JPH09281683A - 写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

写真感光材料用自動現像機

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JPH09281683A
JPH09281683A JP9106496A JP9106496A JPH09281683A JP H09281683 A JPH09281683 A JP H09281683A JP 9106496 A JP9106496 A JP 9106496A JP 9106496 A JP9106496 A JP 9106496A JP H09281683 A JPH09281683 A JP H09281683A
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JP
Japan
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liquid
photographic light
sensitive material
roller
rollers
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Application number
JP9106496A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Nobuya Yamamoto
展也 山本
寛子 ▲圓▼入
Hiroko Enniyuu
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理液及びその補充量の低減化、水洗水とそ
の排水や安定化液の低減化を行い、迅速処理と機械の小
型化と低コスト化をはかった写真感光材料用自動現像機
を提供する。 【解決手段】 露光された面状の写真感光材料を処理液
に接触させて処理する写真感光材料用自動現像機におい
て、写真感光材料を上下方向に搬送する部分を有し、そ
れに対し水平に設置したローラを上下方向の写真感光材
料に接触または近接するように複数本配列して設け、該
ローラ下部にローラの一部が浸漬する液溜め容器を設
け、該液溜め容器内の処理液がローラ回転によって写真
感光材料に供給される構造とし、上部のローラ及び/又
は液溜め容器に対して処理液を供給する手段を設け、上
部のローラ及び/又は液溜め容器からのオーバーフロー
が、下部のローラ及び/又は液溜め容器内に落下供給さ
れる構造であることを特徴とする写真感光材料用自動現
像機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真感光材料用自動
現像機を小型化し、少量の処理液で迅速高品質の現像処
理を行う技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ハロゲン化銀写真感光材料
(以後単に感材と呼ぶことがある)を現像する自動現像
機は例えばそれが図9の概略図に示すように白黒用感材
の自動現像機であれば上流側から順に現像槽、定着槽、
水洗槽が並べられ、水洗槽を出て最終部には乾燥部が設
けられている。そして、感材としての白黒フィルムFは
各ローラ対で形成される感材の搬送路を通り各処理槽の
処理液に液浸されながら現像処理され乾燥部で乾燥され
て現像仕上がり済み白黒フィルムが回収される。
【0003】また、感材がカラーペーパーであるときは
処理工程も変わって来て、現像槽は発色現像(CD)槽
となり、定着槽は漂白定着槽(BF)槽となり、水洗槽
は安定化槽となり、安定化槽は複数のものとなり、全体
として槽数も多くなっている。また、感材がカラーフィ
ルムであるときは各処理工程は更に増え処理槽の数も更
に多くなる。
【0004】一方、これ等の自動現像機において、処理
液や水洗水の補充量の低減や、節水という点から、1つ
の処理工程の処理槽を2つ以上の処理槽にわけて直列に
配置し、例えば図10の概略側断面図に示すように感材
としてのカラーペーパーの搬送方向に対して、処理液や
水洗水を図の矢印のように向流させる多段向流方式が知
られており、実用化されている。
【0005】これは、1つの処理工程における複数の処
理槽内の処理液を感材搬送方向に対して最終槽に液を補
充し、複数の処理槽内を処理液が感材の進行と逆方向に
流れるように構成し、最前槽からオーバーフローさせて
排液する方式である。これによって感材の処理に使用さ
