JP3142979B2 - カートリッジ受け構造 - Google Patents

カートリッジ受け構造

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JP3142979B2
JP3142979B2 JP05072488A JP7248893A JP3142979B2 JP 3142979 B2 JP3142979 B2 JP 3142979B2 JP 05072488 A JP05072488 A JP 05072488A JP 7248893 A JP7248893 A JP 7248893A JP 3142979 B2 JP3142979 B2 JP 3142979B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、処理液を収容したカー
トリッジを装填して、カートリッジ内から処理液を補充
するための感光材料処理装置のカートリッジ受け構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】画像が露光された感光材料は、感光材料
処理装置によって現像、定着、水洗等の処理液処理が行
われたのち乾燥される。感光材料の処理に用いられる現
像液、定着液、水洗水等の処理液は、感光材料の処理あ
るいは酸化等のよって除々に処理性能が劣化する。この
ため感光材料処理装置には、処理液補充機構が備えら
れ、感光材料を一定品質で仕上げるために感光材料の処
理量に応じてあるいは経時的に現像液、定着液等の処理
液の補充を行っている。
【0003】この感光材料処理装置の処理液補充機構に
は、例えば現像補充用原液及び/又は定着補充用原液が
収容され密封されたカートリッジをカートリッジ受けに
装填したとき、このカートリッジ受けを介して一旦スト
ックタンクにこれらの補充用原液を貯留し、このストッ
クタンクから感光材料の処理量に応じあるいは経時的に
現像槽、定着槽へ補充液として供給するものがある。こ
のような処理液補充機構のカートリッジ受けには、装填
されたカートリッジを開封するための穿孔刃が設けられ
ており、カートリッジを装填することにより、穿孔刃が
カートリッジの封印を破りカートリッジ内から現像補充
用原液や定着補充用原液をカートリッジ受け内に流出さ
せるようにしている。
【0004】カートリッジから流出してした現像補充用
原液や定着補充用原液は、それぞれ個別にカートリッジ
受けからストックタンクへ流れ込んでストックタンクに
貯留されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなカートリッジに収容している補充用の現像補充原液
や定着補充原液は、カートリッジから流れ出すときにカ
ートリッジ受けの壁面に付着し、この付着した現像補充
原液や定着補充原液中の成分が次第にカートリッジ受け
の壁面に析出して、カートリッジ受けを汚してしまう。
このようなカートリッジ受けの汚れを落とそうとして
も、カートリッジ受けは、装置のフレームに固定されス
トックタンクへの配管等が接続されているため、取外し
て清掃することは容易ではない。
【0006】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、カートリッジ受けの壁面にカートリッジから流
出する液体の付着を抑えると共に内部の清掃が容易なカ
ートリッジ受け構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカートリッ
ジ受け構造は、液体が封入されたカートリッジを、前記
カートリッジから突出している流出口を下側にして受け
部へ装填する際に、前記流出口を受け入れて封入を破る
受け口と、一端が前記受け口の底部に開口し受け口内に
流出した前記カートリッジ内の液体を所定の位置に送液
する配管と、を備えたカートリッジ受け構造において、
前記受け口の側壁に接して前記受け口の側壁から前記受
け部の内壁を一体で覆うと共に、前記受け口の側壁との
間で受け口の底部から所定の高さの位置で前記受け口の
側壁との間に空間部を形成する着脱可能なカバーを装着
して前記カートリッジを装填することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明のカートリッジ受け構造では、受け部に
装填したカートリッジの流出口を、受け部の底に形成し
た受け口に挿入するようにカートリッジを装填する。こ
れによって、カートリッジ内の液体は流出口から受け口
に流れ出すと、配管を介して例えばストックタンク等の
所定の位置に流れ込む。
【0009】カートリッジを装填するとき、受け部に着
