JPH06324457A - 自動現像機の排気構造 - Google Patents

自動現像機の排気構造

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JPH06324457A
JPH06324457A JP11347293A JP11347293A JPH06324457A JP H06324457 A JPH06324457 A JP H06324457A JP 11347293 A JP11347293 A JP 11347293A JP 11347293 A JP11347293 A JP 11347293A JP H06324457 A JPH06324457 A JP H06324457A
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JP
Japan
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exhaust
tank
developing
fixing
air
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JP11347293A
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English (en)
Inventor
Kenichi Miyamoto
謙一 宮本
Nobuhiko Hirozawa
伸彦 廣澤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置内部での腐蝕性ガスの発生を抑えて排気
する。 【構成】 現像槽16の側壁1と定着槽20の側壁に
は、機枠14の外方と各槽内を連通する貫通孔60、6
2が穿設されルーバ80が配置されている。これらのル
ーバの機枠外方側の周囲は、排気チャンバー84にカバ
ーされている。この排気チャンバー内は排気ダクト86
を介して排気ファン88に連通されている。この排気フ
ァンが作動すると、現像槽及び定着槽内部の空気がそれ
ぞれ個別に排気チャンバー内に吸引され、排気チャンバ
ーから排気ファンを介して排気ダクト90から排出さ
れ、現像液中の成分を含んだ空気と定着液中の成分を含
んだ空気とが機枠内で混合することがないようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、現像液、定着液、水洗
水等の処理液によって感光材料を処理する自動現像機に
係り、現像液、定着液中の成分を含んだ空気を排出する
ための自動現像機の排気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】画像が露光された感光材料は、自動現像
機によって現像液、定着液、水洗水等の処理液に順次浸
漬されて処理液処理された後に乾燥処理される。このよ
うな自動現像機では、感光材料の処理に伴って各処理液
の疲労を補うために、処理液の補充を行う(処理補
充)。また、現像液、定着液等の処理液は、空気と接触
することによって酸化疲労が進行したり蒸発したりする
ため、このように経時的疲労を補うために各処理液の補
充を行うようにしている(経時補充)。
【0003】ところで、自動現像機内の現像液、定着液
等の処理液は、各処理槽中で加熱されることもあって空
気に接触することによって蒸発する。この蒸発時には、
水分のみならず現像液、定着液中の成分も蒸発してしま
う。
【0004】現像液、定着液中の処理液中の成分を含ん
だ空気は、装置内や、装置の近傍に滞留することによっ
て自動現像機内で混じり合って異臭を発生するため、装
置近傍の作業環境の悪化を招いてしまう。このため、自
動現像機には、蒸発した現像液、定着液等の処理液中の
成分を含んだガスを排気する目的で自動現像機内の空気
を排気する排気ファンが設けられている。この排気ファ
ンは、現像槽、定着槽、水洗槽等の上部の空気を、例え
ば水洗槽側から一括して吸引して所定の方向へ排出する
ようにしており、これによって、現像液、定着液等の処
理液成分を含んだ空気が装置の近傍で異臭を発生させる
のを防止するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現像液
中の成分を含んだガスと定着液中の成分を含んだガスが
混合すると、アンモニア等の腐蝕性がガスが生成され
る。上記のように一括して吸引して排気した場合、装置
内部で現像液中の成分を含んだ空気と定着液中の成分を
含んだ空気が混じり合ってしまい腐蝕性ガスが生成され
る。このため、この腐蝕性ガスによって装置内部の構成
部品の腐蝕が進行してしまうと言う問題が生じることが
ある。
【0006】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、装置内部での腐蝕性ガスの発生を抑えて処理液
