JP2002055422A - 感光材料の液中搬送構造 - Google Patents

感光材料の液中搬送構造

Info

Publication number
JP2002055422A
JP2002055422A JP2001129790A JP2001129790A JP2002055422A JP 2002055422 A JP2002055422 A JP 2002055422A JP 2001129790 A JP2001129790 A JP 2001129790A JP 2001129790 A JP2001129790 A JP 2001129790A JP 2002055422 A JP2002055422 A JP 2002055422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive material
blade
passage
main body
slit hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001129790A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001129790A priority Critical patent/JP2002055422A/ja
Priority to US09/864,178 priority patent/US6513539B2/en
Publication of JP2002055422A publication Critical patent/JP2002055422A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03DAPPARATUS FOR PROCESSING EXPOSED PHOTOGRAPHIC MATERIALS; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03D3/00Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion
    • G03D3/08Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion having progressive mechanical movement of exposed material
    • G03D3/13Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion having progressive mechanical movement of exposed material for long films or prints in the shape of strips, e.g. fed by roller assembly
    • G03D3/132Liquid processing apparatus involving immersion; Washing apparatus involving immersion having progressive mechanical movement of exposed material for long films or prints in the shape of strips, e.g. fed by roller assembly fed by roller assembly

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない部品点数で処理槽間の液洩れを確実に
防止することのできる感光材料の液中搬送構造を提供す
ること。 【解決手段】 ブレード74は、感光材料14と接する
部分以外の部分、即ち、スリット孔部80の長手方向両
側の端縁付近、及び通路壁面と弾性的に接触している側
とは反対側の端縁付近の3つの端縁(辺部分)が、ブレ
ード押え76とスリット孔部80の開口している上壁面
82Bとの間に挟持された状態でスリット孔部80を覆
っているので、感光材料14と接する部分以外の部分で
のシール性が確実なものとなる。また、液中搬送構造を
本体部72、ブレード74、ブレード押え76の3部品
で構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料の液中搬
送構造にかかり、処理槽の間の隔壁に設けられたブレー
ド付きの通路を介して隣接する処理槽に感光材料を搬送
し、複数の処理槽に貯留された処理液によって所定の処
理を行う感光材料処理装置に適用される感光材料の液中
搬送構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ラボで使用される自動現像機(例えば、
フィルムプロセッサ、プリンタプロセッサなど)では、
感光材料(例えば、フィルムやカラーペーパー)の処理
が行われている。
【0003】フィルムやカラーペーパーは、発色現像、
漂白定着、水洗及び安定などの処理液や水の入った複数
の処理槽内を順次搬送することで処理される。
【0004】各槽の処理液は、フィルムやカラーペーパ
ーの処理によって液の成分組成や量が変化する。
