JP3614999B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は処理槽に貯留した処理液に感光材料を浸漬して感光材料の処理を行う感光材料処理装置に係り、特に、液面の面積が小さく、かつ少量の処理液で感光材料の処理を行う感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
写真フィルム等の感光材料を現像処理する感光材料処理装置では、処理槽に貯留した処理剤に感光材料を浸漬して処理を行っている。
【0003】
処理液によっては、空気に触れることにより劣化(酸化)するものがあるため、近年では、処理液の劣化を少なくする目的で、処理液面の面積を小さく、かつ少量の処理液で感光材料の処理を行うタイプの感光材料処理装置、例えば、特開昭63−216050、特開平1−114847、特開平1−310351、特開平6−83014、特開平6−347961、特開平7−120900等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの感光材料処理装置では以下のような問題がある。
【0005】
特開昭63−216050では、処理路の断面積を小さくして少量の水洗水で効率的に感光材料の洗い出しが可能であるが、液面の面積が小さくなるため、液量の変化に対して液面高さの変動が大きくなる。液面高さが変動すると、感光材料を浸漬する処理時間が変動し、感光材料を適正に処理できなくなる問題がある。
【0006】
特開平1−114847においても処理槽の断面積を小さくしているため、同様に液量の変化に対して液面高さの変動が大きくなる。
【0007】
特開平1−310351では、処理槽内の処理液面に浮遊する流体による流体層で処理液を被覆すると共に、感光材料の処理液への搬入口及び搬出口を形成するために流体層に開口を形成しているが、液面高さの変動を抑える対策が成されていない。また、この方式では、保守等のために処理槽内のラックを処理槽から取り出す時に、前記流体がラックに付着し、次に感光材料を処理するときにラックに付着した流体が感光材料に付着してしまうという問題があり、これに対する対策がなされていない。
【0008】
特開平6−83014では、タンクとラックとの間の小さなスペースに液を循環させながら感光材料を通過させるため、小量の液で感光材料の処理を行える。外気と液面との接触面近傍の貯液面積を大きくする事が記載されているが、液と外気との遮断については対策が成されていない。
【0009】
特開平6−347961では、現像補充液の液面を浮遊する流体による流体層で被覆する方法に関するものであるが、処理槽内の液と外気との遮断対策は成されておらず、また、液面変動についての対策も成されていない。
【0010】
特開平7−120900では、漂白定着補充液の液面を浮遊する流体による流体層で被覆する方法に関するもので、処理層内の液と外気との遮断対策は成されておらず、また、液面変動についての対策も成されていない。
【0011】
本発明は上記事実を考慮し、処理液の劣化及び液面変動を防止することのできる感光材料処理装置を提供することが目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の感光材料処理装置は、貯留した処理液に感光材料を浸漬して前記感光材料の処理を行う処理槽と、前記処理槽とは互いに液面が分離する液面調整槽と、前記処理槽と前記液面調整槽との間で前記処理液が流通する連通部と、前記液面調整槽に貯留された処理液に浮かされ、前記処理液と外気とを遮断する前記処理液よりも比重の軽い液体または微小な浮力体からなる空気遮断材と、を備え、前記連通部は、前記液面調整槽と前記処理槽との間に配置される貯留部と、前記液面調整槽と前記貯留部とを連結する第1の液流通路と、前記第1の流通路よりも高い位置に設けられ前記貯留部と前記処理槽とを連結する第2の液流通路と、を有し、前記処理槽の液面を低下させて行き、前記第2の液流通路において前記貯留部の処理液と前記処理槽の処理液とが分離されるときに、前記液面調整槽の前記空気遮断材が前記第1の液流通路を介して前記貯留部に流入しない、ことを特徴としている。
【0013】
次に、請求項1に記載の感光材料処理装置の作用を説明する。
【0014】
請求項1に記載の感光材料処理装置では、感光材料の処理を行う処理槽に液面が分割するように連通部を介して液面調整槽が結されているため、処理槽に貯留された処理液の液量変化に対する液面変動を小さくすることができる。また、液面調整槽に貯留された処理液には、空気遮断材が浮かべられているので、空気との接触に起因する処理液の劣化を防止できる。
