JPH03252658A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH03252658A
JPH03252658A JP5135190A JP5135190A JPH03252658A JP H03252658 A JPH03252658 A JP H03252658A JP 5135190 A JP5135190 A JP 5135190A JP 5135190 A JP5135190 A JP 5135190A JP H03252658 A JPH03252658 A JP H03252658A
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JP
Japan
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drying
film
drying section
temperature
section
Prior art date
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JP5135190A
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English (en)
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Mitsuru Katsumata
勝俣 満
Chisato Yamamoto
千里 山本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感光材料処理装置に係り、特に処理液によって
フィルムや印画紙等の感光材料を処理する処理部と処理
された感光材料を輻射熱によって乾燥させる乾燥部とを
備えた感光材料処理装置に関する。
〔従来技術及び発明が解決しようとする課題〕感光材料
としての写真フィルムを自動的に処理、乾燥する感光材
料処理装置には、現像液、定着液、水等によって写真フ
ィルムの現像、定着、水洗等の各処理を行う処理部と、
処理部を通過した写真フィルムを乾燥させる乾燥部とが
設けられている。
この乾燥部では、ヒータおよびファンを作動させて外気
を加熱し、乾燥部内へ温風を供給して写真フィルムを乾
燥させている。
この場合、外気取入口から取入れられた外気は外気の温
度、湿度と関係なくヒータにより加熱されて温風となり
、ファンによって乾燥部内へ供給される。
しかしながら、上記乾燥部では、ヒータによる加熱温度
を外気の温度、湿度と無関係に設定しているため、写真
フィルムを乾燥しすぎていわゆる過乾燥状態となったり
、乾燥が不充分で写真フィルムが水分を多く含んだいわ
ゆる未乾燥状態となったすする。このため写真フィルム
の寸法が変化して乾燥後の写真フィルムを露光時の作業
環境温湿度下に放置しても乾燥後の寸法と露光時の寸法
とに差が生じ、様々の弊害が生じるという問題がある。
以下、この弊害を印刷用写真フィルムについて説明する
第12図に示されるように、一般に印刷用写真フィルム
82はポリエチレンテレツクレート製のフィルムベース
84 (以下PETベースといつ)とこのPETベース
84の一方の面に塗布された乳剤層86と、他方の面に
塗布されたゼラチンと染料とからなるバッキング層88
とで構成されている。この写真フィルム82 (以下フ
ィルムという)は一般の物質と同様に熱、水分によって
寸法が変化することが知られている。ただし、フィルム
82への露光時のフィルム寸法(第13図P点)と乾燥
後のフィルム寸法(第13図A。点)が同一であればそ
の中間(第13図W点で示す処理時)において、寸法が
変化しても問題はない。
しかしながら、第12図想像線で示されるようにフィル
ム82が処理等で水分を多く含むと、各層は伸びようと
するが、その伸び量はPETベース84と乳剤層86と
ゼラチンを含むバッキング層88とで異なり、乳剤層8
6、バッキング層88はPETベース84に対して伸び
が多い。このため、PUTベース84が伸びた状態では
、乳剤層8G、バッキング層88は収縮された状態でP
ETベース84に保持されることになる。
この状態で次工程の乾燥が行われると各層はそれぞれ収
縮しようとする(第12図点線で示される状態)。この
