JP2916030B2 - 平版印刷版現像装置のブラッシング構造 - Google Patents

平版印刷版現像装置のブラッシング構造

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JP2916030B2 JP21846091A JP21846091A JP2916030B2 JP 2916030 B2 JP2916030 B2 JP 2916030B2 JP 21846091 A JP21846091 A JP 21846091A JP 21846091 A JP21846091 A JP 21846091A JP 2916030 B2 JP2916030 B2 JP 2916030B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水なし平版印刷版のイン
キ反撥層をブラッシングする平版印刷版現像装置のブ
ラッシング構造に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーン層をインキ反撥層とする平版
印刷版である水なしPS版については、特公昭44−2
3042号、特公昭46−16044号に記載された、
基板上に光可溶性あるいは光不溶化性感光層とシリコー
ンゴム層を積層した水なしPS版や、特開昭48−94
504号、特開昭50−20102号に記載された、基
板上に光接着性感光層とシリコーンゴム層を積層した水
なしPS版が提案されている。これらは、湿し水を用い
ることなくして数万枚の印刷が可能である。
【0003】上記した水なしPS版はアルミ等の支持体
上に感光層及びシリコーンゴム層が積層され、これらの
上面は、保護フイルムがラミネートされて、表面が保護
されている。この水なしPS版へ画像を焼き付けると露
光量に応じて感光層は硬化して、よりシリコーンゴム層
に接着する。この状態で、現像液が表面に塗布されると
現像液によって、未露光部分及び露光量が少ない部分ほ
ど感光層が膨潤し、これをブラシローラによって擦るこ
とによりこの感光層及びその上のシリコーンゴム層を剥
離する。すなわち、水なしPS版は、搬送時に前記ブラ
シローラと平板状の受け台との間に挿入、挟持されて搬
送され、順次露光面がブラッシングされるようになって
いる。
【0004】ここで、水なし現像に使用する現像液とし
て、有機物を含まない処理液(以下、現像水という)に
よって処理することが提案されている(特願平3−95
581号公報参照)。これは、PS版自体の品質の向上
から、有機物を含まなくても処理が可能となったためで
ある。
【0005】前記ブラシローラによるブラッシングは、
ブラシローラが高速で回転しているときに水なしPS版
を搬送するようにしている。ブラシローラの回転方向
は、水なしPS版の搬送方向と同一方向又は反対方向の
何れであってもよいが、現像部側と染色部側とで反対方
向の回転とするのが好ましい。少なくとも一方のブラシ
ローラを軸線方向に往復揺動させながら回転させること
により、あらゆる方向からのブラッシングが可能とな
る、網点再現性優れた現像を行うことができる。
【0006】ブラシローラの回転はその回転軸からモー
タの駆動力が伝達されてなされる。図6に示される如
く、回転軸240はブラシローラ242の軸線方向両端
部のホルダ部244に固定されるようになっている。
【0007】ホルダ部244は、半円筒状ボス部246
、このボス部246に取付けられることにより、円筒
が構成される半円筒状の締めつけ金具248とで構成さ
れている。
【0008】ここで、回転軸240をボス部246の半
円弧部246Aに載置された状態で締めつけ金具248
を被せ、ボルト250によって固定することにより、回
転軸240とホルダ部244とが固定され、回転軸24
0の回転力をブラシローラ242へ伝達することができ
る。
【0009】ところが、このような連結構造では、回転
軸240とホルダ部244とは強固に固定される。ま
た、ホルダ部244はブラシローラ242と一体である
ため、回転軸240とホルダ部244の部品公差が一方
向に集約されることによる芯ずれが直接影響を及ぼす。
また、ブラシローラ242の両端のホルダ部244の
行度、ブラシローラ242の振れが回転軸240を変形
(屈曲)させる原因となる。
【0010】これを解消するために、ホルダをブラシロ
ーラと別体とし、ブラシローラの芯ずれをホルダとブラ
シローラとが相対移動して吸収することが提案されてい
る。これによれば、ブラシローラの芯ずれが回転軸へは
伝わらないため、回転軸の変形及びブラシの振れ等を防
止することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホルダ
をブラシローラと別体とすると、組付作業手順がブラシ
ローラとこのブラシローラの両端部にホルダを作業者が
所定の位置に保持しておき、この状態で回転軸を挿入す
ることになる。さらに、ホルダと回転軸とを強固に固着
し、ホルダとブラシローラとを回転軸の回転力が伝達さ
れ、かつある程度のがたを持たせて連結する必要があ
る。
【0012】このため、組付作業が極めて煩雑であり、
作業性が著しく低下する。本発明は、ホルダとブラシロ
ーラ本体とを別体としても組付作業性が低下することは
なく、かつブラシローラ本体の芯ずれをホルダとの相対
移動によって吸収することができる平版印刷版現像装置
