち処理量
(水なしPS版12の面積)を検出する検出器86が接
続されており、処理量を制御装置52へ供給するように
なっている。この検出器86は光電管を水なしPS版1
2の幅方向に沿って複数個配置し、水なしPS版12が
検出器86の上部を通過する時間を計測することによっ
て、版面上の面積を検出しても良く、水なしPS版12
の幅方向の長さを予め装置に入力しておき、1個の光電
管で長さを検出することによって面積を検出しても良
い。
【0055】また現像水回収槽22内の底部にはヒータ
88が配置されている。このヒータ88は図示しない電
源と接続されて、現像水18を加熱するようになってい
る。このヒータ88によって現像水18の温度は15°
C〜60°C(好ましくは25°C〜50°C)に設定
されている。
【0056】また本装置における現像時間は、10秒〜
3分(好ましくは30秒〜2分)に設定されており、染
色時間は、5秒〜1分(好ましくは10秒〜30秒)に
設定されている。又、必要に応じて現像槽を追加するこ
とが出来る。
【0057】次に染色部16について説明する。染色部
16の染色槽本体90は現像槽本体20と同様に上方に
向けて開口し、底部が逆山形状に形成されて底部中央部
に染色液回収槽92が形成されている。染色液回収槽9
2内には染色液17が収容される。染色液回収槽92内
にはオーバーフロー管91が配置されている。このオー
バーフロー管91の上端は染色液回収槽92内の上部に
位置しており、下端は、染色液回収槽92の底部を貫通
して外方に突出している。このオーバーフロー管91
は、後述する染色液補充装置による染色液17の補充に
よって、染色液回収槽92内の液面が上昇して、オーバ
ーフロー管91の上端を越えると染色液17を染色液回
収槽92内から外方へ排出し、染色液17の液面高さを
設定している。
【0058】染色槽本体90の上部には、水なしPS版
12の搬送方向に沿って、染色槽本体90への入側から
順次搬送ローラ対94、96が配置されている。搬送ロ
ーラ対94、96、は、図示しないラツク側板に支持さ
れ、図示しない駆動手段の駆動力が伝達されて回転し、
水なしPS版12を挟持搬送するようになっている。こ
れらの搬送ローラ対94、96は一般的なゴム材質で成
形されており、搬送する水なしPS版12の表面を傷付
けないようになっている。
【0059】また、搬送ローラ対94の上側のローラに
は、ブレード95の先端部が接触されている。これによ
り、搬送ローラ対94に付着した現像かすがブレード9
5によってかき取られ、搬送ローラ対94の表面の円滑
性を保持している。なお、このブレードは、搬送ローラ
対96にも設けてもよい。
【0060】染色槽本体90の、水なしPS版12の搬
送方向下流側には搬送ローラ対98が配置されている。
この搬送ローラ対98は、ロール材質がNBRゴム(ニ
トリルブタジエンラバー)又はモルトンローラ等で形成
されており、染色液17の拭き取り性が向上されてい
る。
【0061】搬送ローラ対94と搬送ローラ対96との
間にはブラシ機構部100が配置されている。このブラ
シ機構部100は、搬送される水なしPS版12の版面
上を擦ることによって版面上の画像部に相当する感光層
及びシリコーン層を掻き取るためのものである。
【0062】なお、このブラシ機構部100の構成は、
前記現像部14に設けられたブラシ機構部30と同一構
造であるので、同一の符号を付して構成の説明は省略
し、図3では、染色部16側のブラシ機構部100の反
射型光電センサ154及びモータ144と制御装置52
との接続関係をブロック図で示す。
【0063】このブラシ134の下部にはローラ32が
配置されている。このため水なしPS版12が通過する
際は、ブラシ134とローラ32との間に挟持されなが
ら搬送され、ブラシ134によって表面へ染色液17が
塗布されるようになっている。
【0064】本実施例の染色部16では、ブラシローラ
本体130を逆転(水なしPS版12の搬送方向に反す
る方向に回転)させてブラッシングするため、水なしP
S版12の先端部が挿入されるときにケラレが生じるこ
とがある。このため、水なしPS版12の先端が反射型
光電センサ154の位置に達したときにモータ144を