【0015】
ここで、請求項1に記載の感光材料処理装置では、液面が第2の連通部の下端よりも所定寸法上となるように処理液を貯留する。これにより、処理液は第1の連通部及び第2の連通部を介して処理槽と液面調整槽とを相互に行き来できるようになる。
【0016】
また、液面調整槽には空気遮断材が浮かべられているが、液面調整槽と貯留部とを連結する第1の液流通路よりも貯留部と前記処理槽とを連結する第2の液流通路の方が高い位 置に設けられ、しかも処理槽の液面を低下させて行き、第2の液流通路において貯留部の処理液と処理槽の処理液とが分離されるときに、液面調整槽の空気遮断材が第1の液流通路を介して貯留部に流入しないように構成されているため、処理槽の処理液の液面が低下したときに空気遮断材が処理槽へ流れ込むことを防止できる。
【0017】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の感光材料処理装置において、前記液面調整槽の貯液面積が前記処理槽の貯液面積よりも大きい、ことを特徴としている。
【0018】
次に、請求項2に記載の感光材料処理装置の作用を説明する。
【0019】
請求項2に記載の感光材料処理装置では、液面調整槽の貯液面積を処理槽の貯液面積よりも大としたので、処理液量の変化に対する液面の上下変化をより小さくすることができる。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の感光材料処理装置において、前記連通部に、油分を吸着し、水分は吸着しない性質を有するフィルターを設け、前記空気遮断材を通過させない、ことを特徴としている。
【0021】
次に、請求項3に記載の感光材料処理装置の作用を説明する。
【0022】
請求項3に記載の感光材料処理装置では、処理液に浮くことのできる比重の軽い液体または微小な浮力体によって処理液を覆うことができ、これによって処理液と外気との接触を阻止できる。
【0023】
また、連通部に設けたフィルターが処理液よりも比重の軽い液体または微小な浮力体からなる空気遮断材の通過を阻止するため、処理液の液面が低下しても空気遮断材が処理槽へ流れ込むことはない。
【0024】
フィルター油分を吸着し、水分は吸着しない性質を有するので、処理液に浮くことのできる比重の軽い液体として流動パラフィンを用いた場合、流動パラフィンの通過を阻止することができる。
【0025】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の感光材料処理装置において、前記連通部は外気との通気部を有することを特徴としている。
【0026】
次に、請求項4に記載の感光材料処理装置の作用を説明する。
【0027】
請求項4に記載の感光材料処理装置では、連通部において処理液が通気部を介して外気を接触するため、確実に液面を分離できる。なお、通気部の開口面積はできる限り小さいことが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]
【0029】
図1には、本発明が適用された感光材料処理装置としての自動現像装置10が示されている。この自動現像装置10は、機枠12によって囲われて内部が遮光された複数の処理槽20が設けられている。それぞれの処理槽20は、図1の紙面左側から順に、現像液を貯留する現像槽22、漂白液を貯留する漂白槽24、定着液を貯留する定着槽26、それぞれに水洗水を貯留する水洗槽28、30及び安定浴液を貯留する安定浴槽32として、処理部34を構成している。
【0030】
また、自動現像装置10には、機枠12に処理部34の図1紙面左側に突出し蓋部36によって内部が遮光されたフィルム装填部38を備えている。このフィルム装填部38には、蓋部36を開いて露光済の写真フィルム(以下「ネガフィルム40」と言う)をロール状に巻き取って収容しているパトローネ42が装填されるようになっている。
【0031】
このフィルム装填部38には、上下に配置されたガイド板44、複数の搬送ローラ対46及びカッタ48が設けられており、搬送ローラ対46によってネガフィルム40を挟持してパトローネ42から引出し、処理部34へ送り込むようになっている。また、カッタ48は、ネガフィルム40の後端を所定の位置で切断してパトローネ42から切り離すようになっている。
【0032】
処理部34のそれぞれの処理槽20内には、搬送ラック50が配設されている。
