JPH03257450A - 感光材料洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は、露光、現像、漂白、定着、漂白定着、安定化
等の画像形成処理後の感光材料を洗浄する感光材料洗浄
装置に関し、更に詳しくは、洗浄効率の高い感光材料処
理装置に関する。

〔従来の技術］ 感光材料処理装置として、露光後の感光材料を現像、漂
白、定着、漂白定着、水洗、安定、乾燥等の処理を行い
、感光材料上に画像を形成する装置がある。上記処理は
例えば露光後の感光材料を搬送しながら各処理液中に感
光材料を所定時間浸漬するので、画像が形成された感光
材料は膨潤しており、しかも感光材料表面には処理液が
付着している。そして感光布４料をそのまま乾燥すると
、漂白定着液に含まれるチオ硫酸塩、チオ硫酸銀錯塩等
の処理液成分が膜面に結晶として析出したり、保存中に
画像銀と処理液成分が反応して画像が変色したり、退色
したり、また処理液に溶解されている銀錯塩が硫化銀に
なって汚染を生じたりするので、感光材料表面や乳剤膜
内部の処理液成分を除去するために水洗処理を行う。

一般に水洗装置は、多段水洗槽に収容した水洗水中に感
光材料を浸漬して搬送しながら水洗処理を行う方式が採
られている。感光材料は水洗水中を所定時間搬送される
間に、水との接触により表面又は膜面の処理液成分が除
去されるようになっている。

［発明が解決し、ようとする課題］ 感光材料を水洗水中に浸漬して水洗する方式においては
、感光材料を浸漬するための水洗水を多量に必要とし、
更に水洗水を多量に収容する水洗槽を必要とするので、
装置が大型になる。また、感光材料を多量の水洗水中に
所定時間浸漬するので水洗時間が長くなる。

また、水洗水に浸漬して搬送するだけでは、感光材料表
面に移動しない水の層（境膜）が生じ、感光材料から境
膜中に溶出した処理液成分の濃度が所定濃度に達すると
、その後は感光材料から処理液成分が溶出せず、良好な
水洗を行うことができない。

本発明の目的は上記問題点を解消することにあり、洗浄
性を低下させることなく短時間で良好な洗浄処理を行え
、簡略でしかも小型に構成できる感光材料洗浄装置を提
供することにある。

〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明に係る上
記目的は、画像形成処理後の感光材料を洗浄液で洗浄す
る感光材料洗浄装置において、断面スリット部と該スリ
ット部より大容積め室とを上下方向に連通して交互に形
成された洗浄槽と、前記室内の洗浄水を該室より感光材
料搬送方向上流に位置する前記スリット部へ感光材料搬
送路外から供給する洗浄水移送手段と、感光材料を前記
スリット部内及び前記室内にわたって上下方向に搬送す
る感光材料搬送手段とを有する感光材料洗浄装置によっ
て遠戚される。

すなわち、スリット部と該スリット部より大容積の室と
を交互に有する洗浄槽において、前記室内の洗浄水を感
光材料搬送方向上流に位置するスリット部に供給するこ
とにより、スリット内で洗浄水の乱流が生ししかも感光
材料と接する洗浄水の置換速度が速くなるので、スリッ
ト内を搬送される感光材料の洗浄が良好に行われる。

また本発明に係る上記目的は、画像形成処理後の感光材
料を洗浄液で洗浄する感光材料洗浄装置において、断面
スリット部と該スリット部より大容積の室とを上下方向
に連通して交互に形成された洗浄槽と、該洗浄槽内に設
けられ感光材料搬送路を介して当接する弾性部材と、前
記室内の洗浄水を該室より感光材料搬送方向上流に位置
する前記スリット部へ感光材料搬送路外から供給する洗
浄水移送手段と、感光材料を前記スリット部内及び前記
室内にわたって上下方向に搬送する感光材料搬送手段と
を有する感光材料洗浄装置によって遠戚される。

すなわち、スリット部と該スリット部より大容積の室と
を交互に有する洗浄槽において、前記室内の洗浄水を感
光材料搬送方向上流に位置するスリット部に供給するこ
とにより、感光材料表面に乱流が生じしかも感光材料と
接する洗浄水の置換速度が速くなるので、スリット部に
設けられたワイパ一部材により掻き取られた感光材料表
面の不要成分が洗浄水中に迅速に溶出し、スリット内を
搬送される感光材料の洗浄が良好に行われる。

