JP2501273Y2 - 感光性平版印刷版処理機 - Google Patents

感光性平版印刷版処理機

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JP2501273Y2
JP2501273Y2 JP1988060967U JP6096788U JP2501273Y2 JP 2501273 Y2 JP2501273 Y2 JP 2501273Y2 JP 1988060967 U JP1988060967 U JP 1988060967U JP 6096788 U JP6096788 U JP 6096788U JP 2501273 Y2 JP2501273 Y2 JP 2501273Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は画像が焼付けられた感光性平版印刷版を処理
液で処理するための感光性平版印刷版処理機に関する。
[従来の技術] 感光性平版印刷版処理機は、画像が焼付けられた感光
性平版印刷版を現像槽、水洗槽及び不感脂化処理槽等の
各処理槽に順次搬送して現像、水洗、不感脂化等の各処
理を行なうようになっている。
このような感光性平版印刷版としてはアルミニウム板
やプラスチック板のごとき剛性支持体の一方または両方
の面に感光性物質を塗布したものがある。
これらの処理槽の各々には必要に応じてその処理槽に
隣接してオーバーフロー槽が設けられている。このオー
バーフロー槽には、処理槽から送り出された感光性平版
印刷版によって持ち出された処理液と処理槽内の処理液
の劣化に応じて処理槽へ処理液の補充液が補充された時
に処理槽からオーバーフローされる処理液とが収容され
るようになっている。
前者の処理液はオーバーフロー槽の底に連通された管
路を通って管路の中途に設けられたリターンポンプであ
るマグネツトポンプにより現像槽に戻され、後者の処理
液はオーバーフロー槽内に延出された排出管を介して処
理液排液回収槽に回収されるようになっている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、オーバーフロー槽に収容される処理液
の中には感光性平版印刷版に付着している紙粉のような
シリケート溶解物、現像液からの析出物、または感光性
平版印刷版の画像面からの溶出物、更には処理槽外より
処理槽へ入る埃等の塵やヘドロが混入されており、これ
らの塵やヘドロはオーバーフロー槽の底に沈殿されると
共に前者の処理液はオーバーフロー槽の底から管路を通
って現像槽へ戻されるので、これらの塵等の沈殿物も処
理液と一緒に処理槽へ戻されることとなり、処理液の劣
化が促進されるという不具合がある。
また、リターンポンプとしてマグネツトポンプが用い
られているので、マグネツトポンプ稼動中にオーバーフ
ロー槽が空になり、マグネツトポンプに空気が入った場
合、マグネツトポンプに呼水をしなければ使用できず、
ポンプの保守に手間がかかるという問題がある。
また上述の如く、リターンポンプは塵やヘドロも一緒
に送り出すため、ポンプが傷付き易く寿命が短くなると
いう不具合もある。
本考案は上記事実を考慮して、塵等の沈殿物が処理槽
に戻されることによる処理液の劣化の促進が阻止できる
と共に、ポンプの保守に手間がかからず、しかもポンプ
の寿命が延命できる感光性平版印刷版処理機を得ること
が目的である。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、画像が焼付けられた感光性平版印刷版を処
理液で処理する感光性平版印刷版処理機であって、前記
感光性平版印刷版処理機に挿入される感光性平版印刷版
の面積を演算する面積演算手段と、前記感光性平版印刷
版を処理液で処理する処理槽と、前記処理槽からオーバ
ーフローした処理液を回収すると共に前記処理槽を通過
した後の前記感光性平版印刷版をスクイズして得られる
処理液を回収するオーバーフロー槽と、一方の開口部が
前記処理液を回収するオーバーフロー槽の底壁よりも上
方に位置するように配置され前記オーバーフロー槽に収
容した処理液を前記処理槽へ案内するための管路と、前
記管路に配置され前記オーバーフロー槽に収容した処理
液を前記管路を介して前記現像槽へ戻すベローズポンプ
と、前記面積演算手段の演算結果を基に前記ベローズポ
ンプを所定時間作動させる作動手段と、を備えているこ
とを特徴としている。
[作用] オーバーフロー槽に収容された処理液の塵やヘドロは
オーバーフロー槽の底に沈降され処理液の上澄み液のみ
がオーバーフロー槽の底壁よりも上方にある管路の開口
