JPH03192256A - 感光材料水洗装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、露光後の感光材料を処理液に浸漬して、現像
等の処理を行った後、感光材料を水洗する感光材料水洗
装置に関する。

〔従来の技術〕

感光材料処理装置として、露光後の感光材料を現像、漂
白、定着、漂白定着、水洗、安定、乾燥等の処理を行い
、感光材料上に画像を形成する装置がある。上記処理は
例えば露光後の感光材料を搬送しながら各処理液中に感
光材料を浸漬するので、画像が形成された感光材料は膨
潤しており、しかも感光材料表面には処理液が付着して
いる。

そして感光材料をそのまま乾燥すると、漂白定着液に含
まれるチオ硫酸塩、チオ硫酸銀錯塩等の処理液成分が膜
面に結晶として析出したり、保存中に画像銀と処理液成
分が反応して画像が変色したり、退色したり、また処理
液に溶解されている銀錯塩が硫化銀になって汚染を生じ
たりするので、感光材料表面や乳剤膜内部の処理液成分
を除去するために水洗を行う。

一般に水洗装置は、多段水洗槽に収容した水洗水中に感
光材料を浸漬して搬送しながら水洗処理を行う方式が採
られている。感光材料は水洗水中を所定時間搬送される
間に、水との接触により表面又は膜面の処理液成分が除
去されるようになっている。

〔発明が解決しようとする課題〕

感光材料を水洗水中に浸漬して水洗する方式においては
、感光材料を浸漬するための水洗水を多量に必要とし、
更に水洗水を多量に収容する水洗槽を必要とするので、
装置が大型になる。また、感光材料を多量の水洗水中に
所定時間浸漬するので水洗時間が長くなる。

また、水洗水に浸漬して搬送するだけでは、感光材料表
面に移動しない水の層（境膜）が生じ、感光材料から境
膜中に溶出した処理液成分の濃度が所定濃度に達すると
、その後は感光材料から処理液成分が溶出せず、良好な
水洗を行うことができない。

本発明の目的は上記問題点を解消することにあり、洗浄
性を低下させることなく短時間で良好な水洗処理を行え
、簡略でしかも小型に構成できる感光材料水洗装置を提
供することにある。

〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明に係る上
記目的は、処理液に浸漬処理後の感光材料を水洗する感
光材料水洗装置において、水洗水を収容する水洗槽の断
面が実質的にスリット状であり、搬送される感光材料の
少なくとも乳剤面に接する多数の微小突起を水洗槽の内
面に備え、水洗槽内の感光材料に向けて水洗水を供給す
る多数のノズル及び水洗槽内の水洗水を排出する排水口
を水洗槽壁面に備えた感光材料水洗装置によって達成さ
れる。

すなわち、スリット状の水洗槽に設けた多数のノズルか
ら水洗槽内を搬送される感光材料に向けて水洗水を供給
し、しかも感光材料が水洗槽内面に設けた微小突起と接
することにより、感光材料表面に移動しない水の層（境
膜）が生じることはない。したがって、感光材料に付着
又は含まれていた処理液成分が水中に溶出しても、処理
液成分を含んだ水は迅速に置換され、良好な水洗を短時
間で行うことができる。また、スリット状の水洗槽に水
洗水を収容するので、使用する水洗水の量が少なく、水
洗装置を簡略にしかも小型に構成することができる。

水洗槽内面に設ける微小突起は感光材料と摺接しても感
光材料が傷つかない形状及び材質とされ、柔軟性を有す
る起毛状が好ましい。微小突起としては例えばバックス
キン状の柔軟部材を用いることができる。

また、水洗槽内の感光材料に向けて水洗水を供給するノ
ズルは、供給した水洗水が感光材料表面で比較的強力な
乱流を生じるように感光材料幅方向にわたるスリット状
が好ましく、併せて供給水圧も調整される。そして、ノ
ズルは感光材料に対向して均一に分散して設けられるこ
とが好ましい。

また、ノズルによる水洗水供給方向は感光材料搬送方向
にわずかに向いていることが好ましい。

本発明における感光材料は、処理液中に浸漬して処理し
た後に水洗する工程を必要とするものであれば、処理方
式は限定されない。本発明に用いる感光材料の種類とし
ては、ネガ感光材料、ポジ感光材料、直接ポジ感光材料
のいずれであってもよく、例えば銀塩写真式フィルム、
銀塩写真式印画紙、Ｘ線用フィルム等がある。

〔実施態様〕

以下、添付図面を参照して本発明の一実施態様を説明す
る。ただし本発明は本実施態様のみに限定されない。

第１図は本発明が適用される銀塩写真式カラーペーパー
処理装置である。本処理装置はポジ原稿に基づいて露光
されたウェブ状カラーペーパーを現像、漂白定着、水洗
した後に乾燥して、カラーペーパー上に画像を形成する
ものである。

