JP3768562B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、感光材料処理装置に係り、より詳しくは、水洗処理液を貯留した複数の処理槽を有し、隣接する処理槽の間を仕切る仕切壁に設けられた通路及び前記複数の処理槽に貯留された水洗処理液の中を通過させて感光材料を搬送する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の感光材料処理装置では、画像が焼付露光されたフィルムやペーパー等の感光材料を発色現像液、漂白定着液、及び水洗処理液の各処理液中を順次搬送することにより、感光材料の現像・定着・水洗の各処理を行っている。特に、水洗する場合には、ペーパーに発色現像液又は漂白定着液が付着したままとなることを回避すべく水洗処理液を貯留した処理槽を複数設けることが一般的である。
【0003】
この場合、複数設けられた処理槽の各々に貯留した水洗処理液の液面レベルを感光材料の搬送方向下流側から上流側へ向かって段階的に低くなるように予め設定し、最下流側の処理槽のみに新しい水洗処理液を供給する、いわゆるカスケードによって水洗処理されている。
【0004】
また、上記のような従来の感光材料処理装置では、感光材料を一の処理槽の水洗処理液中から一旦引き出した後、隣接した処理槽の水洗処理液中へ搬送している。
【0005】
ところが、感光材料を水洗処理液中から引き出したときには、実質的に感光材料の処理が停止しているため、感光材料を水洗処理液中から引き出している時間を極力短くすることが待望されていた。
【0006】
このため、上流側の処理槽と下流側の処理槽との間の仕切壁に感光材料の通路を設け、感光材料を液外に引き出すことなく搬送することにより、感光材料の迅速処理を図る技術(所謂水中クロスオーバー方式)が種々提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように感光材料を液外に引き出すことなく搬送する場合には、搬送される感光材料と通路との隙間等から水洗処理液が隣接した処理槽へ漏れることがあり、処理停止中でも通路を通して若干の水洗処理液が隣接した処理槽へ漏れることがある。特に、上流側の処理槽から下流側の処理槽へ水洗処理液が漏れると、下流側の処理槽の水洗処理液に汚れが広がる虞れがあり、カスケードによる水洗処理液の交換が正常に行われない虞れがある。
【0008】
本発明は、上記問題点を解消するために成されたものであり、水洗処理液の液圧を適性に設定し、カスケードを正常に行うことができる感光材料処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、水洗処理液を貯留した複数の処理槽を有し、隣接する処理槽の間を仕切る仕切壁に設けられた通路及び前記複数の処理槽に貯留された水洗処理液の中を通過させて感光材料を搬送する感光材料処理装置であって、隣接する処理槽に貯留された水洗処理液の液面レベルの差Hが、
【0010】
【数2】
【0011】
D:各処理槽の開口面積
T:一日の処理時間内において水洗処理液が所定レベル以上の品質に保持されるように、一日の処理時間に応じて設定される許容時間
【0012】
を満たすように設定することによって、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧より小さくしたことを特徴とする。
【0013】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、各処理槽に貯留された水洗処理液の液面に、不活性な流動体を配置したことを特徴とする。
【0014】
【作用】
請求項1に記載の発明では、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧より小さくしたので、感光材料の搬送方向下流側の処理槽から搬送方向上流側の処理槽へ水洗処理液が漏れることはあっても、その逆方向に水洗処理液が漏れることを防止することができる。即ち、水洗処理液がカスケードで新しい水洗処理液を供給する方向と逆方向に漏れることを防止でき、カスケードを正常に行うことができる。
【0015】
隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧より小さくするには、隣接する処理槽に貯留された水洗処理液の液面レベルに以下の(1)式で定まる差Hを設ければ良い。この場合、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における液面レベルを、下流側に位置する処理槽における液面レベルよりも低くすれば良い。
【0016】
【数3】
【0017】
D:各処理槽の開口面積
T:一日の処理時間内において水洗処理液が所定レベル以上の品質に保持されるように、一日の処理時間に応じて設定される許容時間
【0018】
ここで、隣接する処理槽間の水洗処理液の液面レベルに差Hを設けた場合に、それらの液面レベルが等しくなるまでに搬送方向下流側の処理槽における液面レベルは(H/2)だけ下がり、搬送方向上流側の処理槽における液面レベルは(H/2)だけ上がる。即ち、液面レベルが等しくなるまでに下流側の処理槽から上流側の処理槽へ漏れる水洗処理液の漏れ量は、(H/2)×Dとなる。
【0019】
一方、隣接する処理槽間の水洗処理液の液面レベルに差Hを設けた場合に、許容時間Tまでに通路を通って搬送方向下流側の処理槽から搬送方向上流側の処理槽へ漏れる水洗処理液の漏れ量は、上記(1)式の右辺となる。
【0020】
従って、(1)式を満たすことは、許容時間内には隣接する処理槽に貯留された水洗処理液の液面レベルが等しくならないことを意味する。
【0021】
よって、許容時間内において、水洗処理液の液面レベルが感光材料の搬送方向上流側に向かって段階的に低くなった状態、即ち、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧より小さくした状態を保持することができる。従って、水洗処理液がカスケードで新しい水洗処理液を供給する方向と逆方向に漏れることを防止でき、カスケードを正常に行うことができる。
【0022】
なお、上記許容時間は、一日の処理時間内において水洗処理液が所定レベル以上の品質に保持されるように、一日の処理時間に応じて設定することができ、例えば、一日の処理時間が8時間である場合、許容時間として約6時間程度を設定すれば良い。但し、この許容時間は、各処理槽に貯留された水洗処理液の量に応じて設定することが望ましい。即ち、貯留された水洗処理液の量が多い場合には、上流側から少量の水洗処理液が漏れても、貯留された水洗処理液全体の品質が急激に劣化する可能性が低いのに対し、貯留された水洗処理液の量が少ない場合には、上流側から少量の水洗処理液が漏れると、貯留された水洗処理液全体の品質が急激に劣化する虞れがあるため、貯留された水洗処理液の量が少ないときほど許容時間を一日の処理時間に近い時間に設定する方が良い。
