JPH09319052A - 写真感光材料処理装置の搬送ローラ及び該搬送ローラを用いた写真感光材料処理装置 - Google Patents

写真感光材料処理装置の搬送ローラ及び該搬送ローラを用いた写真感光材料処理装置

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JPH09319052A
JPH09319052A JP13675796A JP13675796A JPH09319052A JP H09319052 A JPH09319052 A JP H09319052A JP 13675796 A JP13675796 A JP 13675796A JP 13675796 A JP13675796 A JP 13675796A JP H09319052 A JPH09319052 A JP H09319052A
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roller
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photographic light
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liquid
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JP13675796A
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Hiroyuki Hashimoto
浩幸 橋本
Mitsuru Katagiri
満 片桐
Mitsuhiro Kurosawa
光広 黒澤
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真感光材料処理装置での写真感光材料の
搬送において、搬送安定性を向上させ、且つ、処理液汚
染による感光材料の故障を減少させることを可能とする
搬送ローラを提供すること 【解決手段】 写真感光材料処理装置に用いられ、処理
液中で写真感光材料を搬送する搬送ローラにおいて、前
記搬送ローラの外周面の少なくとも一部が、発泡ポリエ
チレン、発泡ポリプロピレン、発泡エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、発泡ポリ塩化ビニル、発泡ポリウレタンの
少なくとも一種を含む材料からなることを特徴とする搬
送ローラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真感光材料処理装
置の搬送ローラ及び写真感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の写真感光材料処理装置の処理液槽
内において、写真感光材料の搬送は、一般には搬送ロー
ラが用いられ、その材料としては、金属、ゴム、硬質樹
脂などが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、金属、ゴム、
硬質樹脂などの搬送ローラによる搬送は、搬送安定性は
よいが、写真感光材料の端部に処理液がしみ込み、着色
や画像ムラを生じるという、いわゆる処理液汚染の問題
があった。
【0004】一方、処理液汚染を減少させるために、搬
送ローラの形状を工夫したり、搬送ローラの配置を工夫
したりしたが、そのような場合、処理液汚染は減少する
が、搬送安定性が大幅に低下するという問題があった。
【0005】本発明の目的は、写真感光材料処理装置で
の写真感光材料の搬送において、搬送安定性を向上さ
せ、且つ、処理液汚染による感光材料の故障を減少させ
ることを可能とする搬送ローラ及び、写真感光材料処理
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下に示
す特許請求の範囲の各請求項により達成される。
【0007】〔請求項1〕『写真感光材料処理装置に用
いられ、処理液中で写真感光材料を搬送する搬送ローラ
において、前記搬送ローラの外周面の少なくとも一部
が、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、発泡ポリ塩化ビニル、発泡
ポリウレタンの少なくとも一種を含む材料からなること
を特徴とする搬送ローラ。』 本請求項に係る発明により、奏する効果を以下に述べ
る。
【0008】処理液外と比較し、処理液中を搬送する状
態では感光材料はスリップや蛇行や斜行を生じやすくな
るが、本発明の搬送ローラを使用することで、処理液中
で長期間使用しても、スリップや蛇行や斜行が大幅に低
減でき、特に高速搬送時において、今までのスリップや
蛇行や斜行を起こす搬送ローラに対して格段の安定性が
得られる。また、搬送安定性が得られる程度に搬送ロー
ラを圧着しても、感光材料の端部に処理液汚染を生じる
ことなく感光材料を搬送することが出来る。処理液汚染
とは感光材料の端部に処理液が染み込み着色や画像ムラ
を生ずることである。又、特に感光材料からの溶出、又
は処理液への添加により、処理液中に活性剤成分を含有
する処理液では本発明の搬送ローラの効果が非常に高
い。
【0009】〔請求項2〕『前記搬送ローラの全外周面
が、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、発泡ポリ塩化ビニル、発泡
ポリウレタンの少なくとも一種を含む材料からなること
を特徴とする請求項1に記載の搬送ローラ。』 本請求項に係る発明により、更に搬送安定性が向上す
る。
【0010】〔請求項3〕『前記搬送ローラの中心部が
胴構成ローラで形成されていることを特徴とする請求項
1又は請求項2に記載の搬送ローラ。』 本請求項に係る発明により、搬送ローラの強度を上げ、
耐久性が向上し、又ローラのたわみが減少して搬送安定
性が更に向上する。
【0011】〔請求項4〕『写真感光材料処理装置に用
いられ、写真感光材料を処理液に接液させながら搬送す
る搬送ローラにおいて、前記搬送ローラの外周面の少な
くとも一部が、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレ
ン、発泡エチレン−酢酸ビニル共重合体、発泡ポリ塩化
ビニル、発泡ポリウレタンの少なくとも一種を含む材料
からなることを特徴とする搬送ローラ。』 本請求項に係る発明により、搬送安定性が向上する。
【0012】処理液外と比較し、処理液に接液させなが
ら搬送する状態では感光材料はスリップや蛇行や斜行を
生じやすくなるが、本発明の搬送ローラを使用すること
で、搬送安定性が向上し、処理液汚染を生じること無く
感光材料を搬送することが出来る。特に感光材料からの
溶出、又は処理液への添加により、処理液中に活性剤成
分を含有する処理液では本発明の搬送ローラの効果が非
常に高い。
【0013】〔請求項5〕『前記搬送ローラの全外周面
が、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、発泡ポリ塩化ビニル、発泡
ポリウレタンの少なくとも一種を含む材料からなること
を特徴とする請求項4に記載の搬送ローラ。』 本請求項に係る発明により、更に搬送安定性が向上す
る。
【0014】〔請求項6〕『前記搬送ローラの中心部が
胴構成ローラで形成されていることを特徴とする請求項
4又は請求項5に記載の搬送ローラ。』 本請求項に係る発明により、搬送ローラの強度を上げ、
耐久性が向上し、又ローラのたわみを減少して搬送安定