【0005】そのため、各処理槽へはフィルムやカラー
ペーパーの処理量に応じて補充槽から新しい液や水を補
充して液の組成や量を維持するシステムになっている。
【0006】最近、水洗槽などではローラやブレードに
よる液中シールによって浴槽を仕切って処理する液中搬
送が提案されている。
【0007】従来の水洗槽では、感光材料が前浴の水洗
槽から次浴の水洗槽に渡っていくときには、一度空中を
搬送させて渡る(所謂クロスオーバー)構造となってい
たが、液中搬送では、クロスオーバーをローラやブレー
ドを用いた仕切りとすることで搬送長を短くして処理時
間の短縮化を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
液中搬送構造では、仕切部分のローラやブレードに間隙
があると前浴から次浴への液洩れが起こり、後浴の水洗
槽の液濃度が高くなり水洗能力が低下する問題がある。
【0009】このように、液中搬送構造では槽間のシー
ル性が水洗性能にも大きく影響する。水洗効率を維持す
るためには水洗水の補充量を増加させる必要にも迫られ
る。無論、補充量が増加すると、廃液も増加する事が予
想できる。
【0010】さらに、水洗槽以外の槽においても、隣接
する液が混じり合うことで処理液の性能は低下する。
【0011】よって、高性能を維持し、かつ補充量を少
なくするために、リーク量の少ないシール方法が求めら
れている。
【0012】しかし、ブレードは感光材料を搬送すると
きには可動変形する部分でありシール性を維持すること
が非常に難しい。
【0013】本発明は上記事実を考慮し、少ない部品点
数で、処理槽間の液洩れを確実に防止することのできる
感光材料の液中搬送構造を提供することが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、処理液が貯留される複数の処理槽間の隔壁に感光材
料を通過させる感光材料搬送路が形成される本体部と、
前記感光材料搬送路に配置され前記感光材料搬送路の壁
面との間で前記感光材料の通過を可能とすると共に処理
液の通過を阻止可能な弾性を有したシート状のブレード
と、前記ブレードを前記感光材料搬送路に取り付ける取
付部材と、を備えた感光材料の液中搬送構造であって、
前記感光材料搬送路は、感光材料搬送方向上流側に設け
られ前記感光材料の一方の面に対向すると共に前記感光
材料の通過経路に対して感光材料搬送方向上流側で鋭角
な角度で傾斜する第1の傾斜面と、感光材料搬送方向上
流側に設けられ前記感光材料の他方の面に対向すると共
に前記感光材料の通過経路に対して感光材料搬送方向上
流側で鋭角な角度で傾斜する第2の傾斜面と、感光材料
搬送方向下流側に設けられ前記第1の傾斜面または前記
第2の傾斜面の何れか一方に開口し、前記感光材料の搬
送方向と直交する方向に長く形成されたスリット孔部
と、を備え、前記ブレードは、前記スリット孔部に面す
る側の長手方向に沿って延びる端縁が前記感光材料搬送
路の通路壁面に対して弾性的に接触し、前記スリット孔
部の長手方向両側の端縁付近及び前記通路壁面と弾性的
に接触している側とは反対側の端縁付近が前記取付部材
と前記スリット孔部の形成されている第1の傾斜面また
は前記第2の傾斜面との間に挟持された状態で前記スリ
ット孔部を覆っていることを特徴としている。
【0015】次に請求項1に記載の感光材料の液中搬送
構造の作用を説明する。
【0016】処理槽内の処理液で処理された感光材料
は、ローラ等の搬送手段によって搬送され、感光材料搬
送路を介して隣接する次の処理槽へ送られ、順次所定の
処理が行われる。
【0017】ここで、感光材料が感光材料搬送路を通過
する際には、感光材料はブレードと通路壁面との間を両
者に摺動しながら搬送されるので、隣接する液同士が混
ざり合うことが無い。また、感光材料の搬送方向後端が
感光材料搬送路を通過すると、ブレードは弾性的に通路
壁面に接触し、隣接する液同士が混ざり合うことを防止
する。
【0018】また、ブレードは、感光材料と接する部分
以外の部分、即ち、スリット孔部の長手方向両側の端縁
付近及び通路壁面と弾性的に接触している側とは反対側
の端縁付近の3つの端縁(辺部分)がスリット孔部の形
成されている第1の傾斜面または第2の傾斜面との間に
挟持された状態でスリット孔部を覆っているので、感光
材料と接する部分以外の部分でのシール性が確実なもの
となる。
【0019】さらに、感光材料搬送路が形成された本体
部と、ブレードと、ブレードを取り付ける取付部材との
3部品で感光材料通過を可能とすると共に隣接する液同
士の混合を防止可能な感光材料の液中搬送構造が構成さ
れているので、部品点数が少なく、組立ても容易とな
る。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の感光材料の液中搬送構造において、前記ブレードは、
前記通路壁面に弾性的に接触している端縁の長手方向両
側部分が、前記スリット孔部の長手方向両側の前記第1
の傾斜面と前記第2の傾斜面との交点部分に形成された
溝に挿入されていることを特徴としている。
【0021】次に請求項2に記載の感光材料の液中搬送
構造の作用を説明する。
【0022】請求項2に記載の感光材料の液中搬送構造
では、ブレードは、通路壁面に弾性的に接触している端