【0033】
図2及び図3に示すように、搬送ラック50は、平行に向き合った一対の側板50Aを備え、側板50A間には略U字状のフィルム搬送路51が形成されたブロック50Bが配置されている。
【0034】
ブロック50Bの中央には、ローラ52が上下方向に沿って複数配置されており、各ローラ52の両側及び下端のローラ52の下側にはそれぞれのローラ52との間でネガフィルム40を挟持して搬送するローラ54が設けられている。なお、ブロック50Bには、ローラ52及びローラ54を設けるための逃げ55が形成されていると共に、上下に逃げ55を連結する空気抜き孔56が形成されている。
【0035】
なお、処理槽20で規定されている標準の液面レベルはブロック50Bの上面よりも所定寸法下方に位置しており、このため、処理槽20での液面は、フィルム搬送路51及び搬送ラック50と処理槽20の内壁面との間の隙間部分のみとなり、処理液57と外気との接触面積が小さくされている。
【0036】
処理槽20内に送り込まれたネガフィルム40は搬送ラック50によって略U字状に案内搬送されて処理液57に浸漬されることになる。また、ブロック50Bの上側には、上流側の処理槽20又はフィルム装填部38から送り込まれたネガフィルム40を引き入れるガイドローラ58、下流側の処理槽20へネガフィルム40を送り出すガイドローラ60が設けられている。
【0037】
図1に示すように、処理部34の紙面右側には、ガイド64とターンローラ部66等が設けられた乾燥ラック67を備えた乾燥部62が設けられている。この乾燥部62には、乾燥風を発生させる乾燥ファン68と図示しないヒータを備えており、乾燥部62内の空気を乾燥ファン68によって乾燥ダクト70を介して乾燥風としてチャンバー72へ送り込むようになっている。
【0038】
このため、乾燥部62へ送り込まれたネガフィルム40は、乾燥ラック67によって案内搬送されながら、チャンバー72にから噴出される乾燥風によって乾燥処理されて、機外へ排出される。
【0039】
図3に示すように、処理槽20の一方の側面には、水平断面積が一定とされた液面調整槽74が設けられている。液面調整槽74には、処理液57と、この処理液57よりも比重が小さい空気遮断材76が貯留されている。また、液面調整槽74の水平断面積、即ち、液面の面積は、処理槽20の液面の面積よりも大きくなるように設定されている。
【0040】
本実施形態では、空気遮断材76として流動パラフィンが用いられている。空気遮断材76としては、室温で蒸発したり、処理液57と反応せず、相互に溶解しないものが用いられ、流動パラフィン以外の液体(例えば、液状飽和炭化水素等)を用いても良く、また、微小な浮力体(例えば、マイクロバルーン(日本フィライト(株)製のフィライト)を用いても良い。
【0041】
なお、空気遮断材76は、液面調整槽74の処理液57の液面全体を覆い、処理液57と外気との接触を阻止できる量貯留されている。
【0042】
処理槽20と液面調整槽74とは、連通部としての流通路78を介して連結されている。この流通路78は、処理槽20で規定されている処理液57の標準の液面レベルよりも所定寸法下方に設けられており、処理槽20の処理液57と液面調整槽74の処理液57とが相互に流通できるようになっている。
【0043】
なお、この流通路78には処理液57は通過させ、空気遮断材76の通過は阻止するフィルター80が取り付けられており、図4に示すように搬送ラック50を取り出して液面が大幅に下がったときであっても空気遮断材76が処理槽20へ流れ込まないようになっている。
【0044】
流動パラフィンの通過を阻止し、処理液57を通過させるフィルター80としては、例えば、三井石油化学工業株式会社製のタフネルオイルブロッター等を用いることができる。これは、油分を吸着し、水分は吸着しない性質を有しているものである。なお、空気遮断材76が微小な浮力体(固体)の場合には、メッシュ、織物、不織布等の浮力体よりも小さな孔を多数有するものを用いれば良い。
【0045】
次に本実施形態の作用を説明する。
【0046】
自動現像装置10では、フィルム装填部38に装填されたパトローネ42からネガフィルム40を引出して、処理部34へ送り込む。処理部34へ送り込まれたネガフィルム40は、それぞれの処理槽20内に設けられた搬送ラック50に案内搬送され、現像液、漂白液、定着液、水洗水及び安定浴液に浸漬されて、現像、漂白、定着、水洗及び安定浴処理が施される。
【0047】