を介してベローズポンプで処理槽に戻される。またベロ
ーズポンプが稼動中にオーバーフロー槽の処理液が空に
なったとしても、このポンプは自給式のため次回の稼動
開始時にポンプに呼水をする必要はなく連続的に稼動で
きる。また、面積演算手段が感光性平版印刷版処理機に
挿入される感光性平版印刷版の面積を演算し、作動手段
は面積演算手段の演算結果を基にベローズポンプを所定
時間作動させる。
[考案の効果] 上記の如く、本考案によれば、オーバーフロー槽の処
理液の上澄みのみが処理槽に戻されるので、処理槽中の
処理液の劣化の促進が阻止できると共にベローズポンプ
の寿命を延命でき、かつベローズポンプの保守に手間が
かからないという優れた効果を有する。
[実施例] 第1図には本考案に係る感光性平版印刷版自動処理機
10の実施例が示されている。
感光性平版印刷版自動処理機10には、図示しない焼付
装置で画像が焼付けられた感光性平版印刷版(以下PS版
という)12を現像処理するための現像槽14と、この現像
槽14からオーバーフローした現像液を収容するためのオ
ーバーフロー槽16と、PS版12に付着した現像液を水洗す
る水洗槽18と、PS版12へフイニツシヤー液を塗布する不
感脂化処理槽20とが備えられている。
第1図に示されるように現像槽14へのPS版12の挿入側
には一対の搬送ローラ22が配置されている。この搬送ロ
ーラ22に図示しない焼付装置によって画像が焼付けられ
たPS版12が挿入されるようになっている。
この現像槽14は上方が開口され底部中央部がが下方に
向けて突出された略逆山形状となっている。この現像槽
14内には現像液24が収容されている。また現像槽14内に
は底壁部に沿ってガイドローラ26、28、30、32、34、3
6、38が配置されている。これらのガイドローラ26〜38
は図示しない一対の側板間に掛渡され回転可能に支持さ
れている。またガイドローラ34と36との間にはガイド機
能と液を吐出するスプレー機能とを備えた串型ローラが
配置されている。第2図に示されている如く、この串型
ローラ40は軸方向に沿って複数の吐出口41Aが所定間隔
で設けられたスプレーパイプ41Bの外周にガイドローラ4
1Cが軸に対してそれぞれ回転自在に支持されて構成され
ている。従って、この串型ローラ40は吐出口41Aから現
像液を吐出すると共にガイドローラ41CがPS版12を案内
するようになっている。さらに搬送ローラ22寄りのガイ
ドローラ26の上方にはガイドローラ42が配置されてい
る。さらにガイドローラ28とガイドローラ30との間の上
方にはガイドローラ44が、ガイドローラ32とガイドロー
ラ34との間の上方にはガイドローラ46が、串型ローラ40
とガイドローラ36との間の上方にはガイドローラ48が、
またガイドローラ38の上流にはガイドローラ50が、夫々
配置されており、ガイドローラ26〜38と同様に図示しな
い一対の側板に支持されている。
現像槽14内の中央部にはガイドローラ34と串型ローラ
40との間に一対の搬送ローラ52が配置されている。この
搬送ローラ52はガイドローラ26〜38と同様に側板に支持
されており、図示しない駆動手段の駆動力が伝達されて
回転されるようになっている。
従って搬送ローラ22に支持搬送されて現像槽14内へ挿
入されたPS版12はガイドローラ42とガイドローラ26との
間を通って、ガイドローラ44とガイドローラ28、30との
間へ案内され、ガイドローラ46とガイドローラ32、34と
の間を通って斜めに下降して搬送ローラ52間へ挿入さ
れ、搬送ローラ52を通過後は串型ローラ40、ガイドロー
ラ48、36、38に案内されて斜めに上昇し、ガイドローラ
50に案内されてオーバーフロー槽16の上方へ送り出され
るようになっている。このようにPS版12は現像槽14内の
現像液24へ浸漬されて現像されるようになっている。
現像槽14の底部には管路54の一端が連通されている。
管路54の途中には循環ポンプ56が配置されており、他端
は現像槽14の現像液24中に配置された串型ローラ40及び
スプレーパイプ58と連通している。これにより現像槽14
内の現像液24がスプレーされながら循環されるのでより
効果的な攪拌が行なわれるようになっている。
次にオーバーフロー槽16について第3図をあわせて参
照しながら詳細に説明する。
オーバーフロー槽16は第3図に示されている如く、中
央部が下方に突出して底壁17Aが形成されている。
この底壁17Aには2本のパイプ200、202が貫通してい
ると共に1本のパイプ204が連通されている。