場合も上記伸びの場合と同様に収縮量がそれぞれ異なり
、このため、収縮した状態のPETベース84に乳剤層
86、バッキング層88が伸ばされた状態で保持される
ことになる。
このように、乳剤層86、バッキング層88が乾燥によ
って伸ばされると、乳剤層86、バッキング層88が本
来有している弾性力が失われ、この状態で安定してしま
い、露光時の環境と同じ温度、湿度の雰囲気に置かれて
も露光時の寸法に戻らず、露光時のフィルム寸法と較べ
て誤差が生じることになる(第13図寸法度化量G)。
上記問題点を解決するために本出願人は、遠赤外線ヒー
タによってフィルムを乾燥させる第1の乾燥室と温風に
よってフィルムを乾燥させる第2の乾燥室とを隔壁を隔
てて別個に設け、第1の乾燥室の温度を所定の温度にす
ると共に、外気温度と湿度とに応じて第2の乾燥室の温
度を制御する技術を既に提案している(特開平1−26
0445号公報参照)。この技術によれば、恒率乾燥期
間の乾燥が主として第1の乾燥室によって行われ、減率
乾燥期間の乾燥が主として第2の乾燥室によって行われ
、第2の乾燥室から出たフィルムは標準乾燥状態にあり
、その後フィルムの含水率が外気の含水率と平衡状態に
なるので寸法精度が改善される。
また上記問題を解決する技術として、自動現像機の乾燥
室でフィルムを乾燥した後、乾燥室の出口に配習される
と共に外気温度及び湿度を検出して乾燥風の温度及び湿
度を制御してフィルムを乾燥する自動現像機用乾燥風制
御装置(特開平1315744号公報参照)が開示され
ている。これらの技術では過乾燥による寸法精度不良や
未乾燥状態が発生することはないが、複数の乾燥室を設
ける必要があるので乾燥室の製作が容易ではなかった。
本発明は上記問題点を解決すべく成されたもので、外気
温度や外気湿度の変化によって、寸法精度が悪化したり
未乾燥状態が発生することがなく、かつ乾燥室の製作が
容易な感光材料処理装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため本発明の感光材料処理装置は、
処理液によって感光材料を処理する処理部と、処理部で
処理された感光材料を輻射熱によって乾燥させる第1の
乾燥部と第1の乾燥部を通過した感光材料を乾燥させる
第2の乾燥部とを収容した単一の乾燥室と、外気の温度
および湿度を検出する検出手段と、検出手段で検出され
た温度および湿度に応じて少なくとも第1の乾燥部の発
熱量を制御する制御手段とを含んで構成したものである
上記制御手段によって、検出手段で検出された温度およ
び湿度に応じて第1の乾燥部の発熱量を制御すると共に
、第2の乾燥部から排出されたフィルムは標準乾燥状態
にあり、その後感光材料の含水率が外気の含水率と平衡
になるように第2の乾燥部の温度を制御し、感光材料の
恒率乾燥期間の乾燥が主として第1の乾燥部によって行
われ、感光材料の減率乾燥期間の乾燥が主として第2の
乾燥部によって行われるように制御してもよい。
〔作用〕
本発明では、処理部で処理された感光材料を輻射熱によ
って乾燥させる第1の乾燥部と第1の乾燥部を通過した
感光材料を乾燥させる第2の乾燥部とを単一の乾燥室内
に収容している。感光材料は第1の乾燥部と第2の乾燥
部とを順に通過して乾燥されることになるため、感光材
料の恒率乾燥期間の乾燥を主として第1の乾燥部で行い
、減率乾燥期間の乾燥を主として第2の乾燥部で行なう
ことができる。検出手段は外気の温度および湿度を検出
し、制御手段は検出手段で検出された温度および湿度に
応じて第1の乾燥部の発熱量を制御する。この発熱量は
、外気温度を一定としたときには外気湿度が高くなるに
従って多くなるように制御し、外気湿度を一定としたと
きには外気温度が高くなるに従って多くなるように制御
すればよい。このように、第1の乾燥部の発熱量を外気
温度および湿度に応じて制御し、第2の乾燥部の乾燥風
の温度を外気温度および湿度とフィルムのタイプに応じ
て制御することによって、第2の乾燥部から排出された
フィルムは標準乾燥状態にあり、その後感光材料の含水
率が外気の含水率と平衡になるように第2の乾燥部から
排出することができ、これによって過乾燥状態および未
乾燥状態の発生を防止することができる。
また、第1の乾燥部と第2の乾燥部とを単一の乾燥室内