脱自在のカバーを装着して、受け部の内面をこのカバー
で覆う。このとき、カバーは受け口の側壁を覆うと共
に、受け口の底部から所定の高さの位置に受け部の側壁
との間に空間部を形成する。このカバーがカートリッジ
内から受け口に液体が流出するとき、液体が受け口内で
飛散して側壁等に付着するのを防止する。
【0010】また、受け口内に流出した液体は、カバー
と受け口の側壁との間の隙間に毛細管現象によって滲み
上がり、カバーで覆っての受け口の側壁に付着してしま
うことがあるが、カバーと受け口の間に空間部を形成す
ることによって、この空間部の上方に液体が滲み上がる
のを防止することができる。これと共に、この空間部
は、カバーと受け口の側壁との間に滲み上がった処理液
によって湿度が高くなり、空間部内の側壁に液体中の成
分が析出するのを防止する。
【0011】カートリッジ受けは、受け部及び受け口の
壁面はカバーで覆っているため、カートリッジから流出
した液体が付着して、液体中の成分が析出することがな
く、受け部及び受け口の洗浄等のメンテナンスが不要と
なる。受け部及び受け口の内面を覆うカバーは着脱可能
であり、定期的あるいは必要に応じて受け部から取外し
て洗浄又は交換等のメンテナンスを簡単に行うことがで
きる。
【0012】
【実施例】図1には、本発明が適用された感光材料処理
装置である自動現像装置10が示されている。この自動
現像装置10は、感光材料の一例であるフィルム20を
現像液、定着液及び水洗水に浸漬して処理したのち乾燥
処理するものである。
【0013】自動現像装置10は、機枠12内に処理液
処理部11及び乾燥部50が設けられている。処理液処
理部11は、現像液を貯留する現像槽14、定着液を貯
留する定着槽16、水洗水を貯留する水洗槽18を備え
ており、機枠12に設けられた挿入口15近傍に、フィ
ルム20を機枠12内に引き入れる挿入ラック17、及
び挿入されるフィルム20を検出する挿入検出センサ8
0が配設されている。
【0014】処理液処理部11の現像槽14、定着槽1
6、水洗槽18内には、複数の搬送ローラ22、26、
30を有する搬送ラック24、28、32が、現像液、
定着液、水洗水に浸漬されて配設されている。また、現
像槽14と定着槽16との間、定着槽16と水洗槽18
との間には、それらの上部に搬送ローラ36及びガイド
38を備えたクロスオーバーラック34が配設されてい
る。
【0015】挿入口15から挿入されたフィルム20
は、挿入ラック17によって引き入れられ、搬送ローラ
22、26、36の回転駆動によって現像液、定着液、
水洗水に順次浸漬しながら搬送されて現像、定着、水洗
処理が行われる。
【0016】水洗槽18と乾燥部50との間には、フィ
ルム20をスクイズしながら搬送するスクイズローラ4
2とフィルム20と乾燥部50へ向けて案内するガイド
43を備えたスクイズラック40が配設されている。水
洗槽18から送り出されたフィルム20は、スクイズロ
ーラ42によって表面の水分が絞り取られながら乾燥部
50へ案内される。
【0017】なお、水洗槽18に近いスクイズローラ4
2とガイド43との部分に、現像槽14、定着槽16と
の間のクロスオーバーラック34、定着槽16と水洗槽
18とのクロスオーバーラック34と同様の構成のクロ
スオーバーラックを適用することができる。
【0018】乾燥部50には、互いに平行に配設された
一対の側板54(図1には一方のみ図示)間に掛け渡さ
れ、フィルム20を搬送する搬送ローラ44と軸心部に
配設された図示しないヒータによって加熱されるヒート
ローラ52とが千鳥状に配列されてフィルム20の搬送
路が形成されている。また、乾燥部50には、ヒータ4
5及び乾燥ファン46によって発生された乾燥風を搬送
ローラ44及びヒートローラ52の近傍に向けて噴出す
る吹出パイプ47が配設されている。吹出パイプ47
は、各搬送ローラ44及びヒートローラ52間にそれぞ
れ独立して配設されており、乾燥ファン46とヒータ4
5によって発生された乾燥風が図示しないチャンバーを
介して供給される。すなわち、ヒータ45及び乾燥ファ
ン46によって発生された乾燥風は、このチャンバーに
よって各吹出パイプ47へと案内され、吹出パイプ47
の吹出口から噴出される構成となっている。
【0019】乾燥部50内の搬送ローラ44とヒートロ
ーラ52との配列順は、乾燥部50の上方からまず2個
の搬送ローラ44が配列され、その後4個のヒートロー
ラ52が配列され、次いで10個の搬送ローラ44が配
列されている。フィルム20は、上記のように千鳥状に
配列された搬送ローラ44及びヒートローラ52が順次
表裏面が接触しながら、搬送力を受けて下方へ向けて搬
送されると共に吹出パイプ47から噴出される乾燥風に
