JPH09319055A - ハロゲン化銀写真感光材料処理装置 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料処理装置

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JPH09319055A
JPH09319055A JP13501296A JP13501296A JPH09319055A JP H09319055 A JPH09319055 A JP H09319055A JP 13501296 A JP13501296 A JP 13501296A JP 13501296 A JP13501296 A JP 13501296A JP H09319055 A JPH09319055 A JP H09319055A
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JP
Japan
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processing
liquid
silver halide
sensitive material
halide photographic
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Application number
JP13501296A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Hashimoto
浩幸 橋本
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理液の量を少なくしながら反応効率を上げ
つつ、ガイドや搬送ローラなどに処理液からの析出が起
こりにくくすること。 【解決手段】 搬送ローラを複数略上下方向に有し、各
搬送ローラに対応して、処理液が自然落下で前記搬送部
の上方の搬送ローラから下方の搬送ローラに順次流れる
落流路を形成するガイドが設けられ、ハロゲン化銀写真
感光材料を略上下方向に搬送させて前記ハロゲン化銀写
真感光材料を処理する搬送部と、前記搬送部の上方のハ
ロゲン化銀写真感光材料及び前記搬送部の上部の少なく
とも一方に処理液を供給する処理液供給手段と、前記搬
送部の下方に設けられ、前記落流路から流れた処理液を
貯留する貯溜部と、前記貯溜手段から処理液を還流路を
通して前記処理液供給手段に供給する循環手段と、を有
し、ハロゲン化銀写真感光材料を処理していない状態及
び運転停止状態の少なくとも一方の状態で間欠的に、前
記循環手段が稼働する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料を処理液に接触させて処理するハロゲン化銀写
真感光材料用自動現像機に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、ハロゲン化銀写真感光材料を処理
するハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機としては、
ハロゲン化銀写真感光材料を搬送しつつ処理槽に貯留さ
れている処理液に浸漬させて処理する自動現像機が一般
的である。
【0003】しかし、このような自動現像機では処理液
が大量に必要である。そこで、処理液が少なくて済む自
動現像機として、処理槽の形状をスリット状にするもの
などが提案されている。そのような処理液が少なくて済
む自動現像機の1つとして、搬送ローラを複数有し、ハ
ロゲン化銀写真感光材料の表面に処理液を存在させつつ
前記複数の搬送ローラにより気体中を搬送させて前記ハ
ロゲン化銀写真感光材料を処理する処理部を有するハロ
ゲン化銀写真感光材料用自動現像機が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のハロゲ
ン化銀写真感光材料の表面に処理液を存在させつつ気体
中を搬送させて処理する処理部を設けたハロゲン化銀写
真感光材料処理装置では、処理液はハロゲン化銀写真感
光材料の表面に存在するだけでよいので、処理液の量は
少なくて済むが、処理液の量は少ないので、温度調節さ
れた処理液をハロゲン化銀写真感光材料の表面に供給し
ても、十分に処理温度を制御できず、処理が不安定にな
りやすい懸念がある。
【0005】第一の発明の目的は、処理液の量が少なく
て済むハロゲン化銀写真感光材料の表面に処理液を存在
させつつ気体中を搬送させて処理する処理部を設けたハ
ロゲン化銀写真感光材料処理装置で、十分に処理温度を
制御できるようにすることである。
【0006】また、従来の搬送ローラを複数有し、ハロ
ゲン化銀写真感光材料の表面に処理液を存在させつつ前
記複数の搬送ローラにより気体中を搬送させて前記ハロ
ゲン化銀写真感光材料を処理する処理部を有するハロゲ
ン化銀写真感光材料用自動現像機では、処理液の量が少
なくて済むが、ハロゲン化銀写真感光材料を処理しない
ときは搬送ローラは停止しているので、気体中を搬送さ
せる搬送ローラであるということから、特に搬送ローラ
の処理液による汚れが起こりやすいという問題がある。
【0007】第二の発明の目的は、処理液の量が少なく
て済むハロゲン化銀写真感光材料の表面に処理液を存在
させつつ前記複数の搬送ローラにより気体中を搬送させ
て前記ハロゲン化銀写真感光材料を処理する処理部を有
するハロゲン化銀写真感光材料処理装置で、搬送ローラ
の処理液による汚れが起こりにくくすることである。
【0008】また、処理液の量が少なくて済むように
し、かつ、ハロゲン化銀写真感光材料と処理液との反応
効率を上げるために、搬送ローラを複数略上下方向に有
し、各搬送ローラに対応して、処理液が自然落下で前記
搬送部の上方の搬送ローラから下方の搬送ローラに順次
流れる落流路を形成するガイドが設けられ、ハロゲン化
銀写真感光材料を略上下方向に搬送させて前記ハロゲン
化銀写真感光材料を処理する搬送部と、前記搬送部の上
方のハロゲン化銀写真感光材料及び前記搬送部の上部の
少なくとも一方に処理液を供給する処理液供給手段と、
前記搬送部の下方に設けられ、前記落流路から流れた処
理液を貯留する貯溜部と、前記貯溜手段から処理液を還
流路を通して前記処理液供給手段に供給する循環手段
と、を有するハロゲン化銀写真感光材料処理装置を提案
したが、ハロゲン化銀写真感光材料を処理しないときは
搬送ローラは停止しているので、気体中を搬送させると
いうことから、特にガイドや搬送ローラなどに処理液か
らの析出が起こりやすいという問題がある。
【0009】第三の発明の目的は、処理液の量が少なく
て済むようにし、かつ、ハロゲン化銀写真感光材料と処
理液との反応効率を上げつつ、上記提案の装置でガイド
や搬送ローラなどに処理液からの析出が起こりにくくす
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は特許請求
の範囲の各請求項により達成される。
【0011】〔請求項1の説明〕『ハロゲン化銀写真感
光材料の表面に処理液を存在させつつ気体中を搬送させ
て処理する処理部と、前記処理部の気体の温度を調節す
る気温調節手段と、を有するハロゲン化銀写真感光材料
処理装置。』により、処理液はハロゲン化銀写真感光材
料の表面に存在するだけでよいので、処理液の量は少な
くて済み、少ない量の処理液の更新で、少ない廃液量
で、処理液の更新率を高めることができ、新液供給によ
る処理が可能であり、また、従来の浸漬処理と比べると
処理槽間の渡り部分の空間が減少し、装置の小型化が可
能となり、また、処理液の量が少なくても、前記処理部
の気体の温度を調節するので、十分に処理温度を制御で
きるようにすることができる。
【0012】なお、ハロゲン化銀写真感光材料の表面に
処理液を存在させつつ気体中を搬送させるとは、処理液
で満たされた処理液槽(スリット形状の処理液槽を含
む)内を搬送させるのではなく、例えば、気体中を流れ
落ちる処理液の落流(ガイドにより規制されていてもよ
い。)の中を搬送させたり、ローラ(搬送ローラを含
む)やスポンジなど処理液供給部材がハロゲン化銀写真
感光材料に接触して処理液を塗布する接触塗布方式や、
スプレーによりハロゲン化銀写真感光材料に噴霧して処
理液を塗布するスプレー塗布方式や、カーテン塗布コー
タによりハロゲン化銀写真感光材料にカーテン状に処理
液を塗布するカーテン塗布方式などにより処理液を塗布
された状態でハロゲン化銀写真感光材料を気体中で搬送
させたりするようなことである。
【0013】また、気温調節手段としては、処理部の気
体の温度を検出して処理部の気体の温度を調節するもの
であればよく、直接処理部の気体を加熱や冷却などする
ことにより処理部の気体の温度を調節してもよいし、処
理部外の気体を加熱や冷却などして温度調節された気体
を送風することにより処理部の気体の温度を調節しても
よいし、処理部の処理液又は処理部に供給される処理液
を加熱や冷却などして温度調節することにより間接的に
処理部の気体の温度を調節してもよいし、処理部を構成
する部材を加熱や冷却などして温度調節することにより
間接的に処理部の気体の温度を調節してもよい。
【0014】〔請求項2の説明〕『前記処理部が疑似密
閉構造の容器内にあることを特徴とする請求項1に記載
のハロゲン化銀写真感光材料処理装置。』により、処理
部の気体の温度を調節することにより十分に処理温度を
制御できるようにすることができる効果を奏することを
より効率的にでき、その効果もより安定的なものとな
る。
【0015】〔請求項3の説明〕『前記気体温調手段
が、前記処理部の気体の温度を検出する気温検出手段
と、前記気温検出手段により検出された前記処理部の気
体の温度に応じて、気体を加熱する加熱手段と、前記加
熱手段により加熱された気体を前記処理部に送風する送
風手段と、を有することを特徴とする請求項1又は2に
記載のハロゲン化銀写真感光材料処理装置。』により、
気体を加熱し処理部に送風するので、効率的に処理部の
温度を制御できる。また、処理部が漂白処理工程であれ
ば、酸素などの気体中の酸化物質により、活性化される
効果がある。
【0016】なお、加熱手段により加熱する気体は処理
部の気体であってもよいし、処理部外の気体であっても
よい。
【0017】〔請求項4の説明〕『前記処理部内に処理
液を貯留する貯留部を設け、前記気体温調手段が、前記
処理部の気体の温度を検出する気温検出手段と、前記気
温検出手段により検出された前記処理部の気体の温度に
応じて、前記貯留部に貯留されている処理液を加熱する
加熱手段と、を有することを特徴とする請求項1〜3の
いずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料処理装
置。』により、貯留部に貯留されている処理液を加熱す
るので、貯留部に貯留されている処理液から蒸気が発生
し、処理部が乾燥しにくくなり、処理部が乾燥すること
による搬送ローラなどの処理部での処理液の析出成分の
析出を防止することができる。
【0018】なお、貯留部に貯留されている処理液を加
熱するために、貯留部内に加熱する加熱手段を設けても
よいし、貯留部外に加熱手段を設けて貯留部に貯留され
ている処理液を加熱してもよいし、貯留部と処理液が循
環する循環路を設けて循環路で処理液を加熱することに
より間接的に貯留部に貯留されている処理液を加熱して
もよい。
【0019】〔請求項5の説明〕『前記処理部が搬送ロ
ーラを複数有し、ハロゲン化銀写真感光材料の表面に処
理液を存在させつつ前記複数の搬送ローラにより気体中
を搬送させて前記ハロゲン化銀写真感光材料を処理する
ものであり、ハロゲン化銀写真感光材料を処理していな
い状態及び運転停止状態の少なくとも一方の状態で、間
欠的に前記処理部の搬送ローラを駆動させることを特徴
とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のハロゲン化
銀写真感光材料処理装置。』により、搬送ローラでの気
液界面が長期的に同じ位置にあることを防止できるの
で、搬送ローラの処理液による汚れを防止することがで
きる。
【0020】〔請求項6の説明〕『搬送ローラを複数有
し、ハロゲン化銀写真感光材料の表面に処理液を存在さ
せつつ前記複数の搬送ローラにより気体中を搬送させて
前記ハロゲン化銀写真感光材料を処理する処理部を有す
るハロゲン化銀写真感光材料処理装置において、ハロゲ
ン化銀写真感光材料を処理していない状態及び運転停止
状態の少なくとも一方の状態で間欠的に、前記処理部の
搬送ローラを駆動させることを特徴とするハロゲン化銀
写真感光材料処理装置。』により、搬送ローラでの気液
界面が長期的に同じ位置にあることを防止できるので、
搬送ローラの処理液による汚れを防止することができ
る。
【0021】〔請求項7の説明〕『ハロゲン化銀写真感
光材料を処理していない状態及び運転停止状態の少なく
とも一方の状態で間欠的に、前記搬送ローラに処理液を
供給することを特徴とする請求項5又は6に記載のハロ
ゲン化銀写真感光材料処理装置。』により、搬送ローラ
が乾燥することによる搬送ローラでの処理液の析出成分
の析出を防止することができる。
【0022】〔請求項8の説明〕『前記処理部に供給さ
れる処理液はハロゲン化銀写真感光材料の処理に用いら
れていない新液であることを特徴とする請求項1〜7の
いずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料処理装
置。』により、少ない量の新液の供給で、少ない廃液量
