JP2722420B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JP2722420B2
JP2722420B2 JP19078791A JP19078791A JP2722420B2 JP 2722420 B2 JP2722420 B2 JP 2722420B2 JP 19078791 A JP19078791 A JP 19078791A JP 19078791 A JP19078791 A JP 19078791A JP 2722420 B2 JP2722420 B2 JP 2722420B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料(以下、単に、感光材料または感材ともいう)を処
理する感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】露光後のハロゲン化銀写真感光材料(以
下、感光材料という)に対しては、その種類に応じた処
理がなされる。例えば、カラーネガフィルムに対して
は、発色現像、漂白、定着、水洗および安定化処理が順
次なされる。
【0003】このような処理は、通常、自動現像機のよ
うな感光材料処理装置を用い、この装置が備える複数の
処理槽のそれぞれに入れられた現像液、漂白液、定着液
(漂白定着)、水洗水および安定液に感光材料を順次浸
漬することによりなされる。
【0004】近年、ミニラボと呼ばれる小型現像機によ
る小規模用処理システムの開発が進み、大型現像機を備
える現像所のみならず、写真店の店頭等でもフィルムの
現像およびプリントがなされるようになっている。
【0005】このような小規模用処理システムにおいて
は、簡易かつ迅速に処理が行なえること、処理液の補充
量および排液量をより低減すること、処理効率が高く、
優れた写真性が得られること、処理時間が短いことおよ
び装置の小型化を図ること等が課題とされている。
【0006】しかしながら、現状では、これらの課題を
両立することは困難である。例えば、水洗処理に関して
は、複数の水洗槽を並設し、これらを順次通過させて処
理する多段カスケード水洗方式を採用すれば、水洗性は
向上し、良好な写真性が得られるが、水洗水の補充量お
よび排液量が多く、装置も大型となる。逆に、水洗水の
補充量および排液量を少なくすれば、良好な水洗性を得
るために、水洗時間を長くしなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
な構成で処理液の補充量および排液量を低減し、良好な
写真性が得られる感光材料処理装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)および(2)の本発明により達成される。
【0009】(1) 処理液を満たした処理槽内にハロ
ゲン化銀写真感光材料を通過させて処理する感光材料処
理装置であって、前記処理槽のハロゲン化銀写真感光材
料の搬入側に着脱自在に設置され、内部に前記処理液を
貯留する処理室が形成された筐体と、前記筺体の内部に
設置された排液口と、前記筐体のハロゲン化銀写真感光
材料の出口に、この出口を遮蔽するように設置されたブ
レードとを有することを特徴とする感光材料処理装置。
【0010】(2) 処理液を満たした処理槽内にハロ
ゲン化銀写真感光材料を通過させて処理する感光材料処
理装置であって、前記処理槽のハロゲン化銀写真感光材
料の搬出側に着脱自在に設置され、内部に前記処理液を
貯留する処理室が形成された筐体と、前記処理室へ新た
な処理液を供給する給液口と、前記筐体のハロゲン化銀
写真感光材料の入口に、この入口を遮蔽するように設置
されたブレードとを有することを特徴とする感光材料処
理装置。
【0011】
【実施例】
【0012】以下、本発明の感光材料処理装置を添付図
面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の感光材料処理装置の構成
例を示す概略断面側図面、図2は、図1に示す光材料処
理装置の平面図である。なお、図2中では、感光材料S
の搬送手段やヒーターの記載は省略されている。
【0014】図1および図2に示す感光材料処理装置1