よって加熱乾燥される。
【0020】乾燥されたフィルム20は、10個の搬送
ローラ44の下方に配置された乾燥ターン部48によっ
て斜め上方へ向けて反転搬送されて、機枠12の外方に
形成された受け箱49へ送り出されて収容される。
【0021】ここで、自動現像装置10での現像槽1
4、定着槽16への現像補充液及び定着補充液の補充機
構について説明する。なお、自動現像装置10では、予
め準備されている現像補充原液と定着補充原液を所定の
比率の希釈水で希釈し、現像補充液、定着補充液を調整
して、フィルム20の処理量に応じた処理補充及び経時
劣化を補うための経時補充として現像槽14、定着槽1
6へ補充するようにしている。
【0022】図2に示されるように、自動現像装置10
では、現像補充原液を現像補充原液A、現像補充原液B
及び現像補充原液C(以下総称するときは「現像補充原
液」という)の3液に分けて内部が仕切壁によって区画
されたカートリッジ60に密封し、定着補充用原液はカ
ートリッジ62に密封して、保管時に製品品質が変化し
ないようにしている。これらのカートリッジ60、62
は、自動現像装置10の機枠12(図2では図示せず)
内に設けられたカートリッジ装填部64に設けられたカ
ートリッジ受け部66、68へ装填される。
【0023】図3及び図4には、現像補充原液を収容し
たカートリッジ60が装填されるカートリッジ受け部6
6の要部を示している。カートリッジ受け部66は、上
方(図3及び図4の紙面上方)が開口された略箱体形状
を成しており、底部にはカートリッジ60の流出口とな
るキャップ70に対応する位置に受け口72A、72
B、72Cが凹部を形成するように設けられている。そ
れぞれの受け口72A〜Cの底部には、キャップ70の
パッキン70Aに対向する穿孔刃74が設けられており
(図4に示す)、カートリッジ60を装填したときに、
穿孔刃74がそれぞれのキャップ70のパッキン70A
を打ち破り、カートリッジ60内から現像補充原液を流
出可能とするようになっている。
【0024】また、カートリッジ受け部66の内面に
は、カバー76が配置される。このカバー76は、ほぼ
カートリッジ受け部66の内面に沿った外形形状となっ
ており、各受け口72A〜C内に嵌合する略筒状の突出
カバー78A、78B、78Cが形成されている。な
お、カバー76はカートリッジ受け部66より底浅であ
ってよい。このカバー76は、当然のことながらカート
リッジ60に収容されている現像補充原液による影響を
受けることのない材質で造られており、例えばポリカー
ボネートやポリプロピレンで成形したものを使用でき
る。
【0025】図4に示されるように、カバー76をカー
トリッジ受け部66へ装着した状態で、受け口72の側
壁82を突出カバー78が覆うようになっている。この
突出カバー78の突出方向の中間部には、外周に沿って
くびれ部84が形成されており、このくびれ部84によ
って受け口72の側壁82を覆ったときに側壁82との
間に空間部86を形成するようになっている。なお、空
間部86の底部側は、突出カバー78の外面と受け口7
2の側壁82との間が略接した状態となっている。
【0026】図2に示されるように、カートリッジ62
を装填するカートリッジ受け部68は、カートリッジ6
2に対応する大きさで、かつ、1つのキャップ70に対
応する受け口62D(図2に示す)のみが形成され、カ
ートリッジ受け部66と同様にカバー(図示省略)を装
着される。
【0027】それぞれの受け口62A〜Dには、配管8
8A、88B、88C、88Dの一端が開口されてい
る。これらの配管88A〜Dの他端は、各々ストックタ
ンク90A、90B、90C、90D内に開口されてい
る。したがって、カートリッジ60、62からカートリ
ッジ受け部66、68の受け口72A〜D内に現像補充
原液、定着補充原液が流出すると、それぞれ、受け口7
2A〜Dから配管88A〜Dを介してストックタンク9
0A〜Dのそれぞれに流れ込むようになっている。な
お、各ストックタンク90A〜Dでは、収容している補
充用原液の最高液面高さが受け口72A〜Dより高くな
らないように設定しており、カートリッジ60、62か
ら流れ出した補充用原液が受け口72A〜Dから溢れな
いようにしている。
【0028】ストックタンク90A〜Dの各々には、そ
れぞれの中間部に補充ポンプ92A、92B、92C、
92Dが設けられた配管94A、94B、94C、94
Dの一端が挿入されて開口されており、配管94A、9
4B、94Cの他端は混合槽96の上方に開口されてお
り、配管94Dの他端がが混合槽98の上方に開口され
ている。ストックタンク90A〜D内の現像補充原液、
