JPH08272069A - 写真感光材料自動現像機 - Google Patents

写真感光材料自動現像機

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JPH08272069A
JPH08272069A JP7610195A JP7610195A JPH08272069A JP H08272069 A JPH08272069 A JP H08272069A JP 7610195 A JP7610195 A JP 7610195A JP 7610195 A JP7610195 A JP 7610195A JP H08272069 A JPH08272069 A JP H08272069A
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JP
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far
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JP7610195A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Hashimoto
浩幸 橋本
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Mitsuhiro Kurosawa
光広 黒澤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型低でコストでしかも継続して均一な迅速
乾燥が安定して行われ高品質の現像仕上がりのできる自
動現像機を提供する。 【構成】 現像処理された写真感光材料を乾燥する乾燥
部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写真感光材
料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機におい
て、前記乾燥装置内のエアーの温度を測定するエアー温
度測定手段と、前記エアー温度の測定結果に基づいて前
記遠赤外線照射手段を制御する制御手段を有することを
特徴とする写真感光材料自動現像機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は写真感光材料を処理する
写真感光材料自動現像機の乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料の自動現像機においては、
現像漂白定着安定工程に要する時間が短縮され迅速現像
技術が格段に進歩して来ている。乾燥工程についても同
様に迅速技術が検討され、現状の一般的な熱風乾燥技術
に対して写真感光材料への熱供給効果の高い遠赤外線乾
燥手段を利用した装置が提案されている。これらの例と
しては特開昭49−50932号、特開昭54−267
34号、特開昭57−212443号、特開平1−23
4849号、特開平2−277055号、特開平2−2
77057号がある。また、自動現像機の乾燥装置にお
ける赤外線の位置や密度を変えて乾燥効率を上げようと
するものには特開昭62−294242号、特開平1−
118840号、特開平1−206345号がある。
【0003】このような、写真感光材料の現像機にもち
いる乾燥装置は出来るだけ小型でしかも熱エネルギーの
消費が少なく熱効率の高い均一乾燥を得られる事が望ま
れている。特に写真材料の小売店店頭に設置されるカラ
ー写真ミニラボでは設置スペースが出来るだけ小さく、
しかもオフィス用の定格動力で十分稼働出来なければな
らない事が必須の条件となる。しかも、そのような自動
現像機は当然の事ながら前工程の露光装置が取り付けら
れ、プリント露光から現像漂白定着安定乾燥の諸工程が
一台の機械で処理される事が望まれるので装置の小型化
による設置場所の省スペース化及び省エネルギーの必要
性が高いと共に、均一な乾燥が安定して行なわれ、高品
質の現像仕上がりが実現する事が要望されている。
【0004】このように迅速、且つ安定で高品質の現像
仕上がりを実現する乾燥手段における制御を達成する手
段としては特開平2−277056号、特開平2−27
7058号のようなシート材の温度検出結果に基づき赤
外線放射手段の赤外線放射量を調節する手段を設けた乾
燥装置や特開平2−277059号のようなシート材の
水分量検出結果に基づき赤外線放射手段の赤外線放射量
を調節する手段を設けた乾燥装置、が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平2
−277056号、特開平2−277058号で提案さ
れているシート材の温度検出手段は非常に高価であった
り、また取扱性が難しく長時間継続して安定して、測定
値が得られるのが難しく、従ってその測定値を基準に乾
燥仕上がりを制御しようとしても高品質の現像仕上がり
を実現することは難しいという欠点があった。
【0006】また、特開平2−277059号で提案さ
れているシート材の水分量検出手段に関しても同様に非
常に高価であったり、また取扱性が難しい、といった欠
点があり、ミニラボ用自動現像機の乾燥装置としては高
価になり過ぎると共に、長期に渡って、安定して作業す
ることができにくいという欠点があった。
【0007】本発明は従来技術のこのような欠点を排
し、継続して均一な迅速乾燥が安定して行なわれ、高品
質の現像仕上がりが実現し、しかも安全且つ安価である
写真感光材料自動現像機の乾燥装置を提供することを課
題目的にする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
(1)〜(22)の何れか1つによって達成される。
【0009】(1)現像処理された写真感光材料を乾燥
する乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写
真感光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機
において、前記乾燥部内のエアーの温度を測定するエア
ー温度測定手段と、前記エアー温度の測定結果に基づい
て前記遠赤外線照射手段を制御する制御手段と、を有す
ることを特徴とする写真感光材料自動現像機。
【0010】(2)前記制御手段はエアー温度測定手段
の測定結果を取込み、予め設定されているエアー温度と
比較対照し、設定値に達していない場合は遠赤外線照射
手段に通電し、設定値に達した場合は遠赤外線照射手段
の通電を停止することを特徴とする(1)項に記載の写
真感光材料自動現像機。
【0011】(3)現像処理された写真感光材料を乾燥
する乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写
真感光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機
において、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非接触な
部分の温度を測定する温度測定手段と写真感光材料の処
理間隔及び/又は処理量を検出する検出手段と、前記温
度測定手段による測定結果と前記検出手段による検出結
果とに基づいて前記遠赤外線照射手段を制御する制御手
段と、を有することを特徴とする写真感光材料自動現像
機。
【0012】(4)現像処理された写真感光材料を乾燥
する乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写
真感光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機
において、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非接触な
部分の温度を測定する温度測定手段と、写真感光材料の
処理間隔情報及び/又は処理量情報を取り込む制御手段
