JP3442178B2 - 自動現像装置 - Google Patents
自動現像装置Info
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- JP3442178B2 JP3442178B2 JP02556895A JP2556895A JP3442178B2 JP 3442178 B2 JP3442178 B2 JP 3442178B2 JP 02556895 A JP02556895 A JP 02556895A JP 2556895 A JP2556895 A JP 2556895A JP 3442178 B2 JP3442178 B2 JP 3442178B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動現像装置に関し、詳
しくは、感光材料を処理槽内の処理液によって現像処理
する自動現像装置における補水,補充処理に関する。
しくは、感光材料を処理槽内の処理液によって現像処理
する自動現像装置における補水,補充処理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ハロゲン化銀写真感光材料に
おける発色現像,漂白,定着,水洗などの一連の現像処
理を自動的に行う自動現像装置が知られている。かかる
自動現像処理装置では、各処理液が蓄えられた処理槽内
にフィルムやペーパーなどの感光材料を順次送り込んで
現像処理がなされるが、各処理液は、感光材料を処理す
ることで疲労してその処理能力が低下すると共に、処理
工程が進むときに前の処理液が持ち込まれることによっ
ても処理能力の低下を来す。
おける発色現像,漂白,定着,水洗などの一連の現像処
理を自動的に行う自動現像装置が知られている。かかる
自動現像処理装置では、各処理液が蓄えられた処理槽内
にフィルムやペーパーなどの感光材料を順次送り込んで
現像処理がなされるが、各処理液は、感光材料を処理す
ることで疲労してその処理能力が低下すると共に、処理
工程が進むときに前の処理液が持ち込まれることによっ
ても処理能力の低下を来す。
【0003】そこで、感光材料の処理面積などに基づい
て定期的に処理剤を含んだ補充液を補充することが行わ
れていた。また、処理剤を固形物(処理成分の粉末或い
は顆粒を一定の形状に圧縮成形した円形断面を有する錠
剤型の処理剤)として補充する構成の装置が、WO92/2
0013号公報に開示されている。
て定期的に処理剤を含んだ補充液を補充することが行わ
れていた。また、処理剤を固形物(処理成分の粉末或い
は顆粒を一定の形状に圧縮成形した円形断面を有する錠
剤型の処理剤)として補充する構成の装置が、WO92/2
0013号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、感光材料の
処理量が少なく待機時間が長いときには、処理槽からの
水分の蒸発によって処理槽の液面低下及び処理液の濃縮
が生じることがあり、この場合には、前記補充液ではな
く水の補給(以下、補水という)が必要になるが、感光
材料の処理が休止されているときには、補水に伴って処
理液濃度・温度の変化が生じるという問題があった。
処理量が少なく待機時間が長いときには、処理槽からの
水分の蒸発によって処理槽の液面低下及び処理液の濃縮
が生じることがあり、この場合には、前記補充液ではな
く水の補給(以下、補水という)が必要になるが、感光
材料の処理が休止されているときには、補水に伴って処
理液濃度・温度の変化が生じるという問題があった。
【0005】
【0006】
【0007】また、固形の処理剤を補充することに伴っ
て補水動作を行わせる場合、処理剤の溶解には時間を要
するから、処理剤の補充に対応する量の補水を、処理剤
補充に同期して行わせると、処理剤が溶ける前に余分な
補水が行われることになってしまい、補充時の処理液濃
度の変動が大きくなってしまうという問題もあった。
て補水動作を行わせる場合、処理剤の溶解には時間を要
するから、処理剤の補充に対応する量の補水を、処理剤
補充に同期して行わせると、処理剤が溶ける前に余分な
補水が行われることになってしまい、補充時の処理液濃
度の変動が大きくなってしまうという問題もあった。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、感光材料を処理槽内の処理液によって現像処理す
る自動現像装置において、休止中における処理槽内への
補水動作に伴う処理液濃度・温度の変化を充分に抑止で
きるようにすることを目的とする。
あり、感光材料を処理槽内の処理液によって現像処理す
る自動現像装置において、休止中における処理槽内への
補水動作に伴う処理液濃度・温度の変化を充分に抑止で
きるようにすることを目的とする。
【0012】また、固形の処理剤をある間隔で処理槽に
補充する構成において、かかる固形処理剤の投入補充及
び該補充に対応する補水動作によって処理液濃度が大き
く変動することを回避し、安定的な濃度条件下で感光材
料の現像処理が行えるようにすることを目的とする。
補充する構成において、かかる固形処理剤の投入補充及
び該補充に対応する補水動作によって処理液濃度が大き
く変動することを回避し、安定的な濃度条件下で感光材
料の現像処理が行えるようにすることを目的とする。
【0013】
【0014】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1の発明
にかかる自動現像装置は、処理槽内の処理液を循環させ
る循環ポンプと、前記処理槽内にある間隔で補水を行な
う補水手段と、感光材料の処理の休止中において前記補
水手段による補水動作に同期して循環ポンプを間欠的に
作動させる休止時間欠循環手段と、を含んで構成され
る。
にかかる自動現像装置は、処理槽内の処理液を循環させ
る循環ポンプと、前記処理槽内にある間隔で補水を行な
う補水手段と、感光材料の処理の休止中において前記補
水手段による補水動作に同期して循環ポンプを間欠的に
作動させる休止時間欠循環手段と、を含んで構成され
る。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】請求項2の発明にかかる自動現像装置で
は、処理槽内に固形の処理剤をある間隔で補充する処理
剤補充手段と、処理槽内にある間隔で補水する補水手段
と、を備えると共に、前記処理剤補充手段による処理剤
の補充タイミングと前記補水手段による補水タイミング
とが重なったときに、前記補水手段による補水タイミン
グを強制的に遅延させる補水タイミング遅延手段を設け
て構成される。
は、処理槽内に固形の処理剤をある間隔で補充する処理
剤補充手段と、処理槽内にある間隔で補水する補水手段
と、を備えると共に、前記処理剤補充手段による処理剤
の補充タイミングと前記補水手段による補水タイミング
とが重なったときに、前記補水手段による補水タイミン
グを強制的に遅延させる補水タイミング遅延手段を設け
て構成される。
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【作用】 請求項1の発明にかかる自動現像装置では、感
光材料の処理が休止されている間における 処理槽内への
補水動作に同期して循環ポンプを作動させるから、補水
に伴う処理液濃度・温度の変化を充分に抑止できる。
光材料の処理が休止されている間における 処理槽内への
補水動作に同期して循環ポンプを作動させるから、補水
に伴う処理液濃度・温度の変化を充分に抑止できる。
【0068】請求項2の発明にかかる自動現像装置で
は、固形の処理剤の補充タイミングと補水タイミングと
が重なると、補水のタイミングを強制的に遅延させ、固
形処理剤の溶解の進行途中で補水が行われるようにでき
るため、処理液の濃度変動を抑制できることになる。
は、固形の処理剤の補充タイミングと補水タイミングと
が重なると、補水のタイミングを強制的に遅延させ、固
形処理剤の溶解の進行途中で補水が行われるようにでき
るため、処理液の濃度変動を抑制できることになる。
【0069】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。図1は、
本実施例にかかる装置の外観を示す。この図1に示す装
置は、焼付装置Bと自動現像装置Aとを一体的に備えた
感光材料処理装置である。前記自動現像装置Aには、現
像工程における各種処理(漂白,定着,水洗など)を行
わせるために、各処理を行う処理液が入った複数の処理
槽が設けられており、これらの処理槽を順次感光材料が
通過して、現像処理が進められるようになっている。
本実施例にかかる装置の外観を示す。この図1に示す装
置は、焼付装置Bと自動現像装置Aとを一体的に備えた
感光材料処理装置である。前記自動現像装置Aには、現
像工程における各種処理(漂白,定着,水洗など)を行
わせるために、各処理を行う処理液が入った複数の処理
槽が設けられており、これらの処理槽を順次感光材料が
通過して、現像処理が進められるようになっている。
【0070】ここで、前記処理液は感光材料の処理によ
って疲労するので、ある間隔で処理成分を補充すること
が必要になるが、本実施例の自動現像装置では、前記処
理成分を固形の処理剤として処理槽内に補充する構成と
してある。前記固形の処理剤とは、処理成分の粉末或い
は顆粒を一定の形状に圧縮成形した円形断面を有する錠
剤型の処理剤であり、以下では錠剤型処理剤と称するも
のとする。
って疲労するので、ある間隔で処理成分を補充すること
が必要になるが、本実施例の自動現像装置では、前記処
理成分を固形の処理剤として処理槽内に補充する構成と
してある。前記固形の処理剤とは、処理成分の粉末或い
は顆粒を一定の形状に圧縮成形した円形断面を有する錠
剤型の処理剤であり、以下では錠剤型処理剤と称するも
のとする。
【0071】前記錠剤型処理剤の処理槽への補充動作の
ために、自動現像装置Aには、各処理槽別に錠剤投入機
52A,52B,52Cが設けられており、かかる錠剤投入機
52A,52B,52Cには、複数の錠剤型処理剤を収納した
カートリッジ51が装着され、該カートリッジ51に収納さ
れている錠剤型処理剤を順次処理槽に投下させ、処理液
中で溶解させることで、処理成分の補充を図る。
ために、自動現像装置Aには、各処理槽別に錠剤投入機
52A,52B,52Cが設けられており、かかる錠剤投入機
52A,52B,52Cには、複数の錠剤型処理剤を収納した
カートリッジ51が装着され、該カートリッジ51に収納さ
れている錠剤型処理剤を順次処理槽に投下させ、処理液
中で溶解させることで、処理成分の補充を図る。
【0072】図2は、前記自動現像装置Aにおける処理
槽,錠剤投入部,錠剤投入機,循環系などを示す断面図
であり、処理槽53は、該処理槽53を形成する仕切壁の外
側に一体的に設けた錠剤投入部54及び恒温槽55を有す
る。前記処理槽53と恒温槽55とは連通窓56が形成された
仕切壁57により仕切られており、処理液は前記連通窓56
を介して処理槽53と恒温槽55との間を流通できるように
なっている。ここで、固形処理剤の溶解に寄与する処理
槽53,恒温槽55,循環パイプ61及び循環ポンプ62を処理
部と定義する。
槽,錠剤投入部,錠剤投入機,循環系などを示す断面図
であり、処理槽53は、該処理槽53を形成する仕切壁の外
側に一体的に設けた錠剤投入部54及び恒温槽55を有す
る。前記処理槽53と恒温槽55とは連通窓56が形成された
仕切壁57により仕切られており、処理液は前記連通窓56
を介して処理槽53と恒温槽55との間を流通できるように
なっている。ここで、固形処理剤の溶解に寄与する処理
槽53,恒温槽55,循環パイプ61及び循環ポンプ62を処理
部と定義する。
【0073】そして、恒温槽55の上方に設けた錠剤投入
部54には、錠剤型処理剤Jを受容する囲い58を設けてあ
り、錠剤型処理剤Jは固形のまま処理槽53に移動するこ
とはなく、恒温槽55内で溶解させる構成としてある。即
ち、囲い58は処理液の通過は可能であるが、錠剤型処理
剤Jは溶け終わるまで通過できない網状又はフィルター
状としてあり、溶解が終了するまで固形の処理剤Jは囲
い58内に止まることになる。
部54には、錠剤型処理剤Jを受容する囲い58を設けてあ
り、錠剤型処理剤Jは固形のまま処理槽53に移動するこ
とはなく、恒温槽55内で溶解させる構成としてある。即
ち、囲い58は処理液の通過は可能であるが、錠剤型処理
剤Jは溶け終わるまで通過できない網状又はフィルター
状としてあり、溶解が終了するまで固形の処理剤Jは囲
い58内に止まることになる。
【0074】筒状のフィルター59は、恒温槽55の下方に
交換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例えば紙くず
等を除去する機能を果たす。このフィルター59の中は、
恒温槽55の下方壁を貫通して設けられた循環パイプ61の
吸引側に連通している。循環系は、処理液の循環通路を
形成する前記循環パイプ61、循環ポンプ62、及び、処理
槽53等で構成される。前記循環ポンプ62の吐出側に連通
した循環パイプ61の他端は処理槽53の下方壁を貫通し、
該処理槽53に連通している。このような構成により、循
環ポンプ62が作動すると処理液は恒温槽55から吸い込ま
れ、処理槽53に吐き出されて、処理液は処理槽53内の処
理液と混じり合い、再び恒温槽55へと入る循環を繰り返
すことになる。
交換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例えば紙くず
等を除去する機能を果たす。このフィルター59の中は、
恒温槽55の下方壁を貫通して設けられた循環パイプ61の
吸引側に連通している。循環系は、処理液の循環通路を
形成する前記循環パイプ61、循環ポンプ62、及び、処理
槽53等で構成される。前記循環ポンプ62の吐出側に連通
した循環パイプ61の他端は処理槽53の下方壁を貫通し、
該処理槽53に連通している。このような構成により、循
環ポンプ62が作動すると処理液は恒温槽55から吸い込ま
れ、処理槽53に吐き出されて、処理液は処理槽53内の処
理液と混じり合い、再び恒温槽55へと入る循環を繰り返
すことになる。
【0075】排液管63は、処理槽53内の処理液をオーバ
ーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に
保つと共に、他の処理槽から感光材料に付着して持ち込
まれる成分や、感光材料から滲み出る成分が貯留して増
加することを防ぐのに役立つ。棒状のヒータ64は、恒温
槽55の上方壁を貫通して恒温槽55内の処理液中に浸漬す
るように配設されている。このヒータ64は、恒温槽55及
び処理槽53内の処理液を加熱するものであり、このヒー
タ64によって処理液温度を各処理槽別の要求温度に調節
する。
ーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に
保つと共に、他の処理槽から感光材料に付着して持ち込
まれる成分や、感光材料から滲み出る成分が貯留して増
加することを防ぐのに役立つ。棒状のヒータ64は、恒温
槽55の上方壁を貫通して恒温槽55内の処理液中に浸漬す
るように配設されている。このヒータ64は、恒温槽55及
び処理槽53内の処理液を加熱するものであり、このヒー
タ64によって処理液温度を各処理槽別の要求温度に調節
する。
【0076】処理量情報検出手段65は、自動現像装置A
の入口に設けられ、処理される感光材料の処理量を検出
するために用いられる。この処理量情報検出手段65は、
感光材料の搬送方向に対する左右方向に複数の検出部材
を配してなり、感光材料の幅を検出すると共に、検出さ
れている時間をカウントするための要素として機能す
る。感光材料の搬送速度は、機械的に予め設定されてい
るので、前記幅情報と時間情報とから感光材料の処理面
積が算出できる。
の入口に設けられ、処理される感光材料の処理量を検出
するために用いられる。この処理量情報検出手段65は、
感光材料の搬送方向に対する左右方向に複数の検出部材
を配してなり、感光材料の幅を検出すると共に、検出さ
れている時間をカウントするための要素として機能す
る。感光材料の搬送速度は、機械的に予め設定されてい
るので、前記幅情報と時間情報とから感光材料の処理面
積が算出できる。
【0077】尚、処理量情報検出手段65は、赤外線セン
サ,マイクロスイッチ,超音波センサ等の感光材料の幅
及び搬送時間を検出できるものであれば良い。また、間
接的に感光材料の処理面積を検出できるもの、例えば焼
付けを行った感光材料の量、或いは、予め決まっている
面積を有する感光材料の処理枚数を検出するものでも良
い。更に、検出するタイミングは、本実施例では処理さ
れる前であるが、処理した後、或いは、処理液中に浸漬
されている間でも良い。
サ,マイクロスイッチ,超音波センサ等の感光材料の幅
及び搬送時間を検出できるものであれば良い。また、間
接的に感光材料の処理面積を検出できるもの、例えば焼
付けを行った感光材料の量、或いは、予め決まっている
面積を有する感光材料の処理枚数を検出するものでも良
い。更に、検出するタイミングは、本実施例では処理さ
れる前であるが、処理した後、或いは、処理液中に浸漬
されている間でも良い。
【0078】制御装置60は、前記処理量情報検出手段65
の検出信号を受けて、処理面積の累積値が所定値になる
毎に錠剤投入機52により錠剤型処理剤を処理槽に投入さ
せ、処理面積の増大による処理液の疲労に対応してある
間隔で処理剤を補充する。錠剤投入機52は、処理槽53の
上方に設けられ、カートリッジ51、カートリッジ装填手
段66,供給手段67,駆動手段68から構成されている。こ
こで、カートリッジ51がオペレータによって挿入セット
されると、前記装填手段66によって錠剤投入処理が可能
な状態に供給手段67に装填される。具体的には、錠剤型
処理剤Jは、前記供給手段67を構成するロータのポケッ
ト部に1つずつカートリッジ51から装填され、前記ロー
タの回転によって囲い58の中に投下されるようになって
いる。
の検出信号を受けて、処理面積の累積値が所定値になる
毎に錠剤投入機52により錠剤型処理剤を処理槽に投入さ
せ、処理面積の増大による処理液の疲労に対応してある
間隔で処理剤を補充する。錠剤投入機52は、処理槽53の