れる処理液や水洗水が、順次汚染度の少ない(感材から
の溶出物濃度の低い)処理液(水)に変わっていくの
で、著しく効率よく処理ができ、大幅な補充量の低減が
可能となる。
【0006】しかしながら、この方式では、1つの処理
工程における複数の処理槽を設け、直列に配置する必要
があるので、自動現像機が大型化しているのが実状であ
る。
【0007】また、図11の部分側断面図に示すよう
に、感材Fの搬送経路に沿った形状の処理槽を設けるこ
とにより、処理タンクの液量を減量化する方式もある。
しかしこれは通常の液浸と同じように処理速度も変わら
ないし、処理液の補充量の低減にもならない。更に感材
Fの搬送経路に沿った形状の処理槽の製作は液漏れに対
する容器の密閉度などの点から見ても困難性がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
に鑑みてなされたもので、迅速処理化、装置の小型化、
処理液の補充量低減化、水洗水又は安定化液の排水低減
化(又はゼロフロー化)さらに低コスト化をはかったハ
ロゲン化銀の写真感光材料用自動現像機を提供すること
を主な目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的は次の(1)〜
(9)項の技術手段の何れか一つによって達成される。
【0010】(1) 露光された面状の写真感光材料を
処理液に接触させて処理する写真感光材料用自動現像機
において、写真感光材料を上下方向に搬送する部分を有
し、それに対し水平に設置したローラを上下方向の写真
感光材料に接触または近接するように複数本配列して設
け、該ローラ下部にローラの一部が浸漬する液溜め容器
を設け、該液溜め容器内の処理液がローラ回転によって
写真感光材料に供給される構造とし、上部のローラ及び
/又は液溜め容器に対して処理液を供給する手段を設
け、上部のローラ及び/又は液溜め容器からのオーバー
フローが、下部のローラ及び/又は液溜め容器内に落下
供給される構造であることを特徴とする写真感光材料用
自動現像機。
【0011】(2) 上下の液溜め容器には夫々にオー
バーフロー部分を有し、上の液溜め容器からオーバーフ
ロー落下した処理液は下の液溜め容器内に落下後、液溜
め容器内をローラの軸方向に流れた後にオーバーフロー
排出される構造であることを特徴とする(1)項に記載
の写真感光材料用自動現像機。
【0012】(3) 液溜め容器はローラ端部側にオー
バーフロー排出部を有し、上の液溜め容器より端側に液
は落下供給され、液溜め容器内で液は端部から反対側の
端部に向かって流れた後に下にオーバーフロー排出する
構造であることを特徴とする(2)項に記載の写真感光
材料用自動現像機。
【0013】(4) ローラが写真感光材料を表裏より
挟むローラ対の方式で設置され、写真感光材料を挟むロ
ーラ対の両ローラ下部の液溜め容器から下方の液溜め容
器への落下による液流れが、写真感光材料の表裏両側の
液溜め容器間で交差する構造であることを特徴とする
(1)〜(3)項の何れか1項に記載の写真感光材料用
自動現像機。
【0014】(5) 写真感光材料を挟むローラが千鳥
状に配置されて表裏より写真感光材料を挟む構造である
ことを特徴とする(1)〜(4)項の何れか1項に記載
の写真感光材料用自動現像機。
【0015】(6) ローラが写真感光材料を表裏より
挟むローラ対の方式で設置され、写真感光材料を挟むロ
ーラ対の両ローラ下部の液溜め容器は一体で製作され、
中央に写真感光材料が通過するスリット窓が形成された
略長方形の水平投影形状を有することを特徴とする
(1)〜(4)項の何れか1項に記載の写真感光材料用
自動現像機。
【0016】(7) 上記液溜め容器の水平投影形状の
寸法がローラ対の水平投影形状の寸法より大きく且つ前
者の水平投影形状は後者のそれを包含することを特徴と
する(6)項に記載の写真感光材料用自動現像機。
【0017】(8) 供給処理液の貯溜タンクを有し、
貯溜タンクからローラ及び/又は液溜め容器に対して処
理液を供給する経路に加熱温調手段を設けると共に、処
理液供給先の液溜め容器にも加熱温調手段を設け、複数
のローラと液溜め容器からなる処理部全体を覆い疑似密
閉構造として処理液と共に処理部内の空気を加熱温調す
るようにしたことを特徴とする(1)〜(7)項の何れ
か1項に記載の写真感光材料用自動現像機。
【0018】(9) 液溜め容器を有するローラは駆動
ローラであり、運転停止中においては、一定時間毎にロ
ーラが一定時間駆動する制御であることを特徴とする