中の成分を含んだ空気を排出する自動現像機の排気構造
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動現像機
の排気構造は、処理液を貯留した各処理槽のそれぞれの
液面上方に個別に形成された排気口と、前記排気口から
の各処理液成分を含んだ空気をまとめて装置外へ案内す
るダクト部と、前記ダクト部内の空気を吸引して排気す
る排気手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成の本発明の自動現像機の排気構造で
は、各処理槽の槽壁に機枠の外方と連通する排気口を設
けており、排気手段としての排気用ファンを作動させ
て、各処理槽内の空気をそれぞれの排気口から別々にダ
クト部に吸引した後、この空気をまとめてダクト部を介
して排気する。
【0009】このように、各処理槽から蒸発したそれぞ
れの処理液中の成分を含んだ空気を、個別に排気口から
ダクト部内に吸引しているため、それぞれの処理液中の
成分を含んだ空気が混じり合うのを遅らせて、腐蝕の心
配のないダクト部内ではじめて混じり合うようにするこ
とにより構成部品の腐蝕を防止することができる。これ
によって、例えば、現像液中の成分を含んだ空気と定着
液中の成分を含んだ空気が混じり合ってアンモニア等の
腐蝕性ガスが腐蝕のおそれがある装置内で生成されるの
を抑えることができるため、このようにして生成された
腐蝕性のガスによる構成部品の腐蝕を防止することがで
きる。
【0010】また、排気口及びダクト部を機枠の側壁に
形成することにより、例えば、機枠の上部に開閉可能な
蓋を配置して、各処理槽内のメンテナンスを行うときに
も、ダクト部や排気手段がこれらのメンテナンス作業に
支障をきたすことがない。
【0011】
【実施例】図1には、本発明が適用された自動現像機1
0が示されている。この自動現像機10は、感光材料と
してフィルム12を現像液、定着液及び水洗水に浸漬し
て処理したのち乾燥処理する。
【0012】自動現像機10は、機枠14内に現像槽1
6を備えた現像部18、定着槽20を備えた定着部2
2、リンス槽24を備えたリンス部26、水洗槽28を
備えた水洗部30が配設されて処理液処理部15が構成
されると共に、この処理液処理部15の下流側に乾燥部
68が配置されている。なお、処理液処理部15を構成
する現像槽16、定着槽20、リンス槽24、水洗槽2
8はそれぞれ機枠14に一体で成形され、上蓋17によ
って上部開口が閉塞されており、この上蓋17を取り外
すなどすることによって処理液処理部15の上方を開放
して清掃等のメンテナンスを行うことができる。
【0013】現像槽16、定着槽20、水洗槽28内に
は、複数のローラ対32、34、36(水洗槽28の場
合はローラ対32、36)をそれぞれ有する搬送ラック
38、40、42が、現像液、定着液、水洗水に浸漬さ
れて配設されている。
【0014】ローラ対32、34は、それぞれ対向する
ローラ同士の軸芯を結ぶ線が水平とされ、ローラ対36
は、対向するローラ同士の軸線を結ぶ線が垂直とされて
おり、フィルム12はこれらに挟持されて搬送されるこ
とによって、略U字状の搬送経路を形成する。
【0015】ここで、各処理槽(現像槽16、定着槽2
0、水洗槽28)は、所定量の処理液が貯留されている
ときの液面(図1において想像線で示す液位)よりも若
干下方で幅細とされ、水平切断面が上向きとされた段差
部44が形成されている。これに対応して、搬送ラック
38、40、42は、処理液へ浸漬される先端部(高さ
方向中央部より下方側)が幅細とされ、水平切断面が下
向きとされた段差部46が形成されている。このため、
搬送ラック38、40、42は、段差部46が処理槽の
段差部44に支持されることによって位置決めされ、か
つ保持される構成となっている。また、上蓋17を開い
て処理液処理部17の上方から退避させれば、それぞれ
の搬送ラック38、40、42を上方へ持ち上げて取り
外すことができる。これは、搬送ラック38、40、4
2の洗浄等のメンテナンス時に行われる。
【0016】現像槽16の搬送ラック38には、挿入口
48と対向するローラ対50が設けられ、挿入口48か
ら挿入(矢印A方向に沿って挿入)されるフィルム12
を挟持搬送するようになっている。ローラ対50に挟持
されたフィルム12は、図示しないガイド板(搬送ラッ
ク38と一体形成されている)に案内され、略90°方
向転換されて下向きの搬送方向とされ、前記ローラ対3
2へ挟持されるようになっている。また、搬送ラック3
8の出口側には、下側のローラの一部が処理液(現像
液)に浸漬された状態のローラ対52が配設されてい
る。このローラ対52の互いの軸線を結ぶ線が傾斜され
