JP2001002225A - 固形写真薬品補充装置及び感光材料処理装置 - Google Patents

固形写真薬品補充装置及び感光材料処理装置

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JP2001002225A
JP2001002225A JP11180818A JP18081899A JP2001002225A JP 2001002225 A JP2001002225 A JP 2001002225A JP 11180818 A JP11180818 A JP 11180818A JP 18081899 A JP18081899 A JP 18081899A JP 2001002225 A JP2001002225 A JP 2001002225A
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JP
Japan
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medicine
solid
solid photographic
detection sensor
chemical
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Application number
JP11180818A
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English (en)
Inventor
Tomoyoshi Hyodo
知義 兵藤
Toshio Kurokawa
俊夫 黒川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形写真薬品を用いて現像処理する場合の感
光材料の現像不良を未然に防ぐ。 【解決手段】 スクリューフィーダー88の入口付近の
パイプ101に、補充剤93を感知する第1の補充剤感
知センサ104を設け、出口付近に第2の補充剤感知セ
ンサ106を設ける。スクリューフィーダー88動作中
に第1の補充剤感知センサ104が補充剤93を検出
し、かつ第2の補充剤感知センサ106が補充剤93を
検出した場合には、スクリューフィーダー88の出口側
で詰まりが生じていると判断し、警報機108で警報を
発する。スクリューフィーダー88動作中に第1の補充
剤感知センサ104が補充剤93を検出せず、かつ第2
の補充剤感知センサ106が補充剤93を検出しない場
合には、スクリューフィーダー88に補充剤93が落下
していないか、または升100の中の補充剤93が無く
なったと判断し、警報機108で警報を発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、処理液を
用いて感光材料を処理する感光材料処理装置に用いら
れ、劣化及びまたは減少した処理液の補充に用いる固形
写真薬品を処理液を貯留した槽に搬送する固形写真薬品
補充装置及び、固形写真薬品補充装置を備えた感光材料
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルム等の感光材料は、一般的に
発色現像液、漂白定着液等の処理液の貯留された複数の
処理槽を順に搬送されることによって発色現像処理され
る。
【0003】これらの処理液は、感光材料の処理、上流
側の処理液の持ち込み等によって劣化するため、感光材
料処理装置では、感光材料の処理量等に基づいて補充用
の溶液が補充されるようなシステムになっている。
【0004】ところで、溶液で供給される写真処理薬品
は気温の変動により、溶解している薬品が晶出するトラ
ブルが発生することがある。
【0005】このため、溶液タイプの補充剤では、高濃
度化によって溶液を体積削減、重量削減できない。
【0006】また、溶液タイプの補充剤では、補充剤の
補給時に補充剤をこぼしたりすると、装置や床等を汚す
ことがあり、後処理が面倒である、という問題がある。
【0007】このような問題を解決するために、粉末、
顆粒、錠剤状等の固形の写真処理薬品を装置に補給する
方法が提案されている(一例として、特開平7−248
597号公報及び、特開平7−271000号公報)。
【0008】特開平7−248597号公報及び特開平
7−271000号公報に記載の装置では、貯槽(ホッ
パー)に入れられた錠剤状または顆粒状の固形写真薬品
をスクリューフィーダーで溶解槽に搬送する構成であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、粉体または
顆粒形状をした固形写真薬品は、その成分であるチオ硫
酸アンモン、苛性ソーダー、炭酸カリウム等の吸湿によ
る潮解、固化しやすい薬品を含んでいる。他方、感光材
料自動現像機は、中に現像や漂白定着のための写真薬品
の水溶液の入った処理槽があるため、内部が高温多湿の
状態になる。
【0010】このため、粉体又は顆粒形状をした写真薬
品補充装置においては、排出口部で薬品の固化や潮解ト
ラブルが生じ易く、閉塞が生じる懸念がある。
【0011】しかしながら、排出部で閉塞が生じても補
充装置のローターが回転し続けた場合、ロータリーフィ
ーダーのローターの升(ローターの羽と羽の間の空間部
分)に粉体又は顆粒が詰まったまま、投入点に達しても
落下しないでローター部が回り続けるトラブルが生じ
る。また、粉体又は顆粒形状をした写真薬品は、排出口
で閉塞が生じなくてもローターの各升で固着する事もあ
る。
【0012】特開平7−248597号公報及び特開平
7−271000号公報に記載の装置では、固形写真薬
品の詰まり等の搬送不良を警報する手段が無いため、搬
送不良が生じると、処理液の劣化が進み、除々に現像不
良が拡大する。
【0013】即ち、オペレーターは現像された写真用感
光材料(フィルムまたはプリント等)の品質が劣化して
から、始めて処理剤が適正に補充されなかった事に気づ
くことになり、手遅れになる。
【0014】本発明は上記事実を考慮し、感光材料の現
像不良を未然に防ぐことのできる固形写真薬品補充装置
及び、感光材料処理装置を提供することが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、固形写真薬品を感光材料処理液の貯留されている貯
留槽へ投入する固形写真薬品補充装置であって、固形写
真薬品を搬送するスクリューフィーダーと、前記スクリ
ューフィーダーの固形写真薬品搬送方向上流側に設けら
れる第1の固形写真薬品検出センサと、前記スクリュー
