JP3543132B2 - 写真感光材料の自動現像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、写真フィルムや印画紙等の写真感光材料を処理タンク内に充填された処理液中を通過させることにより現像処理する写真感光材料の自動現像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の写真感光材料の自動現像処理装置は、複数種類の処理液がそれぞれ個別に充填される複数の処理タンクと、これらの処理タンク内の処理液や処理液の濃度を調節する水を補充する補充手段と、これらの補充手段により処理液や水が補充されることにより処理タンク内から排出される廃液を貯留する廃液タンクとを備えている。この写真感光材料の自動現像処理装置では、廃液タンク内の貯留量が増加して液レベルが規定値に達するとブザー等の報知手段が作動してオペレータに報知するようになっている。オペレータは、報知手段からの報知により自動現像処理装置に対して動作停止を指示し、廃液タンク内から廃液が溢れ出ないようにする一方、廃液タンク内の廃液を外部に排出した後に再起動を指示して現像処理が再開されるようにする
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の写真感光材料の自動現像処理装置では、報知手段が作動したとしても必ずしも自動現像処理装置の動作停止が指示されるとは限らず、この場合には廃液タンク内から廃液が溢れ出てしまう虞がある。そのため、制御系のCPU(中央演算処理装置)により、廃液タンク内の液レベルが規定値に達した後は補充手段が作動しないようにすることも考えられるが、この場合には外部ノイズや瞬時停電等の影響で制御系が暴走して補充手段が駆動されたままとなる虞があり、こうした場合は廃液タンク内から廃液が溢れ出てしまうことになる。
【0004】
従って、本発明は、処理タンク内から排出された廃液が廃液タンク内から溢れ出るのを確実に防止することができる写真感光材料の自動現像処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る写真感光材料の自動現像処理装置は、液が充填される処理タンクと、この処理タンク内の液を補充する補充手段と、液が補充されることにより前記処理タンク内から排出される廃液を貯留する廃液タンクと、前記補充手段に駆動電源を供給する電源ラインと、前記廃液タンク内の液レベルが規定値に達したときに前記電源ラインを遮断する遮断手段と、前記補充手段による液の補充途中で電源ラインが遮断されたときに液の補充残量を算出する補充残量算出手段及び前記補充残量算出手段により算出された補充残量を記憶する記憶手段を有し、前記電源ラインの遮断が解除されたときに前記記憶手段から補充残量を読み出し、その補充残量を前記処理タンク内に補充するように前記補充手段を駆動する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0006】
この構成によれば、補充手段が駆動されて処理液や水等の液が処理タンク内に補充され、それにより処理タンク内から排出された廃液が廃液タンク内に貯留される。そして、この廃液タンク内の液レベルが規定値に達すると、遮断手段が作動して補充手段に駆動電源を供給するための電源ラインが遮断され、補充手段の駆動が停止される。また、処理液や水等の液の補充途中で電源ラインが遮断されて補充手段の駆動が停止されたとき、その時点での液の補充残量が算出され、その算出された補充残量が記憶される。そして、電源ラインの遮断が解除されて補充手段が再起動したとき、記憶されている液の補充残量が処理タンク内に補充されて正常な現像処理が可能な状態にされる。
【0007】
また、請求項2に係る写真感光材料の自動現像処理装置は、請求項1に係るものにおいて、前記遮断手段が、前記廃液タンク内の液レベルを検知する検知手段と、前記電源ラインに直列接続され、前記液レベルが規定値に達したときに前記検知手段から出力される検知信号により閉状態から開状態に切り替えられるスイッチング手段とからなることを特徴としている。
【0008】
この構成によれば、廃液タンク内の液レベルが規定値に達すると、検知手段から出力された検知信号により電源ラインに直列接続されたスイッチグ手段が開状態となり、補充手段に駆動電源を供給する電源ラインが遮断される。
【0009】
