JP3235729B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP3235729B2
JP3235729B2 JP27272490A JP27272490A JP3235729B2 JP 3235729 B2 JP3235729 B2 JP 3235729B2 JP 27272490 A JP27272490 A JP 27272490A JP 27272490 A JP27272490 A JP 27272490A JP 3235729 B2 JP3235729 B2 JP 3235729B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、処理槽内の処理液中を写真感光材料を通過
させることにより処理する感光材料処理装置に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
従来から使用されている感光材料処理装置の一種であ
る自動現像装置は、処理槽として現像槽、定着槽、水洗
槽等を備えている。現像槽内には現像液が貯留されてお
り、また定着槽内、水洗槽内には定着液、水洗水がそれ
ぞれ貯留されている。さらに、これらの処理槽内へは処
理ラックがそれぞれ配置されており、画像が焼き付けら
れた感光材料が順次搬送されて処理される。その後、各
処理がなされた感光材料は、乾燥部で乾燥される。
ところが、感光材料を現像する現像槽の現像液は、多
量の感光材料を現像することによって疲労する。また、
現像液の液面が空気に接触している状態が継続すること
により、現像液は酸化して疲労する。さらに、現像液中
の水分等の蒸発によって現像液の濃度が変化する。これ
らの現象を踏まえて、従来では、感光材料の処理面積、
現像液の減量、黒化度の測定結果等に応じて、補充液の
量を設定し補充装置で補充していた。
その結果、比較的多量の補充液が必要となり、補充液
のランニングコストが嵩むこととなり、ひいては自動現
像装置を用いた場合のランニングコストが嵩むという不
具合があった。
本発明は上記事実を考慮し、必要とされる補充液の量
を低減させることにより、ランニングコストを削減する
ことができる感光材料処理装置を得ることが目的であ
る。
〔課題を解決するための手段〕
請求項(1)記載の本発明は、処理槽内の処理液中を
写真感光材料を通過させることにより処理する感光材料
処理装置において、処理槽内へ補充液を供給する補充手
段と、処理槽内における高さ方向の所定位置に設けら
れ、処理槽内の処理液の表面を覆う蓋部と、この処理液
の表面の液位を検出する検出手段と、前記蓋部によって
処理液の表面が覆われるように、前記検出手段の出力に
応じて前記補充手段の作動を制御する制御手段と、を有
し、さらに、前記蓋部は、中央部に開口部を有する枠状
に構成されて処理液の表面を覆う液面蓋と、写真感光材
料の搬送経路を形成する一対の屈曲面を下部両側に有す
る搬送ラックにおける当該一対の屈曲面間に位置される
と共に、当該写真感光材料の搬送経路となる開口が形成
されるように当該液面蓋の開口部の内側に配置され、更
に処理液の表面を覆う搬送ラックの下端部と、を備えて
成ることを特徴としている。
〔作用〕
請求項(1)記載の本発明によれば、処理槽内に貯留
されている処理液の液位は検出手段によって検出され、
その検出結果が制御手段に入力される。制御手段では、
処理槽内の処理液の表面が蓋部によって覆われるよう
に、処理槽内へ補充液を供給するための補充手段の作動
が制御される。
すなわち、本発明では、蓋部によって処理液の表面が
覆われるように補充手段の作動が制御されることから、
処理液の表面と蓋部との間に空気が介在するのを防止す
ることができる。従って、処理液の表面と空気との接触
範囲が減少し、ひいては処理液が空気と接触することに
よる処理液疲労度合いが著しく減少する。その結果、処
理液の空気酸化による疲労を回復させるための処理液の
補充量が少なくなる。また、処理液の表面は蓋部によっ
て覆われることから、水分の蒸発による処理液の減少も
著しく減少する。従って、必要とされる補充液の補充量
が削減されるので、感光材料処理装置を用いた場合のラ