縁の長手方向両側部分が、スリット孔部の長手方向両側
の前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面との交点部分に
形成された溝に挿入されて保持されているので、ブレー
ドの長手方向両側部分のシール性がより確実なものとな
る。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の感光材料の液中搬送構造において、前
記ブレードは、前記本体部と前記取付部との間で相対移
動可能なように挟持されていることを特徴としている。
【0024】次に請求項3に記載の感光材料の液中搬送
構造の作用を説明する。
【0025】請求項3に記載の感光材料の液中搬送構造
では、ブレードが本体部と取付部との間で相対移動可能
であるため、熱膨張時にブレードの伸び量と、本体部及
び取付部の伸び量とに差が生じた場合の、ブレードの歪
み(波うち、皺等)の発生を抑えることが出来る。
【0026】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の感光材料の液中搬送構造に
おいて、前記本体部及び前記取付部は、ガラス繊維入り
の合成樹脂で形成されていることを特徴としている。
【0027】次に請求項4に記載の感光材料の液中搬送
構造の作用を説明する。
【0028】請求項4に記載の感光材料の液中搬送構造
では、本体部及び取付部が、ガラス繊維入りの合成樹脂
で形成されているので、従来一般に用いられているガラ
ス繊維入りでない合成樹脂で形成されたものより、線膨
張率を小さくすることができ、歪みの発生原因を小さく
できる。
【0029】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載の感光材料の液中搬送構造に
おいて、前記ブレード、前記本体部及び前記取付部に
は、前記感光材料と接する部分に前記本体部及び前記取
付部を形成している材料よりも摩擦係数の低い低摩擦材
料が設けられていることを特徴としている。
【0030】次に請求項5に記載の感光材料の液中搬送
構造の作用を説明する。
【0031】請求項5に記載の感光材料の液中搬送構造
では、ブレード、本体部及び取付部には、感光材料と接
する部分に低摩擦材料が設けられているため、感光材料
と接触する部分の摩耗の進行を遅らせることができ、長
期に渡ってシール性を維持することができる。また、感
光材料をスムーズに摺動させながら搬送できる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を以下に説明
する。
【0033】図2には、自動現像装置10の現像処理部
12が示されている。
【0034】現像処理部12には、感光材料14の感光
材料搬送方向上流側(矢印A方向側。以後、略して上流
側という。)から順に、現像槽16、定着漂白槽18、
第1水洗槽20、第2水洗槽22、第3水洗槽24及び
第4水洗槽26が水平方向に設けられている。
【0035】現像槽16には現像液が、定着漂白槽18
には定着漂白液が所定量貯留されている。
【0036】また、第1水洗槽20、第2水洗槽22、
第3水洗槽24及び第4水洗槽26には、所定量の処理
液としての水洗水が貯留されている。
【0037】なお、本実施例の感光材料14は、写真用
のハロゲン化銀感光材料(ペーパー)である。
【0038】現像槽16及び定着槽18の内部には、感
光材料14を槽内で略U字状に搬送する複数のローラか
らなる搬送装置28が設けられている。
【0039】現像槽16の上方には、感光材料14を現
像槽16内へ搬送する挟持ローラ30及び現像処理され
た感光材料14を定着漂白槽18側へ搬送する挟持ロー
ラ32が設けられている。
【0040】また、定着漂白槽18の上方には、現像槽
16側から搬送された感光材料14を定着漂白槽18内
へ搬送する挟持ローラ34及び定着処理された感光材料
14を第1水洗槽20側へ搬送する挟持ローラ36が設
けられている。
【0041】一方、第1水洗槽20の上方には、定着処
理された感光材料14を第1水洗槽20の内部へ搬送す
る挟持ローラ38が設けられている。
【0042】第1水洗槽20と第2水洗槽22との間の
隔壁40、第2水洗槽22と第3水洗槽24との間の隔
壁42、第3水洗槽24と第4水洗槽26との間の隔壁
44には、各々感光材料14の通過を許容し、液の通過
を阻止可能な感光材料通路部材46が設けられている。
【0043】また、第1水洗槽20、第2水洗槽22、
第3水洗槽24及び第4水洗槽26には、各々感光材料
14を搬送する搬送手段としてのニップローラ50が設
けられている。
【0044】なお、第4水洗槽26の上方には、水洗さ
れた感光材料14を図示しない乾燥処理部へ搬送する挟
持ローラ52が設けられている。
【0045】また、第4水洗槽26の上方には、補充タ
ンク54に貯留された新鮮な水洗処理液を第4水洗槽2
6に供給する配管56の端部が配設されており、配管5
6の途中には補充タンク54の水洗処理液を第4水洗槽
26へ供給するためのポンプ58が設けられている。
【0046】なお、ポンプ58にはポンプ駆動装置60
が接続されており、所定タイミングでポンプ58が作動
するようになっている。
【0047】また、第1水洗槽20には、所定以上の水
