JP2000105465A - 処理液感度補正装置 - Google Patents

処理液感度補正装置

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JP2000105465A
JP2000105465A JP27530598A JP27530598A JP2000105465A JP 2000105465 A JP2000105465 A JP 2000105465A JP 27530598 A JP27530598 A JP 27530598A JP 27530598 A JP27530598 A JP 27530598A JP 2000105465 A JP2000105465 A JP 2000105465A
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JP27530598A
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English (en)
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Takayuki Iwamoto
隆行 岩本
Susumu Yoshida
進 吉田
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動で基準液感度を調整するとともに、補充
時期には液感度の高低に見合った量の現像原液および水
を補充し所定の液感度に保つことを目的とする。 【解決手段】 操作パネルから簡単な操作で液感度の増
減度を指示するだけで(ステップ310)、現像部に自
動的に増減度に応じた現像原液または水が補充され(ス
テップ330、340)、現像部に貯留されている現像
液が希望の液感度に調整される。また、同様に操作パネ
ルから簡単な操作で自動補正をセットするだけで(ステ
ップ350)、処理補充、現像時間補充、現像日間補充
の補充時期に、自動的に液感度に応じた現像原液および
水の補充が行われるようになり(ステップ370)、現
像部に貯留されている現像液の液感度が処理補充、現像
時間補充、現像日間補充によっても一定に保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】感光材料を搬送しながら処理液処
理する感光材料処理装置に用いられ、所定処理量の処理
液処理を行った場合の処理補充、および所定時間が経過
した場合の現像時間補充または現像日間補充を、処理液
槽に所定の割合の処理原液および水を自動的に補充時期
に補充することで行う主補充手段を有し、前記処理液の
感度を補正する処理液感度補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料、例えば感光性平版印刷版(以
下「PS版」という)は感光性平版印刷版処理装置(以
下「PS版プロセッサー」という)によって処理され
る。このPS版プロセッサーでは、画像が記録されたP
S版を現像槽内に搬送しながらこの現像槽に貯留してい
る現像液に浸漬すると共に、現像液中の回転ブラシロー
ラ等の擦り手段によってPS版の非画像部分の感光層を
除去するようにしている。このようにして処理の終了し
たPS版は、水洗部で水洗水によって水洗された後(水
洗処理)、不感脂化処理部でガム液が塗布され(不感脂
化処理)て版面保護等の処理が連続して行われる。
【0003】ここで、現像槽に貯留している現像液に
は、PS版の非画像部分の感光層が反応し融解してい
る。したがって、現像液は非画像部分の処理面積が増え
るにつれ次第に劣化し、PS版の非画像部分の感光層に
対する感度(以下、「液感度」という)が変化する。ま
た、現像液は、空気に触れて炭酸ガスによる劣化や水の
蒸発により液感度が変化する。液感度が変化すると、安
定して高品質な現像処理を行うことができない。したが
って、液感度の変化に応じて、現像原液或いは水を現像
槽に補充する必要がある。
【0004】従来は、現像液での累積処理面積が所定の
値に達した場合は、その処理面積に応じて現像原液およ
び水を補充し(以下「処理補充」という)液感度を調節
していた。また、炭酸ガスによる劣化および水の蒸発に
よる液感度の変化に対応するために、PS版プロセッサ
ーのスタンバイ状態の時間または処理を行うために運転
している時間が所定の時間に達した場合、またはPS版
プロセッサーの停止時間(夜間、休日など)が所定の時
間に達した場合は、経過時間に応じて現像原液および水
を補充し(以下それぞれ「現像時間補充」、「現像日間
補充」という)液感度を調節していた。この現像原液お
よび水の補充割合は、処理補充の場合は単位処理面積
で、現像時間補充および現像日間補充の場合は単位経過
時間で決められていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、処理補充、現像時間補充および現像日間補充では、
現像液の液感度を考慮していなかった。また、現像槽に
貯留されている現像液の液感度が所定の液感度よりも大
きくずれてしまった場合、その都度、手動で現像原液ま
たは水を現像槽に補充して、現像液の液感度を調整しな
ければならず、手間がかかっていた。
【0006】また、手動で現像原液または水を補充し液
感度調整を行っていたため、正確性に欠けていた。
【0007】本発明では、上記事項を考慮し、自動で液
感度を調整するとともに、補充時期には液感度に対応し
た量の現像原液および水を補充し所定の液感度に保つ処
理液感度補正装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、感光材料を搬送しながら
処理液処理する感光材料処理装置に用いられ、所定処理
量の前記感光材料の処理液処理を行った場合の処理補
充、および所定時間が経過した場合の現像時間補充およ
び現像日間補充のうち少なくとも一方を、処理液槽に所
定の割合の処理原液および水を自動的に補充時期に補充
することで行う主補充手段を有し、前記処理液の感度を
