JPH1165064A - 写真感光材料処理装置及び液溜手段取り外し方法 - Google Patents

写真感光材料処理装置及び液溜手段取り外し方法

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JPH1165064A
JPH1165064A JP3676598A JP3676598A JPH1165064A JP H1165064 A JPH1165064 A JP H1165064A JP 3676598 A JP3676598 A JP 3676598A JP 3676598 A JP3676598 A JP 3676598A JP H1165064 A JPH1165064 A JP H1165064A
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liquid
photographic
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storage means
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JP3676598A
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Hiroyuki Hashimoto
浩幸 橋本
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Nobuya Yamamoto
展也 山本
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】写真感材のジャム時に、ジャムが発生した部分
の処理部を着脱すれば良く、また重い処理ラックを持ち
上げる必要がなくなり、メンテ性が向上する。 【解決手段】処理液により写真感光材料を処理する写真
感光材料処理装置の処理工程の少なくとも1つの工程
が、処理液を一旦溜める処理部を複数個有し、各処理部
は処理液を一旦溜める液溜手段と、液溜手段に溜められ
た処理液を写真感光材料に供給する処理液供給手段、及
び写真感光材料の搬送手段を有し、前記処理工程は処理
工程より着脱可能な複数の前記処理部から構成され、写
真感光材料の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬
送路に沿って搬送させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、露光済の写真感
光材料を処理液によって現像処理する写真感光材料処理
装置、及び写真感光材料処理装置から液溜手段を取り外
す液溜手段取り外し方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(以下、「写
真感材」と略称することもある)を搬送しながら、複数
の種類の処理工程で異なる種類の処理液を写真感材に供
給して、処理する写真感光材料処理装置としては、従
来、多槽の異なる種類の処理液を収容する略直方体の処
理液槽の処理液に写真感材を浸潰させながら、順次搬送
し処理する、多槽浸漬方式の自動現像機が知られてい
る。しかしながら、多槽浸漬方式の自動現像機は、処理
液槽間で渡り部分(ある処理液槽から次の処理液糟まで
水平方向に撤送される部分)が必要となり、自動現像機
全体として小型化に限界があり、また、略直方体の処理
液槽なので、タンク容量が大きくこの面でも小型化に限
界があり、さらに少量処理においても、補充量の増加や
定期的な全液の更新が必要となる。
【0003】装置の小型化、処理液補充量の低減を図る
ために、処理槽をスリット状にしたスリット浸潰方式の
自動現像機や、スプレー方式の自動現像機等も提案され
ているが、十分に装置の小型化、処理液補充量の低減を
成し遂げられるものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかも、一般には処理
液タンク内を感材を搬送させて現像処理する多槽浸漬方
式で一体型ラック構造をとっており、写真感材のジャム
時に、処理ラック全体を取り出すことができないが、処
理ラック全体は重くメンテナンス性が悪い。
【0005】また、スリット浸漬方式では、タンク容量
を小さくし、また密閉構造をとることで処理液の酸化劣
化を防止する効果があるが、写真感材のジャム時は処理
液密閉構造を分解する必要があり、処理槽分解後の再組
立て後の密閉性維持、特に長期の密閉構造維持に対する
耐久性に問題が生じやすい。また、分解時には処理槽保
有液分の処理液回収手段が必要となって装置の大型化を
招くことがある。
【0006】また、写真感光材料処理装置では、現像
部、定着部の後段に、例えば安定化処理を行う処理部が
配置されるが、この処理部には複数の処理槽が配置され
るため、その分装置が幅が長くなり大型化する。このた
め、例えば、現像部、定着部の第1の処理工程の後段の
安定化処理を行う第2の処理工程を、写真感光材料の表
面に処理液を存在させつつ複数の搬送ローラにより気体
中を搬送させて写真感光材料を処理するようにすると、
装置の幅を短縮できるが、写真感光材料を第1の処理工
程の上部からか第2の処理工程の下方に導き、第2の処
理工程の下方から上方へ搬送して処理しようとすると、
搬送路が長くなり、処理に問題が生じる等の問題があ
る。
【0007】また、処理液は写真感光材料の表面に存在
するだけでよいので、処理液の量は少なくて済むが、処
理液の量は少ないので、常に安定した搬送や処理が可能
な構造にする必要がある。
【0008】また、温度調節された処理液を写真感光材
料の表面に供給しても、十分に処理温度を制御できず、
処理が不安定になりやすい懸念がある。
【0009】さらに、そのような状況の中で、本願発明
者は、マルチローラ方式の自動現像機によって、装置の
小型化、処理液補充量の低減、更に処理の迅速化を可能
とした。このマルチローラ方式の自動現像機とは、搬送
ローラとその下方に設けた液溜手段とから成る処理部を
複数有し、写真感材を上方向又は下方向の搬送路に沿っ
て搬送ローラによって気中搬送しながら、液溜手段に一
旦貯溜した処理液を搬送ローラによって写真感材に供給
して処理を行うものである。
【0010】このマルチローラ方式の自動現像機におい
て、ジャムが発生した場合や、液溜手段や搬送ローラの
洗浄等のメンテナンスを行う場合、各搬送ローラや液溜
手段を自動現像機外に取り出したり、処理工程の処理ラ
ックを取り出したりして、洗浄やメンテナンス等の処置
を施す必要がある。その際に、液溜手段に処理液が残存
している場合には、液溜手段を取り出している最中に、
処理液が液溜手段から自動現像機外に漏れて、自動現像
機周辺を汚したり、処理液が液溜手段から自動現像機内
の他の処理工程に漏れて、処理の機能を阻害してしまう
という問題が生じる。
【0011】また、処理部の液溜手段と搬送ローラとを
別々に取り出し可能とすると、液溜手段を取り出した
り、取り付けたりする場合、液溜手段と搬送ローラとの
位置が非常に近い場合が多いため、取り出しにくく、取
り出したり取り付ける際に、搬送ローラにぶつかって搬
送ローラや液溜手段が傷つく恐れがある。
【0012】この発明は、以上のような状況を鑑みなさ
れたものである。
【0013】この発明は、写真感材のジャム時に、ジャ
ムが発生した部分の処理部を着脱すれば良く、また重い
処理ラックを持ち上げる必要がなくなり、メンテ性が向
上する写真感光材料処理装置を提供することを目的とし
ている。また、この発明は、処理部の着脱時に感材搬送
手段の駆動が外れ、ジャム処理のメンテ性が向上する写
真感光材料処理装置を提供することを目的としている。
また、この発明は、気中搬送方式は処理液密閉構造を分
解する必要がなく処理部の着脱構造が容易に形成され、
処理槽分解後の再組立で後の密閉性維持や耐久性の問題
を生じることがなく、構造安定性が高くなる写真感光材
料処理装置を提供することを目的としている。
【0014】この発明は、写真感光材料の表面に処理液
を存在させつつ複数の搬送ローラにより気体中を搬送さ
せて写真感光材料を処理する第2の処理工程を備え、装
置の小型化を可能にし、しかも搬送路の短縮が可能でメ
ンテナンス性も向上する写真感光材料処理装置を提供す
ることを目的としている。この発明は、写真感光材料の
表面に処理液を存在させつつ複数の搬送ローラにより気
体中を搬送させて写真感光材料を処理する処理部を備
え、この処理部のメンテナンスを軽減し、しかも常に安
定した搬送や処理を可能にする写真感光材料処理装置を
提供することを目的としている。この発明は、処理液の
量が少なくて済む写真感光材料の表面に処理液を存在さ
せつつ気体中を搬送させて処理する処理部を設けた写真
感光材料処理装置で、十分に処理温度を制御できる写真
感光材料処理装置を提供することを目的としている。
【0015】この発明は、マルチローラ方式の写真感光
材料処理装置において、洗浄やメンテナンス等の処置を
施す際に、搬送ローラや液溜手段や処理ラックを装置外
に取り出す場合においても、処理液が液溜手段から装置
外や、装置内の他の処理工程に漏れて、装置周辺を汚し
たり、処理を阻害することのないような写真感光材料処
理装置を提供することを目的とする。また、この発明
は、液溜手段を、取り出す際に、液溜手段を取り出しや
すくし、また、液溜手段を、取り出したり取り付ける際
に、搬送ローラにぶつかって搬送ローラや液溜手段が傷
つくことを防止する写真感光材料処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0017】請求項1記載の発明は、『処理液により写
真感光材料を処理する写真感光材料処理装置の処理工程
の少なくとも1つの工程が、処理液を一旦溜める処理部
を複数個有し、各処理部は処理液を一旦溜める液溜手段
と、液溜手段に溜められた処理液を写真感光材料に供給
する処理液供給手段、及び写真感光材料の搬送手段を有
し、前記処理工程は処理工程より着脱可能な複数の前記
処理部から構成され、写真感光材料の表面に処理液を存
在させつつ、気体中の搬送路に沿って搬送させることを
特徴とする写真感光材料処理装置。』である。
【0018】この請求項1記載の発明によれば、処理部
を、液溜手段と、処理液供給手段と、搬送手段から構成
し、処理工程を着脱可能な複数の処理部から構成した気
中搬送方式が用いられ、処理工程を着脱可能な複数の処
理部から構成することで写真感材のジャム時に、ジャム
が発生した部分の処理部を着脱すれば良く、また重い処
理ラックを持ち上げる必要がなくなり、メンテ性が向上
する。また、処理部が搬送手段を含むことで処理部の着
脱時に搬送手段の駆動が外れ、ジャム処理のメンテ性が
向上する。また、気中搬送方式は処理液密閉構造を分解
する必要がなく処理部の着脱構造が容易に形成され、処
理部分解後の再組立て後の密閉性維持や耐久性の問題を
生じることがなく、構造安定性が高くなる。
【0019】請求項2記載の発明は、『前記各処理部
は、写真感光材料に供給された処理液を絞るためのスク
イズ手段を有することを特徴とする請求項1に記載の写
真感光材料処理装置。』である。
【0020】この請求項2記載の発明によれば、請求項
1に加えてスクイズ手段により写真感光材料に供給され
た処理液を絞るため少量の処理液で適切な処理が可能で
ある。
【0021】請求項3記載の発明は、『前記写真感光材
料の搬送手段が、前記液溜手段に溜められた処理液に一
部が浸漬するように設けられた搬送ローラであり、この
搬送ローラが前記処理液供給手段とスクイズ手段を兼ね
ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の写
真感光材料処理装置。』である。
【0022】この請求項3記載の発明によれば、搬送手
段が液溜手段に溜められた処理液に一部が浸漬する搬送
ローラで、搬送ローラが処理液供給手段とスクイズ手段
を兼ねることで、装置が小型化される。
【0023】請求項4記載の発明は、『前記液溜手段
が、液溜皿であり、この液溜皿は写真感光材料が通過す
るためのスリット部を有し、前記処理部が複数略上下方
向に併設され、写真感光材料が上方から下方、または下
方から上方に写真感光材料の表面に処理液を存在させつ
つ、気体中の搬送路に沿って搬送することを特徴とする
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の写真感光材料
処理装置。』である。
【0024】この請求項4記載の発明によれば、液溜手
段が液溜皿であり、液溜皿はスリット部を有し、処理部
が略上下方向に複数設置され、写真感光材料が上下方向
に搬送されるから、設置スペースの確保が容易で小型化
される。
【0025】請求項5記載の発明は、『前記処理工程
に、複数個の処理部を保持して1つの処理工程を形成す
るための処理部保持部材を有し、処理部を処理部保持部
材に保持し、かつ位置決めするためのスライド手段を設
け、このスライド手段は前記処理部保持部材の凸部と処
理部の凹部、又は処理部保持部材の凹部と処理部の凸部
が噛み合う構造であることを特徴とする請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。』で
ある。
【0026】この請求項5記載の発明によれば、処理部
を処理部保持部材に保持し、かつ位置決めするためのス
ライド手段を設けたから、処理部着脱時の位置決め精度
が向上し、メンテナンス後も安定した写真感光材料の搬
送性と処理性が達成される。
【0027】請求項6記載の発明は、『前記処理工程
に、複数個の処理部を保持して1つの処理工程を形成す
るための処理部保持部材を有し、この処理部保持部材に
処理部を固定するための処理部固定部材を、処理部保持
部材に設置したことを特徴とする請求項1乃至請求項5
のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0028】この請求項6記載の発明によれば、処理部
保持部材に処理部を固定するための処理部固定部材を処
理部保持部材に設置したから、処理部着脱時の位置決め
精度が向上し、メンテナンス後も安定した写真感光材料
の搬送性と処理性が達成される。また、処理部着脱時の
操作の容易性が向上し、メンテナンス時の着脱部材のパ
ーツ紛失を防止することができる。
【0029】請求項7記載の発明は、『一つの処理部固
定部材の解除で、処理部保持部材への固定が複数の処理
部で同時に解除されることを特徴とする請求項6に記載
の写真感光材料処理装置。』である。
【0030】この請求項7記載の発明によれば、一つの
処理部固定部材の解除で、処理部保持部材への固定が複
数の処理部で同時に解除され、大判サイズの写真感光材
料や複数の写真感光材料がジャムを生じた場合、複数の
処理部に渡って写真感光材料がつながることが多いが、
複数の処理部で同時に固定を解除することで、複数の処
理部で同時に駆動が解除されジャム写真感光材料の取り
出しが容易になり、メンテナンス性が向上する。
【0031】請求項8記載の発明は、『前記処理工程
に、複数個の処理部を保持して1つの処理工程を形成す
るための処理部保持部材を有し、処理部保持部材に処理
部を固定するための処理部固定部材を、処理部に設置し
たことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに
記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0032】この請求項8記載の発明によれば、処理部
保持部材に処理部を固定するための処理部固定部材を処
理部に設置したから、処理部着脱時の位置決め精度が向
上し、メンテナンス後も安定した写真感光材料の搬送性
と処理性が達成される。また、処理部着脱時の操作の容
易性が向上し、メンテナンス時の着脱部材のパーツ紛失
を防止することができる。
【0033】請求項9記載の発明は、『処理液により写
真感光材料を処理する写真感光材料処理装置の処理工程
の少なくとも1つの工程がラック構造で形成され、ラッ
ク構造の少なくとも一部が、処理液を一旦溜める処理部
を複数個有し、各処理部は処理液を一旦溜める液溜手段
と、液溜手段に溜められた処理液を写真感光材料に供給
する処理液供給手段、及び写真感光材料の搬送手段を有
し、前記処理工程は処理工程より着脱可能な複数の処理
部から構成されており、写真感光材料の表面に処理液を
存在させつつ、気体中の搬送路に沿って搬送させること
を特徴とする写真感光材料処理装置。』である。
【0034】この請求項9記載の発明によれば、処理工
程をラック構造で形成し、ラック構造の少なくとも一部
が複数の処理部から構成され、処理部を液溜手段と処理
液供給手段、感材搬送手段から構成し、処理工程を着脱
可能な複数の処理部から構成する気中搬送方式を用いる
ことで、処理工程を着脱可能な複数の処理部から構成す
ることで写真感光材料のジャム時に、ジャムが発生した
部分の処理部を着脱すれば良く、またラックのメンテナ
ンス時にも、処理部を着脱した後に行うことで重い処理
ラックを持ち上げる必要がなくなり、メンテナンス性が
向上する。また、処理部が搬送手段を含むことで、処理
部の着脱時に搬送手段の駆動が外れ、ジャム処理のメン
テナンス性が向上する。また、気中搬送方式は処理液密
閉構造を分解する必要がなく処理部の着脱構造が容易に
形成され、処理部分解後の再組立て後の密閉性維持や耐
久性の問題を生じることがなく、構造安定性が高くな
る。
【0035】請求項10記載の発明は、『前記各処理部
は、写真感光材料に供給された処理液を絞るためのスク
イズ手段を有することを特徴とする請求項9に記載の写
真感光材料処理装置。』である。
【0036】この請求項10記載の発明によれば、処理
工程をラック構造で形成し、ラック構造の少なくとも一
部が複数の処理部から構成され、処理部を液溜手段と処
理液供給手段、スクイズ手段、搬送手段から構成し、処
理工程を着脱可能な複数の処理部から構成する気中搬送
方式を用いることで、請求項9に加えてスクイズ手段に
より写真感光材料に供給された処理液を絞るため少量の
処理液で適切な処理が可能である。
【0037】請求項11記載の発明は、『前記写真感光
材料の搬送手段が、前記液溜手段に溜められた処理液に
一部が浸漬するように設けられた搬送ローラであり、こ
の搬送ローラが前記処理液供給手段とスクイズ手段を兼
ねることを特徴とする請求項9または請求項10に記載
の写真感光材料処理装置。』である。
【0038】この請求項11記載の発明によれば、搬送
手段が液溜手段に溜められた処理液に一部が浸漬する搬
送ローラで、搬送ローラが処理液供給手段とスクイズ手
段を兼ねることで、装置が小型化される。
【0039】請求項12記載の発明は、『前記液溜手段
が、液溜皿であり、この液溜皿は写真感光材料が通過す
るためのスリット部を有し、前記処理部が複数略上下方
向に併設され、写真感光材料が上方から下方、または下
方から上方に写真感光材料の表面に処理液を存在させつ
つ、気体中の搬送路に沿って搬送することを特徴とする
請求項9乃至請求項11のいずれかに記載の写真感光材
料処理装置。』である。
【0040】この請求項12記載の発明によれば、液溜
手段が液溜皿であり、液溜皿はスリット部を有し、処理
部が略上下方向に複数設置され、写真感光材料が上下方
向に搬送されるから、設置スペースの確保が容易で小型
化される。
【0041】請求項13記載の発明は、『前記処理工程
のラック構造に、複数個の処理部を保持して1つの処理
工程を形成するための処理部保持部材を有し、処理部を
処理部保持部材に保持し、かつ位置決めするためのスラ
イド手段を設け、このスライド手段は前記処理部保持部
材の凸部と処理部の凹部、又は処理部保持部材の凹部と
処理部の凸部が噛み合う構造であることを特徴とする請
求項9乃至請求項12のいずれかに記載の写真感光材料
処理装置。』である。
【0042】この請求項13記載の発明によれば、処理
部を処理部保持部材に保持し、かつ位置決めするための
スライド手段を設けたから、処理部着脱時の位置決め精
度が向上し、メンテナンス後も安定した写真感光材料の
搬送性と処理性が達成される。
【0043】請求項14記載の発明は、『前記処理工程
のラック構造に、複数個の処理部を保持して1つの処理
工程を形成するための処理部保持部材を有し、この処理
部保持部材に処理部を固定するための処理部固定部材
を、処理部保持部材に設置したことを特徴とする請求項
9乃至請求項13のいずれかに記載の写真感光材料処理
装置。』である。
【0044】この請求項14記載の発明によれば、処理
部保持部材に処理部を固定するための処理部固定部材を
処理部保持部材に設置したから、処理部着脱時の位置決
め精度が向上し、メンテナンス後も安定した写真感光材
料の搬送性と処理性が達成される。また、処理部着脱時
の操作の容易性が向上し、メンテナンス時の着脱部材の
パーツ紛失を防止することができる。
【0045】請求項15記載の発明は、『一つの処理部
固定部材の解除で、処理部保持部材への固定が複数の処
理部で同時に解除されることを特徴とする請求項14に
記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0046】この請求項15記載の発明によれば、一つ
の処理部固定部材の解除で、処理部保持部材への固定が
複数の処理部で同時に解除され、大判サイズの写真感光
材料や複数の写真感光材料がジャムを生じた場合、複数
の処理部に渡って写真感光材料がつながることが多い
が、複数の処理部で同時に固定を解除することで、複数
の処理部で同時に駆動が解除されジャム写真感光材料の
取り出しが容易になり、メンテナンス性が向上する。
【0047】請求項16記載の発明は、『前記処理工程
のラック構造に、複数個の処理部を保持して1つの処理
工程を形成するための処理部保持部材を有し、処理部保
持部材に処理部を固定するための処理部固定部材を、処
理部に設置したことを特徴とする請求項9乃至請求項1
3のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。』であ
る。
【0048】この請求項16記載の発明によれば、処理
部保持部材に処理部を固定するための処理部固定部材を
処理部に設置したから、処理部着脱時の位置決め精度が
向上し、メンテナンス後も安定した写真感光材料の搬送
性と処理性が達成される。また、処理部着脱時の操作の
容易性が向上し、メンテナンス時の着脱部材のパーツ紛
失を防止することができる。
【0049】請求項17記載の発明は、『写真感光材料
が下方から上方に搬送され、上方の処理部より下方の処
理部へ処理液が供給される構造であることを特徴とする
請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の写真感光材
料処理装置。』である。
【0050】この請求項17記載の発明によれば、処理
工程を着脱可能な複数の処理部から構成する気中搬送方
式を用いることで、処理工程を着脱可能な複数の処理部
から構成することで写真感光材料のジャム時に、ジャム
が発生した部分の処理部を着脱すれば良く、またラック
のメンテナンス時にも、処理部を着脱した後に行うこと
で重い処理ラックを持ち上げる必要がなくなり、メンテ
ナンス性が向上する。また、処理部が搬送手段を含むこ
とで、処理部の着脱時に搬送手段の駆動が外れ、ジャム
処理のメンテナンス性が向上する。また、気中搬送方式
は処理液密閉構造を分解する必要がなく処理部の着脱構
造が容易に形成され、処理部分解後の再組立て後の密閉
性維持や耐久性の問題を生じることがなく、構造安定性
が高くなる。
【0051】請求項18記載の発明は、『処理工程が安
定化工程、又は水洗工程であることを特徴とする請求項
1乃至請求項17のいずれかに記載の写真感光材料処理
装置。』である。
【0052】この請求項18記載の発明によれば、処理
工程が安定化工程、又は水洗工程であり、多段カスケー
ドマルチローラー構造が形成され、処理の迅速化と装置
の小型化が可能になる。
【0053】請求項19記載の発明は、『前記処理部
が、搬送ローラと、搬送ローラ軸受けと、軸受けの位置
を規制する軸受け固定板と、液溜皿を有し、軸受け固定
板を保持し、かつ位置決めするための軸受け固定板保持
部材を液溜皿に設けたことを特徴とする請求項4または
請求項12に記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0054】この請求項19記載の発明によれば、処理
部が搬送ローラと搬送ローラ軸受けと軸受けを位置規制
する軸受け固定板と液溜皿を有し、軸受け固定板を保持
し、かつ位置決めする軸受け固定板保持部材を液溜皿に
設けたことで、搬送ローラと液溜皿の位置決め精度が向
上し、特にメンテナンス時に搬送ローラを着脱する場合
の取扱性の向上と位置決め精度の向上の効果がある。
【0055】請求項20記載の発明は、『処理液により
写真感光材料を処理する写真感光材料処理装置の処理工
程の少なくとも1つの工程が、処理液に写真感光材料を
浸漬させて処理する第1の処理工程であり、この第1の
処理工程に対して請求項1乃至請求項19のいずれかに
記載の写真感光材料の表面に処理液を存在させつつ、気
体中の搬送路に沿って搬送させる第2の処理工程を上方
位置に配置し、前記第1の処理工程から搬送される写真
感光材料を第1の処理工程の上方から前記第2の処理工
程の下方へ搬送する渡り部を有することを特徴とする写
真感光材料処理装置。』である。
【0056】この請求項20記載の発明によれば、第1
の処理工程の上方から渡り部により第2の処理工程の下
方へ写真感光材料を導き、第2の処理工程で写真感光材
料の表面に処理液を存在させつつ気体中を搬送させて処
理するから、幅及び高さを抑えて処理装置の小型化が可
能で、しかも搬送路の短縮が可能で、迅速処理が可能で
ある。
【0057】請求項21記載の発明は、『前記第2の処
理工程が、前記第1の処理工程から搬送される写真感光
材料を第2の処理工程の下方から上方へ搬送して処理可
能に構成したことを特徴とする請求項20に記載の写真
感光材料処理装置。』である。
【0058】この請求項21記載の発明によれば、第2
の処理工程の下方から上方へ写真感光材料の表面に処理
液を存在させつつ気体中を搬送させて処理するから、幅
及び高さを抑えて処理装置の小型化が可能で、しかも搬
送路の短縮が可能で、迅速処理が可能である。
【0059】請求項22記載の発明は、『前記渡り部を
分離可能にクランクさせ、第1の処理工程の処理ラック
を上方から着脱可能に構成したことを特徴とする請求項
20または請求項21に記載の写真感光材料処理装
置。』である。
【0060】この請求項22記載の発明によれば、処理
装置の小型化が可能で、第2の処理工程が邪魔になら
ず、第1の処理工程の処理ラックを上方から容易に着脱
できメンテナンス性が向上する。
【0061】請求項23記載の発明は、『前記渡り部を
分離可能にし、第2の処理工程を水平方向に回転して第
1の処理工程の少なくとも一部の上方を開放可能にし、
前記第1の処理工程の処理ラックを上方から着脱可能に
構成したことを特徴とする請求項20または請求項21
に記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0062】この請求項23記載の発明によれば、処理
装置の小型化が可能で、第2の処理工程を水平方向に回
転すると、第1の処理工程の少なくとも一部の上方が開
放され、第2の処理工程が邪魔にならず、第1の処理工
程の処理ラックを上方から容易に着脱できメンテナンス
性が向上する。
【0063】請求項24記載の発明は、『前記渡り部を
分離可能にし、第2の処理工程を水平方向へ移動させて
第1の処理工程の少なくとも一部の上方を開放可能に
し、前記第1の処理工程の処理ラックを上方から着脱可
能に構成したことを特徴とする請求項20または請求項
21に記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0064】この請求項24記載の発明によれば、処理
装置の小型化が可能で、第2の処理工程を水平方向へ移
動すると、第1の処理工程の少なくとも一部の上方が開
放され、第2の処理工程が邪魔にならず、第1の処理工
程の処理ラックを上方から容易に着脱できメンテナンス
性が向上する。
【0065】請求項25記載の発明は、『処理部が複数
略上下方向に併設され、各々の処理部が液溜皿と搬送ロ
ーラを有し、上方の液溜皿の液落下口から下方の液溜皿
に処理液を落下させながら写真感光材料の表面に処理液
を存在させつつ前記液溜皿のスリット部を通過する前記
写真感光材料を前記搬送ローラにより気体中を下方から
上方に搬送させて処理可能に構成し、前記液溜皿に、処
理液を溜めると共に前記写真感光材料の前記スリット部
への搬入を案内するガイドを一対対向して一体形成した
ことを特徴とする請求項20乃至は請求項24のいずれ
かに記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0066】この請求項25記載の発明によれば、液溜
皿とガイドの一体化により位置だしが不要になり、低コ
ストで、かつメンテナンス性が向上し、常に安定した搬
送を得られる。
【0067】請求項26記載の発明は、『前記ガイド
に、搬入方向に延びるリブを設けたことを特徴とする請
求項25記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0068】この請求項26記載の発明によれば、写真
感光材料の張り付きを防止でき、安定した搬送性が得ら
れる。
【0069】請求項27記載の発明は、『前記ガイド
に、強度部材を設けたことを特徴とする請求項25また
は請求項26に記載の写真感光材料処理装置。』であ
る。
【0070】この請求項27記載の発明によれば、液溜
皿のガイドの強度が向上し、ガイドの反りを防止するこ
とができる。
【0071】請求項28記載の発明は、『前記対向する
ガイドの角度を、30〜120°の範囲に設定したこと
を特徴とする請求項25乃至請求項27のいずれかに記
載の写真感光材料処理装置。』である。
【0072】この請求項28記載の発明によれば、写真
感光材料のジャムを防止でき、安定した搬送性が得られ
る。
【0073】請求項29記載の発明は、『前記液溜皿
に、前記スリット部の回りに液落下用の突起部、又は溝
を設けたことを特徴とする請求項20乃至請求項28の
いずれかに記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0074】この請求項29記載の発明によれば、写真
感光材料が非通過時は、処理液が液溜皿の中に溜まり、
補充時は液溜皿の液落下口より処理液が落下するが、写
真感光材料が通過時には写真感光材料と搬送ローラの隙
間より処理液が落下することで写真感光材料の表面や端
部を通じてスリット部より液落下が生じる。この時、ス
リット部より落下した処理液が液溜皿の端まで流れてし
まうのを防止し、下段の液溜皿に正確に液落下させる。
【0075】請求項30記載の発明は、『前記液溜皿の
液落下口の内周壁に、処理液を下方に導く液飛散防止ガ
イドを設けたことを特徴とする請求項20乃至請求項2
9のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。』であ
る。
【0076】この請求項30記載の発明によれば、液飛
散防止ガイドを設けることで確実に下段の液溜皿または
搬送ローラに処理液を落下させ、液減少や汚れ発生を防
止し、安定した処理ができる。
【0077】請求項31記載の発明は、『前記液溜皿の
内面に処理液を溜める皿角度形成部のスリット側傾斜角
度を20〜70°の範囲に設定したことを特徴とする請
求項20乃至請求項30のいずれかに記載の写真感光材
料処理装置。』である。
【0078】この請求項31記載の発明によれば、スリ
ット側傾斜角度が20°未満、70°を越えると写真感
光材料の処理性が低下する。
【0079】請求項32記載の発明は、『前記液溜皿の
外周、前記スリット部の外周、前記液落下口の外周面の
順に高さを低くし、さらに前記搬送ローラの下部を前記
液落下口の外周面の同等な高さか、低くしたことを特徴
とする請求項20乃至請求項31のいずれかに記載の写
真感光材料処理装置。』である。
【0080】この請求項32記載の発明によれば、液溜
皿内における処理液の流れ構造が適性化され、処理性が
向上する。
【0081】請求項33記載の発明は、『前記液落下口
は、上部を曲面に形成し、この液落下口の高さ位置は上
部曲面が最上部であることを特徴とする請求項32に記
載の写真感光材料処理装置。』である。
【0082】この請求項33記載の発明によれば、液溜
皿内における処理液の流れ構造が適性化され、処理性が
向上する。
【0083】請求項34記載の発明は、『前記スリット
部のスリット幅を0.3mm〜5mmの範囲に設定した
ことを特徴とする請求項20乃至請求項33のいずれか
に記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0084】この請求項34記載の発明によれば、液溜
皿のスリット部は、スリット幅を0.3mm〜5mmと
することで、スリット部より処理液を落下させることな
く液落下口より液が排出されるようになり、液溜皿内に
おける処理液の流れ構造が適性化される。0.3mm未
満ではジャム等の写真感光材料の搬送不良やキズ発生が
生じ易くなる。5mmを越えると写真感光材料の非搬送
時でも処理液がスリット部より落下してしまう。
【0085】請求項35記載の発明は、『前記スリット