【0023】
また、各処理槽を密閉された構造とし、各処理槽における空気層に圧力差を設けることによって、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧より小さくしても良い。
【0024】
つまり、各処理槽の水洗処理液の液面レベルを均一にし、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における空気層の圧力を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における空気層の圧力より小さくしても良い。また、水洗処理液の液面レベルに差を設け、各処理槽における空気層に圧力差を設けることにより、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧より小さくしても良い。
【0025】
また、請求項2に記載の発明では、各処理槽に貯留された水洗処理液の液面に、不活性な流動体を配置した。不活性な流動体としては、流動パラフィンや流動オイル等を用いることができる。これにより、各処理槽における水洗処理液の蒸発量を少なくし、各処理槽における感光材料が通過する部分の液圧に与える水洗処理液の蒸発による影響を少なくすることができる。
【0026】
特に、水洗処理液を貯留した処理槽を3槽以上有する感光材料処理装置では、搬送される感光材料は、最上流側、最下流側の処理槽以外の処理槽の水洗処理液の液面に接しないので、最上流側、最下流側の処理槽以外の処理槽の液面に配置する流動体は感光材料に与える影響をあまり考慮しなくて良いという特有の効果を有する。
【0027】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の感光材料処理装置の一実施例を説明する。
【0028】
図1には、感光材料処理装置としてのペーパープロセッサ10における処理部12が示されている。処理部12には、感光材料としてのペーパー14の搬送方向上流側(矢印A方向側)から順に、現像槽16、定着槽18、第1水洗槽20、第2水洗槽22、第3水洗槽24及び第4水洗槽26が水平方向に並んで配置されている。現像槽16には現像液が、定着槽18には定着液が所定量貯留されている。また、第1水洗槽20、第2水洗槽22、第3水洗槽24及び第4水洗槽26には、水洗処理液が貯留されている。
【0029】
現像槽16及び定着槽18の内部には、ペーパー14を槽内で略U字状に搬送する複数のローラからなる搬送装置28が設けられている。現像槽16の上方には、ペーパー14を現像槽16内へ搬送する挟持ローラ30及び現像処理されたペーパー14を定着槽18側へ搬送する挟持ローラ32が設けられている。また、定着槽18の上方には、現像槽16側から搬送されたペーパー14を定着槽18内へ搬送する挟持ローラ34及び定着処理されたペーパー14を第1水洗槽20側へ搬送する挟持ローラ36が設けられている。
【0030】
また、第1水洗槽20の上方には、定着処理されたペーパー14を第1水洗槽20の内部へ搬送する挟持ローラ38が設けられている。第1水洗槽20と第2水洗槽22との間の仕切壁40、第2水洗槽22と第3水洗槽24との間の仕切壁42、第3水洗槽24と第4水洗槽26との間の仕切壁44には、各々ペーパー14の通過を許容するスリット状の通路46が設けられている。
【0031】
各通路46には、ブレード48が取り付けられている。ブレード48は、弾性体(ゴム、合成樹脂等)からなる下ブレード及び弾性体からなる上ブレードから構成されており、下ブレード及び上ブレードはペーパー14の搬送方向へ向けて傾斜し、各々の先端はペーパー14に当接している。
【0032】
また、第1水洗槽20、第2水洗槽22、第3水洗槽24及び第4水洗槽26の内部には、槽内のペーパー14を矢印B方向側へ搬送する挟持ローラ50が設けられている。なお、第4水洗槽26の上方には、水洗されたペーパー14を図示しない乾燥処理部へ搬送する挟持ローラ52が設けられている。
【0033】
第4水洗槽26の上方には、補充タンク92に貯留された新鮮な水洗処理液を第4水洗槽26へ供給する配管94の端部が配置されており、配管94の途中には補充タンク92の水洗処理液を第4水洗槽26へ供給するために駆動するポンプ96が設けられている。ポンプ96にはポンプ駆動装置98が接続されており、所定タイミングでポンプ制御装置98から駆動信号が入力されることにより、ポンプ96が動作し補充タンク92の水洗処理液が配管94を介して第4水洗槽26へ供給される。
【0034】
また、第1水洗槽20には、所定量以上の水洗処理液を排出するためのオーバーフロー管68が設けられており、オーバーフローした水洗処理液はオーバーフロー管68を介して貯留槽69に貯留される。
【0035】
上記のような構成のペーパープロセッサ10において処理開始前に、隣接する水洗槽の水洗処理液の液面レベルの液面差ΔHが感光材料の搬送方向上流側に向かって段階的に低くなるように設定する。以下、この設定すべき液面差ΔHについて説明する。
【0036】
本実施例では、液面差ΔHを設定するにあたり、ペーパー搬送に伴う水洗処理液の流入・流出により生じる液面差ΔIと水洗処理液の蒸発により生じる液面差ΔJとを液面変動要因とみなし、これらの液面変動要因を以下のように考慮する。
【0037】
まず、ペーパー搬送に伴う水洗処理液の流入・流出による液面差ΔIについて、第1水洗槽20と第2水洗槽22間のペーパー搬送による、時間tまでに処理した時の水洗処理液の流入・流出による液面差I12(t)を例として図2を用いて説明する。
【0038】
第1水洗槽20において、所定時間t0 内にペーパー14の搬送に伴い定着槽18(図1参照)から流入する液量C0 と第2水洗槽22へ流出する液量C1 との差V1 だけ液量の変化がある。
【0039】
C0 −C1 =V1 −−−(2)
よって、第1水洗槽20における水洗処理液の移動による液面変化量I1(t0)は差V1 を処理槽の開口面積Dで除算した値となる。
【0040】
I1(t0)=V1 /D=(C0 −C1 )/D −−−(3)
同様に、第2水洗槽22における水洗処理液の移動による液面変化量I2(t0)は、第1水洗槽20から流入する液量C1 と第3水洗槽24へ流出する液量C2 との差V2 を、開口面積Dで除算した値となる。
【0041】
I2(t0)=V2 /D=(C1 −C2 )/D −−−(4)
従って、第1水洗槽20と第2水洗槽22との液面差I12(t0)は以下の(5)式で表される。
【0042】
I12(t0)=I1(t0)−I2(t0)=(C0 −2C1 +C2 )/D −−(5)