Aは、複数の処理槽を有する。図示の感光材料処理装置
1Aは、カラーペーパーを処理する装置であり、現像槽
2、漂白定着槽3および水洗槽4が図1中左からこの順
に並設されている。
【0015】これらの現像槽2、漂白定着槽3および水
洗槽4内には、それぞれ、現像液、漂白定着液および水
洗水が、所定のレベルまで入れられている。
【0016】各処理槽2〜4内には、感光材料Sを所定
の経路で搬送する複数の搬送ローラ51が設置されてい
る。また、各処理槽2〜4内の底部には、円弧上に湾曲
し、この湾曲面に沿って感光材料Sの方向を転換するガ
イド52が設置されている。このような搬送ローラ51
およびガイド52により、感光材料Sは、各処理槽2〜
4内をU字状の経路で搬送される。
【0017】また、現像槽2と漂白定着槽3、漂白定着
槽3と水洗槽4の境界部上方には、クロスオーバーロー
ラ53が設置されている。
【0018】搬送ローラ51およびクロスオーバーロー
ラ53は、図示しない駆動系により駆動回転する。
【0019】以上のような搬送ローラ51、ガイド52
およびクロスオーバーローラ53により、感光材料Sの
搬送手段が構成される。
【0020】なお、搬送ローラ51およびクロスオーバ
ーローラ53の構成材料としては、例えば、ネオプレ
ン、EPTゴム等の各種ゴム、サンプレーン、サーモラ
ン、ハイトレル等のエラストマー、ポリ塩化ビニル、ポ
リプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂、PPO、ナ
イロン、ポリアセタール(POM)、フェノール樹脂、ポ
リフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエーテルスル
ホン(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)、テフロン等の各種樹脂、アルミナ等のセラミック
ス、ステンレス、チタン、ハステロイ等の耐食性を有す
る金属類、またはこれらを組み合わせたものを挙げるこ
とができる。
【0021】漂白定着槽3の上方には、漂白定着槽3内
に新たな漂白定着液を供給する給液管61が設置されて
いる。
【0022】また、図2に示すように、漂白定着槽3の
上部付近には、その側壁を貫通する排液管62が設置さ
れている。この排液管62の漂白定着槽3内の端部は、
コネクタ15を介して後述する排液管13に接続され
る。
【0023】また、各処理槽2〜4内には、それぞれ、
処理液を適温(例えば25〜50℃)に加温するヒータ
ー7が設置されている。このヒーターとしては、通常の
シーズヒーターやセラミックスヒーターを用いてもよい
が、特願平02−223768号に記載された面状発熱
体を用いるのが好ましい。この面状発熱体は、熱効率が
良く、また、その形状がゆえに設置スペースをとらず、
装置の小型化に寄与する。
【0024】さて、漂白定着槽3の感光材料Sの搬入側
には、内部に感光材料Sを処理する空間である処理室9
が形成された筺体8が設置されている。処理室9内に
は、漂白定着液31が入れられている。
【0025】処理室9の容積は、筺体8を設置する漂白
定着槽3の容積の0.1〜20%程度、特に、1〜10
%程度とするのが好ましい。0.1%未満であると処理
室9内での処理が不十分となる。また、20%を超える
と、漂白定着槽3内での筺体8の占めるスペースの割合
が大きくなるので、既存の処理槽に設置できる範囲が狭
くなる。
【0026】筺体8の図1中上部および下部には、それ
ぞれ、感光材料Sが通過する入口10および出口11が
形成されている。入口10は、漂白定着槽3内の漂白定
着液30の液面より上方に位置し、出口11は、漂白定
着液30の液面より下方に位置している。
【0027】出口11には、可撓性を有する一対のブレ
ード12が、その先端を下方に向けて設置されている。
ブレード12は、薄肉部材、特に先端に向ってその厚さ
が漸減する形状の薄肉部材で構成されており、感光材料
Sの非通過時には、両ブレード12の先端部同士が密着
して、漂白定着液30、31の流通を実質的に遮断する
(シール機能)。
【0028】また、感光材料Sの通過時には、感光材料
Sの先端により、密着していた両ブレード12の先端部
が押し広げられ、この間を感光材料Sが通過する。この