部のスリット厚さを0.5mm〜5mmの範囲に設定し
たことを特徴とする請求項20乃至請求項33のいずれ
かに記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0086】この請求項35記載の発明によれば、液溜
皿内における処理液の流れ構造が適性化される。スリッ
ト部のスリット厚さが0.5mm未満では、スリット部
より処理液が落下し易くなる。5mmを越えるとジャム
や張り付き等の搬送故障やキズが生じ易くなる。
【0087】請求項36記載の発明は、『前記液溜皿の
内面に処理液を溜める皿角度形成部に、前記液落下口に
向けて傾斜する液ガイド面を形成したことを特徴とする
請求項20乃至請求項35のいずれかに記載の写真感光
材料処理装置。』である。
【0088】この請求項36記載の発明によれば、液溜
皿内における処理液の流れ構造が適性化され、処理性が
向上する。
【0089】請求項37記載の発明は、『前記搬送ロー
ラの液落下口側の端部に、ローラ面の処理液が液落下口
に流入することを規制する液流れ規制部材を設けたこと
を特徴とする請求項20乃至請求項36のいずれかに記
載の写真感光材料処理装置。』である。
【0090】この請求項37記載の発明によれば、液溜
皿内における処理液の流れ構造が適性化され、処理性が
向上する。
【0091】請求項38記載の発明は、『前記液溜皿の
底部内面に、液落下口側に向かう溝を形成したことを特
徴とする請求項20乃至請求項37のいずれかに記載の
写真感光材料処理装置。』である。
【0092】この請求項38記載の発明によれば、液溜
皿内における処理液の流れ構造が適性化され、処理性が
向上する。
【0093】請求項39記載の発明は、『写真感光材料
の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿っ
て搬送させる処理工程は、写真感光材料の処理量に応じ
て新規な補充処理液を補充するベローズポンプを有し、
このベローズポンプの回転周期と液補充単位を合わせる
処理液供給部を備えることを特徴とする請求項1乃至請
求項38のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。』
である。
【0094】この請求項39記載の発明によれば、従来
は、処理槽に処理液を溜めた中に処理ラックを浸漬して
写真感光材料を搬送する液浸処理方式であった。また、
写真感光材料の処理量に応じて新規な補充処理液を補充
する方式が一般であるが、上記方式は処理液の保液容量
が大きいために厳密な補充タイミングが要求されてはい
ない。実際の補充方式は安価なベローズポンプとするこ
とが多く、補充タイミングとなった際に1回の補充量が
多いためベローズを複数回回転させて規定量を補充して
いたが、従来の液浸処理方式と比較して処理液補充タイ
ミングを決定する写真感光材料の処理単位が小さい方が
処理性が向上する。また、補充1回当りの補充液量が少
なくなるため、正確な補充精度が必要となるが、ベロー
ズポンプはベローズが上下して送液するので脈動を生ず
るが、ベローズポンプの回転周期と補充単位を合わせる
ことで送液精度を高めることが可能となり、感材処理性
が向上する。また、ベローズポンプの回転周期と合わず
にベローズの上下方向の移動途中で停止すると、補充毎
に均一な補充量が得られず、処理性能が安定し難くな
る。
【0095】請求項40記載の発明は、『写真感光材料
の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿っ
て搬送させる処理工程は、前処理工程で写真感光材料を
検出し、写真感光材料が前記処理工程を通過する時に一
致させるか、または処理部通過直前のタイミングで前記
処理工程への処理液の補充を行う処理液供給部を備える
ことを特徴とする請求項1乃至請求項39のいずれかに
記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0096】この請求項40記載の発明によれば、写真
感光材料の検出方法は、プリンタでプリント実行時に写
真感光材料面積データ及び写真感光材料処理枚数データ
を検出して処理面積を検出する方法、プリンタ部出口付
近にセンサーを取付け写真感光材料面積を検出積算する
方法、プロセッサ部入口にセンサを取付け写真感光材料
面積を検出積算する方法等がある。液補充のタイミング
は写真感光材料が処理部を通過する時に一致させるか、
または処理部通過直前に補充し、上段に補充された補充
新液が一種の多段向流構造を形成して上段より下段に液
交換をしながら流れ、第1の処理工程からの持込み処理
液成分濃度を減少させるため、好ましくは処理部通過直
前の補充であり、より好ましくは処理液補充の後、処理
液が上段から下段まで流れきったところのタイミングで
写真感光材料が処理部に入ってくるようなタイミングで
ある。写真感光材料の処理時には、処理液の新液が補充
されているため処理性が向上し、そのため補充量の低減
が行える。
【0097】請求項41記載の発明は、『写真感光材料
の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿っ
て搬送させる処理工程に、処理工程の写真感光材料未処
理時に供給した処理液量を記憶し、次に写真感光材料が
処理された場合に写真感光材料面積に対する補充液供給
量を減少させる処理液供給部を備えることを特徴とする
請求項1乃至請求項40のいずれかに記載の写真感光材
料処理装置。』である。
【0098】この請求項41記載の発明によれば、処理
液と雰囲気との間で気液接触部分が大きく、処理液が蒸
発しやすいため、蒸発補正制御、ローラ汚れ防止、液の
汚れ防止、液酸化防止することが好ましい。処理液が希
釈され、第1の処工程から持ち込まれた混入成分濃度が
低下し、処理性が向上する。従って、未処理時に供給し
た処理液量を記憶し、次に写真感光材料が処理された場
合に写真感光材料面積に対する補充液供給量を減少させ
ても処理性は問題が無く、補充液量の減少及び未処理時
に保持される処理液の液劣化を防止することができる。
【0099】請求項42記載の発明は、『写真感光材料
の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿っ
て搬送させる処理工程に、電源ONで一定時間の間写真
感光材料が処理されず処理待ちの状態のスタンバイ時前
記第2の処理工程に経時で規定量を補充するか、前記ス
タンバイ時経時で搬送ローラを駆動するか、搬送ローラ
定期駆動に対し経時補充を連動させるかの少なくとも1
つの作動を行う処理液供給部を備えることを特徴とする
請求項1乃至請求項41のいずれかに記載の写真感光材
料処理装置。』である。
【0100】この請求項42記載の発明によれば、処理
液と雰囲気との間で気液接触部分が大きく、処理液が蒸
発しやすいため、蒸発補正制御、ローラ汚れ防止、液の
汚れ防止、酸化防止することが好ましい。
【0101】請求項43記載の発明は、『前記処理液供
給部は、写真感光材料の処理量情報に基づき、処理量が
少ない場合には経時で処理液を規定量補充することを特
徴とする請求項42に記載の写真感光材料処理装置。』
である。
【0102】この請求項43記載の発明によれば、写真
感光材料の処理量が少ない場合に経時で処理液を規定量
補充し、写真感光材料の処理量データを加えて制御し、
処理液の酸化劣化を防止し、汚れを防止する。
【0103】請求項44記載の発明は、『写真感光材料
の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿っ
て搬送させる処理工程に、電源ONで一定時間の間写真
感光材料が処理されず処理待ちの状態のスタンバイ時経
時で規定量の補充は、写真感光材料処理後、一定時間の
間、前記写真感光材料が処理されず処理待ちの状態とな
り、経時で規定量を補充するタイミングとなった際、処
理後の1回目は規定補充量よりも処理液を多く供給し、
引続き一定時間の間、前記写真感光材料が処理されず処
理待ちの状態となり、経時で規定量を補充するタイミン
グとなった際は1回目より少ない量の規定補充量を供給
する制御であるか、前記スタンバイ時経時で搬送ローラ
を駆動するか、搬送ローラ定期駆動に対し経時補充を連
動させるかの少なくとも1つの作動を行う処理液供給部
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項41のい
ずれかに記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0104】この請求項44記載の発明によれば、上段
では処理液が希釈され、第1の処理工程から持ち込まれ
た混入成分濃度が低下し、処理性が向上する。従って、
感材処理後の処理液は混入成分濃度が高まり、汚れが発
生しやすい状態となり、写真感光材料が処理されないス
タンバイ時間によって蒸発も進むが写真感光材料が処理
後の経時補充時に規定補充量よりも補充量を増加するこ
とで安定した写真感光材料仕上がり性能と処理液酸化劣
化が防止され、汚れが防止できる。
【0105】請求項45記載の発明は、『写真感光材料
の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿っ
て搬送させる処理工程と、この処理工程で処理された写
真感光材料を乾燥する乾燥工程とを有し、前記処理工程
の温度の調節を、前記乾燥工程から前記処理工程へ熱伝
達する熱伝達手段と、前記処理工程に配置したパネルヒ
ータから構成する温調節手段を備えることを特徴とする
請求項1乃至請求項44のいずれかに記載の写真感光材
料処理装置。』である。
【0106】この請求項45記載の発明によれば、処理
工程の温調を乾燥工程からの熱とパネルヒータで行うこ
とで省エネと温度の安定化に優れた温調が可能になる。
【0107】請求項46記載の発明は、『写真感光材料
の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿っ
て搬送させる処理工程を有し、この処理工程の温度調節
を温水循環による熱で行うと共に、この温調循環水を処
理液供給水に使用するように構成したことを特徴とする
請求項1乃至請求項44のいずれかに記載の写真感光材
料処理装置。』である。
【0108】この請求項46記載の発明によれば、処理
部の温調を温水循環で行うことで、処理部の温度の安定
性に優れ、また温水から発生する蒸気によって処理液蒸
発を防止できる。さらに、温調循環水を処理液供給水に
使用することで、処理液供給する際に、処理液の温度が
低下せず、処理液温度の安定性が高くなる。
【0109】請求項47記載の発明は、『写真感光材料
の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿っ
て搬送させる処理工程を有し、この処理工程の温度調節
を温水循環による熱で行うと共に、この温調循環水を処
理液供給水に使用するように構成したことを特徴とする
請求項1乃至請求項44のいずれかに記載の写真感光材
料処理装置。』である。
【0110】この請求項47記載の発明によれば、処理
工程の温調を循環処理液で行うことで、処理工程の温度
の安定性に優れ、また循環処理液から発生する蒸気によ
って処理液蒸発を防止できる。この時、循環処理液を他
の処理部の処理液供給水に使用すると、上記効果に加え
て他の処理工程へ処理液供給する際に温度が低下せず、
他の処理部内の処理液温度の安定性が高くなる。
【0111】請求項48記載の発明は、『写真感光材料
の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿っ
て搬送させる処理工程と、この処理工程で処理された写
真感光材料を乾燥する乾燥工程とを有し、この乾燥工程
に通して配置した補充液配管を前記処理工程へ導くよう
に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項47の
いずれかに記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0112】この請求項48記載の発明によれば、乾燥
工程の熱を利用することで、処理部の温調のための中継
タンクが不必要となるか、または中継タンク内のヒータ
容量が小さくなり、省エネになる。
【0113】請求項49記載の発明は、『処理液により
写真感光材料を処理する写真感光材料処理装置の処理工
程の少なくとも1つの工程が、請求項1乃至請求項48
のいずれかに記載の写真感光材料の表面に処理液を存在
させつつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程
であり、この処理工程に、写真感光材料を上方向又は下
方向の搬送路に沿って気中搬送する搬送ローラと、この
搬送ローラの下方に設けられ、処理液を一旦貯溜する液
溜手段とを有する複数の処理部と、複数の処理部の下方
に設けられた、処理後の処理液を回収する処理液回収部
とを有し、前記液溜手段が一旦貯溜した処理液を前記搬
送ローラに供給し、処理液を供給された前記搬送ローラ
によって写真感光材料に処理液を供給し、前記液溜手段
は1又は複数毎に着脱可能であり、さらに前液溜手段を
傾ける傾け手段を有しており、この傾け手段によって、
前記液溜手段を傾けて液溜手段一旦貯溜された処理液を
前記処理液回収部へと落下させることにより、前記液溜
手段から処理液を排出させることを特徴とする写真感光
材料処理装置。』である。
【0114】この請求項49記載の発明によれば、液溜
手段を傾け、液溜手段に溜まっていた処理液を落下させ
て、液溜手段に溜まっていた処理液を処理液回収部へと
排出することにより、マルチローラ方式の写真感光材料
処理装置に、洗浄やメンテナンス等の処置を施す際に、
搬送ローラや液溜皿の液溜手段を写真感光材料処理装置
外に取り出す場合においても、処理液が液溜手段から写
真感光材料処理装置外や、写真感光材料処理装置内の他
の処理工程に漏れて、写真感光材料処理装置周辺を汚し
たり、処理の機能を阻害することを防止できる。尚、液
溜手段に溜まっていた処理液を全て排出しなくても、搬
送ローラや液溜皿の液溜手段を写真感光材料処理装置外
に取り出す場合に、処理液が液溜手段から写真感光材料
処理装置外や、写真感光材料処理装置内の他の処理工程
に漏れることを防止する効果は得られるものである。傾
け手段によって液溜手段を傾けるので、作業者が処理液
に触れずに、液溜手段からの液の排出を行うことがで
き、作業者が汚れることも減少する。また、正確に傾け
ることが可能となる。
【0115】請求項50記載の発明は、『前記傾け手段
は、最初に前記搬送路の上部にある前記液溜手段を傾
け、その後、順次、前記搬送路の下部にある液溜手段を
傾け、前記液溜手段に一旦貯溜された処理液を前記処理
液回収部へと落下させることにより、前記液溜手段から
処理液を排出させることを特徴とする請求項49に記載
の写真感光材料処理装置。』である。
【0116】この請求項50記載の発明によれば、搬送
路の上部の液溜手段から、下部の液溜手段へと順次、傾
けていくことにより、貯溜量の少ない液溜手段に、一挙
に多量の処理液を落下させたために、処理液が液溜手段
から溢れたり、はねたりして、写真感光材料処理装置内
を汚すことを防止できる。
【0117】請求項51記載の発明は、『前記液溜手段
が、前記液溜手段から処理液を排出するための孔である
液排出孔を有しており、前記液溜手段を傾ける速度を、
前記液溜手段端部から処理液が溢れない速度で傾けるこ
とができることを特徴とする請求項49または請求項5
0に記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0118】この請求項51記載の発明によれば、液溜
手段を一気に傾けると、液溜手段の液排出孔からだけで
なく、液溜手段端部から処理液が溢れてしまい、写真感
光材料処理装置内を汚す恐れがある。液溜手段端部から
処理液が溢れない速度で液溜手段を傾けることにより、
液溜手段端部から処理液が溢れてしまい、写真感光材料
処理装置内を汚すことを防止できる。
【0119】請求項52記載の発明は、『前記液溜手段
が、液排出孔を有しており、前記液溜手段を傾ける速度
を、傾け角の増加に伴い、速くしていくことを特徴とす
る請求項49乃至請求項51のいずれかに記載の写真感
光材料処理装置。』である。
【0120】この請求項52記載の発明によれば、液溜
手段の傾け速度を均一にすると、動作に時間が掛かって
しまう。液溜手段の傾け角の増加に伴い、処理液の排出
量は徐々に少なくなることから、液溜手段の傾け角の増
加に伴い、傾け速度を速めることにより、液溜手段端部
から処理液を漏らさずに、処理液の排出時間を短くする
ことができる。
【0121】請求項53記載の発明は、『前記液溜手段
を、この液溜手段の長軸方向のどちら側にも、傾けるこ
とができることを特徴とする請求項49乃至請求項52
のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0122】この請求項53記載の発明によれば、液溜
手段が両側に傾けられることにより、処理液をより確実
に液溜手段から排出することが可能となる。
【0123】請求項54記載の発明は、『前記液溜手段
が、液排出孔を有しており、この液排出孔が下方になる
ように、前記液溜手段を傾けることを可能としたことを
特徴とする請求項49乃至請求項53のいずれかに記載
の写真感光材料処理装置。』である。
【0124】この請求項54記載の発明によれば、液溜
手段を液排出孔の無い方に傾けると、液溜手段端部から
処理液が溢れてしまい、写真感光材料処理装置内を汚す
恐れがある。液溜手段を液排出孔のある側を下にして傾
けることにより、液溜手段端部から処理液が溢れてしま
い、写真感光材料処理装置内を汚すことを防止できる。
【0125】請求項55記載の発明は、『前記傾け手段
が、前記液溜手段を傾けるためのソレノイドを有してい
ることを特徴とする請求項49乃至請求項54のいずれ
かに記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0126】この請求項55記載の発明によれば、ユー
ザー、メンテナンスマン等の作業が軽減され、傾け角、
傾け速度等も正確に制御しやすい。
【0127】請求項56記載の発明は、『前記傾け手段
が、前記液溜手段を傾けるためのモータを有しているこ
とを特徴とする請求項49乃至請求項55のいずれかに
記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0128】この請求項56記載の発明によれば、ユー
ザー、メンテナンスマン等の作業が軽減され、傾け角、
傾け速度等も正確に制御しやすい。また、リンクやカム
等と組み合わせることにより、モータを必ずしも液溜手
段近くに設けなくても良く、その場合は、処理液がモー
タにかかることがないので、長期間安定して使用でき
る。
【0129】請求項57記載の発明は、『処理液により
写真感光材料を処理する写真感光材料処理装置の処理工
程の少なくとも1つの工程が、請求項1乃至請求項48
のいずれかに記載の写真感光材料の表面に処理液を存在
させつつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程
であり、この処理工程に、写真感光材料を上方向又は下
方向の搬送路に沿って気中搬送する搬送ローラと、この
搬送ローラの下方に設けられ、処理液を一旦貯溜する液
溜手段とを有する複数の処理部と、複数の処理部の下方
に設けられた、処理後の処理液を回収する処理液回収部
とを有し、前記液溜手段が一旦貯溜した処理液を、前記
搬送ローラによって写真感光材料に処理液を供給し、前
記液溜手段はl又は複数毎に着脱可能であり、さらに前
記処理工程全体を傾けることができ、前記処理工程全体
を傾けて、前記液溜手段に一旦貯溜された処理液を前記
処理液回収部へと落下させることにより、前記液溜手段
から処理液を排出できることを特徴とする写真感光材料
処理装置。』である。
【0130】この請求項57記載の発明によれば、処理
工程全体を傾けることにより、複数の液溜手段を傾け、
液溜手段に溜まっていた処理液を落下させて、液溜手段
に溜まっていた処理液を処理液回収部へと排出すること
が可能となるため、マルチローラ方式の写真感光材料処
理装置に、洗浄やメンテナンス等の処置を施す際に、搬
送ローラや液溜皿の液溜手段を装置外に取り出す場合に
おいても、処理液が液溜手段から写真感光材料処理装置
外や、写真感光材料処理装置内の他の処理工程に漏れ
て、写真感光材料処理装置周辺を汚したり、処理の機能
を阻害することを防止できる。尚、液溜手段に溜まって
いた処理液を全て排出しなくても、液溜手段を装置外に
取り出す場合に、処理液が液溜手段から写真感光材料処
理装置外や、写真感光材料処理装置内の他の処理工程に
漏れることを防止する効果は得られるものである。
【0131】請求項58記載の発明は、『前記処理工程
全体を傾ける傾け手段を有しており、この傾け手段によ
って、前記処理工程全体を傾けて、前記液溜手段に一旦
貯溜された処理液を前記処理液回収部へと落下させるこ
とにより、前記液溜手段から処理液を排出させることを
特徴とする請求項57に記載の写真感光材料処理装
置。』である。
【0132】この請求項58記載の発明によれば、傾け
手段によって処理工程を傾けるので、作業者が処理液に
触れずに、液溜手段からの液の排出を行うことができ、
作業者が汚れることも減少する。また、正確に傾けるこ
とが可能となる。
【0133】請求項59記載の発明は、『前記液溜手段
が、液排出孔を有しており、前記処理工程全体を傾ける
速度を、前記液溜手段端部から処理液が溢れない速度で
傾けることができることを特徴とする請求項57または
請求項58に記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0134】この請求項59記載の発明によれば、処理
工程全体を一気に傾けると液溜手段の液排出孔からだけ
でなく、液溜手段端部から処理液が溢れてしまい、写真
感光材料処理装置内を汚す恐れがある。液溜手段端部か
ら処理液が溢れない速度で液溜手段を傾けることによ
り、液溜手段端部から処理液が溢れてしまい、写真感光
材料処理装置内を汚すことを防止できる。
【0135】請求項60記載の発明は、『前記液溜手段
が、液排出孔を有しており、前記処理工程全体を傾ける
速度を、傾け角の増加に伴い、速くしていくことを特徴
とする請求項57乃至請求項59のいずれかに記載の写
真感光材料処理装置。』である。
【0136】この請求項60記載の発明によれば、処理
工程全体の傾け速度を均一にすると、動作に時間が掛か
ってしまう。液溜手段の傾け角の増加に伴い、処理液の
排出量は徐々に少なくなることから、液溜手段の傾け角
の増加に伴い、傾け速度を速めることにより、液溜手段
端部から処理液を漏さずに、処理液の排出時間を短くす
ることができる。
【0137】請求項61記載の発明は、『前記処理工程
がラックに設けられており、このラックを傾けることが
でき、このラックを傾けることにより、前記処理工程全
体を傾けることを特徴とする請求項57乃至請求項60
のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0138】この請求項61記載の発明によれば、ラッ
クを傾けることにより処理工程全体を傾けられるので、
傾けるための構成が容易となる。
【0139】請求項62記載の発明は、『前記ラックを
傾ける際に、このラックが倒れることを防止するラック
倒れ防止手段を有することを特徴とする請求項61に記
載の写真感光材料処理装置。』である。
【0140】この請求項62記載の発明によれば、ラッ
クが倒れることにより、処理液が飛散したり、ユーザー
が怪我をしたりすることを、チェーンストッパーや、リ
ンクストッパーや、当て板や、ダンパー等のラック倒れ
防止手段によって防止する。また、ラックの傾きが大き
いと、写真感光材料処理装置そのものの重心が崩れ、倒
れる恐れもある。ラック倒れ防止手段によって、写真感
光材料処理装置そのものの重心が崩れることも防止でき
る。
【0141】請求項63記載の発明は、『前記ラックを
傾けたまま固定することを可能とするラック傾け固定手
段を有することを特徴とする請求項61または請求項6
2に記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0142】この請求項63記載の発明によれば、ラッ
クを一定角度で傾けたまま固定できるので、処理液が液
溜手段から排出するまでの間、ユーザーやメンテナンス
マン等がラックを持ち続ける必要がなく、負担が軽減さ
れる。
【0143】請求項64記載の発明は、『前記ラック
を、前記液溜手段の長軸方向のどちら側にも、傾けるこ
とができることを特徴とする請求項61乃至請求項63
のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0144】この請求項64記載の発明によれば、液溜
手段を両側に傾けられることにより、処理液をより確実
に液溜手段から排出することが可能となる。
【0145】請求項65記載の発明は、『前記液溜手段
が、液排出孔を有しており、この液排出孔が下方になる
ように、前記ラックを傾けることを可能としたことを特
徴とする請求項61乃至請求項63のいずれかに記載の
写真感光材料処理装置。』である。
【0146】この請求項65記載の発明によれば、ラッ
クを左右両側に傾けられることにより、処理液をより確
実に液溜手段から排出することが可能となる。
【0147】請求項66記載の発明は、『前記傾け手段
が、前記処理工程全体を傾けるためのソレノイドを有し
ていることを特徴とする請求項58乃至請求項65のい
ずれかに記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0148】この請求項66記載の発明によれば、ユー
ザー、メンテナンスマン等の作業が軽減され、傾け角、
傾け速度等も正確に制御しやすい。
【0149】請求項67記載の発明は、『前記傾け手段
が、前記処理工程全体を傾けるためのモータを有してい
ることを特徴とする請求項58乃至請求項66のいずれ
かに記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0150】この請求項67記載の発明によれば、ユー
ザー、メンテナンスマン等の作業が軽減され、傾け角、
傾け速度等も正確に制御しやすい。また、リンクやカム
等と組み合わせることにより、モータを必ずしも液溜皿
近くに設けなくても良く、その場合は、処理液がモータ
にかかることがないので、長期間安定して使用できる。
【0151】請求項68記載の発明は、『処理液により
写真感光材料を処理する写真感光材料処理装置の処理工
程の少なくとも1つの工程が、請求項1乃至請求項48
のいずれかに記載の写真感光材料の表面に処理液を存在
させつつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程
であり、この処理工程に、写真感光材料を上方向又は下
方向の搬送路に沿って気中搬送する搬送ローラと、この
搬送ローラの下方に設けられ、処理液を一旦貯溜する液
溜手段とを有する複数の処理部と、複数の処理部の下方
に設けられた、処理後の処理液を回収する処理液回収部
とを有し、前記液溜手段が一旦貯溜した処理液を、前記
搬送ローラによって写真感光材料に処理液を供給し、前
記液溜手段はl又は複数毎に着脱可能であり、前記液溜
手段は、各々、導液管を介して、処理液を前記処理液回
収部ヘと導く液流出管と接続されており、前記液溜手段
に溜まっていた処理液を前記導液管及び前記液流出管を
介して前記処理液回収部へと導くことができ、前記液溜
手段に溜まっていた処理液を前記処理液回収部へと導く
ことにより、前記液溜手段から処理液を排出できること
を特徴とする写真感光材料処理装置。』である。
【0152】この請求項68記載の発明によれば、液溜
手段と接続された導液管と、液流出管により、液溜手段
に溜まっていた処理液を処理液回収部へと排出すること
が可能となるため、マルチローラ方式の写真感光材料処
理装置に、洗浄やメンテナンス等の処置を施す際に、液
溜手段を写真感光材料処理装置外に取り出す場合におい
ても、処理液が液溜手段から写真感光材料処理装置外
や、写真感光材料処理装置内の他の処理工程に漏れて、
写真感光材料処理装置周辺を汚したり、処理の機能を阻
害することを防止できる。尚、液溜手段に溜まっていた
処理液を全て排出しなくても、液溜手段を写真感光材料
処理装置外に取り出す場合に、処理液が液溜手段から写
真感光材料処理装置外や、写真感光材料処理装置内の他
の処理工程に漏れることを防止する効果は得られるもの
である。また、液溜手段を傾けて処理液を排出する構成
に比して、簡単な構成で液溜手段に溜まっていた処理液
を処理液回収部へと排出することが可能となる。また、
処理液を排出する際に、処理液が液溜手段端部や、搬送
路から、落下することがなく、写真感光材料処理装置内
部が汚れることをより一層防止できる。
【0153】請求項69記載の発明は、『複数の前記液
溜手段の中から1つずつ、前記液溜手段から処理液を排
出していくことができることを特徴とする請求項68に
記載の写真感光材料処理装置。』である。
【0154】この請求項69記載の発明によれば、複数
の液溜手段の中から1つずつ、処理液を排出していくこ
とにより、液流出管に、一挙に多量の処理液を流出させ
ることがなくなり、液流出管を細くすることが可能とな
り、写真感光材料処理装置の小型化を図ることができ
る。また、液溜手段からの液の排出も確実なものとな
る。
【0155】請求項70記載の発明は、『通常は、各々
の前記液溜手段と前記導液管との接続口の位置に比し
て、前記液流出管と前記導液管との接続口の位置が上方
にあり、前記液溜手段から液を排出する際に、前記液流
出管を下方に移動させることができ、各々の前記液溜手
段と前記導液管との接続口の位置に比して、前記液流出
管と前記導液管との接続口の位置を下方にすることによ
り、前記液溜手段の処理液を前記液流出管へと流出さ
せ、前記液溜手段から前記処理液を排出させることを特
徴とする請求項68または請求項69に記載の写真感光
材料処理装置。』である。
【0156】この請求項70記載の発明によれば、液流
出管を上下に動かすという簡単な構成で、液溜手段から
の処理液の排出を制御できる。
【0157】請求項71記載の発明は、『前記液流出管
を上下に移動させる液流出管移動手段を有しており、こ
の液流出管移動手段によって、前記液溜手段から液を排
出する際に、前記液流出管を下方に移動させ、各々の前
記液溜手段と前記導液管との接続口の位置に比して、前
記液流出管と前記導液管との接続口の位置を下方にする
ことにより、前記液溜手段の処理液を前記液流出管へと
流出させ、前記液溜手段から前記処理液を排出させるこ
とを特徴とする請求項70に記載の写真感光材料処理装
置。』である。
【0158】この請求項71記載の発明によれば、液流
出管移動手段によって液流出管を上下に移動するので、
作業者が処理液に触れずに、液溜手段からの液の排出を
行うことができ、作業者が汚れることも減少する。ま
た、正確に移動したり、一定時間ごとの排出や、一定作
業後の排出を正確に行える。
【0159】請求項72記載の発明は、『通常は、各々
の前記液溜手段と前記導液管との接続口の位置に比し
て、前記液流出管と前記導液管との接続口の位置が下方
にあり各々の前記液溜手段と前記導液管との接続口の位
置に比して前記導液管の途中が上方にあり、前記液溜手
段から液を排出する際に、前記導液管の途中を下方に移
動させることができ、各々の前記液溜手段と前記導液管
との接続口の位置に比して、前記導液管の途中を下方に
することにより、前記液溜手段の処理液を前記液流出管
へと流出させ、前記液溜手段から前記処理液を排出する
ことを特徴とする請求項68または請求項69に記載の
写真感光材料処理装置。』である。
【0160】この請求項72記載の発明によれば、導液
管の途中を上下に動かすという簡単な構成で、液溜手段
からの処理液の排出を制御できる。液溜手段毎に処理液
の排出を制御する場合に好ましい。
【0161】請求項73記載の発明は、『前記導液管の
途中を上下に移動させる導液管移動手段を有しており、
前記導液管移動手段によって、前記液溜手段から液を排
出する際に、前記導液管の途中を下方に移動させること
ができ、各々の前記液溜手段と前記導液管との接続口の
位置に比して、前記導液管の途中を下方にすることによ
り、前記液溜手段の処理液を前記液流出管へと流出さ
せ、前記液溜手段から前記処理液を排出することを特徴
とする請求項72に記載の写真感光材料処理装置。』で
ある。
【0162】この請求項73記載の発明によれば、導液
管移動手段によって導液管の途中を上下に移動するの
で、作業者が処理液に触れずに、液溜手段からの液の排
出を行うことができ、作業者が汚れることも減少する。
また、正確に移動したり、一定時間ごとの排出や、一定
作業後の排出を正確に行える。
【0163】請求項74記載の発明は、『通常は、各々
の前記液溜手段と前記導液管との接続口の位置に比し
て、前記液流出管と前記導液管との接続口の位置が下方
にあり、前記導液管にはバルブが設けられており、前記
液溜手段から液を排出する際に、前記バルブを開くこと
ができ、前記液溜手段の処理液を前記液流出管へと流出
させ、前記液溜手段から前記処理液を排出することを特
徴とする請求項68または請求項69に記載の写真感光
材料処理装置。』である。