洗処理液を排出するためのオーバーフロー管62が設け
られており、オーバーフローした水洗処理液はオーバー
フロー管62を介して貯留槽64に貯留される。
【0048】次に、感光材料通路部材46の構造を詳細
に説明する。
【0049】図1,3に示すように、感光材料通路部材
46は、隔壁40(他の隔壁42,44も同様)の開口
部70に着脱可能とされた本体部72と、ブレード74
と、ブレード押え76との3部品から構成されている。
【0050】本体部72は、隔壁40にネジ77で取り
付けられている。なお、本体部72と隔壁40との間に
は、ゴム等の弾性体のシートからなるパッキン79が挟
み込まれている。
【0051】本実施形態の本体部72は、ガラス繊維入
りの合成樹脂(例えば、PC、PPE、ABS、PPS
など)で形成されており、感光材料14の通過を可能と
する感光材料搬送路78を備えている。
【0052】感光材料搬送路78は、感光材料14の幅
方向(搬送方向と直交する方向)に沿って長く形成され
た一定幅h1のスリット孔部80と、このスリット孔部
80の上流側に設けられ、上流側へ向かって上下方向の
幅が序々に大となる挿入部82を備えている。
【0053】スリット孔部80の下壁面80A及び上壁
面80Bは、各々水平に形成されている。
【0054】本実施形態では、水洗槽間で感光材料14
が水平に搬送される。
【0055】挿入部82の上壁面82Bは感光材料14
の搬送面(水平)に対して角度θ1で傾斜しており、挿
入部82の下壁面82Aは感光材料14の搬送面(水
平)に対して角度θ2で傾斜している。
【0056】角度θ1及び角度θ2は、10°〜80°
の範囲内が好ましく、10°〜30°の範囲内が特に好
ましい。
【0057】なお、スリット孔部80は、図3,4に示
すように、挿入部82の上壁面82Bに開口している。
【0058】図3に示すように、挿入部82(上壁面8
2B、下壁面82A)の長手方向の寸法W1は、スリッ
ト孔部80の長手方向の寸法W2よりも大きく設定され
ている。
【0059】図3,4に示すように、挿入部82の長手
方向両端付近には、上壁面82Bと下壁面82Aとの交
点部分から搬送方向下流側(矢印B方向側)へ向けて、
スリット孔部80の下壁面80Aに沿った溝84が形成
されている。
【0060】図4に示すように、この溝84の幅h2
は、後述するブレード74の厚さtよりも若干大きく
(ブレード厚みに対して0.01〜0.5mm程厚く)
設定されている。ブレード74の厚さtはここでは0.
5mmとしているが、0.3〜0.7mm程度が好ましい。
【0061】溝84の幅h2をブレード74の厚さtよ
りも若干大きくするのは、ブレード74の熱膨張寸法変
化と感光材料通路部材46の熱膨張寸法変化とに差が生
じたときに、ブレード74を溝84に対して相対移動さ
せ、ブレード74に波打ち、皺等が生じないようにする
ためである。なお、溝84の幅h2とブレード74の厚
さtとの差は、ブレード74の相対移動を許容する範囲
内で出来る限り小さいことが好ましい。
【0062】図3,4に示すように、上壁面82Bに
は、長手方向に沿ってネジ孔86及び円柱状の突起88
が複数形成されている。
【0063】上壁面82Bに取り付けられるブレード7
4は、一定厚さで長方形に形成された薄肉シート状の弾
性部材から形成されている。本実施形態のブレード74
は、ウレタン樹脂で形成されているが、弾性を有してい
れば、ゴム等の他の材質で形成されていても良い。
【0064】以下にブレード74の材質として好ましい
材質を示す。
【0065】ブレード74は、JIS A硬度で80〜
99度のポリウレタン樹脂が適している。
【0066】このなかでも特に、熱硬化ポリウレタンで
ポリエーテル系プレポリマーを原料とする材質が、液中
で長時間使用されるブレード材質に適している。
【0067】原料のポリイソシアネートとしては、TD
I(トリレンジイソシアネート)及びTDI系プレポリ
マーが該当する。
【0068】ポリエーテル系プレポリマーは特にPTM
G系(ポリテトラメチレンエーテルグリコール系)が好
ましい。
【0069】硬化剤は芳香族アミン系化合物が用いられ
る。
【0070】具体例としては、日本ポリウレタン工業
(株)の製品名コロネート4080、コロネート409
0、コロネート4095、コロネート4099、コロネ
ート6912などが当てはまる。これらはTDI系ポリ
ウレタンで、PTMG系プレポリマーである。
【0071】武田薬品工業(株)の製品名タケネートL
−2000シリーズ、L−2690、L−2695、L
−2705、L−2710、L−2760などが当ては
まる。これらはPTMG系の注型用ポリウレタン樹脂で
ある。
【0072】より好ましい具体例を上げたが、これらに
限定されることはなく、「最新ポリウレタン応用技術」
(株)シーエムシー発行1983年2月26日の116
ページ記載の熱硬化ウレタンエラストマであって、11
7ページのプレポリマ型注型ウレタンエラストマのなか
で、アジプレン型プレポリマ(PTG(ポリエーテルポ
リオール類)/TDI型)と呼ばれる一連の材質が適用
できる。
【0073】図3に示すように、挿入部82(上壁面8
2B、下壁面82A)の長手方向の寸法W1は、ブレー