ンニングコストを削減することができる。
なお、制御手段の制御の仕方としては、例えば、多量
の写真感光材料を処理することによって処理液の液量が
減少し、前記蓋部の厚さの下端縁付近に処理液の液面が
位置した場合は、補充手段が補充液を処理槽内に補充
し、前記蓋部の厚さの上端縁付近に処理液の液面が位置
した場合は、補充手段による補充液の補充を停止すると
いった手法を挙げることができる。
さらに、本発明では、蓋部が枠状に構成された液面蓋
と写真感光材料の搬送ラックにおける一対の屈曲面間に
位置された(搬送ラックの)下端部とを備えて成るた
め、既設の写真感光材料の搬送ラックに蓋部としての機
能を分担させることができる。従って、新設部品となる
液面蓋は中央部に開口部を有する枠状に構成されていれ
ばよく、その分、液面蓋の製作に要する材料コストが少
なくて済む。
また、枠状に構成された液面蓋は平板状に形成された
液面蓋に比べて軽量であるため、運搬時及び組付時の取
り扱いが容易になる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明にかかる感光材料処理装置
は、必要とされる補充液の量を低減させることにより、
ランニングコストを削減することができるという優れた
効果を有する。
また、本発明に係る感光材料処理装置は、上記蓋部
が、中央部に開口部を有する枠状に構成されて処理液の
表面を覆う液面蓋と、写真感光材料の搬送経路を形成す
る一対の屈曲面を下部両側に有する搬送ラックにおける
当該一対の屈曲面間に位置されると共に、当該写真感光
材料の搬送経路となる開口が形成されるように当該液面
蓋の開口部の内側に配置され、更に処理液の表面を覆う
搬送ラックの下端部と、を備えて成るため、ランニング
コストだけでなく、蓋部に関する材料コストの削減をも
図ることができ、更に液面蓋の運搬時及び組付時の取り
扱い性を向上させることができるという優れた効果を有
する。
〔第1実施例〕 第3図には、本実施例に係る自動現像装置10が示され
ている。まず、自動現像装置10の全体構成について説明
する。
自動現像装置10は、略直方体形状のケーシング12を備
えており、このケーシング12に設けられた図示しないメ
インスイッチをONさせることにより自動現像装置10が作
動する。ケーシング12には、その一側面(第3図におい
て右側の側面)に感光材料14を挿入する挿入口16が設け
られている。挿入口16の内方には一対のローラ18が設け
られており、図示しない駆動手段の駆動力で回転する。
このため、挿入口16から挿入された感光材料14は、一対
のローラ18間に挟持されることにより、搬送力が付与さ
れる。
一対のローラ18の駆動力によって搬送される感光材料
14は、自動現像装置10の内部上方に配設されている処理
部20へ案内される。
処理部20には、処理槽部22が配設されている。処理槽
部22は、二枚の仕切壁24、26によって水平方向へ三槽に
仕切られており、挿入口16に近い方から順次現像槽28、
定着槽30、水洗槽32とされている。なお、これらの現像
槽28、定着槽30、水洗槽32の各々が請求項(1)に記載
された「処理槽」に相当する。
現像槽28内には図示しない現像液が貯留されている。
また、現像槽28内には、ラック33が現像液中へ挿入され
て配置されている。このラック33の内部には、複数のロ
ーラ36が感光材料14の搬送経路、すなわちラック33内を
下降した後上昇する経路に沿って配置されている。ラッ
ク33の上方には、搬送ラック37が配置されている(第1
図にも示されている)。
同様にして、定着槽30内には定着液が、水洗槽32内に
は水洗水が各々貯留されており、これらの定着液、水洗
水中にラック34、35が各々挿入されて配置されている。
また、各ラック34、35の内部には複数のローラ36が感光
材料の搬送経路に沿って配置されており、ラック34、35
の上方には搬送ラック38、39が各々配置されている。
互いに隣接する搬送ラック37と搬送ラック38との間及
び搬送ラック38と搬送ラック39との間には、それぞれ一
対の搬送ローラ40、42が設けられており、感光材料14を
現像槽28から定着槽30へ又定着槽30から水洗槽32へ順次
