JP2000047392A - 感光材料処理装置の処理タンク構造 - Google Patents

感光材料処理装置の処理タンク構造

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JP2000047392A
JP2000047392A JP21558998A JP21558998A JP2000047392A JP 2000047392 A JP2000047392 A JP 2000047392A JP 21558998 A JP21558998 A JP 21558998A JP 21558998 A JP21558998 A JP 21558998A JP 2000047392 A JP2000047392 A JP 2000047392A
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processing
pipe
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plate
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JP21558998A
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Kazuo Ichikawa
和夫 市川
Kenichi Miyamoto
謙一 宮本
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カスケード方式を用いるときの組付けを容易
にする。 【解決手段】 処理タンク18には、第1フィニッシャ
ー槽28の底部に突出しパイプ64が形成されており、
第2フィニッシャー槽30の底部には、上端位置が第1
フィニッシャー槽のオーバーフロー用の突出しパイプ6
0の上端位置よりも高い突出しパイプ62が形成されて
いる。突出しパイプ62の上端位置は、第2フィニッシ
ャー槽のオーバーフローレベルとなっており、この処理
タンクでは、突出しパイプ64の接続部64Aと突出し
パイプ62の接続部62Aを配管68によって接続する
簡単な作業で、フィニッシャー液をカスケード方式で補
充することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理液によって感
光材料を処理する感光材料処理装置に係り、詳細には、
それぞれに処理液を貯留する複数の処理槽を形成する感
光材料処理装置の処理タンク構造に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料処理装置では、画像露光をした
感光材料を搬送しながら、この感光材料を処理液に浸漬
したり、感光材料の表面に処理液を吹き付けるなどし
て、複数の処理液によって現像処理する。
【0003】例えば、感光性平版印刷版(以下「PS
版」と言う)を処理する感光材料処理装置(PS版プロ
セッサー)では、PS版を現像液に浸漬して処理した
後、水洗水で水洗処理をして版面保護のためのガム液等
の不感脂化処理液を塗布する不感脂化処理を行なう。
【0004】このようなPS版プロセッサーっでは、同
一の処理液を連続する複数の処理液に貯留し、それぞれ
の処理槽内でPS版の処理液処理を行なう場合がある。
【0005】一般に、PS版の搬送方向に沿って連続す
る複数の処理槽に同じ処理液を貯留する場合、最下流の
処理槽に新鮮な処理液を貯留すると共にこの処理槽へ補
充液を補充する。また、上流側の処理槽には、下流側の
処理槽からオーバーフローした処理液を貯留するカスケ
ード方式が用いられる。
【0006】ところで、PS版を処理するPS版プロセ
ッサーでは、処理するPS版の種類(例えばネガ型かポ
ジ型かなど)に応じて現像工程、水洗工程及び不感脂化
工程の組み合わせや、水洗工程を省略した現像工程とフ
ィニッシャー工程の組み合わせのものがある。また、現
像工程とフィニッシャー工程によって構成されるPS版
プロセッサーでも、現像工程を2工程としたものやフィ
ニッシャー工程を2工程にしたものがあり、同一の工程
を複数配置しているときには、カスケード方式が用いら
れる。
【0007】ところで、PS版プロセッサーでは、複数
の処理槽を一体に形成した処理タンクが用いられ、この
処理タンク内を処理タンクと一体に成形した隔壁によっ
て仕切ることにより、複数の処理槽が形成されるように
している。
【0008】このような処理タンクを用いて、現像工
程、水洗工程及びフィニッシャー工程を設けるときに
は、それぞれの処理槽に独立して処理液を貯留させ、水
洗工程に換えて現像工程やフィニッシャー工程を追加し
てカスケード方式によって処理液を補充するときには、
同じ処理液を貯留する処理槽の間の隔壁を切り欠くこと
により、下流側の処理槽内の処理液が上流側の処理槽内
へオーバーフローするようにしている。
【0009】すなわち、カスケード方式を用いることを
考慮して、隔壁を後で組付けるようにしたり、処理タン
クの隔壁に予め切欠きを形成している場合、処理槽ごと
に異なる処理液を貯留する機構にしようとすると、隣接
する槽への液漏れが生じないように隔壁を組付けたり、
隔壁に形成した切欠きを塞ぐ作業が容易ではない。この
ため、予めそれぞれの処理槽を独立して使用できるよう
に隔壁を形成しておき、必要に応じて隔壁を切り欠くよ