したがって、少量の洗浄液でも短時間で良好な洗浄を行
うことができ、洗浄装置を小型に構成することができ、
しかも清浄度の低い洗浄液であっても良好に洗浄できる
ので、洗浄液の補充量が低減される。

なお、感光材料を搬送する方向は上下方向であればよく
、鉛直方向に限らない。

本発明における洗浄液は、洗浄機能を有する液体であり
、例えば純水、水道水等の水、又は必要に応して水に洗
浄用、安定化用等の添加物を含有させた液体である。

本発明における洗浄前の画像形成処理は、処理機能を限
定されず、露光、現像、漂白、定着、漂白定着、安定化
等がある。

本発明における感光材料は、処理液により処理した後に
洗浄する工程を必要とするものであれば、洗浄工程前後
の処理方式は限定されない。本発明に用いる感光材料の
種類としては、ネガ感光材料、ポジ感光材料、直接ポジ
感光材料のいずれであってもよく、例えば銀塩写真式フ
ィルム、銀塩写真式印画紙、Ｘ線用フィルム等がある。

〔実施態様］ 以下、添付図面を参照して本発明の一実施態様を説明す
る。ただし本発明は本実施態様のみに限定されない。

第１図は本発明が適用される銀塩写真式カラーペーパー
処理装置である。本処理装置はポジ原稿に基づいて露光
されたウェブ状カラーペーパーを現像、漂白定着、水洗
した後に乾燥して、カラーペーパー上に画像を形成する
ものである。

処理装置本体２には現像槽４、漂白定着槽６、水洗部８
、乾燥部１０が連続して設けられ、露光後のカラーペー
パー（以下、感光材料という）１２は、現像、漂白定着
、水洗後に乾燥部ＩＯにおいて乾燥されて本体２の搬出
口６０から搬出される。

現像槽４＆び漂白定着槽６は、槽内の現像液及び漂白定
着液と外気との接触面積を最小にするための浮き蓋１４
を備えている。浮き蓋１４は感光材料１２が挿通するた
めの通路１６が形成されており、この通路は液面シャッ
タ１８で適宜開閉されるようになっている。第１図は、
現像槽４の搬入通路及び漂白定着槽６からの搬出通路が
シャッタ１８により閉しられ、現像槽４の搬出通路及び
漂白定着槽６の搬入通路が開いている状態である。

また、現像槽４及び漂白定着槽６の下方には、現像槽４
及び漂白定着槽６内にそれぞれ現像補充液、漂白定着補
充液を補充するためのタンク２０．２２が設けられてい
る。タンク２０．２２内の補充液は、ポンプ２４．２６
及び配管２８．３０により現像槽４及び漂白定着槽６に
適宜補充される。

現像槽４及び漂白定着槽６には、現像液及び漂白定着液
内に感光材料１２を浸漬して挟持搬送するための搬送ロ
ーラ対３２が設けられている。

水洗部８は感光材料搬送路がＵ字状に形成されかつ断面
スリット部８８と該スリット部８８より大容積の円筒室
９０とを有する水洗槽７０を備えている。水洗槽７０内
には水洗水が収容されており、感光材料１２は水洗水中
を搬送されることにより洗浄される。この水洗部８の構
成については後に詳細に説明する。

乾燥部ｌＯの感光材料搬送路４Ｂの近傍には感光材料１
２の支持体に接する加熱ローラ５０及び乳剤面に接する
吸水性ローラ５２が配置されている。また、吸水性ロー
ラ５２及び加熱ローラ５０の下流には、感光材料１２を
搬送する搬送ローラ５４．５６が設けられている。更に
、乾燥部１０には、隣接するローラ間から感光材料１２
の乳剤面に熱風を供給するためのダクト５８が設けられ
ている。

第２図は本発明の実施態様である水洗部８の断面図であ
る。なお、以下の説明において、上流及び下流はそれぞ
れ感光材料搬送方向の上流及び下流を意味する。

水洗槽７０は感光材料搬送路がＵ字状に形成され、断面
幅１−１．５ｎｕ＋＋程度のスリット部８８及び該スリ
ット部８８より大容積の水平方向に延びる円筒形状の円
筒室９０を有する。スリット８８の幅が１〜１．５Ｍの
とき、円筒室９０の直径は５〜１０ｍｍが好ましい。な
お、本実施態様では水洗槽７０にスリット部８８と円筒
室９０が交互に形成されているが、円筒室９０に代えて
他の形状の室を形成してもよい。この場合、室の容積は
スリット部８８に比べて大きく設定される。

