JP3519183B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP3519183B2
JP3519183B2 JP22933895A JP22933895A JP3519183B2 JP 3519183 B2 JP3519183 B2 JP 3519183B2 JP 22933895 A JP22933895 A JP 22933895A JP 22933895 A JP22933895 A JP 22933895A JP 3519183 B2 JP3519183 B2 JP 3519183B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料処理装置
にかかり、特に、複数の処理室を有し、処理室の間の壁
面に設けられたシール手段を介して隣接する処理室に感
光材料を搬送し、これら複数の処理室に貯留された処理
液によって所定の処理を行う感光材料処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数の処理室(処理槽)を有する感光材
料処理装置において、処理の迅速化、装置の小型化を目
的として、隣接する処理室間に設けられた搬送通路にブ
レードを設け、この搬送通路を搬送させることにより空
中搬送を行うことなく隣接する処理室に感光材料を搬送
可能な構造が提案されている。
【0003】搬送通路にブレードを設ける構造は、感光
材料を液中間を最短距離で搬送することで、空中搬送に
よる時間的ロスを少なくできる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ブレードを
用いて液間のシールを行っているため、感光材料の搬送
時などに隙間が生じ、液のリーク量が大きくなる問題が
ある。
【0005】詳述すると、通常、感光材料(例えば、長
尺状の写真フィルム、長尺状の印画紙等)では、「とい
カール」と一般的に呼ばれる巻癖がついており、長手方
向から見た形状が図11(A)或いは図11(B)に示
すように略円弧状に湾曲した形状となっている。
【0006】これは、感光材料100が合成樹脂、紙等
の支持体と感光層の複合体であるため、環境条件によっ
て各々の膨張率の違いが生じることによる。また、この
断面形状によって曲げ剛性が高くなる。つまり、図11
(A)或いは図11(B)に示す形状のものでは、図1
1(C)に示す平らな形状のものに比較して曲げるため
の力がより必要になるという事である。
【0007】当然、曲げるための力が大きくなれば、機
器としては、これを押えつけるためのブレードの押圧力
により高い力が求められる。そうしなければ、図12に
示すように、感光材料100を平らに押え込めずに、感
光材料100と固定部材104との間に生じた隙間10
6により、リーク量が増大する問題がある。
【0008】当然、液のリーク量が大きくなると、隣接
する液が混じり合って、処理液の性能が低下する。水洗
等では、水洗効率が低下し、効率を維持するためには水
洗水の補充量を増加させる必要にも迫られる。無論、補
充量が増加すると、廃液も増加する事が予想できる。
【0009】よって、高性能を維持し、かつ補充量を少
なくするために、リーク量の少ないシール方法が求めら
れている。
【0010】本発明は上記事実を考慮し、液のリーク量
の少ない感光材料処理装置を提供することが目的であ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】従来では、感光材料の搬
送ラインが直線状であったが、発明者による種々の実験
検討の結果、感光材料の搬送ラインを直線状ではない搬
送ラインとすることにより、図13及び図14に示すよ
うに、湾曲した感光材料100であっても感光材料10
0の長手方向直角断面形状を屈曲部分110でほぼ直線
状にすることができ、長手方向直角断面形状が直線状と
された部分にブレードを配置すれば、ブレードの押圧力
を高く設定する必要が無くなるということを見いだし
た。
【0012】請求項1に記載の発明は、上記事実に鑑み
てなされたものであって、処理液の貯留された複数の処
理室と、処理室間の隔壁に設けられ隔壁を挟む両処理液
の混合を防ぐと共に感光材料が通過可能なシール手段
と、前記処理室内に設けられ前記感光材料を搬送する搬
送手段と、を備えた感光材料処理装置であって、前記シ