正転させておき、検出後所定時間経過後(水なしPS版
12の挿入が完了した後)にモータ144を逆転させ、
ブラシローラ本体130を水なしPS版12の搬送に反
する方向に回転させるようにしている。
【0065】ブラシ機構部100の上部には、スプレー
パイプ104が配設されている。このスプレーパイプ1
04は略コ字状の整流板106で囲まれている。この整
流板106に対向して、スプレーパイプ104には吐出
口104Aが軸方向に沿って適当数形成されている。
【0066】このスプレーパイプ104はバルブ108
を介して管路110で後述する染色液供給装置と連通さ
れている。これによってスプレーパイプ104へは染色
液17が送りこまれ、整流板106へ向けて吐出され、
整流板106に案内されてブラシ134へ染色液17が
供給される。このとき染色液17は整流板106の板上
を流下しながら広がり、ブラシ134上へ均一に供給さ
れる。
【0067】ブラシ機構部100と搬送ローラ対96と
の間で搬送ローラ対96側にもスプレーパイプ112が
配設されている。このスプレーパイプ112もスプレー
パイプ104と同様に略コ字状の整流板106で囲われ
ている。このスプレーパイプ112は吐出口112A
が、整流板106に対向して軸方向に沿って適当数設け
られている。スプレーパイプ112はスプレーパイプ1
04と同様にバルブ108を介して管路110で後述す
る染色液供給装置と連通されている。これによってスプ
レーパイプ112へは染色液17が送りこまれ、整流板
106へ向けて吐出され案内されて搬送ローラ対96の
上側ローラへ染色液17が供給されるようになってい
る。このとき染色液17は整流板106の板上を流下し
ながら広がり、搬送ローラ対96へ均一に供給される。
【0068】ブラシ機構部100と搬送ローラ対96の
上方には断面形状が略コ字状のカバー107が配置され
ている。このカバー107はブラシ機構部100による
染色液17の他への飛散を防止している。
【0069】染色液供給装置は循環ポンプ114と、フ
イルタ116と、循環ポンプ114と染色液回収槽92
とを連通する管路118で構成されている。循環ポンプ
114の吐出口側へ管路110が連通され、吸い込み口
側には管路118の一端が連通されている。管路118
の他端は染色液回収槽92の底部と連通されている。こ
の循環ポンプ114の作動によって、染色液回収槽92
内の染色液17が管路118を通って、循環ポンプ11
4に吸い込まれ、管路110を通ってスプレーパイプ1
04、112へ送られるようになっている。
【0070】管路118の途中にフイルタ116が配設
されており、管路118内を通る染色液中のかす(主に
現像部14より持ち込まれた水なしPS版12の表面か
ら擦り取られたシリコーン層からのかす)を除去するよ
うになっている。
【0071】染色液補充装置は染色液17が収容された
染色液タンク122と、染色液17を染色液回収槽92
内へ供給するための染色液供給ポンプ124と、で構成
されている。
【0072】染色液タンク122には管路126の一端
が連通されており、他端は染色液回収槽92内に配設さ
れた広口管路82へ開口している。この管路126の途
中に染色液供給ポンプ124が配設されている。この染
色液供給ポンプ124は制御装置52へ接続されてお
り、作動のタイミングすなわち染色液17の補充時の作
動が制御されるようなっている。染色液17の補充量は
5〜100cc/m2(好ましくは10〜60cc/m2)に設
定されている。
【0073】染色液回収槽92内の底部にはヒータ88
が配設されており、図示しない電源と接続されて染色液
17を加熱するようになっている。この染色液17の温
度は15〜45℃(好ましくは20〜40℃)に設定さ
れている。又必要に応じて染色槽を増やすことが出来
る。
【0074】次に本実施例の作用を説明する。現像部1
4内へ挿入される水なしPS版12の感光層へ光が照射
された部分すなわち露光部分は硬化してシリコーン層へ
接着し、未露光部分は現像水18によって膨潤又は溶出
可能な状態となっている。
【0075】この状態から、水なしPS版12が給版機
構部208の吸盤部210によって搬送が開始される
と、剥離爪222によって水なしPS版12の表面を保