のブラッシング構造を得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、画像が焼き付けられた平版印刷版の露光面をブラッ
シングすることにより不要な感光層剥離する平版印刷
版現像装置のブラッシング構造であって、円筒状のベー
スにブラシ素材が植え付けられたブラシローラ本体と、
前記ブラシローラ本体の軸線方向両端部に配設された
ルダと、シャフト部の外径が前記ホルダに形成された円
孔の内径よりも小さくされ、かつ前記シャフト部の軸線
方向に沿った長さが前記ホルダの軸線方向の肉厚よりも
長く形成され、前記円孔に挿入されて前記ブラシローラ
本体の軸線方向端部に螺合されることにより前記ホルダ
と前記ブラシローラ本体を連結する段付ボルトと、前記
ホルダから前記ブラシローラ本体へ向けて突設され、前
記ブラシローラ本体に形成されたキー溝へ挿入されるこ
とにより前記ホルダと前記ブラシローラ本体を一体に回
転可能とするキーと、前記ホルダに嵌合され駆動手段の
駆動力で回転する回転軸と、を備え、前記ブラシローラ
本体の両端部間の芯ずれを吸収するために前記ホルダに
対して前記ブラシローラ本体が前記ブラシローラ本体の
軸線方向及び軸直角方向に移動可能なことを特徴とす
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、ホルダ予め
ブラシローラ本体に連結しておく。このとき、ホルダと
ブラシローラ本体とは、ホルダのキーがブラシローラ本
体のキー溝に挿入され、ホルダの円孔に挿入された段付
ボルトがブラシローラ本体に螺合されて連結されてい
る。この連結状態では、キーがキー溝に挿入されている
と共にホルダの円孔と段付ボルトのシャフト部の隙間及
び長さの差から、ホルダはブラシローラ本体に対して軸
線方向及び軸直角方向に若干量移動可能とされている。
【0015】ブラシローラ本体とホルダとのサブアッセ
ンブリーを所定の位置に配置し、回転軸を挿入する。挿
入された回転軸はホルダに嵌合される。
【0016】これにより、回転軸の回転力はホルダを介
してブラシローラ本体へ伝達される。ブラシローラ本体
とホルダとが軸線方向及び軸直角方向に相対移動して部
品公差による芯ずれを吸収する。また、回転軸には芯ず
れによる力が加わらず、変形を防止することができる。
【0017】このように、ホルダはブラシローラ本体に
予め連結しておくことができるので、組付作業性を悪化
させることがなく、ブラッシング作業時に生じるブラシ
ローラ本体の変動によって回転軸を変形させることもな
い。
【0018】
【実施例】図1には本実施例に係る水なし平版印刷版処
理機200の全体構成が示されている。露光済の水なし
PS版12は、箱型のフィーダ202に積層されてい
る。水なしPS版12を支持する受け台204は、圧縮
コイルばね206を介してフィーダ202の底部に支持
されている。これにより、最上層の水なしPS版12の
高さ位置がほぼ一定に保たれるようになっている。
【0019】ここで使用される水なしPS版12は、基
板上に、プライマー層、感光層、シリコーンゴム層、保
護フイルムが順次積層されたものが使用される。
【0020】フィーダ202の上方には、給版機構部2
08が配設されている。給版機構部208は、水なしP
S版12を吸着する吸盤部210とこの吸盤部を支持す
るレール部212とで構成されており、レール部212
には、長手方向に沿って長孔214が形成され、吸盤部
210の基部が軸216を介して収容されている。この
ため、図示しない駆動手段の駆動力で、軸216が長孔
214に沿って移動することにより、吸盤部210に吸
着された水なしPS版12が現像装置10方向へ搬送さ
れるようになっている。
【0021】フィーダ202と現像装置10との間に
は、ガイド板218が設けられ、このガイド板218の
搬送方向先端部近傍には、一対のローラ220が設けら
れている。このローラ220に挟持されて水なしPS版
12は、さらに搬送され、剥離爪222によって、表面
に貼付けられた保護フィルムが剥がされて、現像装置1
0へと至るようになっている。
【0022】現像装置10の詳細な構成については、後
述する。現像装置10によって現像処理された水なしP
S版12は、水洗乾燥装置224を経て排出口に設けら
れた、オートスタッカ226へと案内される。
【0023】オートスタッカ226は、略V字形状とさ
れており、排出口から排出された水なしPS版12が図
1の左側側壁228に寄り掛かるように配置される。こ
の状態で、この左側側壁228が下端部を中心に回動す
ることにより、水なしPS版12が図1の右側側壁23
0に寄り掛かるように層状にストックされる構成であ
る。
【0024】図2には本発明が適用された水なし平版印
刷版現像装置10の実施例が示されている。この水なし
平版印刷版現像装置10は現像部14と染色部16から
なり、水なしPS版12を現像処理した後に、検版作業
を容易にするための染色処理を行う装置である。
【0025】染色部16で使用される染色液17として
は、クリスタルバイオレツト、アストラゾンレツド等を
含む染色液17が用いられている。
【0026】現像部14の現像槽本体20は、上方に向
けて開口し、底部が逆山形状に形成されて底部中央部に
現像水回収槽22が形成されている。現像水回収槽22
内には現像水18が収容される。
【0027】現像水18は、前述したように、その成分
に有機物が含まれておらず、水道水等の水を適用するこ