に収容したので、別個に乾燥室を設ける必要がなく、乾
燥室の製作が容易になる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、第1の乾燥部及び
第2の乾燥部を通って排出された感光材料は標準乾燥状
態にあり、その後感光材料の含水率が外気の含水率と平
衡状態になり、かつ第1の乾燥部と第2の乾燥部とを単
一の乾燥室内に収容しているため、過乾燥による寸法精
度の悪化や未乾燥状態を防止することができると共に、
乾燥室の製作が容易になる、という効果が得られる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
本実施例は感光材料処理装置に本発明を適用したもので
ある。第1図には感光材料処理装置10の概略構造が示
されている。搬入口12から感光材料処理装置10の内
部へ搬入されたフィルム14は、案内ローラ16に案内
され現像槽18、定着槽20、水洗槽22を経て、乾燥
室24へ搬送される。現像槽18、定着槽20および水
洗槽22内には、複数の案内ローラ26によって構成さ
れたラック28が収容されており、フィルム14はこの
ラック28により各槽の液面から底部へ搬送されて浸漬
され、底部で反転されて再度液面方向へ搬送される。
また、現像槽18と定着槽20との間、および定着槽2
0と水洗槽22との間にはそれぞれ案内ローラ30が配
設されている。フィルム14は、この案内ローラ30に
よって順次隣接する槽へ案内される。また、水洗槽22
と乾燥室24との間にもフィルム14を乾燥室24へ案
内する複数のローラ32が配設されている。なお、これ
らのローラ32はフィルム14に付着した水洗水の一部
をスクイズする作用も有している。
乾燥室24内には水平方向に沿って第1の乾燥部120
及び第2の乾燥部122が形成されている。第1の乾燥
部120のフィルム入側には搬送口40が形成されてお
り乾燥室24内にフィルム14が挿入される。第2図に
も示すように、乾燥室24内には複数対の搬送ローラ対
124が水平方向に沿って配置されている。これらの搬
送ローラ対124間にはフィルム14の搬送路へ向かっ
て接近する複数対のガイド129が配置されてい0 る。
複数対の搬送ローラ対124は、図示しない駆動手段の
駆動力が伝達されて回転し、フィルム14を搬送する。
また、乾燥室24内の第1の乾燥部120側にはフィル
ム14の搬送路を挟んで一対の赤外線ヒータ126が配
置されている。乾燥室24の赤外線ヒータ126に対応
する土壁及び下壁には開口127が設けられており、ま
た、赤外線ヒータ126に対応する一対のガイド130
は例えばステンレス製の線材で形成されており、第1の
乾燥部120を通過するフィルム14は赤外線ヒータ1
26からの輻射熱によって加熱される。赤外線ヒータ1
26は制御装置76へ接続されており(第1図参照)、
フィルム表面温上の温度が例えば20〜40℃になるよ
うに発熱量が制御される。
乾燥室24の第1の乾燥部120及び第2の乾燥部12
2に対応する土壁、下壁には、複数の温風吹き出し口1
25が形成されている。この温風吹き出し口125は、
乾燥室24の周囲を覆うダクト128と乾燥室24とを
連通している。
ダクト128は吸気ダクト51に接続されており、吸気
ダクト51を介して外部と連通している。第1図に示す
ように、吸気ダクト51の途中には、ファン56が配設
されており、その下流側にはヒータ62が配設されてい
る。ファン56により吸気ダクト51から感光材料処理
装置10内へ導入された外気は、ヒータ62によって加
熱されて温風となり、ダクト128内に導かれる。
ダクト128内に導かれた温風はその大部分が第2の乾
燥部122に供給され第2の乾燥部122の開口127
から搬送中のフィルム14に吹き付けられ、一部分が第
1の乾燥部120の開口127から搬送中のフィルム1
4に吹き付けられる。
この第2の乾燥部122は、第1の乾燥部120を通過
したフィルム14を温風によって乾燥する。
従って、搬送口40から第1の乾燥部120へ搬入され
たフィルム14は、第1の乾燥部120で赤外線ヒータ
126による輻射熱と温風によって乾燥され、その含水
量の例えば70%以上が蒸発1 2 される。第1の乾燥部120を通過したフィルム14は
、第2の乾燥部122で温風によって最終的に乾燥され
