JP4143942B2 - 写真処理装置 - Google Patents

写真処理装置

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JP4143942B2
JP4143942B2 JP20649998A JP20649998A JP4143942B2 JP 4143942 B2 JP4143942 B2 JP 4143942B2 JP 20649998 A JP20649998 A JP 20649998A JP 20649998 A JP20649998 A JP 20649998A JP 4143942 B2 JP4143942 B2 JP 4143942B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真処理装置に関するものであり、より詳しくは、写真処理装置の処理液タンク内の処理液循環に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、感光材料の現像処理にあっては、発色工程で、感光部分で潜像を形成している遊離した銀を還元しながら、色素を生成し、漂白工程で、発色部分の潜像銀を再び酸化して銀塩に戻し、定着工程で銀塩を水溶性の錯塩にして除去し、安定工程で、未感光部分の発色成分を不活性化するという四つの工程を経て安定した画像を得るというのが一般的な方法である。
【0003】
そして、写真処理装置にあっては、発色液用のタンク、漂白液用のタンク、定着液用のタンク、安定液用のタンクを装置内に一列配置すると共に、それぞれのタンク内に搬送ユニットを装着し、感光材料を搬送ユニット内、及び、搬送ユニット相互間を移動せしめることで、感光材料を発色液用のタンク、漂白液用のタンク、定着液用のタンク、安定液用のタンク中に順次浸漬して現像処理を自動的に行うものである。
【0004】
ところで、かかる写真処理装置にあっては、コスト面、あるいは、廃液処理の面から、タンク内に供給される発色液、漂白液、定着液、安定液(以下、処理液という)が少量に抑えられているため、処理液と感光材料との活性を高めて、現像ムラを解消すべく、タンク内の処理液の強制的な循環が行われている。
【0005】
そこで、処理液の強制的な循環を行うべく、図7に示す如く、タンク59の底部の両端に設けられ、搬送ユニット60内に処理液を供給する二つの吐出口61,61 と、タンク59の上方側部に設けられたサブタンク62の吸込口63とを、ポンプ64を接続した配管系65で接続すると共に、搬送ユニット60内の縦方向に処理液を送り込む主経路66,66 と、該主経路66,66 から所定間隔を有して分岐され、横方向に処理液を送り込む経路67, …とを形成し、さらに、該経路67, …から感光材料の乳剤面に臨むスリットを形成してなる装置が公知であり、かかる装置によれは、ポンプ64の吐出により、吐出口61,61 から主経路66,66 、経路67, …、及び、スリットを介して感光材料の乳剤面に処理液を吹き出させ、しかる後、この処理液をサブタンク62を介して吸込口63から吸込み、再び、ポンプ64の吐出を受けることで、処理液の循環を行うものである。
【0006】
即ち、図8に示す如く、感光材料Pをローラ搬送する一対のメインローラ68及びサイドローラ69を有するラックプレート70と、該ラックプレート70と所定間隔を有して配置されたノズルガイド71とで搬送ユニット60を構成し、前記経路67がノズルガイド71に形成されると共に、該経路67に、感光材料Pの乳剤面に臨むスリット73が形成され、経路67内に送り込まれた処理液が感光材料Pの乳剤面に吹き出されるのである。
【0007】
しかも、ノズルガイド71には、感光材料Pの搬送面と外部とを連通する排出孔74が形成されており、感光材料Pの乳剤面に吹き出された処理液の一部が排出孔74を介して搬送ユニット60とタンク59の間に排出されることで、搬送ユニット60の外部においても処理液の循環が行われることとなる。
【0008】