ール手段の前記感光材料の搬送方向上流側に位置する搬
送手段と、前記シール手段の前記感光材料の搬送方向下
流側に位置する搬送手段とを結ぶ直線上から離間した位
置に前記シール手段を設けると共に、前記シール手段
は、ローラと前記ローラの外周に押圧されるブレードと
を備え、前記ローラと前記ブレードとの間に前記感光材
料を通過させることを特徴としている。
【0013】次に請求項1に記載の感光材料処理装置の
作用を説明する。
【0014】処理室内の処理液で処理された感光材料
は、搬送手段によってシール手段を介して隣接する次の
処理室へ送られ、順次所定の処理が行われる。
【0015】ここで、シール手段の感光材料の搬送方向
上流側に位置する搬送手段と、シール手段の感光材料の
搬送方向下流側に位置する搬送手段とを結ぶ直線上から
離間した位置にシール手段が設けられているため、感光
材料は、シール手段の位置で搬送方向に曲げられること
になり、この結果、シール手段の位置では、搬送方向と
直交する方向に湾曲していた感光材料が搬送方向と直交
する方向に略直線状に修正される。即ち、感光材料は、
シール手段の位置で搬送方向と直交する方向の断面が略
直線状となる。したがって、シール手段と感光材料との
間に隙間を生じることなく感光材料を通過させることが
でき、処理液のリーク量を低減することができる。ま
た、シール手段の力によって、無理に感光材料の湾曲を
修正する必要も無くなる。
【0016】また、感光材料はローラに接しながら搬送
される。ローラは、感光材料の搬送に伴って従動するよ
うにしても良く、モータ等で感光材料の搬送速度に合わ
せて回転させても良い。何れの場合も、感光材料が擦ら
れることがないので、摺動による傷付きを防止できる。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の感光材料処理装置において、前記シール手段の感光材
料搬送方向上流側に位置する搬送手段から処理室の略底
向きに前記感光材料を搬送して前記シール手段を通過さ
せ、前記シール手段を通過後は処理室の略上向きに搬送
して搬送方向下流側の搬送手段を通過せしめるように、
前記両搬送手段を結ぶ直線上より処理室下方の位置に前
記シール手段を設けたことを特徴としている。
【0018】次に請求項2に記載の感光材料処理装置の
作用を説明する。
【0019】請求項2に記載の感光材料処理装置では、
感光材料はシール手段の感光材料搬送方向上流側に位置
する搬送手段から処理室の略底向きに搬送され、シール
手段により搬送方向が処理室の略上向きに搬送されて搬
送方向下流側の搬送手段を通過する。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の感光材料処理装置において、前記シール手段の
前記感光材料の搬送方向上流側に位置する搬送手段及び
前記シール手段の前記感光材料の搬送方向下流側に位置
する搬送手段は、一対のニップローラであることを特徴
としている。
【0021】次に請求項3に記載の感光材料処理装置の
作用を説明する。
【0022】請求項3に記載の感光材料処理装置では、
感光材料が上流側のニップローラで挟持されシール手段
に向けて搬送され、シール手段を介して隣接する処理室
に搬送された感光材料は、下流側のニップローラ、即ち
隣接する処理室のニップローラで挟持されてさらに下流
側へと搬送される。
【0023】請求項4に記載の発明は、処理液の貯留さ
れた複数の処理室と、処理室間の隔壁に設けられ感光材
料が通過可能なシール手段と、前記処理室内に設けられ
前記感光材料を搬送する搬送手段と、を備えた感光材料
処理装置であって、前記シール手段は、前記感光材料の
搬送方向上流側に位置する搬送手段と、前記シール手段
の前記感光材料の搬送方向下流側に位置する搬送手段と
を結ぶ直線上から離間した位置に設けられると共に少な
くとも一つのブレードを備え、前記ブレードは、少なく
とも1ヵ所に、前記感光材料と接触する側に端部から切
り込まれるスリットを有することを特徴としている。
【0024】次に請求項4に記載の感光材料処理装置の
作用を説明する。
【0025】請求項4に記載の感光材料処理装置では、
処理室内の処理液で処理された感光材料は、搬送手段に
よってシール手段を介して隣接する次の処理室へ送ら
れ、順次所定の処理が行われる。
【0026】ここで、シール手段の感光材料の搬送方向
上流側に位置する搬送手段と、シール手段の感光材料の