フィーダーの固形写真薬品搬送方向下流側で、前記スク
リューフィーダーの出口から前記固形写真薬品が正規の
状態で排出されている状態では空隙となり、前記固形写
真薬品が前記出口で詰まった場合には前記固形写真薬品
で前記空間が充填される位置に設けられる第2の固形写
真薬品検出センサと、前記第1の固形写真薬品センサの
固形写真薬品検知結果と、前記第2の固形写真薬品検出
センサの固形写真薬品検知結果と、前記スクリューフィ
ーダーの動作とに基づいて異常を判断し警報する警報装
置と、前記固形写真薬品を貯留し、貯留した前記固形写
真薬品を排出する排出口が前記スクリューフィーダーに
連結される貯留部と、を有し、前記警報装置は、前記ス
クリューフィーダーが動作中に前記第1の固形薬品検出
センサが固形写真薬品を検出し、かつ前記第2の固形薬
品検出センサが固形写真薬品を検出しない場合に正常動
作中と判断し、前記スクリューフィーダーが動作中に前
記第1の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出し、
かつ前記第2の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検
出した場合に異常と判断することを特徴としている。
【0016】次に、請求項1に記載の固形写真薬品補充
装置の作用を説明する。
【0017】請求項1に記載の固形写真薬品補充装置で
は、貯留部に固形写真薬品が貯留され、スクリューフィ
ーダーが作動すると、貯留部に貯留された固形写真薬品
はスクリューフィーダーにより搬送され、スクリューフ
ィーダーの出口より排出される。
【0018】警報装置は、第1の固形写真薬品検出セン
サによる固形写真薬品検知結果と、第2の固形写真薬品
検出センサによる固形写真薬品検知結果と、スクリュー
フィーダーの作動とに基づいて、スクリューフィーダー
の動作が正常であるか異常であるかを判断する。
【0019】ここでは、スクリューフィーダーが動作中
に第1の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出し、
かつ第2の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出し
ない場合には、警報装置は正常動作中であると判断す
る。
【0020】一方、スクリューフィーダーが動作中に前
記第1の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出し、
かつ前記第2の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検
出した場合には、スクリューフィーダーの出口側で詰ま
りが生じている虞れがあるので、警報装置は警報を発す
る。
【0021】なお、固形写真薬品とは、好ましくは顆粒
状であるが、粉体状、ペレット状等の他の形状であって
も良い。
【0022】請求項2に記載の発明は、固形写真薬品を
感光材料処理液の貯留されている貯留槽へ投入する固形
写真薬品補充装置であって、固形写真薬品を搬送するス
クリューフィーダーと、前記スクリューフィーダーの固
形写真薬品搬送方向上流側に設けられる第1の固形写真
薬品検出センサと、前記スクリューフィーダーの固形写
真薬品搬送方向下流側で、前記スクリューフィーダーの
出口から前記固形写真薬品が正規の状態で排出されてい
る状態では空隙となり、前記固形写真薬品が前記出口で
詰まった場合には前記固形写真薬品で前記空間が充填さ
れる位置に設けられる第2の固形写真薬品検出センサ
と、前記第1の固形写真薬品センサの固形写真薬品検知
結果と、前記第2の固形写真薬品検出センサの固形写真
薬品検知結果と、前記スクリューフィーダーの動作とに
基づいて異常を判断し警報する警報装置と、前記固形写
真薬品を貯留し、貯留した前記固形写真薬品を排出する
排出口が前記スクリューフィーダーに連結される貯留部
と、を有し、前記警報装置は、前記スクリューフィーダ
ーが動作中に前記第1の固形薬品検出センサが固形写真
薬品を検出せず、かつ前記第2の固形薬品検出センサが
固形写真薬品を検出しない場合に、前記スクリューフィ
ーダーに前記固形写真薬品が送られていないか、または
前記固形写真薬品が無くなったと判断することを特徴と
している。
【0023】次に、請求項2に記載の固形写真薬品補充
装置の作用を説明する。
【0024】請求項2に記載の固形写真薬品補充装置で
は、貯留部に固形写真薬品が貯留され、スクリューフィ
ーダーが作動すると、貯留部に貯留された固形写真薬品
はスクリューフィーダーにより搬送され、スクリューフ
ィーダーの出口より排出される。
【0025】警報装置は、第1の固形写真薬品検出セン
サによる固形写真薬品検知結果と、第2の固形写真薬品
検出センサによる固形写真薬品検知結果と、スクリュー
フィーダーの作動とに基づいて、スクリューフィーダー
の動作が正常であるか異常であるかを判断する。
【0026】ここでは、スクリューフィーダーが動作中
に第1の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出し、
かつ第2の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出し
ない場合には、警報装置は正常動作中であると判断す
る。
【0027】一方、スクリューフィーダーが動作中に前
記第1の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出し、
かつ前記第2の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検
出した場合には、スクリューフィーダーの出口側で詰ま
りが生じている虞れがあるので、警報装置は警報を発す
る。
【0028】請求項3に記載の発明は、固形写真薬品を
感光材料処理液の貯留されている貯留槽へ投入する固形
写真薬品補充装置であって、固形写真薬品を搬送するロ
ータリーフィーダーと、前記ロータリーフィーダーの入
口から出口に至る固形写真薬品搬送経路中に設けられ前
記固形写真薬品を検出する第1の固形薬品検出センサ
と、前記ロータリーフィーダーの出口から入口に至る戻
り経路に設けられ前記固形写真薬品を検出する第2の固
形薬品検出センサと、前記第1の固形薬品検出センサの
固形写真薬品検知結果と、前記第2のセンサの固形写真
薬品検知結果と、前記ロータリーフィーダーの動作とに
基づいて異常を判断し警報する警報装置と、前記固形写
真薬品を貯留し、貯留した前記固形写真薬品を排出する