とができる。また、水に消泡剤を混ぜて循環時の泡の発
生を防止したり、キレート剤を入れることにより、水の
硬度を調整するようにしてもよい。さらに、防腐剤を入
れることにより、循環利用の使用回数を増加させてもよ
い。防腐剤と同等の効果を得るものとして、オゾン発生
装置を装着してもよい。
【0028】現像槽本体20の上部には、水なしPS版
12の入側から順に搬送ローラ対24、26、28が配
置されている。搬送ローラ対24、26、28は、図示
しないラツク側板に支持され、図示しない駆動手段の駆
動力が伝達されて回転し、水なしPS版12を図2矢印
A方向へ挟持搬送するようになっている。
【0029】搬送ローラ対24の上側ローラには、液切
りローラ25が接触され、現像水18の液切りを行って
いる。なお、この液切りローラ25は、他の搬送ローア
対26、28にも設けてもよい。
【0030】搬送ローラ対28は、現像部14内の水な
しPS版12の搬送経路の最後部に配置されて水なしP
S版12から現像水18を絞り取るスクイズローラの役
目を有している。
【0031】搬送ローラ対26と搬送ローラ対28との
間にはブラシ機構部30が配置されている。このブラシ
機構部30は、搬送される水なしPS版12の版面上を
擦ることによって版面上の未露光部のシリコーン層を掻
き取るためのものである。
【0032】図3に示される如く、ブラシ機構部30
は、ブラシローラ本体130を備えている。ブラシロー
ラ本体130は、金属又はプラスチックの円筒部材13
2の外周にブラシ134が植え付けられて形成されてい
る。
【0033】円筒部材132の軸線方向両端部には小径
の円孔136が設けられたボス138が取付けられてい
る。この円孔136には、後述する回転軸140が挿通
され、ブラシロラーラ本体130が支持される構成とな
っている。
【0034】ブラシローラ本体130のそれぞれのボス
138に対応してホルダ142が連結されている。ホル
ダ142は、リング状とされ一部にスリット状の切り抜
き部144が形成されている。また、内周面の一部には
軸線方向の溝146が形成されこの部分の半径方向寸法
が小さくなっている。
【0035】これにより、ホルダ142は、切り抜き部
144の間隙寸法が狭まる方向へ移動可能とされ、内側
円弧部の径寸法を小さくすることができる。
【0036】切り抜き部144に対応して、ホルダ14
2の外周面には、切欠部148が形成され、その底面1
48Aは切り抜き部144の上面144Aと平行とされ
ている。底面148Aには、円孔150が設けられ切り
抜き部144の上面144Aまで貫通している。また、
切り抜き部144の下面144Bには雌ねじ152が形
成されており、切欠部148側から円孔150へボルト
154を貫通させ、雌ねじ152へ螺合させることによ
り、切り抜き部144を狭めた状態で保持することがで
きる。
【0037】ホルダ142には、その内周面にキー溝1
56が形成され、キー158が挿入されている。キー1
58はボルト159によってキーミゾ156に固定され
ており、ブラシローラ本体130のボス138方向へ突
出されており、ホルダ142をこのボス138へ対応さ
せると、ボス138の円孔136の内周面に形成された
キー溝160へ挿入されるようになっている。
【0038】このキー158は、ホルダ142とブラシ
ローラ本体130との相対回転を阻止する役目を有して
いる。
【0039】ホルダ142には、両端面を貫通する円孔
162が形成されている。円孔162には、段付ボルト
164が挿入されている。段付ボルト164の先端部の
雄ねじ166は、ボス138と対向する端面から突出さ
れ、ボス138に形成された雌ねじ168に螺合されて
いる。これにより、ホルダ142とブラシローラ本体1
30とは連結されている。
【0040】ここで、図4及び図5に示される如く、ホ
ルダ142の円孔162の径寸法Aは、段付ボルト16
4の基部側シャフト部170の径寸法Bよりも若干大き
くなっており、ホルダ142と段付ボルト164とは軸
直角方向へ若干量相対移動可能とされている。
【0041】また、段付ボルト164のシャフト部17
0の軸方向寸法Lは、ホルダ142の肉厚寸法Wよりも
若干大きくなっており、ホルダ142と段付ボルト16
4とは軸線方向へ若干量相対移動可能とされている。
【0042】ここで、ブラシ機構部30の組付時には、
ホルダ142とブラシローラ本体130とが連結された
サブアッセンブリー状態で所定の位置に配置し、駆動手
段の駆動力で回転する回転軸140をホルダ142及び
ブラシローラ本体130へ挿入することになる。このと
き、ホルダ142は切り抜き部144があるために円滑
に回転軸140を挿入することができる。
【0043】回転軸140の挿入後に前記ボルト154
の螺合によって切り抜き部144を狭めることにより、
回転軸140とホルダ142とは強固に固定される構成
である。
【0044】ブラシ134の下部にはローラ32が配置
されている。水なしPS版12が通過する際は、このロ
ーラ32とブラシ134とに水なしPS版12が挟持さ
れながら、ブラシ134によって表面が擦られて、未露
光部の感光層とその上のシリコーン層が確実に掻取られ
るようになっている。
【0045】搬送ローラ対24の上方にはスプレーパイ
プ34が配置されている。このスプレーパイプ34に
は、搬送ローラ対24の上側のローラに対向して吐出口
34Aが軸方向に沿って適当な間隔で設けられている。