護するためにラミネートされた保護フイルムを剥離され
る。保護フイルムが剥離された水なしPS版12は、ロ
ーラ220によって挟持搬送されて、現像装置10へ挿
入される。
【0076】現像部14では、搬送ローラ対24に挟持
搬送されながら現像水18が表面へ塗布される。これに
よって水なしPS版12の未露光部分の感光層は膨潤し
てシリコーン層が剥がれ易くなる。
【0077】さらに水なしPS版12は搬送ローラ対2
6によって挟持搬送され、ブラシローラ本体130とロ
ーラ32との間へと搬送され、これらに挟持される。
【0078】このとき、ブラシローラ本体130の下部
に配設される受け部材がローラ32であるので、水なし
PS版12は、ブラシローラ本体130が回転していな
くてもローラ32が回転することにより、円滑にブラシ
134とローラ32との間に挿入される。
【0079】これにより、水なしPS版12は、ブラシ
ローラ本体130のブラシ134によってブラシングさ
れる。このブラシ134へも現像水18が供給されてお
り、水なしPS版12は現像水18を塗布されながら、
ブラシ134によって表面が擦られ、現像水18によっ
てシリコーンゴム層が掻き取られる。これによって水な
しPS版12には露光部分に相当する、感光層、シリコ
ーン層が残り、ポジ画像が形成される。
【0080】水なしPS版12の表面へ塗布された現像
水18の現像後の余剰の現像水18は、現像水回収槽2
2内へ落下して回収される。
【0081】ブラシ134によって未露光部分(画像部
分)のシリコーン層が掻き取られた水なしPS版12
は、搬送ローラ対28に挟持搬送されると共に現像水1
8が再度塗布されて、水なしPS版12から現像水18
が絞り取られる。その後水なしPS版12は染色部16
の搬送ローラ対94間へ挿入される。
【0082】搬送ローラ対94による挟持搬送によっ
て、水なしPS版12はブラシ134とローラ32との
間に挿入され、ブラシ134が前記現像部14と同様に
ループを形成しながら平行移動されることにより、水な
しPS版12は、均一かつ全方向から擦られる。
【0083】この染色部16でのブラシローラ本体13
0とローラ32との間への挿入時にも、上記現像部14
と同様に、水なしPS版12の先端部が挟持されるまで
ブラシローラ本体130の回転が停止されており、挟持
された後に回転駆動される。
【0084】このブラシ134は、整流板104に案内
されて供給された染色液17を水なしPS版12の上面
へ塗布する。これによって感光層すなわち未露光部に染
色液17が付着して染色される。
【0085】さらに水なしPS版12は搬送ローラ対9
6間に挿入され、搬送ローラ対96の上側のローラへ、
整流板106によって案内されて供給される染色液17
が表面へ塗布されながら染色液17が絞り取られて、ス
クイズされる。この染色は、現像処理した後の水なしP
S版12の画像部と非画像部表面が同一色なので、画像
部と非画像部とを見分け易くするための工程で、検版作
業のために行う工程である。
【0086】画像部が染色された水なしPS版12は染
色部16から送り出された後に、搬送ローラ対98間へ
挿入され、表面に残っている染色液17がぬぐい取られ
る。この搬送ローラ対98はNBRゴム又はモルトンロ
ーラで形成されているので、染色液17のぬぐい取り性
が向上する。特に非画像部に染色液17が残っていると
シリコーンゴム層のインキ反撥力が低下するので、印刷
時に良好な画像を得ることが出来なくなるが、搬送ロー
ラ対98で染色液17を確実に表面から絞り取るので、
良好な画像を得ることができる。また、この後に水洗及
び乾燥工程を設けてもよい。
【0087】以下に図4のフローチャートに従い、現像
部14側のモータ144の駆動制御ルーチンを説明す
る。この現像部側のモータ144は、ブラシローラ本体
130を正転(水なしPS版12の搬送方向に反する方
向にブラシローラ本体130を回転)させてブラッシン
グするように制御される。
【0088】ステップ250では、モータ144が正転
しているか否かが判断され、否定判定の場合はステップ
252へ移行して、正転駆動信号を出力し、モータ14
4を正転駆動させ、ステップ254へ移行する。また、