とを有し、該制御手段が前記温度測定手段の測定結果と
前記写真感光材料の処理間隔情報及び/又は処理量情報
とに基づいて前記遠赤外線照射手段を制御することを特
徴とする写真感光材料自動現像機。
【0013】(5)前記制御手段は前記温度測定手段の
測定結果と予め設定されている設定温度とを比較対照
し、設定値に達していない場合は遠赤外線照射手段を通
電させ、設定値に達した場合は遠赤外線照射手段の通電
を停止することを特徴とする(3)項又は(4)項に記
載の写真感光材料自動現像機。
【0014】(6)現像処理された写真感光材料を乾燥
する乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写
真感光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機
において、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非接触な
部分の温度を測定する温度測定手段と、写真感光材料自
動現像機が設置されている環境雰囲気の環境条件を測定
する環境測定手段を有し、前記遠赤外線照射手段に非接
触な部分の温度の測定結果と前記環境条件の測定結果に
基づいて前記遠赤外線照射手段を制御する制御手段を有
することを特徴とする写真感光材料自動現像機。
【0015】(7)前記環境条件が温度、湿度、大気圧
の少なくとも一つよりなることを特徴とする(6)項に
記載の写真感光材料自動現像機。
【0016】(8)前記制御手段は写真感光材料の処理
間隔及び/又は処理量に対応して前記温度測定手段の測
定結果と予め設定されている設定温度と比較対照し、設
定値に達していない場合は遠赤外線照射手段を通電さ
せ、設定値に達した場合は遠赤外線照射手段の通電を停
止することを特徴とする(6)項又は(7)項に記載の
写真感光材料自動現像機。
【0017】(9)現像処理された写真感光材料を乾燥
する乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写
真感光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機
において、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非接触な
部分の温度を測定する温度測定手段と、写真感光材料サ
イズを検出する検出手段と、前記温度測定手段による測
定結果と前記サイズ検出手段による検出結果とに基づい
て前記遠赤外線照射手段を制御する制御手段と、を有す
ることを特徴とする写真感光材料自動現像機。
【0018】(10)現像処理された写真感光材料を乾
燥する乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と
写真感光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像
機において、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非接触
な部分の温度を測定する温度測定手段と、写真感光材料
サイズ情報を取り込む制御手段とを有し、前記温度測定
手段による測定結果と前記写真感光材料サイズ情報とに
基づいて前記遠赤外線照射手段を制御することを特徴と
する写真感光材料自動現像機。
【0019】(11)前記制御手段は写真感光材料の処
理間隔及び/又は処理量に対応して前記温度測定手段の
測定結果と予め設定されている設定温度とを比較対照
し、設定値に達していない場合は遠赤外線照射手段を通
電させ、設定値に達した場合は遠赤外線照射手段の通電
を停止することを特徴とする(9)項又は(10)項に
記載の写真感光材料自動現像機。
【0020】(12)前記乾燥部内の遠赤外線照射手段
に非接触な部分の温度を測定する温度測定手段の温度測
定点が、写真感光材料が搬送される際に写真感光材料に
より前記遠赤外線照射手段から直接的に照射された遠赤
外線から遮られる位置に設置されたことを特徴とする
(1)〜(11)項の何れかに記載の写真感光材料自動
現像機。
【0021】(13)前記乾燥部に写真感光材料案内手
段を設け、写真感光材料案内手段に前記エアー温度測定
手段、もしくは遠赤外線照射手段に非接触な部分の温度
を測定する温度測定手段を設置したことを特徴とする
(1)〜(12)項の何れかに記載の写真感光材料自動
現像機。
【0022】(14)前記遠赤外線照射手段を前記写真
感光材料の搬送方向に複数個配置し、前記遠赤外線照射
手段をそれぞれ独立して通電制御することを特徴とする
(1)〜(13)項の何れかに記載の写真感光材料自動
現像機。
【0023】(15)前記複数個配置された遠赤外線照
射手段で隣接する遠赤外線照射手段が同時に通電しない
ように制御されることを特徴とする(14)項に記載の
写真感光材料自動現像機。
【0024】(16)前記遠赤外線照射手段を通電する
際に遠赤外線照射手段をデューティー制御することを特
徴とする(2)、(5)、(8)及び(10)項の何れ
かに記載の写真感光材料自動現像機。
【0025】(17)現像処理された写真感光材料を乾
燥する乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と
写真感光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像
機において、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非接触
な部分の温度を測定する温度測定手段を有し、前記乾燥
部で写真感光材料の乾燥処理が終了した後に、前記乾燥
部内の遠赤外線照射手段に非接触な部分の温度と予め設
定されている設定値とを比較対照し、設定値よりも前記
乾燥部内の遠赤外線照射手段に非接触な部分の温度が高
い場合にはエアー吹付け手段が通電されることを特徴と
する写真感光材料自動現像機。
【0026】(18)前記乾燥部で写真感光材料の乾燥
処理が終了した後に、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段
に非接触な部分の温度と予め設定されている設定値とを
比較対照し、設定値よりも前記乾燥部内の遠赤外線照射
手段に非接触な部分の温度が高い場合には写真感光材料
搬送手段が動作するようにしたことを特徴とする(1
7)項に記載の写真感光材料自動現像機。
【0027】(19)現像処理された写真感光材料を乾
燥する乾燥部を有する写真感光材料自動現像機で、前記
乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写真感
光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機にお
いて、前記乾燥部で写真感光材料の乾燥処理が終了した
後に、所定時間の間エアー吹付け手段が動作することを
特徴とする写真感光材料自動現像機。
【0028】(20)前記乾燥部で写真感光材料の乾燥
処理が終了した後に、所定時間の間感光材料搬送手段が
動作することを特徴とする(19)項に記載の写真感光
材料自動現像機。
【0029】(21)前記乾燥部で写真感光材料の乾燥
処理が行なわれている際に、前記エアー吹付け手段の動
作と前記遠赤外線照射手段の通電が連動して制御される
ことを特徴とする(1)〜(20)項の何れかに記載の
写真感光材料自動現像機。
【0030】(22)前記写真感光材料がカラー写真印
画紙であることを特徴とする(1)〜(21)項の何れ
かに記載の写真感光材料自動現像機。
【0031】
【実施例】本発明の各請求項の実施例を乾燥部の側断面
図である図8、その正面断面図である図9、その部分側
断面図である図10、その部分正面断面図である図1
1、各処理部と乾燥部を表す側断面図である図12、そ
の正面断面図である図13、自動現像機全体を示す概略
側断面図である図14及び乾燥部の温度制御線図である
図1〜7を用い、一部実験例を挙げて作用も含めて説明