性が更に向上する。
【0015】〔請求項7〕『請求項1〜請求項6の何れ
か1項に記載の搬送ローラを有することを特徴とする写
真感光材料処理装置。』 本請求項に係る発明により、搬送安定性に優れ、処理液
汚染を生じることのない写真感光材料処理装置を提供で
きる。
【0016】〔請求項8〕『前記搬送ローラが、前記写
真感光材料の乳剤面に接して前記写真感光材料を搬送す
るように設置されていることを特徴とする請求項7に記
載の写真感光材料処理装置。』 本請求項に係る発明により、更に搬送安定性が向上す
る。
【0017】〔請求項9〕『前記搬送ローラとガイド部
材が対向して配置され、前記ガイド部材と前記搬送ロー
ラとの間を、前記写真感光材料が前記ガイド部材と前記
搬送ローラに接しながら搬送される構造であることを特
徴とする請求項7又は請求項8に記載の写真感光材料処
理装置。』 従来のローラでは片側のみのローラ搬送では充分な搬送
が行えなかったが、本請求項に係る発明により、片側の
みのローラ搬送においても、搬送安定性が向上し、処理
液汚染を起こすこと無く、写真感光材料を安定して正確
に搬送することが可能になった。また、圧着ローラを搬
送ローラに対向させる代わりに、ガイド部材を搬送ロー
ラに対向させるのであるから、必要なローラの数が少な
くなり、部品点数を削減でき、構造が簡単で、コストが
削減される。また、搬送ローラが少なくなる分、それぞ
れの槽幅を短縮することができ、写真感光材料処理装置
を小型化できる。
【0018】〔請求項10〕『請求項4〜請求項6の何
れか1項に記載の搬送ローラを有し、そのうちの少なく
とも1本の前記搬送ローラによって、写真感光材料に処
理液が供給されることを特徴とする写真感光材料処理装
置。』 本請求項に係る発明により、処理液を効率よく写真感光
材料に供給し、更に処理液汚染を生じることなく、良好
な搬送安定性を有する写真感光材料処理装置の提供を可
能にする。
【0019】〔請求項11〕『前記搬送ローラが気中に
設けられ、前記搬送ローラに対して、前記搬送ローラの
一部が処理液に浸漬又は接触できる位置に、処理液を保
持する処理液保持部材が設けられていることを特徴とす
る請求項10に記載の写真感光材料処理装置。』 本請求項に係る発明により、処理液をより効率よく写真
感光材料に供給し、更に処理液汚染を生じることなく、
良好な搬送安定性を有する写真感光材料処理装置の提供
を可能にする。
【0020】〔請求項12〕『前記写真感光材料を上方
から下方、又は下方から上方に搬送するように、気中に
前記搬送ローラを複数有し、前記複数の搬送ローラの少
なくとも2つの搬送ローラに対応して、前記搬送ローラ
の一部が処理液に浸漬又は接触できる位置に設置された
処理液を保持する処理液保持部材を各々有し、前記搬送
ローラ、前記処理液保持部材又は前記処理液保持部材よ
り上部の前記写真感光材料の少なくとも一つに処理液を
供給する供給手段を有することを特徴とする請求項10
又は請求項11に記載の写真感光材料処理装置。』 本請求項に係る発明により、処理液をより効率よく写真
感光材料に供給し、更に処理液汚染を生じることなく、
良好な搬送安定性を有する写真感光材料処理装置の提供
を可能にする。
【0021】〔請求項13〕『前記写真感光材料処理装
置が処理する前記写真感光材料が、シート状であること
を特徴とする請求項7〜請求項12の何れか1項に記載
の写真感光材料処理装置。』 シート状感光材料は、ロール状感光材料に比して長さが
短いため、搬送安定性が更に要求されるが、本請求項に
係る発明により、シート状感光材料であっても処理液汚
染を生じること無く、安定した搬送性を得る効果が高く
なる。
【0022】〔請求項14〕『前記写真感光材料処理装
置が処理する前記写真感光材料が、印画紙であることを
特徴とする請求項7〜請求項13の何れか1項に記載の
写真感光材料処理装置。』 印画紙を使用した処理工程は処理液汚染を受けやすい
が、本請求項に係る発明により、印画紙であっても処理
液汚染を生じること無く、安定した搬送性を得ることが
出来る。
【0023】〔用語の説明〕本発明における「搬送ロー
ラの外周面」とは、「搬送ローラの表面で、写真感光材
料と接する部分」を意味している。
【0024】本発明における「胴構成ローラ」とは、
「搬送ローラの強度を上げるために、搬送ローラの中心
部に設けられたローラ」を意味している。
【0025】本発明における「処理液」とは、「写真感
光材料を処理するための液で、現像液、発色現像液、漂
白液、漂白定着液、定着液、安定液、水洗水、リンス
液、洗浄水等」を意味する。
【0026】本発明における「処理液中で写真感光材料
を搬送する」とは、「搬送ローラが完全に処理液に浸漬
した状態で写真感光材料を搬送する」ことを示す。
【0027】また、本発明における「写真感光材料を処
理液に接液させながら搬送する」とは、「1の搬送ロー
ラの一部が処理液に浸漬状態にあり、他の部分は浸漬し
ていない状態で写真感光材料を搬送すること、又は、搬
送ローラが処理液に浸漬していなくても、搬送ローラが
処理液を保持し写真感光材料に供給しながら写真感光材
料を搬送すること」を意味する。
【0028】そして、本発明における「処理液保持部
材」とは、処理液を保持する部材のことを示す。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の搬送ローラの外周面は発
泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡エチレン−
酢酸ビニル共重合体、発泡ポリ塩化ビニル、発泡ポリウ
レタンの少なくとも1種を含む材料から成っている。以
下、これらの材料を「本発明に規定する材料」と称す
る。また、全外周面を含むローラ本体の全表面又は表面
の1部が、本発明に規定する材料から成っていてもよい
し、全外周面のみが本発明に規定する材料から成ってい
てもよい。また、外周面の1部が本発明に規定する材料
から成っていてもよい。例えば、本発明に規定する材料
をローラ本体に縞状に被覆してもよい。
【0030】本発明に規定する材料の具体例としては、
発泡ポリエチレンとして、東レペフ加工品(株)製のト
ーレペフシリーズ、三福工業(株)製の三福フォーム、
三和化工(株)製のオプセルシリーズ、ニューペルカシ
リーズ、サンペルカシリーズ等が挙げられる。発泡ポリ
プロピレンとしては、東レペフ加工品(株)製のトーレ
ペフPP等が挙げられる。発泡エチレン−酢酸ビニル共
重合体の例としては、三和化工(株)製のサンペルカシ
リーズが挙げられ、発泡ポリウレタンの例としては、鐘
紡(株)製のウェットロンや、東洋ポリマ−(株)製の
ミクロポーラススポンジルビセル等が挙げられる。
【0031】また、本発明に規定する材料の圧縮永久歪
みはJISK6767で5.0%以下であることがロー
ラ変形を防止する上で好ましい。
【0032】更に、本発明に規定する材料は耐処理薬品
性を有することが好ましい。ここでいう処理薬品とは、
現像液、発色現像液、漂白液、漂白定着液、定着液、安
定液、水洗水、リンス液等の処理液に含まれる薬品をい
う。
【0033】発色現像液は、芳香族第一級アミン発色現
像主薬を主成分とするアルカリ性水溶液であることが好
ましい。この発色現像主薬としては、アミノフェノール
系化合物も有用であるが、p−フェニレンジアミン系化
合物が好ましく使用される。また、各種化合物を組み合
わせて用いてもよい。
【0034】発色現像液は、アルカリ金属炭酸塩、ホウ
酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、臭化物塩、
沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類
もしくはメルカプト化合物のような現像抑制剤又はカブ
リ防止剤などを含んでいることが好ましい。また、必要
に応じてヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、ヒドラジン
類、フェニルセミカルバジド類、トリエタノールアミ
ン、カテコールスルホン酸類、トリエチレンジアミンの
ような各種保恒剤、エチレングリコール、ジエチレング
リコールのような有機溶剤、ベンジルアルコール、ポリ
エチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミン類の
ような現像促進剤、色素形成カプラー、競争カプラー、
ナトリウムボロンハイドライドのようなカブラセ剤、1
−フェニル−3−ピラゾリドンのような補助現像主薬、
粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミノポリホスホ
ン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸に代表
されるような各種キレート剤を含んでもよい。
【0035】現像液には、ハイドロキノンなどのジヒド
ロキシベンゼン類、1−フェニル−3−ピラゾリドンな
どの3−ピラゾリドン類又はN−メチル−p−アミノフ
ェノールなどのアミノフェノール類など公知の現像主薬
を単独で或いは組み合わせて用いることが出来る。これ
らの発色現像液及び黒白現像液のpHは9〜12である
ことが好ましい。
【0036】漂白液や定着液に用いられる漂白剤として
は、例えば鉄(III)、コバルト(III)、クロム(V
I)、銅(II)などの多価金属の化合物、過酸類、キノ
ン類、ニトロ化合物等が好ましい。代表的な漂白促進剤
としてはフェリシアン化物:重クロム酸塩;鉄(III)
もしくはコバルト(III)の有機酸塩、例えばエチレン
ジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、1,3
−プロピレンジアミン四酢酸、1,2−プロピレンジア
ミン四酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイ
ミノ二酢酸、エチレンジアミン−N−(β−オキシエチ
ル)−N,N’,N’−トリ酢酸、ニトリロトリ酢酸、
シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸、イミノ二酢酸、エ
チルエーテルジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンテ
トラプロピオン酸、フェニレンジアミンテトラ酢酸、エ
チレンジアミンテトラ酢酸ジナトリウム塩、エチレンジ
アミンテトラ酢酸テトラ(トリメチルアンモニウム)
塩、エチレンジアミンテトラ酢酸テトラナトリウム塩、
ジエチレントリアミンペンタ酢酸ペンタナトリウム塩、
エチレンジアミン−N−(β−オキシエチル)−N,
N’,N’−トリ酢酸ナトリウム塩、ニトリロトリ酢酸
ナトリウム塩、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸ナト
リウム塩などのアミノポリカルボン酸もしくはクエン
酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩;過硫酸塩;臭素酸
塩;過マンガン酸塩;ニトロベンゼン類などを用いるこ
とがより好ましい。また、漂白剤のほかに、必要に応じ
て漂白促進剤を使用してもよい。
【0037】定着剤としては、チオ硫酸塩、チオシアン
酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素類などを単独或
いは組み合わせて使用できる。特に、チオ硫酸ナトリウ
ム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸アンモニウムが好まし
い。また、保恒剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、ス
ルフィン酸類或いはカルボニル重亜硫酸付加物が好まし
い。
【0038】更に、定着液は所望により保恒剤(例え
ば、亜硫酸塩、重亜硫酸塩)、pH緩衝剤(例えば、酢
酸、硼酸)、pH調整剤(例えば、塩酸)、硬水軟化能
のあるキレート剤を含むことができる。
【0039】写真感光材料処理装置に用いられ、処理液
中で写真感光材料を搬送する本発明に規定する搬送ロー
ラとしては、例えば処理液槽内の処理液に完全に浸って
いる搬送ローラなどがある。また、写真感光材料処理装
置に用いられ、写真感光材料を処理液に接液させながら
搬送する本発明に規定する搬送ローラとしては、例え
ば、後述するように、液溜を搬送ローラの下部に配置
し、搬送ローラの一部を処理液に浸漬し、写真感光材料
に処理液を供給する搬送ローラや、搬送ローラに処理液
を供給し、搬送ローラに処理液を保持させ、写真感光材
料に処理液を供給する搬送ローラなどが挙げられる。
【0040】本発明に用いられる写真感光材料は、カラ
ーペーパー、カラー反転印画紙、モノクロペーパー等の
印画紙、及びカラーネガフィルム、カラー反転フィル
ム、カラーポジフィルム、モノクロネガフィルム等のフ
ィルムなどがあり、形状としては、シート状、ロール状
等が挙げられる。また、本発明における写真感光材料
は、支持体上に、処理液に浸漬すると膨潤する感光層を
有するものが好ましい。
【0041】カラー感光材料は、露光後発色現像、脱
銀、水洗、安定化などの工程により処理される。発色現
像には先述した発色現像液、脱銀処理には漂白液、漂白
定着液、定着液、水洗には水道水又はイオン交換水、安
定化処理には安定液がそれぞれ使用される。各処理液
は、通常20〜50℃に温度調節され、感光材料はこれ
らの処理液中に浸漬、又は処理液に接液され処理され
る。
【0042】本発明の搬送ローラが好ましく使用できる
処理槽としては、写真感光材料処理装置の発色現像槽、
漂白定着槽、第1,第2,第3の安定槽や現像槽、漂白
槽、定着槽、水洗槽、リンス槽がある。
【0043】また、本発明における胴構成ローラの材質
としては、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオ
レフィン、フェノール樹脂、塩化ビニル、ポリフェニレ
ンサルファイド、変性ポリフェニレンサルファイド、変
性ポリオレフィンオキサイド、エチレン・ビニルアルコ
ール共重合体、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリ
アミドイミド樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、フッ素
樹脂などのプラスチック材料、ステンレス材、SUS3
04、SUS316、SUS316L、SUS317、
チタン材などの金属材料、シリコン、エチレン・プロピ
レンゴムなどのゴム材料が好ましく使用できる。尚、胴
構成ローラはステンレス鋼管を基材としてシリコンゴム
やエチレン・プロピレンゴムなどのゴム材を被覆して形
成したような、上記胴構成ローラ素材の数種類から成る
多層構造ローラでも良い。
【0044】〔具体的実施形態〕以下に本発明に関する
具体例の一例を実施形態として示すが、本発明はこれら