上方に設けられ、カートリッジ51、カートリッジ装填手
段66,供給手段67,駆動手段68から構成されている。こ
こで、カートリッジ51がオペレータによって挿入セット
されると、前記装填手段66によって錠剤投入処理が可能
な状態に供給手段67に装填される。具体的には、錠剤型
処理剤Jは、前記供給手段67を構成するロータのポケッ
ト部に1つずつカートリッジ51から装填され、前記ロー
タの回転によって囲い58の中に投下されるようになって
いる。
【0079】前記制御装置60は、図3に示すように、メ
イン制御部81とサブ制御部82とから構成され、メイン制
御部81はオペレータによって操作される操作部83からの
操作指令信号を読み込み、また、表示部84に各種の設定
条件や処理状態の情報を表示する。また、サブ制御部82
は、前記処理量情報検出手段65や処理槽内に設けられる
液面センサ,温度センサなどのセンサ部85からの検出信
号を入力し、装置内のヒータ部86,ファン部87,ポンプ
部88,感光材料の搬送駆動部89などを制御する。
イン制御部81とサブ制御部82とから構成され、メイン制
御部81はオペレータによって操作される操作部83からの
操作指令信号を読み込み、また、表示部84に各種の設定
条件や処理状態の情報を表示する。また、サブ制御部82
は、前記処理量情報検出手段65や処理槽内に設けられる
液面センサ,温度センサなどのセンサ部85からの検出信
号を入力し、装置内のヒータ部86,ファン部87,ポンプ
部88,感光材料の搬送駆動部89などを制御する。
【0080】前記メイン制御部81とサブ制御部82とは相
互に通信可能に構成されており、以下のような手順で通
信状態の正常・異常を判断できるようになっている。ま
ず、メイン制御部81側からサブ制御部82側にチェック用
のデータを送信し、サブ制御部82で前記送信データをチ
ェックして正常・異常の判別結果をメイン制御部81に返
信する。前記データチェックの結果正常であった場合に
は、メイン制御部81では前記サブ制御部82から送られた
データのチェックを行い、正常である場合には、前記送
信データを共有メモリに格納する。
互に通信可能に構成されており、以下のような手順で通
信状態の正常・異常を判断できるようになっている。ま
ず、メイン制御部81側からサブ制御部82側にチェック用
のデータを送信し、サブ制御部82で前記送信データをチ
ェックして正常・異常の判別結果をメイン制御部81に返
信する。前記データチェックの結果正常であった場合に
は、メイン制御部81では前記サブ制御部82から送られた
データのチェックを行い、正常である場合には、前記送
信データを共有メモリに格納する。
【0081】また、本実施例の装置は、図17のフローチ
ャートに示すように、ブレーカオンモード,タイマーモ
ード、稼働モードの3種類の動作状態がある。本装置に
は、ブレーカが装備され、このブレーカがメインスイッ
チの役割を果たしている。また、実際の稼働を始める指
示のための稼働スイッチも装備されている。これは、装
置の電源がブレーカによって投入された後、稼働が可能
な状態になるまでに処理液の温度調節など予備動作が必
要なためである。本実施例では、ブレーカによる電源投
入(S31)が行われてから、稼働スイッチによって稼働
が開始されるまでをブレーカオンモード(S33)と呼
び、稼働スイッチによって装置の稼働状態となってから
を稼働モード(S37)と呼ぶ。そして、タイマーによっ
て指定された時間に稼働が開始できるように装置を待機
させ管理するモードをタイマーモード(S41)と呼ぶ。
ャートに示すように、ブレーカオンモード,タイマーモ
ード、稼働モードの3種類の動作状態がある。本装置に
は、ブレーカが装備され、このブレーカがメインスイッ
チの役割を果たしている。また、実際の稼働を始める指
示のための稼働スイッチも装備されている。これは、装
置の電源がブレーカによって投入された後、稼働が可能
な状態になるまでに処理液の温度調節など予備動作が必
要なためである。本実施例では、ブレーカによる電源投
入(S31)が行われてから、稼働スイッチによって稼働
が開始されるまでをブレーカオンモード(S33)と呼
び、稼働スイッチによって装置の稼働状態となってから
を稼働モード(S37)と呼ぶ。そして、タイマーによっ
て指定された時間に稼働が開始できるように装置を待機
させ管理するモードをタイマーモード(S41)と呼ぶ。
【0082】前記ブレーカオンモードは、電源投入時
(S31)に対応し(S33)、かかる状態から稼働スイッ
チの切り替えがなされると(S34→S35)、実際に感光
材料が処理できる状態である稼働モードに切り替えられ
る(S37)。また、タイマーモード(S41)は、ヒータ
による処理液温度の調節を行って(S40)、実際の現像
処理に待機する。
(S31)に対応し(S33)、かかる状態から稼働スイッ
チの切り替えがなされると(S34→S35)、実際に感光
材料が処理できる状態である稼働モードに切り替えられ
る(S37)。また、タイマーモード(S41)は、ヒータ
による処理液温度の調節を行って(S40)、実際の現像
処理に待機する。
【0083】停電時のリカバー処置として、電源が投入
されると(S31)メイン制御部81はバックアップデータ
をチェックしてどのモードで中断したかをチェックし
(S32)、かかるモードチェックに従って前記ブレーカ
オンモード,タイマーモード、稼働モードのいずれかに
移行させるようになっている。ブレーカオンモード(S
43)では、かかるモード状態が表示されると共に、処理
液の温度調節や感光材料の駆動を停止させる指令をサブ
制御部82に出力し、その後、サブ制御部82にパワーオフ
指令を出力して(S42)、稼働スイッチの切り替え待ち
の状態にする(S34)。
されると(S31)メイン制御部81はバックアップデータ
をチェックしてどのモードで中断したかをチェックし
(S32)、かかるモードチェックに従って前記ブレーカ
オンモード,タイマーモード、稼働モードのいずれかに
移行させるようになっている。ブレーカオンモード(S
43)では、かかるモード状態が表示されると共に、処理
液の温度調節や感光材料の駆動を停止させる指令をサブ
制御部82に出力し、その後、サブ制御部82にパワーオフ
指令を出力して(S42)、稼働スイッチの切り替え待ち
の状態にする(S34)。
【0084】タイマーモード(S41)では、かかるタイ
マーモード状態が表示されると共に、温度調節の指令を
サブ制御部82に出力し(S40)、処理液の温度調節を行
いながら稼働モードへの切り替えに待機する(S34)。
前記タイマーモードから稼働スイッチの切り替えがなさ
れると、実際の現像処理に対応させるべく、サブ制御部
82に対して、温度調節の指令と共に、感光材料搬送の自
動駆動指令をして、現像動作が可能な状態とする。
マーモード状態が表示されると共に、温度調節の指令を
サブ制御部82に出力し(S40)、処理液の温度調節を行
いながら稼働モードへの切り替えに待機する(S34)。
前記タイマーモードから稼働スイッチの切り替えがなさ
れると、実際の現像処理に対応させるべく、サブ制御部
82に対して、温度調節の指令と共に、感光材料搬送の自
動駆動指令をして、現像動作が可能な状態とする。
【0085】尚、ブレーカオンモード或いはタイマーモ
ードにおいて、使用環境が寒冷地であることを示す寒冷
地モードが設定されている場合には、寒冷地用の温度調
節制御を実行させるようにすると良い。前記寒冷値モー
ドの設定は、オペレータによるモード選択によるもので
あっても良いし、また、センサによる周囲温度の検出に
よるものであっても良い。
ードにおいて、使用環境が寒冷地であることを示す寒冷
地モードが設定されている場合には、寒冷地用の温度調
節制御を実行させるようにすると良い。前記寒冷値モー
ドの設定は、オペレータによるモード選択によるもので
あっても良いし、また、センサによる周囲温度の検出に
よるものであっても良い。
【0086】稼働モードにおいては、サブ制御部82が、
前記感光材料の処理面積の累積結果に基づいて、各処理
槽に対する錠剤型処理剤の補充及びかかる補充に対応し
て処理槽に水を補給する補水動作を行わせる(S38)。
また、上記の自動的な補充,補水動作とは別に、オペレ
ータの指示に従って任意に処理剤補充・補水を行わせる
ためのスイッチが操作部に備えられている。
前記感光材料の処理面積の累積結果に基づいて、各処理
槽に対する錠剤型処理剤の補充及びかかる補充に対応し
て処理槽に水を補給する補水動作を行わせる(S38)。
また、上記の自動的な補充,補水動作とは別に、オペレ
ータの指示に従って任意に処理剤補充・補水を行わせる
ためのスイッチが操作部に備えられている。
【0087】更に、本実施例では、後述するように、前
記処理剤の補充に対応する補水とは別に、処理槽からの
水分の蒸発に対応するための補水(蒸発補水)が行われ
る構成となっている。また、前記錠剤投入機による錠剤
の投入タイミングで錠剤の無いことが検出されると、か
かる無し検出回数をインクリメントし、カートリッジの
交換によって錠剤投入が可能になると、前記インクリメ
ントされた無し検出回数だけ連続的に補充する動作を行
わせる。
記処理剤の補充に対応する補水とは別に、処理槽からの
水分の蒸発に対応するための補水(蒸発補水)が行われ
る構成となっている。また、前記錠剤投入機による錠剤
の投入タイミングで錠剤の無いことが検出されると、か
かる無し検出回数をインクリメントし、カートリッジの
交換によって錠剤投入が可能になると、前記インクリメ
ントされた無し検出回数だけ連続的に補充する動作を行
わせる。
【0088】即ち、図18のフローチャートに示すよう
に、カートリッジの交換がなされると(S51)、各処理
槽別に設定される前記無し検出回数がインクリメントさ
れている処理槽の存在を判別し(S52)、ある間隔で処
理剤補充が行えなかった処理槽が存在する場合には、各
処理槽別にある間隔で補充が行えなかった分を、まとめ
て連続的に補充させる(S53〜S59)。ここで、補充の
トリガーは、カートリッジ交換検知に基づく自動的な補
充指令であっても良いし、手動スイッチによる任意な補
充指令であっても良い。
に、カートリッジの交換がなされると(S51)、各処理
槽別に設定される前記無し検出回数がインクリメントさ
れている処理槽の存在を判別し(S52)、ある間隔で処
理剤補充が行えなかった処理槽が存在する場合には、各
処理槽別にある間隔で補充が行えなかった分を、まとめ
て連続的に補充させる(S53〜S59)。ここで、補充の
トリガーは、カートリッジ交換検知に基づく自動的な補
充指令であっても良いし、手動スイッチによる任意な補
充指令であっても良い。
【0089】次に、上記のような概略構成を有する本実
施例の自動現像装置における特徴的な補充・補水制御の
詳細を以下に説明する。図4は、自動現像装置内におけ
る処理槽の構成及び補水系を示す図である。この図4に
おいて、第1処理槽1は漂白処理槽、第2処理槽2は定
着処理槽、第3処理槽3は水洗処理槽であり、フィル
ム,ペーパーなどの感光材料が、前記第1処理槽1→第
2処理槽2→第3処理槽3の順に送られることで各処理
液で処理されて漂白→定着→水洗の工程が進行し現像処
理がなされる。そして、前記第3処理槽3における水洗
処理の後、図示しない構成によって乾燥処理がなされて
感光材料の現像処理が終了するようになっている。
施例の自動現像装置における特徴的な補充・補水制御の
詳細を以下に説明する。図4は、自動現像装置内におけ
る処理槽の構成及び補水系を示す図である。この図4に
おいて、第1処理槽1は漂白処理槽、第2処理槽2は定
着処理槽、第3処理槽3は水洗処理槽であり、フィル
ム,ペーパーなどの感光材料が、前記第1処理槽1→第
2処理槽2→第3処理槽3の順に送られることで各処理
液で処理されて漂白→定着→水洗の工程が進行し現像処
理がなされる。そして、前記第3処理槽3における水洗
処理の後、図示しない構成によって乾燥処理がなされて
感光材料の現像処理が終了するようになっている。
【0090】前記処理槽1〜3には、それぞれ処理液温
度を検出するための温度センサ4〜6と、それぞれの処
理液を加熱するためのヒータ7〜9が設けられている。
前記ヒータ7〜9は、前記図2に示したヒータ64に対応
するものであり、実際には、恒温槽に設けられる。制御
装置10(図3に示したサブ制御部82に対応するものとす
る)は、前記温度センサ4〜6で検出される各処理液温
度に基づいて、各処理槽1〜3内の処理液温度を処理槽
別の設定温度に保持すべく、前記ヒータ7〜9への供給
電力を個別にフィードバック制御するようになってい
る。
度を検出するための温度センサ4〜6と、それぞれの処
理液を加熱するためのヒータ7〜9が設けられている。
前記ヒータ7〜9は、前記図2に示したヒータ64に対応
するものであり、実際には、恒温槽に設けられる。制御
装置10(図3に示したサブ制御部82に対応するものとす
る)は、前記温度センサ4〜6で検出される各処理液温
度に基づいて、各処理槽1〜3内の処理液温度を処理槽
別の設定温度に保持すべく、前記ヒータ7〜9への供給
電力を個別にフィードバック制御するようになってい
る。
【0091】また、各処理槽1〜3に水を補給するため
の補水槽11が各処理槽1〜3に共通のものとして1つ設
けられており、各処理槽1〜3に対応して設けられる3
つの補水用ポンプ12〜14によって、前記補水槽11に蓄え
られている水を各処理槽1〜3にそれぞれ独立して供給
できるようにしてある。前記各処理槽1〜3には、前述
のように、処理槽内の処理液を循環させるための循環ポ
ンプ62(図2参照)が設けられる。
の補水槽11が各処理槽1〜3に共通のものとして1つ設
けられており、各処理槽1〜3に対応して設けられる3
つの補水用ポンプ12〜14によって、前記補水槽11に蓄え
られている水を各処理槽1〜3にそれぞれ独立して供給
できるようにしてある。前記各処理槽1〜3には、前述
のように、処理槽内の処理液を循環させるための循環ポ
ンプ62(図2参照)が設けられる。
【0092】尚、感光材料の処理が行なわれている間
は、前記循環ポンプ62が連続的に作動し処理槽内の処理
液を循環させるように制御し、錠剤型処理剤の溶解時間
及び処理液濃度・温度の安定化を図ることが好ましい。
また、感光材料の搬送が行なわれず処理が休止した時
は、直ちに循環ポンプ62の作動を停止させるのではな
く、休止後所定期間だけ前記循環ポンプ62をそのまま連
続的に作動させ、その後循環ポンプ62を停止させるよう
に制御し(循環ポンプ連続制御手段)、処理中に補充さ
れた錠剤型処理剤の溶解が充分に終了しない前に循環ポ
ンプ62が停止してしまうことを回避し、処理液が循環さ
れる条件下で処理剤の溶解が行われるようにすることが
好ましい。
は、前記循環ポンプ62が連続的に作動し処理槽内の処理
液を循環させるように制御し、錠剤型処理剤の溶解時間
及び処理液濃度・温度の安定化を図ることが好ましい。
また、感光材料の搬送が行なわれず処理が休止した時
は、直ちに循環ポンプ62の作動を停止させるのではな
く、休止後所定期間だけ前記循環ポンプ62をそのまま連
続的に作動させ、その後循環ポンプ62を停止させるよう
に制御し(循環ポンプ連続制御手段)、処理中に補充さ
れた錠剤型処理剤の溶解が充分に終了しない前に循環ポ
ンプ62が停止してしまうことを回避し、処理液が循環さ
れる条件下で処理剤の溶解が行われるようにすることが
好ましい。
【0093】ここで、前記感光材料の処理の休止後に循
環ポンプ62を継続的に作動させる時間は、図19に示すよ
うに、前記各処理槽毎に休止後の一定時間であっても良
いし、また、処理中に前記各処理槽に最後に錠剤型処理
剤が投入(補充)されたタイミングから錠剤型処理剤が
溶解するのに充分な時間としても良い。最後の錠剤投入
からの時間で循環ポンプ62の停止タイミングを決定する
構成であれば、循環ポンプ62が必要最小限に作動される
ことになる。図19において、循環ポンプの作動時間a
は、感光材料の処理時間の終了(休止)から一定時間が
経過して初めて循環ポンプ62の作動を停止させるもので
あり、また、循環ポンプの作動時間bは、感光材料の処
理時間が終了しても、処理中に最後に投入された錠剤型
処理剤が溶解するのに充分な時間として予め設定された
時間が、前記投入時点から経過していない場合には、そ
のまま循環ポンプ62を作動させ続け、前記最後の投入か
ら所定時間が経過した時点で循環ポンプ62を停止させる
ものである。
環ポンプ62を継続的に作動させる時間は、図19に示すよ
うに、前記各処理槽毎に休止後の一定時間であっても良
いし、また、処理中に前記各処理槽に最後に錠剤型処理
剤が投入(補充)されたタイミングから錠剤型処理剤が
溶解するのに充分な時間としても良い。最後の錠剤投入
からの時間で循環ポンプ62の停止タイミングを決定する
構成であれば、循環ポンプ62が必要最小限に作動される
ことになる。図19において、循環ポンプの作動時間a
は、感光材料の処理時間の終了(休止)から一定時間が
経過して初めて循環ポンプ62の作動を停止させるもので
あり、また、循環ポンプの作動時間bは、感光材料の処
理時間が終了しても、処理中に最後に投入された錠剤型
処理剤が溶解するのに充分な時間として予め設定された
時間が、前記投入時点から経過していない場合には、そ
のまま循環ポンプ62を作動させ続け、前記最後の投入か
ら所定時間が経過した時点で循環ポンプ62を停止させる
ものである。
【0094】また、本実施例の自動現像装置において
は、処理槽1〜3の各処理液の疲労に対応する処理成分
の補充は、前述のように、錠剤形状をした固形の処理剤
をある間隔で各処理槽1〜3に投入し、該錠剤型処理剤
を処理液内で溶解させることで行われる構成であり、そ
のために、各処理槽1〜3には、錠剤型処理剤を投入す
るための錠剤投入機52A,52B,52C(図1及び図2参
照)がそれそれに設けられる。
は、処理槽1〜3の各処理液の疲労に対応する処理成分
の補充は、前述のように、錠剤形状をした固形の処理剤
をある間隔で各処理槽1〜3に投入し、該錠剤型処理剤
を処理液内で溶解させることで行われる構成であり、そ
のために、各処理槽1〜3には、錠剤型処理剤を投入す
るための錠剤投入機52A,52B,52C(図1及び図2参
照)がそれそれに設けられる。