定着補充原液は、補充ポンプ68A〜Dの作動によって
所定量だけ混合槽96、混合槽98へ供給される。な
お、ストックタンク90A〜Dには、図示しない液面セ
ンサが設けられており、現像補充原液A〜C、定着補充
原液の何れの液面レベルが所定レベル以下となった場
合、これを告知してカートリッジ60、62の交換を促
すようになっている。
【0029】混合槽96、98のそれぞれの上方には、
中間部に給水ポンプ100A、100Bが配置された配
管102A、102Bの一端が開口されており、これら
の配管102A、102Bの他端は、水を貯留する給水
槽104の底部に開口されている。このため、給水ポン
プ100A、100Bの作動によって、混合槽96、9
8内に給水槽104から所定量の水が希釈水として供給
される。すなわち、混合槽96では現像補充原液A〜C
を所定の比率で希釈して現像補充液を調整し、混合槽9
8では定着補充原液を所定の比率の希釈水で希釈して定
着補充液を調整するようになっている。
【0030】この給水槽104には、中間部にソレノイ
ドバルブ106が配設された配管108によってを介し
て水道水配管に接続されており、自動現像装置10の電
源が投入されると、ソレノイドバルブ106が開いて水
道水が供給される。また、この給水槽104は水洗槽1
8と連通されており、貯留している水道水が水洗水とし
て水洗槽18へ流れ込むようになっている。なお、給水
槽104は、直接水道水配管に接続してものでなく、予
め水道水等を貯留しておくものあってもよい。
【0031】一方、現像槽14及び定着槽16の各々に
は、一端が各槽の上部に開口し他端が各槽の底部に開口
して、中間部に循環ポンプ110A、110Bが配設さ
れた配管112A、112Bが設けられている。また、
これらの配管112B、112Bの中間部で循環ポンプ
110A、110Bの吸引側には、混合槽96、98の
底部に開口した配管114A、114Bが接続されてい
る。
【0032】このため、循環ポンプ110A、110B
の作動によって現像槽14、定着槽16内の現像液、定
着液が循環されて攪拌されると共に、混合槽96、98
内で調整された現像補充液、定着補充液が吸引されて、
それぞれ現像液、定着液に混合されて、現像槽14、定
着槽16に供給される(現像液、定着液の補充)。な
お、配管112A、112Bには、図示しない熱交換器
が配設されており、現像液、定着液を循環しながら攪拌
するときに、現像液、定着液を所定の温度に加熱するよ
うになっている。これによって、自動現像装置10の稼
動立ち上げ時には、現像液、定着液を循環しながら所定
の温度に加熱し、フィルム20の処理時には、現像液、
定着液をフィルム20を処理するのに最適な状態に維持
している。
【0033】なお、現像槽14、定着槽16、水洗槽1
8の各々には、図示しないオーバーフロー管が配設され
れおり、現像補充液、定着補充液及び水洗水の供給によ
って余剰となった現像液、定着液、水洗水を排出するよ
うになっている。このとき、水洗水は、前記した熱交換
器の冷却水として使用した後に排出するようにしてもよ
い。また、給水槽104内の水の一部をクロスオーバー
ラック34の搬送ローラ36を洗浄するための水として
使用してもよい。
【0034】以下に本実施例の作用を説明する。露光に
よって画像が記録されたフィルム20は、自動現像装置
10の挿入口15から自動現像装置10内へ挿入されて
処理される。自動現像装置10では、挿入口15から挿
入されたフィルム20を挿入ラック17によって引き入
れて処理液処理部11の現像槽14へ送り込む。
【0035】現像槽14では、ラック24の搬送ローラ
22によって略U字状に搬送しながら現像液に浸漬して
現像処理を行う。現像像14での処理が終了したフィル
ム20は、クロスオーバーラック34のガイド38と搬
送ローラ36によって案内搬送されて定着槽16へ送り
込まれる。定着槽16では、ラック28の搬送ローラ2
6によってフィルム20を略U字状に案内しながら搬送
して定着液に浸漬して定着処理を行う。定着槽16での
処理が終了したフィルム20は、クロスオーバーラック
34によって案内搬送されて、水洗槽18へ送り込まれ
る。水洗槽18では、ラック32の搬送ローラ30によ
ってフィルム20を水洗水に浸漬しながら搬送して、フ
ィルム20の水洗を行い、フィルムの表面から定着液成
分を除去する。
【0036】水洗処理が終了したフィルム20は、水洗
槽18からスクイズラック40のスクイズローラ42と
ガイド43に案内搬送されて処理液処理部11から乾燥
部50へ送り込まれる。このとき、フィルム20は、ス
クイズローラ42によって表面に付着している水分が除
去される。