補正する処理液感度補正装置において、前記処理液の液
感度の増減度を指示する液感度増減指示手段と、前記液
感度増減指示手段で指示された増減度に従って、前記処
理液槽に処理原液および水のうち少なくとも一方を補充
して液感度を調整する副補充手段と、前記主補充手段に
より補充する処理原液と水の補充割合を、前記液感度増
減指示手段の増減度を用いて補正するか否かを選択する
補充割合選択手段と、を有する。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、液感度増
減指示手段では液感度測定具(ステップタブレット)に
よる測定結果に応じて、液感度の増減度を感光材料処理
装置に入力して指示する。この増減度にしたがって、副
補充手段では、自動的に処理原液および水のうちどちら
か一方を処理液槽に補充し、処理液の液感度を調整す
る。このとき、処理液の液感度を増加させるように増減
度が指示された場合は、液感度が上がるように、指示さ
れた増加分に対応する量の処理原液が補充される。反対
に、処理液の液感度を減少させるように増減度が指示さ
れた場合は、液感度が下がるように、指示された減少分
に対応する量の水が補充される。
【0010】主補充手段では、処理補充、現像時間補充
および現像日間補充の補充時期になると自動的に、処理
原液および水を処理液槽に補充する。このときの処理原
液と水の補充量の割合は、補充割合選択手段において行
う、液感度増減指示手段により指示された増減度から補
正した補充割合とするか否かの選択により決められる。
【0011】この補充割合の補正を行わない場合は、従
来通りの処理液の液感度に依存しない補充割合で補充が
行われる。
【0012】補充割合の補正を行う場合は、処理液槽中
の処理液の液感度に応じた補充割合で補充が行われる。
すなわち、液感度増減指示手段で液感度を増加させた場
合は、その増加分に応じて処理原液の割合を高く、反対
に、液感度増減指示手段で液感度を減少させた場合は、
その減少分に応じて処理原液の割合を低くなるように補
充割合を補正して補充が行われる。この補正した補充割
合での補充では、処理液の液感度に対応して処理補充や
現像時間補充、現像日間補充が行われるので、処理液槽
中の処理液の感度を一定に保つことができる。
【0013】上記により、処理液の液感度を正確に自動
調整するとともに、補充時期には液感度の高低に対応す
る量の処理原液および水を自動的に補充し、処理液を所
定の液感度に保つことが可能となる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1の発明
において、液感度増減指示手段での液感度の増減指示を
行った後に、前記補充割合選択手段における選択を行
う、ことを特徴としている。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、液感度増
減指示手段による液感度の増減度を指示する度に、液感
度の増減を主補充手段により補充する処理原液と水の補
充割合に反映させるか否かを選択することができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、感光材料を搬送
しながら処理液処理する感光材料処理装置に用いられ、
所定処理量の前記感光材料の処理液処理を行った場合の
処理補充、および所定時間が経過した場合の現像時間補
充および現像日間補充のうち少なくとも一方を、処理液
槽に所定の割合の処理原液および水を自動的に補充時期
に補充することで行う主補充手段を有し、前記処理液の
感度を補正する処理液感度補正装置において、前記処理
液の液感度の増減を指示する液感度増減指示手段と、前
記液感度増減指示手段で指示された増減度に従って、前
記処理液槽に処理原液および水のうち少なくとも一方を
補充して液感度を調整する副補充手段と、前記主補充手
段により補充する処理補充量、現像時間補充量、および
現像日間補充量のうち少なくとも1つを、前記液感度増
減指示手段の増減度を用いて補正する補正手段と、を有
する。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明と同様に、液感度増減指示手段では液感度
の増減度を指示し、副補充手段ではこの増減度に従っ
て、処理原液および水のうちどちらか一方を処理液槽に
補充し、処理液の液感度を調整する。
【0018】主補充手段では、処理補充、現像時間補充
および現像日間補充の補充時期になると自動的に、所定
の割合で処理原液および水を処理液槽に補充する。この
処理補充、現像時間補充および現像日間補充のうち少な
くとも1つについては、補正手段により液感度増減指示
手段で指示された増減度から補正した補充量の処理原液
および水が補充される。例えば、液感度増減指示手段で
液感度を増加させた場合は、その増加分に応じて補充量
を多くし、反対に、液感度増減指示手段で液感度を減少
させた場合は、その減少分に応じて補充量を少なくす
る。 この補正した補充量での補充では、処理液の液感
度に対応した補充が行われるので、処理液槽中の処理液
の感度を一定に保つことができる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記補正手段での補正を行うか否かを
選択する選択手段を設け、前期補正手段は前記選択手段
で補正することが選択された場合に補正を行う、ことを
特徴としている。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、処理補
充、現像時間補充および現像日間補充の補充量は、選択
手段での補正手段での補正を行うか否かの選択により決
められる。この補正手段の補正を行わない場合は、従来
通りの処理液の液感度に依存しない補充量で補充が行わ
れる。すなわち、選択手段を設けることにより、処理補
充、現像時間補充および現像日間補充の補充方法を、液
感度に応じた補充と従来通りの補充から選択することが
できる。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれか1項の発明において、前記液感度増減