うにし、処理工程の異なるPS版プロセッサーであって
も同じ処理タンクを使用できるようにし、部品の共通化
を図っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、処理タ
ンクの隔壁を切り欠く作業も容易ではなく、部品の共通
化を図ることによるPS版プロセッサーの製作作業の作
業工程を増やしてしまったり、組付け作業時間の増加の
原因となる。
【0011】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、カスケード方式を用いるときにも切欠き作業等の
作業工程を増加させる必要の無い感光材料処理装置の処
理タンク構造を提案することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
感光材料を処理する処理液を貯留する複数の処理槽が隔
壁によって仕切られて一体に形成される感光材料処理装
置の処理タンク構造であって、前記隔壁によって区画さ
れて互いに隣接する処理槽ののうち下流側の処理槽の底
部に形成され、該底部から突出した第1の貫通パイプ
と、前記第1の貫通パイプを設けた処理槽の上流側に隣
接する処理槽の底部に形成され、上端の開口位置が第1
の貫通パイプの上端の開口位置よりも低位となるように
形成された第2の貫通パイプと、前記第1の貫通パイプ
及び前記第2の貫通パイプのそれぞれから延長されて処
理槽の底部から突出され配管が接続可能な配管接続部
と、を含むことを特徴とする。
【0013】この発明によれば、隣接して形成される下
流側の処理槽に第1の貫通パイプを形成し、下流側に第
2の貫通パイプを形成する。カスケード方式を適用しな
いときには、第1の貫通パイプと第2の貫通パイプを接
続しなければ良い。このとき、第1の貫通パイプは、オ
ーバーフロー用の配管として用いることができ、また、
第2の貫通パイプには、盲キャップをして処理液が漏れ
出さないようにするか、処理液の循環用等に用いること
もできる。
【0014】カスケード方式で接続するときには、第1
の貫通パイプの配管接続部と第2の貫通パイプの配管接
続部を配管によって接続する。
【0015】これにより、上流側の処理槽と下流側の処
理槽が連通され、下流側の処理槽内の処理液の液面レベ
ルが第1の貫通パイプの上端に達すると、第1の貫通パ
イプから上流側の処理槽内へ流れ込む。
【0016】したがって、互いに隣接する処理槽をカス
ケード方式によって接続するときにも、処理槽の間の隔
壁に切欠きを形成する作業を行なうことなく、配管によ
って接続する簡単な作業で良い。
【0017】請求項2に係る発明は、前記感光材料の搬
送方向に沿って連続する複数の処理槽のそれぞれに、前
記第1の貫通パイプ及び第2の貫通パイプが形成されて
いることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、連続する複数の処理槽
に第1及び第2の貫通パイプを形成する。これにより、
隣接する任意の処理槽の間を必要に応じて簡単にカスケ
ード方式で接続することができる。
【0019】請求項3に係る発明は、互いに隣接する処
理槽の間で、上流側の処理槽に設けられている第1の貫
通パイプの上端の開口位置が、下流側の処理槽に設けら
れている第1の貫通パイプの上端の開口位置よりも低位
となっていることを特徴とする。
【0020】この発明によれば、連続する複数の処理槽
のうちの互いに隣接する処理槽の間で、第1の貫通パイ
プの上端の開口位置を、上流側が低位となり下流側が高
位となるように形成する。これにより、簡単に連続する
3槽以上の処理槽の間で簡単にカスケード方式での接続
を行なうことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に感
光材料処理装置として適用した感光性平版印刷版処理装
置(以下「PS版プロセッサー10」と言う)の概略構
成を示している。このPS版プロセッサー10は、図示
しない焼付装置によって画像焼付けが行なわれた感光性
平版印刷版(以下「PS版12」と言う)を現像液で処
理する。
【0022】PS版プロセッサー10は、PS版12を
現像液で処理するための現像部22と、現像液による処
理の終了したPS版12の表面の洗浄と不感脂化処理を
行なうフィニッシャー部26とが設けられている。現像
部22は、現像槽24を備えており、フィニッシャー部
26は、第1フィニッシャー槽28、第2フィニッシャ
ー槽30を備えている。
【0023】PS版プロセッサー10には、処理タンク
18が配置されており、この処理タンク18を複数の隔
壁20によって仕切ることにより、現像槽24、第1フ
ィニッシャー槽28及び第2フィニッシャー槽30が形
成されている。処理タンク18は、複数の隔壁20が樹
脂の一体成形によって形成されている。なお、図1で
は、処理タンク18の形状を模式的に示している。
【0024】PS版プロセッサー10の外板パネル14
の上部開口を覆う蓋部40には、現像部22とフィニッ
シャー部26との間にPS版12を挿入するリエントリ
ー用の副挿入口38が設けられている。この副挿入口3
8は、現像液による処理を除く処理、すなわち、フィニ
ッシャー部26で不感脂化処理を行なうためのPS版1
2の挿入用となっている。
【0025】現像部22へのPS版12の挿入側には、