る。
本実施例では赤外線ヒータ126を使用しているので、
乾燥室24に温風のみを供給して乾燥させる場合よりも
速く乾燥することができ、従ってフィルム14を高速で
乾燥することができる。乾燥室24から搬出されたフィ
ルム14は一対の搬送ローラ46によってフィルム受箱
48へ搬送される。なお、感光材料処理装置10内に配
設された搬送ローラ46を含む各ローラは、図示しない
駆動手段へ連結されて回転駆動力が伝達されて回転され
る。
また、乾燥室24は図示しない排気ダクトによって外部
と連通されており、排気ダクトからは、フィルム14、
搬送ローラ42等を乾燥した後の湿った空気が排出され
る。
なお、この乾燥した後の湿った温風を図示しないダクト
により吸気ダクト51の途中に戻し、この湿った温風の
量の10〜20%程度の新鮮な外気を吸気ダクト51か
ら取り入れて混合し、ファン56、ヒータ62を通して
再加熱し、乾燥室24に送るようにしてもよい。
また、乾燥室24内の第2の乾燥部122側には、第2
の乾燥部122に供給される乾燥風の温度を検出する乾
燥風温度検出センサ67が配設されている。
また感光材料処理装置10の外側面には、外気の温度を
検出する外気温度検出センサ70と、外気の湿度を検出
する外気湿度検出センサ72とが配設されている。さら
に搬入口12の近傍には、フィルム14の幅方向に沿っ
て配列された複数個のフィルム検出器74が配設されて
いる。
乾燥風温度検出センサ67、外気温度検出センサ70、
外気湿度検出センサ72、フィルム検出器74は制御装
置76へ接続されている。また、制御装置76には操作
部13が接続されている。
操作部13はフィルム14の種類を示す情報を入力する
ためのブツシュスイッチ15A、15B。
15C,15D、15Eを備えている。ブツシュ3 4 スイッチ15AはAタイプ、15BはBタイプ、15C
はCタイプ、15DはDタイプ、15EはEタイプのフ
ィルムを乾燥するときに各々操作される。第3図に示さ
れるように制御装置76は、CPU78、RAM80、
ROM90、人力ホード92および出力ポート94で構
成されたマイクロコンピュータ96と、アナログ信号を
デジタル信号に変換するA/D変換器98と、アナログ
ゲート91と、ドライバ93とを備えている。
乾燥風温度検出センサ67、外気温度検出センサ70、
外気湿度検出センサ72はアナログゲート91、A/D
変換器98を介してマイクロコンピュータ96の人力ポ
ート92へ接続されている。
またフィルム検出器74及び操作部13はA/D変換器
98を介して人力ポート92へ接続されている。モータ
50、ファン56、ヒータ62、赤外線ヒータ126は
ドライバ93を介して出力ポート94へ接続されている
次に本実施例の作用について説明する。
まず、処理、乾燥するフィルム14のタイプに応じてブ
ツシュスイッチを操作する。露光され、搬入口12から
感光材料処理装置10内へ挿入されたフィルム14は、
現像、定着、水洗処理された後にローラ対32によって
スクイズされて搬送口40から乾燥室24内へ送り込ま
れる。
乾燥室24内へ送り込まれたフィルム14は第1の乾燥
部1201第2の乾燥部122と搬送されて乾燥された
後にフィルム受箱48へ搬出される。
第1の乾燥部120では、フィルム14は赤外線ヒータ
から輻射される輻射熱と温風によって加熱され、フィル
ム14の水分が蒸発されて乾燥される。この乾燥は恒率
乾燥期間での乾燥であるため乾燥速度は一定で、またフ
ィルム14はまだ未乾燥状態にある。
また第2の乾燥部122では、フィルム14は温風によ
って乾燥される。この乾燥は、減率乾燥期間の乾燥を含
み、第2の乾燥部122から排出されたフィルム14は
標準乾燥状態にあり、その後フィルム14の含水率が外
気の含水率と平衡に5 6 なるように乾燥される。
次に、第4図(1)、(2)、および(3)を参照して
乾燥部の制御ルーチンについて説明する。
第4図(1)は、フィルム検出器74によってフィルム
14の先端が検出されたときに割り込まれる割込みルー
チンを示すもので、フィルム14の先端が検出されると
ステップ100においてフィルム検出器74のオンした
個数からフィルム幅が演算され、次のステップ102に
おいてインタバルすなわちフィルム14の後端が検出さ