指示手段における液感度の増減の指示、および前記副補
充手段によるに処理原液または水の補充を処理待機中に
行う、ことを特徴としている。
【0022】請求項5の発明によれば、処理液処理を行
っていない処理待機中に、副補充手段による処理液槽へ
の処理原液または水の補充が行われる。これにより、処
理液槽中の処理液の液感度が均一になってから処理液処
理を開始することができ、感光材料の処理液処理の結果
にムラが生じるのを防ぐことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に適用し
た感光材料処理装置としての感光性平版印刷版処理装置
(以下「PS版プロセッサー10」と言う)が示されて
いる。PS版プロセッサー10は、図示しない焼付装置
によって画像が焼付けられた感光性平版印刷版(以下
「PS版12」と言う)を処理液により処理する。
【0024】PS版プロセッサー10は、PS版12を
現像処理するための現像部22と、PS版12に付着し
た現像液を水洗して水洗処理する水洗部24と、水洗後
のPS版12にガム液を塗布して不感脂化処理するフィ
ニッシャー部26と、が配設されている。
【0025】また、PS版プロセッサ10には、現像原
液補充槽136、ガム液補充槽138、水補充槽140
が配設されている。
【0026】現像原液補充槽136の底面近傍には補充
パイプ142の一端が配設されている。補充パイプ14
2は、現像原液補充タンク136からポンプ148を介
して現像原液を現像部22に補充する。
【0027】同様に、ガム液補充槽138の底面近傍に
は補充パイプ144が配設されており、ポンプ150に
よってフィニッシャー部26に補充される。水補充タン
ク140の底面近傍には補充パイプ146が配設されて
おり、ポンプ152により、現像部22に補充され、水
洗部24、フィニッシャー部26に補充される。
【0028】なお、図1では現像原液、ガム液、水の補
充を模式的に示しており、実際とは異なる(簡略化し
た)補充パイプ142、144、146の配管を太線2
30、232、234で示し、これらによる現像原液、
ガム液、水の補充先を点線236、238、240で示
している。また、現像原液補充槽136、ガム液補充槽
138、水補充槽140の配置位置も便宜上実際とは異
なる。
【0029】PS版プロセッサ10の外板パネル14に
は、スリット状の挿入口34及び排出口36がそれぞれ
設けられている。挿入口34の外部には挿入台16が取
付けられ、PS版12の挿入口34への挿入を案内して
いる。
【0030】外板パネル14の上面には蓋15が載置さ
れ、この蓋15には現像部22と水洗部24との間にP
S版12を挿入するリエントリー用挿入口(副挿入口)
38が設けられている。その副挿入口38は、現像液に
よる処理を除く水洗以降の処理を行うためのPS版12
の挿入口とされている。
【0031】現像部22へのPS版12の挿入側には、
一対のゴム製搬送ローラ32が配設されており、この一
対の搬送ローラ32の間に画像が焼付けられたPS版1
2が挿入口34から挿入されるようになっている。一対
の搬送ローラ32は、図示しない駆動手段の駆動力で回
転し、PS版12を水平方向に対して約15°〜31°
の角度で現像部22へ向けて送り込み、約17°〜31
°の角度で送り出すようになっている。
【0032】現像部22は、上方が開口され底部中央部
が下方に向けて突出された略逆山形状の処理槽であり、
この現像部22内には、PS版12の搬送方向に沿った
下側にガイド板100が配設されている。
【0033】ガイド板100には、複数の自由回転をす
るコロ(小型のローラ)102が取付けられており、P
S版12は、このコロ102に案内されながら搬送され
るようになっている。このとき、コロ102が回転する
ため、PS版12に摺動による傷付きは発生しない。
【0034】また、センサ180が、PS版12の搬送
の妨げにならないように、挿入口34の外側近傍で挿入
台16の上方に設けられている。このセンサ180によ
り、搬送されているPS版12の長さLが測定される。
なお、PS版12の幅Wの情報は、作業者によって手動
で入力される。
【0035】ガイド板100は、現像部22の形状に沿
って逆山型形状とされ、その最低位置よりも下流側にお
けるPS版12の上面に対応する位置には、ブラシロー
ラ106が配設されている。また、ガイド板100の下
流側の先端部には、PS版12の下面に対応するように
ブラシローラ108が配設されている。ブラシローラ1
06、108は、図示しない駆動手段の駆動力が伝達さ
れてPS版12の搬送方向と同じ方向に回転するように
なっている。
【0036】ブラシローラ106、108は、現像部2
2の現像液によって膨潤したPS版12の表面の不要と
なった感光層をかき落とす役目を有しており、この機能
を十分に発揮させるため、PS版12を所定の押圧力で
押圧する必要がある。このため、ブラシローラ106に
は、前記ガイド板100に取付けられたコロ102の一
部が対応しており、ブラシローラ108には薄肉円柱状
のローラを芯材に間隔を保って複数個取りつけた串ロー
ラ110が対応している。これにより、PS版12は、
所定の押圧力でブラシローラ106、108に接触しな
がら搬送され、不要となった感光層を確実に除去するこ
とができる。
【0037】ブラシローラ108と串ローラ110とが
配設された位置よりもさらに下流側には、PS版12の
下面に対向するように串ローラ112が配設され、PS
版12を支持している。この串ローラ112により支持
され、搬送されるPS版12は、現像部22の液面から
排出され、現像部22の最終段位置に配設された一対の
ゴム製搬送ローラ対114に挟持されて搬送され、PS
版12に付着した現像液が絞り取られるようになってい
る。
【0038】現像部22の現像液液面には、液面蓋50
が配置されている。この液面蓋50は、下面が現像液の
液面より下方になるように配置され、現像液液面と空気
との接触をできるだけ少なくするようにして現像液の炭
