JPH06167794A - 感光材料処理装置のスタート液の調製方法及び感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置のスタート液の調製方法及び感光材料処理装置

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JPH06167794A
JPH06167794A JP32077792A JP32077792A JPH06167794A JP H06167794 A JPH06167794 A JP H06167794A JP 32077792 A JP32077792 A JP 32077792A JP 32077792 A JP32077792 A JP 32077792A JP H06167794 A JPH06167794 A JP H06167794A
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JP
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processing
tank
liquid
solution
level
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JP32077792A
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English (en)
Inventor
Takero Yamamoto
健朗 山本
Kazuyuki Kagawa
和幸 香川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の稼動立ち上げ時に処理液が規定の液面
レベルとなるようにする。 【構成】 現像槽22には、槽壁74を隔ててオーバー
フロー槽72が隣接配置され、現像槽内の現像液がオー
バーフローレベルを越えると槽壁の上端を越えてオーバ
ーフロー槽へ流れ込む。現像槽には、オーバーフローレ
ベルより低い現像液の液面を検出する液面センサ98が
配置され、現像槽と連通された混合槽110には、補充
ポンプ92の作動によって補充液タンク94内の補充原
液が供給され、給水ポンプ118の作動によって給水槽
120内の水が供給される。制御部88は、装置の稼動
立ち上げ時に補充ポンプと給水ポンプを作動して一定比
率の補充原液と希釈水を補充母液としてセンサ検出レベ
ルまで供給すると、さらに補充ポンプ、給水ポンプを作
動させて、現像液の液面レベルがセンサ検出レベルから
オーバーフローレベルに達するまで補充原液と希釈水を
追加供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、装置の稼動立ち上げ時
に処理槽に所定量の処理液を貯留するようにする感光材
料処理装置のスタート液の調製方法及び感光材料処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料は、画像が記録されると現像
液、定着液、水洗水等の処理液によって現像、定着、水
洗等の処理液処理が行われたのち、乾燥装置によって乾
燥されて仕上げられる。一般に、感光材料を処理液によ
って処理する感光材料処理装置は、各々の処理液を貯留
する処理槽を備え、この処理槽のうち例えば、現像槽に
隣接してオーバーフロー槽を設け、感光材料の処理に応
じて補充液を供給しながら、現像槽内で余剰となった現
像液がオーバーフロー槽へ溢れるようにしたものがあ
る。現像槽からオーバーフロー槽へ溢れた現像液は、感
光材料処理装置外へ排出される。
【0003】ところで、従来例えば現像槽の槽壁の上端
部近傍に液面センサを設け、装置の稼動立ち上げ時にこ
の液面センサが検出するレベルまで現像液の液面が上昇
するように補充母液を供給し、これによって、現像液を
オーバーフローさせることなく補充母液を供給して現像
槽内の現像液を所定の液面レベルにするようにしてい
る。この後感光材料の処理を行うと、感光材料の処理に
応じた補充液の補充が行われ、処理槽内の処理液の液面
が上昇して通常の処理状態、すなわち、現像液の液面レ
ベルがオーバーフローレベルに達する構成の感光材料処
理装置があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成とした場合、処理槽内の処理液の液面レベルが、
処理槽から処理液がオーバーフローするときの液面レベ