【0164】この請求項74記載の発明によれば、導液
管に設けたバルブを開閉するという簡単な構成で、液溜
手段からの処理液の排出を制御できる。液溜手段毎に処
理液の排出を制御する場合に好ましい。
【0165】請求項75記載の発明は、『処理液により
写真感光材料を処理する写真感光材料処理装置の処理工
程の少なくとも1つの工程が、請求項1乃至請求項48
のいずれかに記載の写真感光材料の表面に処理液を存在
させつつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程
であり、この処理工程に、写真感光材料を上方向又は下
方向の搬送路に沿って気中搬送する搬送ローラと、この
搬送ローラの下方に設けられ、処理液を一旦貯溜する液
溜手段とを有する複数の処理部と、複数の処理部の下方
に設けられた、処理後の処理液を回収する処理液回収部
とを有し、前記液溜手段が一旦貯溜した処理液を、前記
搬送ローラによって写真感光材料に処理液を供給し、前
記液溜手段はl又は複数毎に着脱可能であり、前記液溜
手段を取り外す際に、前記液溜手段から漏れた処理液を
受ける液落下防止トレイを取り付けることが可能である
ことを特徴とする写真感光材料処理装置。』である。
【0166】この請求項75記載の発明によれば、液溜
手段を写真感光材料処理装置から取り外す際に、液溜皿
下方に液落下防止トレイを取り付けることが可能である
ので、マルチローラ方式の写真感光材料処理装置に、洗
浄やメンテナンス等の処置を施す際に、液溜手段を写真
感光材料処理装置外に取り出す場合においても、処理液
が液溜手段から写真感光材料処理装置外や、写真感光材
料処理装置内の他の処理工程に漏れて、写真感光材料処
理装置周辺を汚したり、処理の機能を阻害することを防
止できる。液溜手段からの液排出のための複雑な構成を
必要としないので好ましい。また、液溜手段を写真感光
材料処理装置外に取り出す場合に、液落下防止トレイを
写真感光材料処理装置に、取り付けることができるの
で、両手を使って取り外すことが可能となり、作業がし
やすい。また、液溜手段を傾けてい処理液を排出する構
成に比して、簡単な構成で液溜手段に溜まっていた処理
液を処理液回収部へと排出することが可能となる。ま
た、処理液を排出する際に、処理液が液溜手段端部や、
搬送路から、落下することがなく、写真感光材料処理装
置内部が汚れることをより一層防止できる。
【0167】請求項76記載の発明は、『前記液溜手段
と前記搬送ローラとが一体になっており、前記液溜手段
と前記搬送ローラとが一体になった前記処理部は、着脱
可能であることを特徴とする請求項75に記載の写真感
光材料処理装置。』である。
【0168】この請求項76記載の発明によれば、マル
チローラ方式の写真感光材料処理装置に、洗浄やメンテ
ナンス等の処置を施す際に、液溜手段を写真感光材料処
理装置外に取り出す場合に、近接して設置されている液
溜手段の搬送ローラと液溜皿を別々に取り出さなくてす
むので、取り出しやすく、また、搬送ローラや液溜皿
が、取り出し時に対となる搬送ローラや液溜皿にぶつか
って、傷つくことも防止される。
【0169】請求項77記載の発明は、『前記液落下防
止トレイ端部が入り込む溝部を有しており、この溝部に
前記液落下防止トレイ端部が入り込むことにより、前記
液落下防止トレイを取り付けることが可能であることを
特徴とする請求項75または請求項76に記載の写真感
光材料処理装置。』である。
【0170】この請求項77記載の発明によれば、簡単
な構成で、一体の場所に確実に液落下防止トレイを取り
付けることが可能となる。
【0171】請求項78記載の発明は、『前記液落下防
止トレイの一部が入り込む孔部又は穴部を有しており、
前記孔部又は穴部に前記液落下防止トレイの一部が入り
込むことにより、前記液落下防止トレイを取り付けるこ
とが可能であることを特徴とする請求項75乃至請求項
77のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。』であ
る。
【0172】この請求項78記載の発明によれば、簡単
な構成で、一体の場所に確実に液落下防止トレイを取り
付けることが可能となる。
【0173】請求項79記載の発明は、『前記液落下防
止トレイを保持する、液落下防止トレイ保持部材を有し
ており、前記液落下防止トレイ保持部材が前記液落下防
止トレイを保持することにより、前記液落下防止トレイ
を取り付けることが可能であることを特徴とする請求項
75乃至請求項78のいずれかに記載の写真感光材料処
理装置。』である。
【0174】この請求項79記載の発明によれば、簡単
な構成で、一体の場所に確実に液落下防止トレイを取り
付けることが可能となる。
【0175】請求項80記載の発明は、『処理液により
写真感光材料を処理する写真感光材料処理装置の処理工
程の少なくとも1つの工程が、請求項1乃至請求項48
のいずれかに記載の写真感光材料の表面に処理液を存在
させつつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程
であり、この処理工程に、写真感光材料を上方向又は下
方向の搬送路に沿って気中搬送する搬送ローラと、この
搬送ローラの下方に設けられ、処理液を一旦貯溜する液
溜手段とを有する複数の処理部と、複数の処理部の下方
に設けられた、処理後の処理液を回収する処理液回収部
とを有し、前記液溜手段が一旦貯溜した処理液を、前記
搬送ローラによって写真感光材料に処理液を供給し、前
記液溜手段はl又は複数毎に着脱可能であり、前記液溜
手段から処理液を吸引して装置外に排出するバキューム
手段を有していることを特徴とする写真感光材料処理装
置。』である。
【0176】この請求項80記載の発明によれば、バキ
ューム手段により、液溜手段に溜まっていた処理液を吸
引して排出することが可能となるため、マルチローラ方
式の写真感光材料処理装置に、洗浄やメンテナンス等の
処置を施す際に、液溜手段を写真感光材料処理装置外に
取り出す場合においても、液溜手段から写真感光材料処
理装置外や、写真感光材料処理装置内の他の処理工程に
漏れて、写真感光材料処理装置周辺を汚したり、処理の
機能を阻害することを防止できる。尚、液溜手段に溜ま
っていた処理液を全て排出しなくても液溜手段を写真感
光材料処理装置外に取り出す場合に、液溜手段から写真
感光材料処理装置外や、写真感光材料処理装置内の他の
処理工程に漏れることを防止する効果は得られるもので
ある。また、液溜手段を傾けてい処理液を排出する構成
に比して、簡単な構成で液溜手段に溜まっていた処理液
を処理液回収部へと排出することが可能となる。また、
処理液を排出する際に、処理液が液溜手段端部や、搬送
路から、落下することがなく、写真感光材料処理装置内
部が汚れることをより一層防止できる。
【0177】請求項81記載の発明は、『前記バキュー
ム手段が、前記液溜手段毎に設けられていることを特徴
とする請求項80に記載の写真感光材料処理装置。』で
ある。
【0178】この請求項81記載の発明によれば、バキ
ューム手段を用いて、ユーザーやメンテナンスマンが、
複数の液溜手段から処理液を吸引して排出する場合に比
して、作業が効率的に行える。
【0179】請求項82記載の発明は、『処理液により
写真感光材料を処理する写真感光材料処理装置の処理工
程の少なくとも1つの工程が、請求項1乃至請求項48
のいずれかに記載の写真感光材料の表面に処理液を存在
させつつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程
であり、この処理工程に、写真感光材料を上方向又は下
方向の搬送路に沿って気中搬送する搬送ローラと、この
搬送ローラの下方に設けられ、処理液を一旦貯溜する液
溜手段とを有する複数の処理部と、複数の処理部の下方
に設けられた、処理後の処理液を回収する処理液回収部
とを有し、前記液溜手段が一旦貯溜した処理液を、前記
搬送ローラによって写真感光材料に処理液を供給し、前
記液溜手段はl又は複数毎に着脱可能である写真感光材
料処理装置から、前記液溜手段を取り外す液溜手段取り
外し方法であって、前記液溜手段を前記写真感光材料処
理装置から取り外す際に、前記液溜手段から漏れた処理
液を受ける液落下防止トレイを、前記液溜手段下方に配
置して、前記液溜手段を取り外すことを特徴とする液溜
手段取り外し方法。』である。
【0180】この請求項82記載の発明によれば、液溜
手段を写真感光材料処理装置から取り外す際に、液溜手
段下方に液落下防止トレイを取り付けることが可能であ
るので、マルチローラ方式の写真感光材料処理装置に、
洗浄やメンテナンス等の処置を施す際に、液溜手段を写
真感光材料処理装置外に取り出す場合においても、処理
液が液溜手段から写真感光材料処理装置外や、写真感光
材料処理装置内の他の処理工程に漏れて、写真感光材料
処理装置周辺を汚したり、処理の機能を阻害することを
防止できる。液溜手段からの液排出のための複雑な構成
を必要としないので好ましい。また、液溜手段を傾けて
処理液を排出する構成に比して、簡単な構成で液溜手段
に溜まっていた処理液を処理液回収部へと排出すること
が可能となる。また、処理液を排出する際に、処理液が
液溜手段端部や、搬送路から、落下することがなく、写
真感光材料処理装置内部が汚れることをより一層防止で
きる。
【0181】〔用語の説明〕この発明でいう「液溜手段
を傾ける速度」とは、時間当たりの液溜手段の傾け角の
増加量をいう。この発明でいう「傾け角」とは、液溜手
段が水平面と成す角度である。
【0182】この発明の写真感光材料処理装置は、写真
感光材料の処理量に応じて各工程の処理液に補充剤を供
給しながら連続処理するものであることが好ましい。補
充剤は、各工程の処理液の処理剤成分を補充するための
剤であり、濃縮処理液や、処理液の補充成分が溶解して
いる補充液や、補充用固体処理剤などが挙げられる。
【0183】写真感光材料には、一般的なものとして、
モノクロ写真感光材料とカラー写真感光材料が挙げられ
る。モノクロ写真感光材料には、黒白写真感光材料、マ
イクロフイルム用写真感光材料、X線写真用フイルム、
黒白ネガフイルム、印刷製版用写真感光材料などが挙げ
られる。また、カラー写真感光材料には、カラー写真感
光材料、カラーネガフイルム、カラーリバーサルフイル
ム、カラーポジフイルム、カラーリバーサル写真感光材
料などが挙げられる。
【0184】そして、モノクロ写真感光材料は、一般的
に、像露光後、現像処理工程、定着処理工程、水洗処理
工程又は安定化処理工程の順に処理されるがこれに限ら
ない。また、カラー写真感光材料は、像露光後、以下の
順で処理されることが一般的であるがこれに限らない。
【0185】(1)発色現像処理工程、漂白処理工程、
定着処理工程、水洗処理工程又は安定化処理工程(2)
発色現像処理工程、漂白定着処理工程、水洗処理工程又
は安定化処理工程なお、モノクロ写真感光材料もカラー
写真感光材料のいずれも、適宜、洗浄処理工程を処理工
程間に入れてよい。そして、現像処理工程には現像液、
定着処理工程には定着液、水洗処理工程には水洗水、安
定化処理工程には安定化液、発色現像処理工程には発色
現像液、漂白処理工程には漂白液、漂白定着処理工程に
は漂白定着液が用いられる。また、各処理液は20℃以
上40℃未満に温度調節されて使用されるのが一般的で
あるが、水洗水又は安定化液を40℃以上60℃以下に
温度調節されて使用すると、迅速水洗効果又は迅速安定
化効果が現れ、装置の小型化が可能となり好ましい。
【0186】現像液には、現像主薬として、ハイドロキ
ノンなどのジヒドロキシベンゼン類、N―メチル―p―
アミノフェノールなどのアミノフェノール類、1―フェ
ニル―3―ピラゾリドン類などのピラゾリドン類、レダ
クトン類、アスコルビン酸類が好ましく用いられる。現
像液には他に、亜硫酸塩、有機還元剤、キレート剤、硬
膜剤、銀スラッジ防止剤、緩衝剤、現像促進剤、カブリ
防止剤などを添加できる。モノクロ写真感光材料用の現
像液のpHは9以上12以下が一般的である。
【0187】発色現像液には、発色現像主薬として、p
―フェニレンジアミン系化合物、アミノフェノール類な
どの芳香族第一級アミン発色現像主薬が好ましく用いら
れる。そして、発色現像液は、この芳香族第一級アミン
発色現像主薬を発色現像主薬の主成分とした場合、アル
カリ性水溶液であることが好ましい。また、発色現像液
には他に、アルカリ金属弱酸塩(炭酸塩、ほう酸塩、リ
ン酸塩など)などのようなpH調整剤、亜硫酸塩、ヒト
ロキシルアミン、ジエチルヒドロキシアミン、ヒドラジ
ン類、フェニルセミカルバジド類、トリエタノールアミ
ンもしくはカテコールスルホン酸類などのような保恒
剤、エチレングリコールもしくはジエチレングリコール
などのような有機溶剤、アミノポリ有機酸(カルボン
酸、ホスホン酸など)もしくはアルキルホスホン酸など
のようなキレート剤、ベンジルアルコール、ポリエチレ
ングリコールもしくはアミン類などのような現像促進
剤、ナトリウムボロンハライドなどのようなガブリ剤、
1―フェニル―3―ヒドゾリドンなどのような補助現像
主薬、ベンズイミダゾール類、ベンゾチアゾール類もし
くはメルカプト化合物などのカブリ防止剤、色素形成カ
プラー、競争カプラー、有機還元剤、硬膜剤、銀スラッ
ジ防止剤などを添加できる。
【0188】漂白液や漂白定着液には、漂白剤として、
多価金属(鉄(III)、コバルト(III)、クロム
(IV)、銅(II)など)化合物、過硫酸、キノン類
もしくはニトロ化合物などが好ましく用いられる。そし
て、これらの内、エチレンジアミン―N―(β−オキシ
エチル)―N,N′,N′―トリ酢酸鉄(III)錯
塩、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸鉄(III)錯
塩、エチルエーテルジアミンテトラ酢酸鉄(III)錯
塩、フェニレンジアミン酢酸もしくはエチレンジアミン
四酢酸鉄(III)錯塩などのアミノポリカルボン酸鉄
(III)錯塩又は過硫酸塩が迅速処理と環境汚染防止
の観点から好ましい。
【0189】漂白液や漂白定着液には、漂白剤の他、漂
白促進剤を添加してもよい。漂白促進剤としては、メル
カプト基もしくはジスルフイド結合を有する化合物、チ
アゾリジン誘導体、チオ尿酸誘導体、沃化物塩、ポリオ
キシエチレン化合物類、ポリアミン化合物、臭化物塩な
どが挙げられる。そして、これらの中で、メルカプト基
もしくはジスルフイド結合を有する化合物が促進効果が
大きく好ましい。
【0190】また、漂白液や漂白定着液の漂白活性度を
高めるために、漂白液や漂白定着液に酸素の吹き込み
(当然、空気の吹き込みでもよいことはいうまでもな
い)を行ってもよいし、また、過酸化水素、臭素酸塩、
過硫酸塩などの酸化剤を適宜添加してもよい。なお、漂
白液や漂白定着液は、空気などの気体中の酸素を吸収し
て漂白活性度を高める性質がある。
【0191】定着液や漂白定着液には、定着剤として、
チオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、
チオ尿酸塩などが好ましく用いられる。そして、これら
の内、主成分として、チオ硫酸塩(特にチオ硫酸ナトリ
ウム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸アンモニウム)が好
ましく用いられる。
【0192】定着液や漂白定着液には、定着剤の他、亜
硫酸塩、重亜硫酸塩、スルフイン酸塩もしくはカルボニ
ル重亜硫酸付加物などの保恒剤、酢酸もしくはホウ酸な
どのpH緩衝剤、硫酸などのpH調整剤、硬水を軟水化
するためのキレート剤などを添加できる。
【0193】水洗水とは水洗処理工程に使用される処理
液を、安定化液とは安定化処理工程に使用される処理液
を指す。水洗水には、水道水、井戸水、イオン交換水、
精密濾過や蒸留等で精製された純水、又は、写真廃液を
蒸留して得られた蒸留水などが用いられ、若干量の防バ
イ剤などを添加してもよい。また、安定化液は、画像を
安定化させる目的で、膜pHを調整するための無機又は
有機の酸又は塩を含有している。そして、安定化液は、
他に、アルカリ剤、アルデヒド類、キレート剤、防バイ
剤、色調調整剤、残色改良剤などを含有してもよい。
【0194】水洗処理工程や安定化処理工程の水洗水や
安定化液の排出液が定着液や漂白定着液に直接又は間接
に供給されることが好ましい。また、この水洗処理工程
や安定化処理工程に用いる水洗水や安定化液の供給量は
写真感光材料1m2当たり25ml/m2以上1000m
l/m2以下であることが好ましい。例えばカラーペー
パーの処理工程においてより好ましくは写真感光材料1
2当たり2.5ml〜300mlである。洗浄処理工
程は写真感光材料に付着している直前の処理工程の処理
液を洗い流すための工程で、水を用いることが好まし
い。そして、洗浄処理工程に用いられた水が直前の処理
工程の処理液へ直接又は間接に供給され、直前の処理工
程への補充剤の希釈液として用いられることが好まし
い。そして、洗浄処理工程の直前の処理工程が発色現像
処理工程である場合、その洗浄処理工程に用いる水の供
給量が写真感光材料1m2当たり25ml/m2以上10
00ml/m2以下であることが好ましい。
【0195】漂白定着液、定着液、安定化液、水洗水、
洗浄水などで可溶性銀塩が溶けた処理液から銀回収して
もよい。この場合の銀回収法としては、電気分解法、沈
殿法、イオン交換法、金属置換法などが挙げられる。
【0196】処理部の気体は、空気であってもよいし、
窒素ガスや酸素ガスなどであってもよい。落流路を有す
る写真感光材料処理装置における循環手段による循環流
量は、処理装置の処理能力などによるが、3リットル/
分以上20リットル/分以下が、処理液撹拌性、迅速処
理性などの観点から好ましい。乾燥処理工程は、熱風送
風機による乾燥熱風による乾燥処理が一般的であるが、
本発明はこれに限らず、赤外線ヒータや遠赤外線ヒータ
などによる輻射乾燥やヒートローラなどによる伝熱乾燥
などでもよいし、また、これらの組み合わせであっても
よい。
【0197】
【発明の実施の形態】以下、この発明の写真感光材料処
理装置の実施の形態を説明する。実施形態1のプリンタ
プロセッサの概略構成図を図1に示す。
【0198】このプリンタプロセッサ1は露光部10
と、写真感光材料処理装置であるプリント用ハロゲン化
銀カラーネガ写真感光材料用自動現像処理装置(以下、
「この実施形態のプリント用ハロゲン化銀カラーネガ写
真感光材料用自動現像処理装置」を「本自現機」と省略
する)とを組み合わせた装置である。このプリンタプロ
セッサ1は、太線で示す経路に沿って写真感光材料を搬
送する。
【0199】露光部10は、露光光源部101で調光さ
れた露光光により照明された、ネガキャリア102のネ
ガマスクに位置決めされたカラーネガフイルムの駒画像
をレンズ部103により露光ステージ104上の写真感
光材料に焼付露光する。マガジン105からのロール状
の写真感光材料がローラ106で送出され、カッター1
07で切断して露光ステージ104上に供給される。焼
付露光された写真感光材料は本自現機に送られる。
【0200】プリンタプロセッサ1の写真感光材料の入
口である露光部の露光ステージ104より本自現機側に
設けられた写真感光材料検出センサ20によりこのセン
サの前の写真感光材料の通過を検出する。そして、写真
感光材料検出センサ20により検出した写真感光材料の
通過時刻から各処理工程での写真感光材料の通過時刻が
求められ、また、写真感光材料検出センサ20により検
出した写真感光材料の通過時間の累計から写真感光材料
の処理量を算出する。
【0201】本自現機は、多数の搬送ローラ対により写
真感光材料を挟持して搬送するローラトランスポート方
式の搬送方式であり、処理液に写真感光材料を浸漬させ
て処理する第1の処理工程Aと、この処理された写真感
光材料の表面に処理液を存在させつつ気体中を搬送させ
て写真感光材料を処理する第2の処理工程Bと、この第
2の処理工程Bで処理された写真感光材料を乾燥する乾
燥工程Cと、処理された写真感光材料を集積可能な集積
工程Dとを有している。
【0202】乾燥工程Cでは、乾燥ファン60からの温
風をノズル61から搬送される写真感光材料に吹き付け
て乾燥し、乾燥工程Cで乾燥し終わった写真感光材料は
集積工程Dに排出される。
【0203】第1の処理工程Aは、写真感光材料を発色
現像液で発色現像処理する発色現像処理部2と、写真感
光材料を漂白定着液で漂白定着処理する漂白定着処理部
3とからなる。第2の処理工程Bは、漂白定着処理部3
で漂白定着処理された写真感光材料を安定液、洗浄水で
安定化し、洗浄する。
【0204】発色現像処理部2には、搬送ローラ対21
を有する処理ラック22が配置され、この処理ラック2
2は上方から着脱可能である。漂白定着処理部3にも同
様に、搬送ローラ対31を有する処理ラック32が配置
され、処理ラック32は上方から着脱可能である。発色
現像処理部2と漂白定着処理部3との間には、渡り部2
3が設けられている。露光部10から写真感光材料が発
色現像処理部2へ送られ、発色現像処理部2では処理ラ
ック22により形成される搬送路を上方から下方向か
い、下方で上方へターンして搬送され、渡り部23を介
して漂白定着処理部3へ送られる。漂白定着処理部3で
は、処理ラック32により形成される搬送路を上方から
下方向かい、下方で上方へターンして搬送され、渡り部
33を介して第2の処理工程Bへ送られる。
【0205】第1の処理工程Aに対して第2の処理工程
Bを上方位置に配置し、第2の処理工程Bは写真感光材
料を下方から上方へ搬送して処理可能に構成されてい
る。第2の処理工程Bは、処理液を一旦溜める処理部4
0を複数個有し、処理部40を複数略上下方向に併設さ
れる。各処理部40は処理液を一旦溜める液溜手段40
aと、液溜手段40aに溜められた処理液を写真感光材
料に供給する処理液供給手段40b、及び写真感光材料
の搬送手段40c、さらに写真感光材料に供給された処
理液を絞るためのスクイズ手段40dを有している。第
2の処理工程Bは第2の処理工程Bより着脱可能な複数
の処理部40から構成され、写真感光材料の表面に処理
液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿って搬送させ
る。
【0206】写真感光材料の搬送手段40cが、液溜手
段40aに溜められた処理液に一部が浸漬するように設
けられた搬送ローラ42であり、この搬送ローラ42が
処理液供給手段40bとスクイズ手段40dを兼ねる。
液溜手段40aが、液溜皿41であり、この液溜皿41
は写真感光材料が通過するためのスリット部41aを有
し、処理部40が複数略上下方向に併設され、写真感光
材料が下方から上方に搬送され、写真感光材料の表面に
処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿って搬送す
る。なお、第2の処理工程Bに、上方から下方に写真感
光材料を搬送して、写真感光材料の表面に処理液を存在
させつつ、気体中の搬送路に沿って搬送する構成しても
よい。
【0207】補充タンク50から安定液、水洗水等の処
理液が、供給ポンプP1の駆動により上部の液供給口4
3から供給され、処理液は最上段の処理部40から順次
下方の処理部40へ流す多段向流構造になっており、廃
液タンク51に回収された処理液は、貯留タンク52に
溜められる。第2の処理工程Bは、上方の液溜皿41か
ら下方の液溜皿41に処理液を落下させながら写真感光
材料の表面に処理液を存在させつつ液溜皿41のスリッ
ト部44を通過する写真感光材料を搬送ローラ42によ
り気体中を下方から上方に搬送させて処理する。
【0208】第1の処理工程Aの下方から渡り部33を
介して第2の処理工程Bの下方へ写真感光材料を導き、
第2の処理工程Bの下方から上方へ写真感光材料の表面
に処理液を存在させつつ気体中を搬送させて処理するか
ら、幅及び高さを抑えて本自現機の小型化が可能で、し
かも搬送路の短縮が可能で、迅速処理が可能である。
【0209】また、第1の処理工程Aと第2の処理工程
Bとの渡り部33を分離可能にクランクさせ、第2の処
理工程Bを第1の処理工程Aの漂白定着処理部3の上方
偏位して配置下から、漂白定着処理部3の上方が開放さ
れ、第1の処理工程Aの処理ラック22,32を上方か
ら着脱可能である。このように本自現機1の小型化が可
能で、しかも第2の処理工程Bが邪魔にならず、第1の
処理工程Aの処理ラック22,32を上方から容易に着
脱できメンテナンス性が向上する。
【0210】第2の処理工程Bでは、図1(a)に示す
ように、処理部40が8段略上下方向に併設され、最上
段の処理部40に補充タンク50から処理液が供給さ
れ、最下段の処理部40から廃液タンク51に回収され
て貯留タンク52に溜められる8段が1パス構造になっ
ているが、図1(b)に示すように、上4段を循環さ
せ、下4段を1パス構造にしてもよい。即ち、図1
(b)では、最上段の処理部40に処理液が補充タンク
50から供給され、上から下へ数えて4段目の処理部4
0から処理液を補充タンク50に回収し、上4段が循環
構造になっている。上から下へ数えて5段目の処理部4
0に、供給ポンプP2の駆動により補充タンク50から
処理液が供給され、最下段の処理部40から廃液タンク
51に回収されて貯留タンク52に溜められる下4段が
1パス構造になっている。
【0211】実施形態2のプリンタプロセッサの概略構
成図を図2に示す。この実施形態2の本自現機は、処理
工程の少なくとも1つの工程である第2の処理工程Bが
ラック構造で形成され、ラック構造の少なくとも一部
が、処理液を一旦溜める処理部40を複数個有し、各処
理部40は実施形態1の本自現機1の処理部40と同様
に構成されるから同じ符号を付して説明を省略し、また
第2の処理工程B以外の工程も実施形態1と同様に構成
されるから同じ符号を付して説明を省略する。
【0212】第2の処理工程Bでは、図2(a)に示す
ように、ラック構造の処理部40が8段略上下方向に併
設され、最上段の処理部40に補充タンク50から処理
液が供給され、最下段の処理部40から廃液タンク51
に回収されて貯留タンク52に溜められる8段が1パス
構造になっているが、図2(b)に示すように、ラック
構造の上4段を循環させ、下4段を1パス構造にしても
よい。即ち、図2(b)では、ラック構造の最上段の処
理部40に処理液が補充タンク50から供給され、上か
ら下へ数えて4段目の処理部40から処理液を補充タン
ク50に回収し、上4段が循環構造になっている。上か
ら下へ数えて5段目の処理部40に、供給ポンプP2の
駆動により補充タンク50から処理液が供給され、最下
段の処理部40から廃液タンク51に回収されて貯留タ
ンク52に溜められる下4段が1パス構造になってい
る。
【0213】次に、実施形態1及び実施形態2に用いら
れる第2の処理工程について説明するが、この第2の処
理工程の構成は、発色現像処理部2と漂白定着処理部3
等の処理工程にも同様に適用可能である。図3乃至図1
9は第2の処理工程を示し、図3は第2の処理工程の側
面図、図4は処理部の取り出し方向を示す側面図、図5
は第2の処理工程が1パス構造の縦断面図、図6は第2
の処理工程が循環構造と1パス構造の組み合わせの縦断
面図、図7は処理部の上下の配置を示す図、図8は処理
部の処理状態を説明する図、図9は処理部の平面図、図
10は図9のX-X線に沿う断面図、図11は図9のXI-XI
線に沿う断面図、図12は図9のXII-XII線に沿う断面
図、図13は図9のXIII-XIII線に沿う断面図、図14
は処理部の液溜皿を示す図である。
【0214】第2の処理工程Bは、枠体300の下部に
入口渡り部301が配置され、上部にスクイズ部302
が配置され、この入口渡り部301とスクイズ部302
との間に処理液を一旦溜める処理部40が複数略上下方
向に併設され、各々の処理部303が液溜皿304と搬
送ローラ305を有している。入口渡り部301は、第
1の処理工程Aの出口渡り部に接続され、写真感光材料
を処理部303へ搬入する。スクイズ部302は、処理
された写真感光材料の処理液をスクイズして乾燥工程C
へ搬出する。
【0215】図3及び図5は第2の処理工程Bが1パス
構造の実施の形態を示し、枠体300の上部には処理液
供給部307aが設けられ、処理液供給部307aに補
充タンク50から供給配管80を介して処理液が供給さ
れる。処理液供給部307aは、搬送ローラ305の上
方に位置し、処理液が供給孔307a1から最上段の処
理部303の搬送ローラ305上に供給される。この最
上段の処理部303の液溜皿304に処理液が溜り、写
真感光材料が通過するスリット部及び液落下口314か
ら処理液が落下し、下段の処理部303に順次供給さ
れ、枠体300の下部の廃液タンク51に回収される。
廃液タンク51には、回収配管81が接続され、回収さ
れた処理液が回収配管81の排出口81aから排出さ
れ、回収配管81を介して貯留タンク52に回収され
る。
【0216】図6は第2の処理工程Bが循環構造と1パ
ス構造の組み合わせた実施の形態を示し、枠体300の
上部には処理液供給部307aが設けられ、中央部には
処理液供給部307bが設けられ、処理液供給部307
aに補充タンク50から供給配管80を介して処理液が
供給され、処理液供給部307bに処理液が補充タンク
50から供給配管82を介して供給される。
【0217】処理液供給部307aの供給孔307a1
から処理液が、最上段の処理部303の搬送ローラ30
5上に供給され、最上段の処理部303の液溜皿304
には処理液が溜り、写真感光材料が通過するスリット部
から処理液が落下し、下段の処理部303に順次供給さ
れ、上から4段目の処理部303の液溜皿304に溜
る。上から4段目の処理部303の液溜皿304には、
回収孔41bが形成されており、この回収孔41bから
排出される処理液は循環配管83を介して補充タンク5
0に回収されて循環する。
【0218】処理液供給部307bの供給孔307b1
から処理液が上から5段目の処理部303の搬送ローラ
304上に供給され、この処理部303の液溜皿304
に処理液が溜り、写真感光材料が通過するスリット部か
ら処理液が落下し、下段の処理部303に順次供給さ
れ、最下段の処理部303の液溜皿304から落下する
処理液は、枠体300の下部の廃液タンク51に回収さ
れる。廃液タンク51の底面51aはロート状に形成さ
れ、中央部に回収孔51bから排出される処理液は、回
収配管84を介して貯留タンク52に回収される。
【0219】各々の処理部303の液溜皿304の両側
には、凹部304aが形成され、それぞれの凹部304
aの両側には一対の軸受け固定板保持部材304b,3
04cが液溜皿304に一体に設けられている。軸受け
固定板保持部材304b,304cには、係合部304
b1,304c1が形成されている。さらに、一方の軸
受け固定板保持部材304b側には液溜皿304に逃げ
部304dを形成して設けられ、逃げ部304dにより
軸受け固定板保持部材304bを曲げることができるよ
うになっている。一対の搬送ローラ305の搬送ローラ
軸部305aにはニップバネ310により互いに近付く
方向に所定のバネ力で付勢され、さらに搬送ローラ軸部
305aにはそれぞれ搬送ローラ軸受け306が設けら
れ、この搬送ローラ軸受け306を軸受け固定板308
の軸受ホルダー部308aに挿着して設けられている。
【0220】軸受け固定板308の下部の両側308b
は、角部がないように丸く形成されている。搬送ローラ
305を液溜皿304に組み付ける時には、軸受け固定
板308を一対の軸受け固定板保持部材304b,30
4cの間に位置させて押し込むと、一方の軸受け固定板
保持部材304cの係合部304c1のテーパ面によっ
て軸受け固定板308が他方の軸受け固定板保持部材方
向へ押され、これにより軸受け固定板保持部材304b
が逃げて開き、液溜皿304の凹部304aに入り込
む。凹部304aの位置では、軸受け固定板308は、
上部の両側に形成された係合部308cに、軸受け固定
板保持部材304b,304cの係合部304b1,3
04c1が係合して位置決めされる。
【0221】搬送ローラ305を液溜皿304から取り
外す時には、軸受け固定板保持部材304bを逃げ部3
04d方向に押して開くと、軸受け固定板308の係合
部308cと軸受け固定板保持部材304bの係合部3
04b1との係合が解除されて容易に取り外すことがで
きる。
【0222】このように、処理部303は、搬送ローラ
305と、搬送ローラ軸受け306と、軸受けを位置規
制する軸受け固定板308と液溜皿304を有し、軸受
け固定板308を保持し、かつ位置決めする軸受け固定
板保持部材304b,304cを液溜皿304に設けた
ことで、搬送ローラ305と液溜皿304の位置決め精
度が向上し、特にメンテナンス時に搬送ローラ305を
着脱する場合の取扱性の向上と位置決め精度の向上の効
果がある。
【0223】搬送ローラ305は、凹部304aを区画
する内側壁304eにスリーブ310を介して支持さ
れ、搬送ローラ軸305aの両端部は外側壁304fの
外側の位置でEリング309により抜け止めされてい
る。また、一対の搬送ローラ305の搬送ローラ軸30
5aの両端部は、ニップバネ310により互いに近付く
方向に所定のバネ力で付勢されて搬送ローラ305の回
転により搬送ローラ305の間を写真感光材料が搬送さ
れる。ニップバネ310は、凹部304aに位置してお
り、この凹部304aに液が溜ることを防止する排出孔
311が形成され、凹部304aに入る処理液は排出孔
311から下方へ落下する。
【0224】液溜皿304には、スリット部312が形