酸ガスによる劣化と現像液中の水分の蒸発を防止してい
る。
【0039】また、液面蓋50の下面におけるPS版1
2の搬送方向前後角部には、それぞれ串ローラ118、
120が取付けられている。この串ローラ118、12
0は、PS版12の搬送時に液面蓋50との接触を防止
する役目を有している。これにより、PS版12の搬送
中、PS版12に若干弛みが生じた場合でも、PS版1
2の上面が感光面を損傷させるほどの硬い液面蓋50等
に当たることがない。
【0040】現像部22の貯留槽下面には、現像液を循
環させるパイプ134の流入口130が設けられてい
る。またこの流入口130とPS版の搬送方向に並んで
流出口132が設けられている。流入口130、流出口
132の間にはパイプ134が設けられている。
【0041】このパイプ134には途中にポンプ156
が設置されている。ポンプ156は貯留槽中の現像液を
流入口130から吸い込み流出口132から流出させて
いる。これにより現像液が循環され、貯留槽内で現像液
の感度および温度が一定となる。なお、ポンプ156
は、PS版プロセッサの運転スイッチがON状態の間、
PS版12を処理しているときは常に駆動し、またPS
版12を処理していないときでも現像原液または水を補
充しているときは駆動して、現像液を循環させている。
【0042】ポンプ156にはACセンサ158が接続
している。ACセンサ158はポンプ156が循環して
いる現像液の電気伝導度を測定している。この電気伝導
度は現像液の液感度と対応している。このACセンサ1
58での測定結果は、後述の操作パネル200の表示部
202に表示させることもできる。
【0043】前記現像部22の下流側の搬送ローラ対1
14は、図示しない駆動手段の駆動力を受けて回転さ
れ、PS版12を次工程である水洗部24へ送り出すよ
うになっている。
【0044】水洗部24には、2対の搬送ローラ52、
53が配設されている。これらの搬送ローラ対52、5
3は、図示しない駆動手段の駆動力を受けて回転するよ
うになっており、現像部22から送り込まれたPS版1
2の搬送路を形成している。
【0045】搬送ローラ52と搬送ローラ53との間、
かつ搬送路の上下位置には、スプレーパイプ56、12
2が配設されており、このスプレーパイプ56、122
は、搬送ローラ52、53の軸線に沿って配設され、そ
れぞれPS版12に対向する位置にパイプ内部と連通す
る吐出孔が設けられている。スプレーパイプ56、12
2のこの吐出孔からPS版12に向けて、前記水補充タ
ンク140から前記ポンプ152によって汲み上げられ
た水洗水が吐出され、PS版12の表裏面に速やかに拡
がり、PS版12の表裏面が水洗水によって洗浄され
る。そして、PS版12に付着した水洗水が一対の搬送
ローラ対53によって絞り取られる。
【0046】水洗部24の下流側の不感脂化処理部であ
るフィニッシャー部26のガム液槽30の上方には、一
対の搬送ローラ58が設けられている。搬送ローラ53
によって送り出されるPS版12は、この搬送ローラ5
8へ案内されるようになっている。
【0047】搬送ローラ58の上流側、かつ搬送路より
も上側には、スプレーパイプ124が配設されており、
このスプレーパイプ124は、搬送ローラ58の軸線と
平行に配設され、その吐出孔がPS版12に向けて設け
られている。スプレーパイプ124からは、前記ガム液
補充槽138から前記ポンプ150によって汲み上げら
れたガム液がPS版12上に吐出され、PS版12の表
面に拡がり、PS版12の表面に保護膜を形成する。
【0048】また、搬送ローラ58の上流側、かつ搬送
路よりも下側には、PS版12の幅方向に亘って連続す
るスリットが形成された流出ユニット126が配設され
ている。この流出ユニット126には、前記スプレーパ
イプ124と同様にガム液が供給され、スリットからガ
ム液が流出する構造となっており、PS版12は裏面が
流出ユニット126のスリット部分に接触しながら搬送
されるようになっている。すなわち、スリットがPS版
12の幅方向の全域に亘っているため、PS版12の下
面全てにガム液によって保護膜を形成することができ
る。 このフィニッシャー部26によるガム液塗布が終
了したPS版12は、搬送ローラ対58に挟持搬送され
て表裏面にガム液が若干残った状態で、排出口36から
排出される。
【0049】フィニッシャー部26の下流側、すなわち
PS版プロセッサー10の最終工程部には、乾燥装置2
50が配設されている。
【0050】この乾燥装置250には、挿入口256の
近傍にPS版12を支持する支持ローラ270、乾燥装
置250の搬送路中央部近傍及び排出口258の近傍に
それぞれPS版12を挟持して搬送力を付与する2対の
搬送ローラ252、254が配設されている。なお、支
持ローラ270及び中央部側の搬送ローラ252は軸直
角断面形状が花形の薄肉円柱状ローラを芯材に複数個取
りつけた構造とされ、前記排出口258の近傍に設けら
れ、吸湿性の不織布(モルトン)を巻き付けた搬送ロー
ラ254と共に回転駆動力を有している。
【0051】また、この一対の搬送ローラ254の代わ
りに一対のゴムローラ、搬送ローラ252と同様な一対
の花形串ローラ、またはこのゴムローラと花形串ローラ
を一対に組み合わせて設けてもよい。
【0052】これにより、フィニッシャー部26での処
理が終了し、排出口36から排出されたPS版12は、
即乾燥装置250の挿入口256から乾燥装置250内
へ挿入されることになる。なお、この乾燥装置250
は、フィニッシャー部26までのプロセス部と分離可能
であり、排出口36と挿入口256との間に所定の間隔
をおいてもよい。また、挿入口256には、シャッター
272が設けられている。
【0053】前記支持ローラ270と搬送ローラ252
との間、並びに搬送ローラ252と搬送ローラ254と
の間には、それぞれPS版12に乾燥風を吹き付けるた
めの2対のダクト260A、260Bが配設されてい
る。この2対のダクト260A、260Bは、それぞれ
PS版12の搬送経路を挟んで対向配置されている。ダ