する。
【0032】本発明の乾燥装置300の実施例を組込んだ
自動現像機(露光現像処理装置)1はプリンター部100
と現像処理部200と乾燥装置300とから構成される。
【0033】プリンター部100ではそこに装填されてい
るマガジン122に収納された写真感光材料(以下、単に
感材という)121がサブドライブ125によって繰出され、
露光位置108に送られて来ると、ネガ載置台101に送られ
て来たネガ103はランプボックス104に設けられた露光ラ
ンプ105の点灯とシャッター(図示せず)が作動して、
投影レンズ106によって結像露光がなされる。像露光さ
れた感材121はガイドローラ112、感材の通過を検出する
感材検知センサー111、送り込みローラ対109及び入口ロ
ーラ201Aを経て現像処理部200へ搬送されて行く。
【0034】現像処理部200では発色現像槽201、漂白定
着槽202、安定槽203,204,205を経て、送り出しローラ
対223及び入口ガイド304により乾燥部300に送り込まれ
る。
【0035】尚、各処理槽201,202,203,2
04,205では搬送ローラ211に対して処理搬送ガ
イド板212が押え込み部材213によって押圧し、そ
れ等に挟みこまれて感材121は搬送ローラの駆動によ
って前記ガイド板との間にスリップをさせながら搬送さ
れ、下部の搬送Uターン部214、上部の渡りラック2
15を経て各槽を搬送されて最後にスクイーズ部220
のスクイーズローラ221と送り出しローラ対223を
経て乾燥部300に入る。
【0036】ここでマガジン122から送り出される長巻
ロールの感材121は露光位置108に達する前にカッタ12
6によって所定の長さに切断されて以後カットペーパー
として露光,現像処理乾燥が行われ回収口400に回収さ
れるようにしても良いし、図示はしていないが長巻のま
ま露光現像乾燥を終了して巻取り、その後現像処理済み
画像毎に切断しても良い。
【0037】このようにして乾燥部300に送り込まれた
感材121は感材搬送手段の各ローラ対301によって搬送さ
れる。また、該各ローラ対301の間の側方には板状の直
接通電型遠赤外線照射手段341の一例としてセラミッ
クヒーターがその放射面を感材121の乳剤面に対向して
設けられている。
【0038】そして感材搬送手段の各ローラ対301の上
流下流にはそれぞれ感材案内手段302が設けられ、前
記感材の乳剤面に対し前記ヒーター341の熱放射面よ
りも近い位置にはエアー吹付手段320のエアー吹付け
口322が設けられ、ダクト326を経て空気流が吹き
出し主として感材121の乳剤面に空気流が吹付けられ、
更に一部は該感材121の裏面にも流されて行く。
【0039】そして乳剤塗布面を赤外線照射され、裏面
も含めてエアーを吹きつけられた感材は下部のUターン
部310に於て巻き込み防止ガイド303によって安全
にUターンして各ローラ対301及び感材案内手段30
2によって上部に向かって搬送を開始するが、途中、感
材案内手段302の片側に、エアー吹付け手段320の
エアー吹付け口321が設けられていて、そこから吹き
出すエアーが乳剤面側及び一部その裏側に吹き付けられ
て、感材121の乾燥が果たされて感材検知出口センサ
312及び出口の送り出しローラ308を経て、出口ト
レー400上に回収される。
【0040】以上、本発明の自動現像機の乾燥装置の概
略構造について説明したが、次に各請求項毎の実施例を
一部実験例も含めて説明する。先ず請求項1の実施例を
説明する。
【0041】遠赤外線照射手段は、写真感光材料に、そ
の放射された遠赤外線が直接的に照射されるように、写
真感光材料搬送路に対向して、設置される。
【0042】遠赤外線照射手段としては遠赤外線ランプ
やニクロム線加熱式のヒーターがあるが特開平5−28
9296号で示されたような遠赤外線セラミックヒータ
ーが熱効率や取扱性で好ましく使用出来る。その形状と
しては棒状、円筒状、板状等があるが、特に限定されな
い。乾燥部には遠赤外線照射手段を複数個設置する事が
出来、写真感光材料搬送面に対し片側、もしくは両側に
設置出来るが、写真感光材料の乳剤面側の遠赤外線放射
エネルギー量が裏面の放射エネルギー量よりも大きいこ
とが、乾燥熱効率の点から好ましく、より好ましくは乳
剤面側に遠赤外線照射手段を設けることが、コストやメ
ンテナンス性の上から好ましい。
【0043】エアー吹付け手段は例えば特開平5−28
9296号で示されたような写真感光材料乳剤面と遠赤
外線照射手段との隙間にエアー吹付する方法や遠赤外線
照射手段よりも写真感光材料搬送面の近くにエアー吹付
け手段320のエアー吹付け口322を設置し、写真感
光材料にエアーを吹付ける方法等が好ましく使用出来
る。
【0044】また、図9で示したように、乾燥部前半は
遠赤外線照射手段と、エアー吹付け手段、感光材料搬送
手段で構成し、乾燥部後半部はエアー吹付け手段と感光
材料搬送手段で構成するようにすることで、写真感光材
料の乾燥仕上がり性能を向上させることが出来、好まし
い態様である。
【0045】写真感光材料搬送手段301は例えば特開
平5−289296号で示されたような耐熱性樹脂材、
又はゴム材より構成される複数の対向挟持ローラーが好
ましく使用出来る。耐熱性、耐薬品性、耐久性等の点よ
り特に好ましいローラー材料としてはフェノール樹脂、
ポリフェニレンエーテル(ポリフェニレンオキサイド)
系樹脂、フッ素樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹
脂、シリコンゴム、エチレンポリプロピレンゴム、クロ
ロプレンゴム等がある。
【0046】乾燥部内300のエアーの温度を測定する
エアー温度測定手段351は熱電対、サーミスター、測
温抵抗体がコスト及び取扱性の簡便さから好ましく使用
出来る。
【0047】乾燥部300内のエアー温度測定結果に基
づいて遠赤外線照射手段341を制御する方法はエアー
温度測定手段351が非常に簡便、安価で確実な方法で
あるのに比較し、従来例で挙げたシート感材の温度検出
手段、水分量検出手段はその検出手段が高価であり、ま
た装置状態の管理やメンテナンスを要求されるものであ
り、本方式と比較して、非常に不利な方法である。
【0048】次に請求項2の実施例について説明する。
【0049】例えば写真感光材料が自動現像機1の前半
工程の露光装置100、及び写真感光材料自動現像機の
各処理部内に存在しない時は設定値をt1 とし、遠赤外
線照射手段が通電されて該照射手段に非接触な部分(例
えばエアー温度)がt1 に達した際は遠赤外線照射手段
の通電を停止すると、ハンチングにより設定値のt1
り △x1 ℃エアー温度が上昇するが遠赤外線照射手段
の通電が停止されているので経時で設定値のt1 に乾燥
室内温度が低下するようになる。通電するとt1よりΔ
1℃エアー温度が低下するが、すぐ遠赤外線照射手段
341が通電し、またエアー温度が上昇する。結局前記
エアー温度はt1を中心にΔx1とΔy1の範囲に変動さ
れながら制御される。引続き写真感光材料が自動現像機
の前工程の露光装置内に入ってきた事が検出された時、
制御手段より設定値がt2 に移行され、少なくとも写真
感光材料自動現像機の乾燥工程が終了するまで乾燥部内
前記エアー温度はt1のときのハンチングの挙動と同様
にt2を中心としてΔx2とΔy2のハンチング範囲で制
御される。
【0050】尚、遠赤外線照射手段は写真感光材料の乳
剤面に直接的な遠赤外線照射が行なわれる乾燥装置構造
が乾燥熱効率の点から好ましい。この際、遠赤外線照射
手段の遠赤外線照射エネルギーをコントロールする方法
として従来例では遠赤外線照射手段の表面温度を測定
し、または写真感光材料の水分量、表面温度を測定し遠
赤外線照射手段の表面温度を電圧や電流による電気量を
可変させてコントロールする方法が提示されているが、
本装置では遠赤外線照射手段の通電のON,OFFを制
御するだけであり、非常に簡便な装置となる。
【0051】次に請求項3〜5の実施例について説明す
る。