また、請求項3に係る写真感光材料の自動現像処理装置は、請求項1に係るものにおいて、前記遮断手段が、前記電源ラインに直列接続され、前記廃液タンク内の液レベルが規定値に達したときに自身で閉状態から開状態に切り替わるスイッチング手段からなることを特徴としている。
【0010】
この構成によれば、廃液タンク内の液レベルが規定値に達すると、電源ラインに直列接続されたスイッチグ手段が自身で開状態となり、補充手段に駆動電源を供給する電源ラインが遮断される。
【0011】
また、請求項4に係る写真感光材料の自動現像処理装置は、請求項1乃至3のいずれかに係るものにおいて、前記廃液タンク内の液レベルが規定値に達したときに液レベルに関連する情報を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴としている。
【0012】
この構成によれば、廃液タンク内の液レベルが規定値に達したときにモニタやブザー等の報知手段が作動し、液レベルが規定値に達した旨等の液レベルに関連する情報がオペレータに報知される。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態に係る写真感光材料の自動現像処理装置の概略構成を示す図である。この図において、写真感光材料の自動現像処理装置10は、上部に位置する露光部20と、下部に位置する現像処理部30と、前部に位置する乾燥処理部40とを備えている。
【0014】
露光部20は、長尺状の印画紙である写真感光材料PがローラRに巻回されて収納されているマガジン21と、マガジン21から引き出された写真感光材料Pを下流側に搬送する搬送ローラ対22と、写真感光材料Pを所定長さにカットするカッタ23と、写真感光材料Pを吸着保持する吸着ユニット24と、吸着ユニット24に吸着保持されている写真感光材料P上にフィルム画像を露光して焼き付けるフィルム画像投影部25と、露光された写真感光材料Pを下流側の現像処理部30に搬送する搬送ローラ対26とを備えている。
【0015】
現像処理部30は、現像液の充填される現像処理タンク31と、漂白定着液の充填される漂白定着処理タンク32と、安定液の充填される第1の安定処理タンク33、第2の安定処理タンク34、第3の安定処理タンク35及び第4の安定処理タンク36とがそれぞれ連設されている。また、各処理タンク31,32,33,34,35,36内には、複数の搬送ローラ371からなる搬送ローラユニット37が配設されており、露光された写真感光材料Pがこの搬送ローラユニット37により現像液、漂白定着液、及び安定液中を順に通過して上流側から下流側に搬送されるようになっている。この現像処理部30の詳細な構成については後述する。
【0016】
乾燥処理部40は、乾燥室41内に配設された図略のヒータと、このヒータの熱を乾燥室41内に送り込む図略のファン等を備えている。この乾燥処理部40を通過した写真感光材料Pは、搬送ローラ対42,43により外部に排出されるようになっている。
【0017】
図2は、現像処理部30の要部を示す平面図、図3は、図2のA−A線における縦断面図である。これらの図において、各処理タンク31,32,33,34,35,36は上面開口状に形成され、各処理タンク31,32,33,34,35,36の一方側には、現像液の充填される現像処理サブタンク31´、漂白定着液の充填される漂白定着処理サブタンク32´、安定液の充填される第1の安定処理サブタンク33´、第2の安定処理サブタンク34´、第3の安定処理サブタンク35´及び第4の安定処理サブタンク36´が並設されている。
【0018】
これら各処理サブタンク31´,32´,33´,34´,35´,36´は、各処理タンク31,32,33,34,35,36の一部を構成するものであり、各処理タンク31,32,33,34,35,36と同様に上面開口状に形成されている。また、第1,第2,第3、第4の各安定処理サブタンク33´,34´,35´,36´は、隣接する安定処理サブタンク間の上端縁に液通路331,341,351が形成され、各液通路331,341,351を介して処理液が流通可能になっている。
【0019】
また、現像処理タンク31と現像処理サブタンク31´とは底部に配設された液供給パイプ311により連結されており、現像処理サブタンク31´内の処理液が循環ポンプ312により現像処理タンク31内に供給されることにより処理液が現像処理タンク31と現像処理サブタンク31´間を循環するようになっている。他の処理タンク32,33,34,35,36と他の処理サブタンク32´,33´,34´,35´,36´も同様の構成となっている。