に限定されない。また、以下の実施形態は、本発明の好
ましい例を示すもので、本発明の用語の意義や技術的範
囲を限定するものではない。
【0045】図1及び図2は、本発明の搬送ローラの一
例を示す正面図及び正面断面図である。
【0046】該搬送ローラ9は、外周面94及び円柱状
の胴構成ローラ93とからなる搬送ローラ本体95と、
軸部91とから構成されており、全外周面を含む搬送ロ
ーラ本体95の全側面が発泡ポリウレタンからなってい
る。
【0047】尚、外周面を構成する材料は、発泡ポリウ
レタンに限られず、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピ
レン、発泡エチレン−酢酸ビニル共重合体、発泡ポリ塩
化ビニルなどの本発明に規定する材料ならばどれを用い
てもよく、これらの材料を単独で用いてもよく、組み合
わせて用いてもよい。また、搬送ローラの外周面のう
ち、写真感光材料に接する部分のみに本発明に規定する
材料を用いてもよいし、搬送ローラの外周面のうち、本
発明の材料からなる部分が、縞状であってもよい。
【0048】図3は、図1、図2に示した搬送ローラの
変形例の正面断面図であり、図4は側面図である。
【0049】図1、図2に示した搬送ローラでは、胴構
成ローラが円柱状であったのに対して、本実施形態では
胴構成ローラ93が中空状であり、胴構成ローラ93の
両端部には、軸受け嵌合部であるボス92と駆動伝達部
を形成する軸91が一体に同心で設けられている。
【0050】実施形態 1 次に、図1、2、3、4により説明した本発明の搬送ロ
ーラ9を用いた実施形態の1例について説明する。
【0051】浸漬処理を行う処理槽内のラックに本発明
の搬送ローラ9を装着した感光材料処理装置の、1つの
ラックの概略図(図6)によって説明する。
【0052】該写真感光材料処理装置1は図5に示す経
路に沿ってシート状の印画紙を搬送する。該写真感光材
料処理装置は、印画紙を発色現像処理する発色現像槽2
と、前記発色現像槽2で現像された印画紙を漂白定着液
で漂白定着処理する漂白定着槽3と、前記漂白定着槽3
で漂白定着処理された印画紙を安定させ、水洗処理を行
う第1安定槽4、第2安定槽5、第3安定槽6と、水洗
処理された印画紙を乾燥する乾燥部10とを有する。
【0053】更に、発色現像槽2の入力側には挿入部1
1が設けられ、各処理槽の間の渡り部には渡りラック
(図示せず)が設けられ、第3安定槽6の搬出側にはス
クイズローラ50が設けられ、これでカラー印画紙は次
工程である乾燥工程に円滑に搬送される。
【0054】このそれぞれの処理槽2、3、4、5、6
の処理液中にはそれぞれラック7が配置され、ラック7
の写真感光材料の搬送路の写真感光材料の乳剤面側には
本発明の搬送ローラ9が複数上下方向に設けられ、各々
の該搬送ローラ9に対向して圧着ローラ26が設けられ
ている。そのようなローラ列が、下方向搬送用と、上方
向搬送用に2列設けられている。上下に隣接する搬送ロ
ーラ9間には搬送ガイド22が設けられ、同様に隣接す
る圧着ローラ間に搬送ガイド21が設けられており、底
部には渡しガイド8Aが設けられている。
【0055】写真感光材料は、本発明の搬送ローラ9
と、圧着ローラ26に挟持され、処理槽内を搬送ローラ
9の駆動によって、搬送ガイド21,22の間を通って
下方向へと搬送される。底部において、渡しガイド8A
によって下方向への搬送から上方向への搬送へと渡さ
れ、同様に上方向に搬送される。
【0056】尚、写真感光材料は、その乳剤面を本発明
の搬送ローラ9の外周面に、その反対面を圧着ローラ2
6に接触させ、処理槽内を搬送ローラ9の駆動によって
搬送されることが、搬送安定性を得るうえでより好まし
い。搬送ローラ9の間隔は処理可能な最小の印画紙のサ
イズより短い間隔でなければならないため、例えばEサ
イズ(エコノミーサイズ)のカラー印画紙のサイズより
短く設定されることが好ましい。印画紙は、シート状で
あっても、ロール状であってもよい。
【0057】また、搬送ローラ9と対向している、圧着
ローラ26には本発明に規定する搬送ローラの材料を使
用できる。また、その他にフェノールなどの樹脂ロー
ラ、シリコンなどのゴムローラ、SUS材などの金属ロ
ーラ及びこれらの複合材料によるローラなど、既存のロ
ーラも、圧着ローラとして使用できる。搬送ローラ9
と、圧着ローラ26との、ローラ対による圧着搬送方式
は、搬送安定性が高くなり好ましい。
【0058】実施形態 2 図7は、実施形態1の変形例を示す図である。
【0059】上方向と下方向の搬送を1つの搬送ローラ
9に兼ねさせる構成である。
【0060】この構成により、搬送ローラの数が少なく
なり、低コスト化が可能となる。また、横方向の幅が小
さくなるため、装置の小型化が可能となる。
【0061】実施形態 3 次に、図1、2、3、4により説明した本発明の搬送ロ
ーラ9、及び搬送ローラ9と対向するガイド部材8B、
8Cを処理槽内に装着した感光材料処理装置の1例の概
略を以下に説明する。
【0062】図5で示される写真感光材料処理装置の、
各々の処理槽の概略を図8に示し、本実施例形態を図8
に基づいて説明する。
【0063】このそれぞれの浸漬処理を行う処理槽2,
3,4,5,6の処理液中にはそれぞれラック7が配置
され、ラック7には搬送ローラ9の両側に対向する板状
の高密度ポリエチレン樹脂製のガイド部材8B、8C
と、該ガイド部材8B、8Cに下部で連結するように配
置された板状の渡しガイド8Aが設けられることで、U
字型のガイドが構成され、ガイド部材8B、8Cの間に
本発明の搬送ローラ9が複数等間隔に配置されている。
そして、ガイド部材8Bはその上端をガイド支持部材1
03Bに係止され、下端を下部の渡しガイド8Aにその
先端を入り込ませて取り付けられている。また搬送ロー
ラ9に対して逆側(感光材料の上り側)には別のガイド
部材8Cがその下端をガイド支持部材103Cに係止
し、上部は上部ガイド106にその先端を入り込ませて
取り付けられている。ガイド部材8B、8Cが搬送ロー
ラ9と対向する近傍では、1本又は2本の押さえ部材1
11によりガイド部材8B、8Cが搬送ローラ9を両側
から押さえている。ガイド部材8B、8Cと搬送ローラ
9とで印画紙を外部から処理液中に搬入して搬送し、処
理槽の底部に向かわせ、この底部でターンして処理槽の
外部へと導く搬送路が形成されている。搬送ローラ9の
外周面94は、本発明に規定する材料の1つである発泡
ポリウレタンを含む材料で形成されている。
【0064】尚、搬送ローラ9の外周面94は、本発明
に規定する材料であれば任意に用いることができる。外
周面全体に本発明に規定する材料を用いてもよく、又は
外周面の一部に、例えば縞状に、本発明に規定する材料
を用いてもよい。
【0065】この搬送ローラ9とガイド部材8Bもしく
は8Cとの間に印画紙を圧着させ、搬送ローラ9の回転
で印画紙に搬送力を与えてガイド部材8B、8C上をス
ライドさせて搬送する。そして更に各搬送ローラ9の間
に取り付けられたガイド104、ラック7の底部の渡し
ガイド8Aにより案内され、矢印方向より搬送された印
画紙は処理槽の中を搬送されて処理槽外へと、矢印方向
へ搬送される。
【0066】尚、渡しガイド8Aは圧着せず、搬送ロー
ラ9との間に隙間を有していてもよい。この間隙は好ま
しくは0〜5mmである。また、印画紙はその乳剤層を
搬送ローラ側に向けて搬送されるのが好ましい。
【0067】渡しガイド8A及びガイド部材8B,8C
の材質は耐処理液性能及びコスト性、加工性を兼ね備
え、かつ、写真感光材料との摩擦抵抗が少ないものが良