案内するようになっている。これらの搬送ローラ40、42
及び前記複数のローラ36は、図示しない駆動手段の駆動
力によって一定速度で回転する。
処理部20の上部には、乾燥部44が設けられている。ケ
ーシング12における乾燥部44と処理槽部22との間には、
仕切り壁46が配設されている。この仕切り壁46には、挿
入口16と反対側に連通口48が設けられている。また、連
通口48の下方及び上方には、鉛直方向へ複数のローラ50
が配置されている。これらのローラ50は、図示しない駆
動手段の駆動力によって一定速度で回転する。上記構成
により、感光材料14は水洗槽32での水洗処理が終了した
後、複数のローラ50によって挟持されながら搬送され
て、連通口48を通って水洗槽32から乾燥部44へと案内さ
れる。
乾燥部44にはチャンバ52が上下に対向して配置されて
おり、更にこれらのチャンバ52の間には複数のローラ対
54が水平に配置されている。連通口48から乾燥部44へ搬
送されてきた感光材料14は、これらのローラ対54に挟持
されて水平に搬送される。
各チャンバ52におけるローラ対54と対向する面にはロ
ーラ対54の軸方向に沿って複数のスリット孔56が形成さ
れており、チャンバ52内に供給された温風は当該スリッ
ト孔56を介して感光材料14の搬送経路へ向けて吹き付け
られるようになっている。これにより、感光材料14は、
ローラ対54に挟持されて搬送される間に、スリット孔56
から吹き付けられた温風によって乾燥される。
ケーシング12には、挿入口16の上方で乾燥部44と隣接
する位置に排出口58が形成されている。排出口58の外方
にはトレイ60が配設されている。この構成により、乾燥
部44で乾燥処理された感光材料14は、排出口58から排出
されてトレイ60上に載置されていく。
さて、現像槽28を例にすると、第1図に示されるよう
に、現像槽28のラック33の上端部には所定厚さt(第4
図参照)の液面蓋66が取り付けられている。この液面蓋
66の平面形状は例えば矩形枠状とされ、現像槽28の内側
の面に隙間無く当接し得る形状となっている。この液面
蓋66の外周部及び現像槽28の上端部には、図示しない係
止手段がそれぞれ設けられている。この構成により、ラ
ック33を現像槽28内へ装着させると、液面蓋66側に設け
た係止手段が現像槽28側に設けた係止手段に係止され
て、液面蓋66が現像槽28における予め設定された高さ方
向の所定位置(即ち、本実施例では、現像槽28の上端
部)に位置されるようになっている。
一方、液面蓋66の上方側に配置される搬送ラック37の
下部両側には、感光材料14の搬送経路に沿った円弧状の
屈曲面67がそれぞれ形成されている。これらの屈曲面67
の間に位置される搬送ラック37の下端部37Aが、液面蓋6
6の中央に設けられた開口部69内に位置されることによ
り、搬送ラック37の下端部37Aの両側と液面蓋66の開口
部69との間に感光材料14の搬送経路となる開口68が形成
されている。そして、上記の如く構成された液面蓋66と
搬送ラック37の下端部37Aとで、請求項(1)に記載さ
れた「蓋部」が構成されている。
なお、開口68の開口率は、次式で算出される。
開口率=A/Q 但し、A;開口68の開口面積(cm2) Q;現像液量(cm3) 本実施例では、開口率が0.01(cm-1)となるように設
定されている。
第2図に示されるように、液面蓋66には三つの電極11
0、112、114を利用したON・OFF式のレベルセンサ70が配
設されており、このレベルセンサ70によって液面蓋66に
対する現像液の相対的な液面高さが検出されるようにな
っている。ここで、第4図にも示されるように、電極11
0、112は液面検出電極、電極114は共通電極である。こ
のレベルセンサ70は、自動現像装置10の図示しない電装
部内に設けられた制御装置72へ接続されており、現像槽
28の底部の表面を基準にした現像液の液面高さ(L0)を
制御装置72へ出力している。
制御装置72は、予め基準値L1、L2を記憶している。電
極110は基準値L2に相当する位置に設けられており、又
電極112は基準値に相当する位置に設けられている。