また、処理液の強制的な循環を行うべく、その他として、図9に示す特開平9−68788号公報所載の発明が公知であり、かかる発明によれば、タンク75の底面中央部に設けられ、搬送ユニット76内に処理液を導入する吐出口77と、タンク75の上部側方に設けられたサブタンク78の吸込口79とを、ポンプ80を接続した配管系81で接続すると共に、搬送ユニット76内の感光材料の乳剤面に臨む複数のスリット82, …を形成し、ポンプ80の吐出により、処理液を吐出口77からスリット82, …を介して感光材料の乳剤面に吹き出させ、しかる後、この処理液をサブタンク78を介して吸込口79から吸込み、再び、ポンプ80に吐出されるという態様により処理液の循環を行うものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の如く、タンク内の処理液は、コスト面、あるいは、廃液処理の面から必要最小限の液量に抑えることが要請されるものであり、上記両装置にあっては、排出孔74, …及びスリット82, …を形成することにより、空間容積、即ち、処理液の循環経路の容積が増加し、その分、処理液の液量が多く必要とされるため、上記要請に応えることができなくなるという問題がある。
【0010】
これは、ひとえに、排出孔74, …及びスリット82, …が比較的肉厚の厚い箇所に形成されることに起因するものである。即ち、これらを肉厚の薄い箇所に形成するのに比して、肉厚の厚い箇所に形成する方が、その容積が大きくなるからである。
【0011】
また、処理液の循環態様を見ても、上記両装置にあっては、吐出口の配置箇所が原因となって、吐出口と吸込口との間の処理液の流れが整流化されにくく、伏流が発生し易くなるため、処理液の循環性能の向上が図れず、感光材料の現像ムラが発生するおそれがあった。
【0012】
さらに、上記両装置にあっては、排出孔74, …及びスリット82, …が感光材料の乳剤面と対向して配置されているため、該液逃げ孔74, …及びスリット82, …の開口端縁が乳剤面と接触し、乳剤面を傷つけるおそれがあった。
【0013】
そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、タンクに供給すべき処理液を減量することができ、しかも、タンク内での処理液の好適な循環を図ることができる写真処理装置を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る写真処理装置は、吐出口 41 と吸込口 44 とがポンプ 43 を介して接続されたタンク40内に装着される搬送ユニット1 が、感光材料をローラ搬送するローラ対6 を有するラックプレート2 と、前記ローラ対6 を挟み込むようにして前記ラックプレート2 の両側面に着脱自在に取付けられるノズルガイド3,4 であって、前記ローラ対 6 のうちのサイドローラ 8 を一端側 X から他端側 Y にかけてその外周と所定の隙間 L を有して収容すべく凹部 20 が形成されるノズルガイド 3,4 とからなり、前記ラックプレート2 と前記ノズルガイド3,4 との間に、感光材料の搬送経路Q が形成され、前記搬送ユニット 1 に、前記ポンプ 43 により前記吐出口 41 から吐出されて搬送ユニット 1 内に送り込まれた処理液をローラ対 6 の一端側 X から他端側 Y 方向に送給する送給経路 23 と、該送給経路 23 から前記搬送経路 Q に向かって処理液を吹き出すノズル 24 と、搬送経路 Q から前記隙間 L を通って軸長方向に送り出されたローラ対 6 の他端側 Y の処理液を搬送ユニット 1 の外部に排出する排出経路 16,32 とが形成され、しかも、ノズルガイド 3,4 の薄肉部としての前記凹部 20 に、前記隙間 L を通る処理液の一部を搬送ユニット 1 の外部に排出する排出口 22 が形成され、搬送ユニット 1 から排出された処理液を前記吸込口 44 から吸い込んで処理液を循環させつつ感光材料の現像処理を行うことを特徴とする。
【0015】
ラックプレート2 とノズルガイド3,4 との間に形成された感光材料の搬送経路Q に、処理液が供給されることで、感光材料の乳剤面が処理液に晒され、感光材料の現像処理が行われるが、感光材料の現像ムラの発生を防止するために、現像処理に預かった処理液を素早く搬送経路Q から搬送ユニット1 の外部に排出する必要があり、そのために、排出口22が設けられるものである。そして、上記構成からなる写真処理装置にあっては、かかる排出口22がノズルガイド3,4 の薄肉部に形成されており、該排出口22の形成による処理液の循環経路の容積の増加が抑えられている。
【0016】