このスプレーパイプ34はバルブ36を介して管路38
で後述する現像水供給装置と連通されている。これによ
ってスプレーパイプ34へは現像水18が送りこまれ、
搬送ローラ対24の上側のローラへ現像水18を吐出し
て、水なしPS版12上へ現像水18が塗布されるよう
になっている。
【0046】また搬送ローラ対26と搬送ローラ対28
との間にもスプレーパイプ40、42が配置されてい
る。スプレーパイプ40はブラシ機構部30と搬送ロー
ラ対26との間に配置されており、前記スプレーパイプ
34と同様に吐出口40Aが形成されている。スプレー
パイプ40の吐出口40Aはブラシ134に対向して設
けられている。このスプレーパイプ40もスプレーパイ
プ34と同様にバルブ36を介して管路38から分岐し
ている管路で後述する現像水供給装置と連通されてい
る。これによってスプレーパイプ40へは現像水18が
送りこまれ、ブラシ134へ現像水18を吐出し、供給
するようになっている。
【0047】またスプレーパイプ42は、搬送ローラ対
28の上側のローラに対向して、吐出口42Aが形成さ
れている。このスプレーパイプ42もバルブ36を介し
て管路38から分岐している管路で後述する現像水供給
装置と連通されている。これによってスプレーパイプ4
0へ現像水18が送りこまれ、搬送ローラ対28の上側
のローラへ現像水18を吐出するようになっている。
【0048】搬送ローラ対26からブラシ機構部30の
上部に掛けて、断面形状が略コ字状のカバー39が配置
されている。このカバー39はブラシ134による現像
水18の他への飛散を防止している。
【0049】現像水供給装置は循環ポンプ44と、フイ
ルタ46と、循環ポンプ44と現像水回収槽22とを連
通する管路48で構成されている。
【0050】循環ポンプ44は流量可変型のポンプで、
制御装置52と接続されて、その吐出流量が制御され
る。循環ポンプ44の吐出口側へ管路38が連通され、
吸い込み口側には管路48の一端が連通されている。管
路48の他端は途中にバルブ55を介して現像水回収槽
22の底部と連通されている。この循環ポンプ44の作
動によって、現像水回収槽22内の現像水18が管路4
8を通って、循環ポンプ44に吸い込まれ、管路38を
通ってスプレーパイプ34、40、42へ送られるよう
になっている。
【0051】管路38の途中には流量センサ50が配設
されており、管路38内を通過する現像水18の流量を
検出するようになっている。この流量センサ50は制御
装置52と接続されており、現像水18の流量検出結果
を伝達するようになっている。この流量センサ50は一
般的な流量計を用いることが出来るが、装置を小型化す
るためには回転式のものが好ましい。
【0052】管路48の途中にフイルタ46が配設され
ており、管路48内を通る現像水中のかす(主に水なし
PS版12の表面から擦り取った感光層、シリコーン層
からの現像かす18A)を濾過するようになっている。
【0053】制御装置52には告知装置56が接続され
ており、管路38内を通過する現像水18の流量が所定
流量以下になるとフイルタ46の交換時期を告知するよ
うになっている。これによってフイルタの交換がなされ
る。このフイルタの網目は10μ〜500μ(好ましく
は50μ〜300μ)のものが使用されている。
【0054】管路48の途中から分岐管路58が分岐し
ており、バルブ60を介して捕集槽であるオーバーフロ
ー槽62と連通されている。オーバーフロー槽62は現
像水回収槽22の側部に配設されており、現像水回収槽
22の隔壁に設けられ、現像水面に沿う長孔64によっ
て現像水回収槽22と連通されている。これによって現
像水回収槽22内の現像水18の表層部が、現像水回収
槽22の下部隔壁22Aの上端部を乗り越えてオーバー
フロー槽62内へ流れ込むようになっている。オバーフ
ロー槽62内への現像水18のオーバーフロー流量は、
全循環量の1/10〜2/3(好ましくは1/3〜1/
2)とされている。
【0055】また上部隔壁22Bは、後述する現像水補
充装置によって現像水18が補充され、現像水18の液
面が上昇した場合に、オーバーフロー槽62内に一旦捕
集された現像かす18Aが現像水回収槽22内へ広がら
ないようにしている。
【0056】オーバーフロー槽62は上方が開口されて
開口部が形成され、蓋66で開閉されるようになってお
り、オバーフロー槽62内のメンテナンス時には開口部
から取り外されるようになっている。またオーバーフロ
ー槽62の側壁68の下部を貫通して分岐管路58が連
通されており、循環ポンプ44の作動によってオーバー
フロー槽62内の現像水18が吸引されるようになって
いる。循環ポンプ44の吸引によって現像水回収槽22
内現像水18の表層部がオーバーフロー槽62内へ流れ
込み、現像水回収槽22内の現像水18に浮遊している
現像かす18Aがオーバーフロー槽62内へ流れ込ん
で、現像かす18Aが捕集される。この場合水なしPS
版12の表面にはインキ反撥用としてシリコーンゴム層
が積層されており、このシリコーンゴム層は画像部に相
当する感光層と共にブラシ134によって掻き取られる
と、現像かす18Aとなって余剰の現像水18と共に現
像水回収槽22内へ回収される。現像水回収槽22内の
現像水中では、現像かす18Aは比重が現像水18より
低いため現像水18の表層部へ浮遊する。また下部隔壁
22Aは現像水回収槽22内の表層の現像かす18Aが
オーバーフロー槽62内へ流れ込み捕集するためのいわ