排出口が前記ロータリーフィーダーに連結される貯留部
と、を有し、前記警報装置は、前記ロータリーフィーダ
ーが動作中に前記第1の固形薬品検出センサが固形写真
薬品を検出し、かつ前記第2の固形薬品検出センサが固
形写真薬品を検出しない場合に正常動作中と判断し、前
記ロータリーフィーダーが動作中に前記第1の固形薬品
検出センサが固形写真薬品を検出し、かつ前記第2の固
形薬品検出センサが固形写真薬品を検出した場合に異常
と判断することを特徴としている。
【0029】次に、請求項3に記載の固形写真薬品補充
装置の作用を説明する。
【0030】請求項3に記載の固形写真薬品補充装置で
は、貯留部に固形写真薬品が貯留され、ロータリーフィ
ーダーが作動すると、貯留部に貯留された固形写真薬品
はロータリーフィーダーにより搬送され、ロータリーフ
ィーダーの出口より排出される。
【0031】警報装置は、第1の固形薬品検出センサに
よるの固形写真薬品検知結果と、第2の固形薬品検出セ
ンサによる固形写真薬品検知結果と、ロータリーフィー
ダーの作動とに基づいて、ロータリーフィーダーの動作
が正常であるか異常であるかを判断する。
【0032】ここでは、ロータリーフィーダーが動作中
に第1の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出し、
かつ第2の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出し
ない場合には、警報装置は正常動作中であると判断す
る。
【0033】一方、ロータリーフィーダーが動作中に前
記第1の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出し、
かつ前記第2の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検
出した場合には、ロータリーフィーダーの出口側で詰ま
りが生じている虞れがあるので、警報装置は警報を発す
る。
【0034】なお、固形写真薬品とは、好ましくは顆粒
状であるが、粉体状、ペレット状等の他の形状であって
も良い。
【0035】請求項4に記載の発明は、固形写真薬品を
感光材料処理液の貯留されている貯留槽へ投入する固形
写真薬品補充装置であって、固形写真薬品を搬送するロ
ータリーフィーダーと、前記ロータリーフィーダーの入
口から出口に至る固形写真薬品搬送経路中に設けられ前
記固形写真薬品を検出する第1の固形薬品検出センサ
と、前記ロータリーフィーダーの出口から入口に至る戻
り経路に設けられ前記固形写真薬品を検出する第2の固
形薬品検出センサと、前記第1の固形薬品検出センサの
固形写真薬品検知結果と、前記第2のセンサの固形写真
薬品検知結果と、前記ロータリーフィーダーの動作とに
基づいて異常を判断し警報する警報装置と、前記固形写
真薬品を貯留し、貯留した前記固形写真薬品を排出する
排出口が前記ロータリーフィーダーに連結される貯留部
と、を有し、前記警報装置は、前記ロータリーフィーダ
ーが動作中に前記第1の固形薬品検出センサが固形写真
薬品を検出せず、かつ前記第2の固形薬品検出センサが
固形写真薬品を検出しない場合に、前記ロータリーフィ
ーダーに前記固形写真薬品が送られていないか、または
前記固形写真薬品が無くなったと判断することを特徴と
している。
【0036】次に、請求項4に記載の固形写真薬品補充
装置の作用を説明する。
【0037】請求項4に記載の固形写真薬品補充装置で
は、貯留部に固形写真薬品が貯留され、ロータリーフィ
ーダーが作動すると、貯留部に貯留された固形写真薬品
はロータリーフィーダーにより搬送され、ロータリーフ
ィーダーの出口より排出される。
【0038】警報装置は、第1の固形薬品検出センサに
よるの固形写真薬品検知結果と、第2の固形薬品検出セ
ンサによる固形写真薬品検知結果と、ロータリーフィー
ダーの作動とに基づいて、ロータリーフィーダーの動作
が正常であるか異常であるかを判断する。
【0039】ここでは、ロータリーフィーダーが動作中
に第1の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出せ
ず、かつ第2の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検
出しない場合には、警報装置はロータリーフィーダーに
固形写真薬品が送られていないか、または固形写真薬品
が無くなったと判断し、警報を発する。
【0040】請求項5に記載の発明は、感光材料の処理
を行う処理液を貯留する貯留槽を備えた感光材料処理装
置であって、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載
の固形写真薬品補充装置を有することを特徴としてい
る。
【0041】次に、請求項5に記載の感光材料処理装置
の作用を説明する。
【0042】請求項5に記載の感光材料処理装置では、
写真フィルム、印画紙等の感光材料を、処理液にて処理
することができる。
【0043】また、処理液が劣化した場合には、固形写
真薬品補充装置によって固定写真薬品を貯留槽に投入
し、所定の処理性能を維持することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]本発明の感光
材料処理装置の第1の実施形態を図1及び図2にしたが
って説明する。
【0045】図2には本発明の一実施形態に係る感光材
料処理装置400の概略が示されている。
【0046】この感光材料処理装置400のプリンタ部
を構成する写真焼付部412は、ペーパーPが収納され
たペーパマガジン414を装填できるような構造となっ
ている。
【0047】このペーパマガジン414の図2上、左上
側には、ペーパーPの先端部付近が巻き掛けられる駆動
ローラ416が回転自在に支持されており、写真焼付部
412内の図示しないモータの駆動力をこの駆動ローラ
416が受けて回転する。
【0048】また、駆動ローラ416に対向した位置に
は、ペーパーPを介して一対のニップローラ418が配
置されている。
【0049】この為、駆動ローラ416がこれらニップ
ローラ418との間でペーパーPを挟持して、ペーパー
Pを写真焼付部412内へ送り出すことになる。
【0050】他方、写真焼付部412内には、上下一対
の刃からなると共にモータ420によりこの刃が移動さ
れるカッタ422が設置されており、ペーパマガジン4
14から出て来たペーパーPをこのカッタ422が即座
に切断することになる。
【0051】図2上、カッタ422に対して右側である
