JPH07306517A - 感光材料処理装置及び搬送ローラ対 - Google Patents

感光材料処理装置及び搬送ローラ対

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JPH07306517A
JPH07306517A JP9848694A JP9848694A JPH07306517A JP H07306517 A JPH07306517 A JP H07306517A JP 9848694 A JP9848694 A JP 9848694A JP 9848694 A JP9848694 A JP 9848694A JP H07306517 A JPH07306517 A JP H07306517A
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JP
Japan
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photosensitive material
processing
roller
film
squeezing
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Application number
JP9848694A
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English (en)
Inventor
Masamitsu Sakata
将光 坂田
Fumio Mogi
文雄 茂木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さいニップ力でスクイズしても確実に、か
つ長期間に亘って、ほぼ一定のスクイズ効果(ほぼ一定
の液絞り量)を維持する。 【構成】 処理液をスクイズするための搬送ローラ39
を、乳剤面、ベース面共に極めて軟質(硬度14度以
下)にすることによって、ニップ圧が低くても(2.0
〜9.8N)充分にフィルムFとの密着性を確保でき、
確実にスクイズすることができる。ニップ圧を低くする
ことができるため、経時的に塑性変形することがなく、
また、金型成型時の粗さでもフィルムFに傷をつけるこ
とがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料を処理液が貯
留された複数の処理槽内へ順次浸漬した後、乾燥部で乾
燥処理する感光材料処理装置及び感光材料の表裏面に対
応配置され、感光材料をニップして案内搬送する搬送ロ
ーラ対に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】カメラ
等によって撮像露光されて、潜像が形成された露光済感
光材料は、現像処理装置によって処理されて顕像化され
る。
【0003】現像処理装置は、現像液、定着液、安定液
及び水洗水等が貯留された処理液槽と、乾燥部とから構
成されており、感光材料は現像、定着、安定、水洗及び
乾燥の順に処理されていく。
【0004】ここで、感光材料が次の処理槽へ移行する
際に、現処理槽内の処理液を次の処理槽へ持ち込まれる
ことになる(キャリーオーバ)。
【0005】キャリーオーバは、感光材料の表面に付着
して運ばれる処理液の他に感光材料の乳剤層が吸収して
いる処理液と、バックコートのある感光材料において
は、そのバックコートのゼラチンが吸収している処理液
がある。次の処理槽又は乾燥部へ送り込まれるキャリー
オーバ量は、処理液の処理能力、乾燥時間、乾燥度合い
等、仕上がりに最も影響されるため、でき得る限りキャ
リーオーバ量を減らすことが望ましい。そこで、各槽間
及び最終処理槽と乾燥部との間に一対又は複数対のロー
ラ(スクイズローラ)を配設し、感光材料を挟持搬送す
ることによって、キャリーオーバされる処理液をスクイ
ズすることが考えられている。
【0006】このスクイズローラにおいて、キャリーオ
ーバの増減に影響を与える要因として、ローラ自体の材
質、硬度、感光材料を挟持搬送する際のニップ圧が挙げ
られる。
【0007】従来、このスクイズローラとして、非吸水
性のローラを用い、乳剤面側を軟質、バック面側の硬質
のローラとした構成が提案されている(実開平4−10
4662号公報参照)。この先行技術には、両方のロー
ラの表面粗さRaが0.3(μm)以下であることも開示され
ている。
