JP3657716B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理槽に貯留した処理液に感光材料を浸漬して感光材料の処理を行う感光材料処理装置に係り、処理槽に補充する補充液を貯留する補充槽を備えた感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
写真フィルム等の感光材料を現像処理する感光材料処理装置では、処理槽に貯留した処理液に感光材料を浸漬して処理を行っており、処理槽の処理液の劣化や処理液のレベル低下に応じて補充槽から補充液(処理液)の補充が行われるようになっている。
【0003】
処理液によっては、空気に触れることにより劣化(酸化)するものがあるため、近年では、処理液の劣化防止のために処理液に浮遊体を浮かべるシステム、例えば、特公昭53−34734、特開昭61−258245、特開平1−310351、特開平6−347961、特開平7−120900等が提案されている。
【0004】
特公昭53−34734は、球状物を処理液の液面に浮かせて処理液の酸化を防止する方法に関するものである。
【0005】
特開昭61−258245は、貯蔵槽中の処理液表面に一定の姿勢を保って浮遊体を浮遊させる方法に関するものである。
【0006】
特開平1−310351は、処理槽内の処理液面を処理液上に浮遊する流体による流体層で被覆すると共に、感光材料の処理液への搬入及び搬出口を形成するために流体層に開口を形成する手段を設けたものである。
【0007】
特開平6−347961は、現像補充液の液面を浮遊する流体による流体層で被覆する方法に関するものである。
【0008】
特開平7−120900は、漂白定着補充液の液面を浮遊する流体による流体層で被覆する方法に関するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
感光材料処理装置において、補充液の劣化を防止する方法として、補充液の空気界面を遮断することが効果的であることは明らかである。この点で特開平6−347961及び特開平7−120900の方法は、それ以前の固体を数多く浮遊させて気液界面の接触面積を減らす方法に対し、ほぼ接触面積を零にできるため、補充液の保存という観点では理想的なものであった。しかしながら、単に、浮遊する流体により流体層で被覆するだけでは、補充液が減ってきた場合に補充液とともにこの浮遊流体も補充ポンプに吸い込まれてしまい、その結果、この浮遊流体が処理槽に流入し、処理槽、ラック、感光材料等に付着してしまうという問題がある。処理槽、ラックに付着したの浮遊流体を取り除くのは多大な労力を要するため、上記のものは実用化できなかった。
【0010】
また、この浮遊流体が付着した感光材料も、現像、漂白定着、洗い出し等の処理が均一に行われなかったり、また、浮遊流体そのものによる汚れが発生する等の問題があった。
【0011】
これに対し、補充槽に液面センサを取り付け、液面がある一定レベルまで低下した場合には、補充動作を禁止して前記浮遊流体が補充ポンプに吸い込まれるのを防止すると共に、補充液の補給を促す信号を発するという方法が考えられる。しかしながらこのような方法でも、万一、液面センサが故障した場合には前記浮遊流体が処理槽へ流入してしまう問題があり、実用化できなかった。
【0012】
本発明は上記事実を考慮し、補充液に浮く空気遮断材によって補充液の空気との界面を被覆して補充槽に貯留した補充液の劣化を防止すると共に、空気遮断材が処理槽に流入することを防止できる感光材料処理装置を提供することが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の感光材料処理装置は、貯留した処理液に感光材料を浸漬して前記感光材料の処理を行う処理槽と、前記処理槽に補充する補充液及び前記補充液に浮遊して前記補充液と外気とを遮断する前記処理液よりも比重の軽い液体または微小な浮力体からなる空気遮断材を貯留する補充槽と、前記補充槽に貯留された前記補充液を前記処理槽へ輸送する輸送手段と、前記処理槽の前記補充槽側に設けられ前記処理槽への前記空気遮断材の流入を阻止する阻止手段と、を備え、前記阻止手段は、前記補充槽と前記輸送手段との間に設けられる貯留部と、前記補充槽と前記貯留部とを連結する第1の液流通路と、一端が前記貯留部に連結され他端が前記輸送手段に連結される第2の液流通路と、を有し、前記貯留部の液面が低下して前記第2の液流通路の前記一端側の開口下端に至ったときに、前記補充槽の前記空気遮断材が前記第1の液流通路を介して前記貯留部に流入しない、ことを特徴としている。