ペーパーPの搬送方向下流側には、上面が水平方向(図
2上、左右方向)に沿うように形成された支持台446
が配置されている。
【0052】この支持台446とカッタ422との間に
は、無端ベルト444が巻き掛けられる巻掛ローラ45
2が水平方向(図2上、紙面に対して直交する方向)に
配置されている。
【0053】また、この巻掛ローラ452の上側には、
巻掛ローラ452との間で無端ベルト444を挟持する
ニップローラ454が配置されている。
【0054】この支持台446に対してペーパーPの搬
送方向下流側には、無端ベルト444が巻き掛けられる
案内ローラ456が位置している。
【0055】この案内ローラ456に隣接した位置に
は、下面側が巻掛ローラ452上面側とほぼ同一の高さ
となるような押さえローラ458が配置されており、こ
の押さえローラ458が無端ベルト444の外周を押圧
している。
【0056】すなわち、図2に示すように、この部分の
無端ベルト444をS字状としている。
【0057】さらに、無端ベルト444は、案内ローラ
456の下側でテンションローラ462へ巻き掛けられ
て、逆三角形の移動軌跡が形成されている。
【0058】そして、案内ローラ456は、図示しない
モータの駆動力によって駆動回転され、無端ベルト44
4を図2上、時計回転方向に回転させる。
【0059】一方、無端ベルト444にはその全域に亘
って多数の小孔(図示せず)が形成されており、この無
端ベルト444の一部が載置される支持台446の上面
には、無端ベルト444の小孔に対応して多数の孔部
(図示せず)が形成されている。
【0060】さらに、この支持台446の内部は空洞状
に形成されており、無端ベルト444の幅方向両端に対
応して形成された一対の連通ダークト466(図上、一
方のみ示す)がこの支持台446に接続されている。
【0061】これらの連通ダークト466は、支持台4
46の下側を通過する無端ベルト444の部分を迂回し
て無端ベルト444の下方へと至り、吸引ファン468
が設けられたファンボックス470へと接続されてい
る。
【0062】他方、図2に示される如く、支持台446
上を移動する無端ベルト444の上部には、イーゼル装
置464が設けられており、縁有画像をペーパーP上に
焼付露光する場合に、このイーゼル装置464内の図示
しない可動片でペーパーPの周囲を覆うようになってい
る。
【0063】また、感光材料処理装置400の外枠を構
成するケーシング400A外であってイーゼル装置46
4の直上の位置には、光を拡散する拡散ボックス428
が配置されており、その右隣に、それぞれ光路への挿入
フィルタ量を変え得るよう移動可能なC、M、Yの3組
のフィルタから構成されるCCフィルタ424が配置さ
れている。
【0064】従って、このCCフィルタ424に隣合っ
て位置する光源426から照射された光線がCCフィル
タ424を通過した後、拡散ボックス428により拡散
されつつ屈曲されて、直下に送られることになる。
【0065】そして、このケーシング400Aの上面に
載置されているネガキャリア430上のネガフィルムN
をこの光線が透過する。
【0066】さらに、写真焼付部412内に設置された
ガイドレール432に、支持板434が水平方向(図2
上、紙面に対して直交する方向)に移動可能に支持され
ており、前記光線の光軸線S上にそれぞれ配置されるよ
うにプリズム436及びズームレンズ438がこの支持
板434に取り付けられている。
【0067】従って、ネガフィルムNを透過して露光光
線となった光線は、プリズム436を通過した後、さら
に拡大倍率を変更可能なズームレンズ438を通過して
イーゼル装置464の下に位置するペーパーP上に、ネ
ガフィルムNの画像を結像させる。
【0068】また、写真焼付部412内には、ネガフィ
ルムNの濃度を測定する例えば色フィルタとCCD等の
光センサにより構成される濃度測定器440が配置され
ており、プリズム436により水平方向に屈曲された光
線がこの濃度測定器440に送られるようになってい
る。
【0069】この濃度測定器440は、図示しないコン
トローラに接続されており、濃度測定器440によって
測定されたデータ及び、作業者によりキー入力されたデ
ータに基づいて、焼付露光時の露光補正値が設定され
る。
【0070】さらに、ズームレンズ438とイーゼル装
置464の間の光路には、CCフィルタ424で色と強
度が調光されネガフィルムNを透過した光を、所定時間
の間焼付露光するブラックシャッタ441が設けられて
いる。
【0071】以上のような構造に写真焼付部412がな
っている為、ペーパマガジン414から送り出されたペ
ーパーPは、カッタ422で所望長さに切断された後
に、無端ベルト444に乗せられて露光光線の光軸線S
上の位置である画像焼付位置へと搬送される。
【0072】そして、光源426側からの露光光線がプ
リズム436及びズームレンズ438等を介してペーパ
ーPに到達し、ブラックシャッタ441が所定時間開く
ことにより、ネガフィルムNに記録された画像がペーパ
ーP上に焼付露光され、この画像が焼き付けられた部分
が画像部分となる。
【0073】この際、支持台446内の空気は、連通ダ
ークト466を介して無端ベルト444のループ内から
幅方向両端へ抜け出し、吸引ファン468で吸引されて
外部へ吹き出されるので、支持台446内が負圧とな
る。
【0074】この負圧は支持台446の孔部、無端ベル
ト444の小孔を介して無端ベルト444上のペーパー
Pへと伝達され、ペーパーPが矢印Aで示すように、無
端ベルト444へ吸引される。
【0075】この為、ペーパーPが単に無端ベルト44
4に乗せられるだけでなく、無端ベルト444側に吸引
されるので、ペーパーPが、確実に無端ベルト444に
より搬送されると共に、画像焼付位置上で水平状態に配
置されることになる。
【0076】さらに、画像の焼付露光が終了したペーパ
ーPは、案内ローラ456と押さえローラ458との間
に挟持されて、その搬送方向が水平方向から垂直方向へ
と変更されて垂直方向に送り出される。
【0077】この後、ペーパーPの搬送経路を表す経路
Kで示されるように、ペーパーPは、複数対のローラに
よって構成される搬送路460を介して、発色現像、漂
白定着、水洗及び乾燥の各処理を行うプロセッサ部47
2へ搬送される。
【0078】なお、搬送路460には、ペーパーPを検
出するセンサ16Aが設けられており、制御装置17
は、ペーパーPの先端及び後端をセンサ16Aで検出し
た時間、ペーパーPの搬送速度、予め分かっているペー
パーPの幅に基づいて処理面積を計算することができる