【0052】写真感光材料の処理間隔及び/又は処理量
に基づいて遠赤外線照射手段を制御するので、大量枚数
の継続処理を行なっても高品質な現像仕上がりを連続的
に実現出来る。写真感光材料の処理間隔及び/又は処理
量を検出する検出手段としては自動現像機の前工程の露
光装置内に、写真感光材料の存在を検出する検出手段を
設けることができる。そして、その検出結果を写真感光
材料自動現像機の遠赤外線照射手段341を制御する制
御手段へ情報として与えるようにする。また、制御手段
が前記露光装置に入力された写真感光材料の処理情報
(処理間隔及び処理量等)を直接取り込むようにしても
良い。
【0053】また、乾燥装置内の遠赤外線照射手段34
1に非接触な部分の温度としては、写真感光材料搬送手
段(例えば搬送ローラー対301)の部材温度、写真感
光材料搬送案内手段302の部材温度等があるが、制御
が安定する測定点として最も好ましくは乾燥部内のエア
ー温度である。このエアー温度の測定結果と前述の感光
材料処理状態の情報とに基づいて遠赤外線照射手段を制
御できるようにしたものである。
【0054】制御手段は、遠赤外線照射手段に非接触な
部分の温度と写真感光材料の処理間隔及び/又は処理量
情報に基づいて、例えば写真感光材料が自動現像機1の
前工程の露光装置100、及び現像処理部200内に写
真感光材料が存在しない時は設定値を図1の温度制御線
図で示すようにt1 とし、遠赤外線照射手段が通電され
て例えば前記エアー温度がt1 に達した際は遠赤外線照
射手段の通電を停止するような制御をする。そして乾燥
部は、乾燥待機状態となる。引続き時刻T1で写真感光
材料が自動現像機の前工程の露光装置内に入った時、制
御手段により乾燥の立ち上がりが始まり、時刻T2までに
設定値がt2 に移行され写真感光材料の処理間隔及び/
又は処理量情報によって写真感光材料が継続処理されて
いる間の、乾燥部内の遠赤外線照射手段341に非接触
な部分の温度(例えばエアー温度)が設定値t2 で維持
される。処理した写真感光材料121が乾燥工程を終了
した後、写真感光材料121が自動現像機の前工程の露
光装置100内に入っていない場合は、乾燥装置内の遠
赤外線照射手段341に非接触な部分の制御温度を図1
に示すように時刻T3で通電を断ち、時刻T4までt2に維
持した後t1 に移行する。しかし、その途中の時刻T5
で再び写真感光材料が自動現像機の前工程の露光装置内
に入った事が検出されるとその時点で遠赤外線照射手段
は通電され、時刻T6までにt2に移行する。t1,t2
おけるハンチングで前記エアー温度はそれぞれt1を中
心に上下Δx1,Δy1の範囲に、或いはt2を中心に上
下Δx2,Δy2の範囲に維持されるのは、請求項2で説
明したものと同様である。このように、制御手段よりエ
アー温度がt2 に移行されるとともに写真感光材料の処
理間隔及び/又は処理量情報によって写真感光材料が継
続処理されている間の設定値もt2 で維持される。
【0055】このように、写真感光材料処理状態情報と
して写真感光材料の処理間隔及び/又は処理量を取込む
事より、継続して均一な乾燥を安定して行なうことが可
能となり、高品質の現像仕上がりが実現される。
【0056】以上、請求項1〜5に関する実施例を、次
の実施例1に具体的に示すが、これに限定されるもので
はない。
【0057】実施例1 図8、及び図9に示した写真感光材料自動現像機の乾燥
装置を使用して試験した。試験装置は乾燥部の前半部に
遠赤外線照射手段341とエアー吹付け手段320及び
写真感光材料搬送手段301を有し、乾燥部の後半部分
にはエアー吹付け手段320及び写真感光材料搬送手段
301を有する装置である。写真感光材料自動現像機の
設置された環境条件は25℃,50%である。
【0058】遠赤外線照射手段341は旭硝子製インフ
ラレックスバークヒーターを使用し、サイズは280×
50mm、ヒーター容量は700W 200V、ヒーター
本数は4本であり、写真感光材料搬送面と平行方向に並
べて配置した。
【0059】エアー吹付け手段341は乾燥部の前半部分
でエアー吹付け手段320の吹付け口322が、搬送される写
真感光材料に対して遠赤外線照射手段341よりも近い位
置に設置され、乾燥部の後半部分では写真感光材料案内
手段302とエアー吹付け手段320のエアー吹付け口321
が一体化した構造とした。
【0060】図12,図13,図14に示す乾燥部30
0の本体の下部に設けられたファン327により乾燥部
内のエアーが循環され(エアー循環率は90%)、エア
ー吹付け手段320より写真感光材料搬送面に吹付けら
れる。
【0061】写真感光材料搬送手段301は硬度60、
ローラー外径18mmよりなるシリコンゴムローラーを対
向挟持させて使用した。
【0062】図8,図9,図10,図11に示すように
乾燥部300のエアー温度測定手段351は東邦電子製
サーミスターM−1型を乾燥部前半の写真感光材料搬送
面に対し遠赤外線照射手段341と反対側の写真感光材
料案内手段302に設置した。
【0063】乾燥部内エアー制御温度は写真感光材料待
機時のエアー制御温度t1=40℃、写真感光材料処理
中のエアー制御温度t2=90℃とした。
【0064】写真感光材料の乾燥時間は乾燥部入口から
出口までの時間で12秒である。
【0065】使用した写真感光材料はコニカ株式会社製
カラーペーパータイプA−6、グロッシーでサイズはL
判(127mm×89mm)で、シート搬送である。
【0066】写真感光材料処理装置はコニカ株式会社製
ナイスプリントシステムCL−PP801A(露光装
置)、及びCL−PP801B(処理装置)を改造して
使用した。
【0067】試験内容は写真感光材料処理待機状態の
後、環境条件25℃,50%RHの条件下で上記カラー
ペーパー印画紙を連続して1000枚処理し、引続き5
分間処理を停止し、再びカラーペーパー印画紙を連続し
て1000枚処理するサイクルを20サイクル繰り返し
て、乾燥処理されたカラーペーパー印画紙の乾燥状態を
評価した。即ち、図1の温度制御線図に示すような制御
を行った。
【0068】乾燥状態の評価方法は乾燥不良については
重量測定によりペーパー水分量を測定しペーパー重量に
対する水分含有量が0.5%以下のものを良好とし、過
乾燥についてはペーパーカール度を測定したところ、全
てのサンプルにおいて継続して良好な結果が得られた。
【0069】次に、請求項6の実施例について説明す
る。
【0070】写真感光材料自動現像機が設置されている
環境雰囲気の環境条件は写真感光材料の乾燥条件に大き
な影響を及ぼし、例えば写真感光材料処理装置のエアー
吹付け手段に使用されるエアーの絶対水分量が低い程、
写真感光材料の乾燥処理性が良好となる。このように、
乾燥部300内の遠赤外線照射手段341に非接触な部
分の温度の温度測定結果と環境条件の測定結果に基づい
て前記遠赤外線照射手段341を制御する事より、継続
して均一な乾燥を安定して行なうことが可能となり、高
品質の現像仕上がりが実現される。
【0071】乾燥部300内にはエアー循環手段を設け
ることが好ましく、前記エアーの60〜90%の風量を
循環させ、且つ、残りのエアーは乾燥部外より供給及び
/又は乾燥部外に排出する構造とする事が好ましい。
【0072】写真感光材料自動現像機1が設置されてい
る環境雰囲気の環境条件を測定する環境測定手段の設置
位置は特に限定されないが、前記エアー循環手段の乾燥
部外へのエアー排出口の近くや自現機本体の排気ファン
327やポンプの近くといった環境条件測定に影響を受
ける場所は好ましくない。また、環境測定手段の設置位
置は自現機本体に設置される方式の他に、自現機外にセ
ンサー部を取付ける方法を用いてもよい。
【0073】請求項7の実施例は請求項6の環境条件を
更に具体的に記したもので、温度、湿度、大気圧の少な
くとも1つとしたものである。
【0074】次に請求項8の実施例について説明する。
【0075】自動現像機の本体に設置された温湿度セン
サーより写真感光材料自動現像機が設置されている環境