く、四フッ化エチレンなどのテフロン系樹脂、ポリ塩化
ビニル、ポリフェニレンエーテル、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどの樹脂が使用でき、最も好ましくは高密
度ポリエチレン樹脂である。ガイド部材は好ましくは、
厚さ0.1〜3.0mmのシート状で、ガイド部材の搬
送ローラに対向する面の平滑度が1mm以下であること
が好ましい。尚、ガイド部材には感光材料の搬送性を向
上させるために搬送移動方向に沿った溝を形成すること
が出来る。この際、搬送ローラとガイド部材の接触部
(圧着部)は溝を無くして平滑面とすることが好まし
い。
【0068】そして、搬送ローラの間隔は処理可能な最
小の印画紙のサイズより短い間隔でなければならないた
め、例えばEサイズ(エコノミーサイズ)の印画紙のサ
イズより短く設定されることが好ましい。印画紙は、シ
ート状であっても、ロール状であってもよい。
【0069】実施形態 4 次に、図1、2、3、4により説明した本発明の搬送ロ
ーラ9を装着し、処理液を搬送ローラに供給する手段を
有する写真感光材料処理装置の1例を図9〜図14を用
いて説明する。
【0070】写真感光材料を処理液に接液、及び浸漬さ
せて処理を行う写真感光材料処理装置の概略図を図9に
示す。該写真感光材料処理装置は図9に示す経路に沿っ
て印画紙を搬送する。そして、該写真感光材料処理装置
は、印画紙を発色現像液貯留部27の発色現像液で発色
現像処理する発色現像処理工程24と、前記発色現像処
理工程24で現像された印画紙を漂白液で漂白処理する
漂白処理工程52と、前記漂白処理工程52で漂白処理
された印画紙を定着液で定着処理する定着処理工程23
と、前記定着処理工程23で定着処理された印画紙を水
洗水で水洗処理する水洗処理工程25と、水洗処理され
た印画紙を乾燥する乾燥部10とを有する。
【0071】そして、本写真感光材料処理装置の印画紙
の入口に設けられた感光材料検出センサ20によりこの
センサの前の印画紙の通過を検出する。そして、感光材
料検出センサ20により検出した印画紙の通過時刻から
各処理工程での印画紙の通過時刻が求められ、また、感
光材料検出センサ20により検出した印画紙の通過時間
の累計から印画紙の処理量を算出する。
【0072】本写真感光材料処理装置は、発色現像処理
工程24は従来から広く用いられている浸漬現像方式の
処理槽によるものであり、乾燥部10も従来から広く用
いられている乾燥熱風送風機51による乾燥熱風による
ものであるが、漂白処理工程52と定着処理工程23と
水洗処理工程25とが1つの疑似密閉構造の処理槽の中
に存在することを特徴の1つとするものである。そし
て、本写真感光材料処理装置では、処理槽を疑似密閉構
造とするために、処理槽の外に貫通する配管、配線及び
駆動伝達部材と処理槽の印画紙の出入口である渡り部1
9を除いて、処理槽は密閉されている。そして、渡り部
19には渡り部19の開口をほぼ塞ぐようにスクイズロ
ーラ50が設けられている。なお、処理槽を複数の部材
で形成する場合、その接合部の精度を上げたり、接合部
にグリースやシールゴムなどでシールするなどして密閉
するとよい。
【0073】また、本写真感光材料処理装置は、多数の
本発明の搬送ローラ9により印画紙を挟持して搬送する
ローラトランスポート方式の搬送方式である。そして、
疑似密閉構造の処理槽中に、搬送ローラ対により搬送さ
れる印画紙の搬送経路として、上方から下方への下りの
搬送路と下方から上方への上りの搬送路とを有する。そ
して、上方から下方への下りの搬送路に、漂白処理工程
52と定着処理工程23とを有する。これにより、自動
現像機の設置面積を小さくでき、自動現像機を小型化で
きる。そして、疑似密閉構造の処理槽中に、この下りの
搬送路に続いて湾曲搬送路と、この湾曲搬送路に続いて
上りの搬送路と、を有し、この上りの搬送路に印画紙を
水洗処理する水洗処理工程25を有する。これにより、
写真感光材料処理装置の設置面積を更に小さくすること
ができる。
【0074】また、疑似密閉構造の処理槽内に、漂白処
理工程52と定着処理工程23とを有する下りの搬送
路、湾曲搬送路及び水洗処理工程25を有する上りの搬
送路が設けられているので、漂白処理工程52と定着処
理工程23の処理液からの水分の蒸発を防止でき、水分
の蒸発による漂白処理工程52と定着処理工程23での
固形分の析出を防止できる。これにより、処理工程のメ
ンテナンスの頻度を低下する。従って、疑似密閉構造の
処理槽は狭い空間に高密度に配置されたものであるが、
全体としてのメンテナンス性は向上する。
【0075】また、疑似密閉構造の処理槽中に設けられ
た漂白処理工程52と定着処理工程23と水洗処理工程
25の各々の処理工程は、搬送ロ−ラ9に対して、処理
液保持部材として液溜部を複数有する。そして、同一処
理工程内では隣接する上方の液溜部から下方の液溜部に
処理液が自然落下で落下する構造である。そして、同一
処理工程内で最も上方にある液溜部に処理液を供給する
供給管を有する。即ち、漂白処理工程52では漂白液供
給管46から漂白液を漂白処理工程52で最も上方にあ
る液溜部に供給し、定着処理工程23では定着液供給管
66から定着液を定着処理工程23で最も上方にある液
溜部に供給し、水洗処理工程25では水洗水供給管86
から水洗水を水洗処理工程25で最も上方にある液溜部
に供給する。これにより、搬送ローラ対周辺の各液溜部
と印画紙に処理液があればよいので、液容量を低減でき
る。
【0076】また、漂白処理工程52と定着処理工程2
3では、上方の液溜部から印画紙に処理液を供給してか
ら、下方の液溜部から印画紙に処理液を供給するので、
液溜部数分の多段順流処理の状態となり、上方の液溜部
では処理液の反応成分を高濃度となり、かつ、溶出分の
少ない高活性状態となり、反応効率が上がり、処理の迅
速化や小型化が可能となる。
【0077】また、水洗処理工程25では、下方の液溜
部から印画紙に処理液を供給してから、上方の液溜部か
ら印画紙に処理液を供給するので、液溜部数分の多段向
流処理の状態となり、上方の液溜部程、新鮮な水洗水と
なり、水洗処理効率が高まる。
【0078】また、水洗処理工程25では、感光材料検
出センサ20により検出した印画紙の通過時刻から求め
られた水洗処理工程25での印画紙の通過時刻及びその
前後の所定時間Tw1並びに直前の水洗処理工程25で
の印画紙の通過時刻から一定時間Tw2間隔毎に一定時
間Tw3、水洗水供給ポンプ83が水洗水タンク81又
は水洗水用水道蛇口82から水洗水を水洗水供給管86
に供給する(Tw1、Tw2、Tw3は各々最適に設定
される)。この際に、水洗水は、水洗水タンク81又は
水洗水用水道蛇口82から水洗水供給ポンプ83、水洗
水ヒータ84の設置部、水洗水温度計85の設置部の順
に通過して、水洗水供給管86に到達する。ここで、水
洗水ヒータ84は水洗水を加熱し、水洗水温度計85は
加熱された水洗水の温度を測定し、水洗水温度計85で
測定された水洗水の温度と図示しない水洗水タンク81
に設けられた水温計で測定された水温とから、フィード
フォワードとフィードバックを組み合わせた制御によ
り、加熱された水洗水が所定温度TEwとなるように、
水洗水ヒータ84の水洗水の加熱を制御している。
【0079】また、定着処理工程23では、感光材料検
出センサ20により検出した印画紙の通過時刻から求め
られた定着処理工程23での印画紙の通過時刻及びその
前後の所定時間Tf1並びに直前の定着処理工程23で