ようになっている。
【0079】以上でネガフィルムNの画像1コマ分の焼
付露光処理が終了する。
【0080】これを繰り返すことにより、焼付露光処理
されたペーパーPが1枚づつ順次プロセッサ部472に
搬送される。
【0081】このプロセッサ部472の内の発色現像槽
474には発色現像液が溜められていて、ペーパーPを
この発色現像液に浸して発色現像処理を行う。
【0082】発色現像処理されたペーパーPは発色現像
槽474と隣接する漂白定着槽476へ搬送される。漂
白定着槽476には漂白定着液が溜められていて、ペー
パーPをこの漂白定着液に浸して漂白処理及び漂白定着
処理を行う。
【0083】漂白定着処理されたペーパーPは、漂白定
着槽476に隣接すると共にそれぞれ水洗水が溜められ
た複数の第1水洗槽478A、第2水洗槽478B、第
3水洗槽478C、第4水洗槽478Dからなる水洗部
478へ搬送され、ペーパーPを水洗槽内の水洗水に浸
して水洗処理を行う。
【0084】水洗処理されたペーパーPは水洗部478
の上部に位置する乾燥部480へ搬送される。
【0085】乾燥部480は、ペーパーPの搬送経路の
下側に配置された図示しないチャンバより上方に向かっ
て送風される熱風にペーパーPをさらして、ペーパーP
を乾燥させる。
【0086】乾燥部480に対してペーパーPの搬送方
向下流側には複数対のローラによって構成される搬送路
484が配設されており、乾燥処理が終了して乾燥部4
80から排出されたペーパーPは、これら複数対のロー
ラにそれぞれ挟持されて感光材料処理装置400の外部
へ排出され、製品ストック部486に積み重ねられる。 (補助槽)発色現像槽474の側部には図1に示す補助
槽40が設けられている。
【0087】発色現像槽474と補助槽40との間の隔
壁には、開口(図示せず)が形成されており、発色現像
液が発色現像槽474と補助槽40との間を行き来でき
るようになっている。
【0088】また、補助槽40には、補助槽の内部の発
色現像液を加温するヒーターを備えた配管の一端が連結
されており、配管の他端は発色現像槽474の底部に設
けられた開口部に接続され、発色現像液は、循環ポンプ
の作動により、補助槽40、配管及び発色現像槽474
を経由し、再び補助槽40へと循環し、ヒーターによっ
て所定の温度に加温され、また、組成が均一化されるよ
うになっている。
【0089】補助槽40の上部は天面54によって塞が
れており、天面54には、後述するスクリューフィーダ
ー88から補充される顆粒状の補充剤93を槽内に投入
するための開口56が形成されている。また、補助槽4
0には、補充水を補充するための配管(図示せず)も接
続されている。
【0090】補助槽40の天面54の上には、シャッタ
ー装置64が搭載されている。
【0091】シャッター装置64は、孔66の形成され
たシャッター板68及び駆動装置70を備えている。
【0092】このシャッター板68は天面54に設けら
れた図示しないガイドに沿って矢印L方向及び矢印R方
向に移動可能に支持されている。
【0093】駆動装置70は、モータ74、モータで回
転されるピニオン76及びシャッター板68に連結され
てピニオン76と噛み合うラック78を備えている。
(スクリューフィーダー) シャッター装置64の上側には、本実施形態の固形写真
薬品補充装置11の一部を構成するスクリューフィーダ
ー88が設けられている。
【0094】スクリューフィーダー88は水平に配置さ
れた丸パイプ状のスクリュー外装部90を備えている。
【0095】スクリュー外装部90の内部には、同軸的
に螺旋状のスクリュー96が配置されている。
【0096】スクリュー96は、スクリュー外装部96
に取り付けられた一対の軸受98に支持されており、一
端がプーリー92A、ベルト92B、プーリー92C、
モータ92Dからなる駆動装置92に連結されている。
【0097】スクリューフィーダー88の矢印L方向側
の上部は開口しており、ここの上側には、パイプ101
を介して顆粒状の補充剤93を貯留する升100が連結
されている。
【0098】スクリューフィーダー88の矢印R方向側
の下部は開口しており、ここに排出パイプ102が連結
されている。
【0099】排出パイプ102の下端は、補充剤93が
出るスクリューフィーダー88の排出口となっており、
補助槽40の天面54に設けられた開口56の真上に位
置している。
【0100】なお、升100の上部開口は開閉可能な蓋
103によって覆われており、蓋103を閉めることに
よって内部を密閉することができる。
【0101】この発色現像槽474のスクリューフィー
ダー88の升100には、顆粒状とされた発色現像用の
補充剤93が入れられる。
【0102】顆粒状とされた発色現像用の補充剤93と
しては、例えば、4−アミノ−3−メチル−N−エチル
−〔β−(メタンスルホンアミド)エチル〕アニリン硫
酸塩、ポリエチレングリコール、N−ラウロイルアラニ
ンナトリウム、ジスルホエチルヒドロキシルアミン2ナ
トリウム塩、チノパールSFP(チバガイギー社製)、
亜硫酸ナトリウム、臭化カリウム、ジエチレントリアミ
ン5酢酸、p−トルエンスルホン酸ナトリウム、水酸化
カリウム、マンニトール、炭酸カリウム、ジエチレント
リアミン5酢酸第2鉄アンモニウム1水塩、エチレンジ
アミン4酢酸、マレイン酸、パインフロー(松谷化
学)、N−ラウロイルサルコシンナトリウム等が含まれ
るが、これら以外の成分であっても良い。
【0103】ここでいう顆粒とは、溶解性確保のため、
好ましくは直径0.3〜10mmに成形した球形状であ
り、さらには直径が1〜2mmであることがより好まし
い。顆粒の直径が10mmを越えると、溶解に時間がかか
るため好ましくない。また、顆粒の直径が0.3mmより
も小さいと、搬送性が良くない。 (センサ)スクリューフィーダー88の入口付近、本実
施形態では、パイプ101に第1の補充剤感知センサ1
04が設けられている。また、スクリューフィーダー8
8の出口付近に第2の補充剤感知センサ106が設けら
れている。
【0104】本実施形態の第1の補充剤感知センサ10
4及び第2の補充剤感知センサ106は、各々補充剤通
過経路を挟んで一側にLED等の光源、他側に受光部を
備えた所謂光電スイッチであるが、補充剤93を検知可
能なものであればこれら以外のセンサを用いても良い。
このようなセンサとしては、例えば、(株)キ−エンス
の透過型光ファイバーセンサー(FU−77)等を用い
ることができる。
【0105】ここで、第1の補充剤感知センサ104
は、スクリュー96の若干上側に配置されている。