【0095】前記錠剤投入機による錠剤型処理剤の投入
(補充)は、処理ペーパー面積の累積値が各処理槽毎に
定められた所定値に達する毎に行われる構成としてあ
る。また、かかる錠剤型処理剤の補充に対応する補水
が、やはり処理ペーパー面積の累積値が所定値に達する
毎に行われるようになっている。更に、前記処理ペーパ
ー面積によるある間隔での補水動作における固形処理剤
の仕様に基づく補水量である1回当たりの基本補水量
は、例えば所定サイズのペーパーの所定処理枚数を基準
として設定させると良い。
(補充)は、処理ペーパー面積の累積値が各処理槽毎に
定められた所定値に達する毎に行われる構成としてあ
る。また、かかる錠剤型処理剤の補充に対応する補水
が、やはり処理ペーパー面積の累積値が所定値に達する
毎に行われるようになっている。更に、前記処理ペーパ
ー面積によるある間隔での補水動作における固形処理剤
の仕様に基づく補水量である1回当たりの基本補水量
は、例えば所定サイズのペーパーの所定処理枚数を基準
として設定させると良い。
【0096】また、複数種の感光材料を処理する場合に
は、感光材料毎に前記補水・補充間隔,基本補水量を設
定することが好ましいが、複数種の感光材料が不規則に
処理されるような場合には、前記複数種の感光材料の中
で、補充・補水間隔の要求が最も短く(補充量の要求が
最も多く)、また、基本補水量の要求が最も多い感光材
料に適合する設定とすることが好ましい。
は、感光材料毎に前記補水・補充間隔,基本補水量を設
定することが好ましいが、複数種の感光材料が不規則に
処理されるような場合には、前記複数種の感光材料の中
で、補充・補水間隔の要求が最も短く(補充量の要求が
最も多く)、また、基本補水量の要求が最も多い感光材
料に適合する設定とすることが好ましい。
【0097】尚、前記処理ペーパー面積による補充・補
水制御のために、前述のように、前記制御装置10には、
処理ペーパー面積に相当する情報が入力される。また、
前記補充・補水タイミングを決定する処理ペーパー面積
の累積値(補充・補水間隔)や前記基本補水量、更に、
ヒータ制御の目標となる各処理液の設定温度の情報は、
フロッピーディスクなどの着脱可能な記憶装置15に記憶
させて、感光材料の種類,使用環境条件,要求処理能
力,機種,処理剤の種類などに応じてフロッピーディス
クを交換することで、任意に処理条件の設定変更が行え
る構成とすると良い。
水制御のために、前述のように、前記制御装置10には、
処理ペーパー面積に相当する情報が入力される。また、
前記補充・補水タイミングを決定する処理ペーパー面積
の累積値(補充・補水間隔)や前記基本補水量、更に、
ヒータ制御の目標となる各処理液の設定温度の情報は、
フロッピーディスクなどの着脱可能な記憶装置15に記憶
させて、感光材料の種類,使用環境条件,要求処理能
力,機種,処理剤の種類などに応じてフロッピーディス
クを交換することで、任意に処理条件の設定変更が行え
る構成とすると良い。
【0098】更に、制御装置10には、後述する蒸発補水
の所定時間毎の実行のためにタイマー装置16が付設され
ている。ところで、処理量が多いときには、前記補充・
補水処理が頻繁に行われることになるが、処理量が少な
くなると、前記補充・補水の間隔が長くなり、その間に
各処理槽から水分が蒸発して液面が低下すると共に、処
理液濃度が高くなってしまうことがある。処理液濃度が
蒸発によって濃くなると、前記錠剤型処理剤を投入した
ときに溶け難くなるから、蒸発によって不足している分
の補水(以下、蒸発補水という)を行う必要がある。
の所定時間毎の実行のためにタイマー装置16が付設され
ている。ところで、処理量が多いときには、前記補充・
補水処理が頻繁に行われることになるが、処理量が少な
くなると、前記補充・補水の間隔が長くなり、その間に
各処理槽から水分が蒸発して液面が低下すると共に、処
理液濃度が高くなってしまうことがある。処理液濃度が
蒸発によって濃くなると、前記錠剤型処理剤を投入した
ときに溶け難くなるから、蒸発によって不足している分
の補水(以下、蒸発補水という)を行う必要がある。
【0099】そこで、前記制御装置10は、前記錠剤型処
理剤の補充に対応する補水制御とは別に、前記蒸発に対
応するための蒸発補水を、前記ポンプ12〜14の制御によ
って各処理槽にある間隔で行わせるようになっている。
また、かかる蒸発補水制御のために、前記制御装置10
は、前記蒸発量に相関するパラメータとして、前記温度
センサ4〜6により検出される処理液の温度及び処理ペ
ーパー面積(感光材料の処理量)の情報と共に、自動現
像装置の使用環境の温度,湿度(周囲温度,湿度)の情
報を用いて蒸発量を推定演算する(計算手段)。
理剤の補充に対応する補水制御とは別に、前記蒸発に対
応するための蒸発補水を、前記ポンプ12〜14の制御によ
って各処理槽にある間隔で行わせるようになっている。
また、かかる蒸発補水制御のために、前記制御装置10
は、前記蒸発量に相関するパラメータとして、前記温度
センサ4〜6により検出される処理液の温度及び処理ペ
ーパー面積(感光材料の処理量)の情報と共に、自動現
像装置の使用環境の温度,湿度(周囲温度,湿度)の情
報を用いて蒸発量を推定演算する(計算手段)。
【0100】ここで、前記使用環境における温度,湿度
の情報は、装置周囲の温度,湿度をそれぞれ検出するセ
ンサを設けて直接的に検出させる構成としても良いし、
前記記憶装置15に使用環境条件,使用地域や季節の情報
を予めインプットしておき、使用環境の温度,湿度の情
報を制御装置10に前記記憶装置15を介して検知させる構
成としても良い。
の情報は、装置周囲の温度,湿度をそれぞれ検出するセ
ンサを設けて直接的に検出させる構成としても良いし、
前記記憶装置15に使用環境条件,使用地域や季節の情報
を予めインプットしておき、使用環境の温度,湿度の情
報を制御装置10に前記記憶装置15を介して検知させる構
成としても良い。
【0101】次に、前記制御装置10によって行われる蒸
発補水制御を、図5のフローチャートに従って説明す
る。尚、本実施例において、蒸発量相関パラメータ検出
手段は、前記温度センサ4〜6,ペーパーサイズセンサ
(処理量情報検出手段65),装置周囲の温度,湿度を検
出するセンサ、或いは、記憶装置15が相当する。また、
補水手段(給水手段)は、前記ポンプ12〜14,補水槽1
1,制御装置10によって構成され、蒸発補水量設定手段
としての機能は、前記図5のフローチャートに示すよう
に制御装置10が備えている。
発補水制御を、図5のフローチャートに従って説明す
る。尚、本実施例において、蒸発量相関パラメータ検出
手段は、前記温度センサ4〜6,ペーパーサイズセンサ
(処理量情報検出手段65),装置周囲の温度,湿度を検
出するセンサ、或いは、記憶装置15が相当する。また、
補水手段(給水手段)は、前記ポンプ12〜14,補水槽1
1,制御装置10によって構成され、蒸発補水量設定手段
としての機能は、前記図5のフローチャートに示すよう
に制御装置10が備えている。
【0102】図5のフローチャートにおいて、まず、処
理ペーパー面積(感光材料の処理量),処理液温度,雰
囲気条件(装置周囲の湿度,温度)を読み込む(S
1)。次いで、前記読み込んだ蒸発量に相関するパラメ
ータに基づいて予測される蒸発量に基づいて、一定時間
(例えば1時間)毎に蒸発補水を行わせるときの1回当
たりの蒸発補水量を各処理槽1〜3毎に演算する(S
2)。
理ペーパー面積(感光材料の処理量),処理液温度,雰
囲気条件(装置周囲の湿度,温度)を読み込む(S
1)。次いで、前記読み込んだ蒸発量に相関するパラメ
ータに基づいて予測される蒸発量に基づいて、一定時間
(例えば1時間)毎に蒸発補水を行わせるときの1回当
たりの蒸発補水量を各処理槽1〜3毎に演算する(S
2)。
【0103】そして、前記演算された量に従って前記一
定時間毎に各処理槽1〜3に蒸発補水を行わせる(S
3)。具体的には、タイマー16で計測される蒸発補水間
隔に従って、前記各処理槽1〜3別に設けられた補水ポ
ンプ12〜14を、各処理槽別に設定された補水量に対応す
る時間だけ駆動制御して、各処理槽1〜3に対して蒸発
量に対応する量の水をそれぞれ補給する。
定時間毎に各処理槽1〜3に蒸発補水を行わせる(S
3)。具体的には、タイマー16で計測される蒸発補水間
隔に従って、前記各処理槽1〜3別に設けられた補水ポ
ンプ12〜14を、各処理槽別に設定された補水量に対応す
る時間だけ駆動制御して、各処理槽1〜3に対して蒸発
量に対応する量の水をそれぞれ補給する。
【0104】上記実施例では、蒸発補水の間隔を一定と
し、1回当たりの補水量を、蒸発量の推定に基づいて可
変設定させる構成としたが、1回当たりの補水量を固定
として補水間隔を可変設定する構成としても良いし、更
には、蒸発補水の間隔と1回当たりの補水量との両方を
蒸発量の推定結果に応じて変化させる構成としても良
い。
し、1回当たりの補水量を、蒸発量の推定に基づいて可
変設定させる構成としたが、1回当たりの補水量を固定
として補水間隔を可変設定する構成としても良いし、更
には、蒸発補水の間隔と1回当たりの補水量との両方を
蒸発量の推定結果に応じて変化させる構成としても良
い。
【0105】更に、蒸発量に相関するパラメータとし
て、処理温度(処理液温度),雰囲気条件(装置周辺の
温度,湿度),処理量を用いる構成としたが、これらの
全てを検出する必要はなく、前記パラメータのうちの他
の組み合わせ或いは前記パラメータの中の1つのみを用
いる構成であっても良い。上記実施例によると、処理槽
1〜3からの蒸発量に相関するパラメータに基づいて蒸
発に対応する補水(蒸発補水)が自動的に行われるか
ら、処理量が少なく蒸発が進行する条件下であっても、
蒸発による処理液濃度の増大或いは液面低下を確実に回
避できる。従って、ユーザーが経験に基づいて蒸発補水
を行う必要がなく、ユーザーのメンテナンス負担が軽減
する。
て、処理温度(処理液温度),雰囲気条件(装置周辺の
温度,湿度),処理量を用いる構成としたが、これらの
全てを検出する必要はなく、前記パラメータのうちの他
の組み合わせ或いは前記パラメータの中の1つのみを用
いる構成であっても良い。上記実施例によると、処理槽
1〜3からの蒸発量に相関するパラメータに基づいて蒸
発に対応する補水(蒸発補水)が自動的に行われるか
ら、処理量が少なく蒸発が進行する条件下であっても、
蒸発による処理液濃度の増大或いは液面低下を確実に回
避できる。従って、ユーザーが経験に基づいて蒸発補水
を行う必要がなく、ユーザーのメンテナンス負担が軽減
する。
【0106】また、前記蒸発量に相関するパラメータと
して、処理温度(処理液温度),雰囲気条件(装置周辺
の温度,湿度),処理量を用いることで、使用環境の変
化、処理温度の設定の違い、更には、処理量の変動によ
る蒸発量の変動に対応でき、精度の良く蒸発補水を行わ
せることが可能である。尚、前記蒸発補水は、自動現像
装置における現像処理可能状態(稼働モード)で行うよ
うにし、例えば休止中における蒸発量に対応する補水制
御は、通常の感光材料処理時と同様な制御を行なうか、
又は、前記休止間における蒸発量の推定演算結果から始
動時に行わせる構成とすると良い。
して、処理温度(処理液温度),雰囲気条件(装置周辺
の温度,湿度),処理量を用いることで、使用環境の変
化、処理温度の設定の違い、更には、処理量の変動によ
る蒸発量の変動に対応でき、精度の良く蒸発補水を行わ
せることが可能である。尚、前記蒸発補水は、自動現像
装置における現像処理可能状態(稼働モード)で行うよ
うにし、例えば休止中における蒸発量に対応する補水制
御は、通常の感光材料処理時と同様な制御を行なうか、
又は、前記休止間における蒸発量の推定演算結果から始
動時に行わせる構成とすると良い。
【0107】ところで、前記休止中において循環ポンプ
62は、各処理槽内の処理液の濃度・温度を均一に保つた
めに、図20に示すように、間欠的に作動するように制御
される(休止時間欠循環手段)ことが好ましく、特に、
前記のように蒸発補水で通常の感光材料処理時と同様な
制御を行わせる場合は、補水と同期して循環ポンプが間
欠的に作動するように制御することが好ましい。補水と
同期して循環ポンプ62を間欠作動させる構成であれば、
補水による処理液濃度・温度の変動を抑制できることに
なる。
62は、各処理槽内の処理液の濃度・温度を均一に保つた
めに、図20に示すように、間欠的に作動するように制御
される(休止時間欠循環手段)ことが好ましく、特に、
前記のように蒸発補水で通常の感光材料処理時と同様な
制御を行わせる場合は、補水と同期して循環ポンプが間
欠的に作動するように制御することが好ましい。補水と
同期して循環ポンプ62を間欠作動させる構成であれば、
補水による処理液濃度・温度の変動を抑制できることに
なる。
【0108】図20において、循環ポンプの作動時間a
は、感光材料の処理が終了してからも所定期間は循環ポ
ンプ62の作動を続けさせた後ポンプを停止させ、その後
は、補水動作とは無関係なある間隔毎に循環ポンプ62を
間欠的に作動させる構成を示す。また、図20において、
循環ポンプの作動時間bは、感光材料の処理が終了して
からも所定期間は循環ポンプ62の作動を続けさせた後ポ
ンプを停止させ、その後は、補水動作と同期して所定時
間だけ循環ポンプ62を作動させる構成を示す。
は、感光材料の処理が終了してからも所定期間は循環ポ
ンプ62の作動を続けさせた後ポンプを停止させ、その後
は、補水動作とは無関係なある間隔毎に循環ポンプ62を
間欠的に作動させる構成を示す。また、図20において、
循環ポンプの作動時間bは、感光材料の処理が終了して
からも所定期間は循環ポンプ62の作動を続けさせた後ポ
ンプを停止させ、その後は、補水動作と同期して所定時
間だけ循環ポンプ62を作動させる構成を示す。
【0109】また、補水動作を行わせているときに、補
水槽11が空になった場合であっても、所期の補水間隔に
従って行われるべき補水が行えなかった回数(或いは実
行できなかった補水タイミングにおける補水総量)が、
各処理槽1〜3毎に定められる限界回数(限界量)に達
するまでは現像処理をそのまま継続させ、前記限界回数
(限界量)に達したときに初めて現像処理を禁止或いは
中断させる(処理禁止手段)と良い。即ち、補水が行え
なくなっても、通常の処理性能が発揮できるものと推定
される間は、現像処理を継続させ、補水槽11に対して水
を補給するメンテナンスが余裕を持って行えるようにす
るものである。
水槽11が空になった場合であっても、所期の補水間隔に
従って行われるべき補水が行えなかった回数(或いは実
行できなかった補水タイミングにおける補水総量)が、
各処理槽1〜3毎に定められる限界回数(限界量)に達
するまでは現像処理をそのまま継続させ、前記限界回数
(限界量)に達したときに初めて現像処理を禁止或いは
中断させる(処理禁止手段)と良い。即ち、補水が行え
なくなっても、通常の処理性能が発揮できるものと推定
される間は、現像処理を継続させ、補水槽11に対して水
を補給するメンテナンスが余裕を持って行えるようにす
るものである。
【0110】同様に、前記錠剤型処理剤の予備が無くな
り、ある間隔で補充が行えなくなった場合にも、その後
に補充タイミングの累積数が所定の回数に達するまでは
そのまま現像処理を継続させると良い。ここで、前記補
充ができないことを許容する回数についても、各処理槽
毎に設定することが好ましく、更には、処理剤の種類に
よっても前記許容限界回数を可変設定させることが好ま
しい。
り、ある間隔で補充が行えなくなった場合にも、その後
に補充タイミングの累積数が所定の回数に達するまでは
そのまま現像処理を継続させると良い。ここで、前記補
充ができないことを許容する回数についても、各処理槽
毎に設定することが好ましく、更には、処理剤の種類に
よっても前記許容限界回数を可変設定させることが好ま
しい。
【0111】更に、上記のようにして、ある間隔で補水
が行えない状態のまま現像処理を継続させた場合には、
補水槽11への水の補給又は予備の錠剤型処理剤の補給
(カートリッジの交換)がなされた後の最初の補水・補
充動作のときに、本来補水又は補充されるべきであった
量の補水或いは個数の処理剤をまとめて補水・補充させ
る(増量供給手段)ようにすると良い。
が行えない状態のまま現像処理を継続させた場合には、
補水槽11への水の補給又は予備の錠剤型処理剤の補給
(カートリッジの交換)がなされた後の最初の補水・補
充動作のときに、本来補水又は補充されるべきであった
量の補水或いは個数の処理剤をまとめて補水・補充させ
る(増量供給手段)ようにすると良い。
【0112】上記のような錠剤型処理剤或いは補水槽11
内の水が無くなった後における最初の補水動作,補充動
作は、通常にある間隔で自動的に行われるものであって
も良いが、ユーザーが補水槽11への水補給或いは錠剤型
処理剤を収納したカートリッジの交換を行ったことを検
知したタイミングで行わせたり、又は、ユーザーが前記
水補給,カートリッジ交換の作業に伴って手動スイッチ
(図6参照)によって補水・補充動作を指示できるよう
にしても良い。
内の水が無くなった後における最初の補水動作,補充動
作は、通常にある間隔で自動的に行われるものであって
も良いが、ユーザーが補水槽11への水補給或いは錠剤型
処理剤を収納したカートリッジの交換を行ったことを検
知したタイミングで行わせたり、又は、ユーザーが前記
水補給,カートリッジ交換の作業に伴って手動スイッチ
(図6参照)によって補水・補充動作を指示できるよう
にしても良い。
【0113】前記ユーザーの指示による補水動作におい
ては、本来補水されるべきであった量のデータを読み出
してユーザー操作によるトリガーに従って前記読み出し
た量に対応する補水動作を行わせる構成とするか、或い
は、通常に行われる補水動作における複数回分(例えば
4倍)の補水が行われる構成としても良い。図6は、ユ
ーザーが操作する補水・補充のマニュアルスイッチ17の
一例を示す図であり、錠剤型処理剤の投入(補充)を指
示するための補充スイッチ18と、補水動作を指示するた
めの補水スイッチ19と、各処理槽1〜3への補水・補充
動作中であることを示すインジケータランプ20とを備え
て構成される。
ては、本来補水されるべきであった量のデータを読み出