一対のゴム製搬送ローラ32が配設されており、画像が
焼付けられたPS版12は、外板パネル14から突設さ
れた挿入台16上に載置され、挿入口34からこの一対
の搬送ローラ32の間へ挿入されるようになっている。
なお、PS版プロセッサー10によって処理されるPS
版12は、両面に感光層が形成されており、挿入口34
からPS版プロセッサー10内へ挿入されるようになっ
ている。
【0026】一対の搬送ローラ32は、挿入口34へP
S版12が挿入されたことを、挿入口34の近傍に設け
た図示しない検出器により検出すると作動する図示しな
い駆動手段の駆動力によって回転し、挿入されたPS版
12を挟持して、PS版12を水平方向に対して約15
°〜31°の角度傾斜させながら現像部22へ送り込む
ようになっている。
【0027】現像部22には、上方が開口され底部中央
部が下方へ向けて突出された略逆山形状の現像槽24が
設けられており、この現像槽24には、処理液としてP
S版12を処理する現像液が貯留される。また、現像槽
24内には、PS版12の搬送方向に沿った下側にガイ
ド板100が配設されている。
【0028】ガイド板100は、PS版12の搬送方向
に沿った上流側と下流側とに2分割されており、その間
には、串ローラ111が配置されている。搬送ローラ3
2によって送り込まれたPS版12は、ガイド板100
の上面に沿って案内搬送される。
【0029】ガイド板100には、複数のコロローラ
(小型ローラ)102が取り付けられている。コロロー
ラ102は、ガイド板100の上面に沿って搬送される
PS版12と接触することにより回転し、PS版12に
ガイド板100の上面と接触する摺動による傷つきの発
生を防止している。
【0030】ガイド板100は、現像槽24の底部に沿
って逆山形形状に配置されており、現像槽24には、こ
のガイド板100の最低位置を挟んだ上流側及び下流側
のそれぞれに、ブラシローラ104、106が配置され
ている。このブラシローラ104、106は、ガイド板
100上を案内されるPS版12の上面に対向されてい
る。また、現像槽24内には、ガイド板100の下流側
に、PS版12の下面に対向するブラシローラ108が
配設されている。
【0031】ブラシローラ104、106、108は、
図示しない駆動手段の駆動力によってPS版12の搬送
方向に沿って回転駆動されるようになっている。PS版
12は、現像液に浸漬されることにより、感光層が露光
画像に応じて膨潤するようになっており、ブラシローラ
104、106、108は、膨潤した不要な感光層をP
S版12の表面から掻き落とす役目を有している。な
お、PS版12が片面(上面)にのみ感光層を有すると
きには、ブラシローラ104、106によってPS版1
2の版面(上面)側の不要な感光層を除去し、PS版1
2が両面に感光層を有するときには、ブラシローラ10
4、106によってPS版12の表面側の不要な感光層
を除去すると共に、ブラシローラ108によって裏面
(下面)側の感光層が除去される。
【0032】PS版12から不要な感光層を掻き落とす
ブラシローラ104、106、108の機能を十分に発
揮させるためには、PS版12を所定の押圧力でこれら
のブラシローラ104、106、108に押圧する必要
がある。このため、ブラシローラ104、106には、
串ローラ111及びガイド板100に設けられているコ
ロローラ102の一部が対向し、ブラシローラ108に
は、串ローラ110が対向して配置されている。これに
より、ブラシローラ104、106、108のそれぞれ
は所定の押圧力で、PS版12に接触しながら回転する
ようになっている。
【0033】ブラシローラ108の下流側には、PS版
12の裏面に対向する串ローラ112が配設され、さら
に、現像部22の最下流には、一対のゴム製搬送ローラ
114が配設されている。ブラシローラ108と串ロー
ラ110の間を通過したPS版12は、串ローラ112
に案内されて現像槽24の現像液中から送り出されて一
対のスクイズローラ114の間へ送り込まれる。
【0034】現像部22には、現像槽24内の現像液の
液面を覆う液面蓋50が配置されている。この液面蓋5
0は、下面が現像液の液面より下方となるように配置さ
れ、現像液の液面と空気との接触面積を極力少なくする
ことにより、空気中の炭酸ガスによる現像液の劣化や現
像液中の水分の蒸発を防止している。
【0035】PS版12の搬送方向に沿った液面蓋50
の両端には、ブレード116が取り付けられている。上
流側のブレード116は、対で配置されている上方の搬
送ローラ32に接触されており、下流側のブレード11
6は、対で配置されている上方の搬送ローラ114に接
触されており、これにより、現像液が外気にさらされる
のを防止している。
【0036】また、排出口36をPS版12が通過しな
い時は、シャッター174を閉状態にすると共に、現像
部22の上方をカバー40で覆って、カバー40の下面
に液面蓋50の上端に対応して設けた溝41に液面蓋5
0の上端を嵌入状態にすることにより、現像部22内の
気体の流動を抑えって、炭酸ガスによる現像液の劣化を
防止している。
【0037】また、液面蓋50の下面には、PS版12
の搬送方向上流側と下流側の端部に串ローラ118、1
20が取り付けられている。これらの串ローラ118、
120は、現像槽24内を搬送されるPS版12が液面
蓋50と接触するのを防止している。これにより、PS