の印画紙の通過時刻から一定時間Tf2間隔毎に一定時
間Tf3、定着液供給ポンプ63が定着液タンク61か
ら定着液を定着液供給管66に供給する(Tf1、Tf
2、Tf3は各々最適に設定される)。この際に、定着
液は、定着液タンク61から定着液供給ポンプ63、定
着液ヒータ64の設置部、定着液温度計65の設置部の
順に通過して、定着液供給管66に到達する。ここで、
定着液ヒータ64は定着液を加熱し、定着液温度計65
は加熱された定着液の温度を測定し、定着液温度計65
で測定された定着液の温度と図示しない定着液タンク6
1に設けられた水温計で測定された水温とから、フィー
ドフォワードとフィードバックを組み合わせた制御によ
り、加熱された定着液が所定温度TEfとなるように、
定着液ヒータ64の定着液の加熱を制御している。
【0080】また、漂白処理工程52では、感光材料検
出センサ20により検出した印画紙の通過時刻から求め
られた漂白処理工程52での印画紙の通過時刻及びその
前後の所定時間Tb1並びに直前の漂白処理工程52で
の印画紙の通過時刻から一定時間Tb2間隔毎に一定時
間Tb3、漂白液供給ポンプ43が漂白液タンク41か
ら漂白液を漂白液供給管46に供給する(Tb1、Tb
2、Tb3は各々最適に設定される)。この際に、漂白
液は、漂白液タンク41から漂白液供給ポンプ43、漂
白液ヒータ44の設置部、漂白液温度計45の設置部の
順に通過して、漂白液供給管46に到達する。ここで、
漂白液ヒータ44は漂白液を加熱し、漂白液温度計45
は加熱された漂白液の温度を測定し、漂白液温度計45
で測定された漂白液の温度と図示しない漂白液タンク4
1に設けられた水温計で測定された水温とから、フィー
ドフォワードとフィードバックを組み合わせた制御によ
り、加熱された漂白液が所定温度TEbとなるように、
漂白液ヒータ44の漂白液の加熱を制御している。
【0081】なお、TEwとTEbとTEfは同じ温度
でも異なる温度であってもよく、各々最適に設定するこ
とが好ましい。
【0082】上述のように、漂白処理工程52と定着処
理工程23と水洗処理工程25の各々の処理工程で、印
画紙の処理に使用していない新規な処理液を供給するも
のであるので、反応効率が上がる効果があり、特に、漂
白処理工程52と定着処理工程23では、明確に液溜部
数分(搬送ローラ対数分)の多段順流処理の状態とな
り、最初の液溜部では処理液の反応成分を高濃度とな
り、かつ、溶出分の少ない高活性状態となり、反応効率
が上がる効果が顕著となり、処理の迅速化や小型化が可
能となった。
【0083】また、漂白処理工程52の最下段の搬送ロ
ーラ対の下方に処理に使用した漂白液を排出するため
に、最下段の搬送ローラ対の液溜部の液溜である排出用
受皿14が設けられ、この排出用受皿14の漂白液排出
口から処理に使用した漂白液を排出する漂白液排出用パ
イプ49により排出する。これにより、漂白液の次工程
である定着処理工程23へのコンタミを大幅に減少で
き、次工程である定着処理工程23の処理活性を高い状
態を維持でき、また、定着処理工程23が新液供給方式
であることによる反応効率が上がる効果や処理の迅速化
や小型化が可能となる効果がより高くなる。
【0084】なお、上方から下方への下りの搬送路の搬
送ローラ対は等間隔に設けられている。(なお、図面で
は、排出用受皿や供給管を判別できるように描くために
わざと等間隔に描いていない。)そして、下りの搬送路
の搬送ローラ対の各々の間にこの漂白処理工程52の排
出用受皿及び定着液供給管66又は液溜16を支持する
取り付け金具と取り付けネジ用の孔が設けられており、
この漂白処理工程52の排出用受皿及び定着液供給管6
6の取り付け金具と取り付けネジを止める孔を変更する
ことにより、この漂白処理工程52の排出用受皿と定着
液供給管66の位置はこの下りの搬送路の中で変更可能
である。これにより、これらの位置を変更することで処
理パスを変更でき、印画紙の種類や処理液の種類など処
理プロセスの異なる場合でも対応可能である。
【0085】また、定着処理工程23の下方と水洗処理
工程25の下方に定着液貯留部67が設けられている。
そして、定着処理工程23で使用された定着液と水洗処
理工程8で使用された水洗水とが、定着液貯留部67に
落下する。そして、この定着液貯留部67で定着処理工
程23で使用された定着液と水洗処理工程25で使用さ
れた水洗水とが混合した混合液に、湾曲搬送路の一部が
浸漬される構造である。これにより、湾曲搬送路を定着
処理に有効に利用でき、搬送経路を短くすることがで
き、また、自動現像機の構造も簡素化できる。また、こ
の定着液貯留部67に貯留されている液の高さを一定の
高さにするために、この定着液貯留部67の所定の高さ
に定着液排出口68が設けられている。そして、この液
の高さが少しでも定着液排出口68の高さより高くなる
と、定着液排出口68から処理に使用した定着液を排出
する定着液排出用パイプ69により、処理に使用した定
着液を排出し、所定の高さに戻す。
【0086】また、定着液貯留部67に使用した定着液
と水洗水が一旦貯留されることにより、疑似密閉構造の
処理槽内の湿度を高い状態に保て、処理槽内で処理液が
蒸発して処理液溶解物が析出することを防止している。
【0087】次に、本写真感光材料処理装置の漂白処理
工程52、定着処理工程23及び水洗処理工程25の最
下方の液溜部を除く、液溜部の構造を示す各処理工程の
上方部分の斜視図である図10とその中央部断面図であ
る図11と側部断面図である図12に基づいて、漂白処
理工程52、定着処理工程23及び水洗処理工程25の
液溜部の構造を説明する。なお、漂白処理工程52、定
着処理工程23及び水洗処理工程25の液溜部の構造を
このように同じ構造とすることで、コストダウンを図っ
ている。
【0088】本写真感光材料処理装置の各液溜部は本発
明の搬送ローラ9とその下部に設けた液溜16とからな
っている。この搬送ローラ9は、内側から、この搬送ロ
ーラのローラ幅より長い円筒状の軸91、ボス92、外
周面94とから成っている。そして、この搬送ローラの
ローラ幅は搬送される最大の印画紙幅より広い幅となっ
ている。これは印画紙に処理液を十分供給するためであ
る。
【0089】そして、外周面94は本発明に規定する材
料の1つである発泡ポリウレタンを含む材料で形成され
ており、その表面で処理液を一旦溜められるものであ
る。そして、各液溜部はその搬送ローラ9の外周面94
で一旦溜められた処理液を印画紙に供給するものであ
る。これにより、処理液は搬送ローラ9の表面と印画紙
に存在するだけで、印画紙を処理できるので、処理液の
液容量を大幅に低減できる。従って、印画紙への処理液
供給効果が高まり、処理安定性が得られる。
【0090】尚、搬送ローラ9の外周面94は、本発明
に規定する材料であれば任意に用いることができる。外
周面全体に本発明に規定する材料を用いてもよく、又は
外周面の一部に、例えば縞状に、本発明に規定する材料
を用いてもよい。
【0091】そして、液溜16に一旦溜まった処理液
(この処理液の液面160を波線で示す)に搬送ローラ
9の下部が浸漬する。そして、搬送ローラ9が回転し
て、液溜16に一旦溜まった処理液を、搬送ローラ9の
外周面94が一旦溜めて印画紙に供給する。これによ
り、搬送ローラ9の外周面94が乾くことがなく、充分
に処理液を一旦溜めることができ、搬送ローラ9の外周
面94が充分に処理液を保持した状態で処理液を印画紙
に供給するので、印画紙への処理液供給効果が高まり、
また、処理安定性が得られる。