なお、第2水洗槽22と第3水洗槽24との液面差I23(t0)、及び第3水洗槽24と第4水洗槽26との液面差I34(t0)も、上記と同様に求めることができる。
【0043】
次に、水洗処理液の蒸発による液面差ΔJについて、第1水洗槽20と第2水洗槽22との蒸発による液面差J12(t)を例として図2を用いて説明する。
【0044】
第1水洗槽20において単位時間内に蒸発する水洗処理液の量を蒸発量E1 とすると、単位時間内での液面変化量j1 は、蒸発量E1 を開口面積Dで除算した値となる。
【0045】
j1 =E1 /D −−−(6)
同様に、第2水洗槽20における単位時間内での液面変化量j2 は、蒸発量E2 を開口面積Dで除算した値となる。
【0046】
j2 =E2 /D −−−(7)
第1水洗槽20と第2水洗槽22との蒸発による液面差J12(t)は、上記液面変化量j1 と液面変化量j2 との差であるので、以下の式が導出される。
【0047】
J12(t)=j1 −j2 =(E1 −E2 )/D −−−(8)
従って、所定時間t0 までの蒸発による液面差は、
【0048】
【数4】
【0049】
となる。
なお、第2水洗槽22と第3水洗槽24との蒸発による液面差J23(t)及び第3水洗槽24と第4水洗槽26との蒸発による液面差J34(t)も、上記と同様に求めることができる。
【0050】
以上の説明により、第1水洗槽20と第2水洗槽22との実際の液面差H12は、上述したペーパー搬送に伴う水洗処理液の流入・流出による液面差ΔI12、水洗処理液の蒸発による液面差J12(t)、及び処理開始前に設定する液面差ΔH12によって、以下(10)式のように表される。
【0051】
【数5】
【0052】
第1水洗槽20と第2水洗槽22との液面差が液面差H12である場合、これらの液面レベルが等しくなるまでに第2水洗槽22における液面レベルは(H12/2)だけ下がり、第1水洗槽20における液面レベルは(H12/2)だけ上がる。即ち、液面レベルが等しくなるまでに第2水洗槽22から第1水洗槽20へ漏れる水洗処理液の漏れ量は((H12/2)×D)となる。
【0053】
また、第2水洗槽22から第1水洗槽20への水洗処理液の漏れ量Q12が、図3に示すように関数Q(t)で表される場合には、所定時間t0 までの漏れ量Q12は、以下の(11)式となる。
【0054】
【数6】
【0055】
本実施例では、隣接する水洗槽の水洗処理液の液面レベルが感光材料の搬送方向上流側に向かって段階的に低くなる状態が、許容時間内において保持されるように、液面差ΔHを処理開始前に設定する。
【0056】
即ち、第1水洗槽20と第2水洗槽22との間での水洗処理液の漏れを例にとると、
許容時間Tでの漏れ量
【0057】
【数7】
【0058】
が、液面レベルが等しくなるまでに第2水洗槽22から第1水洗槽20へ漏れる水洗処理液の漏れ量((H12/2)×D)に、満たなければ良い。従って、(10)式と(11)式とから導出される以下の(12)式を満たすように、第1水洗槽20と第2水洗槽22とで液面差ΔH12を設定する。
【0059】
【数8】
【0060】
なお、この許容時間Tとしては、一日の処理時間(例えば8時間)内は、水洗処理液の品質を一定レベルに保持できる程度の時間、例えば6時間が定められる。
【0061】
同様に、第2水洗槽22と第3水洗槽24とで液面差ΔH23及び第3水洗槽24と第4水洗槽26とで液面差ΔH34を設定する。
【0062】
以上の説明から明らかなように、上記(12)式に基づいて液面差ΔH12、液面差ΔH23及び液面差ΔH34をペーパープロセッサ10の処理開始前に設定することにより、許容時間、例えば6時間以内は隣接する水洗槽の水洗処理液の液面レベルが等しくなることはなく、水洗処理液の液面レベルが感光材料の搬送方向上流側に向かって段階的に低くなった状態が維持される。よって、許容時間以内に水洗処理液がペーパー14の搬送方向上流側から下流側へ漏れること、即ち水洗処理液がカスケードで新しい水洗処理液を供給する方向と逆方向に漏れることを防止でき、一日の処理時間(例えば8時間)内において水洗処理液の品質を一定レベルに保持することができる。従って、カスケードを正常に行うことができると共に、水洗処理液を良好な状態に維持し水洗処理を正常に行うこともできる。
【0063】
なお、上記実施例では、水洗処理液を貯留した4つの処理槽が設けられたペーパープロセッサに本発明が適用された例を示したが、3つ以下の処理槽又は5つ以上の処理槽が設けられたペーパープロセッサにも本発明を適用することができる。また、本発明は水洗処理液を貯留した複数の処理槽を備えたフィルムプロセッサやプリンタプロセッサにも適用することができる。
【0064】
また、上記実施例では、水洗処理液の蒸発による液面差J(t)を考慮した例を示したが、図4に示すように、貯留された水洗処理液の液面に、不活性な、即ちペーパー14に影響を与えない流動体80を浮かせることにより、水洗処理液の蒸発量を少なくして蒸発による液面差を考慮しないようにすることができる。不活性な流動体80としては、流動パラフィンや流動オイル等を用いることができる。なお、このとき図4に示すように第1水洗槽20及び第4水洗槽26において、ペーパー14が水洗処理液の中へ又は水洗処理液から外へ搬送される液面部に案内用管74、76を配置することにより、ペーパー14の表面に流動体80が付着することを防止しペーパーの水洗効果を妨げないようにするのが好ましい。また、上記実施例のような所謂水中クロスオーバー方式の水洗処理では、ペーパーは最上流側の第1水洗槽20の液面と最下流側の第4水洗槽26の液面との2つの液面のみを通過する。従って、これら最上流側、最下流側の処理槽以外の処理槽の液面と搬送されるペーパーとは接しないので、最上流側、最下流側の処理槽以外の処理槽の液面に配置する流動体はペーパーに与える影響をあまり考慮しなくて良い。
【0065】
また、図5に示すように、第1〜第4水洗槽の各々を上蓋82で覆い密閉し、上蓋82においてペーパー14を通過させる部分には、空気もれ防止可能な案内部84を設け、第1〜第4水洗槽における空気圧P1 、P2 、P3 、P4 を、P1 <P2 <P3 <P4 となるように維持することにより、水洗処理液がペーパー14の搬送方向上流側から下流側へ逆流することを回避し、水洗処理液の状態を良好に維持しても良い。この場合には、隣接する水洗槽の液面レベルに前述したような液面差を設定する必要は無い。なお、何れか1つの処理槽の空気圧を大気圧とし、該処理槽の上流側の処理槽の空気圧を負圧、下流側の処理槽の空気圧を正圧とすれば、空気圧を大気圧とした処理槽を密閉しないように構成することができる。
【0066】
また、上記のように各水洗槽の空気圧に差を設けることと前記実施例のように水洗処理液の液面レベルに差を設けることとを併用することにより、各処理槽におけるペーパーが通過する部分の液圧がペーパーの搬送方向上流側に向かって小さくなるようにしても良い。