成され、写真感光材料は下方からスリット部312を通
過して一対の搬送ローラ305の間に挟まれ、一対の搬
送ローラ305の回転により上方へ搬送される。スリッ
ト部312の搬入側には、両側に写真感光材料の搬入を
案内するガイド313が形成されている。また、液溜皿
304の一端部には、一対の液落下口314が形成さ
れ、液溜皿304に溜る処理液は液落下口314から下
方の処理部303の液溜皿304へ落下する。液落下口
314の周りには堰314aが形成され、堰314aに
よりオーバーフローする処理液が液落下口314が導か
れて、下段の液溜皿304に落下して液溜皿304の外
部に処理液が漏れることが防止される。
【0225】液溜皿304には、図8(a)に示すよう
に処理液が溜り、スリット部312の部分は処理液の表
面張力により写真感光材料が通過しない時には液膜を作
り、処理液がスリット部312を塞ぐ。写真感光材料が
通過する時には、図8(b)に示すように液溜皿304
と搬送ローラ305の間で処理液が写真感光材料に供給
され、一対の搬送ローラ305により絞られる。このと
き処理液の一部が写真感光材料上を伝わって下段の液溜
皿304に落下する。このように、写真感光材料の表面
に処理液を存在させつつ液溜皿304のスリット部31
2を通過する写真感光材料を、搬送ローラ305により
気体中を下方から上方に搬送させて処理する。
【0226】乾燥工程側の搬送ローラ305の端部には
駆動ギヤ320が設けられ、この駆動ギヤ320が枠体
300に上下方向に配置された駆動軸330の駆動ギヤ
331に噛み合うようになっており、この駆動軸330
によりそれぞれの搬送ローラ305が連動し、対向する
搬送ローラ305と、搬送ローラ軸部305aに設けた
ギヤ305a1との噛み合いにより連動して回転する。
入口渡り部301及びスクイズ部302のローラも駆動
軸330の駆動ギヤ331により駆動される。
【0227】各処理部303は、写真感光材料に供給さ
れた処理液を絞るためのスクイズ手段を有し、スクイズ
手段により写真感光材料に供給された処理液を絞るため
少量の処理液で適切な処理が可能である。写真感光材料
の搬送手段が、液溜手段に溜められた処理液に一部が浸
漬するように設けられた搬送ローラ305であり、この
搬送ローラ305が処理液供給手段とスクイズ手段を兼
ね、搬送手段が液溜手段に溜められた処理液に一部が浸
漬する搬送ローラで、搬送ローラが処理液供給手段とス
クイズ手段を兼ねることで、装置が小型化される。
【0228】また、液溜手段が、液溜皿304であり、
この液溜皿304は写真感光材料が通過するためのスリ
ット部312を有し、処理部303が複数略上下方向に
併設され、写真感光材料が上方から下方、または下方か
ら上方に写真感光材料の表面に処理液を存在させつつ、
気体中の搬送路に沿って搬送し、写真感光材料が上下方
向に搬送されるから、設置スペースの確保が容易で小型
化される。
【0229】処理部303は、1個、または2個、ある
いは3個以上の複数毎に枠体300に着脱可能になって
いる。1個毎の処理部303を枠体300に着脱可能に
する実施の形態を図15及び図16に示す。図15は処
理工程に処理部を取り付けた状態を示す斜視図、図16
は処理工程に処理部を取り付けた状態を示す側面図であ
る。
【0230】第2の処理工程Bの枠体300の対向する
側板360には、搬送ローラ軸部305aのガイド切欠
き360aと処理部保持部材360bが形成され、さら
に処理部保持部材360bに処理部303を固定するた
めの処理部固定部材361が、その奥側の端部361a
を回動可能に処理部保持部材360bに設置している。
処理部固定部材361の手前側には、係止部361bが
形成されている。
【0231】処理部303の液溜皿304の両端部に
は、それぞれ一対のスライド部304g,304hが形
成され、このスライド部304g,304hの上下には
係合部304i,304jが形成されている。液溜皿3
04の側部には、手前側の側面に取り出し摘み304k
が形成されている。
【0232】第2の処理工程Bに処理部303を組み付
ける場合には、液溜皿304の取り出し摘み304kを
持って両側のスライド部304g,304hを側板36
0の処理部保持部材360bに当てがい押し込むと、搬
送ローラの軸部305aがガイド切欠き360aに案内
され、スライド部304g,304hの係合部304i
が側板360の処理部保持部材360bをスライドして
所定位置に押し込まれる。液溜皿304が所定位置に押
し込まれると、処理部固定部材361を下側に作動し
て、その係止部361bをスライド部304gの上部の
係合部304jに引っ掛けて係合させる。
【0233】第2の処理工程Bから処理部303を取り
外す場合には、処理部固定部材361の手前側を上側に
作動して、その係止部361bがスライド部304gの
上部の係合部304jに係合することを解除すると、液
溜皿304が手前側に引き出し可能になる。そして、液
溜皿304の取り出し摘み304kを持って手前側に引
き出すと、両側のスライド部304g,304hが側板
360の処理部保持部材360bをスライドして引き出
される。所定位置まで引き出されると、処理部固定部材
361の係止部361bが液溜皿304のスライド部3
04hの係合部304jに係合して係止され、液溜皿3
04が不用意に落下することが防止される。さらに、液
溜皿304を引き出す場合には、処理部固定部材361
の手前側を上側に作動して、その係止部361bがスラ
イド部304hの上部の係合部304jとの係合を解除
することにより、液溜皿304が手前側に完全に引き出
すことができる。
【0234】また、処理工程に、複数個の処理部303
を保持して1つの処理工程を形成するための処理部保持
部材360bを有し、処理部303を処理部保持部材3
60bに保持し、かつ位置決めするためのスライド手段
を設け、このスライド手段は処理部保持部材360bの
凸部と処理部の凹部、又は処理部保持部材360bの凹
部と処理部303の凸部が噛み合う構造であり、処理部
303を処理部保持部材360bに保持し、かつ位置決
めするためのスライド手段を設けたから、処理部着脱時
の位置決め精度が向上し、メンテナンス後も安定した写
真感光材料の搬送性と処理性が達成される。
【0235】また、処理工程に、複数個の処理部303
を保持して1つの処理工程を形成するための処理部保持
部材360bを有し、この処理部保持部材360bに処
理部を固定するための処理部固定部材361を、処理部
保持部材360bに設置したから、処理部着脱時の位置
決め精度が向上し、メンテナンス後も安定した写真感光
材料の搬送性と処理性が達成される。また、処理部着脱
時の操作の容易性が向上し、メンテナンス時の着脱部材
のパーツ紛失を防止することができる。
【0236】1個毎に処理部303を枠体300に着脱
可能にする他の実施の形態を図17に示す。図17は処
理工程に処理部を取り付けた状態を示す側面図である。
液溜皿304の両側の下部に凸部304lが形成され、
この凸部304lに対向して枠体300の側板360に
凹部360cが形成されている。液溜皿304の両側の
凸部304lを、側板360の凹部360cに係合して
着脱可能になっている。液溜皿304の抜け止めは、処
理部固定部材361により前記の実施の形態と同様に行
われるから説明を省略する。
【0237】3個毎に処理部303を枠体300に着脱
可能にする実施の形態を図18に示す。図18は処理工
程に処理部を取り付けた状態を示す側面図である。この
実施の形態では、処理部303を枠体300に着脱可能
する構成は、図15及び図16に示す実施の形態と同様
に構成されるから、同じ符号を付して説明を省略する。
この実施の形態では、液溜皿304の抜け止めは、処理
部固定部材362により3個の処理部303が同時に行
われるようになっている。
【0238】即ち、処理部固定部材362は、プレート
により形成され、一端部に形成された長孔362aを側
板に設けられた支持ピン363に回動可能に設けられ、
他端に形成された切欠き362bを側板に設けられたス
トッパピン364に係止可能になっている。また、処理
部固定部材362には、ストッパ片362cと、抜け止
め部362dと、摘み362eが一体に形成されてい
る。処理部固定部材362が、図18(a)に示すロッ
ク状態では、切欠き362bがストッパピン364に係
止されて抜け止め部362dが3個の処理部303の抜
け止めを行う。処理部303を引き出す場合には、処理
部固定部材362の摘み362eを持ち上げて切欠き3
62bをストッパピン364から外し、矢印方向へ回転
してストッパ片362cが側板に当接して二点鎖線で示
す状態になり、3個の処理部303のロックが同時に解
除されて引き出し可能になる。
【0239】このように、一つの処理部固定部材362
の解除で、処理部保持部材への固定が複数の処理部30
3で同時に解除され、処理部保持部材への固定が複数の
処理部で同時に解除され、大判サイズの写真感光材料や
複数の写真感光材料がジャムを生じた場合、複数の処理
部303に渡って写真感光材料がつながることが多い
が、複数の処理部303で同時に固定を解除すること
で、複数の処理部303で同時に駆動が解除されジャム
写真感光材料の取り出しが容易になり、メンテナンス性
が向上する。
【0240】3個毎に処理部303を枠体300に着脱
可能にする他の実施の形態を図19に示す。図19は処
理工程に処理部を取り付けた状態を示す側面図である。
この実施の形態では、処理部303を枠体300に着脱
可能する構成は、図15及び図16に示す実施の形態と
同様に構成されるから、同じ符号を付して説明を省略す
る。この実施の形態では、処理部固定部材362は、プ
レートにより形成され、一端部に形成された長孔362
aを側板にスライド可能に設けられた下部フレーム37
0の支持ピン363に回動可能に設けられ、他端に形成
された切欠き362bを側板にスライド可能に設けられ
た上部フレーム371のストッパピン364に係止可能
になっている。また、処理部固定部材362には、スト
ッパ片362cと、抜け止め部362dと、摘み362
eが一体に形成されている。処理部固定部材362が、
図19(a)に示すロック状態では、側板に設けられた
ストッパレバー372により上部フレーム371の引き
出し方向のスライドが規制され、切欠き362bがスト
ッパピン364に係止されて抜け止め部362dが3個
の処理部303の抜け止めを行う。処理部303を引き
出す場合には、ストッパレバー372を回動してロック
解除を行うと、上部フレーム371及び下部フレーム3
70のスライドが可能になり、図19(b)に示す状態
では、ジャムの解除等の作業を行う。さらに、処理部3
03を取り外す場合には、処理部固定部材362の摘み
362eを持ち上げて切欠き362bをストッパピン3
64から外し、矢印方向へ回転することで3個の処理部
303のロックが同時に解除されて取り外し可能にな
る。
【0241】1個毎に処理部303を枠体300に着脱
可能にする他の実施の形態を図20に示す。図20
(a),(b)に示す実施の形態では、液溜皿304の
両側の下部に凸部304lが形成され、この凸部304
lに対向して枠体300の側板360に凹部360cが
形成されている。液溜皿304の両側の凸部304l
を、側板360の凹部360cに係合して着脱可能にな
っている。液溜皿304の抜け止めは、液溜皿304に
設けられた処理部固定部材365により行われる。即
ち、処理部固定部材365は、バネ部材365aと、バ
ネ部材365aに設けられたピン部365bが側板36
0に形成されたピン穴360dに係合することで抜け止
めが行われる。処理部303を引き出す場合には、処理
部固定部材365を摘んでバネ部材365aに抗してピ
ン部365bをピン穴360dから外すことで処理部3
03のロックが同時に解除されて引き出し可能になる。
【0242】図20(c)に示す実施の形態では、液溜
皿304を樹脂により形成し、液溜皿304の両端部に
切欠き365cを形成して弾性変形可能な処理部固定部
材365を設けている。このな処理部固定部材365は
係合突起365dを有し、処理部固定部材365は、弾
性変形して係合突起365dが側板360に形成された
ピン穴360dに係合することで抜け止めが行われる。
処理部303を引き出す場合には、処理部固定部材36
5を摘んで係合突起365dをピン穴360dから外す
ことで処理部303のロックが同時に解除されて引き出
し可能になる。
【0243】このように、処理工程に、複数個の処理部
を保持して1つの処理工程を形成するための処理部保持
部材360bを有し、処理部保持部材360bに処理部
303を固定するための処理部固定部材365を、処理
部303に設置したから、処理部着脱時の位置決め精度
が向上し、メンテナンス後も安定した写真感光材料の搬
送性と処理性が達成される。また、処理部着脱時の操作
の容易性が向上し、メンテナンス時の着脱部材のパーツ
紛失を防止することができる。
【0244】この液溜皿304には、液排出孔314が
形成され、この液排出孔314は、スリット部312の
位置より高い位置に形成され、スリット部312の目詰
まり等の異常時に液排出孔314を使用して下段の液溜
皿304に落下させて液溜皿304の外に処理液が漏れ
ることを防止する。
【0245】このように処理工程の少なくとも1つの工
程が、処理液を一旦溜める処理部303を複数個有し、
各処理部303は処理液を一旦溜める液溜手段40a
と、液溜手段40aに溜められた処理液を写真感光材料
に供給する処理液供給手段40b、及び写真感光材料の
搬送手段40cを有し、処理工程は処理工程より着脱可
能な複数の処理部303から構成され、写真感光材料の
表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿って
搬送させ、処理工程を着脱可能な複数の処理部303か
ら構成した気中搬送方式が用いられ、処理工程を着脱可
能な複数の処理部303から構成することで、写真感材
のジャム時に、ジャムが発生した部分の処理部303を
着脱すれば良く、また重い処理ラックを持ち上げる必要
がなくなり、メンテナンス性が向上する。また、処理部
303が搬送手段40cを含むことで処理部303の着
脱時に搬送手段40cの駆動が外れ、ジャム処理のメン
テ性が向上する。また、気中搬送方式は処理液密閉構造
を分解する必要がなく処理部303の着脱構造が容易に
形成され、処理部分解後の再組立で後の密閉性維持や耐
久性の問題を生じることがなく、構造安定性が高くな
る。
【0246】なお、前記実施の形態では、処理部303
を枠体300の側板に着脱可能にするものについて説明
したが、ラック構造にも同様に着脱可能に構成すること
ができる。
【0247】実施形態2を図21に示し、図21は写真
感光材料処理装置の概略構成図である。この実施形態2
では、実施形態1と同じ構成は同じ符号を付して説明を
省略する。
【0248】第1の処理工程Aと第2の処理工程Bとの
渡り部33を分離可能にクランクさせているが、渡り部
33を、入側部33aと出側部33bとの2部材で構成
し分離可能になっている。入側部33aを漂白定着処理
部3の処理ラック32に設け、出側部33bを第2の処
理工程Bに設けている。メンテナンス等で処理ラック3
2を着脱するときに、処理ラック32と一緒に入側部3
3aに着脱でき、渡り部33が邪魔にならず、よりメン
テナンス性が向上する。
【0249】また、この実施形態2では、補充タンク5
0に固形錠剤Jを投入し、一方水タンク53からベロー
ズポンプ54の駆動で水を供給し、循環ポンプ50aに
より循環して処理液を作る。補充タンク50の処理液を
ベローズポンプ55の駆動で中継タンク56へ送り、こ
の中継タンク56では、ヒータ57で処理液を加熱する
と共に、循環ポンプ58で循環させて適切な温度にして
第2の処理工程Bへ供給する。貯留タンク52に溜めら
れる廃液は、廃液処理されるが、一部はベローズポンプ
59の駆動で第1の処理工程Aの漂白定着処理部3へ供
給される。
【0250】第2の処理工程Bには、加温水恒温槽70
から循環ポンプ72の駆動で加温水が供給される。加温
水恒温槽70には、水タンク53から水が供給され、こ
の水をヒータ71で加熱して適切な温度にする。第2の
処理工程Bに供給された加温水は、加温水回収タンク7
3に回収して加温水恒温槽70へ戻される。また、第2
の処理工程Bには、パネルヒータ89が配置されてい
る。第2の処理工程Bは、パネルヒータ89及び加温水
恒温槽70から供給される加温水により適切な温度に保
持される。
【0251】乾燥工程Cには、乾燥循環路63に乾燥フ
ァン60及びヒータ62が配置され、ヒータ62で加熱
された空気が乾燥ファン60の駆動により写真感光材料
に吹き付けられる。
【0252】実施形態3を図22に示し、図22はプリ
ンタプロセッサの概略構成図である。
【0253】この実施形態3では、実施形態1と同じ構
成は同じ符号を付して説明を省略する。この実施形態3
では、第1の処理工程Aの漂白定着処理部3の上方位置
に第2の処理工程Bが配置され、第1の処理工程Aと第
2の処理工程Bとの渡り部33を分離可能にしている。
【0254】第2の処理工程Bは、図22(a)の側面
図に示すように、乾燥工程Cから離れた側の縦軸200
を支点にして第2の処理工程Bを水平方向に回転して第
1の処理工程Aの少なくとも一部の上方を開放可能に
し、第1の処理工程Aの処理ラック22,32を上方か
ら着脱可能にしている。また、第2の処理工程Bは、図
22(b)の平面図に示すように、乾燥工程C側の縦軸
201を支点にして第2の処理工程Bを水平方向に回転
して第1の処理工程Aの少なくとも一部の上方を開放可
能にし、第1の処理工程Aの処理ラック22,32を上
方から着脱可能にしてもよい。
【0255】このように、処理装置の小型化が可能で、
第2の処理工程Bを扉のように水平方向に回転すると、
第1の処理工程Aの少なくとも一部の上方が開放され、
第2の処理工程Bが邪魔にならず、第1の処理工程Aの
処理ラック22,32を上方から容易に着脱できメンテ
ナンス性が向上する。しかも、第2の処理工程Bは扉の
ように回転する簡単な開閉操作であり、操作性が向上す
る。
【0256】実施形態4を図23に示し、図23はプリ
ンタプロセッサの概略構成図である。
【0257】この実施形態4では、実施形態1と同じ構
成は同じ符号を付して説明を省略する。この実施形態4
では、第1の処理工程Aの漂白定着処理部3の上方位置
に第2の処理工程Bが配置され、第1の処理工程Aと第
2の処理工程Bとの渡り部33を分離可能にしている。
【0258】第2の処理工程Bを乾燥工程Cから分離し
て水平方向へ移動させて第1の処理工程Aの少なくとも
一部の上方を開放可能にし、第1の処理工程Aの処理ラ
ック22,32を上方から着脱可能にしている。
【0259】このように、処理装置の小型化が可能で、
第2の処理工程Bを水平方向へ移動すると、第1の処理
工程Aの少なくとも一部の上方が開放され、第2の処理
工程Bが邪魔にならず、第1の処理工程Aの処理ラック
22,32を上方から容易に着脱できメンテナンス性が
向上する。しかも、第2の処理工程Bは扉のようにスラ
イドする簡単な開閉操作であり、操作性が向上する。
【0260】次に、実施形態2乃至実施形態4に用いら
れる第2の処理部は、実施形態1と同様に構成されるか
ら説明を省略するが、発色現像処理部2と漂白定着処理
部3等の処理部にも同様に適用可能である。さらに、図
24乃至図38に基づき処理部の実施形態を説明する。
【0261】図24の液溜皿の断面図に示すように、液
溜皿400には、処理液を溜めると共に写真感光材料P
のスリット410への搬入を案内するガイド400aを
一対対向して一体形成している。ガイド400aは、液
溜皿400に、処理液、例えば安定液または水洗水を溜
めて搬送ローラ420を安定液または水洗水に浸す機能
と、写真感光材料Pのスリット410への搬入を案内す
る機能を有し、液溜皿400とガイド400aの一体化
により位置だしが不要になり、低コストで、かつメンテ
ナンス性が向上し、常に安定した搬送を得られる。
【0262】また、ガイド400aには、図24
(b),(c)に示すように、搬入方向へ延びるリブ4
00bを設けており、このリブ400bにより写真感光
材料Pの張り付きを防止でき、安定した搬送性が得られ
る。また、リブ400bの幅D1は、1〜5mm、リブ
400bのピッチW1は、2〜30mm、リブの高さH
1は、0.1〜2mmが張り付き防止、安定した搬送性
の点で好ましい。また、リブ400bの形状は、断面形
状が半円、楕円を半分にした突起状等が好ましい。
【0263】液溜皿400は、樹脂部材が使用され、例
えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、
塩化ビニル(PVC)、変性ポリフェニレンオキサイド
(PPO)、パーフルオロアルコキシ・フッ素樹脂等の
フッ素樹脂(PFA)、ポリフェニレンエーテル(PP
E)、フェノール、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)等で形成される。
【0264】また、液溜皿400には、図25(a)の
裏面図、図25(b)の断面図に示すように、ガイド4
00aに強度部材400cを設けている。強度部材40
0cにより液溜皿400のガイド400aの強度が向上
し、ガイド400aの反りを防止することができる。
【0265】液溜皿400の対向するガイド400a
は、図26に示すように、角度θ1を、30〜120°
の範囲に設定しており、写真感光材料Pのジャムを防止
でき、安定した搬送性が得られる。対向するガイド40
0aの角度θ1が、30°未満の場合には張り付きが生
じ、120°より大きいと先端折れが発生し易くジャム
が発生する。また、ガイド400aの長さL1は、カー
ルの付いた写真感光材料Pを取り込むことができる長さ
に設定される。即ち、搬送ローラ420のピッチW2
と、写真感光材料Pのカール状態と、対向するガイド4
00aの角度θ1で決定される。尚ローラピッチ間は、
処理される感材の送り方向に対する最小長さ未満に設定
される。
【0266】また、液溜皿400には、図27に示すよ
うに、スリット410の回りに液落下用の突起部400
d、又は溝400eを設ける。図27(a)は液溜皿4
00の裏面を示し、図27(b),(c),(d)は、
それぞれ別の実施形態を示す断面図である。写真感光材
料Pが非通過時は、安定液または水洗水等の処理液が液
溜皿400の中に溜まり、補充時は液溜皿400の液落
下口440より処理液が落下するが、写真感光材料Pが
通過時には写真感光材料Pと搬送ローラ420の隙間よ
り処理液が落下することで写真感光材料Pの表面や端部
を通じてスリット410より液落下が生じる。この時、
スリット410より落下した処理液が液溜皿400の端
まで流れてしまうのを防止し、下段の液溜皿400に正
確に液落下させることができる。
【0267】また、液溜皿400には、図28及び図2
9に示すように、液溜皿400の液落下口440の内周
壁に、処理液を下方に導く液飛散防止ガイド441を設
けている。この液飛散防止ガイド441は、図28のよ
うに一部に設けてもよく、図29に示すように全周に設
けてもよい。また、液飛散防止ガイド441は、上下方
向に溝状に形成されるが、溝の断面形状は、図28
(a),(b)及び図29に示すように凹状でもよく、
あるい図28(c)に示すように鋸歯状でもよい。液飛
散防止ガイド441を設けることで、液落下時、特に液
切れ時、落下位置を規制できて処理液を飛散させること
なく、液飛散防止ガイド441に導かれて確実に下段の
液溜皿または搬送ローラに処理液を落下させることがで
き、液減少や汚れ発生を防止し、安定した処理ができ
る。
【0268】液落下口440は、図30に示すように、
上段の液溜皿400と下段の液溜皿400とでは、交互
に反対側に設けられる。このように、液供給管450か
ら供給される処理液を左右交互に流す構造が好ましく、
液溜皿400内の液変換率が高くなり、写真感光材料の
処理性が向上する。
【0269】また、液溜皿400のスリット410は、
図31示すように、その幅xを0.3mm〜5mmの範
囲に設定している。スリット410の幅xは、スリット
間の最短距離であり、スリット410の幅xを0.3m
m〜5mmとすることで、スリット410より処理液を
落下させることなく液落下口440より液が排出される
ようになり、液溜皿400内における処理液の流れ構造
が適性化される。即ち、スリット410の幅xが0.3
mm未満では、写真感光材料の厚さとスリット410の
幅xが近くなるため、ジャム等の写真感光材料の搬送不
良やキズ発生が生じ易くなる。一方、スリット410の
幅xが5mmを越えると写真感光材料の非搬送時でも処
理液がスリット410より落下してしまう。
【0270】また、液溜皿400のスリット410は、
図32に示すように、その厚さyを0.5mm〜5mm
の範囲に設定する。スリット410の厚さyは、スリッ
ト410が垂直方向に対して平行な部分の長さであり、
毛細管現象が生じ、写真感光材料の非通過時にスリット
410より液落下することを防止することができ、液溜
皿400内における処理液の流れ構造が適性化される。
即ち、スリット410の厚さyが0.5mm未満では、
スリット410より処理液が落下し易くなり、5mmを
越えるとジャムや張り付き等の搬送故障やキズが生じ易
くなる。
【0271】また、液溜皿400は、図33に示すよう
に、内面に処理液を溜める皿角度形成部400fのスリ
ット側傾斜角度θ2を20〜70°の範囲に設定する。
スリット側傾斜角度θ2が20°未満、70°を越える
と写真感光材料Pの処理性が低下する。即ち、写真感光
材料Pの白地性、写真感光材料の洗い効果が低下する。
写真感光材料の洗い効果は、第1の処理部より持出され
る処理液を写真感光材料の表面及び内部より洗い出して
写真感光材料の保存性を高め、処理液残り等による変色
・退色を防止する。また、写真感光材料中に含まれる色
素、染料を洗い流し、変色・退色を防止する。
【0272】また、液溜皿400の外周400g、スリ
ット410の外周400h、液落下口440の外周面4
00iの順に高さを低くし、さらに搬送ローラ420の
下部420aを液落下口440の外周面400iの同等
な高さか、低くする。液溜皿400の外周400gは、
処理液が液溜皿400より外へこぼれるのを防止する。
スリット410の外周400hは、処理液がスリット4
10より落下するのを防止する。液落下口440の外周
面400iは、補充供給された処理液が液落下口440
より落下するようにする。搬送ローラ420の下部42
0aを低くすることで、処理液の補充停止時にも搬送ロ
ーラ420が液に接触することができ、このように処理
液の流れの適性化、処理性の向上が可能で、特に左右交
互に処理液を流す構造が好ましい。
【0273】また、液溜皿400の液落下口440は、
図34に示すように、上部440aを曲面に形成し、こ
の液落下口440の高さ位置は上部曲面が最上部であ
る。図34(a)に示すように、上部440aを曲面に
形成することで液溜皿400内における処理液の流れ構
造が適性化され、処理性が向上する。即ち、図34
(b)に示すように、液落下口440の上面を丸めるて
エッジ部分をなくすことで表面張力が張りにくく切れや
すくなり、液面高さが安定し、その結果液流れが安定
し、処理性が向上する。一方、図34(c),(d)の
比較例で示すように、液落下口440にエッジが存在す
ると、表面張力がエッジ部で張るため、図34(c)の
ように表面張力で液面が上昇し、この上昇で表面張力が
切れると、図34(d)のように液面が下がる。このよ
うに、液面高さが移動するため、スリット410より液
落下が生じ、液落下口440の高さを下げて対応する
と、液溜皿400内に処理液が溜らず、落下して排出す
るため搬送ローラと接触しなくる。
【0274】液落下口440の上部440aの断面形状
は、図34(e)に示す半円状でもよく、あるいは図3
4(f)に示す半楕円状でもよく、滑らかな角度で液落
下口440の上部440aを形成する。また、図34
(g)に示すように、液落下口440の上部440aの
一部分440a1だけ滑らかな角度の曲面にしてもよ
い。
【0275】また、液溜皿400は、図35に示すよう
に、内面に処理液を溜める皿角度形成部400fが形成
され、、保液量を減らしている。皿角度形成部400f
は、スリット側でない外側の部分400f1に、液落下
口440に向けて傾斜する液ガイド面400f11を形
成し、液落下口側が低く、液落下口440から離れる側
が高くなっている。皿角度形成部400fのスリット側
の部分400f2は、処理液を写真感光材料に塗りつけ
る処理性に影響するので傾斜は形成しない。スリット側
でない外側の部分400f1は、液落下口440に向け
て傾斜する液ガイド面400f11を形成しても、処理
液を塗りつける処理性への影響が小さく、保温量を減ら
し、液交換率を高められるために処理性が向上する。液
ガイド面400f11の傾斜はごくわずかで良く、例え
ば数mmの高低差でもよく、 処理液が流れやすくなれ
ばよく、液溜皿400内における処理液の流れ構造が適
性化され、処理性が向上する。
【0276】この実施形態では、図36に示すように、
搬送ローラ420の液落下口側の端部420dに、ロー
ラ面の処理液が液落下口440に流入することを規制す
る液流れ規制部材460を設けており、液溜皿400内
における処理液の流れ構造が適性化され、処理性が向上
する。
【0277】液流れ規制部材460は、バネ部材461
により所定の付勢力で搬送ローラ420に上方から押し
付けられている。搬送ローラ420は、例えばシリコン
ゴムローラ、EPDM、フッソゴムローラ等から構成さ
れる。液流れ規制部材460は、樹脂材が用いられ、樹
脂材として例えばフッ素樹脂(PTFE、PFA、FE
P、ETFE、PVDF、PVF、etc)、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、PPS、
PPO、PPE、フェノール等の滑り性が良い樹脂材が
用いられる。
【0278】写真感光材料通過時は、上段の液溜皿40
0より処理液が、下段の搬送ローラ420上に落下し、
図36(c)に示すように搬送ローラ420上で処理液
が左右に流れが乱れ、液溜皿400の液交換率が低下
し、処理性(写真感光材料の白地性)が低下するが、液
流れ規制部材460を設けることで、図36(a)に示
すように搬送ローラ420上からの液流れを適正化でき
る。
【0279】また、搬送ローラ420は、図37に示す
ように、軸420eにパイプ420gを設け、さらにゴ
ム420hを設けて構成され、ゴム420hを設けない
パイプ420gの端部の部分に液流れ規制部材460を
押し付けている。軸420eは金属で形成され、金属と
しては、SUS316、SUS316L、Ti等が用い
られる。パイプ420gは樹脂または金属で形成され、
樹脂はフッソ樹脂、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、PPE、PPO、PPS、フェノール等
が用いられ、金属は、SUS316、SUS316L、
Ti等が用いられる。搬送ローラ420を樹脂パイプに
ゴムを巻き付けたものは軽量であり、金属パイプにゴム
を巻き付けたものは強度がある。
【0280】また、液溜皿400の底部内面に、図38
に示すように液落下口側に向かう溝400jを形成して
いる。溝400jは、液溜皿400の処理液が溜る部分
に設ける。また、溝400jは、液落下口440よりも
低く、搬送ローラ420の下部420aよりも高い位置
に形成し、液落下口440に向けて、溝400jの幅を
広くするとより好ましい。溝400jによる毛細管現象
を利用し、安定液、水洗水等の処理液の液流れを安定化
させることができ、液溜皿400内における処理液の流
れ構造が適性化され、処理性が向上する。
【0281】次に、図39乃至図43に基づいて、写真
感光材料の表面に処理液を存在させつつ気体中を搬送さ
せて写真感光材料を処理する第2の処理工程Bの処理液
の補充と温度調節の実施形態について説明する。図39
乃至図43は処理液の補充の実施形態を示す。
【0282】図39に示すように、第2の処理工程Bに
写真感光材料の処理量に応じて新規な補充処理液を補充
する液補充用ベローズポンプ500を有し、この液補充
用ベローズポンプの回転周期と液補充単位を合わせる処
理液供給部Eを備えている。液補充用ベローズポンプ5
00は、図39(a)に示すように、モータ501によ
りカム502を回転し、このカム502の回転によりベ
ローズ503が往復動して補充タンク504の処理液を
第2の処理工程Bの処理部へ供給する。この実施形態で
は、図39(b)に示すように、ベローズ503が1往
復動いた時供給する処理液の液量を補充単位とする。即
ち、図39(c),(d)に示すように、A点をベロー
ズ503の最も縮んだ状態、C点をベローズ503の最
も伸びた状態とすると、ベローズ503の止まる位置で
吐出量が変化するため、補充量の変化が生じて処理性へ
の影響あるが、ベローズ503が1往復動いた時供給す
る処理液の液量を補充単位とすることで、補充量の変化
をなくすことができ、処理性が向上する。
【0283】従来は、従来の安定化工程または水洗工程
は、処理槽に処理液を溜めた中に処理ラックを浸漬して
写真感光材料を搬送する液浸処理方式であった。また、
写真感光材料の処理量に応じて新規な補充処理液を補充