クト260Aは搬送経路の上側に位置しており、ダクト
260Bは搬送経路の下側に位置している。
【0054】ダクト260A、260Bは、その長手方
向がPS版12の幅方向に沿って配設されており、それ
ぞれPS版12との対向面は、PS版12と平行とされ
ている。この対向面には、長手方向に沿ってスリット孔
262が設けられ、PS版12へ吹き付ける乾燥風の吹
出口とされている。
【0055】前記ダクト260A、260Bの一端面は
乾燥風案内ダクト(図示省略)と連結されている。この
乾燥風案内ダクトは、矩形の煙突型とされ、その下端部
開口は、ブロワ(図示省略)の送風口に連結されてい
る。これにより、ダクト260A、260Bには、同量
の乾燥風が導入されるようになっている。
【0056】PS版プロセッサー10の側壁の外板パネ
ル14には、図2に示す操作パネル200が設けられて
いる。操作パネル200は、右側が設定操作部202、
左側が警告表示部204に分けられている。
【0057】設定操作部202の下部には8つの操作ス
イッチが横方向に並んで配置されている。このうち最も
右側に位置するのが運転スイッチ214である。この運
転スイッチ214を押下ることにより、運転状態がON
にセットされ、再度押下るとOFFにされる。運転状態
がONになると、処理液の補充や温度調節が開始され、
処理開始可能状態となる。この運転スイッチ214の上
部にはLED212が取り付けられている。このLED
212は、図示しない電源ブレーカをONにするとオレ
ンジ色に点灯し、運転スイッチ214により運転がON
状態になると、緑色に点灯する。
【0058】運転スイッチ214の左隣には、予熱制御
スイッチ216が配置されている。この予熱制御スイッ
チ216は、運転ON状態で警告が発せられていない場
合にのみ受付けられる。
【0059】予熱制御スイッチ216の左隣には、再版
処理スイッチ218が配置されている。現像液による処
理を除く他の処理を行う場合に、この再版処理スイッチ
218押下する。この再版処理スイッチ218は、運転
ON状態で警告が発せられセンサ180によってPS版
12が挿入口34から挿入されていないことを確認され
た場合にのみ受付けられる。
【0060】再版処理スイッチ218の左隣には、セッ
トスイッチ220が配置されている。このセットスイッ
チ220は、設定データまたは処理の確定、および単独
動作の実行を行う場合にこのセットスイッチ220を押
下する。
【0061】セットスイッチ220の左隣には、キャン
セルスイッチ222が配置されている。このキャンセル
スイッチ222は、アラーム発生時のブザー音の停止を
行う。また、一部表示をクリアする。データ設定時に
は、設定項目の設定値および項目の切り替えを行う。ま
た処理枚数をクリアする場合にも用いる。このキャンセ
ルスイッチ222を操作すると、前記LED表示部20
6にメッセージが表示される。
【0062】これらのスイッチ214、216、21
8、220、222の周囲にはそれぞれ矩形の案内板2
24、226、228、230、232が設けられてお
り、案内板224、226、230、232には他のス
イッチと見分けるために、それぞれ異なるマークが印字
されている。スイッチ218については、案内板228
の上部にマークが印字されている。
【0063】キャンセルスイッチ222の左隣には、ア
ップ・現像補充スイッチ234が配置されている。この
アップ・現像補充スイッチ234は、単独動作時は現像
液の補充スイッチとして用いられ、単独動作時以外は、
アップスイッチとして用いられ、データ設定モードの時
は設定値の変更を行う。液感度設定時にも、アップスイ
ッチとして、液感度を上げるように指定するのに用いら
れる。
【0064】アップ・現像補充スイッチ234の周囲に
は矩形の案内板240が設けられ、案内板240内の領
域には現像液の補充スイッチを示すマークが、案内板2
40の上部にはアップスイッチを示す「△」が印字され
ている。
【0065】アップ・現像補充スイッチ234の左隣に
は、ダウン・循環ポンプスイッチ236が配置されてい
る。このダウン・循環ポンプスイッチ236は、単独動
作時は現像部22、水洗部24、フィニッシャー部26
の処理液の循環を行う前記ポンプ156の駆動・停止を
行う循環ポンプスイッチとして用いられる。単独動作時
以外は、ダウンスイッチとして用いられ、データ設定モ
ードの時は設定値の変更を行う。液感度設定時にも、ダ
ウンスイッチとして、液感度を下げるように指定するの
に用いられる。
【0066】ダウン・循環ポンプスイッチ236の周囲
には矩形の案内板242が設けられ、案内板242内の
領域には循環ポンプスイッチを示すマークが、案内板2
42の上部にはダウンスイッチを示す「▽」が印字され
ている。
【0067】ダウン・循環ポンプスイッチ236の左隣
には、セレクト・ローラ駆動スイッチ238が配置され
ている。単独動作時はブラシローラ106、108およ
び串ローラ52、53、110、114の駆動・停止を
行うローラ駆動スイッチとして用いられる。単独動作時
以外は、セレクトスイッチとして用いられ、データ設定
モードの時は設定項目の変更を行う。
【0068】セレクト・ローラ駆動スイッチ238の周
囲には矩形の案内板244が設けられ、案内板244内
の領域にはローラ駆動スイッチを示すマークが、案内板
244の上部にはセレクトスイッチを示す「SELEC
T」の文字が印字されている。
【0069】さらに案内板240、242、244の上
部に印字されているマークの上部には、それぞれLED
246、248、250が取りつけられている。単独動
作時に該当のLEDが点灯される。
【0070】なお、液感度設定では、これらのスイッチ
のうちセットスイッチ220、キャンセルスイッチ22
2、アップ・現像補充スイッチ234、ダウン・循環ポ
ンプスイッチ236が用いられる。
【0071】また、液感度設定での液感度の増減度は、
アップ・現像補充スイッチ234、ダウン・循環ポンプ
スイッチ236を用いて、段数を上下させることで指示
することができる。この段数は0.25段刻みで±2.