(1)〜(8)項の何れか1項に記載の写真感光材料用
自動現像機。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。しかし、本発明はこれに限定されるも
のではない。
【0020】図1は本発明の実施の形態の一例が構成さ
れる自動現像機の概略側断面図である。
【0021】現像工程10は従来の液浸処理方法と同様
の現像槽11、複数の搬送ローラ13による液浸処理型
であり、定着工程30と水洗工程40を1つの処理槽内
にまとめ、複数の液溜め容器34付きの搬送ローラ対3
3による下降路を定着工程30、複数の液溜め容器34
付き搬送ローラ対43による上昇路を水洗工程40とし
た。各工程下部には定着液貯溜部32と、水洗水貯溜部
42があり、定着液貯溜部32には、温度センサ37と
ヒータ36が接続されており、加温された定着液がポン
プ35により下降路上部よりノズル38により感材Fに
循環供給される。
【0022】このようにして加温された処理液としての
定着液を循環供給することにより、ローラ対やその液溜
め容器34の処理液の加温がなされるが、加温の手段と
しては、ローラ対33のローラやその液溜め容器34を
直接ヒータHで加温して感材に触れる処理液を従的に加
温させるようにすることもできる。
【0023】上昇路のローラに関しては、水道水がヒー
タ75により加温されて、上部の液溜め容器34付きロ
ーラ対43及び感材Fに供給され、自然落下により水洗
水貯溜部42に溜まるようになっている。又下降部と上
昇部の間には液が飛散して混ざらないように仕切壁39
が設けられている。更に、水洗水貯溜部42の水、及び
定着液補充液タンク71からの濃厚定着液は、補充制御
装置72により、感材処理量に対応してポンプ73,7
4の作動の指令制御が行われ、定着貯溜部32に供給さ
れる。水洗工程40の後には乾燥工程60が続き、感材
は乾燥仕上げされて回収される。
【0024】尚、前記感材処理量は、自動現像機に感材
が送り込まれる位置に設けられた、感材の幅、長さを検
出するセンサ81によってキャッチされ、その情報が、
前記補充制御装置72に送られ、自動的にその指令によ
って、定着液の補充量が調節可能にしてある。
【0025】また、図示はしてないが、センサ81によ
る検出データは定着液の補充液の補充量を制御するのに
利用されるだけでなく、安定化液又は水洗水の補充量の
制御にも勿論活用させることができる。また、次に示す
カラー自動現像機であればその他の処理液の補充量制御
に活用させることもできる。
【0026】また、定常サイズの感材を処理する場合は
センサ81の情報によることなく、予めプログラムした
適切な補充量を入力しておいて処理することもできる。
【0027】図2は、本発明の実施の形態の別の一例が
構成される自動現像機の概略側断面図である。
【0028】これはカラー自動現像機に適用したもの
で、現像工程10は図1に示した液浸処理方式と同様で
ある。続く第1下降路を漂白工程20、第1上昇路と第
2下降路をそれぞれ定着工程30A,30B、第2上昇
路を安定化工程50とし、各工程下部には各処理液貯溜
部がある。漂白液貯溜部22、2つの定着液貯溜部32
A及び32Bには、それぞれ温度センサ27,37A,
37Bまた、ヒータ26,36A及び36Bが接続され
ており、各搬送路の上部の液溜め容器付きローラ対に位
置する感材Fにそれぞれノズル28,38A,38Bを
向けて配置しポンプ25,35A,35Bにより各処理
液が該ノズルから循環供給される。そして第2下降路の
定着工程30Bと第2上昇路の安定化工程50の部分は
図1の実施の形態と同じ構成であり、第2上昇路のロー
ラとして液溜め容器付きローラ対が設けられている。第
1上昇路の定着液貯溜部32Aと第2下降路の定着液貯
溜部32Bは、向流関係となっており、第2下降路定着
液貯溜部32Bに新規定着液が補充され、第1上昇路の
定着液貯溜部にオーバーフローさせる。
【0029】又、安定液の供給は補充液タンク54から
ポンプ55によって、温度センサ57、ヒータ56によ
って温度、供給量が制御されて上方に設けたノズル58
からローラ52及びそれに接触する感材Fに供給され
る。
【0030】又、安定液貯溜部52の安定液及び定着液
補充液タンク71からの濃厚定着液は、補充制御装置7
2により、感材処理量に対応してポンプ73,74の作
動指令が行われ、第2の定着液貯溜部32Bに供給され
る。
【0031】前記補充制御装置72には前述したセンサ
81の検出値又はプログラムセット量が入力される。