パイプ200のオーバーフロー槽16内側の開口端201Aは底
壁17Aの上方に位置し、そのオーバーフロー槽16外側の
開口端201Bは管路60の一方の開口端に接続されている。
第1図にも示されている如く、この管路60の他方の開口
端は現像槽14の上方に位置し、また管路60の途中にはリ
ターンポンプを構成するベローズポンプ62が介在されて
いる。
従って、ベローズポンプ62が稼動されるとオーバーフ
ロー槽16内の開口端201Aより上側の現像液24(オーバー
フロー槽16内の上澄液)のみが管路60を介して現像槽14
へ戻されるようになっている。なお、パイプ200の開口
端201Aの底壁17Aに対する高さ位置は経験上得られるも
のであり、ベローズポンプ62が停止されてから次回の稼
動までに底壁17Aに沈殿される塵やヘドロの高さより高
く設定することができる。
また、パイプ202のオーバーフロー槽16内側の開口端2
03Aはパイプ200の開口端201Aよりも上方に位置し、その
オーバーフロー槽16外側の開口端203Bは管路206の一方
の開口端に接続され、この管路206は下方に延出して、
その他方の開口端はオーバーフロー槽16の下方に配置さ
れた現像液排液回収槽208に導かれている。
従って、オーバーフロー槽16内の現像液24がパイプ20
2の開口端203Aより上方まで満たされた場合、開口端203
Aより上方の現像液24はオーバーフロー槽16と現像液排
液回収槽208との高低差により自然に管路206を通って現
像液排液回収槽208に回収されるようになっている。
なお、パイプ202の開口端203Aの高さは経験上得られ
るものであり、例えば感光性平版印刷版自動処理機10で
処理できる最大サイズのPS版12の搬送によってオーバー
フロー槽16に持ちこまれる現像液24のオーバーフロー槽
16内での液面よりも高く設定できる。
パイプ204はドレーン用であり、その途中にバルブ210
が設けられている。このバルブ210は感光性平版印刷版
自動処理機10の稼働時は通常閉鎖されているが、感光性
平版印刷版自動処理機10の休止時等において、必要に応
じて開放されてオーバーフロー槽16の底壁17A上に沈積
されたシリケート溶解物、現像液24からの析出物、その
他埃等の塵やヘドロをオーバーフロー槽16外へ排出する
ようになっている。
また現像槽14へは現像液補充タンク64と連通された管
路66が、開口されている。この管路66の途中には補充液
ポンプ68が配置されている。更に現像槽14へは給水タン
ク65と連通された管路67が開口されていて、この管路67
の途中には給水ポンプ69が配置されている。これにより
現像液補充タンク64内の現像補充液(原液)と給水タン
ク65内の水が所定の割合になるように現像槽14へ供給さ
れるようになっている。
また現像槽12および補充槽14の底壁には排液管路55、
61が開口され、さらに排液タンク57に連通されていて、
この排液管路55、61の途中にはバルブ55A、61Aが配置さ
れている。
これらのベローズポンプ62、補充液ポンプ68、循環ポ
ンプ56は感光性平版印刷版自動処理機10に備えられた制
御部70へ接続されて駆動が制御されるようになってい
る。
また搬送ローラ22の挿入側には制御部70へ接続される
検出器72が配置されている。この検出器72はPS版12の搬
送路の幅方向に沿って複数個のセンサ素子を配置して構
成され、これらのセンサ素子はPS版12の通過時にオンさ
れるようになっている。従って、検出器72はPS版12の感
光性平版印刷版自動処理器10への挿入状態を検出すると
共にセンサ素子のオンされた個数でPS版12の幅方向サイ
ズを、またセンサ素子がオンされている時間でPS版12の
長さ方向サイズをそれぞれ検出するようになっている。
また管路54の途中には電導度検出セルよりなる疲労度
検出器74が配置されており、現像液の電気伝導度を検出
することにより現像液の疲労度(劣化度)を測定するよ
うになっている。この疲労度検出器74も制御部70へ接続
されている。
第1図に示されるように現像液回収槽16と水洗槽18と
の隣接する側壁上部には上下一対の搬送ローラ76が配置
されている。これらの搬送ローラ76は図示しない一対の
側板に支持されており、図示しない駆動手段の駆動力が
伝達されて回転するようになっている。下側の搬送ロー
ラ76には現像液回収槽16内に配置された回収ローラ78が
当接されている。これによりPS版12によって持出されて
搬送ローラ76へ付着した現像液24は現像液回収槽16内へ
回収されるようになっている。
水洗槽18内にはPS版12の搬送方向下流側に上下一対の