5段まで指定可能である。つまりアップ・現像補充スイ
ッチ234を1回押すごとに0.25段ずつ最大2.5
段まで段数が上がり、ダウン・循環ポンプスイッチ23
6を1回押すごとに0.25段ずつ最小−2.5段まで
段数が下がる。
【0072】設定操作部202の左上部にはLED表示
部206が、右上部にはLED208、210が横方向
に並んで配置されている。
【0073】LED表示部206は、液感度設定時の操
作を誘導するメッセージ等が表示される。
【0074】LED208はウィークリータイマー予約
を行うと点灯し、LED210は、現像処理が可能な場
合に点灯する。また、LED208、210の下部には
それぞれマークが印字され、区別できるようになってい
る。
【0075】警告表示部204には、左側領域に4つの
絵文字が縦に並んで配列され、右側領域にも3つの絵文
字が縦に並んで配列され、絵文字の下にはそれぞれLE
Dが埋設されている。これらの絵文字は右上から下にそ
れぞれ、乾燥装置250の室温の異常、補充レベルに関
する異常、廃液タンクに関する異常、左上から下にそれ
ぞれ、図示しないカバーの異常(開状態)、現像液温度
の異常、液面低下の異常、その他の異常を示している。
PS版プロセッサ10に何らかの異常が検知された場
合、該当する絵文字のLEDが点灯され、異常個所が作
業者に知らされる。また、同時に警告音も発せられる。
【0076】PS版プロセッサ10は、コントローラ1
54を装備している。このコントローラ154の電気信
号のブロック図を図3に示す。
【0077】コントローラ154には、マイコンが内蔵
されており、I/Oポート160、CPU162、RA
M164、ROM166を備えている。I/Oポート1
60、CPU162、RAM164、ROM166はそ
れぞれバス176により接続されている。
【0078】I/Oポート160には、前記操作パネル
200が接続している。コントローラ154は、操作パ
ネル200の各操作スイッチからの入力を受け付け、適
宜メッセージをLED表示部206に表示させる。ま
た、操作パネル200での設定やPS版プロセッサ10
の状態に応じて、LED208、210、246、24
8、250を点灯・消灯させたり、PS版プロセッサに
何らかの異常を検知した場合は、警告表示部204の該
当する絵文字を点灯させ警告音も発せさせる。
【0079】また、I/Oポート160の出力側には、
ドライバ178を介してポンプ156が接続されてお
り、コントローラ154では、常に一定量の現像液を循
環させるようにポンプ156を制御している。
【0080】I/Oポート160入力側には、A/D変
換機168を介してセンサ180が接続されており、コ
ントローラ154では、センサ180からの搬送されて
いるPS版の幅Wおよび長さLに関する情報を受け、搬
送されているPS版の面積を求める。この求めたPS版
の面積を加算していくことで、累積処理面積をカウント
し、処理補充のタイミングをはかっている。
【0081】また、I/Oポート160入力側には、A
/D変換機178を介してACセンサ158が接続され
ている。コントローラ154では、ACセンサ158で
測定した現像液の電気伝導度から現像部22に貯留され
ている現像液の液感度を常に監視している。
【0082】I/Oポート160の出力側には、ドライ
バ170、172、174を介してそれぞれポンプ14
8、150、152が接続されている。コントローラ1
54では、操作パネル200により液感度を増加または
減少する指示が入力されると、その増減度に応じてポン
プ148または152を駆動させる。これにより増減度
に対応する現像原液または水が現像部22に補充され、
現像液の液感度が調整される。また、このとき、タイマ
ーがセットし、補充からの経過時間をカウントする。こ
れにより、現像時間補充、現像日間補充のタイミングが
図られる。
【0083】処理補充や現像時間補充、現像日間補充時
期には(前記累積面積や経過時間が所定値に達した場合
には)、操作パネル200で選択する補充割合に従っ
て、ポンプ148および152を駆動させ所定量の現像
原液や水を現像部22に補充する。
【0084】以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0085】PS版プロセッサ10の図示しない電源ブ
レーカをONにすると、LED212がオレンジ色に点
灯される。ここで運転スイッチ214を押下し運転状態
をONにすると、LED212は緑色の点灯に変わり処
理開始可能状態になる。
【0086】図示しない焼付装置等によって画像が記録
されたPS版12は、挿入台16に載置されてから挿入
台16の奥側に送り込まれて挿入口34から挿入され
る。挿入されたPS版12は、一対の搬送ローラ32に
よって引き入れられて現像部22へ送り込まれる。な
お、このPS版12の先端が挿入口34を通過すると、
センサ180によってこれを検出し、タイマーをスター
トさせる。このタイマーは、水洗部24のスプレーパイ
プ56から水洗水を滴下させるタイミングや、フィニッ
シャー部26におけるガム液の吐出タイミングを計って
いる。 現像部22では、一対の搬送ローラ32からガ
イド板100によって下方へ案内されて水平に対して1
5°〜31°の角度で送り込まれ、17°〜31°の角
度で送り出される。このとき、PS版12は、ガイド板
100に設けられたコロ102によって支持され、搬送
中に伴ってコロ102が回転するため、摺動によるPS
版12の損傷はない。
【0087】PS版12が挿入台16上を案内されて搬
送される間にセンサ180によってPS版12の長さが
測定される。また、PS版12の幅の情報は、作業者が
手動で入力する。また、PS版12は、ブラシローラ1
06、108によって表裏面がブラッシングされる。こ
のブラッシングにより、PS版12の表裏面の膨潤した
不要な感光層を取り除くことができる。
【0088】このようにして、表裏面が均一に擦られて
処理の終了したPS版12は、搬送ローラ対114によ
って現像液が絞り取られながら現像部22から引き出さ
れて水洗部24へ送られ、搬送ローラ52、53によっ
て挟持搬送される。この一対の搬送ローラ52にPS版
12が挟持される際、PS版12の先端はまず一対の搬
送ローラ52の下側ローラに当接したのち一対の搬送ロ
ーラ間に挟持されるように案内される。
【0089】その後、タイマーにより計測した挿入時か
らの時間が所定時間となりPS版12の先端が下流側ロ
ーラ対53に達したと判断されると、PS版12の表裏
面に向けてスプレーパイプ56、122から水洗水が吐
出され、この水洗水によって洗浄され、PS版12の表