れてからフィルム14の先端が検出されるまでの経過時
間が演算される。
第4図(2)は、フィルム検出器74によってフィルム
14の後端が検出されたときに割り込まれる割込みルー
チンを示すもので、フィルム14の後端が検出されると
ステップ104においてフィルム14の先端検出からの
経過時間、すなわちフィルム14の長さに相当する時間
が演算され、ステップ106においてフィルム幅とこの
経過時間とから感光材料処理装置・10内に搬入された
フィルム14の面積が演算される。
第4図(3)は所定時間毎(例えば、数m5eC毎)に
実行されるメインルーチンを示すもので、感光材料処理
装置10の電源がオンされると実行される。感光材料処
理装置10の電源がオンされるとステップ110におい
て赤外線ヒータ126およびヒータ62をオンオフ制御
することによって乾燥部の予熱処理が行われる。次のス
テップ112においてフィルム14の先端が検出された
か否かが判断され、先端が検出されないときには予熱処
理を継続し、先端が検出されたときにはステップ114
において単位時間当たりに感光材料処理装置10内に搬
入されたフィルム14の面積が所定値以上か否かを判断
する。本実施例では、以下で説明するように、フィルム
14が一定インタバルで感光材料処理装置10内へ搬入
され、単位時間当りに感光材料処理装置10に搬入され
るフィルム14の面積が所定値以下のときに、乾燥した
フィルム14が標準乾燥状態になる。しかし、例えばフ
ィルム14が上記一定インタバルよりも7 8 短いインタバルで処理された場合や、大量のフィルム1
4が処理された場合等には、乾燥処理量が多くなって標
準乾燥状態で乾燥できなくなる。このため、ステップ1
14で単位時間内の搬入面積が所定値以上と判断された
ときには、ステップ116で搬入インタバルを変更する
等によって標準乾燥状態を保持するための付随的な制御
を行っている。
ステップ114でフィルム14の搬入面積が所定値未満
と判断されたときには、ステップ118乃至ステップ1
20で必要乾燥温度Tを求める。
以下、この必要乾燥温度Tについて説明する。
第2の乾燥部122内の温度と外気温湿度の特性図を第
5図に示す。この特性図は外気湿度に対する第2の乾燥
部122内の温度を外気温度毎に示したものであり、A
タイプのフィルム14の最適乾燥温度曲線を示すもので
ある。この温度曲線に基いて、マイクロコンピュータ9
6のRAM80には、第6図に示されるように第2の乾
燥部内の温度条件すなわち外気湿度検出センサ72によ
って検出される外気湿度と第2の乾燥部122内の温度
との関係を特定の外気温度に対して示すテーブルが記憶
されている。第6図のテーブルは一例として外気温度が
25℃の場合を示している。
第6図において曲線Aは第5図に示した最適乾燥曲線で
あり、この曲線に基づいて第2の乾燥部122内の温度
を制御して、フィルム14を乾燥することによりフィル
ム14の乾燥終了後の寸法が露光時の寸法と同一となる
。すなわち、フィルム14の露光時にはフィルム14は
その含水量が外気の湿度(外気中の含水量)と平衡状態
となっているが、この最適乾燥温度曲線から求められる
温度になるように第2の乾燥部122内の温度を制御す
れば、現像、定着、水洗、乾燥によってフィルム14に
含水した水分が除去されたときに外気湿度(外気中の含
水量)とフィルム14の含水量とを平衡状態とすること
ができる。この状態を最適乾燥状態と定義する。曲線A
はこの最適乾燥状態を実験結果等によって求めた特性図
であり、この曲線Aによって第2の乾燥部122内の温
度9 0 を制御することにより、フィルム14を最適な乾燥状態
とすることができる。
この曲線Aよりも高い温度で乾燥された状態を過乾燥状
態と定義する。
次に曲線Bはフィルム14が外気湿度より含水量が多く
、かつフィルム14同士を重ねた場合に接着しない程度
の最低の範囲を示す最低乾燥曲線である。第2の乾燥部
122内の温度がこの曲線Bを下回る温度ではフィルム
14同士は重ねた場合接着してしまう。この状態を未乾
燥状態と定義する。
従って本実施例では、フィルム14の搬入面積が所定値
以下のときに、少なくともこの最低乾燥曲線B以上で、
かつ最適乾燥曲線A以下の温度範囲(半乾燥領域と定義
する)内で第2の乾燥部122内の温度を制御している
