JPH07311455A - ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤供給装置 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤供給装置

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JPH07311455A
JPH07311455A JP10279794A JP10279794A JPH07311455A JP H07311455 A JPH07311455 A JP H07311455A JP 10279794 A JP10279794 A JP 10279794A JP 10279794 A JP10279794 A JP 10279794A JP H07311455 A JPH07311455 A JP H07311455A
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JP
Japan
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processing agent
solid processing
storage container
belt
halide photographic
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JP10279794A
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Yorikatsu Miyazawa
頼勝 宮沢
Hideo Ishii
英雄 石井
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固体処理剤供給装置内で固体処理剤搬送不良
を発生したとき、容易迅速に復元作業を実施可能にす
る。また、復元時の再調整を不要にしてメンテナンスの
容易化と駆動の安定化を実現する。 【構成】 ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の処
理液を収容する処理槽に、収納容器33内に収容された錠
剤型固体処理剤Jを制御して適量補給するハロゲン化銀
写真感光材料用固体処理剤供給装置において、固体処理
剤供給装置30を、複数個の錠剤型固体処理剤Jを収容す
る収納容器33を装着する収納容器装填部34と、収納容器
33内の固体処理剤Jを受容して搬送する搬送手段352に
より所定量の固体処理剤を投下して前記処理槽に供給す
る供給部35と、供給部35の搬送手段352を駆動源361とベ
ルト駆動手段とにより回動させる駆動部36と、から構成
し、駆動部36のベルト駆動手段の緊張側に、ベルト363
を緊張固定および弛緩可能にするテンション手段364,3
70,371,372を設けたハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤供給装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀写真感光
材料用自動現像機の処理液を収容する処理槽に、収納容
器内に収容された錠剤型固体処理剤を制御して適量補給
するハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤供給装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(フィルム、
印画紙)は、露光後に、現像、定着、安定等の工程によ
り処理される。この処理は通常自動現像機で行われ、そ
の場合は、補充液供給方式が一般に用いられ、処理槽内
の処理液の活性度を一定に保つようにコントロールされ
ている。
【0003】上記感光材料の処理を商業的に実施するに
は、コスト低減、人手作業の軽減、公害発生の低減、処
理装置のコンパクト化、処理液の節約、さらには感光材
料の画質向上のため、安定かつ優れた処理性能を得るこ
とが要求される。
【0004】この要望に応える方法として、全ての処理
剤成分を固体処理剤化し、固体処理剤を直接処理槽に投
入する方法が開示されている。
【0005】固体処理剤を錠剤化して、供給装置により
一定量を自動供給する場合、固体処理剤が供給装置内で
搬送不良を発生したときには、駆動を停止して、速やか
に供給装置内の固体処理剤を除去して、正確に復元し
て、稼動を再開しなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記供給装置内での搬
送不良発生時の復元作業は、自動現像機の稼動中でも、
オペレータが直ちに容易かつ安全に実施できることが求
められる。上記供給装置の駆動部は、駆動源のモータか
ら動力伝達機構を経て固体処理剤供給部材を回転させて
いるが、この駆動部の減速比が大きいため、停止してい
る状態の駆動源に接続したまま、供給部材を手動回転さ
せることは極めて困難である。また、ベルトタイトナー
ローラを緩めて、ベルト回転をフリーにする方法では、
前記供給装置を駆動するベルト駆動手段において、ベル
トの張設力を所定の圧力に設定する必要があるから、前
記復元作業時に再び初期設定されたベルトの張設力にす
るための調整は煩わしく時間を要し、さらには供給装置
の設置状態では作業困難で、供給装置全体を自動現像機
本体から取り外して作業しなければならないといった問
題もある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
技術の欠点を解消し、固体処理剤供給装置内で搬送不良
を発生したとき、搬送手段駆動部の駆動ベルトを容易か
つ安全に弛緩させ、搬送手段を正常に復元し、速やかに
駆動再開を可能にするハロゲン化銀写真感光材料用固体
処理剤供給装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】上記目的を達成する本発明のハロゲン化銀
写真感光材料用固体処理剤供給装置は、ハロゲン化銀写
真感光材料用自動現像機の処理液を収容する処理槽に、
収納容器内に収容された錠剤型固体処理剤を制御して適
量補給するハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤供給
装置において、前記固体処理剤供給装置を、複数個の錠
剤型固体処理剤を収容する収納容器を装着する収納容器
装填部と、前記収納容器内の固体処理剤を受容して搬送
する搬送手段により所定量の固体処理剤を投下して前記
処理槽に供給する供給部と、前記供給部の搬送手段を駆
動源とベルト駆動手段とにより回動させる駆動部と、か
ら構成し、前記駆動部のベルト駆動手段の緊張側に、ベ
ルトを緊張固定および弛緩可能にするテンション手段を
設けたことを特徴とするものである。
【0009】また、上記目的は、前記固体処理剤供給装
置を、複数個の錠剤型固体処理剤を収容する収納容器を
装着する収納容器装填部と、前記収納容器内の固体処理
剤を受容して搬送する搬送手段により所定量の固体処理
剤を投下して前記処理槽に供給する供給部と、前記供給
部の搬送手段を駆動源とベルト駆動手段とにより回動さ
せる駆動部と、から構成し、前記駆動部の駆動源にクラ
ッチ機構を設け、解除レバーの操作により、クラッチ機
構のカップリング部を断続させて、駆動源から前記ベル
ト駆動手段への動力伝達を断続可能にしたことを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤供給装置に
よって達成される。
【0010】
【実施例】次に、この一実施例を添付図面に基づいて説
明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0011】本発明の自動現像機(以下、単に自現機と
もいう)の一例を図面に基づいて説明する。図1(A)
は、自現機APと写真焼付機Bとを一体的に構成したハ
ロゲン化銀写真感光材料処理装置(プリンタープロセッ
サ)の正面側全体構成図である。
【0012】図1(A)において、写真焼付機Bの左下
部には、未露光のハロゲン化銀写真感光材料である印画
紙(カラーペーパー)をロール状に収納したマガジンM
がセットされる。マガジンから引き出された印画紙p
は、送りローラR1及びカッター部Ctを介して所定の
サイズに切断され、シート状印画紙pとなる。このシー
ト状印画紙pは、ベルト搬送手段Beによって搬送さ
れ、露光部Eにおいて光源およびレンズLにより、原画
Oの画像を露光される。露光されたシート状印画紙pは
さらに複数対の送りローラR2,R3,R4により搬送
され、自現機AP内に導入される。自現機APでは、シ
ート状印画紙pは、処理液槽であるそれぞれ発色現像槽
1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1E内(実
質的に3槽構成の処理槽1)をローラ搬送手段(参照記
号ナシ)により順次搬送され、それぞれ、発色現像処
理、漂白定着処理、安定化処理がなされる。前記各処理
がなされたシート状印画紙pは、乾燥部6において乾燥
されて機外に排出される。
【0013】また、実施例においては、印画紙pはカッ
トされた状態で自現機AP内に導かれるものであるが、
帯状で自現機AP内に導かれるものであってもよい。
【0014】また、本願発明に係る自現機APは、写真
焼付機Bと一体的に構成しても、自現機AP単体だけで
もよいことは言うまでもない。また、本発明の説明とし
て、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1
D,1Eを有する実質的に3槽構成の処理槽1を有する
自現機APについて行うが、これに限られるものではな
く、露光済みのネガフィルムを処理する発色現像槽、漂
白槽、定着槽、安定槽を有する実質的に4槽または、そ
れ以上の処理槽を有する構成の自現機であっても本発明
は適用できるものである。
【0015】図1(B)は自現機APの平面構成図であ
る。上記発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1E
の各処理槽には、補助タンク2A,2B,2C,2D,
2E及び固体処理剤を供給する固体処理剤供給装置3
A,3B,3Eが設けてある。41は発色現像槽1A、安
定槽1Eに補充水を供給する補充水タンクである。
【0016】図2は、この発明に係る自現機APと写真
焼付機BとソータSとを一体に構成したプリンタープロ
セッサの全体を示す斜視図である。図において、自現機
APの蓋10Aを上方に開いて、固体処理剤を収納した各
容器33A,33B,33Eを供給装置20にそれぞれ挿入して
定置させ、各容器33A,33B,33E内の固体処理剤を各
処理槽に補充する。
【0017】図3はシート状印画紙現像処理用の自現機
APの構成図である。自現機APでは、シート状印画紙
pは、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,
1D,1E内の各処理液により処理されたのち乾燥部6
で乾燥される。液面レベルとして漂白定着槽1Bに対
し、安定槽1C,1D,1Eが順次高くなっている。従
って1Eからのオーバーフロー液は重力により1D,1
C,1Bと流れこむような構造(カウンターカレント方
式)となっている。3A,3B,3Eは固体処理剤供給
装置、31は処理量情報検出手段、32は固体処理剤供給制
御手段、41は補充水タンク、49は補充水供給制御手段で
ある。
【0018】図4は、図1の自現機APのI−I断面に
おける処理槽である発色現像槽1Aと補助タンク2Aと
固体処理剤供給装置3Aの断面図である。漂白定着槽1
Bおよび安定槽1Eもほぼ同一構造をなすから、以下発
色現像槽1Aを代表して説明する。
【0019】図4において、11は廃液管、12はオーバー
フロー液を貯溜する廃液タンク、22はフィルタ、24は循
環ポンプ、25はヒータ、26はサーモスタット、27は液面
センサである。
【0020】なお、図には、構成をわかりやすくするた
めに、感光材料を搬送する搬送手段等は省略してある。
また、本例においては、固体処理剤として錠剤型固体処
理剤Jを用いた場合について説明する。
【0021】感光材料を処理する処理槽1は、該処理槽
1を形成する仕切壁21の外側に一体的に設けた補助タン
ク2を有する。処理槽1と補助タンク2とは連通窓21A
が形成された仕切壁21により仕切られており、処理液は
流通できるようになっている。
【0022】筒状のフィルタ22は、補助タンク2の内部
に交換可能に設けられ、処理液中の不溶物を除去する機
能を果たすとともに、未溶解の錠剤型固体処理剤Jの循
環ポンプ24及び処理槽1へ浸入を規制している。このフ
ィルタ22の中は、補助タンク2の下方壁を貫通して設け
られた循環パイプ23Aを介して循環ポンプ24(循環手
段)の吸引側に連通している。
【0023】循環系は、液の循環通路を形成する循環パ
イプ23A,23B、循環ポンプ24等で構成されている。前
記循環ポンプ24の吐出側に連通した循環パイプ23Bの他
端は処理槽1の外壁を貫通し、該処理槽1に連通してい
る。このような構成により、循環ポンプ24が作動すると
処理液は補助タンク2から吸い込まれ、処理槽1に吐出
されて、処理液は処理槽1内の処理液と混じり合い、再
び補助タンク2へと入り循環を繰り返すことになる。処
理液の循環方向は、図4に示した方向に限られる必要は
なく、逆方向であってもよい。
【0024】廃液管11は、処理槽1内の処理液をオーバ
ーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に
保つとともに、他の処理槽から感光材料に付着して持ち
込まれる成分や、感光材料から溶け出す成分が貯留し、
増加することを防ぐのに役立つ。
【0025】棒状のヒータ25は、補助タンク2の上方壁
を貫通して補助タンク2内の処理液中に浸漬するよう配
設されている。このヒータ25は、補助タンク2および処
理槽1内の処理液を加温するものであり、換言すると処
理槽1内の処理液を処理に適した温度範囲(例えば20〜
55℃)に保持する温度調整手段である。
【0026】前記補助タンク2に補充水Wを供給する補
充水供給手段40は、補充水タンク41、ベローズポンプ4
2、送水管43,44から構成されていて、補充水供給制御
手段49により適時適量の補充水Wを補給する。
【0027】固体処理剤供給装置30は、錠剤型固体処理
剤Jを収容する収納容器33、収納容器装填手段34、供給
手段35、駆動手段36から構成されている。自現機APの
上部カバー102は、前記処理槽1A〜1Eおよび補助タ
ンク2A,2B,2Eを収容する本体101と本体背部の
支軸103により揺動自在に結合されていて、該上部カバ
ー102は、図4の図示一点鎖線a方向に持ち上げて、操
作者側の前面および上面を大きく開放することにより、
固体処理剤供給手段30の点検や、前記フィルタ22の交換
作業をすることができる。
【0028】また、上記上部カバー102の上面の一部に
は、蓋104が揺動自在に結合されていて、該蓋104を図示
一点鎖線b方向に開放して、前記容器33を装填または交
換して錠剤型固体処理剤Jの補充を行う。
【0029】図5は錠剤型固体処理剤Jの各種形状を示
す。図5(A)は円形断面を有し(コーナーにアール状
の面とり(r)を施した円筒状をなす偏平な固体処理剤
Jの断面図、図5(E)は該固体処理剤Jの斜視図であ
る。図5(B)は円形断面で上下面がそれぞれフラット
で円周面が凸面アール(R)を有した太鼓型をなす固体
処理剤Jの断面図である。図5(C)は円形断面で上下
面が球形をなす碁石状の固体処理剤Jの断面図である。
図5(D)は中空穴を有するドーナツ型の固体処理剤J
の断面図である。
【0030】図6は上記錠剤型固体処理剤Jを収容する
収納容器(カートリッジ)33を示し、図6(A)は一部
破断断面図を含む平面図、図6(B)は該収納容器33の
側面図、図7はその一部破断斜視図を示す。図8は収納
容器33の分解斜視図である。
【0031】前記収納容器33は、複数個の錠剤型固体処
理剤Jを収納し、かつ前記固体処理剤を排出可能にする
排出開口部を有する中空四角柱状の容器本体331と、前
記容器本体331の他方の開口を閉止するキャップ部材333
と、前記容器本体331のレール部331Rに摺動して上下に
移動可能なスライド蓋334とを有している。
【0032】前記容器本体331の内側には、3組の仕切
り壁331Sが一体に固定されていて、容器本体331の内部
は4つの分室331A,331B,331C,331Dに区分されて
いる。そして、各分室には、前記ほぼ円柱形状をなす固
体処理剤Jの各外円周が外接しそれぞれ複数個(例えば
10個)を縦列状態に収容することができる。すなわち第
1の分室331Aには10個の固体処理剤J1A〜J10Aが
第2の分室331Bには同数の固体処理剤J1Bが、以下
同様にしてJ1C,J1Dがそれぞれ収納されている。
このように本発明では、各固体処理剤の円形断面におけ
る円周が外接するように、固体処理剤を収容するので、
固体処理剤同士の接触面が極力小さくなり、万が一処理
剤が吸湿したとしても固体処理剤同士のくっつきは最小
限に止められる。また、仕切り壁331Sの存在により、
異なる列間での処理剤のくっつきも防ぐことが可能であ
る。実施例では、収納容器が直方体の列を示しているの
が、各固体処理剤の円形断面における円周が外接するよ
うに、固体処理剤を収容することができる限り、容器の
形状はどのようなものであっても構わない。たとえば処
理剤の並ぶ列は直線である必要はなく、曲線上や螺旋上
であっても構わない。但し、容器の作成のしやすさ、取
り扱い性の点からは容器は直方体であることが好まし
い。この仕切り壁331Sは容器内部の上面から底面まで
連続してなくてもよく、固体処理剤Jが各外円周を外接
し縦列で収容することが可能な程度の長さで仕切りがあ
ればよい。
【0033】しかし、容器強度の点と製造過程の組立て
の際、歪を防止し、製造効率がよい点で、仕切り壁331
Sは上面から底面まで連続していた方がよい。
【0034】上記容器本体331の各分室の底部には、突
起条331Eが突出していて、固体処理剤Jの外周面と点
当たりで当接し固体処理剤Jの移動を容易にするととも
に、固体処理剤Jから脱落した粉を突起条331Eの頂部
から落下させる。固体処理剤Jから脱落した粉は、突起
条331Eから下方の溝部に溜まるから、たとえこの溝部
で粉が固着しても、固体処理剤Jは突起条331E上を移
動するから支障はない。この突起条331Eは2本以上あ
ってもよいし、突起条とは逆に溝であってもよい。
【0035】前記排出開口部の外側両側面には、レール
部332Aが形成されていて、スライド蓋334の両側面に形
成された溝部334Aに嵌合し、摺動可能になっている。
また、スライド蓋334の下部両端に突出した突起部334B
は、後述の開閉規制部材355に係合してスライド蓋334の
自動閉止を行う。上記開閉規制部材355は、スライド蓋3
34がレール部332Aから脱落するのを防止する機能もあ
わせ有する。前記排出開口部を開閉可能にする蓋部材
は、スライド蓋に限らなくてもよい。蓋部材は、前記排
出開口部を開閉可能にし、排出開口部を閉にしている場
合は、収納容器内を防湿可能とできるものならば、どの
ような形状にしても構わない。実施例では、スライド蓋
を用いた場合に合わせて、収納容器から処理槽へ処理剤
が補充される他の機構を例示説明しているが、例えば開
閉規制部材355などは実施例に例示のものに限られず、
蓋部材の形状に合わせて設計変更することができる。
【0036】また、前記容器本体331の両側面には、ガ
イドピン332が突出していて、後述の収納容器装填手段3
4のガイド溝341Dに挿脱する。
【0037】前記キャップ部材333の背面333Aは、後述
の収納容器装填手段34のバネ性を有する押圧部材343C
によって加圧されて、収納容器33は供給手段35の基準面
に圧着される。または板バネ345が収納容器33のガイド
ピン332を押圧することにより、収納容器33を基準面に
圧着する。また、上記キャップ部材333の背面333Aに
は、複数の識別突起部333Bが一体に形成されていて、
異なる処理剤を収容したなど、装填されるべきでない他
の収納容器33の誤装填を防止している。
【0038】また、前記キャップ部材333の背面333Aの
内側には、収納容器33の輸送または保管時における揺動
・衝撃に対し、内包された固体処理剤Jの破壊からの保
護を行う目的で、緩衝効果のあるクッション片333Cが
形成されていてもよい。該クッション片333Cと形成す
る場合は、一体に形成することが好ましい。
【0039】クッション片(衝撃緩和部材)333Cは固
体処理剤と接触する部分はR状にして、固体処理剤との
接触を緩和することが望ましい。この構成により固体処
理剤から生じた粉をクリーニングする機構を設ける必要
がなくなる。
【0040】図9は、収納容器33と収納容器装填手段34
と、供給手段35および駆動手段36の動作を説明する側断
面図である。
【0041】収納容器装填手段34の固定枠体341および
これと一体をなすハウジング部材351および駆動手段36
は前記本体101の上部に固定されている。
【0042】上記固定枠体341の両側板部341Aの図示右
端付近には、支軸342が突出していて、前記収納容器33
を保持する容器保持部材343の両側に固定されたアーム
部343Aの下端付近の穴に嵌合し、容器保持部材343は支
軸342を中心にして揺動可能にしている。また前記両側
板部341Aとアーム部343Aとには、それぞれ固定ピンが
植設されていて、引張りばね344が張設されているか
ら、上記容器保持部材343は図示一点鎖線に示すよう
に、ばね付勢されて時計方向に揺動して、容器保持部材
343の底部が、固定枠体341の図示右上部に突出したスト
ッパ部341Bに当接した左上りの位置で、容器保持部材3
43は停止し、収納容器33を装填する前の状態(第1の位
置)を維持する。
【0043】前記固定枠体341の両側板部341Aの左端付
近は、立上がり部341Cを有し、ここに前記支軸342を中
心にする円弧状のガイド溝341Dが穿設されている。前
記収納容器33を収納容器装填手段34の容器保持部材343
に装填して、該容器保持部材343を支軸342を中心にして
揺動させ、容器保持部材343の左端部を図示C方向に押
し下げると、収納容器33のガイドピン332が、後述の収
納容器装填手段34の押圧部材343Cにより押圧されなが
ら上記ガイド溝341D内を進行する。該ガイド溝341Dの
最下部はL型に曲げられたL字溝部341Eに形成し、前
記ピン332Bが前記押圧部材(板ばね)343Cに付勢され
てここのL字溝部341Eに進入したとき、収納容器33の
出口部材332の前面は、供給手段35の入口部351Aに密接
する(第2の位置)。容器保持部材343に収納容器33が
装填される際に、収納容器のキャップ部材333の背面333
Aに当接する、容器保持部材343の面には、キャップ部
材333の背面333Aに設けられた上記識別部333Bと嵌合
する、識別受容部が設けられている。従って、本発明で
は、間違った収納容器が装填されると、収納容器33は収
納容器が装填される前の容器保持部材343の位置(第1
の位置)から、処理剤補充時の容器保持部材343の位置
(第2の位置)へ移動させられない、言い換えれば、識
別部333Bが識別受容部と合致したときにのみ、第1の
位置から第2の位置へ、収納容器33が移動するように構
成されている。
【0044】供給手段35は、ハウジング部材351と、該
ハウジング部材351の内周面に回転可能に配置され、収
納容器33内の固体処理剤Jを入口部351Aから一定量受
容して出口部351Bに移動させるポケット部352Aを有す
る回転可能な固体処理剤搬送部材(ロータ)352と、上
記出口部351Bを開閉可能にするシャッタ部材353とから
構成されている。
【0045】ハウジング部材351の入口部351Aの端面で
開口の周縁には、枠状弾性パッキン358が埋設されてい
て、収納容器33の排出開口部が入口部351Aに密接され
たとき、外気を遮断して防湿効果を高めている。
【0046】図10は収納容器33のスライド蓋334の開閉
動作を説明する側面図である。
【0047】供給手段35のハウジング部材351の入口部
の上方には、スライド蓋の開閉を規制する開閉規制部材
355が固設されている。すなわち、収納容器装填手段34
に装着した収納容器33を初期位置(図示一点鎖線)から
図示C方向に押し下げ、中間位置(図示一点鎖線)に達
すると、スライド蓋334の突起部334Bは、前記開閉規制
部材355(355B)により下降が阻止される。収納容器33
をさらに下方に揺動させると、スライド蓋334は下方に
いかない状態であるから、収納容器33の開口部は次第に
開放されていく。収納容器33の下降が所定位置に達して
停止されると、開口部は全開されて、収納容器33内の最
前列の固体処理剤Jは供給手段35内に送り込まれる。図
示実線はこの全開状態を示す。
【0048】次に、収納容器33内の固体処理剤Jが順次
消費されて皆無になると、残量検知信号発生により、収
納容器33の交換操作を行う。すなわち、収納容器33を後
方に引込めると、収納容器33および容器保持部材343は
時計方向に回動して左端部が上昇する。この上昇過程の
前半で、前記開閉規制部材355Aは、スライド蓋334を停
留させ、収納容器33の容器本体331とキャップ部材333か
ら成る本体部のみを上昇されるから、開口部はスライド
蓋334によって閉止状態になる。さらに収納容器33が上
昇する後半の過程では、この開口部の閉止状態のまま、
上死点である初期状態に戻される。従って容器内の処理
剤の粉が飛散することを防ぐ。さらに、メンテナンス等
のため、処理剤が残っている間に、容器を取り外す際に
も開口部が閉じた状態で取出すことになり、処理剤を落
とすことがない。
【0049】図11は供給手段35に内装された処理剤搬送
部材(ロータ)352の斜視図である。該ローラ352は4個
のロータ部352A,352B,352C,352Dが同軸芯上に一
体になっている。この各ロータ部にはそれぞれ1箇所の
ポケット352AP,352BP,352CP,352DPが穿設さ
れていて、各ポケットに1個の固体処理剤(J1A,J
1B,J1C,J1D)を収容することができる。そし
て上記各ポケット352AP,352BP・・・・は各位相が
ずらせてあるから、ロータ352が1回転すると、前記収
納容器33の排出開口から先ず第1のポケット352CPに
固体処理剤J1Aが装填され、次いで第2,第3,第4
の各ポケット(352AP,352BP・・・・)に順次装填
され、同様にして出口部351Bから順次外部へ排出され
る。
【0050】上記各ロータ部(352A,352B,352C,3
52D)には4個の貫通穴が穿設されていて、発光素子と
受光素子とから成る透過型の光センサPS1,PS2の
光路が、これらの貫通穴を通過するようになっていて、
ポケットの位相がずれているため、前記各ポケット内へ
の固体処理剤Jの収納有無が検知される。
【0051】図12は供給手段35の拡大断面図である。前
記ロータ352の外径は、ハウジング部材351の内径より若
干小さく、隙間gを形成している。これは上記内外径を
等しくすると、この嵌合間隙に固体処理剤Jの粉末が入
り込んで固着すると、ロータ352が回転不可能になって
しまうために、上記微小間隙gを設けた。
【0052】そして、ロータ352は外径の2箇所には、
2個の摺動部材356が弾性部材357を介して取り付けら
れ、該摺動部材356の周囲の突起状部が、ハウジング部
材351の内径に面当たりすることにより、ハウジング部
材351とロータ352とは密封状態を保っている。
【0053】また、ハウジング部材351の入口部351Aに
は、弾性パッキン358が埋め込まれていて、収納容器33
の出口部材332の排出開口に密接し、外気(処理槽内の
処理液による蒸気)との防湿効果を保っている。
【0054】一方、ハウジング部材351の出口部351B
は、シャッタ部材353により開閉可能になっている。そ
して該シャッタ部材353の内面にも弾性パッキン359が貼
着されていて、出口部351Bの外気との防湿効果を維持
している。
【0055】上記シャッタ部材353は、前記ロータ352の
回転駆動に連動してハウジング部材351の外周の一部に
沿って往復動し、ロータ352の回転開始によって出口部3
51Bを開き、ロータ352の半回転によって2個の固体処
理剤Jが処理槽1に投下されたのち、出口部351Bを閉
止する。
【0056】図13,図14は、供給手段35による固体処理
剤Jの投下過程を示す断面図である。図13(A)は初期
位置のスタンバイ状態を示し、この状態では、ハウジン
グ部材351の入口部351A、出口部351Bは、処理剤受容
部材352および摺動部材356により遮蔽されて、外気の進
入を防止している。図13(B)はロータ352が正回転し
てロータ352のA列のポケット352APに収納容器33内の
A列先端の1個の固体処理剤J1Aが収められた状態を
示す。図13(C)は、ロータ352が更に正回転して、B
列の第2のポケット352BPに固体処理剤J1Bが収め
られた状態を示す。
【0057】図14(D)は、ロータ352がさらに正回転
して前記ポケット352APがハウジング部材351の出口部
351Bに合致し、ポケット352AP内包された1個目の固
体処理剤J1Aが投下される状態を示す。図14(E)
は、引続きロータ352の正回転により、2個目の固体処
理剤J1Bが投下され、2個の固体処理剤が投下される
状態を示す。その後、ロータ352が逆回転して初期位置
に戻り停止する(図14(F)参照)。この停止状態では
ロータ352内には固体処理剤Jは存在しない待機状態に
なる。同時にシャッタ部材353も反時計方向に回動する
ことにより、出口部351Bはシャッタ部材353により閉止
され、固体処理剤Jの2個投入完了により1サイクル動
作を終了する。次のサイクルでは、C列の第3ポケット
352CP、D列の第4のポケット352DPにも順次固体処
理剤J1C,J1Dの装填と投下が行われ、開口部351
Bは再びシャッタ部材353により閉止される。かくして
ロータ352の半回転により各2個の固体処理剤が順次投
下され、投下終了後に、出口部351Bはシャッタ部材353
の復動により閉止状態になる。
【0058】再び図9において、本発明による固体処理
剤補充装置の駆動手段の説明を行う。
【0059】収納容器装填手段34の下部には、本発明に
よる駆動手段36が設けてある。モータ361の駆動軸に固
定されたタイミングプーリ362を巻回するタイミングベ
ルト363はテンションプーリ364、タイミングプーリ36
5、タイトナーローラ366を介して前記ロータ352の回転
軸に固設したタイミングプーリ367を回転させる。
【0060】また、上記プーリ365と同軸上には、2箇
所の切欠き部369Aを有する切欠き円板369が一体になっ
ていて、フォトインタラプタ型の光センサPS5が前記
切欠き部369Aの通過を検知することによって位置検出
信号を発し、前記ロータ352の1/2回転停止制御を行う。
【0061】図15は固体処理剤供給装置30の駆動手段36
側を示す側面図である。
【0062】前記モータ361の駆動軸と前記タイミング
プーリ362とはカップリングで結合している。該カップ
リングの軸上には、揺動板370の揺動軸部370Aが設けら
れている。該揺動板370の一方の上端部には、前記テン
ションプーリ364がタイミングベルト363の緊張側に回転
自在に支持され、他方の上端部には折り曲げられた被押
圧部370Bが形成されている。
【0063】前記固定枠体341の上部には、ストッパ板3
71が固定されていて、その一端の雌ねじ部には、押しね
じ372が螺嵌している。タイミングベルト363を前記各プ
ーリ362,364,365,367に捲回して所定の圧力で張設さ
せるとき、まず、前記押しねじ372をいっぱいに締めつ
けて、押しねじ372の頭部がストッパ板371のストッパ面
371Aに当接して停止するまで、揺動板370の波押圧部37
0Bを押圧すれば、揺動板370は図示の反時計方向に揺動
されて停止し、タイミングベルト363はほぼ張設状態に
なる。373は揺動板370を締付固定する固定用ねじであ
る。
【0064】次に、前記タイトナーローラ366の回転軸3
66Aを固定枠体341の長溝部341Gに沿って図示上方に移
動させてタイミングベルト363をさらに緊張させて、圧
力計等を用いてタイトナーローラの押圧力を測定しなが
ら押圧し、所定押圧力に達したとき、ねじ等を用いてタ
イトナーローラ366を位置決め固定する。この所定押圧
力によって張設されたタイミングは、駆動源(モータ36
1)の駆動回転によって動力伝達し、処理剤搬送部材
(ロータ)352および切欠き円板369を回転させる。
【0065】図16はタイミングベルト623の張設を弛緩
させた状態を示す側面図である。
【0066】前記固体処理剤供給装置30にトラブルが発
生したとき、例えば前記処理剤搬送部材(ロータ)352
が正常な位置に停止せず、ロータ352のポケット352AP
〜352DPと固体処理剤Jとがかみ合って正しく受容で
きず回転不良を生じた場合や、固体処理剤Jの破片や粉
末が詰まったり、吸湿固化して回転不良を生じた場合に
は、タイミングプーリ367とタイミングベルト363とが歯
とびを起こし、異常になる。復元修理・調整のため前記
ロータ352を駆動源からの動力伝達を切り離して、フリ
ー回転可能にする必要がある。
【0067】本発明では、前記タイトナーローラ366は
そのままにして、テンションプーリ364を移動させるこ
とにより、タイミングベルト363の張設を弛緩てせてロ
ータ352をフリー回転可能にした。すなわち、前記固定
用ねじ373を緩めたのち、揺動板370を前記押しねじ372
をドライバ等を用いて戻すことにより充分引込める。こ
れによって揺動板370は図示の時計方向に揺動自在にな
り、テンションプーリ364はタイミングベルト363を緩め
る方向に移動できる。またはタイミングベルト363を取
り外すことも可能になる。タイミングベルト363の張設
が緩められると、ロータ352および他のプーリ367,365
もフリー回転自在になるから、タイミングプーリ367等
を手動回転させて前述の修理・調整が実施可能になる。
このタイミングベルト363の弛緩時に、ロータ352の他、
前記切欠き円板369のタイミング調整や、モータ361のカ
ップリング部の調整等も実施可能である。これらの修理
・調整が完了したのちに、タイミングベルト363を各プ
ーリ361,364,365,366,367間に架設捲回し、押しね
じ372を締めつけて前述と同様に所定位置に固定させれ
ば、タイミングベルト363は元の張設力に復元できる。
なお、上記押しねじ372は、仕掛装置30の駆動部36上部
の調整操作可能な位置に設けられているから、供給装置
30を自現機本体から取り外すことなく、上方からドライ
バ等の工具を用いて容易に作業することができる。
【0068】図17は、本発明による固体処理剤供給装置
の駆動手段の他の実施例を示す側面図である。なお、図
中、前記実施例と同じ実施を有する部分には、同符号を
付している。また、前記実施例と異なる点を説明する。
【0069】この実施例では、モータ361は揺動板370に
取り付けられており、モータ361の駆動軸にテンション
プーリ364が固定されている。揺動板370は、ストッパ板
371と押しねじ372により予め位置決めされている。揺動
板370は固定枠体341に固設された揺動軸部370Aを中心
にして揺動可能である。タイミングベルト363はタイト
ナーローラ366により一定の張力が設定される。
【0070】前述の異常発生時の修理・復元作業は、ス
トッパ板371に螺合した押しねじ372を緩めることによ
り、揺動板370が図示の時計方向に揺動可能になるか
ら、モータ361と同軸上のテンションプーリ364も一体に
なって揺動し、タイミングベルト363の張力が緩められ
る。これによって駆動源からの動力伝達が断たれ、ロー
タ352と同軸上のタイミングプーリ367を手動回転するこ
とができるから、ロータ352に噛み込まれた固体処理剤
Jをポケット内へ落とし込むことができる。修理操作が
完了したら、押しねじ372を締め付けて元の状態に復元
させ固定すれば、再び固体処理剤の供給動作が開始可能
になる。
【0071】図18は本発明の固体処理剤供給装置30の駆
動部36のさらに他の実施例を示し、図18(A)は側面
図、図18(B)は部分平面図である。
【0072】この実施例では、モータ361は固定枠体341
に設置され、該モータ361の駆動軸に固定されたギヤG
1は、揺動板370の一端に回転可能に軸支されたギヤG
2に接離自在に歯合している。揺動板370は揺動軸部370
Aを中心にして揺動可能であり、その一端には前記ギヤ
G2と一体をなすタイミングプーリ364を回転自在に軸
支するとともに、他の一端には前記被押圧部370Bが形
成されていて前記押しねじ374の先端部が圧接、離間す
る。
【0073】前記押しねじ374を停止位置に至までいっ
ぱいに締め付けた状態では、前記ギヤG1とギヤG2と
が歯合し、モータ361の駆動がギヤG1、ギヤG2を経
てテンションプーリ364に伝達され、タイミングベルト3
63を回動させることができる。また、このギヤ結合状態
では、タイトナープーリ375がタイミングベルト363に一
定の張設力を付与している。
【0074】タイミングベルト363を弛緩させるときに
は、前述の実施例と同様に押しねじ374を緩めれば、揺
動板370は揺動軸部370Aを中心にして図示の時計方向に
揺動可能になり、テンションプーリ364も一体になって
移動し、タイミングベルト363は弛緩する。この状態で
フリー回転可能になったロータ352を手動回転させ、供
給部35内のロータ352入口部や出口部に停滞した固体処
理剤Jを所定位置に収めたのち、押しねじ374を締め込
むと、揺動板370が反時計方向に移動して、ギヤG1、
ギヤG2が噛み合い、元の状態に戻り、固体処理剤供給
再開が可能になる。
【0075】図19は本発明による駆動手段の他の実施例
を示し、図19(A)は駆動手段の側面図、図19(B)は
駆動手段のクラッチ機構の部分正面図、図19(C)は該
クラッチ機構の部分側面図である。
【0076】本発明のクラッチ機構は、モータ361の駆
動軸361Aとカップリング378,382とカップリングばね3
79とは同軸上にある。モータ361の駆動軸には、円筒面
二方摺りのカップリング382がありピン381で固定されて
いるカップリング378と嵌合する構造になっている。カ
ップリング378は解除レバー376でスラスト方向に移動出
来る様になっていて、カップリングばね(コイルスプリ
ング)379でカップリング378を押圧している。すなわ
ち、解除レバー376の背面には、ばね性を有する金属薄
板から成る解除レバーばね377が固定されていた。該解
除レバーばね377の両側面は折り曲げられていて、その
一端に凸部377Aが形成されている。該凸部377Aはフレ
ーム383の両側面に穿設された各2個の穴に落ち込むこ
とにより、解除レバー376が前記A位置、B位置にそれ
ぞれロックされる構造になっている。カップリング378
とカップリング382は円筒面二方摺りで回転が伝達され
る構造になっている。クラッチを解除するときは(動力
の伝達を切る時は)、解除レバー376を倒してB位置移
動させるとカップリング378がスラスト方向に動き、カ
ップリング378と382の各円筒二方摺り部分が外れ、動力
伝達を切ることが出来る。言いかえるとプーリ362がフ
リーにまわることになる。又カップリング378とプーリ3
62との嵌合は、プーリ362側に二方摺り(小判形)の孔
があいており、連結出来る構造になっている。
【0077】このようにして、解除レバー376を倒して
B位置にロックさせれば、クラッチ機構のカップリング
378,382の係合が外れて、モータ361との伝達が切られ
て、タイミングベルト363はフリー回転可能となるか
ら、タイミングプーリ367等を把持して手動回転させ、
該タイミングプーリ367と同軸上の前記ロータ352を回転
させて、ロータ352付近に停滞した固体処理剤Jを正常
位置に戻し、固体処理剤の供給を再開することができ
る。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体処理
剤供給装置は、供給装置内で固体処理剤搬送不良を発生
したとき、駆動部の動力伝達を断ち、容易迅速に復元作
業をすることができる。そして復元作業終了後には初期
の駆動張設力の調整は不要であるから、調整忘れや調整
誤差の発生もない。また、クラッチ切り換え方式に生じ
るバックラッシがないから、タイミングベルトが正逆回
動したときにも供給部内の回転搬送部材が常に正常位置
で停止して固体処理剤を確実に受容、排出することがで
きる。さらに、上記復元作業は供給装置の上部から操作
可能であるから、作業は容易に確実に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料処理装
置(プリンタープロセッサ)の正面側全体構成図及び平
面構成図。
【図2】上記プリンタープロセッサの斜視図。
【図3】自動現像機の構成図。
【図4】この発明に係る自動現像機の断面図。
【図5】錠剤型固体処理剤の各種形状を示す断面図およ
び斜視図。
【図6】上記固体処理剤を収容する収納容器の平面図お
よび側面図。
【図7】上記収納容器の斜視図。
【図8】上記収納容器の分解斜視図。
【図9】収納容器装填手段と供給手段の側断面図。
【図10】収納容器のスライド蓋開閉動作を説明する側
面図。
【図11】供給手段の処理剤受容部材(ロータ)の斜視
図。
【図12】供給手段の拡大断面図。
【図13】供給手段による固体処理剤投下過程を示す断
面図。
【図14】供給手段による固体処理剤投下過程を示す断
面図。
【図15】本発明しによる固体処理剤供給装置の駆動手
段の側面図。
【図16】上記駆動手段のベルト弛緩状態を示す側面
図。
【図17】本発明による固体処理剤供給装置の駆動手段
の他の実施例を示す側面図。
【図18】本発明による固体処理剤供給装置の駆動手段
のさらに他の実施例を示す側面図および部分平面図。
【図19】本発明による固体処理剤供給装置の駆動手段
のさらに他の実施例を示す側面図、部分正面図および部
分側面図。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E 処理槽 2,2A,2B,2C,2D,2E 補助タンク 20 固体処理剤投入部 30 固体処理剤供給装置 31 処理量情報検出手段 32 処理量供給制御手段 33 収納容器 34 収納容器装填手段(収納容器装填部) 341 固定枠体 341G 長溝部 35 供給手段(供給部) 351 ハウジング部材 352 固体処理剤搬送部材(ロータ、搬送手段) 353 シャッタ部材 36 駆動手段(駆動部) 361 モータ 361A 駆動軸 362,365,367 タイミングプーリ 363 タイミングベルト 364 テンションプーリ 366 タイトナーローラ 366A 回転軸 369 切欠き円板 370 揺動板 370A 揺動軸部 370B 被押圧部 371 ストッパ板 372,374 押しねじ 372A ストッパ面 373 固定用ねじ 375 タイトナープーリ 376 解除レバー 377 解除レバーばね 378,382 カップリング 379 カップリングばね 380 ヒンジピン 381 ピン 383 フレーム J 錠剤型固体処理剤(錠剤)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機
    の処理液を収容する処理槽に、収納容器内に収容された
    錠剤型固体処理剤を制御して適量補給するハロゲン化銀
    写真感光材料用固体処理剤供給装置において、前記固体
    処理剤供給装置を、複数個の錠剤型固体処理剤を収容す
    る収納容器を装着する収納容器装填部と、前記収納容器
    内の固体処理剤を受容して搬送する搬送手段により所定
    量の固体処理剤を投下して前記処理槽に供給する供給部
    と、前記供給部の搬送手段を駆動源とベルト駆動手段と
    により回動させる駆動部と、から構成し、前記駆動部の
    ベルト駆動手段の緊張側に、ベルトを緊張固定および弛
    緩可能にするテンション手段を設けたことを特徴とする
    ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤供給装置。
  2. 【請求項2】 前記テンション手段が、前記ベルトを捲
    回するテンションローラと、該テンションローラを回転
    自在に支持するとともに支軸を中心に揺動可能な揺動板
    と、該揺動板を揺動させる加圧手段とを有し、該加圧手
    段により前記揺動板を最大加圧したとき、前記ベルトは
    緊張されて駆動回転可能な状態になり、前記加圧手段を
    ゆるめたとき、前記ベルトは弛緩状態になり前記固体処
    理剤移動手段を手動回転可能にしたことを特徴とする請
    求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤供
    給装置。
  3. 【請求項3】 前記ベルトが、タイミングベルトである
    ことを特徴とする請求項1または2記載のハロゲン化銀
    写真感光材料用固体処理剤供給装置。
  4. 【請求項4】 前記加圧手段が、駆動部上部の調整操作
    可能な位置に設けられていることを特徴とする請求項1
    または2記載のハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤
    供給装置。
  5. 【請求項5】 ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機
    の処理液を収容する処理槽に、収納容器内に収容された
    錠剤型固体処理剤を制御して適量補給するハロゲン化銀
    写真感光材料用固体処理剤供給装置において、前記固体
    処理剤供給装置を、複数個の錠剤型固体処理剤を収容す
    る収納容器を装着する収納容器装填部と、前記収納容器
    内の固体処理剤を受容して搬送する搬送手段により所定
    量の固体処理剤を投下して前記処理槽に供給する供給部
    と、前記供給部の搬送手段を駆動源とベルト駆動手段と
    により回動させる駆動部と、から構成し、 前記駆動部の駆動源にクラッチ機構を設け、解除レバー
    の操作により、クラッチ機構のカップリング部を断続さ
    せて、駆動源から前記ベルト駆動手段への動力伝達を断
    続可能にしたことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
    料用固体処理剤供給装置。
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