【0106】一方、第2の補充剤感知センサ106は、
スクリュー96の補充剤搬送方向下流側の軸96Aのみ
の部分の下方に設けられている。
【0107】これら第1の補充剤感知センサ104及び
第2の補充剤感知センサ106は制御装置17(図1で
は図示せず)に連結されており、受光部が光を受光して
いない場合に補充剤93が有ると判断し、光を受光して
いる場合に補充剤93が無いと判断する。
【0108】なお、制御装置17はモータ92Dの駆動
も制御しており、第1の補充剤感知センサ104の補充
剤検知結果と、第2の補充剤感知センサ106の補充剤
検知結果と、モータ92Dの動作とに基づいて異常を判
断し、異常であること判断したときに、制御装置17は
警報機108(本実施形態ではブザーであるが、オペレ
ータの視覚、聴覚等に訴えるものであれば特に種類は問
わない。例えば、ランプ、液晶表示装置による文字表示
等であっても良い。)によりオペレーターに警告を発す
る。 (漂白定着槽)なお、漂白定着槽476が発色現像槽4
74と異なる点は、処理液の種類が異なる点のみであ
り、その他の構成は発色現像槽474と同一であるので
漂白定着槽476の構成の説明は省略する。
【0109】また、漂白定着槽476に連結されている
補助槽40のスクリューフィーダー88の升100に
は、顆粒状とされた漂白定着用の補充剤93が入れられ
る。
【0110】顆粒状とされた漂白定着用の補充剤93と
しては、例えば、チオ硫酸アンモニウム、亜硫酸ナトリ
ウム、臭化カリウム、p−トルエンスルフィン酸、N−
ラウロイルサルコシンナトリウム等が含まれるが、これ
ら以外の成分であっても良い。 (水洗槽)図2に示すように、第4水洗槽478Dに
は、発色現像槽474及び漂白定着槽476と同様に補
助槽40(図2では図示せず)、シャッター装置64
(図2では図示せず)及びスクリューフィーダー88が
連結されている。
【0111】なお、第4水洗槽478Dに連結されてい
る補助槽40のスクリューフィーダー88の升100に
は、顆粒状とされた水洗用の補充剤93が入れられる。
【0112】顆粒状とされた水洗用の補充剤93(安定
剤)としては、例えば、炭酸ナトリウム・1水塩、1−
ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸ジナトリウ
ム、チノパールSFP、亜硫酸ナトリウム、硫酸亜鉛7
水塩、エチレンジアミン4酢酸2ナトリウム、硫酸アン
モニウム、o−フェニルフェノール、パインフロー、N
−ラウロイルサルコシンナトリウム等が含まれるが、こ
れら以外の成分であっても良い。 (作用)次に、本実施形態の作用を説明する。
【0113】ペーパマガジン414から供給され、露光
部によって潜像が形成されたペーパーPは、発色現像槽
474の発色現像液によって発色現像処理され、漂白定
着槽476の漂白定着液によって漂白定着処理され、さ
らに第1水洗槽478A、第2水洗槽478B、第3水
洗槽478C、第4水洗槽478Dの各々の水洗水によ
って水洗が行われる。
【0114】水洗の終了したペーパーPは、乾燥部48
0で温風乾燥された後、製品ストック部486に排出さ
れる。
【0115】なお、何れの槽の循環ポンプも常に作動し
ており、槽内の処理液を攪拌循環している。
【0116】ペーパーPの処理を行うと、発色現像液、
漂白定着液、及び水洗水が劣化するので、処理量に応じ
て各処理液に必要な補充剤93を補充する必要がある。
【0117】制御装置17は、ペーパーPの先端及び後
端をセンサ16Aで検出した時間、ペーパーPの搬送速
度、予め分かっているペーパーPの幅に基づいて処理面
積を計算し、処理面積に応じた規定量の補充剤93(発
色現像用、漂白定着用及び水洗用)及び補充剤93の量
に応じた希釈水の補充を予め定めた処理面積毎に行うよ
うに各固形写真薬品補充装置11の制御を行う。
【0118】ここで、固形写真薬品補充装置11の動作
は同じなので、代表して発色現像液に補充剤93を補充
する場合を説明する。
【0119】通常は、補助槽40の開口56は、シャッ
ター板68によって塞がれている。
【0120】したがって、温められた発色現像液から発
生する水蒸気は、シャッター板68によって補助槽40
の外部へ発散することが確実に防止され、升100に入
れられた顆粒状の補充剤93が発色現像液から発生した
水蒸気によって固化したり、内壁面に付着する等のトラ
ブルを防止することができる。
【0121】制御装置17は以下の順でシャッター装置
64及びスクリューフィーダー88を作動させ、補充剤
93の補充を行う。
【0122】先ず、シャッター装置64を作動し、図1
に示すようにシャッター板68の孔66を補助槽40の
開口56に一致させる。
【0123】次に、スクリューフィーダー88のモータ
92Dを回転させてスクリュー96を回転させる。スク
リュー96が回転すると、升100に入れられた顆粒状
の補充剤93が矢印R方向に順に送られ、排出パイプ1
02を介して補助槽40の中に落下する。
【0124】なお、排出パイプ102から落下する補充
剤93の量は、スクリュー96の回転量(回転角度)に
対して比例するので、制御装置17はペーパーPの処理
量に対応した規定量の補充剤93が落下するようにモー
タ92Dの回転量を制御する。 また、補充剤93の補
充と同時に図示しないポンプが作動し、水が補充剤93
の量に見合った量だけ補助槽40に補充され、循環ポン
プの作動によって槽内の発色現像液の濃度及び温度が一
定にされる。
【0125】なお、モータ92Dが所定量回転して所定
量の補充剤93が落下すると、シャッター装置64が作
動してシャッター板68が矢印L方向に移動し、シャッ
ター板68によって補助槽40の開口56が塞がれる。
【0126】ここで、升100が空になった場合及びス
クリューフィーダー88が搬送不良を生じた場合、補充
剤93が補助槽40に補充されなくなり、現像処理能力
の低下を招く。
【0127】本実施形態では、上述したようにシャッタ
ー装置64で補充剤93の固化を防ぐ構成となっている
が、補充剤93の搬送経路で補充剤93が万が一にも固
化する場合も考えられ、さらにオペレーターが升100
への補充剤93の補給を忘れることも考えられ、このよ
うな場合に、制御装置17は警報機108によりオペレ
ーターに警告を発する。
【0128】例えば、スクリューフィーダー88が動作
中に第1の補充剤感知センサ104が補充剤93を検出
し、かつ第2の補充剤感知センサ106が補充剤93を
検出した場合には、制御装置17はスクリューフィーダ
ー88の出口側(例えば、排出パイプ102、開口5