処理装置本体２には現像槽４、漂白定着槽６、水洗部８
、乾燥部１０が連続して設けられ、露光後のカラーペー
パー（以下、感光材料という）１２は、現像、漂白定着
、水洗後に乾燥部１０において乾燥されて本体２から搬
出される。

現像槽４及び漂白定着槽６は、槽内の現像液及び漂白定
着液と外気との接触面積を最小にするための浮き蓋１４
を備えている。浮き蓋１４は感光材料１２が挿通するた
めの通路１６が形成されて奢り、この通路は液面シャッ
タ１８で適宜開閉されるようになっている。第１図は、
現像槽４の搬入通路及び漂白定着槽６からの搬出通路が
シャッタ１８により閉じられ、現像槽４の搬出通路及び
漂白定着槽６の搬入通路が開いている状態である。

また、現像槽４及び漂白定着槽６の下方には、現像槽４
及び漂白定着槽６内にそれぞれ現像補充液、漂白定着補
充液を補充するためのタンク２０，２２が設けられてい
る。タンク２０．２２内の補充液は、ポンプ２４．２６
及び配管２８．３０により現像槽４及び漂白定着槽６に
適宜補充される。

現像槽４及び漂白定着槽６には、現像液及び漂白定着液
内に感光材料１２を浸漬して挟持搬送するための搬送ロ
ーラ対３２が設けられている。

また現像槽４と漂白定着槽６との間、及び漂白定着槽６
と水洗部８との間には感光材料１２に付着した処理液を
除去するスクイズローラ１００が配設されている。

水洗部８には、断面が実質的にスリット状である略Ｗ字
状の水洗槽１１０が配置され、感光材料１２は水洗槽１
１０に収容した水洗水中に浸漬されて搬送されることに
より洗浄される。

また、水洗部８の下方には、水洗槽に水洗水を補充する
ためのタンク３８が設けられている。タンク３８内の補
充液は、ポンプ４０及び配管４２により水洗槽１１０内
に補充されるとともに、搬送ローラ３２に供給されて搬
送ローラ３２の周面を洗浄する。

乾燥部１０の感光材料搬入口４８の近傍には感光材料１
２の支持体に接する加熱ローラ５０及び乳剤面に接する
吸水性ローラ５２が配置されている。また、吸水性ロー
ラ５２及び加熱ローラ５０の下流には、感光材料１２を
搬送する搬送ローラ５４．５６が設けられている。更に
、乾燥部１０には、隣接するローラ間から感光材料１２
の乳剤面に熱風を供給するためのダクト５８が設けられ
ている。

第２図は水洗部８の概略構成図であり、第３図は第２図
におけるＡ部拡大図である。

水洗槽１１０は略Ｕ字状の水洗槽１１２，１１４を２槽
連結して略Ｗ字状に形成した構成であり、水洗槽１１０
の断面が実質的にスリット状である。

感光材料１２は水洗槽１１０の上部に設けた搬送ローラ
１１６によりスリット状の水洗槽１１０内を搬送される
。

水洗槽１１０の壁面には水洗水を槽内に供給するための
多数のノズル１１８が開口しており、水洗槽１１０の外
部には各ノズル１１８から均一に水洗水を噴出するため
の氷室１２０が設けられている。ノズル１１８の開口部
は好ましくは感光材料の幅方向にわたるスリット状であ
るが、円孔等であってもよい。また、水室１２０はすべ
てにわたって連通している。

感光材料搬送方向の氷室最下流部には給水ノくイブ１２
２が連結され、ポンプ１２４により補充タンク３８から
汲み上げられた水洗水は氷室１２０を経てノズル１１８
から水洗槽１１０に供給される。また、水洗槽１１０の
最下流部には水洗槽１１０内のオーバーフロー水を排出
するための排水パイプ１２６が連結されている。排水パ
イプ１２６から排出した水は補充タンク３８内に回収し
て再使用してもよい。また、排水パイプ１２６をポンプ
１２４に連結して、水洗水がポンプ１２４、給水パイプ
１２２、水洗槽１１０、排水パイプ１２６を循環するよ
うに構成してもよい。

水洗槽１１００対向する内壁には多数の微小突起１２８
が均一に設けられており、微小突起１２８の先端がスリ
ット内を搬送される感光材料１２に接するように設けら
れる。水洗槽１１０のスリット幅は例えば２〜１０ｍｍ
に設定され、このときの微小突起１２８の高さは１〜５
ｍｍに設定される。

本実施態様は感光材料１２の乳剤面及び支持体面に接す
る微小突起１２８を設けたものであるが、微小突起１２
８は少なくとも乳剤面に接するように設けてあれば有効
である。微小突起１２８は感光材料１２との摺接によっ
ても感光材料１２に擦過傷を生じないように、柔軟性を
有する材料により起毛状に形成される。微小突起１２８
は例えば人造バックスキンを水洗槽１１０の内壁に貼着
することにより設ける。また、微小突起１２８は感光材
料搬送方向にわずかに向いていることが好ましく、微小
突起１２８が感光材料１２の搬送の障害となることはな
い。