ステップ250で肯定判定された場合は、ステップ25
2は飛び越してステップ254へ移行する。
【0089】ステップ254では、反射型光電センサ1
54で水なしPS版12の後端を検出したか否かが判断
され、肯定判定されると水なしPS版12の後端部が排
出直前であると判断され、ステップ256へ移行してモ
ータ144へ逆転駆動信号を出力する。
【0090】これにより、水なしPS版12の後端がブ
ラシローラ本体130の回転によってケラレを生じるこ
とはない。
【0091】次のステップ258では、水なしPS版1
2の後端が確実に排出される時間経過したか否かが判断
され、肯定判定されると、ステップ260でモータ14
4へ正転駆動信号を出力し、ブラシローラ130を正転
させて次の水なしPS版12の待ち、このルーチンは終
了する。
【0092】次に、図5のフローチャートに従い、染色
部16側のモータ144の駆動制御ルーチンを説明す
る。この染色部側のモータ144は、ブラシローラ本体
130を逆転(水なしPS版12の搬送方向に反する方
向にブラシローラ本体130を回転)させてブラッシン
グするように制御される。
【0093】ステップ300では、モータ144が正転
しているか否かが判断され、否定判定の場合はステップ
302で正転駆動信号を出力して、モータ144を正転
させてステップ304へ移行する。また、ステップ30
0で肯定判定の場合は、ステップ302を飛び越してス
テップ304へ移行する。
【0094】次のステップ304では、反射型光電セン
サ154で水なしPS版12の先端を検出したか否かが
判断される。ここで、この検出位置は、ブラシローラ本
体130の上流側とされているので、この先端検出して
から、所定時間経過後にモータ144へ逆転駆動信号を
出力する(ステップ306、308)。
【0095】これにより、水なしPS版12の挿入時に
は、ブラシローラ本体130は水なしPS版12の搬送
に方向に対して順方向に回転しているので、ケラレが生
じることはない。また、ブラシローラ本体130は、水
なしPS版12の排出時には水なしPS版12の搬送方
向に対して逆方向に回転しているので、ケラレは生じな
い。
【0096】ステップ310で水なしPS版12の後端
が検出されると、所定時間(水なしPS版12が完全に
排出されるまでの時間)経過後にモータ144へ正転駆
動信号を出力し(ステップ312、314)、次の水な
しPS版12の挿入を待ち、このルーチンは終了する。
【0097】次に現像部14における現像水18の循
環、かす取り及び現像水18の補充について説明する。
【0098】〈循環〉図2に示されるように、現像水回
収槽22内の現像水18は、循環ポンプ44の作動によ
ってスプレーパイプ34、40、42へ送られ、現像部
14を搬送される水なしPS版12へ塗布される。水な
しPS版12の塗布後の余剰の現像水18は落下して、
現像水回収槽22内へ回収される。現像水回収槽22内
へ回収された現像水中には水なしPS版12の表面から
剥離したシリコーンゴム層等の現像かす18Aが混ざっ
ており、これらの現像かす18Aは、比重が現像水18
よりも軽いので、現像水回収槽22内で現像水18の表
層部に浮遊している。 〈かす取り〉この状態で、現像水回収槽22内の現像水
18はオーバーフロー槽62内へ下部隔壁22Aを乗り
越えて流れ込む。これによって現像水18の表層部に浮
遊している現像かす18Aは、オーバーフロー槽62内
へ流れ込んで、このオーバーフロー槽62内へ集積され
る。
【0099】フイルタ46が万一現像かす18Aによっ
て、目詰まりを生じると、管路38内を通過する現像水
18の循環流量が低下する。これを流量センサ50が検
出して、制御装置52へ検出結果を伝達する。制御装置
52は告知装置56を作動させて、フイルタ46が目詰
まりを生じていることを告知する。これによって操作員
は、フイルタ46を新規なものと交換する時期を知るこ
とができる。
【0100】さらに現像水回収槽22内へ現像水18を
補充すると、現像水回収槽22内の現像水18の液面高
さが上昇し、貫通孔64を越えて上昇するとオーバーフ
ロー槽62内の現像水18(表層部に現像かす18Aが
捕集されている)の液面の高さも上昇し、オーバーフロ