とき、感光材料Sの表面に付着した液は、ブレード先端
部との摺動により拭い取られ(スクイズ機能)、持込み
が防止される。また、両ブレード12間を感光材料Sが
通過する際には、図2に示すように、感光材料Sの両側
端部付近のブレード12間に、感光材料Sの厚さ程度の
僅かな隙間120が形成されるが、この隙間120を介
して漂白定着液30が処理室9内に流入する。
【0029】ブレード12の構成材料としては、例え
ば、天然ゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ブ
チルゴム、フッ素ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタ
ジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン、ウレタンゴム、多
硫化ゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム等の
各種ゴム、シリコーン樹脂、軟質ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレン(特に、中密度または低密度PE)、ポリプロ
ピレン、フッ素樹脂、アイオノマー樹脂、サーモラン、
サンプレーン、ミラストマー、ハイトレルのようなエラ
ストマー等の軟質樹脂が挙げられる。
【0030】感光材料Sがブレード12と摺動しても、
乳剤面のキズ付等の悪影響はほとんど生じないが、これ
が無視できない場合、または摺動抵抗のさらなる減少を
図る場合には、ブレード12の内側表面に平滑化処理を
施し、またはフッ素樹脂、ポリテトラフルオロエチレン
(テフロン)等の潤滑剤をコーティングする等の表面処
理を施すこともできる。
【0031】ブレード12の設置角度(感光材料Sとの
なす角)は、平均10〜80°程度、特に、平均30〜
60°程度とするのが好ましい。
【0032】ブレード12同士の接触面圧は、10〜2
000g/cm2 程度、特に、20〜200g/cm2 程度に設
定するのが好ましい。このような接触面圧とすることに
より、一層良好なスクイズ機能およびシール機能が得ら
れる。
【0033】なお、出口11には、2対以上のブレード
12を設けてもよい。
【0034】また、出口11には、図示のごとき対をな
すブレード12に限らず、1片のブレードを設置しても
よい。この場合、ブレードの先端部は、ブレードが設置
されていない側の出口11の縁部と接触することとなる
が、この縁部は平滑面となっているのが好ましい。
【0035】筺体8には、漂白定着液31をオーバーフ
ローにより排出する排液管13が筺体側壁を貫通して設
置されている。この排液管13の処理室9側の端部は、
排液口14を構成し、他端は、コネクタ15を介して排
液管62と接続される。
【0036】この排液管13は、排液口14が漂白定着
液30の液面より下方の位置となるように設置される。
これにより、筺体8内の漂白定着液31の液面は、漂白
定着液30の液面より低くなる。
【0037】このような筺体8には、鉤状に屈曲した係
止部材16およびスペーサー17が固着されており、係
止部材16を漂白定着槽3の槽壁上端に引っ掛けて係止
することにより、筺体8が漂白定着槽3に対し着脱自在
に取り付けられている。ここで、「着脱自在に設置」と
は、処理槽に対し分離可能に設置されることをいい、例
えば、図示のごとき係止部材16による係止の他、ビス
止めやボルト止め、任意の嵌合構造等も含まれる。
【0038】スペーサー17は、筺体8の姿勢を鉛直に
維持する機能を有する。
【0039】なお、筺体8は、漂白定着槽3の槽壁に取
り付ける場合に限らず、前記ローラ51、53およびガ
イド52を保持するラック(図示せず)に取り付けても
よい。このラックが漂白定着槽3に対し着脱自在であれ
ば、筺体8は、漂白定着槽3に対し、着脱自在に設置さ
れたこととなる。
【0040】このように、筺体8が着脱自在であるた
め、既存の感光材料処理装置の処理槽に対しても容易に
設置することができる。
【0041】次に、感光材料処理装置1Aの使用法およ
び動作について説明する。
【0042】各処理槽2〜4内に所定の処理液が満たさ
れた状態で、各ヒーター7を作動し、各処理液の温調を