ゆる堰の役目をしている。また後述する現像水18の補
充によって、オーバーフロー槽62内の現像水18の液
面が上昇したときには、上部隔壁22Bは、一旦捕集さ
れた現像かす18Aが現像水回収槽22内へ広がらない
ように堰の役目をしている。
【0057】また、オーバーフロー槽62内にはオーバ
ーフロー管70が配設されている。オーバーフロ管70
の上端部は、現像水回収槽22上部隔壁22Bの下端部
より高く設定されている。このため、後述する現像水補
充装置によって現像水18が補充されて、現像水回収槽
22内の現像水18の液面が上昇すると水没し、オーバ
ーフロ槽62内の現像水18の表層部が、現像かす18
Aと共にオーバーフロー管70によって外方へ流れ出す
ようになっている。
【0058】現像水補充装置は、水が収容された水タン
ク74と、水を現像水回収槽22内へ供給するための水
供給ポンプ78とで構成されている。水供給ポンプ78
で現像水回収槽22へと送られた水は、受け皿82へと
送り込まれる。受け皿82は、筒状で水は下端部開口か
ら排出される。
【0059】制御装置52には、現像部14の入り側に
配設されて、水なしPS版12の通過量すなわち処理量
(水なしPS版12の面積)を検出する検出器86が接
続されており、処理量を制御装置52へ供給するように
なっている。この検出器86は光電管を水なしPS版1
2の幅方向に沿って複数個配置し、水なしPS版12が
検出器86の上部を通過する時間を計測することによっ
て、版面上の面積を検出しても良く、水なしPS版12
の幅方向の長さを予め装置に入力しておき、1個の光電
管で長さを検出することによって面積を検出しても良
い。
【0060】また現像水回収槽22内の底部にはヒータ
88が配置されている。このヒータ88は図示しない電
源と接続されて、現像水18を加熱するようになってい
る。このヒータ88によって現像水18の温度は15°
C〜60°C(好ましくは25°C〜50°C)に設定
されている。
【0061】また本装置における現像時間は、10秒〜
3分(好ましくは30秒〜2分)に設定されており、染
色時間は、5秒〜1分(好ましくは10秒〜30秒)に
設定されている。又、必要に応じて現像槽を追加するこ
とが出来る。
【0062】次に染色部16について説明する。染色部
16の染色槽本体90は現像槽本体20と同様に上方に
向けて開口し、底部が逆山形状に形成されて底部中央部
に染色液回収槽92が形成されている。染色液回収槽9
2内には染色液17が収容される。染色液回収槽92内
にはオーバーフロー管91が配置されている。このオー
バーフロー管91の上端は染色液回収槽92内の上部に
位置しており、下端は、染色液回収槽92の底部を貫通
して外方に突出している。このオーバーフロー管91
は、後述する染色液補充装置による染色液17の補充に
よって、染色液回収槽92内の液面が上昇して、オーバ
ーフロー管91の上端を越えると染色液17を染色液回
収槽92内から外方へ排出し、染色液17の液面高さを
設定している。
【0063】染色槽本体90の上部には、水なしPS版
12の搬送方向に沿って、染色槽本体90への入側から
順次搬送ローラ対94、96が配置されている。搬送ロ
ーラ対94、96、は、図示しないラツク側板に支持さ
れ、図示しない駆動手段の駆動力が伝達されて回転し、
水なしPS版12を挟持搬送するようになっている。こ
れらの搬送ローラ対94、96は一般的なゴム材質で成
形されており、搬送する水なしPS版12の表面を傷付
けないようになっている。
【0064】また、搬送ローラ対94の上側のローラに
は、ブレード95の先端部が接触されている。これによ
り、搬送ローラ対94に付着した現像かすがブレード9
5によってかき取られ、搬送ローラ対94の表面の円滑
性を保持している。
【0065】なお、このブレードは、搬送ローラ対96
にも設けてもよい。染色槽本体90の、水なしPS版1
2の搬送方向下流側には搬送ローラ対98が配置されて
いる。この搬送ローラ対98は、ロール材質がNBRゴ
ム(ニトリルブタジエンラバー)又はモルトンローラ等
で形成されており、染色液17の拭き取り性が向上され
ている。
【0066】搬送ローラ対94と搬送ローラ対96との
間にはブラシ機構部100が配置されている。このブラ
シ機構部100は、搬送される水なしPS版12の版面
上を擦ることによって版面上の画像部に相当するシリコ
ーン層を掻き取ると共に染色液を均一に画像部に浸透さ
せるためのものである。
【0067】なお、このブラシ機構部100の構成は、
前記現像部14に設けられたブラシ機構部30と同一構
造であるので、同一の符号を付して構成の説明は省略す
る。
【0068】このブラシ134の下部にはローラ32が
配置されている。このため水なしPS版12が通過する
際は、ブラシ134とローラ32との間に挟持されなが
ら搬送され、ブラシ134によって表面へ染色液17が
塗布されるようになっている。
【0069】ブラシ機構部100の上部には、スプレー
パイプ104が配設されている。このスプレーパイプ1
04は略コ字状の整流板106で囲まれている。この整
流板106に対向して、スプレーパイプ104には吐出
口104Aが軸方向に沿って適当数形成されている。
【0070】このスプレーパイプ104はバルブ108
を介して管路110で後述する染色液供給装置と連通さ
れている。これによってスプレーパイプ104へは染色