しかも、ノズルガイド 3,4 に凹部 20 を形成することで、この部分が薄肉部となるものである。そして、ラックプレート 2 にノズルガイド 3,4 を取付けた際、凹部 20 にローラ対 6 のうちのサイドローラ 8 が収容され、凹部 20 とサイドローラ 8 とに所定の隙間 L が生じるが、この隙間 L にも処理液が侵入することとなる。そこで、この凹部 20 に排出口 22 を形成することで、該排出口 22 を介して処理液を搬送ユニット 1 の外部に排出するものである。
【0017】
さらに、送給経路 23 により搬送ユニット 1 内に送給される処理液がローラ対 6 の一端側 X から他端側 Y 方向の一方向に流れると共に、処理液の流れの下流側であるローラ対 6 の他端側 Y から排出経路 16,32 を介して処理液が搬送ユニット 1 の外部に排出されるようにして、搬送ユニット 1 内での処理液の循環が行われる。その上で、搬送ユニット 1 が凹部 20 に排出口 22 を備えることにより、上述したように、搬送ユニット 1 に供給された処理液が、ローラ対 6 の一端側 X から他端側 Y 方向の一方向に流れ、他端側 Y から搬送ユニット 1 の外部に排出されるという流路の他に、処理液が、ローラ対 6 の一端側 X から他端側 Y 方向に流れる間に、排出口 22 から搬送ユニット 1 の外部に排出されるという経路が形成される。
【0018】
また、本発明に係る写真処理装置は、請求項2に記載の如く、前記排出口 22 は、前記凹部 20 の長手方向に沿って複数形成される構成を採用することができる。
【0019】
また、本発明に係る写真処理装置は、請求項3に記載の如く、前記送給経路 23 は、ローラ対 6 の一端側 X から他端側 Y 方向にかけて経路の断面積が次第に小さくなるテーパ状に形成される構成を採用することができる。
【0020】
上記構成からなる請求項3に記載の写真処理装置は、送給経路 23 の先端部での処理液の圧力損失を好適に防止することができ、送給経路 23 の先端部であってもノズル 24 の処理液の吐出力を維持することができる。
【0021】
また、本発明に係る写真処理装置は、請求項4に記載の如く、前記ノズル 24 は、前記送給経路 23 側で狭められ且つ前記搬送経路 Q 側ほど拡開されたテーパ状であって、ローラ対 6 の一端側 X から他端側 Y 方向にかけてスリット状に形成される構成を採用することができる。
【0022】
さらに、本発明に係る写真処理装置は、請求項5記載の如く、前記排出経路16,32 が、ローラ対6 の他端側Y 付近に設けられてなる構成を採用することができる。
【0023】
上記構成からなる請求項5記載の写真処理装置は、ローラ対6 の周りの処理液が、ローラ対6 に沿って他端側Y 方向に流れ、排出経路16,32 を介して、搬送ユニット1 の外部に排出されるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
図1乃至図3に示す如く、装置内に配置された処理液用のタンクには、感光材料の搬送を行うラックプレート2 と、該ラックプレート2 の両側面に着脱自在に取付けられるノズルガイド(IN)3 及びノズルガイド(OUT)4とを主要構成とする搬送ユニット1 が装着される。
【0025】
前記ラックプレート2 には、メインローラ7,…と、該メインローラ7 の両側方に接触する二つのサイドローラ8,8 とからなるローラ対6 が複数対上下方向に所定間隔を有して平行配置され、ラックプレート2 に対向配置された仕切体2aにローラ対6 の両端が軸支されている。
【0026】
また、前記メインローラ7 の一端側Xには、ベベルギア9 が挿着される一方、メインローラ7 と直交するようにラックプレート2 の一端側に回転自在に枢支され且つラックプレート2 の上部に配置された原動軸10と噛合する中間軸11には、前記ベベルギア9 と噛合可能なベベルギア12が設けられている。
【0027】
しかも、サイドローラ8,8 は、図示しない歯車列により、メインローラ7 と協動して回転するよう構成されている。
【0028】
また、前記ローラ対6,6 間には、ローラ対6,6 間における感光材料の円滑な搬送を図るべく、メインローラ7,…の共通接線と略一致するガイド面15を有する中間部材14が設けられている。
【0029】