行なう。
【0043】漂白定着槽3の感光材料搬入側に筺体8を
取り付けるとともに、排液管62および13をコネクタ
15で接続する。また、処理室9は、漂白定着液で満た
しておく。
【0044】感光材料Sを処理する際には、給液管61
から漂白定着槽3内に新たな漂白定着液を補充する。こ
の漂白定着液の補充量は、感光材料1m2当り20〜10
0ml程度、特に、30〜60ml程度とするのが好まし
い。このような補充量は、従来の筺体8を設けない場合
の補充量に対し、30〜70%程度であり、このような
補充量としても、従来と同等またはそれ以上の処理性を
得ることができる。
【0045】なお、この漂白定着液の補充は、感光材料
Sの処理と同期して行なわれるのが好ましい。
【0046】一方、搬送ローラ51およびクロスオーバ
ーローラ53を駆動回転し、感光材料Sを搬送する。図
1中矢印で示すように、現像槽2を通過した感光材料S
は、クロスオーバーローラ53を経た後、筺体8の入口
10から処理室9内に入り、下降して漂白定着液31に
浸漬され、さらに出口11に設置されたブレード12間
を通って漂白定着液30内に入り、ガイド52により反
転して上昇し、漂白定着液30から引き上げられ、クロ
スオーバーローラ53を経て次の水洗槽4へ移行する。
【0047】現像槽2を通過した後の感光材料Sには現
像液が付着しているため、この現像液が処理室9内の漂
白定着液31中に持ち込まれ、漂白定着液31は劣化す
る。このように、漂白定着液31が犠牲的に劣化するこ
とにより、主に漂白定着処理を行なう漂白定着液30の
劣化が防止され、処理効率が向上するとともに、漂白定
着液の補充量および排液量が低減する。そして、このよ
うな低補充量としても、良好な写真性が得られる。
【0048】感光材料Sが両ブレード12間を通過する
ときには、感光材料Sの表面に付着した劣化がより大き
い漂白定着液31は、ブレードの優れたスクイズ機能に
より拭い取られ、漂白定着液30への持込みが防止され
る。
【0049】また、両ブレード12間を感光材料Sが通
過する際には、感光材料Sの両側端部付近のブレード1
2間に、感光材料Sの厚さ程度の僅かな隙間120が形
成されるが、前述したように、漂白定着液31の液面
は、漂白定着液30の液面より低いため、そのヘッド差
により、隙間120を介して漂白定着液30が処理室9
内に流入する。そして、漂白定着液31は、その増量分
がオーバーフローにより排液口14から排液管13およ
び62を経て槽外へ排出される。
【0050】感光材料Sの処理が終了した後は、ブレー
ド12のシール機能により、漂白定着液31の漂白定着
液30への流入はほとんど無く、よって、次に感光材料
を処理したときにも、低補充量で、良好な写真性が得ら
れる。
【0051】図3は、本発明の感光材料処理装置の他の
構成例を示す概略断面側面図である。同図に示す感光材
料処理装置1Bを説明する上で、前記感光材料処理装置
1Aと同様の事項については、その説明を省略する。
【0052】感光材料処理装置1Bでは、漂白定着槽3
の感光材料Sの搬出側にも、前記筺体8同様の筺体18
が設置されている。この筺体18の処理室19内には、
漂白定着液32が入れられている。
【0053】処理室19の容積も前記と同様の理由か
ら、筺体18を設置する漂白定着槽3の容積の0.1〜
20%程度、特に、1〜10%程度とするのが好まし
い。
【0054】筺体18の図3中下部および上部には、そ
れぞれ、感光材料Sが通過する入口20および出口21
が形成されている。入口20は、漂白定着槽3内の漂白
定着液30の液面より下方に位置し、出口21は、漂白
定着液30の液面より上方に位置している。
【0055】入口20には、前記と同様の一対のブレー
ド22が、その先端部を処理室19内に向けて設置され
ている。
【0056】この筺体18には、前記と同様の係止部材
23およびスペーサー24が固着されており、係止部材
23を漂白定着槽3の槽壁上端に引っ掛けて係止するこ
とにより、筺体18が漂白定着槽3に対し着脱自在に取
り付けられている。
【0057】また、給液管61は、その先端が処理室1
9に連通するよう設置されている。給液管61が設置さ
れている。
【0058】感光材料処理装置1Bにおいては、図3中