ルより下であるため、歓呼材料を搬送するための液面近
傍のローラがわずかに処理液に接触する状態になりロー
ラの表面にむらになった状態でしか処理液が付着してい
ない状態が生じることがある。このため、感光材料が複
数枚処理されて処理補充等により処理槽に補充液が供給
され液面近傍の搬送ローラが処理液に充分漬かるまで処
理された感光材料に、処理むらが生じてしまうことがあ
った。
【0005】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、装置の稼動立ち上げ時から感光材料を最良の品
質で仕上げることができる感光材料処理装置のスタート
液の調製方法及び感光材料処理装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
感光材料処理装置のスタート液の調製方法は、処理槽に
貯留した処理液によって感光材料を処理する感光材料処
理装置のスタート液の調製方法であって、装置の稼動立
ち上げ時に前記処理槽に補充母液を供給し、液面センサ
が液面を検出するまで前記補充母液の供給を行ったの
ち、さらに所定量の前記補充母液の供給を行い前記処理
槽内の処理液の液面を規定レベルとすることを特徴とす
る。
【0007】本発明の請求項2に係る感光材料処理装置
は、感光材料を処理する処理液を貯留する処理槽と、前
記処理槽へ補充母液を供給する補充母液供給手段と、前
記補充母液供給手段によって補充母液が供給されたとき
余剰となった前記処理槽内の処理液をオーバーフローす
るオーバーフロー手段と、装置の稼動立ち上げ時に前記
処理槽内の処理液の液面が所定達しているか否かを検出
する液面センサと、前記補充母液供給手段を装置の稼動
立ち上げ時に前記処理液の液面が前記液面センサによっ
て検出されるレベルとなるまで作動させこの後所定量の
前記補充母液を追加供給するように作動させる制御手段
と、を有することを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3に係る感光材料処理装置
のスタート液の調製方法は、処理槽に貯留した処理液に
よって感光材料を処理する感光材料処理装置のスタート
液の調製方法であって、装置の稼動立ち上げ時に前記処
理槽に液面センサが液面を検出するまで補充原液と水と
を所定割合で供給したのち、さらに所定量の補充原液及
び/又は水を供給して前記処理槽内の処理液の液面を規
定レベルとすることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項4に係る感光材料処理装置
は、感光材料を処理する処理液を貯留する処理槽と、前
記処理槽へ補充原液と水を別々に供給する供給手段と、
前記供給手段によって前記補充原液と水が供給されたと
き余剰となった前記処理槽内の処理液をオーバーフロー
するオーバーフロー手段と、装置の稼動立ち上げ時に前
記処理槽内の処理液の液面が所定レベルに達しているか
否かを検出する液面センサと、前記供給手段を装置の稼
動立ち上げ時に前記処理液の液面が前記液面センサによ
って検出されるレベルとなるまで作動させこの後所定量
の補充原液及び/又は水を追加供給するように作動させ
る制御手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に記載の感光材料処理装置のスタート液
の調製方法は、装置の稼動立ち上げ時に液面センサによ
る検出レベルまで処理槽へ補充母液又は補充原液と水を
供給した後、さらに所定量の補充母液か補充原液及び/
又は水を供給し、処理槽内の処理液が規定のレベルに達
するようにしている。これによって、装置の稼動立ち上
げ時であっても、処理槽内の処理液の液面レベルを通常
の稼動時の規定のレベル(例えばオーバーフローレベ
ル)と同一にすることができる。
【0011】液面センサによる検出レベルから追加して
補充する補充母液か補充原液及び/又は水の量は、装置
の組付け時に予め測定しておくものでよく、これによっ
て、液面センサの精度、取付け位置に拘らず装置の稼動
立ち上げ時に処理槽内の処理液の液面レベルを所望のレ
ベルにすることができ、細心の注意をはらって液面セン
サの取付け位置を決定する必要がなく、組付け性が向上
する。
【0012】このようにして装置の稼動立ち上げ時に補
充母液又は所定割合の補充原液と水の供給を行えば、稼
動立ち上げ時に処理された感光材料であっても規定量の
処理液によって処理することができ、処理液の不足によ
り仕上がり品質を損ねると言う問題がなく、感光材料を