液17が送りこまれ、整流板106へ向けて吐出され、
整流板106に案内されてブラシ134へ染色液17が
供給される。このとき染色液17は整流板106の板上
を流下しながら広がり、ブラシ134上へ均一に供給さ
れる。
【0071】ブラシ機構部100と搬送ローラ対96と
の間で搬送ローラ対96側にもスプレーパイプ112が
配設されている。このスプレーパイプ112もスプレー
パイプ104と同様に略コ字状の整流板106で囲われ
ている。このスプレーパイプ112は吐出口112A
が、整流板106に対向して軸方向に沿って適当数設け
られている。スプレーパイプ112はスプレーパイプ1
04と同様にバルブ108を介して管路110で後述す
る染色液供給装置と連通されている。これによってスプ
レーパイプ112へは染色液17が送りこまれ、整流板
106へ向けて吐出され案内されて搬送ローラ対96の
上側ローラへ染色液17が供給されるようになってい
る。このとき染色液17は整流板106の板上を流下し
ながら広がり、搬送ローラ対96へ均一に供給される。
【0072】ブラシ機構部100と搬送ローラ対96の
上方には断面形状が略コ字状のカバー107が配置され
ている。このカバー107はブラシ機構部100による
染色液17の他への飛散を防止している。
【0073】染色液供給装置は循環ポンプ114と、フ
イルタ116と、循環ポンプ114と染色液回収槽92
とを連通する管路118で構成されている。循環ポンプ
114の吐出口側へ管路110が連通され、吸い込み口
側には管路118の一端が連通されている。管路118
の他端は染色液回収槽92の底部と連通されている。こ
の循環ポンプ114の作動によって、染色液回収槽92
内の染色液17が管路118を通って、循環ポンプ11
4に吸い込まれ、管路110を通ってスプレーパイプ1
04、112へ送られるようになっている。
【0074】管路118の途中にフイルタ116が配設
されており、管路118内を通る染色液中のかす(主に
現像部14より持ち込まれた水なしPS版12の表面か
ら擦り取られたシリコーン層からのかす)を除去するよ
うになっている。
【0075】染色液補充装置は染色液17が収容された
染色液タンク122と、染色液17を染色液回収槽92
内へ供給するための染色液供給ポンプ124と、で構成
されている。
【0076】染色液タンク122には管路126の一端
が連通されており、他端は染色液回収槽92内に配設さ
れた広口管路82へ開口している。この管路126の途
中に染色液供給ポンプ124が配設されている。この染
色液供給ポンプ124は制御装置52へ接続されてお
り、作動のタイミングすなわち染色液17の補充時の作
動が制御されるようなっている。染色液17の補充量は
5〜100cc/m2(好ましくは10〜60cc/m2)に設
定されている。
【0077】染色液回収槽92内の底部にはヒータ88
が配設されており、図示しない電源と接続されて染色液
17を加熱するようになっている。この染色液17の温
度は15〜45℃(好ましくは20〜40℃)に設定さ
れている。又必要に応じて染色槽を増やすことが出来
る。
【0078】次に本実施例の作用を説明する。まず、ブ
ラシ機構部30、100の組付手順を説明する。
【0079】本実施例のブラシローラ本体130には、
予めホルダ142が取付けられ、サブアッセンブリー状
態を形成する。
【0080】ホルダ142のキー溝156にキー158
を挿入して、ボルト159で取付ける。この状態で、ホ
ルダ142をブラシローラ本体130の端部に配置し、
キー158をボス138のキー溝160へ挿入する。
【0081】次に、ホルダ142の円孔162へ段付ボ
ルト164を挿入し、雄ねじ166をボス138の雌ね
じ168へ螺合させる。
【0082】このとき、円孔162の径寸法Aが段付ボ
ルト164のシャフト部170の径寸法Bに対して若干
大きく形成されているため、段付ボルト164の締め付
け後であってもホルダ142ブラシローラ本体130
とは軸直角方向へ相対移動可能となる。
【0083】また、段付ボルト164のシャフト部17
0の軸方向寸法Lがホルダ142の肉厚寸法Wよりも若
干大きく形成されていると共に、キー158がキー溝1
60に挿入されているのみであるため、段付ボルト16
4の締め付け後であってもホルダ142とブラシローラ
本体130とは軸方向へ相対移動可能となる。
【0084】この状態で、ホルダ142とブラシローラ
本体130とのサブアッセンブリーを所定の位置に配置
して、ホルダ142及びブラシローラ本体130へ回転
軸140を挿入する。挿入完了後にボルト154を雌ね
じ152へ螺合させることによってホルダ142の切り
抜き部144が狭まる方向へ移動され、ホルダ142と
回転軸140とが強固に固定される。
【0085】キー溝160に挿入されているキー158
及び円孔162に挿入された段付ボルト164がホルダ
142とブラシローラ本体130との相対回転を阻止し
ているので、回転軸140が回転すると、この回転力は
回転軸140に固定されたホルダ142を介して確実に
ブラシローラ本体130へと伝達される。
【0086】このように、ブラシ機構部30、100の
組付作業は、ブラシローラ本体130とホルダ142と
をサブアッセンブリー状態としておくことができるの
で、作業性がよい。
【0087】次に現像手順を説明する。図示しない画像
焼付け装置で画像が焼付けられた水なしPS版12はア
ルミ検出器86の上方を通過した後に現像部14内へ挿
