JPH05281688A - 感光材料の処理装置 - Google Patents
感光材料の処理装置Info
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- JPH05281688A JPH05281688A JP10392692A JP10392692A JPH05281688A JP H05281688 A JPH05281688 A JP H05281688A JP 10392692 A JP10392692 A JP 10392692A JP 10392692 A JP10392692 A JP 10392692A JP H05281688 A JPH05281688 A JP H05281688A
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- photosensitive material
- slit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 感光材料の幅方向に均一に処理液を吹き付け
て、感光材料の幅方向の処理ムラが生じない感光材料の
処理装置を提供することにある。 【構成】 処理槽36の中央凹部を構成する互いに対向
するダクト37には、処理液をフィルムFの乳剤面に吹
き付ける複数のスリット状の噴出口30と処理液が流れ
るチャンバー39とが設けられている。処理液の供給は
処理槽36の下部に設けた供給口38から図示されてい
ないポンプ等により加圧状態で供給される処理液を処理
槽底部の中央凹部に圧送し、対向する左右ダクト37内
のチャンバー39を上昇して行き、ダクト内側壁面上に
フィルム幅方向に設けた複数のスリット状の噴出口30
より噴出するように構成されている。 【効果】 スリット状の噴出口からの噴流が、フィルム
の幅方向に対して均一に噴出されることによりフィルム
の幅方向の処理ムラを確実に防ぐことができる。
て、感光材料の幅方向の処理ムラが生じない感光材料の
処理装置を提供することにある。 【構成】 処理槽36の中央凹部を構成する互いに対向
するダクト37には、処理液をフィルムFの乳剤面に吹
き付ける複数のスリット状の噴出口30と処理液が流れ
るチャンバー39とが設けられている。処理液の供給は
処理槽36の下部に設けた供給口38から図示されてい
ないポンプ等により加圧状態で供給される処理液を処理
槽底部の中央凹部に圧送し、対向する左右ダクト37内
のチャンバー39を上昇して行き、ダクト内側壁面上に
フィルム幅方向に設けた複数のスリット状の噴出口30
より噴出するように構成されている。 【効果】 スリット状の噴出口からの噴流が、フィルム
の幅方向に対して均一に噴出されることによりフィルム
の幅方向の処理ムラを確実に防ぐことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀感光材料
を湿式処理する感光材料の処理装置に関し、詳しくは、
感光材料を安定的に連続処理するために処理液の噴流で
処理する迅速処理性に優れた処理装置に関する。
を湿式処理する感光材料の処理装置に関し、詳しくは、
感光材料を安定的に連続処理するために処理液の噴流で
処理する迅速処理性に優れた処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、露光後のハロゲン化銀カラー写
真感光材料(以下、感光材料という。)は、発色現像、
脱銀、水洗、安定化及び乾燥等の工程により処理され
る。発色現像処理には発色現像液、脱銀処理には漂白
液、定着液、漂白定着液、水洗には水道水等、安定化処
理には安定液がそれぞれ使用される。このような感光材
料の処理を商業的に実施するには、コスト及び作業工程
の軽減、処理装置のコンパクト化、更には少量の処理液
で、安定かつ迅速処理性に優れた処理性能を得ることが
要求される。安定した処理性能を得るには、処理液の組
成が常に一定の範囲内に保たれることが必須であり、ま
た迅速処理性に優れた性能を得るためには、感光材料を
十分な量の処理液にムラなく均一に浸漬して、感光材料
の乳剤面に生じる境膜を迅速に取り除く必要がある。
真感光材料(以下、感光材料という。)は、発色現像、
脱銀、水洗、安定化及び乾燥等の工程により処理され
