JPH06250365A - ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の処理液補充装置及びそれを用いた処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の処理液補充装置及びそれを用いた処理方法

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JPH06250365A
JPH06250365A JP3560693A JP3560693A JPH06250365A JP H06250365 A JPH06250365 A JP H06250365A JP 3560693 A JP3560693 A JP 3560693A JP 3560693 A JP3560693 A JP 3560693A JP H06250365 A JPH06250365 A JP H06250365A
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JP
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air
tank
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replenishing
air pump
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JP3560693A
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English (en)
Inventor
Masahide Sasai
正秀 笹井
Eiichi Okutsu
栄一 奥津
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】エアポンプ122内部に処理液が浸入すること
を防止し、補充機構の動作不良を防止した自動現像機及
びそれを用いた感材の処理方法を提供する。 【構成】補充液が収容された補充タンク116と補充タ
ンク116内へ送るエアチューブ127を含み、該エア
チューブ127が2回以上のループを形成する補充装置
を有する自動現像機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動現像機の処理槽内
へ処理液を補充する処理液補充装置及びハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動現像機では、蒸発による処理液の減
量、感光材料による処理液の持出し、あるいは処理液の
劣化等による処理液の処理能力の低下を補うため、感光
材料を処理する度に、所定量の処理液が補充タンクから
処理槽内へ供給されるようになっている。
【0003】この処理液の補充方法として、種々のもの
が提案されているが、小型の自動現像機においては、チ
キンフィーダーとエアポンプとの組み合わせで処理液補
充装置を構成したものがある。
【0004】このチキンフィーダー方式では、処理槽の
底部とこれに隣接して配設された液溜槽の底部がパイプ
で連通され、処理槽と液溜槽の液面が同一レベルとなる
ように設定されている。この処理槽には、一定の液面を
維持するために、オーバーフロー口が設けられており、
劣化した処理液がオーバーフローしながら、新鮮な処理
液と入れ換えられるようになっている。
【0005】また、液溜槽には、処理液が収容された補
充タンクが吐口を下に向けてセットされている。この補
充タンク内へエアポンプによって適量の空気が送られる
ことにより、空気圧によって処理液が、供給された空気
量に応じて吐口から強制的に液溜槽内へ押し出され、液
溜槽の液面レベルを上昇させる。このため、液溜槽内の
新鮮な処理液がパイプを通じて、処理槽と液溜槽の液面
とが同一レベルとなるまで流入する。これによって、新
しい処理液が処理槽に補充されるようになっている。
【0006】ここで補充タンクへ空気を送るエアチュー
ブは、エアポンプから補充タンクの吐口がセットされる
台座へ接続されている。補充タンクの吐口は弁となって
おり、台座へセットされると、弁は押し上げられて補充
タンク内の処理液が流出し、かつ台座中央に設けられた
穴からエアポンプからの空気が補充タンク内へ導入でき