してユーザー操作によるトリガーに従って前記読み出し
た量に対応する補水動作を行わせる構成とするか、或い
は、通常に行われる補水動作における複数回分(例えば
4倍)の補水が行われる構成としても良い。図6は、ユ
ーザーが操作する補水・補充のマニュアルスイッチ17の
一例を示す図であり、錠剤型処理剤の投入(補充)を指
示するための補充スイッチ18と、補水動作を指示するた
めの補水スイッチ19と、各処理槽1〜3への補水・補充
動作中であることを示すインジケータランプ20とを備え
て構成される。
【0114】ところで、自動現像装置において、図7に
示すように、各処理槽1〜3における所定液面を越える
処理液をオーバーフローさせて排液槽21,22へ排出させ
る構成とすることで処理槽内の液面管理を行わせる場合
には、前記排液槽21,22への排液量と補水量との相関に
よって蒸発量を推定することができ、該推定結果に基づ
いて適正な蒸発補水を行わせることが可能である。
示すように、各処理槽1〜3における所定液面を越える
処理液をオーバーフローさせて排液槽21,22へ排出させ
る構成とすることで処理槽内の液面管理を行わせる場合
には、前記排液槽21,22への排液量と補水量との相関に
よって蒸発量を推定することができ、該推定結果に基づ
いて適正な蒸発補水を行わせることが可能である。
【0115】尚、図7において、上記説明した図4と同
一要素には同一符合を付してその詳細な説明は省略す
る。図7において、定着及び水洗処理を行う処理槽2,
3の排液は、共通の排液槽22に排出され、漂白処理を行
う処理槽1の排液は単独の排液槽21に排出される構成と
なっている。各排液槽21,22には、それぞれに所定量の
排液が溜まったことを検出するための液面センサ23,24
が設けられており、該液面センサ23,24によって排液槽
21,22に排液が所定量溜まったことが検出されると、図
示しない比較的大型の排液槽に排液を移す交換作業が行
われるようになっている。
一要素には同一符合を付してその詳細な説明は省略す
る。図7において、定着及び水洗処理を行う処理槽2,
3の排液は、共通の排液槽22に排出され、漂白処理を行
う処理槽1の排液は単独の排液槽21に排出される構成と
なっている。各排液槽21,22には、それぞれに所定量の
排液が溜まったことを検出するための液面センサ23,24
が設けられており、該液面センサ23,24によって排液槽
21,22に排液が所定量溜まったことが検出されると、図
示しない比較的大型の排液槽に排液を移す交換作業が行
われるようになっている。
【0116】ここで、前記大型の排液槽に移された排液
を濃縮処理して蒸留水を作り出し、これを補水槽11に補
給して、装置内で蒸留水をリサイクルさせる構成として
も良い。次に、前記排液量の検出に基づく蒸発補水制御
の様子を、図8のフローチャートに従って説明する。
を濃縮処理して蒸留水を作り出し、これを補水槽11に補
給して、装置内で蒸留水をリサイクルさせる構成として
も良い。次に、前記排液量の検出に基づく蒸発補水制御
の様子を、図8のフローチャートに従って説明する。
【0117】まず、各処理槽1〜3における排液量を検
出するために、前述のように排液槽21,22に所定量の排
液が溜まる毎に行われる排液交換動作の回数をカウント
させる(S11)。即ち、前記交換動作は、排液槽21,22
に所定量の排液が溜まる毎に行われるものであるから、
前記液面センサ23,24で検知される液面高さに対応する
排液量に排液交換回数を乗算した量が排液総量として検
知されることになる。但し、排液量を流量センサなどに
よってリニアに検出させる構成としても良い。
出するために、前述のように排液槽21,22に所定量の排
液が溜まる毎に行われる排液交換動作の回数をカウント
させる(S11)。即ち、前記交換動作は、排液槽21,22
に所定量の排液が溜まる毎に行われるものであるから、
前記液面センサ23,24で検知される液面高さに対応する
排液量に排液交換回数を乗算した量が排液総量として検
知されることになる。但し、排液量を流量センサなどに
よってリニアに検出させる構成としても良い。
【0118】一方、上記の排液量の検出に並行して、補
水槽11からのある間隔での補水動作(蒸発補水と処理剤
投入に対応する補水とを含む)によって供給される補水
量(補水動作の履歴)を逐次記憶しておき、補水の総量
が求められるようにしておく(S12)。尚、補水の総量
を求めるに当たって、補水回数のみを記憶させ、1回の
補水動作で所定の平均補水量が補水されるものとして、
簡便に補水総量を求める構成としても良い。
水槽11からのある間隔での補水動作(蒸発補水と処理剤
投入に対応する補水とを含む)によって供給される補水
量(補水動作の履歴)を逐次記憶しておき、補水の総量
が求められるようにしておく(S12)。尚、補水の総量
を求めるに当たって、補水回数のみを記憶させ、1回の
補水動作で所定の平均補水量が補水されるものとして、
簡便に補水総量を求める構成としても良い。
【0119】ここで、蒸発が全くないとすると、補水し
た量に略相当する量が排液として処理槽1〜3から排出
されることになるが、実際には、各処理槽1〜3からの
水分の蒸発があるために、補水総量と排液総量との間に
は、前記蒸発量に相関する差が生じることになる。そこ
で、前記補水動作の履歴から求められる補水総量と、排
液交換回数に基づいて検知した排液総量との差に基づい
て蒸発量を推定し(S13)、該推定結果に基づいてある
間隔での蒸発補水動作によって1回に補水する量を可変
設定させる(S14)。ここでも、1回当たりの補水量に
代えて、或いは、1回当たりの補水量と共に、蒸発補水
の間隔を変更させても良い。
た量に略相当する量が排液として処理槽1〜3から排出
されることになるが、実際には、各処理槽1〜3からの
水分の蒸発があるために、補水総量と排液総量との間に
は、前記蒸発量に相関する差が生じることになる。そこ
で、前記補水動作の履歴から求められる補水総量と、排
液交換回数に基づいて検知した排液総量との差に基づい
て蒸発量を推定し(S13)、該推定結果に基づいてある
間隔での蒸発補水動作によって1回に補水する量を可変
設定させる(S14)。ここでも、1回当たりの補水量に
代えて、或いは、1回当たりの補水量と共に、蒸発補水
の間隔を変更させても良い。
【0120】ある間隔での蒸発補水動作における補水量
或いは蒸発補水の間隔を可変設定すると、かかる変更後
の特性に従って、各処理槽11に補水動作を行わせる(S
15)。かかる構成によると、排液総量と補水総量との差
から蒸発量を推定するから、環境条件等を検知する必要
なく蒸発量を推定でき、より簡便に蒸発に対応する補水
動作を行わせることが可能である。
或いは蒸発補水の間隔を可変設定すると、かかる変更後
の特性に従って、各処理槽11に補水動作を行わせる(S
15)。かかる構成によると、排液総量と補水総量との差
から蒸発量を推定するから、環境条件等を検知する必要
なく蒸発量を推定でき、より簡便に蒸発に対応する補水
動作を行わせることが可能である。
【0121】上記実施例において、蒸発量に相関するパ
ラメータとは、排液量(排液総量)及び補水動作履歴
(補水総量)であり、蒸発量相関パラメータ検出手段
は、液面センサ23,24と制御装置10における演算・記憶
機能とによって実現される。尚、上記の蒸発補水制御
は、固形の処理剤を用いる自動現像装置に限定されるも
のではなく、処理成分を補充液として補充する構成のも
のであっても良い。
ラメータとは、排液量(排液総量)及び補水動作履歴
(補水総量)であり、蒸発量相関パラメータ検出手段
は、液面センサ23,24と制御装置10における演算・記憶
機能とによって実現される。尚、上記の蒸発補水制御
は、固形の処理剤を用いる自動現像装置に限定されるも
のではなく、処理成分を補充液として補充する構成のも
のであっても良い。
【0122】ところで、図4及び図7に示すように補水
槽11に加熱手段(ヒータ)を備えない場合には、補水さ
れる水の温度は周囲温度と略同じになるものと予測され
る。これに対し、各処理槽1〜3は、処理液温度調節手
段としての制御装置10により各処理工程における最適温
度になるように温度センサ4〜6(処理液温度検出手
段)の検出結果に基づいて制御されるヒータ7〜9で加
熱されるから、使用環境温度が低い場合には補水される
水の温度と処理液温度との間に大きな温度差が生じる。
このため、上記に示した蒸発補水及び処理剤補充に対応
する補水において、補水槽11内の水を各処理槽1〜3に
供給させると、前記温度差によって処理液温度の低下を
招く惧れがある。
槽11に加熱手段(ヒータ)を備えない場合には、補水さ
れる水の温度は周囲温度と略同じになるものと予測され
る。これに対し、各処理槽1〜3は、処理液温度調節手
段としての制御装置10により各処理工程における最適温
度になるように温度センサ4〜6(処理液温度検出手
段)の検出結果に基づいて制御されるヒータ7〜9で加
熱されるから、使用環境温度が低い場合には補水される
水の温度と処理液温度との間に大きな温度差が生じる。
このため、上記に示した蒸発補水及び処理剤補充に対応
する補水において、補水槽11内の水を各処理槽1〜3に
供給させると、前記温度差によって処理液温度の低下を
招く惧れがある。
【0123】そこで、図9に示すように、補水槽11に
も、ヒータ25(補水槽加熱手段)及び補水温度を検出す
る温度センサ26(補水温度検出手段)を設け、各処理槽
1〜3における設定温度(又は処理液温度の検出結果)
に近い目標温度に補水槽11内の水の温度がなるように、
補水加熱調節手段としての制御装置10によって前記温度
センサ26の検出結果に基づいて前記ヒータ25への供給電
力を制御させるようにすると良い。
も、ヒータ25(補水槽加熱手段)及び補水温度を検出す
る温度センサ26(補水温度検出手段)を設け、各処理槽
1〜3における設定温度(又は処理液温度の検出結果)
に近い目標温度に補水槽11内の水の温度がなるように、
補水加熱調節手段としての制御装置10によって前記温度
センサ26の検出結果に基づいて前記ヒータ25への供給電
力を制御させるようにすると良い。
【0124】処理液の温度と補水槽11内の温度とをそれ
ぞれに検出するセンサを備える構成の場合には、処理液
の設定温度の変化に高精度に対応した補水温度制御が可
能になる。また、補水温度の設定によって積極的に処理
液温度を変化させることも可能である。各処理槽1〜3
は一般的に相互に異なる処理温度になるように調整され
るが、各処理温度が大幅に異なることはないので、平均
的な処理温度を補水温度の目標とすれば、共通的に設け
られる補水槽11から供給される水と処理槽1〜3内の処
理液温度とを充分に近づけることができ、以て、補水動
作に伴う処理液温度の低下を回避できるようになる。
ぞれに検出するセンサを備える構成の場合には、処理液
の設定温度の変化に高精度に対応した補水温度制御が可
能になる。また、補水温度の設定によって積極的に処理
液温度を変化させることも可能である。各処理槽1〜3
は一般的に相互に異なる処理温度になるように調整され
るが、各処理温度が大幅に異なることはないので、平均
的な処理温度を補水温度の目標とすれば、共通的に設け
られる補水槽11から供給される水と処理槽1〜3内の処
理液温度とを充分に近づけることができ、以て、補水動
作に伴う処理液温度の低下を回避できるようになる。
【0125】特に、自動現像装置が前記錠剤型処理剤を
補充するための錠剤投入機27〜29(固形処理剤補充手
段,処理剤供給手段)を備える構成の場合には、前記投
入される錠剤型処理剤の溶解時間が、処理液温度に大き
く影響され、補水動作に伴って処理液温度が低下する
と、前記溶解時間が大幅に長くなって、処理能力の維持
が困難になる。従って、上記のように補水槽11を加熱し
て処理液温度と補水温度との差を少なくすれば、錠剤型
処理剤の溶解時間を短時間に安定させて、所期の処理能
力を安定的に発揮させることが可能となる。
補充するための錠剤投入機27〜29(固形処理剤補充手
段,処理剤供給手段)を備える構成の場合には、前記投
入される錠剤型処理剤の溶解時間が、処理液温度に大き
く影響され、補水動作に伴って処理液温度が低下する
と、前記溶解時間が大幅に長くなって、処理能力の維持
が困難になる。従って、上記のように補水槽11を加熱し
て処理液温度と補水温度との差を少なくすれば、錠剤型
処理剤の溶解時間を短時間に安定させて、所期の処理能
力を安定的に発揮させることが可能となる。
【0126】尚、図9に示すように補水槽11を所定温度
に加熱調節する構成を備えた自動現像装置において、上
記に説明した蒸発補水制御を実行させることが好ましい
ことは明らかである。また、補水槽11を用いて蒸発補水
を行わせるものであれば、処理成分の補充が補充液によ
って行われるものであっても良い。ところで、前記錠剤
型処理剤の補充間隔及びかかる補充に対応する補水間隔
は、感光材料の処理量(処理ペーパー面積或いは枚数)
の累積値に応じて設定することが、処理量の増大に伴う
処理能力の低下に対応することになり好ましいが、単位
時間当たりの処理量が少ない場合には、補充の間隔が長
くなるために処理液の経時的な劣化が懸念されるように
なる。
に加熱調節する構成を備えた自動現像装置において、上
記に説明した蒸発補水制御を実行させることが好ましい
ことは明らかである。また、補水槽11を用いて蒸発補水
を行わせるものであれば、処理成分の補充が補充液によ
って行われるものであっても良い。ところで、前記錠剤
型処理剤の補充間隔及びかかる補充に対応する補水間隔
は、感光材料の処理量(処理ペーパー面積或いは枚数)
の累積値に応じて設定することが、処理量の増大に伴う
処理能力の低下に対応することになり好ましいが、単位
時間当たりの処理量が少ない場合には、補充の間隔が長
くなるために処理液の経時的な劣化が懸念されるように
なる。
【0127】そこで、図10に示すように、各処理槽1〜
3内に錠剤型処理剤をある間隔で投入するための錠剤投
入機27〜29(処理成分補充手段)を備え、かつ、各処理
槽1〜3からオーバーフローした処理液が排液槽21,22
に排出される構成の自動現像装置において、図11のフロ
ーチャートに示すようにして、補充・補水の特性を変化
させて、処理液劣化の発生を回避できるようにすると良
い。
3内に錠剤型処理剤をある間隔で投入するための錠剤投
入機27〜29(処理成分補充手段)を備え、かつ、各処理
槽1〜3からオーバーフローした処理液が排液槽21,22
に排出される構成の自動現像装置において、図11のフロ
ーチャートに示すようにして、補充・補水の特性を変化
させて、処理液劣化の発生を回避できるようにすると良
い。
【0128】尚、本実施例において、処理量検出手段,
補充間隔短縮手段,補水量増大手段としての機能は、前
記図11のフローチャートに示すように、制御装置10が備
えている。図11のフローチャートにおいて、まず、単位
時間当たりの処理ペーパー面積或いは処理枚数を演算し
(S21)、次いで、前記単位時間当たりの処理量が所定
値以下である低処理状態であるか否かを判別する(S2
2)。
補充間隔短縮手段,補水量増大手段としての機能は、前
記図11のフローチャートに示すように、制御装置10が備
えている。図11のフローチャートにおいて、まず、単位
時間当たりの処理ペーパー面積或いは処理枚数を演算し
(S21)、次いで、前記単位時間当たりの処理量が所定
値以下である低処理状態であるか否かを判別する(S2
2)。
【0129】尚、感光材料の処理量が少ない条件である
ことは、ペーパー検知に基づいて上記にように演算させ
ても良いが、オペレータが低処理状態であることを示す
データを入力する構成であっても良い。ここで、単位時
間当たり処理量が所定値を越えていると判別されたとき
には、通常に処理量の累積値に基づいた基本補充間隔,
基本補水量,基本補水間隔で、錠剤型処理剤の投入補充
及び補水動作を行わせる(S23)。
ことは、ペーパー検知に基づいて上記にように演算させ
ても良いが、オペレータが低処理状態であることを示す
データを入力する構成であっても良い。ここで、単位時
間当たり処理量が所定値を越えていると判別されたとき
には、通常に処理量の累積値に基づいた基本補充間隔,
基本補水量,基本補水間隔で、錠剤型処理剤の投入補充
及び補水動作を行わせる(S23)。
【0130】一方、処理量が所定以下であると判別され
たときには、ある間隔で行われる補水動作における1回
の補水量を例えば10%増大させると共に(S24)、錠剤
型処理剤の補充間隔を例えば10%だけ短縮してより頻繁
に補充がなされるようにし(S25)、かかる低処理状態
に応じて補正された特性で、補充・補水動作を実行させ
る(S26)。
たときには、ある間隔で行われる補水動作における1回
の補水量を例えば10%増大させると共に(S24)、錠剤
型処理剤の補充間隔を例えば10%だけ短縮してより頻繁
に補充がなされるようにし(S25)、かかる低処理状態
に応じて補正された特性で、補充・補水動作を実行させ
る(S26)。
【0131】尚、補水量の増大は、補水間隔の短縮によ
って実現させても良い。即ち、単位時間当たりの処理量
が少ないときには、処理量の累積値で決定される通常の
補充間隔を短縮してより頻繁に補充が行われるようにす
ると共に、かかる補充に対応して補水量を増大させ、単
位時間当たりの処理量が少ないことによって補充機会が
極端に少なくなることを回避する。従って、単位時間当
たりの処理量が少ない場合であっても、各処理槽1〜3
内における処理液の疲労状態を確実に回復でき、処理能
力を維持させることができる。
って実現させても良い。即ち、単位時間当たりの処理量
が少ないときには、処理量の累積値で決定される通常の
補充間隔を短縮してより頻繁に補充が行われるようにす
ると共に、かかる補充に対応して補水量を増大させ、単
位時間当たりの処理量が少ないことによって補充機会が
極端に少なくなることを回避する。従って、単位時間当
たりの処理量が少ない場合であっても、各処理槽1〜3
内における処理液の疲労状態を確実に回復でき、処理能
力を維持させることができる。
【0132】上記実施例では、処理成分を固形の処理剤
として補充させる構成としたが、処理成分を補充液とし
て補充させる構成の自動現像装置であっても良く、この
場合も、基本の補充間隔は、処理量の累積値に基づいて