版12の搬送中に、PS版12に若干の弛みが生じた場
合でも、PS版12の上面が、感光層を損傷させるほど
硬い液面蓋50に当接してしまうことがない。
【0038】対で配置されているスクイズローラ114
は、図示しない駆動手段の駆動力によって回転するよう
になっており、これにより、PS版12はスクイズロー
ラ114によって現像液が絞り取られた後、次工程であ
るフィニッシャー部26へ送り出される。
【0039】フィニッシャー部26は、PS版12の搬
送方向に沿って第1フィニッシャー槽28と第2フィニ
ッシャー槽30が設けられている。第1フィニッシャー
槽28及び第2フィニッシャー槽30のそれぞれには、
PS版12の表面を不感脂化処理するためのフィニッシ
ャー液(例えばガム液)が貯留される。
【0040】現像部22に隣接する第1フィニッシャー
槽28内には、2対の搬送ローラ52、53が配設され
ている。これらの搬送ローラ52、53は、図示しない
駆動手段の駆動力によって回転駆動して、現像部22か
ら送り込まれたPS版12を挟持して略水平に搬送す
る。
【0041】搬送ローラ52と搬送ローラ53の間に
は、PS版12の上面及び下面に対向してスプレーパイ
プ56、122が配設されている。スプレーパイプ5
6、122は、搬送ローラ52、53の軸線方向、すな
わち、PS版12の搬送方向に沿って設けられ、PS版
12に対向する位置に所定間隔で図示しない吐出口が形
成されている。この吐出口は、スプレーパイプ56、1
22の中空の内部に達しており、図示しないポンプによ
って第1フィニッシャー槽28内のフィニッシャー液が
汲み上げられてスプレーパイプ56、122内に供給さ
れることにより、このフィニッシャー液がPS版12の
上面及び下面へ向けて吐出される。
【0042】スプレーパイプ56、122から吐出され
てPS版12に付着したフィニッシャー液は、PS版1
2が一対の搬送ローラ53に挟持されることにより、P
S版12の上面及び下面に均一に延ばされた後、PS版
12の表面から絞り落とされる。これにより、PS版1
2の表面に付着している現像液が洗い落とされる。第2
のフィニッシャー槽30内には、一対の搬送ローラ58
が設けられている。PS版12は、第1フィニッシャー
槽28の搬送ローラ53によって一対の搬送ローラ58
の間へ送り込まれるようになっている。この搬送ローラ
53と搬送ローラ58との間では、搬送ローラ58の方
が低位置になるようにPS版12が水平方向に対して僅
かに傾斜された状態で搬送されるようになっている。
【0043】第2フィニッシャー槽30内には、搬送ロ
ーラ58の上流側にスプレーパイプ124が設けられて
いる。このスプレーパイプ124は、PS版12の上面
に対向して搬送ローラ58の軸線に沿った配置され、P
S版12に対向する位置に所定の間隔で吐出口が形成さ
れている。
【0044】また、スプレーパイプ124の下方には、
PS版12の下面に対向して流出ユニット126が配置
されている。この流出ユニット126には、PS版12
の幅方向に沿って所定の間隔で内部と連通するスリット
が形成されている。
【0045】スプレーパイプ124及び流出ユニット1
26のそれぞれには、第2フィニッシャー槽30内に貯
留されているフィニッシャー液が図示しないポンプによ
って汲み上げられて供給されるようになっている。スプ
レーパイプ124は、このフィニッシャー液を吐出口か
らPS版12の上面へ向けて吐出するようになってい
る。これにより、PS版12の上面にフィニッシャー液
が均一に塗布される。また、流出ユニット126は、ス
リット孔からこのPS版12の幅方向に沿ってフィニッ
シャー液を均一に噴出するようになっており、このフィ
ニッシャー液が流出ユニット126の上方を通過するP
S版12の下面に付着することにより、PS版12の下
面に均一にフィニッシャー液が塗布されるようになって
いる。
【0046】一対の搬送ローラ58は、図示しない駆動
手段の駆動力によって回転するようになっており、フィ
ニッシャー部26で不感脂化処理の終了したPS版12
は、一対の搬送ローラ58によって搬送されて、排出口
36から排出される。
【0047】フィニッシャー部26の下流側には、乾燥
装置150が配設されており、排出口36が乾燥装置1
50への挿入口となっており、PS版12は、排出口3
6から排出されることにより乾燥装置150内へ送り込
まれる。
【0048】なお、本発明が適用されるPS版プロセッ
サー10としては、乾燥装置150を設けずに、不感脂
化処理の終了したPS版12をそのまま排出するもので
あっても良い。
【0049】乾燥装置150内には、排出口36の近傍
の上流部にPS版12を支持する支持ローラ170が配
置され、また、中央部及び下流部にPS版12を挟持し
て搬送する搬送ローラ152及びモルトンローラ154
が配置されている。支持ローラ170及び中央部に対で
配置されている一対の搬送ローラ152は、花形形状の
ローラが串歯状に配置された花形ローラとなっており、
PS版12との接触面積の低減が図られると共にPS版
12の表面に乾燥風を吹き付けたときに、乾燥風がPS
版12の表面に円滑に流れるようになっている。また、
一対のモルトンローラ154は、芯金の周囲に吸水性の
繊維を巻き付けたローラにより形成されており、乾燥し
きれずにPS版12に残った水分を吸い取るようになっ