るようになる。このエアポンプから台座へ接続されてい
るエアチューブは、直接ストレートに接続されている。
本機構においてエアポンプと補充タンクの間にあるエア
チューブには空気が充満していることでエアチューブ内
及びエアポンプ内への補充タンク内の処理液の浸入を防
止している。感光材料が処理されると、エアポンプ内の
電磁コイルに規定時間電流が流され、適量の空気が送ら
れると電流を流すことをやめることがくり返されてい
る。そのため、エアポンプに流されている電流を止める
タイミングは、エアポンプ内部の弁の動きには全く無関
係に行われている。またエアポンプの排出側は、補充タ
ンク内部の処理剤のヘッド圧がかかっているため、圧力
が高くなっている。その結果、感光材料が処理されるこ
とを繰り返している内にエアポンプ内部の吸入弁と排出
弁の動作位置によって少量ずつエアチューブ内部へ処理
液が浸入することが起こる。
【0007】エアチューブ内部の処理剤は次にエアポン
プが動く時補充タンク内へ押しもどされる。しかしエア
チューブ内に少量は水滴状に残る。残った水滴状の処理
剤は、ころがりながらエアチューブ内を伝ってエアポン
プ内部へ浸入しついには弁を動かなくしてしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、エアポンプ内部に処理液が浸入することを防止
し、補充機構の動作不良を防止した自動現像機及びそれ
を用いた処理方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、感光材料
を処理する処理槽へ処理液を補充する自動現像機の処理
液補充装置において、補充用処理剤が収容された補充タ
ンクと補充タンク内へ空気を供給するエアポンプとエア
ポンプから空気を補充タンクへ送るエアチューブを含
み、前記エアチューブが垂直方向に対し2回以上の凹凸
を形成することを特徴とする補充装置を用いることによ
りエアポンプ内部への処理液浸入防止に顕著な効果があ
ることを見出した。
【0010】ここで垂直方向に対し2回以上の凹凸を形
成するとは、補充タンクからエアポンプまでの間のエア
チューブ配管高さ位置が凹部を2回以上形成した後、エ
アポンプへ接続されていることを意味する。凹凸の形状
はジグザグ状、クランク状、ループ状、形状を問わない
が、エアチューブ配管時の応力集中が少く、変形(つぶ
れ)やヒビ割れが起こりにくい点でループ状を形成する
ように配管されていることが特に好ましい。本発明は、
2回以上の凹部を持っていれば良く、1つのグループを
ループ状に形成しもう1つの凹部をクランク状に形成し
ても良い。凹部の高さ変化は、大きいほど好ましい。5
cm以上であることが好ましく、特に好ましくは8cm以
上、さらに好ましくは12cm以上である。
【0011】エアポンプ内部への処理剤の浸入を完全に
防止するためには、エアチューブの一部を補充タンクの
処理剤液面高さより高くすれば良い。しかし、自動現像
機の外部からエアチューブが見えるようにエアチューブ
を配置しなければならず外観上美観を損なう。また補充
タンクの取り扱い性を損なったり、乾燥部ラックのメン
テ性を損なう点で好ましくない。
【0012】本発明者らは、実験を重ねた結果、エアチ
ューブを2回以上ループ状を形成するように引き回すこ
とにより、エアチューブ内部に浸入した処理剤が水滴状
になり、エアチューブ内部をころがっていっても、ルー
プの底部に溜るのみであり、エアチューブ全体を塞ぐほ
ど溜ればエアポンプから送られる空気により補充タンク
内部へ押しもどされる結果、エアポンプ内部に処理剤が
浸入することが無くなることを見出した。ループが1回
のみでは、エアポンプ内部の弁の位置により、補充タン
ク内の処理剤が多く入っている時(ヘッド圧が高い)、
ループを処理液が乗り越えて、エアポンプ内へ処理剤が
浸入するケースが発生し、効果が不充分である。
【0013】一度エアポンプ内へ少量であっても処理剤
が浸入すると、処理剤が乾燥して行くにつれ、エアポン
プ内部の弁を弁座に接着してしまい動作不良を引き起こ
すようになる。
【0014】前記エアポンプの空気排出口は、水平方向
を向き、かつ前記エアチューブの少くとも1カ所が前記
エアポンプの空気排出口高さより下にあることを特徴と
する処理液補充装置が、水滴状となった処理剤のエアポ
ンプ内部への浸入を防止する上で、特に好ましい。また