従って、原動軸10を回転することによって、中間軸11が回転すると共に、メインローラ7,…及びサイドローラ8,…が同期して回転し、図2(イ)に示す如く、ラックプレート2 の導入部2bからラックプレート2 内に入った感光材料が、メインローラ7 と、該メインローラ7 の導入部2b側に位置するサイドローラ8 との間を順次通って上方から下方へ、そして、最下端のローラ対6 で方向転換され、メインローラ7 と、該メインローラ7 の排出部2c側に位置するサイドローラ8 との間を順次通って下方から上方へ移動し、排出部2cから排出されるものである。
【0030】
また、前記ラックプレート2 の仕切体2aには、排出経路としての排出口16, …が、その一部をサイドローラ8 の端面と対向させて、サイドローラ8 の端面の近傍位置に形成され、該排出口16, …を介してラックプレート2 の内部と外部とを連通されている。
【0031】
さらに、前記仕切体2aには、後述するノズルガイド(IN)3 及びノズルガイド(OUT)4の深孔23と連通する連通孔17, …が形成されている。
【0032】
また、前記ノズルガイド(IN)3 及びノズルガイド(OUT)4は、前記ラックプレート2 の仕切体2a,2a 間に嵌入可能な幅を有してなり、ラックプレート2 のガイド面15と対向する位置関係にある内側面には、サイドローラ8,…との干渉を避けるため、サイドローラ8,…の外形に沿う円弧状の凹部20が形成されると共に、内側面のうち、凹部以外の平面部が感光材料のガイド面21をなす。
【0033】
しかも、前記凹部20には、ノズルガイド(IN)3 及びノズルガイド(OUT)4の外側面と連通する排出経路としての排出孔22が凹部20の長手方向に沿って所定間隔を有し複数形成されている。
【0034】
さらに、前記ノズルガイド(IN)3 及びノズルガイド(OUT)4には、ラックプレート2 の仕切体2aと対向する側面に開口部23a を有し、前記凹部20と平行に配された送給経路としての深孔23が形成されてなる。
尚、深孔23の先端部は、ノズルガイド(IN)3 及びノズルガイド(OUT)4内に位置し、開口部23a のみが開口する止め孔となっている。
【0035】
また、前記深孔23には、処理液の吹出し手段として、ガイド面21に現出するスリット状のノズル24が長手方向に連続して形成されてなり、しかも、該ノズル24は、深孔23側で狭められ、ガイド面21側ほど拡開されたテーパ状になされている。
【0036】
さらに、前記深孔23は、経路の断面積を次第に狭めるべく、開口部23a から先端部側ほど断面積が小さくなるテーパ状に形成されている。
【0037】
以上の構成からなるラックプレート2 と、ノズルガイド(IN)3 及びノズルガイド(OUT)4とを組付ける、即ち、ラックプレート2 の一側面側から仕切体2a,2a 間にノズルガイド(IN)3 を嵌入する一方、ラックプレート2 の他側面側から仕切体2a,2a 間にノズルガイド(OUT)4を嵌入した状態にあっては、図4に示す如く、サイドローラ8 が凹部20に所定の隙間Lを有して収容されると共に、ラックプレート2 のガイド面15と、ノズルガイド(IN)3 及びノズルガイド(OUT)4のガイド面21とが、所定の間隔(感光材料の搬送経路Q)を有して対向している。
【0038】
そして、かかる状態にあっては、深孔23がサイドローラ8 の近傍に位置すると共に、深孔23に形成されたノズル24が、ラックプレート2 のガイド面15と対向することとなる。
【0039】
さらに、上記状態にあっては、凹部20に形成された排出孔22が、凹部20とサイドローラ8 の外周との隙間Lを介して、サイドローラ8 に近接するものであり、従って、深孔23と、ノズルガイド(IN)3 及びノズルガイド(OUT)4の外部とが、ノズル24、感光材料の搬送経路Q、隙間Lを介して連通された状態となる。
【0040】
また、上述のように、ラックプレート2 と、ノズルガイド(IN)3 及びノズルガイド(OUT)4とを組付けた状態で、図5に示す如く、ラックプレート2 の一側面には、仕切体2aに面接触する第一側枠体26と、該第一側枠体26に面接触する第二側枠体27とが組付けられている。
【0041】
しかも、第一側枠体26には、該第一側枠体26をラックプレート2 に組付けた際、枠体2aの連通孔17を介して、ノズルガイド(IN)3 及びノズルガイド(OUT)4の深孔23, …と連通する送給経路としての接続孔28, …が形成されている。
【0042】
一方、第二側枠体27には、該第二側枠体27を第一側枠体26に組付けた際、前記接続孔28, …に連結する主経路としての縦溝29が形成され、しかも、該縦溝29の一端が、第二側枠体27の下方部にて開口し、開口部29a となす。