ており、フィルム12を定着槽20へ受け渡す役目を有
している。これに対して、定着槽20の搬送ラック40
の入口側には、下側のローラの一部が処理液(定着液)
に浸漬されたローラ対54が配設され、現像槽16から
至るフィルム12を受け取るようになっている。受け取
られたフィルム12は、このローラ対54に挟持され
て、下向きとされ前記ローラ対32、34、36によっ
て略U字状に搬送される。搬送ラック40の出口側に
は、下側のローラの一部が処理液(定着液)に浸漬され
た状態のローラ対56が配設されている。このローラ対
56の互いの軸線を結ぶ線が傾斜されており、フィルム
12をリンス部26へ受け渡す役目を有している。
【0017】なお、現像槽16と定着槽20の間には、
ローラ対52、54を支持しフィルム12の搬送方向を
変えるための円弧状のガイド面を含むクロスオーバー部
があり、両槽の上方空間を仕切っている。
【0018】リンス部26は浅底とされたリンス槽24
と、定着槽20の搬送ラック40に設けられたローラ対
58が配設されている。ローラ対58は、搬送ラック4
0の図1の右側が水洗部30方向へ延長された部分に取
付けられており、リンス槽24に貯留しているリンス液
(例えば水)に下側のローラの一部が浸っている。ロー
ラ対58の回転によって下側のローラに付着しているリ
ンス液が汲み上げられて、挟持搬送するフィルム12の
表面を洗浄して、フィルム12の表面に付着している定
着液を洗い流すようになっている。
【0019】リンス部26を通過したフィルム12は、
水洗槽28の搬送ラック42の入口側に設けられたロー
ラ対64によって挟持され、搬送方向が下向きに変えら
れ、以後、ローラ対32、36によって略U字状に搬送
され、出口側のローラ対66によって水平方向に方向転
換されるようになっている。ここで、水洗槽28の搬送
ラック42は、図1の右側が乾燥部68方向へ延長さ
れ、ローラ対70が配設されている。このローラ対70
に挟持されることにより、フィルム12はスクイズさ
れ、水平状態で乾燥部68へ送り出されるようになって
いる。
【0020】なお、搬送ラック38、40、42のそれ
ぞれには、一対の側板38A、40A、42Aの間に図
示しない浮蓋が形成されており、現像液、定着液、水洗
水が空気と接触する面積を狭めて、現像液、定着液等の
蒸発、酸化疲労等の経時劣化を抑える構造となってい
る。
【0021】乾燥部68には、複数の対向ローラ対72
が等間隔で配設されている。この対向ローラ対72間の
隙間には、フィルム12をガイドするガイド板74が配
設され、確実に次の対向ローラ対72へとフィルム12
を案内するようになっている。ここで、ガイド板74
は、図示しない乾燥風発生手段の乾燥ファンとヒータに
よって発生された乾燥風が供給されるチャンバー76に
一体形成されている。このチャンバー76のガイド板7
4の取付面には、フィルム幅方向に沿ってスリット孔7
6Aが設けられ、対向ローラ対72間の隙間からフィル
ム12に向けて乾燥風を吹き付けるようになっている。
これにより、フィルム12は、対向ローラ対72に挟持
搬送されながら乾燥され、排出口78へ至るようになっ
ている。
【0022】ところで、図2に示すように、自動現像機
10には、現像槽16の側壁16Aと定着槽20の側壁
20Aのそれぞれに、機枠14の側壁を貫通する矩形形
状の貫通孔60、62が穿設されている。それぞれの貫
通孔60、62の下端部は、現像液、定着液の最高液面
の上方となるように設けられ、貫通孔60、62から現
像液、定着液が溢れ出るのを防いでいる。現像槽16内
の現像液、定着槽20内の定着液の各液面の上方空間
は、各処理液の劣化の点から小さい方が好ましく、した
がって、機枠14の側壁の高さはできるだけ低く抑えら
れている。貫通孔60、62の上端は、側壁の上端近傍
に及ぶことが好ましい。貫通孔60、62は、各処理液
面の僅か上方を横から臨んで水平方向(液面に沿って)
空気を抜く。
【0023】それぞれの貫通孔60、62には、ルーバ
80が嵌合されている。図4に示されるように、このル
ーバ80には、複数のスリット孔82が穿設されてい
る。それぞれのスリット孔82は、略水平方向(現像
液、定着液の液面に沿った方向)に沿って互いに平行と
なるように形成されると共に、機枠14の内方側(現像
槽16、定着槽20側)が低位となるように傾斜されて
いる。現像槽16、定着槽20の液面の上方はこれらの
スリット孔82を介して機枠14の外方側と連通されて
おり、各スリット82が機枠14内方側が低位となるよ
うに傾斜されているため、水平方向への空気の流れをつ
くって排気するにも関わらず、現像槽16、定着槽20
内の現像液、定着液が飛散してもルーバ80のスリット
孔82から機枠14外方へ飛び散ることがない。
【0024】図2及び図3に示されるように、機枠14