決定されることが好ましいが、単位時間当たりの処理量
が少ないときには、前記基補充間隔を短縮して、補充の
機会を確保する。
として補充させる構成としたが、処理成分を補充液とし
て補充させる構成の自動現像装置であっても良く、この
場合も、基本の補充間隔は、処理量の累積値に基づいて
決定されることが好ましいが、単位時間当たりの処理量
が少ないときには、前記基補充間隔を短縮して、補充の
機会を確保する。
【0133】尚、上記各実施例では、処理槽11に対して
共通の補水槽11を設けて構成したが、排液槽に蓄えられ
た排液を濃縮処理して蒸留水を作り出す場合には、かか
る排液をリサイクルして得た蒸留水を蓄えた補水槽から
定着槽2,水洗槽3へ補水する構成とし、漂白槽1に対
しては別途水道水を蓄えた補水槽を設け、前記水道水を
漂白槽に補水させるようにすると良い。
共通の補水槽11を設けて構成したが、排液槽に蓄えられ
た排液を濃縮処理して蒸留水を作り出す場合には、かか
る排液をリサイクルして得た蒸留水を蓄えた補水槽から
定着槽2,水洗槽3へ補水する構成とし、漂白槽1に対
しては別途水道水を蓄えた補水槽を設け、前記水道水を
漂白槽に補水させるようにすると良い。
【0134】また、補水槽の容量は、少なくとも1日当
たりの最大補水要求量を満たすことができるように設定
することが好ましい。また、補水槽内の水面に浮き玉を
浮かせて空気との接触を極力防ぐ構成としたり、補水槽
を容量可変の構成として容器中に空気を入れないで水を
密封する構成としたり、更には、補水槽内に銀イオンを
発生させるなどして、補水槽における黴の発生を回避で
きる構成とすることが好ましい。
たりの最大補水要求量を満たすことができるように設定
することが好ましい。また、補水槽内の水面に浮き玉を
浮かせて空気との接触を極力防ぐ構成としたり、補水槽
を容量可変の構成として容器中に空気を入れないで水を
密封する構成としたり、更には、補水槽内に銀イオンを
発生させるなどして、補水槽における黴の発生を回避で
きる構成とすることが好ましい。
【0135】更に、補水槽は着脱自在として清掃を容易
とし、補水槽に対する水の補給はカートリッジ式に行え
るようにすると良い。ところで、処理成分を固形の処理
剤投入によって補充する構成の場合には、前述のよう
に、かかる補充に伴って補水を行うことが必要になる
が、錠剤型処理剤は、処理液内に投入されると直ちに溶
解するのではなく、温度条件や濃度条件によっても変化
するが、30分から60分程度の時間で徐々に溶解するよう
になっている。
とし、補水槽に対する水の補給はカートリッジ式に行え
るようにすると良い。ところで、処理成分を固形の処理
剤投入によって補充する構成の場合には、前述のよう
に、かかる補充に伴って補水を行うことが必要になる
が、錠剤型処理剤は、処理液内に投入されると直ちに溶
解するのではなく、温度条件や濃度条件によっても変化
するが、30分から60分程度の時間で徐々に溶解するよう
になっている。
【0136】従って、補充動作と同時にかかる補充に対
応する量の補水を行わせる構成であると、一度大きく濃
度が低下してから処理剤の溶解進行に伴って徐々に濃度
が回復するような変化を示すことになり、大きな濃度変
動をもたらすことになる。そこで、以下に説明する実施
例では、補水・補充動作に伴う処理液濃度の変動を充分
に抑止すべく、補水タイミングの制御を行う。
応する量の補水を行わせる構成であると、一度大きく濃
度が低下してから処理剤の溶解進行に伴って徐々に濃度
が回復するような変化を示すことになり、大きな濃度変
動をもたらすことになる。そこで、以下に説明する実施
例では、補水・補充動作に伴う処理液濃度の変動を充分
に抑止すべく、補水タイミングの制御を行う。
【0137】図12は、本実施例の自動現像装置のシステ
ム構成を示す図であり、漂白処理を行う処理槽31,定着
処理を行う処理槽32,水洗処理を行う3つの処理槽33,
34,35を備えて構成される。漂白処理槽31,定着処理槽
32,水洗処理槽35には、それぞれ錠剤型に成形された固
形の処理剤を投入する錠剤投入機(処理剤補充手段)3
6,37,38が付設されている。
ム構成を示す図であり、漂白処理を行う処理槽31,定着
処理を行う処理槽32,水洗処理を行う3つの処理槽33,
34,35を備えて構成される。漂白処理槽31,定着処理槽
32,水洗処理槽35には、それぞれ錠剤型に成形された固
形の処理剤を投入する錠剤投入機(処理剤補充手段)3
6,37,38が付設されている。
【0138】また、各処理槽に補水を行わせるための補
水槽39が設けられており、該補水槽39からポンプ40によ
って処理槽31に補水され、水洗処理槽35にはポンプ41
(水洗液補水手段)によって補水槽39から補水される構
成となっている。前記3つの水洗槽33,34,35は相互の
オーバーフロー液の流入によって処理液が補給されるよ
うになっており、補水槽39(水洗液槽)からの補水が行
われる水洗槽35(定着槽32から最も遠い水洗槽)からオ
ーバーフローした処理液(水洗液)は、隣接する水洗槽
34に入りこみ、該処理槽34からオーバーフローした処理
液(水洗液)は、定着槽32に最も近い水洗槽33に入り込
む。そして、水洗槽33からオーバーフローした処理液
(水洗液)は排液槽42に蓄えられるようになっている。
水槽39が設けられており、該補水槽39からポンプ40によ
って処理槽31に補水され、水洗処理槽35にはポンプ41
(水洗液補水手段)によって補水槽39から補水される構
成となっている。前記3つの水洗槽33,34,35は相互の
オーバーフロー液の流入によって処理液が補給されるよ
うになっており、補水槽39(水洗液槽)からの補水が行
われる水洗槽35(定着槽32から最も遠い水洗槽)からオ
ーバーフローした処理液(水洗液)は、隣接する水洗槽
34に入りこみ、該処理槽34からオーバーフローした処理
液(水洗液)は、定着槽32に最も近い水洗槽33に入り込
む。そして、水洗槽33からオーバーフローした処理液
(水洗液)は排液槽42に蓄えられるようになっている。
【0139】排液槽42に蓄えられた排液は、定期的に濃
縮処理がなされて、これによって得られた蒸留水が前記
補水槽39に供給されて、蒸留水のリサイクルが装置内で
行えるようにしてある。また、定着槽32への補水は、ポ
ンプ43(定着槽補水手段)を用いて隣接する水洗槽33か
ら行われる構成としてある。
縮処理がなされて、これによって得られた蒸留水が前記
補水槽39に供給されて、蒸留水のリサイクルが装置内で
行えるようにしてある。また、定着槽32への補水は、ポ
ンプ43(定着槽補水手段)を用いて隣接する水洗槽33か
ら行われる構成としてある。
【0140】上記構成により、錠剤投入機36〜38による
錠剤投入に伴う補水動作は、前記ポンプ40,41,43の制
御によって行われることになり、前記ポンプ40,41,43
は、制御装置44によって駆動制御される構成としてあ
る。かかる構成によると、複数の水洗槽それぞれにポン
プで補水させる場合に比べて補水動作系の構成を簡略化
でき、また、水洗槽33から定着槽32に水洗液を補水させ
る構成とすることで、定着槽32に対する補水系の簡略化
も果たせる。
錠剤投入に伴う補水動作は、前記ポンプ40,41,43の制
御によって行われることになり、前記ポンプ40,41,43
は、制御装置44によって駆動制御される構成としてあ
る。かかる構成によると、複数の水洗槽それぞれにポン
プで補水させる場合に比べて補水動作系の構成を簡略化
でき、また、水洗槽33から定着槽32に水洗液を補水させ
る構成とすることで、定着槽32に対する補水系の簡略化
も果たせる。
【0141】尚、ポンプ41を用いた水洗槽への補水動作
の後で、水洗槽33に設けられる液面センサ45或いは水洗
槽35に設けられる液面センサ46で液面異常(補給要求信
号)が検出されると、補水動作のエラーとして通常の補
水量の所定倍の補水をポンプ41によって行わせ、前記液
面異常状態が解消されるように制御する構成としてあ
る。
の後で、水洗槽33に設けられる液面センサ45或いは水洗
槽35に設けられる液面センサ46で液面異常(補給要求信
号)が検出されると、補水動作のエラーとして通常の補
水量の所定倍の補水をポンプ41によって行わせ、前記液
面異常状態が解消されるように制御する構成としてあ
る。
【0142】制御装置44(サブ制御部82に相当)には、
処理ペーパー面積の情報が入力されるようになってお
り、かかる処理ペーパー面積の情報を累積し、かかる処
理面積累積値が各処理槽別に設定される所定値に達する
毎に、各錠剤投入機36〜38に錠剤型処理剤の投入を指令
する。一方、かかる錠剤投入に対応する補水制御におい
ては、図13に示すように、錠剤型処理剤が投入されてか
ら、中間的な溶解状態になると予測される各処理槽別に
設定される時間が経過してから、対応するポンプを駆動
させて錠剤補充がなされた処理槽への補水を行わせる。
処理ペーパー面積の情報が入力されるようになってお
り、かかる処理ペーパー面積の情報を累積し、かかる処
理面積累積値が各処理槽別に設定される所定値に達する
毎に、各錠剤投入機36〜38に錠剤型処理剤の投入を指令
する。一方、かかる錠剤投入に対応する補水制御におい
ては、図13に示すように、錠剤型処理剤が投入されてか
ら、中間的な溶解状態になると予測される各処理槽別に
設定される時間が経過してから、対応するポンプを駆動
させて錠剤補充がなされた処理槽への補水を行わせる。
【0143】尚、処理ペーパー面積の累積値が各処理槽
別に設定される所定値に達する毎に補水を行い、蒸発補
水量設定手段で設定された蒸発補水量に基づいて蒸発補
水を行う際に、錠剤投入タイミングと補水(蒸発補水を
含む)のタイミングが重なる場合においては、錠剤投入
タイミングに対して前記補水のタイミングを強制的に遅
延させるようにすると良い(補水タイミング遅延手
段)。
別に設定される所定値に達する毎に補水を行い、蒸発補
水量設定手段で設定された蒸発補水量に基づいて蒸発補
水を行う際に、錠剤投入タイミングと補水(蒸発補水を
含む)のタイミングが重なる場合においては、錠剤投入
タイミングに対して前記補水のタイミングを強制的に遅
延させるようにすると良い(補水タイミング遅延手
段)。
【0144】即ち、錠剤投入タイミングは処理液濃度が
低下しており、このときに補水が同時に行われると、更
に大きく濃度が低下することになってしまう。そこで、
錠剤投入タイミングと補水のタイミングとが重なった場
合には、補水のタイミングを強制的に遅らせ、投入され
た錠剤が溶解して濃度がある程度回復している状態で補
水を行わせることで、処理液濃度の大きな低下が回避さ
れるようにした。
低下しており、このときに補水が同時に行われると、更
に大きく濃度が低下することになってしまう。そこで、
錠剤投入タイミングと補水のタイミングとが重なった場
合には、補水のタイミングを強制的に遅らせ、投入され
た錠剤が溶解して濃度がある程度回復している状態で補
水を行わせることで、処理液濃度の大きな低下が回避さ
れるようにした。
【0145】上記のように錠剤の投入タイミングに対し
て補水のタイミングを強制的に遅らせれば(処理剤用補
水手段)、同時に補水させる場合に比べて補充・補水動
作に伴う処理液濃度の変動を小さくすることができる。
また、各処理槽別に補充・補水の間隔が設定されるか
ら、各処理槽において異なる錠剤型処理剤の溶解時間に
対応した補充・補水が可能である。
て補水のタイミングを強制的に遅らせれば(処理剤用補
水手段)、同時に補水させる場合に比べて補充・補水動
作に伴う処理液濃度の変動を小さくすることができる。
また、各処理槽別に補充・補水の間隔が設定されるか
ら、各処理槽において異なる錠剤型処理剤の溶解時間に
対応した補充・補水が可能である。
【0146】更に、図14及び図15に示す例では、1回の
錠剤補充に対して必要とされる量の補水を複数回に分け
て行わせている(処理剤用分割補水手段)。即ち、錠剤
型処理剤の溶解は徐々に進行するから、かかる溶解の進
行に併せて少しずつ補水を行わせるものであり、前記補
水タイミングを遅らせる場合に比べて更に濃度変動を小
さくできる。
錠剤補充に対して必要とされる量の補水を複数回に分け
て行わせている(処理剤用分割補水手段)。即ち、錠剤
型処理剤の溶解は徐々に進行するから、かかる溶解の進
行に併せて少しずつ補水を行わせるものであり、前記補
水タイミングを遅らせる場合に比べて更に濃度変動を小
さくできる。
【0147】1回の錠剤補充に対応する量の水を分けて
補水させるには、錠剤投入から所定時間間隔毎に補水を
行わせるか、或いは、補水動作を処理面積の累積値に基
づいてある間隔で行わせるときに、錠剤の補充を行わせ
る面積累積値よりも充分に小さな累積値に達する毎に補
水動作を実行させるようにすれば良い。補水間隔を決定
する処理累積面積を小さくすることで、補充に対応する
補水を分割して実行させる場合には、各処理槽で補充間
隔が異なっても、補水の間隔を各処理槽共通として、1
回当たりの補水量を各処理槽別にその要求に従って異な
らせることができる。
補水させるには、錠剤投入から所定時間間隔毎に補水を
行わせるか、或いは、補水動作を処理面積の累積値に基
づいてある間隔で行わせるときに、錠剤の補充を行わせ
る面積累積値よりも充分に小さな累積値に達する毎に補
水動作を実行させるようにすれば良い。補水間隔を決定
する処理累積面積を小さくすることで、補充に対応する
補水を分割して実行させる場合には、各処理槽で補充間
隔が異なっても、補水の間隔を各処理槽共通として、1
回当たりの補水量を各処理槽別にその要求に従って異な
らせることができる。
【0148】尚、1回の補充動作に対応する量の補水動
作を複数回に分けて行わせる場合においても、補充・補
水間隔は、各処理槽別に設定して、各処理槽における補
充要求の違い及び処理剤の溶解時間の違いに対応できる
ようにすると良い。ここで、濃度変動を小さく抑えるた
めの補水の制御の具体的な例を、制御態様に応じて分け
られる「制御1」,「制御2」及びそれぞれに対応する
より具体的な実施例に基づいて以下に説明する。 「制御1」固形処理剤を投入するタイミングに合わせて
水を補充する方式で、処理槽の現像やその他処理のため
の液の濃度の安定化を図る場合、固形処理剤の溶解時間
や投入間隔によって、水の補充水量が過剰になってしま
う場合がある。また、比較的1回の補充水量が少なくて
も短期的な濃度変動が、感光材料の処理性能に影響する
場合もある。
作を複数回に分けて行わせる場合においても、補充・補
水間隔は、各処理槽別に設定して、各処理槽における補
充要求の違い及び処理剤の溶解時間の違いに対応できる
ようにすると良い。ここで、濃度変動を小さく抑えるた
めの補水の制御の具体的な例を、制御態様に応じて分け
られる「制御1」,「制御2」及びそれぞれに対応する
より具体的な実施例に基づいて以下に説明する。 「制御1」固形処理剤を投入するタイミングに合わせて
水を補充する方式で、処理槽の現像やその他処理のため
の液の濃度の安定化を図る場合、固形処理剤の溶解時間
や投入間隔によって、水の補充水量が過剰になってしま
う場合がある。また、比較的1回の補充水量が少なくて
も短期的な濃度変動が、感光材料の処理性能に影響する
場合もある。
【0149】そこで、本実施例では以下の制御を行う。
ペーパー現像機のP2(漂白定着)槽の場合、処理剤の
投入に同期する補水の周期は連続運転時(最大処理能力
にて運転)で約4分(感光材料の処理量0.608m 2 に相
当) であり(表1参照)、固形の処理剤の投入後、実施
例では2分後に約48ml(第2所定供給水量)ずつ2回
を30秒間隔で給水した。断続的処理となる場合では、固
形錠剤の投入間隔は下記の投入サイクルはより増加する
が、上記と同様の制御で、固形処理剤の投入後、2分後
に水を補給した(制御手段)。
ペーパー現像機のP2(漂白定着)槽の場合、処理剤の
投入に同期する補水の周期は連続運転時(最大処理能力
にて運転)で約4分(感光材料の処理量0.608m 2 に相
当) であり(表1参照)、固形の処理剤の投入後、実施
例では2分後に約48ml(第2所定供給水量)ずつ2回
を30秒間隔で給水した。断続的処理となる場合では、固
形錠剤の投入間隔は下記の投入サイクルはより増加する
が、上記と同様の制御で、固形処理剤の投入後、2分後
に水を補給した(制御手段)。
【0150】尚、処理を行われない時に、固形処理剤を
高濃度に維持すると、固形分の壁への付着によって、処
理液の不均一が持続しがちになるのでこれを避ける必要
がある。
高濃度に維持すると、固形分の壁への付着によって、処
理液の不均一が持続しがちになるのでこれを避ける必要
がある。
【0151】
【表1】
【0152】さて、P3(安定処理)の処理槽には、固
形処理剤1個に対して、2.5 リットル近い水を一度に入
れる必要があるが(表1参照)、もし1度に補充したら
濃度変動は明らかに限界を越えてしまう。また、例えば
処理槽の容積の10リットルに対して、300ml の補充水を
一度に入れると、攪拌後に濃度が均一になったとしても
約3%の濃度変動が発生する。更に、処理液の循環の速
度によって事情は異なるが、極端には循環がなければ、
または循環があったとしてもある短時間の間には、局所
的に濃度が10%から20%程度も変化(濃度低下)する領
域が発生してしまい、定常時の濃度変動の数倍程度の濃
度変動にもなってしまう。
形処理剤1個に対して、2.5 リットル近い水を一度に入
れる必要があるが(表1参照)、もし1度に補充したら
濃度変動は明らかに限界を越えてしまう。また、例えば
処理槽の容積の10リットルに対して、300ml の補充水を
一度に入れると、攪拌後に濃度が均一になったとしても
約3%の濃度変動が発生する。更に、処理液の循環の速
度によって事情は異なるが、極端には循環がなければ、
または循環があったとしてもある短時間の間には、局所
的に濃度が10%から20%程度も変化(濃度低下)する領
域が発生してしまい、定常時の濃度変動の数倍程度の濃
度変動にもなってしまう。
【0153】濃縮液を希釈して補充する場合と異なって
固形処理剤と水を別々に補給する場合は、瞬間的ではあ
るが濃度変動が急激に変化するので、この変動が感光材
料の処理へ影響しないように制御することが要求され
る。本発明では、固形処理剤の溶解する領域部分と感光