する方式が一般であるが、写真感光材料の表面に処理液
を存在させつつ気体中を搬送させて写真感光材料を処理
する方式は処理液の保液容量が大きいために厳密な補充
タイミングが要求されてはいない。実際の補充方式は安
価なベローズポンプとすることが多く、補充タイミング
となった際に1回の補充量が多いためベローズを複数回
回転させて規定量を補充していたが、従来の液浸処理方
式と比較して処理液補充タイミングを決定する写真感光
材料の処理単位が小さい方が処理性が向上する。
【0284】即ち、カラー写真感光材料安定化処理の例
で、液浸処理方式の補充は、写真感光材料1m2処理を
検出し、安定液30〜300mLを安定液タンクに補充
する。
【0285】処理液を存在させつつ気体中を搬送する処
理方式の補充は、写真感光材料0.05m2〜0.20
2の処理を検出し、安定液1.5〜60mLを最上部
に供給する。
【0286】また、処理液を存在させつつ気体中を搬送
する処理方式は、補充1回当りの補充液量が少なくなる
ため、正確な補充精度が必要となるが、ベローズポンプ
はベローズが上下して送液するので脈動を生ずるが、ベ
ローズポンプの回転周期と補充単位を合わせることで送
液精度を高めることが可能となり、感材処理性が向上す
る。また、ベローズポンプの回転周期と合わずにベロー
ズの上下方向の移動途中で停止すると、補充毎に均一な
補充量が得られず、処理性能が安定し難くなる。
【0287】例えばカラー写真感光材料0.lm2処理
を検出する。即ち、プリンタでプリント実行時にデータ
ーを検出する方法、プリンタ部出口にセンサーを取付け
写真感光材料面積を検出積算する方法、プロセッサー部
入口にセンサーを取付け写真感光材料面積を検出積算す
る方法等で検出する。そして、ベローズポンプが1回転
駆動し、ベローズが1往復移動、ベローズ1往復で10
mLにセットしておくと、規定補充量10mL/0.l
2の安定液が補充される。
【0288】次に、写真感光材料の表面に処理液を存在
させつつ気体中を搬送させて写真感光材料を処理する第
2の処理工程Bへの液補充タイミング制御について図4
0について説明する。第2の処理工程Bの前の工程でセ
ンサSにより写真感光材料を検出し、この検出に基づき
制御手段510により液補充用ベローズポンプ500を
駆動し、写真感光材料が第2の処理工程Bを通過する時
に一致させるか、または第2の処理部通過直前のタイミ
ングで第2の処理工程Bへの処理液の補充を行う処理液
供給部Eを備える。
【0289】写真感光材料の検出方法は、プリンタでプ
リント実行時に写真感光材料面積データ及び写真感光材
料処理枚数データを検出して処理面積を検出する方法、
プリンタ部出口付近にセンサを取付け写真感光材料面積
を検出積算する方法、プロセッサ部入口にセンサを取付
け写真感光材料面積を検出積算する方法等がある。液補
充のタイミングは写真感光材料が第2の処理工程Bを通
過する時に一致させるか、または第2の処理部通過直前
に補充し、上段に補充された補充新液が一種の多段向流
構造を形成して上段より下段に液交換をしながら流れ、
第1の処理工程Aからの持込み処理液成分濃度を減少さ
せるため、好ましくは処理部通過直前の補充であり、よ
り好ましくは処理液補充の後、処理液が上段から下段ま
で流れきったところのタイミングで写真感光材料が第2
の処理工程Bに入ってくるようなタイミングである。写
真感光材料の処理時には、処理液の新液が補充されてい
るため処理性が向上し、そのため補充量の低減が行え
る。
【0290】具体的には、写真感光材料面積検出し、補
充規定写真感光材料面積に到達すると、時間T秒後にベ
ローズポンプをt秒稼働し、処理液(安定液)を補充す
る。補充規定写真感光材料面積が好ましくは0.05m
2〜0.20m2と小さいため、1枚の写真感光材料を処
理して補充規定写真感光材料面積の複数倍分である場合
が生じるが、その際は安定液規定補充量の複数倍分を連
続供給する。
【0291】次に、蒸発補正の安定液または水洗水等の
処理液の供給で写真感光材料処理供給を減量する実施形
態を、図41及び図42について説明する。第2の処理
工程Bの写真感光材料未処理時に供給した処理液量を記
憶手段520に記憶し、制御手段510により次に写真
感光材料が処理された場合に写真感光材料面積に対する
補充液供給量を減少させる処理液供給部Eを備えてい
る。処理液と雰囲気との間で気液接触部分が大きく、処
理液が蒸発しやすいため、蒸発補正制御、ローラ汚れ防
止、液の汚れ防止、液酸化防止することが好ましい。処
理液が希釈され、第1の処理部から持ち込まれた混入成
分濃度が低下し、処理性が向上する。従って、未処理時
に供給した処理液量を記憶し、次に写真感光材料が処理
された場合に写真感光材料面積に対する補充液供給量を
減少させても処理性は問題が無く、補充液量の減少及び
未処理時に保持される処理液の液劣化を防止することが
できる。
【0292】即ち、写真感光材料の表面に処理液を存在
させつつ気体中を搬送させて写真感光材料を処理する方
式は、処理液と雰囲気との間で気液接触部分が大きく、
処理液が蒸発しやすいため、以下の蒸発補正制御、搬送
ローラ汚れ防止、液溜皿内液の汚れ防止、液酸化防止す
ることが好ましい。電源ONで一定時間の間、写真感光
材料が処理されず処理待ちの状態のスタンバイ時経時
で、第2の処理工程Bに規定量を補充する。また、スタ
ンバイ時、経時で第2の処理工程Bの搬送ローラを駆動
し、搬送ローラ汚れ防止のため定期駆動する。また、搬
送ローラ定期駆動に対し、第2の処理工程Bの経時補充
を連動させる。第2の処理工程Bの経時補充は、搬送ロ
ーラ定期駆動の一部または全部のタイミングに連動す
る。
【0293】第2の処理工程Bの上段では、液溜皿内の
処理液が希釈され、第1の処理工程Aから持ち込まれた
混入成分濃度が低下し、処理性が向上する。従って、未
処理時(スタンバイ時)に供給した処理液量を記憶し、
次に写真感光材料が処理された場合に写真感光材料面積
に対する補充液供給量を減少させても処理性は問題無
い。補充液量の減少、及び未処理時の液溜皿に保持され
る処理液の液劣化を防止する効果がある。
【0294】連続、または一定時間(t分)間隔で写真
感光材料が処理される場合の補充を、図42(a)のフ
ローチャートに示す。ステップa1のスタンバイ状態
(温調完了、写真感光材料未処理状態)で、前回写真感
光材料処理より時間t分以内に写真感光材料の処理が行
われると(ステップb1)、写真感光材料の処理面積を
検出し(ステップc1)、ステップd1で補充規定面積
に到達か否かを判断し、補充規定面積に到達していない
場合には、ステップa1へ移行する。補充規定面積に到
達している場合には、処理液を補充してステップa1へ
移行する(ステップe1)。
【0295】一定時間(t分)間隔で写真感光材料が処
理されない場合の補充を、図42(b)のフローチャー
トに示す。
【0296】ステップa2のスタンバイ状態(温調完
了、写真感光材料未処理状態)で、前回写真感光材料処
理より時間t分を越えて写真感光材料の処理が行われな
いと(ステップb2)、処理液経時補充して搬送ローラ
を駆動し(ステップc2)、スタンバイ状態を続ける
(ステップd2)。前回処理液経時補充より時間x分を
越え、写真感光材料の処理が行われないと(ステップe
2)、処理液経時補充して搬送ローラを駆動してステッ
プdへ移行する(ステップf2)。
【0297】一定時間(t分)間隔で写真感光材料が処
理されない状態に引続き写真感光材料が処理された場合
の補充を、図42(c)のフローチャートに示す。
【0298】ステップa3のスタンバイ状態(温調完
了、写真感光材料未処理状態)で、前回写真感光材料処
理より時間t分を越えて写真感光材料の処理が行われな
いと(ステップb3)、処理液経時補充して搬送ローラ
を駆動し(ステップc3)、スタンバイ状態を続ける
(ステップd3)。前回処理液経時補充より時間x分以
内で写真感光材料の処理が行われると(ステップe
3)、写真感光材料の処理面積を検出し(ステップf
3)、ステップg3で補充規定面積に到達か否かを判断
し、補充規定面積に到達していない場合には、ステップ
d3へ移行する。補充規定面積に到達している場合に
は、処理液を補充してステップa3へ移行する(ステッ
プh3)。補充量減量は、処理液経時補充が行われた回
数より減量分を計算し補充ポンプ駆動時間を調整する。
【0299】次に、蒸発補正、処理液の酸化劣化防止
を、図41及び図43に基づいて説明する。電源ONで
一定時間の間写真感光材料が処理されず処理待ちの状態
のスタンバイ時第2の処理工程Bに経時で規定量を補充
するか、スタンバイ時経時で第2の処理工程Bの搬送ロ
ーラを駆動するか、搬送ローラ定期駆動に対し経時補充
を連動させるかの少なくとも1つの作動を行う処理液供
給部Eを備える。
【0300】図43において電源ONして装置の立ち上
げ、温度調節を行い、処理準備が完了し、写真感光材料
の処理が行われる。装置を立ち上げ時に、第2の処理工
程Bの搬送ローラを間欠駆動して温度の均一化の促進を
行う。搬送ローラの駆動は、処理後はスタンバイ状態t
分後、所定時間駆動し、その後スタンバイ状態x分後経
過する毎に所定時間駆動する。
【0301】処理液の補充は、補充例1では、装置の立
ち上げ時に所定時間補充し、以後処理中の補充を行い、
以後搬送ローラの駆動時に補充する。補充例2では、同
様に装置の立ち上げ時に所定時間補充し、以後処理中の
補充を行うが、以後間欠的に搬送ローラの駆動時に補充
する。
【0302】第2の処理工程Bでは、処理液と雰囲気と
の間で気液接触部分が大きく、処理液が蒸発しやすいた
め、蒸発補正制御、ローラ汚れ防止、液の汚れ防止、酸
化防止することが好ましい。
【0303】このため、補充aでは、スタンバイ時(電
源ONで一定時間の間、写真感光材料が処理されず処理
待ちの状態)経時で規定量を補充する。
【0304】補充bでは、スタンバイ時、経時で搬送ロ
ーラを駆動する。搬送ローラ汚れ防止の定期駆動を行
う。
【0305】補充cでは、補充aと補充bとの両補充を
行い、搬送ローラを定期駆動に対し経時補充を連動させ
る。経時補充は、搬送ローラの定期駆動の一部または全
部のタイミングに連動する。
【0306】また、処理液供給部は、写真感光材料の処
理量情報に基づき、処理量が少ない場合には経時で処理
液を規定量補充し、写真感光材料の処理量データを加え
て制御し、処理液の酸化劣化を防止し、汚れを防止す
る。
【0307】また、電源ONで一定時間の間写真感光材
料が処理されず処理待ちの状態のスタンバイ時経時で規
定量の補充は、写真感光材料処理後、一定時間の間、写
真感光材料が処理されず処理待ちの状態となり、経時で
規定量を補充するタイミングとなった際、処理後の1回
目は規定補充量よりも処理液を多く供給し、引続き一定
時間の間、写真感光材料が処理されず処理待ちの状態と
なり、経時で規定量を補充するタイミングとなった際は
1回目より少ない量の規定補充量を供給する制御である
か、スタンバイ時経時で搬送ローラを駆動するか、搬送
ローラ定期駆動に対し経時補充を連動させるかの少なく
とも1つの作動を行う処理液供給部Eを備える。第2の
処理工程Bの上段では処理液が希釈され、第1の処理工
程Aから持ち込まれた混入成分濃度が低下し、処理性が
向上する。従って、処理後の処理液は混入成分濃度が高
まり、汚れが発生しやすい状態となり、写真感光材料が
処理されないスタンバイ時間によって蒸発も進むが写真
感光材料が処理後の経時補充時に規定補充量よりも補充
量を増加することで安定した写真感光材料仕上がり性能
と処理液酸化劣化が防止され、汚れが防止できる。
【0308】即ち、補充dでは、スタンバイ時(自現機
の電源ONで一定時間の間、写真感光材料が処理されず
処理待ちの状態)経時で規定量を補充する。写真感光材
料処理後、一定時間の間、写真感光材料が処理されず処
理待ちの状態となり、経時で規定量を補充するタイミン
グとなった際、処理後の1回目は規定補充量よりも処理
液を多く供給し、引続き一定時間の間、写真感光材料が
処理されず処理待ちの状態となり、経時で規定量を補充
するタイミングとなった際は1回目より少ない量の規定
補充量を供給する制御とする。
【0309】補充eでは、スタンバイ時、経時で搬送ロ
ーラを駆動する。搬送ローラ汚れ防止のため定期駆動す
る。
【0310】補充fでは、補充dと補充eとの両補充を
行い、搬送ローラを定期駆動に対し経時補充を連動させ
る。経時補充は、搬送ローラの定期駆動の一部または全
部のタイミングに連動する。
【0311】図44乃至図49は処理液の温度調節の実
施形態を示す。図44は乾燥工程からの熱とパネルヒー
タによる温度調節の実施形態を示す図である。第2の処
理工程Bは、前記実施形態と同様に構成されるから説明
を省略する。また、乾燥工程Cも同様に構成される。第
2の処理工程Bと乾燥工程Cとの間に熱伝達手段506
である金属板を配置すると共に、第2の処理工程Bにパ
ネルヒータ507を配置している。乾燥工程Cからの熱
は第2の処理工程Bと乾燥工程Cを金属板、例えば金属
板(鉄板、アルミニウム板、SUS板、チタン板等)等
で仕切って形成して伝熱を利用する熱伝達手段506、
あるいは乾燥工程C内圧を高くし、乾燥工程Cより排気
空気の少なくとも一部を第2の処理工程Bに導入する熱
伝達手段506がある。パネルヒータ507は乾燥部側
と反対側に設置することが好ましい。このように、熱伝
達手段506とパネルヒータ507とで温調節手段Kを
構成し、第2の処理工程Bの温調を乾燥工程Cから熱伝
達手段506により伝達される熱とパネルヒータ507
で行うことで省エネと温度の安定化に優れた温調が可能
になる。
【0312】図45は温水循環による温度調節の実施形
態を示す図である。この実施形態では、図21と同じ符
号を付した構成は同様に構成されるから説明を省略す
る。この実施形態では、加温水恒温槽70から循環ポン
プ72の駆動で加温水が配管700を介して加温水タン
ク間で循環し、加温水回収タンク73に回収される。こ
の加温水は、配管701を介して加温水恒温槽70へ戻
される。また、加温水恒温槽70の温調循環水は、ベロ
ーズポンプ702の駆動で配管703を介して第1の処
理工程Aに供給され、また、ベローズポンプ704の駆
動で配管705を介して補充タンク50に供給される。
【0313】このように、第2の処理工程Bの温度調節
を温水循環による熱で行うと共に、この温調循環水を処
理液供給水に使用するように構成されており、第2の処
理工程Bの温調を温水循環で行うことで、処理部の温度
の安定性に優れ、また温水から発生する蒸気によって処
理液蒸発を防止できる。さらに、温調循環水を処理液供
給水に使用することで、処理液供給する際に、処理液の
温度が低下せず、処理液温度の安定性が高くなる。
【0314】図46は温水循環による温度調節の実施形
態を示す図である。この実施形態では、図21及び図4
5と同じ符号を付した構成は同様に構成されるから説明
を省略する。この実施の形態では、配管700を第2の
処理工程Bの上部まで伸ばし、加温水恒温槽70からの
温水の供給を上部より落下させ、加温水回収タンク73
に回収する構成であり、蒸発発生を促進し、第2の処理
工程B内の温度安定性が高まる。
【0315】図47は処理液循環による温度調節の実施
形態を示す図である。この実施形態では、図21及び図
45と同じ符号を付した構成は同様に構成されるから説
明を省略する。この実施形態では、ベローズポンプ55
の駆動で配管800を介して第2の処理工程Bに処理液
を供給し、この処理液は廃液タンク51へ回収される。
廃液タンク51内の処理液は配管801を介して加温水
恒温槽70に戻され、循環ポンプ72の駆動で加温水恒
温槽70内の処理液が配管802を介して第2の処理工
程Bの廃液タンク51に戻され、循環して処理液の温度
調節を行う。
【0316】廃液タンク51の処理液の一部は、配管8
03を介して貯留タンク52に排出される。この貯留タ
ンク52の処理液の一部は、ベローズポンプ54の駆動
で配管804を介して第1の処理工程Aの漂白定着処理
部3に供給される。このように、第2の処理工程Bの処
理液を循環させて温度調節を行うと共に、この循環処理
液を他の第1の処理工程Aの処理液給水に使用するよう
に構成し、処理部の温調を循環処理液で行うことで、処
理部の温度の安定性に優れ、また循環処理液から発生す
る蒸気によって処理液蒸発を防止できる。この時、循環
処理液を他の処理部の処理液供給水に使用すると、上記
効果に加えて他の処理部へ処理液供給する際に温度が低
下せず、他の処理部内の処理液温度の安定性が高くな
る。
【0317】また、加温水恒温槽70と廃液タンク51
との処理液循環には、新液を使用することができる。こ
の場合、ベローズポンプ704を駆動し配管705を介
して補充タンク50に供給し、第2の処理工程Bの循環
処理液を第2の処理工程Bの補充液に使用することがで
きる。また、温調用のヒータ71が共用できて、ヒータ
熱量の効率化が図れる。また、処理液循環には、処理排
液を使用することも可能である。この場合、排液が減量
され、新規補充水の量も減少できる効果がある。他の第
1の処理部の処理液給水に使用する例としては、カラー
ペーパープロセッサでは発色現像槽の処理液給水に使用
する方法、漂白定着液の処理液給水に使用する方法があ
る。カラーネガプロセッサでは発色現像槽の処理液給水
に使用する方法、漂白槽の処理液給水に使用する方法、
定着槽の処理液給水に使用する方法がある。
【0318】図48及び図49は乾燥部に配管を通した
温度調節の実施形態を示す図である。この実施形態で
は、図21及び図47と同じ符号を付した構成は同様に
構成されるから説明を省略する。この実施形態では、乾
燥工程Cに通して配置した補充液配管900を第2の処
理工程Bへ導くように構成している。この補充液配管9
00は、第2の処理工程Bと乾燥工程Cの隔壁付近(乾
燥側)に蛇管状900aにして設置しており、第2の処
理工程Bの温調のための中継タンクが不必要となるか、
または中継タンク内のヒータ容量が小さくなり、省エネ
になる。また、この実施形態では、補充液配管900の
第2の処理工程Bと乾燥工程Cの隔壁付近(乾燥側)を
蛇管状900aとすることで液供給量が一定し、安定液
の温調が容易である。
【0319】また、図50は乾燥部に配管を通した温度
調節の他の実施形態を示す図である。この実施形態で
は、補充液配管900の第2の処理工程Bと乾燥工程C
の隔壁付近(乾燥側)を並列な複数の分岐管900bと
することで液抵抗が減少し、ポンプ圧が低くても液供給
が可能である。
【0320】次に、図51乃至図69に基づき発明に関
する他の実施の形態の例を示す。
【0321】最初に、図51を用いてマルチローラ方式
の写真感光材料用自動現像機(「自動現像機」と略称す
ることがある)を用いたプリンタープロセッサの1例に
ついて説明する。図51はマルチローラ方式のプリンタ
ープロセッサの1例を示す全体概略図である。
【0322】このプリンタープロセッサ1300は、写
真感光材料であるカラーペーパーに露光を行うプリンタ
1100とマルチローラ方式の写真感光材料用自動現像
機であるプロセッサ1200とから構成されている。こ
のプリンタープロセッサ1300は、搬送路1077に
沿って写真感光材料であるカラーペーパPを搬送して露
光及び処理するものである。プリンタ1100は、露光
光源部1005で露光された露光光により照明された、
ネガキヤリア1006のネガマスクに位置決めされたカ
ラーネガフイルムのコマ画像をレンズ部1007により
露光ステージ1004上のカラーペーパPに焼付露光す
る。マガジン1060からのロール状のカラーペーパが
搬送ローラ1002で送出され、カッター1003で切
断して露光ステージ1004上に供給されるものであ
る。焼付露光されたカラーペーパ1001は、プロセッ
サ1200に送られる。
【0323】プロセッサ1200のカラーペーパ100
1の挿入口近辺に設けられた写真感光材料検出センサ
(図示せず)により、このセンサの前のカラーペーパの
通過を検出する。そして、写真感光材料検出センサによ
り検出したカラーペーパの通過時刻から各処理部でのカ
ラーペーパの通過時刻が求められ、また、写真感光材料
検出センサにより検出したカラーペーパの通過時間の累
計からカラーペーパの処理量を算出する。
【0324】プロセッサ1200は、多数の搬送ローラ
対によりカラーベーパを挟持して搬送するローラトラン
スポート方式の搬送方式であり、カラーペーパを発色現
像液に浸漬させて処理する発色現像処理部A1と、カラ
ーペーパーを漂白定着液に浸漬させて処理する漂白定着
処理部B1と、この処理されたカラーペーパの表面に安
定化液を存在させつつ気体中を搬送させてカラーペーパ
を処理する安定化処理部C1と、安定化処理部C1で処
理されたカラーペーパを乾燥する乾燥工程Dとを有して
いる。
【0325】乾燥工程Dでは、乾燥ファン1016から
の温風を搬送されるカラーペーパに吹きつけて乾燥し、
乾燥工程Dで乾燥し終わったカラーペーパはプリンター
プロセッサ1300外に排出される。発色現像処理部A
1には、搬送ローラ対を有する処理ラック1008が配
置され、この処理ラック1008は上方から着脱可能で
ある。漂白定着処理部B1にも同様に搬送ローラ対を有
する処理ラック1009が配置され、処理ラック100
8は上方から着脱可能である。発色現像処理部A1と、
漂白定着処理部B1との間には、渡りローラ1010が
設けられている。プリンタ1100からカラーペーパが
発色現像処理部A1へ送られ、発色現像処理部A1で
は、カラーペーパは、処理ラック1008により形成さ
れる搬送路を上方から下方へと向かい、下方で上方ヘタ
ーンして搬送され、渡りローラ1010を介して、漂白
定着処理部B1へ送られる。漂白定着処理部B1では、
カラーペーパは、処理ラック1009により形成される
搬送路を上方から下方へと向かい、下方で上方ヘターン
して搬送され、渡りローラ1010を介して、安定化処
理部C1へ送られる。
【0326】発色現像処理部A1や漂白定着処理部B1
に対して安定化処理部C1を上方位置に配置し、安定化
処理部C1にカラーペーパを下方から上方へ搬送して処
理可能に構成している。安定化処理部C1にも、搬送ロ
ーラ対を有する処理ラック1011が配置され、この処
理ラック1011は上方、又は前方(紙面手前)から着
脱可能である。安定化処理部C1は、処理液を一旦溜め
る処理部1040を複数略上下方向に併設され、各々の
処理部1040が液溜皿1021と搬送ローラ1019
とを有している。また、液溜皿1021は、図51での
左方、又は前方(紙面手前)から、処理ラック1011
に着脱可能である。液溜皿1021と搬送ローラ101
9とが一体化されており、処理部として着脱可能である
ことが好ましい。
【0327】安定化処理部C1において、補充タンク1
014から安定液、水洗水等の処理液が上部の液供給口
1012から供給され、処理液は最上段の処理部から順
次下方の処理部へ流す多段向流構造になっており、処理
液回収部1015で回収された処理液は貯溜タンク10
13に溜められる。したがって、安定化処理部C1は、
上方の液溜皿1021から下方の液溜皿1021に処理
液を落下させながらカラーペーパの表面に処理液を存在
させつつ、液溜皿1021のスリットを通過するカラー
ペーパを搬送ローラ1019により気体中を下方から上
方に搬送させて処理するものである。
【0328】処理の機構の詳細は後述する。漂白定着処
理部B1の上方から渡りローラ1010を介して、安定
化処理部C1の下方ヘカラーペーパを導き、安定化処理
部C1の下方から上方ヘカラーベーパの表面に処理液を
存在させつつ気体中を搬送させて処理するから、幅及ぴ
高さを抑えて、自動現像機の小型化が可能で、しかも搬
送路の短縮が可能で、迅速処理が可能である。
【0329】また、漂白定着処理部B1と安定化処理部
C1との渡り部を分離可能にクランクさせ、安定化処理
部C1を漂白定着処理部B1の上方偏位して配置したの
で、漂白定着処理部B1の上方が開放され、発色現像処
理部A1の処理ラック1008と、漂白定着処理部B1
の処理ラック1009とを上方から着脱可能であり、安
定化処理部C1の処理ラック1011は上方又は前方か
ら着脱可能であり、安定化処理部C1の液溜皿1021
は、左方又は前方から着脱可能である。したがって、メ
ンテナンス性も向上する。
【0330】次に、図52を用いて安定化処理部の処理
ラック内部について説明する。図52は安定化処理部の
処理ラック内部の概略構成図である。安定化処理部C1
は、カラーぺーパを下方から上方へ搬送して処理可能に
構成されている。安定化処理部C1は、処理液を一旦溜
める処理部を複数略上下方向に併設され、各々の処理部
が液溜皿1021と搬送ローラ1019とを有してい
る。各搬送ローラ1019は、ローラ軸1020が回転
可能に側板1023に懸架されている。また、液溜皿1
021は、処理ラック1011に着脱可能である。尚、
液溜皿1021と搬送ローラ1019とが一体化されて
おり、処理部として着脱可能であることが好ましい。
【0331】安定化処理部C1において、補充タンクか
ら送られた安定化液、水洗水等の処理液1018が、上
部の液供給口1012から供給される。処理液は、まず
最上段の処理部の液溜皿102laに回収され、一旦貯
溜される。そして、最上段の処理部の液溜皿102la
に回収された処理液に、搬送ローラ1019aが接触
し、その後、カラーペーパに搬送ローラ1019aが接
触することで、下方から上方へと搬送されるカラーペー
パに処理液を供給する。そして、最上段の処理部の液溜
皿102laに回収された処理液の1部は、液溜皿10
21aの、液排出孔1022aから落下し、下方の液溜
皿102lbに回収される。安定化処理部は、これを繰
り返し、順次下方の処理部へ処理液を落下させて流す多
段向流構造になっている。したがって、カラーペーパは
安定化処理の初期には、既に処理に用いられ疲労度の高
い処理液で、処理が行われる。そして、安定化処理の後
期には、まだ余り処理に用いられていない、疲労度の低
い処理液で、処理が行われるので、処理の効率が向上す
る。
【0332】液溜皿1021aの液排出孔1022aの
位置は、段毎に左右逆になるように設けられている。最
下段の処理部の液溜皿1021dに回収された処理液は
処理液回収部1015へと落下し、処理液回収部101
5で回収された処理液は貯溜タンク1013に溜められ
る。
【0333】尚、処理部の液溜皿に回収された処理液
に、搬送ローラを直接接触させることにより、処理部の
液溜皿に回収された処理液を搬送ローラに供給する代わ
りに、間接的に、処理部の液溜皿に回収された処理液
を、搬送ローラに供給するようにしてもよい。具体的に
は、例えは、処理部の液溜皿に回収された処理液に、処
理液供給ローラ等の処理液供給用部材を接触させ、その
処理液供給用部材に、搬送ローラを接触させることによ
り、処理部の液溜皿に回収された処理液を、搬送ローラ
に供給するようにしてもよい。
【0334】以上が、マルチローラ方式の自動現像機を
用いたプリンタープロセッサ及び安定化処理部の説明で
ある。続いて、この発明を当該プリンタープロセッサ及
び安定化処理部に適用した実施形態について説明する。
【0335】(実施形態1)図53乃至図57を用い
て、この発明に係る自動現像機を用いたプリンタープロ
セッサの安定化処理部の実施形態の1例について説明す
る。図53は、この実施形態における通常の処理時の搬
送ローラ及び液溜皿の状態を示した概略説明図である。
図54はこの実施形態における液溜皿から処理液を排出
する際の搬送ローラ及び液溜皿の第1の状態を示した概
略説明図である。図55はこの実施形態における液溜皿
から処理液を排出する際の搬送ローラ及び液溜皿の第2
の状態を示した概略説明図である。図56及び図57は
モータを用いて液溜皿を傾ける機構を示した概略説明図
である。
【0336】安定化処理部において、通常の処理を行う
際は、図53に示すように、搬送ローラ1019a、1
019b、1019cと、液溜皿1021a、1021
b、1021cとが、共に水平になっており、各液溜皿
1021a、1021b、1021cには処理液が貯溜
されている。洗浄やメンテナンス等の処置を施す際に、
液溜皿を自動現像機外に取り出す場合に、図53に示す
ような状態で、液溜皿を取り出すと、処理液が液溜皿か
ら自動現像機外や、自動現像機内の他の処理部に漏れ
て、自動現像機周辺を汚したり、処理の機能を阻害する
恐れがある。したがって、各液溜皿1021a、102
1b、1021cから処理液を排出する必要がある。こ
の実施形態においては、液溜皿を傾けることにより、処
理液の液溜皿からの排出を行う。図54に示すように、
まず、安定化処理部の最上段の液溜皿1021aを、液
排出孔1022aが設けてある側が(図54では左側)
下方になるように傾ける。液溜皿1021aを傾ける
と、液溜皿1021aに貯溜しておいた処理液が、液排
出孔1022aから排出され、下段の液溜皿1021b
に落下する。
【0337】続いて、図55に示すように、安定化処理
部の第2段の液溜皿1021bを、液排出孔1022b
が設けてある側が下方になるように傾ける。各段毎に液
溜皿の液排出孔の位置が左右逆になっているので、今度
は、液溜皿1021bの右側が下方になるように傾け
る。液溜皿1021bを傾けると、液溜皿1021bに
貯溜しておいた処理液が、液排出孔1022bから排出
され、下段の液溜皿1021cに落下する。
【0338】この動作を繰り返し、上段の液溜皿から下
段の液溜皿へと、順次傾けて、処理液を液溜皿から排出
させる。全ての液溜皿から処理液の排出が終わったあ
と、液溜皿を自動現像機外に取り出して、洗浄やメンテ
ナンス等の処置を施す。又は、所望の液溜皿のみを傾け
て処理液を排出した後、当該液溜皿を自動現像機外に取
り出して、洗浄やメンテナンス等の処置を施すようにし
てもよい。
【0339】この実施形態において液溜皿の傾けは、図
56及び図57に示すように、モータを用いて行ってい
る。液溜皿1021の下部には、左右に2本の滑り軸1
024a、1024bが設けられており、各々の滑り軸
1024a、1024bに、カム1025a、1025
bが当接している。カム1025a、1025bは、滑
り軸1024a、1024bに安定して当接できるよう
に、図56に示すように端部中央が少し凹んでいる。カ
ム1025a、1025bはそれぞれ、カム軸1026
a、1026bによってモータ1027a、1027b
の駆動を伝達される。尚、液溜皿1021の左右両側共
にカムと当接させているので、左右両側に傾けさせるこ
とが可能である。
【0340】通常は、図56に示すように、液溜皿10
21は水平に保たれている。液溜皿1021を傾ける際
には、図57に示すように、モータ1027aを駆動
し、液排出孔1022を設けてある側の滑り軸1024
aに当接しているカム1025aを回転させることによ
り液溜皿1021を傾ける。液溜皿の傾けは、この実施
形態に示したモータとカムを用いて傾ける機構の他に、
モータとリンク機構とを用いて傾ける等の、モータを利
用した他の構成により傾けるようにしてもよい。また、
各段の液溜皿に、リンクやカムによる傾け機構を設けて
おき、レバー等により手動で傾けるようにしてもよい。
更には、各段の液溜皿間に傾けることを可能とするスペ
ースを設けておき、各段を手で傾けて、処理液を排出で
きるようにしてもよい。尚、液溜皿を傾ける速度は、液
溜皿端部から処理液が零れないような速度で液溜皿を傾
けることが好ましい。更には、傾け角の増加に伴い、傾
け速度が速くなることが好ましい。
【0341】(実施形態1)図58及び図59を用い
て、この発明に係る自動現像機を用いたプリンタープロ
セッサの安定化処理部の実施形態1の他の例について説
明する。図58及び図59は、ソレノイドを用いて液溜
皿を傾ける機構を示した概略説明図である。
【0342】この実施形態は、実施形態1と液溜皿を傾
けるための機構が異なるものであり、他の構成は実施形
態1と同様であるので、実施形態1と共通の構成につい
ては説明を省略する。
【0343】この実施形態は、液溜皿1021の傾け
を、モータではなく密閉型のソレノイド1028a、1
028bを用いて行う。液溜皿1021の下部には、左
右に2本の滑り軸1024a、1024bが設けられて
おり、各々の滑り軸1024a、1024bに、ソレノ
イド1028a、1028bの磁石が当接している。ソ
レノイド1028a、1028bの磁石は、滑り軸10
24a、1024bに安定して当接できるように、図5
8に示すように端部中央が少し凹んでいる。ソレノイド
1028a、1028bは、電磁石の原理で電源のオ
ン、オフによって、磁石を上下動させるものである。
尚、液溜皿1021の左右両側共にソレノイドと当接さ
せているので、左右両側に傾けさせることが可能であ
る。
【0344】通常は、図58に示すように、両ソレノイ
ド1028a、1028bに電流を流しておき、液溜皿
1021を水平に保っている。液溜皿1021を傾ける
際には、図59に示すように、ソレノイド1028aの
電流を停止して、液排出孔1022を設けてある側の滑
り軸1024aに当接している磁石を下方に移動させる
ことにより液溜皿1021を傾ける。
【0345】以上の実施形態1、2が、液受け皿を傾け
ることにより、液溜皿から処理液を排出する実施形態で
ある。尚、実施形態1、2において、液溜皿の傾きは、
この実施形態に示したモータとカムや、ソレノイドを用
いて傾ける機構の他に、モータとリンク機構とを用いた
り、ソレノイドとカム機構を用いたり、ソレノイドとリ
ンク機構を用いる等の、モータやソレノイドを利用した