処理部34で処理されたネガフィルム40は、次に乾燥部62へ送り込まれ、乾燥ラック67によって案内搬送されながら、乾燥ファン68と図示しないヒータによって発生された乾燥風がチャンバー72から吹き付けられて乾燥処理されて、自動現像装置10の機外へ排出される。
【0048】
ところで、各処理槽20ではネガフィルム40による処理液57の持ち出し、蒸発、補充のバラツキ等によって液量が変化するが、本実施形態では、液面の面積が大とされた液面調整槽74が処理槽20に連結されているため、液面調整槽74の設けられていないものに比較して処理液57量の変化に対する液面の上下変化が小さくなる。なお、液面調整槽74の液面の面積を大きくするほど、処理液量の変化に対する液面の上下変化を小さくできる。
【0049】
即ち、ネガフィルム40の通過パス長の変化が少なくなる、即ちネガフィルム40の処理時間(浸漬時間)の変化が小さくなるため、常に一定した現像処理を行える。
【0050】
また、本実施形態では、処理液57量の減少に対する液面の変化を小さくするために液面の面積を大としているが、液面の面積が大とされている液面調整槽74の処理液57は、空気遮断材76によって外気との接触が阻止されているため、空気との接触に起因する処理液57の劣化は抑えられる。
【0051】
また、図4に示すように、保守等のために搬送ラック50を処理槽20から取り出すと、処理槽20の処理液57の液面が低下するために液面調整槽74の処理液57が流通路78を介して処理槽20へ流出するが、空気遮断材76はフィルター80によって通過が阻止されるため、空気遮断材76が搬送ラック50や処理槽20に付着することはない。
【0052】
[第2の実施形態]
【0053】
本発明の第2の実施形態を図5乃至図6にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0054】
図5に示すように、処理槽20と液面調整槽74との間には、上部が開放された貯留部81が設けられている。貯留部81と液面調整槽74とを仕切る隔壁82には液面調整槽74の底部近傍に、第1の液流通路としての開口84が形成されており、貯留部81と処理槽20とを仕切る隔壁86には、前記開口84と同じ高さの位置に開口88が形成されている。
【0055】
貯留部81には、隔壁82と隔壁86との間に、第2の液流通路としての堰90が設けられている。堰90の上端は、開口84の上端及び開口88の上端よりも所定寸法上方で、かつ、処理槽20で規定されている処理液57の標準の液面レベルよりも所定寸法下方に位置しているため、処理液57は堰90の上を越えて処理槽20と液面調整槽74との間を相互に流通することができる。このため、本実施形態においても、処理槽20の処理液57量の変化に対する液面の上下変化を小さくできる。
【0056】
また、図6に示すように処理槽20の処理液57の液面が低下するが、堰90の上端よりも液面調整槽74及び貯留部81の液面が下がることはないので、液面調整槽74の空気遮断材76が処理槽20へ流れ込むことはない。
【0057】
なお、空気遮断材76の下面が開口84の上端よりも低くならないように、予め開口84の上端と堰90の上端との高さの差や空気遮断材76の厚みを決めておく。
【0058】
また、貯留部81の上部が閉塞されている場合、処理槽20の処理液57の液面が大きく低下した時に、サイホンの原理によって液面調整槽74の空気遮断材76が処理槽20へ流れ込む事が考えられる。このため、貯留部81の上部は、外気に開放させておく必要がある。
【0059】
[第3の実施形態]
【0060】
本発明の第3の実施形態を図7及び図8(A),(B)にしたがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0061】
図7に示すように、本実施形態では、下端が処理槽20の標準の処理液57面よりも所定寸法下方に位置する第2の液流通路としての切欠(開口でも良い)92が隔壁86に形成されており、通常、処理液57は開口84及び切欠92を介して処理槽20と液面調整槽74との間を相互に流通することができる。
【0062】
本実施形態では、図8(A),(B)に示すように処理槽20の処理液57の液面が低下しても切欠92の下端よりも液面調整槽74及び貯留部81の処理液57の液面が下がることはないので、液面調整槽74の空気遮断材76が処理槽20へ流れ込むことはない。
【0063】