で、処理液の更新率を高くすることができ、そして、新
液を供給するので、1日当たりのハロゲン化銀写真感光
材料の処理量が少なくても、処理液劣化の影響が少な
く、処理安定性が得られ、また、ハロゲン化銀写真感光
材料との反応効率が向上し、迅速処理が可能となる。
【0023】〔請求項9の説明〕『前記処理部に、処理
液を一旦溜める液溜部を複数略上下方向に併設され、各
々の液溜部が搬送ローラを有し、前記処理部が、ハロゲ
ン化銀写真感光材料の表面に処理液を存在させつつ前記
複数の液溜部の搬送ローラにより気体中を略上下方向に
搬送させて前記ハロゲン化銀写真感光材料を処理するも
のであり、前記複数の液溜部の最上方の液溜部より上方
のハロゲン化銀写真感光材料及び前記最上方の液溜部の
少なくとも一方に処理液を供給する処理液供給手段を有
し、前記処理液供給手段により供給された処理液が自然
落下で上方の液溜部から下方の液溜部に落下する構造で
あることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記
載のハロゲン化銀写真感光材料処理装置。』により、ハ
ロゲン化銀写真感光材料を略上下方向に搬送させる構造
であるので、省スペースになるだけでなく、液溜部の数
の多段処理となり、上方の液溜部では、反応成分が高濃
度で溶出分が低濃度である高活性状態となり、反応効率
が上がる。従って、ハロゲン化銀写真感光材料を上方か
ら下方へ搬送する下りの搬送路では、多段順流状態とな
り、迅速処理が可能となり、ハロゲン化銀写真感光材料
を下方から上方へ搬送する上りの搬送路では、多段向流
状態となり、特に洗浄効果が高く、迅速処理、小型化、
省液化に寄与する。
【0024】なお、下りの搬送路では、発色現像処理、
現像処理、漂白処理、漂白定着処理、定着処理が好まし
く、また、上りの搬送路では、洗浄処理、水洗処理、安
定化処理が好ましい。
【0025】〔請求項10の説明〕『前記処理液供給手
段が供給する処理液はハロゲン化銀写真感光材料の処理
に用いられていない新液であることを特徴とする請求項
9に記載のハロゲン化銀写真感光材料処理装置。』によ
り、少ない量の新液の供給で、少ない廃液量で、処理液
の更新率を高くすることができ、そして、新液を供給す
るので、1日当たりのハロゲン化銀写真感光材料の処理
量が少なくても、処理液劣化の影響が少なく、処理安定
性が得られ、また、ハロゲン化銀写真感光材料との反応
効率が向上し、迅速処理が可能となる。
【0026】〔請求項11の説明〕『前記処理部が、搬
送ローラを複数略上下方向に有し、各搬送ローラに対応
して、処理液が自然落下で前記搬送部の上方の搬送ロー
ラから下方の搬送ローラに順次流れる落流路を形成する
ガイドが設けられ、ハロゲン化銀写真感光材料を略上下
方向に搬送させる搬送部と、前記搬送部の上方のハロゲ
ン化銀写真感光材料及び前記搬送部の上部の少なくとも
一方に処理液を供給する処理液供給手段と、前記搬送部
の下方に設けられ、前記落流路から流れた処理液を貯留
する貯溜部と、前記貯溜手段から処理液を還流路を通し
て前記処理液供給手段に供給する循環手段と、を有する
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の
ハロゲン化銀写真感光材料処理装置。』により、ハロゲ
ン化銀写真感光材料を略上下方向に搬送させる構造であ
るので、省スペースになるだけでなく、落流路の中をハ
ロゲン化銀写真感光材料を搬送させることにより、ハロ
ゲン化銀写真感光材料近傍の撹拌性が高くなり、反応効
率が上昇し、迅速処理、小型化、省液化に寄与する。
【0027】〔請求項12の説明〕『ハロゲン化銀写真
感光材料を処理していない状態及び運転停止状態の少な
くとも一方の状態で間欠的に、前記循環手段が稼働する
ことを特徴とする請求項11に記載のハロゲン化銀写真
感光材料処理装置。』により、液溜部で処理液が乾燥す
ることや、液溜部での気液界面が長期的に同じ位置にあ
ることを防止できるので、液溜部での処理液の析出成分
の析出や処理液による汚れを防止することができる。
【0028】〔請求項13の説明〕『搬送ローラを複数
略上下方向に有し、各搬送ローラに対応して、処理液が
自然落下で前記搬送部の上方の搬送ローラから下方の搬
送ローラに順次流れる落流路を形成するガイドが設けら
れ、ハロゲン化銀写真感光材料を略上下方向に搬送させ
て前記ハロゲン化銀写真感光材料を処理する搬送部と、
前記搬送部の上方のハロゲン化銀写真感光材料及び前記
搬送部の上部の少なくとも一方に処理液を供給する処理
液供給手段と、前記搬送部の下方に設けられ、前記落流
路から流れた処理液を貯留する貯溜部と、前記貯溜手段
から処理液を還流路を通して前記処理液供給手段に供給
する循環手段と、を有し、ハロゲン化銀写真感光材料を
処理していない状態及び運転停止状態の少なくとも一方
の状態で間欠的に、前記循環手段が稼働することを特徴
とするハロゲン化銀写真感光材料処理装置。』により、
ハロゲン化銀写真感光材料を略上下方向に搬送させる構
造であるので、省スペースになるだけでなく、落流路の
中をハロゲン化銀写真感光材料を搬送させることによ
り、ハロゲン化銀写真感光材料近傍の撹拌性が高くな
り、反応効率が上昇し、迅速処理、小型化、省液化に寄
与し、かつ、ハロゲン化銀写真感光材料を処理していな
い状態及び運転停止状態の少なくとも一方の状態で間欠
的に、前記循環手段が稼働することにより、液溜部で処
理液が乾燥することや、液溜部での気液界面が長期的に
同じ位置にあることを防止できるので、液溜部での処理
液の析出成分の析出や処理液による汚れを防止すること
ができる。
【0029】〔請求項14の説明〕『前記処理部がハロ
ゲン化銀写真感光材料を搬送させる複数の搬送ローラ対
を有し、前記複数の搬送ローラ対によりハロゲン化銀写
真感光材料を挟み持ち搬送させるものであることを特徴
とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のハロゲン
化銀写真感光材料処理装置。』により、ハロゲン化銀写
真感光材料を搬送ローラにより所定の搬送路に沿って搬
送させることができる。
【0030】〔共通事項の説明〕以下、本発明に共通す
る事項を説明する。
【0031】搬送ローラの配置は、搬送ローラ対として
配置することが搬送精度の観点から好ましいが、ガイド
又は搬送ベルトに押圧するように対向して搬送ローラを
配置してもよいし、搬送ローラを千鳥状に配置してもよ
い。なお、ハロゲン化銀写真感光材料が、処理すること
により透過画像を形成するものや、両面に反射画像を形
成するものは、搬送ローラ対として配置することや搬送
ローラを千鳥状に配置することが好ましく、また、片面
にだけ反射画像を形成するもの(例えば、一般的な印画
紙)は、搬送ローラ対として配置することや搬送ローラ
を千鳥状に配置することも好ましいが、ガイド又は搬送
ベルトに押圧するように対向して搬送ローラを配置して
もよい。この場合、画像形成面(印画紙では乳剤面)が
搬送ローラに向いて搬送されるようにガイド又は搬送ベ
ルトと搬送ローラを配置することが、画像形成面への傷
付き防止若しくはムラの防止及び処理液撹拌性の観点か
ら好ましい。
【0032】搬送ローラの材質としては、処理液耐性が
高い材料が好ましく、シリコン系ゴム、EPDM系ゴ
ム、フッ素系ゴムなどのゴム材、フェノール樹脂、PP
S樹脂、変成PPO樹脂、PPE樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フッ素
系樹脂、シリコン系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリ
ルニトリル樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体
樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂などの樹脂材、SUS3
16,SUS316L,SUS317などのステンレス
鋼やチタンなどの金属などが好ましい。また、搬送ロー
ラは、全体が1つの材質で形成されていてもよいし、表
面部や中心部が異なる材質であってもよい。
【0033】また、搬送ローラは中実であってもよい
し、中空であってもよい。また、搬送ローラが1つの部
材で構成されていてもよいし、ローラ軸とその他の部分
の部材が別の部材であってもよい。そして、搬送ローラ
の中心部をローラ軸が貫通する構造であってもよいし、
搬送ローラの中心部をローラ軸が貫通せずに搬送ローラ
の中心部の両端に嵌められたボスで両端部に設けられる
ローラ軸を保持する構造であってもよいし、他の構造で
あってもよい。ローラ軸とその他の部分の部材が別の部
材である場合、その他の部分の部材が1つの部材で構成
されていてもよいし、ローラ軸と接合するボスとボスの
周囲に設けられた外周層とで構成されていてもよいし、
さらに別の部材が有ってもよい。また、搬送ローラの外
周層は多孔質であってもよく、この多孔質材としては、
発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡エチレン
−酢酸ビニル共重合体、発泡ポリ塩化ビニル、発泡ポリ
ウレタンなどの発泡樹脂、多孔質樹脂、発泡ゴム、焼結
セラミックスなどの多孔質セラミックスなどが挙げられ
る。このような構造の搬送ローラは、例えば、特開平8
−44032号や特願平7−40052号に記載されて
いる。
【0034】また、搬送ローラが、ローラ軸と、ローラ
軸と接合するボスと、ボスの周囲に設けられた外周層と
を有する場合、ボスと外周層の両端部が面一であっても
よいし、ボスが外周層からはみ出ていてもよいし、ボス
が外周層から凹んでいてもよい。いずれの場合もローラ
幅は外周層の搬送ローラ軸方向の長さとする。
【0035】また、処理液を流す流路を形成するガイド
の材質としては、処理液耐性が高い材料が好ましく、シ
リコン系ゴム、EPDM系ゴム、フッ素系ゴムなどのゴ
ム材や、フェノール樹脂、PPS樹脂、変成PPO樹
脂、PPE樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリルニトリル樹脂、エチ
レン・ビニルアルコール共重合体樹脂、ポリ塩化ビニリ
デン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹
脂、FRDなどの樹脂材や、チタン、チタン合金、ステ
ンレス合金などの金属材、セラミックス、ガラスなどが
好ましい。
【0036】本発明の自動現像機はハロゲン化銀写真感
光材料の処理量に応じて各工程の処理液に補充剤を供給
しながら連続処理するものであることが好ましい。補充
剤は、各工程の処理液の処理剤成分を補充するための剤
であり、濃縮処理液や、処理液の補充成分が溶解してい
る補充液や、補充用固体処理剤などが挙げられる。
【0037】ハロゲン化銀写真感光材料には、一般的な
ものとして、モノクロ写真感光材料とカラー写真感光材
料が挙げられる。モノクロ写真感光材料には、黒白印画
紙、マイクロフィルム用写真感光材料、X線写真用フィ
ルム、黒白ネガフィルム、印刷製版用写真感光材料など
が挙げられる。また、カラー写真感光材料には、カラー
印画紙、カラーネガフィルム、カラーリバーサルフィル
ム、カラーポジフィルム、カラーリバーサル印画紙など
が挙げられる。
【0038】そして、モノクロ写真感光材料は、一般的
に、像露光後、現像処理工程、定着処理工程、水洗処理
工程又は安定化処理工程の順に処理されるがこれに限ら
ない。また、カラー写真感光材料は、像露光後、以下の
順で処理されることが一般的であるがこれに限らない。
【0039】(1)発色現像処理工程、漂白処理工程、
定着処理工程、水洗処理工程又は安定化処理工程 (2)発色現像処理工程、漂白定着処理工程、水洗処理
工程又は安定化処理工程 なお、モノクロ写真感光材料もカラー写真感光材料のい
ずれも、適宜、洗浄処理工程を処理工程間に入れてよ
い。そして、現像処理工程には現像液、定着処理工程に
は定着液、水洗処理工程には水洗水、安定化処理工程に
は安定化液、発色現像処理工程には発色現像液、漂白処
理工程には漂白液、漂白定着処理液には漂白定着液が用
いられる。また、各処理液は20℃以上40℃未満に温
度調節されて使用されるのが一般的であるが、水洗水又
は安定化液を40℃以上60℃以下に温度調節されて使
用すると、迅速水洗効果又は迅速安定化効果が現れ、装
置の小型化が可能となり好ましい。
【0040】現像液には、現像主薬として、ハイドロキ
ノンなどのジヒドロキシベンゼン類、N−メチル−p−
アミノフェノールなどのアミノフェノール類、1−フェ
ニル−3−ピラゾリドン類などのピラゾリドン類、レダ
クトン類、アスコルビン酸類が好ましく用いられる。現
像液には他に、亜硫酸塩、有機還元剤、キレート剤、硬
膜剤、銀スラッジ防止剤、緩衝剤、現像促進剤、カブリ
防止剤などを添加できる。モノクロ写真感光材料用の現
像液のpHは9以上12以下が一般的である。
【0041】発色現像液には、発色現像主薬として、p
−フェニレンジアミン系化合物、アミノフェノール類な
どの芳香族第一級アミン発色現像主薬が好ましく用いら
れる。そして、発色現像液は、この芳香族第一級アミン
発色現像主薬を発色現像主薬の主成分とした場合、アル
カリ性水溶液であることが好ましい。また、発色現像液
には他に、アルカリ金属弱酸塩(炭酸塩、ほう酸塩、リ
ン酸塩など)などのようなpH調整剤、亜硫酸塩、ヒト
ロキシルアミン、ジエチルヒドロキシアミン、ヒドラジ
ン類、フェニルセミカルバジド類、トリエタノールアミ