スリット部８８の感光材料１２の乳剤面に対向する側に
は水洗水噴射用のノズル９２が開口しており、円筒部９
０の感光材料１２の乳剤面に対向する側には水洗水吸引
口９４が開口している。

感光材料１２は水洗槽７０の人口及び出口に配設された
搬送ローラ７２により矢印で示す方向に搬送される。な
お、本実施態様は、ウェブ状の感光材料１２を搬送する
ので、水洗槽７０の入口及び出口に搬送ローラ７２を設
けただけで感光材料１２を搬送可能であるが、シート状
の感光材料を搬送するには必要に応して水洗槽７０の内
部にも搬送ローラを設けてもよい。水洗槽７０において
、最下流部に設けた水洗水供給ロア４から水洗水の新液
が常に供給され、最上流部に設けたオーバーフローロア
ロから余剰の水洗水が排出される。したがって、水洗槽
７０内の水は下流にあるほど清浄度が高くなっている。

上記形状の水洗槽７０はＵ字状布部と左部とに分割して
プラスチック＃Ａ脂を射出成形して形成することができ
る。また、板金加工により形成することもできる。

円筒室９０の吸引口９４はポンプ８２の吸引側口に連結
され、またスリット部８８のノズル９２はポンプ８２の
送出側口に連結されている。

ポンプ８２は関連する一組の吸引口９４及びノズル９２
に対して１個ずつ設けてもよいが、すべての吸引口９４
及びノズル９２を１個のポンプ８２に連結して作用させ
ることができる。すなわち、複数の吸引側口と、同数の
送出側口を有する多連式ポンプを用いることにより、す
べての供給口９４から同時に水洗水を吸引することがで
き、またすべてのノズル９２から同時に水洗水を噴射す
ることができる。また、多連式ポンプを用いなくても、
１個のポンプの各吸引口及び送出口に対して複数本の管
を分岐して配設することにより、同様に作用させること
ができる。

スリット部８８には感光材料搬送路を介して当接する、
ブタジェンゴム、クロロブレンゴム、ニトリルゴム、ブ
チルゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコンゴム等の
弾性材料からなる一対のワイパ一部材７８が設けられて
いる。このワイパー部材７８は感光材料１２の幅より大
幅であり、感光材料１２がワイパ一部材７８間を通過す
ると、ワイパ一部材１２が感光材料の表面に接して表面
に生じた境膜を破壊する。また、ワイパー７８は感光材
料搬送方向に向いて傾斜して設けられ、感光材料１２を
良好に案内する。

第３図は第２図における水洗槽７０のＡ−Ａ断１ 面図であり吸引口９４の形状を明瞭に表し、第４同は第
２図における水洗槽７０のＢ−Ｂ断面図であり、ノズル
９２の形状を明瞭に表す。

円筒室９０に開口する吸引口９４の開口長は円筒室９０
の長さと等しく、また吸引口９４は所定の開口幅を有す
る。吸引口９４の基部にはポンプ８２の吸引パイプが接
続される接続部９６が形成されている。

スリット部８８に開口するノズル９２の開口長は少なく
とも感光材料１２の幅以上であり、本実施態様において
はスリット部８８の長さと等しく８２〜１５０ｍｍであ
り、ノズル９２の開口幅は０．１〜０．８ｍｍである。

また、ノズル９２の縦断面形状は、基部から開口に向か
って狭窄した形状である。

また、ノズル９２の横断面形状は開口から基部の中央に
向かって狭窄した形状であり、基部にはポンプの供給パ
イプが接続される接続部９８が形成されている。ノズル
９２の基部の上下方向の幅は開口部より大きく、ノズル
９２に供給された水洗水が開口部において流速が高まり
、強勢で噴射さ２ れるようになっている。したがって、水洗水は感光材料
１２の幅方向にわたって均一にノズル９２から噴射され
る。

第２図に示すように、スリット部８８においてノズル９
２はワイパ一部材７８の下流側に開口しており、円筒室
９０とその直上流のスリット部８８とを水洗水はポンプ
８２の作用で概ね循環する。

このとき、ノズル９２から噴出された水洗水は強勢で感
光材料表面に接し、感光材料表面の境膜を破壊するとと
もに、感光材料１２と接する水洗水の置換を迅速に行う
。また、噴出した水洗水は概ね下流側の円筒室９」に流
れるので、感光材料１２から水洗水中に溶出した不要成
分の濃度が高まることはなく、スリット部８８における
洗浄能力を良好に維持することができる。したがって、
少量の水洗水で感光材料１２の表面を効率良く確実に洗
浄することができる。