なお微小突起１２８は、金属、プラスチック樹脂等によ
り形成してもよ（、形状は起毛状でなくてもよい。例え
ば、水洗槽１１０に凹凸や突起を一体成形してもよい。

また微小突起１２８は感光材料１２と常に摺接しなくて
もよく、−時的に摺接するだけでも有効である。更に、
微小突起１２８を感光材料１２に近接して設けただけで
も有効である。

水洗槽壁面のノズル１１８は水路が感光材料搬送方向に
わずかに向いて形成されており、ノズル１１８から感光
材料１２に向けて水洗水が供給され、感光材料表面にお
いて水洗水の乱流が生じる。

ここで、ノズル１１８から噴出する水洗水が感光材料表
面で比較的強力な勢いの乱流を生じるように、ポンプ１
２４による供給水圧は設定される。

ノズル１１８の水路がわずかに感光材料搬送方向に向い
ていることにより、ノズル１１８から供給された水洗水
が感光材料１２の搬送の障害となることはない。

感光材料１２は水洗槽１１０内の水洗水に浸漬されて搬
送されることにより洗浄される。感光材料１２は微小突
起１２８と摺接して搬送され、また多数のノズル１１８
から比較的強勢で供給された水洗水は感光材料表面で乱
流を発生する。そして、感光材料１２と微小突起１２８
との摺接及びノズル１１８から供給された水洗水による
乱流により、感光材料表面に水が留まることはなく、感
光材料から所定の処理液成分が溶出した一定濃度の水の
境膜が生じることはない。したがって、感光材料表面の
水は順次置換され感光材料は常に清浄な水と接触し、良
好な水洗が行われる。

なお、氷室１２０に水洗水を供給する給水パイプ１２２
及び水洗槽１１０からのオーバーフロー水を排出する排
水バイブ１２６を設ける位置は図示した位置に限定され
ない。例えば、給水パイプ１２２を感光材料搬送方向の
最上流部に設けてもよく、更に排水バイブ１２６を感光
材料搬送方向の最上流部に設けてもよい。

更に、給水パイプ１２２及び排水バイブ１２６を複数箇
所に設けてもよい。

更に水室１２０を設けることなく各ノズル１１８に給水
パイプ１２２を連結する構成であってもよい。

本実施態様は略Ｕ字状にスリットが延びた水洗槽１１２
，１１４を２槽連結して略Ｗ字状のスリットを形成した
構成であるが、水洗槽１１０の形状はこれに限定されな
い。すなわち、水洗水の流速、微小突起１２８の分散密
度、感光材料搬送速度等を考慮して、略Ｕ字状の水洗槽
１１２，１１４の数を増減して水洗槽１１０の形状を変
更することが可能である。

また、水洗槽のスリットは反転せずに延びてもよく、垂
直方向の上方又は下方に向かうスリットを有する構成の
水洗槽であってもよい。

また、水洗槽はスリットが水平方向に延びた形状であっ
てもよく、更には上方又は下方に向がって傾斜して延び
る形状であってもよい。

〔発明の効果〕

本発明によれば、スリット状の水洗槽に設けた多数のノ
ズルから水洗槽内を搬送される感光材料に向けて水洗水
を供給し、しかも感光材料が水洗槽内面に設けた微小突
起と接することにより、感光材料表面に移動しない水の
層（境膜）が生じることはない。したがって、感光材料
に付着又は含まれていた処理液成分が水中に溶出しても
、処理液成分を含んだ水は３速に置換され、良好な水洗
を短時間で行うことができる。また、スリット状の水洗
槽に水洗水を収容するので、使用する水洗水の量が少な
く、水洗装置を簡略にしかも小型に構成することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施態様を備えた感光材料処理装置の
概略構成図、 第２図は水洗部の概略構成図、 第３図は第２図のＡ部拡大図である。 図中符号： ２・本体　　　　　　　４　現像槽 ６　漂白定着槽　　　　８　水洗部 １０　乾燥部　　　　　１２　感光材料３２　搬送ロー
ラ ４８　搬入口　　　　　５０　加熱口−ラ２　吸水性ロ
ーラ ４．５６　搬送ローラ ８　ダクト　　　　　６０　搬出口 １０　水洗槽 １２、ＩＩ４　Ｕ字状水洗槽 １６　′ｍ送ローラ　１１８・　ノズル２０　水室　　
　　１２２　給水パイプ２４　ポンプ　　　１２６　排
水パイプ２８　微小突起

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　処理液に浸漬処理後の感光材料を水洗する感光材料水
   洗装置において、水洗水を収容する水洗槽の断面が実質
   的にスリット状であり、搬送される感光材料の少なくと
   も乳剤面に接する多数の微小突起を水洗槽の内面に備え
   、水洗槽内の感光材料に向けて水洗水を供給する多数の
   ノズル及び水洗槽内の水洗水を排出する排水口を水洗槽
   壁面に備えた感光材料水洗装置