他の構成により傾けるようにしてもよい。また、各段の
液溜皿に、リンクやカムによる傾け機構を設けておき、
レバー等により手動で傾けるようにしてもよい。更に
は、各段の液溜皿間に傾けることを可能とするスペース
を設けておき、各段を手で傾けて、処理液を排出できる
ようにしてもよい。また、実施形態1、2において、液
溜皿を傾ける速度は、液溜皿端部から処理液が漏れない
ような速度で液溜皿を傾けることが好ましい。更には、
傾け角の増加に伴い、傾け速度が速くなることが好まし
い。
【0346】(実施形態3)図60及び図61を用い
て、この発明に係る自動現像機を用いたプリンタープロ
セッサの安定化処理部の実施形態の他の例について説明
する。この実施形態は、処理ラック1011を傾けるこ
とにより、複数の処理部、すなわち複数の液溜皿を同時
に傾け、液溜皿から処理液の排出を行う。図60は、こ
の実施形態に係る安定化処理部の処理ラックの概略説明
図である。図61は、液溜皿から処理液を排出する際
に、この実施形態に係る安定化処理部の処理ラックを傾
けた状態を示した概略説明図である。
【0347】図60に示す、この実施形態の安定化処理
部C1の処理ラック1011は、カラーペーパを下方か
ら上方へ搬送して処理可能に構成されている。処理液を
一旦溜める処理部を複数略上下方向に併設され、各々の
処理部が液溜皿1021と搬送ローラ1019とを有し
ている。各搬送ローラ1019a、1019bは、ロー
ラ軸1020a、1020bの片側端部が回転可能に処
理ラック1011内に設けられた側板1023に懸架さ
れている。
【0348】また、ローラ軸1020a、1020b
に、他方の片側端部は、側板1023、処理ラック10
11外壁を貫通しており、処理ラック1011外に出て
いる。そして、そのローラ軸1020a、1020b
の、他方の片側端部には、ローラ用ヘリカルギア105
3a、1053bが設けられている。ローラ用ヘリカル
ギア1053a、1053bは、ローラ用ウォーム10
52a、1052bと噛み合わさっており、ローラ用ウ
ォーム1052a及びローラ用ウォーム1052bは、
ウォーム用軸1051によって駆動用モータ(図示せ
ず)の駆動を伝えるウォーム1031と接続されてい
る。そして、そのウォーム1031は駆動用モータの駆
動によって回転するヘリカルギア1032と噛み合わさ
っている。
【0349】したがって、ヘリカルギア1032が、駆
動モータによって回転されると、それに伴いウォーム1
031も回転する。ウォーム1031の回転により、ウ
ォーム用軸1051が回転し、それに伴いローラ用ウォ
ーム1052a、1052bも回転する。ローラ用ウォ
ーム1052a、1052bの回転によって、噛み合わ
さっているローラ用ヘリカルギア1053a、1053
bも回転し、それにより、ローラ軸1020a、102
0b、つまり複数の搬送ローラ1019a、1019b
が連動して回転する。このようにして、搬送ローラに駆
動モータの駆動が伝達される。
【0350】また、液溜皿1021は、処理ラック10
11に着脱可能である。液溜皿1021は、処理ラック
1011内の側板1023に取り付けるようにしてもよ
い。尚、液溜皿1021と搬送ローラ1019とが一体
化されており、処理部として着脱可能であることが好ま
しい。安定化処理部C1の処理ラック1011におい
て、補充タンクから送られた安定化液、水洗水等の処理
液が、上部の液供給口1012から供給される.処理液
は、まず最上段の処理部の液溜皿1021aに回収さ
れ、一旦貯溜される。そして、最上段の処理部の液溜皿
1021aに回収された処理液に、搬送ローラ1019
aが接触し、その後、カラーぺーパに搬送ローラ101
9aが接触することで、カラーぺーパに処理液を供給す
る。
【0351】そして、最上段の処理部の液溜皿1021
aに回収された処理液の一部は、液溜皿1019aの、
液排出孔1022aから落下し、下方の液溜皿1021
bに回収される。安定化処理部は、これを繰り返し、順
次下方の処理部へ処理液を落下させて流す多段向流構造
になっている。尚、液溜皿1019aの液排出孔102
2aの位置は、段毎に左右逆になるように設けられてい
る。最下段の処理部の液溜皿に回収された処理液は処理
液回収部1015へと落下し、処理液回収部1015で
回収された処理液は廃液パイプ1033を通じ、貯溜タ
ンクに溜められる。
【0352】洗浄やメンテナンス等の処置を施す際に、
液溜皿を自動現像機外に取り出す場合に、図60に示す
ような状態で、液溜皿を取り出すと、処理液が液溜皿か
ら自動現像機外や、自動現像機内の他の処理部に零れ
て、自動現像機周辺を汚したり、処理の機能を阻害する
恐れがある。したがって、各液溜皿1021a、102
1b・・から処理液を排出する必要がある。処理ラック
1011の図60における左側には、蝶番1050が設
けられている。この実施形態においては、図61に示す
ように、処理ラック1011そのものを傾けることによ
り、液溜皿1021からの処理液の排出を行う。
【0353】自動現像機において、安定化処理部の処理
ラック1011の図61における下方右側には、密閉型
のラック用ソレノイド1030が設けられている。液溜
皿1021から処理液の排出を行う際には、ラック用ソ
レノイド1030に電流を流し、磁石を上方に移動させ
ることによって、処理ラック1011の右側を持ち上げ
て、処理ラック1011を傾ける。処理ラック1011
が傾くと、液溜皿1021内の処理液は、液排出孔10
22や液溜皿1021端部から落下して、処理液回収部
1015へと落下し、処理液回収部1015で回収され
た処理液は廃液パイプ1033を通じ、貯溜タンクに溜
められる。
【0354】また、処理ラック1011の傾けは、ソレ
ノイドで直打する方法に限られず、ソレノイドとカムや
リンク構造を組み合わせたり、モータとカムやリンク構
造を組み合わせた傾け機構により傾けるようにしてもよ
い。又は、手動で処理ラックを傾けるようにしてもよ
い。その際、傾けやすいように処理ラックにハンドルな
どを設けておくことが好ましい。処理ラック1011内
の部品は耐処理液性であり、処理液がはねたりして、部
品にかかっても劣化しない。また、駆動の伝達はウォー
ム1031とヘリカルギア1032により行われるの
で、処理ラック1011を傾ける際に、ウォーム103
1とヘリカルギア1032とが離れても、処理ラック1
011を元の位置に戻した際に、ウォーム1031とヘ
リカルギア1032は再び好適な位置で噛み合わさり、
駆動伝達を行うことが可能であり、無理やり噛み合わせ
ることによる歯車同士の破損も起きない。尚、ウォーム
1031とヘリカルギア1032の代わりに、2つの傘
歯歯車を用いてもよい。
【0355】ラック用ソレノイド1030に電流を流し
続けることにより、処理ラック1011を傾けたまま固
定することができる。この場合、ラック用ソレノイド1
030がラック傾け固定手段となる。尚、ラック傾け固
定手段として、ラックを傾けた状態で、自動現像機の一
部に引っかけて固定するロック機構等を用いてもよい。
【0356】また、処理ラック1011下部外側にはチ
ェーンストッパ1029が設けられており、自動現像機
本体と接続されている。チェーンストッパ1029はラ
ック倒れ防止手段であり、傾けた処理ラック1011が
倒れてしまうことを防止する。尚、ラック倒れ防止手段
として、リンクストッパや当て板やダンパ等を用いても
よい。
【0357】また、処理ラック1011を傾けた際に、
図61における左側に、処理ラック1011の角が滑っ
ていかないように設けた蝶番1051も曲がる。蝶番1
050a、1050bはラック倒れ防止手段と見ること
も、ラック傾け固定手段と見ることもできる。
【0358】全ての液溜皿から処理液の排出が終わった
あと、液溜皿を自動現像機外に取り出して、洗浄やメン
テナンス等の処置を施す。ラックは片側だけでなく左右
両側に傾けることを可能にすることが、効率的に処理液
を液溜皿から排出する点で好ましい。尚、ラックを傾け
る速度は、液溜皿端部から処理液が漏れないような速度
で液溜皿を傾けることが好ましい。更には、傾け角の増
加に伴い、傾け速度が速くなることが好ましい。この場
合、各段の液溜皿の液排出孔が、この実施形態のように
段毎に左右交互に設けられているのではなく、各段の液
溜皿の液排出孔全て同一側に設けられている場合に特に
好ましい。
【0359】(実施形態4)図62及び図63を用い
て、この発明に係る自動現像機を用いたプリンタープロ
セッサの安定化処理部の実施形態の他の例について説明
する。図62はこの実施形態における通常の処理時の液
溜皿、導液管及び液流出管の状態を示した概略説明図で
ある。図63はこの実施形態における液溜皿から処理液
を排出する際の液溜皿、導液管及び液流出管の状態を示
した概略説明図である。この実施形態は、各液溜皿に設
けた導液管と液流出管により、液溜皿から処理液を排出
するものである。
【0360】この実施形態において、安定化処理部は、
複数の搬送ローラ1019a、1019b、1019c
と、複数の液溜皿1021a、1021b、1021c
を有しており、カラーペーパの処理は実施形態1〜3と
同様に行われる。各液溜皿1021a、1021b、1
021cには処理液を排出するための耐処理液性のゴム
でできた導液管1034a、1034b、1034cが
液溜皿端部に接続されており、各導液管1034a、1
034b、1034cの他端は、略鉛直方向に設けられ
た液流出管1035に接続されている。液流出管103
5は、この実施形態における処理液回収部である貯溜タ
ンクヘと、処理液を導く。尚、各導液管は各液溜皿から
ワンタッチで着脱可能である。
【0361】通常の処理を行う際は、図62に示すよう
に、搬送ローラ1019a、1019b、1019c
と、液溜皿1021a、1021b、1021cとが、
共に水平になっており、各液溜皿1021a、1021
b、1021cには処理液が貯溜されている。また、各
液溜皿1021a、1021b、1021cと各導液管
1034a、1034b、1034cの接続口の位置
が、それぞれの導液管1034a、1034b、103
4cと液流出管1035との接続口の位置に比して下方
であるため、液溜皿1021a、1021b、1021
cの処理液が導液管1034a、1034b、1034
cを通じて液流出管1035に流出することはない。
【0362】洗浄やメンテナンス等の処置を施す際に、
液溜皿を自動現像機外に取り出す場合に、図62に示す
ような状態で、液溜皿を取り出すと、処理液が液溜皿か
ら自動現像機外や、自動現像機内の他の処理部に漏れ
て、自動現像機周辺を汚したり、処理の機能を阻害する
恐れがある。したがって、各液溜皿1021a、102
1b、1021cから処理液を排出する必要がある。こ
の実施形態においては、液流出管1035を下方に移動
することにより、処理液の液溜皿からの排出を行う。
【0363】図63に示すように、液流出管1035を
下方に移動することにより、各液溜皿1021a、10
21b、1021cと各導液管1034a、1034
b、1034cの接続口の位置が、それぞれの導液管1
034a、1034b、1034cと液流出管1035
との接続口の位置に比して上方となるため、液溜皿10
21a、1021b、1021cの処理液が導液管10
34a、1034b、1034cを通じて液流出管10
35に流出することにより、各液溜皿1021a、10
21b、1021cから処理液が1度に排出される。
【0364】全ての液溜皿から処理液の排出が終わった
あと、又は所望の液溜皿から処理液の排出が終わったあ
と、液溜皿を自動現像機外に取り出して、洗浄やメンテ
ナンス等の処置を施す。尚、液流出管1035の移動
は、上下動とも手動で行うようにしてもよいし、バネが
設けられており、液流出管1035下方に移動させた後
は、ロックをして固定し、処理液排出後、ロックを解除
すると、バネ力によって元の位置に戻るようにしてもよ
い。更には、リンク又はカム機構を利用して手動で液流
出管1035を移動させてもよいし、モータやソレノイ
ドを用いたり、モータやソレノイドとリンク又はカム機
構を利用して液流出管1035を移動させてもよい。
【0365】また、液流出管を複数設け、各液溜皿の導
液管に各液流出管を設けるようにしてもよい。当該構成
により、上部の液溜皿から下部の液溜皿からへと順次処
理液の排出を行うことや、所望の液溜皿のみ処理液の排
出を行うことが可能となる。
【0366】(実施形態5)図64及び図65を用い
て、この発明に係る自動現像機を用いたプリンタープロ
セッサの安定化処理部の実施形態の他の例について説明
する。図64はこの実施形態における通常の処理時の液
溜皿、導液管及び液流出管の状態を示した概略説明図で
ある。図65はこの実施形態における液溜皿から処理液
を排出する際の液溜皿、導液管及び液流出管の状態を示
した概略説明図である。この実施形態は、各液溜皿に設
けた導液管と液流出管により、液溜皿から処理液を排出
するものである。この実施形態において、安定化処理部
は、複数の搬送ローラ1019a、1019b、101
9cと、複数の液溜皿1021a、1021b、102
1cを有しており、カラーペーパの処理は実施形態1〜
3と同様に行われる。各液溜皿1021a、1021
b、1021cには処理液を排出するための耐処理液性
のゴムでできた導液管1034a、1034b、103
4cが液溜皿端部に接続されており、各導液管1034
a、1034b、1034cの他端は、略鉛直方向に設
けられた液流出管1035に接続されている。液流出管
1035は、この実施形態における処理液回収部である
貯溜タンクヘと、処理液を導く。尚、各導液管は各液溜
皿からワンタッチで着脱可能である。
【0367】通常の処理を行う際は、図64に示すよう
に、搬送ローラ1019a、1019b、1019c
と、液溜皿1021a、1021b、1021cとが、
共に水平になっており、各液溜皿1021a、1021
b、1021cには処理液が貯溜されている。また、各
液溜皿1021a、1021b、1021cと各導液管
1034a、1034b、1034cの接続口の位置
が、それぞれの導液管1034a、1034b、103
4cと液流出管1035との接続口の位置に比して上方
にあるが、各導液管1034a、1034b、1034
cには密閉型の導液管用ソレノイド1036a、103
6b、1036cが設けられており、各導液管用ソレノ
イドには電流が流れており、各導液管用ソレノイドの磁
石が各導液管の途中を、各液溜皿と各導液管の接続口の
位置に比して、高く持ち上げているので、液溜皿102
1a、1021b、1021cの処理液が導液管103
4a、1034b、1034cを通じて液流出管103
5に流出することはない。
【0368】洗浄やメンテナンス等の処置を施す際に、
液溜皿を自動現像機外に取り出す場合に、図64に示す
ような状態で、液溜皿を取り出すと、処理液が液溜皿か
ら自動現像機外や、自動現像機内の他の処理部に漏れ
て、自動現像機周辺を汚したり、処理の機能を阻害する
恐れがある。したがって、各液溜皿1021a、102
1b、1021cから処理液を排出する必要がある。こ
の実施形態においては、図65に示すように、所望の液
溜皿1021aに接続されている導液管1034aに設
けられている導液管用ソレノイド1036aの電流を切
って磁石を下方に移動させることにより、導液管の途中
が、各液溜皿と各導液管の接続口の位置に比して高くな
くなるので、液溜皿1021aの処理液が導液管103
4aを通じて液流出管1035に流出することにより、
液溜皿1021aから処理液が排出される。全ての液溜
皿から処理液の排出が終わった後、又は所望の液溜皿か
ら処理液の排出が終わった後、液溜皿を自動現像機外に
取り出して、洗浄やメンテナンス等の処置を施す。尚、
導液管1034a、1034b、1034cの上下動
は、リンク又はカム機構を利用して手動で液流出管10
35を移動させてもよいし、モータを用いたり、モータ
やソレノイドとリンク又はカム機構を利用して導液管1
034a、1034b、1034cを上下動させてもよ
い。また、上段の液溜皿から下段の液溜皿へと順次、処
理液の流出が行われるようにしてもよい。この場合、1
度に多量の処理液が液流出管に流出しないため、液流出
管を細くすることが可能となる。
【0369】(実施形態6)図66を用いて、この発明
に係る自動現像機を用いたプリンタープロセッサの安定
化処理部の実施形態の他の例について説明する。図66
は、この実施形態における液溜皿から処理液を排出する
際の液溜皿、導液管及び液流出管の状態を示した概略説
明図である。この実施形態は、各液溜皿に設けた導液管
と液流出管により、液溜皿から処理液を排出するもので
ある。この実施形態において、安定化処理部は、複数の
搬送ローラ1019a、1019b、1019cと、複
数の液溜皿1021a、1021b、1021cを有し
ており、カラーペーパの処理は実施形態1〜3と同様に
行われる。各液溜皿1021a、1021b、1021
cには処理液を排出するための耐処理液性のゴムででき
た導液管1034a、1034b、1034cが液溜皿
端部に接続されており、各導液管1034a、1034
b、1034cの他端は、略鉛直方向に設けられた液流
出管1035に接続されている。液流出管1035は、
この実施形態における処理液回収部である貯溜タンクヘ
と、処理液を導く。尚、各導液管は各液溜皿からワンタ
ッチで着脱可能である。
【0370】通常の処理を行う際は、搬送ローラ101
9a、1019b、1019cと、液溜皿1021a、
1021b、1021cとが、共に水平になっており、
各液溜皿1021a、1021b、1021cには処理
液が貯溜されている。また、各液溜皿1021a、10
21b、1021cと各導液管1034a、1034
b、1034cの接続口の位置が、それぞれの導液管1
034a、1034b、1034cと液流出管1035
との接続口の位置に比して上方にあるが、各導液管10
34a、1034b、1034cには導液管用コック1
037a、1037b、1037cが設けられており、
各導液管用コックが閉じていると、液溜皿1021a、
1021b、1021cの処理液が導液管1034a、
1034b、1034cを通じて液流出管1035に流
出することはない。
【0371】洗浄やメンテナンス等の処置を施す際に、
液溜皿を自動現像機外に取り出す場合に、液溜皿が処理
液を貯溜した状態で、液溜皿を取り出すと、処理液が液
溜皿から自動現像機外や、自動現像機内の他の処理部に
漏れて、自動現像機周辺を汚したり、処理の機能を阻害
する恐れがある。したがって、各液溜皿1021a、1
021b、1021cから処理液を排出する必要があ
る。この実施形態においては、図66に示すように、所
望の液溜皿1021aに接続されている導液管1034
aに設けられている導液管用コック1037aを開くこ
とにより、液溜皿1021aの処理液が導液管1034
aを通じて液流出管1035に流出して、液溜皿102
1aから処理液が排出される。
【0372】全ての液溜皿から処理液の排出が終わった
後、又は所望の液溜皿から処理液の排出が終わった後、
液溜皿を自動現像機外に取り出して、洗浄やメンテナン
ス等の処置を施す。尚、コックの開閉は電気的に行うよ
うにしてもよいし、手動により行うようにしてもよい。
また、上段の液溜皿から下段の液溜皿へと順次、処理液
の流出が行われるようにしてもよい。この場合、1度に
多量の処理液が液流出管に流出しないため、液流出管を
細くすることが可能となる。
【0373】(実施形態7)図67を用いて、この発明
に係る自動現像機を用いたプリンタープロセッサーの安
定化処理部の実施形態の他の例について説明する。図6
7は、この実施形態における安定化処理部の構成を示し
た概略説明図である。この実施形態は、各液溜皿に設け
た導液管と液流出管及びバキューム手段により、液溜皿
から処理液を排出するものである。この実施形態におい
て、安定化処理部は、複数の搬送ローラ1019a、1
019b、1019cと、複数の液溜皿1021a、1
021b、1021cを有しており、カラーペーパの処
理は実施形態1〜3と同様に行われる。各液溜皿102
1a、1021b、1021cには処理液を排出するた
めの耐処理液性のゴムでできた導液管1034a、10
34b、1034cが液溜皿端部に接続されており、各
導液管1034a、1034b、1034cの他端は、
略鉛直方向に設けられた液流出管35に接続されてい
る。液流出管1035は、この実施形態における処理液
回収部である貯溜タンクヘと、処理液を導く。尚、各導
液管は各液溜皿からワンタッチで着脱可能である。
【0374】通常の処理を行う際は、搬送ローラ101
9a、1019b、1019cと、液溜皿1021a、
1021b、1021cとが、共に水平になっており、
各液溜皿1021a、1021b、1021cには処理
液が貯溜されている。また、各液溜皿1021a、10
21b、1021cと各導液管1034a、1034
b、1034cの接続口の位置が、それぞれの導液管1
034a、1034b、1034cと液流出管1035
との接続口の位置に比して下方にあるので、液溜皿10
21a、1021b、1021cの処理液が導液管10
34a、1034b、1034cを通じて液流出管10
35に流出することはない。
【0375】また、各導液管1034a、1034b、
1034cにはバキユーム手段として、吸引ポンプ10
38a、1038b、1038cが設けられている。洗
浄やメンテナンス等の処置を施す際に、液溜皿を自動現
像機外に取り出す場合に、液溜皿が処理液を貯溜した状
態で、液溜皿を取り出すと、処理液が液溜皿から自動現
像機外や、自動現像機内の他の処理部に漏れて、自動現
像機周辺を汚したり、処理の機能を阻害する恐れがあ
る。したがって、各液溜皿1021a、1021b、1
021cから処理液を排出する必要がある。
【0376】この実施形態においては、所望の液溜皿に
接続されている導液管に設けられている吸引ポンプを作
動させることにより、液溜皿の処理液が導液管を通じて
液流出管に流出して、液溜皿から処理液が排出される。
全ての液溜皿から処理液の排出が終わった後、又は所望
の液溜皿から処理液の排出が終わった後、液溜皿を自動
現像機外に取り出して、洗浄やメンテナンス等の処置を
施す。尚、液流出管を設けずに、吸引ポンプによって吸
引された液溜皿の処理液は直接、貯溜タンク等の処理液
回収部に回収されるようにしてもよい。また、バキュー
ム手段を安定化処理部に1つしか設けず、当該1のバキ
ューム手段を用いて、人が所望の液溜皿へと吸引口を移
動させ、処理液の吸引排出を行うようにしてもよい。ま
た、上段の液溜皿から下段の液溜皿へと順次、処理液の
排出が行われるようにしてもよい。この場合、1度に多
量の処理液が液流出管に流出しないため、液流出管を細
くすることが可能となる。
【0377】搬送ローラと液溜皿とを一体化した処理部
の実施形態は、図9乃至図13の実施形態と同様に構成
されるから説明を省略する。
【0378】図68は、この実施形態における液落下防
止トレイを設けた安定化処理部の処理ラックの側面断面
図を示した概略説明図である。図69はこの実施形態に
おける液落下防止トレイを設け、搬送ローラと一体化し
た液溜皿を自動現像機から取り出した安定化処理部の処
理ラックの側面断面図を示した概略説明図である。
【0379】この実施形態は、液溜皿を自動現像機から
取り出す際に、液落下防止トレイを用いることにより、
処理液が漏れることを防止するものである。また、本実
施形態で用いる搬送ローラと液溜皿は図9乃至図13の
実施形態で示した搬送ローラと液溜皿とが一体の処理部
となったものである。
【0380】この実施形態において、通常の処理を行う
際は、複数の搬送ローラ1019と液溜皿1021と
が、搬送路に沿って上下方向に設けられている状態であ
る。洗浄やメンテナンス等の処置を施す際に、液溜皿を
自動現像機外に取り出す場合に、液溜皿に処理液が貯溜
している状態で、液溜皿を取り出すと、処理液が液溜皿
から自動現像機外や、自動現像機内の他の処理部に漏れ
て、自動現像機周辺を汚したり、処理の機能を阻害する
恐れがある。
【0381】この実施形態は、液溜皿を自動現像機から
取り出す際に、液落下防止トレイを用いることにより、
処理液が漏れることを防止する。液溜皿を自動現像機か
ら取り出す場合は、図68に示すように処理ラック10
11内の取り出そうとする液溜皿1021の下に、液落
下防止トレイ1039を挿入し、取り付ける。取り付け
の機構としては、自動現像機や処理ラックや、処理ラッ
ク内の側板に位置決め溝を設けておき、その位置決め溝
に液落下防止トレイ端部を挿入することにより取り付け
てもよいし、自動現像機や処理ラックや、処理ラック内
の側板等に位置決め穴を設けておき、液落下防止トレイ
には突起を設けておき、液落下防止トレイの突起を当該
位置決め穴に挿入することにより、取り付けるようにし
てもよい。または、自動現像機や処理ラックや、処理ラ
ック内の側板等に位置決め保持部材を設けておき、その
位置決め保持部材によって、自動現像機や処理ラック
や、処理ラック内の側板等に、液落下防止トレイを取り
付けるようにしてもよいし、逆に液落下防止トレイに位
置決め保持部材を設けておき、その位置決め保持部材に
よって液落下防止トレイを、自動現像機や処理ラック
や、処理ラック内の側板等に、取り付けるようにしても
よい。
【0382】これらの機構で液落下防止トレイを取り付
けることにより、簡単な構成で液落下防止トレイを自動
現像機に取り付けることができ、取り付けた後は両手
で、液溜皿取り出し等の作業を行うことができる。液落
下防止トレイ1039を自動現像機の処理ラック101
1に取り付けた後、処理部として一体化された搬送ロー
ラ1019と液溜皿1021を自動現像機の処理ラック
から取り出す。取り出す際に処理液が液溜皿1021か
ら漏れても、液落下防止トレイ1039が下方に処理液
が落下するのを防止する。そして、液溜皿を自動現像機
外に取り出して、洗浄やメンテナンス等の処置を施す。
【0383】尚、液落下防止トレイは、本実施形態のよ
うに、先端が薄く、液溜皿と液溜皿との間に入り込める
形状であることが好ましい。更には、液溜皿を取り出す
際に、液溜皿が液落下防止トレイに嵌まりこむことがで
きる形状であることが好ましい。以上の全ての実施形態
において、この発明にかかる構成を、安定化処理部では
なく、マルチローラ方式の発色現像処理部や、漂白定着
処理部に適用することは勿論可能である。さらには、マ
ルチローラ方式の現像処理部、漂白処理部、定着処理
部、水洗処理部に適用することも可能である。
【0384】また、この発明に係る自動現像機は、写真
感光材料としてカラーペーパを用いる自動現像機や、ミ
ニラボなどのプリンタープロセッサーに適用が限られる
ものではなく、モノクロフイルムやモノクロペーパーの
自動現像機や、レーザーイメージヤー付き自動現像機等
に適用することも勿論可能である。
【0385】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明で
は、処理部を、液溜手段と、処理液供給手段と、搬送手
段から構成し、処理工程を着脱可能な複数の処理部から
構成した気中搬送方式が用いられ、処理工程を着脱可能
な複数の処理部から構成することで写真感材のジャム時
に、ジャムが発生した部分の処理部を着脱すれば良く、
また重い処理ラックを持ち上げる必要がなくなり、メン
テ性が向上する。また、処理部が搬送手段を含むことで
処理部の着脱時に搬送手段の駆動が外れ、ジャム処理の
メンテ性が向上する。また、気中搬送方式は処理液密閉
構造を分解する必要がなく処理部の着脱構造が容易に形
成され、処理部分解後の再組立で後の密閉性維持や耐久
性の問題を生じることがなく、構造安定性が高くなる。
【0386】請求項2記載の発明では、請求項1に加え
てスクイズ手段により写真感光材料に供給された処理液
を絞るため少量の処理液で適切な処理が可能である。
【0387】請求項3記載の発明では、搬送手段が液溜
手段に溜められた処理液に一部が浸漬する搬送ローラ
で、搬送ローラが処理液供給手段とスクイズ手段を兼ね
ることで、装置が小型化される。
【0388】請求項4記載の発明では、液溜手段が液溜
皿であり、液溜皿はスリット部を有し、処理部が略上下
方向に複数設置され、写真感光材料が上下方向に搬送さ
れるから、設置スペースの確保が容易で小型化される。
【0389】請求項5記載の発明では、処理部を処理部
保持部材に保持し、かつ位置決めするためのスライド手
段を設けたから、処理部着脱時の位置決め精度が向上
し、メンテナンス後も安定した写真感光材料の搬送性と
処理性が達成される。
【0390】請求項6記載の発明では、処理部保持部材
に処理部を固定するための処理部固定部材を処理部保持
部材に設置したから、処理部着脱時の位置決め精度が向
上し、メンテナンス後も安定した写真感光材料の搬送性
と処理性が達成される。また、処理部着脱時の操作の容
易性が向上し、メンテナンス時の着脱部材のパーツ紛失
を防止することができる。
【0391】請求項7記載の発明では、一つの処理部固
定部材の解除で、処理部保持部材への固定が複数の処理
部で同時に解除され、大判サイズの写真感光材料や複数
の写真感光材料がジャムを生じた場合、複数の処理部に
渡って写真感光材料がつながることが多いが、複数の処
理部で同時に固定を解除することで、複数の処理部で同
時に駆動が解除されジャム写真感光材料の取り出しが容
易になり、メンテナンス性が向上する。
【0392】請求項8記載の発明では、処理部保持部材
に処理部を固定するための処理部固定部材を処理部に設
置したから、処理部着脱時の位置決め精度が向上し、メ
ンテナンス後も安定した写真感光材料の搬送性と処理性
が達成される。また、処理部着脱時の操作の容易性が向
上し、メンテナンス時の着脱部材のパーツ紛失を防止す
ることができる。
【0393】請求項9記載の発明では、処理工程をラッ
ク構造で形成し、ラック構造の少なくとも一部が複数の
処理部から構成され、処理部を液溜手段と処理液供給手
段、感材搬送手段から構成し、処理工程を着脱可能な複
数の処理部から構成する気中搬送方式を用いることで、
処理工程を着脱可能な複数の処理部から構成することで
写真感光材料のジャム時に、ジャムが発生した部分の処
理部を着脱すれば良く、またラックのメンテナンス時に
も、処理部を着脱した後に行うことで重い処理ラックを
持ち上げる必要がなくなり、メンテナンス性が向上す
る。また、処理部が搬送手段を含むことで、処理部の着
脱時に搬送手段の駆動が外れ、ジャム処理のメンテナン
ス性が向上する。また、気中搬送方式は処理液密閉構造
を分解する必要がなく処理部の着脱構造が容易に形成さ
れ、処理部分解後の再組立て後の密閉性維持や耐久性の
問題を生じることがなく、構造安定性が高くなる。
【0394】請求項10記載の発明では、処理工程をラ
ック構造で形成し、ラック構造の少なくとも一部が複数
の処理部から構成され、処理部を液溜手段と処理液供給
手段、スクイズ手段、搬送手段から構成し、処理工程を
着脱可能な複数の処理部から構成する気中搬送方式を用
いることで、請求項9に加えてスクイズ手段により写真
感光材料に供給された処理液を絞るため少量の処理液で
適切な処理が可能である。
【0395】請求項11記載の発明では、搬送手段が液
溜手段に溜められた処理液に一部が浸漬する搬送ローラ
で、搬送ローラが処理液供給手段とスクイズ手段を兼ね
ることで、装置が小型化される。
【0396】請求項12記載の発明では、液溜手段が液
溜皿であり、液溜皿はスリット部を有し、処理部が略上
下方向に複数設置され、写真感光材料が上下方向に搬送
されるから、設置スペースの確保が容易で小型化され
る。
【0397】請求項13記載の発明では、処理部を処理
部保持部材に保持し、かつ位置決めするためのスライド
手段を設けたから、処理部着脱時の位置決め精度が向上
し、メンテナンス後も安定した写真感光材料の搬送性と
処理性が達成される。
【0398】請求項14記載の発明では、処理部保持部
材に処理部を固定するための処理部固定部材を処理部保
持部材に設置したから、処理部着脱時の位置決め精度が
向上し、メンテナンス後も安定した写真感光材料の搬送
性と処理性が達成される。また、処理部着脱時の操作の
容易性が向上し、メンテナンス時の着脱部材のパーツ紛
失を防止することができる。
【0399】請求項15記載の発明では、一つの処理部
固定部材の解除で、処理部保持部材への固定が複数の処
理部で同時に解除され、大判サイズの写真感光材料や複
数の写真感光材料がジャムを生じた場合、複数の処理部
に渡って写真感光材料がつながることが多いが、複数の
処理部で同時に固定を解除することで、複数の処理部で
同時に駆動が解除されジャム写真感光材料の取り出しが
容易になり、メンテナンス性が向上する。
【0400】請求項16記載の発明では、処理部保持部
材に処理部を固定するための処理部固定部材を処理部に
設置したから、処理部着脱時の位置決め精度が向上し、
メンテナンス後も安定した写真感光材料の搬送性と処理
性が達成される。また、処理部着脱時の操作の容易性が
向上し、メンテナンス時の着脱部材のパーツ紛失を防止
することができる。
【0401】請求項17記載の発明では、処理工程を着
脱可能な複数の処理部から構成する気中搬送方式を用い
ることで、処理工程を着脱可能な複数の処理部から構成
することで写真感光材料のジャム時に、ジャムが発生し
た部分の処理部を着脱すれば良く、またラックのメンテ
ナンス時にも、処理部を着脱した後に行うことで重い処
理ラックを持ち上げる必要がなくなり、メンテナンス性