基準値L2は、現像槽28の底部の表面から液面蓋66の上端
面までの高さH(第1図参照)から、液面蓋66の上端面
から所定の厚さ(液面高さ)P(第4図参照)を差し引
いた高さに設定されている。この厚さPは、液面蓋66の
板厚tの範囲内に現像液の液面を存在させるべく、液面
蓋66の上端面を基準にして余裕を持たせる意味で所定の
値に設定される。一方、基準値L1は、高さHから液面蓋
66の厚さtを差し引き、さらに所定の厚さ(液面高さ)
Qを加えた高さに設定されている(第4図参照)。この
厚さQは、液面蓋66の板厚tの範囲内に現像液の液面を
存在させるべく、液面蓋66の下端面を基準にして余裕を
持たせる意味で所定の値に設定される。ちなみに、本実
施例では、PとQは同一に設定している。
また、第2図に示されるように、現像槽28には流路が
L字状に形成されかつ現像液を補充するための補充部74
が配設されている。補充部74の一端は現像槽28内に開口
しており、また他端は現像槽28の上方(現像液の液面高
さ方向)へ向けて開口して補充口76とされている。この
補充口76へは、補充手段77から補充液が補充される。ま
た、補充手段77は制御装置72へ接続され、その作動が制
御されている。
さらに、現像槽28には、その底壁に沿ってヒータ78が
配設され、貯留された現像液を所定温度に保持してい
る。また、現像槽28には、故障時等において過剰に補充
された現像液をオーバーフローさせるための孔80が形成
されている。
次に、本実施例の作用について説明する。
まず、自動現像装置10の全体の作用について説明す
る。
図示しないメインスイッチがONされると、焼付装置で
画像が焼付けられた感光材料14は挿入口16から挿入され
る。挿入された感光材料14は、一対のローラ18が駆動す
ることによって搬送ラック37の屈曲面67にガイドされな
がら液面蓋66と搬送ラック37の下端部37Aとの間に形成
された開口68を通過して、現像槽28の下方へと搬送され
ていく。下方へ搬送されてきた感光材料14は、現像槽28
の底壁に最も近接する側の一対のローラ36によって反転
されて現像槽28内を上昇していき、一対のローラ36によ
って挟持搬送されながら、開口68を通過して屈曲面67に
ガイドされながら、一対の搬送ローラ40によって挟持搬
送されて、次の定着槽30へと搬送されていく。
このようにして、感光材料14は、現像槽28内の現像液
中に浸漬されて現像される。ここで、開口68の開口率が
小さいので、現像液の液面と空気との接触面積は非常に
小さい。
次に、定着槽30のラック34に設けられたローラ36に挟
持されることによって、定着槽30内の定着液へと浸漬さ
れ、さらに、水洗槽32内の水洗水へ浸漬される。この
際、現像槽28、定着槽30、水洗槽32内では、複数のロー
ラ36によって感光材料14は略U字状に搬送されるので、
所定の処理時間が確保される。
水洗槽32で水洗処理された感光材料14はローラ50によ
って挟持されながら、乾燥部44へと搬送されていく。そ
して、乾燥部44では、チャンバ52内に温風が吹き込まれ
ており、スリット56から吹き出された温風によって感光
材料14が均一に乾燥処理される。乾燥処理された感光材
料14は、排出口58から排出され、トレイ60上に載置され
る。このようにして、感光材料14の処理が終了する。
ここで、感光材料14を複数枚処理していくうちに、現
像液が処理疲労する。また、現像液の液量が、感光材料
14による処理液の持出し等により所定量以上減少してい
くと、補充手段77によって補充液が補充される。以下、
補充液の補充処理について、第5図のフローチャートを
用いて説明する。
自動現像装置10のメインスイッチがONされると、ステ
ップ84でレベルセンサ70により現像槽28中の現像液の液
面高さL0が基準値L1以上か否かが判断される。ステップ
84で電極112により液面が検出されて肯定されると、ス
テップ84を繰り返す。ステップ84で電極112により液面
が検出されないで否定されると、ステップ86で補充手段
77が作動して補充液を補充口76から現像槽28内に補充す
る。補充手段77が作動すると、ステップ88でフラグFが
セットされる。
次に、ステップ90で液面高さL0が基準値L2以下か否か