【0008】このような構成のスクイズローラでは、片
面が硬質のローラであるため、ニップ力を増加しても、
スクイズされる液量には限界がある。
【0009】そこで、他の従来技術として、非吸水のロ
ーラを用い、乳剤面、バック面共に硬度を15〜45度
に制限し、表面粗さRaが0.3 〜 0.05(μm)とした構成
のスクイズローラが提案されている(特開平3−271
736号公報参照)。
【0010】これによれば、両方のローラ共比較的軟質
であるため、ニップ圧を上げれば上げる程、スクイズ力
(液絞り量)は高く(多く)なる。
【0011】しかしながら、上記従来のスクイズローラ
では、充分にスクイズするためには過大なニップ力を必
要とする。実用上、処理装置で長期に亘って大きなニッ
プ力を安定に維持することは難しく、この結果、次第に
ニップ力が低下して、スクイズ効果が低減してくること
がある。
【0012】また、大きなニップ力を与えるため、ロー
ラ表面を平滑に仕上げる必要があり、ローラの製作時の
作業が煩雑となり、コストアップにも繋がる。
【0013】本発明は上記事実を考慮し、小さいニップ
力でスクイズしても確実に、かつ長期間に亘って、ほぼ
一定のスクイズ効果(ほぼ一定の液絞り量)を維持する
ことができる感光材料処理装置及び搬送ローラ対を得る
ことが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、感光材料を処理液が貯留された複数の処理槽内へ順
次浸漬した後、乾燥部で乾燥処理する感光材料処理装置
であって、前記感光材料の表裏面に対応配置され、前記
各処理槽を通過した感光材料をニップして、次工程の処
理槽又は乾燥部へ案内すると共にゴム硬度が14度以下
の弾性力を持ち、かつ前記ニップ圧が9.8N以下とさ
れる、非吸水性の搬送ローラ対を有している。
【0015】請求項2に記載の発明は、感光材料の表裏
面に対応配置され、感光材料をニップして案内搬送する
搬送ローラ対であって、該搬送ローラ対が共に、ゴム硬
度が14度以下の弾性力を持つ非吸水性部材で形成さ
れ、前記ニップ圧が9.8N以下で配設されていること
を特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、感光材料が処
理液が貯留された処理槽へ浸漬されることによって、特
に乳剤面に処理液が吸収される。この処理液が吸収され
たままで次工程(次の処理槽又は乾燥部)へ送り込まれ
ると、この次工程での処理効率が低下するため、処理液
外にある感光材料(クロスオーバ部又は乾燥部への受渡
部を通過する感光材料)を一対又は複数対の搬送ローラ
によって挟持し、スクイズするようにしている。
【0017】ここで、搬送ローラの硬度を14度以下の
極めて軟質な材質とし、かつ前記感光材料を挟持(ニッ
プ)するときの力(ニップ圧)を9.8N以下としてい
る。
【0018】このため、感光材料を必要以上に大きな力
でニップする必要がなく(9.8N以下)、ローラは感
光材料に密着し、かつローラの無理のない弾性変形によ
って感光材料を挟持する部分と挟持しない部分との境目
の隙間を無くすことができる。このため、スクイズ時の
漏れを防止でき、スクイズ効果を向上することができ
る。
【0019】また、ニップ圧を9.8N以下とすること
により、感光材料との接触時の傷付きも軽減できる。
【0020】請求項2に記載の発明によれば、硬度を1
4度以下とすることにより、弾性変形し易く、感光材料
のニップ時の密着性を向上することができる。なお、硬
度が15度以上となると、比較的大きなニップ圧を加え
ないと変形しずらく、また、長期間変形された状態が継
続されると塑性変形し易い。これに対し、硬度が14度
以下であると、上記の如く長期間変形が継続されても、
確実に元の形状に復帰することができる。
【0021】また、この搬送ローラ対によって感光材料
を挟持する場合、9.8Nの比較的小さいニップ圧とし
ているため、感光材料との接触による傷付きがなく、こ
の結果、ローラ表面を二次的加工によって平滑にする必
要がなく、金型成型によって得られる程度の粗さで充分
である。従って、搬送ローラ製作時の作業性を低減する
ことができる。
【0022】
【実施例】図1には、本実施例に係る自動現像処理装置
10が示されている。自動現像処理装置10は、ケーシ
ング12内に処理部11及び乾燥部20が設けられてい
る。処理部11は感光材料(以下「フィルムF」とい