搬送ローラ82が配置されている。これらの搬送ローラ82
も搬送ローラ76と同様に図示しない一対の側板に支持さ
れており、それらと同様に駆動されるようになってい
る。
したがって現像槽14から送り出されたPS版12は搬送ロ
ーラ76に挟持搬送されて、水洗槽18の搬送ローラ対82間
へ挿入され、不感脂化処理槽20へと送り出されるように
なっている。
水洗槽18の底部には管路88の一端が開口しており、他
端は搬送ローラ76と搬送ローラ82との間に配置された串
型ローラ84、86と連通されている。また管路88の途中に
はポンプ90が配置されており、水洗槽18内の水洗水を串
型ローラ84、86へ供給してPS版12を水洗するようになっ
ている。また、下側搬送ローラ76には回収ローラ80が当
接されている。これにより、下側搬送ローラ76に付着さ
れた水洗水は水洗槽18に回収されるようになっている。
さらに水洗槽18の底部には給水タンク65と連通された
管路89が開口されており、この管路89の途中には給水ポ
ンプ91が配置されている。
また水洗槽18の底部には排液管路89Aが開口されてお
り、排液タンク89Bに連通されている。この排液管路89A
の途中にはバルブ89Cが配置されている。
不感脂化処理槽20には上下一対の搬送ローラ92が図示
しない一対の側板間に掛渡され支持されている。この搬
送ローラ92へは図示しない駆動手段の駆動力が伝達され
て回転されるようになっている。
またこれらの側板には搬送ローラ92と搬送ローラ82と
の間にPS版12の搬送路上方にはフイニツシヤー液吐出用
パイプ98が、また搬送路の下方にはPS版12の下面を支持
して搬送ローラ92に案内し、フイニツシヤー液を吐出す
るフイニツシヤー液吐出用串型ローラ99がそれぞれ掛渡
されている。フイニツシヤー液吐出用パイプ98およびフ
イニツシヤー液吐出用串型ローラ99には軸方向に沿って
複数の吐出口が設けられており、フイニツシヤー液吐出
用パイプ98およびフイニツシヤー液吐出用串型ローラ99
へ供給されたフイニツシヤー液が吐出されるようになっ
ている。このフイニツシヤー液吐出用パイプ98およびフ
イニツシヤー液吐出用串型ローラ99には管路102を介し
て循環ポンプ134が連結されており、循環ポンプ134によ
って不感脂化処理槽20内のフイニツシヤー液がフイニツ
シヤー液吐出用パイプ98およびフイニツシヤー液吐出用
串型ローラ99に供給されPS版12に塗布されるようになっ
ている。
また不感脂化処理槽20の底部には補充液タンク135と
連通された管路103が開口されていて、この管路103の途
中には補充液ポンプ135Aが配置されている。更に不感脂
化処理槽20の底部には給水タンク65と連通された管路93
が開口されていて、この管路93の途中には給水ポンプ93
Aが配置されている。これによりフイニツシヤー補充用
タンク135内のフイニツシヤー(原液)と給水タンク65
内の水とが一定の割合で不感脂化処理槽20内へ供給され
る。
次に本実施例の作用について説明する。
感光性平版印刷版自動処理機10へのPS版12の挿入は検
出器72によって検出される。その際オンされるセンサ素
子の数でPS版12の幅方向サイズが検出でき、またセンサ
素子のオンされている時間によりPS版12の長さ方向サイ
ズが検出でき、これらの情報は制御部70に入力される。
現像槽14内へは搬送ローラ22によって挟持搬送された
PS版12が所定速度でガイドローラ42、26に案内されて送
り込まれる。現像槽14内に送り込まれたPS版12はガイド
ローラ44、28、30、46、32、34に案内されて下降して現
像槽14の中央部へ送られ、搬送ローラ52へ挿入される。
搬送ローラ52によって挟持搬送されたPS版12は串型ロー
ラ40、ガイドローラ48、36、38、50に案内されて上昇し
て現像槽14内から送り出される。
このようにPS版12は現像槽14内の現像液24へ浸漬され
て現像処理される。
現像槽14内の現像液24は管路54を介して循環ポンプ56
によって現像槽14へ循環されている。
現像槽14内から送り出されたPS版12は搬送ローラ76へ
挿入され、挟持搬送される。この挟持によってPS版12の
付着している現像液24が搬送ローラ76によって絞り取ら
れ液切れされる。この絞り取られた現像液24は下側の搬
送ローラ76の表面を伝わり回収ローラ78によってオーバ
ーフロー槽16内へ回収される。このようにPS版12によっ
て持ち出されたオーバーフロー槽16内へ回収された現像
液24は上述の如く管路60を通ってベローズポンプ62によ