なお、前述した実施形態では、ネガフィルム40を現像処理する自動現像装置10について説明したが、本発明は、ポジフィルム、レントゲンフィルム、印画紙等の他の感光材料を処理する感光材料処理装置にも適用できるのは勿論である。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の感光材料処理装置では、液面が分割するように処理槽と液面調整槽とを連通部を介して連結し、液面調整槽に貯留された処理液に比重の軽い液体または微小な浮力体からなる空気遮断材を浮かせたので、液面の上下変動を抑え、また処理液の劣化を防止することができる、という優れた効果を有する。
【0065】
特に、処理液よりも比重の軽い液体で処理液全体を覆うことにより、液面調整槽の処理液と外気との接触は完全に遮断できる。
【0066】
また、処理槽の処理液の液面が低下しても空気遮断材が処理槽へ流れ込むことを防止でき、処理槽や感光材料への空気遮断材の付着を防止できる、という優れた効果を有する。
【0067】
請求項2に記載の感光材料処理装置では、液面調整槽の貯液面積を処理槽の貯液面積よりも大としたので、処理液量の変化に対する液面の変化をより小さくすることができる、という優れた効果を有する。
【0068】
請求項3に記載の感光材料処理装置では、連通部に空気遮断材を通過させないフィルターを設けたので、空気遮断材が処理槽へ流れ込むことを防止でき、処理槽や感光材料への空気遮断材の付着を防止できる、という優れた効果を有する。
【0069】
また、請求項4に記載の感光材料処理装置では、連通部が外気との通気部を有するので、連通部において確実に液面を分離できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る感光材料処理装置の概略構成図である。
【図2】処理槽の拡大図である。
【図3】図2に示す処理槽の3−3線断面図である。
【図4】搬送ラックを取り除いた処理槽の断面図である。
【図5】第2の実施形態に係る感光材料処理装置の処理槽の断面図である。
【図6】搬送ラックを取り除いた処理槽の断面図である。
【図7】第3の実施形態に係る感光材料処理装置の処理槽の断面図である。
【図8】(A)は搬送ラックを取り除いた処理槽の断面図であり、(B)は図8(A)の8(B)−8(B)線断面図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置(感光材料処理装置)
20 処理槽
40 ネガフィルム(感光材料)
57 処理液
74 液面調整槽
76 空気遮断材
78 流通路(連通部)
80 フィルター
81 貯留部(連通部)
84 開口(第1の液流通路)
90 堰(第2の液流通路)
92 切欠(第2の液流通路)

Claims (4)

  1. 貯留した処理液に感光材料を浸漬して前記感光材料の処理を行う処理槽と、
    前記処理槽とは互いに液面が分離する液面調整槽と、
    前記処理槽と前記液面調整槽との間で前記処理液が流通する連通部と、
    前記液面調整槽に貯留された処理液に浮かされ、前記処理液と外気とを遮断する前記処理液よりも比重の軽い液体または微小な浮力体からなる空気遮断材と、を備え、
    前記連通部は、前記液面調整槽と前記処理槽との間に配置される貯留部と、前記液面調整槽と前記貯留部とを連結する第1の液流通路と、前記第1の流通路よりも高い位置に設けられ前記貯留部と前記処理槽とを連結する第2の液流通路と、を有し、
    前記処理槽の液面を低下させて行き、前記第2の液流通路において前記貯留部の処理液と前記処理槽の処理液とが分離されるときに、前記液面調整槽の前記空気遮断材が前記第1の液流通路を介して前記貯留部に流入しない、ことを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 前記液面調整槽の貯液面積が前記処理槽の貯液面積よりも大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の感光材料処理装置。
  3. 前記連通部に、油分を吸着し、水分は吸着しない性質を有するフィルターを設け、前記空気遮断材を通過させない、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の感光材料処理装置。
  4. 前記連通部は外気との通気部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の感光材料処理装置。
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