【0014】
次に、請求項1に記載の感光材料処理装置の作用を説明する。
【0015】
請求項1に記載の感光材料処理装置では、補充液に浮く空気遮断材によって補充液の空気との界面を被覆するので補充槽に貯留した補充液の劣化が防止される。また、補充槽に貯留された高品質の補充液を輸送手段によって処理槽へ補充することができる。
【0016】
阻止手段は、補充槽と前記輸送手段との間に設けられる貯留部と、補充槽と貯留部とを連結する第1の液流通路と、一端が貯留部に連結され他端が輸送手段に連結される第2の液流通路と、を有し、貯留部の液面が低下して第2の液流通路の一端側の開口下端に至ったときに、補充槽の空気遮断材が第1の液流通路を介して貯留部に流入しないように構成されているので、輸送手段が作動し続けたとしても貯留部の液面が第2の液流通路の一端側の開口下端に至れば貯留部の補充液は吸引されなくなり、補充槽の空気遮断材が輸送手段側へ流出することもない。
【0017】
請求項2に記載の感光材料処理装置は、貯留した処理液に感光材料を浸漬して前記感光材料の処理を行う処理槽と、前記処理槽に補充する補充液及び前記補充液に浮遊して前記補充液と外気とを遮断する空気遮断材を貯留する補充槽と、前記補充槽に貯留された前記補充液を前記処理槽へ輸送する輸送手段と、を有し、前記空気遮断部材は流動パラフィンであり、前記補充槽と前記処理槽との間に前記補充液を通過させ前記流動パラフィンを通過させないフィルターを設けた、ことを特徴としている。
【0018】
次に、請求項2に記載の感光材料処理装置の作用を説明する。
【0019】
請求項2に記載の感光材料処理装置では、補充液を通過させ流動パラフィンを通過させないフィルターが流動パラフィンの通過を阻止するため、流動パラフィンが処理槽へ流れ込むことはない。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の感光材料処理装置において、補充液を補充槽内に投入する補充液投入部を設け、前記補充液投入部の補充液流出部分を前記補充槽の補充液に浮遊させる空気遮断材の最低位置よりも低い位置に設けたことを特徴としている。
【0021】
次に、請求項3に記載の感光材料処理装置の作用を説明する。
【0022】
請求項3に記載の感光材料処理装置では、補充液流出部を補充槽の補充液に浮遊させる空気遮断材の最低位置よりも低い位置に配置したので、空気遮断材の上から補充液がかからず、補充液の補給時に補充液の液面よりも下に空気遮断材が沈むことを防止できる。
【0023】
したがって、阻止手段がフィルターである場合には、通常時、フィルターに流動パラフィンを付着させることはない。また、阻止手段が、補充槽と輸送手段との間に設けられる第1の貯留部と、補充槽と第1の貯留部とを連結する第1の液流通路と、第1の貯留部と輸送手段との間に設けられる第2の貯留部と、第1の流通路よりも高い位置に設けられ第1の貯留部と第2の貯留部とを連結する第2の液流通路と、を有し、第2の貯留部の液面を低下させて行き、第2の液流通路において第1の貯留部の補充液と第2の貯留部の補充液とが分離されるときに、補充槽の空気遮断材が第1の液流通路を介して第1の貯留部に流入しないように構成されている場合には、補給時に空気遮断材が第1の液流通路を介して補充槽の外へ流出することはない。
【0024】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
【0025】
図1には、本発明が適用された自動現像装置10が示されている。この自動現像装置10は、機枠12によって囲われて内部が遮光された複数の処理槽20が設けられている。それぞれの処理槽20は、図1の紙面左側から順に、現像液を貯留する現像槽22、漂白液を貯留する漂白槽24、定着液を貯留する定着槽26、それぞれに水洗水を貯留する水洗槽28、30及び安定浴液を貯留する安定浴槽32として、処理部34を構成している。
【0026】
また、自動現像装置10には、機枠12に処理部34の図1紙面左側に突出し蓋部36によって内部が遮光されたフィルム装填部38を備えている。このフィルム装填部38には、蓋部36を開いて露光済の写真フィルム(以下「ネガフィルム40」と言う)をロール状に巻き取って収容しているパトローネ42が装填されるようになっている。