【0092】液溜16の構造について説明する。搬送ロ
ーラ9の下部を覆う形状である液溜本体161は印画紙
が搬送される側に対して搬送ローラ9の外側の方が高く
なっている。これを液溜立設部162と呼ぶ。この液溜
立設部162は搬送ローラ9から外に液が飛び出さない
ようにするためのものである。液溜本体161の両側端
には、液溜立設部162側に立設部壁163が設けら
れ、印画紙が搬送される側に感光材料側壁168が設け
られている。そして、立設部壁163の両側端に落下液
受け164が設けられている。また、感光材料側壁16
8の両側端に液落下用液溜167が設けられている。液
落下用液溜167の底には、処理液を下方の液溜部に落
下させるための液落下用パイプ17の入口171が設け
られ、液落下用パイプ17の入口171から入った処理
液が、液落下用パイプ17を通って、液落下用パイプ1
7の出口172から下方の液溜部の落下液受け164に
落下する。
【0093】また、立設部壁163は、液溜本体161
と落下液受け164とを完全に区切らず、また、感光材
料側壁168は、液溜本体161と液落下用液溜167
とを完全に区切らず、開口部166が設けられている。
これにより、液溜本体161と落下液受け164との
間、及び、液溜本体161と液落下用液溜167との間
で処理液が流通する。また、落下液受け164と液落下
用液溜167の間には間仕切り165が設けられてお
り、落下液受け164で受けた上方の液溜部から落下し
てきた処理液が直ぐに液落下用液溜167に移り、下方
の液溜部に落下することを防いでいる。そして、液落下
用液溜167は内側に落下液受け164は外側に配置さ
れている。これらにより、下りの搬送路の処理工程で
は、落下液受け164で受けた上方の液溜部から落下し
てきた処理液が搬送ローラ9の外側に供給され、搬送ロ
ーラ9の回転により、印画紙に供給され、残った処理液
が液落下液溜167に供給される流れができる。
【0094】また、本自現機の各処理工程の供給管13
から最上方の液溜部への処理液の供給は、図10に示す
ように、供給管13の供給管口131から処理液を一滴
一滴、搬送ローラ13の頂点付近に落とすことにより供
給している。また、隣接する上方の液溜部の液溜16の
液落下用液溜167に設けられた液落下用パイプ17の
出口172から下方の液溜部の液溜16の落下液受け1
64に処理液が一滴一滴落下することにより、また、搬
送ローラ対の間を通過する印画紙に飛ばされることによ
り、隣接する上方の液溜部から下方の液溜部に処理液が
自然落下で落下する構造である。
【0095】また、従来、印画紙用の写真感光材料処理
装置は、漂白処理工程と定着処理工程を1つにして漂白
定着処理工程を設けることにより自現機のコンパクト化
を図ってきたが、本自現機は逆に、漂白処理工程52
と、漂白処理工程の下方に定着処理工程23とを別に設
けたことにより、漂白液と定着液の液性能が独立して発
揮させ、かつ、従来の漂白定着液では使用できないよう
な高反応性を有する漂白液と定着液も使用でき、処理液
と印画紙の反応効率を高め、迅速処理が可能とするもの
である。そして、漂白処理工程52は漂白液が上方から
下方に自然落下する構造であるので、漂白液が上方から
下方に自然落下する過程で、漂白液が処理槽中の酸素な
どの酸化物質を消費する。従って、この漂白液が更に活
性となりながら、処理槽中の他の処理液である定着液の
酸化を防ぎ、定着液の劣化を防止し、定着液の活性を維
持できる。
【0096】次に、漂白処理工程52の最下段の搬送ロ
−ラ対の下方に処理に使用した漂白液を排出するために
設けられた排出用受皿14について、本自現機の漂白処
理工程52の排出部の斜視図である図13と中央部断面
図である図14に基づいて、説明する。排出用受皿14
の底部143は、感光材料が通過するための感光材料口
144に相当する部分が切り抜かれた長方形である。そ
して、底部143の長方形の長さは、搬送ローラ9の軸
の長さより短く、搬送ローラ9の搬送ローラ本体長さよ
りも長い。また、底部143の長方形の幅は、搬送ロー
ラ9の直径の2倍よりも長い。勿論、底部143の上か
らみた形状は略上述の形状であればよい。また、底部1
43は図13のように平面状であってもよいし、搬送ロ
ーラ9の下部の形状に沿った樋状であってもよいし、他
の形状であってもよい。そして、底部143の四辺に
は、壁部142が底部143を囲うように立設されてい
る。そして、この壁部142の一部に排出口151が設
けられ、この排出口151に排出用パイプ15が連接し
ている。この排出用パイプ15の一部は伸縮自在な樹脂
パイプでできており、排出用受皿の位置は下りの搬送路
の中で変更可能であることに対応できるようになってい
る。また、感光材料が通過するための感光材料口144
にも、感光材料口用壁部145が図14に示すように設
けられている。
【0097】そして、排出用受皿14の液面141は排
出口151の位置によって決まる。そして、壁部142
と感光材料口用壁部145の高さは、最も低い所でも、
この液面141より高い位置にある。これにより、排出
用受皿14から処理液が次の処理工程に溢れ落ちてコン
タミが発生することを防いでいる。
【0098】排出用受皿14の位置を下りの搬送路の中
で変更可能であることに対応できるようにするために、
漂白処理工程52の最下方の搬送ローラ9が漂白液に漬
かるような位置に排出用受皿14が設けられている。
【0099】搬送ローラ9の間隔は処理可能な最小の印
画紙のサイズより短い間隔でなければならないため、例
えばEサイズ(エコノミーサイズ)のカラー印画紙のサ
イズより短く設定されることが好ましい。印画紙は、シ
ート状であっても、ロール状であってもよい。
【0100】
【実施例】 変性ポリフェニレンエーテル(PPE)の、内径20
mm、外径24mm、長さ230mmの中空パイプを胴
構成ローラとし、その両端部にグラスファイバー入り変
性PPEよりなるボス、及びグラスファイバー入り変性
PPEよりなる軸を設けた。
【0101】外周面として、東レペフ加工品(株)製
トーレペフ10020 AY05を接着して2重に巻き
付け、胴構成ローラに固定したのち、研磨処理してロー
ラ外径を30mmとなるように調節し、図3に示すよう
な本発明のローラを作成した。これをローラAとする。
【0102】胴構成ローラはと同じ。外周面とし
て、三和化工(株)製のサンペルカC−700を使用
し、ローラ外径を30mmとし、図3に示すような本発
明のローラを作成した。これをローラBとする。
【0103】胴構成ローラはと同じ。外周面として
鐘紡(株)製のウェットロンを使用し、ローラ外径を3
0mmとし、図3に示すような本発明のローラを作成し
た。これをローラCとする。
【0104】比較例として、長さ230mm、外径3
0mmのシリコンゴムローラ(硬度20°)にSUS3
16Lの芯を通したものを用意した。これをローラDと
する。
【0105】第2の比較例として、長さ230mm、
外径30mmのエチレンプロピレンゴム(EPDM)ロ
ーラ(硬度40°)にSUS316Lの芯を通したもの
を用意した。これをローラEとする。
【0106】写真感光材料処理装置(コニカ(株)製の
CLPP801A)にこれらの搬送ローラを取り付け
た。また、対向ローラとして、軸がSUS316Lでで
きた、外径24mm、長さ230mmのフェノール樹脂
ローラを配備した。
【0107】工程は、発色現像液槽、漂白定着液槽、安
定液槽、乾燥の工程を経て、処理される。各工程の温度
は、発色現像液槽が40.0℃、漂白定着液槽が36.