ンもしくはカテコールスルホン酸類などのような保恒
剤、エチレングリコールもしくはジエチレングリコール
などのような有機溶剤、アミノポリ有機酸(カルボン
酸、ホスホン酸など)もしくはアルキルホスホン酸など
のようなキレート剤、ベンジルアルコール、ポリエチレ
ングリコールもしくはアミン類などのような現像促進
剤、ナトリウムボロンハライドなどのようなガブリ剤、
1−フェニル−3−ヒドゾリドンなどのような補助現像
主薬、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類もし
くはメルカプト化合物などのカブリ防止剤、色素形成カ
プラー、競争カプラー、有機還元剤、硬膜剤、銀スラッ
ジ防止剤などを添加できる。
【0042】漂白液や漂白定着液には、漂白剤として、
多価金属(鉄(III)、コバルト(III)、クロム(IV)
、銅(II)など)化合物、過硫酸、キノン類もしくは
ニトロ化合物などが好ましく用いられる。そして、これ
らの内、エチレンジアミン−N−(β−オキシエチル)
−N,N′,N′−トリ酢酸鉄(III)錯塩、シクロヘ
キサンジアミンテトラ酢酸鉄(III)錯塩、エチルエー
テルジアミンテトラ酢酸鉄(III)錯塩、フェニレンジ
アミン酢酸もしくはエチレンジアミン四酢酸鉄(III)
錯塩などのアミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩又は過
硫酸塩が迅速処理と環境汚染防止の観点から好ましい。
【0043】漂白液や漂白定着液には、漂白剤の他、漂
白促進剤を添加してもよい。漂白促進剤としては、メル
カプト基もしくはジスルフィド結合を有する化合物、チ
アゾリジン誘導体、チオ尿酸誘導体、沃化物塩、ポリオ
キシエチレン化合物類、ポリアミン化合物、臭化物塩な
どが挙げられる。そして、これらの中で、メルカプト基
もしくはジスルフィド結合を有する化合物が促進効果が
大きく好ましい。
【0044】また、漂白液や漂白定着液の漂白活性度を
高めるために、漂白液や漂白定着液に酸素の吹き込み
(当然、空気の吹き込みでもよいことはいうまでもな
い)を行ってもよいし、また、過酸化水素、臭素酸塩、
過硫酸塩などの酸化剤を適宜添加してもよい。なお、漂
白液や漂白定着液は、空気などの気体中の酸素を吸収し
て漂白活性度を高める性質がある。
【0045】定着液や漂白定着液には、定着剤として、
チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、
チオ尿酸塩などが好ましく用いられる。そして、これら
の内、主成分として、チオ硫酸塩(特にチオ硫酸ナトリ
ウム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸アンモニウム)が好
ましく用いられる。
【0046】定着液や漂白定着液には、定着剤の他、亜
硫酸塩、重亜硫酸塩、スルフィン酸塩もしくはカルボニ
ル重亜硫酸付加物などの保恒剤、酢酸もしくはホウ酸な
どのpH緩衝剤、硫酸などのpH調整剤、硬水を軟水化
するためのキレート剤などを添加できる。
【0047】水洗水とは水洗処理工程に使用される処理
液を、安定化液とは安定化処理工程に使用される処理液
を指す。
【0048】水洗水には、水道水、井戸水、イオン交換
水、精密濾過や蒸留等で精製された純水、又は、写真廃
液を蒸留して得られた蒸留水などが用いられ、若干量の
防バイ剤などを添加してもよい。また、安定化液は、画
像を安定化させる目的で、膜pHを調整するための無機
又は有機の酸又は塩を含有している。そして、安定化液
は、他に、アルカリ剤、アルデヒド類、キレート剤、防
バイ剤、色調調整剤、残色改良剤などを含有してもよ
い。
【0049】水洗処理工程や安定化処理工程は多段向流
方式の工程であることが好ましい。この場合の段数とし
ては、2〜6段(特に2〜4段)が好ましい。また、水
洗処理工程や安定化処理工程の水洗水や安定化液の排出
液が定着液や漂白定着液に直接又は間接に供給されるこ
とが好ましい。また、この水洗処理工程や安定化処理工
程に用いる水洗水や安定化液の供給量はハロゲン化銀写
真感光材料1m2当たり50cc/m2以上1000cc
/m2以下であることが好ましい。
【0050】洗浄処理工程はハロゲン化銀写真感光材料
に付着している直前の処理工程の処理液を洗い流すため
の工程で、水を用いることが好ましい。そして、洗浄処
理工程に用いられた水が直前の処理工程の処理液へ直接
又は間接に供給され、直前の処理工程への補充剤の希釈
液として用いられることが好ましい。また、洗浄処理工
程は多段向流方式の工程であることが好ましい。そし
て、洗浄処理工程の直前の処理工程が発色現像処理工程
である場合、この洗浄処理工程に用いる水の供給量がハ
ロゲン化銀写真感光材料1m2当たり50cc/m2以上
1000cc/m2以下であることが好ましい。
【0051】漂白定着液、定着液、安定化液、水洗水、
洗浄水などで可溶性銀塩が溶けた処理液から銀回収して
もよい。この場合の銀回収法としては、電気分解法、沈
殿法、イオン交換法、金属置換法などが挙げられる。
【0052】疑似密閉構造とは、ハロゲン化銀写真感光
材料の出入口などハロゲン化銀写真感光材料の処理に不
可欠な開口部を除いて略密閉された構造であり、本自動
現像機においてハロゲン化銀写真感光材料を処理してい
ないとき、又は、本自動現像機においてハロゲン化銀写
真感光材料が存在していないときに、ハロゲン化銀写真
感光材料の出入口が疑似閉鎖する構造のことである。ハ
ロゲン化銀写真感光材料の出入口が疑似閉鎖する構造と
しては、ハロゲン化銀写真感光材料の出入口にハロゲン
化銀写真感光材料を搬送する搬送ローラ対を配置した構
造や、ハロゲン化銀写真感光材料の出入口にハロゲン化
銀写真感光材料を搬送する搬送ローラと対向するガイド
を配置した構造や、搬送されたハロゲン化銀写真感光材
料により開くブレードを配置した構造や、通常は閉鎖し
ハロゲン化銀写真感光材料が通過するときは開くシャッ
タを配置した構造などが挙げられる。そして、処理槽が
疑似密閉構造であることにより、処理槽内部と処理槽外
部との空気の対流がほとんどなくなり、外部の空気と入
れ替わり難くなる。
【0053】処理部の気体は、空気であってもよいし、
窒素ガスや酸素ガスなどであってもよい。
【0054】落流路を有するハロゲン化銀写真感光材料
処理装置における循環手段による循環流量は、処理装置
の処理能力などによるが、3リットル/分以上20リッ
トル/分以下が、処理液撹拌性、迅速処理性などの観点
から好ましい。
【0055】乾燥処理工程は、熱風送風機による乾燥熱
風による乾燥処理が一般的であるが、本発明はこれに限
らず、赤外線ヒータや遠赤外線ヒータなどによる輻射乾
燥やヒートローラなどによる伝熱乾燥などでもよいし、
また、これらの組み合わせであってもよい。
【0056】
【発明の実施の形態】
実施形態1 本実施形態のプリンタプロセッサの概略構成図を図1に
示す。このプリンタプロセッサは露光部10と、プリン
ト用ハロゲン化銀カラーネガ写真印画紙用自動現像処理
装置(以下、「本実施形態のプリント用ハロゲン化銀カ
ラーネガ写真印画紙用自動現像処理装置」を「本自現
機」と省略する)とを組み合わせた装置である。このプ
リンタプロセッサは、太線で示す経路に沿って印画紙を
搬送する。
【0057】露光部10は、露光光源部101で調光さ
れた露光光により照明された、ネガキャリア102のネ
ガマスクに位置決めされたカラーネガフィルムの駒画像
をハーフミラー103を介してレンズ部105により露
光ステージ106上の印画紙に焼付露光するものであ
る。そして、露光光源部101で調光された露光光によ
り照明された、ネガキャリア102のネガマスクに位置
決めされたカラーネガフィルムの駒画像をハーフミラー
103からの反射光で撮像部104によりカラーネガフ
ィルムの駒画像を撮像してこの焼付露光の露光条件を決
める。そして、決めた露光条件に従って焼付露光され
る。焼付露光された印画紙は本自現機に送られる。
【0058】そして、本自現機の印画紙の入口である露
光部の露光ステージ106より本自現機側に設けられた
感光材料検出センサ20によりこのセンサの前の印画紙
の通過を検出する。そして、感光材料検出センサ20に
より検出した印画紙の通過時刻から各処理工程での印画
紙の通過時刻が求められ、また、感光材料検出センサ2
0により検出した印画紙の通過時間の累計から印画紙の
処理量を算出する。
【0059】そして、本自現機は、多数の搬送ローラ対
により印画紙を挟持して搬送するローラトランスポート
方式の搬送方式であり、印画紙を発色現像液で発色現像
処理する発色現像処理工程2と、前記発色現像処理工程
2で現像された印画紙を洗浄水で洗浄する洗浄工程3
と、前記洗浄工程3で洗浄された印画紙を漂白液で漂白
処理する漂白処理工程4と、前記漂白処理工程4で漂白
処理された印画紙を洗浄水で洗浄する洗浄工程5と、前
記洗浄工程5で洗浄された印画紙を定着液で定着処理す
る定着処理工程6と、前記定着処理工程6で定着処理さ
れた印画紙を水洗水で水洗処理する水洗処理工程8と、
水洗処理された印画紙を乾燥する乾燥処理工程9とを有
する。
【0060】発色現像処理工程2は、1つの疑似密閉構
造の処理槽の中に存在する。また、発色現像処理工程2
は、露光部10に続いて、印画紙を下方から上方へ搬送
する上りの搬送路を有し、この上りの搬送路に、搬送ロ
ーラ対を有する液溜部を複数有する処理部を有する。そ
して、この処理部は、隣接する上方の液溜部から下方の
液溜部に処理液が自然落下で落下する構造である。そし
て、発色現像液供給管26の上りの搬送路の最上方の液
溜部に処理液を供給する発色現像液供給管26を有し、
発色現像液供給管26から発色現像液を発色現像処理工
程2で最も上方にある液溜部に供給する。これにより、
下方の液溜部から印画紙に処理液を供給してから、上方
の液溜部から印画紙に処理液を供給する液溜部の数の多
段向流処理の状態となる。
【0061】そして、発色現像処理工程2では、感光材
料検出センサ20により検出した印画紙の通過時刻から
求められた発色現像処理工程2での印画紙の通過時刻及
びその前後の所定時間Td1並びに直前の発色現像処理
工程2での印画紙の通過時刻から一定時間Td2間隔毎
に一定時間Td3、発色現像液供給ポンプ23が発色現
像液タンク21から発色現像液を発色現像液供給管26
に供給する(Td1、Td2、Td3は各々最適に設定
される)と同時に発色現像処理工程2の搬送ローラを回
転駆動させる。これにより、運転停止状態も含めて印画
紙を処理していない状態で、間欠的に搬送ローラを駆動
させ、搬送ローラに処理液を供給することになる。この
際に、発色現像液は、発色現像液タンク21から発色現
像液供給ポンプ23、発色現像液ヒータ24の設置部、
発色現像液温度計25の設置部の順に通過して、発色現
像液供給管26に到達する。ここで、発色現像液ヒータ
24は発色現像液を加熱し、発色現像液温度計25は加
熱された発色現像液の温度を測定し、発色現像液温度計
25で測定された発色現像液の温度と図示しない発色現
像液タンク21に設けられた水温計で測定された水温と
から、フィードフォワードとフィードバックを組み合わ
せた制御により、加熱された発色現像液が所定温度TE
dとなるように、発色現像液ヒータ24の発色現像液の
加熱を制御している。
【0062】また、発色現像処理工程2では、処理部の
気体の温度を調節することにより、処理温度を調整して
いる。処理部の気体は、その軸が搬送ローラの軸と平行
に設けられた棒状の遠赤外線セラミックスヒータからな
る加熱部材202、212が送風機201、211の送
風方向前方に設けられており、加熱部材202、212
により加熱された気体が処理部に送風されている。ま
た、加熱部材202、212の加熱は、処理部の気体の
温度を検出する気温検出用温度計203、213により
検出された気温に基づいて、フィードバック制御されて
いる。これら加熱部材202、212や送風機201、
211は、印画紙を所定時間内に処理する可能性のある
時間内は常に稼働していることが、処理安定性の観点か
ら好ましいが、印画紙を所定時間内に処理する可能性の
ない時間帯(タイマー起動する場合はタイマー起動の所
定時間前までの運転停止状態、タイマー起動しない場合
は運転停止状態)では停止している方が、処理部に残っ
ている処理液の劣化や乾燥を防止でき好ましい。
【0063】また、図1に示すように、加熱部材202
及び送風機201が、発色現像処理工程の処理部の中心
部に対して加熱部材212及び送風機211と対称な位
置に設けられ、対称な方向に送風することで、発色現像
処理工程の処理槽内で気体の良好な対流が生じ、気体の
温度が発色現像処理工程の処理槽内で一定になりやす
い。また、気体の温度制御の精度を良くするために、気
温検出用温度計203、213は、加熱部材202及び
送風機201や加熱部材212及び送風機211から離
れた位置であり、互いに発色現像処理工程の処理部の中
心部に対して対称な位置に設けられている。
【0064】また、発色現像処理工程2に続く、洗浄工
程3と漂白処理工程4と洗浄工程5と定着処理工程6と
水洗処理工程8とが1つの疑似密閉構造の処理槽1の中
に存在する。そして、疑似密閉構造の処理槽1中に、搬
送ローラ対により搬送される印画紙の搬送経路として、
上方から下方への下りの搬送路と下方から上方への上り
の搬送路とを有する。そして、処理槽1の上方から下方
への下りの搬送路に洗浄工程3と漂白処理工程4と洗浄
工程5と定着処理工程6とを有する。これにより、自動