エアチューブは自現機内部の一番高い所に少くともエア
チューブの一部が引き廻されていることが好ましい。
【0015】本発明にかかわる処理液補充装置のエアチ
ューブ内部には、少量であるが、水滴状の処理剤が常に
残留している。毎日の感光材料、処理量が多い場合、前
述の通りループ内に溜った処理剤はある量以上になると
補充タンク内へ押しもどされる。しかし、感光材料の処
理量が毎日少量づつであったり、1週間に決まった日に
しか処理されず処理間隔が開くケースがあるなどの場
合、エアチューブ内部の処理剤が乾燥結晶化して遂に
は、エアチューブを塞いでしまうという事態となる。
【0016】特にハロゲン化銀感光材料の処理剤の中で
定着液が結晶化し易く、問題発生に至り易い。本発明者
らは、上記の対策のため鋭意研究を重ねた結果、前記補
充装置の補充タンク内の定着液に含有するナトリウム量
が0.435mol/リットル以下であることを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料の処理方法により、エア
チューブ内部の結晶化による実害が顕著に無くなること
を見出した。ナトリウム含量は少い程良い結果が得られ
た。
【0017】また本発明者らは、前記補充装置の補充タ
ンク内の定着液に少くとも2つ以上の水酸基を有する多
価アルコールを含有することを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料の処理方法がエアチューブ内部の結晶化防
止に効果があり好ましいことを見出した。
【0018】尚、上記の多価アルコールとしては、例え
ば水酸基を2〜12個有し、炭素原子が2〜20個のも
のが好ましい。以下、上記多価アルコールの好ましい具
体例の一例を挙げるが、化合物は以下の例示にのみ限定
されるものではない。2,3,3,4−テトラメチル−
2,4−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,8
−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−ペン
タンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペン
タンジオール、2,5−ヘキサンジオール、2,5−ジ
メチル−2,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナン
ジオール、1,10−デカンジオール、1,18−オク
タデカンジオール、シス−2,5−ジメチル−ヘキセン
−2,5−ジオール、トランス−2,5−ジメチル−3
−ヘキセン−2,5−ジオール、2−メチル−2,3,
4−ブタントリオール、2,3,4−ヘキサントリオー
ル、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオー
ル、2,4−ジメチル−2,3,4−ヘキサントリオー
ル、ペンタメチルグリセリン、2−メチル−2−オキシ
メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジヒドロ
キシメチル−1−ブタノール、エリスリトール、D−ト
レイット、ペンタエリスリトール、1,2,3,4−ペ
ンタンテトロール、2,3,4,5−ヘキサンテトロー
ル、1,2,5,8−ヘキサンテトロール、1,3,
4,5−ヘキサンテトロール、アドニトール、D−アラ
ビトール、L−マンニトール、ズルシトール、ジエチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、2,2−ジメ
チル−1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサ
ントリオール、グリセリン、2,4−ジメチル−2,4
−ペンタンジオール、エチレングリコール、1,2−プ
ロパンジオール、1,3−プロパンジオール、 cis
−1,2−シクロペンタンジオール、トリエチレングリ
コール等がある。
【0019】上記多価アルコールは、定着液中に0.5
〜100g/リットルより好ましくは、20〜80g/
リットルの割合で添加されていることが好ましい。
【0020】
【実施例】
実施例1 図1には、本実施例に係る処理液補充装置に適した自動
現像機10が示されている。自動現像機10は、処理部
本体18と、この処理部本体18の上面から突出された
乾燥部本体46と、で構成されている。
【0021】処理部本体18の外装カバー12には、自
動現像機10内へ感光材料20を挿入する挿入口14が
設けられ、この挿入口14に隣接して挿入テーブル16
が突設されている。挿入テーブル16に載置して感光材
料20をこの挿入口14から外装カバー12内へ挿入す
るようになっている。なお、感光材料20は、図示しな
いオートフィーダ等によって挿入口14から挿入するこ
とも可能である。
【0022】図2に示されるように、自動現像機10の
処理部本体18には、比較的浅型で略同一深さの現像槽
22、定着槽24及び水洗槽26が設けられ、各々現像
液、定着液、水洗水が収容されるようになっている。こ
れら処理槽は、合成樹脂によって上方が開放された箱状
に一体成形されている。
【0023】現像槽22の上流側には、一対の挿入ロー
ラ28が図示しないラック側板に回転可能に支持されて
いる。この挿入ローラ28は、図示しない駆動手段の駆
動力によって回転して、挿入口14から挿入された感光
材料20を外装カバー12内に引き入れるようになって
いる。
【0024】現像槽22、定着槽24及び水洗槽26の
各槽内の上流部及び下流部には、各々搬送ローラ対3
0、32が配設されている。これらの搬送ローラ対3
0、32は、図示しないラック側板に回転可能に支持さ
れ、図示しない駆動手段の駆動力によって回転して、感
光材料20を挟持搬送するようになっている。
【0025】現像槽22、定着槽24及び水洗槽26の
各々には、中央部が凹状に湾曲したガイド板34が配設
されており、搬送ローラ対30によって各処理槽内に送
り込まれた感光材料20を各処理槽内に案内した後、搬
送ローラ対32へ向けて上方へ案内するようになってい
る。また、現像槽22、定着槽24及び水洗槽26の上
方にはそれぞれプレート100、102、104が配設
され、これらのプレート100、102、104におけ
る搬送ローラ30、32の間は、浮蓋部36、38、4
0としての役目を有している。この浮蓋部36、38、
40は前記搬送ローラ対30、32の上側ローラ周面に
沿って屈曲され、さらに延長されて現像槽22、定着槽
24及び水洗槽26の上下流側ではガイド部42として
の役目を有している。各々の浮蓋部36、38、40
は、下面が各処理槽内の処理液に浸漬され、処理槽中の
処理液が空気と接触して劣化するのを防止している。
【0026】たのため、挿入ローラ28によって外装カ
バー12内に引き入れられた感光材料20は、ガイド部
42によって現像槽22へ案内されて、搬送ローラ対3
0に挟持搬送され、浮蓋部36、ガイド板34によって
現像槽22内を案内される。これによって、感光材料2
0は現像液に浸漬された後、搬送ローラ対32によって
引き出される。この後、感光材料20は、ガイド部42
によって定着槽24へ案内され、搬送ローラ対30によ
って挟持搬送されながら浮蓋部38とガイド板34によ
って定着槽24内を案内されて定着液に浸漬される。
【0027】搬送ローラ対32によって定着槽24から
引き出された感光材料20は、ガイド部42によって水
洗槽26へ向けられ、搬送ローラ対30によって挟持搬
送されながら浮蓋部40とガイド板34によって水洗槽
26内を案内され、水洗水に浸漬された後、搬送ローラ
対32によって水洗槽26から引き出される。
【0028】自動現像機10は、感光材料20をこのよ
うに搬送して現像、定着、水洗の各処理液処理を行って
いる。この処理液処理が終了した感光材料20は、水洗
槽26の上方の外装カバー12の設けられた排出口44
から乾燥部本体46へと搬送される構成となっている。
【0029】この排出口44が設けられた周辺の外装カ
バー12には、凹陥部48が形成され、乾燥部本体46
の一部が収容可能となっている。この乾燥部本体46
は、前記処理部本体の外装カバー12とは別体とされた
外装カバー50によって被覆されている。
【0030】また、外装カバー50の下方には感光材料
20の挿入口52が設けられている。この挿入口52が
設けられた周辺の外装カバー12には連結手段の一部を
構成する嵌合凸部54が形成されている。
【0031】この嵌合凸部54を凹陥部48へ装着固定
することによって前記排出口44と挿入口52とが連通
し、かくして乾燥部本体46を処理部本体18へ簡単に