0℃、安定液槽が32.0℃となっている。各工程の処
理剤キットは、コニカ カラーペーパー処理液タイプ2
8を使用した。
【0108】搬送ローラと対向ローラの圧着力を、各処
理液中の搬送状態におけるペーパー搬送力が0.5kg
f/127mm幅となるように調整し、搬送速度は2
9.20mm/min.とした。
【0109】この装置を用いて、搬送安定性並びに処理
液汚染の試験を行った。
【0110】感光材料として、コニカ カラーペーパー
タイプ A−6 L版(127×89mm)を用い、プ
リンター(コニカ(株)製 CLPP801B)で露光
した後に、前記搬送ローラを配備した処理装置で現像を
行った。
【0111】試験結果は、ペーパー10枚の平均結果で
判断した。
【0112】評価項目及び評価方法は下記のようにな
る。
【0113】(1)搬送性(斜行) ペーパー搬送方向に対してペーパーが斜めに移動した場
合のずれ量が図15(a)に示す斜行量であり、その量
を前記処理装置の乾燥部入口部分で測定した。
【0114】 ◎:ずれ量が 0〜2.0mm ○:ずれ量が 2.0〜5.0mm ×:ずれ量が 5.0mmを超えるとき (2)搬送性(横ずれ) ペーパー搬送路に対して直角方向に平行移動した場合の
ずれ量が図15(b)に示す横ずれ量であり、その量を
前記処理装置の乾燥部入口部分で測定した。
【0115】 ◎:ずれ量が 0〜2.0mm ○:ずれ量が 2.0〜5.0mm ×:ずれ量が 5.0mmを超えるとき (3)ペーパー端部処理液汚染 処理ペーパーを処理装置の第3安定槽からスクイズを通
過した場所でラックから抜き取り、ペーパー端部の処理
液の染み込み量を測定した。また、乾燥済の処理ペーパ
ーを前記処理装置の乾燥工程出口部でサンプリングし、
ペーパー端部の変色状態をチェックした。
【0116】ペーパー端部への処理液染み込み量 ◎: 0〜0.2mm ○: 0.2〜0.3mm ×: 0.3〜0.5mm ××: 0.5mmを超える このような評価方法で評価項目をチェックした結果を表
1に示す。
【0117】
【表1】
【0118】
【発明の効果】本発明の搬送ローラを用いることによ
り、処理液中又は処理液に接液させながら写真感光材料
を搬送する場合においても、搬送安定性が確実に得ら
れ、更に写真感光材料の端部に処理液汚染を生ずること
無く搬送を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送ローラの一態様を示す正面図。
【図2】本発明の搬送ローラの一態様を示す正面断面
図。
【図3】本発明の搬送ローラの一態様を示す正面断面
図。
【図4】本発明の搬送ローラの一態様を示す側面図。
【図5】本発明の写真感光材料処理装置の一態様を示す
概略図。
【図6】本発明の搬送ローラを装着したラックの一態様
の概略図。
【図7】本発明の搬送ローラを装着したラックの一態様
の概略図。
【図8】本発明の搬送ローラと対向するガイド部材を装
着したラックを配置した処理槽の一態様の概略図。
【図9】本発明の搬送ローラと処理液保持部材を装着し
た写真感光材料処理装置の概略図。
【図10】処理液保持部材を設けた搬送ローラの斜視
図。
【図11】処理液保持部材を設けた搬送ローラの中央部
断面図。
【図12】処理液保持部材を設けた搬送ローラの側部断
面図。
【図13】排出用受皿を設けた搬送ローラの斜視図。
【図14】排出用受皿を設けた搬送ローラの中央部断面
図。
【図15】斜行量、横ズレ量を説明する図。
【符号の説明】
1 写真感光材料処理装置 2 発色現像槽 3 漂白定着槽 4 第1安定槽 5 第2安定槽 6 第3安定槽 8B、8C ガイド部材 9 搬送ローラ 10 乾燥部 16 液溜 26 圧着ローラ 50 スクイズローラ 91 軸 92 ボス 93 胴構成ローラ 94 外周面 95 搬送ローラ本体

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料処理装置に用いられ、処理
    液中で写真感光材料を搬送する搬送ローラにおいて、前
    記搬送ローラの外周面の少なくとも一部が、発泡ポリエ
    チレン、発泡ポリプロピレン、発泡エチレン−酢酸ビニ
    ル共重合体、発泡ポリ塩化ビニル、発泡ポリウレタンの
    少なくとも一種を含む材料からなることを特徴とする搬
    送ローラ。
  2. 【請求項2】 前記搬送ローラの全外周面が、発泡ポリ
    エチレン、発泡ポリプロピレン、発泡エチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体、発泡ポリ塩化ビニル、発泡ポリウレタン
    の少なくとも一種を含む材料からなることを特徴とする
    請求項1に記載の搬送ローラ。
  3. 【請求項3】 前記搬送ローラの中心部が胴構成ローラ
    で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の搬送ローラ。
  4. 【請求項4】 写真感光材料処理装置に用いられ、写真
    感光材料を処理液に接液させながら搬送する搬送ローラ
    において、前記搬送ローラの外周面の少なくとも一部
    が、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡エチ
    レン−酢酸ビニル共重合体、発泡ポリ塩化ビニル、発泡
    ポリウレタンの少なくとも一種を含む材料からなること
    を特徴とする搬送ローラ。
  5. 【請求項5】 前記搬送ローラの全外周面が、発泡ポリ
    エチレン、発泡ポリプロピレン、発泡エチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体、発泡ポリ塩化ビニル、発泡ポリウレタン
    の少なくとも一種を含む材料からなることを特徴とする
    請求項4に記載の搬送ローラ。
  6. 【請求項6】 前記搬送ローラの中心部が胴構成ローラ
    で形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項
    5に記載の搬送ローラ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載
    の搬送ローラを有することを特徴とする写真感光材料処
    理装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送ローラが、前記写真感光材料の
    乳剤面に接して前記写真感光材料を搬送するように設置
    されていることを特徴とする請求項7に記載の写真感光
    材料処理装置。
  9. 【請求項9】 前記搬送ローラとガイド部材が対向して
    配置され、前記ガイド部材と前記搬送ローラとの間を、
    前記写真感光材料が前記ガイド部材と前記搬送ローラに
    接しながら搬送される構造であることを特徴とする請求
    項7又は請求項8に記載の写真感光材料処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項4〜請求項6の何れか1項に記
    載の搬送ローラを有し、そのうちの少なくとも1本の前
    記搬送ローラによって、写真感光材料に処理液が供給さ
    れることを特徴とする写真感光材料処理装置。
  11. 【請求項11】 前記搬送ローラが気中に設けられ、前
    記搬送ローラに対して、前記搬送ローラの一部が処理液
    に浸漬又は接触できる位置に、処理液を保持する処理液
    保持部材が設けられていることを特徴とする請求項10
    に記載の写真感光材料処理装置。
  12. 【請求項12】 前記写真感光材料を上方から下方、又
    は下方から上方に搬送するように、気中に前記搬送ロー
    ラを複数有し、前記複数の搬送ローラの少なくとも2つ
    の搬送ローラに対応して、前記搬送ローラの一部が処理
    液に浸漬又は接触できる位置に設置された処理液を保持
    する処理液保持部材を各々有し、前記搬送ローラ、前記
    処理液保持部材又は前記処理液保持部材より上部の前記
    写真感光材料の少なくとも一つに処理液を供給する供給
    手段を有することを特徴とする請求項10又は請求項1
    1に記載の写真感光材料処理装置。
  13. 【請求項13】 前記写真感光材料処理装置が処理する
    前記写真感光材料が、シート状であることを特徴とする
    請求項7〜請求項12の何れか1項に記載の写真感光材
    料処理装置。
  14. 【請求項14】 前記写真感光材料処理装置が処理する
    前記写真感光材料が、印画紙であることを特徴とする請
    求項7〜請求項13の何れか1項に記載の写真感光材料
    処理装置。
JP13675796A 1996-05-30 1996-05-30 写真感光材料処理装置の搬送ローラ及び該搬送ローラを用いた写真感光材料処理装置 Pending JPH09319052A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007140362A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Noritsu Koki Co Ltd 画像形成装置

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Effective date: 20040203