6、孔66)で詰まりが生じていると判断し、警報機1
08で警報を発する。
【0129】また、スクリューフィーダー88が動作中
に第1の補充剤感知センサ104が補充剤93を検出せ
ず、かつ第2の補充剤感知センサ106が補充剤93を
検出しない場合には、制御装置17はスクリューフィー
ダー88に補充剤93が落下していないか(例えば、升
100の中で補充剤93が固化等している場合。)、ま
たは升100の中の補充剤93が無くなったと判断し、
警報機108で警報を発する。
【0130】なお、スクリューフィーダー88が動作中
に第1の補充剤感知センサ104が補充剤93を検出
し、かつ第2の補充剤感知センサ106が補充剤93を
検出しない場合には、制御装置17は正常動作中である
と判断し、警報は発しない。
【0131】このように、本実施形態では、補充剤93
の補充不良が生じた場合に直ちに警報を発してオペレー
ターへ注意を促すので、オペレーターは直ちに適正な処
置を施すことができ、現像不良を未然に防ぐことができ
る。 [第2の実施形態]本発明の第2の実施形態を図3にし
たがって説明する。なお、前述した実施形態と同一構成
に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0132】本実施形態の固形写真薬品補充装置11に
は、図3に示すように、シャッター装置64の上部にロ
ータリーフィーダー194が設けられている。
【0133】このロータリーフィーダー194は、升1
00の下部に、羽根車196を収容した断面円形の内部
空間を設けたケーシング198を備えている。
【0134】ケーシング198には、上部の入口に升1
00と連通するパイプ200が一体的に設けられてお
り、下部の出口に排出パイプ202が一体的に設けられ
ている。
【0135】なお、この羽根車196は制御装置17に
よって制御されるモータ(図示せず)によって回転す
る。
【0136】本実施形態では、升100に補充剤93を
補給すると、ロータリーフィーダー194の上部に位置
する羽根車196の羽196Aと羽196Aとの間に補
充剤93が落下して充填され、羽根車196を矢印A方
向に回転させ、羽196Aと羽196Aとの間に充填さ
れた補充剤93が下部の出口に対応すると、排出パイプ
202を介して補助槽40に落下する。
【0137】ここで、ロータリーフィーダー194に
は、入口から出口に至る補充剤搬送経路途中に、第1の
補充剤感知センサ104が設けられ、出口から入口に至
る戻り経路途中に第2の補充剤感知センサ106が設け
られている。
【0138】これら第1の補充剤感知センサ104、第
2の補充剤感知センサ106及び羽根車196を回転さ
せるモータ(図示せず)は制御装置17に連結されてい
る。
【0139】本実施形態では、例えば、ロータリーフィ
ーダー194が動作中に第1の補充剤感知センサ104
が補充剤93を検出し、かつ第2の補充剤感知センサ1
06が補充剤93を検出した場合には、制御装置17は
ロータリーフィーダー194の出口側(例えば、排出パ
イプ202、開口56、孔66)で詰まりが生じている
と判断し、警報機108で警報を発する。
【0140】また、ロータリーフィーダー194が動作
中に第1の補充剤感知センサ104が補充剤93を検出
せず、かつ第2の補充剤感知センサ106が補充剤93
を検出しない場合には、制御装置17はロータリーフィ
ーダー194に補充剤93が落下していないか(例え
ば、升100の中で補充剤93が固化等している場
合。)、または升100の中の補充剤93が無くなった
と判断し、警報機108で警報を発する。
【0141】なお、ロータリーフィーダー194が動作
中に第1の補充剤感知センサ104が補充剤93を検出
し、かつ第2の補充剤感知センサ106が補充剤93を
検出しない場合には、制御装置17は正常動作中である
と判断し、警報は発しない。
【0142】このように、本実施形態においても、第1
の実施形態と同様に補充剤93の補充不良が生じた場合
に直ちに警報を発してオペレーターへ注意を促すので、
オペレーターは直ちに適正な処置を施すことができ、現
像不良を未然に防ぐことができる。
【0143】なお、この実施形態では、第1の補充剤感
知センサ104及び第2の補充剤感知センサ106の光
のビームの径が比較的大きく、羽根車196の羽196
Aがビームを完全に遮断することはなく、羽196Aが
センサ前方を通過しても補充剤93と間違えて検出する
ことはない(なお、補充剤93が詰まった場合にはビー
ムを完全に遮断する。)。また、光のビームが細い場合
には、羽根車196の回転角度を検出するセンサ等を設
け、羽196Aがセンサ前方を横切る際に、これを無視
するようにすれば良い。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固形写真
薬品補充装置及び感光材料処理装置は、固形写真薬品が
感光材料処理装置の処理槽に対して適正に搬送されない
ような場合に警告を発するので、感光材料の現像不良を
未然に防止することができる、という優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の第1の実施形態に係る固形写真薬
品補充装置の断面図である。
【図2】本発明の固形写真薬品補充装置の適用された感
光材料処理装置の概略構成図である。
【図3】本実施形態の第2の実施形態に係る固形写真薬
品補充装置の断面図である。
【符号の説明】
10 感光材料処理装置 11 固形写真薬品補充装置 17 制御装置(警報装置) 40 補助槽(貯留槽) 88 スクリューフィーダー 93 補充剤(固形写真薬品) 100 升(貯留部) 104 第1の補充剤感知センサ(第1の固形写真薬
品検出センサ) 106 第2の補充剤感知センサ(第2の固形写真薬
品検出センサ) 108 警報機(警報装置) 194 ロータリーフィーダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H098 AA03 AA05 BA03 BA15 BA18 BA29 BA34 DA01 DA06 DA15 DA23 DA27 DA28 EA03 EA05 EA17 GA09 3F027 AA05 BA01 CA07 DA21 DA34 EA01 EA02 EA09 3F040 BA01 CA01 EA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形写真薬品を感光材料処理液の貯留さ
    れている貯留槽へ投入する固形写真薬品補充装置であっ