り現像槽14内へ戻されるようになっている。このベロー
ズポンプ62の制御部70による制御の例について、第4図
のフローチヤートを参照して述べる。
ステツプ300において検出器72のセンサ素子のオンが
確認されてPS版12の感光性平版印刷版自動処理器10への
挿入が検出される。ステツプ302において検出器72のオ
ンされたセンサ素子の数によりPS版12の幅方向サイズが
算出される。ステツプ304において検出器72のセンサ素
子のオフが確認され、ステツプ306において検出器72の
センサ素子のオンからオフまでの時間が算出される。ス
テツプ308において前述の時間と搬送ローラ22によるPS
版12の搬送速度(一定)とでPS版の搬送方向サイズが算
出される。そしてステツプ310においてPS版12の面積が
算出され、ステツプ312でPS版12の面積とPS版12の単位
面積当たりの現像液の持ち出し量とでPS版12の現像液24
の総持ち出し量を算出する。ステツプ314で総持ち出し
量とベローズポンプ62の単位時間当りの吐出量とでPS版
12でオーバーフロー槽16へ持ち出された現像液24を現像
槽14に戻すために必要なベローズポンプ62の稼動時間を
算出する。またステツプ316で検出器72のセンサ素子が
オフされて所定時間経過したか否かが確認される。これ
は現像槽14に挿入されたPS版12がオーバーフロー槽16を
通過するのに必要な時間以上に設定されている。ステツ
プ316で所定時間の経過が確認された時、ステツプ318で
ベローズポンプ62をステツプ314で算出された稼動時間
だけを稼動してオーバーフロー槽16の現像液24を現像槽
14へ戻すようになっている。
オーバーフロー槽16へ持ち込まれた現像液24を現像槽
14に戻すに際し管路60に接続されたパイプ200のオーバ
ーフロー槽16内側の開口端201Aはオーバーフロー槽16の
底壁17Aより上方に位置しているため、持ち込まれた現
像液24のうちの上澄液のみを戻すようになっている。従
ってベローズポンプ62が塵やヘドロで傷つけられたり、
この塵やヘドロが現像槽14に返されて現像液24の劣化を
促進するという恐れはない。
またベローズポンプ62の稼動時間はステツプ314で求
められたが、この求められた稼動時間よりベローズポン
プ62の実際の稼動時間を若干長めにしてもよい。という
のはステツプ312で用いられるPS版12の単位面積当りの
持ち出し量は絶対的な値ではなく経験上得られる経験値
であり、実際のPS版12の単位時間当りの持ち出し量はそ
の経験値に前後し、またベローズポンプ62は自給式のた
め、たとえ空運転されても問題はないからである。なお
PS版12の現像液の持ち出し量は経験上70cc/m2程度であ
る。
搬送ローラ76によって水洗槽18内に搬送されたPS版12
は串型ローラ84、86に案内されて搬送ローラ82へ挿入さ
れ、挟持される。この時串型ローラ84、86から水洗水が
PS版12上へ供給されている。これによりPS版12の表面に
付着している現像液24が除去される。水洗後の水洗水は
水洗槽18内へ回収される。串型ローラ84、86へは水洗槽
18内の水洗水がポンプ90によって管路88を介して供給さ
れている。
搬送ローラ82から送り出されたPS版12はフイニツシヤ
ー液吐出用串型ローラ99に案内されて搬送ローラ92間へ
挿入される。この搬送の途中でフイニツシヤー液吐出用
パイプ98およびフイニツシヤー液吐出用串型ローラ99か
ら吐出したフイニツシヤー液がPS版12の表面へ塗布され
る。余剰のフイニツシヤー液は不感脂化処理槽20内へ回
収される。
搬送ローラ92から送り出されたPS版12は図示しない乾
燥装置へ送られる。
このようにしてPS版12は現像槽14で現像処理、水洗槽
18で水洗処理、不感脂化処理槽20でリンスガム液塗布が
行なわれるようになっている。
また現像液24の処理による疲労は、PS版12の画像部の
面積と非画像部の面積によって変動するので、疲労度検
出器74によって現像液24の電気伝導度が検出される。こ
の結果に基づいて制御部70で補充液ポンプ68の作動時間
が演算され、現像液疲労度に応じた補充量の現像補充液
を補充液タンク64から供給するべく補充液ポンプ68が作
動される。この現像補充液の補充により現像槽14内の現
像液24が現像補充液の補充分だけ現像槽14の屈曲部を介
してオーバーフロー槽16へオーバーフローされる。この
オーバーフローされた現像液24はパイプ202の開口端203
Aから管路206を介して自重で現像液排液回収槽208に回
収されるようになっている。また、疲労度検出器74にPS