ー管70の上端部が水没する。
【0101】これによって、オーバーフロー槽62内の
現像水18は表層部(現像かす18Aが浮遊している)
からオーバーフロー管70を通って外方へ排出される。
【0102】この際に貫通孔64を形成している現像水
回収槽22の上部隔壁22Bは堰の役目をして、オーバ
ーフロー槽62内へ一旦捕集されたかすが、現像水18
の補充による現像水面の上昇によって現像水回収槽22
内へ拡散することがない。
【0103】このように、本実施例では、オーバーフロ
ー管70によって、現像かす18Aが、水の補充時に外
方へ排出されるので、フイルタの目詰まりが低減され、
長期に安定した現像処理をすることが出来る。さらに現
像水18の循環経路を分岐管路58と、管路48との2
系統とし、現像水18から現像かす18Aを取り除くこ
とが出来るので、現像水回収槽22、循環ポンプ44に
現像かす18Aが溜まることが無く、これらのメンテナ
ンスが容易となる。 〈現像水補充〉検出器86によって、現像部14内へ挿
入される水なしPS版12が検出され、処理量が検出さ
れる。
【0104】この検出結果に基づいて制御装置52は水
供給ポンプ78を作動させ、現像原液を現像水回収槽2
2内へ供給する。この補充は水なしPS版12の処理量
すなわち面積に応じて補充される。
【0105】この水の補充量は250〜2000cc/回
に設定されている。なお、現像水18の供給方法とし
て、0.1 リットル/ 分〜10リットル/ 分の範囲内で、処
理装置が稼働中、常時現像水18を供給し、オーバーフ
ローから排出させる方法もある。
【0106】次に染色部16の染色液17の補充につい
て説明する。染色部16へ挿入される水なしPS版12
の表面には現像水18が付着残存しており、この状態で
染色液17が塗布される。このため染色後に染色液回収
槽92に回収される染色液17中には現像水18が持ち
込まれ、染色液17が劣化する。また水なしPS版12
の染色処理量によって、染色液17は劣化する。このた
め検出器86による水なしPS版12の面積の検出結果
に基づいて、制御装置52は染色液供給ポンプ124を
作動させ染色液回収槽92内へ染色液17を供給する。
これによって染色液17の染色能力が低下することがな
く、長期に安定した染色処理が可能となる。
【0107】なお、本実施例では反射型光電センサ15
4をブラシローラ本体130の上流側に設けたが、正転
側ブラシローラ本体130の場合は、上流側の反射型光
電センサ154によって水なしPS版12の後端が検出
されたときにブラシローラ本体130を逆転させ、ブラ
シローラ本体130から排出後に逆転させればよいの
で、更にセンサをブラシローラ本体の下流側に設け、排
出後に正転させればよく、また、逆転側ブラシローラ本
体130の場合は上流側の反射型光電センサ154によ
って水なしPS版12の先端が検出されたときにブラシ
ローラ本体130を正転させ、ブラシローラ本体130
と受けローラ32とによって先端部が挟持された後に逆
転させればよいので、センサをブラシローラ本体130
の下流側にも設ければ、制御は簡単となる。
【0108】さらに、ブラシローラ本体130を正転又
は逆転させると共に、ブラシローラ本体130の軸方向
に前後動(揺動)させてもよい。
【0109】また、本実施例では現像部14のブラシロ
ーラ本体130を正転、染色部16のブラシローラ本体
130を逆転としてが、、この逆でもよく、両方のブラ
シローラ本体130が同一方向に回転するようにしても
よい。
【0110】また、本実施例では別途水なしPS版12
の検出するセンサをブシローラ本体130の近傍に設け
たが、現像装置10の挿入口の設けられた検出器86の
みを利用して、水なしPS版12を検出してから、この
検出器86からブラシローラ本体130とローラ32と
による挟持位置までの距離Lを搬送速度で除算した時間
に基づいてモータ144の駆動を制御するようにしても
よい。
【0111】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明に係る水なし
平版印刷版処理装置のブラシローラ駆動制御装置は、ブ
ラシローラの回転による水なし平版印刷版の先端及び後