    て、 固形写真薬品を搬送するスクリューフィーダーと、 前記スクリューフィーダーの固形写真薬品搬送方向上流
    側に設けられる第1の固形写真薬品検出センサと、 前記スクリューフィーダーの固形写真薬品搬送方向下流
    側で、前記スクリューフィーダーの出口から前記固形写
    真薬品が正規の状態で排出されている状態では空隙とな
    り、前記固形写真薬品が前記出口で詰まった場合には前
    記固形写真薬品で前記空間が充填される位置に設けられ
    る第2の固形写真薬品検出センサと、 前記第1の固形写真薬品センサの固形写真薬品検知結果
    と、前記第2の固形写真薬品検出センサの固形写真薬品
    検知結果と、前記スクリューフィーダーの動作とに基づ
    いて異常を判断し警報する警報装置と、 前記固形写真薬品を貯留し、貯留した前記固形写真薬品
    を排出する排出口が前記スクリューフィーダーに連結さ
    れる貯留部と、を有し、 前記警報装置は、前記スクリューフィーダーが動作中に
    前記第1の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出
    し、かつ前記第2の固形薬品検出センサが固形写真薬品
    を検出しない場合に正常動作中と判断し、前記スクリュ
    ーフィーダーが動作中に前記第1の固形薬品検出センサ
    が固形写真薬品を検出し、かつ前記第2の固形薬品検出
    センサが固形写真薬品を検出した場合に異常と判断する
    ことを特徴とする固形写真薬品補充装置。
  2. 【請求項2】 固形写真薬品を感光材料処理液の貯留さ
    れている貯留槽へ投入する固形写真薬品補充装置であっ
    て、 固形写真薬品を搬送するスクリューフィーダーと、 前記スクリューフィーダーの固形写真薬品搬送方向上流
    側に設けられる第1の固形写真薬品検出センサと、 前記スクリューフィーダーの固形写真薬品搬送方向下流
    側で、前記スクリューフィーダーの出口から前記固形写
    真薬品が正規の状態で排出されている状態では空隙とな
    り、前記固形写真薬品が前記出口で詰まった場合には前
    記固形写真薬品で前記空間が充填される位置に設けられ
    る第2の固形写真薬品検出センサと、 前記第1の固形写真薬品センサの固形写真薬品検知結果
    と、前記第2の固形写真薬品検出センサの固形写真薬品
    検知結果と、前記スクリューフィーダーの動作とに基づ
    いて異常を判断し警報する警報装置と、 前記固形写真薬品を貯留し、貯留した前記固形写真薬品
    を排出する排出口が前記スクリューフィーダーに連結さ
    れる貯留部と、を有し、 前記警報装置は、前記スクリューフィーダーが動作中に
    前記第1の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出せ
    ず、かつ前記第2の固形薬品検出センサが固形写真薬品
    を検出しない場合に、前記スクリューフィーダーに前記
    固形写真薬品が送られていないか、または前記固形写真
    薬品が無くなったと判断することを特徴とする固形写真
    薬品補充装置。
  3. 【請求項3】 固形写真薬品を感光材料処理液の貯留さ
    れている貯留槽へ投入する固形写真薬品補充装置であっ
    て、 固形写真薬品を搬送するロータリーフィーダーと、 前記ロータリーフィーダーの入口から出口に至る固形写
    真薬品搬送経路中に設けられ前記固形写真薬品を検出す
    る第1の固形薬品検出センサと、 前記ロータリーフィーダーの出口から入口に至る戻り経
    路に設けられ前記固形写真薬品を検出する第2の固形薬
    品検出センサと、 前記第1の固形薬品検出センサの固形写真薬品検知結果
    と、前記第2のセンサの固形写真薬品検知結果と、前記
    ロータリーフィーダーの動作とに基づいて異常を判断し
    警報する警報装置と、 前記固形写真薬品を貯留し、貯留した前記固形写真薬品
    を排出する排出口が前記ロータリーフィーダーに連結さ
    れる貯留部と、を有し、 前記警報装置は、前記ロータリーフィーダーが動作中に
    前記第1の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出
    し、かつ前記第2の固形薬品検出センサが固形写真薬品
    を検出しない場合に正常動作中と判断し、前記ロータリ
    ーフィーダーが動作中に前記第1の固形薬品検出センサ
    が固形写真薬品を検出し、かつ前記第2の固形薬品検出
    センサが固形写真薬品を検出した場合に異常と判断する
    ことを特徴とする固形写真薬品補充装置。
  4. 【請求項4】 固形写真薬品を感光材料処理液の貯留さ
    れている貯留槽へ投入する固形写真薬品補充装置であっ
    て、 固形写真薬品を搬送するロータリーフィーダーと、 前記ロータリーフィーダーの入口から出口に至る固形写
    真薬品搬送経路中に設けられ前記固形写真薬品を検出す
    る第1の固形薬品検出センサと、 前記ロータリーフィーダーの出口から入口に至る戻り経
    路に設けられ前記固形写真薬品を検出する第2の固形薬
    品検出センサと、 前記第1の固形薬品検出センサの固形写真薬品検知結果
    と、前記第2のセンサの固形写真薬品検知結果と、前記
    ロータリーフィーダーの動作とに基づいて異常を判断し
    警報する警報装置と、 前記固形写真薬品を貯留し、貯留した前記固形写真薬品
    を排出する排出口が前記ロータリーフィーダーに連結さ
    れる貯留部と、を有し、 前記警報装置は、前記ロータリーフィーダーが動作中に
    前記第1の固形薬品検出センサが固形写真薬品を検出せ
    ず、かつ前記第2の固形薬品検出センサが固形写真薬品
    を検出しない場合に、前記ロータリーフィーダーに前記
    固形写真薬品が送られていないか、または前記固形写真
    薬品が無くなったと判断することを特徴とする固形写真
    薬品補充装置。
  5. 【請求項5】 感光材料の処理を行う処理液を貯留する
    貯留槽を備えた感光材料処理装置であって、 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の固形写真薬
    品補充装置を有することを特徴とする感光材料処理装
    置。
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