ている。
【0050】支持ローラ170及び搬送ローラ152及
びモルトンローラ154は、図示しない駆動手段の駆動
力によって回転駆動するようになっており、排出口36
から乾燥装置150内に送り込まれたPS版12は、支
持ローラ170によって下面側が支持されながら搬送さ
れた後、搬送ローラ152及びモルトンローラ154に
挟持搬送されて、排出口158から排出される。
【0051】乾燥装置150内には、支持ローラ170
と搬送ローラ152の間及び搬送ローラ152とモルト
ンローラ154の間に吹出しダクト160が配置されて
いる。吹出しダクト160は、PS版12の上面側及び
下面側のそれぞれに対向して対で配置されている。
【0052】吹出しダクト160は、長手方向がPS版
12の幅方向に沿って配置されており、PS版12に対
向する面に、長手方向がPS版12の幅方向に沿ったス
リット状の吹出し口162が形成されている。この吹出
しダクト160は、長手方向の一端側が閉塞されてお
り、他端側から図示しない乾燥風発生手段によって発生
された乾燥風が供給されるようになっている。吹出しダ
クト160内に供給された乾燥風は、吹出し口162か
らPS版12の上面及び下面へ向けて吹出される。
【0053】フィニッシャー液が塗布されてい乾燥装置
150内に送り込まれたPS版12は、吹出しダクト1
60から乾燥風が吹き付けられることによりフィニッシ
ャー液が乾燥されたのち、排出口158から排出され
る。なお、排出口36には、PS版プロセッサー12が
PS版12の処理を行なうときに開放されるシャッター
172が設けられており、PS版12の非処理時に排出
口36を閉鎖することにより乾燥装置150から乾燥風
がフィニッシャー部26内へ入り込むのを防止してい
る。
【0054】このように形成されているPS版プロセッ
サー10では、所定のタイミングで現像部22内の現像
槽24及びフィニッシャー部26の第2フィニッシャー
槽30へ補充液が補充され、常にPS版12を最適な品
質で仕上げることができるように、現像液及びフィニッ
シャー液の処理性能が維持されている。なお、補充液の
補充制御は、従来公知の方法を用いることができ、本実
施の形態では詳細な説明を省略する。
【0055】ところで、PS版プロセッサー10では、
第1フィニッシャー槽28にカスケード方式によって第
2フィニッシャー槽30からフィニッシャー液が補充さ
れるようになっている。
【0056】図2に示されるように、処理タンク18に
は、第1フィニッシャー槽28及び第2フィニッシャー
槽30の底部に、第1の貫通パイプとして所定の高さの
突出しパイプ60、62が一体成形されている。第1フ
ィニッシャー槽28に設けられている突出しパイプ60
の上端の位置は、第1フィニッシャー槽28内に貯留さ
れるフィニッシャー液の最高液面レベル、すなわち、オ
ーバーフローレベルとなっており、また、第2フィニッ
シャー槽30に設けられている突出しパイプ62は、第
2フィニッシャー槽30内のフィニッシャー液のオーバ
ーフローレベルとなっている。ここで、突出しパイプ6
0の上端の位置は、突出しパイプ62の上端の位置より
低くなっている。
【0057】突出しパイプ60、62のそれぞれの下端
部は、第1フィニッシャー槽28及び第2フィニッシャ
ー槽30の底部から下方へ突出して配管接続が可能な接
続部60A、62Aとなっている。
【0058】一方、第2フィニッシャー槽30よりもP
S版12の搬送方向の上流側となる第1フィニッシャー
槽28の底部には、第2の貫通パイプとして突出しパイ
プ64が突出されている。この突出しパイプ64の上端
位置はは、第1フィニッシャー槽28内の突出パイプ6
0及び第2フィニッシャー槽30内の突出パイプ62の
上端位置よりも低くなっている。また、この突出パイプ
64の下端部は、第1フィニッシャー槽28の底部から
下方へ突出して、配管接続可能な接続部64Aとなって
いる。
【0059】突出しパイプ60、62は、勿論、突出し
パイプ64は、キャップ66を被せることにより、上端
開口を緊密に閉塞することができるようになっている。
【0060】第2フィニッシャー槽30に設けている突
出しパイプ62の接続部62Aと、第1フィニッシャー
槽28に設けている突出しパイプ64の接続部64A
は、配管68によって接続され、これにより、第1フィ
ニッシャー槽28と第2フィニッシャー槽30とが連通
されている。なお、この配管68は、分岐部68Aによ
って分岐されており、この分岐先に設けている図示しな
いバルブを開放することにより、配管68内のフィニッ
シャー液が排出可能となっている。
【0061】また、第1フィニッシャー槽28に設けら
れている突出しパイプ60の接続部60Aには、第1フ
ィニッシャー槽28からオーバーフローしたフィニッシ
ャー液を排出するための配管70が接続されている。
【0062】これにより、第2フィニッシャー槽30に
フィニッシャー液を補充し、第2フィニッシャー槽30
内のフィニッシャー液の液面レベルが、突出しパイプ6
2の上端を越えると、フィニッシャー液が突出しパイプ
62から図示しないバルブを閉止した配管68を介して
第1フィニッシャー槽28内へ流れ込む。また、第1フ
ィニッシャー槽28内のフィニッシャー液の液面レベル
が、第2フィニッシャー槽30から流れ込むフィニッシ
ャー液によって上昇して、突出しパイプ60の上端を越