材料へ現像プロセスを与える領域部分との間の構造によ
って感光材料周辺の処理濃度への影響は異なるが、感光
材料の搬送域に近いところで固形処理剤を溶解させる場
合も考慮すると、瞬間的にかつ局所的に3〜6倍程度の
濃度変動が検出されていることから、処理の安定性を維
持するためには、P1、 N1(N1はネガの現像のための発色
現像処理)では、所定濃度値に対して3%の濃度上昇
か、濃度低下した場合、一般的な濃度変動限界であると
考えられるので、所定の補充水量(P1では151ml )の全
量を一度に入れた場合、局所的にはあたかも450 〜 900
mlの水を補充したような濃度変動となり、10リットル容
積槽で最高で濃度が9%程度低下してしまう危険性があ
り、この変動をより和らげ、許容範囲である3%以内に
抑えるために3分割以上に分けて水を補充する必要があ
る。容積10リットルの処理槽の場合、発色槽では所要の
151ml を3分割して約50mlずつを補充するようにした。
この結果、性能上の問題は発生しない。固形処理剤の投
入箇所が感光材料の処理領域に近い場合には、20%近く
濃度低下をきたす危険性があり、5分割、10分割する必
要も出てくる。
固形処理剤と水を別々に補給する場合は、瞬間的ではあ
るが濃度変動が急激に変化するので、この変動が感光材
料の処理へ影響しないように制御することが要求され
る。本発明では、固形処理剤の溶解する領域部分と感光
材料へ現像プロセスを与える領域部分との間の構造によ
って感光材料周辺の処理濃度への影響は異なるが、感光
材料の搬送域に近いところで固形処理剤を溶解させる場
合も考慮すると、瞬間的にかつ局所的に3〜6倍程度の
濃度変動が検出されていることから、処理の安定性を維
持するためには、P1、 N1(N1はネガの現像のための発色
現像処理)では、所定濃度値に対して3%の濃度上昇
か、濃度低下した場合、一般的な濃度変動限界であると
考えられるので、所定の補充水量(P1では151ml )の全
量を一度に入れた場合、局所的にはあたかも450 〜 900
mlの水を補充したような濃度変動となり、10リットル容
積槽で最高で濃度が9%程度低下してしまう危険性があ
り、この変動をより和らげ、許容範囲である3%以内に
抑えるために3分割以上に分けて水を補充する必要があ
る。容積10リットルの処理槽の場合、発色槽では所要の
151ml を3分割して約50mlずつを補充するようにした。
この結果、性能上の問題は発生しない。固形処理剤の投
入箇所が感光材料の処理領域に近い場合には、20%近く
濃度低下をきたす危険性があり、5分割、10分割する必
要も出てくる。
【0154】また、発色槽以外では、許容範囲は大きく
若干補充の量は多くてもよく、P2では変動上限の5%を
越えないようにすればよいので、処理槽がほぼ発色現像
の処理槽と同容積であれば、約83mlが補充量の上限とな
る。処理剤投入1回に対しての所要の補充水量が96mlで
あり、若干ではあるが上限を越えているので、分割して
補充する必要がある。従って、以下のように48ml程度ず
つを補充してやれば差し支えないことになる。P3では10
%の変動が許容されるので、約166ml ずつの水補充が可
能である。P3の処理槽がP1、 P2に比して一般には2〜4
倍の容積があるので、濃度変動の定常的な変動は少ない
が、局所的変動の出方は同様なので、P1の処理性能への
影響に比して少ないが、本実施例では同等に扱った。上
記の例のP2では96mlは2分割で48mlずつを固形処理剤投
入後2分後に15秒〜30秒間隔で2回補充した。P3では24
32mlを約166ml ずつ約15回に分割して補充する必要があ
る。P3の固形処理剤は溶解速度が長く設定され60分とな
っており、投入サイクルの92分より少し短い。基本的に
は固形処理剤の溶解しつつある状態中に水の投入を完了
した方が、濃度変動が少ないので先の固形処理剤の投入
から2分後を開始点として3分毎に約166ml ずつ水を45
分間補充する。
若干補充の量は多くてもよく、P2では変動上限の5%を
越えないようにすればよいので、処理槽がほぼ発色現像
の処理槽と同容積であれば、約83mlが補充量の上限とな
る。処理剤投入1回に対しての所要の補充水量が96mlで
あり、若干ではあるが上限を越えているので、分割して
補充する必要がある。従って、以下のように48ml程度ず
つを補充してやれば差し支えないことになる。P3では10
%の変動が許容されるので、約166ml ずつの水補充が可
能である。P3の処理槽がP1、 P2に比して一般には2〜4
倍の容積があるので、濃度変動の定常的な変動は少ない
が、局所的変動の出方は同様なので、P1の処理性能への
影響に比して少ないが、本実施例では同等に扱った。上
記の例のP2では96mlは2分割で48mlずつを固形処理剤投
入後2分後に15秒〜30秒間隔で2回補充した。P3では24
32mlを約166ml ずつ約15回に分割して補充する必要があ
る。P3の固形処理剤は溶解速度が長く設定され60分とな
っており、投入サイクルの92分より少し短い。基本的に
は固形処理剤の溶解しつつある状態中に水の投入を完了
した方が、濃度変動が少ないので先の固形処理剤の投入
から2分後を開始点として3分毎に約166ml ずつ水を45
分間補充する。
【0155】この分割の回数や補充開始のタイミングは
適宜調整できるが、基本的には処理槽の容積に対して、
発色現像槽P1の場合は約50ml、漂白定着処理P2では
約83ml、安定処理P3では約166ml 以下に、1回当たり
の補充水量の上限を設定することが望ましい。必要とさ
れる給水量とは、感光材料が現在処理されている処理槽
から次の処理槽へ搬送される際に持ち出される量、処理
槽中の処理液を強制的に槽外へ排出するオーバーフロー
量、投入される処理剤の体積を考慮して定められる量で
ある。従って、係る給水量は感光材料の処理量に応じて
定まる量である。ここで、本願発明の特長となる点は、
係る必要とされる給水量を処理部へ給水する際に各処理
槽毎に1回当たりの給水量の上限(=閾値)を定めて、
係る上限以下の給水量にて各処理槽に水を供給するよう
に制御する点である。
適宜調整できるが、基本的には処理槽の容積に対して、
発色現像槽P1の場合は約50ml、漂白定着処理P2では
約83ml、安定処理P3では約166ml 以下に、1回当たり
の補充水量の上限を設定することが望ましい。必要とさ
れる給水量とは、感光材料が現在処理されている処理槽
から次の処理槽へ搬送される際に持ち出される量、処理
槽中の処理液を強制的に槽外へ排出するオーバーフロー
量、投入される処理剤の体積を考慮して定められる量で
ある。従って、係る給水量は感光材料の処理量に応じて
定まる量である。ここで、本願発明の特長となる点は、
係る必要とされる給水量を処理部へ給水する際に各処理
槽毎に1回当たりの給水量の上限(=閾値)を定めて、
係る上限以下の給水量にて各処理槽に水を供給するよう
に制御する点である。
【0156】この給水量の上限は以下のように定義され
る。 給水量の上限L(第1所定供給水量)=処理部の容積V
×当該処理槽の処理液の濃度変動許容範囲A÷n(n≧
3) この定義中、n≧3となっているのは、前述のように局
所的な濃度変動が大きくならないようにするための数値
であり、nが大きければ大きいほど1回当たりの給水量
を少なくすることができる。しかしながら、1回当たり
の給水量を少なくしつつ、所定量の水を供給するために
は給水手段による水の供給回数を増やす必要があり、制
御が複雑になる。従って、濃度変動に加えて給水制御を
考慮する場合には、前記数値nは3〜6の範囲が好まし
い。
る。 給水量の上限L(第1所定供給水量)=処理部の容積V
×当該処理槽の処理液の濃度変動許容範囲A÷n(n≧
3) この定義中、n≧3となっているのは、前述のように局
所的な濃度変動が大きくならないようにするための数値
であり、nが大きければ大きいほど1回当たりの給水量
を少なくすることができる。しかしながら、1回当たり
の給水量を少なくしつつ、所定量の水を供給するために
は給水手段による水の供給回数を増やす必要があり、制
御が複雑になる。従って、濃度変動に加えて給水制御を
考慮する場合には、前記数値nは3〜6の範囲が好まし
い。
【0157】処理部の容積Vとは処理槽の容積、恒温槽
の容積、処理槽と恒温槽とを連通する配管の部分、及び
循環ポンプの容積の和である。処理液の濃度変動許容範
囲Aとは、各処理槽の処理液毎に定められている値であ
り、P1,P2,P3それぞれで±3%、±5%、±10
%としたが、これは通常の写真処理において用いられる
濃度のコントロールストリップスによる再現された写真
プリントや写真ネガの濃度判定で、濃度リファレンスと
反射濃度計でそれぞれの濃度を測定比較し、それによっ
て、許容範囲か否かを判定する方法で求められる。水の
補充時に処理液濃度が上記濃度変動限界を越えた場合、
写真の濃度が許容変動範囲を越えてしまう。未露光部分
の現像後の濃度(ステイン濃度)は変動が0.02以下であ
ること、また、前記レファレンスの濃度0.8 と同じ露光
量を得た部分のコントロール対象の現像槽で得た濃度が
前記0.8 に対して±0.10以内に保つようにするための、
大凡の各処理槽の濃度変動の許容範囲が既に述べた±3
%、±5%、±10%である。
の容積、処理槽と恒温槽とを連通する配管の部分、及び
循環ポンプの容積の和である。処理液の濃度変動許容範
囲Aとは、各処理槽の処理液毎に定められている値であ
り、P1,P2,P3それぞれで±3%、±5%、±10
%としたが、これは通常の写真処理において用いられる
濃度のコントロールストリップスによる再現された写真
プリントや写真ネガの濃度判定で、濃度リファレンスと
反射濃度計でそれぞれの濃度を測定比較し、それによっ
て、許容範囲か否かを判定する方法で求められる。水の
補充時に処理液濃度が上記濃度変動限界を越えた場合、
写真の濃度が許容変動範囲を越えてしまう。未露光部分
の現像後の濃度(ステイン濃度)は変動が0.02以下であ
ること、また、前記レファレンスの濃度0.8 と同じ露光
量を得た部分のコントロール対象の現像槽で得た濃度が
前記0.8 に対して±0.10以内に保つようにするための、
大凡の各処理槽の濃度変動の許容範囲が既に述べた±3
%、±5%、±10%である。
【0158】必要とされる給水量がかかる上限以上であ
る場合の給水の方法としては、主に以下のような態様が
考えられる。 給水量を36ml、 1回当たりの給水量の上限を10mlとし
た際に、10mlずつ3回の給水を行った後に6mlの給水を
行い合計で36mlの給水を行う方法 給水量を36ml、1回当たりの給水量の上限を10mlとし
た際に、1回当たりの給水量をなるべく上限に近い量で
且つ均一な量とし、9mlずつ4回の給水を行って合計36
mlの給水を行う方法 「実施例1」この実施例1では給水を各処理槽内で均一
に行うようにしている。
る場合の給水の方法としては、主に以下のような態様が
考えられる。 給水量を36ml、 1回当たりの給水量の上限を10mlとし
た際に、10mlずつ3回の給水を行った後に6mlの給水を
行い合計で36mlの給水を行う方法 給水量を36ml、1回当たりの給水量の上限を10mlとし
た際に、1回当たりの給水量をなるべく上限に近い量で
且つ均一な量とし、9mlずつ4回の給水を行って合計36
mlの給水を行う方法 「実施例1」この実施例1では給水を各処理槽内で均一
に行うようにしている。
【0159】最小の固形処理剤投入サイクルに併せて、
水を補充する。固形処理剤の投入サイクルが大きくても
固形処理剤の投入後に濃度が上昇はじめるので、濃度の
安定のためにも同時ではないが比較的直後に水補充する
ことが好ましい。P1、 P2、 P3で固形処理剤投入後約2分
で水の補充を開始した。補充回数と補充量、補充間隔は
次のようにした。
水を補充する。固形処理剤の投入サイクルが大きくても
固形処理剤の投入後に濃度が上昇はじめるので、濃度の
安定のためにも同時ではないが比較的直後に水補充する
ことが好ましい。P1、 P2、 P3で固形処理剤投入後約2分
で水の補充を開始した。補充回数と補充量、補充間隔は
次のようにした。
【0160】P1→2分後、2分30秒後、3分後・・・
(30秒間隔で約50mlずつ総計151ml) P2→2分後、2分30秒後・・・(30秒間隔で約48mlずつ
総計96ml) P3→2分後、2分30秒後・・・(30秒間隔で約 140mlず
つ総計2432ml) 「実施例2」この実施例2では、実施例1より各処理槽
での1回当たりの給水量を減らし、給水間隔をほぼ均等
にする場合を述べる。
(30秒間隔で約50mlずつ総計151ml) P2→2分後、2分30秒後・・・(30秒間隔で約48mlずつ
総計96ml) P3→2分後、2分30秒後・・・(30秒間隔で約 140mlず
つ総計2432ml) 「実施例2」この実施例2では、実施例1より各処理槽
での1回当たりの給水量を減らし、給水間隔をほぼ均等
にする場合を述べる。
【0161】実施例1ではP1、P3では、固形処理剤の投
入間隔のなかで、水補充のタイミングは固形処理剤の投
入後比較的早めに投入されてしまい不均一であるので、
予め計算によって水補充間隔を均一化した補充方法で、
比較的新鮮な処理液が継続的に生成されるようにする。
尚、給水の間隔は連続運転時(最大処理能力で運転して
いる時)の固形処理剤の投入間隔を基準としている。
入間隔のなかで、水補充のタイミングは固形処理剤の投
入後比較的早めに投入されてしまい不均一であるので、
予め計算によって水補充間隔を均一化した補充方法で、
比較的新鮮な処理液が継続的に生成されるようにする。
尚、給水の間隔は連続運転時(最大処理能力で運転して
いる時)の固形処理剤の投入間隔を基準としている。
【0162】P1→1分後、2分後、3分後・・・(1分
間隔で、15回に約10mlずつ総計151ml ) P2→1分後、1分30秒後・・・(30秒間隔で、5回に約
20mlずつ総計96ml) P3→1分後、2分30秒後・・・(1分間隔で、90回に約
27mlずつ総計2432ml) 「実施例3」この実施例3では、各処理槽における1回
あたりの給水量は実施例1と同じとし、固形処理剤の投
入間隔のなかでの給水間隔をほぼ均等に補充する場合を
述べる。
間隔で、15回に約10mlずつ総計151ml ) P2→1分後、1分30秒後・・・(30秒間隔で、5回に約
20mlずつ総計96ml) P3→1分後、2分30秒後・・・(1分間隔で、90回に約
27mlずつ総計2432ml) 「実施例3」この実施例3では、各処理槽における1回
あたりの給水量は実施例1と同じとし、固形処理剤の投
入間隔のなかでの給水間隔をほぼ均等に補充する場合を
述べる。
【0163】実施例2と異なり、処理槽ごとに濃度変動
の上限に近い水補充量を固形処理剤の投入間隔内でほぼ
均等に補充するもので、補充回数が少なくてすみ制御が
簡単でる。 P1→1分後、6分後、11分後・・・(5分間隔で、3回
に約50mlずつ総計151ml ) P2→1分後、3分後・・・(2分間隔で、2回に約48ml
ずつ総計96ml) P3→1分後、6分後・・・(5分間隔で、18回に約140m
l ずつ総計2432ml) 変形例としては、毎秒2〜4mlずつを送り出すポンプを
稼働させて補充することもできる。P1の場合では、固形
処理剤の1回の投入に対応しての補充水量の全量を断続
的に45秒〜1分だけポンプ稼働させ、15分間に渡って微
量ずつ補充することも、本発明の態様の1つである。
の上限に近い水補充量を固形処理剤の投入間隔内でほぼ
均等に補充するもので、補充回数が少なくてすみ制御が
簡単でる。 P1→1分後、6分後、11分後・・・(5分間隔で、3回
に約50mlずつ総計151ml ) P2→1分後、3分後・・・(2分間隔で、2回に約48ml
ずつ総計96ml) P3→1分後、6分後・・・(5分間隔で、18回に約140m
l ずつ総計2432ml) 変形例としては、毎秒2〜4mlずつを送り出すポンプを
稼働させて補充することもできる。P1の場合では、固形
処理剤の1回の投入に対応しての補充水量の全量を断続
的に45秒〜1分だけポンプ稼働させ、15分間に渡って微
量ずつ補充することも、本発明の態様の1つである。
【0164】P1、P2、P3の処理槽へ投入する固形処理剤
の溶解速度は、処理槽内の濃度が処理に応じて一定に保
たれるように調整してある。そして、処理に応じて、新
しい処理液が生成されるようになっている。尚、固形処
理剤の溶解時間は、P1,P2,3でそれぞれ37分、25
分、60分にしてある。これは固形処理剤の投入間隔の大
小に対応している。
の溶解速度は、処理槽内の濃度が処理に応じて一定に保
たれるように調整してある。そして、処理に応じて、新
しい処理液が生成されるようになっている。尚、固形処
理剤の溶解時間は、P1,P2,3でそれぞれ37分、25
分、60分にしてある。これは固形処理剤の投入間隔の大
小に対応している。
【0165】実施例3で、P2処理槽への水の補充サイク
ルを2分割の30秒間隔で約48mlずつとしたのは、処理液
の循環サイクルは機種(処理槽の大きさと流速の速さ)
の大小にもよるが、略1分前後の間隔であるので、分割
した場合の水の補充サイクルは水補充後の低濃度の処理
液が水の補充領域に戻ってくるまでであって、分散の大
きい30秒にした。
ルを2分割の30秒間隔で約48mlずつとしたのは、処理液
の循環サイクルは機種(処理槽の大きさと流速の速さ)
の大小にもよるが、略1分前後の間隔であるので、分割
した場合の水の補充サイクルは水補充後の低濃度の処理
液が水の補充領域に戻ってくるまでであって、分散の大
きい30秒にした。
【0166】感光材料の改良によって、処理液の濃度変
動に強い処理が行われて来ているが、現状のところP1、
N1といった、発色現像の処理槽では約2〜3%の変動が
限界とされている。このような、濃度変動限界は発色現
像処理以外でも5〜10%の変動とされている。水を補充
する場所と、感光材料が搬送される場所との距離及び途
中の構造によって、水補充の瞬間の濃度変動の影響の度
合いは異なるが、上記のような補充水量に設定しておけ
ば、処理槽の容積が10リットルであっても、処理性能に
問題はない。
動に強い処理が行われて来ているが、現状のところP1、
N1といった、発色現像の処理槽では約2〜3%の変動が