う)の搬送方向に沿って隔壁13によって区画された処
理槽である現像槽14、定着槽16及び水洗槽18を備
えている。自動現像処理装置10のケーシング側面(図
1の左側側面)には、挿入口15が設けられ、フィルム
Fは、この挿入口15から挿入されるようになってい
る。
【0023】この挿入口15の下流側には、一対の搬送
ローラ19が設けられ、挿入口15から送り込まれたフ
ィルムFは、この搬送ローラ19に挟持され、前記処理
部11へと搬送される構成である。
【0024】現像槽14、定着槽16及び水洗槽18内
には、図示しない駆動手段によって駆動されてフィルム
Fを搬送する搬送ローラ22、26、30を有する搬送
ラック24、28、32が各処理液に浸漬された状態で
配設されている。
【0025】処理部11の上部には、クロスオーバラッ
ク34が配設されている。このクロスオーバラック34
は、フィルムFの搬送方向上流側の処理槽から下流側の
処理槽へフィルムFを案内するガイド板38を備えてい
る。また、このガイド板38の搬送方向に沿って、搬送
ローラ39、40が設けられており、フィルムFを所定
のニップ圧(本実施例では、9.8N)で挟持して、次
の処理槽へ送り込むようになっている。また、主に、上
流側の搬送ローラ39では、フィルムFを処理する処理
液をスクイズし、キャリーオーバ量を軽減するようにし
ている。
【0026】図2(A)及び(B)に示される如く、搬
送ローラ39は非吸水性であり、硬度が14度以下とさ
れ、極めて軟質の材質で形成されている。従って、上記
比較的低いニップ圧(9.8N)でニップした場合で
も、フィルムFへの密着性がよく、フィルムFを搬送ロ
ーラ39との間に隙間が生じないようになっている。
【0027】また、フィルムFの搬送方向両端部では、
硬度が15度以上の搬送ローラを用いると、図2(B)
の鎖線の如くフィルムFの厚み分の段差が形成され、隙
間となって液が流通することがあるが、硬度14度以下
の極めて軟質の搬送ローラ39を用いることによって、
上記段差に追従するように弾性変形し、前記隙間を小さ
くすることが可能となる。
【0028】また、本実施例では、ニップ圧を低くする
ことによって、フィルムFに加わる圧力(挟持力)を軽
減し、この挟持力に伴う搬送ローラ表面の粗さによる傷
付きを軽減している。
【0029】一般に用いられている硬度(15度以上)
の搬送ローラでは、フィルムFとの隙間を小さくするた
めに、比較的大きなニップ圧をかける必要があり、この
ニップ圧を高くする分、ローラ表面の粗さを小さくする
ための二次加工を施していた。しかし、本実施例では、
この二次加工が不要であり、金型成型時の表面粗さでも
フィルムFを傷つけることがなく、搬送ローラ39の製
作時の作業性も改善される。
【0030】上記の如く、挿入口15から自動現像処理
装置10内に送り込まれたフィルムFは、現像槽14内
の搬送ローラ22で現像液中を搬送されて現像処理され
る。現像処理されたフィルムFはクロスオーバラック3
4で定着槽16に送られ、そこで搬送ローラ26で定着
液中を搬送されて定着処理される。定着処理されたフィ
ルムFは、クロスオーバラック34で水洗槽18へ送ら
れ、そこで搬送ローラ30で水洗水中を搬送されて水洗
処理される。
【0031】水洗処理されたフィルムFは、前述と同様
の搬送ローラ39によって乾燥部20へ送り込まれ、乾
燥処理されるようになっている。このため、この搬送ロ
ーラ39によって、フィルムFに付着する水分がスクイ
ズされた後、乾燥部20へ送られることになる。
【0032】乾燥部20の上流側には、2対の絞りロー
ラ60、61が配設されている。絞りローラ60、61
はそれぞれの非乳剤面側に対応する方(図1の左上側)
が駆動側とされ、この駆動側が外側となるようにフィル
ムFは円弧状に搬送される。一方、乳剤面側は、軸直角
方向に移動可能とされ、それぞれ対向ローラに接触する
方向に付勢されている。このように、外側固定の駆動を
かけることによって、弾性率の高いフィルム(例えば、
熱処理されたポリエチレンナフタレートをベースとする
フィルム「A−PENベースフィルム」)を搬送する場
合に、所定の搬送路を逸脱することなく搬送させること
ができる。
【0033】この絞りローラ60、61の種類として
は、様々な態様をとることができ、乳剤面、非乳剤面共
に、スポンジローラ、粉砕物接合ローラ、フェルト状巻
物ローラ等があり、何れを適用してもよい。また、硬質