最良の品質で仕上げることができる。
【0013】本発明に記載の感光材料処理装置は、装置
の稼動立ち上げ時に補充母液又は補充原液と水の供給手
段によって、液面センサによる検出レベルまで補充母液
又は補充原液と水の供給を行い、この後さらに所定量の
補充母液、又は補充原液及び/又は水の供給を行う。こ
れによって、処理槽内の処理液の液面レベルを規定のレ
ベルにすることができる。
【0014】ここで、液面センサによる検出レベルまで
補充母液、又は補充原液と水の供給を行い、この後さら
に所定量の補充母液、又は補充原液及び/又は水を供給
し終えたとき、感光材料を処理するのに適切な希釈割合
になるのならば、処理槽へ補充原液と水を加える方法
は、種々の方法をとることができる。
【0015】また、装置の稼動立ち上げ時に処理槽を満
たすために処理槽に供給してスタート液とする液を補充
母液(例えば補充原液を水で希釈して予め処理槽に供給
する前に作成)と呼び、処理槽に補充母液または補充原
液と水とが別々に供給され貯留された液を処理液(例え
ば現像液、定着液等)と呼び、感光材料の処理量に応じ
及び/又は経時時間に応じて劣化した処理液を活性化す
るために補充する液を補充液と呼ぶ。また、装置の稼動
立ち上げ時に処理槽に貯留されている液をスタート液と
いう。
【0016】
【実施例】図1には、本実施例に適用した自動現像装置
10が示されている。この自動現像装置10は、機枠1
2内に処理液処理部14と乾燥部16とが設けられてお
り、感光材料であるフィルム20を処理するものであ
る。画像が記録されたフィルム20は、自動現像装置1
0内の処理液処理部14で現像液、定着液及び水洗水に
浸漬して、現像処理、定着処理及び水洗処理されたの
ち、乾燥部16で乾燥処理されて仕上げられる。
【0017】この自動現像装置10は、単体で用いて、
画像記録装置によって画像が記録されたフィルム20を
処理するものであってもよく、また、スキャナ等の画像
記録装置に一体で設け、画像記録装置によってフィルム
20に画像を記録した後、連続してフィルム20を現
像、定着、水洗処理した後、乾燥処理して仕上げるもの
であってもよい。
【0018】この自動現像機10には、その機枠12の
上流側端部(図1の紙面左側面)にフィルム20を挿入
する挿入口18が設けられている。挿入口18の内方に
は、一対の挿入ローラ32が備えられており、図示しな
い駆動手段で回転するようになっている。このため、挿
入口18から挿入されたフィルム20は、一対の挿入ロ
ーラ32の駆動力によって自動現像機10の内部に設置
された処理液処理部14へと案内される。なお、挿入口
18の内方には、フィルム20が挿入口18から挿入さ
れたことを検出する挿入センサ66が配設されている。
【0019】処理液処理部14には複数の処理槽が設け
られている。処理槽はそれぞれ上流側(図1の紙面左
側)から現像槽22、リンス槽24、定着槽26、リン
ス槽28及び水洗槽30とされている。現像槽22、定
着槽26、水洗槽30(以下総称する場合は「処理槽」
と言う)には、それぞれ現像液、定着液、水洗水が蓄え
られている。また、リンス槽24には洗浄水(例えば水
または酢酸水溶液)、リンス槽28には洗浄水(例えば
水)が図示しないそれぞれの貯留タンクからポンプの駆
動によって管路を通して供給され、余剰となった洗浄水
をリンス槽24、28から図示しないオーバーフロー槽
へオーバーフローさせるようになっている。なお、洗浄
水が水の場合には、貯留タンクを用いずに上水道からソ
レノイドバルブ等を介してリンス槽24、28へ直接接
続する管路を設け、リンス槽24、28の各々へ洗浄水
として水道水を供給してもよい。
【0020】処理槽22、26、30内の各々には、ラ
ック34が配置されている。ラック34には、複数のロ
ーラ対36が配設されており、これらのローラ対36が
フィルム20を挟持して、各処理槽内を略U字状に案内
して搬送する搬送路を形成しており、フィルム20が、
これらの搬送路を搬送されながら各処理槽内で処理液に
浸漬される。
【0021】各処理槽22、26、30の上方には、ク
ロスオーバーラック38が配置されている。このクロス
オーバーラック38には、各処理槽の下流部に位置する
搬送ローラ対40、リンス槽24、28の上方及び水洗
槽30の下流側に位置する搬送ローラ対42が配設さ
れ、フィルム20を挟持して隣接する処理槽へ案内する
と共にフィルム20に付着した処理液を取り除くように
なっている。また、クロスオーバーラック38の下側面