【0032】安定工程50の後には乾燥工程60が続き
感材は乾燥仕上げされて回収される。
【0033】以上のような図1、図2の実施の形態にお
いては、現像槽に従来の液浸式の槽を用いたが、これは
現像以外の上記各処理工程と同じように液溜め容器付き
ローラ対の配列の上部ローラに循環処理液としての現像
液のシャワーを浴びせる方式で実施することも可能であ
る。
【0034】前述のようにローラ対23,33,33
A,33B,43,53(そのうち簡単のために代表例
33だけを採り上げ以下ローラ対33と称す)上部のノ
ズル28,38,38A,38B,48,58から供給
される処理液又は水洗水はローラ対33に均等にそそが
れ、更に該ローラ対33の各ローラに付帯する液溜め容
器34に溜まり、ローラの回転によりそれに挟持されて
搬送される感材Fの面に供給されて処理が行われたり、
このようなローラから感材Fに供給された処理液が下部
のローラやその液溜め容器34に運ばれたり、上部の液
溜め容器34に溜められた処理液がオーバーフローして
下部のローラや液溜め容器に流下して、その処理液が下
部ローラの回転によって、上部から搬送される感材F上
に供給されながら処理が施されたりするが、このような
処理の少なくとも1つが作用して現像処理がなされるよ
うにしたのが請求項1の発明の実施の形態である。
【0035】次に請求項2の実施の形態を図3の液溜め
容器付きローラ対の正面断面図を用いて説明する。
【0036】これは液溜め容器34の底部にローラ軸方
向に対して傾斜をつけたものであり、上部から前述の経
路を通って落下供給されて来る処理液がローラ軸方向に
円滑に流れて、オーバーフロー口34Aに達する迄液溜
め容器34内でローラ面が均等に液浸できるようにし
て、感材Fへの処理液の供給が均等になるようにしたも
のである。また、オーバーフローした処理液はパイプ3
4Cを通って下の液溜め容器にその上方から流入する。
そして、図示してないが、中心から端部に流す形態やい
くつかに分割して処理液を落下させた後にローラ軸方向
に流す等の方式にしても良い。これにより、感材Fの処
理反応効率が向上すると共に感材及び/又は搬送路等を
洗浄するときの洗浄効率を高めることが可能になる。
【0037】請求項3の実施の形態は、図4の液溜め容
器34付きのローラ対33の正面断面図に示すように、
請求項2の実施の形態で説明したオーバーフロー口34
Aを液溜め容器34の端部にもって来て34Dとしたも
ので、オーバーフローした処理液がパイプ34Cを通っ
て下の液溜め容器34の端部に設けた液供給口34Eに
流入するようにし、更に前記底部の傾斜面によって反対
側端部に向かって流れる処理液がオーバーフローして流
出するように設けたオーバーフロー口34Dによって更
に下部の液溜め容器34の液供給口に流入させるように
したものである。 尚、パイプ34Cはフレキシブルな
ホースにすることができる。
【0038】この発明は、請求項2の実施の形態を更に
進めて処理反応や、洗浄効率を更に高めてしかも製作が
容易になるようにしたものである。
【0039】次に請求項4の実施の形態を図5のローラ
対及びその液溜め容器の側断面図を用いて説明する。
【0040】これは請求項3の実施の形態においてロー
ラ対33の一方のローラに付けて設けられている液溜め
容器34に供給されている処理液はオーバーフロー口3
4Dからオーバーフローして下の液溜め容器34の液供
給口34Eに流入するが、その際、そのローラの直下の
液溜め容器34ではなく、ローラ対33の他の一方のロ
ーラの直下にある液溜め容器34に、即ち斜め下の液溜
め容器34に流入させるようにしたものである。このよ
うにして上昇路又は下降路に配列された表裏の液溜め容
器34へのオーバーフローのパイプ34Cが互い違いに
切り換えられて連結してある。このようにすることによ
り、Xレイフィルムのように感材の両面を処理する場
合、感材Fの表面と裏面の両面に処理液を供給し、しか
もその供給量が一層均等になる効果がある。
【0041】そして、表裏均等の処理反応が進行すると
共に、感材Fの搬送部の洗浄を行うときにも偏りなく洗
浄が行われるようになり、処理の仕上がり品質を良好に
維持することが可能になる。
【0042】次に請求項5の実施の形態を図6のローラ
対及びその液溜め容器の側断面図を用いて説明する。
【0043】これは上下に搬送される感材Fを挟んで、
その両側にローラ33及び液溜め容器34のセットを千
鳥状に配置したものである。このようなセットも感材を
挟んで隣同士のローラは、ローラ対として感材の搬送に