る。発色現像処理には発色現像液、脱銀処理には漂白
液、定着液、漂白定着液、水洗には水道水等、安定化処
理には安定液がそれぞれ使用される。このような感光材
料の処理を商業的に実施するには、コスト及び作業工程
の軽減、処理装置のコンパクト化、更には少量の処理液
で、安定かつ迅速処理性に優れた処理性能を得ることが
要求される。安定した処理性能を得るには、処理液の組
成が常に一定の範囲内に保たれることが必須であり、ま
た迅速処理性に優れた性能を得るためには、感光材料を
十分な量の処理液にムラなく均一に浸漬して、感光材料
の乳剤面に生じる境膜を迅速に取り除く必要がある。
【0003】従って、従来から迅速処理のための種々の
処理方法及び装置が提案されている。一般的な方法とし
ては、案内管の長手方向に沿って小さな孔を連設して処
理液を噴出する方法が実用化されているが、噴流が当た
った部分だけ処理が進み、スジ状のムラができる欠点が
ある。そのため、例えば、特公昭44−8426号公報
に示された処理装置では、処理液循環系の処理液吐出口
(以下、ノズルという。)から噴出される処理液が一度
分散制御部材に衝突して速度が均一化された後に感光材
料に適用されるような構造を有しており、これにより感
光材料を均一にしかも効率良く処理するというものであ
る。しかし、この装置ではノズルから噴出される処理液
が分散制御部材に当たって噴出速度が低下するため、特
に多層構成の乳剤膜を有するカラー感光材料では、均一
でしかも高効率な処理を達成には限度がある。
処理方法及び装置が提案されている。一般的な方法とし
ては、案内管の長手方向に沿って小さな孔を連設して処
理液を噴出する方法が実用化されているが、噴流が当た
った部分だけ処理が進み、スジ状のムラができる欠点が
ある。そのため、例えば、特公昭44−8426号公報
に示された処理装置では、処理液循環系の処理液吐出口
(以下、ノズルという。)から噴出される処理液が一度
分散制御部材に衝突して速度が均一化された後に感光材
料に適用されるような構造を有しており、これにより感
光材料を均一にしかも効率良く処理するというものであ
る。しかし、この装置ではノズルから噴出される処理液
が分散制御部材に当たって噴出速度が低下するため、特
に多層構成の乳剤膜を有するカラー感光材料では、均一
でしかも高効率な処理を達成には限度がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】よって、上述の如き欠
点を除去し、均一で且つ高効率な感光材料の処理を可能
にするために、処理液循環系のノズルを処理される感光
材料に面する連続スリット形状とし、該処理液を該スリ
ット形状のノズルから感光材料に直接噴出する処理装置
が提案されている。しかしながら、処理液案内管内の処
理液の流れに平行にスリットが設けられているため、ス
リットの両端部では噴出速度が異なり感光材料の幅方向
に均一な処理を行うには限度がある。そのため、案内管
のスリット幅を処理液の流れ方向に沿って逐次広くする
か、又は管径を逐次細くする構造が、特開平2−323
43号等で提案されている。しかし、このような形状に
した場合、案内管内の液圧を高精度に制御しないと、上
述同様に、噴出圧力がスリットの長手方向で不均一とな
る。そのため、高精度の制御装置を必要とし、装置全体
のコストアップにつながる。また、案内管が感光材料の
幅方向に配置され、案内管の長手方向の一端から他端へ
向けて処理液を流すため、導入管及び排出管の配設の点
から奥行きスペースが大きくなる。
点を除去し、均一で且つ高効率な感光材料の処理を可能
にするために、処理液循環系のノズルを処理される感光
材料に面する連続スリット形状とし、該処理液を該スリ
ット形状のノズルから感光材料に直接噴出する処理装置
が提案されている。しかしながら、処理液案内管内の処
理液の流れに平行にスリットが設けられているため、ス
リットの両端部では噴出速度が異なり感光材料の幅方向
に均一な処理を行うには限度がある。そのため、案内管
のスリット幅を処理液の流れ方向に沿って逐次広くする
か、又は管径を逐次細くする構造が、特開平2−323
43号等で提案されている。しかし、このような形状に
した場合、案内管内の液圧を高精度に制御しないと、上
述同様に、噴出圧力がスリットの長手方向で不均一とな