は、各処理槽22、26、30内の処理液の液面を覆う
浮蓋の役目も有しており、特に現像液、定着液が外気と
接触するのを防止している。
【0022】ここで、自動現像装置10での現像槽2
2、定着槽26への補充液の供給について現像槽22を
例に説明する。なお、定着槽28においても現像槽22
と略同様の構成でるため、その説明を省略する。
【0023】図2及び図3に示されるように、現像槽2
2の端部には、オーバーフロー槽72と混合槽110が
形成されている。オーバーフロー槽72と混合槽110
とは隔壁110Aによって区画されており、オーバーフ
ロー槽72と現像槽22との間の槽壁74は、現像槽2
2の周囲の槽壁より低くされている。このため、現像槽
22内の現像液が溢れると槽壁74の上端を越えてオー
バーフロー槽72へ流れ込むようになっている。
【0024】このオーバーフロー槽72の底部には、オ
ーバーフロー管76の一端が開口されており、オーバー
フロー槽72へ流れ込んだ現像液が、図示しない廃液タ
ンク等へ廃液として排出される。
【0025】また、現像槽22と混合槽110との間は
フィルタ112によって区画されており、現像槽22内
の現像液が混合槽110内へ流れ込むとき、このフィル
タ112の網目に現像槽22内の現像液中の浮遊物が濾
し取られるようになっている。
【0026】この混合槽110の底部には、配管78の
一端が開口されている。図3に示されるように、この配
管78の他端は、循環ポンプ82の吸い込み側に接続さ
れている。また、循環ポンプ82の吐出側には一端が熱
交換器80に接続された配管84が接続されている。現
像槽22内に現像補充原液及び希釈水が供給されて現像
液面が通常の稼動時の規定のレベル(オーバーフローレ
ベル)に達したのち、熱交換器80による現像液の温度
制御が開始されると循環ポンプ82の作動が開始され
る。そして、熱交換器80による現像液の温度制御がさ
れているときは、循環ポンプ82が作動される。循環ポ
ンプ82が作動すると、現像槽22内の現像液がフィル
タ112を通過して混合槽110へ流れ込み、混合槽1
10から配管78内に吸引され熱交換器80へ送られ
る。なお、熱交換器80は、送り込まれた現像液を所定
の温度に加熱する役目を有している。
【0027】この熱交換器80には、配管86の一端が
接続されており、この配管86の他端は、図2にも示さ
れるように、現像槽22の上部に槽壁を貫通して開口さ
れている。このため、循環ポンプ82によって現像槽2
2内から混合槽110を通過して吸引された現像液が、
熱交換器80を通過して現像槽22へ戻され、これによ
って現像槽22内の現像液が均一に攪拌される。循環ポ
ンプ82は、制御部88に接続されており、制御部88
からの信号によって作動するようになっている。なお、
自動現像機10の稼働立ち上げ時には、現像液が熱交換
器80によってフィルム20を処理可能な設定温度に加
熱し、装置の立ち上げ後は設定温度を維持するようにな
っている。
【0028】図2及び図3に示されるように、現像槽2
2に設けられた混合槽110の上部には、ノズル114
が配置されている。このノズル114には、配管90、
116の各々の一端が接続されている。図3に示される
ように、配管90の他端は、補充ポンプ92の吐出側に
接続されている。補充ポンプ92の入側には、一端が補
充液タンク94内に開口された配管96の他端が接続さ
れている。この補充液タンク94内には、現像槽22へ
補充液として供給するための現像補充原液が貯留されて
いる。この補充ポンプ92は、制御部88に接続されて
おり、制御部88からの信号によって作動し、補充液タ
ンク94内の現像補充原液をノズル114から吐出して
混合槽110へ供給する。
【0029】また、混合槽110の上部のノズル114
に接続された配管116の他端は、給水ポンプ118の
吐出側に接続されている。この給水ポンプ118は、制
御部88に接続されており、給水ポンプ118の吸引側
には、一端が自動現像装置10内に設けられた給水槽1
20の底部に開口された配管122の他端が接続されて
いる。給水槽120には、水が貯留されており、給水ポ
ンプ118の作動によって、この給水槽120内の水が
現像補充原液の希釈水としてノズル114から吐出され
て混合槽110へ供給されるようになっている。なお、
補充ポンプ92と給水ポンプ118とは、制御部88に
よって作動するようになっており、これによって、混合
槽110内に現像補充原液と希釈水とが一定の比率で供
給される。