裏面に付着した水洗水は、一対の搬送ローラ53により
絞り取られる。
【0090】水洗処理が終了すると、PS版12は、フ
ィニッシャー部26へ送られ、一対の搬送ローラ58に
よって挟持搬送される。ここで、スプレーパイプ12
4、流出ユニット126から流出されるガム液がPS版
12の表裏面に塗布されて不感脂化処理される。不感脂
化処理されたPS版12は、フィニッシャー部26から
排出口36を通過して、図示しない乾燥部へ送り出され
る。
【0091】次に、現像部に貯留されている現像液の液
感度調整に関わる作用を図4のフローチャートを用いて
説明する。この液感度調整は、PS版の現像処理結果が
好ましくない場合や、現像部12の現像槽に貯留されて
いる現像液の液感度が、現像処理を行ううちに所定の液
感度から大きくずれてしまった場合などに行われる。こ
こで、液感度のチェックは、通常ステップタブレット
(1段の光学濃度差が0.15で15段のもの)を用い
て段階的に光量を変化させてPS版12に焼き付けたも
のを用いて行われ、そのPS版12上の光量に対応して
残った画像の段数を読み取って判断している。なお、作
業者による操作は操作パネル200で行われる。
【0092】ステップ310では、操作パネル200の
LED表示部206にはメッセージ「OK」が表示され
ており(図5(A)参照)、操作パネル200からの設
定の入力待機中であることを示している。
【0093】この入力待機中にアップ・現像補充スイッ
チ234またはダウン・循環ポンプスイッチ236を押
すと、メッセージが図5(B)に示すように「カンドチ
ョウセイ 0.00ダン」と変わり、液感度設定モー
ドとなる。ここで、アップ・現像補充スイッチ234ま
たはダウン・循環ポンプスイッチ236を使って希望の
液感度の増減度(段数)に設定し、セットスイッチ22
0を押すことにより現像原液または水の補充量が決定さ
れる。
【0094】なお、このメッセージの段数を表す部分2
02Aは点滅表示されており、デフォルトでは、図5
(B)に示すように液感度の増減度は0.00段となっ
ている。
【0095】この段数を表す部分202Aには、アップ
・現像補充スイッチ234を1回押すごとに0.25ず
つ段数が加算されて表示される。つまり、図5(B)の
状態でアップ・現像補充スイッチ234を1回押すと図
5(C)のように「カンドチョウセイ +0.25ダ
ン」というメッセージになる。
【0096】また、この段数を表す部分202Aには、
ダウン・循環ポンプスイッチ236を1回押すごとに
0.25ずつ段数が減算されて表示される。つまり、図
5(B)の状態でダウン・循環ポンプスイッチ236を
1回押すと図5(D)のように「カンドチョウセイ −
0.25ダン」というメッセージになる。
【0097】ここで、必要であれば、前記ACセンサ1
58からの測定結果を利用して、該時点での現像部に貯
留されている現像液の液感度をLED表示部206に表
示することもでき、作業者はこれを参考にして基準液感
度を設定することもできる。
【0098】ただし、液感度設定は処理待機中にのみ受
付けられ、PS版プロセッサー10でPS版の現像処理
を行っている場合は、液感度設定モードには移行しない
ようになっている。
【0099】ステップ320では、設定された増減度か
ら液感度を上げるのか下げるのかを判断する。液感度を
上げる場合はステップ330に移行する。液感度を下げ
る場合はステップ340に移行する。
【0100】ステップ330では、ポンプ148が駆動
され、自動的に現像原液補充槽136から増減度に応じ
た量の現像原液が現像部22に補充され、現像部22の
現像液の液感度が調整される。
【0101】ステップ340では、ポンプ152が駆動
され、自動的に水補充槽136から増減度に応じた量の
水が現像部22に補充され、現像部22の現像液の液感
度が調整される。
【0102】また、ステップ330および340では、
タイマーがセットされ、補充からの経過時間がカウント
される。
【0103】続いてステップ350では、補充割合選択
モードに移行し、LED表示部206には図5(E)に
示すようにメッセージ「ジドウホセイ Y:SET
N:C+0.25」が表示されている。これは、自動補
正をセットするか否か、つまり、処理補充、現像時間補
充および現像日間補充での現像原液と水の補充割合を、
前記液感度設定で指示した増減度で補正するか否かの選
択を促している。
【0104】ここでセットスイッチ220を押すと自動
補正がセットされステップ370に移行し、キャンセル
スイッチ222を押すと自動補正はセットされずステッ
プ380に移行する(ステップ360)。また、LED
表示部206には図5(F)に示すようにメッセージ
「OK」が表示され、正常に液感度設定および補充量の
選択が終了したことを示している。
【0105】ステップ370では、処理補充、現像時間
補充、現像日間補充の補充時期になると(前記センサ1
80からのPS版12の長さの情報と、作業者が入力し
たPS版12の幅の情報とから求められるPS版12の
面積の累積が所定値に達した場合や、タイマーによる前
回補充から経過時間が所定値に達した場合)、ポンプ1
48、152を駆動し、現像原液補充槽136および水
補充槽140から現像部22に、現像原液および水を補
充する。このときの現像原液と水の補充割合は、液感度
設定で指示した液感度の増減度から補正したものであ
る。つまり、現像液の液感度に対応した補充が行われ、
現像部22に貯留されている現像液の液感度は、処理補
充、現像時間補充、現像日間補充によっても一定に保た
れる。
【0106】ステップ380では、処理補充、現像時間
補充、現像日間補充の補充時期になったら、ポンプ14
8、152を駆動し、現像原液補充槽136および水補
充槽140から現像部22に、現像原液および水を補充
する。このときの現像原液と水の補充割合は、液感度設
定で指示した液感度の増減度からの補正を行っていな
い。つまり、従来と同様の処理補充、現像時間補充、現
像日間補充が行われる。
【0107】上記に示したように、本実施の形態では、
操作パネル200から簡単な操作で液感度の増減度を指
示するだけで、現像部22に自動的に増減度に応じた現
像原液または水が補充され、現像部22に貯留されてい
る現像液が希望の液感度に調整される。
【0108】また、同様に操作パネル200から簡単な
操作で自動補正をセットするだけで、処理補充、現像時
間補充、現像日間補充の補充時期には、自動的に液感度
に応じた現像原液および水の補充が行われるようにな
り、現像部22に貯留されている現像液の液感度が処理
補充、現像時間補充、現像日間補充によっても一定に保
たれる。