【0020】
また、現像処理サブタンク31´、漂白定着処理サブタンク32´及び第4の安定処理サブタンク36´には、各処理液のレベルを検知する液位センサ51,52及び53が配設されると共に、各処理液を補充する補充手段54,55及び56を備えている。補充手段54は、補充タンク541に充填されている処理液が第1のポンプ542により供給パイプ543を介して供給されるようになっている。補充手段55は、補充タンク551に充填されている処理液が第2のポンプ552により供給パイプ553を介して供給されるようになっている。また、補充手段56は、補充タンク561に充填されている処理液が第3のポンプ562により供給パイプ563を介して供給されるようになっている。なお、液位センサ51,52,53は、例えば、内部にスイッチ接点が配設された筒体に、磁石の取り付けられたフロートが嵌合されてなるもので、液レベルに応じてフロートが上下動することにより筒体内のスイッチ接点が磁気的に開閉されるようにしたものである。
【0021】
さらに、装置の長時間の使用等により各処理液中の水分が蒸発して液濃度が濃くなるため、現像処理サブタンク31´、漂白定着処理サブタンク32´及び第4の安定処理サブタンク36´には、各処理液の濃度を一定に維持するために水を補充する補充手段57,58及び59を備えている。補充手段57は、補水タンク571に充填されている水が第4のポンプ572により供給パイプ573を介して供給されるようになっている。補充手段58は、補水タンク581に充填されている水が第5のポンプ582により供給パイプ583を介して供給されるようになっている。また、補充手段59は、補水タンク591に充填されている水が第6のポンプ592により供給パイプ593を介して供給されるようになっている。
【0022】
また、現像処理タンク31、漂白定着処理タンク32及び第1の安定処理タンク33に隣接して廃液タンク61が配設されており、補充手段54,55,56により処理液が補充されることによりオーバーフローする廃液が排液パイプ62,63,64を介して廃液タンク61に排出され、各廃液が廃液タンク61内に貯留されるようになっている。この廃液タンク61には、その底部に排液ポンプ65を介して排液パイプ66が配設されており、排液ポンプ65が駆動されることにより廃液が外部に排出されるようになっている。また、廃液タンク61内には、廃液のレベルを検知する液位センサ67が配設されている。この液位センサ67は、例えば、上記液位センサ51,52,53と同様の構成になるものである。
【0023】
図4は、現像処理部30の制御系の概略構成を示す図である。この図において、制御部70は、所定の演算処理を行うCPU71と、所定の処理プログラムの記憶されているROM72と、データが一時的に記憶されるRAM73とから構成されている。なお、CPU71は、補充手段54,55,56による処理液の補充途中で補充動作が停止されたときに予め設定された補充量からすでに補充の終了した処理液量を差し引いて補充残量(補充不足分)を算出する補充残量算出手段711と、補充残量の有無を確認する補充残量確認手段712の各機能を有している。この補充残量算出手段711は、補充手段57,58,59による水の補充途中で補充動作が停止されたときにも、予め設定された補充量からすでに補充の終了した水量を差し引いて補充残量(補充不足分)を算出する。また、補充残量確認手段712は、水の補充残量についてもその有無を確認するようになっている。
【0024】
この制御部70には、装置を起動させるスタートスイッチSW、現像処理サブタンク31´内の液位センサ51、漂白定着処理サブタンク32´内の液位センサ52、第4の安定処理サブタンク36´内の液位センサ53、及び廃液タンク61内の液位センサ67が接続されて所定の検出信号が入力される一方、補充手段54の第1のポンプ542を駆動する駆動回路542a、補充手段55の第2のポンプ552を駆動する駆動回路552a、補充手段56の第3のポンプ562を駆動する駆動回路562a、補充手段57の第4のポンプ572を駆動する駆動回路572a、補充手段58の第5のポンプ582を駆動する駆動回路582a、補充手段59の第6のポンプ592を駆動する駆動回路592a、及び廃液タンク61内の液レベルに関連する情報を報知するモニタ81がそれぞれ接続されて各動作が制御されるようになっている。