【0067】
また、ペーパープロセッサ10の稼働中に実施される第4水洗槽26への水洗処理液の補充による処理槽の液面差への影響を以下のように考慮しても良い。即ち、補充される液量をPとすると、補充された水洗処理液によって第4水洗槽26の液面は(P/D)だけ上昇する。
【0068】
従って、第3水洗槽24と第4水洗槽26との液面差ΔH34を設定する際には、補充液量Pを考慮した以下の(13)式を満たすように、ペーパープロセッサ10の稼働開始前に液面差ΔH34を設定しても良い。
【0069】
【数9】
【0070】
また、上記実施例のような所謂水中クロスオーバー方式による水洗処理では、各水洗槽に貯留された水洗処理液の濃度は同じであることが最も望ましく、隣接した水洗槽の水洗処理液における濃度差が、一方の水洗処理液の濃度に対し20%以内の値となるように維持した方が望ましい。ところが、上記濃度差が20%を越える場合には、隣接した水洗槽の水洗処理液の比重差や拡散率が大きくなり、一方の水洗槽から他方の水洗槽への漏れ量が増加するので、液面設定において上記水洗処理液の濃度差に起因する液面差を考慮することが望ましい。
【0071】
また、上記実施例において図6に示すように、隣接した水洗槽間にカスケードパイプを設けても良い。即ち、第4水洗槽26と第3水洗槽24との間に、第4水洗槽26に供給された新鮮な水洗処理液を第3水洗槽24へ流通させるためのカスケードパイプ64を設け、さらに、カスケードパイプ64の中間部には第3水洗槽24から第4水洗槽26へ水洗処理液が逆流することを防止するための逆流防止弁66を設ける。これと同様に、第3水洗槽24と第2水洗槽22との間及び第2水洗槽22と第1水洗槽20との間にも、カスケードパイプ60、56を設け、カスケードパイプ60、56の中間部には逆流防止弁62、58をそれぞれ設ける。処理部12を上記のような構成とすることにより、水洗処理液の逆流を防止しつつカスケードを効率的に行うことができる。
【0072】
さらに図6に示す処理部12において、カスケードパイプを通して水洗処理液をペーパー搬送方向下流側から上流側へポンプによって強制的に流通させて、水洗処理液の迅速な交換を図るようにしても良い。
【0073】
また、上記実施例では、いわゆる水中クロスオーバーの仕切壁40、42、44にはブレードが取付られ、隣接する処理槽間の水洗処理液を遮断しているが、本発明は、以下に述べるような各種の水中クロスオーバー、即ち、ローラ1対とブレード1対によって遮断する水中クロスオーバー、ブレード1枚と固定部材によって遮断する水中クロスオーバー、及びローラ1本とブレード2枚によって遮断する水中クロスオーバーにも適用することができる。
【0074】
ローラ1対とブレード1対によって遮断する水中クロスオーバーの例としては、図7(A)に示すように、ローラ対86と、ローラ対86に対しペーパー搬送方向上流側に配置した1対のブレード87、88と、によって遮断する態様や、図7(B)に示すように、ローラ対89と、ローラ対89に対し処理槽の深さ方向の両側に配置したブレード90、91と、によって遮断する態様がある。
【0075】
また、ブレード1枚と固定部材によって遮断する水中クロスオーバーの例としては、図8(A)に示すように、ローラ対92と、ローラ対92に対しペーパー搬送方向上流側に配置したブレード93及び固定部材94と、によって遮断する態様があり、ローラ1本とブレード2枚によって遮断する水中クロスオーバーの例としては、図8(B)に示すように、ローラ95と、ローラ95に対し処理槽の深さ方向の両側に配置したブレード96、97と、によって遮断する態様がある。
【0076】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、各処理槽における感光材料が通過する部分の液圧が感光材料の搬送方向上流側に向かって小さくなるので、水洗処理液がカスケードで新しい水洗処理液を供給する方向と逆方向に漏れることを防止でき、カスケードを正常に行うことができる、という効果が得られる。
【0077】
また、請求項2に記載の発明によれば、各処理槽の水洗処理液の液面に不活性な流動体を配置したので、各処理槽における水洗処理液の蒸発量を少なくし、各処理槽における感光材料が通過する部分の液圧に与える水洗処理液の蒸発による影響を少なくすることができる、という効果が得られる。特に、水洗処理液を貯留した処理槽を3槽以上有する感光材料処理装置では、搬送される感光材料は、最上流側、最下流側の処理槽以外の処理槽の水洗処理液の液面に接しないので、最上流側、最下流側の処理槽以外の処理槽の液面に配置する流動体は感光材料に与える影響をあまり考慮しなくて良いという特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のペーパープロセッサの処理部の概略構成図である。
【図2】隣接する処理槽間での液面レベルの差の設定方法を説明するための図である。
【図3】時間とともに変化する漏れ量を示す線図である。
【図4】水洗処理液の液面に不活性な流動体を浮かせた例を示す概略構成図である。
【図5】隣接する処理槽間で空気圧に差を設けた場合の概略構成図である。
【図6】隣接する処理槽間にカスケードパイプを設けた場合の概略構成図である。
【図7】(A)及び(B)は、本発明を適用可能な各種の水中クロスオーバーの態様を示す図である。
【図8】(A)及び(B)は、本発明を適用可能な各種の水中クロスオーバーの態様を示す図である。
【符号の説明】
10 ペーパープロセッサ(感光材料処理装置)
14 ペーパー(感光材料)
20 第1水洗槽(処理槽)
22 第2水洗槽(処理槽)
24 第3水洗槽(処理槽)
26 第4水洗槽(処理槽)
40、42、44 仕切壁
46 通路
80 流動体
【産業上の利用分野】
本発明は、感光材料処理装置に係り、より詳しくは、水洗処理液を貯留した複数の処理槽を有し、隣接する処理槽の間を仕切る仕切壁に設けられた通路及び前記複数の処理槽に貯留された水洗処理液の中を通過させて感光材料を搬送する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の感光材料処理装置では、画像が焼付露光されたフィルムやペーパー等の感光材料を発色現像液、漂白定着液、及び水洗処理液の各処理液中を順次搬送することにより、感光材料の現像・定着・水洗の各処理を行っている。特に、水洗する場合には、ペーパーに発色現像液又は漂白定着液が付着したままとなることを回避すべく水洗処理液を貯留した処理槽を複数設けることが一般的である。
【0003】
この場合、複数設けられた処理槽の各々に貯留した水洗処理液の液面レベルを感光材料の搬送方向下流側から上流側へ向かって段階的に低くなるように予め設定し、最下流側の処理槽のみに新しい水洗処理液を供給する、いわゆるカスケードによって水洗処理されている。