取り付けることができる。
【0032】図3に示すように、外装カバー50には、
上下から下方にかけて延設された互いに平行な一対の支
持板72A、72Bが設けられている。これらの支持板
72A、72Bは搬送ローラ56の軸方向両端部に対応
して形成されており、それぞれ感光材料20の搬送路を
境して進入補助ローラ58、千鳥状の搬送ローラ56及
び排出補助ローラ62が軸受74を介して軸支されてい
る。
【0033】また、進入補助ローラ58及び排出補助ロ
ーラ62の一方及び千鳥状の搬送ローラ56の軸線方向
一端部には、それぞれギヤ76が取付けられている。こ
れらのギヤ76は、前記一方の支持板72Aと外装カバ
ー50との間に設けられた空間に配設されている。ギヤ
76は互いに噛み合っており、最下方のギヤ76、すな
わち進入補助ローラ58に取付けられたギヤ76が駆動
伝達ギヤ78と噛み合っている。
【0034】図2及び図3に示すように、駆動伝達ギヤ
78は、その一部が前記嵌合凸部54における挿入口5
2の近傍から凹陥部48方向へ突出されており、乾燥部
本体46の嵌合凸部54を処理部本体18の凹陥部48
へ装着することによって、処理部本体18側の駆動ギヤ
80と噛み合うように構成されている。
【0035】駆動ギヤ80は、複数のギヤで構成される
伝達系82を介してモータ84の駆動力を受けて回転す
るようになっており、これにより、モータ84の駆動力
によって進入補助ローラ58、千鳥状の搬送ローラ56
及び排出補助ローラ62が回転される。
【0036】これによって、水洗槽26の搬送ローラ対
32によって搬送されガイド60に案内され排出口44
及び挿入口52を通過した感光材料20は、この進入補
助ローラ58に挟持され、前記千鳥状の搬送ローラ56
方向へ搬送され、さらに、乾燥部本体46の上部に設け
られた一対の排出補助ローラ62に挟持されて排出口6
6から排出される。
【0037】千鳥状の各搬送ローラ56間には、搬送ロ
ーラ56と平行に導入ダクト96が支持体72A、72
Bに掛け渡されている。この導入ダクト96は、一端が
閉塞され他端に開口部98が成形された筒体で、その長
手方向に沿って吹出スリット106が搬送路側に形成さ
れている。この吹出スリット106は、開口部98から
離れるに従って幅狭とされている。
【0038】図3に示すように、この導入ダクト96の
開口部98へは、搬送ローラ56の軸線方向一端部側に
設けられた乾燥風室70から乾燥風が導入されるように
なっている。これによって、開口部98から導入された
乾燥風は、吹出スリット106を通じて、乾燥部本体4
6内の搬送路を通過する感光材料20へ均等に吹き付け
られるようになっている。
【0039】一方、処理部本体18側には、ファン90
が設けられ、このファン90の排出口と凹陥部48との
間は温風案内路92によって連結されている。温風案内
路92内には、ヒータ94及びサーモスタット97が設
けられている。これによって、一定温度の乾燥風を温風
案内路92を通じて、乾燥風室70へ供給するようにな
っている。
【0040】また、図2及び図3に示すように、この温
風案内路92の開口先端は凹陥部48とされており、嵌
合凸部54と凹陥部48との装着時に貫通孔88と対向
されるようになっている。なお、嵌合凸部54と凹陥部
48との両者にマジックファスナー或いはマグネット等
を設けることにより嵌合をより強くすることができる
【0041】これによって、水洗槽26の搬送ローラ対
32によって搬送されガイド60に案内され排出口44
及び挿入口52を通過した感光材料20は、この進入補
助ローラ58に挟持され、前記千鳥状の搬送ローラ56
方向へ搬送され、さらに、乾燥部本体46の上部に設け
られた一対の排出補助ローラ62に挟持されて排出口6
6から排出される。
【0042】千鳥状の各搬送ローラ56間には、搬送ロ
ーラ56と平行に導入ダクト96が支持体72A、72
Bに掛け渡されている。この導入ダクト96は、一端が
閉塞され他端に開口部98が成形された筒体で、その長
手方向に沿って吹出スリット106が搬送路側に形成さ
れている。この吹出スリット106は、開口部98から
離れるに従って幅狭とされている。
【0043】図3に示すように、この導入ダクト96の
開口部98へは、搬送ローラ56の軸線方向一端部側に
設けられた乾燥風室70から乾燥風が導入されるように