【0025】
また、各駆動回路542a,552a,562a,572a,582a,592aには、各ポンプ542,552,562,572,582,592を駆動する駆動電源PSを供給するための電源ラインPLが接続されている。この電源ラインPLには、遮断手段74が接続されている。この遮断手段74は、電源ラインPLに直列接続されたリレー接点741と、このリレー接点741を開閉制御するリレー駆動回路742とから構成されている。このリレー駆動回路742は、廃液タンク61内の液位センサ67からの検知信号により制御されるようになっている。
【0026】
すなわち、廃液タンク61内の液レベルが予め定めた規定値に達したときの液位センサ67からの検知信号により、リレー駆動回路742が作動してリレー接点741が開放され、電源ラインPLが遮断されて駆動電源PSが各駆動回路542a,552a,562a,572a,582a,592aに供給されないようになっている。これにより、制御部70から駆動を指令する信号が出力されても、各ポンプ542,552,562,572,582,592が駆動されないようになっている。
【0027】
上記のように構成された本発明に係る写真感光材料の自動現像処理装置10は、次のように動作する。すなわち、スタートスイッチSWがONされると、露光部20で写真感光材料Pに対してフィルム画像が順に露光され、現像処理部30で現像処理が行われる。そして、写真感光材料Pの処理量が増えるに従って各処理液が劣化することになるので、写真感光材料Pの現像処理が規定量に達すると、各補充手段54,55,56から一定量の処理液が処理サブタンク31´,32´,36´内に補充される。処理液が補充されると、オーバーフローした処理液(廃液)が処理タンク31,32,33から廃液タンク61内に排出される。
【0028】
なお、写真感光材料Pは、その長さや面積等で現像処理が規定量に達したか否かが管理されるようになっている。また、写真感光材料Pは、装置の稼動時間(写真感光材料Pの搬送時間)等で規定量に達したか否かを管理することも可能である。また、スタートスイッチSWがONされたとき、処理液タンク31,32,36に一定量の処理液が充填されていない場合は液位センサ51,52,53からの検知信号によりモニタ81にその旨の表示がなされる一方、補充手段57,58,59から処理サブタンク31´,32´,36´に水が補充されるようになっている。
【0029】
上記のように、写真感光材料Pの現像処理が規定量に達して各補充手段54,55,56から処理液が補充される結果、廃液タンク61内に貯留された廃液が規定値に達して液位センサ67から検知信号が出力されると、廃液量が規定値に達した旨等の液レベルに関連する情報がモニタ81に表示されてオペレータに報知される。そして、同時にリレー駆動回路742が作動してリレー接点741が開放されることにより電源ラインPLが遮断され、各駆動回路542a,552a,562a,572a,582a,592aへの駆動電源PSの供給が停止される。これにより、制御部70から処理液の補充指令が出されても、各ポンプ542,552,562が作動しないので、処理タンク31,32,33から廃液タンク61内に廃液が排出されないようになる。この結果、廃液タンク61内の廃液が溢れ出る虞がなくなる。
【0030】
オペレータが廃液タンク61の排液ポンプ65を作動させて廃液を外部に排出すると、液位センサ67から出力される検知信号によってリレー駆動回路742が作動されてリレー接点741が閉じ、電源ラインPLの遮断が解除されて各駆動回路542a,552a,562a,572a,582a,592aへの駆動電源PSの供給が再開される。これにより、制御部70から処理液の補充指令が出されたときに各ポンプ542,552,562の作動が可能な状態になる。
【0031】
なお、補充手段54,55,56による処理液の補充途中で廃液タンク61内の液レベルが規定値に達したことにより補充動作が停止されたとき、補充残量算出手段711により予め設定された補充量からすでに補充の終了した処理液量を差し引いて補充残量が算出され、この算出された補充残量がRAM73に記憶されるようになっている。従って、電源ラインPLの遮断が解除されて駆動電源PSの供給が再開されると、RAM73からデータを読み出してきて補充残量の有無が補充残量確認手段712により確認され、補充残量が存在するときには駆動電源PSの供給が再開されると同時にその補充残量分の処理液が補充される。補充残量が存在しないときには、次の処理液の補充指令を待つことになる。処理液の補充量は、本実施形態では、ポンプの回転数やポンプの駆動時間等で間接的に管理されるが、フロートメータ等で流量を計測して直接的に管理することもできる。