る。そのため、高精度の制御装置を必要とし、装置全体
のコストアップにつながる。また、案内管が感光材料の
幅方向に配置され、案内管の長手方向の一端から他端へ
向けて処理液を流すため、導入管及び排出管の配設の点
から奥行きスペースが大きくなる。
【0005】本発明の目的は、上述した課題を解消し
て、感光材料の幅方向に均一に処理液を吹き付けて、感
光材料の幅方向の処理ムラが生じない感光材料の処理装
置を提供することにある。
て、感光材料の幅方向に均一に処理液を吹き付けて、感
光材料の幅方向の処理ムラが生じない感光材料の処理装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記目的
は、露光後のハロゲン化銀感光材料に向けて処理液中の
狭路で処理液を噴出しながら前記感光材料を搬送する感
光材料の処理装置において、処理液を噴出する噴出部材
に、処理液を圧送して噴出圧力を均一化するチャンバー
を設け、前記噴出部材の感光材料と対向する面に、前記
チャンバーと連通し感光材料の幅方向と略同方向に延び
る複数の吹出しスリットを設けたことを特徴とする感光
材料の処理装置により達成される。尚、上述の狭路に
は、例えば特開昭63-131138 に記載の log K≦−1.8 ×
10 -5 V − 1.5(液面部の表面積を S cm2、容積を V
cm3とし、開口度 K cm -1を K = S/V とする。)、又
は特開平2-67548 に記載の V/L≦20(処理路内に収容さ
れる処理液の容積を V cm3、処理槽の感光材料入口側液
面から出口側液面に至るまでの感光材料の中心通路の長
さを L cm とする。) の様に規定されたスリット現像も
含まれている。更に、前記吹出しスリットの長さが感光
材料の幅より広く又は同等で、感光材料の幅方向に延び
る実質的にスリット状であることが好ましい。尚、実質
的にスリット状とは、スリット中に補強用のリブ等を備
えたものも、連続した単一のスリットに含まれることを
意味する。
は、露光後のハロゲン化銀感光材料に向けて処理液中の
狭路で処理液を噴出しながら前記感光材料を搬送する感
光材料の処理装置において、処理液を噴出する噴出部材
に、処理液を圧送して噴出圧力を均一化するチャンバー
を設け、前記噴出部材の感光材料と対向する面に、前記
チャンバーと連通し感光材料の幅方向と略同方向に延び
る複数の吹出しスリットを設けたことを特徴とする感光
材料の処理装置により達成される。尚、上述の狭路に
は、例えば特開昭63-131138 に記載の log K≦−1.8 ×
10 -5 V − 1.5(液面部の表面積を S cm2、容積を V
cm3とし、開口度 K cm -1を K = S/V とする。)、又
は特開平2-67548 に記載の V/L≦20(処理路内に収容さ
れる処理液の容積を V cm3、処理槽の感光材料入口側液
面から出口側液面に至るまでの感光材料の中心通路の長
さを L cm とする。) の様に規定されたスリット現像も
含まれている。更に、前記吹出しスリットの長さが感光
材料の幅より広く又は同等で、感光材料の幅方向に延び
る実質的にスリット状であることが好ましい。尚、実質
的にスリット状とは、スリット中に補強用のリブ等を備
えたものも、連続した単一のスリットに含まれることを
意味する。
【0007】
【作用】本発明によれば、噴出圧力を均一化するチャン
バーと、感光材料の幅方向と略同方向に延びる複数の吹
出しスリットとを設けて、下方向(又は上方向)から処
理液が圧送されるため、各々スリットの長さ方向での噴
出圧力の変動が防止される。よって、感光材料の幅方向
に均一に処理液が吹き付けられるので処理ムラを生じる
ことがない。
バーと、感光材料の幅方向と略同方向に延びる複数の吹
出しスリットとを設けて、下方向(又は上方向)から処
理液が圧送されるため、各々スリットの長さ方向での噴
出圧力の変動が防止される。よって、感光材料の幅方向
に均一に処理液が吹き付けられるので処理ムラを生じる
ことがない。
【0008】
【実施態様】以下、添付図面を参照しながら本発明の実
施態様を詳細に説明する。なお、本発明は本実施態様に
限定されるものではないことは言うまでもない。図1は
本発明の処理装置が配置されたリーダーレス型自動現像
機の概略構成図である。自動現像機1は遮光性を有し、
かつ光密性を維持し得るハウジング101内に収納され
ている。このハウジング101内の処理槽部3は、左方
向より順次、現像槽31、漂白槽32、定着槽33、3
個の水洗槽34が配置され、各槽内には処理液を噴出す
るダクト付処理槽36が配置されている。そして、右端
部には乾燥部35が配置されている。パトローネ2から
一対のローラ302により引き出された撮影済のフィル
ムFは、フィルムFを切断するカッター303とガイド
304を経て現像槽31に搬送される。現像槽31内に
搬送されたフィルムFは、スリット状の間隙搬送径路を
備えた処理槽36内で浸漬処理され、その後、図示され
ていない搬送ローラによって、順次漂白槽32、定着槽
33、水洗槽34の各槽内で浸漬処理されてから、乾燥
部35に搬送され湿潤状態のフィルムに温風を吹き付け
て乾燥する。このような構成の処理装置は、感光材料を
ニップローラーにより駆動し、しかも処理液充填部及び
フィルム搬送部が断面スリット状であれば、フィルムF
の先端にリーダーを付けなくても良好にフィルムFを搬
送することができ、リーダーレス処理が可能となる。
施態様を詳細に説明する。なお、本発明は本実施態様に
限定されるものではないことは言うまでもない。図1は
本発明の処理装置が配置されたリーダーレス型自動現像
機の概略構成図である。自動現像機1は遮光性を有し、
かつ光密性を維持し得るハウジング101内に収納され
ている。このハウジング101内の処理槽部3は、左方
向より順次、現像槽31、漂白槽32、定着槽33、3
個の水洗槽34が配置され、各槽内には処理液を噴出す
るダクト付処理槽36が配置されている。そして、右端
部には乾燥部35が配置されている。パトローネ2から
一対のローラ302により引き出された撮影済のフィル
ムFは、フィルムFを切断するカッター303とガイド
304を経て現像槽31に搬送される。現像槽31内に
搬送されたフィルムFは、スリット状の間隙搬送径路を
備えた処理槽36内で浸漬処理され、その後、図示され
ていない搬送ローラによって、順次漂白槽32、定着槽
33、水洗槽34の各槽内で浸漬処理されてから、乾燥
部35に搬送され湿潤状態のフィルムに温風を吹き付け
て乾燥する。このような構成の処理装置は、感光材料を
ニップローラーにより駆動し、しかも処理液充填部及び
フィルム搬送部が断面スリット状であれば、フィルムF
の先端にリーダーを付けなくても良好にフィルムFを搬
送することができ、リーダーレス処理が可能となる。
【0009】図2は現像槽の概略断面図である。現像槽
31内に配置された凹型状に形成された密閉構造のダク
ト付処理槽36と、搬送・処理部4とにより構成されて
いる。処理槽36の中央凹部を構成する互いに対向する
ダクト37には、処理液をフィルムFの乳剤面に吹き付
ける複数の実質的にスリット状の噴出口30と処理液が
流れるチャンバー39とが設けられている。ただし、こ
の噴出口の形状は連続スリット状でなくても良く、補強
用リブ等を中間に設けることも可能である。処理液の供
給は処理槽36の下部に設けた供給口38から図示され
ていないポンプ等により加圧状態で供給される処理液を
処理槽底部の中央凹部に圧送し、対向する左右ダクト3
7内のチャンバー39を上昇して行き、ダクト内側壁面
上にフィルム幅方向に設けた噴出口30より噴出するよ
うに構成されている。よって、フィルムFの幅方向に対
して均一な圧力で処理液がフィルムFの乳剤面に供給さ
れるので、不均衡な噴出圧力による処理ムラを防止する
ことができる。また、供給口38が処理槽36の底部に
設けられていることにより、処理槽をよりコンパクトに
することができた。
31内に配置された凹型状に形成された密閉構造のダク
ト付処理槽36と、搬送・処理部4とにより構成されて
いる。処理槽36の中央凹部を構成する互いに対向する
ダクト37には、処理液をフィルムFの乳剤面に吹き付
ける複数の実質的にスリット状の噴出口30と処理液が
流れるチャンバー39とが設けられている。ただし、こ
の噴出口の形状は連続スリット状でなくても良く、補強
用リブ等を中間に設けることも可能である。処理液の供
給は処理槽36の下部に設けた供給口38から図示され
ていないポンプ等により加圧状態で供給される処理液を
処理槽底部の中央凹部に圧送し、対向する左右ダクト3
7内のチャンバー39を上昇して行き、ダクト内側壁面
上にフィルム幅方向に設けた噴出口30より噴出するよ
うに構成されている。よって、フィルムFの幅方向に対
して均一な圧力で処理液がフィルムFの乳剤面に供給さ
れるので、不均衡な噴出圧力による処理ムラを防止する
ことができる。また、供給口38が処理槽36の底部に
設けられていることにより、処理槽をよりコンパクトに
することができた。
【0010】一方、搬送・処理部4は、中央凹部内に対
向配置した一対の側板43、各側板の内側に設けたロー
ラ41、42等により構成されている。また、中央凹部
内の底部付近には下方向に搬送したフィルムFを上方向
に搬送するためのターンローラ45が設けられている。
各側板43間の間隔は、フィルムFの幅寸法より広めに
設定されており、中央凹部内に着脱自在に取り付けられ
ている。また、処理槽36と搬送・処理部4とが分離可
能な構造になっており、両側板43を処理槽36から取
り外してローラ等の点検や交換等が容易に行えるように
なっている。
向配置した一対の側板43、各側板の内側に設けたロー
ラ41、42等により構成されている。また、中央凹部
内の底部付近には下方向に搬送したフィルムFを上方向
に搬送するためのターンローラ45が設けられている。
各側板43間の間隔は、フィルムFの幅寸法より広めに
設定されており、中央凹部内に着脱自在に取り付けられ
ている。また、処理槽36と搬送・処理部4とが分離可
能な構造になっており、両側板43を処理槽36から取
り外してローラ等の点検や交換等が容易に行えるように
なっている。
【0011】図3はタイミングベルトによってフィルム
Fを搬送する場合の現像槽の概略断面図である。現像槽
31内に配置されたダクト付処理槽36と、搬送・処理
部4とにより構成されており、搬送・処理部4は、中央
凹部内に対向配置した一対の側板43と、各側板の内側
に設けたローラ41と、及び中央凹部内の底部付近には
下方向に搬送したフィルムFを上方向に搬送するための
ターンローラ45と、タイミングベルト5とから構成さ
れている。フィルムFの搬送はこのローラ41及びター
ンローラ45によってタイミングベルト5が駆動され、
このベルトの移動に伴って搬送される。そのため、最少
数のローラにより搬送することができ、ローラ等の点検
や交換等が容易に行えるようになる。
Fを搬送する場合の現像槽の概略断面図である。現像槽
31内に配置されたダクト付処理槽36と、搬送・処理
部4とにより構成されており、搬送・処理部4は、中央
凹部内に対向配置した一対の側板43と、各側板の内側
に設けたローラ41と、及び中央凹部内の底部付近には
下方向に搬送したフィルムFを上方向に搬送するための
ターンローラ45と、タイミングベルト5とから構成さ
れている。フィルムFの搬送はこのローラ41及びター
ンローラ45によってタイミングベルト5が駆動され、
このベルトの移動に伴って搬送される。そのため、最少
数のローラにより搬送することができ、ローラ等の点検
や交換等が容易に行えるようになる。
【0012】図4は2連式処理槽のスリット状の噴出口
を備えたダクトの斜視図である。このような2連式の処
理槽は同時に2本のフィルムFを同時に処理することが
できる。パトローネ2から引き出されたフィルムFは図
示されていない搬送ローラによってダクトの上端部より
中央凹部下方に向かって搬送され、底部付近に配置され
た図示されていないターンロータ45により上方に搬送
される。対向したダクトの内側壁面上に縦列状に配列し
た複数のスリット状の噴出口30は、フィルム幅方向
に、しかもフィルム幅よりも広く又は同等に設けられて
いる。よって、上述したフィルムFの搬送中、供給口3
8より圧送された処理液がダクト内のチャンバー39内
を上昇して行き、噴出口30より搬送中のフィルムFの
乳剤面に処理液が噴出される。この噴出口の特徴は、噴
流を局所的に強くフィルム面に当てることができる。実
質的な噴出口の幅は、0.2mm 以上から5.0mm 以下の範囲
がより効果が大きい。また、噴出口の本数は、300mm 以
内に10本以下がより有効である。
を備えたダクトの斜視図である。このような2連式の処
理槽は同時に2本のフィルムFを同時に処理することが
できる。パトローネ2から引き出されたフィルムFは図
示されていない搬送ローラによってダクトの上端部より
中央凹部下方に向かって搬送され、底部付近に配置され
た図示されていないターンロータ45により上方に搬送
される。対向したダクトの内側壁面上に縦列状に配列し
た複数のスリット状の噴出口30は、フィルム幅方向
に、しかもフィルム幅よりも広く又は同等に設けられて
いる。よって、上述したフィルムFの搬送中、供給口3
8より圧送された処理液がダクト内のチャンバー39内
を上昇して行き、噴出口30より搬送中のフィルムFの
乳剤面に処理液が噴出される。この噴出口の特徴は、噴
流を局所的に強くフィルム面に当てることができる。実
質的な噴出口の幅は、0.2mm 以上から5.0mm 以下の範囲
がより効果が大きい。また、噴出口の本数は、300mm 以
内に10本以下がより有効である。
【0013】図5はダクト要部の拡大断面図である。フ
ィルムFは処理槽36の中央凹部内に設けられた主ロー
ラ41とダクト内壁面に凹状溝を設けて、壁面内に配設
された補助ローラ42とによって挟持されたフィルムF
は乳剤面をダクト内壁面側に対向した状態で搬送され
る。処理液はダクト内のチャンバー39を図示されてい
ないポンプにより圧送されて上昇して行き、スリット状
の噴出口30に対応した箇所に設けられた噴出チャンバ
ー39a内に至って上昇速度が下がり、反面液圧が上が
る。これにより、噴出口30より略直角にフィルムFに
処理液が噴出される。このとき、フィルムFは噴出圧力
により中央凹部側に湾曲され、搬送中にダクト内壁面に
フィルム面が擦れるのを防止する効果がある。
ィルムFは処理槽36の中央凹部内に設けられた主ロー
ラ41とダクト内壁面に凹状溝を設けて、壁面内に配設
された補助ローラ42とによって挟持されたフィルムF
は乳剤面をダクト内壁面側に対向した状態で搬送され
る。処理液はダクト内のチャンバー39を図示されてい
ないポンプにより圧送されて上昇して行き、スリット状
の噴出口30に対応した箇所に設けられた噴出チャンバ
ー39a内に至って上昇速度が下がり、反面液圧が上が
る。これにより、噴出口30より略直角にフィルムFに
処理液が噴出される。このとき、フィルムFは噴出圧力
により中央凹部側に湾曲され、搬送中にダクト内壁面に
フィルム面が擦れるのを防止する効果がある。
【0014】図6乃至図10はダクトの噴出口形状に関
する別の実施態様を示す。図6は噴流を拡散状態でフィ
ルムに当てたい場合、噴出口をダクト内壁面上に設けた
凹状溝37aの底部に設けることで、噴出口とフィルム
との間隔を開けることができる。
する別の実施態様を示す。図6は噴流を拡散状態でフィ
ルムに当てたい場合、噴出口をダクト内壁面上に設けた
凹状溝37aの底部に設けることで、噴出口とフィルム
との間隔を開けることができる。
【0015】図7はフィルムのエッジ部分まで十分に噴
流を当てたい場合、ダクト内壁面をフィルム側に湾曲状
(例えば、曲率半径r= 200 〜 500 mm)に張り出し
た形状にすることで、噴出口30bの平面形状が円弧状
になり、この形状によって、噴流が放射状に噴出する。
流を当てたい場合、ダクト内壁面をフィルム側に湾曲状
(例えば、曲率半径r= 200 〜 500 mm)に張り出し
た形状にすることで、噴出口30bの平面形状が円弧状
になり、この形状によって、噴流が放射状に噴出する。
【0016】図8は前述と同様にフィルムのエッジ部分
まで十分に噴流を当てたい場合、ダクト内壁面は平面の
ままで、噴出口30cの中央部分の幅が狭く、両端部側
が広くなっている。
まで十分に噴流を当てたい場合、ダクト内壁面は平面の
ままで、噴出口30cの中央部分の幅が狭く、両端部側
が広くなっている。
【0017】図9及び図10は噴出口の設置角度がはフ
ィルム幅方向に対して傾斜しており、フィルムの幅方向
のみならず、搬送方向にも噴流を噴出するものである。
図9は各々スリット状の噴出口30dが平行に配置され
ており、図10は噴出口30eが順次、角度を持ってジ
グザグ状に配置されている。
ィルム幅方向に対して傾斜しており、フィルムの幅方向
のみならず、搬送方向にも噴流を噴出するものである。
図9は各々スリット状の噴出口30dが平行に配置され
ており、図10は噴出口30eが順次、角度を持ってジ
グザグ状に配置されている。
【0018】
【発明の効果】本発明の感光材料の処理装置によれば、
処理液の供給口が処理槽底面部に設けられているため、