搬送方向下流側に位置する搬送手段とを結ぶ直線上から
離間した位置にシール手段が設けられているため、感光
材料は、シール手段の位置で搬送方向に曲げられること
になり、この結果、シール手段の位置では、搬送方向と
直交する方向に湾曲していた感光材料が搬送方向と直交
する方向に略直線状に修正される。したがって、シール
手段と感光材料との間に隙間を生じることなく、感光材
料を通過させることができ、感光材料端部近傍のシール
手段に略三角状の隙間を生じる事なく搬送できるため、
処理液のリーク量を低減することができる。また、シー
ル手段の力によって、無理に感光材料の湾曲を修正する
必要も無くなる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を以下に説明
する。
【0028】図1には、感光材料処理装置としての自動
現像装置10の現像処理部12が示されている。
【0029】現像処理部12には、感光材料14の搬送
方向上流側(矢印A方向側)から順に、処理室としての
現像槽16、定着漂白槽18、第1水洗槽20、第2水
洗槽22、第3水洗槽24及び第4水洗槽26が水平方
向に設けられている。現像槽16には現像液が、定着漂
白槽18には定着漂白液が所定量貯留されている。ま
た、第1水洗槽20、第2水洗槽22、第3水洗槽24
及び第4水洗槽26には、所定量の処理液としての水洗
水が貯留されている。なお、本実施例の感光材料14
は、写真用のハロゲン化銀感光材料である。
【0030】現像槽16及び定着槽18の内部には、感
光材料14を槽内で略U字状に搬送する複数のローラか
らなる搬送装置28が設けられている。
【0031】現像槽16の上方には、感光材料14を現
像槽16内へ搬送する挟持ローラ30及び現像処理され
た感光材料14を定着漂白槽18側へ搬送する挟持ロー
ラ32が設けられている。
【0032】また、定着漂白槽18の上方には、現像槽
16側から搬送された感光材料14を定着漂白槽18内
へ搬送する挟持ローラ34及び定着処理された感光材料
14を第1水洗槽20側へ搬送する挟持ローラ36が設
けられている。
【0033】一方、第1水洗槽20の上方には、定着処
理された感光材料14を第1水洗槽20の内部へ搬送す
る挟持ローラ38が設けられている。
【0034】第1水洗槽20と第2水洗槽22との間の
隔壁40、第2水洗槽22と第3水洗槽24との間の隔
壁42、第3水洗槽24と第4水洗槽26との間の隔壁
44には、各々感光材料14の通過を許容するスリット
状の通路46が設けられている。また、第1水洗槽2
0、第2水洗槽22、第3水洗槽24及び第4水洗槽2
6には、各々感光材料14を搬送する搬送手段としての
ニップローラ50が設けられている。
【0035】なお、第4水洗槽26の上方には、水洗さ
れた感光材料14を図示しない乾燥処理部へ搬送する挟
持ローラ52が設けられている。
【0036】また、第4水洗槽26の上方には、補充タ
ンク92に貯留された新鮮な水洗処理液を第4水洗槽2
6に供給する配管94の端部が配設されており、配管9
4の途中には補充タンク92の水洗処理液を第4水洗槽
26へ供給するためのポンプ96が設けられている。な
お、ポンプ96にはポンプ駆動装置98が接続されてお
り、所定タイミングでポンプ96が作動するようになっ
ている。
【0037】また、第1水洗槽20には、所定以上の水
洗処理液を排出するためのオーバーフロー管68が設け
られており、オーバーフローした水洗処理液はオーバー
フロー管68を介して貯留槽69に貯留される。
【0038】次に、通路46の構造を詳細に説明する。
【0039】図2に示すように、通路46は、上下方向
の間隔が狭く紙面表裏方向に長いスリット形状を呈して
いる。
【0040】通路46は、感光材料14の搬送方向上流
側(矢印A方向側)及び下流側(矢印B方向側)の開口
部分がテーパー状に形成されている。また、通路46に
は、上流側の下側部分に、断面略三角形状の固定部材と
しての突出部60が形成されている。
【0041】また、通路46の上流側の上側テーパー面
62には、弾性体(ゴム、合成樹脂等)からなる薄肉の
ブレード64が取り付けられている。
【0042】このブレード64は、先端64Aが前記突
出部60の頂部60Aよりも下方へ位置する長さに設定
されており、感光材料14の通過しないときには図2の