なっている。これによって、開口部98から導入された
乾燥風は、吹出スリット106を通じて、乾燥部本体4
6内の搬送路を通過する感光材料20へ均等に吹き付け
られるようになっている。
【0044】一方、処理部本体18側には、ファン90
が設けられ、このファン90の排出口と凹陥部48との
間は温風案内路92によって連結されている。温風案内
路92内には、ヒータ94及びサーモスタット97が設
けられている。これによって、一定温度の乾燥風を温風
案内路92を通じて、乾燥風室70へ供給するようにな
っている。
【0045】また、図1及び図3に示すように、この温
風案内路92の開口先端は凹陥部48とされており、嵌
合凸部54と凹陥部48との装着時に貫通孔88と対向
されるようになっている。なお、嵌合凸部54と凹陥部
48との両者にマジックファスナー或いはマグネット等
を設けることにより嵌合をより強くすることができる。
【0046】ここで、処理液補充装置について説明す
る。図4に示されるように、処理部本体18には、現像
槽22、定着槽24及び水洗槽26と隣接して、液溜槽
196、198、199が形成され、液溜槽と処理槽の
底部同士は、各々パイプ108により連通されている。
これによって、現像槽22と液溜槽196、定着槽24
と液溜槽198、及び水洗槽26と液溜槽199との液
面が同一レベルとなるようになっている。
【0047】また、現像槽22、定着槽24及び水洗槽
26と隣接して、オーバーフロー槽110、112、1
14が形成されており、オーバーフロー口Mから越流し
た処理液が排水パイプ115を通じて、自動現像機10
の外部へ排出されるようになっている。これによって、
補充された新鮮な処理液と劣化した処理液とが入れ換え
られる。
【0048】一方、液溜槽196、198、199に
は、それぞれ現像液、定着液、及び水が収容された補充
タンク116、118、120が、脱着可能に装着され
ている。
【0049】以下、補充タンク116、118、120
と空気ポンプ122、124、126による処理液補充
構造は、各処理槽において同一であるので、現像槽22
の処理液補充装置を例にとって説明する。
【0050】図4に示すように、補充タンク116は、
その吐口116Aが液溜槽196の液面下となるように
セットされ、現像槽22の液面下降または補助タンク1
16に供給される空気量に応じて、現像液が流下するよ
うになっている。
【0051】吐口116Aは弁となっており、液溜槽1
96の底部にある台座196Aにより弁が押し開かれ、
液溜槽と処理槽に処理剤が供給されるようになってい
る。台座196Aの中心にはエアチューブ127を通じ
てエアポンプ122から空気を供給する穴があり、補充
タンク116の吐口116Aを通じて補充タンク内部へ
空気を導入するようになっている。図4に示したように
エアチューブ127は、各々、エアポンプ122、12
4、126、の空気排出口接続直後に空気排出口高さよ
り下側に引き廻された後、垂直方向の高さ変化が12cm
となるループ状を2回形成して、台座196Aへ接続さ
れている。比較例として、ループが1回のもの、ループ
がなく直接エアポンプへ接続したものを作った。
【0052】次に本実施例の作用を説明する。図2及び
図3に示すように、画像が焼付けられた感光材料20
は、自動現像機10の挿入口14から挿入されると、挿
入ローラ28に挟持されて外装カバー12内へ引き入れ
られる。自動現像機10では、この感光材料20はガイ
ド部42によって現像槽22へ案内され、さらに浮蓋部
36及びガイド板34によって案内されつつ、搬送ロー
ラ対30、32によって現像槽22内の現像液に浸漬さ
れながら現像処理が行われ、現像槽22と定着槽24の
間のガイド部42によって定着槽24へ案内される。以
下同様にして定着槽24では、感光材料20は定着液に
浸漬されて定着処理される。
【0053】定着処理の終了した感光材料20は、ガイ
ド部44によって水洗槽26へ案内され、搬送ローラ対
30、32によって水洗槽26内の水洗水に浸漬されな
がら搬送されて水洗処理される。水洗処理が終了した感
光材料20は、進入補助ローラ58によって挟持搬送さ
れ、ガイド60に案内されて上方の乾燥部本体46へ送
られる。
【0054】乾燥部本体46では、感光材料20が千鳥
状の搬送ローラ56によって搬送されながら、導入ダク
ト96の吹出スリット106から吹出される乾燥風によ