金属製ローラの表面が梨地加工されたものであってもよ
い。
【0034】図1に示される如く、乾燥部20には、水
平方向に沿って搬送ローラ44が設けられ、フィルムF
の搬送路が形成されている。また、搬送ローラ44の搬
送路とは反対側には、搬送ローラ44へ乾燥風を吹き付
けるスリット孔が設けられたチャンバ46が配設されて
いる。
【0035】搬送ローラ44は、フィルムFの幅方向に
沿ってフィルムFに緊密に接触するように配置されてい
る。これらの搬送ローラ44は、図示しない駆動手段の
駆動力が伝達されて回転し、フィルムFを挟持しながら
搬送するようになっている。
【0036】乾燥部20での乾燥処理が終了したフィル
ムFは、自動現像処理装置10のケーシング12に設け
られた排出口13から排出されるようになっている。
【0037】以下に、本実施例の作用を説明する。フィ
ルムFが挿入口15から送り込まれると、搬送ローラ1
9に挟持されて現像槽14へ案内される。現像槽14で
は、現像液中を搬送されて現像処理される。この現像処
理は、操作パネル等でオペレータが予め設定した処理時
間で処理されるため、フィルムFの種類やサイズに適正
な処理が行われる。
【0038】現像処理されたフィルムFは、定着槽16
内に送り込まれる。この処理槽間での受け渡しの際に、
フィルムFは搬送ローラ39、40に挟持され、ガイド
板38に案内されて、搬送される。
【0039】ここで、特に搬送ローラ39では、上流側
の処理槽の通過によってフィルムFに付着した処理液を
スクイズし、次槽へのキャリーオーバ量を軽減してい
る。
【0040】定着槽16において、定着液中を搬送され
て定着処理されたフィルムFは、上記と同様に搬送ロー
ラ39によってスクイズされた後、水洗槽18へ送り込
まれる。水洗槽18において水洗処理され、多量の水分
が付着したフィルムFは、絞りローラ60、61によっ
て挟持搬送されることにより、水分が吸い取られ、及び
/又は絞り取られる。
【0041】その後、フィルムFは乾燥部20内へ送り
込まれる。乾燥部20内では、フィルムFが搬送ローラ
44により挟持されながら搬送される。乾燥部20で
は、チャンバ46のスリット孔から乾燥風が吹き出して
おり、この乾燥風によってフィルムFが加熱され乾燥さ
れる。その後、乾燥部20から送り出されたフィルムF
は、排出口13から排出され、現像処理が終了する。
【0042】ここで、本実施例では、搬送ローラ39の
硬度を14度以下の極めて軟質の材質で形成し、比較的
低いニップ圧(9.8N)でニップするようにしてい
る。
【0043】極めて軟質であるため、ニップ圧が低くて
もフィルムFへの密着性がよく、フィルムFを搬送ロー
ラ39との間に隙間が生じることがなく、液漏れがな
い。
【0044】また、フィルムFの搬送方向両端部におい
ても、フィルムFの厚み分の段差に追従するように弾性
変形し、従来の隙間(図2(B)の鎖線参照)に比べて
この隙間を小さくなり、液漏れがさらに防止され、キャ
リーオーバ量を激減することができる。
【0045】また、硬度(15度以上)の搬送ローラで
は、フィルムFとの隙間を小さくするために、比較的大
きなニップ圧をかける必要があった。しかし、本実施例
では、この二次加工をしなくても、すなわち金型成型時
の表面粗さでもフィルムFを傷つけることがないので、
搬送ローラ39の製作時の作業性を改善することができ
る。
【0046】図3には、本実施例の搬送ローラ39と、
3種類の比較例における、ニップ圧とキャリーオーバ量
との特性図が示されている。なお、縦軸の数字は一般に
適用されている35mm/24枚撮りのフィルムFが1
本通過することによってキャリーオーバされる量(ミリ
リットル)である。
【0047】本実施例の搬送ローラ39では、乳剤面、
ベース面共に硬度が9度の搬送ローラ39を用い、比較
例1では乳剤面、ベース面共に硬度が25度の軟質ロー
ラ、比較例2では乳剤面が軟質ローラでベース面が硬質
ローラ、比較例3では乳剤面、ベース面共に硬度が45
度の軟質ローラをそれぞれ適用した。
【0048】この図3に示される如く、ニップ圧に極め
て低い(40gf)では、本実施例並びに各比較例共に
1.6ミリリットルのキャリーオーバ量があった。しか
し、比較例1乃至3(特に比較例2及び3)では、ニッ
プ圧を上げてもさほどキャリーオーバ量を軽減すること
ができず、比較例1であってもニップ圧1000gf(9.8
N)でようやく本実施例に近いキャリーオーバ量(1.