限界とされている。このような、濃度変動限界は発色現
像処理以外でも5〜10%の変動とされている。水を補充
する場所と、感光材料が搬送される場所との距離及び途
中の構造によって、水補充の瞬間の濃度変動の影響の度
合いは異なるが、上記のような補充水量に設定しておけ
ば、処理槽の容積が10リットルであっても、処理性能に
問題はない。
【0167】各処理槽への1回当たりの水の補充水量の
上限は、補充の分割して行う場合でも分割しない場合で
も、また、後述の感光材料処理量の総量に対する水補充
の総量を等分に分割して、感光材料の処理量に応じて補
充する場合でも、P1、 P2、P3のそれぞれの濃度変動上限
の比にほぼ対応させて1回当たりの補充量を設定するこ
とが好ましい。
上限は、補充の分割して行う場合でも分割しない場合で
も、また、後述の感光材料処理量の総量に対する水補充
の総量を等分に分割して、感光材料の処理量に応じて補
充する場合でも、P1、 P2、P3のそれぞれの濃度変動上限
の比にほぼ対応させて1回当たりの補充量を設定するこ
とが好ましい。
【0168】各処理槽の濃度変動の上限が±3%、±5
%、±10%であることから考えると、例えば50ml、83m
l、166ml 、この他構造が異なれば、例えば70ml、 116ml
、 232ml を基準として補充水量を設定することが好ま
しい。無論、これ以外に濃度変動許容範囲内で変化させ
て、補充させてよい。 「制御2」1回当たりの給水量の上限の考え方は前述の
制御1と同様にして、所定の感材処理量に対して必要と
される給水量を処理剤の投入間隔毎ではなく、全体で等
間隔で給水する制御を以下に記す。
%、±10%であることから考えると、例えば50ml、83m
l、166ml 、この他構造が異なれば、例えば70ml、 116ml
、 232ml を基準として補充水量を設定することが好ま
しい。無論、これ以外に濃度変動許容範囲内で変化させ
て、補充させてよい。 「制御2」1回当たりの給水量の上限の考え方は前述の
制御1と同様にして、所定の感材処理量に対して必要と
される給水量を処理剤の投入間隔毎ではなく、全体で等
間隔で給水する制御を以下に記す。
【0169】この制御2の補充水制御(全体均一補充)
は、分割補充方式(制御1)と異なり、補充水は感光材
料の処理量に直接連動しており、感光材料の処理が連続
的でも断続的でも時間に関係ないので制御が行いやす
い。また、補充水の給水は、固形処理剤の投入タイミン
グとは連動しないので、独立して制御できるメリットが
ある。
は、分割補充方式(制御1)と異なり、補充水は感光材
料の処理量に直接連動しており、感光材料の処理が連続
的でも断続的でも時間に関係ないので制御が行いやす
い。また、補充水の給水は、固形処理剤の投入タイミン
グとは連動しないので、独立して制御できるメリットが
ある。
【0170】本方式による補充水の補給制御の一例を示
す。感光材料の所定の処理量に対して、所定の基準補正
量を入れるようにした。キット(ある所定量の感光材料
を処理するのに必要な処理剤の1単位で、販売等の単位
とも言える。)当たり、P1,P2,P3は、上記感光
材料の所定量が203 m2 とした場合、それぞれ、160 単
位(錠剤)、400 単位(錠剤)、20単位(錠剤)を有し
ている。同様に、1キット全体の処理剤を用いて処理す
る感光材料に対して、必要な給水量も基本的に決まって
おり、それぞれの処理剤に対して13.47 リットル、19.4
7 リットル、50.65 リットルが必要である。処理槽への
補充水の1回毎の補充量は、局所的にしろ処理液の濃度
変動が、許容範囲を越えないように、それぞれP1,P
2,P3で補充量の上限を設定した。
す。感光材料の所定の処理量に対して、所定の基準補正
量を入れるようにした。キット(ある所定量の感光材料
を処理するのに必要な処理剤の1単位で、販売等の単位
とも言える。)当たり、P1,P2,P3は、上記感光
材料の所定量が203 m2 とした場合、それぞれ、160 単
位(錠剤)、400 単位(錠剤)、20単位(錠剤)を有し
ている。同様に、1キット全体の処理剤を用いて処理す
る感光材料に対して、必要な給水量も基本的に決まって
おり、それぞれの処理剤に対して13.47 リットル、19.4
7 リットル、50.65 リットルが必要である。処理槽への
補充水の1回毎の補充量は、局所的にしろ処理液の濃度
変動が、許容範囲を越えないように、それぞれP1,P
2,P3で補充量の上限を設定した。
【0171】補充水の給水は、処理液の濃度変動が分割
補充水の箇所で述べたように、P1,P2,P3でそれ
ぞれ定常時の濃度変動の許容範囲3%、5%、10%に対
して、3〜6倍に瞬間的,局所的変動を来すことを予め
考慮し、処理槽の容積に対して例えば1/3に相当する
1%、1.7 %、3.3 %に当たる容量の水を1回の補充量
の上限とした。
補充水の箇所で述べたように、P1,P2,P3でそれ
ぞれ定常時の濃度変動の許容範囲3%、5%、10%に対
して、3〜6倍に瞬間的,局所的変動を来すことを予め
考慮し、処理槽の容積に対して例えば1/3に相当する
1%、1.7 %、3.3 %に当たる容量の水を1回の補充量
の上限とした。
【0172】P1,P2,P3でそれぞれ、10リットル
の処理槽の容積に対して、定常時でも300 ml、500 ml、
1000mlという許容値を設定した。実際には、瞬間的, 局
所的な変化をも考慮して、上記許容値に対して、1/3
〜1/6倍の補充量を上限とした。一例としては、1回
当たりの補充量を100 ml、167 ml、334ml に抑えて補充
する。
の処理槽の容積に対して、定常時でも300 ml、500 ml、
1000mlという許容値を設定した。実際には、瞬間的, 局
所的な変化をも考慮して、上記許容値に対して、1/3
〜1/6倍の補充量を上限とした。一例としては、1回
当たりの補充量を100 ml、167 ml、334ml に抑えて補充
する。
【0173】上記補充量の上限は、あまり細かく分割し
て補充すると制御が面倒であるので、実際には、P1,
P2,P3で70ml、95ml、250ml として、投入サイクル
は、略感光材料の処理の0.8 〜1.1 m2 に1回の割りで
行うことにした。P1,P2,P3で補充の上限をそれ
ぞれ70ml、95ml、250ml に設定したのは、後述のよう
に、処理槽の中で補充水によって濃度が急激に変化して
現像後の感光材料の濃度変動が品質上問題とならない範
囲となるように設定したものである。実際には、本実施
例では感光材料の処理量0.96m2 毎に挿入した。この方
法は、固形処理剤の投入タイミングに関係なく水を補充
することを基本としている。もちろん、固形処理剤の投
入タイミングと水補充タイミングとが一致した場合は、
個別に水補充を遅らせる等の対処をしても良い。
て補充すると制御が面倒であるので、実際には、P1,
P2,P3で70ml、95ml、250ml として、投入サイクル
は、略感光材料の処理の0.8 〜1.1 m2 に1回の割りで
行うことにした。P1,P2,P3で補充の上限をそれ
ぞれ70ml、95ml、250ml に設定したのは、後述のよう
に、処理槽の中で補充水によって濃度が急激に変化して
現像後の感光材料の濃度変動が品質上問題とならない範
囲となるように設定したものである。実際には、本実施
例では感光材料の処理量0.96m2 毎に挿入した。この方
法は、固形処理剤の投入タイミングに関係なく水を補充
することを基本としている。もちろん、固形処理剤の投
入タイミングと水補充タイミングとが一致した場合は、
個別に水補充を遅らせる等の対処をしても良い。
【0174】本発明では、固形処理剤の溶解する領域部
分と感光材料への現像プロセスを与える領域部分との間
の構造によって、感光材料周辺の処理濃度への影響は異
なるが、感光材料の搬送域に近いところで固形処理剤を
溶解させる場合も考慮すると、瞬間的かつ局所的に4〜
6倍程度の濃度変動が検出されていることから、処理の
安定性を維持するためには、本発明では、0.96m2 に一
度、P1では、処理面積(m2 )当たり70mlを補充す
る。固形処理剤の投入は、2.55m2 (第1の所定値:第
1の検出信号)当たりで2錠投入しており、両者の投入
が重なることはできるだけ少ないようになっている。即
ち、最大公倍数が大きくなるようにして、両者の投入タ
イミングの重なりを極力防いでいる。
分と感光材料への現像プロセスを与える領域部分との間
の構造によって、感光材料周辺の処理濃度への影響は異
なるが、感光材料の搬送域に近いところで固形処理剤を
溶解させる場合も考慮すると、瞬間的かつ局所的に4〜
6倍程度の濃度変動が検出されていることから、処理の
安定性を維持するためには、本発明では、0.96m2 に一
度、P1では、処理面積(m2 )当たり70mlを補充す
る。固形処理剤の投入は、2.55m2 (第1の所定値:第
1の検出信号)当たりで2錠投入しており、両者の投入
が重なることはできるだけ少ないようになっている。即
ち、最大公倍数が大きくなるようにして、両者の投入タ
イミングの重なりを極力防いでいる。
【0175】上記計算上の補水量により、実際の自動現
像器で最も適切な補正量の値を得るため微調整を行った
結果、以下の実施例に示す結果を得た。 「実施例1」P1の処理槽の容積は10リットルで、1回
なたりの補水の量は63.8mlであり(表2参照)、これは
処理槽容積の約200 分の1であるので、補水が瞬間的で
あっても局所的な濃度変動はかなり少ない。
像器で最も適切な補正量の値を得るため微調整を行った
結果、以下の実施例に示す結果を得た。 「実施例1」P1の処理槽の容積は10リットルで、1回
なたりの補水の量は63.8mlであり(表2参照)、これは
処理槽容積の約200 分の1であるので、補水が瞬間的で
あっても局所的な濃度変動はかなり少ない。
【0176】
【表2】
【0177】本補充方式では、感光材料の処理量に応じ
て水を給水するので、固形処理剤の投入サイクルが大き
くても、投入と投入との間で補充水が定量ずつ複数回補
充されるが、濃度安定のためには、固形処理剤投入の比
較的直後に水補充することが好ましい。本実施例では、
蒸発分の補充は稼働時、1時間当たりそれぞれP1で9
ml、P2で6.1ml 、P3で30mlとしてある。
て水を給水するので、固形処理剤の投入サイクルが大き
くても、投入と投入との間で補充水が定量ずつ複数回補
充されるが、濃度安定のためには、固形処理剤投入の比
較的直後に水補充することが好ましい。本実施例では、
蒸発分の補充は稼働時、1時間当たりそれぞれP1で9
ml、P2で6.1ml 、P3で30mlとしてある。
【0178】処理槽の大きさ,処理速度,処理液循環サ
イクル,構造等によって異なり、また、季節の変化等の
周囲環境の差で異なるが、蒸発補水は数ミリリットルか
ら数十ミリリットルを1時間当たり行う。非稼働時に
は、蒸発が少ないので約半分の量に減少させている。蒸
発水分を補充するのは、乾燥して濃度が濃くなってしま
うことを防いで濃度変動を少なくするために行われる。
蒸発分を補充する水と、固形処理剤を溶解し濃度を一定
に保つために補充する水とは、実施例では同じタンクか
ら補充している。蒸発水分の補充は、経過時間によって
補充する制御となっている。
イクル,構造等によって異なり、また、季節の変化等の
周囲環境の差で異なるが、蒸発補水は数ミリリットルか
ら数十ミリリットルを1時間当たり行う。非稼働時に
は、蒸発が少ないので約半分の量に減少させている。蒸
発水分を補充するのは、乾燥して濃度が濃くなってしま
うことを防いで濃度変動を少なくするために行われる。
蒸発分を補充する水と、固形処理剤を溶解し濃度を一定
に保つために補充する水とは、実施例では同じタンクか
ら補充している。蒸発水分の補充は、経過時間によって
補充する制御となっている。
【0179】実施例1では、3つの処理槽全て同じ感光
材料処理量(第2の所定値:第2検出信号)毎に給水を
行ったが、給水は上記の1回当たりの許容補充量以下で
あれば、他の処理槽と異なる補充タイミングにしても良
い。例えばP3は0.48m2 毎に120ml を補充するように
しても良い。以上述べた「制御1」及び「制御2」にか
かる給水は、いずれも固形処理剤補充に対する給水であ
る。かかる給水の制御と並行して既に述べたような処理
槽からの蒸発分を補うための蒸発補水の制御を行う。か
かる蒸発分の補水は、タイマー手段により信号が発せら
れると、前述の蒸発量検出手段により求められた補正量
を処理槽へ供給するようにしている。固形処理剤の投
入,給水及び蒸発分の補水が同時に行われる際には、給
水及び蒸発分の補水のタイミングを遅延させると良い。
更に、給水と蒸発分補水とが同時に行われる際には、蒸
発分の補水を遅延させると良い。
材料処理量(第2の所定値:第2検出信号)毎に給水を
行ったが、給水は上記の1回当たりの許容補充量以下で
あれば、他の処理槽と異なる補充タイミングにしても良
い。例えばP3は0.48m2 毎に120ml を補充するように
しても良い。以上述べた「制御1」及び「制御2」にか
かる給水は、いずれも固形処理剤補充に対する給水であ
る。かかる給水の制御と並行して既に述べたような処理
槽からの蒸発分を補うための蒸発補水の制御を行う。か
かる蒸発分の補水は、タイマー手段により信号が発せら
れると、前述の蒸発量検出手段により求められた補正量
を処理槽へ供給するようにしている。固形処理剤の投
入,給水及び蒸発分の補水が同時に行われる際には、給
水及び蒸発分の補水のタイミングを遅延させると良い。
更に、給水と蒸発分補水とが同時に行われる際には、蒸
発分の補水を遅延させると良い。
【0180】尚、固形処理剤の投入,給水及び蒸発分補
水が同時に行われるということは、投入開始,給水開
始,補正開始の間隔が例えば1分以内である場合を言う
ものとする。ここで、上述の「制御1」の作用・効果を
図14(A)〜(C)に示す。図14の(A)〜(C)は、
「制御1」の実施例1〜3に対応しており、自動現像装
置で連続的に感光材料を処理している状態における各給
水のタイミングとその際の濃度変動を示している。図14
(A)〜(C)に明らかなように、本発明の方法で処理
槽に給水を行うと、処理槽内の濃度変動を処理の幅内に
抑えることが可能である。
水が同時に行われるということは、投入開始,給水開
始,補正開始の間隔が例えば1分以内である場合を言う
ものとする。ここで、上述の「制御1」の作用・効果を
図14(A)〜(C)に示す。図14の(A)〜(C)は、
「制御1」の実施例1〜3に対応しており、自動現像装
置で連続的に感光材料を処理している状態における各給
水のタイミングとその際の濃度変動を示している。図14
(A)〜(C)に明らかなように、本発明の方法で処理
槽に給水を行うと、処理槽内の濃度変動を処理の幅内に
抑えることが可能である。
【0181】次いで、「制御2」の作用・効果を図15
(A)〜(C)に示す。図15(A)〜(C)は、「制御
2」において、自動現像装置で感光材料を処理している
状態における各給水のタイミングとその際の濃度変動を
示している。図15(A)〜(C)から明らかなように、
本発明の方法で処理槽に給水を行うと、処理槽内の濃度
変動を処理の幅内に抑えることが可能となるだけでな
く、固形処理剤の投入をトリガーにして給水のタイミン
グを制御することなく、直接感光材料の処理量に基づい
て給水を行うことができるので、前述の「制御1」と比
べて制御が容易になる。
(A)〜(C)に示す。図15(A)〜(C)は、「制御
2」において、自動現像装置で感光材料を処理している
状態における各給水のタイミングとその際の濃度変動を
示している。図15(A)〜(C)から明らかなように、
本発明の方法で処理槽に給水を行うと、処理槽内の濃度
変動を処理の幅内に抑えることが可能となるだけでな
く、固形処理剤の投入をトリガーにして給水のタイミン
グを制御することなく、直接感光材料の処理量に基づい
て給水を行うことができるので、前述の「制御1」と比
べて制御が容易になる。
【0182】ところで、図12に示す処理槽構成では、水
洗処理槽33に過剰に補水された水洗液は、オーバーフロ
ーして排液槽42に排出されることになるから、無駄な補
水動作によって前記排液槽42に排出される水洗液が多く
なることは極力避けることが好ましい。しかしながら、
定着槽32への補水動作を行うと水洗槽33の液面を低下さ
せることになるから、少なくとも定着槽32への補水動作
に伴って水洗槽33(水洗槽35)へ補水することが必要に
なる。
洗処理槽33に過剰に補水された水洗液は、オーバーフロ
ーして排液槽42に排出されることになるから、無駄な補
水動作によって前記排液槽42に排出される水洗液が多く
なることは極力避けることが好ましい。しかしながら、
定着槽32への補水動作を行うと水洗槽33の液面を低下さ
せることになるから、少なくとも定着槽32への補水動作
に伴って水洗槽33(水洗槽35)へ補水することが必要に
なる。
【0183】ここで、ポンプ43による定着槽32への補水
動作と、ポンプ41による水洗槽33〜35への補水動作とを
同時に開始させる構成とすると、水洗槽33への補水動作
と該水洗槽33からの水洗液のくみ取りとが同時進行する
ことで、水洗槽35に対する補水動作中における液面上昇
が遅く、これによって補水動作のエラーが誤検出されて
結果的に余分な補水動作を招く惧れがある。
動作と、ポンプ41による水洗槽33〜35への補水動作とを
同時に開始させる構成とすると、水洗槽33への補水動作
と該水洗槽33からの水洗液のくみ取りとが同時進行する
ことで、水洗槽35に対する補水動作中における液面上昇
が遅く、これによって補水動作のエラーが誤検出されて
結果的に余分な補水動作を招く惧れがある。
【0184】そこで、本実施例では、図16に示すよう
に、ポンプ43による定着槽32の補水動作の開始に対し
て、所定時間だけポンプ41による水洗槽35への補水動作
を遅らせる(補水動作開始タイミング制御手段)こと
で、定着槽32への補水動作中に水洗槽33の液面が低下す
る量を抑制して、水洗槽35への補水動作中における水洗
槽33の液面上昇を確保することで、補水動作のエラーが
誤検出されることを回避し、以て、余分な補水動作の招
来によって前記水洗槽33からオーバーフローされる水洗
液の量が増大することを回避できるようにした。