雰囲気の環境条件を取入れ、例えば図2の温度制御線図
に示すように、常温常湿(例えば25℃,50%RH)
の環境条件で写真感光材料が自動現像機の前工程の露光
装置、及び現像機処理部内に存在しない時は制御温度の
設定値をt1 とし、遠赤外線照射手段が通電されて設定
値をt1 に達した際は遠赤外線照射手段の通電を停止す
るような制御が行なわれる。引続き常温常湿の環境条件
で写真感光材料が自動現像機の前工程の露光装置内に入
った事が検出されると、制御手段より設定値がt2 に移
行され、写真感光材料が継続処理されている間の乾燥装
置内の遠赤外線照射手段に非接触な部分の制御温度設定
値がt2で維持され、設定値がt1 の場合と同様な制御
が行なわれる。ここで、環境条件が高温高湿(例えば3
5℃,80%RH)となった際は、図3の温度制御線図
に示すように写真感光材料が自動現像機の前工程の露光
装置、及び写真感光材料自動現像機内に存在しない時は
設定値をt1 とする。引続き高温高湿の環境条件で写真
感光材料が自動現像機の前工程の露光装置内に入ってき
た事が検出されると、制御手段より設定値がt3 (t3
>t2 )に移行され、写真感光材料が継続処理されてい
る間の制御温度設定値がt3 で維持される。これは環境
条件が常温常湿と比較し高温高湿となる事よりエアー中
の絶対水分量が増加し、写真感光材料の乾燥性が悪化す
るため制御温度を上昇させると遠赤外線放射手段による
遠赤外線放射量が増加し乾燥性を良好に維持するためと
考えられる。
【0076】また、環境条件が低温環境(例えば15
℃,50〜60%RH)となった際は、図4の温度制御
線図に示すように写真感光材料が自動現像機の前工程の
露光装置、及び写真感光材料自動現像機内に存在しない
時は設定値をt4 (t4 >t1)とする。引続き低温の
環境条件で写真感光材料が自動現像機の前工程の露光装
置内に入ってきた事が検出されると、制御手段より設定
値がt2 に移行され、写真感光材料が継続処理されてい
る間の温度設定値がt2 で維持される。これは環境条件
が常温常湿と比較し低温環境となると乾燥装置の遠赤外
線照射手段の立上がり時間が遅くなり写真感光材料の乾
燥性が悪化するため、処理待機中の制御温度を上昇させ
ると安定した処理が行なわれるものと考えられる。
【0077】また、乾燥立上がりを速めるためには、ヒ
ーター容量を大きくする手段が考えられるが、装置の定
格電力(電流)の大幅な増加を伴うため、現実的ではな
い。
【0078】このように、写真感光材料自動現像機が設
置されている環境雰囲気の環境条件を取込む事より、継
続して均一な乾燥を安定して行なうことが可能となり、
高品質の現像仕上がりが実現される。
【0079】以上、請求項6〜8に関する実施例は、次
の実施例2に示すが、これに限定されるものではない。
【0080】実施例2 実施例1の装置に温度センサー、湿度センサーを設置し
その測定情報をエアー温度制御部に取込み、測定情報に
基づいてエアー制御温度を変化させるようにして実施例
2の試験を実施した。温度センサー、及び湿度センサー
は現像処理部200内に設けられた電装部冷却ファンの
前に設置した。試験内容は写真感光材料処理待機状態の
後、カラーペーパー印画紙を連続して1000枚処理
し、その後、60分間処理を停止し、再びカラーペーパ
ー印画紙を連続して1000枚処理するサイクルを15
サイクル繰り返した。環境条件は15℃,50%RHの
条件でスタートした後、ペーパー処理が5サイクル終了
後に環境条件を25℃,50%RHに変化させ、またペー
パー処理が10サイクル終了後に環境条件を35℃,8
0%RHに変化させるようにして処理を継続した。
【0081】エアー制御温度は環境条件が15℃,50
%RHの時、写真感光材料待機時のエアー制御温度t4
=55℃、写真感光材料処理中のエアー制御温度t2
90℃、環境条件が25℃,50%RHの時、写真感光
材料待機時のエアー制御温度t1=40℃、写真感光材
料処理中のエアー制御温度t2=90℃、環境条件が3
5℃,80%RHの時、写真感光材料待機時のエアー制
御温度t1=40℃、写真感光材料処理中のエアー制御
温度t3=100℃とした。その他の条件は実施例1と
同様としてペーパー乾燥性の試験を行ったところ、全て
のカラーペーパーサンプルにおいて継続して良好な乾燥
結果が得られた。
【0082】比較例1 全ての環境条件において写真感光材料待機時のエアー制
御温度t1=40℃、写真感光材料処理中のエアー制御
温度t2=90℃とした事以外、実施例2と同様の装
置、及び試験条件にてカラーペーパーの乾燥処置を行っ
たところ、1〜5サイクル(環境条件15℃,50%R
H)の各サイクル開始より1〜25毎目におけるカラー
ペーパーサンプルで乾燥不良が発生した。
【0083】比較例2 全ての環境条件において写真感光材料待機のエアー制御
温度t4=55℃、写真感光材料処理中のエアー制御温
度t2=90℃とした事以外、実施例2と同様の装置、
及び試験条件にてカラーペーパーの乾燥処置を行ったと
ころ、10〜15サイクル(環境条件35℃,80%R
H)における全てのカラーペーパーサンプルで乾燥不良
が発生した。
【0084】次に請求項9,10の実施例について説明
する。
【0085】写真感光材料サイズ情報と既述の温度測定
手段の判定結果に基づいて遠赤外線照射手段を制御する
ので、大量枚数の継続処理を行なっても高品質な現像仕
上がりを実現出来る。これは、処理される写真感光材料
サイズが変わると写真感光材料より乾燥部に持込まれる
水分量が変化するため、例えば大判サイズの写真感光材
料を処理する際には制御温度設定値を高くさせる事で、
遠赤外線照射手段341による遠赤外線照射量が増加し
乾燥性を良好に維持する事が出来るためであると思われ
る。写真感光材料サイズの検出手段としては写真感光材
料が自動現像機の前工程の露光装置にセンサーを設けサ
イズ検出手段とすることができ、写真感光材料自動現像
機の遠赤外線照射手段341を制御する制御手段へ検出
結果を与えることが出来る。また、露光装置にセットさ
れる写真感光材料のマガジンの装置により発せられる信
号を写真感光材料のサイズ信号として用い、これを前記
制御手段に与えてもよいし、また、操作者の入力による
サイズの入力信号を制御手段に与えてもよい。
【0086】次に請求項11の一実施例について説明す
る。
【0087】自動現像機の前工程の露光装置にて設定さ
れた写真感光材料のサイズ情報(例えばL版127×8
9mm)をエアー温度制御部に取入れ、例えば写真感光
材料が自動現像機の前工程の露光装置、及び写真感光材
料自動現像機内に存在しない時は制御温度設定値をt1
とし、遠赤外線照射手段が通電されて設定値がt1 に達
した際は遠赤外線照射手段の通電を停止するような制御
が行なわれる。引続き写真感光材料が自動現像機の前工
程の露光装置内に入った事が検出されると、制御手段よ
り設定値が図5の温度制御線図に示すようにt2 に移行
され、写真感光材料が継続処理されている間の制御温度
設定値がt2 で維持される。処理した写真感光材料が乾
燥工程を終了した後、写真感光材料が自動現像機の前工
程の露光装置内に入っていない事を読取ると制御温度設
定値がt1 に移行する。再びここで前記処理よりも大判
サイズ(例えば203×305mm)の写真感光材料が
自動現像機の前工程の露光装置内に入った事が検出され
ると、図6の温度制御線図に示すように制御手段より設
定値がt5 (t5 >t2 )に移行され、写真感光材料が
継続処理されている間の制御温度設定値がt5 で維持さ
れる。
【0088】以上の請求項9,10,11に関する実施
例に対応して次の実施例3を示すが、これに限定される
ものではない。
【0089】実施例3 実施例1の装置に露光装置部100より得られたペーパ
ーサイズ設定情報をエアー温度制御部に取り込み、ペー
パーサイズ情報に基づいてエアー制御温度を変化させる
ようにして実施例3を実施した。試験内容は写真感光材
料処理待機状態の後、カラーペーパー印画紙を連続して