【0030】なお、給水槽120には、自動現像装置1
0の機外からソレノイドバルブ等を介して水道水配管に
接続されて、ソレノイドバルブが開くことによって直接
水道水が供給されるものであってよく、また、この給水
槽120を水洗槽30に隣接して配置し、給水槽120
から溢れた水道水を水洗水として使用するものであって
もよく、この給水槽120からリンス槽24、28への
給水を行うものであってもよい。また、直接水道水配管
に接続されてものでなくてもよく、予め装置内で使用す
る水を貯留する水タンク等の適用も可能である。
【0031】制御部88では、挿入センサ66によって
フィルム20が挿入されたことを検出すると、補充ポン
プ92及び給水ポンプ118を作動させて一定比率の現
像補充原液と希釈水を現像補充液として挿入センサ66
の検出値に応じて混合槽110へ供給するようになって
いる。このようにして現像補充液(現像補充原液と希釈
水)が混合槽110内へ供給され、フィルム20の処理
によって劣化した現像液を補うようになっている。
【0032】また、現像補充液を現像槽22内へ供給す
ることによって、現像槽22内の現像液が余剰となる
と、前記した如く、オーバーフロー槽72の間の槽壁7
4の上端を越えオーバーフロー槽72へ流れ込み、廃液
として排出される。
【0033】現像槽22では、装置の稼動中は、余剰と
なった現像液がオーバーフロー槽72へ流れ込むため、
現像液がオーバーフロー槽72へ流れ込む寸前の液面レ
ベル(オーバーフローレベル)に維持される。このオー
バーフローレベルが自動現像装置10でフィルム20を
処理するときの現像液の液面レベルとなっている。
【0034】また、現像槽22には、液面センサ98が
配設されている。この液面センサ98は、例えば一対の
電極99によって構成され、制御部88に接続されてい
る。この液面センサ98による液面検出レベルは、オー
バーフローレベルより低い液面レベル(センサ検出レベ
ル)となっている。例えばセンサ検出レベルは、オーバ
ーフローレベルより3〜5mm低くなっている。なお、液
面センサ98としては、フロート式等の他の一般的な液
面センサを適用することができる。
【0035】制御部88では、現像槽22が空か又は僅
かに現像液又は水が入っている略空の現像槽22に処理
稼動開始前に現像補充原液と水を所定割合で供給するた
めに液面センサ98によって現像液の液面レベルを見な
がら、補充ポンプ92及び給水ポンプ118を作動させ
て所定割合の現像補充原液と水の供給を行う。この現像
補充原液と水の供給は、現像液の液面レベルがセンサ検
出レベルまで上昇したことを検出するまで行われる。ま
た、制御部88には、センサ検出レベルとオーバーフロ
ーレベルの間の現像液の量の差が予め記憶されており、
センサ検出レベルに達するまで現像補充原液と水の供給
を行った後、さらに補充ポンプ92及び/又は給水ポン
プ118を作動させて、予め記憶された量の現像補充原
液と水を別々に又は現像補充原液と水のいずれかを現像
槽22へ追加供給するようになっている。
【0036】これによって、フィルム20の処理液によ
る処理を開始する前には、フィルム20の処理中の現像
液の液面レベルであるオーバーフローレベルとなるよう
にしている。なお、現像補充原液と水が供給され液面セ
ンサ98が現像液の液面を検出したのちの現像補充原液
及び/又は水の追加供給量は、装置の組付けた後に実験
等によって求めておいて、制御部88へ記憶させてあ
る。
【0037】ここで、液面センサ98が現像液の液面を
検出した後、オーバーフローするまで追加供給する液は
液面センサ98によって液面が検出されるまで供給した
現像補充原液と水の希釈率と異なる希釈率の液であって
もよい。現像補充原液だけであってもよく、水だけであ
ってもよく、現像補充原液を水で所定比率で希釈した液
であってもよい。つまり、処理開始時から良好な状態で
フィルム20を処理できる希釈率の現像補充原液と水が
供給されればよい。
【0038】図1に示されるように、処理液処理部14
の下流側(図1紙面右側)には、乾燥部16が隣接して
配置されている。この乾燥部16は処理液処理部14の
下流側端部に隣接して上方に突出するように設けられて
いる。
【0039】乾燥部16には、処理液処理部14から送
り込まれるフィルム20を複数対のスクイズローラ44
によって搬送しながらフィルム20の表面に付着した水
分をスクイズしながら略箱体状に形成された乾燥室46
内へ送り込むようになっている。乾燥室46内には、ガ