寄与している。
【0044】このような配列を施すことにより感材Fが
傷つき易い場合、撓みの少ない腰の強い基材を用いた感
材Fを採用することにより、その感材に対して良好な仕
上がり品質を可能にする。
【0045】請求項6の実施の形態は図7(a)の液受
け容器の斜視図、そのX−X面及びZ−Z面の端面図で
ある図7(b)、そのY−Y面の端面図である図7
(c)に示すようにローラ対33の液受け容器34が各
ローラ別でなく両方のローラを一つの容器で受けられる
ようにしたもので、そのために容器のほぼ中央を該容器
の底面から土手34Hて盛り上げ、盛り上げた上面の中
央に感材Fが通過搬送されるスリット窓34Gがあけら
れたものである。
【0046】これにより、液受け容器34はローラ対3
3の各ローラを包含して設けられるため部材の数を半減
することが可能になり、装置が簡便化され製作コストを
低下させることを可能にする。
【0047】請求項7の実施の形態は図8(a)のロー
ラ対及びその液受け容器の側断面図及び図8(b)の正
面断面図に示すように、ローラ対33の軸方向長さl及
び巾wを、液受け容器34の長さL及び巾Wより小さく
することにより上部のローラを感材Fから落下してくる
処理液を全て受けることができるようにしたもので、前
記感材の上昇路に形成される多段向流及び感材Fの下降
路に形成される多段順流が有効に機能できるようにした
ものである。特に多段向流の形態により迅速処理が可能
になる。
【0048】請求項8の実施の形態は、図1、図2の各
側断面図を用いて既に述べたように、処理液の貯溜タン
クからローラ対及び/又は液溜め容器に対して処理液を
供給する循環経路及び供給先の液溜め容器内に加熱温調
手段を設け、更に、これ等の処理部(現像工程10、定
着工程30、水洗工程40等)の上部に蓋Rを施し、疑
似密閉にすることにより、槽内の空気温度を含めた正確
な加熱温調が、少ないエネルギーで効率良く行われるよ
うにしたものである。これにより安定した感材処理仕上
がりの処理性能が得られる。
【0049】請求項9の実施の形態は、液溜め容器34
に浸漬しているローラ対33の少なくとも一方のローラ
を駆動ローラとし、運転停止中においても、一定時間毎
にローラが一定時間駆動するようにしたものである。前
記のローラが液に接触してない部分が空気に触れ長時間
放置されるとローラ汚れが引き起こされるが、本実施の
形態のように、適時ローラを回転させることにより、こ
のローラ汚れ現象が解消される。好ましい間欠駆動制御
は5〜60分間に2〜60秒間ローラを駆動させること
を運転停止中に繰り返す制御である。
【0050】
【発明の効果】本発明により、写真感光材料、特にハロ
ゲン化銀写真感光材料の現像処理の迅速処理化、処理液
タンク内の処理液の低減化及び処理液の補充量の低減
化、水洗水又は安定化液の排水の低減化、さらに処理の
低コスト化と現像機の小型化と製作費の引き下げが達成
できた。
【0051】しかも、処理反応が均質になり、洗浄効果
も効率化され、高度の処理品質が得られるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例が構成される自動現
像機の概略側断面図。
【図2】本発明の実施の形態の他の一例が構成される自
動現像機の概略側断面図。
【図3】液溜め容器付きローラ対の一例の正面断面図。
【図4】液溜め容器付きローラ対の他の一例の正面断面
図。
【図5】ローラ対及びその液溜め容器のオーバーフロー
配管の側断面図。
【図6】千鳥型に配置したローラ及びその液溜め容器の
側断面図。
【図7】一体型液受け容器の斜視図及びその各端面図。
【図8】ローラ対及びそれを包含する液受け容器の側断
面図及び正面断面図。
【図9】従来の写真感光材料自動現像機の側断面図。
【図10】従来の多段向流式写真感光材料自動現像機の
側断面図。
【図11】従来の小容積処理槽の例を示す部分側断面
図。
【符号の説明】 10 現像工程 20 漂白工程 30,30A,30B 定着工程 33 搬送ローラ対(ローラ対) 34 液溜め容器 34A,34D オーバーフロー口 34B 34C パイプ 34E 液供給口 34G スリット窓 34H 土手 37A,37B ノズル 40 水洗工程 50 安定化工程 60 乾燥工程 81 センサ F 感光材料(感材)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光された面状の写真感光材料を処理液
    に接触させて処理する写真感光材料用自動現像機におい