えると、突出しパイプ60内に流れ込んで第1フィニッ
シャー槽28から排出される。
【0063】すなわち、突出しパイプ60、62のそれ
ぞれは、第1フィニッシャー槽28、第2フィニッシャ
ー槽30からのオーバーフロー用となっており、第2フ
ィニッシャー槽30のオーバーフロー用の突出しパイプ
62が、第1フィニッシャー槽28の突出しパイプ64
に接続されることにより、カスケード方式で第2フィニ
ッシャー槽30から第1フィニッシャー槽28へフィニ
ッシャー液が補充されるようになっている。
【0064】一方、処理タンク18には、現像槽24の
底部には、突出しパイプ72、74が設けられている。
突出しパイプ72、74は、突出しパイプ60〜64と
同様に、処理タンク18に一体成形によって形成されて
いる。突出しパイプ72、74の上端位置は、第1フィ
ニッシャー槽28の突出しパイプ60の上端位置よりも
低く、さらに、突出しパイプ74の上端位置は、突出し
パイプ72の上端位置よりも低くなっている。
【0065】突出しパイプ72の接続部72Aには、オ
ーバーフロー用の配管76が接続されている。また、突
出しパイプ74は、キャップ66が被せられており、こ
れにより突出しパイプ74の上端開口が緊密に閉塞され
ている。なお、突出しパイプ72の上端部には、短管7
8が挿入されており、これにより、突出しパイプ72の
上端が嵩上げされて、現像槽24内の液面レベルが突出
しパイプ72の上端位置よりも高くされてオーバーフロ
ー用とされている。また、オーバーフロー用としては、
突出しパイプ72、74の何れを用いても良い。
【0066】一方、処理タンク18には、現像槽24、
第1フィニッシャー槽28及び第2フィニッシャー槽3
0のそれぞれの底部にパイプ80が突出されている。こ
れらのパイプ80も処理タンク18に一体成形によって
形成されており、それぞれの上端が現像槽24、第1フ
ィニッシャー槽及び第2フィニッシャー槽30の底部に
開口している。
【0067】現像部22では、このパイプ80に接続さ
れる配管(図示省略)によって現像液が現像槽24に戻
されて循環を行なうようになっており、フィニッシャー
部26では、パイプ80に接続される図示しない配管に
よってスプレーパイプ56、122及びスプレーパイプ
124と流出ユニット126へフィニッシャー液を供給
することによってフィニッシャー液を循環するようにな
っている。また、これらのパイプ80に接続される配管
によって現像槽24内の現像液及び第1フィニッシャー
槽28、第2フィニッシャー槽30内のフィニッシャー
液が排出可能となっている。
【0068】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0069】このように構成されているPS版プロセッ
サー10では、図示しない焼付装置等によって画像が焼
付けられたPS版12が、挿入台16上に載置されて、
挿入口34から挿入されると、図示しない駆動手段が作
動して、一対の搬送ローラ32、現像部22、フィニッ
シャー部26及び乾燥装置150内の搬送ローラと共に
現像部22のブラシローラ104〜108が回転駆動を
開始する。
【0070】これにより、PS版12は、一対の搬送ロ
ーラ32によって挟持され、PS版プロセッサー10内
へ引き入れられて現像部22へ送り込まれる。なお、P
S版プロセッサー10では、PS版12の先端が挿入口
34から挿入され、図示しないセンサによってこのPS
版12を検出するとタイマーをスタートさせる。このタ
イマーに基づいて駆動手段が作動を開始すると共に、第
1フィニッシャー槽28のスプレーパイプ56、122
及び第2フィニッシャー槽30のスプレーパイプ12
4、流出ユニット126からフィニッシャー液を流出さ
せるタイミングが計られる。
【0071】現像部22へ送り込まれたPS版12は、
ガイド板100に案内されながら現像槽24内を搬送さ
れ、現像液に浸漬される。これと共にPS版12の表面
は、ブラシローラ104〜108によって擦られ、現像
液によって膨潤した不要な感光層が除去されて、現像液
中から送り出される。
【0072】現像液中から送り出されたPS版12は、
一対の搬送ローラ114によって挟持搬送されて現像液
が絞り取られ、フィニッシャー部26の第1フィニッシ
ャー槽28へ送り込まれる。
【0073】第1フィニッシャー槽28では、それぞれ
一対の搬送ローラ52、53によってPS版12を搬送
しながらスプレーパイプ56、122からPS版12の
上面及び下面へフィニッシャー液を吐出し、PS版12
にフィニッシャー液を塗布する。これにより、PS版1
2の表面から現像液や除去し残した感光層のかすや紙粉
等が洗い落とされる。
【0074】第1フィニッシャー槽28を通過したPS
版12は、第2フィニッシャー槽30へ送り込まれるこ
とにより、スプレーパイプ124及び流出ユニット12
6から供給されるフィニッシャー液が全面に塗布され
る。このフィニッシャー液は、PS版12が一対の搬送
ローラ58に挟持されながら搬送されることにより、全
面に均一に延ばされる。
【0075】フィニッシャー液が塗布されたPS版12
は、排出口36から乾燥装置150内へ送られることに
より、支持ローラ170及び搬送ローラ152によって
搬送されながら、吹出しダクト160から吹出される乾
燥風が吹き付けられる。これにより、PS版12に塗布