現像機の設置面積を小さくでき、自動現像機を小型化で
きる。そして、疑似密閉構造の処理槽1中に、この下り
の搬送路に続いて湾曲搬送路197と、この湾曲搬送路
197に続いて上りの搬送路と、を有し、この上りの搬
送路に印画紙を水洗処理する水洗処理工程8を有する。
これにより、自動現像機の設置面積をさらに小さくする
ことができる。そして、疑似密閉構造の処理槽1内に水
洗処理工程8を有するので、水洗処理工程8から湿気が
供給され、漂白処理工程4と定着処理工程6の処理液か
らの水分の蒸発を防止でき、水分の蒸発による漂白処理
工程4と定着処理工程6での固形分の析出を防止でき
る。これにより、処理工程のメンテナンスの頻度を低下
する。従って、疑似密閉構造の処理槽1は狭い空間に高
密度に配置されたものであるが、全体としてのメンテナ
ンス性は向上する。
【0065】そして、洗浄工程3と洗浄工程5は搬送ロ
ーラ対を有する液溜部を1つだけ有し、各々の洗浄工程
の液溜部に洗浄水を供給する供給管を有する。漂白処理
工程4と定着処理工程6と水洗処理工程8の各々の処理
工程は、搬送ローラ対を有する液溜部を複数有する。そ
して、同一処理工程内では隣接する上方の液溜部から下
方の液溜部に処理液が自然落下で落下する構造である。
そして、同一処理工程内で最も上方にある液溜部に処理
液を供給する供給管を有する。すなわち、漂白処理工程
4では漂白液供給管46から漂白液を漂白処理工程4で
最も上方にある液溜部に供給し、定着処理工程6では定
着液供給管66から定着液を定着処理工程6で最も上方
にある液溜部に供給し、水洗処理工程8では水洗水供給
管86から水洗水を水洗処理工程8で最も上方にある液
溜部に供給する。これにより、搬送ローラ対周辺の各液
溜部と印画紙に処理液があればよいので、液容量を低減
できる。
【0066】また、漂白処理工程4と定着処理工程6で
は、上方の液溜部から印画紙に処理液を供給してから、
下方の液溜部から印画紙に処理液を供給するので、液溜
部数分の多段順流処理の状態となり、上方の液溜部では
処理液の反応成分を高濃度で溶出分の少ない高活性状態
となり、反応効率が上がり、処理の迅速化や小型化が可
能となる。
【0067】また、水洗処理工程8では、下方の液溜部
から印画紙に処理液を供給してから、上方の液溜部から
印画紙に処理液を供給するので、液溜部数分の多段向流
処理の状態となり、上方の液溜部程、新鮮な水洗水とな
り、水洗処理効率が高まる。
【0068】また、漂白処理工程4では、感光材料検出
センサ20により検出した印画紙の通過時刻から求めら
れた漂白処理工程4での印画紙の通過時刻及びその前後
の所定時間Tb1並びに直前の漂白処理工程4での印画
紙の通過時刻から一定時間Tb2間隔毎に一定時間Tb
3、漂白液供給ポンプ43が漂白液タンク41から漂白
液を漂白液供給管46に供給する(Tb1、Tb2、T
b3は各々最適に設定される)と同時に漂白処理工程4
の搬送ローラを回転駆動させる。これにより、運転停止
状態も含めて印画紙を処理していない状態で、間欠的に
搬送ローラを駆動させ、搬送ローラに処理液を供給する
ことになる。この際に、漂白液は、漂白液タンク41か
ら漂白液供給ポンプ43、漂白液ヒータ44の設置部、
漂白液温度計45の設置部の順に通過して、漂白液供給
管46に到達する。ここで、漂白液ヒータ44は漂白液
を加熱し、漂白液温度計45は加熱された漂白液の温度
を測定し、漂白液温度計45で測定された漂白液の温度
と図示しない漂白液タンク41に設けられた水温計で測
定された水温とから、フィードフォワードとフィードバ
ックを組み合わせた制御により、加熱された漂白液が所
定温度TEbとなるように、漂白液ヒータ44の漂白液
の加熱を制御している。
【0069】また、洗浄処理工程3や洗浄処理工程5で
は、水洗水貯留部87の底に設けられた洗浄水口58か
ら常時一滴一滴、洗浄水供給管36や洗浄水供給管56
に洗浄水が供給されている。
【0070】また、定着処理工程6では、感光材料検出
センサ20により検出した印画紙の通過時刻から求めら
れた定着処理工程6での印画紙の通過時刻及びその前後
の所定時間Tf1並びに直前の定着処理工程6での印画
紙の通過時刻から一定時間Tf2間隔毎に一定時間Tf
3、定着液供給ポンプ63が定着液タンク61から定着
液を定着液供給管66に供給する(Tf1、Tf2、T
f3は各々最適に設定される)と同時に定着処理工程6
の搬送ローラを回転駆動させる。これにより、運転停止
状態も含めて印画紙を処理していない状態で、間欠的に
搬送ローラを駆動させ、搬送ローラに処理液を供給する
ことになる。この際に、定着液は、定着液タンク61か
ら定着液供給ポンプ63、定着液ヒータ64の設置部、
定着液温度計65の設置部の順に通過して、定着液供給
管66に到達する。ここで、定着液ヒータ64は定着液
を加熱し、定着液温度計65は加熱された定着液の温度
を測定し、定着液温度計65で測定された定着液の温度
と図示しない定着液タンク61に設けられた水温計で測
定された水温とから、フィードフォワードとフィードバ
ックを組み合わせた制御により、加熱された定着液が所
定温度TEfとなるように、定着液ヒータ64の定着液
の加熱を制御している。
【0071】また、水洗処理工程8では、感光材料検出
センサ20により検出したフィルムの通過時刻から求め
られた水洗処理工程8でのフィルムの通過時刻及びその
前後の所定時間Tw1並びに直前の水洗処理工程8での
フィルムの通過時刻から一定時間Tw2間隔毎に一定時
間Tw3、水洗水供給ポンプ83が水洗水タンク81又
は水洗水用水道蛇口82から水洗水を水洗水供給管86
に供給する(Tw1、Tw2、Tw3は各々最適に設定
される)と同時に水洗処理工程8の搬送ローラを回転駆
動させる。これにより、運転停止状態も含めて印画紙を
処理していない状態で、間欠的に搬送ローラを駆動さ
せ、搬送ローラに処理液を供給することになる。この際
に、水洗水は、水洗水タンク81又は水洗水用水道蛇口
82から水洗水供給ポンプ83、水洗水ヒータ84の設
置部、水洗水温度計85の設置部の順に通過して、水洗
水供給管86に到達する。ここで、水洗水ヒータ84は
水洗水を加熱し、水洗水温度計85は加熱された水洗水
の温度を測定し、水洗水温度計85で測定された水洗水
の温度と図示しない水洗水タンク81に設けられた水温
計で測定された水温とから、フィードフォワードとフィ
ードバックを組み合わせた制御により、加熱された水洗
水が所定温度TEwとなるように、水洗水ヒータ84の
水洗水の加熱を制御している。
【0072】上述のように、漂白処理工程4と定着処理
工程6と水洗処理工程8の各々の処理工程で、印画紙の
処理に使用していない新規な処理液を供給するものであ
るので、反応効率が上がる効果があり、特に、漂白処理
工程4と定着処理工程6では、明確に液溜部の数の多段
順流処理の状態となり、最初の液溜部では処理液の反応
成分が高濃度となり、かつ、溶出分の少ない高活性状態
となり、反応効率が上がる効果が顕著となり、処理の迅
速化や小型化が可能となった。
【0073】また、漂白処理工程4の最下段の搬送ロー
ラ対の下方に処理に使用した漂白液を排出するために、
最下段の搬送ローラ対の液溜部の液溜である排出用受皿
が設けられ、この排出用受皿の漂白液排出口48から処
理に使用した漂白液を排出する漂白液排出用パイプ49
により排出する。これにより、漂白液の次工程である定
着処理工程6へのコンタミを大幅に減少でき、次工程で
ある定着処理工程6の処理活性を高い状態を維持でき、
また、定着処理工程6が新液供給方式であることにより
反応効率が上がる効果や処理の迅速化や小型化が可能と
なる効果がより高くなる。
【0074】なお、上方から下方への下りの搬送路の搬
送ローラ対は等間隔に設けられている。(なお、図面で
は、排出用受皿や供給管を判別できるように描くために
わざと等間隔に描いていない。)そして、下りの搬送路
の搬送ローラ対の各々の間にこの漂白処理工程4の排出
用受皿と定着液供給管66とを支持できる部材が設けら
れており、この漂白処理工程4の排出用受皿と定着液供
給管66の位置はこの下りの搬送路の中で変更可能であ
る。これにより、これらの位置を変更することで処理パ
スを変更でき、印画紙の種類や処理液の種類など処理プ
ロセスの異なる場合でも対応可能である。
【0075】また、定着処理工程6の下方に処理に使用
した定着液を貯留するために、定着液貯留部67が設け
られている。そして、この定着液貯留部67の所定の高
さに設けられた定着液排出口68から処理に使用した定
着液を排出する定着液排出用パイプ69により、処理に
使用した定着液を排出する。
【0076】また、水洗処理工程8の下方に処理に使用
した水洗水を貯留するために、水洗水貯留部87が設け
られている。そして、この水洗水貯留部87の所定の高
さに設けられた水洗水排出口88から処理に使用した水
洗水を排出する水洗水排出用パイプ69により、処理に
使用した水洗水を排出する。
【0077】上述のように、漂白処理工程4の上方に、
発色現像処理された印画紙を洗浄する洗浄処理工程3を
設けたことにより、発色現像液の残留液を洗浄してから
漂白処理されるので、漂白液の処理液活性が維持され、
漂白液の反応効率が向上し、より高い迅速処理が可能と
なる。また、漂白処理工程4の下方で定着処理工程6の
上方に、漂白処理された印画紙を洗浄する洗浄処理工程
5を設けたことにより、漂白液の残留液を洗浄してから
定着処理されるので、定着液の処理液活性が維持され、
定着液の反応効率が向上し、より高い迅速処理が可能と
なる。
【0078】また、従来、印画紙用の自現機は、漂白処
理工程と定着処理工程を1つにして漂白定着処理工程を
設けることにより自現機のコンパクト化を図ってきた
が、本自現機は逆に、漂白処理工程4と、漂白処理工程
の下方に定着処理工程6とを別に設けたことにより、漂
白液と定着液の液性能が独立して発揮させ、かつ、従来
の漂白定着液では使用できないような高反応性を有する
漂白液と定着液も使用でき、処理液と印画紙の反応効率
を高め、迅速処理を可能とするものである。そして、漂
白処理工程4は漂白液が上方から下方に自然落下する構
造であるので、漂白液が処理槽1中の酸素などの気体中
の酸化物質を消費する。従って、この漂白液がさらに活
性となりながら、処理槽1中の他の処理液の酸化劣化を
防ぐことができる。
【0079】また、処理槽1では、各処理工程の処理部
の気体の温度を調節することによっても、処理温度を調
整している。処理部の気体は、乾燥処理工程9で印画紙
を乾燥し終わった湿った熱風が来る位置に設けられた送
風機93により、ペルチエ素子やヒータなどの温度調節
機94が設けられた送風管97を通して、送風管出口9
5から処理槽1内に湿った熱風が送風される。そして、
気体の温度制御の精度を良くするために、送風管出口9
5から離れた位置に設けられた気温検出用温度計75に
より、処理部の気体の温度を検出する。そして、気温検
出用温度計75により検出された気温に基づいて、送風
機93の風力と温度調節機94の温度調節がフィードバ
ック制御されている。これら送風機93や温度調節機9
4は、所定時間内に印画紙を処理する可能性のある時間
内は常に稼働していることが、処理安定性の観点から好
ましいが、印画紙を所定時間内に処理する可能性のない
時間帯(タイマー起動する場合はタイマー起動の所定時
間前までの運転停止状態、タイマー起動しない場合は運
転停止状態)では停止している方が、処理部に残ってい
る処理液の劣化や乾燥を防止でき好ましい。
【0080】なお、TEb、TEf及びTEwは同じ温
度であることが、同一処理槽1内の気体で温度調節する
ので好ましいが、気体の送風が当たる処理工程が限られ
るようにすることにより異なる温度にしてもよい。ま
た、TEb、TEf及びTEwとTEdとは、同じ温度
であっても異なる温度であってもよく、各々最適な温度
に設定することが好ましい。
【0081】次に、本自現機の各処理工程の液溜部の構
造について説明する。本自現機の漂白処理工程4の最下
方の液溜部を除く液溜部と、発色現像処理工程1、洗浄
工程3、洗浄工程5、定着処理工程6及び水洗処理工程
8の全ての液溜部の構造は同じである。これによりコス
トダウンを図っている。以下、これらの液溜部の構造を
説明するために、各処理工程の上部の構造を示す斜視図
である図2と、その中央部断面図である図3と側部断面
図である図4に基づいて説明する。
【0082】本自現機の各液溜部は一対の搬送ローラ1
2の搬送ローラ対とその下部に設けた液溜16とからな
っている。この搬送ローラ12は、内側から、この搬送
ローラのローラ幅より長い円筒状の軸123、この搬送
ローラのローラ幅の円筒状のボス121、同じくこの搬
送ローラのローラ幅の外周層122とから成っている。
そして、ボス121と外周層122とは軸方向の両端で
面一になっている。そして、この搬送ローラのローラ幅
は搬送される最大の印画紙幅より広い幅となっている。
これは印画紙に処理液を十分供給するためである。
【0083】そして、外周層122は発泡樹脂で形成さ
れており、その表面で処理液を一旦溜められるものであ
る。そして、各液溜部はその搬送ローラ12の外周層1
22で一旦溜められた処理液を印画紙に供給するもので
ある。これにより、処理液は搬送ローラ12の表面と印
画紙に存在するだけで、印画紙を処理できるので、処理
液の液容量を大幅に低減できる。なお、発泡樹脂は多孔
質材であるので、形成された多孔質材により処理液を含
浸保持する作用がある。従って、印画紙への処理液供給
効果が高まり、処理安定性が得られる。
【0084】また、各液溜部には、搬送ローラ12の下