【0004】
また、上記のような従来の感光材料処理装置では、感光材料を一の処理槽の水洗処理液中から一旦引き出した後、隣接した処理槽の水洗処理液中へ搬送している。
【0005】
ところが、感光材料を水洗処理液中から引き出したときには、実質的に感光材料の処理が停止しているため、感光材料を水洗処理液中から引き出している時間を極力短くすることが待望されていた。
【0006】
このため、上流側の処理槽と下流側の処理槽との間の仕切壁に感光材料の通路を設け、感光材料を液外に引き出すことなく搬送することにより、感光材料の迅速処理を図る技術(所謂水中クロスオーバー方式)が種々提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように感光材料を液外に引き出すことなく搬送する場合には、搬送される感光材料と通路との隙間等から水洗処理液が隣接した処理槽へ漏れることがあり、処理停止中でも通路を通して若干の水洗処理液が隣接した処理槽へ漏れることがある。特に、上流側の処理槽から下流側の処理槽へ水洗処理液が漏れると、下流側の処理槽の水洗処理液に汚れが広がる虞れがあり、カスケードによる水洗処理液の交換が正常に行われない虞れがある。
【0008】
本発明は、上記問題点を解消するために成されたものであり、水洗処理液の液圧を適性に設定し、カスケードを正常に行うことができる感光材料処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、水洗処理液を貯留した複数の処理槽を有し、隣接する処理槽の間を仕切る仕切壁に設けられた通路及び前記複数の処理槽に貯留された水洗処理液の中を通過させて感光材料を搬送する感光材料処理装置であって、隣接する処理槽に貯留された水洗処理液の液面レベルの差Hが、
【0010】
【数2】
【0011】
D:各処理槽の開口面積
T:一日の処理時間内において水洗処理液が所定レベル以上の品質に保持されるように、一日の処理時間に応じて設定される許容時間
【0012】
を満たすように設定することによって、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧より小さくしたことを特徴とする。
【0013】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、各処理槽に貯留された水洗処理液の液面に、不活性な流動体を配置したことを特徴とする。
【0014】
【作用】
請求項1に記載の発明では、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧より小さくしたので、感光材料の搬送方向下流側の処理槽から搬送方向上流側の処理槽へ水洗処理液が漏れることはあっても、その逆方向に水洗処理液が漏れることを防止することができる。即ち、水洗処理液がカスケードで新しい水洗処理液を供給する方向と逆方向に漏れることを防止でき、カスケードを正常に行うことができる。
【0015】
隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧より小さくするには、隣接する処理槽に貯留された水洗処理液の液面レベルに以下の(1)式で定まる差Hを設ければ良い。この場合、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における液面レベルを、下流側に位置する処理槽における液面レベルよりも低くすれば良い。
【0016】
【数3】
【0017】
D:各処理槽の開口面積
T:一日の処理時間内において水洗処理液が所定レベル以上の品質に保持されるように、一日の処理時間に応じて設定される許容時間
【0018】
ここで、隣接する処理槽間の水洗処理液の液面レベルに差Hを設けた場合に、それらの液面レベルが等しくなるまでに搬送方向下流側の処理槽における液面レベルは(H/2)だけ下がり、搬送方向上流側の処理槽における液面レベルは(H/2)だけ上がる。即ち、液面レベルが等しくなるまでに下流側の処理槽から上流側の処理槽へ漏れる水洗処理液の漏れ量は、(H/2)×Dとなる。
【0019】
一方、隣接する処理槽間の水洗処理液の液面レベルに差Hを設けた場合に、許容時間Tまでに通路を通って搬送方向下流側の処理槽から搬送方向上流側の処理槽へ漏れる水洗処理液の漏れ量は、上記(1)式の右辺となる。
【0020】
従って、(1)式を満たすことは、許容時間内には隣接する処理槽に貯留された水洗処理液の液面レベルが等しくならないことを意味する。
【0021】
よって、許容時間内において、水洗処理液の液面レベルが感光材料の搬送方向上流側に向かって段階的に低くなった状態、即ち、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧より小さくした状態を保持することができる。従って、水洗処理液がカスケードで新しい水洗処理液を供給する方向と逆方向に漏れることを防止でき、カスケードを正常に行うことができる。
【0022】
なお、上記許容時間は、一日の処理時間内において水洗処理液が所定レベル以上の品質に保持されるように、一日の処理時間に応じて設定することができ、例えば、一日の処理時間が8時間である場合、許容時間として約6時間程度を設定すれば良い。但し、この許容時間は、各処理槽に貯留された水洗処理液の量に応じて設定することが望ましい。即ち、貯留された水洗処理液の量が多い場合には、上流側から少量の水洗処理液が漏れても、貯留された水洗処理液全体の品質が急激に劣化する可能性が低いのに対し、貯留された水洗処理液の量が少ない場合には、上流側から少量の水洗処理液が漏れると、貯留された水洗処理液全体の品質が急激に劣化する虞れがあるため、貯留された水洗処理液の量が少ないときほど許容時間を一日の処理時間に近い時間に設定する方が良い。
【0023】
また、各処理槽を密閉された構造とし、各処理槽における空気層に圧力差を設けることによって、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧より小さくしても良い。
【0024】
つまり、各処理槽の水洗処理液の液面レベルを均一にし、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における空気層の圧力を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における空気層の圧力より小さくしても良い。また、水洗処理液の液面レベルに差を設け、各処理槽における空気層に圧力差を設けることにより、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧より小さくしても良い。