1000枚処理し、その後、10分間処理を停止し、再
びカラーペーパー印画紙を連続して1000枚処理する
サイクルを10サイクル繰り返した。尚、1〜5サイク
ルまでのカラーペーパー印画紙はコニカ株式会社製カラ
ーペーパータイプA−6、グロッシーでサイズを89×
127mm(L版)とし、6〜10サイクルまでのペー
パーサイズは203×305mmとした。
【0090】制御温度設定値は1〜5サイクルの間は写
真感光材料待機時の制御温度設定値t1=40℃、写真
感光材料処理中の制御温度設定値t2=90℃、6〜1
0サイクルの間は写真感光材料待機時の制御温度設定値
1=40℃、写真感光材料処理中の制御温度設定値t5
=95℃とした。尚、環境条件は25℃,50%RHと
し、その他の条件は実施例1と同様としてペーパー乾燥
性の試験を行ったところ、全てのカラーペーパーサンプ
ルにおいて継続して良好な乾燥結果が得られた。
【0091】比較例3 全てのペーパーサイズにおいて写真感光材料待機時の制
御温度設定値t1=40℃、写真感光材料処理中の制御
温度設定値t2=90℃とした事以外、実施例3と同様
の装置、及び試験条件にてカラーペーパーの乾燥処置を
行ったところ、6〜10サイクル(ペーパーサイズ20
3×305mm)の全てのカラーペーパーサンプルで乾
燥不良が発生した。
【0092】次に請求項12の実施例について説明す
る。
【0093】前記乾燥部300内の遠赤外線照射手段3
41に非接触な部分の温度を測定する温度測定手段35
1の温度測定点(例えば熱電対、サーミスター、測温抵
抗体のプローブ)が写真感光材料121が搬送される際
に写真感光材料121により前記遠赤外線照射手段34
1で直接的に照射された遠赤外線から遮られる位置に設
置される事より、写真感光材料121の搬送状態を良好
に遠赤外線照射手段341の制御に取込むことが出来
る。これは遠赤外線照射手段341から直接的に照射さ
れた遠赤外線が写真感光材料により前記温度測定点を遮
られると、前記温度測定点付近の雰囲気温度が若干低下
することが検出される。写真感光材料が連続的に処理さ
れると前記温度測定手段が自動的に写真感光材料処理状
態を検出し、該検出結果を基に遠赤外線照射手段からの
遠赤外線照射量を増加させるように制御が働くようにな
る。
【0094】乾燥部300内の遠赤外線照射手段341
に非接触の部分の温度を測定する温度測定手段351と
して好ましくはエアー温度であり、エアー温度測定手段
351のエアー温度測定点の具体例としては乾燥部内で
写真感光材料の搬送面に対して遠赤外線照射手段341
と反対側の写真感光材料案内手段302に設置する方法
(温度測定プローブは写真感光材料案内手段に非接
触)、乾燥部300の側板に固定する方法(温度測定プ
ローブは乾燥部側板に非接触)等がある。
【0095】次に請求項13の実施例について説明す
る。
【0096】特に前記温度測定手段351を乾燥部内で
写真感光材料の搬送面に対して遠赤外線照射手段341
と反対側の写真感光材料案内手段302の例えば図8〜
11に示す位置に設置する事は乾燥ラックの着脱時等、
取扱い性の点から好ましい。
【0097】次に請求項14の実施例について説明す
る。
【0098】乾燥部内に遠赤外線照射手段341を写真
感光材料121の搬送方向に複数個配置する事は市販の
遠赤外線ヒーターを利用出来、またエアー吹付け手段の
配置等、装置構造からも有利となる。例えばエアー温度
を検出して制御する場合、乾燥部内のエアー温度分布は
エアー循環状態やエアー取込み状態等の装置構造によっ
て、必ずしも一定では無く、複数個配置された遠赤外線
照射手段341はそれぞれ独立して制御する事で、継続
して均一な乾燥を安定して行なうことが可能となり、高
品質の現像仕上がりが実現される。
【0099】次に請求項15の実施例について説明す
る。
【0100】複数個配置された遠赤外線照射手段341
が全て同時に通電されると全遠赤外線照射手段の電流値
が一度に使用されエネルギー的に不利である。遠赤外線
照射手段である遠赤外線ヒーターは、通電されている場
合はもちろん、通電が切れた状態でも遠赤外線照射手段
の表面温度が低下しない間は遠赤外線が照射され続ける
為に、隣接する遠赤外線照射手段341が同時に通電し
ないように制御する事は使用されるエネルギーの点で有
利である。そのため請求項14,15の実施例では各遠
赤外線照射手段341に図9で示すように独立の給電部
345をそれぞれ設け、独立に給電制御が可能にしてあ
る。即ち、従来のように乾燥装置下部に設けた大容量の
ヒーターは不要となり使用電力も大幅に減少させること
が可能になった。
【0101】次に請求項16の実施例について説明す
る。
【0102】デューティー制御は遠赤外線照射手段34
1の遠赤外線ヒーターへの通電状態を(電流のON、O
FF)を時間比でコントロールする制御である。前記遠
赤外線照射手段に通電する際に遠赤外線照射手段をデュ
ーティー制御すると設定温度に対する検出温度のハンチ
ングが小さくなり、より継続して均一な乾燥を安定して
行なうことが可能となる。特に写真感光材料の処理待機
中の遠赤外線照射手段に対してはエネルギー消費が少な
くなる点からもより有利である。
【0103】これについては図7の温度制御線図を用い
て実施例4に説明する。
【0104】実施例4 図7のエアー温度制御線図の点線で表した線図に示すよ
うに乾燥部内エアー制御温度は写真感光材料待機時のエ
アー制御温度t1=40℃、デューティー制御をON時
間:OFF時間=2秒:4秒とし、乾燥立上げではデュ
ーティー制御を使用せず、写真感光材料処理中のエアー
制御温度はt2=90℃とし、デューティー制御をON
時間:OFF時間=2秒:2秒としたこと以外は実施例
1と同様の条件で試験したところ、全てのカラーペーパ
ーサンプルにおいて継続して良好な乾燥結果が得られ
た。ここで、図7の実線で表した線図はデューティ制御
をしない場合のものである。そして写真感光材料待機時
のエアー制御温度のハンチング幅は実施例1の12℃に
対し4℃になり、写真感光材料処理中のエアー制御温度
のハンチング幅は実施例1の6℃に対し4℃になった。
つまり、制御温度の変動幅が小さくなることにより安定
した制御が行われ、かつエネルギー消費も少なくなる。
【0105】次に請求項17の実施例について説明す
る。
【0106】写真感光材料の乾燥処理が終了した後、遠
赤外線照射手段の通電も停止されるが、遠赤外線ヒータ
ーは通電停止後も余熱により遠赤外線を照射し続けるの
で、写真感光材料の乾燥処理が終了した後に、前記乾燥
装置内の乾燥装置内の遠赤外線照射手段に非接触な部分
の温度と予め設定されている設定値と比較対照し、設定
値よりも前記測定点温度が高い場合にはエアー吹付け手
段が動作するようにする事で乾燥部内の使用部材が特異
的に高温化されることを防止でき、安全に乾燥処理され
る乾燥部が得られる。
【0107】次に請求項18の実施例について説明す
る。
【0108】遠赤外線照射手段は写真感光材料に直接、
遠赤外線を照射する構造が好ましい為、写真感光材料搬
送手段も遠赤外線が直接照射される位置に設置される。
写真感光材料の乾燥処理が終了した後、遠赤外線照射手
段の通電も停止されるが、遠赤外線ヒーターは通電停止
後も余熱により遠赤外線を照射し続ける。従って、写真
感光材料搬送手段は写真感光材料の乾燥処理後も遠赤外
線を続けて照射される事となるが、乾燥装置内の乾燥装
置内の遠赤外線照射手段に非接触な部分の温度と予め設
定されている設定値と比較対称し、設定値よりも前記測
定点温度が高い場合には写真感光材料搬送手段を動作さ
せる事により写真感光材料搬送手段の一部分を特異的に
高温化させることを防止し、安全に乾燥処理される乾燥
装置が得られる。
【0109】次に請求項19の実施例について説明す
る。
【0110】写真感光材料の乾燥処理が終了した後、遠
赤外線照射手段341の通電も停止されるが、遠赤外線
ヒーターは通電停止後も余熱により遠赤外線を照射し続
けるので、写真感光材料の乾燥処理が終了した後に、所