には、それぞれのルバー80を一体でカバーする排気チ
ャンバー84が設けられ、この排気チャンバー84によ
ってルーバ80の周囲が閉塞されている。この排気チャ
ンバー84には、フレキシブル管によって形成された排
気ダクト86の一端連結されている。これらの排気チャ
ンバー84及び排気ダクト86は、アンモニア等の腐蝕
性のガスに侵されない材質で作られている。
【0025】図3に示されるように、この排気ダクト8
6の他端は、乾燥部68の下方(図1に示す)で機枠1
4内に挿入され、先端部が排気ファン88の入り側に接
続されている。また、排気ファン88の出側には、排気
ダクト90が接続されている。
【0026】このため、排気ファン88が作動すると、
現像槽16、定着槽20内の液面近傍の空気が、それぞ
れのルーバ80を介して排気チャンバー84内に流れ込
む。排気チャンバー86内に流れ込んだ空気は、一括し
て排気ダクト86、90を介して所定の場所に排出され
るようになっている。
【0027】以下に本実施例の作用を説明する。露光に
よって画像が記録されたフィルム20は、自動現像機1
0の挿入口48から、自動現像機10内へ挿入されて処
理される。自動現像機10では、挿入口48から挿入さ
れたフィルム12を現像部18の搬送ラック38に設け
られたローラ対50によって引き入れて現像槽16へ送
り込む。
【0028】現像槽16では、搬送ラック38のローラ
対32、34、36によって略U字状に搬送しながら現
像液に浸漬して現像処理を行う。現像部18での処理が
終了したフィルム12は、定着槽20へ送り込まれる。
定着槽20では、搬送ラック40のローラ対32、3
4、36によってフィルム12を略U字状に案内しなが
ら搬送して定着液に浸漬して定着処理を行う。定着槽2
0での処理が終了したフィルム12は、リンス部26を
通過する。このリンス部26の通過時に、ローラ対58
に挟持されることによって、フィルム12は表面に付着
している定着液が下側のローラによって汲み上げられた
リンス液によって洗い落とされて、水洗部30へ至る。
【0029】水洗部30の水洗槽28では、搬送ラック
42の搬送ローラ32、36によってフィルム12を水
洗水に浸漬しながら搬送して、フィルム12の水洗を行
い、フィルムの表面から定着液成分を除去する。水洗処
理が終了したフィルム12は、水洗部30から乾燥部6
8へ至る前にスクイズされると共に水平状態とされ、こ
の水平状態が維持されて乾燥部68へ送り出される。
【0030】乾燥部68では、まず、対向ローラ対72
によって挟持され、ガイド板74によって案内されるた
め、フィルム12は水平に搬送される。このとき、チャ
ンバー76に設けられたスリット孔76Aから吹き出る
乾燥風によってフィルム12の表裏面が乾燥され、排出
口78から排出され、図示しない受け箱へストックされ
る。
【0031】ここで、自動現像機10では、排気ファン
88を作動させて、処理液処理部15内の空気を排出し
ている。排気ファン88が作動すると、排気チャンバー
84内に、現像槽16内の空気が現像槽16の側壁16
Aに形成した貫通孔60のルーバ80を介して排気チャ
ンバー84内に吸引され、定着槽20内の空気は定着槽
20の側壁20Aに形成した貫通孔62のルーバ80を
介して排気チャンバー84内に吸引される。排気チャン
バー84内に吸引された空気は、一括して排気ダクト8
6を介して排気ファン88に吸引され、排気ダクト90
から排出される。
【0032】このとき、現像槽16内の現像液中の成分
を含んだ空気は、現像槽16から直接、機枠14の外面
に設けた排気チャンバー84内に流れ込み、定着槽20
内の定着液中の成分を含んだ空気は、定着槽20から排
気チャンバー84内に流れ込む。このため、機枠14内
の処理液処理部15で、現像液中の成分を含んだ空気と
定着液中の成分を含んだ空気が混じり合うことがなく、
機枠14内で現像液中の成分と定着液中の成分が混合し
たときに生成されるアンモニア等の腐蝕性ガスが発生す
ることがなく、機枠14内の各機能部品の腐蝕を抑える
ことができる。なお、水洗槽28、リンス槽24の蒸発
した水分を含んだ空気は、定着槽20の上部を経て排気
チャンバー84内に流れ込む。
【0033】また、排気チャンバー84内では、現像液
中の成分を含んだ空気と定着液中の成分を含んだ空気が
混合するが、これらの空気は外方へ漏れることなく、排
気ダクト86、90を介して排気されるため、自動現像
機10の周囲に異臭を発するガスが滞留することがな
い。
【0034】このように、現像槽16、定着槽20から
別々に空気を吸引すれば、機枠14内部で腐蝕性ガスが
発生するのを防止することができる。なお、現像槽16
と定着槽20のそれぞれに貫通孔60、62を形成して
いるが、現像槽16の側壁16Aから定着槽20の側壁