【0032】
なお、水を補充して処理液の濃度を調節する補充手段57,58,59は、本実施形態では、写真感光材料の自動現像処理装置10の起動開始時等にも一定量の水を処理サブタンク31´,32´,36´内に補充するようになっている。従って、そのときに廃液タンク61内の液レベルが規定値に達していて電源ラインPLが遮断されている場合には、各ポンプ572,582,592は作動しないので、処理タンク31,32,33から廃液タンク61内に廃液が排出されることはない。この結果、廃液タンク61内の廃液が溢れ出る虞がなくなる。
【0033】
上記のように、本発明に係る写真感光材料の自動現像処理装置10は、廃液タンク61内の液レベルが規定値に達したとき、補充手段55,56,57,58,59に駆動電源PSを供給するための電源ラインPLを遮断する遮断手段74を備えているので、廃液タンク61内から廃液が溢れ出るのを確実に防止することができる。また、電源ラインPLを遮断して駆動電源PSの供給を停止することにより補充手段54,55,56,57,58,59が駆動できないようにしているので、制御系のCPUでソフト的に処理する場合のように、外部ノイズや瞬時停電等の影響で制御系が暴走して補充手段54,55,56,57,58,59が正常に作動しないようなこともなくなる結果、信頼性に優れたものとなる。
【0034】
さらに、補充手段54,55,56,57,58,59による液の補充途中で電源ラインPLが遮断されたときに液の補充残量を算出する補充残量算出手段711及び補充残量算出手段711により算出された補充残量を記憶する記憶手段を有し、電源ラインPLの遮断が解除されたときに記憶手段から補充残量を読み出し、その補充残量を処理タンク31 , 32 , 33 , 34 , 35 , 36内に補充するように補充手段54,55,56,57,58,59を駆動する制御部70とを備えているので、電源ラインPLの遮断が解除されて補充手段54,55,56,57,58,59が再起動したときに液の補充残量分が速やかに処理タンク31 , 32 , 33 , 34 , 35 , 36内に補充され、短時間で正常な現像処理の可能な状態にすることができる。
【0035】
なお、本発明に係る写真感光材料の自動現像処理装置10は、以下のような種々の変形が可能である。
【0036】
(1)上記実施形態では、電源ラインPLに直列接続されたリレー接点741と、このリレー接点741を開閉制御するリレー駆動回路742とから構成された遮断手段74により電源ラインPLを遮断するようにしているが、この遮断手段74を図5に示すように構成してもよい。すなわち、液位センサ67等と同様のフロースイッチ68を直接、電源ラインPLに直列接続して構成してもよい。フロースイッチ68は、磁石の取り付けられたフロートが液レベルに応じて上下動するときにスイッチ接点が開閉制御されるようになっているので、スイッチ接点を電源ラインPLに直列接続しておき、廃液タンク61内の液レベルが規定値に達したときにスイッチ接点が開状態になるようにしておけばよい。
【0037】
また、SCR等の半導体スイッチを電源ラインPLに直列接続しておき、液位センサ67の検知信号に応じて半導体スイッチを作動させて電源ラインPLを遮断するようにすることも可能である。
【0038】
要するに、廃液タンク内の液レベルを検知する検知手段と、電源ラインに直列接続され、液レベルが規定値に達したときに検知手段から出力される検知信号により閉状態から開状態に切り替えられるスイッチング手段とから遮断手段を構成したり、電源ラインに直列接続され、廃液タンク内の液レベルが規定値に達したときに自身で閉状態から開状態に切り替わるスイッチング手段から遮断手段を構成したりすればよい。
【0039】
また、検知手段及びスイッチング手段としては、上記のような磁気により接点が開閉されるものや半導体からなるものの他、機械的に接点を開閉するもの、サーミスタ等のような抵抗変化を利用したもの、コンデンサ等のような容量変化を利用したもの、液と真空中での光の屈折率の違いを利用した光学的なもの等、種々のものを利用することができる。
【0040】