部に、処理液を一旦溜める液溜16を有する。そして、
液溜13に一旦溜まった処理液(この処理液の液面16
0を波線で示す)に搬送ローラ12の下部が浸漬する。
そして、搬送ローラ12が回転して、液溜13に一旦溜
まった処理液を搬送ローラ12の外周部122が一旦溜
めて印画紙に供給する。これにより、搬送ローラ12の
外周部122が乾くことがなく、充分に処理液を一旦溜
めることができ、搬送ローラ12の外周部122が充分
に処理液を保持した状態で処理液を印画紙に供給するの
で、印画紙への処理液供給効果が高まり、また、処理安
定性が得られる。
【0085】液溜16の構造について説明する。搬送ロ
ーラ12の下部を覆う形状である液溜本体161は印画
紙が搬送される側に対して搬送ローラ12の外側の方が
高くなっている。これを液溜立設部162と呼ぶ。この
液溜立設部162は搬送ローラ12から外に液が飛び出
さないようにするためのものである。液溜本体161の
両側端には、液溜立設部162側に立設部壁163が設
けられ、印画紙が搬送される側に感光材料側壁168が
設けられている。そして、立設部壁163の両側端に落
下液受け164が設けられている。また、感光材料側壁
168の両側端に液落下用液溜167が設けられてい
る。液落下用液溜167の底には、処理液を下方の液溜
部に落下させるための液落下用パイプ17の入口171
が設けられ、液落下用パイプ17の入口171から入っ
た処理液が、液落下用パイプ17を通って、液落下用パ
イプ17の出口172から下方の液溜部の落下液受け1
64に落下する。
【0086】また、立設部壁163は、液溜本体161
と落下液受け164とを完全に区切らず、また、感光材
料側壁168は、液溜本体161と液落下用液溜167
とを完全に区切らず、開口部166が設けられている。
これにより、液溜本体161と落下液受け164との
間、及び、液溜本体161と液落下用液溜167との間
で処理液が流通する。また、落下液受け164と液落下
用液溜167の間には間仕切り165が設けられてお
り、落下液受け164で受けた上方の液溜部から落下し
てきた処理液が直ぐに液落下用液溜167に移り、下方
の液溜部に落下することを防いでいる。そして、液落下
用液溜167は内側に落下液受け164は外側に配置さ
れている。これらにより、下りの搬送路の処理工程で
は、落下液受け164で受けた上方の液溜部から落下し
てきた処理液が搬送ローラ12の外側に供給され、搬送
ローラ12の回転により、印画紙に供給され、残った処
理液が液落下液溜167に供給される流れができる。
【0087】また、本自現機の各処理工程の供給管13
から最上方の液溜部への処理液の供給は、図2に示すよ
うに、供給管13の供給管口131から処理液を一滴一
滴、搬送ローラ13の頂点付近に落とすことにより供給
している。また、隣接する上方の液溜部の液溜16の液
落下用液溜167に設けられた液落下用パイプ17の出
口172から下方の液溜部の液溜16の落下液受け16
4に処理液が一滴一滴落下することにより、また、搬送
ローラ対の間を通過する印画紙に飛ばされることによ
り、隣接する上方の液溜部から下方の液溜部に処理液が
自然落下で落下する構造である。
【0088】次に、漂白処理工程4の最下段の搬送ロー
ラ対の下方に処理に使用した漂白液を排出するために設
けられた排出用受皿14について、本自現機の漂白処理
工程4の排出部の斜視図である図5と断面図である図6
に基づいて、説明する。排出用受皿14の底部143
は、感光材料が通過するための感光材料口144に相当
する部分が切り抜かれた長方形である。そして、底部1
43の長方形の長さは、搬送ローラ12の軸の長さより
短く、搬送ローラ12のローラ長さよりも長い。また、
底部143の長方形の幅は、搬送ローラ12の直径の2
倍よりも長い。もちろん、底部143の上からみた形状
は略上述の形状であればよい。また、底部143は図5
のように平面状であってもよいし、搬送ローラ12の下
部の形状に沿った樋状であってもよいし、他の形状であ
ってもよい。そして、底部143の4辺には、壁部14
2が底部143を囲うように立設されている。そして、
この壁部142の一部に排出口151が設けられ、この
排出口151に排出用パイプ15が連接している。この
排出用パイプ15の一部は伸縮自在な樹脂パイプででき
ており、排出用受皿の位置は下りの搬送路の中で変更可
能であることに対応できるようになっている。また、感
光材料が通過するための感光材料口144にも、感光材
料口用壁部145が図6に示すように設けられている。
【0089】そして、排出用受皿14の液面141は排
出口151の位置によって決まる。そして、壁部142
と感光材料口用壁部145の高さは、最も低い所でも、
この液面141より高い位置にある。これにより、排出
用受皿14から処理液が次の処理工程に溢れ落ちてコン
タミが発生することを防いでいる。
【0090】また、排出用受皿14の位置を下りの搬送
路の中で変更可能であることに対応できるようにするた
めに、漂白処理工程4の最下方の搬送ローラ12が漂白
液に漬かるような位置に排出用受皿14が設けられてい
る。
【0091】実施形態2 本実施形態の撮影用ハロゲン化銀カラーネガ写真フィル
ム用自動現像処理装置(以下、「本実施形態の撮影用ハ
ロゲン化銀カラーネガ写真フィルム用自動現像処理装
置」を「本自現機」と省略する)の概略構成図を図7に
示す。本自現機は、太線で示す経路に沿って撮影用ハロ
ゲン化銀カラーネガ写真フィルム(以下、「撮影用ハロ
ゲン化銀カラーネガ写真フィルム」を「フィルム」と省
略する)を搬送する。そして、本自現機は、フィルムを
発色現像液貯留部27の発色現像液で発色現像処理する
発色現像処理工程2と、前記発色現像処理工程2で現像
されたフィルムを漂白液で漂白処理する漂白処理工程4
と、前記漂白処理工程4で漂白処理されたフィルムを定
着液で定着処理する定着処理工程6と、前記定着処理工
程6で定着処理されたフィルムを水洗水で水洗処理する
水洗処理工程8と、水洗処理されたフィルムを乾燥する
乾燥処理工程9とを有する。
【0092】そして、本自現機のフィルムの入口に設け
られた感光材料検出センサ20によりこのセンサの前の
フィルムの通過を検出する。そして、感光材料検出セン
サ20により検出したフィルムの通過時刻から各処理工
程でのフィルムの通過時刻が求められ、また、感光材料
検出センサ20により検出したフィルムの通過時間の累
計からフィルムの処理量を算出する。
【0093】本自現機は、発色現像処理工程2は従来か
ら広く用いられている浸漬現像方式の処理槽によるもの
であり、乾燥処理工程9も従来から広く用いられている
乾燥熱風送風機91による乾燥熱風によるものである
が、漂白処理工程4と定着処理工程6と水洗処理工程8
とが1つの疑似密閉構造の処理槽1の中に存在すること
を特徴の1つとするものである。そして、本自現機で
は、処理槽1を疑似密閉構造とするために、処理槽の外
に貫通する配管、配線及び駆動伝達部材と処理槽1のフ
ィルムの出入口である渡り部19を除いて、処理槽1は
密閉されている。そして、渡り部19には渡り部19の
開口をほぼ塞ぐように渡り部搬送ローラ対191が設け
られている。なお、処理槽1を複数の部材で形成する場
合、その接合部の精度を上げたり、接合部にグリースや
シールゴムなどでシールするなどして密閉するとよい。
【0094】また、本自現機は、多数の搬送ローラ対に
よりフィルムを挟持して搬送するローラトランスポート
方式の搬送方式である。そして、疑似密閉構造の処理槽
1中に、搬送ローラ対により搬送されるフィルムの搬送
経路として、上方から下方への下りの搬送路と下方から
上方への上りの搬送路とを有する。そして、上方から下
方への下りの搬送路に、漂白処理工程4と定着処理工程
6とを有する。これにより、自動現像機の設置面積を小
さくでき、自動現像機を小型化できる。そして、疑似密
閉構造の処理槽1中に、この下りの搬送路に続いて湾曲
搬送路197と、この湾曲搬送路197に続いて上りの
搬送路と、を有し、この上りの搬送路にフィルムを水洗
処理する水洗処理工程8を有する。これにより、自動現
像機の設置面積をさらに小さくすることができる。
【0095】また、疑似密閉構造の処理槽1内に、漂白
処理工程4と定着処理工程6とを有する下りの搬送路、
湾曲搬送路及び水洗処理工程8を有する上りの搬送路が
設けられているので、漂白処理工程4と定着処理工程6
の処理液からの水分の蒸発を防止でき、水分の蒸発によ
る漂白処理工程4と定着処理工程6での固形分の析出を
防止できる。これにより、処理工程のメンテナンスの頻
度を低下する。従って、疑似密閉構造の処理槽1は狭い
空間に高密度に配置されたものであるが、全体としての
メンテナンス性は向上する。
【0096】また、疑似密閉構造の処理槽1中に設けら
れた漂白処理工程4と定着処理工程6と水洗処理工程8
の各々の処理工程は、搬送ローラ対を有する液溜部を複
数有する。そして、同一処理工程内では隣接する上方の
液溜部から下方の液溜部に処理液が自然落下で落下する
構造である。そして、同一処理工程内で最も上方にある
液溜部に処理液を供給する供給管を有する。すなわち、
漂白処理工程4では漂白液供給管46から漂白液を漂白
処理工程4で最も上方にある液溜部に供給し、定着処理
工程6では定着液供給管66から定着液を定着処理工程
6で最も上方にある液溜部に供給し、水洗処理工程8で
は水洗水供給管86から水洗水を水洗処理工程8で最も
上方にある液溜部に供給する。これにより、搬送ローラ
対周辺の各液溜部とフィルムに処理液があればよいの
で、液容量を低減できる。
【0097】また、漂白処理工程4と定着処理工程6で
は、上方の液溜部からフィルムに処理液を供給してか
ら、下方の液溜部からフィルムに処理液を供給するの
で、液溜部数分の多段順流処理の状態となり、上方の液
溜部では処理液の反応成分が高濃度となり、かつ、溶出
分の少ない高活性状態となり、反応効率が上がり、処理
の迅速化や小型化が可能となる。
【0098】また、水洗処理工程8では、下方の液溜部
からフィルムに処理液を供給してから、上方の液溜部か
らフィルムに処理液を供給するので、液溜部数分の多段
向流処理の状態となり、上方の液溜部程、新鮮な水洗水
となり、水洗処理効率が高まる。
【0099】また、漂白処理工程4では、感光材料検出
センサ20により検出したフィルムの通過時刻から求め
られた漂白処理工程4でのフィルムの通過時刻及びその
前後の所定時間Tb1並びに直前の漂白処理工程4での
フィルムの通過時刻から一定時間Tb2間隔毎に一定時
間Tb3、漂白液供給ポンプ43が漂白液タンク41か
ら漂白液を漂白液供給管46に供給する(Tb1、Tb
2、Tb3は各々最適に設定される)と同時に漂白処理
工程4の搬送ローラを回転駆動させる。これにより、運
転停止状態も含めて印画紙を処理していない状態で、間
欠的に搬送ローラを駆動させ、搬送ローラに処理液を供
給することになる。この際に、漂白液は、漂白液タンク
41から漂白液供給ポンプ43、漂白液ヒータ44の設
置部、漂白液温度計45の設置部の順に通過して、漂白
液供給管46に到達する。ここで、漂白液ヒータ44は
漂白液を加熱し、漂白液温度計45は加熱された漂白液
の温度を測定し、漂白液温度計45で測定された漂白液
の温度と図示しない漂白液タンク41に設けられた水温
計で測定された水温とから、フィードフォワードとフィ
ードバックを組み合わせた制御により、加熱された漂白
液が所定温度TEbとなるように、漂白液ヒータ44の
漂白液の加熱を制御している。
【0100】また、定着処理工程6では、感光材料検出
センサ20により検出したフィルムの通過時刻から求め
られた定着処理工程6でのフィルムの通過時刻及びその
前後の所定時間Tf1並びに直前の定着処理工程6での
フィルムの通過時刻から一定時間Tf2間隔毎に一定時
間Tf3、定着液供給ポンプ63が定着液タンク61か
ら定着液を定着液供給管66に供給する(Tf1、Tf
2、Tf3は各々最適に設定される)と同時に定着処理
工程6の搬送ローラを回転駆動させる。これにより、運
転停止状態も含めて印画紙を処理していない状態で、間
欠的に搬送ローラを駆動させ、搬送ローラに処理液を供
給することになる。この際に、定着液は、定着液タンク
61から定着液供給ポンプ63、定着液ヒータ64の設
置部、定着液温度計65の設置部の順に通過して、定着
液供給管66に到達する。ここで、定着液ヒータ64は
定着液を加熱し、定着液温度計65は加熱された定着液
の温度を測定し、定着液温度計65で測定された定着液
の温度と図示しない定着液タンク61に設けられた水温
計で測定された水温とから、フィードフォワードとフィ
ードバックを組み合わせた制御により、加熱された定着
液が所定温度TEfとなるように、定着液ヒータ64の
定着液の加熱を制御している。
【0101】また、水洗処理工程8では、感光材料検出
センサ20により検出したフィルムの通過時刻から求め
られた水洗処理工程8でのフィルムの通過時刻及びその
前後の所定時間Tw1並びに直前の水洗処理工程8での
フィルムの通過時刻から一定時間Tw2間隔毎に一定時
間Tw3、水洗水供給ポンプ83が水洗水タンク81又
は水洗水用水道蛇口82から水洗水を水洗水供給管86
に供給する(Tw1、Tw2、Tw3は各々最適に設定
される)と同時に水洗処理工程8の搬送ローラを回転駆
動させる。これにより、運転停止状態も含めて印画紙を
処理していない状態で、間欠的に搬送ローラを駆動さ
せ、搬送ローラに処理液を供給することになる。この際
に、水洗水は、水洗水タンク81又は水洗水用水道蛇口