端のケラレを防止することができるという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る水なしPS版処理機の全体構成
を示す概略図である。
【図2】本発明に係る水なし平版印刷版現像装置の実施
例を示す概略構成図である。
【図3】ブラシ機構部の斜視図である。
【図4】現像部のモータ駆動制御ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図5】染色部のモータ駆動制御ルーチンを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】 10 水なし平版印刷版現像装置 12 水なし平版印刷版(PS版) 30 ブラシ機構部(現像部側) 32 ローラ 52 制御装置 100 ブラシ機構部(染色部側) 130 ブラシローラ本体 144 モータ 148 ガイド板 154 反射型光電センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水なし平版印刷版をブラシローラ及び受
    け部材によって挟持しながら搬送し、インキ反撥槽をブ
    ラッシングすることにより処理する水なし平版印刷版処
    理装置のブラシローラ駆動制御装置であって、前記水な
    し平版印刷版の搬送方向に順方向の正転駆動信号及び搬
    送方向に反対方向の逆転駆動信号の入力に応じて前記ブ
    ラシローラを正転又は逆転駆動させる駆動手段と、前記
    水なし平版印刷版の位置を検出する位置検出手段と、前
    記駆動手段によってブラシローラを正転させている状態
    で前記水なし平版印刷版の搬送方向先端が前記ブラシロ
    ーラと前記受け部材とに挟持され前記位置検出手段によ
    って検出さえる前記水なし平版印刷版の搬送方向後端が
    前記ブラシローラと前記受け部材とから離反される直前
    の位置に達したときに逆転駆動信号を出力する第1の制
    御手段と、を有する水なし平版印刷版処理装置のブラシ
    ローラ駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 水なし平版印刷版をブラシローラ及び受
    け部材によって挟持しながら搬送し、インキ反撥槽をブ
    ラッシングすることにより現像する水なし平版印刷版処
    理装置のブラシローラ駆動制御装置であって、前記水な
    し平版印刷版の搬送方向に順方向の正転駆動信号及び搬
    送方向に反対方向の逆転駆動信号の入力に応じて前記ブ
    ラシローラを正転又は逆転駆動させる駆動手段と、前記
    水なし平版印刷版の位置を検出する位置検出手段と、前
    記位置検出手段によって検出される前記水なし平版印刷
    版の搬送方向先端がブラシローラと受け部材とに挟持さ
    れる直前の位置に達したときに前記ブラシローラの正転
    駆動信号を所定時間出力する第2の制御手段と、を有す
    る水なし平版印刷版処理装置のブラシローラ駆動制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記所定時間経過後に前記ブラシローラ
    の逆転駆動信号を出力する第3の制御手段を有する前記
    請求項2記載の水なし平版印刷版処理装置のブラシロー
    ラ駆動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100676732B1 (ko) * 2005-08-11 2007-02-01 (주)라컴텍 평판 디스플레이 세정용 브러쉬 로울러 및 이를 포함하는세정 장치, 브러쉬 로울러의 제조 방법

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KR100676732B1 (ko) * 2005-08-11 2007-02-01 (주)라컴텍 평판 디스플레이 세정용 브러쉬 로울러 및 이를 포함하는세정 장치, 브러쉬 로울러의 제조 방법

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