【0037】乾燥部50では、フィルム20を2個の搬
送ローラ44によって搬送して乾燥風れて搬送されると
共に乾燥風が吹付けられる。これにより、前記スクイズ
ローラ42によってスクイズ仕切れずに、特にフィルム
20の搬送方向先端部又は後端部に残る水滴、並びにフ
ィルム20の全体に亘って不均一に残る水滴等を比較的
均一な状態にすることができる。
【0038】次に、フィルム20は、4個のヒートロー
ラ52によってその表裏面が交互に接触して熱伝導によ
って加熱されて蒸発が促進される。このとき、ヒートロ
ーラ52に対応する吹出パイプ47からの乾燥風によっ
て、多量に水分を含んだ搬送路近傍の空気を排除し、さ
らにフィルム20からの蒸発を促進する。このとき、フ
ィルム20に水滴むらがないため、部分的に蒸発が遅れ
たり進んだりすることがない。
【0039】その後、搬送ローラ44によってフィルム
20を搬送しながら、乾燥風を吹出パイプ47からフィ
ルム20の表裏面に向けて噴出して、フィルム20を加
熱乾燥する。フィルム20は、加熱されながら搬送され
て乾燥ターン部48に達すると、斜め上方に向けてター
ンされて排出され、受け箱49にストックされる。
【0040】この自動現像装置10では、現像槽14、
定着槽16に貯留している現像液、定着液を循環ポンプ
110A、110Bによって循環しながら所定の温度に
加熱して、フィルム20を最適な状態で処理できるよう
にしている。また、自動現像装置10では、現像液、定
着液の経時的及びフィルム20の処理による疲労を補う
ために、補充液補充機構によって現像槽14、定着槽1
6にそれぞれ現像補充液、定着補充液を補充している。
【0041】現像液補充液、定着補充液の補充によって
ストックタンク90A〜D内の現像補充原液、定着補充
原液の残量が少なくなったときは、カートリッジ装填部
64に装填しているカートリッジ60、62を現像補充
原液、定着補充原液が封入されて密閉された新たなもの
に交換する。
【0042】ここで現像補充原液が充填されているカー
トリッジ60を例に説明する。カートリッジ60を装填
するカートリッジ受け部66には、カバー76が装着さ
れており、この中にそれぞれのキャップ70が受け口7
2A〜C(以下総称して「受け口72」とする)へ入り
込むように装填する。カートリッジ60が装填される
と、受け口72に設けられた穿孔刃74がカートリッジ
60のキャップ70のパッキン70Aを打ち破り、カー
トリッジ60内の各現像補充原液(現像補充原液A〜
C)がそれぞれ受け口72内に流出する。受け口72内
に流出した現像補充原液は、それぞれ配管88A〜Cを
通ってストックタンク90A〜C内に流れ込んで貯留さ
れる。
【0043】このとき、受け口72では、カートリッジ
60から流出した現像補充原液が飛散するが、受け口7
2の側壁82は、突出カバー78A〜C(以下総称して
「突出カバー78」とする)によって覆われているため
飛散した現像補充原液は、突出カバー78の内面に付着
するのみで、受け口72の側壁82に付着することがな
い。
【0044】また、ストックタンク90A〜Cが一杯に
なると、受け口72内に現像補充原液が溜まるが、受け
口72から溢れることがないようにしている。受け口7
2に溜まった現像補充原液は、突出カバー78と受け口
72の側壁82との隙間から毛細管現象によって滲み上
がり、カートリッジ受け部66とカバー76の間に入り
込もうとする。このとき、突出カバー78の下端部で側
壁82と接している部分では、受け口72に溜まった現
像補充原液が滲み上がるが、突出カバー78にくびれ部
84を形成して、突出カバー78と側壁82の間に空間
部86を形成しているため、現像補充原液は、この空間
部86から上方に滲み上がることができず、カバー76
とカートリッジ受け部66の間に現像補充原液が付着す
ることがない。
【0045】また、空間部86の手前までは現像補充原
液が突出カバー78と側壁82の間を毛細管現象によっ
て滲み上がるため、空間部86内はこの滲み上がった現
像補充原液の一部が蒸発して高湿度状態となる。このた
め、空間部86内に現像補充原液が入り込んで、空間部
86内の側壁82に付着しても析出することがない。こ
れによって、カバー76の突出カバー78の内面には現
像補充原液が付着して析出するが、カートリッジ受け部
66内は勿論のこと受け口72内の側壁82には、現像
補充原液が付着し析出して汚れることがない。
【0046】カバー76は、カートリッジ受け部66か
ら着脱可能となっているため、カバー76が現像補充原
液中の成分が析出し堆積して汚れた場合、カートリッジ
受け部66からカバー76を取外して洗浄すればよい。
【0047】このように、カバー76によってカートリ