    て、写真感光材料を上下方向に搬送する部分を有し、水
    平に設置したローラを上下方向に搬送される前記写真感
    光材料に接触または近接するように複数本配列して設
    け、該ローラ下部にローラの一部が浸漬する液溜め容器
    を設け、該液溜め容器内の処理液がローラ回転によって
    写真感光材料に供給される構造とし、上部のローラ及び
    /又は液溜め容器に対して処理液を供給する手段を設
    け、上部のローラ及び/又は液溜め容器からのオーバー
    フローが、下部のローラ及び/又は液溜め容器内に落下
    供給される構造であることを特徴とする写真感光材料用
    自動現像機。
  2. 【請求項2】 相隣る上下の液溜め容器には夫々にオー
    バーフロー部分を有し、上の液溜め容器からオーバーフ
    ロー落下した処理液は下の液溜め容器内に落下後、液溜
    め容器内を前記ローラの軸方向に流れた後にオーバーフ
    ロー排出される構造であることを特徴とする請求項1に
    記載の写真感光材料用自動現像機。
  3. 【請求項3】 液溜め容器はローラ端部側にオーバーフ
    ロー排出部を有し、上の液溜め容器より端側に液は落下
    供給され、液溜め容器内で液は端部から反対側の端部に
    向かって流れた後に下にオーバーフロー排出する構造で
    あることを特徴とする請求項2に記載の写真感光材料用
    自動現像機。
  4. 【請求項4】 ローラが写真感光材料を表裏より挟むロ
    ーラ対の方式で設置され、写真感光材料を挟むローラ対
    のローラ下部の液溜め容器から下方の液溜め容器への落
    下による液流れが、写真感光材料の表裏両側の液溜め容
    器間で交差する構造であることを特徴とする請求項1〜
    3の何れか1項に記載の写真感光材料用自動現像機。
  5. 【請求項5】 写真感光材料を挟むローラが千鳥状に配
    置されて表裏より写真感光材料を挟む構造であることを
    特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の写真感光
    材料用自動現像機。
  6. 【請求項6】 ローラが写真感光材料を表裏より挟むロ
    ーラ対の方式で設置され、写真感光材料を挟むローラ対
    の両ローラ下部の液溜め容器は一体で製作され、中央に
    写真感光材料が通過するスリット窓が形成された略長方
    形の水平投影形状を有することを特徴とする請求項1〜
    4の何れか1項に記載の写真感光材料用自動現像機。
  7. 【請求項7】 上記液溜め容器の水平投影形状の寸法が
    前記ローラ対の水平投影形状の寸法より大きく且つ前者
    の水平投影形状は後者のそれを包含することを特徴とす
    る請求項6に記載の写真感光材料用自動現像機。
  8. 【請求項8】 供給処理液の貯溜タンクを有し、貯溜タ
    ンクからローラ及び/又は液溜め容器に対して処理液を
    供給する経路に加熱温調手段を設けると共に、処理液供
    給先の液溜め容器にも加熱温調手段を設け、複数のロー
    ラと液溜め容器からなる処理部全体を覆い疑似密閉構造
    として処理液と共に処理部内の空気を加熱温調するよう
    にしたことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記
    載の写真感光材料用自動現像機。
  9. 【請求項9】 液溜め容器を有するローラは駆動ローラ
    であり、運転停止中においては、一定時間毎にローラが
    一定時間駆動する制御であることを特徴とする請求項1
    〜8の何れか1項に記載の写真感光材料用自動現像機。
JP9106496A 1995-08-30 1996-04-12 写真感光材料用自動現像機 Pending JPH09281683A (ja)

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US08/697,646 US5669035A (en) 1995-08-30 1996-08-27 Apparatus for processing a silver halide photosensitive material
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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