ド74の長手方向寸法W3よりも若干大きく(0.1〜
1.5mm)設定されている。
【0074】これは、本実施形態においては、ブレード
74の熱膨張率が本体部72の熱膨張率よりも大きいた
めであり、ブレード74が熱膨張して両端部が挿入部8
2の長手方向両側の側壁82Cに強く接して歪む(波う
ち、皺等)ことを防止している。
【0075】ブレード74には、上壁面82Bに形成さ
れたネジ孔86と対向する位置及び、突起88と対向す
る位置に各々長孔92が形成されている。長孔92は、
ブレード74の長手方向に沿って長く形成されている。
【0076】ブレード押え76は、本体部72と同じ材
質で感光材料搬送路78の長手方向に沿って長く形成さ
れており、感光材料搬送路78の長手方向と直角方向の
断面形状が図1に示すように略三角形を呈している。な
お、ブレード押え76の長手方向の寸法W4は、ブレー
ド74の長手方向の寸法W3と同寸法(またはW1より
若干小さい寸法)である。
【0077】ブレード押え76には、上壁面82Bのネ
ジ孔86と対向する位置にネジ挿入孔94が形成されて
おり、上壁面82Bと対向する取付面に突起88が嵌合
する丸穴96が形成されている。
【0078】図1に示すように、ブレード74は、ブレ
ード押え76に形成されたネジ挿入孔94に挿入したネ
ジ98を上壁面82Bに形成されたネジ孔86にねじ込
むことにより、上壁面82Bとブレード押え76との間
に挟持される。
【0079】なお、ブレード押え76には、図1,3,
5に示すように、スリット孔部80と対向する位置に、
切欠99が形成されている。
【0080】ブレード74は、長手方向に沿って延びる
上側の端縁及び長手方向両側の端縁付近が上壁面82B
に密着した状態で固定される。
【0081】そしてブレード74は、全長に渡って下側
の端縁付近がスリット孔部80の下壁面82Aに押し付
けられた状態で密着すると共に、両端付近(角部)が図
1(C)に示すように溝84に挿入された状態で保持さ
れる。
【0082】なお、ブレード74は、熱膨張時に本体部
72及びブレード押え76に対して相対移動可能なよう
な挟持力で本体部72とブレード押え76との間に固定
される。 (作用)次に、本実施形態の作用を説明する。
【0083】この自動現像装置10では、現像槽16の
現像液に浸漬された感光材料14は、その後定着漂白槽
18の定着液に浸漬されて第1水洗槽20に搬送され
る。なお、本実施形態では、感光材料14は、乳剤面を
上側、支持体を下側として搬送している。
【0084】第1水洗槽20に送り込まれた感光材料1
4は、第1水洗槽20に貯留されている水洗水によって
水洗される。
【0085】第1水洗槽20で水洗された感光材料14
は、ニップローラ50によって第2水洗槽22へ向けて
搬送され、感光材料通路部材46のブレード74を変形
させてブレード74とスリット孔部80の下壁面80A
との間を摺動しながら通過して第2水洗槽22へ搬入さ
れる。感光材料14の通過後、ブレード74の下側の端
縁は、再びスリット孔部80の下壁面80Aに押圧され
て密着し、液の通過を阻止する。
【0086】以後、感光材料14は同様に各感光材料通
路部材46を同様に通過して、第2水洗槽22、第3水
洗槽24及び第4水洗槽26の各水洗水によって水洗さ
れ、挟持ローラ対52によって乾燥処理部へと搬送され
る。
【0087】なお、本実施形態の自動現像装置10で
は、いわゆるカスケード方式によって水洗水の補充が行
われるようになっており、例えば、感光材料14の処理
量に応じて感光材料14の搬送方向の最も下流側の第4
水洗槽26に新鮮な水洗水が補充される。
【0088】また、本実施形態の自動現像装置10にお
ける液中搬送構造では、以下のような優れた効果を有す
る。 (1) 本実施形態の感光材料通路部材46は、本体部
72、ブレード74及びブレード押え76の3部品から
構成されており、部品点数が少なく、組立ても容易であ
る。 (2) ブレード74を交換する場合、感光材料通路部
材46を槽外へ取り出して行うことができるので、交換
作業が容易である。 (3) ブレード74は、本体部72及びブレード押え
76に対して相対移動可能に固定されているので、ブレ
ード74と本体部72との線膨張係数が異なっていて
も、温度変化が生じてもブレード74には歪み(波打
ち、皺等)が生じず、ブレード74の下側の端縁は常時
確実にスリット孔部80の下壁面80Aに押圧されるの
で、シール性が低下しない。 (4) 本体部72及びブレード押え76をガラス繊維
入りの合成樹脂としたので、熱変形量を小さくでき、歪
みの発生原因を小さくできる。 (他の実施形態)上記実施形態では、本体部72及びブ
レード押え76が合成樹脂で形成されていたが、感光材
料14と接触摺動する部分に本体部72及びブレード押
え76を構成する合成樹脂よりも低摩擦係数の材料(固
体潤滑剤)をコーティング(または貼り付け)しても良
い。
【0089】また、ブレード74においても、感光材料
14と接触摺動する部分にブレード74を形成する材料
よりも低摩擦係数の材料をコーティングしても良い。
【0090】低摩擦係数の材料としては、フッ素樹脂、
二硫化モリブデン等を上げることができるが、他の材料
であっても良い。
【0091】感光材料14と接触摺動する部分に低摩擦