82から水洗水供給ポンプ83、水洗水ヒータ84の設
置部、水洗水温度計85の設置部の順に通過して、水洗
水供給管86に到達する。ここで、水洗水ヒータ84は
水洗水を加熱し、水洗水温度計85は加熱された水洗水
の温度を測定し、水洗水温度計85で測定された水洗水
の温度と図示しない水洗水タンク81に設けられた水温
計で測定された水温とから、フィードフォワードとフィ
ードバックを組み合わせた制御により、加熱された水洗
水が所定温度TEwとなるように、水洗水ヒータ84の
水洗水の加熱を制御している。
【0102】上述のように、漂白処理工程4と定着処理
工程6と水洗処理工程8の各々の処理工程で、フィルム
の処理に使用していない新規な処理液を供給するもので
あるので、反応効率が上がる効果があり、特に、漂白処
理工程4と定着処理工程6では、明確に液溜部数分(搬
送ローラ対数分)の多段順流処理の状態となり、最初の
液溜部では処理液の反応成分が高濃度となり、かつ、溶
出分の少ない高活性状態となり、反応効率が上がる効果
が顕著となり、処理の迅速化や小型化が可能となった。
【0103】また、漂白処理工程4の最下段の搬送ロー
ラ対の下方に処理に使用した漂白液を排出するために、
最下段の搬送ローラ対の液溜部の液溜である排出用受皿
が設けられ、この排出用受皿の漂白液排出口48から処
理に使用した漂白液を排出する漂白液排出用パイプ49
により排出する。これにより、漂白液の次工程である定
着処理工程6へのコンタミを大幅に減少でき、次工程で
ある定着処理工程6の処理活性を高い状態を維持でき、
また、定着処理工程6が新液供給方式であることにより
反応効率が上がる効果や処理の迅速化や小型化が可能と
なる効果がより高くなる。
【0104】なお、上方から下方への下りの搬送路の搬
送ローラ対は等間隔に設けられている。(なお、図面で
は、排出用受皿や供給管を判別できるように描くために
わざと等間隔に描いていない。)そして、下りの搬送路
の搬送ローラ対の各々の間にこの漂白処理工程4の排出
用受皿及び定着液供給管66又は液溜16を支持する取
り付け金具と取り付けネジ用の孔が設けられており、こ
の漂白処理工程4の排出用受皿及び定着液供給管66の
取り付け金具と取り付けネジを止める孔を変更すること
により、この漂白処理工程4の排出用受皿と定着液供給
管66の位置はこの下りの搬送路の中で変更可能であ
る。これにより、これらの位置を変更することで処理パ
スを変更でき、フィルムの種類や処理液の種類など処理
プロセスの異なる場合でも対応可能である。
【0105】また、定着処理工程6の下方と水洗処理工
程8の下方に液貯留部77が設けられている。そして、
定着処理工程6で使用された定着液と水洗処理工程8で
使用された水洗水とが、液貯留部77に落下する。そし
て、この液貯留部77に定着処理工程6で使用された定
着液と水洗処理工程8で使用された水洗水とが混合した
混合液が貯留されている。また、この液貯留部77に貯
留されている液の高さを一定の高さにするために、この
液貯留部77の所定の高さに液排出口78が設けられて
いる。そして、この液の高さが少しでも液排出口78の
高さより高くなると、液排出口78から液を排出する液
排出用パイプ79から液が排出されることにより、液の
高さを所定の高さに戻す。
【0106】また、液貯留部77に使用した定着液と水
洗水の混合液が一旦貯留されることにより、疑似密閉構
造の処理槽1内の湿度を高い状態に保て、処理槽1内で
処理液が蒸発して処理液溶解物が析出することを防止し
ている。
【0107】また、疑似密閉構造の処理槽1中の処理部
の温度制御は、疑似密閉構造の処理槽1中の気体の温度
を制御することにより行っている。疑似密閉構造の処理
槽1中の気体は、乾燥処理工程1の乾燥熱風送風機91
の乾燥熱風の一部を送風する送風機96による加熱と、
液貯留部77と循環する循環経路に設けられたヒータ7
4により加熱された液貯留部77に貯留されている液に
よる加熱とにより加熱される。なお、液貯留部77と循
環する循環経路の液の循環は循環経路に設けられた循環
ポンプ73により行われる。そして、これらの加熱は、
疑似密閉構造の処理槽1中の気体の温度を検出する気温
検出用温度計75による温度検出結果に基づいて、フィ
ードバック制御されている。そして、疑似密閉構造の処
理槽1中の気体の目標制御温度をTEaとすると、処理
槽1内の温度は全体として一定に制御されるので、TE
a、TEb、TEf及びTEwは同じ温度であることが
好ましい。
【0108】なお、本自現機の漂白処理工程4、定着処
理工程6及び水洗処理工程8の液溜部の構造は実施形態
1で図2〜4を用いて説明した構造と同じである。そし
て、漂白処理工程4、定着処理工程6及び水洗処理工程
8の液溜部の構造をこのように同じ構造とすることで、
コストダウンを図っている。
【0109】実施形態3 本実施形態のハロゲン化銀カラーネガ写真感光材料用自
動現像処理装置(以下、「本実施形態のハロゲン化銀カ
ラーネガ写真感光材料用自動現像処理装置」を「本自現
機」と省略する)の概略構成図を図8に示す。本自現機
は、太線で示す経路に沿ってプリント用ハロゲン化銀カ
ラーネガ写真感光材料であるカラー印画紙(以下、「感
光材料」と省略する)を搬送して処理する。そして、本
自現機は、感光材料を発色現像液で発色現像処理する発
色現像処理工程2と、前記発色現像処理工程2で発色現
像処理された感光材料を漂白定着液で漂白定着処理する
漂白定着処理工程5と、前記漂白定着処理工程5で漂白
定着処理された感光材料を水洗水で水洗処理する水洗処
理工程8と、前記水洗処理工程8で水洗処理された感光
材料を乾燥する乾燥処理工程9とを有する。
【0110】そして、本自現機の感光材料の入口に設け
られた感光材料検出センサ20によりこのセンサの前の
感光材料の通過を検出する。そして、制御部(図示せ
ず)が、感光材料検出センサ20により検出した感光材
料の通過時刻から各処理工程での感光材料の通過時刻を
求め、また、感光材料検出センサ20により検出した感
光材料の通過時間の累計から感光材料の処理量を算出す
る。
【0111】発色現像処理工程2と漂白定着処理工程5
は1つの疑似密閉構造の処理槽1の中に存在する。ま
た、水洗処理工程8は1つの疑似密閉構造の処理槽の中
に存在する。また、本自現機は、多数の搬送ローラ対に
より感光材料を挟持して搬送するローラトランスポート
方式の搬送方式である。そして、疑似密閉構造の処理槽
1の中に、搬送ローラ12の対により搬送される感光材
料の搬送経路として、上方から下方への下りの搬送路
と、この下りの搬送路に続く湾曲搬送路197と、この
湾曲搬送路197に続く下方から上方への上りの搬送路
とを有する。そして、処理槽1の上方から下方への下り
の搬送路に発色現像処理工程1を有し、処理槽1の下方
から上方への上りの搬送路に漂白定着処理工程5を有す
る。そして、疑似密閉構造の処理槽1の上りの搬送路に
続いて感光材料の出入口19を通って水洗処理工程8の
上方から下方への下りの搬送路だけの疑似密閉構造の処
理槽が設けられている。そして、水洗処理工程8の下り
の搬送路に続いて感光材料の出入口19を通って乾燥処
理工程9の下方から上方への上りの搬送路が設けられて
いる。これにより、自動現像機の設置面積を小さくする
ことができる。各々の疑似密閉構造の処理槽は、感光材
料の出入口、配管、配線及び駆動伝達部材を除いて密閉
されている。そして、各々の疑似密閉構造の処理槽の感
光材料の出入口19には、感光材料の出入口19の開口
を塞ぐように出入口搬送ローラ191の対が設けられて
いる。
【0112】次に、発色現像処理工程2について説明す
る。発色現像処理工程2は、上方から下方への下りの搬
送路を有し、搬送ローラ12の対とガイド18とを有す
る液溜部を上下方向に複数有する。このガイド18は、
各液溜部毎に、すなわち、各搬送ローラに対応して設け
られている。そして、ガイド18によって、処理液が自
然落下で上方の搬送ローラから下方の搬送ローラに順次
流れる落流路を形成する。そして、最も上方にある2つ
の液溜部に処理液を供給する発色現像液供給管26を有
し、発色現像液供給管26から発色現像液を発色現像処
理工程2で最も上方にある液溜部に供給する。そして、
隣接する上方の液溜部から下方の液溜部に処理液が自然
落下で落下する構造である。そして、発色現像処理工程
2の下りの搬送路は、感光材料を最初に現像処理する搬
送路であるが、上方の液溜部から感光材料に処理液を供
給してから下方の液溜部から感光材料に処理液を供給す
るので、下りの搬送路にある液溜部の数の多段順流処理
の状態となり、上方の液溜部では処理液の反応成分が高
濃度となり、かつ、溶出分の少ない高活性状態となり、
反応効率が上がる。
【0113】そして、発色現像処理工程2に、発色現像
液貯留部27の吸引口271から発色現像液供給ポンプ
23を通過して発色現像液供給管26に到達する還流路
が設けられている。そして、制御部が、感光材料検出セ
ンサ20により検出した感光材料の通過時刻から発色現
像処理工程2での感光材料の通過時刻を求め、求められ
た発色現像処理工程2での感光材料の通過時刻及びその
前後の所定時間Td1並びに直前の発色現像処理工程2
での感光材料の通過時刻から一定時間Td2間隔毎に一
定時間Td3(Td1、Td2、Td3は各々最適に設
定される)、発色現像液供給ポンプ23が発色現像液貯
留部27から発色現像液を還流路を通して発色現像液供
給管26に供給しつつ、発色現像処理工程2の搬送ロー
ラ12を回転駆動させるように制御する。これにより、
運転停止状態も含めて印画紙を処理していない状態で、
間欠的に搬送ローラを駆動させ、搬送ローラに処理液を
供給することになる。この際に、発色現像液は、発色現
像液貯留部27の吸引口271から発色現像液供給ポン
プ23を通過して発色現像液供給管26に到達する。ま
た、発色現像処理工程2の搬送路近傍に気温測定用温度
計222が設けられ、発色現像処理工程2の搬送路近傍
の気体の温度を測定する。そして、発色現像液貯留部2
7には、発色現像液ヒータ24が設置されており、発色
現像液ヒータ24は発色現像液を加熱し、制御部が、気
体温度測定用温度計222で測定された発色現像処理工
程の搬送路近傍の気体の温度からフィードバック制御に
より発色現像液が加熱され、発色現像処理工程の気体の
温度が所定温度TEdとなるように、発色現像液ヒータ
24の発色現像液の加熱を制御している。
【0114】また、発色現像処理工程2には、発色現像
剤補充容器273が設けられており、その出口側に発色
現像剤補充コック272が連設され、発色現像剤補充コ
ック272を開くと発色現像液貯留部27に発色現像液
補充剤が補充されるようになっている。また、発色現像
液貯留部27の吸引口271に発色現像液排出用パイプ
279が連設されており、この発色現像液排出用パイプ
279に発色現像液排出用コック278が設けられてい
る。
【0115】そして、制御部が、前回の補充からの感光
材料検出センサ20により検出した感光材料の通過時刻
から求められた感光材料の処理量が所定量Pdとなる毎
に、発色現像剤補充コック272が開き、発色現像剤補
充容器273から所定量Qdの発色現像液補充剤が補充
され、また、発色現像液排出用コック278が開き、前
記所定量Qdに相当する量の処理に使用された発色現像
液が発色現像液排出用パイプ279から排出されること
により部分的に発色現像液が更新されるべく制御する。
【0116】また、制御部が、前回の発色現像液の略全
量の更新から感光材料検出センサ20の検出から求めら
れた感光材料の処理量が所定量PRd(>>Pd)とな
ったり、直前の発色現像処理工程2での感光材料の通過
時刻から所定時間Td4(>>Td2)経過したりする
と、発色現像液の略全量の更新を行うべく制御する。す
なわち、発色現像液排出用コック278が開き、発色現
像液貯留部27に貯留されている発色現像液が略全量に
排出される。そして、発色現像液貯留部27に貯留され
ている発色現像液が略全量に排出された後に、発色現像
剤補充コック272が開き、発色現像剤補充容器273
から所定量QRd(>>Qd)の発色現像液補充剤が供
給される。発色現像液供給ポンプ23が発色現像液貯留
部21から還流路を通して発色現像液を発色現像液供給
管26に供給する。
【0117】さらに、操作者が操作する操作部材(図示
せず)が設けられ、この操作部材へ発色現像液の全更新
の指示が入力操作されると、制御部が、上述の発色現像
液の略全量の更新を行うべく制御する。
【0118】次に、漂白定着処理工程5について説明す
る。漂白定着処理工程5は、複数の搬送ローラ12の対
とガイド18を有する液溜部を上下方向に複数有する。
このガイド18は、各液溜部毎に、すなわち、各搬送ロ
ーラに対応して設けられている。そして、ガイド18に
よって、処理液が自然落下で上方の搬送ローラから下方
の搬送ローラに順次流れる落流路を形成する。そして、
漂白定着液供給管56から漂白定着液を漂白定着処理工
程5で最も上方にある液溜部に供給し、隣接する上方の
液溜部から下方の液溜部に処理液が自然落下で落下する
構造である。そして、上方の液溜部から感光材料に漂白
定着液を供給してから、下方の液溜部から感光材料に漂
白定着液を供給するので、液溜部の数の多段順流処理の
状態となり、上方の液溜部では漂白定着液の反応成分が
高濃度で溶出分の少ない高活性状態となり、反応効率が
上がる。
【0119】また、漂白定着処理工程5の最下方の液溜
部の下方に、処理に使用した漂白定着液を貯留する漂白
定着液貯留部57が設けられている。そして、漂白定着