【0043】
また、ラックプレート2 の他側面側には、仕切体2aに面接触する第三側枠体31が組付けられている。
【0044】
しかも、第三側枠体31には、該第三側枠体31をラックプレート2 に組付けた際、枠体2aの排出口16, …に連続する排出経路としての排出溝32, …が形成されている。
【0045】
そこで、図6に示す如く、以上の構成からなる前記搬送ユニット1 をタンク40内に挿入することで、前記縦溝29の開口部29a に、タンク40の底面に取付けられた吐出口41が挿入され、搬送ユニット1 がタンク40内に装着されるのである。
【0046】
尚、前記吐出口41は、搬送ユニット1 の下部一端側に形成された開口部29a の位置に対応すべく、タンク40底面の一端側に取付けられており、該吐出口41に接続された管路42が、ポンプ43を介して、タンク40の上部他端側に膨出して付設されたサブタンク40a の底面の吸込口44に接続されている。
【0047】
従って、ポンプ43を起動して、吐出口41から処理液を吐出することで、該処理液は、縦溝29を通り、該縦溝29から分岐されて、接続孔28、連通孔17を介して深孔23に送り込まれ、ノズル24から感光材料の乳剤面に向けて吹き出される。
【0048】
そして、吹き出された処理液は、凹部20の内面、即ち、サイドローラ8 と凹部20との隙間Lを通って軸長方向に送り出され、しかる後、排出口16及び排出溝32を介してタンク40内に排出され、サブタンク40a に至る。
【0049】
また、隙間Lを通る処理液の一部は、排出孔22, …を通って、タンク40内に排出され、搬送ユニット1 とタンク40との間を通ってサブタンク40a に至る。
【0050】
しかる後、ポンプ43により、吸込口44を介してサブタンク40a 内の処理液が吸い込まれ、処理液の循環が行われるのである。
【0051】
本実施形態に係る写真処理装置は、以上のような態様により、タンク内の処理液の循環が行われるものであり、サイドローラ8 の一端側Xから他端側Y方向の一方向に処理液を流すと共に、処理液の流れの下流側であるサイドローラ8 の他端側Yから排出口16及び排出溝32を介して処理液を搬送ユニット1 の外部に排出することで、搬送ユニット1 内で処理液の循環を整流化することができるという利点を有する。
【0052】
また、ノズルガイド3,4 に形成された凹部20が薄肉部となり、該凹部20に排出口22を形成することで、排出口22の形成による処理液の循環経路の容積の増加を抑えることができ、タンク40に供給すべき処理液を減量することができるという利点を有する。
【0053】
さらに、サイドローラ8 の一端側Xから他端側Y方向の一方向に処理液を流す送給経路としての深孔23が、開口部23a から先端部側ほど断面積が小さくなるテーパ状に形成されてなるため、先端部での処理液の圧力損失を好適に防止し、先端部におけるノズル24の処理液の吐出力を維持することができるという利点を有する。
【0054】
また、ノズル24は、先ほど拡開したテーパ状に形成されているため、深孔23からノズル24を介して感光材料の乳剤面に吐出される処理液の流速を速めることができるという利点を有する。
【0055】
【発明の効果】
以上の如く、本発明に係る写真処理装置は、搬送経路の処理液を搬送ユニットの外部に排出する排出口が、ノズルガイドの薄肉部に形成されているため、排出口の形成による処理液の循環経路の容積の増加を抑えることができ、従って、従来のように、肉厚部に排出口を形成していた場合に比して、タンクに供給すべき処理液を減量することができる。
【0056】
また、本発明に係る写真処理装置は、ローラ対を収容すべく、ノズルガイドに形成された凹部に排出口が形成されており、搬送経路の感光材料が排出口の開口端縁と接触することがないため、感光材料に傷が付くのを好適に防止することができる。
【0057】
さらに、本発明に係る写真処理装置は、送給経路により搬送ユニット内に送給される処理液がローラ対の一端側から他端側方向の一方向に流れると共に、処理液の流れの下流側であるローラ対の他端側から排出経路を介して処理液が搬送ユニットの外部に排出される構成であるため、搬送ユニット内での処理液の循環を整流化することができ、従って、処理液の循環性能を向上することができると共に、感光材料の現像ムラが発生するを好適に防止することができる。
【0058】