スリット状の噴出口から出る噴流が、フィルムの幅方向
に対して均一な噴出圧力で噴出されることによって、フ
ィルムの幅方向の処理ムラを確実に防ぐことができる。
しかも、処理槽全体をコンパクトにすることができる。
処理液の供給口が処理槽底面部に設けられているため、
スリット状の噴出口から出る噴流が、フィルムの幅方向
に対して均一な噴出圧力で噴出されることによって、フ
ィルムの幅方向の処理ムラを確実に防ぐことができる。
しかも、処理槽全体をコンパクトにすることができる。
【図1】本発明の実施態様である処理装置が配置された
リーダーレス型自動現像機の概略構成図である。
リーダーレス型自動現像機の概略構成図である。
【図2】現像槽の概略断面図である。
【図3】タイミングベルト搬送の場合の現像槽の概略断
面図である。
面図である。
【図4】2連式処理槽のスリット状の噴出口を備えたダ
クトの斜視図である。
クトの斜視図である。
【図5】ダクト要部の拡大断面図である。
【図6】噴出口形状の第2の実施態様を示す。
【図7】噴出口形状の第3の実施態様を示す。
【図8】噴出口形状の第4の実施態様を示す。
【図9】噴出口形状の第5の実施態様を示す。
【図10】噴出口形状の第6の実施態様を示す。
1 リーダーレス型自動現像機 3 処理槽部 4 搬送・処理部 5 タイミングベルト 30 噴出口 31 現像槽 36 ダクト付処理槽 37 ダクト 38 供給口 39 チャンバー F フィルム
Claims (5)
- 【請求項1】 露光後のハロゲン化銀感光材料に向けて
処理液中の狭路で処理液を噴出しながら前記感光材料を
搬送する感光材料の処理装置において、処理液を噴出す
る噴出部材に、処理液の噴出圧力を均一化するチャンバ
ーを設け、前記噴出部材の感光材料と対向する面に、前
記チャンバーと連通し感光材料の幅方向と略同方向に延
びる複数の吹出しスリットを設けたことを特徴とする感
光材料の処理装置。 - 【請求項2】 前記吹出しスリットの長さが感光材料の
幅より広く又は同等で、感光材料の幅方向に延びる実質
的にスリット状であることを特徴とする請求項1に記載
の感光材料の処理装置。 - 【請求項3】 前記感光材料の搬送が、感光材料をニッ
プローラーで駆動して行うことを特徴とする請求項1に
記載の感光材料の処理装置。 - 【請求項4】 前記感光材料がタイミングベルトにより
搬送されることを特徴とする請求項1に記載の感光材料
の処理装置。 - 【請求項5】 前記噴出部材の吹出しスリットを設けた
噴出面が平面又は凸面状であることを特徴とする請求項
1に記載の感光材料の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10392692A JPH05281688A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 感光材料の処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10392692A JPH05281688A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 感光材料の処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05281688A true JPH05281688A (ja) | 1993-10-29 |
Family
ID=14367040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10392692A Pending JPH05281688A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 感光材料の処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05281688A (ja) |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP10392692A patent/JPH05281688A/ja active Pending
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