一方、ワイパ一部材７８は感光材料１２の幅方向にわた
って当接しているが、水洗槽７０の最下流部から水洗水
を補充して最上流部からオーバーフローさせるので、感
光材料１２がワイパ一部材７８間を通過するときに、水
洗水は感光材料１２の端部近傍かられずかずつ感光材料
搬送方向上流に流れるようになっている。水洗水はスリ
ット部８８と円筒室９０を略循環するが、一部はワイパ
一部材７８間を上流に向けて流れるので、余剰の水洗水
はオーバーフローロアロから排出される。

このように水洗槽７０内に水洗水の新液を常に補充する
ことにより、水洗槽７０内の水洗水を置換するが、上記
構成によれば、水洗水の清浄度が低くても感光材料１２
を良好に洗浄することができるので、補充する新液の量
も少なくてよい。

また、水洗水中には微量の漂白定着液が持ち越されて混
入している。水洗水に混入した漂白定着液成分であるチ
オ硫酸イオンは空気と接触すると酸化して硫化物となり
沈澱し洗浄効率を低下させる。しかし、水洗槽７０は上
部にスリット部８８を有するので、水洗水と空気との接
触面積が少なく、水洗水の硫化を防止することができる
。

本実施態様は、ノズル９２がワイパ一部材７８の下流側
で開口しているが、ノズル９２の開口位置は図示に限ら
ず、ワイパ一部材７８の上流側でノズル９２が開口して
いてもよい。

上記実施態様における水洗槽７０はＵ字状に形成され、
スリット部８８及び円筒室９０を有する構成であるが、
本発明はこの形状の水洗槽７０を複数連結して設けても
よい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、スリット部と該スリット部より大容積
の室とを交互に有する洗浄槽において、前記室内の洗浄
水を感光材料搬送方向上流に位置するスリット部に供給
することにより、スリット内で洗浄水の乱流が生じしか
も感光材料と接する洗浄水の置換速度が速くなるので、
スリット内を搬送される感光材料の洗浄が良好に行われ
る。

更に、感光材料表面に接するワイパ一部材をスリット部
に設けることにより、スリット部に設けられたワイパ一
部材により掻き取られた感光材料表面の不要成分が洗浄
水中に迅速に溶出し、スリット内を搬送される感光材料
の洗浄が良好に行わ５ れる。

したがって、少量の洗浄液でも短時間で良好な洗浄を行
うことができ、洗浄装置を小型に構成することができ、
しかも清浄度の低い洗浄液であっても良好に洗浄できる
ので、洗浄液の補充量が低減される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施態様を備えた感光材料処理装置の
概略構成図、 第２０は本発明の実施態様である水洗部の断面図、 第３図は第２図のＡ−Ａ断面図、 第４図は第２図のＢ−Ｂ断面図である。 図中符号： ２−本体　　　　　　　４−現像槽 ６−漂白定着槽　　　　８−水洗槽 １〇−乾燥部　　　　　１２−感光材料３２．３６−一
搬送ローラ ′７〇−水洗槽　　　　　７２　搬送ローラ７４　水洗
水供給口　　７ローオーバーフローロ６ ８−ワイパ一部材 ８−スリット部 ２−ノズル ６．９８−−一接続部 ８２−ポンプ ９〇−円筒室 ９４−吸引口

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）画像形成処理後の感光材料を洗浄液で洗浄する感
   光材料洗浄装置において、断面スリット部と該スリット
   部より大容積の室とを上下方向に連通して交互に形成さ
   れた洗浄槽と、前記室内の洗浄水を該室より感光材料搬
   送方向上流に位置する前記スリット部へ感光材料搬送路
   外から供給する洗浄水移送手段と、感光材料を前記スリ
   ット部内及び前記室内にわたって上下方向に搬送する感
   光材料搬送手段とを有する感光材料洗浄装置。
2. （２）画像形成処理後の感光材料を洗浄液で洗浄する感
   光材料洗浄装置において、断面スリット部と該スリット
   部より大容積の室とを上下方向に連通して交互に形成さ
   れた洗浄槽と、該洗浄槽内に設けられ感光材料搬送路を
   介して当接する弾性部材と、前記室内の洗浄水を該室よ
   り感光材料搬送方向上流に位置する前記スリット部へ感
   光材料搬送路外から供給する洗浄水移送手段と、感光材
   料を前記スリット部内及び前記室内にわたって上下方向
   に搬送する感光材料搬送手段とを有する感光材料洗浄装
   置。