係数の材料を設けることで、摩耗を抑え、長期に渡って
シール性を維持することができ、また、感光材料14を
スムーズに摺動させながら搬送できる。
【0092】上記実施形態では、ブレード押え76が本
体部72に対してネジ止めとなっているが、ブレード押
え76と本体部72とをスナップフィットを用いて固定
しても良い。
【0093】上記実施形態では、本体部72が隔壁4
0,42,44に対してネジ止めとなっており、本体部
72が隔壁40,42,44より取り外し可能となって
いる、本体部72を隔壁40,42,44に一体化した
構造、即ち、隔壁40,42,44に感光材料搬送路7
8を直接形成しても良い。これにより、さらに部品点数
を低減することができる。
【0094】上記実施形態では、感光材料通路部材46
を水洗槽間の隔壁40,42,44に用いたが、他の処
理槽間の隔壁に用いても良い。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
感光材料の液中搬送構造によれば、少ない部位点数で処
理槽間の液洩れを確実に防止することができる、という
優れた効果を有する。
【0096】請求項2に記載の感光材料の液中搬送構造
によれば、ブレードの長手方向両側部分のシール性をよ
り確実なものにできる、という優れた効果を有する。
【0097】請求項3に記載の感光材料の液中搬送構造
によれば、熱膨張時のブレードの歪み(波うち、皺等)
の発生を抑え、シール性を維持できる、という優れた効
果を有する。
【0098】請求項4に記載の感光材料の液中搬送構造
によれば、歪みの発生原因を小さくできる、という優れ
た効果を有する。
【0099】また、請求項5に記載の感光材料の液中搬
送構造によれば、長期に渡ってシール性を維持すること
ができ、また、感光材料をスムーズに摺動させながら搬
送できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は感光材料通過前の感光材料通路部材付
近の拡大断面図であり、(B)は感光材料通過中の感光
材料通路部材付近の拡大断面図であり、(C)は感光材
料通路部材の溝付近の拡大断面図である。
【図2】本発明の適用された自動現像機の概略構成図で
ある。
【図3】感光材料通路部材の分解斜視図である。
【図4】本体部の拡大断面図である。
【図5】感光材料通過中の感光材料通路部材の正面図で
ある。
【符号の説明】
10 自動現像装置 14 感光材料 16 現像槽(処理槽) 18 定着槽(処理槽) 20 第1水洗槽(処理槽) 22 第2水洗槽(処理槽) 24 第3水洗槽(処理槽) 26 第4水洗槽(処理槽) 40 隔壁 42 隔壁 44 隔壁 70 開口部 72 ブレード押え(取付部材) 74 ブレード 78 感光材料搬送路 80 スリット孔部 82A 下壁面(第1の傾斜面) 82B 上壁面(第2の傾斜面) 84 溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液が貯留される複数の処理槽間の隔
    壁に感光材料を通過させる感光材料搬送路が形成される
    本体部と、前記感光材料搬送路に配置され前記感光材料
    搬送路の壁面との間で前記感光材料の通過を可能とする
    と共に処理液の通過を阻止可能な弾性を有したシート状
    のブレードと、前記ブレードを前記感光材料搬送路に取
    り付ける取付部材と、を備えた感光材料の液中搬送構造
    であって、 前記感光材料搬送路は、感光材料搬送方向上流側に設け
    られ前記感光材料の一方の面に対向すると共に前記感光
    材料の通過経路に対して感光材料搬送方向上流側で鋭角
    な角度で傾斜する第1の傾斜面と、感光材料搬送方向上
    流側に設けられ前記感光材料の他方の面に対向すると共
    に前記感光材料の通過経路に対して感光材料搬送方向上
    流側で鋭角な角度で傾斜する第2の傾斜面と、感光材料
    搬送方向下流側に設けられ前記第1の傾斜面または前記
    第2の傾斜面の何れか一方に開口し、前記感光材料の搬
    送方向と直交する方向に長く形成されたスリット孔部
    と、を備え、 前記ブレードは、前記スリット孔部に面する側の長手方
    向に沿って延びる端縁が前記感光材料搬送路の通路壁面
    に対して弾性的に接触し、前記スリット孔部の長手方向
    両側の端縁付近及び前記通路壁面と弾性的に接触してい
    る側とは反対側の端縁付近が前記取付部材と前記スリッ
    ト孔部の形成されている第1の傾斜面または前記第2の
    傾斜面との間に挟持された状態で前記スリット孔部を覆
    っていることを特徴とする感光材料の液中搬送構造。
  2. 【請求項2】 前記ブレードは、前記通路壁面に弾性的
    に接触している端縁の長手方向両側部分が、前記スリッ
    ト孔部の長手方向両側の前記第1の傾斜面と前記第2の
    傾斜面との交点部分に形成された溝に挿入されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の感光材料の液中搬送構
    造。
  3. 【請求項3】 前記ブレードは、前記本体部と前記取付