定時間の間エアー吹付け手段320を動作させる事で感
光装置内の使用部材が特異的に高温化されることを防止
でき、安全に乾燥処理される乾燥装置300が得られ
る。
【0111】次に請求項20の実施例について説明す
る。
【0112】遠赤外線照射手段は写真感光材料に直接、
遠赤外線を照射する構造が好ましい為、写真感光材料搬
送手段も遠赤外線が直接照射される位置に設置される。
写真感光材料の乾燥処理が終了した後、遠赤外線照射手
段の通電も停止されるが、遠赤外線ヒーターは通電停止
後も余熱により遠赤外線を照射し続ける。従って、写真
感光材料搬送手段は写真感光材料の乾燥処理後も遠赤外
線を続けて照射される事となるが、写真感光材料の乾燥
処理が終了した後に、所定時間の間エアー吹付け手段が
動作する事により写真感光材料搬送手段の一部分を特異
的に高温化されることを防止し、安全に乾燥処理される
乾燥装置が得られる。
【0113】次に請求項21の実施例について説明す
る。
【0114】エアー吹付け手段としてはファンによる方
法が一般的であるが、電気コスト及び騒音防止の点より
乾燥部で写真感光材料の乾燥処理が行なわれている際
に、エアー吹付け手段と遠赤外線照射手段の動作を連動
させ、ファン動作時間を必要最小とする事が有利であ
る。
【0115】請求項22の実施例は、使用する写真感光
材料がカラー印画紙であるとより効果が高い。
【0116】
【発明の効果】請求項1〜2の発明により、自動現像機
の乾燥部の特定個所のエアー温度を簡単な測定手段によ
り測定し、それを設定温度と比較対照し、遠赤外線照射
手段の動作をオンオフさせて、処理感光材料の簡単で安
定した良質の迅速乾燥がコントロールできるようになっ
た。
【0117】請求項3〜5の発明により、処理状態の検
出又はあらかじめ蓄積されている情報量を取り込み、そ
れを基本に遠赤外線照射手段を制御し、更に、具体的に
は感光材料の処理間隔や処理量をもとに乾燥装置内の特
定点のエアー温度を各状態に応じた設定温度と比較して
遠赤外線照射手段の通電を簡単正確にコントロールして
迅速乾燥することが可能になった。
【0118】請求項6〜8の発明により、環境条件測定
手段及びその測定結果、具体的例としては温度,湿度,
大気圧等の測定結果に基きそれに対する設定温度を選定
し、それと乾燥装置内の測定温度を比較して遠赤外線照
射手段の動作をコントロールし、簡単で良質の安定した
迅速乾燥が可能になった。
【0119】請求項9〜11の発明により処理される感
光材料のサイズが特定され、それを基本に乾燥装置内、
特定点温度の検知結果と合わせてて遠赤外線照射の通電
をコントロールし、正確で安定した良質の迅速乾燥が可
能になった。
【0120】請求項11〜16の発明により、エアー温
度の検知手段や遠赤外線照射手段が正確で迅速に効率よ
く検知あるいは作動できるようになった。
【0121】請求項17〜21の発明により、乾燥終了
後の処置がより安全に遂行でき、最終の感光材料まで誤
りなく良質の迅速乾燥ができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のエアー温度制御線図。
【図2】本発明の一実施例のエアー温度制御線図。
【図3】本発明の一実施例のエアー温度制御線図。
【図4】本発明の一実施例のエアー温度制御線図。
【図5】本発明の一実施例のエアー温度制御線図。
【図6】本発明の一実施例のエアー温度制御線図。
【図7】本発明の一実施例のエアー温度制御線図。
【図8】本発明における乾燥部の一実施例の側断面図。
【図9】本発明における乾燥部の一実施例の正面断面
図。
【図10】本発明における乾燥部の一実施例の部分側断
面図。
【図11】本発明における乾燥部の一実施例の部分正面
断面図。
【図12】本発明における乾燥部に処理部を加えた状態
の側断面図。
【図13】本発明における乾燥部に処理部を加えた状態
の正面断面図。
【図14】本発明の自動現像機の概略側断面図。
【符号の説明】
1 自動現像機 100 プリンター部 108 露光位置 200 現像処理部 300 乾燥部 301 感材搬送手段(搬送ローラー対) 302 感材搬送ガイド 304 入口ガイド 310 Uターン部 320 エアー吹付け手段 321 エアー吹付け口 322 エアー吹付け口 341 赤外線照射手段

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像処理された写真感光材料を乾燥する
    乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写真感
    光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機にお
    いて、前記乾燥部内のエアーの温度を測定するエアー温
    度測定手段と、前記エアー温度の測定結果に基づいて前
    記遠赤外線照射手段を制御する制御手段と、を有するこ
    とを特徴とする写真感光材料自動現像機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段はエアー温度測定手段の測
    定結果を取込み、予め設定されているエアー温度と比較
    対照し、設定値に達していない場合は遠赤外線照射手段
    に通電し、設定値に達した場合は遠赤外線照射手段の通
    電を停止することを特徴とする請求項1に記載の写真感
    光材料自動現像機。
  3. 【請求項3】 現像処理された写真感光材料を乾燥する
    乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写真感
    光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機にお
    いて、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非接触な部分
    の温度を測定する温度測定手段と写真感光材料の処理間
    隔及び/又は処理量を検出する検出手段と、前記温度測
    定手段による測定結果と前記検出手段による検出結果と
    に基づいて前記遠赤外線照射手段を制御する制御手段
    と、を有することを特徴とする写真感光材料自動現像
    機。
  4. 【請求項4】 現像処理された写真感光材料を乾燥する
    乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写真感
    光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機にお
    いて、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非接触な部分
    の温度を測定する温度測定手段と、写真感光材料の処理
    間隔情報及び/又は処理量情報を取り込む制御手段とを
    有し、該制御手段が前記温度測定手段の測定結果と前記
    写真感光材料の処理間隔情報及び/又は処理量情報とに
    基づいて前記遠赤外線照射手段を制御することを特徴と
    する写真感光材料自動現像機。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は前記温度測定手段の測定
    結果と予め設定されている設定温度とを比較対照し、設
    定値に達していない場合は遠赤外線照射手段を通電さ
    せ、設定値に達した場合は遠赤外線照射手段の通電を停
    止することを特徴とする請求項3又は4に記載の写真感
    光材料自動現像機。
  6. 【請求項6】 現像処理された写真感光材料を乾燥する
    乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写真感
    光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機にお