矢印で示すように、現像槽2を通過した感光材料Sは、
クロスオーバーローラ53を経た後、筺体8の入口10
から処理室9内に入り、下降して漂白定着液31に浸漬
され、さらに、出口11に設置されたブレード12間を
通って漂白定着液30内に入り、ガイド52により反転
して上昇し、ブレード22間を通って漂白定着液32内
に入り、さらに上昇して漂白定着液33から引き上げら
れ、出口21を通過した後、クロスオーバーローラ53
を経て次の水洗槽4へ移行する。
【0059】また、このような処理に際し、給液管61
から新たな漂白定着液が供給されると、処理室19内の
漂白定着液32の液面は、漂白定着液30の液面より上
方へ上昇し、このヘッド差により、処理室19内の漂白
定着液32は、感光材料通過の際にブレード22間に形
成される隙間を経て、漂白定着液30内へ流出する。
【0060】このような構成では、処理室19内の漂白
定着液32は、漂白定着液30に比べ、さらに劣化の度
合いが小さいものとなっている。即ち、漂白定着液3
1、30および32は、この順に劣化の度合いが小さく
なっている。これにより、感光材料処理装置1Aに比
べ、さらなる処理効率の向上や補充量および排液量の低
減が図れる。
【0061】感光材料処理装置1Bにおいて、漂白定着
液の補充量は、感光材料1m2当り20〜80ml程度、特
に、25〜50ml程度とするのが好ましい。このような
補充量は、従来の筺体8および18を設けない場合の補
充量に対し、10〜40%程度であり、このような補充
量としても、従来と同等またはそれ以上の処理性を得る
ことができる。
【0062】なお、筺体18の出口21にも、ブレード
22と同様の一対のブレードを設けることができる。こ
れにより、そのブレードのスクイズ効果が発揮され、漂
白定着液32の水洗槽4への持ち込みが抑制される。
【0063】また、筐体8の入口10の前方、すなわ
ち、現像槽2の最終の搬送ローラ51と、クロスオーバ
ーローラ53との間の空中部分に、前記と同様の一対の
ブレードを設けることができる。これにより、そのブレ
ードのスクイズ機能が発揮され、現像液の漂白定着液3
1への持ち込みが抑制され、更なる補充量、排液量の低
減および処理性の向上が図れる。
【0064】また、本発明では、感光材料搬入側の筺体
8を設置せず、感光材料搬出側の筺体18のみを設置し
てもよい。
【0065】漂白定着液30、31、32は、漂白剤お
よび定着剤の双方を含む液である。
【0066】漂白剤としては、例えば鉄(III) 、コバル
ト(III) 、クロム(VI)、銅(II)などの多価金属の化合物
や錯塩、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が用いられ
る。代表的漂白剤としては、フェリシアン化物;重クロ
ム酸塩;鉄(III) もしくはコバルト(III) の有機錯塩、
例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイミノ
二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコール
エーテルジアミン四酢酸などのアミノポリカルボン酸類
もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩;過硫
酸塩;臭素酸塩;過マンガン酸塩;ニトロベンゼン類な
どを用いることができる。これらのうち、プロピレンジ
アミン四酢酸鉄(III) 錯塩を始めとするアミノポリカル
ボン酸鉄(III) 錯塩および過硫酸塩は、迅速処理および
環境汚染防止の観点から好ましい。さらに、アミノポリ
カルボン酸鉄(III) 錯塩は、漂白液においても、漂白定
着液においても特に有用である。
【0067】定着剤としては、チオ硫酸塩、チオシアン
酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類、多量の沃化
物塩等を挙げることができるが、チオ硫酸塩が一般的で
あり、特に、チオ硫酸ナトリウムやチオ硫酸アンモニウ
ムが最も典型的である。
【0068】以上では、漂白定着槽3に筺体8、18を
設置した例について説明したが、これらに限らず、現像
槽、漂白槽、定着槽、水洗槽、安定化槽、停止槽、反転