3ミリリットル前後)とすることができる。
【0049】これに対して、本実施例ではニップ圧400g
f(約2.0N)程度から急激にキャリーオーバ量を軽減
することができることが分かる。
【0050】このように、処理液をスクイズするための
搬送ローラ39を、乳剤面、ベース面共に極めて軟質
(硬度14度以下)にすることによって、ニップ圧が低
くても(2.0〜9.8N)充分にフィルムFとの密着
性を確保でき、確実にスクイズすることができる。言い
換えれば、キャリーオーバ量を減らすことができ、異な
る種類の処理液の混ざり(所謂コンタミ)を軽減し、処
理液の能力の低下を抑制することができる。
【0051】また、ニップ圧を低くすることができるた
め、経時的に塑性変形することがなく、ローラの寿命が
延び、メンテナンス作業性を向上することができる。さ
らに、ニップ圧を低くすることができるため、金型成型
時の粗さでもフィルムFに傷をつけることがない。従っ
て、ローラ表面の粗さを二次加工によって滑らかにする
必要がなく、ローラ製作時の作業性も向上することがで
きる。
【0052】本実施例及び比較例1〜3で使用したスク
イズローラの表面粗さRaは、0.5μmで、金型成型時
の粗さで製作し比較を行ったが、本実施例では、さらに
Raを2μm程度の比較的表面粗さの粗い金型であって
も同様の結果が得られた。
【0053】一方で、比較例1〜3においては、Raを
0.2 μmに二次加工を行っても、ニップ圧が低い時は同
程度のキャリーオーバー量でニップ圧の効果の方が大き
く、表面粗さをさらに小さくしても、殆ど効果がなかっ
た。
【0054】なお、表面粗さRaは、JISB0601
(1982)に準じた表面粗さ形状測定機サーフコム5
75A型/株式会社東京精密製を使用して求めた中心線
平均粗さ(Ra)である。また、ゴム硬度は、JISK
6301に準じたゴム硬度計によるゴム硬度(JIS
A)であり、本実施例は高分子計器株式会社製、アスカ
ーゴム硬度計JA型によって測定した。
【0055】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る感光材料
処理装置及び搬送ローラ対は、小さいニップ力でスクイ
ズしても確実に、かつ長期間に亘って、ほぼ一定のスク
イズ効果(ほぼ一定の液絞り量)を維持することができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る自動現像処理装置の概略構成図
である。
【図2】(A)は絞りローラ近傍の正面図、(B)は側
面図である。
【図3】本実施例及び比較例1乃至3の搬送ローラ(ス
クイズローラ)におけるニップ圧とキャリーオーバ量と
の特性図である。
【符号の説明】
10 自動現像処理装置(感光材料処理装置) 11 処理部 20 乾燥部 39 搬送ローラ F フィルム(感光材料)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理液が貯留された複数の処
    理槽内へ順次浸漬した後、乾燥部で乾燥処理する感光材
    料処理装置であって、 前記感光材料の表裏面に対応配置され、前記各処理槽を
    通過した感光材料をニップして、次工程の処理槽又は乾
    燥部へ案内すると共にゴム硬度が14度以下の弾性力を
    持ち、かつ前記ニップ圧が9.8N以下とされる、非吸
    水性の搬送ローラ対を有する感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 感光材料の表裏面に対応配置され、感光
    材料をニップして案内搬送する搬送ローラ対であって、
    該搬送ローラ対が共に、ゴム硬度が14度以下の弾性力
    を持つ非吸水性部材で形成され、前記ニップ圧が9.8
    N以下で配設されていることを特徴とする搬送ローラ
    対。
JP9848694A 1994-05-12 1994-05-12 感光材料処理装置及び搬送ローラ対 Pending JPH07306517A (ja)

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