想像線(2点鎖線)で示すように、先端64Aが突出部
60の下流側の斜面60Bにブレード64の持つ弾性に
より弾性的に密着して槽間のシールを行っている。
【0043】なお、ブレード64の長手方向(図2の紙
面表裏方向)の両端部分は、通路46の側壁に隙間無く
接触している。本実施形態では、ブレード64と突出部
60とで本発明のシール手段を構成している。
【0044】ここで、本実施形態では、通路46の上流
側のニップローラ50の感光材料挟持部50Aと下流側
のニップローラ50の感光材料挟持部50Aとを結ぶ仮
想直線Lに対して、突出部60の頂部60Aが上方に位
置しており、通路46を通過する感光材料14の位置は
仮想直線Lと離れる方向に所定量変位する。
【0045】このため、上流側のニップローラ50から
送り出された感光材料14は、仮想直線Lと除々に離れ
て突出部60とブレード64との間を長手方向に屈曲し
て通過し、下流側の水洗槽へと搬送されることになる。
【0046】なお、感光材料14と摺動する突出部60
は、感光材料14を傷つける虞れのない材質(例えば、
ポリエチレン等)で形成することが好ましい。
【0047】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0048】この自動現像装置10では、現像槽16の
現像液に浸漬された感光材料14は、その後定着漂白槽
18の定着液に浸漬されて第1水洗槽20に搬送され
る。なお、本実施形態では、感光材料14は、感光材料
塗布面(乳剤層側の面)を上側、支持体を下側として搬
送している。
【0049】第1水洗槽20に送り込まれた感光材料1
4は、第1水洗槽20に貯留されている水洗水によって
水洗される。
【0050】第1水洗槽20で水洗された感光材料14
は、ニップローラ50によって第2水洗槽22へ向けて
搬送され、通路46を通過して第2水洗槽22へ搬入さ
れる。以後、感光材料14は通路46を通過して、第2
水洗槽22、第3水洗槽24及び第4水洗槽26の各水
洗水によって水洗され、挟持ローラ対52によって乾燥
処理部へと搬送される。
【0051】ここで、感光材料14が処理液に浸漬され
ると、乳剤層が膨張する。これにより感光材料14は、
長手方向直角断面形状が乳剤層側を半径方向外側として
略円弧状に湾曲する。しかし、このように湾曲した感光
材料14であっても、通路46付近で長手方向に強制的
に屈曲させることで湾曲が修正され、長手方向直角断面
形状は通路46付近で略一直線状となる。
【0052】したがって、通路46部分では、感光材料
14がブレード64と突出部60に隙間無く密着し、水
洗水のリークを押えることができる。
【0053】なお、ブレード64の押圧力を高めて感光
材料14の湾曲を修正することでは無いので、ブレード
64や通路46の壁面の摩擦によって感光材料14を傷
付ける虞れも無い。
【0054】このように、本実施形態の自動現像装置1
0では、水洗水のリークが少ないので、従来よりも水洗
効率を向上させることができる。
【0055】すなわち、第1水洗槽20には、感光材料
14によって上流側の槽から持ち込まれた処理液成分が
多く含まれており、感光材料14は、この第1水洗槽2
0を通過した後、第2水洗槽22及び第3水洗槽24を
介して最後の第4水洗槽26内の最も新鮮な水洗水(感
光材料14によって持ち込まれた処理液成分を殆ど含ま
ない水洗水)によって水洗される。したがって、例え
ば、定着液成分が残ることによる感光材料14に生じる
経時変化を抑制することができる。
【0056】なお、本実施形態の自動現像装置10で
は、いわゆるカスケード方式によって水洗水の補充が行
われるようになっており、例えば、感光材料14の処理
量に応じて感光材料14の搬送方向の最も下流側の第4
水洗槽26に新鮮な水洗水を補充する。
【0057】なお、上記実施形態では、突出部60を下
側に、ブレード64を上側に設けたが、突出部60を上
側に、ブレード64を下側に設けても良い。
【0058】さらに、前記実施形態では、通路46部分
で感光材料14を上方に凸となるように屈曲させたが、
図3に示すように、感光材料14を仮想直線Lよりも下
方に凸となるように屈曲させて搬送しても良い。この例
では、ブレード64の感光材料14に対する押しつけ力
が大きい場合に有効である。
【0059】また、前記実施形態では、ブレード64と
突出部60との間に感光材料14を通過させるようにし