【0027】
このフィルム装填部38には、上下に配置されたガイド板44、複数の搬送ローラ対46及びカッタ48が設けられており、搬送ローラ対46によってネガフィルム40を挟持してパトローネ42から引出し、処理部34へ送り込むようになっている。また、カッタ48は、ネガフィルム40の後端を所定の位置で切断してパトローネ42から切り離すようになっている。
【0028】
処理部34のそれぞれの処理槽20内には、搬送ラック50が配設されている。
【0029】
搬送ラック50には略U字状のフィルム搬送路51及びこのフィルム搬送路51に沿ってネガフィルム40を挟持搬送する複数のローラ52が設けられており、処理槽20内に送り込まれたネガフィルム40は搬送ラック50によって略U字状に案内搬送されて処理液57(図2参照。なお、図2では搬送ラック50は省略されている。)に浸漬されることになる。また、搬送ラック50には、上流側の処理槽20又はフィルム装填部38から送り込まれたネガフィルム40を引き入れるガイドローラ58、下流側の処理槽20へネガフィルム40を送り出すガイドローラ60が設けられている。
【0030】
処理部34の紙面右側には、ガイド64とターンローラ部66等が設けられた乾燥ラック67を備えた乾燥部62が設けられている。この乾燥部62には、乾燥風を発生させる乾燥ファン68と図示しないヒータを備えており、乾燥部62内の空気を乾燥ファン68によって乾燥ダクト70を介して乾燥風としてチャンバー72へ送り込むようになっている。
【0031】
このため、乾燥部62へ送り込まれたネガフィルム40は、乾燥ラック67によって案内搬送されながら、チャンバー72にから噴出される乾燥風によって乾燥処理されて、機外へ排出される。
【0032】
この自動現像装置10には、図2に示すように処理槽20に対応して補充槽74が設けられている。
【0033】
補充槽74には、補充液75と、この補充液75よりも比重が小さい空気遮断材76が貯留されている。本実施形態では、空気遮断材76として流動パラフィンが用いられている。空気遮断材76としては、室温で蒸発したり、補充液75と反応せず、相互に溶解しないものが用いられ、流動パラフィン以外の液体(例えば、液状飽和炭化水素等)を用いても良く、また、微小な浮力体(例えば、マイクロバルーン(日本フィライト(株)製のフィライト)を用いても良い。
【0034】
なお、空気遮断材76は、補充槽74の補充液75の液面全体を覆い、補充液75と外気との接触を阻止できる量貯留されている。
【0035】
補充槽74にはフロート式のレベルセンサ80が設けられており、レベルセンサ80は制御装置82に接続されている。制御装置82は、このレベルセンサ80によって補充槽74に貯留されている補充液75の貯留量を監視しており、補充液75の液面が予め定められた最低レベルになると表示装置84に補充槽74へ補充液75を補給する旨のメッセージを表示させる。
【0036】
補充槽74には、補充液75を補給するための補充液投入部としての補充液補給部86が一体的に設けられている。補充液補給部86は略漏斗状とされ、補充液流出部分としての流出口88は補充槽74の側壁74Aの下端に接続されている。
【0037】
表示装置84に補充液75を補給する旨のメッセージを表示された場合には、この補充液補給部86の上部より補充液75を投入する。投入された補充液75は、流出口88より補充槽74内に流出する。
【0038】
補充槽74の側壁74Bの下端には第1の液流通路としての開口90が形成されており、側壁74Bの外側には、空気通路91を介して上部が外気に開放された貯留部92が設けられている。
【0039】
貯留部92には、底面74Cから立ち上がる壁94が設けられており、この壁94には、下端が前記開口90の上端よりも上に位置する第2の液流通路の一端としての開口96が形成されている。
【0040】
なお、開口90、貯留部92、壁94及び開口96によって本発明の阻止手段が構成されている。
【0041】
貯留部92の図2の右側の底面には、壁94を境にして開口90とは反対側に第2の液流通路の一部を構成する配管98の一端が開口している。この配管98の他端は処理槽20に開口しており、中間部には輸送手段の他の一部を構成するポンプ100が設けられている。なお、このポンプ100は前述した制御装置82によって作動が制御され、補充槽74の補充液75の液面が予め定められた最低レベルになった場合には作動が停止するようになっている。