(2)上記実施形態では、写真感光材料Pの処理量に応じて処理液を補充するようにし、処理液の濃度が濃くなったときに水を補充するようにしているが、装置の稼働中は常に一定量の処理液や微量の水が補充されるようにしておくことも可能である。このようにした場合には補充手段の駆動が停止されても補充残量を逐一算出する必要はなく、補充手段の駆動が再開されたときには停止前と同じ一定量の処理液や微量の水を補充するようにすればよい。
【0041】
(3)上記実施形態では、補充残量算出手段711により算出された処理液や水の補充残量を自動的にRAM73に記憶させるようにしているが、算出された補充残量をオペレータがキーボード等の入力手段により手動で入力して記憶させるようにすることも可能である。また、補充残量をオペレータがキーボード等の入力手段により手動で入力する場合、補充残量をポンプの回転数等に基づきオペレータが算出するようにしてもよい。補充残量をオペレータが算出する場合は、ポンプの回転数等の補充残量の算出基準になる数値を表示器等に表示させるようにすればよい。従って、本発明では、補充残量の算出基準になる数値を表示する手段も補充残量算出手段とする。
【0042】
(4)上記実施形態では、処理液の補充手段54,55,56に駆動電源を供給する電源ライン、及び水の補充手段57,58,59に駆動電源を供給する電源ラインを遮断するようにしているが、処理液の補充手段54,55,56に駆動電源を供給する電源ラインのみを遮断するようにしてもよい。また、水の補充手段57,58,59は、ポンプ572,582,592により水タンク571,581,591内の水を補充するようにしているが、水道のように水圧の加えられている水源から直接、補充するようにすることもでき、この場合にはポンプ572,582,592に代えて電磁弁を使用すればよい。
【0043】
(5)上記実施形態では、廃液タンク内の液レベルに関連する情報を報知する報知する報知手段としてモニタ81を採用しているが、ランプやブザー等の他の報知手段を採用することも可能である。
【0044】
(6)上記実施形態では、オペレータが始動スイッチをONする等して排液ポンプ65を手動で駆動させることにより廃液タンク61内の廃液を外部に排出するようにしているが、液位センサ67からの検知信号に基づき制御部70により排液ポンプ65を制御して自動的に排液処理を行わせるようにすることもできる。この場合には、モニタ81等の報知手段は必ずしも必要としない。
【0045】
(7)上記実施形態では、処理タンク31,32,33の各廃液が同じ廃液タンク61内に排出されるようになっているが、処理タンク31,32,33毎に個別の廃液タンクを使用するようにしたり、例えば、処理タンク31,32に共通の廃液タンクを使用し、処理タンク33に別の廃液タンクを使用したりすることも可能である。複数の廃液タンクを使用する場合は、各廃液タンク毎に液位センサを設けておけばよい。また、複数の廃液タンクを使用する場合は、いずれかの廃液タンク内の液レベルが規定値に達したときにすべての補充手段の駆動を停止するようにしてもよいし、液レベルが規定値に達した廃液タンクに対応する補充手段のみについて駆動を停止するようにしてもよい。
【0046】
(8)上記実施形態では、写真感光材料の現像処理装置は、写真感光材料である印画紙の現像処理について適用したものであるが、写真感光材料であるフィルムの現像処理について適用することも可能である。また、印画紙の現像処理とフィルムの現像処理の両方の機能を備えたものに適用することも可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、廃液タンク内の液レベルが規定値に達したとき、補充手段に駆動電源を供給するための電源ラインを遮断する遮断手段を備えているので、処理タンク内から排出された廃液が廃液タンク内から溢れ出るのを確実に防止することができる。また、制御手段が、補充手段による液の補充途中で電源ラインが遮断されたときに液の補充残量を算出する補充残量算出手段と、算出された補充残量を記憶する記憶手段とを備え、電源ラインの遮断が解除されたときに記憶手段から補充残量を読み出し、その補充残量を処理タンク内に補充するように補充手段を駆動するようにしているので、電源ラインの遮断が解除されて補充手段が再起動したときに液の補充残量分が速やかに処理タンク内に補充され、短時間で正常な現像処理の可能な状態にすることができる。
【0048】