また、本発明に係る写真処理装置は、処理液を搬送ユニットの外部に排出する排出口が設けられてなるため、上流側で感光材料の現像処理に預かった処理液の一部を下流側に到達する前に、搬送ユニットの外部に排出することができ、従って、下流側における処理液と感光材料との活性を好適に維持することができ、感光材料の現像ムラが発生するを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す写真処理装置の搬送ユニットを分解した状態の斜視図。
【図2】同実施形態の搬送ユニットのラックプレートであって、(イ)は、断面側面図、(ロ)は、(イ)のA−A線断面図。
【図3】同実施形態の搬送ユニットのノズルガイドであって、(イ)は、断面側面図、(ロ)は、正面図。
【図4】同実施形態の搬送ユニットを組付けた状態の断面側面図。
【図5】同実施形態の搬送ユニットを組付けた状態の一部断面を含む要部正面図。
【図6】同実施形態の搬送ユニットをタンク内に装着した状態の一部断面を含む要部正面図。
【図7】従来の写真処理装置の搬送ユニットの概略正面図。
【図8】従来の写真処理装置の搬送ユニットの要部拡大側面図。
【図9】従来の写真処理装置の搬送ユニットの概略正面図。
【符号の説明】
1 …搬送ユニット、2 …ラックプレート、3 …ノズルガイド(IN)、4 …ノズルガイド(OUT) 、6 …ローラ対、7 …メインローラ、8 …サイドローラ、15…ガイド面、16…液排出口(排出経路)、20…凹部、21…ガイド面、22…排出孔(排出経路)、23…深孔(送給経路)、24…スリット(吹出し手段)、29…縦溝(主経路)、32…排出溝(排出経路)、40…タンク、42…管路、43…ポンプ

Claims (5)

  1. 吐出口 (41) と吸込口 (44) とがポンプ (43) を介して接続されたタンク(40)内に装着される搬送ユニット(1) が、感光材料をローラ搬送するローラ対(6) を有するラックプレート(2) と、前記ローラ対(6) を挟み込むようにして前記ラックプレート(2) の両側面に着脱自在に取付けられるノズルガイド(3,4) であって、前記ローラ対 (6) のうちのサイドローラ (8) を一端側 (X) から他端側 (Y) にかけてその外周と所定の隙間 (L) を有して収容すべく凹部 (20) が形成されるノズルガイド (3,4) とからなり、前記ラックプレート(2) と前記ノズルガイド(3,4) との間に、感光材料の搬送経路(Q) が形成され、前記搬送ユニット (1) に、前記ポンプ (43) により前記吐出口 (41) から吐出されて搬送ユニット (1) 内に送り込まれた処理液をローラ対 (6) の一端側 (X) から他端側 (Y) 方向に送給する送給経路 (23) と、該送給経路 (23) から前記搬送経路 (Q) に向かって処理液を吹き出すノズル (24) と、搬送経路 (Q) から前記隙間 (L) を通って軸長方向に送り出されたローラ対 (6) の他端側 (Y) の処理液を搬送ユニット (1) の外部に排出する排出経路 (16,32) とが形成され、しかも、ノズルガイド (3,4) の薄肉部としての前記凹部 (20) に、前記隙間 (L) を通る処理液の一部を搬送ユニット (1) の外部に排出する排出口 (22) が形成され、搬送ユニット (1) から排出された処理液を前記吸込口 (44) から吸い込んで処理液を循環させつつ感光材料の現像処理を行うことを特徴とする写真処理装置。
  2. 前記排出口 (22) は、前記凹部 (20) の長手方向に沿って複数形成される請求項1に記載の写真処理装置。
  3. 前記送給経路 (23) は、ローラ対 (6) の一端側 (X) から他端側 (Y) 方向にかけて経路の断面積が次第に小さくなるテーパ状に形成される請求項1又は2に記載の写真処理装置。
  4. 前記ノズル (24) は、前記送給経路 (23) 側で狭められ且つ前記搬送経路 (Q) 側ほど拡開されたテーパ状であって、ローラ対 (6) の一端側 (X) から他端側 (Y) 方向にかけてスリット状に形成される請求項1〜3の何れか1項に記載の写真処理装置。
  5. 前記排出経路(16,32) が、ローラ対(6) の他端側(Y) 付近に設けられてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の写真処理装置。
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