たが、これに限らず、図4に示すように、一対のブレー
ド64の間に感光材料14を通過させても良く、図5に
示すように、突出部60の代わりにローラ66を回転自
在に設け、ローラ66とブレード64との間に感光材料
14を通過させても良く、図6に示すように、ローラ6
6とローラ66との間に感光材料14を通過させても良
い。図6に示すようにローラ間に感光材料14を通過さ
せる場合には、一方のローラ66は弾性材料で形成する
と良い。また、図5及び図6に示すように、ローラ66
を設ける場合、ローラ66の周囲から処理液がリークし
ないように、ローラ66の外周表面に弾性的に接触する
小ブレード67を設けることが好ましい。また、図示は
しないが、突出部60とローラ66との間に感光材料1
4を通過させるようにしても良い。なお、ローラ66を
用いることにより、感光材料14の摺動による傷付きを
防止することができ、摩擦抵抗の軽減により搬送力を低
減することも可能である。また、ローラ66は、モータ
等で回転させても良い。
【0060】なお、突出部60とブレード64との間を
感光材料14が通過する際、図7に示すように、感光材
料14の端部、突出部60及びブレード64の間に、略
三角形状の隙間70が生じ、感光材料14の通過中は、
この隙間70から水洗水が若干量リークする。この隙間
70からのリークを少なくするための構造を以下に説明
する。
【0061】図8に示すように、この実施形態では、ブ
レード64の先端側に一対のスリット72が形成されて
いる。スリット72は、ブレード64の先端から所定寸
法切り込まれており、スリット72とスリット72との
間隔は、感光材料14の幅よりも若干量大きく設定され
ている。また、感光材料14は、スリット72とスリッ
ト72との間を通過するようになっている。
【0062】この例では、感光材料14が突出部60と
ブレード64との間を通過する際に形成される感光材料
14の両端側の隙間70が小さいため、リーク量を極め
て少量に抑えることが可能となる。なお、スリット72
の位置は、感光材料14の端部よりも若干外側へ設けな
ければいけないが、できる限り感光材料14の端部に近
い部位に設けることが好ましい。
【0063】また、複数の異なる幅の感光材料14を処
理する場合には、図9に示すように、感光材料14の幅
に応じてスリット72の数を増しておけば良い。
【0064】また、ブレード64の材質は、感光材料1
4に馴染みやすいように、できるだけ軟質のものが好ま
しい。
【0065】また、ブレード64の厚みを厚くすると、
図10に示すように、感光材料14を押さえつける力が
高くなって、実線の状態から想像線(2点鎖線)の状態
に示すように隙間70が減少し、リーク量を減らすこと
ができる。
【0066】なお、通路46に感光材料14を通過させ
るために水洗槽内にニップローラ50を設けたが、感光
材料14を搬送可能なものであればニップローラ50以
外の搬送手段を用いても良い。
【0067】また、前記実施形態では、通路46の上流
側及び下流側に感光材料14を搬送するニップローラ5
0を設け、ニップローラ50を構成する一対のローラ間
に感光材料14を通過させたが、これに代えて、1本の
ローラと固定部材との間或いは適当な間隔を持った一対
の固定部材の間を感光材料14が通過するようにしても
良い。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の感光材料
処理装置は上記の構成としたので、液のリーク量を減少
できるという優れた効果を有する。また、シール手段の
力によって、無理に感光材料の湾曲を修正する必要が無
いので、シール手段の感光材料に対する押しつけ力を低
減することができる。
【0069】また、シール手段にブレードを用いている
ので、ブレードの押しつけ力を低減することができる。
また、シール性に優れた柔軟なブレード材料を用いるこ
とができ、これによってリーク量を更に減少させること
が可能となる。
【0070】更に、シール手段にローラを用いているの
で、摺動による傷付きを防止できる。また、摺動抵抗が
少なくなるので、搬送手段の搬送力を小さくすることも
できる。
【0071】また、ブレードの少なくとも1ヵ所にスリ
ットを設けることにより、処理液のリーク量をさらに低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の適用された自動現像機の概略構成図