って加熱乾燥されたのち、排出補助ローラ62によって
排出口66へ送られる。排出口66から排出された感光
材料20は、処理液処理部18の上方に配置したトレイ
64へ案内され、順次処理した感光材料20をトレイ6
4上に載置して積層する。
【0055】次に、処理液補充装置の作用を説明する。
図1に示すように、感光材料20が自動現像機10の挿
入口14から挿入されると、図4に示すように、挿入口
に配設された感光材料検出センサー202からの通過信
号によって、タイマー200が所定時間作動し、エアポ
ンプ122、124、126を動作させる。エアポンプ
の動作によりエアポンプから排出された空気は、エアチ
ューブ127を通り、補充タンク116、118、12
0へ供給される。
【0056】所定時間動作した後、エアポンプ122、
124、126はタイマー200により電流が止められ
動作を停止する。エアポンプ、の停止と共に補充タンク
116、118、120の中の処理剤は、エアチューブ
127の中に各々浸入する。補充タンク116に、富士
医療用X−ray現像補充液富士RD−1を入れ、補充
タンク118に、表−1の定着液を入れ、補充タンク
には水を入れて、富士医療用X−rayフィルム、Ne
wRX4ツ切を1日に5枚処理しつつ3カ月間(1日8
時間通電)ランニングした。補充タンクの容量は3リッ
トルし、補充タンクが空になったら、新に補充液を3リ
ットル入れながらランニングした。ループが2回のもの
は、エアポンプ内部への処理剤の浸入は、無かった。ル
ープが1回のものと、0回のものは、エアポンプの停止
タイミングによりエアポンプ内部に処理剤の浸入が認め
られた。(ループ1回の方が0回のものよりは浸入量が
少い。)エアチューブ127を各々2回のループを形成
することでエアポンプ内部への処理剤の浸入がなく、エ
アポンプの故障発生が防止できた。
【0057】なお、本実施例においてエアポンプの空気
排出口が水平方向を向き、かつエアチューブがエアポン
プ接続直後に、前記エアポンプの空気排出口高さより下
側に引き廻されていることは、エアポンプ内部への処理
剤ガスの浸入防止の上からも好ましい。
【0058】実施例2 実施例1に示した自動現像機に表1に示した定着液を入
れ富士医療用X−rayフィルムNewRXを1日5枚
処理し、エアチューブ127の内部に生成する白色結晶
の量を評価した。3カ月経時して全く発生が見られない
ものをA、発生が極微のものをB、わずかに発生してい
るものをC、発生しているがチューブ内のエアの通過に
問題ないものをD、問題ありをEで評価した。本発明の
定着液によりエアチューブ内部の結晶発生が顕著に防止
できた。
【0059】
【表1】
【0060】実施例3 実施例2に示した定着液にトリエチレングリコールを
リットル当り10g、20g、50g添加した。10g
添加したものはC、20g以上添加したものはBとなっ
た。本発明の定着液によりエアチューブ内部の結晶発生
が顕著に防止できた。
【0061】
【発明の効果】本発明は上記構成としたのでエアポンプ
内部への処理剤の浸入が防止された。また定着液による
エアチューブ内部の白色結晶の発生が防止できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例が適用された自動現像機の外観図であ
る。
【図2】本実施例が適用された自動現像機の概略構成図
である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】本実施例に係る処理液補充装置の概略を示した
斜視図である。
【符号の説明】
10 自動現像機 12 外装バー 14 挿入口 16 挿入テーブル 18 処理部本体 20 感光材料 22 現像槽 24 定着槽 26 水洗槽 28 挿入ローラ 30 搬送ローラ 32 搬送ローラ 34 ガイド板 36 浮蓋部 38 〃 40 〃 42 ガイド部 44 排出口 46 乾燥部本体 48 凹陥部 50 外装カバー 52 挿入口 54 嵌合凸部 56 搬送ローラー 58 進入補助ローラ 60 ガイド 62 排出補助ローラ 64 上蓋 66 排出口 70 乾燥風室 72A 支持体 72B 〃 74 軸受 76 ギヤ 78 駆動伝達ギヤ 80 駆動ギヤ 82 伝達系 84 モーター 88 貫通孔 90 ファン 92 温風案内路 94 ヒーター 96 