入される。現像部14内へ挿入される水なしPS版12
の感光層へ光が照射された部分すなわち露光部分は硬化
してシリコーン層へ接着し、未露光部分は現像水18に
よって膨潤又は溶出可能な状態となっている。
【0088】この状態から、剥離爪222によって水な
しPS版12の表面を保護するためにラミネートされた
保護フイルムを剥離した後、水なしPS版12は現像部
14へ挿入され、現像部14の搬送ローラ対24に挟持
搬送されながら現像水18が表面へ塗布される。これに
よって水なしPS版12の未露光部分(画像部分)の感
光層は膨潤してシリコーン層が剥がれ易くなる。
【0089】さらに水なしPS版12は搬送ローラ対2
6によって挟持搬送され、ブラシ30とローラ32との
間に挿入される。
【0090】このブラシ134へも現像水18が供給さ
れており、水なしPS版12は現像水18を塗布されな
がら、ブラシ134によって表面が擦られ、現像水18
によってシリコーンゴム層が掻き取られる。これによっ
て水なしPS版12には未露光部分のシリコーン層が除
去される。
【0091】ここで、ブラシ134のブラッシング動作
時、ブラシローラ本体130に水なしPS版12を押圧
する所定の圧力が加えられている。このため、ブラシロ
ーラ本体130には、芯ずれを起こす力が加わる。従
来、この力は、回転軸140へ伝わり、回転軸140を
変形させる原因となっていた。しかし、本実施例では、
図5に示される如く、ブラシローラ本体130とホルダ
142とが相対移動することにより(図5の想像線参
照)、ブラシローラ本体の変位を吸収し、回転軸140
には伝えないようにしたので、回転軸140が変形する
ようなことはない。
【0092】水なしPS版12の表面へ塗布された現像
水18の現像後の余剰の現像水18は、現像水回収槽2
2内へ落下して回収される。
【0093】さらにブラシ134によって未露光部分の
シリコーン層が掻き取られた水なしPS版12は搬送ロ
ーラ対28に挟持搬送されると共に現像水18が再度塗
布されて、水なしPS版12から現像水18が絞り取ら
れる。その後水なしPS版12は染色部16の搬送ロー
ラ対94間へ挿入される。
【0094】搬送ローラ対94による挟持搬送によっ
て、水なしPS版12はブラシ134とローラ32との
間に挿入され、ブラシ134が前記現像部14と同様に
ループを形成しながら平行移動されることにより、水な
しPS版12は、均一かつ全方向から擦られる。
【0095】この場合にも、ホルダ142とブラシロー
ラ本体130とが軸線方向及び軸直角方向に相対移動可
能であるので、回転軸140が変形するような不具合は
ない(図5参照)。
【0096】このブラシ134は、整流板104に案内
されて供給された染色液17を水なしPS版12の上面
へ塗布する。これによって未露光部の感光層に染色液1
7が付着して染色される。
【0097】さらに水なしPS版12は搬送ローラ対9
6間に挿入され、搬送ローラ対96の上側のローラへ、
整流板106によって案内されて供給される染色液17
が表面へ塗布されながら染色液17が絞り取られて、ス
クイズされる。この染色は、現像処理した後の水なしP
S版12のシリコーン層が除去された画像部を染色して
検版性を向上させるために行う工程である。
【0098】画像部が染色された水なしPS版12は染
色部16から送り出された後に、搬送ローラ対98間へ
挿入され、表面に残っている染色液17がぬぐい取られ
る。この搬送ローラ対98はNBRゴム又はモルトンロ
ーラで形成されているので、染色液17のぬぐい取り性
が向上する。特に非画像部に染色液17が残っていると
シリコーンゴム層のインキ反撥力が低下するので、印刷
時に良好な画像を得ることが出来なくなるが、搬送ロー
ラ対98で染色液17を確実に表面から絞り取るので、
良好な画像を得ることができる。また、この後に水洗及
び乾燥工程を設けてもよい。
【0099】次に現像部14における現像水18の循
環、かす取り及び現像水18の補充について説明する。
【0100】〈循環〉図2に示されるように、現像水回
収槽22内の現像水18は、循環ポンプ44の作動によ
ってスプレーパイプ34、40、42へ送られ、現像部
14を搬送される水なしPS版12へ塗布される。水な
しPS版12の塗布後の余剰の現像水18は落下して、
現像水回収槽22内へ回収される。現像水回収槽22内
へ回収された現像水中には水なしPS版12の表面から
剥離した、シリコーンゴム層等の現像かす18Aが混ざ
っており、これらの現像かす18Aは、比重が現像水1
8よりも軽いので、現像水回収槽22内で現像水18の
表層部に浮遊している。 〈かす取り〉この状態で、現像水回収槽22内の現像水
18はオーバーフロー槽62内へ下部隔壁22Aを乗り
越えて流れ込む。これによって現像水18の表層部に浮
遊している現像かす18Aは、オーバーフロー槽62内
へ流れ込んで、このオーバーフロー槽62内へ集積され
る。
【0101】フイルタ46が万一現像かす18Aによっ
て、目詰まりを生じると、管路38内を通過する現像水
18の循環流量が低下する。これを流量センサ50が検
出して、制御装置52へ検出結果を伝達する。制御装置
52は告知装置56を作動させて、フイルタ46が目詰
まりを生じていることを告知する。これによって操作員
は、フイルタ46を新規なものと交換する時期を知るこ
とができる。
【0102】さらに現像水回収槽22内へ現像水18を