である。
【図2】 図1に示す自動現像機の通路付近の拡大断面
図である。
【図3】 他の実施形態に係る自動現像機の通路付近の
拡大断面図である。
【図4】 更に他の実施形態に係る自動現像機の通路付
近の拡大断面図である。
【図5】 更に他の実施形態に係る自動現像機の通路付
近の拡大断面図である。
【図6】 更に他の実施形態に係る自動現像機の通路付
近の拡大断面図である。
【図7】 感光材料が通過している最中の通路の正面図
である。
【図8】 更に他の実施形態に係る自動現像機の通路の
正面図である。
【図9】 更に他の実施形態に係る自動現像機の通路の
正面図である。
【図10】 更に他の実施形態に係る自動現像機のブレ
ードの端部付近の拡大図である。
【図11】 (A)乃至(B)は、感光材料の長手方向
直角断図である。
【図12】 湾曲した感光材料が通過している最中の通
路の正面図である。
【図13】 搬送ラインを屈曲させたときの感光材料の
斜視図である。
【図14】 搬送ラインを屈曲させたときの感光材料の
斜視図である。
【符号の説明】
10 自動現像装置(感光材料処理装置) 16 現像槽(処理室) 18 定着槽(処理室) 20 第1水洗槽(処理室) 22 第2水洗槽(処理室) 24 第3水洗槽(処理室) 26 第4水洗槽(処理室) 40 隔壁 42 隔壁 44 隔壁 50 ニップローラ(搬送手段) 60 突出部(シール手段,固定部材) 64 ブレード(シール手段) 72 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 3/13

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液の貯留された複数の処理室と、 処理室間の隔壁に設けられ隔壁を挟む両処理液の混合を
    防ぐと共に感光材料が通過可能なシール手段と、 前記処理室内に設けられ前記感光材料を搬送する搬送手
    段と、を備えた感光材料処理装置であって、 前記シール手段の前記感光材料の搬送方向上流側に位置
    する搬送手段と、前記シール手段の前記感光材料の搬送
    方向下流側に位置する搬送手段とを結ぶ直線上から離間
    した位置に前記シール手段を設けると共に、 前記シール手段は、ローラと前記ローラの外周に押圧さ
    れるブレードとを備え、前記ローラと前記ブレードとの
    間に前記感光材料を通過させる ことを特徴とする感光材
    料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記シール手段の感光材料搬送方向上流
    側に位置する搬送手段から処理室の略底向きに前記感光
    材料を搬送して前記シール手段を通過させ、前記シール
    手段を通過後は処理室の略上向きに搬送して搬送方向下
    流側の搬送手段を通過せしめるように、前記両搬送手段
    を結ぶ直線上より処理室下方の位置に前記シール手段を
    設けたことを特徴とする請求項1に記載の感光材料処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記シール手段の前記感光材料の搬送方
    向上流側に位置する搬送手段及び前記シール手段の前記
    感光材料の搬送方向下流側に位置する搬送手段は、一対
    のニップローラであることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の感光材料処理装置。
  4. 【請求項4】 処理液の貯留された複数の処理室と、 処理室間の隔壁に設けられ感光材料が通過可能なシール
    手段と、 前記処理室内に設けられ前記感光材料を搬送する搬送手
    段と、 を備えた感光材料処理装置であって、 前記シール手段は、前記感光材料の搬送方向上流側に位
    置する搬送手段と、前記シール手段の前記感光材料の搬
    送方向下流側に位置する搬送手段とを結ぶ直線上から離
    間した位置に設けられると共に少なくとも一つのブレー
    ドを備え、 前記ブレードは、少なくとも1ヵ所に、前記感光材料と
    接触する側に端部から切り込まれるスリットを有するこ
    とを特徴とする感光材料処理装置。
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