が向上する。また、処理部が搬送手段を含むことで、処
理部の着脱時に搬送手段の駆動が外れ、ジャム処理のメ
ンテナンス性が向上する。また、気中搬送方式は処理液
密閉構造を分解する必要がなく処理部の着脱構造が容易
に形成され、処理部分解後の再組立て後の密閉性維持や
耐久性の問題を生じることがなく、構造安定性が高くな
る。
【0402】請求項18記載の発明では、処理工程が安
定化工程、又は水洗工程であり、多段カスケードマルチ
ローラー構造が形成され、処理の迅速化と装置の小型化
が可能になる。
【0403】請求項19記載の発明では、処理部が搬送
ローラと搬送ローラ軸受けと軸受けを位置規制する軸受
け固定板と液溜皿を有し、軸受け固定板を保持し、かつ
位置決めする軸受け固定板保持部材を液溜皿に設けたこ
とで、搬送ローラと液溜皿の位置決め精度が向上し、特
にメンテナンス時に搬送ローラを着脱する場合の取扱性
の向上と位置決め精度の向上の効果がある。
【0404】請求項20記載の発明では、第1の処理工
程の上方から渡り部により第2の処理工程の下方へ写真
感光材料を導き、第2の処理工程で写真感光材料の表面
に処理液を存在させつつ気体中を搬送させて処理するか
ら、幅及び高さを抑えて処理装置の小型化が可能で、し
かも搬送路の短縮が可能で、迅速処理が可能である。
【0405】請求項21記載の発明では、第2の処理工
程の下方から上方へ写真感光材料の表面に処理液を存在
させつつ気体中を搬送させて処理するから、幅及び高さ
を抑えて処理装置の小型化が可能で、しかも搬送路の短
縮が可能で、迅速処理が可能である。
【0406】請求項22記載の発明では、処理装置の小
型化が可能で、第2の処理工程が邪魔にならず、第1の
処理工程の処理ラックを上方から容易に着脱できメンテ
ナンス性が向上する。
【0407】請求項23記載の発明では、処理装置の小
型化が可能で、第2の処理工程を水平方向に回転する
と、第1の処理工程の少なくとも一部の上方が開放さ
れ、第2の処理工程が邪魔にならず、第1の処理工程の
処理ラックを上方から容易に着脱できメンテナンス性が
向上する。
【0408】請求項24記載の発明では、処理装置の小
型化が可能で、第2の処理工程を水平方向へ移動する
と、第1の処理工程の少なくとも一部の上方が開放さ
れ、第2の処理工程が邪魔にならず、第1の処理工程の
処理ラックを上方から容易に着脱できメンテナンス性が
向上する。
【0409】請求項25記載の発明では、液溜皿とガイ
ドの一体化により位置だしが不要になり、低コストで、
かつメンテナンス性が向上し、常に安定した搬送を得ら
れる。
【0410】請求項26記載の発明では、ガイドに、搬
入方向に延びるリブを設けたことで、写真感光材料の張
り付きを防止でき、安定した搬送性が得られる。
【0411】請求項27記載の発明では、ガイドに、強
度部材を設けたことで、液溜皿のガイドの強度が向上
し、ガイドの反りを防止することができる。
【0412】請求項28記載の発明では、対向するガイ
ドの角度を、30〜120°の範囲に設定したから、写
真感光材料のジャムを防止でき、安定した搬送性が得ら
れる。
【0413】請求項29記載の発明では、液溜皿にスリ
ット部の回りに液落下用の突起部、又は溝を設けたか
ら、写真感光材料が非通過時は、処理液が液溜皿の中に
溜まり、補充時は液溜皿の液落下口より処理液が落下す
るが、写真感光材料が通過時には写真感光材料と搬送ロ
ーラの隙間より処理液が落下することで写真感光材料の
表面や端部を通じてスリット部より液落下が生じる。こ
の時、スリット部より落下した処理液が液溜皿の端まで
流れてしまうのを防止し、下段の液溜皿に正確に液落下
させる。
【0414】請求項30記載の発明では、液飛散防止ガ
イドを設けることで確実に下段の液溜皿または搬送ロー
ラに処理液を落下させ、液減少や汚れ発生を防止し、安
定した処理ができる。
【0415】請求項31記載の発明では、液溜皿の内面
に処理液を溜める皿角度形成部のスリット側傾斜角度を
20〜70°の範囲に設定することで、写真感光材料の
処理性が向上する。
【0416】請求項32記載の発明では、液溜皿内にお
ける処理液の流れ構造が適性化され、処理性が向上す
る。
【0417】請求項33記載の発明では、液溜皿内にお
ける処理液の流れ構造が適性化され、処理性が向上す
る。
【0418】請求項34記載の発明では、液溜皿のスリ
ット部は、スリット幅を0.3mm〜5mmとすること
で、スリット部より処理液を落下させることなく液落下
口より液が排出されるようになり、液溜皿内における処
理液の流れ構造が適性化される。
【0419】請求項35記載の発明では、液溜皿内にお
ける処理液の流れ構造が適性化される。
【0420】請求項36記載の発明では、液溜皿の内面
に処理液を溜める皿角度形成部に、前記液落下口に向け
て傾斜する液ガイド面を形成することで、液溜皿内にお
ける処理液の流れ構造が適性化され、処理性が向上す
る。
【0421】請求項37記載の発明では、搬送ローラの
液落下口側の端部に、ローラ面の処理液が液落下口に流
入することで、液溜皿内における処理液の流れ構造が適
性化され、処理性が向上する。
【0422】請求項38記載の発明では、液溜皿の底部
内面に、液落下口側に向かう溝を形成したから、液溜皿
内における処理液の流れ構造が適性化され、処理性が向
上する。
【0423】請求項39記載の発明では、実際の補充方
式は安価なベローズポンプとすることが多く、補充タイ
ミングとなった際に1回の補充量が多いためベローズを
複数回回転させて規定量を補充していたが、従来の液浸
処理方式と比較して処理液補充タイミングを決定する写
真感光材料の処理単位が小さい方が処理性が向上する。
また、補充1回当りの補充液量が少なくなるため、正確
な補充精度が必要となるが、ベローズポンプはベローズ
が上下して送液するので脈動を生ずるが、ベローズポン
プの回転周期と補充単位を合わせることで送液精度を高
めることが可能となり、感材処理性が向上する。また、
ベローズポンプの回転周期と合わずにベローズの上下方
向の移動途中で停止すると、補充毎に均一な補充量が得
られず、処理性能が安定し難くなる。
【0424】請求項40記載の発明では、写真感光材料
の検出方法は、プリンタでプリント実行時に写真感光材
料面積データ及び写真感光材料処理枚数データを検出し
て処理面積を検出する方法、プリンタ部出口付近にセン
サーを取付け写真感光材料面積を検出積算する方法、プ
ロセッサ部入口にセンサを取付け写真感光材料面積を検
出積算する方法等がある。液補充のタイミングは写真感
光材料が処理部を通過する時に一致させるか、または処
理部通過直前に補充し、上段に補充された補充新液が一
種の多段向流構造を形成して上段より下段に液交換をし
ながら流れ、第1の処理工程からの持込み処理液成分濃
度を減少させるため、好ましくは処理部通過直前の補充
であり、より好ましくは処理液補充の後、処理液が上段
から下段まで流れきったところのタイミングで写真感光
材料が処理部に入ってくるようなタイミングである。写
真感光材料の処理時には、処理液の新液が補充されてい
るため処理性が向上し、そのため補充量の低減が行え
る。
【0425】請求項41記載の発明では、処理液と雰囲
気との間で気液接触部分が大きく、処理液が蒸発しやす
いため、蒸発補正制御、ローラ汚れ防止、液の汚れ防
止、液酸化防止することが好ましい。処理液が希釈さ
れ、第1の処理工程から持ち込まれた混入成分濃度が低
下し、処理性が向上する。従って、未処理時に供給した
処理液量を記憶し、次に写真感光材料が処理された場合
に写真感光材料面積に対する補充液供給量を減少させて
も処理性は問題が無く、補充液量の減少及び未処理時に
保持される処理液の液劣化を防止することができる。
【0426】請求項42記載の発明では、処理液と雰囲
気との間で気液接触部分が大きく、処理液が蒸発しやす
いため、蒸発補正制御、ローラ汚れ防止、液の汚れ防
止、酸化防止することが好ましい。
【0427】請求項43記載の発明では、写真感光材料
の処理量が少ない場合に経時で処理液を規定量補充し、
写真感光材料の処理量データを加えて制御し、処理液の
酸化劣化を防止し、汚れを防止する。
【0428】請求項44記載の発明では、上段では処理
液が希釈され、第1の処理工程から持ち込まれた混入成
分濃度が低下し、処理性が向上する。従って、感材処理
後の処理液は混入成分濃度が高まり、汚れが発生しやす
い状態となり、写真感光材料が処理されないスタンバイ
時間によって蒸発も進むが写真感光材料が処理後の経時
補充時に規定補充量よりも補充量を増加することで安定
した写真感光材料仕上がり性能と処理液酸化劣化が防止
され、汚れが防止できる。
【0429】請求項45記載の発明では、処理工程の温
調を乾燥工程からの熱とパネルヒータで行うことで省エ
ネと温度の安定化に優れた温調が可能になる。
【0430】請求項46記載の発明では、処理部の温調
を温水循環で行うことで、処理部の温度の安定性に優
れ、また温水から発生する蒸気によって処理液蒸発を防
止できる。さらに、温調循環水を処理液供給水に使用す
ることで、処理液供給する際に、処理液の温度が低下せ
ず、処理液温度の安定性が高くなる。
【0431】請求項47記載の発明では、処理工程の温
調を循環処理液で行うことで、処理工程の温度の安定性
に優れ、また循環処理液から発生する蒸気によって処理
液蒸発を防止できる。この時、循環処理液を他の処理部
の処理液供給水に使用すると、上記効果に加えて他の処
理工程へ処理液供給する際に温度が低下せず、他の処理
部内の処理液温度の安定性が高くなる。
【0432】請求項48記載の発明では、乾燥工程の熱
を利用することで、処理部の温調のための中継タンクが
不必要となるか、または中継タンク内のヒータ容量が小
さくなり、省エネになる。
【0433】請求項49記載の発明では、液溜手段を傾
け、液溜手段に溜まっていた処理液を落下させて、液溜
手段に溜まっていた処理液を処理液回収部へと排出する
ことにより、マルチローラ方式の写真感光材料処理装置
に、洗浄やメンテナンス等の処置を施す際に、搬送ロー
ラや液溜皿の液溜手段を写真感光材料処理装置外に取り
出す場合においても、処理液が液溜手段から写真感光材
料処理装置外や、写真感光材料処理装置内の他の処理工
程に漏れて、写真感光材料処理装置周辺を汚したり、処
理の機能を阻害することを防止できる。尚、液溜手段に
溜まっていた処理液を全て排出しなくても、搬送ローラ
や液溜皿の液溜手段を写真感光材料処理装置外に取り出
す場合に、処理液が液溜手段から写真感光材料処理装置
外や、写真感光材料処理装置内の他の処理工程に漏れる
ことを防止する効果は得られるものである。傾け手段に
よって液溜手段を傾けるので、作業者が処理液に触れず
に、液溜手段からの液の排出を行うことができ、作業者
が汚れることも減少する。また、正確に傾けることが可
能となる。
【0434】請求項50記載の発明では、搬送路の上部
の液溜手段から、下部の液溜手段へと順次、傾けていく
ことにより、貯溜量の少ない液溜手段に、一挙に多量の
処理液を落下させたために、処理液が液溜手段から溢れ
たり、はねたりして、写真感光材料処理装置内を汚すこ
とを防止できる。
【0435】請求項51記載の発明では、液溜手段を一
気に傾けると、液溜手段の液排出孔からだけでなく、液
溜手段端部から処理液が溢れてしまい、写真感光材料処
理装置内を汚す恐れがある。液溜手段端部から処理液が
溢れない速度で液溜手段を傾けることにより、液溜手段
端部から処理液が溢れてしまい、写真感光材料処理装置
内を汚すことを防止できる。
【0436】請求項52記載の発明では、液溜手段の傾
け速度を均一にすると、動作に時間が掛かってしまう。
液溜手段の傾け角の増加に伴い、処理液の排出量は徐々
に少なくなることから、液溜手段の傾け角の増加に伴
い、傾け速度を速めることにより、液溜手段端部から処
理液を漏らさずに、処理液の排出時間を短くすることが
できる。
【0437】請求項53記載の発明では、液溜手段が両
側に傾けられることにより、処理液をより確実に液溜手
段から排出することが可能となる。
【0438】請求項54記載の発明では、液溜手段を液
排出孔の無い方に傾けると、液溜手段端部から処理液が
溢れてしまい、写真感光材料処理装置内を汚す恐れがあ
る。液溜手段を液排出孔のある側を下にして傾けること
により、液溜手段端部から処理液が溢れてしまい、写真
感光材料処理装置内を汚すことを防止できる。
【0439】請求項55記載の発明では、ユーザー、メ
ンテナンスマン等の作業が軽減され、傾け角、傾け速度
等も正確に制御しやすい。
【0440】請求項56記載の発明では、ユーザー、メ
ンテナンスマン等の作業が軽減され、傾け角、傾け速度
等も正確に制御しやすい。また、リンクやカム等と組み
合わせることにより、モータを必ずしも液溜手段近くに
設けなくても良く、その場合は、処理液がモータにかか
ることがなぃので、長期間安定して使用できる。
【0441】請求項57記載の発明では、処理工程全体
を傾けることにより、複数の液溜手段を傾け、液溜手段
に溜まっていた処理液を落下させて、液溜手段に溜まっ
ていた処理液を処理液回収部へと排出することが可能と
なるため、マルチローラ方式の写真感光材料処理装置
に、洗浄やメンテナンス等の処置を施す際に、搬送ロー
ラや液溜皿の液溜手段を装置外に取り出す場合において
も、処理液が液溜手段から写真感光材料処理装置外や、
写真感光材料処理装置内の他の処理工程に漏れて、写真
感光材料処理装置周辺を汚したり、処理の機能を阻害す
ることを防止できる。尚、液溜手段に溜まっていた処理
液を全て排出しなくても、液溜手段を装置外に取り出す
場合に、処理液が液溜手段から写真感光材料処理装置外
や、写真感光材料処理装置内の他の処理工程に漏れるこ
とを防止する効果は得られるものである。
【0442】請求項58記載の発明では、傾け手段によ
って処理工程を傾けるので、作業者が処理液に触れず
に、液溜手段からの液の排出を行うことができ、作業者
が汚れることも減少する。また、正確に傾けることが可
能となる。
【0443】請求項59記載の発明では、処理工程全体
を一気に傾けると液溜手段の液排出孔からだけでなく、
液溜手段端部から処理液が溢れてしまい、写真感光材料
処理装置内を汚す恐れがある。液溜手段端部から処理液
が溢れない速度で液溜手段を傾けることにより、液溜手
段端部から処理液が溢れてしまい、写真感光材料処理装
置内を汚すことを防止できる。
【0444】請求項60記載の発明では、液溜手段が、
液排出孔を有しており、処理工程全体を傾ける速度を、
傾け角の増加に伴い、速くしていくことで、処理工程全
体の傾け速度を均一にすると、動作に時間が掛かってし
まい、液溜手段の傾け角の増加に伴い、処理液の排出量
は徐々に少なくなることから、液溜手段の傾け角の増加
に伴い、傾け速度を速めることにより、液溜手段端部か
ら処理液を漏さずに、処理液の排出時間を短くすること
ができる。
【0445】請求項61記載の発明では、ラックを傾け
ることにより処理工程全体を傾けられるので、傾けるた
めの構成が容易となる。
【0446】請求項62記載の発明では、ラックが倒れ
ることにより、処理液が飛散したり、ユーザーが怪我を
したりすることを、チェーンストッパーや、リンクスト
ッパーや、当て板や、ダンパー等のラック倒れ防止手段
によって防止する。また、ラックの傾きが大きいと、写
真感光材料処理装置そのものの重心が崩れ、倒れる恐れ
もある。ラック倒れ防止手段によって、写真感光材料処
理装置そのものの重心が崩れることも防止できる。
【0447】請求項63記載の発明では、ラックを一定
角度で傾けたまま固定できるので、処理液が液溜手段か
ら排出するまでの間、ユーザーやメンテナンスマン等が
ラックを持ち続ける必要がなく、負担が軽減される。
【0448】請求項64記載の発明では、液溜手段を両
側に傾けられることにより、処理液をより確実に液溜手
段から排出することが可能となる。
【0449】請求項65記載の発明では、ラックを左右
両側に傾けられることにより、処理液をより確実に液溜
手段から排出することが可能となる。
【0450】請求項66記載の発明では、ユーザー、メ
ンテナンスマン等の作業が軽減され、傾け角、傾け速度
等も正確に制御しやすい。
【0451】請求項67記載の発明では、ユーザー、メ
ンテナンスマン等の作業が軽減され、傾け角、傾け速度
等も正確に制御しやすい。また、リンクやカム等と組み
合わせることにより、モータを必ずしも液溜皿近くに設
けなくても良く、その場合は、処理液がモータにかかる
ことがないので、長期間安定して使用できる。
【0452】請求項68記載の発明では、液溜手段と接
続された導液管と、液流出管により、液溜手段に溜まっ
ていた処理液を処理液回収部へと排出することが可能と
なるため、マルチローラ方式の写真感光材料処理装置
に、洗浄やメンテナンス等の処置を施す際に、液溜手段
を写真感光材料処理装置外に取り出す場合においても、
処理液が液溜手段から写真感光材料処理装置外や、写真
感光材料処理装置内の他の処理工程に漏れて、写真感光
材料処理装置周辺を汚したり、処理の機能を阻害するこ
とを防止できる。尚、液溜手段に溜まっていた処理液を
全て排出しなくても、液溜手段を写真感光材料処理装置
外に取り出す場合に、処理液が液溜手段から写真感光材
料処理装置外や、写真感光材料処理装置内の他の処理工
程に漏れることを防止する効果は得られるものである。
また、液溜手段を傾けてい処理液を排出する構成に比し
て、簡単な構成で液溜手段に溜まっていた処理液を処理
液回収部へと排出することが可能となる。また、処理液
を排出する際に、処理液が液溜手段端部や、搬送路か
ら、落下することがなく、写真感光材料処理装置内部が
汚れることをより一層防止できる。
【0453】請求項69記載の発明では、複数の液溜手
段の中から1つずつ、処理液を排出していくことによ
り、液流出管に、一挙に多量の処理液を流出させること
がなくなり、液流出管を細くすることが可能となり、写
真感光材料処理装置の小型化を図ることができる。ま
た、液溜手段からの液の排出も確実なものとなる。
【0454】請求項70記載の発明では、液流出管を上
下に動かすという簡単な構成で、液溜手段からの処理液
の排出を制御できる。
【0455】請求項71記載の発明では、液流出管移動
手段によって液流出管を上下に移動するので、作業者が
処理液に触れずに、液溜手段からの液の排出を行うこと
ができ、作業者が汚れることも減少する。また、正確に
移動したり、一定時間ごとの排出や、一定作業後の排出
を正確に行える。
【0456】請求項72記載の発明では、導液管の途中
を上下に動かすという簡単な構成で、液溜手段からの処
理液の排出を制御できる。液溜手段毎に処理液の排出を
制御する場合に好ましい。
【0457】請求項73記載の発明では、導液管移動手
段によって導液管の途中を上下に移動するので、作業者
が処理液に触れずに、液溜手段からの液の排出を行うこ
とができ、作業者が汚れることも減少する。また、正確
に移動したり、一定時間ごとの排出や、一定作業後の排
出を正確に行える。
【0458】請求項74記載の発明では、導液管に設け
たバルブを開閉するという簡単な構成で、液溜手段から
の処理液の排出を制御できる。液溜手段毎に処理液の排
出を制御する場合に好ましい。
【0459】請求項75記載の発明では、液溜手段を写
真感光材料処理装置から取り外す際に、液溜皿下方に液
落下防止トレイを取り付けることが可能であるので、マ
ルチローラ方式の写真感光材料処理装置に、洗浄やメン
テナンス等の処置を施す際に、液溜手段を写真感光材料
処理装置外に取り出す場合においても、処理液が液溜手
段から写真感光材料処理装置外や、写真感光材料処理装
置内の他の処理工程に漏れて、写真感光材料処理装置周
辺を汚したり、処理の機能を阻害することを防止でき
る。液溜手段からの液排出のための複雑な構成を必要と
しないので好ましい。また、液溜手段を写真感光材料処
理装置外に取り出す場合に、液落下防止トレイを写真感
光材料処理装置に、取り付けることができるので、両手
を使って取り外すことが可能となり、作業がしやすい。
また、液溜手段を傾けてい処理液を排出する構成に比し
て、簡単な構成で液溜手段に溜まっていた処理液を処理
液回収部へと排出することが可能となる。また、処理液
を排出する際に、処理液が液溜手段端部や、搬送路か
ら、落下することがなく、写真感光材料処理装置内部が
汚れることをより一層防止できる。
【0460】請求項76記載の発明では、マルチローラ
方式の写真感光材料処理装置に、洗浄やメンテナンス等
の処置を施す際に、液溜手段を写真感光材料処理装置外
に取り出す場合に、近接して設置されている液溜手段の
搬送ローラと液溜皿を別々に取り出さなくてすむので、
取り出しやすく、また、搬送ローラや液溜皿が、取り出
し時に対となる搬送ローラや液溜皿にぶつかって、傷つ
くことも防止される。
【0461】請求項77記載の発明では、簡単な構成
で、一体の場所に確実に液落下防止トレイを取り付ける
ことが可能となる。
【0462】請求項78記載の発明では、簡単な構成
で、一体の場所に確実に液落下防止トレイを取り付ける
ことが可能となる。
【0463】請求項79記載の発明では、簡単な構成
で、一体の場所に確実に液落下防止トレイを取り付ける
ことが可能となる。
【0464】請求項80記載の発明では、バキューム手
段により、液溜手段に溜まっていた処理液を吸引して排
出することが可能となるため、マルチローラ方式の写真
感光材料処理装置に、洗浄やメンテナンス等の処置を施
す際に、液溜手段を写真感光材料処理装置外に取り出す
場合においても、液溜手段から写真感光材料処理装置外
や、写真感光材料処理装置内の他の処理工程に漏れて、
写真感光材料処理装置周辺を汚したり、処理の機能を阻
害することを防止できる。尚、液溜手段に溜まっていた
処理液を全て排出しなくても液溜手段を写真感光材料処
理装置外に取り出す場合に、液溜手段から写真感光材料
処理装置外や、写真感光材料処理装置内の他の処理工程
に漏れることを防止する効果は得られるものである。ま
た、液溜手段を傾けてい処理液を排出する構成に比し
て、簡単な構成で液溜手段に溜まっていた処理液を処理
液回収部へと排出することが可能となる。また、処理液
を排出する際に、処理液が液溜手段端部や、搬送路か
ら、落下することがなく、写真感光材料処理装置内部が
汚れることをより一層防止できる。
【0465】請求項81記載の発明では、バキューム手
段を用いて、ユーザーやメンテナンスマンが、複数の液
溜手段から処理液を吸引して排出する場合に比して、作
業が効率的に行える。
【0466】請求項82記載の発明では、液溜手段を写
真感光材料処理装置から取り外す際に、液溜手段下方に
液落下防止トレイを取り付けることが可能であるので、
マルチローラ方式の写真感光材料処理装置に、洗浄やメ
ンテナンス等の処置を施す際に、液溜手段を写真感光材
料処理装置外に取り出す場合においても、処理液が液溜
手段から写真感光材料処理装置外や、写真感光材料処理
装置内の他の処理工程に漏れて、写真感光材料処理装置
周辺を汚したり、処理の機能を阻害することを防止でき
る。液溜手段からの液排出のための複雑な構成を必要と
しないので好ましい。また、液溜手段を傾けて処理液を
排出する構成に比して、簡単な構成で液溜手段に溜まっ
ていた処理液を処理液回収部へと排出することが可能と
なる。また、処理液を排出する際に、処理液が液溜手段
端部や、搬送路から、落下することがなく、写真感光材
料処理装置内部が汚れることをより一層防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタプロセッサの概略構成図である。
【図2】他のプリンタプロセッサの概略構成図である。
【図3】第2の処理工程の側面図である。
【図4】処理部の取り出し方向を示す側面図である。
【図5】第2の処理工程が1パス構造の縦断面図であ
る。
【図6】第2の処理工程が循環構造と1パス構造の組み
合わせの縦断面図である。
【図7】処理部の上下の配置を示す図である。
【図8】処理部の処理状態を説明する図である。
【図9】処理部の平面図である。
【図10】図9のX-X線に沿う断面図である。
【図11】図9のXI-XI線に沿う断面図である。
【図12】図9のXII-XII線に沿う断面図である。
【図13】図9のXIII-XIII線に沿う断面図である。
【図14】処理部の液溜皿を示す図である。
【図15】処理工程に処理部を取り付けた状態を示す斜
視図である。
【図16】処理工程に処理部を取り付けた状態を示す側
面図である。
【図17】処理工程に処理部を取り付けた状態を示す側
面図である。
【図18】処理工程に処理部を取り付けた状態を示す側
面図である。
【図19】処理工程に処理部を取り付けた状態を示す側
面図である。
【図20】1個毎に処理部を枠体に着脱可能にする他の
実施の形態を示す図である。
【図21】他のプリンタプロセッサの概略構成図であ
る。
【図22】他のプリンタプロセッサの概略構成図であ
る。
【図23】他のプリンタプロセッサの概略構成図であ
る。
【図24】液溜皿のガイドを説明する図である。
【図25】液溜皿のガイドを説明する図である。
【図26】液溜皿のガイドを説明する図である。
【図27】液溜皿を説明する図である。
【図28】液溜皿の液落下口を説明する図である。
【図29】液溜皿の液落下口を説明する図である。
【図30】液溜皿の液落下口を説明する図である。
【図31】液溜皿のスリットを説明する図である。
【図32】液溜皿のスリットを説明する図である。
【図33】液溜皿を説明する図である。
【図34】液溜皿の液落下口を説明する図である。
【図35】液溜皿の皿角度形成部を説明する図である。
【図36】流れ規制部材を説明する図である。
【図37】他の流れ規制部材を説明する図である。
【図38】液溜皿を説明する図である。
【図39】処理液の補充の実施形態を示す図である。
【図40】処理液の補充の実施形態を示す図である。
【図41】処理液の補充の実施形態を示す図である。
【図42】処理液の補充の実施形態を示す図である。
【図43】処理液の補充の実施形態を示す図である。
【図44】処理液の温度調節の実施形態を示す図であ
る。
【図45】処理液の温度調節の実施形態を示す図であ
る。
【図46】処理液の温度調節の実施形態を示す図であ
る。
【図47】処理液の温度調節の実施形態を示す図であ
る。
【図48】処理液の温度調節の実施形態を示す図であ
る。
【図49】処理液の温度調節の実施形態を示す図であ
る。
【図50】処理液の温度調節の他の実施形態を示す図で
ある。
【図51】マルチローラ方式のプリンタープロセッサー
の1例を示す全体概略図である。
【図52】安定化処理部の処理ラック内部の概略構成図
である。
【図53】通常の処理時の搬送ローラ及び液溜皿の状態
を示した概略説明図である。
【図54】液溜皿から処理液を排出する際の搬送ローラ
及び液溜皿の第1の状態を示した概略説明図である。
【図55】液溜皿から処理液を排出する際の搬送ローラ
及び液溜皿の第2の状態を示した概略説明図である。
【図56】モータを用いて液溜皿を傾ける機構を示した
概略説明図である。
【図57】モータを用いて液溜皿を傾ける機構を示した
概略説明図である。
【図58】ソレノイドを用いて液溜皿を傾ける機構を示
した概略説明図である。
【図59】ソレノイドを用いて液溜皿を傾ける機構を示
した概略説明図である。
【図60】安定化処理部の処理ラックの概略説明図であ
る。
【図61】液溜皿から処理液を排出する際に、安定化処
理部の処理ラックを傾けた状態を示した概略説明図であ
る。
【図62】通常の処理時の液溜皿、導液管及び液流出管
の状態を示した概略説明図である。
【図63】液溜皿から処理液を排出する際の液溜皿、導
液管及び液流出管の状態を示した概略説明図である。
【図64】通常の処理時の液溜皿、導液管及び液流出管
の状態を示した概略説明図である。
【図65】液溜皿から処理液を排出する際の液溜皿、導
液管及び液流出管の状態を示した概略説明図である。
【図66】液溜皿から処理液を排出する際の液溜皿、導
液管及び液流出管の状態を示した概略説明図である。
【図67】安定化処理部の構成を示した概略説明図であ
る。
【図68】液落下防止トレイを設けた安定化処理部の処
理ラックの側面断面を示した概略説明図である。
【図69】液落下防止トレイを設け、搬送ローラと一体
化した液溜皿を自動現像機から取り出した安定化処理部
の処理ラックの側面断面を示した概略説明図である。
【符号の説明】
A 第1の処理工程 B 第2の処理工程 40 処理部 40a 液溜手段 40b 処理液供給手段 40c 搬送手段 40d スクイズ手段 41 液溜皿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03D 3/13 G03D 3/13 5/06 5/06

Claims (82)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理液により写真感光材料を処理する写真
    感光材料処理装置の処理工程の少なくとも1つの工程
    が、処理液を一旦溜める処理部を複数個有し、各処理部
    は処理液を一旦溜める液溜手段と、液溜手段に溜められ
    た処理液を写真感光材料に供給する処理液供給手段、及
    び写真感光材料の搬送手段を有し、前記処理工程は処理
    工程より着脱可能な複数の前記処理部から構成され、写
    真感光材料の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬
    送路に沿って搬送させることを特徴とする写真感光材料
    処理装置。
  2. 【請求項2】前記各処理部は、写真感光材料に供給され
    た処理液を絞るためのスクイズ手段を有することを特徴
    とする請求項1に記載の写真感光材料処理装置。
  3. 【請求項3】前記写真感光材料の搬送手段が、前記液溜
    手段に溜められた処理液に一部が浸漬するように設けら
    れた搬送ローラであり、この搬送ローラが前記処理液供
    給手段とスクイズ手段を兼ねることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の写真感光材料処理装置。
  4. 【請求項4】前記液溜手段が、液溜皿であり、この液溜
    皿は写真感光材料が通過するためのスリット部を有し、
    前記処理部が複数略上下方向に併設され、写真感光材料
    が上方から下方、または下方から上方に写真感光材料の
    表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿って
    搬送することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載の写真感光材料処理装置。
  5. 【請求項5】前記処理工程に、複数個の処理部を保持し
    て1つの処理工程を形成するための処理部保持部材を有
    し、処理部を処理部保持部材に保持し、かつ位置決めす
    るためのスライド手段を設け、このスライド手段は前記
    処理部保持部材の凸部と処理部の凹部、又は処理部保持
    部材の凹部と処理部の凸部が噛み合う構造であることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の写
    真感光材料処理装置。
  6. 【請求項6】前記処理工程に、複数個の処理部を保持し
    て1つの処理工程を形成するための処理部保持部材を有
    し、この処理部保持部材に処理部を固定するための処理
    部固定部材を、処理部保持部材に設置したことを特徴と
    する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の写真感光
    材料処理装置。
  7. 【請求項7】一つの処理部固定部材の解除で、処理部保
    持部材への固定が複数の処理部で同時に解除されること
    を特徴とする請求項6に記載の写真感光材料処理装置。
  8. 【請求項8】前記処理工程に、複数個の処理部を保持し
    て1つの処理工程を形成するための処理部保持部材を有
    し、処理部保持部材に処理部を固定するための処理部固
    定部材を、処理部に設置したことを特徴とする請求項1
    乃至請求項5のいずれかに記載の写真感光材料処理装
    置。
  9. 【請求項9】処理液により写真感光材料を処理する写真
    感光材料処理装置の処理工程の少なくとも1つの工程が
    ラック構造で形成され、ラック構造の少なくとも一部
    が、処理液を一旦溜める処理部を複数個有し、各処理部
    は処理液を一旦溜める液溜手段と、液溜手段に溜められ
    た処理液を写真感光材料に供給する処理液供給手段、及
    び写真感光材料の搬送手段を有し、前記処理工程は処理
    工程より着脱可能な複数の処理部から構成されており、
    写真感光材料の表面に処理液を存在させつつ、気体中の
    搬送路に沿って搬送させることを特徴とする写真感光材
    料処理装置。
  10. 【請求項10】前記各処理部は、写真感光材料に供給さ
    れた処理液を絞るためのスクイズ手段を有することを特
    徴とする請求項9に記載の写真感光材料処理装置。
  11. 【請求項11】前記写真感光材料の搬送手段が、前記液
    溜手段に溜められた処理液に一部が浸漬するように設け
    られた搬送ローラであり、この搬送ローラが前記処理液
    供給手段とスクイズ手段を兼ねることを特徴とする請求
    項9または請求項10に記載の写真感光材料処理装置。