槽等の他の処理槽に対しても同様の構成とすることがで
きる。
【0069】図4に示す感光材料処理装置1Cは、カラ
ーネガフィルムを処理する装置であり、図4中左側か
ら、現像槽25、漂白槽26、定着槽27、水洗槽28
および安定化槽29がこの順に並設されている。この感
光材料処理装置1Cにおいては、漂白槽26、定着槽2
7、水洗槽28および安定化槽29のそれぞれに、前記
と同様の筺体8および18が着脱自在に設置されてい
る。
【0070】本発明の感光材料処理装置において、処理
対象とされる感光材料Sの種類は特に限定されず、カラ
ーおよび黒白感光材料のいずれであってもよい。例え
ば、カラーネガフィルム、カラー反転フィルム、カラー
ポジフィルム、カラー印画紙、カラー反転印画紙、製版
用写真感光材料、X線写真感光材料、黒白ネガフィル
ム、黒白印画紙、黒白反転印画紙、マイクロ用感光材料
等が挙げられる。
【0071】本発明の感光材料処理装置は、例えば、自
動現像機、湿式の複写機、プリンタープロセッサー、ビ
デオプリンタープロセッサー、写真プリント作成コイン
マシーン、検版用カラーペーパー処理機等の各種感光材
料処理装置に適用することができる。
【0072】以上、本発明の構成例を例示して説明した
が、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0073】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の感光材料処
理装置によれば、簡単な構成で処理液、特に、現像以後
の処理に用いられる処理液の補充量および排液量を低減
し、良好な写真性が得られるとともに、装置の小型化に
寄与する。
【0074】また、筺体は着脱自在であるため、既存の
感光材料処理装置の処理槽に取り付けることにより容易
に本発明の感光材料処理装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光材料処理装置の構成例を示す概略
断面側面図である。
【図2】図1に示す感光材料処理装置の平面図である。
【図3】本発明の感光材料処理装置の他の構成例を示す
概略断面側面図である。
【図4】本発明の感光材料処理装置の他の構成例を示す
概略断面側面図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C 感光材料処理装置 2 現像槽 3 漂白定着槽 30、31、32 漂白定着液 4 水洗槽 51 搬送ローラ 52 ガイド 53 クロスオーバーローラ 61 給液管 62 排液管 7 ヒーター 8、18 筺体 9、19 処理室 10、20 入口 11、21 出口 12、22 ブレード 120 隙間 13 排液管 14 排液口 15 コネクタ 16、23 係止部材 17、24 スペーサー 25 現像槽 26 漂白槽 27 定着槽 28 水洗槽 29 安定化槽

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液を満たした処理槽内にハロゲン化
    銀写真感光材料を通過させて処理する感光材料処理装置
    であって、 前記処理槽のハロゲン化銀写真感光材料の搬入側に着脱
    自在に設置され、内部に前記処理液を貯留する処理室が
    形成された筐体と、 前記筐体の内部に設置された排液口と、 前記筐体のハロゲン化銀写真感光材料の出口に、この出
    口を遮蔽するように設置されたブレードとを有すること
    を特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 処理液を満たした処理槽内にハロゲン化
    銀写真感光材料を通過させて処理する感光材料処理装置
    であって、 前記処理槽のハロゲン化銀写真感光材料の搬出側に着脱
    自在に設置され、内部に前記処理液を貯留する処理室が
    形成された筐体と、 前記処理室へ新たな処理液を供給する給液口と、 前記筐体のハロゲン化銀写真感光材料の入口に、この入
    口を遮蔽するように設置されたブレードとを有すること
    を特徴とする感光材料処理装置。
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