【0025】
また、請求項2に記載の発明では、各処理槽に貯留された水洗処理液の液面に、不活性な流動体を配置した。不活性な流動体としては、流動パラフィンや流動オイル等を用いることができる。これにより、各処理槽における水洗処理液の蒸発量を少なくし、各処理槽における感光材料が通過する部分の液圧に与える水洗処理液の蒸発による影響を少なくすることができる。
【0026】
特に、水洗処理液を貯留した処理槽を3槽以上有する感光材料処理装置では、搬送される感光材料は、最上流側、最下流側の処理槽以外の処理槽の水洗処理液の液面に接しないので、最上流側、最下流側の処理槽以外の処理槽の液面に配置する流動体は感光材料に与える影響をあまり考慮しなくて良いという特有の効果を有する。
【0027】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の感光材料処理装置の一実施例を説明する。
【0028】
図1には、感光材料処理装置としてのペーパープロセッサ10における処理部12が示されている。処理部12には、感光材料としてのペーパー14の搬送方向上流側(矢印A方向側)から順に、現像槽16、定着槽18、第1水洗槽20、第2水洗槽22、第3水洗槽24及び第4水洗槽26が水平方向に並んで配置されている。現像槽16には現像液が、定着槽18には定着液が所定量貯留されている。また、第1水洗槽20、第2水洗槽22、第3水洗槽24及び第4水洗槽26には、水洗処理液が貯留されている。
【0029】
現像槽16及び定着槽18の内部には、ペーパー14を槽内で略U字状に搬送する複数のローラからなる搬送装置28が設けられている。現像槽16の上方には、ペーパー14を現像槽16内へ搬送する挟持ローラ30及び現像処理されたペーパー14を定着槽18側へ搬送する挟持ローラ32が設けられている。また、定着槽18の上方には、現像槽16側から搬送されたペーパー14を定着槽18内へ搬送する挟持ローラ34及び定着処理されたペーパー14を第1水洗槽20側へ搬送する挟持ローラ36が設けられている。
【0030】
また、第1水洗槽20の上方には、定着処理されたペーパー14を第1水洗槽20の内部へ搬送する挟持ローラ38が設けられている。第1水洗槽20と第2水洗槽22との間の仕切壁40、第2水洗槽22と第3水洗槽24との間の仕切壁42、第3水洗槽24と第4水洗槽26との間の仕切壁44には、各々ペーパー14の通過を許容するスリット状の通路46が設けられている。
【0031】
各通路46には、ブレード48が取り付けられている。ブレード48は、弾性体(ゴム、合成樹脂等)からなる下ブレード及び弾性体からなる上ブレードから構成されており、下ブレード及び上ブレードはペーパー14の搬送方向へ向けて傾斜し、各々の先端はペーパー14に当接している。
【0032】
また、第1水洗槽20、第2水洗槽22、第3水洗槽24及び第4水洗槽26の内部には、槽内のペーパー14を矢印B方向側へ搬送する挟持ローラ50が設けられている。なお、第4水洗槽26の上方には、水洗されたペーパー14を図示しない乾燥処理部へ搬送する挟持ローラ52が設けられている。
【0033】
第4水洗槽26の上方には、補充タンク92に貯留された新鮮な水洗処理液を第4水洗槽26へ供給する配管94の端部が配置されており、配管94の途中には補充タンク92の水洗処理液を第4水洗槽26へ供給するために駆動するポンプ96が設けられている。ポンプ96にはポンプ駆動装置98が接続されており、所定タイミングでポンプ制御装置98から駆動信号が入力されることにより、ポンプ96が動作し補充タンク92の水洗処理液が配管94を介して第4水洗槽26へ供給される。
【0034】
また、第1水洗槽20には、所定量以上の水洗処理液を排出するためのオーバーフロー管68が設けられており、オーバーフローした水洗処理液はオーバーフロー管68を介して貯留槽69に貯留される。
【0035】
上記のような構成のペーパープロセッサ10において処理開始前に、隣接する水洗槽の水洗処理液の液面レベルの液面差ΔHが感光材料の搬送方向上流側に向かって段階的に低くなるように設定する。以下、この設定すべき液面差ΔHについて説明する。
【0036】
本実施例では、液面差ΔHを設定するにあたり、ペーパー搬送に伴う水洗処理液の流入・流出により生じる液面差ΔIと水洗処理液の蒸発により生じる液面差ΔJとを液面変動要因とみなし、これらの液面変動要因を以下のように考慮する。
【0037】
まず、ペーパー搬送に伴う水洗処理液の流入・流出による液面差ΔIについて、第1水洗槽20と第2水洗槽22間のペーパー搬送による、時間tまでに処理した時の水洗処理液の流入・流出による液面差I12(t)を例として図2を用いて説明する。
【0038】
第1水洗槽20において、所定時間t0 内にペーパー14の搬送に伴い定着槽18(図1参照)から流入する液量C0 と第2水洗槽22へ流出する液量C1 との差V1 だけ液量の変化がある。
【0039】
C0 −C1 =V1 −−−(2)
よって、第1水洗槽20における水洗処理液の移動による液面変化量I1(t0)は差V1 を処理槽の開口面積Dで除算した値となる。
【0040】
I1(t0)=V1 /D=(C0 −C1 )/D −−−(3)
同様に、第2水洗槽22における水洗処理液の移動による液面変化量I2(t0)は、第1水洗槽20から流入する液量C1 と第3水洗槽24へ流出する液量C2 との差V2 を、開口面積Dで除算した値となる。
【0041】
I2(t0)=V2 /D=(C1 −C2 )/D −−−(4)
従って、第1水洗槽20と第2水洗槽22との液面差I12(t0)は以下の(5)式で表される。
【0042】
I12(t0)=I1(t0)−I2(t0)=(C0 −2C1 +C2 )/D −−(5)
なお、第2水洗槽22と第3水洗槽24との液面差I23(t0)、及び第3水洗槽24と第4水洗槽26との液面差I34(t0)も、上記と同様に求めることができる。
【0043】
次に、水洗処理液の蒸発による液面差ΔJについて、第1水洗槽20と第2水洗槽22との蒸発による液面差J12(t)を例として図2を用いて説明する。
【0044】
第1水洗槽20において単位時間内に蒸発する水洗処理液の量を蒸発量E1 とすると、単位時間内での液面変化量j1 は、蒸発量E1 を開口面積Dで除算した値となる。
【0045】
j1 =E1 /D −−−(6)
同様に、第2水洗槽20における単位時間内での液面変化量j2 は、蒸発量E2 を開口面積Dで除算した値となる。
【0046】
j2 =E2 /D −−−(7)
第1水洗槽20と第2水洗槽22との蒸発による液面差J12(t)は、上記液面変化量j1 と液面変化量j2 との差であるので、以下の式が導出される。
【0047】
J12(t)=j1 −j2 =(E1 −E2 )/D −−−(8)