されたフィニッシャー液が乾燥され、PS版12の表面
に保護膜が形成される(不感脂化処理)。
【0076】このようにして現像、不感脂化処理及び乾
燥処理の終了したPS版12が、乾燥装置150の排出
口158から排出される。
【0077】このPS版プロセッサー10では、フィニ
ッシャー部26に2槽のフィニッシャー槽を設け、これ
らのフィニッシャー槽をカスケード方式によって接続す
ることにより、最下流となる第2のフィニッシャー槽3
0に新鮮なフィニッシャー液が貯留されるようにしてい
る。これにより、乾燥処理されるPS版12には、汚れ
の無いきれいなフィニッシャー液が塗布されるようにし
ている。
【0078】ところで、フィニッシャー部26に第1フ
ィニッシャー槽28と第2フィニッシャー槽30の2槽
の処理槽を設けてカスケード方式で接続しているPS版
プロセッサー10では、処理タンク18の第1フィニッ
シャー槽28に相当する処理槽に第2の貫通パイプとし
て突出しパイプ64を形成し、第2フィニッシャー槽3
0に相当する処理槽に第2の貫通パイプとして突出しパ
イプ62を形成している。
【0079】これにより、突出しパイプ62の接続部6
2Aと突出しパイプ64の接続部64Aを配管68によ
って接続する簡単な作業により、隣接する処理槽の間で
カスケード方式によって処理液の補充を行なうことがで
きるように組付けることができる。
【0080】したがって、互いに隣接する処理槽の間の
隔壁を切り欠いたり、切欠きを形成した隔壁を処理タン
クに組付けるのに比べて、カスケード方式を適用するた
めの作業が格段に簡略化されている。
【0081】一方、この処理タンク18は、第1フィニ
ッシャー槽28と第2フィニッシャー槽30に相当する
処理槽の間をカスケード方式で接続せずに、現像槽24
に相当する処理槽を含めて任意の組み合わせでカスケー
ド方式を用いることができ、また、それぞれの処理槽を
独立させることもできる。
【0082】すなわち、図3乃至図5に示されるよう
に、処理タンク18には、PS版プロセッサー10で現
像槽24として用いた処理槽90に第2の貫通パイプと
して突出しパイプ74を形成し、第1フィニッシャー槽
28として用いた処理槽90の下流側の処理槽92に、
第1の貫通パイプとして突出しパイプ60を設けると共
に第2の貫通パイプとして突出しパイプ64を形成し、
さらに、第2フィニッシャー槽30として用いた処理槽
92の下流側の処理槽94に第1の貫通パイプとして突
出しパイプ62を設けている。
【0083】したがって、図3に示されるように、例え
ば、突出しパイプ64、74のそれぞれを盲用のキャッ
プ66によって閉塞すると共に、突出しパイプ60、6
2、72をオーバーフロー用のパイプとして用いること
ができる。このとき、突出しパイプ60、62、72の
上端に短管を接続することにより、オーバーフローレベ
ルを調整することができる。なお、図3では、オーバー
フローレベルを二点鎖線で示している。
【0084】これにより、処理タンク18の処理槽9
0、92、94に別々の処理液を貯留させることができ
る。
【0085】すなわち、PS版プロセッサー10では、
処理タンク18の処理槽90、92、94のそれぞれを
順に、現像工程、第1フィニッシャー工程(第1不感脂
化工程)、第2フィニッシャー工程(第2不感脂化工
程)として用いたが、処理タンク18内の処理槽90、
92、94を現像工程、水洗工程、不感脂化工程等の別
々の処理液を貯留する別々の工程に用いることができ
る。これにより、処理タンク18を用いて、現像工程、
水洗工程及び不感脂化工程が順に配置された感光材料処
理装置を構成することができる。
【0086】また、図4に示されるように、処理タンク
18の処理槽90と処理槽92をカスケード方式によっ
て接続することができる。この場合、処理槽90の突出
しパイプ74から延設されている接続部74Aと、処理
槽92の突出しパイプ60から延設されている接続部6
0Aを配管96よって接続するだけで良い。このとき、
配管96に図示しないバルブを備えた分岐部96Aを設
けて、このバルブを開放状態にすることにより、配管9
6内の処理液を排出可能とすることは言うまでもない。
【0087】これにより、処理タンク18の処理槽9
0、92、94をそれぞれ第1現像工程、第2現像工
程、不感脂化工程に用いることができる。すなわち、処
理タンク18を用いて、第1現像工程、第二現像工程及
び不感脂化工程が順に配置された感光材料処理装置を構
成することができる。
【0088】また、図5に示されるように、処理タンク
18は、処理槽90、92、94の間をカスケード方式
で接続することもできる。この場合、処理槽90の突出
しパイプ74から延設されている接続部74Aと、処理
槽92の突出しパイプ60から延設されている接続部6
0Aを配管96によって接続すると共に、処理槽92の
突出しパイプ64から延設されている接続部64Aと、
処理槽94の突出しパイプ62から延設されている接続
部62Aを配管68によって接続する。
【0089】これにより、下流側の処理槽94からオー
バーフローした処理液は、突出しパイプ62を介して上
流側に隣接する処理槽92へ流れ込む。また、この処理
槽92で処理液がオーバーフローすることにより、突出
しパイプ60から上流側の処理槽90へ処理液が込むこ
とになる。また、処理槽90で処理液が余剰となると、
突出しパイプ72からオーバーフローされる。