20Aの間に跨がせるように貫通孔を形成するようにし
てもよい。すなわち、貫通孔60、62を連結して形成
した場合でも、現像槽16内の空気と定着槽20内の空
気を略別々に排気チャンバー84内に吸引することが可
能である。
【0035】なお、現像槽16と定着槽20内の空気を
個別に吸引する方法としては、上蓋17に貫通孔60、
62及び排気チャンバー84を設けることが考えられ
る。この場合、上蓋17を取り外して搬送ラック38、
40、42の洗浄等のメンテナンスを行うため、上蓋1
7の取り外しのときに排気チャンバー84や排気ダクト
86が邪魔になって作業を円滑に行うことができなくな
ってしまい好ましくない。
【0036】これに対して、本実施例に適用した自動現
像機10では、上蓋17ではなく、機枠14の側面に排
気チャンバー84、排気ダクト86を取り付けているた
め、上蓋17を取り外して処理液処理部15内のメンテ
ナンスを行うときに作業に支障をきたすことがない。
【0037】なお、本実施例では、矩形形状の貫通孔6
0、62を穿設してルーバ80を取り付けているが、現
像槽16の現像液及び定着槽20内の定着液が流れ出し
たり飛び散ったりするのを防止する構造であれば他の形
状であってもよく、ルーバを設けないものであってもよ
い。また、排気チャンバー84を設け、この排気チャン
バー84内の空気を吸引する排気ファン88を乾燥部6
8の下方に配置したが、排気チャンバー84を設けずに
直接排気ダクト86をルーバ80又は貫通孔60、62
に接続してもよい。また、排気ファン88の取り付け位
置は、装置内の他の部位でもよく、機枠14の外方に別
体で配置してもよく、効率良く吸引して排気することが
できる配置であれば、本実施例の構成に限定するもので
はない。
【0038】さらに、自動現像機10では、機枠14の
側壁16A、20Aに貫通孔60、62を設けて排気チ
ャンバー84及び排気ダクト86によって機枠14内に
設けた排気ファン88に接続するようにしている。この
ため、従来の処理液処理部15から一括して排気ファン
88によって吸引している構造の自動現像機に、本実施
例の貫通孔60、62を形成してルーバ80、排気チャ
ンバー84、排気ダクト86を取り付ければ、簡単に現
像槽16からの空気と定着液からの空気を個別に吸引し
て排出する構造に改良することができる。
【0039】なお、本実施例では、フィルム20を現像
処理する自動現像機10に本発明を適用して説明した
が、印画紙等の他の感光材料を処理する自動現像機に適
用することもできる。特に処理液成分を含んだ空気によ
って二次的に腐蝕性、異臭等を有するガスが生成される
処理液を使用する装置に適用することによって、二次的
な生成物の発生を防止するのに適用が可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明の自動現像機
の排気構造によれば、例えば現像液中の成分を含んだガ
スと定着液中の成分を含んだガスをそれぞれ個別に排気
口から排出するため、腐蝕のおそれがある装置内の場所
で現像液中の成分を含んだガスと定着液中の成分を含ん
だガスによる腐蝕性のガスが生成するのを防止すること
ができる。これによって、装置内の構成部品の腐蝕を抑
えることができる優れた効果が得られる。特に、処理液
面に沿って流れる空気の流れをそのまま受けるように溶
けると、排気の効率をあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された自動現像機の概略構成図で
ある。
【図2】自動現像機の現像部と定着部の排気口近傍を示
す概略斜視図である。
【図3】自動現像機の概略平面図である。
【図4】図2の4−4線に沿った要部断面図である。
【符号の説明】
10 自動現像機 12 フィルム 14 機枠 16 現像槽 16A 側壁 18 現像部 20 定着槽 20A 側壁 22 定着部 60、62 貫通孔 68 乾燥部 80 ルーバ 88 排気ファン(排気手段) 84 排気チャンバー(ダクト部) 86、90 排気ダクト(ダクト部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液を貯留した各処理槽のそれぞれの
    液面上方に個別に形成された排気口と、前記排気口から
    の各処理液成分を含んだ空気をまとめて装置外へ案内す
    るダクト部と、前記ダクト部内の空気を吸引して排気す
    る排気手段と、を有することを特徴とする自動現像機の
    排気構造。
JP11347293A 1993-05-14 1993-05-14 自動現像機の排気構造 Pending JPH06324457A (ja)

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