補充すると、現像水回収槽22内の現像水18の液面高
さが上昇し、貫通孔64を越えて上昇するとオーバーフ
ロー槽62内の現像水18(表層部に現像かす18Aが
捕集されている)の液面の高さも上昇し、オーバーフロ
ー管70の上端部が水没する。
【0103】これによって、オーバーフロー槽62内の
現像水18は表層部(現像かす18Aが浮遊している)
からオーバーフロー管70を通って外方へ排出される。
【0104】この際に貫通孔64を形成している現像水
回収槽22の上部隔壁22Bは堰の役目をして、オーバ
ーフロー槽62内へ一旦捕集されたかすが、現像水18
の補充による現像水面の上昇によって現像水回収槽22
内へ拡散することがない。
【0105】このように、本実施例では、オーバーフロ
ー管70によって、現像かす18Aが、水の補充時に外
方へ排出されるので、フイルタの目詰まりが低減され、
長期に安定した現像処理をすることが出来る。さらに現
像水18の循環経路を分岐管路58と、管路48との2
系統とし、現像水18から現像かす18Aを取り除くこ
とが出来るので、現像水回収槽22、循環ポンプ44に
現像かす18Aが溜まることが無く、これらのメンテナ
ンスが容易となる。 〈現像水補充〉検出器86によって、現像部14内へ挿
入される水なしPS版12が検出され、処理量が検出さ
れる。
【0106】この検出結果に基づいて制御装置52は水
供給ポンプ78を作動させ、現像原液を現像水回収槽2
2内へ供給する。この補充は水なしPS版12の処理量
すなわち面積に応じて補充される。
【0107】この水の補充量は250〜2000cc/回
に設定されている。なお、現像水18の供給方法とし
て、0.1 リットル/ 分〜10リットル/ 分の範囲内で、処
理装置が稼働中、常時現像水18を供給し、オーバーフ
ローから排出させる方法もある。
【0108】次に染色部16の染色液17の補充につい
て説明する。染色部16へ挿入される水なしPS版12
の表面には現像水18が付着残存しており、この状態で
染色液17が塗布される。このため染色後に染色液回収
槽92に回収される染色液17中には現像水18が持ち
込まれ、染色液17が劣化する。また水なしPS版12
の染色処理量によって、染色液17は劣化する。このた
め検出器86による水なしPS版12の面積の検出結果
に基づいて、制御装置52は染色液供給ポンプ124を
作動させ染色液回収槽92内へ染色液17を供給する。
これによって染色液17の染色能力が低下することがな
く、長期に安定した染色処理が可能となる。
【0109】
【発明の効果】以上に説明した如く本発明に係る平版印
刷版現像装置のブラッシング構造は、ホルダとブラシロ
ーラ本体とを別体としても組付作業性が低下することは
なく、かつブラシローラ本体の芯ずれをホルダとの相対
移動によって吸収することができるという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る水なしPS版処理機の全体構成
を示す概略図である。
【図2】本発明に係る水なし平版印刷版現像装置の実施
例を示す概略構成図である。
【図3】ブラシ機構部の正面図である。
【図4】ブラシローラ本体とホルダとの組付状態を示す
分解斜視図である。
【図5】ブラシローラ本体とホルダとの相対移動の状態
を示す段付ボルト近傍の拡大図である。
【図6】従来のブラシローラと回転軸と連結状態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10 水なし平版印刷版現像装置 12 水なしPS版(平版印刷版) 30 ブラシ機構部(現像部側) 32 ローラ 100 ブラシ機構部(染色部側) 130 ブラシローラ本体 134 ブラシ 138 ボス 140 回転軸 142 ホルダ 144 切り抜き部 158 キー160 キー溝 162 円孔 164 段付ボルト 170 シャフト部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が焼き付けられた平版印刷版の露光
    面をブラッシングすることにより不要な感光層剥離す
    平版印刷版現像装置のブラッシング構造であって、 円筒状のベースにブラシ素材が植え付けられたブラシロ
    ーラ本体と、 前記ブラシローラ本体の軸線方向両端部に配設された
    ルダと、シャフト部の外径が前記ホルダに形成された円孔の内径
    よりも小さくされ、かつ前記シャフト部の軸線方向に沿
    った長さが前記ホルダの軸線方向の肉厚よりも長く形成
    され、前記円孔に挿入されて前記ブラシローラ本体の軸
    線方向端部に螺合されることにより前記ホルダと前記ブ
    ラシローラ本体を連結する段付ボルトと、 前記ホルダから前記ブラシローラ本体へ向けて突設さ
    れ、前記ブラシローラ本体に形成されたキー溝へ挿入さ
    れることにより前記ホルダと前記ブラシローラ本体を一
    体に回転可能とするキーと、 前記ホルダに嵌合され駆動手段の駆動力で回転する回転
    軸と、を備え、前記ブラシローラ本体の両端部間の芯ずれを吸
    収するために前記ホルダに対して前記ブラシローラ本体
    が前記ブラシローラ本体の軸線方向及び軸直角方向に移
    動可能なことを特徴とする 平版印刷版現像装置のブラッ
    シング構造。
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