ッジ受け部66の内面に現像補充原液が付着して析出す
るのを防止しているため、カバー76を取り外して洗浄
するだけで、カートリッジ受け部66内は、現像補充原
液中の成分が付着析出することがなく、常に綺麗な状態
にすることができ、カートリッジ受け部66の内のメン
テナンス性が極めて良好となる。なお、カートリッジ6
2が装填されるカートリッジ受け部68についても同様
にすることができる。
【0048】なお、本実施例では、カバー76の突出カ
バー78にくびれ部84を形成して突出カバー78の外
面と受け口72の側壁82の内面との間に空間部86を
形成したが、空間部86を形成するとき、突出カバー7
8にくびれ部84を形成せずに、受け口72の中間部を
拡幅し開口幅を広げることによって突出カバー78と側
壁82の間に空間部86を形成してもよい。また、突出
カバー78にくびれ部84を形成すると共に受け口72
に拡幅部を形成して空間部86を形成するものであって
もよい。
【0049】また、本実施例では、3液に分けた現像補
充原液を収容したカートリッジ60と定着補充原液を収
容したカートリッジ62を装填するカートリッジ受け部
66、68について説明したが、2液又は4液に分けて
収容したカートリッジを装填するカートリッジ受けに適
用してもよいことは勿論である。さらに、本実施例に適
用した自動現像装置10は、本発明の適用を限定するも
のではなく、本発明が適用されたカートリッジ受け構造
は、他の構成の自動現像装置に適用してもよく、また、
感光材料を処理する装置に限らず、カートリッジに収容
している液体を受け口に流出させて回収する一般的なカ
ートリッジ受けに適用してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るカート
リッジ受け構造によれば、カートリッジから流出した液
体はカバーの内面に付着し、受け部の内面では、空間部
より上方に付着することはない。また、受け部の内面で
空間部の下方では、カバーとの間の隙間の間で付着する
のみである。このため、カートリッジ受けの内部は、洗
浄が容易でカートリッジから流出した液体が付着析出し
て汚れてしまうことがなく、綺麗な状態で使用すること
ができる優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した自動現像装置の概略構成図
である。
【図2】本実施例に適用した自動現像装置の要部配管系
統図である。
【図3】本実施例に適用したカートリッジ受け部と装填
部カバーを示す概略斜視図である。
【図4】図3の4−4線に沿った要部断面図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置 14 現像槽 16 定着槽 20 フィルム 60、62 カートリッジ 66、68 カートリッジ受け部 72(A〜D) 受け口 76 カバー 78(A〜C) 突出カバー 82 側壁 84 くびれ部 86 空間部 88A〜D 配管
フロントページの続き (72)発明者 松田 晋一 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機 器工業株式会社内 (72)発明者 勝俣 満 神奈川県南足柄市竹松1250番地 富士機 器工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−287265(JP,A) 特開 平3−265849(JP,A) 特開 昭62−246061(JP,A) 特開 平4−240850(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 3/06 G03D 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が封入されたカートリッジを、前記
    カートリッジから突出している流出口を下側にして受け
    部へ装填する際に、前記流出口を受け入れて封入を破る
    受け口と、一端が前記受け口の底部に開口し受け口内に
    流出した前記カートリッジ内の液体を所定の位置に送液
    する配管と、を備えたカートリッジ受け構造において、
    前記受け口の側壁に接して前記受け口の側壁から前記受
    け部の内壁を一体で覆うと共に、前記受け口の側壁との
    間で受け口の底部から所定の高さの位置で前記受け口の
    側壁との間に空間部を形成する着脱可能なカバーを装着
    して前記カートリッジを装填することを特徴とするカー
    トリッジ受け構造。
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