液貯留部57は漂白定着処理工程5の最下方の液溜部の
ガイド18を伝って落下する漂白定着液を受け貯留す
る。そして、この漂白定着液貯留部57の底に吸引口5
71が設けられている。
【0120】また、漂白定着処理工程5に、漂白定着液
貯留部57の吸引口571から漂白定着液供給ポンプ5
3を通過して漂白定着液供給管56に到達する還流路が
設けられている。そして、制御部が、感光材料検出セン
サ20により検出した感光材料の通過時刻から漂白定着
処理工程5での感光材料の通過時刻を求め、求められた
漂白定着処理工程5での感光材料の通過時刻及びその前
後の所定時間Tbf1並びに直前の漂白定着処理工程5
での感光材料の通過時刻から一定時間Tbf2間隔毎に
一定時間Tbf3(Tbf1、Tbf2、Tbf3は各
々最適に設定される)、漂白定着液供給ポンプ53が漂
白定着液貯留部57から漂白定着液を還流路を通して漂
白定着液供給管56に供給しつつ、漂白定着処理工程5
の搬送ローラを回転駆動させるように制御する。これに
より、運転停止状態も含めて印画紙を処理していない状
態で、間欠的に搬送ローラを駆動させ、搬送ローラに処
理液を供給することになる。この際に、漂白定着液は、
漂白定着液貯留部57の吸引口571から漂白定着液供
給ポンプ53を通過して漂白定着液供給管56に到達す
る。また、漂白定着液貯留部57には漂白定着液ヒータ
54が設置され、漂白定着液ヒータ54は漂白定着液を
加熱する。また、気温測定用温度計225が漂白定着処
理工程の搬送路近傍に設けられ、漂白定着処理工程の搬
送路近傍の気体の温度を測定する。そして、制御部が、
気温測定用温度計225で測定された漂白定着処理工程
の搬送路近傍の気体の温度からフィードバック制御によ
り、漂白定着処理工程の搬送路近傍の気体の温度が所定
温度TEbfとなるように、漂白定着液ヒータ54の漂
白定着液の加熱を制御している。
【0121】また、漂白定着処理工程5では、漂白定着
剤補充容器573が設けられ、その出口側に漂白定着剤
補充コック572が連設され、漂白定着剤補充コック5
72を開くと漂白定着液補充剤が漂白定着液貯留部57
に補充されるようになっている。また、漂白定着液貯留
部57の吸引口571に漂白定着液排出用パイプ579
が連設されており、この漂白定着液排出用パイプ579
に漂白定着液排出用コック578が設けられている。
【0122】そして、制御部が、前回の補充からの感光
材料検出センサ20により検出した感光材料の通過時刻
から求められた感光材料の処理量が所定量Pdとなる毎
に、漂白定着剤補充コック572が開き、漂白定着剤補
充容器573から所定量Qdの漂白定着液補充剤が補充
され、また、漂白定着液排出用コック578が開き、前
記所定量Qdに相当する量の処理に使用された漂白定着
液が漂白定着液排出用パイプ579から排出されること
により部分的に更新されるべく制御する。
【0123】また、制御部が、前回の漂白定着液の略全
量の更新から感光材料検出センサ20の検出から求めら
れた感光材料の処理量が所定量PRbf(>>Pbf)
となったり、直前の漂白定着処理工程5での感光材料の
通過時刻から所定時間Tbf4(>>Tbf2)経過し
たりすると、漂白定着液の略全量の更新を行うべく制御
する。すなわち、漂白定着液排出用コック578が開
き、漂白定着液貯留部57に貯留されている漂白定着液
が略全量に排出される。そして、漂白定着液貯留部57
に貯留されている漂白定着液が略全量に排出された後
に、漂白定着剤補充コック572が開き、漂白定着剤補
充容器573から所定量QRbf(>>Qbf)の漂白
定着液補充剤が供給される。漂白定着液供給ポンプ53
が漂白定着液貯留部51から還流路を通して漂白定着液
を漂白定着液供給管56に供給する。
【0124】さらに、操作者が操作する操作部材(図示
せず)が設けられ、この操作部材へ漂白定着液の全更新
の指示が入力操作されると、制御部が、上述の漂白定着
液の略全量の更新を行うべく制御する。
【0125】また、水洗処理工程8は、複数の搬送ロー
ラ12の対と液溜16を有する液溜部を上下方向に複数
有する。そして、水洗水供給管86から水洗水を水洗処
理工程8で最も上方にある液溜部に供給する。そして、
隣接する上方の液溜部から下方の液溜部に処理液が自然
落下で落下する構造である。また、水洗処理工程8で
は、下方の液溜部から感光材料に処理液を供給してか
ら、上方の液溜部から感光材料に処理液を供給するの
で、液溜部数分の多段向流処理の状態となり、上方の液
溜部程、新鮮な水洗水となり、水洗処理効率が高まる。
また、水洗処理工程8の最下方の液溜部の下方に処理に
使用した水洗水を貯留する水洗水貯留部87が設けられ
ている。そして、この水洗水貯留部87の底に吸引口8
71が設けられている。そして、この水洗水貯留部87
の吸引口871に連設された水洗水排出用パイプ89の
水洗水排出コック879を適宜開く制御(水洗水の供給
量に基づく制御)によって、この水洗水貯留部87の吸
引口871から処理に使用した水洗水を排出することに
より、水洗水貯留部87に貯留されている水洗水の液面
の高さを所定の高さの範囲内にする。
【0126】また、この水洗水貯留部87の吸引口87
1に連設された水洗水排出用パイプ879とは別系統の
パイプが漂白定着液貯留部57の液面上方にまで延びて
おり、このパイプに水洗水供給ポンプ83が設けられて
おり、前回の補充からの感光材料の処理量が所定量Pd
となる毎に、水洗水供給ポンプ83が駆動し、漂白定着
剤補充容器52からの漂白定着液補充剤の補充量Qdに
相当する量の水洗水を漂白定着液貯留部57に送る。
【0127】また、水洗処理工程8では、制御部が、感
光材料検出センサ20により検出した感光材料の通過時
刻から水洗処理工程8での感光材料の通過時刻を求め、
求められた水洗処理工程8での感光材料の通過時刻及び
その前後の所定時間Tw1並びに直前の水洗処理工程8
での感光材料の通過時刻から一定時間Tw2間隔毎に一
定時間Tw3(Tw1、Tw2、Tw3は各々最適に設
定される)、水洗水供給ポンプ83が水洗水タンク81
又は水道蛇口82から水洗水を水洗水供給管86に供給
しつつ、水洗処理工程8の搬送ローラ12が回転駆動す
るように制御する。これにより、運転停止状態も含めて
印画紙を処理していない状態で、間欠的に搬送ローラを
駆動させ、搬送ローラに処理液を供給することになる。
この際に、水洗水は、水洗水タンク81又は水道蛇口8
2から水洗水供給ポンプ83、水洗水ヒータ84の設置
部、水洗水温度計85の設置部の順に通過して、水洗水
供給管86に到達する。ここで、水洗水ヒータ84は水
洗水を加熱し、水洗水温度計85は加熱された水洗水の
温度を測定し、制御部が、水洗水温度計85で測定され
た水洗水の温度からフィードバック制御により、加熱さ
れた水洗水が所定温度TEwとなるように、水洗水ヒー
タ84の水洗水の加熱を制御している。
【0128】なお、処理槽1では、漂白定着液貯留部6
7と発色現像液貯留部27を分けるために、処理槽内隔
壁195が、漂白定着処理工程6の最下方のガイド18
の出口や発色現像処理工程2の最下方のガイド18の出
口よりも若干上方まで設けられている。そして、湾曲搬
送路197で搬送される感光材料のために隔壁部搬送ロ
ーラ対196が設けられている。
【0129】なお、TEdとTEbfとは同じ処理槽内
の気体で温度制御されるので、同じ温度であることが好
ましい。また、TEd及びTEbfとTEwとは同じ温
度でも異なる温度であってもよく、各々最適に設定する
ことが好ましい。また、PdとPbfは同じでも異なっ
てもよく、各々最適に設定することが好ましい。そし
て、QdとQbfは、各々最適に設定することが好まし
い。
【0130】また、上述のように、水洗処理工程の処理
槽と処理槽1では、開閉制御されるコックを介して処理
液を排出することで、処理槽と連設するパイプ内を処理
液で満たすことになり、配管からの空気の流通を防ぐこ
とによりさらに密閉性を向上させている。
【0131】乾燥処理工程9は赤外線ヒータ92による
輻射乾燥によるものである。
【0132】なお、水洗処理工程8の液溜部の構造は、
図2〜図4に基づいて説明した実施形態1の水洗処理工
程8の液溜部の構造と同じである。
【0133】次に、発色現像処理工程2と漂白定着処理
工程5の液溜部の構造を図9と図10に基づいて説明す
る。図9は、発色現像処理工程2、漂白定着処理工程5
の液溜部の構造を示すための発色現像処理工程2、漂白
定着処理工程5の上方の部分の斜視図である。そして、
図10はその断面図である。なお、発色現像処理工程
2、漂白定着処理工程5の液溜部の構造をこのように同
じ構造とすることで、コストダウンを図っている。
【0134】これらの液溜部は一対の搬送ローラ12の
搬送ローラ対と搬送ローラ対を覆うガイド18とからな
っている。この搬送ローラ12は、外側から、この搬送
ローラのローラ幅の円筒状の外周層122と、この外周
層122の内側に嵌められ接着されたボス121と、こ
のボス121の内側に嵌められたこの搬送ローラのロー
ラ幅より長い円筒状の軸123とからなっている。そし
て、この搬送ローラのローラ幅は、余裕を持って感光材
料を搬送するために、搬送される最大の感光材料幅より
広い幅となっている。そして、ガイド18は、上からみ
た形状が搬送ローラ対より若干広いだけの略長方形にな
っており、搬送ローラ12を覆う形状になっている底1
83と、底183から隣接する下方の液溜部まで又はそ
れと同等の長さの間感光材料の搬送経路を覆いつつ感光
材料が通過するために設けられた開口を有する感光材料
口184と、底183の両側端側の辺に立設された2つ
のローラ保持壁182と、底183と2つのローラ保持
壁182の外側の辺で囲まれた面に設けられた2つの側
壁181とを有する。そして、ガイド18の2つのロー
ラ保持壁182と2つの側壁181はいずれもその上端
が、図3に示すように対応する搬送ローラ12の上端よ
り高い位置にあり、ガイド18が対応する搬送ローラ1
2の上端より高い位置まで覆っている。
【0135】また、ガイド18の2つのローラ保持壁1
82は搬送ローラ12のローラ軸123を回転自在に保
持している。そして、ローラ軸123は図2に示すよう
にローラ保持壁182から突き出ており、この部分でも
って回転駆動される。
【0136】そして、上方の液溜部の感光材料口184
から滝状に落下してきた処理液162が、ガイド18に
覆われた液溜部に一旦溜まり、ついで感光材料口184
から下方の液溜部に滝状に落下する流れが形成される。
なお、各液溜部の処理液の液面160は図3に示すよう
に、ローラ軸123より若干下方となる程度であるが、
本発明はこれに限らない。
【0137】また、これらの処理工程の処理液の供給
は、供給管13の供給管口131から滝状に大量の処理
液161を搬送ローラ13の上部に供給する。これは、
供給管口131の径を大きくすることにより達成してい
る。なお、供給管口131の径を大きくする代わりに、
供給管13に供給管口131の代わりにスリットを設け
てもよい。
【0138】そして、隣接する上方の液溜部のガイド1
8の感光材料口184から下方の液溜部へと大量の処理
液の流れにより、隣接する上方の液溜部から下方の液溜
部に処理液が自然落下で落下する構造である。これによ
り、搬送ローラ対周辺の各液溜部と処理液を流す流路と
感光材料と処理液貯留部に処理液があればよいので、液
容量を低減でき、また、処理液の撹拌性が大幅に向上
し、処理液と感光材料の反応効率が向上する。
【0139】次に、このガイド18の生産性と処理槽へ
の組み立ての効率化の為に、複数の液溜部のガイドを一
体化した例を図11に基づいて説明する。この変形例で
は、複数の液溜部のガイドを一体化するために、隣接す
る液溜部の上方の液溜部のガイドの感光材料口184の
下端と、下方の液溜部のガイドの2つのローラ保持壁1
82と2つの側壁181の上端とを、下方の液溜部の上
方を覆う天板185で接続した構造である。そして、天
板185には多数の孔186が設けられており、各液溜
部に処理液と気体との気液界面があるようにしたので、
ガイド内部と外部とで気体が連通することにより、処理
液が自然落下できるようになっている。
【0140】
【発明の効果】
〔請求項1の効果〕処理液の量は少なくて済み、少ない
量の処理液の更新で、少ない廃液量で、処理液の更新率
を高めることができ、新液供給による処理が可能であ
り、また、従来の浸漬処理と比べると処理槽間の渡り部
分の空間が減少し、装置の小型化を可能としつつ、その
上、十分に処理温度を制御できるようにすることができ
る。
【0141】〔請求項2の効果〕処理部の気体の温度を
調節することにより十分に処理温度を制御できるように
することができる効果を奏することをより効率的にで
き、その効果もより安定的なものとなる。
【0142】〔請求項3の効果〕効率的に処理部の温度
を制御できる。
【0143】〔請求項4の効果〕貯留部に貯留されてい
る処理液から蒸気が発生し、処理部が乾燥しにくくな
り、処理部が乾燥することによる搬送ローラなどの処理
部での処理液の析出成分の析出を防止することができ
る。
【0144】〔請求項5の効果〕搬送ローラの処理液に
よる汚れを防止することができる。
【0145】〔請求項6の効果〕搬送ローラの処理液に
よる汚れを防止することができる。
【0146】〔請求項7の効果〕搬送ローラが乾燥する
ことによる搬送ローラでの処理液の析出成分の析出を防
止することができる。
【0147】〔請求項8の効果〕少ない量の新液の供給
で、少ない廃液量で、処理液の更新率を高くすることが