上記半乾燥領域における曲線Bに近い領域の温度で乾燥
した後は、露光時よりも含水量が若干多くなり、フィル
ム14の寸法は若干伸びるが、この伸びは作業環境下に
放置することにより(2分〜30分程度)、フィルム1
4の含水量が外気湿度とほぼ平衡状態となって露光時の
寸法と同一になる。
第6図に示されるように、第2の乾燥部122内の設定
温度に作業環境湿度と無関係に定められた上限値と下限
値とを設けている。これは上限値が70℃であり、この
温度以上に第2の乾燥部122内の温度を上昇させると
フィルム14が変形する恐れがあり、乾燥処理速度を遅
くする等の他の手段で未乾燥を防止する必要がある。
また、下限値は外気の温度に設定されている。
これは下限値以下の温度でフィルム14を乾燥するとい
うことは実質的に冷却することであり、外気の温度以下
に第2の乾燥部122内の温度を設定することは本実施
例の乾燥装置ではできないからである。しかし計算上、
下限値以下の温度でフィルム14を乾燥させることも考
えられるがこの場合には下限値でフィルム14は乾燥さ
れることになり、フィルム14は過乾燥となる。このた
め冷却装置を付設してフィルム14を乾燥させれば1 2 良いが、装置上広いスペースが必要になり、実質上困難
であり、好ましくない。そこでこの場合にはファン56
及びヒータ62を停止させるか、乾燥処理速度を速くし
てフィルム14を第2の乾燥部122内から速く排出す
る等によってフィルム14の過乾燥を防止する必要があ
る。
また曲線Aで示される最適乾燥温度には過乾燥側に設け
られた第6図曲線αとの間に許容範囲が設けられている
。この曲線αと曲線Aとの間ではフィルム14は若干過
乾燥ぎみであり、フィルム14の寸法は縮んでいるが、
この縮みは無視出来る程度である。なおこの許容範囲は
本実施例においては+7℃である。
また第6図で示される曲線α、曲線B1乾燥室温度の上
限70℃の直線及び外気温度に相当する直線で囲まれた
範囲を標準乾燥条件、この範囲でフィルム14が水分を
付着及び含有又は含有した状態を標準乾燥状態と定義す
る。
フィルム14は第2の乾燥部122から排出されると標
準乾燥状態になり、その後最適乾燥状態になるので、露
光時の寸法に乾燥後の寸法が回復する。
また、上述の標準乾燥条件は乾燥を行うフィルム14の
種類によって異なっている。このため、必要乾燥温度T
は乾燥を行うフィルム14の種類に応じて設定する必要
がある。第6図にはブツシュスイッチ15Aに対応する
Aタイプのフィルム14の標準乾燥条件を示したが、ブ
ツシュスイッチ15B、15C,15D、15Eに対応
するフィルムの標準乾燥条件を第7図乃至第10図に示
す。マイクロコンピュータ96のRAM80には、第6
図乃至第10図に示す第2の乾燥部122内の温度条件
すなわち外気湿度検出センサ72によって検出される外
気湿度と第2の乾燥部122内の温度との関係を特定の
外気温度に対して示すテーブルが各フィルム14の種類
毎の乾燥制御パターンとして記憶されている。
以上のフィルム14の乾燥条件に基づき、ステップ11
8乃至ステップ200では必要乾燥温度Tを求める。す
なわち、ステップ118では外気3 4 温度t1、外気湿度りおよび第2の乾燥部122内の温
度t2を取込む。ステップ119では操作部13のブツ
シュスイッチのいずれが選択されたかを判断し、乾燥を
行うフィルム14に対応する乾燥制御パターンをRAM
80から読み込む。ステップ120では外気温度t1、
外気湿度h、第2の乾燥部122内の温度t2及びステ
ップ119で読み込んだ乾燥制御パターンに基づいて感
光材料処理装置10内に挿入された単位時間当りのフィ
ルム14の面積が所定値以下のときの必要乾燥温度Tを
演算する。
次のステップ122では、以下に示すテーブルに基づい
て外気温度と外気湿度に対応する赤外線ヒータ126の
電力量を演算する。
テーブル 5 6 そして、ステップ124において赤外線ヒータ126に
流れる電流または印加する電圧を制御することによって
赤外線ヒータ126の電力量が演算された電力量になる
ように制御する。
次のステップ126では必要乾燥温度Tと第2の乾燥部
122内の温度t2とを比較し、T<t2のときはステ
ップ128においてヒータ62をオフし、T≧t2のと
きはステップ130においてヒータ62をオンする。こ