    部との間で相対移動可能なように挟持されていることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の感光材料の
    液中搬送構造。
  4. 【請求項4】 前記本体部及び前記取付部は、ガラス繊
    維入りの合成樹脂で形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の感光材料の液
    中搬送構造。
  5. 【請求項5】 前記本体部及び前記取付部には、前記感
    光材料と接する部分に前記本体部及び前記取付部を形成
    している材料よりも摩擦係数の低い低摩擦材料が設けら
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れ
    か1項に記載の感光材料の液中搬送構造。
JP2001129790A 2000-05-29 2001-04-26 感光材料の液中搬送構造 Pending JP2002055422A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001129790A JP2002055422A (ja) 2000-05-29 2001-04-26 感光材料の液中搬送構造
US09/864,178 US6513539B2 (en) 2000-05-29 2001-05-25 Submerged conveyance structure for photosensitive material

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-158378 2000-05-29
JP2000158378 2000-05-29
JP2001129790A JP2002055422A (ja) 2000-05-29 2001-04-26 感光材料の液中搬送構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002055422A true JP2002055422A (ja) 2002-02-20

Family

ID=26592811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001129790A Pending JP2002055422A (ja) 2000-05-29 2001-04-26 感光材料の液中搬送構造

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6513539B2 (ja)
JP (1) JP2002055422A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7004651B2 (en) 2003-03-25 2006-02-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Submerged processing device for photosensitive material
US7029188B2 (en) 2003-08-20 2006-04-18 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image forming apparatus, image forming apparatus setup system, and image forming apparatus setup method
EP1914594A2 (en) 2004-01-30 2008-04-23 FUJIFILM Corporation Silver halide color photographic light-sensitive material and color image-forming method

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005031199A (ja) * 2003-07-08 2005-02-03 Fuji Photo Film Co Ltd 感光材料現像処理装置
US20050082746A1 (en) * 2003-08-04 2005-04-21 Yoshiyuki Tsuzawa Sheet member transporting device and method of controlling the same
US11189504B2 (en) * 2020-02-11 2021-11-30 Tcl China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd. Photoresist stripping device and photoresist stripping method

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4282825A (en) * 1978-08-02 1981-08-11 Hitachi, Ltd. Surface treatment device
JPS609129A (ja) * 1983-06-29 1985-01-18 Fujitsu Ltd ウエツト処理装置