    いて、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非接触な部分
    の温度を測定する温度測定手段と、写真感光材料自動現
    像機が設置されている環境雰囲気の環境条件を測定する
    環境測定手段を有し、前記遠赤外線照射手段に非接触な
    部分の温度の測定結果と前記環境条件の測定結果に基づ
    いて前記遠赤外線照射手段を制御する制御手段を有する
    ことを特徴とする写真感光材料自動現像機。
  7. 【請求項7】 前記環境条件が温度、湿度、大気圧の少
    なくとも一つよりなることを特徴とする請求項6に記載
    の写真感光材料自動現像機。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は写真感光材料の処理間隔
    及び/又は処理量に対応して前記温度測定手段の測定結
    果と予め設定されている設定温度とを比較対照し、設定
    値に達していない場合は遠赤外線照射手段を通電させ、
    設定値に達した場合は遠赤外線照射手段の通電を停止す
    ることを特徴とする請求項6又は7に記載の写真感光材
    料自動現像機。
  9. 【請求項9】 現像処理された写真感光材料を乾燥する
    乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写真感
    光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機にお
    いて、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非接触な部分
    の温度を測定する温度測定手段と、写真感光材料サイズ
    を検出する検出手段と、前記温度測定手段による測定結
    果と前記サイズ検出手段による検出結果とに基づいて前
    記遠赤外線照射手段を制御する制御手段と、を有するこ
    とを特徴とする写真感光材料自動現像機。
  10. 【請求項10】 現像処理された写真感光材料を乾燥す
    る乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写真
    感光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機に
    おいて、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非接触な部
    分の温度を測定する温度測定手段と、写真感光材料サイ
    ズ情報を取り込む制御手段とを有し、前記温度測定手段
    による測定結果と前記写真感光材料サイズ情報とに基づ
    いて前記遠赤外線照射手段を制御することを特徴とする
    写真感光材料自動現像機。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は写真感光材料の処理間
    隔及び/又は処理量に対応して前記温度測定手段の測定
    結果と予め設定されている設定温度とを比較対照し、設
    定値に達していない場合は遠赤外線照射手段を通電さ
    せ、設定値に達した場合は遠赤外線照射手段の通電を停
    止することを特徴とする請求項9又は10に記載の写真
    感光材料自動現像機。
  12. 【請求項12】 前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非
    接触な部分の温度を測定する温度測定手段の温度測定点
    が、写真感光材料が搬送される際に写真感光材料により
    前記遠赤外線照射手段から直接的に照射された遠赤外線
    から遮られる位置に設置されたことを特徴とする請求項
    1〜11の何れか1項に記載の写真感光材料自動現像
    機。
  13. 【請求項13】 前記乾燥部に写真感光材料案内手段を
    設け、写真感光材料案内手段に前記エアー温度測定手
    段、もしくは遠赤外線照射手段に非接触な部分の温度を
    測定する温度測定手段を設置したことを特徴とする請求
    項1〜12の何れか1項に記載の写真感光材料自動現像
    機。
  14. 【請求項14】 前記遠赤外線照射手段を前記写真感光
    材料の搬送方向に複数個配置し、前記遠赤外線照射手段
    をそれぞれ独立して通電制御することを特徴とする請求
    項1〜13の何れか1項に記載の写真感光材料自動現像
    機。
  15. 【請求項15】 前記複数個配置された遠赤外線照射手
    段で隣接する遠赤外線照射手段が同時に通電しないよう
    に制御されることを特徴とする請求項14に記載の写真
    感光材料自動現像機。
  16. 【請求項16】 前記遠赤外線照射手段を通電する際に
    遠赤外線照射手段をデューティー制御することを特徴と
    する請求項2、5、8、10の何れか1項に記載の写真
    感光材料自動現像機。
  17. 【請求項17】 現像処理された写真感光材料を乾燥す
    る乾燥部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写真
    感光材料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機に
    おいて、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非接触な部
    分の温度を測定する温度測定手段を有し、前記乾燥部で
    写真感光材料の乾燥処理が終了した後に、前記乾燥部内
    の遠赤外線照射手段に非接触な部分の温度と予め設定さ
    れている設定値とを比較対照し、設定値よりも前記乾燥
    部内の遠赤外線照射手段に非接触な部分の温度が高い場
    合にはエアー吹付け手段が通電されることを特徴とする
    写真感光材料自動現像機。
  18. 【請求項18】 前記乾燥部で写真感光材料の乾燥処理
    が終了した後に、前記乾燥部内の遠赤外線照射手段に非
    接触な部分の温度と予め設定されている設定値とを比較
    対照し、設定値よりも前記乾燥部内の遠赤外線照射手段
    に非接触な部分の温度が高い場合には写真感光材料搬送
    手段が動作するようにしたことを特徴とする請求項17
    に記載の写真感光材料自動現像機。
  19. 【請求項19】 現像処理された写真感光材料を乾燥す
    る乾燥部を有する写真感光材料自動現像機で、前記乾燥
    部に遠赤外線照射手段とエアー吹付け手段と写真感光材
    料搬送手段とを有する写真感光材料自動現像機におい
    て、前記乾燥部で写真感光材料の乾燥処理が終了した後
    に、所定時間の間エアー吹付け手段が動作することを特
    徴とする写真感光材料自動現像機。
  20. 【請求項20】 前記乾燥部で写真感光材料の乾燥処理
    が終了した後に、所定時間の間感光材料搬送手段が動作
    することを特徴とする請求項19に記載の写真感光材料
    自動現像機。
  21. 【請求項21】 前記乾燥部で写真感光材料の乾燥処理
    が行なわれている際に、前記エアー吹付け手段の動作と
    前記遠赤外線照射手段の通電が連動して制御されること
    を特徴とする請求項1〜20の何れか1項に記載の写真
    感光材料自動現像機。
  22. 【請求項22】 前記写真感光材料がカラー写真印画紙
    であることを特徴とする請求項1〜21の何れか1項に
    記載の写真感光材料自動現像機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006251637A (ja) * 2005-03-14 2006-09-21 Noritsu Koki Co Ltd 加熱処理装置

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