従って、所定時間t0 までの蒸発による液面差は、
【0048】
【数4】
【0049】
となる。
なお、第2水洗槽22と第3水洗槽24との蒸発による液面差J23(t)及び第3水洗槽24と第4水洗槽26との蒸発による液面差J34(t)も、上記と同様に求めることができる。
【0050】
以上の説明により、第1水洗槽20と第2水洗槽22との実際の液面差H12は、上述したペーパー搬送に伴う水洗処理液の流入・流出による液面差ΔI12、水洗処理液の蒸発による液面差J12(t)、及び処理開始前に設定する液面差ΔH12によって、以下(10)式のように表される。
【0051】
【数5】
【0052】
第1水洗槽20と第2水洗槽22との液面差が液面差H12である場合、これらの液面レベルが等しくなるまでに第2水洗槽22における液面レベルは(H12/2)だけ下がり、第1水洗槽20における液面レベルは(H12/2)だけ上がる。即ち、液面レベルが等しくなるまでに第2水洗槽22から第1水洗槽20へ漏れる水洗処理液の漏れ量は((H12/2)×D)となる。
【0053】
また、第2水洗槽22から第1水洗槽20への水洗処理液の漏れ量Q12が、図3に示すように関数Q(t)で表される場合には、所定時間t0 までの漏れ量Q12は、以下の(11)式となる。
【0054】
【数6】
【0055】
本実施例では、隣接する水洗槽の水洗処理液の液面レベルが感光材料の搬送方向上流側に向かって段階的に低くなる状態が、許容時間内において保持されるように、液面差ΔHを処理開始前に設定する。
【0056】
即ち、第1水洗槽20と第2水洗槽22との間での水洗処理液の漏れを例にとると、
許容時間Tでの漏れ量
【0057】
【数7】
【0058】
が、液面レベルが等しくなるまでに第2水洗槽22から第1水洗槽20へ漏れる水洗処理液の漏れ量((H12/2)×D)に、満たなければ良い。従って、(10)式と(11)式とから導出される以下の(12)式を満たすように、第1水洗槽20と第2水洗槽22とで液面差ΔH12を設定する。
【0059】
【数8】
【0060】
なお、この許容時間Tとしては、一日の処理時間(例えば8時間)内は、水洗処理液の品質を一定レベルに保持できる程度の時間、例えば6時間が定められる。
【0061】
同様に、第2水洗槽22と第3水洗槽24とで液面差ΔH23及び第3水洗槽24と第4水洗槽26とで液面差ΔH34を設定する。
【0062】
以上の説明から明らかなように、上記(12)式に基づいて液面差ΔH12、液面差ΔH23及び液面差ΔH34をペーパープロセッサ10の処理開始前に設定することにより、許容時間、例えば6時間以内は隣接する水洗槽の水洗処理液の液面レベルが等しくなることはなく、水洗処理液の液面レベルが感光材料の搬送方向上流側に向かって段階的に低くなった状態が維持される。よって、許容時間以内に水洗処理液がペーパー14の搬送方向上流側から下流側へ漏れること、即ち水洗処理液がカスケードで新しい水洗処理液を供給する方向と逆方向に漏れることを防止でき、一日の処理時間(例えば8時間)内において水洗処理液の品質を一定レベルに保持することができる。従って、カスケードを正常に行うことができると共に、水洗処理液を良好な状態に維持し水洗処理を正常に行うこともできる。
【0063】
なお、上記実施例では、水洗処理液を貯留した4つの処理槽が設けられたペーパープロセッサに本発明が適用された例を示したが、3つ以下の処理槽又は5つ以上の処理槽が設けられたペーパープロセッサにも本発明を適用することができる。また、本発明は水洗処理液を貯留した複数の処理槽を備えたフィルムプロセッサやプリンタプロセッサにも適用することができる。
【0064】
また、上記実施例では、水洗処理液の蒸発による液面差J(t)を考慮した例を示したが、図4に示すように、貯留された水洗処理液の液面に、不活性な、即ちペーパー14に影響を与えない流動体80を浮かせることにより、水洗処理液の蒸発量を少なくして蒸発による液面差を考慮しないようにすることができる。不活性な流動体80としては、流動パラフィンや流動オイル等を用いることができる。なお、このとき図4に示すように第1水洗槽20及び第4水洗槽26において、ペーパー14が水洗処理液の中へ又は水洗処理液から外へ搬送される液面部に案内用管74、76を配置することにより、ペーパー14の表面に流動体80が付着することを防止しペーパーの水洗効果を妨げないようにするのが好ましい。また、上記実施例のような所謂水中クロスオーバー方式の水洗処理では、ペーパーは最上流側の第1水洗槽20の液面と最下流側の第4水洗槽26の液面との2つの液面のみを通過する。従って、これら最上流側、最下流側の処理槽以外の処理槽の液面と搬送されるペーパーとは接しないので、最上流側、最下流側の処理槽以外の処理槽の液面に配置する流動体はペーパーに与える影響をあまり考慮しなくて良い。
【0065】
また、図5に示すように、第1〜第4水洗槽の各々を上蓋82で覆い密閉し、上蓋82においてペーパー14を通過させる部分には、空気もれ防止可能な案内部84を設け、第1〜第4水洗槽における空気圧P1 、P2 、P3 、P4 を、P1 <P2 <P3 <P4 となるように維持することにより、水洗処理液がペーパー14の搬送方向上流側から下流側へ逆流することを回避し、水洗処理液の状態を良好に維持しても良い。この場合には、隣接する水洗槽の液面レベルに前述したような液面差を設定する必要は無い。なお、何れか1つの処理槽の空気圧を大気圧とし、該処理槽の上流側の処理槽の空気圧を負圧、下流側の処理槽の空気圧を正圧とすれば、空気圧を大気圧とした処理槽を密閉しないように構成することができる。
【0066】
また、上記のように各水洗槽の空気圧に差を設けることと前記実施例のように水洗処理液の液面レベルに差を設けることとを併用することにより、各処理槽におけるペーパーが通過する部分の液圧がペーパーの搬送方向上流側に向かって小さくなるようにしても良い。
【0067】
また、ペーパープロセッサ10の稼働中に実施される第4水洗槽26への水洗処理液の補充による処理槽の液面差への影響を以下のように考慮しても良い。即ち、補充される液量をPとすると、補充された水洗処理液によって第4水洗槽26の液面は(P/D)だけ上昇する。
【0068】
従って、第3水洗槽24と第4水洗槽26との液面差ΔH34を設定する際には、補充液量Pを考慮した以下の(13)式を満たすように、ペーパープロセッサ10の稼働開始前に液面差ΔH34を設定しても良い。
【0069】
【数9】
【0070】
また、上記実施例のような所謂水中クロスオーバー方式による水洗処理では、各水洗槽に貯留された水洗処理液の濃度は同じであることが最も望ましく、隣接した水洗槽の水洗処理液における濃度差が、一方の水洗処理液の濃度に対し20%以内の値となるように維持した方が望ましい。ところが、上記濃度差が20%を越える場合には、隣接した水洗槽の水洗処理液の比重差や拡散率が大きくなり、一方の水洗槽から他方の水洗槽への漏れ量が増加するので、液面設定において上記水洗処理液の濃度差に起因する液面差を考慮することが望ましい。