でき、そして、新液を供給するので、1日当たりのハロ
ゲン化銀写真感光材料の処理量が少なくても、処理液劣
化の影響が少なく、処理安定性が得られ、また、ハロゲ
ン化銀写真感光材料との反応効率が向上し、迅速処理が
可能となる。
【0148】〔請求項9の効果〕省スペースになるだけ
でなく、液溜部の数の多段処理となり、上方の液溜部で
は、反応成分が高濃度で溶出分が低濃度である高活性状
態となり、反応効率が上がる。
【0149】〔請求項10の効果〕少ない量の新液の供
給で、少ない廃液量で、処理液の更新率を高くすること
ができ、そして、新液を供給するので、1日当たりのハ
ロゲン化銀写真感光材料の処理量が少なくても、処理液
劣化の影響が少なく、処理安定性が得られ、また、ハロ
ゲン化銀写真感光材料との反応効率が向上し、迅速処理
が可能となる。
【0150】〔請求項11の効果〕省スペースになるだ
けでなく、落流路の中をハロゲン化銀写真感光材料を搬
送させることにより、ハロゲン化銀写真感光材料近傍の
撹拌性が高くなり、反応効率が上昇し、迅速処理、小型
化、省液化に寄与する。
【0151】〔請求項12の効果〕液溜部での処理液の
析出成分の析出や処理液による汚れを防止することがで
きる。
【0152】〔請求項13の効果〕省スペースになるだ
けでなく、落流路の中をハロゲン化銀写真感光材料を搬
送させることにより、ハロゲン化銀写真感光材料近傍の
撹拌性が高くなり、反応効率が上昇し、迅速処理、小型
化、省液化に寄与し、かつ、ハロゲン化銀写真感光材料
を処理していない状態及び運転停止状態の少なくとも一
方の状態で間欠的に、前記循環手段が稼働することによ
り、液溜部で処理液が乾燥することや、液溜部での気液
界面が長期的に同じ位置にあることを防止できるので、
液溜部での処理液の析出成分の析出や処理液による汚れ
を防止することができる。
【0153】〔請求項14の効果〕ハロゲン化銀写真感
光材料を搬送ローラにより所定の搬送路に沿って搬送さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のプリンタプロセッサの概略構成
図。
【図2】実施形態1の自動現像装置の発色現像処理工
程、洗浄処理工程(発色現像液の洗浄)、漂白処理工
程、洗浄処理工程(漂白液の洗浄)、定着処理工程及び
水洗処理工程の液溜部の構造を示すための発色現像処理
工程、漂白処理工程、定着処理工程及び水洗処理工程の
上部の斜視図。
【図3】図2の中央部断面図。
【図4】図2の側部断面図。
【図5】実施形態1の排出用受皿などの構造を示すため
の漂白処理工程の最下方の液溜部の斜視図。
【図6】図5の断面図。
【図7】実施形態2の自動現像装置の概略構成図。
【図8】実施形態3の自動現像装置の概略構成図。
【図9】実施形態3の自動現像装置の発色現像処理工程
及び漂白定着処理工程の液溜部の構造を示すためのこれ
ら工程の上部の斜視図。
【図10】図9の断面図。
【図11】実施形態3の液溜部の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
P ポンプ H ヒータ T 液温度センサ 1 (疑似密閉構造の)処理槽 2 発色現像処理工程 3 洗浄処理工程 4 漂白処理工程 5 洗浄処理工程 6 定着処理工程 7 漂白定着処理工程 8 水洗処理工程 9 乾燥処理工程 10 露光部 11 搬送ガイド 12 搬送ローラ 13 供給管 14 排出用受皿 15 排出用パイプ 16 液溜 17 液落下用パイプ 18 ガイド 19 渡り部 20 感光材料検出センサ 21 発色現像液タンク 23 発色現像液供給ポンプ 24 発色現像液用ヒータ 25 発色現像液温度計 26 発色現像液供給管 27 発色現像液貯留部 28 発色現像液排出口 29 発色現像液排出用パイプ 32 洗浄水用水道蛇口 36 洗浄水供給管 41 漂白液タンク 43 漂白液供給ポンプ 44 漂白液用ヒータ 45 漂白液温度計 46 漂白液供給管 47 漂白液貯留部 48 漂白液排出口 49 漂白液排出用パイプ 53 洗浄水供給ポンプ 56 洗浄水供給管 58 洗浄水口 61 定着液タンク 63 定着液供給ポンプ 64 定着液用ヒータ 65 定着液温度計 66 定着液供給管 67 定着液貯留部 68 定着液排出口 69 定着液排出用パイプ 73 液循環ポンプ 74 ヒータ 75 気温測定用温度計 77 液貯留部 78 液排出口 79 液排出用パイプ 81 水洗水タンク 82 水洗水用水道蛇口 83 水洗水供給ポンプ 84 水洗水用ヒータ 85 水洗水温度計 86 水洗水供給管 87 水洗水貯留部 88 水洗水排出口 89 水洗水排出用パイプ 91 乾燥熱風送風機 92 赤外線ヒータ 93 送風機 94 温度調節機 95 送風管出口 96 送風機 97 送風管 101 露光光源部 102 ネガキャリア 103 ハーフミラー 104 撮像部 105 レンズ部 106 露光ステージ 107 搬送ローラ対 111 吸引口 114 漂白液補充水用ポンプ 116 定着液補充水用ポンプ 121 ボス 122 外周層 123 ローラ軸 124 ローラ本体 131 供給管口 141 (排出用受皿の)液面 142 (排出用受皿の)壁部 143 (排出用受皿の)底部 144 (排出用受皿の)感光材料口 145 (排出用受皿の)感光材料口用壁部 151 排出口 160 液面 161 液溜本体 162 液溜立設部 163 立設部壁 164 落下液受け 165 間仕切り 166 開口部 167 液落下用液溜 169 感光材料口 168 感光材料側壁 171 入口 172 出口 181 側壁 182 ローラ保持壁 183 底 184 感光材料口 191 渡り部搬送ローラ対 195 処理槽内隔壁 196 隔壁部搬送ローラ対 197 湾曲搬送路 201,211 送風機 202,212 ヒータ 203,213,222,225 気温検出用温度計

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料の表面に処理
    液を存在させつつ気体中を搬送させて前記ハロゲン化銀
    写真感光材料を処理する処理部と、前記処理部の気体の
    温度を調節する気温調節手段と、を有するハロゲン化銀
    写真感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記処理部が疑似密閉構造の容器内にあ
    ることを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀写真
    感光材料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記気温調節手段が、前記処理部の気体
    の温度を検出する気温検出手段と、前記気温検出手段に
    より検出された前記処理部の気体の温度に応じて、気体
    を加熱する加熱手段と、前記加熱手段により加熱された
    気体を前記処理部に送風する送風手段と、を有すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のハロゲン化銀写真
    感光材料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記処理部内に処理液を貯留する貯留部
    を設け、前記気温調節手段が、前記処理部の気体の温度
    を検出する気温検出手段と、前記気温検出手段により検
    出された前記処理部の気体の温度に応じて、前記貯留部
    に貯留されている処理液を加熱する加熱手段と、を有す
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    のハロゲン化銀写真感光材料処理装置。
  5. 【請求項5】 前記処理部が搬送ローラを複数有し、ハ
    ロゲン化銀写真感光材料の表面に処理液を存在させつつ
    前記複数の搬送ローラにより気体中を搬送させて前記ハ
    ロゲン化銀写真感光材料を処理するものであり、ハロゲ
    ン化銀写真感光材料を処理していない状態及び運転停止
    状態の少なくとも一方の状態で、間欠的に前記処理部の
    搬送ローラを駆動させることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料処理
    装置。
  6. 【請求項6】 搬送ローラを複数有し、ハロゲン化銀写
    真感光材料の表面に処理液を存在させつつ前記複数の搬
    送ローラにより気体中を搬送させて前記ハロゲン化銀写
    真感光材料を処理する処理部を有するハロゲン化銀写真
    感光材料用自動現像機において、ハロゲン化銀写真感光
    材料を処理していない状態及び運転停止状態の少なくと
    も一方の状態で間欠的に、前記処理部の搬送ローラを駆
    動させることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料処
    理装置。
  7. 【請求項7】 ハロゲン化銀写真感光材料を処理してい
    ない状態及び運転停止状態の少なくとも一方の状態で間
    欠的に、前記搬送ローラに処理液を供給することを特徴
    とする請求項5又は6に記載のハロゲン化銀写真感光材
    料処理装置。
  8. 【請求項8】 前記処理部に供給される処理液はハロゲ
    ン化銀写真感光材料の処理に用いられていない新液であ
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載
    のハロゲン化銀写真感光材料処理装置。
  9. 【請求項9】 前記処理部に、処理液を一旦溜める液溜
    部を複数略上下方向に併設され、各々の液溜部が搬送ロ
    ーラを有し、前記処理部が、ハロゲン化銀写真感光材料
    の表面に処理液を存在させつつ前記複数の液溜部の搬送
    ローラにより気体中を略上下方向に搬送させて前記ハロ
    ゲン化銀写真感光材料を処理するものであり、前記複数
    の液溜部の最上方の液溜部より上方のハロゲン化銀写真
    感光材料及び前記最上方の液溜部の少なくとも一方に処
    理液を供給する処理液供給手段を有し、前記処理液供給
    手段により供給された処理液が自然落下で上方の液溜部
    から下方の液溜部に落下する構造であることを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写
    真感光材料処理装置。
  10. 【請求項10】 前記処理液供給手段が供給する処理液
    はハロゲン化銀写真感光材料の処理に用いられていない
    新液であることを特徴とする請求項9に記載のハロゲン
    化銀写真感光材料処理装置。
  11. 【請求項11】 前記処理部が、搬送ローラを複数略上
    下方向に有し、各搬送ローラに対応して、処理液が自然
    落下で前記搬送部の上方の搬送ローラから下方の搬送ロ
    ーラに順次流れる落流路を形成するガイドが設けられ、
    ハロゲン化銀写真感光材料を略上下方向に搬送させる搬
    送部と、前記搬送部の上方のハロゲン化銀写真感光材料
    及び前記搬送部の上部の少なくとも一方に処理液を供給
    する処理液供給手段と、前記搬送部の下方に設けられ、
    前記落流路から流れた処理液を貯留する貯溜部と、前記
    貯溜手段から処理液を還流路を通して前記処理液供給手
    段に供給する循環手段と、を有することを特徴とする請
    求項1〜8のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感
    光材料処理装置。
  12. 【請求項12】 ハロゲン化銀写真感光材料を処理して
    いない状態及び運転停止状態の少なくとも一方の状態で
    間欠的に、前記循環手段が稼働することを特徴とする請
    求項11に記載のハロゲン化銀写真感光材料処理装置。
  13. 【請求項13】 搬送ローラを複数略上下方向に有し、
    各搬送ローラに対応して、処理液が自然落下で前記搬送
    部の上方の搬送ローラから下方の搬送ローラに順次流れ
    る落流路を形成するガイドが設けられ、ハロゲン化銀写
    真感光材料を略上下方向に搬送させて前記ハロゲン化銀
    写真感光材料を処理する搬送部と、前記搬送部の上方の
    ハロゲン化銀写真感光材料及び前記搬送部の上部の少な
    くとも一方に処理液を供給する処理液供給手段と、前記
    搬送部の下方に設けられ、前記落流路から流れた処理液
    を貯留する貯溜部と、前記貯溜手段から処理液を還流路
    を通して前記処理液供給手段に供給する循環手段と、を
    有し、ハロゲン化銀写真感光材料を処理していない状態
    及び運転停止状態の少なくとも一方の状態で間欠的に、
    前記循環手段が稼働することを特徴とするハロゲン化銀
    写真感光材料処理装置。
  14. 【請求項14】 前記処理部がハロゲン化銀写真感光材
    料を搬送させる複数の搬送ローラ対を有し、前記複数の
    搬送ローラ対によりハロゲン化銀写真感光材料を挟み持
    ち搬送させるものであることを特徴とする請求項1〜1
    3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀写真感光材料処
    理装置。
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