版の溶解析出物、現像液成分の析出物等が付着して、疲
労度検出器74による電気伝導度の検出値に異常が発生す
る場合がある。即ち、検出センサ72によって検出される
PS版12の挿入面積と電気伝導度による現像液の疲労度の
値との差が異常値を示した場合は、警報を発生するか、
あるいは、以下に述べるように、PS版12の挿入面積に基
づく補充方式に、自動又は手動で切替えらえるようにな
っている。
すなわち検出器72によって、挿入されるPS版12の面積
を検出し、この検出結果に基づいて制御部70で補充液ポ
ンプ68の作動時間が演算され、PS版12の面積に応じた補
充量だけ現像補充液を供給すべく補充液ポンプ68が作動
されるようになっている。
一方水洗槽18には給水ポンプ91により水洗水が補充さ
れ、また不感脂化処理槽20には補充液ポンプ135Aにより
不感脂化処理液と給水ポンプ93Aにより水が所定の混合
比になるように補充される。各処理液、水はPS版12の面
積に応じた補充量だけ制御部70でコントロールされ補充
されるようになっている。
感光性平版印刷版自動処理機10が休止時に、必要に応
じてパイプ204に設けられたバルブ210を開放して現像槽
に沈積された塵やヘドロのように汚物が排出されるよう
になっている。
第5図には本考案に係る第2実施例が示されている
が、本実施例において第1実施例と同様な部材や部品等
には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施例ではパイプ200がオーバーフロー槽16の底側
壁17Bに略水平方向に貫通されており、パイプ200の現像
槽16内側の開口端201Aは水平方向に開口されている。
従って本実施例においても開口端201Aが底壁17Aより
上方に位置しているのでベローズポンプ62が稼働された
時、オーバーフロー槽16に持ち込まれた現像液24の上澄
液のみを戻すようになっている。更に本実施例では開口
端201ちが水平方向に開口されているので、持ち込まれ
た現像液24中の塵やヘドロが沈降しても管路60内に入り
込むことがないようになっている。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案が適用された感光性平版印刷版自動処理
装置を示す概略構成図、第2図は串型ローラの斜視図、
第3図は第1図のIII−III線断面図、第4図は制御部の
作用を示すフローチヤート、第5図は第2実施例を示し
第3図に相当する断面図である。 10……感光性平版印刷版処理機、16……オーバーフロー
槽、17A……底壁、62……ベローズポンプ、200、202、2
04……パイプ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像が焼付けられた感光性平版印刷版を処
    理液で処理する感光性平版印刷版処理機であって、 前記感光性平版印刷版処理機に挿入される感光性平版印
    刷版の面積を演算する面積演算手段と、 前記感光性平版印刷版を処理液で処理する処理槽と、 前記処理槽からオーバーフローした処理液を回収すると
    共に前記処理槽を通過した後の前記感光性平版印刷版か
    ら絞り取った処理液を回収するオーバーフロー槽と、 一方の開口部が前記処理液を回収するオーバーフロー槽
    の底壁よりも上方に位置するように配置され前記オーバ
    ーフロー槽に収容した処理液を前記処理槽へ案内するた
    めの管路と、 前記管路に配置され前記オーバーフロー槽に収容した処
    理液を前記管路を介して前記現像槽へ戻すベローズポン
    プと、 前記面積演算手段の演算結果を基に前記ベローズポンプ
    を所定時間作動させる作動手段と、 を備えていることを特徴とした感光性平版印刷版処理
    機。
JP1988060967U 1988-05-09 1988-05-09 感光性平版印刷版処理機 Expired - Lifetime JP2501273Y2 (ja)

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DE3147002A1 (de) * 1981-11-27 1983-06-01 Hoechst Ag, 6230 Frankfurt Verarbeitungsgeraet fuer bildmaessig belichtete fotoempfindliche materialien

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