【0071】
また、上記実施例において図6に示すように、隣接した水洗槽間にカスケードパイプを設けても良い。即ち、第4水洗槽26と第3水洗槽24との間に、第4水洗槽26に供給された新鮮な水洗処理液を第3水洗槽24へ流通させるためのカスケードパイプ64を設け、さらに、カスケードパイプ64の中間部には第3水洗槽24から第4水洗槽26へ水洗処理液が逆流することを防止するための逆流防止弁66を設ける。これと同様に、第3水洗槽24と第2水洗槽22との間及び第2水洗槽22と第1水洗槽20との間にも、カスケードパイプ60、56を設け、カスケードパイプ60、56の中間部には逆流防止弁62、58をそれぞれ設ける。処理部12を上記のような構成とすることにより、水洗処理液の逆流を防止しつつカスケードを効率的に行うことができる。
【0072】
さらに図6に示す処理部12において、カスケードパイプを通して水洗処理液をペーパー搬送方向下流側から上流側へポンプによって強制的に流通させて、水洗処理液の迅速な交換を図るようにしても良い。
【0073】
また、上記実施例では、いわゆる水中クロスオーバーの仕切壁40、42、44にはブレードが取付られ、隣接する処理槽間の水洗処理液を遮断しているが、本発明は、以下に述べるような各種の水中クロスオーバー、即ち、ローラ1対とブレード1対によって遮断する水中クロスオーバー、ブレード1枚と固定部材によって遮断する水中クロスオーバー、及びローラ1本とブレード2枚によって遮断する水中クロスオーバーにも適用することができる。
【0074】
ローラ1対とブレード1対によって遮断する水中クロスオーバーの例としては、図7(A)に示すように、ローラ対86と、ローラ対86に対しペーパー搬送方向上流側に配置した1対のブレード87、88と、によって遮断する態様や、図7(B)に示すように、ローラ対89と、ローラ対89に対し処理槽の深さ方向の両側に配置したブレード90、91と、によって遮断する態様がある。
【0075】
また、ブレード1枚と固定部材によって遮断する水中クロスオーバーの例としては、図8(A)に示すように、ローラ対92と、ローラ対92に対しペーパー搬送方向上流側に配置したブレード93及び固定部材94と、によって遮断する態様があり、ローラ1本とブレード2枚によって遮断する水中クロスオーバーの例としては、図8(B)に示すように、ローラ95と、ローラ95に対し処理槽の深さ方向の両側に配置したブレード96、97と、によって遮断する態様がある。
【0076】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、各処理槽における感光材料が通過する部分の液圧が感光材料の搬送方向上流側に向かって小さくなるので、水洗処理液がカスケードで新しい水洗処理液を供給する方向と逆方向に漏れることを防止でき、カスケードを正常に行うことができる、という効果が得られる。
【0077】
また、請求項2に記載の発明によれば、各処理槽の水洗処理液の液面に不活性な流動体を配置したので、各処理槽における水洗処理液の蒸発量を少なくし、各処理槽における感光材料が通過する部分の液圧に与える水洗処理液の蒸発による影響を少なくすることができる、という効果が得られる。特に、水洗処理液を貯留した処理槽を3槽以上有する感光材料処理装置では、搬送される感光材料は、最上流側、最下流側の処理槽以外の処理槽の水洗処理液の液面に接しないので、最上流側、最下流側の処理槽以外の処理槽の液面に配置する流動体は感光材料に与える影響をあまり考慮しなくて良いという特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のペーパープロセッサの処理部の概略構成図である。
【図2】隣接する処理槽間での液面レベルの差の設定方法を説明するための図である。
【図3】時間とともに変化する漏れ量を示す線図である。
【図4】水洗処理液の液面に不活性な流動体を浮かせた例を示す概略構成図である。
【図5】隣接する処理槽間で空気圧に差を設けた場合の概略構成図である。
【図6】隣接する処理槽間にカスケードパイプを設けた場合の概略構成図である。
【図7】(A)及び(B)は、本発明を適用可能な各種の水中クロスオーバーの態様を示す図である。
【図8】(A)及び(B)は、本発明を適用可能な各種の水中クロスオーバーの態様を示す図である。
【符号の説明】
10 ペーパープロセッサ(感光材料処理装置)
14 ペーパー(感光材料)
20 第1水洗槽(処理槽)
22 第2水洗槽(処理槽)
24 第3水洗槽(処理槽)
26 第4水洗槽(処理槽)
40、42、44 仕切壁
46 通路
80 流動体
Claims (2)
- 水洗処理液を貯留した複数の処理槽を有し、隣接する処理槽の間を仕切る仕切壁に設けられた通路及び前記複数の処理槽に貯留された水洗処理液の中を通過させて感光材料を搬送する感光材料処理装置であって、
隣接する処理槽に貯留された水洗処理液の液面レベルの差Hが、
T:一日の処理時間内において水洗処理液が所定レベル以上の品質に保持されるように、一日の処理時間に応じて設定される許容時間
を満たすように設定することによって、隣接する処理槽間において感光材料の搬送方向上流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧を、感光材料の搬送方向下流側に位置する処理槽における感光材料が通過する部分の液圧より小さくしたことを特徴とする感光材料処理装置。 - 各処理槽に貯留された水洗処理液の液面に、不活性な流動体を配置したことを特徴とする請求項1に記載の感光材料処理装置。
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Family Applications (1)
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JP16079995A Expired - Fee Related JP3768562B2 (ja) | 1995-06-27 | 1995-06-27 | 感光材料処理装置 |
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-
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- 1995-06-27 JP JP16079995A patent/JP3768562B2/ja not_active Expired - Fee Related
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