  12. 【請求項12】前記液溜手段が、液溜皿であり、この液
    溜皿は写真感光材料が通過するためのスリット部を有
    し、前記処理部が複数略上下方向に併設され、写真感光
    材料が上方から下方、または下方から上方に写真感光材
    料の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿
    って搬送することを特徴とする請求項9乃至請求項11
    のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  13. 【請求項13】前記処理工程のラック構造に、複数個の
    処理部を保持して1つの処理工程を形成するための処理
    部保持部材を有し、処理部を処理部保持部材に保持し、
    かつ位置決めするためのスライド手段を設け、このスラ
    イド手段は前記処理部保持部材の凸部と処理部の凹部、
    又は処理部保持部材の凹部と処理部の凸部が噛み合う構
    造であることを特徴とする請求項9乃至請求項12のい
    ずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  14. 【請求項14】前記処理工程のラック構造に、複数個の
    処理部を保持して1つの処理工程を形成するための処理
    部保持部材を有し、この処理部保持部材に処理部を固定
    するための処理部固定部材を、処理部保持部材に設置し
    たことを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか
    に記載の写真感光材料処理装置。
  15. 【請求項15】一つの処理部固定部材の解除で、処理部
    保持部材への固定が複数の処理部で同時に解除されるこ
    とを特徴とする請求項14に記載の写真感光材料処理装
    置。
  16. 【請求項16】前記処理工程のラック構造に、複数個の
    処理部を保持して1つの処理工程を形成するための処理
    部保持部材を有し、処理部保持部材に処理部を固定する
    ための処理部固定部材を、処理部に設置したことを特徴
    とする請求項9乃至請求項13のいずれかに記載の写真
    感光材料処理装置。
  17. 【請求項17】写真感光材料が下方から上方に搬送さ
    れ、上方の処理部より下方の処理部へ処理液が供給され
    る構造であることを特徴とする請求項1乃至請求項16
    のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  18. 【請求項18】処理工程が安定化工程、又は水洗工程で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項17のいずれ
    かに記載の写真感光材料処理装置。
  19. 【請求項19】前記処理部が、搬送ローラと、搬送ロー
    ラ軸受けと、軸受けの位置を規制する軸受け固定板と、
    液溜皿を有し、軸受け固定板を保持し、かつ位置決めす
    るための軸受け固定板保持部材を液溜皿に設けたことを
    特徴とする請求項4または請求項12に記載の写真感光
    材料処理装置。
  20. 【請求項20】処理液により写真感光材料を処理する写
    真感光材料処理装置の処理工程の少なくとも1つの工程
    が、処理液に写真感光材料を浸漬させて処理する第1の
    処理工程であり、この第1の処理工程に対して請求項1
    乃至請求項19のいずれかに記載の写真感光材料の表面
    に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路に沿って搬送
    させる第2の処理工程を上方位置に配置し、前記第1の
    処理工程から搬送される写真感光材料を第1の処理工程
    の上方から前記第2の処理工程の下方へ搬送する渡り部
    を有することを特徴とする写真感光材料処理装置。
  21. 【請求項21】前記第2の処理工程が、前記第1の処理
    工程から搬送される写真感光材料を第2の処理工程の下
    方から上方へ搬送して処理可能に構成したことを特徴と
    する請求項20に記載の写真感光材料処理装置。
  22. 【請求項22】前記渡り部を分離可能にクランクさせ、
    第1の処理工程の処理ラックを上方から着脱可能に構成
    したことを特徴とする請求項20または請求項21に記
    載の写真感光材料処理装置。
  23. 【請求項23】前記渡り部を分離可能にし、第2の処理
    工程を水平方向に回転して第1の処理工程の少なくとも
    一部の上方を開放可能にし、前記第1の処理工程の処理
    ラックを上方から着脱可能に構成したことを特徴とする
    請求項20または請求項21に記載の写真感光材料処理
    装置。
  24. 【請求項24】前記渡り部を分離可能にし、第2の処理
    工程を水平方向へ移動させて第1の処理工程の少なくと
    も一部の上方を開放可能にし、前記第1の処理工程の処
    理ラックを上方から着脱可能に構成したことを特徴とす
    る請求項20または請求項21に記載の写真感光材料処
    理装置。
  25. 【請求項25】処理部が複数略上下方向に併設され、各
    々の処理部が液溜皿と搬送ローラを有し、上方の液溜皿
    の液落下口から下方の液溜皿に処理液を落下させながら
    写真感光材料の表面に処理液を存在させつつ前記液溜皿
    のスリット部を通過する前記写真感光材料を前記搬送ロ
    ーラにより気体中を下方から上方に搬送させて処理可能
    に構成し、前記液溜皿に、処理液を溜めると共に前記写
    真感光材料の前記スリット部への搬入を案内するガイド
    を一対対向して一体形成したことを特徴とする請求項2
    0乃至請求項24のいずれかに記載の写真感光材料処理
    装置。
  26. 【請求項26】前記ガイドに、搬入方向に延びるリブを
    設けたことを特徴とする請求項25記載の写真感光材料
    処理装置。
  27. 【請求項27】前記ガイドに、強度部材を設けたことを
    特徴とする請求項25または請求項26に記載の写真感
    光材料処理装置。
  28. 【請求項28】前記対向するガイドの角度を、30〜1
    20°の範囲に設定したことを特徴とする請求項25乃
    至請求項27のいずれかに記載の写真感光材料処理装
    置。
  29. 【請求項29】前記液溜皿に、前記スリット部の回りに
    液落下用の突起部、又は溝を設けたことを特徴とする請
    求項20乃至請求項28のいずれかに記載の写真感光材
    料処理装置。
  30. 【請求項30】前記液溜皿の液落下口の内周壁に、処理
    液を下方に導く液飛散防止ガイドを設けたことを特徴と
    する請求項20乃至請求項29のいずれかに記載の写真
    感光材料処理装置。
  31. 【請求項31】前記液溜皿の内面に処理液を溜める皿角
    度形成部のスリット側傾斜角度を20〜70°の範囲に
    設定したことを特徴とする請求項20乃至請求項30の
    いずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  32. 【請求項32】前記液溜皿の外周、前記スリット部の外
    周、前記液落下口の外周面の順に高さを低くし、さらに
    前記搬送ローラの下部を前記液落下口の外周面の同等な
    高さか、低くしたことを特徴とする請求項20乃至請求
    項31のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  33. 【請求項33】前記液落下口は、上部を曲面に形成し、
    この液落下口の高さ位置は上部曲面が最上部であること
    を特徴とする請求項32に記載の写真感光材料処理装
    置。
  34. 【請求項34】前記スリット部のスリット幅を0.3m
    m〜5mmの範囲に設定したことを特徴とする請求項2
    0乃至請求項33のいずれかに記載の写真感光材料処理
    装置。
  35. 【請求項35】前記スリット部のスリット厚さを0.5
    mm〜5mmの範囲に設定したことを特徴とする請求項
    20乃至請求項33のいずれかに記載の写真感光材料処
    理装置。
  36. 【請求項36】前記液溜皿の内面に処理液を溜める皿角
    度形成部に、前記液落下口に向けて傾斜する液ガイド面
    を形成したことを特徴とする請求項20乃至請求項35
    のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  37. 【請求項37】前記搬送ローラの液落下口側の端部に、
    ローラ面の処理液が液落下口に流入することを規制する
    液流れ規制部材を設けたことを特徴とする請求項20乃
    至請求項36のいずれかに記載の写真感光材料処理装
    置。
  38. 【請求項38】前記液溜皿の底部内面に、液落下口側に
    向かう溝を形成したことを特徴とする請求項20乃至請
    求項37のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  39. 【請求項39】写真感光材料の表面に処理液を存在させ
    つつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程は、
    写真感光材料の処理量に応じて新規な補充処理液を補充
    するベローズポンプを有し、このベローズポンプの回転
    周期と液補充単位を合わせる処理液供給部を備えること
    を特徴とする請求項1乃至請求項38のいずれかに記載
    の写真感光材料処理装置。
  40. 【請求項40】写真感光材料の表面に処理液を存在させ
    つつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程は、
    前処理工程で写真感光材料を検出し、写真感光材料が前
    記処理工程を通過する時に一致させるか、または処理部
    通過直前のタイミングで前記処理工程への処理液の補充
    を行う処理液供給部を備えることを特徴とする請求項1
    乃至請求項39のいずれかに記載の写真感光材料処理装
    置。
  41. 【請求項41】写真感光材料の表面に処理液を存在させ
    つつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程に、
    処理工程の写真感光材料未処理時に供給した処理液量を
    記憶し、次に写真感光材料が処理された場合に写真感光
    材料面積に対する補充液供給量を減少させる処理液供給
    部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項40の
    いずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  42. 【請求項42】写真感光材料の表面に処理液を存在させ
    つつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程に、
    電源ONで一定時間の間写真感光材料が処理されず処理
    待ちの状態のスタンバイ時前記第2の処理工程に経時で
    規定量を補充するか、前記スタンバイ時経時で搬送ロー
    ラを駆動するか、搬送ローラ定期駆動に対し経時補充を
    連動させるかの少なくとも1つの作動を行う処理液供給
    部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項41の
    いずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  43. 【請求項43】前記処理液供給部は、写真感光材料の処
    理量情報に基づき、処理量が少ない場合には経時で処理
    液を規定量補充することを特徴とする請求項42に記載
    の写真感光材料処理装置。
  44. 【請求項44】写真感光材料の表面に処理液を存在させ
    つつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程に、
    電源ONで一定時間の間写真感光材料が処理されず処理
    待ちの状態のスタンバイ時経時で規定量の補充は、写真
    感光材料処理後、一定時間の間、前記写真感光材料が処
    理されず処理待ちの状態となり、経時で規定量を補充す
    るタイミングとなった際、処理後の1回目は規定補充量
    よりも処理液を多く供給し、引続き一定時間の間、前記
    写真感光材料が処理されず処理待ちの状態となり、経時
    で規定量を補充するタイミングとなった際は1回目より
    少ない量の規定補充量を供給する制御であるか、前記ス
    タンバイ時経時で搬送ローラを駆動するか、搬送ローラ
    定期駆動に対し経時補充を連動させるかの少なくとも1
    つの作動を行う処理液供給部を備えることを特徴とする
    請求項1乃至請求項41のいずれかに記載の写真感光材
    料処理装置。
  45. 【請求項45】写真感光材料の表面に処理液を存在させ
    つつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程と、
    この処理工程で処理された写真感光材料を乾燥する乾燥
    工程とを有し、前記処理工程の温度の調節を、前記乾燥
    工程から前記処理工程へ熱伝達する熱伝達手段と、前記
    処理工程に配置したパネルヒータから構成する温調節手
    段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項44の
    いずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  46. 【請求項46】写真感光材料の表面に処理液を存在させ
    つつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程を有
    し、この処理工程の温度調節を温水循環による熱で行う
    と共に、この温調循環水を処理液供給水に使用するよう
    に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項44の
    いずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  47. 【請求項47】写真感光材料の表面に処理液を存在させ
    つつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程を有
    し、この処理工程の温度調節を温水循環による熱で行う
    と共に、この温調循環水を処理液供給水に使用するよう
    に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項44の
    いずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  48. 【請求項48】写真感光材料の表面に処理液を存在させ
    つつ、気体中の搬送路に沿って搬送させる処理工程と、
    この処理工程で処理された写真感光材料を乾燥する乾燥
    工程とを有し、この乾燥工程に通して配置した補充液配
    管を前記処理工程へ導くように構成したことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項47のいずれかに記載の写真感光
    材料処理装置。
  49. 【請求項49】処理液により写真感光材料を処理する写
    真感光材料処理装置の処理工程の少なくとも1つの工程
    が、請求項1乃至請求項48のいずれかに記載の写真感
    光材料の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路
    に沿って搬送させる処理工程であり、この処理工程に、
    写真感光材料を上方向又は下方向の搬送路に沿って気中
    搬送する搬送ローラと、この搬送ローラの下方に設けら
    れ、処理液を一旦貯溜する液溜手段とを有する複数の処
    理部と、複数の処理部の下方に設けられた、処理後の処
    理液を回収する処理液回収部とを有し、前記液溜手段が
    一旦貯溜した処理液を前記搬送ローラに供給し、処理液
    を供給された前記搬送ローラによって写真感光材料に処
    理液を供給し、前記液溜手段は1又は複数毎に着脱可能
    であり、さらに前液溜手段を傾ける傾け手段を有してお
    り、この傾け手段によって、前記液溜手段を傾けて液溜
    手段一旦貯溜された処理液を前記処理液回収部へと落下
    させることにより、前記液溜手段から処理液を排出させ
    ることを特徴とする写真感光材料処理装置。
  50. 【請求項50】前記傾け手段は、最初に前記搬送路の上
    部にある前記液溜手段を傾け、その後、順次、前記搬送
    路の下部にある液溜手段を傾け、前記液溜手段に一旦貯
    溜された処理液を前記処理液回収部へと落下させること
    により、前記液溜手段から処理液を排出させることを特
    徴とする請求項49に記載の写真感光材料処理装置。
  51. 【請求項51】前記液溜手段が、前記液溜手段から処理
    液を排出するための孔である液排出孔を有しており、前
    記液溜手段を傾ける速度を、前記液溜手段端部から処理
    液が溢れない速度で傾けることができることを特徴とす
    る請求項49または請求項50に記載の写真感光材料処
    理装置。
  52. 【請求項52】前記液溜手段が、液排出孔を有してお
    り、前記液溜手段を傾ける速度を、傾け角の増加に伴
    い、速くしていくことを特徴とする請求項49乃至請求
    項51のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  53. 【請求項53】前記液溜手段を、この液溜手段の長軸方
    向のどちら側にも、傾けることができることを特徴とす
    る請求項49乃至請求項52のいずれかに記載の写真感
    光材料処理装置。
  54. 【請求項54】前記液溜手段が、液排出孔を有してお
    り、この液排出孔が下方になるように、前記液溜手段を
    傾けることを可能としたことを特徴とする請求項49乃
    至請求項53のいずれかに記載の写真感光材料処理装
    置。
  55. 【請求項55】前記傾け手段が、前記液溜手段を傾ける
    ためのソレノイドを有していることを特徴とする請求項
    49乃至請求項54のいずれかに記載の写真感光材料処
    理装置。
  56. 【請求項56】前記傾け手段が、前記液溜手段を傾ける
    ためのモータを有していることを特徴とする請求項49
    乃至請求項55のいずれかに記載の写真感光材料処理装
    置。
  57. 【請求項57】処理液により写真感光材料を処理する写
    真感光材料処理装置の処理工程の少なくとも1つの工程
    が、請求項1乃至請求項48のいずれかに記載の写真感
    光材料の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路
    に沿って搬送させる処理工程であり、この処理工程に、
    写真感光材料を上方向又は下方向の搬送路に沿って気中
    搬送する搬送ローラと、この搬送ローラの下方に設けら
    れ、処理液を一旦貯溜する液溜手段とを有する複数の処
    理部と、複数の処理部の下方に設けられた、処理後の処
    理液を回収する処理液回収部とを有し、前記液溜手段が
    一旦貯溜した処理液を、前記搬送ローラによって写真感
    光材料に処理液を供給し、前記液溜手段はl又は複数毎
    に着脱可能であり、さらに前記処理工程全体を傾けるこ
    とができ、前記処理工程全体を傾けて、前記液溜手段に
    一旦貯溜された処理液を前記処理液回収部へと落下させ
    ることにより、前記液溜手段から処理液を排出できるこ
    とを特徴とする写真感光材料処理装置。
  58. 【請求項58】前記処理工程全体を傾ける傾け手段を有
    しており、この傾け手段によって、前記処理工程全体を
    傾けて、前記液溜手段に一旦貯溜された処理液を前記処
    理液回収部へと落下させることにより、前記液溜手段か
    ら処理液を排出させることを特徴とする請求項57に記
    載の写真感光材料処理装置。
  59. 【請求項59】前記液溜手段が、液排出孔を有してお
    り、前記処理工程全体を傾ける速度を、前記液溜手段端
    部から処理液が溢れない速度で傾けることができること
    を特徴とする請求項57または請求項58に記載の写真
    感光材料処理装置。
  60. 【請求項60】前記液溜手段が、液排出孔を有してお
    り、前記処理工程全体を傾ける速度を、傾け角の増加に
    伴い、速くしていくことを特徴とする請求項57乃至請
    求項59のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  61. 【請求項61】前記処理工程がラックに設けられてお
    り、このラックを傾けることができ、このラックを傾け
    ることにより、前記処理工程全体を傾けることを特徴と
    する請求項57乃至請求項60のいずれかに記載の写真
    感光材料処理装置。
  62. 【請求項62】前記ラックを傾ける際に、このラックが
    倒れることを防止するラック倒れ防止手段を有すること
    を特徴とする請求項61に記載の写真感光材料処理装
    置。
  63. 【請求項63】前記ラックを傾けたまま固定することを
    可能とするラック傾け固定手段を有することを特徴とす
    る請求項61または請求項62に記載の写真感光材料処
    理装置。
  64. 【請求項64】前記ラックを、前記液溜手段の長軸方向
    のどちら側にも、傾けることができることを特徴とする
    請求項61乃至請求項63のいずれかに記載の写真感光
    材料処理装置。
  65. 【請求項65】前記液溜手段が、液排出孔を有してお
    り、この液排出孔が下方になるように、前記ラックを傾
    けることを可能としたことを特徴とする請求項61乃至
    請求項63のいずれかに記載の写真感光材料処理装置。
  66. 【請求項66】前記傾け手段が、前記処理工程全体を傾
    けるためのソレノイドを有していることを特徴とする請
    求項58乃至請求項65のいずれかに記載の写真感光材
    料処理装置。
  67. 【請求項67】前記傾け手段が、前記処理工程全体を傾
    けるためのモータを有していることを特徴とする請求項
    58乃至請求項66のいずれかに記載の写真感光材料処
    理装置。
  68. 【請求項68】処理液により写真感光材料を処理する写
    真感光材料処理装置の処理工程の少なくとも1つの工程
    が、請求項1乃至請求項48のいずれかに記載の写真感
    光材料の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路
    に沿って搬送させる処理工程であり、この処理工程に、
    写真感光材料を上方向又は下方向の搬送路に沿って気中
    搬送する搬送ローラと、この搬送ローラの下方に設けら
    れ、処理液を一旦貯溜する液溜手段とを有する複数の処
    理部と、複数の処理部の下方に設けられた、処理後の処
    理液を回収する処理液回収部とを有し、前記液溜手段が
    一旦貯溜した処理液を、前記搬送ローラによって写真感
    光材料に処理液を供給し、前記液溜手段はl又は複数毎
    に着脱可能であり、前記液溜手段は、各々、導液管を介
    して、処理液を前記処理液回収部ヘと導く液流出管と接
    続されており、前記液溜手段に溜まっていた処理液を前
    記導液管及び前記液流出管を介して前記処理液回収部へ
    と導くことができ、前記液溜手段に溜まっていた処理液
    を前記処理液回収部へと導くことにより、前記液溜手段
    から処理液を排出できることを特徴とする写真感光材料
    処理装置。
  69. 【請求項69】複数の前記液溜手段の中から1つずつ、
    前記液溜手段から処理液を排出していくことができるこ
    とを特徴とする請求項68に記載の写真感光材料処理装
    置。
  70. 【請求項70】通常は、各々の前記液溜手段と前記導液
    管との接続口の位置に比して、前記液流出管と前記導液
    管との接続口の位置が上方にあり、前記液溜手段から液
    を排出する際に、前記液流出管を下方に移動させること
    ができ、各々の前記液溜手段と前記導液管との接続口の
    位置に比して、前記液流出管と前記導液管との接続口の
    位置を下方にすることにより、前記液溜手段の処理液を
    前記液流出管へと流出させ、前記液溜手段から前記処理
    液を排出させることを特徴とする請求項68または請求
    項69に記載の写真感光材料処理装置。
  71. 【請求項71】前記液流出管を上下に移動させる液流出
    管移動手段を有しており、この液流出管移動手段によっ
    て、前記液溜手段から液を排出する際に、前記液流出管
    を下方に移動させ、各々の前記液溜手段と前記導液管と
    の接続口の位置に比して、前記液流出管と前記導液管と
    の接続口の位置を下方にすることにより、前記液溜手段
    の処理液を前記液流出管へと流出させ、前記液溜手段か
    ら前記処理液を排出させることを特徴とする請求項70
    に記載の写真感光材料処理装置。
  72. 【請求項72】通常は、各々の前記液溜手段と前記導液
    管との接続口の位置に比して、前記液流出管と前記導液
    管との接続口の位置が下方にあり各々の前記液溜手段と
    前記導液管との接続口の位置に比して前記導液管の途中
    が上方にあり、前記液溜手段から液を排出する際に、前
    記導液管の途中を下方に移動させることができ、各々の
    前記液溜手段と前記導液管との接続口の位置に比して、
    前記導液管の途中を下方にすることにより、前記液溜手
    段の処理液を前記液流出管へと流出させ、前記液溜手段
    から前記処理液を排出することを特徴とする請求項68
    または請求項69に記載の写真感光材料処理装置。
  73. 【請求項73】前記導液管の途中を上下に移動させる導
    液管移動手段を有しており、前記導液管移動手段によっ
    て、前記液溜手段から液を排出する際に、前記導液管の
    途中を下方に移動させることができ、各々の前記液溜手
    段と前記導液管との接続口の位置に比して、前記導液管
    の途中を下方にすることにより、前記液溜手段の処理液
    を前記液流出管へと流出させ、前記液溜手段から前記処
    理液を排出することを特徴とする請求項72に記載の写
    真感光材料処理装置。
  74. 【請求項74】通常は、各々の前記液溜手段と前記導液
    管との接続口の位置に比して、前記液流出管と前記導液
    管との接続口の位置が下方にあり、前記導液管にはバル
    ブが設けられており、前記液溜手段から液を排出する際
    に、前記バルブを開くことができ、前記液溜手段の処理
    液を前記液流出管へと流出させ、前記液溜手段から前記
    処理液を排出することを特徴とする請求項68または請
    求項69に記載の写真感光材料処理装置。
  75. 【請求項75】処理液により写真感光材料を処理する写
    真感光材料処理装置の処理工程の少なくとも1つの工程
    が、請求項1乃至請求項48のいずれかに記載の写真感
    光材料の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路
    に沿って搬送させる処理工程であり、この処理工程に、
    写真感光材料を上方向又は下方向の搬送路に沿って気中
    搬送する搬送ローラと、この搬送ローラの下方に設けら
    れ、処理液を一旦貯溜する液溜手段とを有する複数の処
    理部と、複数の処理部の下方に設けられた、処理後の処
    理液を回収する処理液回収部とを有し、前記液溜手段が
    一旦貯溜した処理液を、前記搬送ローラによって写真感
    光材料に処理液を供給し、前記液溜手段はl又は複数毎
    に着脱可能であり、前記液溜手段を取り外す際に、前記
    液溜手段から漏れた処理液を受ける液落下防止トレイを
    取り付けることが可能であることを特徴とする写真感光
    材料処理装置。
  76. 【請求項76】前記液溜手段と前記搬送ローラとが一体
    になっており、前記液溜手段と前記搬送ローラとが一体
    になった前記処理部は、着脱可能であることを特徴とす
    る請求項75に記載の写真感光材料処理装置。
  77. 【請求項77】前記液落下防止トレイ端部が入り込む溝
    部を有しており、この溝部に前記液落下防止トレイ端部
    が入り込むことにより、前記液落下防止トレイを取り付
    けることが可能であることを特徴とする請求項75また
    は請求項76に記載の写真感光材料処理装置。
  78. 【請求項78】前記液落下防止トレイの一部が入り込む
    孔部又は穴部を有しており、前記孔部又は穴部に前記液
    落下防止トレイの一部が入り込むことにより、前記液落
    下防止トレイを取り付けることが可能であることを特徴
    とする請求項75乃至請求項77のいずれかに記載の写
    真感光材料処理装置。
  79. 【請求項79】前記液落下防止トレイを保持する、液落
    下防止トレイ保持部材を有しており、前記液落下防止ト
    レイ保持部材が前記液落下防止トレイを保持することに
    より、前記液落下防止トレイを取り付けることが可能で
    あることを特微とする請求項75乃至請求項78のいず
    れかに記載の写真感光材料処理装置。
  80. 【請求項80】処理液により写真感光材料を処理する写
    真感光材料処理装置の処理工程の少なくとも1つの工程
    が、請求項1乃至請求項48のいずれかに記載の写真感
    光材料の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路
    に沿って搬送させる処理工程であり、この処理工程に、
    写真感光材料を上方向又は下方向の搬送路に沿って気中
    搬送する搬送ローラと、この搬送ローラの下方に設けら
    れ、処理液を一旦貯溜する液溜手段とを有する複数の処
    理部と、複数の処理部の下方に設けられた、処理後の処
    理液を回収する処理液回収部とを有し、前記液溜手段が
    一旦貯溜した処理液を、前記搬送ローラによって写真感
    光材料に処理液を供給し、前記液溜手段はl又は複数毎
    に着脱可能であり、前記液溜手段から処理液を吸引して
    装置外に排出するバキューム手段を有していることを特
    徴とする写真感光材料処理装置。
  81. 【請求項81】前記バキューム手段が、前記液溜手段毎
    に設けられていることを特徴とする請求項80に記載の
    写真感光材料処理装置。
  82. 【請求項82】処理液により写真感光材料を処理する写
    真感光材料処理装置の処理工程の少なくとも1つの工程
    が、請求項1乃至請求項48のいずれかに記載の写真感
    光材料の表面に処理液を存在させつつ、気体中の搬送路
    に沿って搬送させる処理工程であり、この処理工程に、
    写真感光材料を上方向又は下方向の搬送路に沿って気中
    搬送する搬送ローラと、この搬送ローラの下方に設けら
    れ、処理液を一旦貯溜する液溜手段とを有する複数の処
    理部と、複数の処理部の下方に設けられた、処理後の処
    理液を回収する処理液回収部とを有し、前記液溜手段が
    一旦貯溜した処理液を、前記搬送ローラによって写真感
    光材料に処理液を供給し、前記液溜手段はl又は複数毎
    に着脱可能である写真感光材料処理装置から、前記液溜
    手段を取り外す液溜手段取り外し方法であって、前記液
    溜手段を前記写真感光材料処理装置から取り外す際に、
    前記液溜手段から漏れた処理液を受ける液落下防止トレ
    イを、前記液溜手段下方に配置して、前記液溜手段を取
    り外すことを特徴とする液溜手段取り外し方法。
JP3676598A 1997-03-13 1998-02-03 写真感光材料処理装置及び液溜手段取り外し方法 Pending JPH1165064A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015066482A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 株式会社Screenホールディングス 塗布装置および塗布方法

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