の結果、第2の乾燥部122内の温度が必要乾燥温度T
になるように制御される。そしてステップ132におい
て感光材料処理装置10の処理、乾燥が終了したか否か
を判断し、終了したと判断されたときにこのルーチンを
終了する。
なお、上記の乾燥制御では恒率乾燥期間の乾燥制御を第
1の乾燥部120で行い、減率乾燥期間の乾燥制御を第
2の乾燥部122で行うのが好ましい。
また、本実施例では、第2の乾燥部122の設定温度に
所定の幅(半乾燥領域)を持たせたので、温度制御が容
易で簡単なオン・オフ制御も適用することができる。な
お、この場合、乾燥直後はフィルム14の含水率が若干
外気湿度よりも高い(第6図参照)ことがあるが、短時
間(2分〜30分程度)で最適乾燥状態となるので、問
題はない。
なお、フィルム14が第1の乾燥部120を通過後、標
準乾燥状態になる場合には第2の乾燥部122には温風
ではなく外気を加熱することなく供給するのがよい。
本実施例では第1の乾燥部120と第2の乾燥部122
とを同一の乾燥室24内に収容したので、別個に乾燥室
を設ける必要がなく、乾燥室24の製作が容易になる。
なお、上記では赤外線を輻射したが赤外線より波長の長
い遠赤外線を輻射してもよい。また、本実施例では第1
の乾燥部120に赤外線ヒータ126設置し、赤外線の
輻射熱によってフィルム14を乾燥させていたが、マイ
クロ波を発生させるマグネトロン等を設置し、高周波加
熱によってフ7 8 イルム14を乾燥させるようにしてもよい。
また、本発明を第11図に示す構成の乾燥室24に適用
することも可能である。この乾燥室24ではフィルム1
4の搬送路を挟んで複数個のノズルダクト131が対向
配置されている。温風はノズルダクト131内部に供給
され、ノズルダクト131の先端部に設けられた吹き出
し口131Aからフィルム14の搬送方向と直交する方
向(第11図矢印へ方向)、またはフィルム14の搬送
方向(第11図矢印B方向)に吹き出される。また、第
1の乾燥部120側には一対の赤外線ヒータ126が配
置されている。これにより、乾燥室24内に搬入された
フィルム14は、第1の乾燥部120で赤外線ヒータ1
26からの輻射熱と温風によって乾燥され、第2の乾燥
部122で温風によって最終的に乾燥される。本発明は
このような乾燥部24に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用された感光材料処理装置哄寒牛尖
嬢項を示す概略構成図、第2図は乾燥室近傍の断面図、
第3図は制御ブロック図、第4図(1)、(2)、(3
)は制御フローチャート、第5図は最適乾燥温度特性図
、第6図乃至第10図は外気湿度と乾燥室の温度との関
係を示す特性図、第11図は乾燥室の他の例を示す断面
図、第12図は写真フィルムの断面図、第13図は写真
フィルムの寸法変化を示す特性図である。 10・・・感光材料処理装置、 14・・・フィルム、 24・・・乾燥室、 120・・・第1の乾燥部、 122・・・第2の乾燥部、 126・・・赤外線ヒータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)処理液によって感光材料を処理する処理部と、 処理部で処理された感光材料を輻射熱によって乾燥させ
    る第1の乾燥部と第1の乾燥部を通過した感光材料を乾
    燥させる第2の乾燥部とを収容した単一の乾燥室と、 外気の温度および湿度を検出する検出手段と、検出手段
    で検出された温度および湿度に応じて少なくとも第1の
    乾燥部の発熱量を制御する制御手段と、 を含む感光材料処理装置。
JP5135190A 1990-03-02 1990-03-02 感光材料処理装置 Pending JPH03252658A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014176980A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Fujifilm Corp 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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