US4722355A (en) * 1985-08-19 1988-02-02 Rolf Moe Machine and method for stripping photoresist from wafers
JPH01106493A (ja) * 1987-10-20 1989-04-24 Fujitsu Ltd プリント板洗浄方法
JPH04357842A (ja) * 1991-06-04 1992-12-10 Sony Corp 半導体装置の製造方法
US5366156A (en) * 1993-06-14 1994-11-22 International Business Machines Corporation Nozzle apparatus for producing aerosol
US5626913A (en) * 1994-03-09 1997-05-06 Tokyo Electron Limited Resist processing method and apparatus
US5950327A (en) * 1996-07-08 1999-09-14 Speedfam-Ipec Corporation Methods and apparatus for cleaning and drying wafers
US5954888A (en) * 1998-02-09 1999-09-21 Speedfam Corporation Post-CMP wet-HF cleaning station

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7004651B2 (en) 2003-03-25 2006-02-28 Fuji Photo Film Co., Ltd. Submerged processing device for photosensitive material
US7029188B2 (en) 2003-08-20 2006-04-18 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image forming apparatus, image forming apparatus setup system, and image forming apparatus setup method
EP1914594A2 (en) 2004-01-30 2008-04-23 FUJIFILM Corporation Silver halide color photographic light-sensitive material and color image-forming method

Also Published As

Publication number Publication date
US6513539B2 (en) 2003-02-04
US20010045225A1 (en) 2001-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002055422A (ja) 感光材料の液中搬送構造
CA2115338A1 (en) Thru-wall web processing apparatus
US7004651B2 (en) Submerged processing device for photosensitive material
JP3519183B2 (ja) 感光材料処理装置
US6102588A (en) Apparatus for the processing of photographic sheet material
JP2696760B2 (ja) ブレード対および感光材料処理装置
JP2722424B2 (ja) ブレード組立体および感光材料処理装置
JP2696762B2 (ja) 感光材料処理装置
JP2652736B2 (ja) ブレード組立体および感光材料処理装置
JP3545509B2 (ja) 感光材料処理装置
JPH04243257A (ja) ブレード組立体および感光材料処理装置
JPH05158203A (ja) ブレード組立体および感光材料処理装置
JP3035421B2 (ja) ローラ対の取り付け構造
JP2003177499A (ja) 感光材料現像処理装置
JP2004077795A (ja) 感光材料現像処理装置
JPH02205846A (ja) 感光材料処理装置
JPH01267648A (ja) 感光材料処理装置および感光材料処理方法
JPH04247455A (ja) 感光材料処理装置
JPH07306517A (ja) 感光材料処理装置及び搬送ローラ対
JPH0915807A (ja) 感光材料処理装置
JPH0486659A (ja) 感光材料処理装置
JPH04242253A (ja) 感光材料処理装置
JP2003177501A (ja) 感光材料現像処理装置
JP2005031199A (ja) 感光材料現像処理装置
JPH06175324A (ja) 感光材料処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060105

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081014