また、請求項2に係る発明によれば、遮断手段が、廃液タンク内の液レベルを検知する検知手段と、電源ラインに直列接続され、液レベルが規定値に達したときに検知手段から出力される検知信号により閉状態から開状態に切り替えられるスイッチング手段とからなるものであるので、電源回路に大きな電流が流れるような場合でも電源を確実に遮断することができる。
【0049】
また、請求項3に係る発明によれば、遮断手段が、電源ラインに直列接続され、廃液タンク内の液レベルが規定値に達したときに自身で閉状態から開状態に切り替わるスイッチング手段からなるものであるので、遮断手段の構成を簡素化することができる。
【0050】
また、請求項4に係る発明によれば、廃液タンク内の液レベルが規定値に達したときに液レベルに関連する情報を報知する報知手段を備えているので、廃液タンク内の廃液が規定値に達したとき、速やかに廃液の排出作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る写真感光材料の自動現像処理装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す写真感光材料の自動現像処理装置における現像処理部の要部平面図である。
【図3】図2に示す現像処理部のA−A線における断面図である。
【図4】図1に示す写真感光材料の自動現像処理装置における現像処理部の制御系の概略構成を示す図である。
【図5】図4に示す制御系の別の構成例を要部のみ示す図である。
【符号の説明】
10 写真感光材料の自動現像処理装置
20 露光部
30 現像処理部
31 現像処理タンク
32 漂白定着処理タンク
33 第1の安定処理タンク
34 第2の安定処理タンク
35 第3の安定処理タンク
36 第4の安定処理タンク
31´ 現像処理サブタンク
32´ 漂白定着処理サブタンク
33´ 第1の安定処理サブタンク
34´ 第2の安定処理サブタンク
35´ 第3の安定処理サブタンク
36´ 第4の安定処理サブタンク
54,55,56 処理液の補充手段
57,58,59 水の補充手段
61 廃液タンク
67 液位センサ(検知手段,スイッチング手段)
68 フロートスイッチ(スイッチング手段)
70 制御部(制御手段)
73 RAM(記憶手段)
74 遮断手段
81 モニタ(報知手段)
711 補充残量算出手段
712 補充残量確認手段
741 リレー接点(スイッチング手段)
742 リレー駆動回路
P 写真感光材料
PL 電源ライン
PS 電源

Claims (4)

  1. 液が充填される処理タンクと、この処理タンク内の液を補充する補充手段と、液が補充されることにより前記処理タンク内から排出される廃液を貯留する廃液タンクと、前記補充手段に駆動電源を供給する電源ラインと、前記廃液タンク内の液レベルが規定値に達したときに前記電源ラインを遮断する遮断手段と、前記補充手段による液の補充途中で電源ラインが遮断されたときに液の補充残量を算出する補充残量算出手段及び前記補充残量算出手段により算出された補充残量を記憶する記憶手段を有し、前記電源ラインの遮断が解除されたときに前記記憶手段から補充残量を読み出し、その補充残量を前記処理タンク内に補充するように前記補充手段を駆動する制御手段とを備えたことを特徴とする写真感光材料の自動現像処理装置。
  2. 前記遮断手段は、前記廃液タンク内の液レベルを検知する検知手段と、前記電源ラインに直列接続され、前記液レベルが規定値に達したときに前記検知手段から出力される検知信号により閉状態から開状態に切り替えられるスイッチング手段とからなることを特徴とする請求項1記載の写真感光材料の自動現像処理装置。
  3. 前記遮断手段は、前記電源ラインに直列接続され、前記廃液タンク内の液レベルが規定値に達したときに自身で閉状態から開状態に切り替わるスイッチング手段からなることを特徴とする請求項1記載の写真感光材料の自動現像処理装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の写真感光材料の自動現像処理装置において、前記廃液タンク内の液レベルが規定値に達したときに液レベルに関連する情報を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする写真感光材料の自動現像処理装置。
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