が判断される。ステップ90で電極110により液面が検出
されないで肯定されると、ステップ86へ戻り、補充手段
77の補充状態が維持される。ステップ90で電極110によ
り液面が検出されて否定されると、ステップ92でフラグ
Fがセットされているか否かが判断される。ステップ92
で肯定されると、ステップ94で補充手段77の作動が停止
される。そして、ステップ96でメインスイッチがOFFさ
れたか否かが判断される。なお、ステップ92で否定され
た場合は、ステップ96へ移行する。ステップ96で肯定さ
れると終了する。ステップ96で否定されると、ステップ
84へ戻る。
このようにして現像槽14内の現像液の液面高さは、常
に基準値L1から基準値L2の間、すなわち液面蓋66の板厚
tの中間付近にあるように維持される。
このように本実施例では、現像槽28内に貯留された現
像液の液面高さが、常に液面蓋66の板厚の範囲内、さら
には若干ゆとりをもった基準値L1から基準値L2の範囲内
にあるようにしているので、現像液が空気と接触する部
分の面積を小さくすることができる。しかも、開口68の
開口率は0.01となるように設定されているので、現像液
が空気と接触する部分の開口面積は、著しく小さくな
る。このため、現像液が酸化する度合いが非常に少なく
なり、現像液中の水分の蒸発も少なくなる。従って、現
像液の酸化による疲労を殆ど無くすことができ、現像液
の水分蒸発による減量を少なくすることができる。この
ため、従来行われていた現像液の酸化疲労による補充液
の補充が少なくなり、その分の補充液を節減することが
できる。また、現像液の減量を補う補充も少なくするこ
とができる。従って、ほぼ感光材料14を処理することに
よる処理疲労分と感光材料14を処理することに伴う現像
液の持出しによる現像液の減量を補充すればよいことに
なり補充液の総量を減少させることができる。この結
果、自動現像装置10のランニングコストを削減すること
ができる。
また、酸化疲労を管理する必要がなくなるので、作業
労力を低減することができる。
さらに、本実施例では、搬送ラック37に屈曲面67が形
成されているので、感光材料14の搬送時に感光材料14を
ガイドすることができ、感光材料14を円滑に搬送するこ
とができる。
〔第2実施例〕 以下に、第6図を用いて本発明の第2実施例について
説明する。
なお、第1実施例と同一構成部分については、同一番
号を付して簡単に説明する。
第6図から判るように、この実施例では、液面蓋100
及び補充部106に特徴がある。なお、第6図には図示さ
れていないが、この構造においても、制御装置72と接続
されたレベルセンサ70、補充手段77が配設されている。
本実施例では、液面蓋100は平板状とされており、当
該液面蓋100には感光材料14の搬送経路となる部位に感
光材料14が通過するための長方形又は長円形等の一対の
開口102が形成されている。前述した第1実施例では、
搬送ラック37の下端部37Aを現像液の液面を覆う蓋部の
一部として用いていたが、本実施例では、搬送ラック37
の下端部37Aに相当する部分も液面蓋100とされている。
また、補充部106は、液面蓋100の周縁部110Aの一方に
形成されている。この補充部106は、円管状とされてお
り、液面蓋100と一体的に形成されている。また、補充
部106はその軸方向が現像液の液面高さ方向となるよう
に配置されており、更にその周面一部がラック33の側面
外側に固着されている。なお、非補充時においても、補
充部106における液面と離間する側の軸方向端部又は補
充部106と補充手段77とを繋ぐ管路の途中に図示しない
閉止手段(例えばベローズポンプのポペットバルブ)が
設けられているので、補充部106を介して現像液が空気
と接触することはない。
以下に、本実施例の作用を説明する。
本実施例においても、前述した第1実施例と同様の効
果を奏す。また、本実施例では、液面蓋100のみによっ
て、現像液の液面を覆うので、二部材で現像液の液面を
覆う場合に比し、組付が簡単である。さらに、本実施例
では、補充部が液面蓋100の周縁部100Aの一方に一体的
に形成されているので、補充する部分を現像槽28に設け