【0042】
なお、空気通路91及び補充液補給部86の中間部分は、補充液75の液面の面積が小となるようにできる限り内径を小さくする事が好ましい。
【0043】
次に本実施形態の作用を説明する。
【0044】
自動現像装置10では、フィルム装填部38に装填されたパトローネ42からネガフィルム40を引出して、処理部34へ送り込む。処理部34へ送り込まれたネガフィルム40は、それぞれの処理槽20内に設けられた搬送ラック50に案内搬送され、現像液、漂白液、定着液、水洗水及び安定浴液に浸漬されて、現像、漂白、定着、水洗及び安定浴処理が施される。
【0045】
処理部34で処理されたネガフィルム40は、次に乾燥部62へ送り込まれ、乾燥ラック67によって案内搬送されながら、乾燥ファン68と図示しないヒータによって発生された乾燥風がチャンバー72から吹き付けられて乾燥処理されて、自動現像装置10の機外へ排出される。
【0046】
ところで、ポンプ100が作動して補充槽74の補充液75が処理槽20へ補充され、図3に示すように補充槽74の補充液75の液面が予め定められた最低レベルになると、表示装置84には補充槽74へ補充液75を補給する旨のメッセージが表示される。補充液補給部86の上部より補充液75を投入すると、投入された補充液75は流出口88より補充槽74内に流出する。
【0047】
ところで、レベルセンサ80、制御装置82等の故障により、ポンプ100が作動し続けると、図4に示すように補充槽74の補充液75の液面が予め定められた最低レベル以下になることが考えられる。しかし、補充液75の液面は開口96の下端までしか低下しないため、補充液75に浮く空気遮断材76が開口96よりも下に位置する開口90から補充槽74の外へ流出することはない。
【0048】
なお、補充液補給部86の流出口88は、予め空気遮断材76の下面の最低位置よりも下に位置させておく。これにより、補充液75を補給したときに補充液75の液面より下へ空気遮断材76が沈むことを防止でき、空気遮断材76が開口90から貯留部92へ漏れ出ることはない。
【0049】
したがって、本実施形態の自動現像装置10では、空気遮断材76によって補充槽74の補充液75の劣化を防止できると共に、空気遮断材76が処理槽20へ流出することを確実に防止できる。
【0050】
[第2の実施形態]
【0051】
本発明の第2の実施形態を図5にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0052】
図5に示すように、本実施形態では、補充槽74の側壁74Bの下端に配管98の一端が接続されている。配管98の一端には、処理液57は通過させ、空気遮断材76の通過は阻止するフィルター80が取り付けられている。
【0053】
流動パラフィンの通過を阻止し、処理液57を通過させるフィルター80としては、例えば、三井石油化学工業株式会社製のタフネルオイルブロッター等を用いることができる。なお、空気遮断材76が微小な浮力体(固体)の場合には、メッシュ、織物、不織布等を用いれば良い。
【0054】
本実施形態では、配管98の一端に空気遮断材76の通過を阻止するフィルター80が取り付けられているので、レベルセンサ80、制御装置82等の故障により、ポンプ100が作動し続け、補充槽74の補充液75の液面が予め定められた最低レベル以下になっても空気遮断材76の通過はフィルター80で阻止され、空気遮断材76が処理槽20へ流出することを確実に防止できる。
【0055】
なお、フィルター80は、ポンプ100よりも補充槽74側に設けることが好ましい。また、処理槽74側に設けたときには、さらにドレインを取り付け、空気遮断材76を取り除けるように構成することが好ましい。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の感光材料処理装置では、補充液に浮く空気遮断材によって補充液の空気との界面を被覆するので補充槽に貯留した補充液の劣化を防止でき、感光材料の処理を最適に行える。また、装置の故障等により輸送手段が作動し続けた場合であっても、阻止手段が処理槽への空気遮断材の流入を阻止し、処理槽や感光材料に空気遮断材を付着させることがない、という優れた効果を有する。
【0057】