【0109】なお、本実施の形態では、累積処理面積や
経過時間により処理補充や現像時間補充、現像日間補充
を行うとしたが、これに限定されない。処理補充に代え
て、設定されている基準液感度と、ACセンサ158に
よる現像液の電気伝導度の測定結果から求められる液感
度とを常に比較し、その差分が所定閾値を超えた場合に
は、ポンプ148、152を駆動して現像原液および水
を補充してもよい。また、蒸発やPS版の現像液の持ち
出しによる現像液の減少に対しては、現像部22に貯留
されている現像液の量を監視するセンサを別途設置し、
所定量以上の減少が確認された場合に現像原液および水
を補充することで、現像時間補充、現像日間補充の代わ
りとしてもよい。
【0110】また、自動補正では、処理補充や現像時間
補充、現像日間補充の補充時に補充する現像原液と水の
割合を補正するとしたが、これに限定されない。補充す
る現像原液と水の割合は変えずに、補充量を液感度設定
で指示した増減度に応じて補正するとしてもよい。
【0111】
【発明の効果】上記により、本発明は、自動で液感度を
調整するとともに、補充時期には液感度に見合った量の
現像原液および水を補充し所定の液感度に保つことがで
きるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の概略構成図である。
【図2】操作パネルの概略正面図である。
【図3】コントローラの電気系信号の流れを示すブロッ
ク図である。
【図4】液感度調整の作用の流れを示すフローチャート
である。
【図5】操作パネルに表示されるメッセージの例であ
り、(A)は入力待機中に表示されるメッセージ、
(B)、(C)、(D)は感度設定モードでのメッセー
ジ、(E)は補充割合選択モードでのメッセージ、
(F)は基準感度設定および補充量選択が正常に行われ
たこと示すメッセージである。
【符号の説明】
10 PS版プロセッサー(感光材料処理装置) 22 現像部 24 水洗部 26 フィニッシャー部 136 現像原液補充槽 140 水補充槽 148、152 ポンプ(主補充手段、副補充手
段) 154 コントローラ 200 操作パネル(液感度増減指示手段、補充割合
選択手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を搬送しながら処理液処理する
    感光材料処理装置に用いられ、所定処理量の前記感光材
    料の処理液処理を行った場合の処理補充、および所定時
    間が経過した場合の現像時間補充および現像日間補充の
    うち少なくとも1つを、処理液槽に所定の割合の処理原
    液および水を自動的に補充時期に補充することで行う主
    補充手段を有し、前記処理液の感度を補正する処理液感
    度補正装置において、 前記処理液の液感度の増減度を指示する液感度増減指示
    手段と、 前記液感度増減指示手段で指示された増減度に従って、
    前記処理液槽に処理原液および水のうち少なくとも一方
    を補充して液感度を調整する副補充手段と、 前記主補充手段により補充する処理原液と水の補充割合
    を、前記液感度増減指示手段の増減度を用いて補正する
    か否かを選択する補充割合選択手段と、 を有することを特徴とする処理液感度補正装置。
  2. 【請求項2】 前記液感度増減指示手段での液感度の増
    減指示を行った後に、前記補充割合選択手段における選
    択を行う、 ことを特徴とする請求項1に記載の処理液感度補正装
    置。
  3. 【請求項3】 感光材料を搬送しながら処理液処理する
    感光材料処理装置に用いられ、所定処理量の前記感光材
    料の処理液処理を行った場合の処理補充、および所定時
    間が経過した場合の現像時間補充および現像日間補充の
    うち少なくとも1つを、処理液槽に所定の割合の処理原
    液および水を自動的に補充時期に補充することで行う主
    補充手段を有し、前記処理液の感度を補正する処理液感
    度補正装置において、 前記処理液の液感度の増減を指示する液感度増減指示手
    段と、 前記液感度増減指示手段で指示された増減度に従って、
    前記処理液槽に処理原液および水のうち少なくとも一方
    を補充して液感度を調整する副補充手段と、 前記主補充手段により補充する処理補充量、現像時間補
    充量、および現像日間補充量のうち少なくとも1つを、
    前記液感度増減指示手段の増減度を用いて補正する補正
    手段と、 を有することを特徴とする処理液感度補正装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段での補正を行うか否かを選
    択する選択手段を設け、前期補正手段は前記選択手段で
    補正することが選択された場合に補正を行う、 ことを特徴とする請求項3に記載の処理液感度補正装
    置。
  5. 【請求項5】 前記液感度増減指示手段における液感度
    の増減の指示、および前記副補充手段によるに処理原液
    および水のうち少なくとも一方の補充を処理待機中に行
    う、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項
    に記載の処理液感度補正装置。
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EP1475231A1 (en) 2003-05-08 2004-11-10 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image evaluation method and quality control method for planographic printing plate
JP2015212754A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 三菱製紙株式会社 樹脂層薄膜化処理液の管理方法
JP2018120893A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 株式会社平間理化研究所 現像液の成分濃度測定装置、及び現像液管理装置
CN108919616A (zh) * 2018-08-29 2018-11-30 滁州千字文印务有限公司 一种用于半自动显影机的显影液自动补充及液位报警装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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