【0090】このように、本発明を適用した処理タンク
18では、それぞれの処理槽に別々の処理液を貯留する
ように構成することができることは勿論、連続する複数
の処理槽の間でカスケード方式を構成するのも簡単に行
なうことができる。
【0091】なお、本実施の形態では、処理槽90〜9
4の間でカスケード方式で接続可能な処理タンク18を
用いたが、複数の処理槽の中で隣接する2槽の間でのみ
カスケード方式による接続が可能となるようにしたもの
であっても良い。
【0092】また、本実施の形態では、3槽の処理槽9
0、92、94(現像槽24、第1フィニッシャー槽2
8、第2フィニッシャー槽30)が設けられた処理タン
ク18を例に説明したが、本発明は、2槽以上の処理槽
が設けたれた処理タンクであれば適用が可能である。
【0093】また、本実施の形態では、複数の処理槽を
一体に樹脂成形する例を示したが、各処理槽を別々に製
作したのち組付けて、連続した処理槽としたものであっ
ても良い。
【0094】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではなく、本発明は、処理液に
よって感光材料を処理する任意の構成の感光材料処理装
置の処理タンクに適用することができる。
【0095】また、本実施の形態では、両面に感光層を
有するPS版12を適用したが、片面(上面)に感光層
を有するPS版を適用しても良い。
【0096】例えば、本実施の形態では、感光材料とし
て感光性平版印刷版を処理するPS版プロセッサー10
を例に説明したが、本発明を適用した処理タンクが設け
られる感光材料処理装置としては、印画紙や写真フィル
ム、X線フィルム等の種々の感光材料を処理するものが
適用できる。
【0097】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、隣接
する処理槽のうちの下流側の処理槽に第1の貫通パイプ
を形成すると共に上流側の処理槽に第2の貫通パイプを
形成しておくことにより、それぞれの処理槽に別々の処
理液を貯留することが可能であると共に、同じ処理液を
貯留するようにしてカスケード方式を適用することもで
きる。このとき、第1の貫通パイプの配管接続部と第2
の貫通パイプの配管接続部を配管によって接続する作業
だけで良く、カスケード方式を適用するときの処理タン
クの組付けが極めて容易となると言う優れた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したPS版プロセッサーを
示す概略構成図である。
【図2】本実施の形態に適用した処理タンクの概略構成
を示す要部断面図である。
【図3】本実施の形態に適用した処理タンクの各処理槽
に異なる処理液を貯留する例を示す処理タンクの要部断
面図である。
【図4】本実施の形態に適用した処理タンクの処理槽の
接続の他の一例を示す処理タンクの要部断面図である。
【図5】本実施の形態に適用した処理タンクの処理槽の
接続の他の一例を示す処理タンクの要部断面図である。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー(感光材料処理装置) 12 PS版(感光材料) 18 処理タンク 22 現像部 24 現像槽(処理槽) 26 フィニッシャー部 28 第1フィニッシャー槽(処理槽) 30 第2フィニッシャー槽(処理槽) 60、62 突出しパイプ(第1の貫通パイプ) 60A、62A、64A、74A 接続部(配管接続
部) 64、74 突出しパイプ(第2の貫通パイプ) 68、96 配管 90、92、94 処理槽

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理する処理液を貯留する複
    数の処理槽が隔壁によって仕切られて一体に形成される
    感光材料処理装置の処理タンク構造であって、 前記隔壁によって区画されて互いに隣接する処理槽のの
    うち下流側の処理槽の底部に形成され、該底部から突出
    した第1の貫通パイプと、 前記第1の貫通パイプを設けた処理槽の上流側に隣接す
    る処理槽の底部に形成され、上端の開口位置が第1の貫
    通パイプの上端の開口位置よりも低位となるように形成
    された第2の貫通パイプと、 前記第1の貫通パイプ及び前記第2の貫通パイプのそれ
    ぞれから延長されて処理槽の底部から突出され配管が接
    続可能な配管接続部と、 を含むことを特徴とする感光材料処理装置の処理タンク
    構造。
  2. 【請求項2】 前記感光材料の搬送方向に沿って連続す
    る複数の処理槽のそれぞれに、前記第1の貫通パイプ及
    び第2の貫通パイプが形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の感光材料処理装置の処理タンク構造。
  3. 【請求項3】 互いに隣接する処理槽の間で、上流側の
    処理槽に設けられている第1の貫通パイプの上端の開口
    位置が、下流側の処理槽に設けられている第1の貫通パ
    イプの上端の開口位置よりも低位となっていることを特
    徴とする請求項2に記載の感光材料処理装置の処理タン
    ク構造。
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