に、ポンプ43による定着槽32の補水動作の開始に対し
て、所定時間だけポンプ41による水洗槽35への補水動作
を遅らせる(補水動作開始タイミング制御手段)こと
で、定着槽32への補水動作中に水洗槽33の液面が低下す
る量を抑制して、水洗槽35への補水動作中における水洗
槽33の液面上昇を確保することで、補水動作のエラーが
誤検出されることを回避し、以て、余分な補水動作の招
来によって前記水洗槽33からオーバーフローされる水洗
液の量が増大することを回避できるようにした。
【0185】尚、前記補水動作の遅延処理は、定着槽32
への補水動作が終了してから水洗槽35への補水動作を開
始させる構成であっても良いし、また、定着槽32への補
水動作の途中で水洗槽35への補水動作を開始させる構成
であっても良く、補水動作の遅延時間は、各装置におけ
る液面設定,処理槽容量,ポンプ能力などによって適宜
決定される。
への補水動作が終了してから水洗槽35への補水動作を開
始させる構成であっても良いし、また、定着槽32への補
水動作の途中で水洗槽35への補水動作を開始させる構成
であっても良く、補水動作の遅延時間は、各装置におけ
る液面設定,処理槽容量,ポンプ能力などによって適宜
決定される。
【0186】ここで、前記補水動作においては、定着槽
32への補水動作に伴う液面低下で水洗槽33の液面異常が
誤検出されることが問題となるから、制御装置44は、水
洗槽33から定着槽32への補水動作が行われてから所定期
間内においては、液面センサ45による液面低下検出(補
給要求信号)を無効として扱い(補給要求無効手段)、
定着槽32への補水動作に伴って液面低下が誤判定される
ことを回避できるようにすると良い。
32への補水動作に伴う液面低下で水洗槽33の液面異常が
誤検出されることが問題となるから、制御装置44は、水
洗槽33から定着槽32への補水動作が行われてから所定期
間内においては、液面センサ45による液面低下検出(補
給要求信号)を無効として扱い(補給要求無効手段)、
定着槽32への補水動作に伴って液面低下が誤判定される
ことを回避できるようにすると良い。
【0187】かかる構成とすれば、たとえ補水動作中に
液面センサ45で液面低下が検出されることがあっても、
これが補水動作のエラーとして扱われることがなく、補
水動作が完全に終了して液位が安定した時点で、真に補
水量が不足している状態であるか否かを判定でき、無駄
な補水動作の発生を回避できる。尚、水洗槽33における
補水動作のエラーは、補水動作が終了してから所定時間
が経過した後に行わせるようにすると良く、この場合、
前記液面低下検知を無効とする所定期間は、ポンプ41停
止後から所定時間が経過するまでとなる。
液面センサ45で液面低下が検出されることがあっても、
これが補水動作のエラーとして扱われることがなく、補
水動作が完全に終了して液位が安定した時点で、真に補
水量が不足している状態であるか否かを判定でき、無駄
な補水動作の発生を回避できる。尚、水洗槽33における
補水動作のエラーは、補水動作が終了してから所定時間
が経過した後に行わせるようにすると良く、この場合、
前記液面低下検知を無効とする所定期間は、ポンプ41停
止後から所定時間が経過するまでとなる。
【0188】また、上記のようにして液面低下の検知を
所定期間だけ無効とする代わりに、水洗槽33におけるオ
ーバーフロー液面と液面センサ45で液面低下が検出され
る液面とが、定着槽32への補水を見込んだ液面高さ以上
の差を有していれば、水洗槽33から定着槽32への補水動
作に伴って、水洗槽33の液面が液面センサ45で液面低下
が検知される以上に低下することを抑止でき、以て、定
着槽32への補水動作に伴って、水洗槽33の液面低下が誤
判定されることを回避し得る。
所定期間だけ無効とする代わりに、水洗槽33におけるオ
ーバーフロー液面と液面センサ45で液面低下が検出され
る液面とが、定着槽32への補水を見込んだ液面高さ以上
の差を有していれば、水洗槽33から定着槽32への補水動
作に伴って、水洗槽33の液面が液面センサ45で液面低下
が検知される以上に低下することを抑止でき、以て、定
着槽32への補水動作に伴って、水洗槽33の液面低下が誤
判定されることを回避し得る。
【0189】即ち、液面センサ45で検出される液面は、
水洗槽33における必要液面高さに対応するものであるか
ら、かかる液面に対して定着槽32への補水を見込んだ高
さ以上の液面をオーバーフロー液面とすることで、定着
槽32への補水によって水洗槽33の液面が液面センサ45の
検知液面以下に低下することを回避する。ところで、図
10のシステム構成に示されるように、錠剤投入機27〜29
によって処理成分を錠剤として補充するシステムの自動
現像装置においては、処理剤の種類が変わると、各ヒー
タ7〜9(処理温度調整手段)によって加熱されるべき
処理液の温度(設定温度)や補充間隔の適正が変化し、
また、前記錠剤型処理剤の投入に伴う補水制御、及び、
処理槽からの蒸発に対応するための蒸発補水制御の適正
値も変化する。
水洗槽33における必要液面高さに対応するものであるか
ら、かかる液面に対して定着槽32への補水を見込んだ高
さ以上の液面をオーバーフロー液面とすることで、定着
槽32への補水によって水洗槽33の液面が液面センサ45の
検知液面以下に低下することを回避する。ところで、図
10のシステム構成に示されるように、錠剤投入機27〜29
によって処理成分を錠剤として補充するシステムの自動
現像装置においては、処理剤の種類が変わると、各ヒー
タ7〜9(処理温度調整手段)によって加熱されるべき
処理液の温度(設定温度)や補充間隔の適正が変化し、
また、前記錠剤型処理剤の投入に伴う補水制御、及び、
処理槽からの蒸発に対応するための蒸発補水制御の適正
値も変化する。
【0190】そこで、制御装置10が錠剤の種別を検知
し、予め前記種別毎に適正な処理液温度,補充間隔,補
水量を記憶したデータの中から該当する錠剤に適合する
データを読み出して、ヒータ7〜9の,錠剤投入機27〜
29,ポンプ12〜14を制御する構成とする(処理剤条件に
よる制御手段)と良い。前記錠剤の種別は、オペレータ
がデータを与える構成であっても良いし、又は、錠剤を
収納するカートリッジを種別毎に異なるものとし、カー
トリッジの違いを制御装置10が検出して錠剤型処理剤の
種別を検出できるようにしても良い。前記錠剤種別毎の
カートリッジは、形状が異なるものであったり、バーコ
ードなどの識別情報が付与されたものであっても良い。
し、予め前記種別毎に適正な処理液温度,補充間隔,補
水量を記憶したデータの中から該当する錠剤に適合する
データを読み出して、ヒータ7〜9の,錠剤投入機27〜
29,ポンプ12〜14を制御する構成とする(処理剤条件に
よる制御手段)と良い。前記錠剤の種別は、オペレータ
がデータを与える構成であっても良いし、又は、錠剤を
収納するカートリッジを種別毎に異なるものとし、カー
トリッジの違いを制御装置10が検出して錠剤型処理剤の
種別を検出できるようにしても良い。前記錠剤種別毎の
カートリッジは、形状が異なるものであったり、バーコ
ードなどの識別情報が付与されたものであっても良い。
【0191】更に、前述のように複数の錠剤型処理剤を
カートリッジに収納して装置本体にセットする構成の場
合には、処理剤の投入間隔が長くなると、カートリッジ
に収納されている処理剤が周囲の温度や湿度の条件に応
じて変質し、初期設定されている処理液温度,補充間
隔,補水量のデータが適合しなくなってしまう場合があ
る。
カートリッジに収納して装置本体にセットする構成の場
合には、処理剤の投入間隔が長くなると、カートリッジ
に収納されている処理剤が周囲の温度や湿度の条件に応
じて変質し、初期設定されている処理液温度,補充間
隔,補水量のデータが適合しなくなってしまう場合があ
る。
【0192】そこで、装置本体に前記カートリッジがセ
ットされてからの時間を計測し、該計測時間が長くなっ
た場合には、その間の吸湿などによる処理剤の変質を予
測し、処理液温度,補充間隔,補水量のデータを修正
(処理剤条件による制御手段)するようにすると良い。
更に、同じセット時間であっても、そのときの周囲温度
や周囲湿度が異なると、処理剤の変質の態様が異なるか
ら、前記セット時間の計測に並行して周囲温度或いは周
囲湿度を検出し、セットされてからの時間とその間にお
ける装置周辺の条件によって処理剤の変質の態様を推定
して、前記処理液温度,補充間隔,補水量のデータ修正
を行わせる構成とすることが好ましい。
ットされてからの時間を計測し、該計測時間が長くなっ
た場合には、その間の吸湿などによる処理剤の変質を予
測し、処理液温度,補充間隔,補水量のデータを修正
(処理剤条件による制御手段)するようにすると良い。
更に、同じセット時間であっても、そのときの周囲温度
や周囲湿度が異なると、処理剤の変質の態様が異なるか
ら、前記セット時間の計測に並行して周囲温度或いは周
囲湿度を検出し、セットされてからの時間とその間にお
ける装置周辺の条件によって処理剤の変質の態様を推定
して、前記処理液温度,補充間隔,補水量のデータ修正
を行わせる構成とすることが好ましい。
【0193】上記のようにカートリッジがセットされて
からの経過時間と、周囲温度,周囲湿度の条件を組み合
わせて処理剤の変質を推定する場合において、周囲温
度,周囲湿度の情報は、センサによる直接的な検出であ
っても良いし、オペレータによる季節,地域等の情報入
力による間接的な検出であっても良い。尚、上記各実施
例において、錠剤型処理剤の投入機の構成を、図2に示
したロータの回転により錠剤を落下させる方式のものに
限定するものではなく、錠剤型処理剤の転がりを利用し
て処理液中に落下させる方式などであっても良い。
からの経過時間と、周囲温度,周囲湿度の条件を組み合
わせて処理剤の変質を推定する場合において、周囲温
度,周囲湿度の情報は、センサによる直接的な検出であ
っても良いし、オペレータによる季節,地域等の情報入
力による間接的な検出であっても良い。尚、上記各実施
例において、錠剤型処理剤の投入機の構成を、図2に示
したロータの回転により錠剤を落下させる方式のものに
限定するものではなく、錠剤型処理剤の転がりを利用し
て処理液中に落下させる方式などであっても良い。
【0194】また、処理槽から蒸発した水分を除湿装置
によって集めて補正槽に補給する構成を設けても良い。
更に、処理槽の構成を、漂白,定着,水洗に限定するも
のではなく、また、水洗槽を複数槽で構成させる場合の
槽数を限定するものでもないことは明らかである。
によって集めて補正槽に補給する構成を設けても良い。
更に、処理槽の構成を、漂白,定着,水洗に限定するも
のではなく、また、水洗槽を複数槽で構成させる場合の
槽数を限定するものでもないことは明らかである。
【0195】
【0196】
【0197】
【0198】
【0199】
【0200】
【0201】
【0202】
【0203】
【0204】
【0205】
【0206】
【0207】
【0208】
【0209】
【0210】
【発明の効果】 以上説明したように、請求項1の発明に
かかる自動現像装置によると、感光材料の処理の休止中
において前記補水手段による補水動作に同期して循環ポ
ンプを間欠的に作動させる ことで、休止中における処理
液濃度・温度を均一に保つことができるという効果があ
る。
かかる自動現像装置によると、感光材料の処理の休止中
において前記補水手段による補水動作に同期して循環ポ
ンプを間欠的に作動させる ことで、休止中における処理
液濃度・温度を均一に保つことができるという効果があ
る。
【0211】請求項2の発明にかかる自動現像装置によ
ると、固定処理剤の補充タイミングと補水タイミングと
が重なったときに、補水のタイミングを強制的に遅延さ
せるから、固形処理剤の溶解途中で補水動作を行わせる
ことができ、以て、処理液濃度の変動を抑制できるとい
う効果がある。
ると、固定処理剤の補充タイミングと補水タイミングと
が重なったときに、補水のタイミングを強制的に遅延さ
せるから、固形処理剤の溶解途中で補水動作を行わせる
ことができ、以て、処理液濃度の変動を抑制できるとい
う効果がある。
【図1】本発明の実施例における装置外観を示す斜視
図。
図。
【図2】実施例の処理槽における処理剤補充系,循環系
等を示す断面図。
等を示す断面図。
【図3】実施例における制御系の基本構成を示すブロッ
ク図。
ク図。
【図4】温度調節系と補水系とを備えた構成を示すシス
テム構成図。
テム構成図。
【図5】蒸発補水制御を示すフローチャート。
【図6】補充・補水のマニュアルスイッチを示す図。
【図7】排液槽を備えた構成を示すシステム構成図。
【図8】排液量に基づく蒸発補水制御を示すフローチャ
ート。
ート。
【図9】補水槽にヒータを備えた構成を示すシステム構
成図。
成図。
【図10】錠剤投入機,排液処理系,補水系を備えた構成
を示すシステム構成図。
を示すシステム構成図。
【図11】低処理時の補充・補水動作の補正制御を示すフ
ローチャート。
ローチャート。
【図12】水洗槽が3槽で構成されるシステム構成図。
【図13】補充動作と補水動作との相関を示すタイムチャ
ート。
ート。
【図14】補充動作と補水動作との相関を示すタイムチャ
ート。
ート。
【図15】補充動作と補水動作との相関を示すタイムチャ
ート。
ート。
【図16】水洗槽に対する補水動作と定着槽への補水動作
との相関を示すタイムチャート。
との相関を示すタイムチャート。
【図17】実施例の装置におけるモード状態を示すフロー
チャート。
チャート。
【図18】カートリッジ交換時の補充動作を示すフローチ
ャート。
ャート。
【図19】循環ポンプの作動制御の様子を示すタイムチャ
ート。
ート。
【図20】循環ポンプの作動制御の様子を示すタイムチャ
ート。
ート。
1〜3 処理槽
4〜6 温度センサ
7〜9 ヒータ
10 制御装置
11 補水槽
12〜14 ポンプ
21,22 排液槽
25 ヒータ
27〜29 錠剤投入機
31 漂白槽
32 定着槽
33〜35 水洗槽
36〜38 錠剤投入機
39 補水槽
40,41,43 ポンプ
44 制御装置
45,46 液面センサ
51 カートリッジ
53 処理槽
55 恒温槽
60 制御装置
62 循環ポンプ
63 排液管
64 ヒータ
65 処理量情報検出手段
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
G03C 5/395 G03C 5/395
G03D 3/00 G03D 3/00 K
3/02 3/02
13/02 13/02
(56)参考文献 特開 平5−297548(JP,A)
特開 平5−181250(JP,A)
特開 平5−165224(JP,A)
特開 平6−19100(JP,A)
実開 昭58−52537(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G03D 3/00
G03C 5/00
G03D 13/00
Claims (2)
- 【請求項1】感光材料を処理槽内の処理液によって現像
処理する自動現像装置であって、 前記処理槽内の処理液を循環させる循環ポンプと、前記処理槽内にある間隔で補水を行なう補水手段と、 前記感光材料の処理の休止中において前記補水手段によ
る補水動作に同期して循環ポンプを間欠的に作動させる
休止時間欠循環手段と、 を含んで構成されることを特徴とする自動現像装置。 - 【請求項2】感光材料を処理槽内の処理液によって現像
処理する自動現像装置であって、 前記処理槽内に固形の処理剤をある間隔で補充する処理
剤補充手段と、 前記処理槽内にある間隔で補水する補水手段と、 前記処理剤補充手段による処理剤の補充タイミングと前
記補水手段による補水タイミングとが重なったときに、
前記補水手段による補水タイミングを強制的に遅延させ
る補水タイミング遅延手段と、 を含んで構成されることを特徴とする自動現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02556895A JP3442178B2 (ja) | 1994-02-15 | 1995-02-14 | 自動現像装置 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1860194 | 1994-02-15 | ||
JP6-18601 | 1994-02-15 | ||
JP9772294 | 1994-05-11 | ||
JP6-97722 | 1994-05-11 | ||
JP02556895A JP3442178B2 (ja) | 1994-02-15 | 1995-02-14 | 自動現像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0829946A JPH0829946A (ja) | 1996-02-02 |
JP3442178B2 true JP3442178B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=27282282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02556895A Expired - Fee Related JP3442178B2 (ja) | 1994-02-15 | 1995-02-14 | 自動現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3442178B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009242764A (ja) * | 2008-04-01 | 2009-10-22 | Topcon Corp | 指紋付着低減コート液、及びその製造方法、並びに指紋付着低減コート液を塗布した物品 |
-
1995
- 1995-02-14 JP JP02556895A patent/JP3442178B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0829946A (ja) | 1996-02-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |