JP3491390B2 - 処理剤補充装置 - Google Patents

処理剤補充装置

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JP3491390B2 JP15988095A JP15988095A JP3491390B2 JP 3491390 B2 JP3491390 B2 JP 3491390B2 JP 15988095 A JP15988095 A JP 15988095A JP 15988095 A JP15988095 A JP 15988095A JP 3491390 B2 JP3491390 B2 JP 3491390B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンパクト化及び作
業性の改善がはかられ、しかもケミカルの安定性が飛躍
的に向上し、更に低補充化が容易となる処理剤補充装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(以下、感光
材料ないし写真材料と称することもある)は、露光後、
現像、脱銀、洗浄、安定化等の工程により処理される。
現像には、黒白現像液、カラー現像液、脱銀処理には漂
白液、漂白定着液、定着液、洗浄には水道水またはイオ
ン交換水、安定化処理には安定液がそれぞれ使用され
る。これら各処理工程を行うための処理機能を有する液
体のことを処理液という。
【0003】このような処理は、通常写真感光材料用自
動現像機(以下、自動現像機と称することもある)で、
上記の処理液を収納した処理槽間を順次搬送させること
によって行われる。ここで写真感光材料用自動現像機と
言う場合、現像部、脱銀部、洗浄又は安定化部及び乾燥
部を有し、順次自動的に写真感光材料を搬送させる手段
を有する現像機のことを一般的にさす。
【0004】さて、このような自動現像機で処理する場
合、処理槽内の処理液の活性度を一定に保つために処理
液を補充する方式が一般に広く採られている。具体的に
は、補充用タンクから、補充液を適時処理槽内に供給し
つつ処理作業を行うようにしている。この場合、補充用
タンクに貯溜される補充液自体は別の場所で作られ、必
要に応じて補充用タンク内に補充されるのが普通である
が、従来から次のような手作業的な方法が採られてい
る。
【0005】即ち、ハロゲン化銀写真感光材料用処理剤
(以下、写真処理剤と称することもある)は粉末状ある
いは液体状で市販されており、使用にあたっては、粉末
の場合は一定量の水に手作業で溶解することにより調液
され、また、液体状の場合も濃縮されているから水で一
定量に希釈して用いられる。補充タンクは感光材料処理
装置の横に設置される場合があり、相当のスペースを確
保する必要がある。また、最近急増しているミニラボに
おいても写真感光材料用自動現像機に補充タンクを内蔵
するようにしているが、この場合も補充タンクのスペー
スを確保する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、ハロゲン化
銀写真感光材料を処理する複数の処理液が貯留される処
理槽に、例えば溶解槽を連通させ、この溶解槽に処理液
に応じて複数の固体処理剤を供給して溶解させるように
すると、自動現像機のコンパクト化が達成でき、さらに
手作業による溶解作業がなくなり、写真性能が安定な処
理システムとなり、また写真処理剤を収容するために従
来用いてきたポリ容器の使用を低減し、あるいは使用を
なくすることが可能な低公害化システムとすることがで
きる。
【0007】ところが、それぞれの処理槽に応じて設け
られた溶解槽の上方位置に固体処理剤供給部を設置し、
この固体処理剤供給部から固体処理剤を直接落下させて
供給するようにすると、供給機構の構造が簡単になる利
点があるが、自動現像機によっては溶解槽の上方位置に
固体処理剤供給部を配置することが困難な場合がある。
例えば、処理槽や溶解槽のメンテナンスを行なう時に固
体処理剤供給部が邪魔になることがある。また、固体処
理剤を供給する固体処理剤供給部は、湿度の高い環境に
置かれると、結露ができ、サビや漏電等が発生する一原
因となる。また、固体処理剤は湿度に弱く、防湿に工夫
をしていても、固体処理剤が水分を吸収して変質した
り、膨張して目詰まりを起したり、固体処理剤同士がく
っいたり、他の部材に付着したりして供給不良が生じる
ことがある。このため、それぞれの処理液の固体処理剤
を供給する固体処理剤供給部を、処理液槽や溶解槽から
離れた位置に配置することが考えられるが、固体処理剤
を単列あるいは複数列で供給する場合に引っかかった
り、詰まることがなく、固体処理剤を円滑に供給するこ
とが重要な課題になってくる。
【0008】また、固体処理剤は、固体処理剤カートリ
ッジに収納され、この固体処理剤カートリッジは、配置
スペースの確保や操作性の問題から、例えば縦方向に配
置された固体処理剤供給部に差し込んで装填することが
ある。ところで、このように差し込んで装填する構造で
は、固体処理剤カートリッジが落下し易いので、例えば
ロック機構を設けて差し込んだ後にロックをし、固体処
理剤カートリッジを交換する場合には、ロックを解除し
て取り外すことが行なわれる。このようなロック機構を
備えるものでは、作業者は、片手で固体処理剤カートリ
ッジの脱着ができないし、ロック解除と解除時には固体
処理剤カートリッジの保持で両手を使わなければならな
いので不便である。また、ロック機構を備える分部品点
数が多く複雑になり、確実性がないとともに、ロック解
除には固体処理剤カートリッジが落下しないようにする
必要があり、操作がしづらい。
【0009】また、固体処理剤供給部に固体処理剤カー
トリッジをセットし、この固体処理剤供給部の作動によ
って固体処理剤が供給されるが、例えば固体処理剤カー
トリッジの交換等によってセットされていない状態で
も、固体処理剤の投入時になれば、固体処理剤供給部が
作動すると、固体処理剤供給部に固体処理剤カートリッ
ジがセットされていない状態では、固体処理剤の受け入
れ口に作業時に発生するゴミや紙等が落下すると、これ
らのかみ込みが起こり、故障の一原因となる。
【0010】この発明は、かかる点に鑑みてなされた
ので、請求項1乃至請求項3記載の発明は、複数の固体
処理剤を供給する場合に固体処理剤が引っかかったり、
詰まることがなく、固体処理剤を集合させて円滑に供給
することが可能な処理剤補充装置を提供することを目的
としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ハロゲン化銀写真感光材料
処理する処理液に応じて溶解する複数の固体処理剤を
処理槽側に供給する処理剤補充装置において、前記固体
処理剤を複数収納する固体処理剤カートリッジと、前記
固体処理剤カートリッジ側から複数の固体処理剤を供給
する複数の供給経路を有する前記複数の固体処理剤を自
然落下させる落下工程と、前記落下工程の複数の供給経
路は、鉛直方向の角度が異なり、前記落下工程の複数の
落下終点位置における前記複数の固体処理剤の姿勢をほ
ぼ同じ姿勢に保つ合流する経路を有し、前記落下工程の
複数の落下終点位置に、前記複数の固体処理剤を前記溶
解槽へ搬送する固体処理剤搬送部を備えることを特徴と
している。
【0012】請求項2記載の発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料を処理する処理液に応じて溶解する複数の固体
処理剤を処理槽側に供給する処理剤補充装置において、
前記固体処理剤を複数収納する固体処理剤カートリッジ
と、 前記固体処理剤カートリッジ側に複数の入口開口部
を有し、前記処理槽側に合流する1つの出口開口部を有
し、さらに前記複数の入口開口部から前記1つの出口開
口部に向かって1錠ずつ自然落下する前記固体処理剤を
ガイドする仕切ガイドを有するシュータと、を備える
とを特徴としている。
【0013】請求項3記載の発明は、前記固体処理剤カ
ートリッジには、前記処理液に応じて溶解する一種類の
固体処理剤が収納されることを特徴としている。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】請求項1記載の発明では、複数の固体処理剤を
自然落下させる落下工程の供給経路鉛直方向の角度が
異なる複数の経路からなり、落下工程の落下終点位置に
おける固体処理剤の姿勢をほぼ同じ姿勢に保ち合流さ
、複数の固体処理剤を供給する場合に固体処理剤が引
っかかったり、詰まることがなく、固体処理剤を集合さ
せて円滑に供給することができる。
【0019】請求項2記載の発明では、複数の入口開口
部から1つの出口開口部に向かって1錠ずつ自然落下す
る固体処理剤をガイドする仕切ガイドを有するシュータ
を備えており、1錠ずつ固体処理剤は自然落下してシュ
ータの入口開口部から出口開口部に向かって仕切ガイド
によってガイドされ、固体処理剤は倒れることなく供給
される。
【0020】請求項3記載の発明では、固体処理剤カー
トリッジから処理液に応じて溶解する一種類の固体処理
剤が供給される。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【実施例】次に、この発明を適用できる感光材料処理装
置の一例を図面に基づいて説明する。図1は感光材料処
理装置の正面図、図2は感光材料処理装置の平面図、図
3は感光材料処理装置の右側面図、図4は固体処理剤の
搬送経路図、図5は集合ユニットの斜視図、図6は集合
ユニットの一部を破断した側面図である。
【0026】感光材料処理装置1は、写真焼付機Aと印
画紙の現像処理を行なうペーパー自動現像機Bとを一体
的に構成したものであり、写真焼付機Aには、焼付部1
0、表示部11、操作部12が備えられ、上部にはマガ
ジン収容部13が配置され、未露光のハロゲン化銀写真
感光材料である印画紙をロール状に収納したマガジンが
セットされる。写真焼付機Aの焼付部10において、マ
ガジン収容部13のマガジンから引き出された印画紙に
原画の画像が露光され、この露光された印画紙はペーパ
ー自動現像機B内に導入される。
【0027】ペーパー自動現像機Bには、処理部20、
乾燥部21、制御部22が備えられ、印画紙は処理部2
0で現像処理され、乾燥部21で乾燥して写真プリント
が作成されて、搬送コンベアCにより、図示しないオー
ダー仕分機の受皿に搬送されるか、または回収台23に
取り出される。処理部20には、発色現像槽24a、漂
白定着槽24b、3槽で構成される安定槽24cの処理
槽24が備えられ、印画紙は順次搬送され、それぞれ発
色現像処理、漂白定着処理、安定化処理がなされる。な
お、この発明の説明として、発色現像槽、漂白定着槽、
安定槽を有する実質的に3槽構成のペーパー自動現像機
Bについて行うが、これに限られるものではなく、発色
現像槽、漂白槽、定着槽、安定槽を有する実質的に4槽
構成の自動現像機であってもこの発明は適用できるもの
である。
【0028】ペーパー自動現像機Bには、処理剤補充装
置30が備えられ、この処理剤補充装置30は固体処理
剤Jを、発色現像槽24a、漂白定着槽24b、安定槽
24cの各処理槽24へ補充する装置である。処理剤補
充装置30には、固体処理剤供給部40、固体処理剤集
合部50、固体処理剤搬送部60、溶解槽70が備えら
れている。
【0029】固体処理剤供給部40及び固体処理剤集合
部50は、ケース25内に収納されており、このケース
25が乾燥部21の側壁に取り付けられている。固体処
理剤供給部40には、それぞれの溶解槽70に応じて装
填部41と供給部42が備えられ、装填部41に、処理
槽24の処理液に応じた固体処理剤Jを収納した固体処
理剤カートリッジ2が装填され、供給部42の作動によ
って所定の固体処理剤カートリッジ2から固体処理剤J
が供給される。固体処理剤供給部40は、後記する補充
別置ユニットの固体処理剤供給部と同様に構成されるた
め、ここでは詳細な説明は省略する。
【0030】固体処理剤集合部50には、図3に示すよ
うに、複数の集合ユニット51が処理槽24に対応して
備えられ、このそれぞれの複数の集合ユニット51は、
固体処理剤供給部40の供給部42と、固体処理剤搬送
部60の搬送通路61との間に配置されている。固体処
理剤供給部40の供給部42から供給される複数の固体
処理剤Jは、それぞれの対応した集合ユニット51内に
自然落下し、複数の集合ユニット51によって固体処理
剤搬送部60の対応する搬送通路61に供給される。
【0031】即ち、固体処理剤集合部50には、複数の
集合ユニット51によって複数の固体処理剤Jを供給す
る複数の供給経路に複数の固体処理剤を自然落下させる
落下工程を有しており、この落下工程の供給経路が複数
の経路からなり、それぞれの経路の鉛直方向の角度が異
なり、落下工程の複数の落下終点位置における複数の固
体処理剤の姿勢をほぼ同じ姿勢に保つ複数の経路を有
し、落下工程の複数の落下終点位置に複数の固体処理剤
を搬送する固体処理剤搬送部60を備えている。固体処
理剤搬送部60には、搬送通路61と、搬送手段62と
が備えられ、搬送通路61に供給された固体処理剤Jを
搬送手段62によって移動し、所定の処理部24に連通
して配置された溶解槽70の案内ガイド71へ供給す
る。
【0032】ケース25には、動作ランプ43がそれぞ
れの固体処理剤カートリッジ2に対応して設けられ、供
給部42が動作を開始すると点灯し、固体処理剤Jの供
給が終了するまで点灯して作業者に知らせる。
【0033】発色現像槽24aの処理槽24に備えられ
る複数の溶解槽70に供給される複数の固体処理剤Jを
供給する供給部42に対応して備えられる複数の集合ユ
ニット51は、図5及び図6に示すように構成されてい
る。集合ユニット51は、シュータで構成され、上部の
開口51aは固体処理剤供給部40の供給部42に対向
して配置され、また下部の開口51bは固体処理剤搬送
部60の搬送通路61に対向して配置されている。この
集合ユニット51は、固体処理剤Jを供給する供給経路
51cを有し、この供給経路51cはガイド52によっ
て形成された複数の経路51d,51eを有し、それぞ
れの経路51d,51eの鉛直方向の角度が異なり、落
下工程の落下終点位置における固体処理剤Jの姿勢をほ
ぼ同じ姿勢に保つようになっている。
【0034】このように、集合ユニット51には、固体
処理剤供給部40の供給部42から供給される固体処理
剤Jが上部の開口51aから供給される。図6に示すよ
うに、ガイド52によって形成された落下経路の幅D
は、二点鎖線で示す固体処理剤Jの直径より狭く形成さ
れており、経路51d,51eによって固体処理剤Jが
落下途中で回転することが規制され、落下工程の落下終
点位置における固体処理剤Jの姿勢をほぼ同じ姿勢に保
つことができる。従って、固体処理剤Jを単列あるいは
複数列で供給する場合に、固体処理剤Jが引っかかった
り、詰まることがなく、固体処理剤Jを下部の開口51
bに集合させて円滑に供給することができる。
【0035】なお、この実施例では、集合ユニット51
に落下工程の落下経路が1個のガイド52によって形成
された2個の経路51d,51eからなっているが、複
数のガイドによって3個の以上の経路を形成しても良
い。
【0036】また、漂白定着槽24b及び安定槽24c
の処理槽24に備えられる溶解槽70に供給される固体
処理剤Jを供給する供給部42に対応して備えられる集
合ユニット51も同様に構成されるが、この実施例で
は、安定槽24cの処理槽24に備えられる溶解槽70
に供給される固体処理剤Jを供給する供給部42に対応
して備えられる集合ユニット51には、ガイドを形成し
ないで単数の経路からなっている。このような集合ユニ
ット51に形成される落下経路の数は、所定時間に供給
する固体処理剤Jの量の大小に応じて設定される。
【0037】次に、この発明を適用できる補充別置ユニ
ットの一例を図面に基づいて説明する。図7は補充別置
ユニットの正面図、図8は補充別置ユニットの右側面
図、図9は固体処理剤カートリッジを示す図、図10は
固体処理剤供給部の断面図、図11は固体処理剤供給部
の側面図、図12は固体処理剤供給部の一部の正面図、
図13は保持手段の取付状態を示す平面図、図14は保
持手段の分解斜視図である。
【0038】補充別置ユニット100は、図示しない自
動現像機とは別に設置される。補充別置ユニット100
の前側には操作部101が設けられ、内部には溶解槽1
02が図示しない自動現像機の処理槽に対応して設けら
れ、それぞれの溶解槽102は図示しない循環ホースや
循環ポンプによって処理槽に接続される。この実施例で
は、ネガフィルム自動現像機の発色現像槽、漂白槽、定
着槽、安定槽に対応して4槽の溶解槽102が配置され
ているが、これに限られるものではない。
【0039】補充別置ユニット100の上部には固体処
理剤供給部103及びシュータ104が溶解槽102に
応じて配置されている。固体処理剤供給部103には、
装填部105と供給部106が備えられている。装填部
105には、扉107を開くことで、固体処理剤Jを収
納した固体処理剤カートリッジ2が装填される。それぞ
れの供給部106に対応して動作ランプ108が設けら
れ、供給部106が動作を開始すると点灯し、固体処理
剤Jの供給が終了するまで点灯する。
【0040】図9は錠剤型の固体処理剤Jを収容する固
体処理剤カートリッジ2を示し、図9(a)は一部破断
断面図を含む平面図、図9(b)は固体処理剤カートリ
ッジ2の側面図、図9(c)はスライド蓋5を取り除い
た状態の固体処理剤カートリッジ2の開口部の正面図で
ある。
【0041】固体処理剤カートリッジ2は、複数個の錠
剤型の固体処理剤Jを収納する中空四角柱状の容器本体
331と、容器本体331の中空体の一方の開口に接続
し固体処理剤Jを排出可能にする開口部を有する出口部
材2cと、出口部材2cのレール部332Aに摺動して
上下に移動可能なスライド蓋5とから構成されている。
【0042】容器本体331の内側には、3枚の仕切壁
331Sが一体に固定されていて、容器本体331の内
部は4つの分室331A,331B,331C,331
Dに区分されている。そして、各分室には、ほぼ円筒形
状をなす固体処理剤Jの各外円周が外接しそれぞれ約1
0個を縦列状態に収容することができる。即ち、第1の
分室331Aには10個の固体処理剤J1A〜J10A
が第2の分室331Bには同数の固体処理剤J1B〜J
10Bが、以下同様にして第3の分室331C及び第4
の分室331Dには同数の固体処理剤J1C〜J10
C,J1D〜J10Dがそれぞれ収納されている。
【0043】容器本体331の各分室の底部には、突起
条331Eが突出していて、固体処理剤Jの外周面と点
当たりで当接し固体処理剖Jの移動を容易にするととも
に、固体処理剤Jから脱落した粉を突起条331Eの頂
部から落下させる。固体処理剤Jから脱落した粉は、突
起条331Eから下方の溝部に溜まるから、たとえこの
溝部で粉が固着しても、固体処理剤Jは突起条331E
上を移動するから支障はない。
【0044】出口部材2cの出口開口の外側両側面に
は、レール部332Aが形成されていて、スライド蓋5
の両側面に形成された溝部5bに嵌合し、摺動可能にな
っている。また、スライド蓋5の下部両端に突出した突
起部5aは、後述の開閉規制部材121に係合してスラ
イド蓋5の自動開閉を行う。また、出口部材2cの両側
面には、ピン2bが突出していて、後述の装填部105
のガイド溝109Dに挿脱する。
【0045】固体処理剤カートリッジ2の背面333A
は、後述の装填部105の押圧部材114cによって加
圧されて、固体処理剤カートリッジ2は供給部106の
基準面に圧着される。また、固体処理剤カートリッジ2
の背面333Aには、識別ピン2eが一体に形成されて
いて、異なる他の固体処理剤カートリッジ2の誤装填を
防止している。
【0046】固体処理剤供給部103の装填部105の
固定枠体109及びこれと一体をなすハウジング11
0、駆動手段111はユニット本体112の側部に固定
されている。固定枠体109の両側板部109Aの図示
上端付近には、支軸113が突出していて、固体処理剤
カートリッジ2を保持する保持体114の両側に固定さ
れたアーム部114Aの穴に嵌合し、保持体114は支
軸113を中心にして揺動可能にしている。また、両側
板部109Aとアーム部114Aとには、それぞれ固定
ピン115,116が植設されていて、引張りばね11
7が張設されているから、保持体114は図示一点鎖線
に示すように、ばね付勢されて時計方向に揺動して、保
持体114の底部が、固定枠体109の図示左上部に突
出したストッパ部109Bに当接した左前の位置で、保
持体114は停止し、固体処理剤カートリッジ2を装填
する前の状態を維持する。
【0047】保持体114の上部には、固体処理剤カー
トリッジ2を差し込む挿入部位に、固体処理剤カートリ
ッジ2の落下を防止する保持手段118が設けられてい
る。保持手段118は、バネ鋼からなっており、バネ鋼
の一枚の板金をコの字に曲げて取付部118aと、この
取付部118aの両側に保持部118bを形成し、さら
に取付部118aの中央部から折り曲げてガイド部11
8cが形成されている。また、保持部118bの先端に
は、内側に凸状に折り曲げて曲げ部118dが形成され
ている。
【0048】保持手段118は、その取付部118aを
保持体114の上部先端にビス119によって締付固定
され、保持部118bが保持体114の上部を両側から
挟み付けるようになっている。この保持部118bの先
端に形成された曲げ部118dは、保持体114の両側
に形成された窓部120から内側に突出しており、固体
処理剤カートリッジ2の両側面に設けた段差2aに引っ
掛かるようにして、固体処理剤カートリッジ2を保持す
る。保持手段118の前側に設けられたガイド部118
cは、固体処理剤カートリッジ2を下方から差し込むと
きのガイドとなっている。
【0049】固定枠体109の両側板部109Aの下端
付近は、立上がり部109Cを有し、ここに支軸113
を中心にする円弧状のガイド溝109Dが穿設されてい
る。固体処理剤カートリッジ2を保持体114に装填し
て、保持体114を押して支軸113を中心にして揺動
させ、保持体114の下端部を図示C方向に押し込む
と、固体処理剤カートリッジ2のガイドピン2bが、保
持体114の押圧部材114Cにより押圧されながらガ
イド溝109D内を進行する。ガイド溝109Dの最深
部は1型に曲げられたl字溝部109Eに形成し、固体
処理剤カートリッジ2のガイドピン2bが押圧部材11
4Cに付勢されてここのl字溝部109Eに進入したと
き、固体処理剤カートリッジ2の出口部材2cの前面
は、供給部106のハウジング110に形成された入口
部110Aに密接する。
【0050】供給部106のハウジング110の入口部
110Aの前側には、スライド蓋5の開閉を規制する開
閉規制部材121が固設されている。固体処理剤カート
リッジ2を初期位置(図示一点鎖線)から図示C方向に
押し込み、中間位置に達すると、スライド蓋5の突起部
5aは、開閉規制部材121により押し込みが阻止され
る。固体処理剤カートリッジ2をさらに押し込み揺動さ
せると、スライド蓋5は移動しない状態であるから、固
体処理剤カートリッジ2の出口部材2cの開口部は次第
に開放されていく。固体処理剤カートリッジ2の押し込
みが所定位置に達して停止されると、開口部は全開され
て、固体処理剤カートリッジ2内の最前列の固体処理剤
Jは供給部106内に送り込まれる。
【0051】供給部106は、ハウジング110と、ハ
ウジング110の内周面に回転可能に配置され、固体処
理剤カートリッジ2内の固体処理剤Jを入口部110A
から一定量受容して出口部110Bに移動させるポケッ
ト部122Aを有する回転可能なロータ122と、出口
部110Bを開閉可能にするシャッタ部材123とから
構成されている。
【0052】ハウジング110の入口部110Aの端面
で開口の周縁には、枠状弾性パッキン124が埋設され
ていて、固体処理剤カートリッジ2の開口部が入口部1
10Aに密接されたとき、外気を遮断して防湿効果を高
めている。
【0053】装填部105には、駆動手段111が設け
てあり、モータ125の駆動軸に固定されたタイミング
プーリ126を巻回するタイミングベルト127はプー
リ128,129、テンションプーリ130を介してロ
ータ122の回転軸に固設したプーリ131を回転させ
る。
【0054】プーリ129と同軸上には、2箇所の切欠
き部を有する切欠き円板132が一体になっていて、フ
ォトインタラプタ型の光センサPS5が切欠き部132
Aの通過を検知することによって位置検出信号を発し、
ロータ122の1サイクル停止制御を行う。
【0055】このように、固体処理剤供給部103は、
固体処理剤Jを収納する固体処理剤カートリッジ2を下
方から上方に差し込むプロセスを含む工程を有し、固体
処理剤カートリッジ2を固形処理剤Jを供給する位置に
配置するように構成されている。この固体処理剤供給部
103の装填部105には、固体処理剤カートリッジ2
を差し込む挿入部位に、固体処理剤カートリッジ2を保
持する保持手段118を有しているから、図10に二点
鎖線で示すように、固体処理剤カートリッジ2を下方か
ら上方に差し込んで装填すると、図11及び図12に示
すように、固体処理剤カートリッジ2の先端部2dの両
側が保持手段118の保持部118bに形成された曲げ
部118dに当接して差し込みによって、外方へ押し広
げて挿入される。さらに、固体処理剤カートリッジ2の
先端部2dの前側が、ガイド部118cにガイドされて
差し込まれ、固体処理剤カートリッジ2の識別ピン2e
が保持体114の位置決め孔114Eに対向して差し込
みが完了する。
【0056】この固体処理剤カートリッジ2の差し込み
によって、保持部118bの先端に形成された曲げ部1
18dが、固体処理剤カートリッジ2の両側面に設けた
段差2aに引っ掛かると差し込みが完了し、固体処理剤
カートリッジ2は保持手段118によって保持される。
このように固体処理剤カートリッジ2を保持した状態
で、図10において説明したように、保持体114のC
方向に押動することで固体処理剤カートリッジ2がセッ
トされる。
【0057】固体処理剤カートリッジ2の交換の場合に
は、保持体114を前記とは逆にD方向に移動させる
と、図10に二点鎖線で示す位置になる。このとき、固
体処理剤カートリッジ2は、保持手段118によって保
持されており、落下することが規制されている。この状
態で、固体処理剤カートリッジ2を下方に引き抜くと、
保持部118bの先端に形成された曲げ部118dが、
固体処理剤カートリッジ2の両側面に設けた段差2aに
よって外方に広がり、容易に引っ掛かりを外すことがで
きる。
【0058】このように、簡単な構造で固体処理剤カー
トリッジ2を保持でき、作業者は例えば片手でも着脱で
き、作業性が向上する。
【0059】また、固体処理剤カートリッジ2を保持す
る保持手段118が、バネ鋼からなっており、例えば1
枚のバネ鋼を曲げるだけで、固体処理剤カートリッジ2
を掴むようにして落ちないように保持することができ、
部品点数も少なく、調整不要であり、壊れにくいし、確
実に作動することができる。
【0060】この実施例では、保持手段118がバネ部
材であるバネ鋼である例を示したが、これに限らず、例
えばPC(ポリカーポネート)やPVC(塩化ビニル)
といった樹脂や、他の弾性材料等のバネ性を有する材
料、もしくはバネ性をもたせた機構でもよい。保持手段
が樹脂であれば成型が容易であり、軽くて丈夫である。
【0061】このように、保持手段118が、バネ部
材、またはバネ性を有する材料、もしくはバネ性をもた
せた機構からなり、固体処理剤カートリッジ2を掴むよ
うにして落ちないように保持することができ、取付スペ
ースを取らず、部品点数も少なく、調整不要であり、壊
れにくいし、確実に作動することができる。
【0062】図15は保持手段の他の実施例の斜視図で
ある。この実施例の保持手段118は、取付部118a
の両側に保持部118bを形成し、さらに取付部118
aの中央部から折り曲げてガイド部118cが形成さ
れ、また保持部118bの先端にコロ600が設けられ
ている。
【0063】図16は保持手段のさらに他の実施例の斜
視図である。この実施例の保持手段118は、図15と
同様に構成されるが、保持部118bの先端に摺動材料
601が設けられている。
【0064】図17は保持手段のさらに他の実施例の斜
視図である。この実施例の保持手段118は、また、保
持部118bの先端の摺動材料601に代えて滑り材等
のコーティング602を設けることもできる。
【0065】このように、保持手段118の保持部11
8bに、コロ601、またはコーティング602、もし
くは摺動材料601が設けられ、作業者は例えば片手で
も容易に着脱でき、しかも固体処理剤カートリッジ2の
セットが確実で作業性が向上する。
【0066】図18は固体処理剤カートリッジ2の他の
実施例を示しており、図18(a)は固体処理剤カート
リッジ2の先端部2dの両側に凸部である突起2fを設
けている。従って、固体処理剤カートリッジ2の下方か
らの差し込みによって、保持手段118の曲げ部118
dが突起2fを載りあげて突起2fを越えた位置で係合
し、確実に保持される。また、図18(b)は固体処理
剤カートリッジ2の両側に溝2gを形成し、この溝2g
の先端部に凸部である突起2hを設けている。従って、
同様に固体処理剤カートリッジ2の下方からの差し込み
によって、保持手段118の保持部118bが溝2gに
保持されて確実に差し込まれ、さらに曲げ部118dが
突起2hを載りあげて突起2hを越えた位置で係合し、
確実に保持される。
【0067】図19は種類の異なる固体処理剤カートリ
ッジの差し込みを規制する他の実施例を示しており、図
19(a)は固体処理剤カートリッジ2の先端の識別ピ
ン2eが2個設けられ、保持体114には孔114Eが
1個で、しかも異なる位置に設けられているため、差し
込むことができない。このため、保持手段118の曲げ
部118dが凸部である突起2iを載りあげて突起2i
を越えた位置で係合することができない。従って、種類
が異なる固体処理剤カートリッジ2は、保持されない。
一方、図19(b)は保持体114に孔114Eが2個
で、しかも対応した位置に設けられているため、固体処
理剤カートリッジ2の識別ピン2eが保持体114の孔
114Eに挿入される。このため、保持手段118の曲
げ部118dが突起2iを載りあげて突起2iを越えた
位置で係合する。従って、種類が合う固体処理剤カート
リッジ2が保持手段118により確実に保持される。
【0068】このように、固体処理剤カートリッジ2
が、保持手段118の保持部118bにより保持される
部分に凹部、または凸部、もしくは段差を有しており、
保持手段118の保持部118bにより簡単な構造で確
実に保持される。
【0069】次に、この発明を適用できる感光材料処理
装置の他の実施例の一例を図面に基づいて説明する。図
20は感光材料処理装置の正面図、図21は感光材料処
理装置の平面図、図22は感光材料処理装置の左側面
図、図23は感光材料処理装置の右側面図、図24は固
体処理剤供給部の概略構成を示す斜視図、図25は固体
処理剤供給部の供給部の斜視図、図26は固体処理剤供
給部の供給部の断面図、図27は固体処理剤供給部の供
給を説明する概略図、図28はシュータの断面図、図2
9は図30のXXIX-XXIX線に沿う断面図、図30は固体
処理剤カートリッジのセット状態を示す斜視図、図31
は固体処理剤カートリッジのセット終了状態を示す斜視
図、図32は固体処理剤カートリッジの検出状態を示す
斜視図である。
【0070】感光材料処理装置200は、ネガフィルム
を現像処理するネガフィルム自動現像機Dと、写真焼付
機Aと、印画紙を現像処理するペーパー自動現像機Bと
を一体的に構成したものである。ネガフィルム自動現像
機Dは、左側に配置され、自動現像機本体204の中央
に処理槽205が配置され、自動現像機本体204の左
側部には固体処理剤供給部206が配置されている。処
理槽205は、発色現像槽205a、漂白槽205b、
定着槽205c、安定槽205dを有する実質的に4槽
構成され、それぞれに連通して溶解槽207が配置され
ている。この溶解槽207には固体処理剤供給部206
から固体処理剤がシュータ208を介して供給される。
固体処理剤供給部206には、動作ランプ209がそれ
ぞれの固体処理剤カートリッジ2の供給部に対応して設
けられ、供給動作を開始すると点灯し、固体処理剤Jの
供給が終了するまで点灯している。
【0071】固体処理剤供給部206は、自動現像機本
体204の固体処理剤Jを溶解する溶解槽207を設け
てなる側である外側面に配置され、自動現像機本体20
4の外部に配置することで自動現像機本体204のメン
テナンスを容易にしている。しかも、固体処理剤供給部
206を自動現像機本体204の外部に縦置きに配置す
ることで薄幅になり、配置スペースの確保が容易であ
る。また、固体処理剤Jが熱や湿度等の影響を受けない
位置で、しかも写真焼付機Aの操作部210と略同じ高
さに配置され、固体処理剤カートリッジ2の交換やメン
テナンスが容易になる。
【0072】写真焼付機Aは、ネガフィルム自動現像D
と、ペーパー自動現像機Bとの間に配置され、その前側
に操作部210が配置され、上部にはマガジン収容部2
11が配置され、未露光のハロゲン化銀写真感光材料で
ある印画紙をロール状に収納したマガジンがセットされ
る。写真焼付機Aにおいて、マガジン収容部211のマ
ガジンから引き出された印画紙に原画の画像が露光さ
れ、この露光された印画紙はペーパー自動現像機B内に
導入される。
【0073】ペーパー自動現像機Bには、処理槽21
2、乾燥部213が備えられ、印画紙は処理槽212で
現像処理され、乾燥部213で乾燥して写真プリントが
作成されて取り出される。処理槽212には、発色現像
槽212a、漂白定着槽212b、3槽で構成される安
定槽212cが備えられ、印画紙は順次搬送され、それ
ぞれ発色現像処理、漂白定着処理、安定化処理がなされ
る。
【0074】発色現像槽212a、漂白定着槽212
b、安定槽212cには、溶解槽214がそれぞれ連通
して配置されている。溶解槽214には固体処理剤供給
部215から固体処理剤Jがシュータ216を介して供
給される。固体処理剤供給部215には、動作ランプ2
17がそれぞれの固体処理剤カートリッジ2の供給部に
対応して設けられ、供給動作を開始すると点灯し、固体
処理剤Jの供給が終了するまで点灯する。
【0075】固体処理剤供給部215は、自動現像機本
体218の処理済のハロゲン化銀写真感光材料が排出さ
れる側である外面に配置され、自動現像機本体218の
外部に配置することで自動現像機本体218のメンテナ
ンスを容易にしている。また、固体処理剤供給部215
を縦置きに配置することで薄幅になり、配置スペースの
確保が容易である。また、固体処理剤Jが熱や湿度等の
影響を受けない位置で、しかも写真焼付機の操作部21
0と略同じ高さに配置され、固体処理剤カートリッジ2
の交換やメンテナンスが容易になる。
【0076】ネガフィルム自動現像D及びペーパー自動
現像機Bに配置された固体処理剤供給部206,215
は、同様に構成されるが、ここでは便宜上ペーパー自動
現像機Bに配置される固体処理剤供給部215を、図2
4乃至図32に基づいて説明する。
【0077】固体処理剤供給部215には、フレーム2
30と、フレーム230を覆う固定カバー231と開閉
カバー232内に、装填部240と、供給部250と、
昇降部260とが、それぞれの溶解槽214に対応して
備えられている。装填部240には、フレーム230の
下部にカートリッジ受台241が設けられ、フレーム2
30の上部にはカートリッジホルダ242が設けられて
いる。カートリッジホルダ242に固体処理剤カートリ
ッジ2の先端部2xを下方から上方に差し込み、固体処
理剤カートリッジ2の開口部2y側をカートリッジ受台
241に位置させてセットされる。
【0078】供給部250は、図25及び図26に示す
ように構成され、ロータケース251に複数のロータ2
52が回動動作可能に収納されている。ロータケース2
51の上側に固体処理剤Jの受け入れ口251aが形成
され、この固体処理剤Jの受け入れ口251aから固体
処理剤カートリッジ2のスライド蓋2wを開くことで、
収納された固体処理剤Jが供給される。この固体処理剤
Jは、ロータ252の凹部252aに収納され、ロータ
252の回転によって固体処理剤Jが移動して供給口2
51bから昇降部260に供給される。ロータ252の
駆動ギヤ253は減速ギヤ列254を介して供給用モー
タ255に連結され、供給用モータ255によってロー
タ252が回転する。
【0079】昇降部260には、駆動軸261がフレー
ム230の両側部230aに回動可能に設けられ、この
駆動軸261には駆動ギヤ262が固定されている。駆
動ギヤ262は減速ギヤ列263を介して昇降用モータ
264に連結され、この昇降用モータ264の正転逆転
よって駆動軸261が連動して回転する。駆動軸261
の両端には下スプロケット265が固定され、この下ス
プロケット265と、フレーム230のそれぞれの側部
230aに軸支された上スプロケット266及び中間ス
プロケット267に昇降用チェーン268が掛け渡され
ている。この両側の昇降用チェーン268には昇降用フ
レーム269が設けられ、昇降用フレーム269にはバ
ケット270がそれぞれ設けられている。
【0080】昇降用フレーム269にはセンサー板27
1が設けられ、また上方には上限センサー272が配置
され、下方には下限センサー273が配置され、固体処
理剤Jの補充動作中に別の補充の信号があっても、下限
センサー273がセンサー板271を検出していない場
合、即ちバケット270が下にない場合は、ロータ25
2は回転しない。また、固体処理剤Jの供給後に昇降用
モータ264によってバケット270が降下し、下限セ
ンサー273でセンサー板271を検出したとき、供給
用モータ255を回転させ、ロータ252より固体処理
剤Jをバケット270にセットする。
【0081】次に、図27に基づいて固体処理剤の供給
を説明する。まず、固体処理剤カートリッジ2の開口部
2yを供給部250のロータケース251の上部にセッ
トし、固体処理剤カートリッジ2のスライド蓋2wを開
け、固体処理剤Jを供給可能にする。固体処理剤カート
リッジ2内の固体処理剤Jがロータ252の凹部252
aが固体処理剤Jの受け入れ口251aに位置すると
き、固体処理剤Jがロータ252の凹部252aに入
り、その後ロータ252が矢印方向に回転し、凹部25
2aが供給口251bに対向して位置するところで、ロ
ータ252の回転が止まり、固体処理剤Jが転がり供給
口251bから外に排出される。
【0082】外部に排出された固体処理剤Jはバケット
270に入り、固体処理剤Jが入ったバケット270を
下方位置から上方位置に上昇させる。バケット270の
底面270aがフレーム230側に傾斜しているため、
バケット270に収納された固体処理剤Jは、フレーム
230に当接して排出が規制された状態でバケット27
0によって上昇する。バケット270が上方位置に移動
し、フレーム230に形成された窓部230bに対応し
た位置に移動すると、固体処理剤Jが窓部230bから
転がってシューター216に入り、シューター216を
通って溶解槽214に落下させる。
【0083】次に、バケットから排出される固体処理剤
を処理槽側に搬送する搬送路を、図28及び図29に基
づいて説明する。バケット270には、前記したように
複数の固体処理剤Jがそれぞれ対応して複数の4錠の排
出開口部270iから排出可能に収納される。バケット
270から排出される固体処理剤Jを処理槽側に搬送す
る搬送路は、シュータ216により構成されている。シ
ュータ216は入口側にバケット270の排出開口部2
70iに対応して複数の入口開口部216aを有し、処
理槽側に1つの出口開口部216bを有し、さらに複数
の入口開口部216aから1つの出口開口部216bに
向かって固体処理剤Jをガイドする仕切ガイド216c
を有している。この中央の仕切ガイド216cを長く
し、この両側の仕切ガイド216cを短くして搬送路2
16dが形成され、これにより搬送路216dは、固体
処理剤Jの1錠分の幅が確保されている。
【0084】このように、バケット270から排出され
る固体処理剤Jを処理槽側に搬送する搬送路216dが
シュータ216により構成され、バケット270から排
出される固体処理剤Jは1錠ずつシュータ216の複数
の入口開口部216aから1つの出口開口部216bに
向かって仕切ガイド216cによってガイドされ、固体
処理剤Jは倒れることなく搬送路216dを転がって処
理槽側へ供給される。従って、シュータ216の入口開
口部216a側がバケット270の複数の排出開口部2
70i側に応じて広くなっており、一方出口開口部21
6bが1錠ずつ固体処理剤Jを処理槽側に搬送するよう
に狭くなっていても、固体処理剤Jは倒れることなく転
がって処理槽側へ供給されるため、次から次にバケット
270から排出される固体処理剤Jが倒れてシュータ2
16の内部に詰まることが防止される。
【0085】次に、図30乃至図32に基づいて固体処
理剤カートリッジのセットについて説明する。固体処理
剤カートリッジ2の先端部2xをカートリッジホルダ2
42に差し込むと、所定の固体処理剤カートリッジ2が
差し込まれた場合には、先端部2xの識別ピン2zがカ
ートリッジホルダ242の係合孔242aに係合してい
るロック板243を押し、これによりロック板243が
係合孔242aから外れる。このため、カートリッジホ
ルダ242は支持ピン244を支点にして回動可能にな
る。
【0086】そして、固体処理剤カートリッジ2の開口
部2y側を、図30に示すように矢印方向に回転させ
て、図31に示すように装填部240にセットする。こ
のように、カートリッジホルダ242を回転させて、固
体処理剤カートリッジ2をセットする。図32に示すよ
うに固体処理剤カートリッジ2が正常な位置にセットさ
せた時点で、カートリッジホルダ242に設けた誤動作
防止用センサー板245を誤動作防止用センサー246
が検出し、供給部250のロータ252の作動が可能と
なる。一方、誤動作防止用センサー246が誤動作防止
用センサー板245を検出しないときは、ロータ252
が作動しない。
【0087】このように、誤動作防止用センサー板24
5と誤動作防止用センサー246により構成される固体
処理剤カートリッジ2の差し込み動作を検知する検知手
段280による検知によって、検知手段280から発生
する検知信号によって固体処理剤カートリッジ2に収納
された固体処理剤Jを供給する固体処理剤供給部215
の動作が可能となる。
【0088】このように、固体処理剤供給部215に、
差し込まれた固体処理剤カートリッジ2を検知手段28
0によって検知し、この検知によって固体処理剤供給部
215の動作が可能となるため、固体処理剤供給部21
5の固体処理剤Jの受け入れ口215aに、作業時にゴ
ミや紙等が落下した状態で作動することがないため、ゴ
ミや紙等のかみ込みを防止し、故障や誤動作を軽減し、
耐久性の向上を図ることができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、複数の固体処理剤を自然落下させる落下工程の
給経路鉛直方向の角度が異なる複数の経路からなり、
落下工程の落下終点位置における固体処理剤の姿勢をほ
ぼ同じ姿勢に保ち合流させることで、固体処理剤が引っ
かかったり、詰まることがなく、固体処理剤を集合させ
て円滑に供給することができる。
【0090】請求項2記載の発明は、複数の入口開口部
から1つの出口開口部に向かって1錠ずつ自然落下する
固体処理剤をガイドする仕切ガイドを有するシュータを
備え、1錠ずつ固体処理剤は自然落下してシュータの入
口開口部から出口開口部に向かって仕切ガイドによって
ガイドされ、固体処理剤は倒れることなく供給すること
ができ、固体処理剤が搬送路に詰まることが防止され
る。
【0091】請求項3記載の発明は、固体処理剤カート
リッジから処理液に応じて溶解する一種類の固体処理剤
が供給される。
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【図面の簡単な説明】
【図1】感光材料処理装置の正面図である。
【図2】感光材料処理装置の平面図である。
【図3】感光材料処理装置の右側面図である。
【図4】固体処理剤の搬送経路図である。
【図5】集合ユニットの斜視図である。
【図6】集合ユニットの一部を破断した側面図である。
【図7】補充別置ユニットの正面図である。
【図8】補充別置ユニットの右側面図である。
【図9】固体処理剤カートリッジを示す図である。
【図10】固体処理剤供給部の断面図である。
【図11】固体処理剤供給部の側面図である。
【図12】固体処理剤供給部の一部の正面図である。
【図13】保持手段の取付状態を示す平面図である。
【図14】保持手段の分解斜視図である。
【図15】保持手段の他の実施例の斜視図である。
【図16】保持手段のさらに他の実施例の斜視図であ
る。
【図17】保持手段のさらに他の実施例の斜視図であ
る。
【図18】固体処理剤カートリッジの他の実施例を示す
図である。
【図19】種類の異なる固体処理剤カートリッジの差し
込みを規制する他の実施例を示す図である。
【図20】感光材料処理装置の正面図である。
【図21】感光材料処理装置の平面図である。
【図22】感光材料処理装置の左側面図である。
【図23】感光材料処理装置の右側面図である。
【図24】固体処理剤供給部の概略構成を示す斜視図で
ある。
【図25】固体処理剤供給部の供給部の斜視図である。
【図26】固体処理剤供給部の供給部の断面図である。
【図27】固体処理剤供給部の供給を説明する概略図で
ある。
【図28】シュータの断面図である。
【図29】図28のXXIX-XXIX線に沿う断面図
【図30】固体処理剤カートリッジのセット状態を示す
斜視図である。
【図31】固体処理剤カートリッジのセット終了状態を
示す斜視図である。
【図32】固体処理剤カートリッジの検出状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
30 処理剤補充装置 51 集合ユニット 51c 供給経路 51d,51e 経路 60 固体処理剤搬送部 70 溶解槽 J 固体処理剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 滋 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノ ーリツ鋼機株式会社内 (72)発明者 児島 昌幸 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノ ーリツ鋼機株式会社内 (72)発明者 袴田 晴夫 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 石井 英雄 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 平8−62818(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03D 3/06 G03D 13/02 G03C 5/26 520

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン化銀写真感光材料を処理する処理
    に応じて溶解する複数の固体処理剤を処理槽側に供給
    する処理剤補充装置において、前記固体処理剤を複数収納する固体処理剤カートリッジ
    と、 前記固体処理剤カートリッジ側から複数の固体処理剤を
    供給する複数の供給経路を有する前記複数の固体処理剤
    を自然落下させる落下工程と、 前記落下工程の複数の供給経路は、鉛直方向の角度が異
    なり、前記落下工程の複数の落下終点位置における前記
    複数の固体処理剤の姿勢をほぼ同じ姿勢に保つ合流する
    経路を有し、 前記落下工程の複数の落下終点位置に、前記複数の固体
    処理剤を前記溶解槽へ搬送する固体処理剤搬送部を備え
    ることを特徴とする処理剤補充装置。
  2. 【請求項2】ハロゲン化銀写真感光材料を処理する処理
    に応じて溶解する複数の固体処理剤を処理槽側に供給
    する処理剤補充装置において、前記固体処理剤を複数収納する固体処理剤カートリッジ
    と、 前記固体処理剤カートリッジ側 に複数の入口開口部を有
    し、前記処理槽側に合流する1つの出口開口部を有し、
    さらに前記複数の入口開口部から前記1つの出口開口部
    に向かって1錠ずつ自然落下する前記固体処理剤をガイ
    ドする仕切ガイドを有するシュータと、を備えることを
    特徴とする処理剤補充装置。
  3. 【請求項3】前記固体処理剤カートリッジには、前記処
    理液に応じて溶解する一種類の固体処理剤が収納される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の写真
    感光材料用自動現像機。
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