阻止手段は、補充槽と輸送手段との間に設けられる貯留部と、補充槽と貯留部とを連結する第1の液流通路と、一端が貯留部に連結され他端が輸送手段に連結される第2の液流通路と、を有し、貯留部の液面が低下して第2の液流通路の一端側の開口下端に至ったときに、補充槽の空気遮断材が第1の液流通路を介して貯留部に流入しないように構成されているので、空気遮断材の流出を簡単な構成で確実に阻止することができる、という優れた効果を有する。
【0058】
請求項2に記載の感光材料処理装置では、補充液よりも比重の軽い流動パラフィンで補充液全体を覆うことにより、補充液と外気との接触は完全に遮断できる。
【0059】
また、処理液は通過させ流動パラフィンは通過させないフィルターにより、流動パラフィンの流出を確実に阻止することができる、という優れた効果を有する。
【0060】
請求項3に記載の感光材料処理装置では、補充液の補給時に空気遮断材が沈むことを防止できる、という優れた効果を有する。このため、空気遮断部材に流動パラフィンを用い、阻止手段がフィルターである場合には、通常時、フィルターに流動パラフィンを付着させることはない。
【0061】
また、阻止手段が請求項1に記載の構成である場合には、補給時に空気遮断材が第1の液流通路を介して補充槽の外へ流出することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る感光材料処理装置の概略構成図である。
【図2】 補充槽系統の構成図である。
【図3】 補充液の液面が最低レベルに到達した時の補充槽の断面図である。
【図4】 補充液の液面が最低レベルよりも更に下がった時の補充槽の断面図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係る感光材料処理装置の補充槽の断面図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置(感光材料処理装置)
20 処理槽
40 ネガフィルム(感光材料)
57 処理液
74 補充槽
75 補充液
76 空気遮断材(流動パラフィン)
80 フィルター
86 補充液補給部(補充液投入部)
88 流出口(補充液流出部分)
90 開口(第1の液流通路、阻止手段)
92 貯留部(阻止手段)
96 開口(第2の液流通路、阻止手段)
98 配管(輸送手段)
100 ポンプ(輸送手段)

Claims (3)

  1. 貯留した処理液に感光材料を浸漬して前記感光材料の処理を行う処理槽と、
    前記処理槽に補充する補充液及び前記補充液に浮遊して前記補充液と外気とを遮断する前記処理液よりも比重の軽い液体または微小な浮力体からなる空気遮断材を貯留する補充槽と、
    前記補充槽に貯留された前記補充液を前記処理槽へ輸送する輸送手段と、
    前記処理槽の前記補充槽側に設けられ前記処理槽への前記空気遮断材の流入を阻止する阻止手段と、
    を備え、
    前記阻止手段は、前記補充槽と前記輸送手段との間に設けられる貯留部と、前記補充槽と前記貯留部とを連結する第1の液流通路と、一端が前記貯留部に連結され他端が前記輸送手段に連結される第2の液流通路と、を有し、
    前記貯留部の液面が低下して前記第2の液流通路の前記一端側の開口下端に至ったときに、前記補充槽の前記空気遮断材が前記第1の液流通路を介して前記貯留部に流入しない、ことを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 貯留した処理液に感光材料を浸漬して前記感光材料の処理を行う処理槽と、
    前記処理槽に補充する補充液及び前記補充液に浮遊して前記補充液と外気とを遮断する空気遮断材を貯留する補充槽と、
    前記補充槽に貯留された前記補充液を前記処理槽へ輸送する輸送手段と、を有し、
    前記空気遮断部材は流動パラフィンであり、
    前記補充槽と前記処理槽との間に前記補充液を通過させ前記流動パラフィンを通過させないフィルターを設けた、ことを特徴とする感光材料処理装置。
  3. 補充液を前記補充槽内に投入する補充液投入部を設け、前記補充液投入部の補充液流出部分を前記補充槽の補充液に浮遊させる空気遮断材の下面の最低位置よりも低い位置に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の感光材料処理装置。
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