乾燥風導入ダクト 97 サーモスタット 98 開口部 100 プレート 102 プレート 106 吹出スリット 104 プレート 108 パイプ 110 オーバーフロー槽 112 〃 114 〃 115 排水パイプ 116 補充タンク 116A 〃 の吐口 118 補充タンク 120 〃 122 エアポンプ 124 〃 126 〃 127 エアチューブ 128 空気排出量調節手段 196A 台座 196 液溜槽 198 〃 199 〃 200 タイマー 202 感材検出センサー M オーバーフロー口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年4月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】ここで垂直方向に対し2回以上の凹凸を形
成するとは、補充タンクからエアポンプまでの間のエア
チューブ配管高さ位置が凹部を2回以上形成した後、エ
アポンプへ接続されていることを意味する。凹凸の形状
はジグザグ状、クランク状、ループ状、など形状を問わ
ないが、エアチューブ配管時の応力集中が少く、変形
(つぶれ)やヒビ割れが起こりにくい点でループ状を形
成するように配管されていることが特に好ましい。本発
明は、2回以上の凹凸部を持っていれば良く、1つの凹
凸をループ状に形成しもう1つの凹凸部をクランク状に
形成しても良い。凹凸部の高さ変化は、大きいほど好ま
しい。5cm以上であることが好ましく、特に好ましくは
8cm以上、さらに好ましくは12cm以上である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】本発明者らは、実験を重ねた結果、エアチ
ューブを2回以上の凹凸を形成するように引き回すこと
により、エアチューブ内部に浸入した処理剤が水滴状に
なり、エアチューブ内部をころがっていっても、凹部の
底部に溜るのみであり、エアチューブ全体を塞ぐほど溜
ればエアポンプから送られる空気により補充タンク内部
へ押しもどされる結果、エアポンプ内部に処理剤が浸入
することが無くなることを見出した。凹凸部が1回のみ
では、エアポンプ内部の弁の位置により、補充タンク内
の処理剤が多く入っている時(ヘッド圧が高い時)、凹
凸部を処理液が乗り越えて、エアポンプ内へ処理剤が浸
入するケースが発生し、効果が不充分である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】上記多価アルコールは、定着液中に0.5
〜100g/リットルより好ましくは、20〜80g/
リットルの割合で添加されていることが好ましい。定着
液のナトリウム量が0.435mol/リットル以下のもの
に添加されていることが好ましい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理する処理液が収容された
    処理槽へ処理液を補充する自動現像機の処理液補充装置
    において、補充用処理剤が収容された補充タンクと補充
    タンク内へ空気を供給するエアポンプと、エアポンプか
    ら空気を補充タンクへ送るエアチューブを含み、前記エ
    アチューブが、垂直方向に対し2回以上の凹凸を形成す
    ることを特徴とする自動現像機の処理液補充装置
  2. 【請求項2】 前記エアポンプの空気排出口が水平方向
    を向きかつ前記エアチューブが、少くとも1カ所前記エ
    アポンプの空気排出口高さより下にあることを特徴とす
    る請求項1の処理液補充装置
  3. 【請求項3】 請求項1または2の処理液補充装置を用
    いる処理方法において補充タンク内の定着液に含有する
    ナトリウム量が、0.435mol/リットル以下であ
    ることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方
  4. 【請求項4】 請求項1または2の処理液補充装置を用
    いる処理方法において、補充タンク内の定着液中に2つ
    以上の水酸基を有する多価アルコールを含有することを
    特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
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