イド48及び千鳥状に複数の搬送ローラ50が配設され
ている。乾燥室46内に送り込まれたフィルム20は、
ガイド48によって略上方へ向けて案内され、複数の搬
送ローラ50によって乾燥室46内を略上方へ向けて搬
送される。
【0040】また、乾燥室46内には、フィルム20の
搬送路を挟んで複数の吹出パイプ52が配設されてい
る。これらの吹出パイプ52の各々には、フィルム20
の搬送路へ向けてノズル54が設けられている。吹出パ
イプ52は、フィルム20の搬送幅方向に沿って配設さ
れており、フィルム20の幅方向の一端から後述する乾
燥風発生部68によって発生された乾燥風が供給され
る。また、ノズル54は、フィルム20の搬送幅方向に
沿って開口されており、吹出パイプ52の内部空間は、
乾燥風が供給される端部から他端へ向けて除々に空間断
面積が小さくされており、これによって、吹出パイプ5
2へ供給された乾燥風がノズル54からフィルム20の
幅方向に沿って均一に吹き出すようになっており、この
乾燥風によってフィルム20を加熱乾燥するようになっ
ている。
【0041】乾燥風発生部68は、乾燥室46を支持す
る架台70の下方に配置されている。この乾燥風発生部
68は、図示しないファンとヒータを備えており、この
ファンとヒータによって発生させた乾燥風を図示しない
ダクトを介して吹出パイプ52の中空内部へ供給するよ
うになっている。乾燥風発生部68から乾燥風として供
給する空気は、機外の空気を取り入れてもよく、また、
乾燥室46内の空気の一部又は大部分とと機外の空気と
を混合してもよい。このとき、乾燥風の温度は、機外の
温度又は湿度等を考慮して乾燥風の温度を設定すること
が好ましい。
【0042】乾燥室46の上方には、ガイド56とガイ
ド56の両側に搬送ローラ対58及び排出ローラ対60
が配設されている。乾燥室46内から排出されたフィル
ム20は、搬送ローラ対58によって挟持搬送されなが
らガイド56によって排出ローラ対60へ向けて案内さ
れた後、排出ローラ対60によって排出口62から略水
平状態で送り出される。
【0043】処理液処理部14の上方の機枠12の上面
には、排出口62から送り出されたフィルム20を載置
するトレイ64が形成されており、自動現像装置10
で、現像、定着、水洗及び乾燥処理されたフィルム20
がこのトレイ64上に順に積み重ねられるようになって
いる。
【0044】次の本実施例の作用を説明する。自動現像
装置10では、図示しない電源が投入されると、装置の
稼動立ち上げが行われるが、まず、装置の稼動立ち上げ
後のフィルム20の処理について説明する。
【0045】自動現像装置10は、挿入口18からフィ
ルム20が挿入されると、このフィルム20を現像槽2
2、定着槽26、水洗槽30へ順に浸漬しながら搬送し
て、現像、定着、水洗処理を行ったのち、乾燥部16へ
送り込む。乾燥部16では、乾燥風発生部68で図示し
ないファンとヒータによって発生させた乾燥風を、乾燥
室46内を搬送されるフィルム20の表面へ向けて、吹
出パイプ52ノズル54から吐出して、フィルム20を
加熱乾燥する。
【0046】さらに、自動現像装置10では、乾燥部1
6でフィルム20を加熱乾燥した後、このフィルム20
を排出ローラ60によって挟持搬送して、排出口62か
ら送り出して、機外へ排出する。このようにして自動現
像装置10はフィルム20を現像、定着、水洗処理した
のち、乾燥処理する。
【0047】この自動現像装置10の稼動立ち上げ時に
は、図示しない装置の電源が投入されると、処理液処理
部14の略空の現像槽22、定着槽26に現像補充原液
と水及び定着補充原液と水を供給して現像液、定着液の
液面をフィルム20を処理する液面まで上昇させる作業
が行われる。これについて現像槽22内の現像液を例
に、図4に示すフローチャートを用いて説明する。この
フローチャートは、装置の稼動立ち上げ時に現像槽22
へ現像補充原液と水を供給する一例を示すものである。
【0048】先ず、最初のステップ100では、液面セ
ンサ98によって現像槽22内の現像液の液面レベルが
センサ検出レベルに達しているか否かを判断する。現像
液の液面がセンサ検出レベルに達していないときは、次
のステップ102へ移行して補充ポンプ92、給水ポン
プ118を作動させて、補充液タンク94内の現像補充
原液と給水槽120内の水を一定比率で混合槽110へ
供給する。
【0049】補充ポンプ92、給水ポンプ118は、液
面センサ98が上昇する現像液の液面レベルを検出する