る場合に比し、補充する部分のスペースを現像槽28自体
に確保する必要がなくなる。従って、現像槽28の構造を
簡略化することができる。
また、この補充部106は、ラック33の側面外側に固着
されているので、感光材料14の搬送経路を阻害すること
もない。さらに、補充部106は、その軸方向が液面高さ
方向となるようにかつラック33の側面に沿って配置され
ているので、補充液を補充した場合、補充液の噴出経路
が阻害されないで済む。その結果、補充液が現像槽28の
底部まで十分に行き渡り、現像液の攪拌効果も得られ
る。
なお、第1、第2実施例では、本発明を現像槽28に適
用したが、これに限らず他の処理槽に適用してもよい。
また、開口68の開口率は0.1(cm-1)以下が好まし
く、さらに0.04(cm-1)以下が好ましい。
また、第1、第2実施例では、検出手段としてレベル
センサを適用し、この検出結果に基づいて補充手段77を
必要に応じて作動させる構成を採ったが、これに限ら
ず、一辺が基準値L1から基準値L2に相当する長さとされ
た立方体形状のフロートのような浮き体をシリンダ内に
配設し、液面の上昇に伴いシリンダ内を浮上するフロー
トに液面高さ方向と直交する方向から投光しその反射光
を受光素子が受光している間は補充しなくてもよいとい
った構成にしてもよく、現像液の液面が液面蓋66または
液面蓋100の板厚の所定範囲にあるようにすることがで
きる構成であればすべて適用することができる。
さらに、第1、第2実施例では、補充手段77の一部と
してベローズポンプを用いたが、これに限らず他のポン
プを適用してもよく、また弁体を用いた構成でもよい。
例えば、弁体と前記フロートとをワイヤ等の連結部材で
連結しておき、フロートが下降すると弁体が開いて、補
充液が補充されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例に係る自動現像装置の現像槽を搬送
経路に沿って切断した状態を示す概略断面図、第2図は
第1図の側面図、第3図は第1図の現像槽を備えた自動
現像装置を示す断面図、第4図は第1図の液面蓋を拡大
して示す断面図、第5図は第2図の制御装置の制御を示
すフローチャート、第6図は第2実施例に係る第1図に
対応する断面図である。 10……自動現像装置(感光材料処理装置)、 14……感光材料、 22……処理槽部、 37……搬送ラック、 37A……下端部(蓋部)、 66……液面蓋(蓋部)、 67……屈曲面、 68……開口、 70……レベルセンサ(検出手段)、 72……制御装置(制御手段)、 74……補充部(補充手段)、 77……補充手段。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−176655(JP,A) 特開 平1−266541(JP,A) 特開 平1−266542(JP,A) 特開 平2−198446(JP,A) 実公 昭54−27968(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理槽内の処理液中を写真感光材料を通過
    させることにより処理する感光材料処理装置において、 処理槽内へ補充液を供給する補充手段と、 処理槽内における高さ方向の所定位置に設けられ、処理
    槽内の処理液の表面を覆う蓋部と、 この処理液の表面の液位を検出する検出手段と、 前記蓋部によって処理液の表面が覆われるように、前記
    検出手段の出力に応じて前記補充手段の作動を制御する
    制御手段と、 を有し、 さらに、前記蓋部は、中央部に開口部を有する枠状に構
    成されて処理液の表面を覆う液面蓋と、写真感光材料の
    搬送経路を形成する一対の屈曲面を下部両側に有する搬
    送ラックにおける当該一対の屈曲面間に位置されると共
    に、当該写真感光材料の搬送経路となる開口が形成され
    るように当該液面蓋の開口部の内側に配置され、更に処
    理液の表面を覆う搬送ラックの下端部と、を備えて成る
    ことを特徴とする感光材料処理装置。
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