まで(センサ検出レベルまで)作動して現像補充原液と
水を現像槽22へ供給する。現像補充原液と水の供給に
よって現像槽22内の現像液の液面が上昇し、液面セン
サ98が現像液の液面レベルを検出するとステップ10
4へ移行して、予め設定され制御部88に記憶されてい
る量の現像補充原液と水を配管90、116により供給
するか、現像補充原液又は水を配管90又は配管116
によって供給する。これによって、現像槽22内の現像
液の液面レベルはオーバーフローレベル、すなわち、フ
ィルム20を処理するときの液面レベルに達する。
【0050】なお、ステップ104は、現像槽22内の
現像液の液面レベルが液面センサ98が液面を検出する
レベルからオーバーフローレベルに達するまで現像補充
原液と水の供給を行えばよく、配管90、116の中間
部に流量計を設けて、制御部88が現像補充原液と希釈
水の量をカウントしてもよく、また、補充ポンプ92、
給水ポンプ118の吐出能力等を考慮して作動時間を設
定するようにしてもよく、このように現像補充原液と水
を所定量供給する方法であればいずれの方法も適用可能
である。
【0051】このようにして自動現像装置10の稼動立
ち上げを行うことによって、現像槽22、定着槽28内
の現像液、定着液の液面は、稼動開始直後にフィルム2
0の処理状態の液面レベルに達するため、現像液、定着
液の液面近傍のローラやガイドに、通常のフィルム20
の処理時と同様に現像液、定着液を充分付着させること
ができる。このため、最初に処理されるフィルムも、こ
の後に処理されるフィルムと同様に良好な品質で仕上げ
ることができる。
【0052】また、本発明によれば、液面センサ98に
よる検出レベルの現像液とオーバーフローレベルの現像
液の量の差を予め求めておけば、現像液の液面が液面セ
ンサ98による検出レベルに達した後、現像液の液面レ
ベルを正確に規定のレベルであるオーバーフローレベル
とすることができる。このため、液面センサ98の精密
な組付けが要求されず組付けが極めて容易となる。
【0053】本実施例に示すように、本発明は、装置の
稼動立ち上げ時の作業にステップ104又はこれに相当
する作業を追加するだけでよく、既存の自動現像装置1
0へも容易に適用することが可能である。また、本実施
例では、装置の稼動立ち上げ時について説明したが、処
理液を入れ換えるときなど処理槽内の処理液を略全て排
出した後に、現像補充原液と水を供給する場合に同様に
適用して、液面センサ98が液面を検出するまで現像補
充原液と水を供給して、さらに、現像補充原液及び水、
又は現像補充原液と水のどちらか一方を供給して処理槽
内の処理液の液面レベルを規定のレベル(オーバーフロ
ーレベル)としてフィルム20の処理を開始するように
してもよい。
【0054】なお、本実施例では、現像補充原液と希釈
水を一定の比率で現像槽22へ供給するように説明した
が、補充液タンク94に予め希釈水によって所定濃度と
された現像補充母液を貯留しておき、水によって希釈す
ることなく、現像槽22へ現像補充母液として供給する
ものであってもよく、また、補充ポンプ92と給水ポン
プ118による供給量を変えて、現像槽22内の現像液
の濃度変化に応じて現像補充母液の濃度を変化させるよ
うにしてもよく、また、これらに限定するものでもな
い。すなわち、現像槽22内の現像液のフィルム処理能
力を所定の範囲に維持するものであれば適用が可能であ
る。
【0055】また、本実施例では、現像槽22への現像
補充原液と水の供給について述べたが、これに限らず定
着等の他の処理槽についても同様に適用できる。
【0056】さらに、本実施例では、フィルム20を処
理する自動現像装置10を用いて本発明を適用したが、
これらは本発明の適用を限定するものではない。例え
ば、印画紙等の他の感光材料を処理する感光材料処理装
置等の一般的な感光材料処理装置に適用することができ
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る感光材
料処理装置のスタート液の調製方法によれば、装置の稼
動立ち上げ時には、処理槽内の処理液を規定の液面レベ
ルとすることが容易となる。また、本発明の感光材料処
理装置では、稼動立ち上げ時の処理液の液面レベルを検
出するための液面センサの組付けが容易である。
【0058】これに加えて、装置の稼動立ち上げ時に
は、規定量の処理液を処理槽に貯留した状態とすること
ができるため、稼動立ち上げ後の最初に処理する感光材
料から良好な品質で処理することができる優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に適用した自動現像装置の概略構成図
である。
【図2】現像槽を示す概略斜視図である。
【図3】現像槽の周囲の概略配管図である。
【図4】制御部の装置の稼動立ち上げ時の作動の一例を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 自動現像装置(感光材料処理装置) 14 処理液処理部 16 乾燥部 20 フィルム(感光材料) 22 現像槽(処理槽) 26 定着槽(処理槽) 72 オーバーフロー槽 88 制御部(制御手段) 92 補充ポンプ 94 補充液タンク 98 液面センサ 110 混合槽 118 給水ポンプ 120 給水槽

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽に貯留した処理液によって感光材
    料を処理する感光材料処理装置のスタート液の調製方法
    であって、装置の稼動立ち上げ時に前記処理槽に補充母
    液を供給し、液面センサが液面を検出するまで前記補充
    母液の供給を行ったのち、さらに所定量の前記補充母液
    の供給を行い前記処理槽内の処理液の液面を規定レベル
    とすることを特徴とする感光材料処理装置のスタート液
    の調製方法。
  2. 【請求項2】 感光材料を処理する処理液を貯留する処
    理槽と、前記処理槽へ補充母液を供給する補充母液供給
    手段と、前記補充母液供給手段によって補充母液が供給
    されたとき余剰となった前記処理槽内の処理液をオーバ
    ーフローするオーバーフロー手段と、装置の稼動立ち上
    げ時に前記処理槽内の処理液の液面が所定達しているか
    否かを検出する液面センサと、前記補充母液供給手段を
    装置の稼動立ち上げ時に前記処理液の液面が前記液面セ
    ンサによって検出されるレベルとなるまで作動させこの
    後所定量の前記補充母液を追加供給するように作動させ
    る制御手段と、を有することを特徴とする感光材料処理
    装置。
  3. 【請求項3】 処理槽に貯留した処理液によって感光材
    料を処理する感光材料処理装置のスタート液の調製方法
    であって、装置の稼動立ち上げ時に前記処理槽に液面セ
    ンサが液面を検出するまで補充原液と水とを所定割合で
    供給したのち、さらに所定量の補充原液及び/又は水を
    供給して前記処理槽内の処理液の液面を規定レベルとす
    ることを特徴とする感光材料処理装置のスタート液の調
    製方法。
  4. 【請求項4】 感光材料を処理する処理液を貯留する処
    理槽と、前記処理槽へ補充原液と水を別々に供給する供
    給手段と、前記供給手段によって前記補充原液と水が供
    給されたとき余剰となった前記処理槽内の処理液をオー
    バーフローするオーバーフロー手段と、装置の稼動立ち
    上げ時に前記処理槽内の処理液の液面が所定レベルに達
    しているか否かを検出する液面センサと、前記供給手段
    を装置の稼動立ち上げ時に前記処理液の液面が前記液面
    センサによって検出されるレベルとなるまで作動させこ
    の後所定量の補充原液及び/又は水を追加供給するよう
    に作動させる制御手段と、を有することを特徴とする感
    光材料処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0798594A1 (en) * 1996-03-25 1997-10-01 Noritsu Koki Co., Ltd. A method of water replenishment for an automatic developing apparatus and device therefor

Cited By (2)

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EP0798594A1 (en) * 1996-03-25 1997-10-01 Noritsu Koki Co., Ltd. A method of water replenishment for an automatic developing apparatus and device therefor
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